JPH11166370A - 引違い二重建具構造 - Google Patents

引違い二重建具構造

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JPH11166370A
JPH11166370A JP34995197A JP34995197A JPH11166370A JP H11166370 A JPH11166370 A JP H11166370A JP 34995197 A JP34995197 A JP 34995197A JP 34995197 A JP34995197 A JP 34995197A JP H11166370 A JPH11166370 A JP H11166370A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建造物の開口部で、特に屋外側建具の内側に
近接させて屋内側建具を建て付けてなる何れも引違い式
で二重の建具構造において、その施錠機構部の操作性を
高め、しかも雨水の浸入についても確実に防止できるよ
うにする新規な引違い二重建具構造を提供する。 【解決手段】 4枚一組の屋内側建具8の屋外側に4枚
一組の屋外側建具2を建て付けてなる建具構造であっ
て、屋外側建具2の中の2枚の屋外用中建具4,4を屋
外側の軌道34に、残る2枚の屋外用袖建具5,5を屋
内側の軌道34に配し、それら全てが閉状態となって重
なり合う縦框部41,51の中、屋外用袖建具5,5の
中央側縦框部51,51の適所に施錠機構部としてのク
レセント7,7を取着すると共に、屋外用中建具の縦框
部41,41に施錠係合部としての係合鉤71,71を
設ける一方、屋外用袖建具の他方の縦框部52,52
と、それらに当接するサッシュ枠本体3の縦枠部33,
33との間に、水切り構造部6を形成した引違い二重建
具構造1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、建造物の窓に利用される引
違い型の建具構造に関し、特に、屋外側にガラス張りの
サッシュ戸や雨戸、その他の引違い戸を備えると共に、
屋内側にガラス張りのサッシュ戸や障子、その他の引違
い戸を設置してなり、その開閉操作性と共に耐候性をも
改良してなる新規な引違い二重建具構造を提供しようと
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、我が国の住宅を始めとする建造物
は、高気密、高断熱化のために、柱や壁に利用される木
材を工場で高精度に加工したり、工場でプレハブ化され
たユニットを現場で組み立てる等して、屋内を屋外から
密閉すると共に、屋根、外壁、および床にグラスウール
やポリウレタン等の断熱材を均質に詰め込むことによっ
て断熱性を高めるようにした工法が実施され、冷暖房に
必要とされるエネルギーを削減したり、屋外からの騒音
を遮蔽し、従前にも況して快適に生活できるようにした
建造物が数多く提供されるようになっている。
【0003】このような高性能な建造物の普及に伴い、
断熱効果を得ることが最も困難とされてきた窓の技術開
発にも力が注がれるようになってきており、気密性およ
び断熱性を高い水準で確保することのできる窓は、冬の
寒さの厳しい北海道・東北地方では冬期の暖房費用を低
減し、夏の暑さの激しい九州地方等では冷房費用を抑え
られることから、地域性なく、全国的に広がり始めてい
る。また、この高性能の窓は、地球温暖化防止のために
必要とされる消費エネルギー削減のためにも有効であっ
て、それらの観点からも、今後、益々需要が増え、更に
性能を高めるために多方面からの改良が加えられるもの
と予想される。
【0004】また、現行において、屋内外の熱伝達を低
減するために二重ガラスを用いたり、アルミニウム等の
熱伝導率の高い素材を避け、木材や合成樹脂の窓枠を採
用する断熱性の高い窓が多く開発、提供され始めてきて
いる中、古くから我が国の建造物、特に住宅において採
用され続けてきている障子戸も、紙という素材の特性と
して、ある程度の断熱性を備えている上、適度に光を遮
蔽する機能と光を拡散する機能とを兼ね備えていて、穏
やかな雰囲気作りに有効であって、しかも目隠し機能を
も備えているという秀れた建具であることから、洋室、
和室の隔てなく、我が国における中心的な室内用建具と
して取り入れられてきている。
【0005】このように我が国の室内用建具として欠か
すことができない障子戸は、屋外に面する開口部につい
ては、一般に、屋外側のガラス張りのサッシュに対し、
内側に所定間隔を置いて建て込まれる二重構造の建具の
一方として採用されることになり、全ての戸を閉鎖した
場合に、図7の引違い二重建具構造の閉状態における平
面図に示されるように、各サッシュ戸(屋外用建具)
4,4,5,5,……に、一枚ずつの障子戸(屋内用建
具)82,82,83,83,……が相対向上に配置さ
れる構造となり、図8の中央側の2枚の障子戸83,8
3を開放した引違い二重建具構造の平面図に示されるよ
うに、障子戸83,83を開放し、さらに、中央のサッ
シュ戸4,4を開こうとすると、障子戸82,82,8
3,83,……が邪魔をして、中央のサッシュ戸4,4
夫々の左右何れか一方の縦框部に設けられたクレセント
7,7に手が届かず、改めて、左右に寄せられている全
ての障子戸82,82,83,83,……を中央側に移
動し、クレセント7,7を解錠した後に、障子戸82,
82,83,83,……を再度左右側に寄せ直し、その
後、中央のサッシュ戸4,4を開放しなければならない
という不都合を伴っていたし、また、その逆にクレセン
ト7,7の施錠時にも、同様に障子戸82,82,8
3,83,……を移動させなければならないという不都
合を生ずるものとなっていた。
【0006】こうした開閉操作は、屋外に面した窓等の
開口部の場合、室内に新鮮な空気を取り入れたり、汚れ
た空気を屋外に送り出す必要が生じるために、殆ど毎日
のように繰り返して実施しなければならない操作だけ
に、本来であれば、その断熱性や機密性等の機能と共に
改良、工夫がなされてきていて当然なところ、この操作
性についてだけは、従前からの建て付けの慣習を破るこ
とについて何か社会的に受け入れ難い理由でも存在して
いるためか、あるいは従前からの建て付けを変えること
による技術的な不都合の解消が難しいためなのか、従前
からの建て付けがそのまま踏襲され続けていて、未だに
改良される気配もなく、等閑にされたままとなっている
のが実情である。
【0007】この発明では、上記のようなニーズに対応
すべく、サッシュ・建具関連業界において日夜激しい技
術開発競争が進められ、施錠機構部、屋外側建具、屋内
側建具およびサッシュ枠本体等、各部構造について次々
と新たな提案がなされ、新製品化されてきているが、そ
れらを含み、従前からの全てのサッシュ・建具関連技術
において、引違い二重建具構造の施錠機構部の操作性を
改善する技術の提案、実施化がなされてきていない現状
に大いに注目し、従前どおり雨仕舞いに支障を来すこと
もなく、また、防犯上の施錠機能についても何等問題を
生じさせることなく、施錠機構部の操作性を大幅に改善
可能とする引違い二重建具構造の開発、研究に着手し、
長期に渡って試行錯誤と幾多の試作実験とを繰り返して
きた結果、茲にきて、遂に新規な引違い二重建具構造を
実現化することに成功したものである。以下では、図面
に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳
述することとする。
【0008】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明に包含される引
違い二重建具構造は、基本的に次のような構成から成り
立っている。即ち、4枚を一組とする屋内側建具の屋外
側に適宜間隔を隔て、屋内側建具と同じく4枚一組の屋
外側建具を併設してなる引違い二重建具構造であり、屋
外側建具は、サッシュ枠本体に設けられた二筋の軌道の
中の、屋外用の軌道を閉状態で中央配置となる2枚の屋
外用中建具の案内とし、屋内用の軌道に残る2枚の屋外
用袖建具が案内され、夫々左右移動自在に建て込まれる
ようにした上、各2枚の屋外用中建具および屋外用袖建
具を閉状態に引き合わせたときに内外に重なり合う屋外
用中建具ならびに屋外用袖建具の各縦框部の中、左側配
置となる屋外用袖建具の縦框部右側面適所に、また、右
配置となる屋外用袖建具の縦框部左側側面適所に夫々施
錠機構部を取着すると共に、それら施錠機構部に対応す
る屋外用中建具の各縦框部右側面または左側面に施錠係
合部を取着する一方、左右両屋外用袖建具の施錠係合部
を配していない各縦框部と、それらに当接するサッシュ
枠本体の各縦枠部との間に水切り構造部を形成してなる
ものとした引違い二重建具構造である。
【0009】この発明の上記した基本的な構成を、より
具体的な構成のものとして示せば、4枚一組の屋内側建
具に対し、屋外側に適宜間隔を置き、同じく4枚一組の
屋外側建具が併設される引違い二重建具構造であって、
屋外側建具は、それ用に対をなしてサッシュ枠本体に設
けられている二筋の軌道の中、閉状態で中央配置となる
2枚の屋外用中建具が屋外側の軌道を案内とし、残る2
枚の屋外用袖建具が屋内側の軌道を案内として夫々左右
移動自在に建て込まれるようにした上、それら2枚の屋
外用中建具と2枚の屋外用袖建具とを閉状態に引き合わ
せたときに内外に重なり合う屋外用中建具および屋外用
袖建具の各縦框部の中、左側配置となる屋外用袖建具
は、その縦框部右側面適所に、また右側配置となる屋外
用袖建具は、その縦框部左側面適所に夫々施錠機構部が
取着されると共に、それら施錠機構部に対応する屋外用
中建具の各縦框部右側面または左側面に施錠係合部が取
着されるようにする一方、左右両屋外用袖建具の施錠係
合部を配していない各縦框部には、その屋内側側面の上
下略全長に渡り、屋内側に突出状であって、開口部を、
当接することとなる縦枠部側に向けた平断面コ字状の水
切り片部が一体形成された上、該水切り片部が、サッシ
ュ枠本体の縦枠部に形成された水切り溝部に遊嵌状とな
ることにより、当該縦框部とサッシュ枠本体縦枠部との
間に水切り構造部が形成されてなる引違い二重建具構造
とすることができる。
【0010】サッシュ枠本体は、屋外側建具または屋内
側建具の夫々用として別々のものとしてか、あるいは屋
外側建具および屋内側建具を共に建て込んでしまう共通
のものとして形成し、建物開口部に枠材として後付けさ
れ、上下横框部に形成された軌道間に、それら屋外側建
具および/または屋内側建具を左右移動自在に建て込む
ことができるようにする機能を果たすものであり、アル
ミニウムやステンレスを始めとする耐腐食性に秀れる金
属、あるいは、これらの一部に木材や合成樹脂を付加し
て断熱性や質感を高めるようにしたもの等によって形成
され、さらに、鋼材や銅合金等の金属表面を特殊被膜形
成処理したり、合成樹脂コーティングを施したものとす
る等、美観や耐候性を一層高めるようにしたものとする
こともある。
【0011】このサッシュ枠本体には、上下横枠部内側
に上下相対向状となるように軌道が形成されていて、4
枚一組の引き違い型建具の中、中央の2枚の屋外用中建
具を屋外側軌道が案内し、両側の他の2枚の屋外用袖建
具を屋内側軌道によって案内するよう機能するものであ
り、屋外用建具のための軌道として、サッシュ枠本体の
上側横枠部の下面および下側横枠部の上面に、夫々二筋
ずつ左右に渡って設けられた凸条構造からなるものであ
ったり、屋外用中建具および屋外用袖建具に設けられた
直線条の凸条部もしくは転輪等が嵌まり込み、案内され
るようにした直線状の案内溝部構造からなるもの等、従
前から一般的に採用されてきている構造のもの、その他
のものとして形成されればよく、特にその構造について
限定されるものではないが、できるだけ雨仕舞に都合の
良い構造のが選択、採用されるべきである。
【0012】水切り構造部は、上記サッシュ枠本体の左
右縦枠部と、それに当接する側の屋外用袖建具縦框部と
の間に形成され、閉状態にある屋外用袖建具とサッシュ
枠本体縦枠部との間を通じて雨水が屋内側に回り込み、
浸入してくることを阻止する機能を果たす構造部分であ
り、屋外用袖建具のサッシュ枠本体の縦枠部に対応する
縦框部の屋外側側面に、上下に渡って開口部を形成する
水切り片部を設ける一方、サッシュ枠本体の縦枠部に
は、当該水切り片部の挿入される水切り溝部を上下に渡
り形成したものとしたり、さらに、水流の逆流を防ぐた
めに、当該水切り溝部の内側壁面に複数立設され、水切
り片部側面に先端を対峙する弾性素材からなる緩衝片の
先端を水切り溝部の奥側に向けるように傾斜したものと
することにより、さらに高い防水性能を確保するように
構成したものとすることも可能である。また、屋外用袖
建具の水切り片部のさらに屋内側に一体となり、サッシ
ュ枠本体の屋内側に位置する封止片部を設けたものとす
ることも可能である。
【0013】水切り片部は、屋外用袖建具が閉状態のと
き、サッシュ枠本体と噛合状に遊嵌され、防水性を高め
る機能を果たすものであり、屋外用袖建具の縦框部に一
体に形成されたもの、あるいは、別体に製造された部材
を取着して形成することも可能であり、さらに、アルミ
ニウム製等の縦框部に対して合成樹脂等を直接的に積層
または被覆成形して一体化したものとすることもでき
る。なお、水切り片部は、縦框部に使用される金属、木
材、硬質合成樹脂等のように硬質な素材によるものとす
る外、軟質合成樹脂または天然ゴム等の軟質素材による
ものとしても良い。
【0014】拡幅樋部は、上記した水切り片部と併用さ
れることによって水切り溝部内に浸入してくる雨水の浸
入圧力を積極的に減圧、緩衝すると共に、毛細管現象を
抑止し、浸入水を樋形状に沿って流下、排水する機能を
果たすものであり、したがって、サッシュ枠本体の左右
縦枠部と、それに当接する側の屋外用袖建具縦框部との
間に形成される部材相互間の空間部だけではなく、サッ
シュ枠本体の左右縦枠部、またはそれに当接する側の屋
外用袖建具縦框部の水切り溝部の奥に、同水切り溝部よ
り拡幅された所定容積の空間部を特別に形成するように
したものであって、必要があればその拡幅された内部空
間に、浸入水流を分散する凹凸や小片等を複数配列し、
緩衝性能を高めることも可能である。
【0015】屋外側建具は、引違い二重建具の中の屋外
側に配置され、風雨が屋内に浸入することを阻止する機
能を果たすものであり、4枚一組で開閉されるガラス張
りまたは透明合成樹脂板の嵌め込まれたサッシュ、ある
いはスチールや木材からなる雨戸等であり、通常の外窓
の外、縁側のように出入り口としても利用可能な建具に
も採用されるものであって、4枚を引き合わせたとき
に、中央に位置される2枚が屋外用中建具であって、サ
ッシュ枠本体の屋外側の軌道に案内されるように建て込
まれ、この2枚が屋外用中建具の両側に配される残りの
2枚が、屋外用袖建具としてサッシュ枠本体の屋内側の
軌道に案内されるようになっている。
【0016】2枚の屋外用中建具は、互いに同一の屋外
側に位置される軌道に建て込まれ、互いに当接される側
の縦框部の縁部には、閉状態において互いに噛合状に遊
嵌される構造に形成されたり、あるいは空気を封入する
チューブ状の軟質合成樹脂によって形成された弾性部材
を設け、閉鎖時の緩衝や防水を可能とするもの等とする
こともできる。また、この屋外用中建具のサッシュ枠本
体の左右の縦枠部に対峙される側の縦框部における屋内
側側面には、所定高さ位置に施錠係合部が設けられ、屋
外用袖建具に設けられた後述する施錠機構部が施錠時に
係合されるものであり、クレセント用の係合爪とする
外、キーを使用するシリンダー型の施錠機構部のための
係合部等とすることも可能である。
【0017】残りの2枚を形成する屋外用袖建具は、上
記屋外用中建具の両側に配するため、屋外用中建具の軌
道に平行して屋内側に位置させてある別の軌道に建て込
まれ、閉状態において屋外用中建具の縦框部に対応する
屋外用袖建具の縦框部には、屋外用中建具の上記した施
錠係合部に係合して施錠する施錠機構部が設けられてお
り、クレセントの外、キーを使用するシリンダー錠、あ
るいはボタン操作によって解施錠可能な施錠装置等、引
違い戸に利用可能な各種施錠機構の採用が可能となる。
【0018】また、屋外用袖建具の閉状態においてサッ
シュ枠本体の縦枠部に対応する縦框部には、屋内側側面
の上下に渡り、水切り片部が突設され、サッシュ枠本体
縦枠部に設けられた水切り溝部と相俟って水切り構造部
を形成するものとなっている。同縦框部には、サッシュ
枠本体縦枠部に当接する部位に緩衝用の弾性部材を添設
したものとしたり、さらに、同緩衝部材を、防水のため
の密閉用弾性接合部材として利用することも可能であ
る。さらにまた、当該縦框部の水切り片部の屋内側に、
サッシュ枠本体の屋内側を覆い、防水性を高めるための
封止片部を形成した上、封止片部よりも屋内側に突出し
て屋外用袖建具の開閉操作性を高めるようにする把手用
突部を形成したものとすることもできる。
【0019】なお、図中においてその表示を省略してい
るが、この屋外側建具においては、前記したサッシュ枠
本体との間の水切り構造部とは別に、両屋外用中建具
間、および屋外用中建具と屋外用袖建具との互いに重な
り合い状となる縦框部間、および、屋外用中建具、屋外
用袖建具の各上下横框部とサッシュ枠本体上下横枠部と
の間を、夫々水切り構造、例えば、凹凸係合構造や突片
噛合構造、あるいはシール材当接または嵌合構造等、従
前からこの種建具の水切り構造として一般的に採用され
ている水切り構造が、耐風雨構造として採用されるよう
にするのは当然であり、また、それらについて今後開発
されるであろうあらゆる水切り構造の採用が可能である
ことは言うまでもない。
【0020】一方、屋内側建具は、前記までの屋外側建
具の屋内側に平行して配され、閉状態では断熱性を高め
たり、太陽光を遮蔽する機能を果たすようにするもので
あって、前記の屋外側建具と共通のサッシュ枠本体に対
して左右移動自在に建て込まれるか、あるいは、屋外側
建具のサッシュ枠本体とは別体で、当該サッシュ枠本体
の屋内側に併設した別のサッシュ枠本体に対して左右移
動自在に建て込まれるようにする。なお、この屋内側建
具としては、ガラス張りまたは透明合成樹脂板の嵌め込
まれた窓枠の外、障子戸や格子戸その他各種の窓または
出入り口用の引違い戸が採用される。以下では、これま
でに説明してきた、この発明に包含される引違い二重建
具構造を、より一層明確に理解できるよう、代表的な幾
つかの実施例を開示し、具体的に説明を加えていくこと
とする。
【0021】
【実施例1】図1の引違い二重建具の分解斜視図、およ
び図2の閉状態にある屋外用袖建具の縦框部とサッシュ
枠本体の縦枠部との平断面図に示される事例は、この発
明の引違い二重建具構造の実施の代表的な一例を示すも
のであり、引違い二重建具構造1は、4枚一組の屋外用
建具4,4,5,5を備えた屋外側建具2、および4枚
一組の屋内用建具81,81,82,82を有する屋内
側建具8により、二重構造の引違い戸を形成するものと
なっている。
【0022】屋外側建具2は、下側横枠部31と、これ
に所定高さ寸法を隔てて対峙される上側横枠部32、お
よび上下両横枠部31,32夫々の端部同士を上下に連
結する縦枠部33,33からなるサッシュ枠本体3内に
建て込まれるものであって、当該サッシュ枠本体3の下
側横枠部31および上側横枠部32の互いの対峙面の夫
々に、突条を成す平行な二筋の軌道34,34,34,
34が設けられ、これら軌道34,34,……の中の屋
外側の軌道34,34には、アルミニウム合金からなる
枠体Wに合成樹脂によるシール材を介してガラス板Gを
嵌め込んだ屋外用中建具4,4が建て込まれ、さらに、
屋内側の軌道34,34には、屋外用中建具4,4と同
様に構成された屋外用袖建具5,5を建て込み、全ての
屋外用建具4,4,5,5を引き合わせ、閉状態とした
場合には、2枚の屋外用中建具4,4が左右方向中央に
位置され、残りの2枚の屋外用袖建具5、5がそれらの
左右両側に配置された状態となって、サッシュ枠本体3
の枠内全てが閉鎖されることになる。
【0023】閉状態における屋外側建具2においては、
屋外用中建具4,4の夫々左右側の縦框部41,41
が、屋外用袖建具5,5の中央側の縦框部51,51の
外側に重ね合わせ状となっており、それら屋外用袖建具
5,5の中央側の縦框部51,51の各中央向き側面の
上下中央付近には、夫々施錠機構部であるクレセント
7,7が設けられると共に、これらに対応する屋外用中
建具4,4の左右側の縦框部41,41の夫々には、ク
レセント7が係合される施錠係合部としての係合鉤7
1,71が取着されている。
【0024】サッシュ枠本体3の縦枠部33には、内外
両端縁が夫々中央向きに折曲されて屋外片部35および
屋内片部36が設けられると共に、両端縁間には、屋外
用中建具4側と屋外用袖建具5側とを夫々区切るための
仕切り片部37が上下に渡って立設され、さらに、屋外
用袖建具5の縦框部52との間で水切り構造部6が実現
されるようにしてある。
【0025】即ち、サッシュ枠本体3の縦枠部33に
は、その仕切り片部37および屋内片部36の間に上下
に渡って中央封止片部61を突設する一方、屋内側側面
を平面状とした屋内片部36の裏面側を膨出状の二枚構
造とし、屋外用袖建具5側に開口する水切り溝部62を
形成すると共に、同水切り溝部62の奥部の溝を拡幅し
て拡幅樋部63となし、さらに膨出状の二枚構造とした
部分の基部側には、中央封止片部61を通じて流入また
は浸透してくる雨水等の勢いを緩衝し、屋内側への浸入
を阻止する緩衝樋部66を形成したものとしてある。
【0026】これに対し、上記サッシュ枠本体3の縦枠
部33に対峙することとなる屋外用袖建具5の縦框部5
2には、先の縦枠部33の中央封止片部61に対応する
部位に、同中央封止片部61が遊嵌されるようにした封
止溝部64を形成する一方、当該縦框部52の屋内側側
面に、閉状態において先のサッシュ枠本体3縦枠部33
の水切り溝部62に遊嵌状となるように対応させた水切
り片部65を上下に渡って突設したものとする。
【0027】そして、サッシュ枠本体3縦枠部33の中
央封止片部61と、屋外用袖建具5縦框部52の封止溝
部64との間、および、サッシュ枠本体3縦枠部33の
水切り溝部62、拡幅樋部63、緩衝樋部66と、屋外
用袖建具5の縦框部52屋内側側面、同水切り片部65
との間の両方で水切り構造部6が形成されるようにした
ものとなっている。
【0028】
【実施例2】図3の閉状態にある屋外用袖建具の縦框部
およびサッシュ枠本体の縦枠部の平断面図に示される事
例は、この発明の引違い二重建具構造に包含される他の
水切り構造部6からなるものの実施例であり、水切り片
部37の屋外側側面に上下に渡り、軟質合成樹脂からな
る軟質水切り突部67を貼着され、当該軟質水切り突部
67の先端縁部は、屋外用袖建具5の閉状態において水
切り溝部62の一方の内側壁面に摺動自在に弾性的に当
接されるものとされており、さらに、水切り溝部62の
基部は、前記実施例で示した緩衝樋部66を設けずに縦
枠部33外側に極力近接する如く配置され、屋内側片部
36を屋外側片部35よりも幅狭く設定されたものとし
ている。
【0029】
【実施例3】図4の閉状態にある屋外用袖建具の縦框部
およびサッシュ枠本体の縦枠部の平断面図に示される事
例は、この発明の引違い二重建具構造に包含される、さ
らに他の水切り構造部6であり、特に屋外用袖建具5の
縦框部52屋内側側面と、サッシュ枠本体3縦枠部33
の屋内側片部36との間の水切り構造6に特徴を有する
ものである。
【0030】サッシュ枠本体3の屋内側片部36の屋外
側の基部に縦設された嵌着溝部38に対し、略Z字状に
折曲された水切り溝形成片68が圧入、固定され、当該
水切り溝形成片68の先端側と屋内側片部36との間に
水切り溝部62を形成するものとされる一方、屋外用袖
建具5の縦框部52に形成され、閉状態において前記水
切り溝部62に遊嵌状となる水切り片部65の基部に
は、さらに、屋内側に向けて突出される把手用突部53
が縦設され、同把手用突部53は、その外表面に軟質合
成樹脂からなり、屋内側片部36に近接する部位を水切
り片部65に平行に延出させ、屋内側片部36を水切り
片部65と共に挟み込む如くして封止片部55を一体成
形してなる縁取りカバー部56が被覆されている。前記
縦框部52、水切り片部65および封止片部55は、縦
枠部33に対して平断面E字状となる如く複列の水切り
片52,65,55を形成するものとなる。
【0031】なお、この実施例、および上記した各実施
例共、屋外側建具2の屋内側には、サッシュ枠本体3に
相当する寸法の木製枠本体81、および、同木製枠本体
81の下側横枠部および上側横枠部に設けられた二筋の
軌道に建て込まれる4枚一組の障子戸からなる屋内用建
具82,82,83,83が設けらた屋内側建具8が配
置されており、屋内用建具82,82,83,83の夫
々は、一枚の幅寸法が前記屋外用建具4,5の一枚に相
当するように設定され、引き合わされて閉状態とされた
ときに、屋外側の軌道に建て込まれた2枚の屋内用袖建
具82,82が木製枠本体81の左右両縦枠部に夫々当
接され、屋内側の軌道に建て込まれた2枚の屋内用中建
具83,83が中央部分に位置する組み合わせ配置とな
る。
【0032】
【作 用】以上のように構成された引違い二重建具構造
は、図5の閉状態にある引違い二重建具構造の平面図に
示されるように、閉状態の屋外側建具2は、2枚の屋外
用中建具4,4が中央で突き合わされ、残りの屋外用袖
建具5,5が縦枠部33,33に当接されており、屋外
用中建具4,4と屋外用袖建具5,5との互いの縦框部
41,41,51,51が重ね合わせに状に位置するこ
ととなって、クレセント7,7が係合鉤71,71に係
合される。なお、閉状態の屋内側建具8は、左右に振り
分けて移動された2枚の屋内用袖建具82,82および
中央に引き合わせられた屋内用中建具83,83によ
り、木製枠本体81に形成された開口を閉状態とする。
【0033】上記のようにクレセント7,7が施錠され
た状態において、閉鎖された引違い二重建具構造1を屋
内にいる利用者が開放するときには、先ず、図6の屋内
用中建具のみを開放した引違い二重建具構造の平面図に
示されるように、屋内用中建具83,83を左右に振り
分け、摺動移動させ、その中央部分を開放状にすると、
その外側に閉状態となっている屋外側建具2において、
両屋外用袖建具5,5の中央側の各縦框部52,52の
中央向き側面に取り付けられている左右の各クレセント
7,7は、屋内側建具8の開け放った部分に露出状とな
っており、その露呈された左右のクレセント7,7を夫
々解錠操作してしまえば、屋外用中建具4,4を開放で
きることになる。
【0034】一方、屋内側建具8および屋外側建具2共
に開け放って建物の開口部を内外に通じさせておいた状
態から、同開口部を閉鎖、施錠する場合には、図6のよ
うに屋外用中建具4,4だけを互いに中央に引き合わせ
て屋外側建具2を閉状態とし、両側に開いてある屋内用
中建具83,83はそのまま開状態としたままで、上記
のクレセント7,7を解錠操作した段階と同様の状態と
なることから、屋内側建具8の開閉操作を一切すること
なく、両屋外用袖建具5,5の中央側の各縦框部52,
52に取着されているクレセント7,7を直接施錠操作
することができ、その後、両屋内用中建具83,83を
互いに中央方向に引き合わせてしまえば、同引違い二重
建具構造の開口部の戸締まりを完了する。
【0035】一方、サッシュ枠本体3の縦枠部33と、
閉状態で縦枠部33に当接される屋外用袖建具5の縦框
部52との間に形成された水切り構造部6は、屋外側建
具2の閉状態において、縦框部52の中央封止溝部64
に縦枠部33の中央封止片部61が、屋外側から浸入さ
れる雨水等を塞き止めるように遊嵌される。さらに、縦
枠部33の水切り溝部62に縦框部52の水切り片部6
5が遊嵌され、中央封止溝部64と中央封止片部61と
の間を通過し、さらに屋内側に流入してくる水を封止す
るものとなる。
【0036】図2中に示される水切り構造部6は、中央
封止溝部64に遊嵌された中央封止片部61と、水切り
溝部62に遊嵌された水切り片部65との間に緩衝樋部
66が形成されており、この空間に吹き込み、塞き止め
られることによって減衰された風雨は、同緩衝樋部66
に沿って下方に流下され、下側横枠部31の軌道34,
34の端部に形成された図示されない排水溝を通じて屋
外に排水される。さらに、水切り溝部62内に浸透して
きた水は、同水切り溝部62の奥部に形成された拡幅樋
部63に達すると、流路が拡開され、毛細管現象を絶た
れるので、水自体の自重に耐えきれず流下され、下側横
枠部31の図示されない排水溝を通じて排水される。
【0037】図3中の水切構造部6は、閉状態にある屋
外用袖建具5の縦框部52に設けられた水切り片部65
に取着された軟質水切り突部67が、水切り溝部64内
に流入する水を塞き止め、流下、排出してしまう。ま
た、図4に示される水切り構造部6では、略上記と同様
の水切り作用が実現されると共に、水切り片部65の屋
内側に把手用突部53を設けてあって、該把手用突部5
3により、屋外用袖建具5の左右移動による開閉操作を
し易くなるようにすると共に、滑り止め機能を果たす縁
取りカバー部55に一体に形成された封止片部54は、
把手用突部53を把持する手指を挟み込み等から保護す
ると共に、屋内側片部36を越えて浸入しようとする液
滴を密閉状に封止する。
【0038】
【効 果】以上のとおり、この発明の引違い二重建具構
造によれば、4枚の屋内側建具の中の、閉状態で中央に
位置される2枚の屋内用中建具を左右に摺動、移動して
開放することにより、屋外側建具を施錠する施錠機構部
を直接解施錠操作することができるので、従前の引違い
二重建具構造のように、屋内用袖建具を一旦中央側へ移
動し、解施錠操作した後に、再度屋内用袖建具を閉状態
に移動する操作を不要とすることができ、屋外側建具の
解施錠操作が楽に行えるようにすることから、日常頻繁
に開閉操作しなければならない窓等開口部の開け閉てを
極めて円滑になし得るようにして、家事労働を軽減化す
る上で大いに役立つと共に、外出時の施錠や帰宅時の解
錠操作のような急を要するときの開口部の取り扱いにつ
いては、特にその煩わしさを解消する上で大いに威力を
発揮することになる等、従前から伝統的に引き継がれて
きている4枚引きの引違い二重建具構造では実現し得な
かった秀れた特徴が得られるものとなる。
【0039】また、クレセント等の施錠機構部が、屋外
用袖建具の中央側縦框の中央向き側面に取着されている
ことに起因した効果として、上記した施錠機構部の解施
錠操作の大幅な改善という大きな特徴に加え、屋外側建
具および屋内側建具共に開放したときの各建具の納まり
が、開口部の左右に夫々2枚ずつ前後に綺麗に重なった
状態に納まり、極めて見た目が良く、開放幅も建具2枚
分を差し引いた実質的な幅にすることができるという特
徴も発揮することになる。
【0040】これらの特徴は、通常、引違い二重建具構
造における夫々4枚ずつの屋外側建具と屋内側建具と
は、各建具寸法が略同一に形成されているにも拘らず、
従前のものでは、施錠機構部を有しない屋内側建具の中
央2枚の屋内用中建具は、左右に開いたときに夫々同屋
内用袖建具と前後に重なり状となって見た目もスッキリ
とし、実質的な開放幅も狭められることはないが、屋外
側建具の場合には、サッシュ枠本体縦枠部に当接される
側となる屋外用中建具の各縦框部で、サッシュ枠本体縦
枠部側に向く側面に施錠機構部を取着した構造としてあ
るため、各屋外用中建具を左右に開け放って開放させた
ときに、夫々の施錠機構部が、対応するサッシュ枠本体
縦枠部に当接してしまって、その分だけ屋外用中建具の
中央側の各縦框部が屋外用袖建具の各中央側縦框部より
も中央側に食み出し状となって前後に重ならず、したが
って、見た目を悪くし、しかも開放幅もその分だけ狭め
られてしまうものとなっていたが、それらの弊害が完全
に払拭され、開状態では、屋外側建具および屋内側建具
共に、開口部の左右において、何れも前後に重なり状に
納められることによってもたらされるものである。
【0041】一方、この発明の引違い二重建具構造で
は、サッシュ枠本体の縦枠部と、同縦枠部に閉状態で当
接状に配置される屋外用袖建具の縦框部との間に形成さ
れた水切り機構部は、特に、屋内側に形成された水切り
溝部、およびこれに遊嵌される水切り片部により、縦框
部を越えて屋内側に浸入しようとする雨水を、水切り溝
部内に導き、奥部にある拡幅樋部に達するところで、浸
水の勢いを減衰し、拡幅樋部に沿って流下させてしま
い、屋内側への雨水の浸入を確実に阻止することができ
ることから、従前までの屋外用袖建具を屋外用中建具よ
りも内側に配したことによって懸念されるサッシュ枠本
体の縦枠部内への雨水の巻き込みに伴う屋内側への浸入
を確実に阻止し得るものにするという特徴を有してい
る。
【0042】特に、実施例として示した各図に示すもの
では、上記した効果を遍く発揮すると共に、図2に示し
た構造の水切り構造部6では、その水切り溝部64の屋
内側の基部には緩衝樋部66が形成されたものとしてあ
り、水切り溝部62側に浸入してくる雨水を大幅に削減
するものとなる上、屋内側片部36の幅寸法を拡大する
ものとなり、屋内側への水の浸入を、より一層確実に防
止できるものとし、また、図3の水切り片部65に設け
られた軟質水切り突部67は、拡幅樋部63の前部で浸
入水の殆どを塞き止め、拡幅樋部63に達する液滴の量
を減少してしまうので、屋内側片部36の幅寸法を短く
抑えることができ、サッシュ枠本体3の開口幅を拡大す
ると共に、その外観をスッキリさせ、見た目の良い開口
部を実現するという利点が得られるものとなる。
【0043】さらに、図4に示す水切り構造部6を採用
したは、縦框部52に対して平断面E字状となる如く形
成された2本の平行な水切り片を形成する水切り片部6
5および封止片部55を有することから、水切り溝部6
2を通じて浸入してしまった雨水が該封止片部55によ
って塞き止められてしまう上、当該封止片部55はま
た、水切り片部65基部から突出した把手用突部53を
把持する手指の屋内側片部36側への進入を規制すると
いう機能も合わせて有していて、不用意な手の挟み込み
を防止するという効果も得られる外、軟質合成樹脂の成
形によって形成された縁取りカバー部55と一体に形成
したものとしているため、滑り止めと緩衝材との役目を
果たし、手指を保護する機能をさらに高めることができ
るものになるという効果も有している。
【0044】叙述の如く、この発明の引違い二重建具構
造は、屋外側建具に取り付けられた施錠機構部の解施錠
操作を各段に改善し、従前までのものでは放置されたま
まになっていた建具の日常的な操作性を大幅に高めるこ
とができるものにすると共に、併せて美観上の点でも極
めて有利なものとすることができる上、その二重建具構
造の改善に伴って懸念される雨水の進入に対しても万全
の構造を備えたものとなっており、しかも簡便な構造に
よって実現可能なものとしていることとも相俟って、従
前までのものと殆ど変わらないものとして容易に製造可
能であって安価なものとして提供できることから、従前
からの引違い二重建具に代わって、今後、大いに普及、
利用されるものと予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の引違い二重建具構造の技術的思想を
具現化してなる幾つかの代表的な実施例を示すものであ
る。
【図1】分解された引違い二重建具の斜視図である。
【図2】閉状態にある屋外用袖建具の縦框部およびサッ
シュ枠本体の縦枠部の平断面図である。
【図3】閉状態にある屋外用袖建具の縦框部およびサッ
シュ枠本体の縦枠部の他の例を示す平断面図である。
【図4】閉状態にある屋外用袖建具の縦框部およびサッ
シュ枠本体の縦枠部のさらに他の例を示す平断面図であ
る。
【図5】閉状態にある引違い二重建具構造の平面図であ
る。
【図6】屋内用中建具のみを開放した引違い二重建具構
造の平面図である。
【図7】従前の閉状態の引違い二重建具構造を示す平面
図である。
【図8】従前の引違い二重建具構造における中央側の2
枚の障子戸(屋内用中建具)を開放した状態を示す平面
図である。
【符号の説明】
1 引違い二重建具構造 2 屋外側建具 3 サッシュ枠本体 31 同 下側横枠部 32 同 上側横枠部 33 同 左・右縦枠部 34 同 軌道 35 同 屋外片部 36 同 屋内片部 37 同 仕切り片部 38 同 嵌着溝部 4 屋外用中建具(W:同枠体、G:同ガラス板) 41 同 縦框部 5 屋外用袖建具(W:同枠体、G:同ガラス板) 51 同 縦框部 52 同 縦框部 53 同 把手用突部 55 同 封止片部 56 同 縁取りカバー部 6 水切り構造部 61 同 中央封止片部 62 同 水切り溝部 63 同 拡幅樋部 64 同 封止溝部 65 同 水切り片部 66 同 緩衝樋部 67 同 軟質水切り突部 68 同 水切り溝形成片 7 クレセント(施錠機構部) 71 同 係合鉤(施錠係合部) 8 屋内側建具 81 同 木製枠本体 82 同 屋内用袖建具 83 同 屋内用中建具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4枚一組の屋内側建具に対し、屋外側に
    適宜間隔を置き、同じく4枚一組の屋外側建具が併設さ
    れる引違い二重建具構造であって、屋外側建具は、それ
    用に対をなしてサッシュ枠本体に設けられている二筋の
    軌道の中、閉状態で中央配置となる2枚の屋外用中建具
    が屋外側の軌道を案内とし、残る2枚の屋外用袖建具が
    屋内側の軌道を案内として夫々左右移動自在に建て込ま
    れるようにした上、それら2枚の屋外用中建具と2枚の
    屋外用袖建具とを閉状態に引き合わせたときに内外に重
    なり合う屋外用中建具および屋外用袖建具の各縦框部の
    中、左側配置となる屋外用袖建具は、その縦框部右側面
    適所に、また右側配置となる屋外用袖建具は、その縦框
    部左側面適所に夫々施錠機構部が取着されると共に、そ
    れら施錠機構部に対応する屋外用中建具の各縦框部右側
    面または左側面に施錠係合部が取着されるようにする一
    方、左右両屋外用袖建具の施錠係合部を配していない各
    縦框部と、それらに当接することとなるサッシュ枠本体
    の各縦枠部との間には、水切り構造部が形成されてなる
    ものとしたことを特徴とする引違い二重建具構造。
  2. 【請求項2】 4枚一組の屋内側建具に対し、屋外側に
    適宜間隔を置き、同じく4枚一組の屋外側建具が併設さ
    れる引違い二重建具構造であって、屋外側建具は、それ
    用に対をなしてサッシュ枠本体に設けられている二筋の
    軌道の中、閉状態で中央配置となる2枚の屋外用中建具
    が屋外側の軌道を案内とし、残る2枚の屋外用袖建具が
    屋内側の軌道を案内として夫々左右移動自在に建て込ま
    れるようにした上、それら2枚の屋外用中建具と2枚の
    屋外用袖建具とを閉状態に引き合わせたときに内外に重
    なり合う屋外用中建具および屋外用袖建具の各縦框部の
    中、左側配置となる屋外用袖建具は、その縦框部右側面
    適所に、また右側配置となる屋外用袖建具は、その縦框
    部左側面適所に夫々施錠機構部が取着されると共に、そ
    れら施錠機構部に対応する屋外用中建具の各縦框部右側
    面または左側面に施錠係合部が取着されるようにする一
    方、左右両屋外用袖建具の施錠係合部を配していない各
    縦框部には、その屋内側側面の上下略全長に渡り、屋内
    側に突出状であって、開口部を、当接することとなる縦
    枠部側に向けた平断面コ字状の水切り片部が一体形成さ
    れた上、該水切り片部が、サッシュ枠本体の縦枠部に形
    成された水切り溝部に遊嵌状となることにより、当該縦
    框部とサッシュ枠本体縦枠部との間に水切り構造部が形
    成されてなるものとしたことを特徴とする引違い二重建
    具構造。
  3. 【請求項3】 4枚一組の屋内側建具に対し、屋外側に
    適宜間隔を置き、同じく4枚一組の屋外側建具が併設さ
    れる引違い二重建具構造であって、屋外用建具は、それ
    用に対をなしてサッシュ枠本体に設けられている二筋の
    軌道の中、閉状態で中央配置となる2枚の屋外用中建具
    が屋外側の軌道を案内とし、残る2枚の屋外用袖建具が
    屋内側の軌道を案内として夫々左右移動自在に建て込ま
    れるようにした上、それら2枚の屋外用中建具と2枚の
    屋外用袖建具とを閉状態に引き合わせたときに内外に重
    なり合う屋外用中建具および屋外用袖建具の各縦框部の
    中、左側配置となる屋外用袖建具は、その縦框部右側面
    適所に、また右側配置となる屋外用袖建具は、その縦框
    部左側面適所に夫々施錠機構部が取着されると共に、そ
    れら施錠機構部に対応する屋外用中建具の各縦框部右側
    面または左側面に施錠係合部が取着されるようにする一
    方、左右両屋外用袖建具の施錠係合部を配していない各
    縦框部には、その屋内側側面の上下略全長に渡り、屋内
    側に突出状であって、開口部を、当接することとなる縦
    枠部側に向けた平断面E字状の2列の水切り片部が一体
    形成された上、これら水切り片部の中の屋外側のもの
    が、サッシュ枠本体の縦枠部に形成された水切り溝部に
    遊嵌状となり、屋内側のものが同縦枠部屋内側側面に重
    なり状となることにより、当該縦框部とサッシュ枠本体
    縦枠部との間に水切り構造部が形成されてなるものとし
    たことを特徴とする引違い二重建具構造。
  4. 【請求項4】 下側横枠部、左右の縦枠部および上側横
    枠部が矩形状に枠組みされたサッシュ枠本体に対し、4
    枚一組の屋内側建具と、それら屋内側建具屋から外側に
    適宜間隔を置き、同じく4枚一組の屋外側建具とが併設
    されてなるものとした、請求項1ないし3何れか記載の
    引違い二重建具構造。
  5. 【請求項5】 屋外側建具を閉状態に引き合わせ、各屋
    外用袖建具を、夫々相対することとなるサッシュ枠本体
    の縦枠部に当接状としたときに屋内側に露出する封止片
    部の端部には、その上下全長に渡って屋内側に突出状と
    なるようにして把手用突部を一体形成し、該把手用突部
    には、必要に応じて手指保護用の縁取りカバー部を被冠
    させてなるものとした、請求項1ないし4何れか記載の
    引違い二重建具構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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