JPH11165706A - 農産物の移送供給装置 - Google Patents

農産物の移送供給装置

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JPH11165706A
JPH11165706A JP34724497A JP34724497A JPH11165706A JP H11165706 A JPH11165706 A JP H11165706A JP 34724497 A JP34724497 A JP 34724497A JP 34724497 A JP34724497 A JP 34724497A JP H11165706 A JPH11165706 A JP H11165706A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】農産物を選別コンベアから波形パレット上にス
ムーズに排出落下し得て安定かつ確実な移送供給が行え
ると共に、箱詰め作業の自動化が可能で選別作業の作業
効率の向上を図り得、かつ農産物への傷付きを確実に防
止し得る農産物の移送供給装置を提供する。 【解決手段】選別コンベア上の同一仕分区分の仕分け排
出位置に複数の排出装置を備えると共に該複数の排出装
置を順次作動するように構成し、この複数の排出装置の
作動によって選別コンベア上から順次排出される農産物
を山部と谷部を有する波形パレットの各谷部に移送供給
する農産物の移送供給装置であって、波形パレットの各
山部に対応して弾性体からなる案内ロールを所定間隔で
回転可能に並設すると共に、前記選別コンベアから排出
される農産物が波形パレットの所定の谷部に供給される
際に、並設した一対の案内ロールを対応する所定の谷部
方向に回転させ、農産物を減速させつつ移送供給するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農産物の選別包装
の際に用いられる農産物の移送供給装置に係わり、特に
選別仕分けされた長物農産物等の農産物を、箱詰めのた
めのパレットに移送供給する農産物の移送供給装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、選別コンベアから等階級別に仕分
けされた茄子や胡瓜等の農産物は、選別コンベアの搬送
路に沿って等階級別に設けられた引き出しコンベアによ
り、所定の箱詰め位置まで搬送され、この箱詰め位置で
例えば箱詰装置によってダンボール箱等に箱詰めされて
いる。ところが、この箱詰装置による箱詰めにあって
は、農産物が箱詰めの際に接触して、打ち傷や擦り傷等
が発生し易く商品価値を低下させていた。
【0003】そこで本出願人は、これを改善する農産物
の箱詰装置として、特開平8−26213号公報等に開
示の農産物の箱詰装置を提案した。この箱詰装置は、仕
分けコンベアから排出落下される農産物を逆ハの字形状
に設けた案内板(案内装置)を介して、山部と谷部を有
する波形パレットの各谷部に移送供給するようにしたも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
箱詰装置にあっては、農産物の傷付き防止が図れると共
に農産物の箱詰め作業の作業効率が向上する等の効果が
得られるものの、農産物の形状やその表面状態によって
は、農産物が案内板間をスムーズに滑らず波形パレット
への供給ミスが発生する場合があり、特に農産物が茄子
の場合にこのような供給ミスが発生し易いという問題点
が新たに明らかとなった。
【0005】すなわち、選別コンベアから仕分けされた
長物農産物(茄子)の向きが、逆ハの字形状の案内板間
の谷部の中心線と略平行で谷部の中心部に向かって姿勢
を崩さずに排出落下した場合は、案内板間をスムーズに
滑って、波形パレットの谷部に長物農産物が確実に移送
供給される。
【0006】ところが、長物農産物の向きが案内板間の
谷部の中心線に対して略平行でも左右方向に多少ずれて
案内板間の谷部に排出落下した場合は、長物農産物が一
方の案内板に落下当接して跳ね上がりその姿勢が崩れて
しまい、案内板間をスムーズに下方に落下しない場合が
ある。また、長物農産物が案内板の谷部の中心線に対し
て左右方向にずれた斜めの状態で案内板の谷部中心部に
排出落下した場合も同様に、長物農産物が少なくとも一
方の案内板に落下当接して、その姿勢がさらに崩れる場
合があり、長物農産物の波形パレットの谷部内への安定
した移送供給が困難になる。
【0007】また、上記の箱詰装置にあっては、案内板
の逆ハの字形状の谷部中心部の間隔が、農産物が十分に
通過(自然落下)し得る幅に設定されているため、選別
コンベアから排出落下された農産物が案内板に当接せず
に、波形パレット上に直接落下する場合がある。このた
め、落下の際の衝撃により、波形パレットの谷部内で農
産物が跳ね上がってその姿勢を崩し、農産物の波形パレ
ット上での均一化した収容姿勢を得ることが困難である
と共に、農産物の波形パレット上への直接落下による衝
撃によって、農産物の種類(特に茄子)によっては農産
物に衝撃傷が付く場合があるという問題点があった。
【0008】この農産物の波形パレット上の直接落下
は、案内板が単に農産物の波形パレットの谷部への排出
落下を案内(ガイド)する機能しか有さないことに主に
起因している。そこで、案内板の間隔を狭くすることに
よって、農産物の波形パレット上への直接落下を防ぐこ
とも考えられる。しかし、この方法にあっては、案内板
の間隔が波形パレットの谷部の幅との関係から設定され
ており、間隔を極端に狭くすると例えば胡瓜等のように
曲がり易い長物農産物が案内板間上で止まってしまい下
方に移送供給されなくなり、結局、上記案内板には、農
産物を波形パレットの谷部に単に案内するという機能し
か持たせることできないことになる。
【0009】そしてこのように、農産物の種類によって
は、選別コンベアから波形パレットへのスムーズな移送
供給が困難であること、及び曲がった農産物が案内板上
に止まってしまう場合があること等から、選別コンベア
のライン停止が発生し易く選別作業が中断して、機械化
による作業能率の向上を十分に図ることができない。ま
た、案内板によって移送供給された波形パレット上の複
数の農産物の均一化した収容姿勢を得ることが難しいこ
と等から、農産物の箱詰め作業を例えば箱詰めロボット
によって安定かつ確実に行うことが困難で、箱詰め作業
の自動化に支障をきたしており、これらの改善が望まれ
ているのが実状である。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、請求項1または2記載の発明の目的は、農産物
を選別コンベアから波形パレット上にスムーズに排出落
下し得て安定かつ確実な移送供給が行えると共に、箱詰
め作業の自動化が可能でその作業効率の向上を図り得る
農産物の移送供給装置を提供することにある。また、請
求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の目
的に加え、箱詰装置の制御機構を簡略化し得る農産物の
移送供給装置を提供し、さらに、請求項4または5記載
の発明は、請求項1ないし3記載の発明の目的に加え、
農産物への傷付きを確実に防止し得る農産物の移送供給
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、選別コンベア
上の同一仕分区分の仕分け排出位置に複数の排出装置を
備えると共に該複数の排出装置を順次作動するように構
成し、この複数の排出装置の作動によって選別コンベア
上から順次排出される農産物を山部と谷部を有する波形
パレットの各谷部に移送供給する農産物の移送供給装置
であって、波形パレットの各山部に対応して案内ロール
を所定間隔で回動可能に並設すると共に、選別コンベア
から排出される農産物が波形パレットの谷部に移送供給
される際に、並設した案内ロールを対応する谷部方向に
回転させることを特徴とする。
【0012】このように構成することにより、選別コン
ベアで搬送される例えば長物農産物は、等階級に応じた
所定の仕分区分の仕分け排出装置の複数の排出装置が順
次作動することによって下方に排出落下され、複数の山
部と谷部を有する波形パレットの谷部に移送供給され
る。排出装置から排出落下される農産物は、波形パレッ
トの山部に対応して上方に設けられている一対の案内ロ
ール間に落下し、この案内ロールが対応する谷部方向で
ある内側方向にそれぞれ回転することにより、案内ロー
ル間の農産物が一対の案内ロールの回転力を受けつつ、
すなわち、落下速度が減速されて下方に移送され、案内
ロール間の下方に位置する波形パレットの谷部に供給さ
れる。
【0013】これにより、排出装置から一対の案内ロー
ル間に排出落下された農産物に案内ロールの回転力が作
用するため、案内ロール上に農産物が停止することがな
くなり、農産物を波形パレットに安定かつ確実に移送供
給することができると共に、農産物が案内ロールの回転
力を受けつつその姿勢が修正されて、下方に位置する波
形パレットの谷部に移送供給されるため、波形パレット
上での各農産物の収容姿勢が均一化される。
【0014】また、請求項2記載の発明は、各案内ロー
ルが、駆動モータで直接的もしくは間接的に駆動される
ことによりその回転方向が正転あるいは逆転して、波形
パレットの谷部の一つおきの案内ロールが、対応する谷
部方向にそれぞれ回転して農産物を波形パレットの対応
する谷部に移送供給することを特徴とする。
【0015】このように構成することにより、波形パレ
ットの農産物が収容される谷部の両端上方に設けられる
一対の案内ロールは、一方の案内ロールが正転して対応
する谷部方向に回転し、他方の案内ロールが逆転して前
記と同様の谷部方向に回転する。一対の案内ロールは、
各案内ロールに対応した各駆動モータに直接連結された
り、ベルトやチェーン等により一つの駆動モータに間接
的に連結されて正転もしくは逆転される。
【0016】これにより、所定の谷部に対応する一対の
案内ロールが共に谷部方向、すなわち内側方向に回転し
て、排出装置から一対の案内ロール間に排出落下される
農産物に、一対の案内ロールで落下速度が減速され得る
回転力を作用させることができて、農産物が波形パレッ
ト上により一層安定かつ確実に移送供給される。
【0017】また、請求項3記載の発明は、波形パレッ
トの各山部に対応する上方所定位置に配設された案内ロ
ールのうち、波形パレットの前端と後端の山部を除く山
部に対応する位置の案内ロールを二本の案内ロールで形
成し、各案内ロールを波形パレットの対応する谷部方向
にそれぞれ回転させることを特徴とする。
【0018】このように構成することにより、波形パレ
ットの山部のうち前端と後端を除く山部上方に設けられ
た二本の案内ロールは、その一方が対応する後方側の波
形パレットの谷部方向に回転し、他方が対応する波形パ
レットの前方側の谷部方向に回転すると共に、波形パレ
ットの前後端の一本の案内ロールは対応する谷部方向に
それぞれ回転する。
【0019】これにより、波形パレットの所定の谷部の
両端上方に位置する案内ロールがそれぞれ谷部方向、す
なわち内側方向に回転して、排出装置から一対の案内ロ
ール間に排出落下される農産物に、案内ロールで落下速
度が減速され得る回転力を作用させることができ、農産
物が波形パレット上により一層安定かつ確実に移送供給
されると共に、一対の案内ロールは、例えばベルトを懸
架させて同一方向に回転させることにより、互いに内側
方向へ回転させることができて、逆転機構等が不要とな
る等、箱詰装置の制御が簡単となる。
【0020】また、請求項4記載の発明は、案内ロール
をスポンジやゴム等の弾性体で形成したことを特徴とす
る。このように構成することにより、弾性体からなる一
対の案内ロール間に排出装置から農産物が排出落下され
るため、農産物の排出落下時の衝撃を案内ロールの表面
で緩和させることができると共に、農産物への案内ロー
ルの回転力の過大な作用がなくなり、茄子等の表面の柔
らかい農産物であっても、その農産物への傷付きが確実
に防止される。
【0021】また、請求項5記載の発明は、波形パレッ
トの各谷部に対応して並設される案内ロールの間隔が、
農産物を弾性的に挟持しつつ下方に移送できる幅に設定
されていることを特徴とする。このように構成すること
により、排出装置から排出落下される農産物は、一旦一
対の案内ロール上に載置され、この一対の案内ロールの
内側方向への回転によって軽く挟持しされつつ(落下速
度が減速されてつつ)下方に移送されて波形パレットの
谷部に供給される。したがって、排出装置から排出落下
する農産物が波形パレット上に直接落下することがなく
なり、農産物への傷付きがより一層確実に防止されると
共に、一対の案内ロールで農産物の姿勢が修正されて、
波形パレット上の各農産物の収容姿勢がより一層均一化
される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図8は、本発
明に係わる農産物の移送供給装置の第1実施例を示し、
図1がその移送供給装置を使用した選別装置の概略平面
図、図2がその一つの仕分区分の引き出しコンベアを示
す平面図、図3がその側面図、図4及び図5が引き出し
コンベアの要部を示す正面断面図、図6が図5に示す移
送供給装置部分を拡大した正面断面図、図7がその平面
図、図8がその正面図である。
【0023】先ず、図1〜図5に基づき、本発明の移送
供給装置を使用した選別装置の全体構造について概略説
明する。図1及び図2おいて、選別装置1は、L型バケ
ット2aを有し長物農産物である茄子Wを搬送する選別
コンベア2と、この選別コンベア2の搬送方向イの途中
に設けられた判定装置3と、選別コンベア2の判定装置
3の下流側に仕分区分S1〜Sn(図では仕分区分S1
〜S3)毎に配置された一対の仕分け排出装置4と、こ
の一対の仕分け排出装置4に選別コンベア2の搬送方向
イと直交する方向に接続され、波形パレット6を供給す
ると共に茄子Wが収容された波形パレット6を所定方向
に送り出す一対のパレット搬出装置5を有している。
【0024】また、選別装置1は、一対のパレット搬出
装置5で送り出される波形パレット6を合流させて搬送
する、アキュームレート可能なローラコンベア及びベル
トコンベア等からなる搬送コンベア18を有する貯留装
置7と、この貯留装置7の所定位置に設けられ波形パレ
ット6を必要に応じて水平方向に180度回転させ得る
方向転換装置8と、前記貯留装置7の下流側に接続され
て波形パレット6上の茄子Wを自動的に取り上げて箱詰
めする箱詰装置9等を備えている。
【0025】前記判定装置3は、例えば図示しない照明
ランプ及びCCDカメラ等を有し、選別コンベア2上の
茄子Wに光を照射し、その反射光をCCDカメラで受光
することにより画像データを得、この画像データを図示
しない処理装置で解析処理して、茄子Wの等階級の仕分
区分と向き(例えば茄子Wの蔕がどちらにあるか)を判
定する。そして、この判定結果に基づき仕分区分別及び
向き別の仕分信号が仕分け排出装置4にそれぞれ出力さ
れる。
【0026】前記一対の仕分け排出装置4は、選別コン
ベア2の仕分区分S1〜S3毎に、茄子Wの向きに応じ
て仕分けるようにそれぞれ対をなして設けられている。
そして、この一対の仕分け排出装置4は、図5に示すよ
うに、山部6aと谷部6bを有する波形パレット6の谷
部6bの数及び位置に対応した、例えば電磁ソレノイド
もしくはシリンダ等からなる排出装置4aを選別コンベ
ア2の搬送路に沿って所定間隔で備えている。
【0027】また、前記パレット搬出装置5は、仕分け
排出装置4の下方に空の波形パレット6を送り込むと共
に、茄子Wが載せられた波形パレット6を選別コンベア
2の搬送路側方に搬送し、その後合流のタイミングを図
って貯留装置7上に送り出すように構成されている。す
なわち、パレット搬出装置5は、図3〜図5に示すよう
に、選別コンベア2の搬送方向イと直交する方向にそれ
ぞれ移動するコンベアチェーン10と、波形パレット6
の搬出コンベア11及び搬入コンベア12等を有してい
る。
【0028】コンベアチェーン10は、4個のスプロケ
ット13にそれぞれ巻回され、例えば波形パレット6が
載せられる6個のパレット載台14が等間隔で取り付け
られている。そして、このコンベアチェーン10は、図
示しない間歇駆動装置の作動により、図3の矢印ロ方向
に間歇的に所定距離移動して停止する。
【0029】なお、図2に示すように、一対のパレット
搬出装置5のうちの選別コンベア2の下流側のパレット
搬出装置5の所定のパレット載台14に対応した位置に
は、着磁器16が設けられている。この着磁器16は、
波形パレット6の一部に設けられている図示しない磁性
体を磁化するようになっており、この磁性体の磁化状態
が貯留装置7に設けられた磁気検出センサ15で検出さ
れる。
【0030】前記搬出コンベア11は、コンベアチェー
ン10の往路側と貯留装置7の搬送コンベア18の搬送
面とに亘って波形パレット6を移送するように設けら
れ、昇降機19(図4参照)の作動によって昇降するよ
うになっている。この昇降機19の上昇動作によってパ
レット載台14上の茄子Wが収容された波形パレット6
を、下流側に位置する貯留装置7の前記搬送コンベア1
8上へ搬出する。また、前記搬入コンベア12は、コン
ベアチェーン10の復路側と搬送コンベア18の下方の
空パレットリターンコンベア20とに亘って波形パレッ
ト6を移送するように設けられ、空パレットリターンコ
ンベア20上の空の波形パレット6が、パレット搬出装
置5のパレット載台14上に搬入される。
【0031】前記貯留装置7は、一対のパレット搬出装
置5から送り出される波形パレット6を合流して搬送す
るもので、前記搬送コンベア18等を有している。この
搬送コンベア18の搬送面の所定位置には、方向転換装
置8と端部揃え装置21が設けられている。
【0032】そして、この貯留装置7は、各仕分区分S
1〜S3に対応したパレット搬出装置5で搬送されてく
る波形パレット6を、各仕分区分S1〜S3毎に搬送コ
ンベア18の上流側で合流させて搬送すると共に、必要
に応じて方向転換装置8で波形パレット6を180度水
平回転させ、また、端部揃え装置21で波形パレット6
の谷部6b内の茄子Wの端部を揃えて、下流側の箱詰装
置9の位置まで搬送させる。
【0033】前記方向転換装置8は、図3に示すよう
に、回転駆動機構22の回転軸の先端に、波形パレット
6を載置するためのパレット回転板23が設けられてい
る。回転駆動機構22は、図示しない昇降装置と組み合
わせて構成されており、昇降装置の上昇動作で波形パレ
ット6を搬送コンベア18の搬送面から切り離すように
構成されている。
【0034】また、方向転換装置8の直下流側には、搬
送コンベア18で搬送されてくる波形パレット6を停止
させるための上下動可能なストッパ24が設けられてい
る。このストッパ24は通常上昇しており、このストッ
パ24で停止させられた波形パレット6は、選別装置1
の図示しない制御装置から出力される反転指示信号で回
転駆動機構22が作動することにより、搬送コンベア1
8上から若干持ち上げられて180度水平回転させられ
る。
【0035】方向転換装置8の下流側に設けられる端部
揃え装置21は、互いに逆方向に傾動可能な一対の傾動
板25を有している。この端部揃え装置21は、搬送コ
ンベア18で搬送されて各傾動板25の位置に到達した
一対の波形パレット6が、図示しない検出センサで検出
された際に、各傾動板25の前端側と後端側が同時に傾
動する如く構成されている。そして、この傾動板25の
傾動により、例えば前方側のパレット7内の茄子Wがパ
レット6の前部側に揃えられ、後方側のパレット6内の
茄子Wがパレット6の後部側に揃えられる。
【0036】また、前記箱詰装置9は、上下及び幅方向
に移動可能な所定数のロッド26(例えば一列6本×2
列)を有し、このロッド26の下端には吸着盤27がそ
れぞれ取り付けられている。ロッド26は、図示しない
間隔調整機構によって、図3の矢印ハ方向に移動すると
共にその間隔が適宜調整され、吸着盤27で吸着して持
ち上げた茄子Wを段ボール箱28内に箱詰めする。この
箱詰装置9は、図示しない制御部によって自動的に動作
し、箱詰めロボットとして機能する。
【0037】箱詰装置9の端部下方には、段ボール箱2
8を支持する箱支持装置30が配設されている。この箱
支持装置30は、垂直なレール31に上下動可能に配設
された水平な箱載置板32を有し、この箱載置板32上
に段ボール箱28が載置される。そして、茄子Wが箱詰
めされた段ボール箱28は、箱載置板32と共にレール
31に沿って下降させられて、箱支持装置30の下部に
連結された製品搬送コンベア33上に移載され、そし
て、この製品搬送コンベア33で所定位置まで搬送され
る。
【0038】また、箱支持装置30の下部で製品搬送コ
ンベア33と反対側には、空の段ボール箱28を箱支持
装置30に供給する空箱降下装置34が接続されてい
る。この空箱降下装置34は、その上部側に空箱搬送コ
ンベア35が接続されると共に配函装置36が設けら
れ、配函装置36の作動により空箱搬送コンベア35上
の段ボール箱28が空箱降下装置34にセットされて降
下し、箱支持装置30に供給される。
【0039】そして、前記パレット搬出装置5と選別コ
ンベア2に配置された仕分け排出装置4との間には、本
発明の要旨をなす移送供給装置38が設けられている。
以下、この移送供給装置38を、図5〜図8に基づいて
説明する。移送供給装置38は、前記仕分け排出装置4
の下方に排出装置4aの数に対応して設けられた複数本
(図では7本)の案内ロール39を有している。
【0040】この案内ロール39は、所定の長さを有す
るスポンジロールによって円柱形状に形成され、その両
端軸が支持枠40に軸受41(図8参照)によって回転
自在に支持されると共に、隣り合う一対の案内ロール3
9間の間隔w1(図6参照)が、対応する等階級の茄子
Wの最大外径寸法w2(図6及び図8参照)より若干小
さく設定されている。そして、各案内ロール39はその
一方の軸にプーリ43がそれぞれ固定され、このプーリ
43と、支持枠40に固定された正逆転可能な駆動モー
タ42のプーリ44及び支持枠40に回転自在に設けら
れたプーリ45との間にはベルト46が懸架されてい
る。
【0041】このベルト46は、図6に示すように、最
前端(図6の最も左側)から奇数番目の案内ロール39
の下面側と、偶数番目の案内ロール39の上面側に交互
に接するように懸架されている。これにより、駆動モー
タ42が正転してそのプーリ44が例えば実線の矢印ニ
方向に回転すると、ベルト46が矢印ホ方向に回転し
て、波形パレット6の奇数番目の各谷部6bに対応する
一対の案内ロール39は、それぞれ逆方向に回転、すな
わち対応する奇数番目の各谷部6bの、前端側の案内ロ
ール39が矢印ヘ方向に回転し、後端側の案内ロール3
9が矢印ト方向にそれぞれ回転する。
【0042】一方、駆動モータ42が逆転してそのプー
リ44が二点鎖線で示す矢印チ方向に回転すると、ベル
ト46が矢印リ方向に回転して、波形パレット6の偶数
番目の各谷部6bに対応する一対の案内ロール39は、
対応する各谷部6bの前端側の案内ロール39が矢印ヌ
方向に回転し、後端側の案内ロール39が矢印ル方向に
それぞれ回転する。なお、以下の説明においては、波形
パレット6の各谷部6bの前後端上方の一対の案内ロー
ル39の、対応する各谷部6b方向への回転を、内側方
向の回転という。
【0043】また、移送供給装置38の案内ロール39
と波形パレット6の各山部6a間には、断面略正方形状
の棒状のガイド47がそれぞれ配設されており、このガ
イド47間の下方に波形パレット6の各谷部6bがそれ
ぞれ位置することになる。なお、移送供給装置38の案
内ロール39の回転方法は、プーリ43〜45とベルト
46による駆動に限らず、例えばスプロケットとチェー
ンによって駆動させることもできる。また、案内ロール
39自体の材質もスポンジロールに限らず、ゴムロー
ル、ブラシロール等の外表面が弾性を有する適宜の弾性
体ロールによって形成することができる。
【0044】次に、この移送供給装置38の動作を図6
等に基づいて説明する。先ず、選別コンベア2のL型バ
ケット2a上に載置されて搬送される茄子Wは、判定装
置3で等階級が判定されて所定の仕分けライン(S1と
する)の仕分け排出装置4に供給され、この茄子Wは、
対応する排出装置4aが作動することによりその下方に
排出落下される。
【0045】この茄子Wの排出落下は、判定された茄子
Wが波形パレット6の最前端(図では最左端)である一
番目の谷部6bに対応する位置まで搬送された際に、判
定装置3の制御信号により、L型バケット2aの他端側
が排出装置4aで下方に押圧されることにより、L型バ
ケット2aが、その一端側の軸を中心にして図6の矢印
ヲの如く下方に回動することによって行われる。このL
型バケット2aの回動により、茄子Wがその下方に位置
する一対の案内ロール39間に排出落下される。この
時、移送供給装置38の駆動モータ42は制御装置の制
御信号により正転し、波形パレット6の奇数番目の各谷
部6bに対応する一対の案内ロール39が内側方向にそ
れぞれ回転している。
【0046】そして、一対の案内ロール39間に排出落
下された茄子Wは、案内ロール39間の間隔w1が対応
する等階級の茄子Wの最大外形寸法w2より若干小さく
設定されていることから、一対の案内ロール39上に一
旦載置された状態となり、茄子Wの波形パレット6上へ
の直接落下が防止される。一対の案内ロール39間に載
置された茄子Wは、互いに内側方向に回転している一対
の案内ロール39の回転力を受けて、各案内ロール39
の弾性を有する外表面で挟持されつつ、つまりセンタリ
ングされつつ、案内ロール39間を下方に移送される。
【0047】この案内ロール39の外表面で挟持されつ
つ下方に移送された茄子Wは、案内ロール39間の下方
に位置する波形パレット6の一番目(最左端)の谷部6
b内に落下収容され、L型バケット2aから波形パレッ
ト6へ茄子Wが移送されて、波形パレット6の谷部6b
に供給されることになる。
【0048】この波形パレット6への茄子Wの移送供給
時に、一対の案内ロール39によって茄子Wが減速され
た状態となるため、波形パレット6の谷部6bへ移送供
給される際の衝撃が極めて小さくなり、茄子Wへの傷付
きや茄子Wの谷部6b内における跳ね上がり等が確実に
防止される。また、茄子Wは案内ロール39で挟持され
た姿勢のままで、波形パレット6の山部6aと案内ロー
ル39間に設けられたガイド47で案内されつつ、波形
パレット6の谷部6b内に収容されることになる。
【0049】そして、波形パレット6の一番目の谷部6
b内に茄子Wが収容されたら、駆動モータ42を逆転さ
せる。駆動モータ42が逆転すると各案内ロール39が
逆転し、波形パレット6の偶数番目の谷部6bに対応す
る一対の案内ロール39が内側方向にそれぞれ回転す
る。この状態で波形パレット6の二番目の谷部6bに対
応する位置のL型バケット2aが、対応する排出装置4
aの作動により回動し、L型バケット2a上の茄子Wが
排出落下されて、波形パレット6の二番目の谷部6bに
移送供給されて収容される。この茄子Wも、波形パレッ
ト6の一番目の谷部6bに収容された茄子Wと同様、案
内ロール39でセンタリングされつつかつ落下速度が減
速されて移送供給されることになる。
【0050】なお、駆動モータ42の正転から逆転への
切替時期は、例えば波形パレット6の一番目の谷部6b
に対応する排出装置4aが作動してから、予め設定した
所定時間経過後で、少なくとも二番目の谷部6bに対応
するL型バケット2aが、対応する排出装置4aの下部
に位置する前までに行われる。
【0051】そして、波形パレット6の二番目の谷部6
bに茄子Wが収容されたら、再び駆動モータ42を逆転
(すなわち正転)させて、三番目の谷部6bに対応する
案内ロール39を内側方向に回転させ、一番目の谷部6
bと同様に茄子Wを波形パレット6の三番目の谷部6b
に移送供給する。この作業を所定回数(図では6回)繰
り返すことによって、波形パレット6の6つの谷部6b
に順に茄子Wが収容され、この茄子Wは、全て一対の案
内ロール39によりセンタリングされつつかつ減速され
て、各谷部6bに向きが揃えられて均一した姿勢で収容
されることになる。
【0052】以上の作業の繰り返しにより、6個の茄子
Wが各谷部6bに収容された波形パレット6は、前記パ
レット搬出装置5の作動により、選別コンベア2の搬送
路側方に搬送されると共に、排出された波形パレット6
の位置に空の波形パレット6が送り込まれる。この空の
波形パレット6には前述したと同様に茄子Wがそれぞれ
収容され、また、茄子Wが収容され貯留装置7の搬送コ
ンベア18上に搬送された波形パレット6は、必要に応
じて方向転換装置8で適宜方向転換され、貯留装置7の
箱詰め待機位置まで搬送されて一時貯留される。その
後、この波形パレット6内の茄子Wが、箱詰めロボット
としての箱詰装置9にで箱詰めされる。
【0053】ところで、この実施例においては、移送供
給装置38の駆動モータ42の正転及び逆転を交互に繰
り返すことにより、波形パレット6の6個の谷部6b
に、最前端である一番目の谷部6bから順に茄子Wを移
送供給して収容するようにしたが、例えば、L型バケッ
ト2aから波形パレット6への茄子Wの移送供給作業を
次のようにして行うこともできる。
【0054】すなわち、先ず、駆動モータ42を正転さ
せて、波形パレット6の各谷部6bのうち、奇数番目の
谷部6bに対応する一対の案内ロール39をそれぞれ内
側方向に回転させる。そして、パレット6の1番目の谷
部6bに対応する仕分け排出装置4の排出装置4aを作
動させて、上記したと同様に茄子Wを一番目の谷部6a
に移送供給して収容する。その後、対応する一対の案内
ロール39が一番目の谷部6bと同一方向(内側方向)
に回転している三番目の谷部6bと五番目の谷部6b
に、対応する排出装置4aを作動させて茄子Wを順に収
容する。
【0055】そして、波形パレット6の奇数番目の各谷
部6bに茄子Wが収容された時点で、移送供給装置38
の駆動モータ42を逆転させ、偶数番目の谷部6bに対
応する一対の案内ロール39を内側方向にそれぞれ回転
させる。その後、偶数番目の谷部6bに対応する排出装
置4aを作動させて、偶数番目の各谷部6bに茄子Wを
順に収容する。
【0056】これにより、波形パレット6の全ての谷部
6b内に茄子Wを収容することができ、移送供給装置3
8の駆動モータ42の正逆転回数を減らすことができ
る。なお、この場合、奇数番目の谷部6bと偶数番目の
谷部6bに茄子Wを略同時に収容させるようにしても良
いが、この例の場合はいずれにせよ、選別コンベア2の
L型バケット2aの搬送速度及び仕分け排出装置4の排
出装置4aの作動タイミング等と、駆動モータ42の正
転及び逆転の切替動作等を関連付けて行うことになる。
【0057】このように、上記実施例の移送供給装置3
8にあっては、複数の山部6aと谷部6bを有する波形
パレット6の上方で、各谷部6bの両端(山部6a)に
対応した位置に案内ロール39をそれぞれ設けると共
に、この案内ロール39をそれぞれ対応する谷部6b方
向である内側方向に回転させるため、L型バケット2a
から排出落下される茄子Wを、一旦案内ロール39上に
載せ、その後案内ロール39の回転力により茄子Wを挟
持しつつ下方に移送して、すなわちL型バケット2aか
ら排出落下される茄子Wを減速して波形パレット6上に
移送供給でき、茄子Wを波形パレット6の各谷部6b内
に安定かつ確実に収容することができる。
【0058】また、波形パレット6の各谷部6bに対応
する一対の案内ロール39の間隔w1が、茄子Wの最大
外径寸法w2に対して若干小さく設定されているため、
茄子Wが波形パレット6上に直接落下することがなくな
り、茄子Wが一対の案内ロール39で略挟持された状態
のままの姿勢で、すなわち茄子Wの長手方向の姿勢が崩
れることなく揃えられて波形パレット6の各谷部6b内
に収容することができる。
【0059】さらに、波形パレット6の山部6a上方に
ガイド47が設けられているため、例えば波形パレット
6の谷部6b内で茄子Wが仮に跳ね上がったとしても、
ガイド47によって茄子Wの谷部6b外へ飛び出し等が
確実に防止される。これらのことから、波形パレット6
の複数の谷部6bに茄子Wを一個ずつ安定かつ確実に収
容することができると共に、波形パレット6の各谷部6
bに各茄子Wを均一した姿勢で収容することができる。
その結果、従来のような波形パレット6の各谷部6bへ
の収容ミスをなくすことができ、箱詰装置9の箱詰め作
業が中断したり、作業員による茄子Wの補充作業が不要
となって、例えば茄子Wの箱詰め作業を完全自動化する
ことができる等、箱詰め作業等の作業効率を大幅に向上
させることが可能になる。
【0060】また、移送供給装置38の案内ロール39
は、スポンジロール等の弾性体で形成されているため、
茄子Wをこの案内ロール39の柔らかい外表面に接触さ
せつつ波形パレット6の谷部6b内に移送供給すること
ができると共に、従来のように波形パレット6上に直接
落下することがないこと等から、茄子WのL型バケット
2aから波形パレット6への移送供給時に、比較的柔ら
かい茄子Wの表面への打ち傷や擦り傷等の傷付きを確実
に防止することができる。
【0061】またさらに、移送供給装置38を作動させ
得る駆動モータ42を一つ設け、これを正転及び逆転さ
せることができるため、波形パレット6の各谷部6bに
対応する一対の案内ロール39を内側方向にそれぞれ回
転させることができて、移送供給装置38の構成を簡略
化することが可能になる。その際、例えば波形パレット
6への茄子Wの移送供給を、奇数番目の谷部6bに収容
した後に、偶数番目の谷部6bに収容するようにすれ
ば、駆動モータ42の正転及び逆転の切替回数を大幅に
減らすことができて、移送供給装置38の制御がより簡
単となる。
【0062】図9及び図10は、本発明に係わる移送供
給装置の第2実施例及び第3実施例を示す要部側面図で
ある。なお、上記第1実施例の移送供給装置38と同一
部位には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
先ず、図9に示す第2実施例の移送供給装置38は、各
案内ロール39を正逆転可能な駆動モータ42にそれぞ
れ直結し、この各駆動モータ42の回転方向を各々制御
することによって、波形パレット6の各谷部6bに対応
する一対の案内ロール39を互いに内側方向に回転させ
るようにしたものである。
【0063】この場合は、波形パレット6の最前端の谷
部6bに対応する一対の駆動モータ42を、対応する一
対の案内ロール39が矢印ヘ、トの如く互いに内側方向
に回転させるように作動させる。次に一番目の谷部6b
の後端側の駆動モータ42を逆転させて対応する案内ロ
ール39を矢印ヌの如く回転させると共に、二番目の谷
部6bの後端側の駆動モータ42を対応する三番目の案
内ロール39が矢印ルの如く回転させるように作動さ
せ、二番目の谷部6bに対応する一対の案内ロール39
を互いに内側方向に回転させる。
【0064】この動作を順次繰り返すことにより、波形
パレット6の各谷部6b内に茄子Wが順に移送供給され
る。この例の場合、波形パレット6の最前端と最後端に
位置する駆動モータ42は、常時同一方向に回転させて
対応する案内ロール39を内側方向に回転させれば良
い。この第2実施例においても、波形パレット6の山部
6a上方に一対の案内ロール39が設けられ、各谷部6
bに対応する一対の案内ロール39がそれぞれ内側方向
に回転することから、上記第1実施例の移送供給装置3
8と同様の作用効果が得られる。
【0065】次に、図10に示す第3実施例の移送供給
装置38について説明する。この第3実施例の移送供給
装置38は、波形パレット6の前後端の山部6a上方を
除き、各山部6a上方に二本の案内ロール39のそれぞ
れ回転可能に配設し、各案内ロール39のプーリ43
(図7参照)に、駆動モータ42のプーリ44とプーリ
45、及び波形パレット6の最後端の山部6a上方に設
けたプーリ48を介してベルト46を懸架したものであ
る。このベルト46は、波形パレット6の前後端を除く
各山部6a上方の二本の案内ロール39のうち前方の案
内ロール39が前方側に、後方の案内ロール39が後方
側にそれぞれ回転し得るように懸架されている。
【0066】これにより、波形パレット6の各谷部6b
に対応する一対の案内ロール39が、常に矢印ヘ、トの
如くもしくは矢印ヌ、ルの如く内側方向に回転すること
なる。この第3実施例の移送供給装置38の場合、各案
内ロール39の外径が上記第1実施例の案内ロール39
に比較して、その外径が小さくなり案内面は少なくなる
ものの、案内ロール39によって茄子Wをセンタリング
しつつ減速させて波形パレット6の各谷部6bに移送供
給することができ、上記各実施例と略同等の作用効果が
得られる他に、駆動モータ42を正逆転させる必要がな
くなるため、仕分け制御が簡単になる等の作用効果が得
られる。
【0067】なお、本発明は、上記の各実施例のそれぞ
れに限定されるものでもなく、例えば第2実施例と第3
実施例を組み合わせ、図10に示す各案内ロール39を
それぞれ直結した駆動モータ42で所定方向に回転させ
る等、各実施例を適宜に組み合わせることもできる。ま
た、上記各実施例においては、特にこの種の仕分け作業
及び箱詰め作業の難しい茄子Wを例にして説明したが、
本発明における農産物とは、この茄子Wに限定されもの
でもなく、上記した長物農産物や球状農産物にも適用可
能であり、その農産物の種類に応じて、波形パレット6
の各谷部6bに対応する一対の案内ロール39の間隔w
1や材質、外径等が適宜に選定される。
【0068】さらに、上記各実施例における波形パレッ
ト6の山部6aと谷部6bの数、農産物Wの収容部とな
る谷部6bの形状、ガイド47の形状及び山部6aや案
内ロール39との位置関係等は一例であって、本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であること
はいうまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、波形パレットの山部上方に各谷部に対応し
て案内ロールを設けると共に、この谷部に対応する案内
ロールが互いに対応する谷部方向である内側方向に回転
するため、排出装置から排出落下された農産物を、一対
の案内ロールでセンタリングしつつ減速させて波形パレ
ットの谷部に安定かつ確実に移送供給することができ
る。また、農産物が一対の案内ロール間を通過するた
め、この通過時に農産物の姿勢が修正されて、波形パレ
ット上での農産物の姿勢が均一化され、箱詰め作業の自
動化が図れる等、その作業効率の向上を図ることができ
る。
【0070】また、請求項2記載の発明によれば、波形
パレットの農産物が収容される谷部の両端上方に設けら
れる一対の案内ロールが、互いに逆方向である谷部方向
に回転するため、排出装置から排出落下され波形パレッ
トの谷部に移送供給される農産物に、一対の案内ロール
で落下速度を減速させ得る回転力を作用させることがで
きて、農産物を波形パレットの谷部に、より一層安定か
つ確実に移送供給することができる。また、各案内ロー
ルは、駆動モータで直接的もしくは間接的に駆動される
ことによりその回転方向が正転あるいは逆転して、波形
パレットの谷部の一つおきの案内ロールが、対応する谷
部方向にそれぞれ回転するため、駆動モータの正逆転数
を減らして、案内ロールの駆動制御を簡素にすることが
できる。
【0071】また、請求項3記載の発明によれば、波形
パレットの所定の谷部の両端上方に位置する案内ロール
がそれぞれ対応する谷部方向(内側方向)に回転して、
排出装置から排出落下される農産物に、一対の案内ロー
ルで落下速度を減速させ得る回転力を作用させることが
できて、農産物を波形パレットの谷部に、より一層安定
かつ確実に移送供給することができると共に、一対の案
内ロールは、例えばベルトを懸架させて同一方向に回転
させることにより、互いに内側方向に回転させることが
できて、逆転機構等が不要となる等、その制御が簡単と
なる。
【0072】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1ないし3記載の発明の効果に加え、農産物の排出落
下時の衝撃を案内ロールで緩和させることができると共
に、農産物への案内ロールの回転力の過大な作用がなく
なり、茄子等の表面の柔らかい農産物であっても、その
農産物への傷付きを確実に防止することができる。
【0073】また、請求項5記載の発明によれば、排出
装置から排出落下される農産物は、一旦一対の案内ロー
ル上に載置され、一対の案内ロールの内側方向への回転
によって軽く挟持しされつ下方に移送されて波形パレッ
トの谷部に供給されるため、農産物が波形パレット上に
直接落下することがなくなり、農産物への傷付きがより
一層確実に防止されると共に、一対の案内ロールで長物
農産物の姿勢が確実に修正されて、波形パレット上の農
産物の姿勢がより一層均一化され、例えば箱詰め作業の
完全自動化を図ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施例の農産物の移送供給
装置を使用した選別装置の概略平面図
【図2】同その一つの仕分区分の引き出しコンベアを示
す平面図
【図3】同その側面図
【図4】同引き出しコンベアの要部を示す正面断面図
【図5】同引き出しコンベアの他の要部を示す正面断面
【図6】同図5に示す移送供給装置部分を拡大した正面
断面図
【図7】同その平面図
【図8】同その正面図
【図9】本発明に係わる農産物の移送供給装置の第2実
施例を示す要部側面図
【図10】本発明に係わる農産物の移送供給装置の第3
実施例を示す要部側面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・選別装置 2・・・・・・・・・・選別コンベア 2・・・・・・・・・・L型バケット 3・・・・・・・・・・判定装置 4・・・・・・・・・・仕分け排出装置 4a・・・・・・・・・排出装置 5・・・・・・・・・・パレット搬出装置 6・・・・・・・・・・波形パレット 6a・・・・・・・・・山部 6b・・・・・・・・・谷部 7・・・・・・・・・・貯留装置 9・・・・・・・・・・箱詰装置 11・・・・・・・・・搬出コンベア 12・・・・・・・・・搬入コンベア 14・・・・・・・・・パレット載台 18・・・・・・・・・搬送コンベア 38・・・・・・・・・移送供給装置 39・・・・・・・・・案内ロール 40・・・・・・・・・支持枠 42・・・・・・・・・駆動モータ 43〜45、48・・・プーリ 46・・・・・・・・・ベルト 47・・・・・・・・・ガイド W・・・・・・・・・・茄子 S1〜Sn・・・・・・仕分区分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】選別コンベア上の同一仕分区分の仕分け排
    出位置に複数の排出装置を備えると共に該複数の排出装
    置を順次作動するように構成し、この複数の排出装置の
    作動によって選別コンベア上から順次排出される農産物
    を山部と谷部を有する波形パレットの各谷部に移送供給
    する農産物の移送供給装置であって、 前記波形パレットの各山部に対応して案内ロールを所定
    間隔で回動可能に並設すると共に、前記選別コンベアか
    ら排出される農産物が波形パレットの所定の谷部に移送
    供給される際に、並設した案内ロールを対応する所定の
    谷部方向に回転させることを特徴とする農産物の移送供
    給装置。
  2. 【請求項2】前記各案内ロールは、駆動モータで直接的
    もしくは間接的に駆動されることによりその回転方向が
    正転あるいは逆転して、前記波形パレットの谷部の一つ
    おきの案内ロールが、対応する谷部方向にそれぞれ回転
    して農産物を波形パレットの対応する谷部に移送供給す
    ることを特徴とする請求項1記載の農産物の移送供給装
    置。
  3. 【請求項3】前記波形パレットの各山部に対応する上方
    所定位置に配設された案内ロールのうち、波形パレット
    の前端と後端の山部を除く山部に対応する位置の案内ロ
    ールを二本の案内ロールで形成し、各案内ロールを波形
    パレットの対応する谷部方向にそれぞれ回転させること
    を特徴とする請求項1または2記載の農産物の移送供給
    装置。
  4. 【請求項4】前記案内ロールをスポンジやゴム等の弾性
    体で形成したことを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載の農産物の移送供給装置。
  5. 【請求項5】前記波形パレットの各谷部に対応して並設
    される案内ロールの間隔は、農産物を弾性的に挟持しつ
    つ下方に移送できる幅に設定されていることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の農産物の移送供
    給装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108271525A (zh) * 2018-03-26 2018-07-13 西南石油大学 一种小型草莓采集手推车

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