JPH11164582A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JPH11164582A
JPH11164582A JP9339337A JP33933797A JPH11164582A JP H11164582 A JPH11164582 A JP H11164582A JP 9339337 A JP9339337 A JP 9339337A JP 33933797 A JP33933797 A JP 33933797A JP H11164582 A JPH11164582 A JP H11164582A
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coil
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torque
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Yoshiki Kumagai
吉樹 熊谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コギングを低減し、かつトルク定数を向上さ
せることができるブラシレスモータを提供する。 【解決手段】 複数の磁極が着磁されたロータと、複数
の駆動コイル3A〜3Lを有するステータとを備え、位
相が120度ずれた3相の駆動電流で駆動されるブラシ
レスモータにおいて、前記複数の駆動コイル3A〜3L
は、デルタ結線されたデルタ結線部コイル3B,3H,
3D,3J,3F,3Lと、該デルタ結線部コイルの電
流供給端子11〜13に直列に接続されたスター結線部
コイル3A,3G,3C,3I,3E,3Kとから構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオテープレコ
ーダ等で使用され、3相の駆動コイルを備えたブラシレ
スモータに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の磁極が着磁されたロータと、複数
の駆動コイルを有するステータとを備え、位相が120
度ずれた3相の駆動電流で駆動されるブラシレスモータ
の駆動コイルの接続方法として、コイルA〜Lを図11
に示すように結線するスター結線法と、図12に示すよ
うに結線するデルタ結線法とが従来より知られている。
通常は、ロータの磁極数とコイル数の関係は、2極3コ
イルの整数倍または4極3コイルの整数倍とするが、コ
ア付きモータとした場合、例えば8極12スロットとす
ると、図10(a)に示すようにコギングが大きくなる
という問題がある。この問題を解決するためにロータの
磁極数を14極とし、ステータを12スロットで構成し
たものが従来より知られている。以下に、14極12ス
ロットでステータを構成し、各スロットに対応した12
個のコイルを図11に示すようにスター結線した場合の
コイルの導通角と、ロータの回転による磁束量φの変化
(dφ/dt)を示すサイン波の位相との関係を、図1
3を参照して説明する。なお、ロータの回転による磁束
量の変化は、サイン波に近い波形となることから、本明
細書では、全てサイン波として示している。
【0003】図11に示すU相を構成する4つのコイル
A,B,G,Hの導通角は、図13にハッチングを付し
て示すように120°であり、その導通角の中心は、ロ
ータの回転による磁束量の変化を示すサイン波の最大位
置と15°ずれて設定される。これは、以下の理由によ
る。
【0004】U相、V相、W相は、それぞれ120°ず
つずれた位相角(すなわち0°、120°、240°)
で通電されるのに対し、コイルの配置の機械角は、36
0°/12コイル=30°であり、ロータからみた電気
角は、30°×7極対=210°であるため、最も近い
240°に対して30°ずれている。そこで、各コイル
の導通角は、最適な導通期間、すなわち磁束量の変化が
最大となる位相を中心とする期間に対して15°ずらし
た設定とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ロー
タの磁極数とコイル数の関係を、2極3コイルの整数倍
または4極3コイルの整数倍としてコア付きモータを構
成するとコギングが大きくなるという問題があり、コギ
ングを低減するために14極12コイルとし、従来のス
ター結線法によって構成した場合には、コイルの導通角
が最適な導通期間からずれるため、トルク定数が低下す
るという問題があった。この問題は、図12に示すデル
タ結線法を採用しても同様に発生する。
【0006】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、コギングを低減し、かつトルク定数を向上させる
ことができるブラシレスモータを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載の発明は、複数の磁極が着磁されたロー
タと、複数の駆動コイルを有するステータとを備え、位
相が120度ずれた3相の駆動電流で駆動されるブラシ
レスモータにおいて、前記複数の駆動コイルは、デルタ
結線されたデルタ結線部コイルと、該デルタ結線部コイ
ルの電流供給端子に直列に接続されたスター結線部コイ
ルとからなることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、複数の磁極が着
磁されたロータと、複数の駆動コイルを有するステータ
とを備え、位相が120度ずれた3相の駆動電流で駆動
されるブラシレスモータにおいて、前記複数の駆動コイ
ルは、スター結線されたスター結線部コイルと、該スタ
ー結線部コイルの電流供給端子を接続するデルタ結線部
コイルとからなることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0010】(第1の実施形態)図1は、本発明の一実
施の形態にかかるブラシレスモータのステータの平面
図、図2は図1のQ−Q線断面図である。このステータ
は、アウトサート樹脂からなる基材部1と、基材部1に
より絶縁され、円周上に等角度間隔で配置された12個
の突極コア2a〜2lと、これらの突極コア2a〜2l
に巻かれた駆動コイル3A〜3Lと、プリント配線基板
4を主たる構成要素とし、駆動コイルの端末が接続され
た端子ピンがプリント配線基板4に半田接続されてい
る。このブラシレスモータのロータ(図示せず)は、円
筒状の形状を有し、ステータを上側から覆うように配置
される。ロータは、円周方向に等間隔に14極の磁極が
着磁されて構成されるている。なお、ロータの磁極数は
10極としてもよい。
【0011】図3は、本実施形態における駆動コイル3
A〜3Lの接続を示す図であり、駆動コイル3B,3
H,3D,3J,3F,3Lは、デルタ結線されてデル
タ結線部10を構成する。デルタ結線部10の電流供給
端子11に直列に駆動コイル3A,3Gが接続され、デ
ルタ結線部10の電流供給端子12に直列に駆動コイル
3C,3Iが接続され、デルタ結線部10の電流供給端
子13に直列に駆動コイル3E,3Kが接続されてい
る。すなわち、本実施形態では、駆動コイル3B,3
H,3D,3J,3F,3Lが、デルタ結線部コイルに
相当し、、駆動コイル3A,3G,3C,3I,3E,
3Kが、スター結線部コイルに相当する。
【0012】なお、ロータの磁極数を10極とする場合
は、図4に示すように結線する。この場合も、駆動コイ
ル3B,3H,3D,3J,3F,3Lが、デルタ結線
部コイルに相当し、、駆動コイル3A,3G,3C,3
I,3E,3Kが、スター結線部コイルに相当する。
【0013】次に、図11に示す従来のスター結線によ
る発生トルク及び図3の結線による発生トルクを求め
る。
【0014】先ず従来のスター結線による発生トルクを
図13を参照して求める。図13(a)〜(d)におい
て、サイン波は、各駆動コイルの位置における磁束量の
変化を示しており、発生トルクは磁束量の変化と電流値
の積に比例するので、ハッチングを付した導通期間にお
いて、サイン波の絶対値は発生トルクに比例する(電流
値一定)。そこで、1つの駆動コイル(例えば駆動コイ
ルA)によって発生する最大トルクをTとすると、駆動
コイルA及びBによる発生トルクは、同図(e)に示す
ように、 最大トルクTABMAX=2Tsin75° 最小トルクTABMIN=2Tsin75°sin30
° となる。駆動コイルG及びHによる発生トルクも同様で
あり(同図(f))、したがってU相全体としての発生
トルクは、同図(g)に示すように 最大トルクTUMAX=4Tsin75° 最小トルクTUMIN=4Tsin75°sin30°
=2Tsin75° となる。
【0015】V相及びW相の発生トルクは、同図(h)
(i)に示すように、U相の発生トルクの位相を120
°及び240°ずらせたものとなるので、全体の発生ト
ルクは同図(j)に示すようになる。すなわち、最大ト
ルクTTMAXは、2つの相のトルクの和の最大値に等
しいので、 TTMAX=8Tsin75°sin60°=6.69
T となり、最小トルクTTMINは、1つの相の最小トル
クと、1つの相の最大トルクの和に等しいので、 TTMIN=TUMIN+TUMAX=6Tsin75
°=5.80T となる。
【0016】次に図3の結線を採用する場合の発生トル
クを求める。
【0017】図3の結線を採用する場合、巻線スペース
が同一であれば、デルタ結線部のコイルの抵抗値と、ス
ター結線部のコイルの抵抗値とが同一となるように線材
径及び巻数をそれぞれ別に設定した方が最も効率がよい
が、すべてのコイルを同一の線材径及び巻数としても、
以下に述べるように従来のスター結線と同程度のトルク
を得ることができる。
【0018】ここで、従来のスター結線の場合の1つの
コイルの抵抗値をrとし、図3に示す結線の場合の1つ
のコイルの抵抗値をr1とすると、入力を同一にするた
めに各端子間の合成抵抗を同一とするための条件は、 8r=4r1+1/(1/2r1+1/4r1) であり、これより r=(2/3)r1 …(1) という関係が得られる。
【0019】また従来のスター結線の場合のコイルの巻
数をn、コイル1ターンの平均長をL、コイル断面積を
Sとすると、抵抗値rは下記式(2)で与えられる。
【0020】 r=ρnL/(S/n)=ρn2L/S …(2) ここで、ρは定数である。
【0021】同様に図3の結線の場合のコイルの巻数を
1、コイル1ターンの平均長をL1、コイル断面積をS
1とすると、抵抗値r1は下記式(3)で与えられる。
【0022】 r1=ρn1 21/S1 …(3) ここで巻線体積を同一とすると、L=L1、S=S1であ
るので、式(3)は、下記式(4)となる。
【0023】 r1=ρn1 2L/S …(4) 式(1)に式(2)、(4)を代入してρn2L/S=
(2/3)ρn1 2L/Sこれより、 n1=(3/2)(1/2)n …(5) とすればよいことがわかる。
【0024】図5は、本実施形態における各駆動コイル
の駆動電流波形(ステップ状の波形)及び逆起電圧波形
(サイン波形)を示す図であり、同図の最上部に示すロ
ータ磁極101と突極コア2a〜2lとの相対位置に対
応して示されている。図3の電流供給端子21−22
間、22−23間及び23−21間には、位相が120
°ずれた3相の矩形波電流が供給され、その導通角は1
20°であってその中心は、逆起電圧、すなわち磁束量
の変化が最大となるタイミングと一致するように制御さ
れる。そのときスター結線部の駆動コイル3A,3G,
3C,3I,3E,3Kには、供給電流波形に対応した
電流が流れるが、デルタ結線部の駆動コイル3B,3
H,3D,3J,3F,3Lには、位相角60°毎に変
化するステップ状の電流が流れる。例えば駆動コイル3
Bを例にとると、端子21−22間に電流が流れるとき
は、駆動コイル3Aを流れる電流の(2/3)が流れ、
端子22−23間に電流が流れるときは、駆動コイル3
Cを流れる電流の(1/3)が流れ、端子23−21間
に電流が流れるときは、駆動コイル3Kを流れる電流の
(1/3)が流れるので、位相角60°毎にレベルが変
化し、しかもその位相が電流供給端子21〜23に供給
される駆動電流の位相に対して30°ずれた電流が供給
される。その結果、駆動電流のピーク位置を逆起電圧波
形のピーク位置と一致させることができ、従来のスター
結線の場合のように、駆動電流の位相を15°ずらす必
要がなくなり、トルク定数を向上させることができる。
【0025】なお、10極12コイルの場合の駆動電流
波形及び逆起電圧波形を図6に示す。同図の波形は、最
上部に示すロータ磁極102と突極コア2a〜2lとの
相対位置に対応している。この場合もデルタ結線部の電
流波形のピーク位置を、逆起電圧波形のピーク位置を一
致させることができる。
【0026】次に図7を参照して、本実施形態のブラシ
レスモータにおける発生トルクを説明する。先ずスター
結線部(スター部)の駆動コイル3Aによって発生する
トルクは、巻数n1が、従来のスター結線の場合の(3
/2)(1/2)であるので、 最大トルクTAMAX=(3/2)(1/2)T 最小トルクTAMIN=(3/2)(1/2)sin30°T =(3/2)(1/2)T/2 となる(同図(a))。したがって、駆動コイル3A及
び3Gによって発生するトルクは、 最大トルクTAGMAX=2(3/2)(1/2)T 最小トルクTAGMIN=(3/2)(1/2)T となる(同図(c))。
【0027】駆動コイル3C及び3Iによって発生する
トルク並びに駆動コイル3E及び3Kによって発生する
トルクは、それぞれ同図(d)、(e)に示すようにな
るので、スター結線部の駆動コイルによる合成の発生ト
ルクは、 最大トルクTSMAX=4(3/2)(1/2)Tsin60°=3T2(1/2) 最小トルクTSMIN=3T(3/2)(1/2) となる。
【0028】次にデルタ結線部(デルタ部)の駆動コイ
ルによって発生するトルクについて説明する。デルタ結
線部の駆動コイルの通電電流は、スター結線部の駆動コ
イルに比較して、位相角0°〜60°(180°〜24
0°)の範囲では1/3、60°〜120°(240°
〜300°)の範囲では2/3、120°〜180°
(300°〜360°)の範囲では1/3であるので、
デルタ結線部の駆動コイル3H,3J,3Lによって発
生する合成トルクは、位相角60°〜120°の範囲で
は、 最大トルクTHJLMAX1=(3/2)(1/2)T×(2/3) =(2/3)(1/2)T 最小トルクTHJLMIN1=(3/2)(1/2)T×(2/3)sin60° =(1/2)(1/2)T となる(同図(j))。
【0029】また、位相角60°〜120°以外の範囲
では、 最大トルクTHJLMAX2=(3/2)(1/2)T×(1/3) =(1/6)(1/2)T 最小トルクTHJLMIN2=(3/2)(1/2)T×(1/3)sin60° =(1/2)(1/2)(1/2)T となる(同図(k))。したがって、デルタ結線部全体
(駆動コイル3H,3J,3L,3B,3D,3F)の
発生トルクは、 最大トルクTDMAX=2×(THJLMAX1+THJLMAX2) =2T((2/3)(1/2)+(1/6)(1/2)) =6(1/2)T 最小トルクTDMIN=2×(THJLMIN1+THJLMIN2) =2T((1/2)(1/2)+(1/2)(1/2)(1/2) ) =3(1/2)(1/2)T となる(同図(l)。したがって、スター結線部とデル
タ結線部とによる合成発生トルクは、 最大トルクTTMAX=TSMAX+TDMAX =(3×2(1/2)+6(1/2))T=6.69T 最小トルクTTMIN=TSMIN+TDMIN =(3×(3/2)(1/2)+3×(1/2)(1/2))T =5.80T となり(同図(m))、前述した通常のスター結線の場
合と同一となる。
【0030】次に図3の構成において、スター結線部の
駆動コイルの抵抗値と、デルタ結線部の駆動コイルの抵
抗値とを異なる値に設定する場合について説明する。
【0031】既に説明したようにすべての駆動コイルの
抵抗値をr1としたとき、スター結線部の合成抵抗は4
1であり、デルタ結線部の合成抵抗は、(4/3)r1
であるので、スター結線部に印加される電圧VSは、全
体の3/4で、デルタ結線部に印加される電圧VDは、
全体の1/4である。そこで、スター結線部の駆動コイ
ルの抵抗値をr1とは異なるr2に設定し、スター結線部
に印加される電圧VSを全体の1/2となるようにする
条件は、 (16/3)r1×(1/2)=4r2 であり、これからr2=(2/3)r1となる。したがっ
て、スター結線部の駆動コイルの巻数をn2とし、巻線
体積を同一とすると、前述した場合と同様にn2=(2
/3)(1/2)となる。よってスター結線部の発生トルク
は、 最大トルクTSMAX2=TSMAX×(2/3)(1/2) =3T2(1/2)×(2/3)(1/2) =2T3(1/2) 最小トルクTSMIN2=TSMIN×(2/3)(1/2) =3T(3/2)(1/2)×(2/3)(1/2) =3T となる。
【0032】同様にデルタ結線部の駆動コイルの抵抗値
をr1とは異なるr3に設定し、デルタ結線部に印加され
る電圧VDを全体の1/2となるようにする条件は、 (16/3)r1×(1/2)=(4/3)r3 であり、これからr3=2r1となる。したがって、スタ
ー結線部の駆動コイルの巻数をn3とし、巻線体積を同
一とすると、前述した場合と同様にn3=2(1/2)とな
る。よってデルタ結線部の発生トルクは、 最大トルクTDMAX2=TDMAX×2(1/2) =6(1/2)T×2(1/2) =2T3(1/2) 最小トルクTDMIN2=TDMIN×2(1/2) =3T(1/2)(1/2)×2(1/2) =3T となり、TDMAX2=TSMAX2,TDMIN2=
TSMIN2となる。
【0033】図8は、スター結線部の印加電圧VSの全
体の電圧に対する比率RVSを変化させたときの、スタ
ー結線部の発生トルクTRQS、デルタ結線部の発生ト
ルクTRQD及び両者の合計である合成トルクTRQT
の変化を示す図である。このように、スター結線部及び
デルタ結線部の発生トルクTRQS,TRQDはそれぞ
れの印加電圧の平方根に比例するので、合成トルクTR
QTは、RVS=50%のとき最大となる。すなわち上
述したように、スター結線部及びデルタ結線部にそれぞ
れ同一の電圧が印加されるように構成することが望まし
い。この場合の発生トルクは、 最大トルクTRQTMAX=TSMAX2+TDMAX2=4T3(1/2) 最小トルクTRQTMIN==TSMIN2+TDMIN2=6T となり、従来のスター結線を採用した場合の1.035
倍のトルクを発生させることができる。
【0034】図10(b)は本実施形態の構成を採用し
た場合の、コギングの特性を示す図であり、同図(a)
の8極12スロットに比べて大幅に改善される。
【0035】なお、10極12コイルの構成を採用した
場合でも、逆起電圧波形と導通角の位相関係は、14極
12コイルの構成と同様となるため、合成トルクも同様
に算出することができる。
【0036】(第2の実施形態)図9は、本発明の第2
の実施形態にかかる駆動コイル3A〜3Lの結線を示す
図であり、本実施形態の駆動コイルは、スター結線され
たスター結線部コイル3A,3G,3C,3I,3E,
3Kと、これらのスター結線部コイルの電流供給端子3
1、32、33を接続するデルタ結線部コイル3B,3
H,3D,3J,3F,3Lとからなる。
【0037】本実施形態におけるコイルの巻数n1の設
定は、第1の実施形態と同一であり、駆動電流波形及び
逆起電圧波形も、第1の実施形態(図5または6)と同
一である。したがって、第1の実施形態と同様の効果を
奏する。
【0038】(その他の実施形態)なお本発明は上述し
た実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能であ
る。例えば、上述した実施形態では、14極12コイル
または10極12コイルの例を示したが、これに限るも
のではなく、これらの整数倍の構成(例えば28極24
コイル、20極24コイルなど)を採用してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、複数の駆動コイルが、デルタ結線されたデ
ルタ結線部コイルと、該デルタ結線部コイルの電流供給
端子に直列に接続されたスター結線部コイルとから構成
され、デルタ結線部コイルの駆動電流波形の位相が、ス
ター結線部コイルの駆動電流波形の位相とずれるので、
駆動電流波形の位相と、ロータの回転による磁束量の変
化の位相とを最適なものとすることができ、トルク定数
を向上させることができる。
【0040】請求項2に記載の発明によれば、複数の駆
動コイルが、スター結線されたスター結線部コイルと、
該スター結線部コイルの電流供給端子を接続するデルタ
結線部コイルとから構成されるので、請求項1に記載の
発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるブラシレスモータ
のステータの平面図である。
【図2】図1のQ−Q線断面図である。
【図3】14極12コイルの場合のステータの駆動コイ
ルの結線を示す図である。
【図4】10極12コイルの場合のステータの駆動コイ
ルの結線を示す図である。
【図5】14極12コイルの場合の駆動電流波形及び逆
起電圧波形を示す図である。
【図6】10極12コイルの場合の駆動電流波形及び逆
起電圧波形を示す図である。
【図7】発生トルクの算出方法を説明するための図であ
る。
【図8】スター結線部に印加する電圧の比率に対する発
生トルクの変化を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態にかかるステータの駆
動コイルの結線を示す図である。
【図10】コギング特性を示す図である。
【図11】従来の駆動コイルの結線を示す図である。
【図12】従来の駆動コイルの結線を示す図である。
【図13】図11の結線を採用した場合の発生トルクの
算出方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 基材部 2a〜2l 突極コア 3A〜3L 駆動コイル 10 デルタ結線部 11〜13 電流供給端子 31〜33 電流供給端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁極が着磁されたロータと、複数
    の駆動コイルを有するステータとを備え、位相が120
    度ずれた3相の駆動電流で駆動されるブラシレスモータ
    において、 前記複数の駆動コイルは、デルタ結線されたデルタ結線
    部コイルと、該デルタ結線部コイルの電流供給端子に直
    列に接続されたスター結線部コイルとからなることを特
    徴とするブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 複数の磁極が着磁されたロータと、複数
    の駆動コイルを有するステータとを備え、位相が120
    度ずれた3相の駆動電流で駆動されるブラシレスモータ
    において、 前記複数の駆動コイルは、スター結線されたスター結線
    部コイルと、該スター結線部コイルの電流供給端子を接
    続するデルタ結線部コイルとからなることを特徴とする
    ブラシレスモータ。
JP33933797A 1997-11-25 1997-11-25 ブラシレスモータ Expired - Fee Related JP3399330B2 (ja)

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