JPH11164518A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JPH11164518A
JPH11164518A JP8661998A JP8661998A JPH11164518A JP H11164518 A JPH11164518 A JP H11164518A JP 8661998 A JP8661998 A JP 8661998A JP 8661998 A JP8661998 A JP 8661998A JP H11164518 A JPH11164518 A JP H11164518A
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cooling
brush
regulator
fin
alternator
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Hajime Sakugi
一 柵木
Tsutomu Shiga
志賀  孜
Koichi Ibata
井畑  幸一
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブラシホルダ、ICレギュレータ、コネクタケ
ース等が搭載される限られたスペ−ス内にて、他部品の
冷却性を損なうことなしに整流用ダイオードなどの整流
素子の冷却フィンの面積を拡大してその冷却性向上を達
成した車両用交流発電機を提供すること。 【解決手段】整流装置5は、整流素子513、514を
保持して最終的にリアフレーム42に固定される冷却フ
ィン511、512をもち、冷却フィン511、512
は、円環の一部が切り欠かれて分離したC字形状を有し
てブラシホルダ6、コネクタケース8、ICレギュレー
タ7が配置される切り欠き部52を有し、この冷却フィ
ン511、512の切り欠き部52の周方向幅は、ブラ
シ収納部62の周方向幅の1.3〜3倍に設定される。
切り欠き部52を通じて整流素子513、514を迂回
する冷却風の流れを減らせるとともに、この切り欠き部
52に各種電気部品を設けることができるので、整流素
子513、514の冷却性の向上及び構成のコンパクト
化を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乗用車、トラック等
に搭載される車両用交流発電機に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】車両走
行抵抗の低減のためのスラントノーズ化や車室内居住空
間確保というニーズからエンジンルームが近年ますます
狭小化しているために、車両用交流発電機の搭載スペー
スに余裕がなくなってきている。また、燃費向上のため
に、たとえばアイドル時などのエンジン回転数が低下
し、車両用交流発電機の回転数も低下しているにもかか
わらず、その一方で安全制御機器等の電気負荷の増加に
より発電能力の一層の向上が要求されている。すなわ
ち、小型で高出力の車両用交流発電機を安価に提供する
ことが求められている。
【0003】その対策として、巻線抵抗値の低減やエヤ
ギャップの縮小、励磁電流の増大等により高出力化は可
能である。しかし、それと同時に発電機を構成する各種
部品の発熱が増大する。特に、固定子により発生した交
流電圧を直流電圧に整流する整流用の素子(たとえばダ
イオード)の温度上昇が増大することから、この整流素
子の信頼性を確保するために限られたスペ−ス内でその
冷却フィンを一層良好に冷却する必要がある。もちろ
ん、冷却用のファンの大型化により風量を増加させて冷
却能力を向上させることは可能であるが、単なる風量増
加は騒音等の増大を招くという問題を生じてしまう。
【0004】従来の車両用交流発電機における車両用交
流電源装置を図4に示す。リアフレーム42には、整流
用のダイオード513、514が配設された半円状の整
流素子冷却フィン511、512が配置され、その点対
称位置にICレギュレータ(本発明でいうレギュレー
タ)7、コネクタケース8が配置され、それらの間にブ
ラシを内部に保持したブラシホルダ6が配置されてい
る。整流素子冷却フィン511、512のうち、径方向
内側の端縁及び径方向外側の端縁は、それぞれスリップ
リング保護部材91及びリアカバー92に対して適当な
隙間をもって配設されており、周方向の両端部は隣接部
品と部分的に接触し、以上の結果、軸方向に開口部93
が形成される。
【0005】整流素子冷却用の冷却フィン511、51
2の中央部は、図5に示す様にリアカバー92から吸入
した冷却風が冷却フィン511、512の表面に沿って
流れるので充分に冷却できる。しかし、冷却フィン51
1、512の周方向の両端部の近くに位置する開口部9
3では、部品が配設されている部分に比べ、通風抵抗が
小さくなるので、吸入された冷却風が冷却フィン51
1、512に作用せずに直接、開口部93に流れる。こ
のため、ダイオード513、514のうち、冷却フィン
511、512の周方向両端側に位置するダイオードは
周方向中央部に位置するダイオードに比べて冷却が不十
分となり、よって熱劣化による寿命が周方向中央部に位
置するダイオードに比べて短いという問題があった。
【0006】更に、冷却フィン511、512の周方向
両端側に位置するダイオードは、摺動及び通電による発
熱量が大きいブラシの近くにあるので、ブラシからの伝
導熱や放射熱による熱影響が大きい。これに対し、特開
平2−500630号公報は冷却フィンの径方向外側に
扇型の開口部を持ち、ここにブラシホルダなどの部品を
配置する構造を開示しており、冷却フィン面積を大きく
設定することにより、ダイオードの冷却性を向上させる
意図を有している。しかし、この場合でも、従来の問題
点と同様に、冷却フィンの周方向両端部と隣接部品との
間の開口部へ冷却風が迂回して流れてしまうので、依然
として、開口部近くの冷却フィンの周方向両端部近傍に
位置するダイオードの冷却が不足する傾向が生じた。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、ブラシホルダ、レギュレータ、コネクタケース等
が搭載される限られたスペ−ス内にて、他部品の冷却性
を損なわずにダイオードで代表される整流用の素子の冷
却性向上を実現する車両用交流発電機を提供することを
その目的としている。また、本発明の他の目的は、冷却
フィンの面積を拡大しつつ、発熱量が大きいブラシを保
持するブラシホルダからの熱影響を低減して、整流用の
素子の冷却性向上を実現する車両用交流発電機を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の構成によ
れば、整流装置の冷却フィンが、周方向両端部同士が切
り欠き部を挟んで周方向に対面する切り欠き輪板形状に
形成し、ブラシ収納部が冷却フィンに接触しない状態で
ブラシ収納部、レギュレータ及びコネクタケースを切り
欠き部内に収容し、切り欠き部に冷却風がブラシ収納部
に接しつつ軸方向に流れる冷却通路を形成するので、以
下の作用効果を奏することができる。
【0009】まず、ブラシ収納部、レギュレータ及びコ
ネクタケースを一個の切り欠き部に一括して収容するこ
とにより、軸直角面内に冷却フィンを広く延在させるこ
とができ、その結果、冷却フィンの表面積の増加により
素子を良好に冷却することができる。また、冷却フィン
の周方向長の増大を図ることができるので、同一の冷却
フィンに設けた複数の素子の間の周方向長を拡大するこ
とができ、これら素子間の熱的影響を低減してそれらの
温度低下を図ることができる。
【0010】また、冷却フィンが存在する軸直角面にお
いて軸方向へ直流する冷却風を減らすことができ、冷却
風が冷却フィンに沿って流れることにより冷却フィンの
冷却を良好に行うことができる。また、切り欠き部に設
けられる上記冷却通路に流れ込む冷却風の流速を増大で
きるので、この冷却風によりブラシ収納部を良好に冷却
することができる。
【0011】結局、この冷却フィンの軸方向位置におい
て、冷却ファンにより形成されて外部から回転子側へ軸
方向に通過する冷却風の流れが冷却フィン、ブラシ収納
部、レギュレータ及びコネクタケースにより妨害される
ために、冷却フィンの表面を接触しつつ流れる冷却風
や、切り欠き部内の冷却通路を流れる冷却風の風速が増
大され、冷却フィンや素子は良好に冷却される。
【0012】なお、本構成において更に、冷却フィンの
周方向両端部とブラシ収納部との間にそれぞれ冷却風を
設ける場合には、冷却フィンの周方向両端部及びブラシ
収納部の両方を良好に冷却できるとともに、ブラシ収納
部から冷却フィンへの熱移動量を低減することができ
る。更に、本構成では、ブラシ収納部の周方向幅をAと
し、切り欠き部の周方向幅をBとした場合に、B/Aを
1.3〜3に設定することを、その特徴としている。
【0013】このようにすれば、素子温度特に冷却フィ
ンの周方向両端部の素子温度を良好に低下できることが
わかった。以下、更に説明する。本構成の配置では、冷
却フィンの両端部とブラシ収納部とを近接させると、冷
却フィン又は冷却フィンの端部側の素子は、ブラシ摩擦
熱などにより高温となるブラシ収納部からの熱影響によ
り加熱されてしまう。といって離しすぎると、冷却フィ
ンの面積減少及びこれら隙間を流れる無駄な冷却風の増
大による素子冷却効果の低下を招く。
【0014】そこで、本発明者らは、上記比B/Aを種
々変更して、切り欠き部の近傍に位置する整流素子の温
度との関係を調べた。なお、ブラシ収納部及び切り欠き
部の周方向幅とは、発電機の軸心を中心とする円周の接
線上における幅を意味するものとする。その結果を図3
に示す。この結果によれば、B/Aを1.3〜3以下と
することで、切り欠き分離部近傍の素子の温度低減に優
れた効果を奏することがわかった。
【0015】更に説明すると、B/Aが1.3未満では
上述したようにブラシ収納部が冷却フィンや素子に近接
し過ぎるために素子温度が上昇し、B/Aが3を超過す
ると、上述したように、冷却フィンの面積縮小による冷
却フィン冷却効果の低下が生じ、切り欠き部の大きな空
きスペースを冷却風がバイパスするので冷却フィンと冷
却風との接触性が低下して冷却フィンの冷却効果が低下
し、更に、冷却風の風速が低下するので冷却フィンの冷
却効果が低下してしまう。
【0016】なお、ここでいう「周方向両端部同士が切
り欠き部を挟んで周方向に対面する」とは、「回転軸の
軸心を中心とする同心円上に冷却フィンの周方向両端縁
が存在し、それらの間が切り欠き部をなす」ことを意味
するものとする。また、ここでいう「冷却フィンを略軸
直角面内に延設する」とは、略輪板形状の冷却フィンの
延設角度が径方向から+/−30度以内の傾斜を含むも
のとする。
【0017】請求項2記載の構成によれば請求項1記載
の構成において更に、冷却フィンは、正極フィン及び負
極フィンを軸方向に間隙を隔てて配置し、更に、正極フ
ィン及び負極フィンの切り欠き部を軸方向に重ねたの
で、正極フィン及び負極フィンの両方の表面積を増加す
ることができ、かつ、冷却フィンと冷却風との接触性、
冷却風流路の流体抵抗をいたずらに悪化させることな
く、冷却フィンを良好に冷却することができる。更に、
冷却風の一部は、軸方向に対面する正極フィン及び負極
フィンの間の隙間を径方向に流れつつ軸方向内側のフィ
ンの主に径内側又は径外側の端縁を越えて軸方向内側に
流れるので、この正極フィン及び負極フィンの間の隙間
を流れる冷却風は正極フィン及び負極フィンの両方を一
挙に冷却することができ、冷却フィンの径方向断面面積
を増加することなく、その冷却効果を向上することがで
きる。
【0018】請求項3記載の構成によれば請求項1又は
2記載の構成において更に、ブラシ収納部の周方向中心
位置は、切り欠き部の周方向中心位置と略一致して設定
される。このようにすれば、ブラシ収納部と冷却フィン
の周方向両端部との間の周方向距離を均一化することが
でき、冷却フィンの周方向両端部の一方のみがブラシ収
納部に接近し過ぎてブラシ収納部よりの受熱量が増加す
るのを防止することができる。
【0019】なお、ここでいう上記両周方向中心位置の
略一致とは、ブラシ収納部と冷却フィンの周方向両端部
との間の一対の間隙の周方向幅の差が、これら一対の間
隙の周方向幅の和の10%以下である場合を指定するも
のとする。請求項4記載の構成によれば請求項1乃至3
のいずれか記載の構成において更に、実験によれば、B
/Aを1.8〜2.3とすることにより、素子、特に、
ブラシ収納部に近接する切り欠き部近傍側の素子の温度
を一層、低減できることがわかった。
【0020】請求項5記載の構成によれば請求項1乃至
4のいずれか記載の構成において更に、切り欠き部に
は、径内側から径外側へブラシ収納部、レギュレータ、
コネクタケースの順にそれぞれ所定間隙を隔てて配列さ
れる。このようにすれば、大発熱部品であるレギュレー
タの径内側の表面及び径外側の表面の両方を、絞られて
上記間隙を略軸方向へ高速に流れる冷却風により良好に
冷却することができる。
【0021】請求項6記載の構成によれば請求項1乃至
5記載の構成において更に、上記冷却通路は、レギュレ
ータとブラシ収納部との間にてレギュレータ及びブラシ
収納部の両方に接して設けられる。このようにすれば、
レギュレータとブラシ収納部との間の間隙を流れる冷却
風は、レギュレータ及びブラシ収納部の両方の表面と良
好かつ高速に接触するので、レギュレータ及びブラシ収
納部の両方を一挙に冷却することができる。
【0022】請求項7記載の構成によれば請求項5記載
の構成において更に、レギュレータの表面に沿って冷却
風を軸方向に流通させる冷却通路(レギュレータ冷却通
路)が形成され、このレギュレータ冷却通路にレギュレ
ータのレギュレータ冷却フィンが露出される。このよう
にすれば、レギュレータも、良好に冷却される。特に、
上述したように、この冷却フィンの軸方向位置におい
て、冷却ファンにより形成されて外部から回転子側へ流
れ込む冷却風が冷却フィン、ブラシ収納部、レギュレー
タ及びコネクタケースにより遮られるため、上記レギュ
レータ冷却通路の流速が向上し、レギュレータは良好に
冷却されることができる。
【0023】請求項8記載の構成によれば請求項1乃至
7のいずれか記載の構成において更に、冷却通路は、冷
却フィンの周方向端部とブラシ収納部との間に設けられ
る。このようにすれば、この冷却通路はブラシ収納部と
冷却フィンとの間を良好に熱遮断するとともに、これら
冷却フィン及びブラシ収納部の両方を良好に冷却するこ
とができる。
【0024】請求項9記載の構成によれば請求項1乃至
8のいずれか記載の構成において更に、ブラシ収納部を
コネクタケース、レギュレータ及び冷却フィンの少なく
ともどれかを通じてフレームに支持するので、ブラシ収
納部を安定に支持することができ、ブラシの変位を抑止
してブラシの摺動面における接触抵抗を低減することが
できる。
【0025】更に説明すれば、ブラシ収納部は、摺動す
るブラシより周方向反力を受けるので、ブラシ収納部を
フレームの端壁部に固定する場合にはブラシホルダの取
り付け腕を軸方向に延設する必要があるが、この場合、
この取り付け腕は上記周方向反力により周方向に撓み易
くその分、ブラシ収納部が周方向に振動しやすい。ま
た、ブラシ収納部をフレームの周壁部に取り付け腕によ
り固定する場合には、ブラシ収納部の周囲に冷却フィン
やコネクタケースやレギュレータなどが存在することか
ら、取り付け腕の配置が容易でなく、かつ、この取り付
け腕は、発電機に軸方向に外力が加えられる場合、軸方
向に撓み易くその分、ブラシ収納部が軸方向に変位しや
すい。更に、ブラシ収納部のこれら周方向の振動や軸方
向の変位は、ブラシ収納部とフレームとの距離が一般に
大きいために一層助長される。
【0026】これに対し、本構成では、フレームより近
接する位置にあるコネクタケース、レギュレータ及び冷
却フィンの少なくともどれかにブラシ収納部を固定する
ので、ブラシ収納部を固定するための取り付け腕を短く
することができ、かつ、ブラシ収納部が取り付け腕を通
じて固定される上記部品が一般に対面状態であるので、
取り付け腕は迂回することなく直線的に伸ばすことがで
き、かつ、容易に複数本伸ばすことができ、これらの結
果としてブラシ収納部の確実な固定を実現することがで
きる。
【0027】請求項10記載の構成によれば請求項9記
載の構成において更に、ブラシ収納部は、冷却フィンの
周方向両端部に両端支持されるので、ブラシ収納部に作
用する上記周方向反力に対してブラシ収納部を極めて安
定に支持することができる。請求項11記載の構成によ
れば請求項1乃至10のいずれか記載の構成において更
に、ノイズ低減用のコンデンサを切り欠き部内に配設す
るので、配線を長く引き回すことなく全体構成をコンパ
クトとすることができる。たとえば、コネクタケース内
に一体成形される正極、負極の配線にノイズ低減用のコ
ンデンサの両端の電極を直接接続できるので、ノイズ低
減用のコンデンサに接続する配線が不要となり、簡素な
構成で整流回路から出力される直流電圧に重畳するリッ
プル電圧を低減することができる。また、ノイズ低減用
のコンデンサを搭載する余分なスペースが不要になるの
で、冷却フィンの面積を減少させることがなく、かつ、
冷却風の流れを悪化させることも抑止することができ
る。
【0028】請求項12記載の構成によれば請求項11
記載の構成において更に、上記コンデンサはコネクタケ
ースの軸方向内側に設けられる。このようにすれば、冷
却フィンの表面積を減少させたり、冷却風の流れを抑止
しつつ、コンデンサを内設することができる。
【0029】
【発明を実施するための形態】本発明の好適な態様を以
下の実施例を参照して説明する。
【0030】
【実施例】この実施例の車両用交流発電機1は、図1及
び図2に示すように、電機子として働く固定子2、界磁
として働く回転子3、回転子3及び固定子2を支持する
フロントフレーム(本発明でいうフレーム)41及びリ
アフレーム(本発明でいうフレーム)42、固定子2に
接続されて交流電力を整流する整流装置5、回転子3に
界磁電流を供給するブラシ61を保持するブラシホルダ
6、出力電圧を制御するレギュレータ7、車両との間で
電気信号を入出力する端子を持つコネクタケース8、リ
ヤカバ−92等から構成されている。
【0031】回転子3には、内扇型の遠心ファンからな
る冷却ファン31が設けられており、リアフレーム42
の端壁部には吸気口42aが設けられ、冷却ファン31
は吸気口42aを通じて図1に示すようにリヤカバー9
2側から冷却風をリアフレーム42内へ送気している。
整流装置5は、軸方向に所定間隔を隔てて対面しつつ、
それぞれ軸直角面内に延在する正極フィン(冷却フィン
ともいう)511及び負極フィン(冷却フィンともい
う)512を有し、正極フィン511には正極用整流の
ダイオード(本発明でいう素子乃至整流素子)513が
固定され、正極フィン511には負極用のダイオード
(本発明でいう素子乃至整流素子)514が固定されて
いる。整流装置5は、樹脂製絶縁部材である端子台51
5やスリ−ブ516等を有し、正極フィン511及び負
極フィン512は、これら端子台515やスリ−ブ51
6により相互にあるいはリアフレーム42から電気絶縁
されつつ、リアフレーム42に締付等で固定されてい
る。また、端子台515は、固定子2で発生する交流電
圧を整流ダイオード513、514に導くための導電部
材(図示せず)を内蔵している。
【0032】冷却フィン511、512は、銅等の良熱
伝導性金属を素材として回転軸を囲んで配置され、主表
面が略軸直角面内に延設される切り欠き輪板形状の金属
部材からなる。冷却フィン511、512は、輪板の一
部を切り欠いた形状の切り欠き部52をそれぞれ軸方向
に重なるように有し、切り欠き部52内には、ブラシホ
ルダ6の後述するブラシ収納部62、レギュレータ7及
びコネクタケース8が径内側から径外側へ互いに所定間
隔を隔てて、この順番に配列されている。
【0033】切り欠き部52に面する冷却フィン51
1、512の周方向両端縁は、図2に示すように、軸心
から径方向へ伸びる直線(図示せず)からそれぞれ等し
い距離を隔ててそれと平行に伸びており、この互いに平
行な周方向両端縁間の距離Bは、後述するブラシ収納部
62の周方向幅Aの1.3〜3倍、更に好ましくは1.
8〜2.3倍に設定されている。従って、冷却フィン5
11、512は、その中央にスリップリング保護部材9
1などを収容可能な円形の開口を有し、さらにその開口
直径に相当する幅Bの径方向切欠部52を有する。
【0034】冷却フィン511、512には、前述した
ように、固定子2で発生した交流電力を直流電力に整流
するダイオード513、514が半田付けにて4個ずつ
取付られている。ダイオード513、514は半田付け
の代わりに打ち込みにより冷却フィン511、512に
固定されることもできる。スリップリング保護部材91
は、リヤカバ−92の内端面中央部に設置されたシ−ル
リング94とリヤフレ−ム42とにより挟まれてスリッ
プリングを囲覆する開口付き筒状樹脂部材からなる。冷
却フィン511、512の径内側の端縁及び径外側の端
縁は、スリップリング保護部材91及びリアカバー92
に対して径方向において適当な隙間をもって配設されて
いる。
【0035】ブラシホルダ6は、ブラシ61を収納する
ブラシ収納部62及びブラシ収納部取り付け用の取付腕
63からなる。取付腕63は冷却フィン511、512
の周方向両端部に締付等により固定され、ブラシ収納部
62は冷却フィン511、512の切り欠き部52に冷
却フィン511、512の周方向両端縁から等しい距離
は隔てて配置されている。前述したブラシ収納部62の
周方向幅Aは、必要な電流密度を確保しつつ所定の摩耗
寿命を確保するために必要なブラシ摺接面積に基づいて
決定される。
【0036】コネクタケース8は、車両との間の電気信
号の入出力のための端子81と、レギュレータ7に電源
電圧を給電するとともにコネクタケース8を冷却フィン
511、512に固定するための取付腕82とを樹脂成
形により一体に形成してなる。コネクタケース8の軸方
向内側には電気ノイズ低減用のコンデンサ85が配設さ
れ、コンデンサ85の電極851はモールド成形された
取付腕82の途中に電気的に結線されている。取付腕8
2は金属からなり、整流装置5の冷却フィン511、5
12の周方向両端部に締付等で固定され、これによりコ
ネクタケース8は切り欠き部52内の径外側スペースに
配置される。
【0037】レギュレータ7は、複数の外部接続端子7
1と、励磁電流制御用のスイッチング素子及びこのスイ
ッチング素子を断続制御する制御回路とが集積されたモ
ノリシック集積回路チップ(図示せず)と、レギュレー
タ冷却フィン73とを樹脂モールド一体成形により薄板
状に形成してなり、レギュレータ冷却フィン73はレギ
ュレータ7の径内側の主面に露出している。レギュレー
タ7は、コネクタケース8から径内側へ突出するレギュ
レ−タ支持部86に締付けて固定されており、レギュレ
ータ冷却フィン73の主面は軸方向に延在している。接
続端子71はコネクタケース8から突出する接続端子8
7に溶接等で電気的に接合されている。
【0038】上記構成を採用したことにより、コネクタ
ケース8の底面部(径内側の表面)とレギュレータ7の
径外側の主面との間に冷却風が軸方向に流れる貫通路9
0aが形成される。貫通路90aの径方向幅は狭く設定
されており、このために貫通路90aを流れる冷却風は
レギュレータ7の径外側の主面を良好に冷却する。ま
た、レギュレータ7の径内側主面に露出するレギュレー
タ冷却フィン73とブラシホルダ6の径外側の表面との
間に冷却風が軸方向に流れる貫通路90bが形成され
る。貫通路90bの径方向幅は狭く設定されており、こ
のために貫通路90bを流れる冷却風はレギュレータ冷
却フィン73とブラシホルダ6の径外側の表面とを良好
に冷却する。
【0039】更に、切り欠き部52に面する冷却フィン
511、512の周方向両端縁とブラシ収納部62の周
方向側面との間にそれぞれ(B−A)/2の周方向幅の
貫通路93a、93bが設けられるので、これら貫通路
93a、93bを流れる冷却風はブラシ収納部62及び
冷却フィン511、512の周方向両端部を良好に冷却
するとともに、冷却フィン511、512がブラシ収納
部62やブラシから受熱するのを防止することができ
る。
【0040】(実施例の効果)上記の構成によれば、冷
却フィン511、512のスリット状の切り欠き52内
にブラシホルダ6、レギュレータ7及びコネクタケース
8を収容し、ブラシ収納部62は冷却フィン511、5
12から所定距離離しつつ円弧状に設けるので、ブラシ
ホルダ6、レギュレータ7及びコネクタケース8をコン
パクトに収容することができるとともに、冷却風が軸方
向に直流する通路を冷却フィン511、512によりブ
ラシホルダ6やレギュレータ7近傍にのみ限定すること
ができ、冷却フィン511、512の冷却と、ブラシホ
ルダ6やレギュレータ7の冷却の両方を、それぞれ向上
させることができ、更に、冷却フィン511、512の
周方向への延設が可能であるので、ブラシ収納部62か
ら冷却フィン511、512やダイオード513、51
4への熱影響を排除しつつ冷却フィン511、512の
表面積を増大でき、ダイオード513、514を良好に
冷却することができる。
【0041】特に、冷却フィン511、512の周方向
長を増加することができるので、切り欠き部52に近接
するダイオードは冷却フィン511、512の周方向中
央部に設けられるダイオードからの距離を一定とすれ
ば、切り欠き部52に近接するダイオードから切り欠き
部52までの冷却フィン511、512の周方向長を延
長することができ、これにより、この切り欠き部52に
近接するダイオードを良好に冷却することができる。
【0042】また、切り欠き部52の軸方向に伸びる開
口部93a、93bの軸直角面内における面積を減少す
ることができるので、冷却フィン511、512に沿っ
て流れず、リアフレーム42の吸気口42aに直線的に
達する冷却風の風量、すなわち、冷却フィン511、5
12の冷却に無効な冷却風の割合を低減してダイオード
513、514の冷却効果を向上することができる。
【0043】図3に、定格出力が80アンペア、100
アンペア、120アンペアの3種類の体格の車両用交流
発電機について周囲温度が25℃であるという条件で切
り欠き部52に近接するダイオードの最高温度を測定し
た結果を示す。回転数の増加につれて冷却風量は単調に
増加するが、発電機出力はインピーダンスの上昇により
飽和するため、一般にダイオードが最高温度となるのは
最大出力条件の下で回転数が3000〜3500rpm
の運転条件の場合となる。そこで、冷却フィン511、
512の周方向幅をA、ブラシ収納部62の幅をBと
し、B/Aの比率を変えて最大出力かつ3000〜35
00rpmの運転条件下においてダイオードの最高温度
を測定した。
【0044】測定結果によれば、定格出力や体格の違い
によって、ダイオードの素子の大きさや冷却風量などが
異なるため、ダイオードの最高温度の値に違いがある
が、B/Aに対する最高温度の変化には一定の傾向が存
在することがわかった。すなわち、B/Aが小さすぎる
と、ブラシ収納部62が切り欠き部52に近接するダイ
オードに接近するためにブラシから熱影響を受けてダイ
オードの最高温度が上昇する。B/Aが大きくなるにし
たがい、切り欠き部52に近接するダイオードはブラシ
収納部62から離れ、それにより切り欠き部52の冷却
風貫通路93a、93bの面積が増えてブラシ収納部6
2の両側面に沿っての通風が良好となるので、ブラシそ
のものの温度低減効果を向上できるとともに、ダイオー
ドの最高温度も良好に低下させることができる。しか
し、B/Aを大きくしすぎると、切り欠き部52の冷却
風貫通路93a、93bがさらに大きくなるので、冷却
フィン511、512の冷却に無効な冷却風が増えてし
まい、更に冷却フィン511、512自身の面積縮小に
より冷却性が低下してしまい、ダイオードの最高温度が
再び上昇してしまう。結局、図3に示されるように、B
/Aを1.3〜3に設定することにより、切り欠き部5
2に近接するダイオードの最高温度を低減することがで
きる。更に、B/Aを1.8〜2.3に設定すること
で、より一層、ダイオードの最高温度を低減することが
できる。
【0045】更に、レギュレータ7の径外側主面及び径
内側主面に面して貫通路90a、90bが設けられてい
るので、レギュレータ7を良好に冷却することができ
る。また更に、コンデンサ85をコネクタケース8の軸
方向内側に配置しているので、冷却フィン511、51
2の面積減少を回避できるとともに、コンデンサ85に
よる冷却風の流れを妨げて他の部品の冷却を妨害するこ
となく、このコンデンサ85も良好に冷却することがで
きる。
【0046】また、上記実施例では、ブラシ収納部62
の周方向中心位置は、切り欠き部52周方向中心位置と
一致して設定される。このようにすれば、ブラシ収納部
62と冷却フィン511、512の周方向両端部との間
の周方向距離を均一化することができ、冷却フィン51
1、512の周方向両端部の一方のみがブラシ収納部6
2に接近し過ぎてブラシ収納部62よりの受熱量が増加
するという問題を解消することができる。
【0047】また、上記実施例では、切り欠き部52に
は、径内側から径外側へブラシ収納部62、レギュレー
タ7、コネクタケース8の順にそれぞれ所定間隙を隔て
て配列されるので、大発熱部品であるレギュレータ7の
径内側の表面及び径外側の表面の両方を、絞られて上記
間隙を略軸方向へ高速に流れる冷却風により良好に冷却
することができる。
【0048】また、上記実施例では、ブラシ収納部62
をコネクタケース8、レギュレータ7及び冷却フィン5
11、512の少なくともどれかを通じてリアフレーム
42に支持するので、ブラシ収納部62を安定に支持す
ることができ、ブラシの変位を抑止してブラシ摺動面に
おける接触抵抗を低減することができる。また、上記実
施例では、ブラシ収納部62は、冷却フィン511、5
12の周方向両端部に両端支持されるので、ブラシ収納
部62を安定に支持することができる。
【0049】また、上記実施例では、切り欠き部52
は、レギュレータ7の表面に沿って冷却風を軸方向に流
通させる貫通路(レギュレータ隣接軸方向通風路)90
a、90bを設けているので、レギュレータ7は良好に
冷却される。また、上記実施例では、貫通路90a、9
0bが切り欠き部52の軸直角方向断面における空きス
ペースの主要部をなすので、言い換えれば、切り欠き部
を貫通する冷却風は絞られて主にレギュレータに沿って
流れるので、レギュレータは一層良好に冷却されること
ができる。
【0050】(その他の実施例)上記した実施例では、
正極である冷却フィン511の径外側の端縁の半径を、
負極である冷却フィン512のそれよりも大としたが、
たとえば両冷却フィン511、512の軸方向の配置関
係を逆にした場合には正極である冷却フィン511の径
外側の端縁を負極である冷却フィン512のそれよりも
小としてもよい。
【0051】また、上記実施例では、冷却フィン51
1、512の径内側の端縁の半径がほぼ等しく設定され
ているが、差を設けてもよいことはもちろんである。ど
ちらの構成においても、軸方向に流れる冷却風に対し、
冷却フィン511、512はちょうど遮る姿勢で配置さ
れるので、冷却風は冷却フィン511、512の表面に
当たってそれに沿って流れ、それにより冷却フィン51
1、512を良好に冷却することができる。
【0052】また、冷却フィン511、512の軸方向
の配置関係を逆にした場合、負極側の冷却フィン512
をリアフレーム42に密着させても良い。また、両冷却
フィン511、512間の絶縁部材を樹脂ではなく、絶
縁シート等の絶縁材としてもよい。これにより、ダイオ
ード513、514からリアフレーム42への熱伝導性
を向上してダイオード513、514を良好に冷却で
き、更に整流装置5の後端部の軸長短縮の効果も得られ
る。
【0053】また、上記実施例では、切り欠き部52に
おいて貫通路93a、93bをブラシ収納部62の周方
向両側に設けているが、樹脂部や取り付け腕を拡大する
などして、この貫通路93a、93bを閉鎖乃至狭窄し
てもよい。上記狭窄はブラシ収納部62が貫通路93
a、93bに面する状態を維持しつつ周方向になされる
ことがブラシ収納部62の冷却維持のために好ましい。
これにより、切り欠き部52を流れて冷却に関与するこ
とが少ない冷却風を格段に低減することができ、その分
だけ、切り欠き部52近傍のダイオード513、514
の冷却向上と、レギュレータ7冷却用の貫通路90a、
90bへの冷却風の集中を実現し、ダイオード513、
514及びレギュレータ7の良好な冷却を実現すること
ができる。
【0054】また、上記実施例では、レギュレータ7の
径外側主面及び径内側主面に面して貫通路90a、90
bを設けているが、レギュレータ7の冷却のためにレギ
ュレータ7から露出するレギュレータ冷却フィン73側
の貫通路だけを残し、他方の貫通路を閉鎖してもよい。
この場合には、レギュレータ冷却フィン73に集中して
冷却風を流すことができるので、レギュレータ7を良好
に冷却することができ、更に、レギュレータ7の固定を
一層強固にすることができるので、レギュレータ7の耐
振性も向上することができる。
【0055】また、上記実施例では、切り欠き部52に
面する冷却フィン511、512の周方向両端縁は互い
に平行に形成されているが、冷却フィン511、512
の周方向両端縁は互いを非平行でもよい。また、上記実
施例では、切り欠き部52を冷却フィン511、512
のそれぞれに軸方向に完全に重なるよう設けているが、
一方にだけ設けたり、両切り欠き部52が軸方向に完全
に重ならない配置を採用したりすることもできる。
【0056】また、上記実施例では、リアフレーム42
とリアカバー92との間に整流装置5、ブラシ収納部6
2、レギュレータ7及びコネクタケース8を配置した
が、リアフレーム42がリアカバーを兼ねて、これら整
流装置5、ブラシ収納部62、レギュレータ7及びコネ
クタケース8がリアフレーム42内に収容される構造の
車両用交流発電機にも本発明が適用できることはもちろ
んであり、ダイオードの代わりにトランジスタなどの3
端子素子を整流素子として用いてもよいことももちろん
である。
【0057】また、冷却フィン511、512における
ダイオード513、514の配置は、最も端のダイオー
ドをさらに切り欠き部52に接近させてもよい。かかる
構成でも、ダイオード相互間の距離の増大と、B/Aの
適切な設定による冷却風流れの改善によりダイオードの
冷却性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用交流発電機を示す軸方向断面図
である。
【図2】図1の車両用交流発電機のリアカバー92及び
シ−ルリング94をはずした状態のリア側を示す正面図
である。
【図3】図1の車両用交流発電機における整流素子の温
度上昇の試験例を示す特性図である。
【図4】従来の車両用交流発電機のリアカバー92及び
シ−ルリング94をはずした状態のリア側を示す正面図
である。
【図5】図4の車両用交流発電機の要部拡大部分断面図
である。
【符号の説明】
3は回転子、5は整流装置、6はブラシホルダ、7はレ
ギュレータ、8はコネクタケース、52は切り欠き部、
61はブラシ、62はブラシ収納部、63は取付腕、8
5はノイズ低減用のコンデンサ、90a、90bは貫通
路(レギュレータ隣接軸方向通風路)、93a、93b
は貫通路、511、512は冷却フィン、513、51
4はダイオード(素子)。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発電電力を整流するための複数の素子を保
    持してフレームに固定される冷却フィンと、回転子に励
    磁電流を供給するためのブラシを保持するブラシ収納部
    をもつブラシホルダと、車両との間で電気信号を授受す
    るための端子をもつコネクタケースと、出力電圧調整用
    のレギュレータとを有する車両用交流発電機において、 前記冷却フィンは、周方向両端部同士が切り欠き部を挟
    んで周方向に対面する切り欠き輪板形状を有するととも
    に回転軸を囲んで略軸直角面内に延設され、 前記ブラシ収納部、レギュレータ及びコネクタケース
    は、前記ブラシ収納部が前記冷却フィンに接しない状態
    で前記切り欠き部内に配置され、 前記切り欠き部は、冷却風が前記ブラシ収納部に接しつ
    つ軸方向に流れる冷却通路を有し、 前記切り欠き部の周方向幅は、前記ブラシ収納部の周方
    向幅の1.3〜3倍に設定されていることを特徴とする
    車両用交流発電機。
  2. 【請求項2】前記冷却フィンは、互いに軸方向に所定間
    隔隔てて配置されて全波整流回路の上アーム側素子固定
    用の正極フィン及び下アーム側素子固定用の負極フィン
    からなり、前記正極フィン及び負極フィンの切り欠き部
    は軸方向に重なっていることを特徴とする請求項1記載
    の車両用交流発電機。
  3. 【請求項3】前記ブラシ収納部の周方向中心位置は、前
    記切り欠き部の周方向中心位置と略一致して設定される
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用交流発電
    機。
  4. 【請求項4】前記切り欠き部の周方向幅は、前記ブラシ
    収納部の周方向幅の1.8〜2.3倍に設定されること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の車両用交
    流発電機。
  5. 【請求項5】前記レギュレータは、径内側の前記ブラシ
    収納部と径外側の前記コネクタケースとの間にそれぞれ
    所定間隙を隔てて介設されていることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか記載の車両用交流発電機。
  6. 【請求項6】前記レギュレータと前記ブラシ収納部との
    間に前記レギュレータ及びブラシ収納部の両方に接して
    冷却風を軸方向に流す冷却通路を有することを特徴とす
    る請求項5記載の車両用交流発電機。
  7. 【請求項7】前記レギュレータと前記ブラシ収納部及び
    コネクタケースの少なくとも一方との間に設けられて冷
    却風を軸方向に流すレギュレータ冷却通路を有し、前記
    レギュレータは、前記レギュレータ冷却通路に露出する
    レギュレータ冷却フィンを有することを特徴とする請求
    項5記載の車両用交流発電機。
  8. 【請求項8】前記冷却通路は、前記冷却フィンの周方向
    端部とブラシ収納部との間に設けられることを特徴とす
    る請求項1乃至7のいずれか記載の車両用交流発電機。
  9. 【請求項9】前記ブラシ収納部は、前記コネクタケー
    ス、レギュレータ及び冷却フィンのいずれかを通じて前
    記フレームに支持されていることを特徴とする請求項1
    乃至8のいずれか記載の車両用交流発電機。
  10. 【請求項10】前記ブラシ収納部は、前記冷却フィンの
    周方向両端部に両端支持されていることを特徴とする請
    求項9記載の車両用交流発電機。
  11. 【請求項11】複数の前記素子を接続してなる整流回路
    の正、負の直流電源端間に両端が接続されるノイズ低減
    用のコンデンサを有し、前記コンデンサは前記切り欠き
    部内に配設されていることを特徴とする請求項1乃至1
    0のいずれか記載の車両用交流発電機。
  12. 【請求項12】前記コンデンサは、前記コネクタケース
    の軸方向内側に配置されることを特徴とする請求項11
    記載の車両用交流発電機。
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