JP6324531B2 - 車両用交流発電機 - Google Patents

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Description

この発明は、車両のエンジンにより駆動されて発電する車両用交流発電機に関し、特に固定子巻線に発生する交流電力を整流する整流装置に関するものである。
特許文献1に記載の従来の車両用交流発電機の整流装置は、プラス側冷却フィンとマイナス側冷却フィンのそれぞれが、回転軸方向と垂直な方向にオーバーラップして、互いに離間した状態、あるいは部分的に接触した状態で複数個配置され、複数個の冷却フィンの面積は、冷却ファンから遠い位置にある後方フィンが,近い位置にある前方フィンよりも狭く、プラス側冷却フィンの後方フィンに配置されるプラス側整流素子の個数が、前方フィンに配置されるプラス側整流素子の個数よりも少なくなっていた。この構成により、より多くの冷却風を風下に位置する冷却フィンに導くことができるとともに、小さい面積の後方フィンに配置されるプラス側整流素子の個数が少なくなり、プラス側整流素子をバランスよく冷却することができ、整流装置の信頼性を向上させていた。
また、特許文献2に記載の従来の整流装置は、ターミナルASSY(サーキットボード)が第1ヒートシンクと第2ヒートシンクとの間に配置されて円弧状に構成され、第1ダイオードが第1ヒートシンクに円弧状に並んで圧入保持され、第2ダイオードが第2ヒートシンクに円弧状に並んで圧入保持され、第1および第2ダイオードは、リード線が向き合うように対向配置されている。対向配置された第1および第2ダイオードのリード線は曲げられて径方向外側に引き出され、第1および第2ダイオードの圧入位置の径方向外側でターミナルASSYのターミナル端子に接続されていた。
特許第4367554号公報 米国特許第6707691号明細書
特許文献1に記載の従来の車両用交流発電機の整流装置では、同極の半導体素子が回転軸方向にオーバーラップして配置されているので、回転軸と直交する平面において、接続するプラス側整流素子とマイナス側整流素子との距離が長くなる。そこで、固定子巻線とプラス側整流素子とマイナス側整流素子とを最短経路で接続するには、配線(サーキットボード)を冷却フィンの内径側に配置する必要があった。しかし、このように配置された冷却フィンと配線が、冷却ファンによって生じる冷却風の軸方向の流れを阻害するので、圧力損失が大きくなり、冷却風の流量が低減する。また、上流側の冷却フィンに風穴があけられているが、風穴の下流にはオーバーラップして配置された下流側の冷却フィンが位置している。そして、風穴を通過した冷却風は、下流側の冷却フィンの面に当たり、その流れ方向を90度曲げられるので、圧力損失が大きくなり、冷却風の流量が低減する。このように、特許文献1に記載の従来の車両用交流発電機の整流装置では、冷却風の流量が低減するので、整流装置の冷却効率が低下するという課題があった。
特許文献2に記載の従来の整流装置では、対向配置された第1および第2ダイオードのリード線を直角に曲げて、軸方向の寸法を縮小しているが、第1および第2ダイオードのリード線が直角に曲げられているので、第1および第2ダイオードの信頼性が低下するとともに、曲げ工程や曲げ治具が必要となり、製造コストが高くなるという課題があった。また、第1および第2ダイオードのリード線との接続部、および固定子巻線との接続部を構成するターミナル端子が、整流装置の最外径側に配置されるので、フィンを形成するスペースが第1および第2ヒートシンクの外径側になくなり、整流装置の冷却効率が低下するという課題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、整流素子のリード電極の曲げをなくして整流素子の信頼性を高め、かつ圧力損失の増大を抑えて冷却空気流量を確保して整流装置の冷却効率を高めつつ、整流装置の軸方向寸法を縮小できる車両用交流発電機を得ることを目的とする。
この発明による車両用交流発電機は、ハウジングと、軸心を上記ハウジングの軸方向に一致させて上記ハウジングの軸方向の両端部に形成された軸受取付部に軸受を介して回転可能に支持されたシャフトに固着され、上記ハウジング内に回転可能に配設された回転子と、円筒状の固定子鉄心、および上記固定子鉄心に装着された固定子巻線を有し、上記回転子の外周に、同軸に配設されて上記ハウジングに保持された固定子と、上記回転子の軸方向の一側の端面に固着され、上記回転子と連動して回転されるファンと、上記ハウジングの軸方向の一側の外方に配設された整流装置と、有底筒状に形成され、上記整流装置を覆うように上記ハウジングの軸方向の一側に配設され、冷却空気の吸い込み口が底部の上記整流装置に対応する領域に形成された保護カバーと、上記ハウジングの上記回転子の軸方向の一側の端面に対向する壁面に形成された吸気口と、上記ハウジングの上記固定子巻線の軸方向の一側のコイルエンドに対向する壁面に形成された排気口と、を備え、上記ファンの回転により、上記吸い込み口から上記保護カバー内に流入し、上記整流装置を冷却した後、上記吸気口から上記ハウジング内に流入し、上記ファンにより遠心方向に曲げられて上記排気口から排出される上記冷却空気の流通路が構成される。上記整流装置は、上記ハウジングの軸方向と直交する平面上に配設された円弧帯状の第1整流素子保持部を有する第1ヒートシンクと、上記第1整流素子保持部に対して上記ハウジング側に離間して、かつ上記ハウジングの軸方向と直交する平面上に配設された円弧帯状の第2整流素子保持部を有する第2ヒートシンクと、上記第1整流素子保持部と上記第2整流素子保持部との間に配設され、ハウジング連結部、固定子巻線接続部、電圧調整器接続部、第1整流素子接続部および第2整流素子接続部を有するサーキットボードと、それぞれ、上記第1整流素子保持部に保持され、第1リード電極を軸方向に伸ばして上記第1整流素子接続部に接続された複数の第1整流素子と、それぞれ、上記第2整流素子保持部に保持され、第2リード電極を軸方向に伸ばして上記第2整流素子接続部に接続された複数の第2整流素子と、を備え、上記サーキットボードは、軸方向から見て、上記ハウジング連結部、上記固定子巻線接続部および上記電圧調整器接続部のみが、上記第1整流素子保持部および上記第2整流素子保持部から突出するように構成され、複数の第1内径側フィンが、上記第1内径側フィン間に軸方向に平行な冷却風流路を構成するように、上記第1整流素子保持部の内径側に形成され、複数の第2外径側フィンが、上記第2外径側フィン間に軸方向に平行な冷却風流路を構成するように、上記第2整流素子保持部の外径側に形成されている。
この発明によれば、サーキットボードが第1整流素子保持部と第2整流素子保持部との間に配設され、第1整流素子保持部に保持された第1整流素子が、第1リード電極を軸方向に伸ばしてサーキットボードの第1整流素子接続部に接続され、第2整流素子保持部に保持された第2整流素子が、第2リード電極を軸方向に伸ばしてサーキットボードの第2整流素子接続部に接続されている。そこで、第1整流素子の第1リード電極および第2整流素子の第2リード電極の長さが短くなるので、整流装置の軸方向寸法を縮小することができる。また、第1リード電極および第2リード電極を直角に曲げる必要がなく、信頼性が高められるとともに、曲げ工程や曲げ治具が不要となり、製造コストを低減できる。
サーキットボードは、軸方向から見て、ハウジング連結部、固定子巻線接続部および電圧調整器接続部のみが、第1整流素子保持部および第2整流素子保持部から突出するように構成されている。そこで、サーキットボードがファンによって生じる冷却風の軸方向の流れを阻害しないので、圧力損失が小さくなり、冷却風の流量が増大し、整流装置の冷却効率が高められる。さらに、第1内径側フィンおよび第2外径側フィンを形成するスペースが広くなり、整流装置の冷却効率が高められる。
この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における整流装置を第1ヒートシンク側から見た斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における整流装置を第2ヒートシンク側から見た斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における整流装置を第1ヒートシンク側から見た正面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における整流装置を構成するサーキットボードを示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における整流装置にカバーを装着した状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における整流装置周りの主要な冷却空気の流れを説明する模式図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機における整流装置周りの他の冷却空気の流れを説明する模式図である。
以下、本発明による車両用交流発電機の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を示す縦断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における整流装置を第1ヒートシンク側から見た斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における整流装置を第2ヒートシンク側から見た斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における整流装置を第1ヒートシンク側から見た正面図、図5はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における整流装置を構成するサーキットボードを示す正面図、図6はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における整流装置にカバーを装着した状態を示す斜視図、図7はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における整流装置周りの主要な冷却空気の流れを説明する模式図である。なお、図7では、冷却空気の流れを矢印で示している。
図1において、車両用交流発電機1は、それぞれ略椀形状のアルミニウム製のフロントブラケット2とリヤブラケット3とからなるハウジング4と、このハウジング4に一対の軸受5を介して回転自在に支持されたシャフト6と、ハウジング4のフロント側に延出するシャフト6の端部に固着されたプーリ7と、シャフト6に固定されてハウジング4内に配設された回転子8と、この回転子8の軸方向の両端面に固定されたファン11a,11bと、回転子8を囲繞するようにハウジング4に固定された固定子12と、ハウジング4のリヤ側に延出するシャフト6の延出部に固定され、回転子8に電流を供給する一対のスリップリング15と、略C字形に作製され、スリップリング15の外周側に、シャフト6の軸心と直交する平面上にシャフト6を中心とする扇状に配置され、固定子12で生じる交流電圧を整流する整流装置30と、一対のスリップリング15の外周側に、かつ整流装置30の略C字形の先端間に配設されたブラシホルダ16内に収納され、各スリップリング15に摺動する一対のブラシ17と、ブラシホルダ16に装着されて固定子12で生じる交流電圧の大きさを調整する電圧調整器18と、リヤブラケット3のリヤ側に配置されて、電圧調整器18などと外部装置(図示せず)との信号の入出力を行うコネクタ19と、整流装置30、ブラシホルダ16、電圧調整器18を覆うようにリヤブラケット3に装着された絶縁性樹脂からなる保護カバー60と、を備えている。
回転子8は、励磁電流が流されて磁束を発生する界磁巻線9と、界磁巻線9を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成されるポールコア10と、を備えている。また、固定子12は、円筒状の固定子鉄心13と、固定子鉄心13に巻装され、回転子8の回転に伴い、界磁巻線9からの磁束の変化で交流が生じる固定子巻線14と、を備え、固定子鉄心13がフロントブラケット2およびリヤブラケット3に軸方向両側から挟持されて回転子8を取り囲むように配設されている。ここで、回転子8が12極で、固定子鉄心13に形成されるスロット数を72個とする。すなわち、スロットが毎極毎相当たり2個の割合で形成されている。また、固定子巻線14は、Y結線された2組の3相交流巻線から構成されている。
吸気口2a,3aが、フロントブラケット2およびリヤブラケット3の軸方向の端面に形成されている。また、排気口2b、3bが、フロントブラケット2およびリヤブラケット3の外周縁部に、固定子巻線14のコイルエンド14a,14bの径方向外方に位置するように形成されている。リヤ側の軸受5は、リヤブラケット3に設けられた軸受取付部25にフォルダ26を介して固定されている。
つぎに、整流装置30の構成を図2乃至図5を参照しつつ説明する。
整流装置30は、図3および図4に示されるように、第1整流素子としての6つの正極側整流素子28が実装された第1ヒートシンク31と、第2整流素子としての6つの負極側整流素子29が実装され、第1ヒートシンク31の裏面側に離間して配置される第2ヒートシンク35と、第1ヒートシンク31と第2ヒートシンク35との間に配置され、正極側整流素子28と負極側整流素子29とをブリッジ回路を構成するように接続するサーキットボード40とを有する。
第1ヒートシンク31は、図2から図4に示されるように、例えばアルミニウムを用いて作製され、略円弧帯状の第1整流素子保持部32と、第1整流素子保持部32の内周面および外周面から突き出るように形成された複数の第1内径側フィン33aおよび第1外径側フィン33bと、を備えている。また、6つの第1整流素子保持穴34が、それぞれ、第1整流素子保持部32を貫通するように形成されて、互いに周方向に離間して、周方向に略円弧状に1列に配列している。
第2ヒートシンク35は、図2から図4に示されるように、例えばアルミニウムを用いて作製され、略円弧帯状の第2整流素子保持部36と、第2整流素子保持部36の外周面および内周面から突き出るように形成された複数の第2外径側フィン37aおよび第2内径側フィン37bと、を備えている。また、6つの第2整流素子保持穴38が、それぞれ、第2整流素子保持部36を貫通するように形成されて、互いに周方向に離間して、周方向に略円弧状に1列に配列している。
ここで、厚み方向から見たときの第1整流素子保持部32と第2整流素子保持部36の輪郭が略一致している。そして、図4に示されるように、第1整流素子保持部32と第2整流素子保持部36の輪郭が略一致するように、第1ヒートシンク31と第2ヒートシンク35を厚み方向に重ねたときに、第2内径側フィン37bのそれぞれは、軸方向から見て、第1内径側フィン33aからはみ出さないように第1内径側フィン33aと同じ方向に延在し、第1内径側フィン33aの突出端は第2内径側フィン37bの突出端より径方向内方に位置している。また、第1整流素子保持部32と第2整流素子保持部36の輪郭が略一致するように、第1ヒートシンク31と第2ヒートシンク35を厚み方向に重ねたときに、第1外径側フィン33bのそれぞれは、軸方向から見て、第2外径側フィン37aからはみ出さないように第2外径側フィン37aと同じ方向に延在し、第1外径側フィン33bの突出端は第2外径側フィン37aの突出端より径方向内方に位置している。さらに、第1整流素子保持穴34と第2整流素子保持穴38とは、それらの形成領域が厚み方向で重ならないように、互いに周方向に変位している。
正極側整流素子28は、図1に示されるように、例えばpn接合された半導体素子を樹脂封止して構成され、アノードに接続されたリード電極28bと、カソードに接続された円柱状の銅製のベース28aと、を有する。正極側整流素子28は、リード電極28bが裏面側に突出するように、ベース28aを第1整流素子保持穴34のそれぞれに圧入して、第1ヒートシンク31に実装される。ベース28aの外周面には、セレーションが形成されており、十分な嵌合強度および電気的な接続が確保される。
負極側整流素子29は、例えばpn接合された半導体素子を樹脂封止して構成され、カソードに接続されたリード電極29bと、アノードに接続された円柱状の銅製のベース29aと、を有する。負極側整流素子29は、リード電極29bが表面側に延出するように、ベース29aを第2整流素子保持穴38のそれぞれに圧入して、第2ヒートシンク35に実装される。ベース29aの外周面には、セレーションが形成されており、十分な嵌合強度および電気的な接続が確保されている。
サーキットボード40は、図5に示されるように、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などの絶縁性樹脂を用いて略円弧帯状に作製され、正極側整流素子28と負極側整流素子29とをブリッジ回路を構成するように接続するインサート導体21がインサート成形されている。6つの筒状の樹脂部が、サーキットボード40の表面側の負極側整流素子29のリード電極29bに対応する位置のそれぞれに立設されている。そして、対応するインサート導体21の一端が、筒状の樹脂部の内壁面に露出し、第2整流素子接続部41を構成する。また、6つの筒状の樹脂部が、サーキットボード40の裏面側の正極側整流素子28のリード電極28bに対応する位置のそれぞれに立設されている。そして、対応するインサート導体21の一端が、筒状の樹脂部の内壁面に露出し、第1整流素子接続部42を構成する。さらに、6つの筒状の樹脂部が、それぞれ、サーキットボード40の径方向張り出し部の表面側に立設されている。そして、対応するインサート導体21の他端が、筒状の樹脂部の内壁面に露出し、固定子巻線14の口出し線20が接続される固定子巻線接続部43を構成する。また、リヤブラケット3に連結されるハウジング連結部44がサーキットボード40の周方向の両端部および中央部の3カ所に形成されている。さらに、電圧調整器18と連結される電圧調整器接続部47がサーキットボード40の周方向一側に形成されている。
このように構成された整流装置30を組み立てるには、まず、正極側整流素子28のリード電極28bを、サーキットボード40の表面側から第1整流素子接続部42の穴に挿入して、第1ヒートシンク31をサーキットボード40の表面側に配置する。さらに、負極側整流素子29のリード電極29bを、サーキットボード40の裏面側から第2整流素子接続部41の穴に挿入して、第2ヒートシンク35をサーキットボード40の裏面側に配置する。ついで、第2整流素子接続部41で、負極側整流素子29のリード電極29bが曲げられることなく第1ヒートシンク31の厚み方向に伸びて、インサート導体21の一端に溶接される。ついで、第1整流素子接続部42で、正極側整流素子28のリード電極28bが曲げられることなく第1ヒートシンク31の厚み方向に伸びて、インサート導体21の一端に溶接され、整流装置30が組み立てられる。これにより、それぞれ、正極側整流素子28と負極側整流素子29とを直列に接続して構成された3つの整流素子対を並列に配列してなる2組の3相ダイオードブリッジが構成される。
このとき、第1整流素子接続部42が、第2ヒートシンク35の第2整流素子保持部36を貫通するように形成された第2貫通穴46内に遊嵌合状態に配設される。また、第2整流素子接続部41が、第1ヒートシンク31の第1整流素子保持部32を貫通するように形成された第1貫通穴45内に遊嵌合状態に配設される。
このように組み立てられた整流装置30は、図4に示されるように、第1ヒートシンク31の厚み方向に、第1ヒートシンク31、サーキットボード40および第2ヒートシンク35の順に互いに接して重ねられ、第1ヒートシンク31の厚み方向から見て略C字状に構成される。そして、第1ヒートシンク31と第2ヒートシンク35とに挟まれたサーキットボード40は、第1ヒートシンク31の厚み方向から見て、固定子巻線接続部43、ハウジング連結部44および電圧調整器接続部47が第1ヒートシンク31と第2ヒートシンク35の積層体から突出し、第2整流素子接続部41および第1整流素子接続部42の近傍が、第1貫通穴45および第2貫通穴46内に露出している。また、第1内径側フィン33aおよび第1外径側フィン33bの突出端は、第2内径側フィン37bおよび第2外径側フィン37aの突出端よりも、径方向内側に位置している。そして、隣り合う第1内径側フィン33aの間、隣り合う第1外径側フィン33bの間、隣り合う第2外径側フィン37aの間、および隣り合う第2内径側フィン37bの間には、第1ヒートシンク31および第2ヒートシンク35の厚み方向と平行な冷却風流路が構成される。また、固定子巻線接続部43、ハウジング連結部44、電圧調整器接続部47およびそれらの周辺部には、第1内径側フィン33a、第1外径側フィン33b、第2外径側フィン37a、および第2内径側フィン37bが形成されていない。
この整流装置30は、第1ヒートシンク31の厚み方向、すなわち第1ヒートシンク31、サーキットボード40および第2ヒートシンク35の積層方向を軸方向として、第2ヒートシンク35をリヤブラケット3の端面に向けて、スリップリング15の外周側に円弧状に配置される。そして、整流装置30は、ハウジング連結部44に通されたボルト(図示せず)をリヤブラケット3に締着して、リヤブラケット3に固定される。これにより、整流装置30は、リヤブラケット3のリヤ側に、第1ヒートシンク31の表面をシャフト6の軸心と直交する平面上に位置させて、シャフト6を中心とする略円弧状に配置される。また、固定子巻線14を構成する2組の3相交流巻線の口出し線20が、それぞれ、リヤブラケット3からリヤ側に引き出されて固定子巻線接続部43の樹脂部内に挿入され、インサート導体21の他端に溶接される。また、電圧調整器接続部47が電圧調整器18にネジにより締着固定される。さらに、保護カバー60が、図1および図6に示されるように、軸方向のリヤ側から、整流装置30、ブラシホルダ16、電圧調整器18を覆うようにリヤブラケット3に装着される。
保護カバー60は、絶縁性樹脂を用い、円筒部61と円筒部61の一側開口を塞口する底部62とからなる有底筒状に作製される。そして、保護カバー60の底部62の整流装置30と対向するよう領域には、吸い込み口63が複数形成されている。また、保護カバー60内には、軸受取付部25と第2ヒートシンク35により囲まれた空間73と、第1ヒートシンク31、第2ヒートシンク35および円筒部61により囲まれた空間64と、が形成されている。
この車両用交流発電機1では、出力端子ボルト(図示せず)が第1ヒートシンク31に取り付けられ、第1ヒートシンク31を介して各正極側整流素子28のカソードに電気的に接続され、整流装置30の出力端子を構成する。そして、各負極側整流素子29のアノードが第2ヒートシンク35およびリヤブラケット3を介して接地される。さらに、固定子巻線14の口出し線20が、固定子巻線接続部43でインサート導体21の他端に接続され、3相ダイオードブリッジの正極側整流素子28と負極側整流素子29との各接続点に接続される。さらに、界磁巻線9がスリップリング15およびブラシ17を介して電圧調整器18に接続される。
つぎに、このように構成された車両用交流発電機1の動作について説明する。
まず、電流がブラシ17およびスリップリング15を介して回転子8の界磁巻線9に供給され、磁束が発生される。この磁束により、N極とS極とがポールコア10の外周部に周方向に交互に形成される。
一方、エンジン(図示せず)の回転トルクがベルト(図示せず)およびプーリ7を介してシャフト6に伝達され、回転子8が回転される。そこで、回転磁界が固定子12の固定子巻線14に与えられ、起電力が固定子巻線14に発生する。この交流の起電力が、整流装置30で整流され、車載負荷やバッテリに供給される。これにより、車載負荷が駆動され、バッテリが充電される。
ファン11a,11bが回転子8の回転に連動して回転する。フロント側では、冷却空気が吸気口2aからフロントブラケット2内に流入し、回転子8の近傍まで軸方向に流れる。そこで、冷却空気は、ファン11aにより遠心方向に曲げられ、排気口2bからフロントブラケット2の外部に排出される。リヤ側では、冷却空気が吸い込み口63から保護カバー60内に流入し、第1内径側フィン33a間、第1外径側フィン33b間、第2内径側フィン37b間および第2外径側フィン37a間を通ってリヤブラケット3の近傍まで流れる。ついで、冷却空気は、吸気口3aからリヤブラケット3内に流入し、回転子8の近傍まで軸方向に流れる。そこで、冷却空気は、ファン11bにより遠心方向に曲げられ、排気口3bからリヤブラケット3の外部に排出される。
固定子12で発生した熱の一部は、固定子巻線14のコイルエンド14a,14bから、ファン11a,11bにより遠心方向に曲げられて排気口2b,3bから排出される冷却空気に放熱される。さらに、固定子12で発生した熱の残部は、フロントブラケット2およびリヤブラケット3に伝達され、フロントブラケット2およびリヤブラケット3から外部空気に放熱される。これにより、固定子12が冷却される。
また、正極側整流素子28および負極側整流素子29で発生した熱は、保護カバー60内に流入して、第1内径側フィン33a間、第1外径側フィン33b間、第2内径側フィン37b間、および第2外径側フィン37a間を流れる冷却空気に放熱される。これにより、正極側整流素子28および負極側整流素子29が冷却される。
つぎに、整流装置30周辺の主要な冷却空気の流れについて図7を用いて説明する。
まず、ファン11bの回転により、ファンブレードとシャフト6との間の領域に負圧が発生する。そこで、この負圧部72に向かう冷却空気の流れ70,71などが生じる。
整流装置30の内径側では、負圧部72が形成されることで、第1整流素子保持部32の内径側に配設された第1内径側フィン33aの上流側に位置する吸い込み口63から保護カバー60内に流入する冷却空気の流れ71が生じる。保護カバー60内に流入した冷却空気は、第1内径側フィン33a間を軸方向に流れ、第1整流素子保持部32に保持されている正極側整流素子28の熱を吸収する。第2ヒートシンク35の内径側端部が、軸受取付部25の外径側端部より径方向外側に位置しているので、軸受取付部25と第2ヒートシンク35との間に空間73が形成される。第1内径側フィン33a間を流通した冷却空気の一部は、第2整流素子保持部36の内径側に配設された第2内径側フィン37b間を軸方向に流れ、第2整流素子保持部36に保持されている負極側整流素子29の熱を吸収する。第2内径側フィン37b間を流通した冷却空気は、負圧部72に向かって軸方向に流れる。また、第1内径側フィン33a間を流通した冷却空気の残部は、空間73を負圧部72に向かって軸方向に流れ、軸受取付部25に保持された軸受5の熱を吸収する。
整流装置30の外径側では、負圧部72が形成されることで、第1整流素子保持部32の外径側に配設された第1外径側フィン33bの上流側に位置する吸い込み口63から保護カバー60内に流入する冷却空気の流れ70が生じる。第2ヒートシンク35の外径側端部が、第1ヒートシンク31の外径側端部より径方向外側に位置しているので、第1ヒートシンク31と保護カバー60の円筒部61との間に空間64が形成される。保護カバー60内に流入した冷却空気の一部は、第1外径側フィン33b間を軸方向に流れ、第1整流素子保持部32に保持されている正極側整流素子28の熱を吸収する。第1外径側フィン33b間を流通した冷却空気は、軸方向に流れ、第2ヒートシンク35に到達する。保護カバー60内に流入した冷却空気の残部は、空間64を軸方向に流れ、ほとんど温度を上昇することなく、第2ヒートシンク35に到達する。
第2ヒートシンク35に到達した冷却空気は、第2整流素子保持部36の外径側に配設された第2外径側フィン37a間を軸方向に流れ、第2整流素子保持部36に保持されている負極側整流素子29の熱を吸収する。第2外径側フィン37a間を流通した冷却空気は、第2ヒートシンク35とリヤブラケット3との間に形成される空間74を負圧部72に向かって径方向内方に流れる。
整流装置30の内径側および外径側を流通して負圧部72に到達した冷却空気は、ファン11bにより遠心方向に曲げられ、固定子鉄心13のリヤ側を径方向外方に流れ、固定子鉄心13および固定子巻線14の熱を吸収する。
この実施の形態1によれば、サーキットボード40が、第1整流素子接続部42および第2整流素子接続部41を有し、第1整流素子保持部32と第2整流素子保持部36との間に配設されている。第1整流素子保持部32に保持された正極側整流素子28が、リード電極28bを軸方向に伸ばしてサーキットボード40の第1整流素子接続部42に接続されている。第2整流素子保持部36に保持された負極側整流素子29が、リード電極29bを軸方向に伸ばしてサーキットボード40の第2整流素子接続部41に接続されている。
そこで、正極側整流素子28のリード電極28bおよび負極側整流素子29のリード電極29bの長さが短くなるので、リード電極28b,29bの耐振性が向上し、正極側整流素子28および負極側整流素子29の信頼性が高められる。また、リード電極28bが正極側整流素子28から負極側整流素子29側に軸方向に伸び、リード電極29bが負極側整流素子29から正極側整流素子28側に軸方向に伸びているので、整流装置30の軸方向寸法を縮小することができるとともに、周方向寸法の増大を抑制できる。さらに、正極側整流素子28のリード電極28bおよび負極側整流素子29のリード電極29bを曲げる必要がないので、正極側整流素子28および負極側整流素子29の信頼性が向上されるとともに、曲げ工程や曲げ治具が不要となり、製造コストが低減できる。
第1ヒートシンク31と第2ヒートシンク35との間に配置されたサーキットボード40は、軸方向から見て、固定子巻線接続部43、ハウジング連結部44、電圧調整器接続部47およびそれらの周辺部分を除いて、第1整流素子保持部32と第2整流素子保持部36との積層体からはみ出さない外形形状(輪郭)に形成されている。そこで、サーキットボード40が負圧部72により生じる冷却空気の流れを妨げない。これにより、冷却空気の流通路での圧力損失が小さくなり、冷却空気の流量が増大し、軸受5および整流装置30を効果的に冷却することができる。また、サーキットボード40の内径側および外径側のスペースが広くなるので、第1内径側フィン33a、第1外径側フィン33b、第2内径側フィン37b、および第2外径側フィン37aの放熱面積を大きくでき、整流装置30を効果的に冷却することができる。さらに、固定子巻線14のコイルエンド14b周りを流通する冷却空気の流量が増大するので、コイルエンド14bから冷却空気に放出される熱量が多くなり、固定子12の温度上昇が抑えられ、車両用交流発電機1の性能を向上することができる。
正極側整流素子28が互いに離間して周方向に1列に並んで第1整流素子保持部32に保持され、負極側整流素子29が、正極側整流素子28と軸方向に重ならないように、互いに離間して周方向に1列に並んで第2整流素子保持部36に保持されている。そこで、第1整流素子保持部32の径方向幅を狭くできるので、正極側整流素子28と第1内径側フィン33aとの距離が短くなり、正極側整流素子28と第1外径側フィン33bとの距離が短くなる。同様に、第2整流素子保持部36の径方向幅を狭くできるので、負極側整流素子29と第2外径側フィン37aとの間の距離が短くなり、負極側整流素子29と第2内径側フィン37bとの距離が短くなる。これにより、正極側整流素子28および負極側整流素子29を効果的に冷却でき、正極側整流素子28および負極側整流素子29の温度差が抑制され、発電効率を向上させることができる。
整流装置30では、第1内径側および外径側フィン33a,33bの突出端が、第2内径側および外径側フィン37b,37aの突出端よりも、径方向内側に位置している。
そこで、第1内径側フィン33aの突出端側では、軸方向に関して、第1内径側フィン33aと第2内径側フィン37bとの重なりがないので、冷却空気が整流装置30の内径側を流れる際の圧力損失が低減される。また、軸方向から見て、第2内径側フィン37bが突出方向と同じくして第1内径側フィン33aと重なるように、すなわち第2内径側フィン37bが第1内径側フィン33aからはみ出さないように構成されているので、冷却空気が整流装置30の内径側を流れる際の圧力損失がさらに低減される。そこで、整流装置30の内径側を流れる冷却空気の流量が増大し、正極側整流素子28を効果的に冷却することができる。さらに、第1内径側フィン33a間を流通した冷却空気の一部が、第2内径側フィン37b間を流通しないので、冷却空気は、温度上昇を抑えられて、軸受取付部25の冷却に供せられ、軸受5を効果的に冷却することができる。
一方、第2外径側フィン37aの突出端側では、軸方向に関して、第1外径側フィン33bと第2外径側フィン37aとの重なりがないので、冷却空気が整流装置30の外径側を流れる際の圧力損失が低減される。また、軸方向から見て、第1外径側フィン33bが突出方向と同じくして第2外径側フィン37aと重なるように、すなわち第1外径側フィン33bが第2外径側フィン37aからはみ出さないように構成されているので、冷却空気が整流装置30の外径側を流れる際の圧力損失がさらに低減される。そこで、整流装置30の外径側を流れる冷却空気の流量が増大する。さらに、冷却空気の一部が、第1外径側フィン33b間を流通することなく、第2外径側フィン37aに到達する。これにより、温度上昇することなく、第2外径側フィン37aに供給される冷却空気の流量が多くなるので、負極側整流素子29を効果的に冷却することができる。
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機における整流装置周りの冷却空気の流れを説明する模式図である。なお、図8では、冷却空気の流れを矢印で示している。
図8において、サーキットボード40Aは、第1ヒートシンク31と第2ヒートシンク35とに対して軸方向に離間して配設されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成された整流装置30Aでは、サーキットボード40Aが、第1整流素子保持部32および第2整流素子保持部36に対して軸方向に離間して配置されているので、整流装置30の外径側と内径側とを径方向に連通する径方向通風路48が、サーキットボード40Aと第1整流素子保持部32との間、およびサーキットボード40Aと第2整流素子保持部36との間に形成される。
そこで、第1外径側フィン33bの径方向外側を流れた、温度上昇していない冷却空気の一部が分岐して、径方向通風路48を通り、整流装置30Aの内径側に流入する。径方向通風路48を通って整流装置30Aの内径側に流入した冷却空気は、ほとんど温度を上昇することなく、第1内径側フィン33a間を流通した冷却空気に合流し、第1内径側フィン33a間を流通した冷却空気の温度を下げる。温度が下げられた冷却空気の一部が、第2内径側フィン37b間に流入し、第2内径側フィン37bによる冷却性能が高められる。また、温度が下げられた冷却空気の残部が、空間73を流通し、軸受取付部25および軸受5を効果的に冷却することができる。
このとき、第1整流素子保持部32の径方向外側を流れた冷却空気の一部が内径側に分岐するので、第2外径側フィン37a間を流通する冷却空気の流量が低減し、第2外径側フィン37aの冷却性能が低下する。しかしながら、第1内径側フィン33a間を流通した後第2内径側フィン37b間に流入する冷却空気は、径方向通風路48を通って整流装置30の内径側に流入した冷却空気が合流することで、温度が低下するので、第2内径側フィン37bの冷却性能が高められる。これにより、第2外径側フィン37aの冷却性能の低下が、第2内径側フィン37bの冷却性能の向上により補われ、負極側整流素子29の温度上昇が抑えられる。
したがって、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、上記実施の形態2では、サーキットボードが、第1整流素子保持部と第2整流素子保持部との両方に対して軸方向に離間しているが、サーキットボードは、第1整流素子保持部又は第2整流素子保持部に対して軸方向に離間していればよい。
また、上記各実施の形態では、第1整流素子保持穴と第2整流素子保持穴は、それらの形成領域が軸方向で重ならないように、第1整流素子保持部および第2整流素子保持部に形成されているが、正極側整流素子のリード電極および負極側整流素子のリード電極が負極側整流素子および正極側整流素子に干渉されずに軸方向に延びることができれば、第1整流素子保持穴と第2整流素子保持穴の形成領域は、軸方向で部分的に重なってもよい。
また、上記各実施の形態では、回転子の極数が12極、固定子鉄心のスロット数が72個としているが、極数およびスロット数はこれに限定されない。
また、上記各実施の形態では、毎極毎相当たりのスロット数が2の場合について説明しているが、毎極毎相当たりのスロット数が2に限定されない。
また、上記各実施の形態では、正極側整流素子を第1ヒートシンクに実装される第1整流素子とし、負極側整流素子を第2ヒートシンクに実装される第2整流素子としているが、正極側整流素子を第2ヒートシンクに実装される第2整流素子とし、負極側整流素子を第1ヒートシンクに実装される第1整流素子としてもよい。

Claims (8)

  1. ハウジングと、
    軸心を上記ハウジングの軸方向に一致させて上記ハウジングの軸方向の両端部に形成された軸受取付部に軸受を介して回転可能に支持されたシャフトに固着され、上記ハウジング内に回転可能に配設された回転子と、
    円筒状の固定子鉄心、および上記固定子鉄心に装着された固定子巻線を有し、上記回転子の外周に、同軸に配設されて上記ハウジングに保持された固定子と、
    上記回転子の軸方向の一側の端面に固着され、上記回転子と連動して回転されるファンと、
    上記ハウジングの軸方向の一側の外方に配設された整流装置と、
    有底筒状に形成され、上記整流装置を覆うように上記ハウジングの軸方向の一側に配設され、冷却空気の吸い込み口が底部の上記整流装置に対応する領域に形成された保護カバーと、
    上記ハウジングの上記回転子の軸方向の一側の端面に対向する壁面に形成された吸気口と、
    上記ハウジングの上記固定子巻線の軸方向の一側のコイルエンドに対向する壁面に形成された排気口と、を備え、
    上記ファンの回転により、上記吸い込み口から上記保護カバー内に流入し、上記整流装置を冷却した後、上記吸気口から上記ハウジング内に流入し、上記ファンにより遠心方向に曲げられて上記排気口から排出される上記冷却空気の流通路が構成される車両用交流発電機において、
    上記整流装置は、上記ハウジングの軸方向と直交する平面上に配設された円弧帯状の第1整流素子保持部を有する第1ヒートシンクと、上記第1整流素子保持部に対して上記ハウジング側に離間して、かつ上記ハウジングの軸方向と直交する平面上に配設された円弧帯状の第2整流素子保持部を有する第2ヒートシンクと、上記第1整流素子保持部と上記第2整流素子保持部との間に配設され、ハウジング連結部、固定子巻線接続部、電圧調整器接続部、第1整流素子接続部および第2整流素子接続部を有するサーキットボードと、それぞれ、上記第1整流素子保持部に保持され、第1リード電極を軸方向に伸ばして上記第1整流素子接続部に接続された複数の第1整流素子と、それぞれ、上記第2整流素子保持部に保持され、第2リード電極を軸方向に伸ばして上記第2整流素子接続部に接続された複数の第2整流素子と、を備え、
    上記サーキットボードは、軸方向から見て、上記ハウジング連結部、上記固定子巻線接続部および上記電圧調整器接続部のみが、上記第1整流素子保持部および上記第2整流素子保持部から突出するように構成され、
    複数の第1内径側フィンが、上記第1内径側フィン間に軸方向に平行な冷却風流路を構成するように、上記第1整流素子保持部の内径側に形成され、
    複数の第2外径側フィンが、上記第2外径側フィン間に軸方向に平行な冷却風流路を構成するように、上記第2整流素子保持部の外径側に形成されている車両用交流発電機。
  2. 上記第1整流素子接続部が、上記第2整流素子保持部に形成された第2貫通穴内に遊嵌状態に配設され、上記第2整流素子接続部が、上記第1整流素子保持部に形成された第1貫通穴内に遊嵌状態に配設されている請求項1記載の車両用交流発電機。
  3. 上記第1整流素子保持部と上記第2整流素子保持部は、軸方向から見て、同一の輪郭を有している請求項1又は請求項2記載の車両用交流発電機。
  4. 複数の第2内径側フィンが、上記第2内径側フィン間に上記ハウジングの軸方向と平行な冷却風流路を構成するように、上記第2整流素子保持部の内径側に形成され
    上記複数の第1内径側フィンの内径端が、上記複数の第2内径側フィンの内径端より内径側に位置している請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用交流発電機。
  5. 上記複数の第2内径側フィンは、それぞれ、上記第2整流素子保持部からの突出方向を上記複数の第1内径側フィンのそれぞれの上記第1整流素子保持部からの突出方向と同じくして、軸方向に重なっている請求項4記載の車両用交流発電機。
  6. 複数の第1外径側フィンが、上記第1外径側フィン間に上記ハウジングの軸方向と平行な冷却風流路を構成するように、上記第1整流素子保持部の外径側に形成され、
    上記複数の第1外径側フィンの外径端が、上記複数の第2外径側フィンの外径端より内径側に位置している請求項1からは請求項5のいずれか1項に記載の車両用交流発電機。
  7. 上記複数の第1外径側フィンは、それぞれ、上記第1整流素子保持部からの突出方向を上記複数の第2外径側フィンのそれぞれの上記第2整流素子保持部からの突出方向と同じくして、軸方向に重なっている請求項6記載の車両用交流発電機。
  8. 上記サーキットボードが上記第1整流素子保持部と上記第2整流素子保持部に対して軸方向に離間して配設されている請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の車両用交流発電機。
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