JPH11163951A - データ受信装置 - Google Patents

データ受信装置

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JPH11163951A
JPH11163951A JP9328371A JP32837197A JPH11163951A JP H11163951 A JPH11163951 A JP H11163951A JP 9328371 A JP9328371 A JP 9328371A JP 32837197 A JP32837197 A JP 32837197A JP H11163951 A JPH11163951 A JP H11163951A
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JP
Japan
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data
clock
sample
cycle
mask
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JP9328371A
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English (en)
Inventor
Roou Nagai
呂翁 長井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロックを伴わない高速シリアル伝送路を使
用した受信データの復元を行う場合に、回路上の面積と
消費電力を小さくし、設計面での効率化を図る。 【解決手段】 受信データをオーバーサンプリングする
オーバーサンプリング部2と、受信データのデータ周期
よりも短い時間内の各サンプルデータが全て同じか否か
を調べるためのマスクデータ列を生成するマスクデータ
生成部3と、マスクデータ列とそれに対応するサンプル
データ列との積和演算を行うことによりデータを復元及
びクロックを生成する復元生成部6とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロックを伴わな
い高速シリアル伝送路に好適なデータ受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばクロックを伴わない高
速シリアル伝送路を使用して受信したデータを復元する
ような場合には、一度シリアルデータよりクロックを復
元し、その復元されたクロックによって受信データをサ
ンプリングし直すことにより、データの復元が行われ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記クロックを復元す
る回路にはPLL(位相ロックループ)をベースとした
技術が使われるが、PLL回路はレイアウト面積が大き
くなると共に消費電力が多くなる傾向にある。また、P
LL回路は使われる周波数が変わる毎に設計し直す必要
があり、設計工数の短縮を妨げる要因にもなっている。
【0004】そこで、本発明は、上記実情に鑑みてなさ
れたものであり、クロックを伴わない高速シリアル伝送
路を使用した受信データの復元を行う場合において、回
路上のレイアウト面積を小さくすると共に消費電力も少
なくし、また、扱う周波数が変わっても設計の変更が容
易で、仕様の変更にも速やかに対応でき、設計面での効
率化を図ることが可能なデータ受信装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ受信装置
は、クロックを伴わない高速シリアル伝送路で使用する
ものであり、受信データをオーバーサンプリングし、受
信データのデータ周期よりも短い時間内の各サンプルデ
ータが全て同じか否かを調べるための判定データ列を生
成し、判定データ列と該判定データ列に対応するサンプ
ルデータ列との積和演算を行うことによりデータ及びク
ロックを復元することにより、上述した課題を解決す
る。
【0006】すなわち本発明によれば、クロックを伴わ
ない高速シリアルデータ転送において、オーバーサンプ
リングによってデータをサンプリングし、それと共にそ
のサンプルデータから求めた判定データを使って元のデ
ータを復元するようにしている。また、本発明によれ
ば、ウィンドウを用いて抜き出した判定データ列のパタ
ーンと所定のデータパターンとが一致したとき、抜き出
した判定データ列とサンプルデータ列を1サンプル分前
或いは後にシフトさせることで、サンプルクロックとデ
ータクロックの周波数差を吸収するようにしている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照しながら説明する。
【0008】図1には、本発明のデータ受信装置の主要
部の構成であるデータリカバリ回路の概略構成を示す。
本実施の形態のデータリカバリ回路は、クロックを伴わ
ない高速シリアル伝送路を使用して受け取った受信デー
タから元のデータを復元すると共にデータクロックを生
成するものである。
【0009】この図1に示す本実施の形態のデータリカ
バリ回路は、クロックを伴わない高速シリアル伝送路を
使用して受信されたシリアルデータが入力される入力端
子1と、当該シリアルデータをオーバーサンプリングす
るオーバーサンプリング部2と、当該オーバーサンプリ
ングにより得られたサンプルデータを取り込む先入れ先
出しメモリ(以下、FIFOメモリ部3とする)と、後
述するマスクデータを生成するマスクデータ生成部4
と、後述する参照ウィンドウにて抽出されたマスクデー
タのパターンマッチングを行うマスクパターンマッチン
グ部5と、元のデータの復元とデータクロックの生成を
行う復元生成部6と、復元された元のデータとデータク
ロックを出力する出力端子7とを有するものである。な
お、本実施の形態では、オーバーサンプリング部2にお
いてシリアルデータを4倍オーバーサンプリングする場
合を例に挙げて説明を進めて行く。
【0010】本実施の形態のデータリカバリ回路のオー
バーサンプリング部2は、上記入力端子1に入力された
シリアルデータを、当該シリアルデータのデータ周期
(1データ周期を、以下1サイクルと呼ぶ)の4分の1
以下の間隔にてオーバーサンプリングする。
【0011】すなわちオーバーサンプリング部2では、
例えば図2(a)に示すような90度位相がずれた2相
クロックφ0及びφ1をサンプリングクロックとして用
い、これら2相クロックφ0及びφ1のそれぞれの立ち
上がりと立ち下がりのタイミングを利用することで、上
記シリアルデータの4倍オーバーサンプリングを行って
いる。この2相クロックφ0及びφ1を用いて、例えば
図2(b)のようなシリアルデータをサンプリングした
場合、図2(c)のようなサンプルデータが得られるこ
とになる。より詳細に説明すると、図2(b)のシリア
ルデータを2相クロックφ0の立ち上がりタイミングt
−1によりサンプリングすることで「0」の値が、図2
(b)のシリアルデータを2相クロックφ1の立ち上が
りタイミングtによりサンプリングすることで「1」の
値が、図2(b)のシリアルデータを2相クロックφ0
の立ち下がりタイミングt+1によりサンプリングする
ことで「1」の値が得られ、以下同様にして、2相クロ
ックφ0及びφ1のそれぞれの立ち上がりと立ち下がり
の各タイミングt+2,t+3,t+4,t+5,・・
・によって図2(b)のシリアルデータをサンプリング
することで、図2(c)のような「011110000
0000・・・」のサンプルデータが得られる。
【0012】この図2からわかるように、シリアルデー
タに上記4倍のオーバーサンプリング処理を施すと、通
常は、シリアルデータの1個のデータに対して4個の同
じ値のサンプルデータ(シリアルデータの1サイクルに
つき、同じ値が4個並んだデータ列)が得られるはずで
ある。
【0013】ただし、オーバーサンプリングに使われる
2相クロックφ0及びφ1は、シリアルデータからは独
立したクロックであるため、シリアルデータの1周期
(1サイクル)T’がサンプリングクロックの4クロッ
ク周期Tと異なっている場合が多い。このようにシリア
ルデータの周期(1サイクル)T’とサンプリングクロ
ックの4クロック周期Tが異なると、最悪の場合、元の
データを復元できなくなることがあり得る。
【0014】また、シリアルデータの周期T’とサンプ
リングクロックの4クロック周期Tとが全く同一の周期
で且つ位相がずれているような状態では、PLLを使っ
て位相同期を取らない限り、元のデータの復元は不可能
である。このため、上記オーバーサンプリングを行う際
には、上記シリアルデータの周期T’とサンプリングク
ロックの4クロック周期Tに、ある程度までの許容範囲
を持たせることが重要であり、本実施の形態でも当該許
容範囲を持たせてオーバーサンプリングを行っている。
このように許容範囲を持たせた場合も、シリアルデータ
の周期T’とサンプリングクロックの4クロック周期T
とが異なることになり、したがって最悪の場合、元のデ
ータの復元が不可能になることがあり得る。
【0015】図3には、上記元のデータの復元が不可能
になるワーストケースの例(最悪の例)として、シリア
ルデータの周期T’がサンプリングクロックの4クロッ
ク周期Tよりも短い(T>T’)場合を表している。
【0016】すなわち、前記2相クロックφ0及びφ1
からなるサンプリングクロックを用い、図3(a)に示
すようなサンプリングクロックの4クロック周期Tより
も短い周期T’(T>T’)のシリアルデータをサンプ
リングした場合、図3(b)のようなサンプルデータが
得られることになる。より詳細に説明すると、図3
(a)のシリアルデータをサンプリングクロックのタイ
ミングt−1によりサンプリングすることで「0」の値
が、図3(a)のシリアルデータをサンプリングクロッ
クのタイミングtによりサンプリングすることで「1」
の値が、図3(a)のシリアルデータをサンプリングク
ロックのタイミングt+1によりサンプリングすること
で「1」の値が得られ、以下同様にして、各タイミング
t+2,t+3,t+4,t+5,・・・によって図3
(a)のシリアルデータをサンプリングすることで、図
3(b)のような「0111000・・・」のサンプル
データが得られる。
【0017】この図3の例のようなワーストケースの場
合は、シリアルデータの1サイクルに対して、 (1データ当たりのサンプル数)−1=3個 のサンプルデータが得られることになる。すなわち、当
該ワーストケースの場合は、1サイクルのシリアルデー
タに対して、サンプルデータ内の同じ値の連続が3個し
か得られない。言い換えれば、上記4倍オーバーサンプ
リングにおいて本来同じ値が得られるはずの連続した4
個のサンプルデータ内に、異なる2種類の値が混在して
しまうことになり、元のデータの復元が不可能になる。
【0018】このようなことから、本実施の形態では、
シリアルデータの周期T’とサンプリングクロックの4
クロック周期Tとが全く同一で且つ位相も合っている状
態のみならず、上記ワーストケースの場合であっても、
上記サンプルデータから元のデータを復元できるように
するために、以下に述べるような幾つかの処理を施すよ
うにしている。
【0019】すなわち、本実施の形態では、上記オーバ
ーサンプリング部2によるサンプリデータを一度FIF
Oメモリ3に蓄積した後、該FIFOメモリ3に蓄積さ
れたサンプルデータに対して、先ず下記式(1)の演算
を行うことで後述するマスクデータ列を生成し、次に、
当該マスクデータ列から後述する参照ウィンドウによっ
てシリアルデータの1サイクル分に相当するマスクデー
タを抜き出し、この参照ウィンドウにて抜き出されたマ
スクデータのパターン(以下、マスクパターンと呼ぶ)
に基づいて、当該参照ウィンドウ内のマスクデータとサ
ンプルデータとを用いた下記式(2)或いは式(3)の
演算を行うことで、元のデータを復元すると共にデータ
クロックの生成を行うようにしている。
【0020】以下、このようなことを実現する本実施の
形態のデータリカバリ回路における具体的な動作を順番
に説明する。
【0021】本実施の形態のデータリカバリ回路のオー
バーサンプリング部2では、上述の4倍オーバーサンプ
リング処理と同時に、図4(a)に示すようにそれぞれ
4ビットの2個のバッファメモリを交互に使用する、い
わゆるダブルバッファによって、上記サンプルデータを
4ビット毎にまとめてFIFOメモリ3に転送する。
【0022】FIFOメモリ3は、図4(b)に示すよ
うに当該4ビット毎のサンプルデータを3個(4ビット
×3サイクル分)蓄積するものであり、蓄積されたサン
プルデータを蓄積された順番で読み出してマスクデータ
生成部4に供給する。
【0023】マスクデータ生成部4では、上記FIFO
メモリ3から供給されたサンプルデータSの一つ一つに
対して、下記式(1)のようにしてマスクデータmを求
める。なお、式(1)中のSt,St+1,St+2は、例え
ば前記図2(c)のサンプリングクロックタイミング
t,t+1,t+2にてそれぞれサンプリングされたサ
ンプルデータを示し、式中mtはサンプルデータStに対
応する時点で求められたマスクデータを示している。ま
た、式中の「・」は論理積を、「+」は論理和を表す。
【0024】
【数1】
【0025】このマスクデータの生成について、シリア
ルデータの周期T’とサンプリングクロックの4クロッ
ク周期Tとが全く同一で且つ位相も合っている状態を示
す図2(c)のサンプルデータの内、サンプルデータS
t,St+1,St+2,St+3に対応する「1111」の部分
を例に挙げて詳細に説明する。
【0026】当該図2(c)のサンプルデータの一つ一
つに対して式(1)の演算を行うと、サンプルデータS
tに対応して求められるマスクデータmtは「1」とな
り、サンプルデータSt+1に対応して求められるマスク
データmt+1は「1」、サンプルデータSt+2に対応して
求められるマスクデータmt+2は「0」、サンプルデー
タSt+3に対応して求められるマスクデータmt+3
「0」となる。すなわち、この時のマスクデータとして
は、図2(d)に示すように「1100」のパターンが
得られることになる。
【0027】このようにしてFIFOメモリ3からのサ
ンプルデータの一つ一つに対応して求められたマスクデ
ータと、FIFOメモリ3に蓄積された4ビット×3サ
イクル分のサンプルデータは、後述するマスクパターン
マッチング部5を介して復元生成部6に送られて元のデ
ータの復元及びデータクロックの生成が行われる。
【0028】すなわち、復元生成部6では、図4(c)
に示すような4ビット×3サイクル分のマスクデータ
と、これらマスクデータにそれぞれ対するシリアルデー
タの1サイクル分に相当する4ビット分のサンプルデー
タとを用いて、次式(2)のような積和演算を施して元
のデータの復元及びデータクロックの生成を行う。な
お、式(2)中のSt,St+1,St+2,St+3は、例えば
前記図2(c)のサンプリングクロックタイミングt,
t+1,t+2,t+3にてサンプリングされたサンプ
ルデータを示し、式中のmt,mt+1,mt+2,mt+3は、
各サンプルデータSt,St+1,St+2,St+3にそれぞれ
対応するマスクデータを示し、式中dtは例えばサンプ
ルデータStに対応する時点で求められた復元後のデー
タを示している。
【0029】 dt=mt・St+mt+1・St+1+mt+2・St+2+mt+3・St+3 (2) この式(2)の積和演算を行うことで、殆どの場合はデ
ータの復元が可能である。
【0030】これに対して、前記ワーストケースの場合
である図3(b)のサンプルデータの内、「1110」
の部分に対応するサンプルデータSt,St+1,St+2
t+3から求められるマスクデータは、図3(c)に示
すようになる。すなわち、当該図3の例において、サン
プルデータStに対応して求められるマスクデータmt
「1」となり、サンプルデータSt+1に対応して求めら
れるマスクデータmt+1は「0」、サンプルデータSt+2
に対応して求められるマスクデータmt+2は「0」、サ
ンプルデータSt+3に対応して求められるマスクデータ
t+3は「1」となる。すなわち、この時のマスクデー
タとしては、図3(c)に示すように「1001」のパ
ターンが得られることになる。
【0031】この図3に示したようなワーストケースの
場合には、式(2)の積和演算でもデータの復元ができ
ない(2つのデータを同時に取り出すことになる)。
【0032】このため、本実施の形態では、当該ワース
トケースであることを示す「1001」のマスクパター
ンを検出したときには、シリアルデータの1サイクル分
に相当する4ビット分の内の最初の3サンプルのみを使
用した式(3)に示す積和演算を行い、次のサイクルで
は1サンプル分左へ(前へ)シフトして得た4ビットの
サンプルデータとそれらに対応するマスクデータとを用
いて式(2)の演算(再度「1001」のマスクパター
ンが検出されたときは式(3)の演算)を行うようにす
る。
【0033】具体的に説明すると、マスクパターンマッ
チング部5では、予め「1001」のパターンを保持し
ており、図5(a)に示すように、マスクデータ生成部
4からのマスクデータ列の内の4ビット分を参照ウィン
ドウにて抜き出し、図4(e)及び(f)に示すよう
に、当該参照ウィンドウにて抜き出されたマスクパター
ンと上記保持パターンとのパターンマッチングを行う。
このパターンマッチングにてパターンが一致したときに
は、図3のワーストケースであること、すなわちシリア
ルデータの周期T’がサンプリングクロックの4クロッ
ク周期Tよりも短い(T>T’)ことを検出し、その検
出結果を復元生成部6に送る。
【0034】復元生成部6は、当該マスクパターンマッ
チング部5にて「1001」のマスクパターンを検出し
た旨の情報を受け取ると、図4(d)及び図5(b)に
示すように、当該「1001」のマスクパターンを検出
したときの参照ウィンドウ内のマスクデータ及び、当該
参照ウィンドウ内のマスクデータに対応するサンプルデ
ータのうちの最初の3サンプル、すなわち1サイクル分
に相当する4ビット分の内の最初の3ビット(図5
(a)のウィンドウ中の斜線で示す右端の1ビットは使
わない)を用いて、式(3)に示す積和演算を行い、次
のサイクルでは図5(a)の図中斜線で示す1サンプル
分左へ(前へ)シフトして得た図5(b)に示す4ビッ
トのサンプルデータとそれらに対応するマスクデータと
を用いて式(2)の演算を行うようにする。
【0035】これにより、図4(g)のように、図3の
ワーストケースの場合でもデータの復元及びデータクロ
ックの生成が可能となる。
【0036】一方で、上記マスクパターンマッチング部
5におけるパターンマッチング処理では、保持パターン
とマスクデータ列とを比較しているが、例えば、シリア
ルデータの周期T’がサンプリングクロックの4クロッ
ク周期Tよりも長い(T<T’)場合も、「1001」
のパターンを検出してしまうことがある。すなわちシリ
アルデータの周期T’がサンプリングクロックの4クロ
ック周期Tよりも長い場合には、マスクデータが「01
10」や「0011」などとなってしまい、例えば「0
110」と「0110」が続いたような場合には「01
100110」となり、この「01100110」内の
「1001」を検出してしまうことがある。当該「10
01」は図3の例のマスクパターンと区別がつかなくな
る。
【0037】このため、シリアルデータの周期T’がサ
ンプリングクロックの4クロック周期Tよりも長い場合
には、「0011」のパターンを検出すべきであり、し
たがって、マスクパターンマッチング部5には、上記
「0011」を検出するためのパターンとして「00?
?」の保持パターンも前記「1001」の保持パターン
と共に備えている。なお、当該保持パターン中の「?」
は値が「0」,「1」の何れでも良いことを示す。
【0038】この場合のマスクパターンマッチング部5
では、図4(e)及び(f)、図6(a)に示すよう
に、参照ウィンドウにて抜き出されたマスクパターンと
上記「00??」の保持パターンとのパターンマッチン
グを行う。このパターンマッチングにてパターンが一致
したときには、シリアルデータの周期T’がサンプリン
グクロックの4クロック周期Tよりも長い(T<T’)
ことを検出し、その検出結果を復元生成部6に送る。
【0039】このときの復元生成部6は、当該マスクパ
ターンマッチング部5にて「00??」のマスクパター
ンを検出した旨の情報を受け取ると、図4(d)及び図
6(b)に示すように、当該「00??」のマスクパタ
ーンを検出したときの参照ウィンドウ内のマスクデータ
及び、当該参照ウィンドウ内のマスクデータに対応する
サンプルデータのうちの最初の1サンプル分右へ(後
へ)シフト、すなわち1サイクル分に相当する4ビット
分の内の最初の1ビット(図6(a)のウィンドウ中の
斜線で示す左端の1ビット)を使用せず、図6(b)に
示すように、残りの3サンプル(3ビット)と更に次の
1サンプル(1ビット)とからなる4サンプルデータ
と、それらに対応するマスクデータとを用いて式(2)
の演算を行うようにする。
【0040】これにより、図4(g)に示すように、シ
リアルデータの周期T’がサンプリングクロックの4ク
ロック周期Tよりも長い(T<T’)場合でも、データ
の復元及びデータクロックの生成が可能となる。
【0041】ところで、データ復元の原理は、上述のよ
うに説明した通りであるが、本実施の形態では、サンプ
リングしたサンプルデータを、一旦、FIFOメモリ3
に格納しているため、サンプルデータとサンプリングク
ロックとの間の周波数差により、FIFOメモリが溢れ
たり空になったりするという問題が存在する。したがっ
て、本実施の形態において、FIFOメモリ3をいかに
溢れさせないか、或い空にさせないかが重要なポイント
となる。
【0042】図7には、前記図3の例のようにシリアル
データの周期T’がサンプリングクロックの4クロック
周期Tよりも短い(T>T’)場合において、参照ウィ
ンドウがデータ列の左端にまで達しており、しかも更に
左へシフトしなければならないようなマスクパターン
「1001」が現れた場合を示す。
【0043】このような場合は、図7中の点線で囲むよ
うに、1サイクルでサンプルデータ及びマスクデータを
それぞれ2個分取り出すようにする。ただし、この場合
には、本実施の形態のデータリカバリ回路の端子7の後
段に設けられる処理ブロックへデータを渡す際に工夫が
必要になる。
【0044】すなわち、通常、データリカバリ回路の後
段にはシリアル/パラレル変換器が設けられていること
が多く、したがって、この場合には、その対策として以
下の2通りの方法が考えられる。
【0045】その一つは、このような場合の時だけデー
タ及びクロックの周波数を倍にする方法である。もう一
つは、次段(シリアル/パラレル変換器)へ2ビットデ
ータとして渡してしまうという方法である。したがっ
て、前者の場合はシリアル/パラレル変換を通常の倍の
速度で動かすことが出来るような工夫が必要であり、後
者の場合はシリアル/パラレル変換が2ビットデータを
受けるための制御信号をデータリカバリ部で作る必要が
あり、シリアル/パラレル変換においてもそれを受けて
動作を変更する制御機構が必要になる。
【0046】また、図8には、前記シリアルデータの周
期T’がサンプリングクロックの4クロック周期Tより
も長い(T<T’)場合において、参照ウィンドウがデ
ータ列の右端にまで達しており、しかも更に右へシフト
しなければならないようなマスクパターン「00??」
が現れた場合を示す。
【0047】この状態は丁度FIFOメモリ3が空にな
った場合に相当するので、このような場合には、シリア
ルデータを出力する際のクロックを一旦止めることで対
処することになる。
【0048】本実施の形態のデータ受信装置は、純粋に
ディジタル回路のみで構成できることから、PLLなど
を使った場合に比べて回路上のレイアウト面積などが小
さくて済み、消費電力の低減にも効果が大きい。また、
設計が容易であることから仕様の変更等にも速やかに対
応できるなど、設計面での効率化に大きく寄与する。
【0049】なお、本発明実施の形態のデータ受信装置
は、最近のオーディオ・ビジュアル(AV)やパーソナ
ルコンピュータ(PC)業界にて注目を集めているIE
EE1394インターフェイスのように100Mbps
以上の高速なデータ転送を実現するシリアルインターフ
ェイスよりも、更に長いケーブル長(例えば100m)
で転送レートが100Mbpsとなるようなシリアルイ
ンターフェイスに適用することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明においては、クロックを伴わない
高速シリアル伝送路からの受信データをオーバーサンプ
リングし、受信データのデータ周期よりも短い時間内の
各サンプルデータが全て同じか否かを調べるための判定
データ列を生成し、判定データ列と該判定データ列に対
応するサンプルデータ列との積和演算を行ってデータ及
びクロックを復元することにより、回路上のレイアウト
面積を小さくすると共に消費電力も少なくし、また、扱
う周波数が変わっても設計の変更が容易で、仕様の変更
にも速やかに対応でき、設計面での効率化を図ることが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態のデータ受信装置の主要部で
あるデータリカバリ回路の概略構成を示すブロック回路
図である。
【図2】90度位相がずれた2相クロックをサンプリン
グクロックとして用いてシリアルデータをオーバーサン
プリングする際の説明に用いるタイミングチャートであ
る。
【図3】シリアルデータの周期がサンプリングクロック
の4クロック周期よりも短い場合の問題点の説明に用い
る図である。
【図4】本実施の形態のデータリカバリ回路の動作説明
に用いる図である。
【図5】シリアルデータの周期がサンプリングクロック
の4クロック周期よりも短い場合のウィンドウシフトに
ついての説明に用いる図である。
【図6】シリアルデータの周期がサンプリングクロック
の4クロック周期よりも長い場合のウィンドウシフトに
ついての説明に用いる図である。
【図7】シリアルデータの周期がサンプリングクロック
の4クロック周期よりも短く、且つ、参照ウィンドウが
データ列の左端にまで達しており、更に左へシフトしな
ければならないようなマスクパターンが現れた場合につ
いての説明に用いる図である。
【図8】シリアルデータの周期がサンプリングクロック
の4クロック周期よりも長く、且つ、参照ウィンドウが
データ列の右端にまで達しており、更に右へシフトしな
ければならないようなマスクパターンが現れた場合につ
いての説明に用いる図である。
【符号の説明】 2 オーバーサンプリング部、 3 FIFOメモリ、
4 マスクデータ生成部、 5 マスクパターンマッ
チング部、 6 復号生成部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロックを伴わない高速シリアル伝送路
    で使用するデータ受信装置において、 受信データをオーバーサンプリングするオーバーサンプ
    リング手段と、 受信データのデータ周期よりも短い時間内の各サンプル
    データが全て同じか否かを調べるための判定データ列を
    生成する判定データ生成手段と、 上記判定データ列と当該判定データ列に対応するサンプ
    ルデータ列との積和演算を行うことによりデータ及びク
    ロックを復元する復元手段とを有することを特徴とする
    データ受信装置。
  2. 【請求項2】 上記判定データ列の中から上記データ周
    期の1周期分に相当する個数の判定データ列を抜き出
    し、当該抜き出した判定データ列のパターンと所定のデ
    ータパターンとを比較する比較手段を備え、 上記復元手段では、上記1周期分に相当する個数の判定
    データ列と当該判定データ列に対応するサンプルデータ
    列との積和演算を行うことを特徴とする請求項1記載の
    データ受信装置。
  3. 【請求項3】 上記比較手段での比較において上記抜き
    出した判定データ列のパターンと上記所定のデータパタ
    ーンとが一致したとき、 上記復元手段では、上記抜き出した判定データ列を1サ
    ンプル分前或いは後にシフトさせた上記1周期分に相当
    する個数の判定データ列と当該判定データ列に対応する
    サンプルデータ列との積和演算を行うことを特徴とする
    請求項2記載のデータ受信装置。
  4. 【請求項4】 上記抜き出した判定データ列を1サンプ
    ル分前にシフトさせることができないとき、上記復元手
    段はデータ及びクロックの周波数を倍にすることを特徴
    とする請求項3記載のデータ受信装置。
  5. 【請求項5】 上記抜き出した判定データ列を1サンプ
    ル分前にシフトさせることができないとき、上記復元手
    段はデータを2ビットデータとすることを特徴とする請
    求項3記載のデータ受信装置。
  6. 【請求項6】 上記抜き出した判定データ列を1サンプ
    ル分後にシフトさせることができないとき、上記復元手
    段はクロックの出力を停止することを特徴とする請求項
    3記載のデータ受信装置。
  7. 【請求項7】 上記サンプルデータを所定サンプル数分
    だけ蓄積する先入れ先出しメモリ手段を設けることを特
    徴とする請求項1記載のデータ受信装置。
  8. 【請求項8】 上記オーバーサンプリング手段は、受信
    データのデータ周期の4分の1以下の間隔で上記受信デ
    ータをオーバーサンプリングすることを特徴とする請求
    項1記載のデータ受信装置。
JP9328371A 1997-11-28 1997-11-28 データ受信装置 Withdrawn JPH11163951A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100448235C (zh) * 2003-03-26 2008-12-31 因芬尼昂技术股份公司 时钟和数据恢复单元
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