JPH11163629A - アレーアンテナ装置 - Google Patents

アレーアンテナ装置

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JPH11163629A
JPH11163629A JP32586597A JP32586597A JPH11163629A JP H11163629 A JPH11163629 A JP H11163629A JP 32586597 A JP32586597 A JP 32586597A JP 32586597 A JP32586597 A JP 32586597A JP H11163629 A JPH11163629 A JP H11163629A
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JP
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phase shifter
phase
signal
transmission
distributor
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JP32586597A
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English (en)
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Masato Inoue
正人 井上
Tatsuhiko Suzuki
龍彦 鈴木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジアルライン給電アレーアンテナのアンテ
ナ開口面上の素子アンテナ配列がラジアル導波路の信号
伝搬特性に左右され設計自由度が少ないこと、及びこの
方式の本質的な狭帯域性を克服し、素子アンテナ配列設
計の自由度を増し、さらに広帯域性を確保し、加えてア
ンテナビームの電子走査を可能として、適用用途範囲の
広いアレーアンテナ装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 ラジアルライン型電力合成分配器と素子
アンテナとの間に素子アンテナと同数の移相器を設けて
1対1に接続し、別に設けた制御回路からの制御信号に
より移相器の透過位相を変化させて素子アンテナの励振
位相を調整するとともに、アンテナビームを電子的に走
査する手段を具備させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はレーダ、通信等に
用いるアレーアンテナ装置、特にラジアルライン型電力
合成分配器により素子アンテナへの給電を行うアレーア
ンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のアレーアンテナ装置の例と
して以下に示すものがあった。図25は例えば特開平5
−251929「アレーアンテナ装置」、あるいは19
93年電子情報通信学会秋季全国大会講演論文集、講演
番号B−65、pp2−65に示された装置のブロック
図、図26(a)はその主要部構成図の上面図、図26
(b)は図26(a)に示すもののA−A断面図であ
る。1は素子アンテナ、2は複数個の素子アンテナ1の
配列から成るアンテナ開口面、3は1個1個の素子アン
テナ1と励振プローブ1aにより結合されるラジアルラ
イン型電力合成分配器、3aは給電された電磁界をその
中心部から周辺部へ、あるいはその周辺部から中心部へ
放射状に伝搬させる伝送線路であるラジアル導波路、3
bは上記ラジアル導波路3aとのRF信号授受を行う給
電プローブ、4は上記ラジアルライン型電力合成分配器
3の4つの給電プローブ3bからのRF信号を等位相あ
るいは逆位相合成することによりモノパルス和パター
ン、Az方向差パターン、El方向差パターンを生成す
るモノパルス信号合成器、4aはその和信号端子、4b
はAz方向差信号端子、4cはEl方向差信号端子であ
る。
【0003】ラジアルライン型電力合成分配器3の信号
入出力端子である給電プローブ3bはラジアル導波路3
aの中心点を中心とする円周上の均等な4分割点に設け
られている。また素子アンテナ1はラジアル導波路3a
内に設計中心周波数における波長換算で1波長、半波長
等の間隔で配備された同心円の円周上に挿入された励振
プローブ1aによりラジアル導波路3aと直接結合して
おり、上記励振プローブ1aの太さ及び挿入長を調整す
ることで各素子アンテナへの所望の励振分布の付与及び
インピーダンス整合を可能としている。給電プローブ3
bをラジアル導波路3aの中心に十分近い位置に配置す
れば、設計中心周波数においてモノパルス信号合成器4
の和信号端子4aを介して給電プローブ3b−1,3b
−2,3b−3,3b−4を全て等位相、等振幅で給電
したときのアンテナ開口面2上の振幅分布は例えば図2
7、位相分布は例えば図28のようになり、観測される
放射指向性は図29に示すようなものとなる。またモノ
パルス信号合成器4のAz方向差信号端子4bを介して
給電プローブ3b−1,3b−4を等位相、3b−2,
3b−3をこれらと逆位相で、また振幅は全て等振幅で
給電するとアンテナ開口面2上の振幅分布は例えば図3
0、位相分布は例えば図31のようになり、Az方向差
信号端子4bで観測されるAz面内放射指向性は図32
に示すようなものとなる。更にモノパルス信号合成器4
のEl方向差信号端子4cを介して給電プローブ3b−
1,3b−2を等位相、3b−3,3b−4をこれらと
逆位相で、また振幅は全て等振幅で給電するとアンテナ
開口面2上の振幅分布は例えば図33、位相分布は例え
ば図34のようになり、El方向差信号端子4cで観測
されるEl面内放射指向性は図35に示すようなものと
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ラジアルライン型電力
合成分配器は多数の素子アンテナへの給電が簡単な構造
により実現でき、しかも低損失であるという特徴を有す
るので、高効率な平面アレーアンテナの給電回路として
有用であり通信用等のアレーアンテナ装置に広く用いら
れているが、一方この方式によるアレーアンテナ装置で
は、アンテナ開口面上への素子アンテナの配列を同心円
状等、ラジアル導波路内の信号伝搬姿態を考慮し、それ
に応じた規則的配列とすることが所望の励振分布を得る
条件となるため設計の自由度が少ないという問題点があ
る。また上記規則的配列における同心円の間隔は設計中
心周波数における波長換算で半波長、一波長等の間隔と
しているため、使用周波数帯域が広い場合にはその上下
限周波数付近での各素子アンテナの励振分布と所望の励
振分布との差異が大きく、アンテナ利得の低下、サイド
ローブレベルの上昇等の悪影響が出るという問題点もあ
る。更にアンテナビームの方向を電子的に変化させるフ
ェーズドアレーアンテナに対しては、その給電回路とし
て低損失という特徴を持つラジアルライン型電力合成分
配器を用いるという設計例はなく、専らアンテナ開口面
と直交する軸方向にビームピークを持つブロードサイド
アレーアンテナ、あるいは一定の角度方向にビームピー
クを持つチルトビームアンテナとしての応用にとどまっ
ている。
【0005】従来のアレーアンテナ装置は以上のように
アンテナ開口面上の素子アンテナの配列をラジアル導波
路の信号伝送姿態との整合上都合のよいように決めるこ
とが必要で設計の自由度に欠ける、また動作周波数帯域
が狭い、更に電子的ビーム走査に対応しないため適用用
途が限定されるという問題点があった。この発明に係わ
るアレーアンテナ装置は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ラジアルライン型電力合成分配
器の持つ構造が簡易にしてかつ低損失という特色を十分
生かしつつ、開口面上の素子アンテナの配列に自由度を
持たせるとともに、広帯域動作を可能とし、加えて電子
的にビームを走査できるようにして、適用用途範囲の広
いアレーアンテナ装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明によるアレーアンテナ装置は、ラジアル
ライン型電力合成分配器と素子アンテナとの間に素子ア
ンテナと同数の移相器を設けて1対1に接続し、別に設
けた制御回路からのビーム制御信号、移相器制御信号に
よって上記移相器の透過位相を変化させて素子アンテナ
の励振位相を調整するとともに、空間に形成されるアン
テナビームを電子的に走査する手段を具備させたもので
ある。
【0007】また、第2の発明によるアレーアンテナ装
置は、1個1個の素子アンテナに同数の移相器を設けて
1対1に接続し、ラジアルライン型電力合成分配器の出
力に複数個の電力合成分配器を設けてラジアルライン型
電力合成分配器からのRF信号を分配して上記全ての移
相器に供給するような給電回路構成とし、また別に設け
た制御回路からのビーム制御信号、移相器制御信号によ
って上記移相器の透過位相を変化させて素子アンテナの
励振位相を調整するとともに、空間に形成されるアンテ
ナビームを電子的に走査する手段を具備させたものであ
る。
【0008】また、第3の発明によるアレーアンテナ装
置は、ラジアルライン型電力合成分配器の出力に移相器
を接続し、この出力に上記移相器と同数の電力合成分配
器を設けて上記ラジアルライン型電力合成分配器から給
電されるRF信号を分配して全ての素子アンテナに供給
するような給電回路構成とし、また別に設けた制御回路
からのビーム制御信号、移相器制御信号によって上記移
相器の透過位相を変化させて素子アンテナの励振位相を
調整するとともに、空間に形成されるアンテナビームを
電子的に走査する手段を具備させたものである。
【0009】また、第4の発明によるアレーアンテナ装
置は、ラジアルライン型電力合成分配器と素子アンテナ
との間に素子アンテナと同数の移相器を設けて1対1に
接続し、別に設けた制御回路からのビーム制御信号、移
相器制御信号によって上記移相器の透過位相を変化させ
て素子アンテナの励振位相を調整するとともに、空間に
形成されるアンテナビームを電子的に走査する手段を具
備させ、更にモノパルス信号合成器とラジアルライン型
電力合成分配器との間に、低雑音増幅器、電力増幅器、
移相器及びRFスイッチから成る4個の送受信モジュー
ルを設け、上記制御回路からの送受切換制御信号によっ
てRFスイッチの接続状態を変化させることによって、
送信時、受信時共にRF信号を増幅する手段とを具備さ
せたものである。
【0010】また、第5の発明によるアレーアンテナ装
置は、ラジアルライン型電力合成分配器と素子アンテナ
との間に、素子アンテナと同数の、低雑音増幅器、電力
増幅器、移相器及びRFスイッチから成る送受信モジュ
ールを設けて1対1に接続し、別に設けた制御回路から
のビーム制御信号、移相器制御信号によって上記送受信
モジュール内移相器の透過位相を変化させて素子アンテ
ナの励振位相を調整するとともに、空間に形成されるア
ンテナビームを電子的に走査する手段を具備させ、更に
上記制御回路からの送受切換制御信号によって上記送受
信モジュール内のRFスイッチの接続状態を変化させる
ことによって、送信時、受信時共にRF信号を増幅する
手段とを具備させたものである。
【0011】また、第6の発明によるアレーアンテナ装
置は、第1の発明〜第5の発明によるアレーアンテナの
構成要素となる移相器、電力合成分配器、送受信モジュ
ール等を平面回路構成のRF信号給電回路として、移相
器制御回路、ラジアルライン型電力合成分配器、モノパ
ルス信号合成器とともに積層一体化して集積型平面アン
テナとしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示すアレーアンテナ装置のブロック図、
図2(a)はその主要構成品を示す構成図の上面図、図
2(b)は図2(a)に示すもののA−A断面図、図3
は図2に示す装置の構成品が積層一体化された状態を示
す外観側面図、図4(a)は装置の構成品のひとつであ
るラジアルライン型電力合成分配器の構成図の上面図、
図4(b)は図4(a)に示すもののA−A断面図であ
る。図中2aは複数個の素子アンテナ1の組からなるサ
ブアレー開口である。この実施の形態1においては上記
サブアレー開口2上に配列される素子アンテナ1の数を
間引きの実施により3個としており、アンテナ開口面2
上の素子アンテナ1の全数nは156、サブアレー開口
2aの数mは52としている。5は各素子アンテナ1個
1個に対応して接続されるn個の移相器、6はサブアレ
ー開口2aの1つ1つに対応してm個だけ設けられ、上
記サブアレー開口2a内の素子アンテナ1と接続された
3個の移相器5への電力分配供給あるいは移相器5から
供給される電力の合成を行う電力合成分配器である。上
記移相器5、電力合成分配器6は1層あるいは多層の基
板からなる平面回路上に構成されるRF信号給電回路7
の構成要素となっている。また上記RF信号給電回路7
上にはn個の励振プローブ7aが設けられ、素子アンテ
ナ1に直結されて素子アンテナ1と移相器5との間のR
F信号授受を行う。8は基板構成の移相器制御回路であ
り、ビーム制御演算回路9から送出されるビーム制御信
号S1を分配、変換処理し、移相器制御信号S2として
各移相器5に転送する働きをする。8aは移相器制御回
路8を貫通するように設けられた中継用同軸線路であ
り、ラジアルライン型電力合成分配器3の上面から突出
する形で設けられたm個の励振プローブ3cがこの中央
部の穴を貫通してRF信号給電回路7の入出力伝送線路
に接続されるまでのRF信号伝送経路を形成している。
【0013】次に動作について説明する。動作には送受
可逆性があるので、ここでは説明の便宜上装置が送信状
態にあるときの和信号放射指向性合成時の動作について
説明する。モノパルス信号合成器4の和信号端子4aか
らラジアルライン型電力合成分配器3の給電プローブ3
b−1,3b−2,3b−3,3b−4を経て全て等振
幅、等位相で給電されたRF信号はラジアル導波路3a
内を伝搬していくが、ここにm本の励振プローブ3cが
挿入されているのでここで内部電界がピックアップされ
る。ラジアル導波路3a内の励振プローブ3cはアンテ
ナ開口面2上のサブアレー開口2aの1個1個に対応し
て設けられており、その配備位置は図4に示すとおりサ
ブアレー開口2a毎の素子アンテナ間引き位置に対応す
る規則性を有しているため、従来のアレーアンテナ装置
の例におけるように、1波長、半波長等の所定の間隔を
もって同心円上に配置されているわけではない。したが
って励振プローブ3cの太さ及びラジアル導波路3a内
への挿入長を適切な値に調整することにより励振振幅分
布を所望の値に調整することは可能だが、4本の給電プ
ローブ3bからm本の励振プローブ3cまでの行路長に
依存する励振位相分布は制御することができず、0から
2πの間に適当にばらつくことになる。図3の構成から
得られる励振プローブでピックアップされる励振振幅分
布の例を図5に、励振位相分布の例を図6に示す。
【0014】励振プローブ3cでピックアップされたR
F信号は移相器制御回路8内を経てRF信号給電回路7
に入力され、さらにこの内部の電力合成分配器6で3分
配された後移相器5に入力され、ここで透過位相を適当
に調整された後励振プローブ7aを経て素子アンテナ1
に送られ空間でペンシルビームを形成するよう放射され
る。素子アンテナ1の1個1個に対応して備えられてい
る移相器5の透過位相の制御は個々独立に行うことがで
きるので、励振プローブ3cでピックアップされた段階
で図6のようにばらついていた位相は移相器5の設定分
解能に応じた精度で所望の値に合わせ込むことができ
る。例えば移相器5を5ビットのデジタル移相器とし、
正面方向にペンシルビームを形成すべくアンテナ開口面
2上の全素子アンテナ1の励振位相が極力等しくなるよ
うに合わせ込んだときの励振位相分布の例を図7に示
す。一方励振プローブ3bでピックアップされたRF信
号に対し、移相器5の透過位相の変化による挿入損失の
変化が僅少、かつ励振プローブ3cから励振プローブ7
aに至るまでの伝送線路内減衰量が共通とすると、図4
に示す励振プローブ3bでピックアップされた段階での
励振振幅は素子アンテナ1に到達するまで保存されるこ
ととなり、このときのアンテナ開口面2上の励振振幅分
布は図8となる。図7の励振位相分布、図8の励振振幅
分布から求められる放射指向性は図9のような所望のペ
ンシルビーム形状となる。更にこの状態を基準として各
移相器5の透過位相を変化させてアンテナ開口面2上の
励振位相分布を例えば図10のように与えれば、Az面
内の放射指向性として図11のようなものを得ることが
できる。
【0015】装置が受信状態の時には送受可逆の理によ
り、モノパルス信号合成器4の和信号端子4aで観測さ
れる放射指向性も図8及び図10のとおりとなる。この
ときにモノパルス信号合成器4のAz方向差信号端子4
bで観測されるアンテナ開口面2上の励振振幅位相は、
和信号端子4aの給電時の図8、図7の分布に対応して
は図12、図13の分布となり、和信号端子4a給電時
の図10の位相分布に対応しては図14の位相分布とな
る。またこのときの放射指向性はそれぞれ図15、図1
6のようになる。
【0016】空間に所望の放射指向性を形成するために
アンテナ開口面2上の各素子アンテナ1に与えるべき励
振位相分布の計算値及び個々の励振位相に対応する各移
相器5の透過位相量の計算値はビーム制御演算回路9に
て求められ、これがビーム制御信号S1として移相器制
御回路8に送られ、適当な信号変換がなされた後移相器
制御信号S2として各移相器5に分配、転送されるもの
である。以上のように、ビーム制御演算回路9から移相
器制御回路8を介して移相器5の透過位相を変化させ、
これにより各素子アンテナ1の励振位相を制御すること
で通常の電子走査型アレーアンテナと同様な動作を行わ
せることが可能である。
【0017】実施の形態2.図17はこの発明の実施の
形態2を示すアレーアンテナ装置のブロック図、図18
はその主要構成品を示す構成図、図19は図18に示す
装置の構成品が積層一体化された状態を示す外観図であ
る。図中13はラジアルライン型電力合成分配器3の信
号入出力端である給電プローブ3bとモノパルス信号合
成器4との間に挿入された4個の送受信モジュールであ
り、装置が送信状態のときに送信RF信号の増幅を行う
電力増幅器10、装置が受信状態のときに受信RF信号
の増幅を行う低雑音増幅器11及び送信時と受信時とで
内部のRF伝送経路の切換を行うための2個のRFスイ
ッチ12とからなる。14は演算制御回路であり、実施
の形態1における演算制御回路9と同様のビーム制御信
号S1の送出に加えて、送受信モジュール13内のRF
スイッチ切換制御のための送受信モジュール制御信号S
3を送出するものである。
【0018】次に動作原理について説明する。装置を送
信状態とするとき、演算制御回路14からの送受切換制
御信号S3により送受信モジュール13内部の2個のR
Fスイッチ12はその接点が図17のA側に接続され
る。この状態でモノパルス信号合成器4の和信号端子4
aから入力されたRF信号は等振幅、等位相で4分配さ
れて送受信モジュール13に入力され、4系統の相対振
幅、位相関係が保存されたまま内部の電力増幅器10で
増幅されてラジアルライン型電力合成分配器3に向けて
出力される。これでラジアルライン型電力合成分配器3
の4つの入出力端子3b−1,3b−2,3b−3,3
b−4は増幅されたRF信号により等振幅、等位相で給
電されることになる。これより後段の動作は実施の形態
1のアレーアンテナ装置の動作と同じであり、アンテナ
開口面2上の素子アンテナ1の配列が図18、図19に
示すとおり実施の形態1と同じ、移相器5が実施の形態
1と同じく5ビットのデジタル移相器とすると、正面方
向にペンシルビームを形成するためのアンテナ開口面2
上の励振振幅分布は図8、励振位相分布は図7となり、
放射指向性は図9のとおりとなる。また空間にビームを
走査したときのアンテナ開口面2上の励振位相分布及び
放射指向性の一例が図10、図11のようになることも
実施の形態1におけるのと同様である。また装置が受信
状態のときには演算制御回路14からの送受切換制御信
号S3により送受信モジュール13の内部の2個のRF
スイッチ12はその接点が図17のB側に接続される。
ラジアルライン型電力合成分配器3の給電プローブ3b
に出力されたRF信号は送受信モジュール13内部の低
雑音増幅器11で増幅された後モノパルス信号合成器4
に入力される。ここで送受可逆の理によりモノパルス信
号合成器4の和信号端子では送信時と同じ図9、図11
の放射指向性が、Az方向差信号端子4bでは図15、
図16の放射指向性が観測される。以上のようにこの実
施の形態2では、演算制御回路14からの送受信モジュ
ール制御信号S3により送受信モジュール13内のRF
スイッチ12を制御してRF信号伝送経路の接続を送信
時と受信時とで切換えることにより、RF信号の増幅、
合成を伴う能動型電子走査アレーアンテナとしての動作
が可能である。
【0019】実施の形態3.図20はこの発明の実施の
形態3を示すアレーアンテナ装置のブロック図であり、
15は送受信モジュール制御回路、15aは実施の形態
1,2における中継用同軸線路8aと同じ役目をする中
継用同軸線路である。16はRF信号給電回路部7内に
実施の形態1,2における移相器5に代わって設けられ
たn個の送受信モジュールであり、その内部構成を示す
ブロック図は図21である。実施の形態2における送受
信モジュール13と同じ電力増幅器10、低雑音増幅器
11、2個のRFスイッチ12に加え移相器5を内蔵し
た構成となる。主要構成品の構成は実施の形態1と同じ
く図2、図3に示すとおりである。
【0020】動作原理については、実施の形態2におけ
る4個の送受信モジュール13がn個の送受信モジュー
ル16に置き換わることによりRF信号増幅の行われる
位置が変わることを除けば実施の形態2と同等である。
【0021】上記実施の形態1,2においてはラジアル
ライン型電力合成分配器3と移相器5の間に、実施の形
態3においてはラジアルライン型電力合成分配器3と送
受信モジュール16との間に平面回路構成の電力合成分
配器6を設けてラジアルライン型電力合成分配器からの
RF信号出力を3分配した後移相器5あるいは送受信モ
ジュール16に投入する構成としてラジアルライン型電
力合成分配器3の励振プローブ3cの数を削減している
が、電力合成分配器6を削除した構成とし、ラジアルラ
イン型電力合成分配器3に移相器5あるいは送受信モジ
ュール16と同数n個の励振プローブ3cを設けた構成
としてもよい。図22はこの構成のアレーアンテナ装置
のブロック図、図23(a)、図23(b)はそれぞれ
その構成品であるラジアルライン型電力合成分配器の上
面図、断面A−Aによる側断面図である。
【0022】また、上記実施の形態1,2,3において
はラジアルライン型電力合成分配器3と素子アンテナ1
の間に設ける移相器5あるいは送受信モジュール16の
数を素子アンテナ1と同数のnとする例について示した
が、素子アンテナ1と移相器5あるいは送受信モジュー
ル16の間に平面回路構成の電力合成分配器6を設けて
図24のブロック図に示すような構成とし、移相器5あ
るいは送受信モジュール16の数の削減を図ってもよ
い。この場合はアンテナ開口面2上の異なる位置に配列
された複数個の素子アンテナ1が共通の位相で励振され
るため、アンテナビームの走査特性に限界が生じること
となるが、広範囲の電子的なビーム走査角度範囲を必要
としない場合の装置の規模縮小手段としては有用であ
る。
【0023】また、上記実施の形態1,2,3共ラジア
ルライン型電力合成分配器3と素子アンテナ1の間に設
ける電力合成分配器6、移相器5あるいは送受信モジュ
ール16は平面回路構成としてRF信号給電回路7に集
積し、移相器制御回路8あるいは送受信モジュール制御
回路15をはさんでラジアルライン型電力合成分配器3
及びモノパルス信号合成器4と一体化積層する構成とし
て装置の薄型化を図っている例を示したが、この部分は
個々の部品の縦列接続であっても同様の効果を呈する。
【0024】
【発明の効果】この発明は以上に説明したように構成さ
れているので、以下に記載される効果がある。
【0025】第1の発明によれば、アレーアンテナを構
成するラジアルライン型電力合成分配器と素子アンテナ
との間に素子アンテナと同数の移相器を設け、この移相
器の透過位相を外部に設けた制御回路からの制御信号に
よって変化させられるようにしたので、ラジアルライン
型電力合成分配器内の励振プローブの配置によって決ま
るRF信号分配位相特性によらず、上記移相器の制御に
よってアンテナ開口面上の素子アンテナの励振位相分布
を調整できるので、ラジアルライン型電力合成分配器内
のRF信号伝搬波長からの制約条件に基づいて素子アン
テナを配列する必要がなくなることでアンテナ開口設計
の自由度が確保できるとともに、装置の動作周波数帯域
が広い場合でも周波数に応じて移相器の設定移相量を変
えることで動作周波数によらず所望の励振移相分布に近
いものを得ることも可能であり、ラジアルライン給電型
アレーアンテナの課題である狭帯域性が補償された広帯
域なアレーアンテナ装置を得ることができる。また全素
子アンテナ1個1個に対応して移相器が備えられている
ので、アンテナ開口面上の素子アンテナの励振位相分布
は任意に制御でき、ラジアルライン型電力合成分配器の
低損失性という特長を生かした受動型電子走査アンテナ
として、より適用用途の広いアレーアンテナ装置が得ら
れるという効果がある。
【0026】また、第2の発明によれば、アレーアンテ
ナを構成するラジアルライン型電力合成分配器の出力に
複数個の電力合成分配器を設けて給電されるRF信号を
多分配し、さらにこの出力部に素子アンテナと同数の移
相器を設けて素子アンテナと接続するような給電回路構
成とし、この移相器の透過位相を外部に設けた制御回路
からの制御信号によって変化させられるようにしたの
で、第1の発明により得られるのと同等の効果が得られ
るのに加え、第1の発明のアレーアンテナ装置に比べて
ラジアルライン型電力合成分配器の信号分配数を削減し
て構成の簡素化を図ることで実装を容易にできるという
効果がある。
【0027】また、第3の発明によれば、アレーアンテ
ナを構成するラジアルライン型電力合成分配器の出力に
移相器を設け、さらにこの出力に電力合成分配器を設け
て上記移相器を介して供給されるラジアルライン型電力
合成分配器からのRF信号を多分配して素子アンテナに
供給するような給電回路構成とし、上記移相器の透過位
相は外部に設けた制御回路からの制御信号によって変化
させられるようにしたので、第2の発明により得られる
のと同等の効果が得られるのに加え、移相器の数を削減
して構成の簡素化と低コスト化が図れるという効果があ
る。
【0028】また、第4の発明によれば、アレーアンテ
ナを構成するラジアルライン型電力合成分配器と素子ア
ンテナとの間に素子アンテナと同数の移相器を設け、こ
の移相器の透過位相を外部に設けた制御回路からの制御
信号によって変化させられるようにし、更にモノパルス
信号合成器とラジアルライン型電力合成分配器との間
に、低雑音増幅器、電力増幅器、RFスイッチから成る
4個の送受信モジュールを設け、上記制御回路からの送
受切換制御信号によってRFスイッチの接続状態を変化
させることにより、送信時、受信時共にRF信号を増幅
するようにしたので、第1の発明によって得られるのと
同等の効果に加えて、装置の送信時にはアンテナシステ
ムとして所要の実効放射電力を得るのに必要なモノパル
ス信号合成器の和信号端子への入力電力が第1の発明の
アレーアンテナ装置に比べて約1/4で済むため、モノ
パルス信号合成器に対する耐電力要求が緩和され、装置
の大規模化を抑制することができるという効果も併せ持
つ。
【0029】また、第5の発明によれば、アレーアンテ
ナを構成するラジアルライン型電力合成分配器と素子ア
ンテナとの間に素子アンテナと同数の低雑音増幅器、電
力増幅器、移相器及びRFスイッチから成る送受信モジ
ュールを設け、この送受信モジュール内部の移相器の透
過位相を外部に設けた制御回路からの制御信号によって
変化させられるようにし、更に上記制御回路からの送受
切換制御信号によって上記送受信モジュール内部のRF
スイッチの接続状態を変化させることにより、送信時、
受信時共にRF信号を増幅するようにしたので、第1の
発明によって得られるのと同等の効果に加えて、アンテ
ナシステムとして所要の実効放射電力を得るのに必要な
モノパルス信号合成器の和信号端子への入力電力が第1
の発明のアレーアンテナ装置に比べて概略1/送受信モ
ジュール数で済むため、モノパルス信号合成器、ラジア
ルライン型電力合成分配器並びに移相器に対する耐電力
要求が大幅に緩和され、装置の大規模化を抑制すること
ができるという効果も併せ持つ。
【0030】また、第6の発明によれば、第1の発明〜
第5の発明のアレーアンテナを構成する移相器、電力合
成分配器、送受信モジュール、移相器制御回路等の構成
要素を全て平面回路上に実装し、ラジアルライン型電力
合成分配器、モノパルス信号合成器と積層一体化して薄
型平面アンテナ構造としたので、第1の発明〜第5の発
明のアレーアンテナ装置により得られる効果に加え、装
置をコンパクトにできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のアレーアンテナ装
置を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1、実施の形態3のア
レーアンテナ装置の主要構成品を示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1、実施の形態3のア
レーアンテナ装置の主要構成品が積層一体化された状態
を示す外観図である。
【図4】 この発明の実施の形態1のアレーアンテナ装
置の構成品であるラジアルライン型電力合成分配器の構
成図である。
【図5】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、実
施の形態3のアレーアンテナ装置における、ラジアルラ
イン型電力合成分配器の各励振プローブ上の相対振幅分
布の例を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、実
施の形態3のアレーアンテナ装置における、ラジアルラ
イン型電力合成分配器の各励振プローブ上の相対位相分
布の例を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、実
施の形態3のアレーアンテナ装置における、モノパルス
信号合成器の和信号端子で観測されるアンテナ開口面上
の各素子アンテナの相対位相分布の例を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、実
施の形態3のアレーアンテナ装置における、モノパルス
信号合成器の和信号端子で観測されるアンテナ開口面上
の各素子アンテナの相対振幅分布の例を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、実
施の形態3のアレーアンテナ装置において得られるモノ
パルス和信号の放射指向性の例を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、
実施の形態3のアレーアンテナ装置において、電子的ビ
ームを行うときにモノパルス信号合成器の和信号端子で
観測されるアンテナ開口面上の各素子アンテナの相対位
相分布の例を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、
実施の形態3のアレーアンテナ装置において、電子的ビ
ームを行うときに得られるモノパルス和信号のAz面内
放射指向性の例を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、
実施の形態3のアレーアンテナ装置における、モノパル
ス信号合成器のAz方向差信号端子で観測されるアンテ
ナ開口面上の各素子アンテナの相対位相分布の例を示す
図である。
【図13】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、
実施の形態3のアレーアンテナ装置における、モノパル
ス信号合成器のAz方向差信号端子で観測されるアンテ
ナ開口面上の各素子アンテナの相対振幅分布の例を示す
図である。
【図14】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、
実施の形態3のアレーアンテナ装置において、電子的ビ
ームを行うときにモノパルス信号合成器のAz方向差信
号端子で観測されるアンテナ開口面上の各素子アンテナ
の相対位相分布の例を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、
実施の形態3のアレーアンテナ装置における、Az方向
モノパルス差信号のAz面内放射指向性の例を示す図で
ある。
【図16】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、
実施の形態3のアレーアンテナ装置において、電子的ビ
ームを行うときに得られるAz方向モノパルス差信号の
Az面内放射指向性の例を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態2のアレーアンテナ
装置を示すブロック図である。
【図18】 この発明の実施の形態2のアレーアンテナ
装置の主要構成品を示す構成図である。
【図19】 この発明の実施の形態2のアレーアンテナ
装置の主要構成品が積層一体化された状態を示す外観図
である。
【図20】 この発明の実施の形態3のアレーアンテナ
装置を示すブロック図である。
【図21】 この発明の実施の形態3のアレーアンテナ
装置の構成品である送受信モジュールの内部構成を示す
ブロック図である。
【図22】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、
実施の形態3の別の応用例を示すブロック図である。
【図23】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、
実施の形態3の別の応用例におけるラジアルライン型電
力合成分配器の構成を示す図である。
【図24】 この発明の実施の形態1、実施の形態2、
実施の形態3の別の応用例を示すブロック図である。
【図25】 従来のアレーアンテナ装置を示すブロック
図である。
【図26】 従来のアレーアンテナ装置の主要構成品を
示す構成図である。
【図27】 従来のアレーアンテナ装置において、RF
信号給電点をモノパルス信号合成器の和信号端子とした
ときのアンテナ開口面上の各素子アンテナの相対振幅分
布の例を示す図である。
【図28】 従来のアレーアンテナ装置において、RF
信号給電点をモノパルス信号合成器の和信号端子とした
ときのアンテナ開口面上の各素子アンテナの相対位相分
布の例を示す図である。
【図29】 従来のアレーアンテナ装置において得られ
るモノパルス和信号の放射指向性の例を示す図である。
【図30】 従来のアレーアンテナ装置において、RF
信号給電点をモノパルス信号合成器のAz方向差信号端
子としたときのアンテナ開口面上の各素子アンテナの相
対振幅分布の例を示す図である。
【図31】 従来のアレーアンテナ装置において、RF
信号給電点をモノパルス信号合成器のAz方向差信号端
子としたときのアンテナ開口面上の各素子アンテナの相
対位相分布の例を示す図である。
【図32】 従来のアレーアンテナ装置において得られ
るAz方向モノパルス差信号の放射指向性の例を示す図
である。
【図33】 従来のアレーアンテナ装置において、RF
信号給電点をモノパルス信号合成器のEl方向差信号端
子としたときのアンテナ開口面上の各素子アンテナの相
対振幅分布の例を示す図である。
【図34】 従来のアレーアンテナ装置において、RF
信号給電点をモノパルス信号合成器のEl方向差信号端
子としたときのアンテナ開口面上の各素子アンテナの相
対位相分布の例を示す図である。
【図35】 従来のアレーアンテナ装置において得られ
るEl方向モノパルス差信号の放射指向性の例を示す図
である。
【符号の説明】
1 素子アンテナ、2 アンテナ開口面、2a サブア
レー開口、3a ラジアル導波路、3b 給電プロー
ブ、3c 励振プローブ、4 モノパルス信号合成器、
5 移相器、6 電力合成分配器、7 RF信号給電回
路、7a 励振プローブ、7b コネクタ、8 移相器
制御回路、8a 中継用同軸線路、8bコネクタ、8c
コネクタ、9 演算制御回路、10 電力増幅器、1
1 低雑音増幅器、12 RFスイッチ、13 送受信
モジュール、14 演算制御回路、15 送受信モジュ
ール制御回路、15a 中継用同軸線路、16 送受信
モジュール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01Q 23/00 H01Q 23/00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の素子アンテナから成るアンテナ
    開口面と、上記素子アンテナに対する電力授受を行うラ
    ジアルライン型電力合成分配器と、上記ラジアルライン
    型電力合成分配器への電力授受を行いモノパルス和パタ
    ーン、差パターンを生成するモノパルス信号合成器とを
    備えたアレーアンテナ装置において、ラジアルライン型
    電力合成分配器と素子アンテナとの間に挿入され、上記
    素子アンテナと同数の移相器と、上記移相器の透過位相
    を変化させるための移相器制御信号を上記移相器に送出
    する移相器制御回路と、空間内のビーム走査方向に応じ
    て移相器の設定移相量の所要値を計算した結果をビーム
    制御信号として上記移相器制御回路に送出する演算制御
    回路と、上記移相器の透過位相制御により空間内にアン
    テナビームを電子的に走査する手段とを備えたことを特
    徴とするアレーアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 複数個の素子アンテナから成るアンテナ
    開口面と、上記素子アンテナに対する電力授受を行うラ
    ジアルライン型電力合成分配器と、上記ラジアルライン
    型電力合成分配器への電力授受を行いモノパルス和パタ
    ーン、差パターンを生成するモノパルス信号合成器とを
    備えたアレーアンテナ装置において、1個1個の素子ア
    ンテナに接続され、上記素子アンテナと同数の移相器
    と、上記移相器とラジアルライン型電力合成分配器との
    間に挿入され、ラジアルライン型電力合成分配器から給
    電されるRF信号を多分配して移相器に供給する電力合
    成分配器と、上記移相器の透過位相を変化させるための
    移相器制御信号を上記移相器に送出する移相器制御回路
    と、空間内のビーム走査方向に応じて移相器の設定移相
    量の所要値を計算した結果をビーム制御信号として上記
    移相器制御回路に送出する演算制御回路と、上記移相器
    の透過位相制御により空間内にアンテナビームを電子的
    に走査する手段とを備えたことを特徴とするアレーアン
    テナ装置。
  3. 【請求項3】 複数個の素子アンテナから成るアンテナ
    開口面と、上記素子アンテナに対する電力授受を行うラ
    ジアルライン型電力合成分配器と、上記ラジアルライン
    型電力合成分配器への電力授受を行いモノパルス和パタ
    ーン、差パターンを生成するモノパルス信号合成器とを
    備えたアレーアンテナ装置において、ラジアルライン型
    電力合成分配器に接続された移相器と、上記移相器を介
    してラジアルライン型電力合成分配器から供給されるR
    F信号を多分配して素子アンテナに供給する電力合成分
    配器と、上記移相器の透過位相を変化させるための移相
    器制御信号を上記移相器に送出する移相器制御回路と、
    空間内のビーム走査方向に応じて移相器の設定移相量の
    所要値を計算した結果をビーム制御信号として上記移相
    器制御回路に送出する演算制御回路と、上記移相器の透
    過位相制御により空間内にアンテナビームを電子的に走
    査する手段とを備えたことを特徴とするアレーアンテナ
    装置。
  4. 【請求項4】 複数個の素子アンテナから成るアンテナ
    開口面と、上記素子アンテナに対する電力授受を行うラ
    ジアルライン型電力合成分配器と、上記ラジアルライン
    型電力合成分配器への電力授受を行いモノパルス和パタ
    ーン、差パターンを生成するモノパルス信号合成器とを
    備えたアレーアンテナ装置において、ラジアルライン型
    電力合成分配器と素子アンテナとの間に挿入された移相
    器と、ラジアルライン型電力合成分配器とモノパルス信
    号合成器との間に挿入された、低雑音増幅器、電力増幅
    器、RFスイッチから成る4個の送受信モジュールと、
    上記移相器の透過位相を変化させるための移相器制御信
    号を上記移相器に送出する移相器制御回路と、空間内の
    ビーム走査方向に応じて移相器の設定移相量の所要値を
    計算した結果をビーム制御信号として上記移相器制御回
    路に送出するとともに、送信時と受信時とで上記送受信
    モジュール内のRFスイッチの接続形態を変えるための
    送受切換制御信号を送受信モジュールに送出する演算制
    御回路と、上記移相器の透過位相制御により空間内にア
    ンテナビームを電子的に走査する手段と、送信時、受信
    時共にRF信号を増幅する手段とを備えたことを特徴と
    するアレーアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 複数個の素子アンテナから成るアンテナ
    開口面と、上記素子アンテナに対する電力授受を行うラ
    ジアルライン型電力合成分配器と、上記ラジアルライン
    型電力合成分配器への電力授受を行いモノパルス和パタ
    ーン、差パターンを生成するモノパルス信号合成器とを
    備えたアレーアンテナ装置において、ラジアルライン型
    電力合成分配器と素子アンテナとの間に挿入された、低
    雑音増幅器、電力増幅器、移相器、RFスイッチから成
    る送受信モジュールと、上記送受信モジュール内の移相
    器の透過位相を変化させるための移相器制御信号を送出
    する移相器制御回路と、空間内のビーム走査方向に応じ
    て移相器の設定移相量の所要値を計算した結果をビーム
    制御信号として上記移相器制御回路に送出するととも
    に、送信時と受信時とで上記送受信モジュール内のRF
    スイッチの接続形態を変えるための送受切換制御信号を
    上記移相器制御回路を介して送受信モジュールに送出す
    る演算制御回路と、上記送受信モジュール内の移相器の
    透過位相制御により空間内にアンテナビームを電子的に
    走査する手段と、送信時、受信時共にRF信号を増幅す
    る手段とを備えたことを特徴とするアレーアンテナ装
    置。
  6. 【請求項6】 複数個の素子アンテナから成るアンテナ
    開口面と、上記素子アンテナに対する電力授受を行うラ
    ジアルライン型電力合成分配器と、上記ラジアルライン
    型電力合成分配器への電力授受を行いモノパルス和パタ
    ーン、差パターンを生成するモノパルス信号合成器とを
    備えたアレーアンテナ装置において、移相器、電力合成
    分配器、送受信モジュール等のRF信号給電回路要素を
    基板上に平面回路として構成し、移相器制御回路をはさ
    んでラジアルライン型電力合成分配器、モノパルス信号
    合成器と一体化積層して全体を平面アンテナ化したこと
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のアレーア
    ンテナ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100519885B1 (ko) * 2002-08-17 2005-10-10 주식회사 엘지텔레콤 버서타일 안테나 시스템
WO2019190606A1 (en) * 2018-03-27 2019-10-03 Viasat, Inc. Circuit architecture for distributed multiplexed control and element signals for phased array antenna

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