JPH11162613A - コネクタピンの製造方法及びコネクタピンの抜止用凹部の成形装置 - Google Patents

コネクタピンの製造方法及びコネクタピンの抜止用凹部の成形装置

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JPH11162613A
JPH11162613A JP33939297A JP33939297A JPH11162613A JP H11162613 A JPH11162613 A JP H11162613A JP 33939297 A JP33939297 A JP 33939297A JP 33939297 A JP33939297 A JP 33939297A JP H11162613 A JPH11162613 A JP H11162613A
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JP
Japan
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roller
adjusting member
wall
connector pin
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JP33939297A
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Tomeji Sakurai
留治 桜井
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Funabashi Denshi Kk
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Funabashi Denshi Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性を向上させ、精確な製品を形成して接
続時の差し込みを円滑にすると共に、接触を良好にして
熱の発生を抑えたコネクタピンを得る。 【解決手段】 金属板を雄型1及び雌型2により絞って
形成した有底筒体3を、順次雄型雌型の直径を小さくし
ながら、複数回、有底筒体3を軸方向に伸延させ、直径
を小さく、肉厚を薄くしつつ、筒体部3aが長くなるよ
うに絞り、細径の有底筒体3を形成する。その後、底抜
き加工を行った細径の筒体3Aを成形装置の隙間調整部
材と、その内側の孔に配設したローラとの間に嵌入さ
せ、細径の筒体3Aの筒体部3aの外周壁に周方向の抜
止用の凹部8を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等の
OA機器に使用される通電用のコネクタピンの製造方法
及びコネクタピンの抜止用凹部の成形装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等のOA機器には、通常、
通電用の電気コードが接続されている。電気コードの先
端部には電源接続用の差込プラグが取り付けられてお
り、差込プラグの端部にはコネクタピン(接続端子)が
突設している。コネクタピンは、例えば、細径のパイプ
状の部材によって形成されており、このコネクタピンを
電源側のコンセントに差し込むことにより通電できるよ
うになっている。
【0003】従来、上記コネクタピンを製造するには、
コネクタピンより若干外径が大きく、肉厚のあるパイプ
を必要長さに切断し、次に、このパイプの外周壁を手作
業によって切削して細径のパイプを形成していた。さら
に、コネクタピンの外周壁に抜止用凹部を形成する際
も、同様に手により切削加工を行っていた。また、コネ
クタピンを細い円柱状の棒材で形成する場合は、重量を
軽くするため、ドリルによって棒材に軸方向の孔を開
け、さらに、外周壁を刃物によって切削して、細径のパ
イプ状の部材を形成させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
においては、コネクタピンを形成するには、パイプの外
周部分を手作業により削って形成していたので、生産性
が低下し量産ができない問題があり、生産性を上げよう
とすれば、製品の寸法にばらつきが生じる問題があっ
た。また、材料のパイプに若干のそりがあると、形成さ
れたコネクタピンにもそりが残り、コンセントに円滑に
挿入できなくなるという問題があった。コネクタピンを
無理に挿入させた場合、接触が悪くなって電流の流れが
阻害され、接続部が発熱する等の不具合が生じた。ま
た、コネクタピンの外周壁の抜止用凹部も手作業によっ
て切削加工していたので、これによっても作業性が低下
する問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、パイプ状のコネクタピンを板から絞
って形成すると共に、外周壁の抜止用凹部をローラによ
って形成して、生産性を向上させ、さらに、製品のばら
つきを押えて接続時の差し込みを円滑にし、接触をよく
して熱の発生を抑えたコネクタピンの製造方法及び筒体
の筒体部の外周壁に抜止用凹部を容易、確実に形成させ
るコネクタピンの抜止用凹部の成形装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
金属板を雄型及び雌型により絞って有底筒体を形成し、
順次雄型及び雌型の直径を小さくしながら、複数回、前
記有底筒体の筒体部の壁部を前記雌型の内壁及び雄型の
外壁に各々圧着させて、該有底筒体を軸方向に伸延さ
せ、直径を小さくしつつ肉厚が薄くなるように絞り、そ
の後、該有底筒体の底抜き加工を行い、次に、該底を抜
いた筒体の外周壁に抜止用凹部を形成する成形装置の隙
間調整部材と、その内側に配設された外周面に突出部を
有するローラとの間に前記筒体を嵌入し、該筒体の外周
壁に周方向の抜止用凹部を形成することを特徴とするも
のである。
【0007】金属板を雄型及び雌型により絞って形成し
た有底筒体を、順次直径を小さくした雄型及び雌型で、
複数回、前記有底筒体の筒部分の壁部を雌型の内壁及び
雄型の外壁に圧着させて有底筒体を軸方向に伸延させ、
かつ、小径にして肉厚が薄く、かつ、筒体部が長くなる
ように絞ることにより、完全にそりのない、真っ直ぐ
な、細径の有底筒体を形成する。その後、この有底筒体
の底を抜き、最後に、この細径の筒体を抜止用凹部の成
形装置の、偏芯して配置した隙間調整部材と、この隙間
調整部材の孔の内側に配設した、外周面に突出部を有す
るローラとの隙間に回転自在に嵌入させて筒体の外周壁
に周方向の抜止用凹部を形成させる。
【0008】請求項2記載の発明は、円形の孔を有する
隙間調整部材を設け、該隙間調整部材の前記孔内に隙間
を有して、前記孔と同軸に駆動源に接続したローラを回
転自在に配設し、該ローラの外壁に周方向の小さい突出
部を形成すると共に、前記隙間調整部材を前記ローラよ
り偏芯させて基台に固設したことを特徴とするものであ
る。
【0009】隙間調整部材に設けた円形の孔の内側に隙
間を有して、外壁に周方向の小さな突出部を形成したロ
ーラが配設されている。このとき、隙間調整部材はロー
ラより若干偏芯して基台に取り付けられている。この状
態で、駆動源を作動させてローラを回転させ、該ローラ
と隙間調整部材との隙間に絞りによって形成した細径の
筒体を上方から回転自在に挿入させ、筒体がローラの回
転と共に、隙間調整部材の内壁を一周すると、隙間調整
部材とローラの周方向の小さな突出部とによって、筒体
の外周壁には抜止用凹部が形成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコネクタピン
の製造方法の実施の形態の1例を図1及び図2に基づい
て説明する。なお、このコネクタピンはOA機器に使用
されるものである。まず、適宜大きさの金属板、例え
ば、真鍮、燐青銅、洋白(図示省略)を、図1の(1)
に示すように、雄型1及び雌型2によって絞って有底筒
体3を形成する。このときの有底筒体3の筒体部3aの
外径φは、例えば、5.3mm及び筒体部3aの長さh
は3.9mmである。
【0011】ついで、この有底筒体3を、図1の(2)
に示すように、前記雄型1及び雌型2よりも直径の小さ
い雄型4及び雌型5によって絞って、さらに、直径を小
さく、肉厚を薄く、かつ、筒体部3aを長くした有底筒
体3を形成する。このときの有底筒体3の筒体部3aの
外径φは、例えば、4.2mmであり、筒体部3aの長
さhは4.4mmである。また、フランジ6の外径Φ
は、図1の(1)の外径φと同じ5.3mmである。
【0012】絞りの際は、有底筒体3の筒体部3aの壁
部を雌型5の内壁および雄型4の外壁に各々圧着させ
て、図1の(1)の工程で形成した有底筒体3を軸方向
に伸延させる。この絞りによって、前述したように、直
径が小さく、肉厚が薄く、かつ、筒体部3aが長い、そ
りのない軸方向に真っ直ぐな有底筒体3が形成される。
【0013】そしてさらに、図1の(3)ないし(1
0)に示すように、図1の(2)の工程で形成した有底
筒体3を、順次直径の小さい雄型(図示省略)及び雌型
(図示省略)によって、複数回絞ることにより、直径を
小さく、肉厚を薄くし、かつ、筒体部3aを長くした、
そりのない軸方向に真っ直ぐな有底筒体3を順次形成さ
せる。そして、絞りの際は、有底筒体3の筒体部3aの
壁部を雌型の内壁および雄型の外壁に各々圧着させて有
底筒体3を軸方向に伸延させて形成する。
【0014】このようにして順次形成した絞り工程中の
有底筒体3の寸法、すなわち、有底筒体3の外径φ、筒
体部3aの長さh及びフランジ6の外径Φの寸法の1例
を、図1の(3)ないし(10)に基づいて詳述する。
図1の(3)に示す有底筒体3の筒体部3aの外径φは
3.6mm及び筒体部3aの長さhは5.2mm、そし
て、フランジ6の外径Φは5.3mmである。このフラ
ンジ6の外径Φ寸法は、後述する図1の(12)の工程
まで同じである。
【0015】図1の(4)で示す有底筒体3の筒体部3
aの外径φは3.3mm及び筒体部3aの長さhは6.
2mmである。また、図1の(5)に示す有底筒体3の
筒体部3aの外径φは3.0mm及び筒体部3aの長さ
hは7.3mmである。
【0016】そして、以後順次図1の(6)ないし(1
0)に示すように有底筒体3の筒体部3aの外径φは徐
々に細径化され、筒体部3aの長さhは徐々に長くされ
る。それらの外径φの値と筒体部3aの長さhの値は図
1に記載の通りである。
【0017】図1の(11)は、絞って細径に形成した
有底筒体3のフランジ6の広げ工程の途中のもので、有
底筒体3の底7を打抜いた底抜き加工を行ったものを示
している。図中、符号7で示すものは、この底抜きによ
って打ち抜かれた底7である。この底7が打ち抜かれた
筒体3Aの筒体部3aの長さhは17.38mm(図1
の(10)の有底筒体3よりも底7の分だけ短くなって
いる)で、筒体部3aの外径φは(8)と同じ1.99
mmである。
【0018】図1の(12)は、図1の(11)の筒体
3Aのフランジ6を広げたところを示したものである。
このときの筒体3Aの筒体部3aの長さhは、図1の
(11)と同じ17.38mmである。また、フランジ
6の外径Φは、図1の(2)と同じ5.3mmである。
【0019】また、図1の(13)に示すものは、筒体
3Aを雄型及び雌型によって絞ると共に、フランジ6の
周縁を切り落としたものである。符号6Aで示すものは
この切り落としたフランジ6の周縁部である。このとき
のフランジ6の外径Φは3.0mmであり、筒体部3a
の長さhは17.5mmである。この筒体3Aの筒体部
3aの外径φは、後述する抜止用凹部8を形成する成形
装置9(図5参照)の隙間調整部材10とローラ11と
の隙間に挿入できる程度の細径に整えられている。すな
わち、図1の(8)と同様、外径φは1.99mmであ
る。
【0020】図1の(14)に示すものは、図1の(1
3)の筒体3Aを二次加工し、図2に示すように、筒体
3Aの筒体部3aに抜止用凹部8を形成すると共に、フ
ランジ6の周縁部分をさらに切り離してフランジ6を小
さくし、さらに、筒体部3aの先端部を型によってつぼ
めたものである。このように形成した筒体3Aが仕上げ
をしたコネクタピンとなる。このコネクタピンの外径φ
等の値は後述する。
【0021】次に、筒体3Aの外周壁3aに抜止用凹部
8を形成する成形装置9を図4及び図5に基づいて説明
する。この成形装置9は中央部に円形の孔12を設けた
隙間調整部材10と、孔12の内部に配設したローラ1
1とから概略構成されている。隙間調整部材10は下側
に設けた基台13の上部に移動可能に固定されている。
【0022】隙間調整部材10は90度置きに配置した
4本のボルト14により基台13上に固定保持されてお
り、ボルト14を緩めることにより、隙間調整部材10
を孔12の軸線に対して直交する方向に移動することが
できるようになっている。この隙間調整部材10の外径
Aは320mm、高さBは50mm、孔12の直径Cは
204.1mmである。
【0023】また、隙間調整部材10の孔12の内部に
は、隙間調整部材10の内周面とわずかに隙間を有し
て、孔12と同軸にローラ11が配設されている。ロー
ラ11の中央部には、ローラ11の下部に設けた駆動源
の駆動軸(いずれも図示略)に連結した回転軸15が嵌
合している。回転軸15の上部にはナット16が螺合し
てローラ11を回転軸15に固定している。
【0024】ローラ11は基台13の上面部に摺動可能
に、かつ、回転可能に保持されている。これによって、
ローラ11は駆動装置が作動すると、隙間調整部材10
の孔12の内部を、図4に示すように矢印D方向に回転
する。このローラ11の外径Eは200mmであり、回
転軸15の下側の大径部の直径Fは60mm、上側の小
径部の直径Gは50mmである。
【0025】また、ローラ11の外周壁には、図5のH
部を拡大した図6に示すように、周方向に小さい突出部
17が形成されている。突出部17の高さIは0.1m
mである。このように隙間調整部材10の孔12の内側
に突出部17が形成されたローラ11を配置した状態に
おいて、隙間調整部材10を軸線に対し直交する方向
で、かつ、軸芯から隙間調整部材10とローラ11とで
形成される製品投入口18側に微細距離(0.1mm)
移動調整される。したがって、ローラ11と隙間調整部
材10との間は、図4及び図6に示すように、製品投入
口18側の隙間Jが2.1mmで、それに対応する18
0度離れた地点の隙間Kは、図4に示すように、2.0
mmである。
【0026】これによって、ローラ11は隙間調整部材
10に対して偏芯し、隙間調整部材10もローラ11に
対して偏芯していることになる。このように相互が偏芯
した状態で、隙間調整部材10の孔12内でローラ11
を回転させると、隙間調整部材10とローラ11との間
に投入された筒体3Aは隙間調整部材10とローラ11
との一番狭い隙間にきた時点で、筒体部3aの外周壁に
抜止用凹部8が形成される。なお、図4において、符号
19で示すものは、隙間調整部材10の孔12の内側を
切欠いて隙間を大きく形成した製品排出口である。
【0028】以下、コネクタピンを製造する際に使用す
る成形装置の作用について説明する。前記筒体3Aの筒
体部3aの外周壁に抜止用凹部8を形成する際は、図4
及び図5に示す成形装置9の隙間調整部材10と、隙間
調整部材10の孔12の内側に回転自在に配置したロー
ラ11とで形成された製品投入口18に、図1の(1
3)で形成された筒体3Aを、上方より投入する(図5
参照)。
【0029】筒体3Aを製品投入口18に投入すると、
筒体3Aは、筒体部3aが隙間に嵌入され、フランジ6
の部分が隙間調整部材10とローラ11との上面位置に
位置して保持される。このときローラ11は駆動源によ
って回転しているので、筒体3Aも筒体部3aが隙間に
嵌入された状態で回転して、隙間内をローラ11の回転
方向に沿って移動する。
【0030】このときローラ11の外周壁には突出部1
7が形成されているので、筒体3Aが、移動する間に筒
体部3aの外周壁には凹部8が形成されていき、筒体3
Aがローラ11と隙間調整部材10との一番狭い隙間に
移動したとき凹部8が完成する。
【0031】そして、筒体3Aがさらに移動し、製品投
入口18より略270度離れた地点にきたとき、筒体3
Aは隙間調整部材10の内周壁を切り欠いてローラ11
との隙間を大きくした製品排出口19より落下する。そ
してさらに、筒体3Aの先端部を雄型及び雌型によっ
て、つぼめるように成形し、これによって、筒体部3a
の先端部がつぼまり、かつ、筒体3Aの外周壁に抜止用
凹部8が形成された筒体3A、すなわち、コネクタピン
の製作工程が完了する。
【0032】図2及び図3に示すものは、筒体3Aの筒
体部3aの外周壁に抜止用凹部8を設けて完成したコネ
クタピンである。このときのコネクタピンの筒体部3a
の長さhは17.5mm、外径φは1.99mm、フラ
ンジ6の外径Φは2.4mmである。そして、フランジ
6の厚さLは0.3mmである。また、コネクタピンの
先端部のつぼまり部分の径Mは1.28mmで、抜止用
凹部8が形成された筒体部3aの内径Nは1.5mm、
抜止用凹部8の外径Oは1.8mmである。また、抜止
用凹部8の長さPは1.1mm、凹部8の最大長さQは
1.3mmである。さらに、筒体3Aの筒体部3aの内
径Rは1.7mmである。
【0033】また、フランジ6の外径Φ′は、筒体3A
の筒体部3aの外周壁に凹部8を形成する二次加工の
際、成形装置9の隙間調整部材10とローラ11との上
面位置にフランジ6を保持させているときのもので、そ
の寸法は3.0mmになっている。このフランジ6は二
次加工後、切断されて前述したように2.4mmとな
る。また、図2において、筒体3Aの先端のつぼまり部
分の肉厚Sは0.3mmで、抜止用凹部8から先端部ま
での長さTは2.6mmである。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、金属板
を絞って形成した有底筒体を順次直径を小さくした雄型
と雌型とにより、複数回、有底筒体の壁面を雌型の内壁
及び雄型の外壁に圧着させ、有底筒体を軸方向に伸延さ
せ、小径にしつつ、肉厚が薄くなるように絞ったので、
有底筒体の筒体部は雄型と雌型とによって規制され寸法
が精確な、細径の有底筒体を形成することができる。さ
らに、細径の有底筒体の底抜き加工を行ったので、先端
を容易につぼめることができる。
【0035】これによって、筒体の径の不揃い等のばら
つきがなくなって、コネクタピンの接続時の挿入精度を
向上させることができると共に、電気の流れが阻害され
ず、接続部の発熱を回避することができる。このように
絞り加工によって筒体を製作するようにしたので、切削
加工よりも筒体の生産が容易になり筒体の生産効率を向
上させることができる。これによってコストの上昇を抑
えることができる。
【0036】さらに、筒体の筒体部を隙間調整部材とロ
ーラとの隙間に嵌入させ、ローラを回転させて筒体の筒
体部の外周壁に抜止用凹部を形成してコネクタピンを形
成するようにしたので、抜止用凹部の形成が簡単にな
り、これによっても作業性を大幅に向上させることがで
きる。
【0037】請求項2記載の発明は、隙間調整部材に設
けた円形の孔の内側に、わずかに隙間を有して外壁に周
方向の小さな突出部を設けたローラを同軸に配設し、こ
の状態でさらに、隙間調整部材をローラより若干移動さ
せて基台に固定して、ローラを偏芯させるように配設し
たので、駆動源によってローラを回転させ、ローラと隙
間調整部材とのわずかの隙間に、絞りによって形成した
筒体を回転自在に挿入すれば、筒体がローラに沿って回
転移動する間に、ローラの突出部によって筒体の外周壁
に抜止用凹部を容易に形成することができる。これによ
って、コネクタピンに凹部を形成する際の作業性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタピンの製造方法の実施の
形態を説明する図で、順次、径を細くした雄型と雌型と
により絞った筒体の模式図である。
【図2】2次加工によって形成されたコネクタピンの断
面正面図である。
【図3】図2に示すものの上面図である。
【図4】本発明に係るコネクタピンの抜止用凹部の成形
装置の上面図である。
【図5】基台上に設けたローラと隙間調整部材のY−Y
線に沿う一部断面図である。
【図6】図5に示すもののH部の拡大一部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 雄型 2 雌型 3 有底筒体 3a 筒体部 4 雄型 5 雌型 9 成形装置 10 孔 11 隙間調整部材 12 ローラ 13 基台 17 突出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板を雄型及び雌型により絞って有底
    筒体を形成し、順次雄型及び雌型の直径を小さくしなが
    ら、複数回、前記有底筒体の筒体部の壁部を前記雌型の
    内壁及び雄型の外壁に各々圧着させて、該有底筒体を軸
    方向に伸延させ、直径を小さくしつつ肉厚が薄くなるよ
    うに絞り、その後、該有底筒体の底抜き加工を行い、次
    に、該底を抜いた筒体の外周壁に抜止用凹部を形成する
    成形装置の隙間調整部材と、その内側に配設された外周
    面に突出部を有するローラとの間に前記筒体を嵌入し、
    該筒体の外周壁に周方向の抜止用凹部を形成することを
    特徴とするコネクタピンの製造方法。
  2. 【請求項2】 円形の孔を有する隙間調整部材を設け、
    該隙間調整部材の前記孔内に隙間を有して、前記孔と同
    軸に駆動源に接続したローラを回転自在に配設し、該ロ
    ーラの外壁に周方向の小さい突出部を形成すると共に、
    前記隙間調整部材を前記ローラより偏芯させて基台に固
    設したことを特徴とする抜止用凹部の成形装置。
JP33939297A 1997-11-25 1997-11-25 コネクタピンの製造方法及びコネクタピンの抜止用凹部の成形装置 Pending JPH11162613A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102357592A (zh) * 2011-07-11 2012-02-22 昆山飞宇精密模具有限公司 用于工件深拉伸的组合模具
CN102761046A (zh) * 2012-08-02 2012-10-31 慈溪市绿绿电子有限公司 一种新型数字转输连接端子圆柱形插针件的制作工艺
CN106654798A (zh) * 2016-12-22 2017-05-10 虞东升 一种变径圆柱形插脚的制备方法

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