JPH11161966A - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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Publication number
JPH11161966A
JPH11161966A JP32443797A JP32443797A JPH11161966A JP H11161966 A JPH11161966 A JP H11161966A JP 32443797 A JP32443797 A JP 32443797A JP 32443797 A JP32443797 A JP 32443797A JP H11161966 A JPH11161966 A JP H11161966A
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JP
Japan
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thread
low
error signal
servo
frequency
Prior art date
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Application number
JP32443797A
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English (en)
Inventor
Shiro Morotomi
司郎 諸冨
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常トレース時にはスレッドのサーボの低域
感度の不足を補えると共に、アクセス時には、スレッド
の整合性が改善され、所望のトラックに容易にアクセス
できるようにしたディスク再生装置を提供する。 【解決手段】 スレッドループの低域をブーストするロ
ーブーストアンプ15が設けられる。このローブースト
アンプ15により、スレッドループの低域ゲインが持ち
上げられる。ローブーストアンプ15のゲインは、通常
のトレース時には、スレッドループの低域感度の不足を
補うために、大きく設定され、アクセス時には、スレッ
ドの整合性が悪化しないように、それより低く抑えられ
る。これにより、通常トレース時にはスレッドのサーボ
の低域感度の不足を補えると共に、アクセス時には、ス
レッドの整合性が改善され、所望のトラックに容易にア
クセスできるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CD(Compact
Disc)やMD(Mini Disc )等の光ディスクを再生する
ディスク再生装置に関するもので、特に、そのスレッド
サーボ制御に係わる。
【0002】
【従来の技術】CDやMD等の光ディスクを再生するデ
ィスク再生装置においては、ディスクからの反射光を検
出するために、レーザ光を照射するレーザダイオード
と、ディスクからの戻り光を検出する光ディテクタと、
レーザダイオードからの光をディスクに集光させ、この
反射光を光ディテクタに導く光学系とからなる光学ピッ
クアップが設けられている。
【0003】このような光学ピックアップにおいて、レ
ーザ光をディスクの記録面に集光させるための対物レン
ズは、2軸アクチュエータにより、フォーカス方向(上
下方向)及びトラッキング方向(左右方向)に移動可能
に支持されている。2軸アクチュエータとしては、従来
より、支持機構に板バネを使用し、対物レンズと駆動コ
イルの付いた可動部が上下方向及び左右方向に移動可能
とされた板バネ方式のものや、板バネの代わりに弾性を
有するワイヤによりリンク機構を形成して可動部を支持
するようにしたワイヤ方式のものが使用されている。
【0004】そして、光学ピックアップ全体は、スレッ
ド送りモータにより、ディスクの半径方向に移動可能と
されている。
【0005】このようなディスク再生装置において、光
学ピックアップの光ディテクタの出力は、RFアンプに
供給され、RFアンプからは、再生RF信号と、トラッ
キングエラー信号と、フォーカスエラー信号が得られ
る。トラッキングエラー信号の低域成分を抽出して、ス
ライダサーボ信号が得られる。
【0006】ディスクの記録信号を再生するときのよう
な通常トレース時には、このRFアンプから出力される
フォーカスエラー信号に基づいて、2軸アクチュエータ
がフォーカス方向に移動され、フォーカスサーボ制御が
行われる。また、トラッキングエラー信号の低域成分を
抽出した得られたスレッドサーボ信号に基づいてスレッ
ド送りモータが動かされてスレッドサーボ制御が行われ
ると共に、トラッキングエラー信号に基づいて2軸アク
チュエータがトラッキング方向に移動されてトラッキン
グサーボ制御が行われる。
【0007】また、サーチ時のように所望のトラックを
アクセスする際には、スレッド送りモータにより光学ピ
ックアップ全体が光ディスクの半径方向に送られる。こ
のとき、キック電圧とスレッドエラー信号とを交互に選
択してスレッド送りモータに送り、光学ピックアップを
目標トラックに追い込むような制御が行われる。
【0008】つまり、例えば、光学ピックアップを目標
トラックに移動させる場合、トラッキングサーボ及びス
レッドサーボがオフされ、光学ピックアップがMトラッ
ク送られた後に、トラッキングサーボ及びスレッドサー
ボがオンされてアドレスが読み取られる。次にトラッキ
ングサーボ及びスレッドサーボがオフされ、光学ピック
アップがNトラック(M>N)送られた後に、トラッキ
ングサーボ及びスレッドサーボがオンされて、アドレス
が読み取られる。最後にトラッキングサーボ及びスレッ
ドサーボがオフされて、光学ピックアップが1トラック
送られて、目標トラックに追い込まれるような制御が行
われている。
【0009】上述のように、従来の光ディスク再生装置
における光学ピックアップでは、2軸アクチュエータと
して、板バネ方式のものやワイヤ方式のものが用いられ
ている。ところが、このような従来のディスク再生装置
では、特に小型のものでは、トラッキングループ及びス
レッドサーボループの低域のゲインが不足するという問
題が生じる。
【0010】つまり、板バネ方式やワイヤ方式の2軸ア
クチュエータでは、板バネやワイヤ等の弾性体により決
まる固有の最低共振周波数f0 を有している。このよう
な2軸アクチュエータにおいて、その自重による対物レ
ンズのダレ量を少なくしようとすると、最低共振周波数
0 が高くなる傾向になる。
【0011】ところが、最低共振周波数f0 が高くなる
と、サーボループの低域ゲインが不足してくるという問
題が生じる。このような低域ゲインの不足を補うため
に、アクチュエータの駆動力を増大させることが考えら
れるが、アクチュエータの駆動力を増大させると、駆動
コイルが大型化し、小型化の障害となると共に、消費電
力の増大となる。
【0012】そこで、従来、このようなディスク再生装
置においては、低域ゲインの不足を補うために、トラッ
キングループ及びスレッドサーボループにローブースト
アンプを設け、低域のループゲインを電気的に持ち上げ
ることが行われている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな低域ブーストを行うと、スレッドサーボが発振傾向
を示すようになる。このため、光学ピックアップを所望
のトラックにアクセスすることが困難になるという問題
が生じてくる。
【0014】つまり、上述したように、所望のトラック
をアクセスする際には、キック電圧とスレッドエラー信
号とを交互に選択してスレッド送りモータに送り、光学
ピックアップを目標トラックに追い込むような制御が行
われる。このように、キック電圧により光学ピックアッ
プを送ってから、トラッキングサーボ及びスレッドサー
ボをオンしてアドレスを検出する際、直ぐにスレッドサ
ーボが安定すれば、所望のトラックに短時間にアクセス
できる。
【0015】ところが、上述のように、サーボが発振傾
向にあると、キック電圧により光学ピックアップを送っ
てから、トラッキングサーボ及びスレッドサーボをオン
してアドレスを検出する際、サーボが安定せず、光学ピ
ックアップが目標トラック付近で行ったり来たりし、所
望のトラックに短時間にアクセスできなくなる。すなわ
ち、低域ブースト量を大きくすると、スレッドの整合性
が悪化する。
【0016】このように、最低共振周波数f0 の高い2
軸アクチュエータを用いた場合には、サーボループの低
域をブーストを行う必要があるが、スレッドサーボの低
域ブーストを大きくすると、スレッドの整合性が悪化
し、所望のトラックへ簡単にアクセスできなくなるとい
う問題が生じている。
【0017】したがって、この発明の目的は、通常トレ
ース時にはスレッドのサーボの低域感度の不足を補える
と共に、アクセス時には、スレッドの整合性が改善さ
れ、所望のトラックに容易にアクセスできるようにした
ディスク再生装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、ディスク状
記録媒体に光を照射して反射光に基づいてトラッキング
エラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成手段
と、トラッキングエラー信号生成手段にて生成したトラ
ッキングエラー信号の低域成分を抽出してスレッドエラ
ー信号を生成するスレッドエラー信号生成手段と、スレ
ッドエラー信号生成手段にて生成したスレッドエラー信
号に基づいて光学ピックアップ全体をディスク状記録媒
体の半径方向に相対的に駆動するスレッド駆動手段と、
アクセスを行う際に、スレッド駆動手段に印加するキッ
ク電圧を発生するキック電圧発生手段と、キック電圧発
生手段からのキック電圧とスレッドエラー信号生成手段
にて生成したスレッドエラー信号とを選択的にスレッド
駆動手段に印加する選択手段と、スレットエラー信号生
成手段にて生成したスレッドエラー信号の低域ゲインを
変化させる低域ゲイン可変手段と、アクセス時に、キッ
ク電圧発生手段からのキック電圧とスレッドエラー信号
生成手段にて生成したスレッドエラー信号を間欠的に交
互に選択して目標トラックに追い込む際にスレッドエラ
ー信号を選択中は低域ゲイン可変手段のゲインを低く制
御する制御手段とを備えてなるディスク再生装置であ
る。
【0019】スレッドループの低域をブーストするロー
ブーストアンプが設けられ、このローブーストアンプに
より、スレッドループの低域ゲインが持ち上げられる。
そして、このローブーストアンプのゲインは、アクセス
時と通常のトレースを行っているときとで切り換えられ
る。つまり、通常のトレース時には、スレッドループの
低域感度の不足を補うために、ローブーストアンプの低
域ブースト量が大きく設定される。アクセス時には、ス
レッドの整合性が悪化しないように、ローブーストアン
プの低域ブースト量がそれより低く抑えられる。これに
より、通常トレース時にはスレッドのサーボの低域感度
の不足を補えると共に、アクセス時には、スレッドの整
合性が改善され、所望のトラックに容易にアクセスでき
るようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。この発明は、CDやMD
等の光ディスクの再生を行うディスク再生装置のサーボ
系に用いて好適である。
【0021】図1は、この発明が適用されたディスク再
生装置のサーボ系の構成を示すものである。図1におい
て、1はCDやMD等の光ディスクである。光ディスク
1は、スピンドルモータ2により回転される。図示せず
も、スピンドルモータ2に対してスピンドルサーボ回路
が設けられており、このスピンドルサーボ回路により、
光ディスク1は例えばCLV(Constant Linear Veloci
ty)で回転制御される。
【0022】光ディスク1に対して、光学ピックアップ
3が設けられる。光学ピックアップ3は、光ディスク1
にレーザ光を照射するためのレーザダイオードと、ディ
スクからの戻り光を検出するための光ディテクタと、レ
ーザダイオードからの光をディスクに集光させ、この反
射光を光ディテクタに導く光学系を有している。そし
て、レーザ光を光ディスク1の記録面に集光させるため
の対物レンズ22は、2軸アクチュエータにより、フォ
ーカス方向(上下方向)及びトラッキング方向(左右方
向)に移動可能に支持されている。
【0023】2軸アクチュエータとしては、例えば、支
持機構に板バネを使用し、対物レンズ22と駆動コイル
の付いた可動部が上下方向及び左右方向に移動可能とさ
れた板バネ方式のものや、板バネの代わりに弾性を有す
るワイヤによりリンク機構を形成して可動部を支持する
ようにしたワイヤ方式のものを用いることができる。
【0024】光学ピックアップ3には、光ディテクタが
設けられる。この光ディテクタは、例えば、図2に示す
ように、4分割ディテクタ31A、31B、31C、3
1Dと、その両側のディテクタ31E、31Fとから構
成される。
【0025】ディテクタ31A、31B、31C、31
D、31E、31Fの出力を夫々Sa、Sb、Sc、S
d、Se、Sfとすると、ディテクタ31A、31B、
31C、31Dの出力の和信号(Sa+Sb+Sc+S
d)により、再生RF信号が得られる。
【0026】また、ジャストフォーカスのときにはスポ
ット光が円形になり、フォーカスがずれると、スポット
光が楕円形になることから、ディテクタ31Aの出力と
ディテクタ31Cの出力との和信号(Sa+Sc)と、
ディテクタ31Bの出力とディテクタ31Dの出力との
和信号(Sb+Sd)との差信号((Sa+Sc)−
(Sb+Sd))により、フォーカスエラー信号が得ら
れる。
【0027】また、ジャストトラックでは、ディテクタ
31Eの出力とディテクタ31Fの出力が等しくなるこ
とから、ディテクタ31Eの出力とディテクタ31Fの
出力との差信号(Se−Sf)によりトラッキングエラ
ー信号が得られる。
【0028】図1において、光学ピックアップ3の光デ
ィテクタの出力がRFアンプ5に供給される。RFアン
プ5は、上述のように、ディテクタ31A、31B、3
1C、31Dの出力の和信号(Sa+Sb+Sc+S
d)により再生RF信号SRFを形成し、ディテクタ31
Aの出力とディテクタ31Cの出力との和信号(Sa+
Sc)とディテクタ31Bの出力とディテクタ31Dの
出力との和信号(Sb+Sd)との差信号((Sa+S
c)−(Sb+Sd))によりフォーカスエラー信号S
FEを形成し、ディテクタ31Eの出力とディテクタ31
Fの出力との差信号(Se−Sf)によりトラッキング
エラー信号STEを形成する。
【0029】RFアンプ5からの再生RF信号SRFは、
図示せずも、信号処理回路に供給され、この信号処理回
路で、再生RF信号の復調処理が行われる。
【0030】また、RFアンプ5からのフォーカスエラ
ー信号SFEは、位相補償アンプ6を介して、ドライバア
ンプ7に供給される。ドライバアンプ7からは、フォー
カスドライバ信号SFCS が出力される。このフォーカス
ドライバ信号SFCS が光学ピックアップ3の2軸デバイ
スに供給され、これにより、対物レンズ22がフォーカ
ス方向に動かされる。
【0031】RFアンプ5からのトラッキングエラー信
号STEは、位相補償アンプ8に供給されると共に、ロー
パスフィルタ9に供給される。位相補償アンプ8の出力
がスイッチ回路10の端子10Bに供給される。スイッ
チ回路10の端子10Aには、センタ電圧が印加され
る。また、スイッチ回路10の端子10Cには、キック
電圧発生回路11からキック電圧が印加される。
【0032】スイッチ回路10は、コントローラ20に
より制御されており、通常トレース時には、端子10B
側に設定される。そして、所望のトラックにアクセスす
る際には、端子10Aと端子10Bとに交互に切り換え
られる。所望のトラックへのアクセスが終了されてか
ら、通常再生が開始されるときに、端子10C側に設定
される。
【0033】スイッチ回路10の出力がドライバアンプ
12に供給される。ドライバアンプ12から、トラッキ
ングドライブ信号STRK が出力される。このトラッキン
グドライブ信号STRK が光学ピックアップ3の2軸デバ
イスに供給され、これにより、対物レンズ22がトラッ
キング方向に動かされる。
【0034】ローパスフィルタ9により、トラッキング
エラー信号STEの低域成分が抽出され、スレッドエラー
信号SSEが形成される。このローパスフィルタ9の出力
がローブーストアンプ15を介して、位相補償アンプ1
6に供給される。
【0035】ローブーストアンプ15は、スレッドサー
ボループの低域ゲインをブーストするものである。この
ローブーストアンプ15のブースト量は、コントローラ
20により制御される。コントローラ20には、入力キ
ー21から入力が与えられる。この入力キー21からの
入力により、再生、停止、トラックサーチ等が設定され
る。再生時のような通常のトレース時には、スレッドル
ープの低域感度の不足を補うために、低域ブースト量が
大きく設定される。サーチ時のように所望のトラックを
アクセスする時には、スレッドの整合性が悪化しないよ
うに、低域ブースト量が小さくなるように設定される。
【0036】位相補償アンプ16の出力がスイッチ回路
17の端子17Bに供給される。スイッチ回路17の端
子17Aには、キック電圧発生回路18からのキック電
圧が印加される。スイッチ回路17の出力かドライバ1
9に供給される。ドライバ19の出力かスレッドドライ
ブ信号SSLEDとして、スレッドモータ4に供給される。
【0037】スイッチ回路17は、コントローラ20に
より制御されており、通常トレース時には、端子17B
側に設定される。そして、所望のトラックにアクセスす
る際には、端子17Aと端子17Bとに交互に切り換え
られる。
【0038】通常トレース時には、RFアンプ5から出
力されるフォーカスエラー信号SFEが位相補償アンプ6
を介してドライバアンプ7に供給される。このドライバ
アンプ7からのフォーカスドライバ信号SFCS が光学ピ
ックアップ3の2軸デバイスに供給される。このフォー
カスドライバ信号SFCS に応じて、2軸デバイス上の対
物レンズ22がフォーカス方向に駆動され、フォーカス
サーボ制御がなされる。
【0039】また、通常トレース時には、スイッチ回路
10が端子10B側に設定されている。したがって、R
Fアンプ5から出力されるトラッキングエラー信号STE
が位相補償アンプ8、スイッチ回路10を介して、ドラ
イバアンプ12に供給される。このドライバアンプ12
からのトラッキングドライブ信号STRK が光学ピックア
ップ3の2軸デバイスに供給される。このトラッキング
ドライブ信号STRK に応じて、2軸デバイス上の対物レ
ンズ22がトラッキング方向に駆動され、トラッキング
サーボ制御がなされる。
【0040】また、通常トレース時には、スイッチ回路
17が端子17B側に設定されている。したがって、R
Fアンプ5から出力されるトラッキングエラー信号STE
がローパスフィルタ9に供給され、ローパスフィルタ9
の出力がローブーストアンプ15、位相補償アンプ1
6、スイッチ回路17を介して、ドライバアンプ19に
供給される。このドライバアンプ19からのスレッドド
ライブ信号SSLEDがスレッド送りモータ4に供給され
る。このスレッドドライブ信号SSLEDによりスレッド送
りモータ4が駆動され、スレッドサーボ制御がなされ
る。
【0041】また、所望のトラックをアクセスする際に
は、スレッド送りモータ4により光学ピックアップ3全
体が光ディスクの半径方向に送られる。このとき、キッ
ク電圧とスレッドエラー信号とを交互に選択してスレッ
ド送りモータ4に送り、光学ピックアップ3を目標トラ
ックに追い込むような制御が行われる。
【0042】つまり、所望のトラックをアクセスする際
には、先ず、スイッチ回路10が端子10A側に設定さ
れると共に、スイッチ回路17が端子17A側に設定さ
れる。スイッチ回路10が端子10A側に設定される
と、トラッキングサーボループオフされ、スイッチ回路
10から中点電圧が出力される。このスイッチ回路10
の出力がドライバアンプ12を介して、光学ピックアッ
プ3の2軸アクチュエータに供給される。これにより、
2軸アクチュエータ上の対物レンズ22が中心位置に保
持される。
【0043】スイッチ回路17が端子17A側に設定さ
れると、スレッドサーボループがオフされ、キック電圧
発生回路18からのキック電圧がスイッチ回路17から
出力される。このキック電圧がドライバアンプ19を介
してスレッド送りモータ4に供給される。これにより、
スレッド送りモータ4が駆動され、光学ピックアップ3
全体が光ディスク1の半径方向に移動される。
【0044】そして、このように、スレッドサーボルー
プ及びトラッキングサーボループがオフされた状態で、
光学ピックアップ3がMトラック分送られる。
【0045】光学ピックアップ3がMトラック分送られ
たら、スイッチ回路10が端子10B側に設定されると
共に、スイッチ回路17が端子17B側に設定される。
スイッチ回路10が端子10B側に設定されると共に、
スイッチ回路17が端子17B側に設定されると、スレ
ッドサーボループ及びトラッキングサーボループがオン
される。そして、スレッドサーボループ及びトラッキン
グサーボループが安定すると、アドレスが読めるように
なる。このアドレスから、現在の光学ピックアップ3の
位置が確認できる。
【0046】アドレスが読み込まれたら、スイッチ回路
10が端子10A側に設定されると共に、スイッチ回路
17が端子17A側に設定される。スイッチ回路10が
端子10A側に設定され、スイッチ回路17が端子17
A側に設定されると、トラッキングサーボループ及びス
レッドサーボループがオフされ、キック電圧によりスレ
ッド送りモータ4が駆動され、光学ピックアップ3全体
が光ディスク1の半径方向に移動される。
【0047】光学ピックアップ3がNトラック分送られ
たら、スイッチ回路10が端子10B側に設定されると
共に、スイッチ回路17が端子17B側に設定され、ス
レッドサーボループ及びトラッキングサーボループがオ
ンされる。そして、アドレスが読み込まれる。
【0048】アドレスが読み込まれたら、スイッチ回路
10が端子10A側に設定されると共に、スイッチ回路
17が端子17A側に設定される。スイッチ回路10が
端子10A側に設定され、スイッチ回路17が端子17
A側に設定されると、トラッキングサーボループ及びス
レッドサーボループがオフされ、キック電圧によりスレ
ッド送りモータ4が駆動され、光学ピックアップ3全体
が光ディスク1の半径方向に移動される。
【0049】光学ピックアップ3が1トラック分送られ
たら、スイッチ回路10が端子10C側に設定され、キ
ック電圧発生回路11からのキック電圧が光学ピックア
ップ3の2軸アクチュエータに供給される。そして、ス
イッチ回路10が端子10B側に設定されると共に、ス
イッチ回路17が端子17B側に設定され、トラッキン
グサーボループ及びスレッドサーボループがオンされ
る。
【0050】このように、目標のトラックへのアクセス
は、トラッキングサーボ及びスレッドサーボをオフして
光学ピックアップ3をMトラック送った後に、トラッキ
ングサーボ及びスレッドサーボをオンしてアドレスを読
み取り、次にトラッキングサーボ及びスレッドサーボを
オフして光学ピックアップをNトラック送った後にトラ
ッキングサーボ及びスレッドサーボをオンしてアドレス
を読み取り、最後にトラッキングサーボ及びスレッドサ
ーボをオフして光学ピックアップ3を1トラック送って
目標トラックに追い込むような制御で行われている。
【0051】ところで、このような光ディスク再生装置
において、対物レンズ22を支持する2軸アクチュエー
タの最低共振周波数f0 が高くなると、サーボの低域ゲ
インが不足してくる。このため、サーボの低域ゲインの
不足を補うために、低域サーボループゲインを持ち上げ
る必要がある。
【0052】例えば、ポータブル型のディスク再生装置
の場合、トラッキングのループゲインは75〜80dB
必要であり、スレッドの送り精度は、光学系の視野特性
やMDの場合のOWH(Over Write Head )の磁界領域
等にもよるが、50〜80μm程度が必要となってい
る。
【0053】スレッドエラー信号SSEは、トラッキング
エラー信号STEの低域成分をローパスフィルタ9で抽出
することにより形成される。このような場合、最低共振
周波数f0 が高く、低域感度の低いサーボシステムで
は、トラッキングループゲインの低域をかなりブースト
しなければならない。また、スレッド送り精度を上述の
値にするためには、スレッドループについてもかなりの
低域ブーストゲインを行う必要がある。このため、スレ
ッドループの低域をブーストするローブーストアンプ1
5が設けられる。また、トラッキングサーボループの低
域が十分になるように、位相補償アンプ8の特性が設定
される。
【0054】ところが、低域ブーストを行うと、エラー
アンプの直流オフセットも無視できなくなることや、ア
クセス過程でのビームのランディング時の視野振り状態
等が大きくなり、サーボが不安定になる。つまり、アク
セス時のスレッドの整合性が悪くなってしまう。
【0055】そこで、この発明が適用されたディスク再
生装置においては、スレッドループの低域をブーストす
るローブーストアンプ15のゲインがアクセス時と通常
のトレース時とで切り換えられる。つまり、通常トレー
ス時には、図3においてA1で示すように、スレッドル
ープの低域感度の不足を補うために、ローブーストアン
プ15の低域ブースト量が大きく設定される。アクセス
時には、図3においてA2で示すように、スレッドの整
合性が悪化しないように、ローブーストアンプ15の低
域ブースト量がそれより低く抑えられる。
【0056】図4は、このときのスレッドサーボの処理
を示すフローチャートである。図4に示すように、初期
状態では、ローブーストアンプ15の低域ブースト量が
通常トレース時の値にゲインに設定される(ステップS
1)。通常のトレース時の低域ブースト量は、スレッド
ループの低域感度の不足を補うために、大きな値に設定
される。
【0057】アクセス時か否かが判断され(ステップS
2)、アクセス時でなければ、通常トレース時の低域ブ
ースト量に設定されて、通常トレース時の処理が行われ
る(ステップS3)。
【0058】ステップS2でアクセス時であると判断さ
れた場合には、ローブーストアンプ15の低域ブースト
量が下げられる(ステップS4)。そして、所望のトラ
ックへのアクセスが実行される(ステップS5)。アク
セスが完了されたか否かが判断され(ステップS6)、
アクセスが完了したら、ローブーストアンプ15の低域
ブースト量が通常トレース時の値にゲインに戻されて
(スデップS7)、ステップS2にリターンされる。
【0059】以上のような処理により、通常のトレース
時には、スレッドループの低域感度の不足を補うため
に、スレッドサーボの低域ブースト量が大きく設定さ
れ、アクセス時には、スレッドの整合性が悪化しないよ
うに、スレッドサーボの低域ブースト量がそれより低く
抑えられるようになる。
【0060】図5は、所望のトラックへアクセスしたと
きの各部の信号波形を示すものであり、図5Aはスレッ
ドドライブ信号SSLEDを示し、図5Bはローブーストア
ンプ15の低域ブースト量を示し、図5Cはトラッキン
グドライブ信号STRK を示している。
【0061】この例では、所望のトラックへアクセスす
る際に、キック電圧回路18からのキック電圧と、スレ
ッドエラー信号とを交互に選択して、(M+N+1)ト
ラックのアルゴリズムで、目標トラックに追い込むよう
な制御が行われる。
【0062】図5において、時点t1 から所望のトラッ
クへのアクセスが開始される。そして、アクセス期間に
なると、図5Bに示すように、ローブーストアンプ15
の低域ブースト量が下げられる。
【0063】アクセスの開始時には、先ず、スレッド送
りモータ4がMトラック分送られる。このとき、キック
電圧発生回路18からのキック電圧がスイッチ回路17
から出力される。したがって、図5Aに示すように、時
点t1 からは、スレッドサーボループがオフされ、スレ
ッド送りモータ4には、キック電圧がスレッドドライブ
信号SSLEDとして与えて、光学ピックアップ3がMトラ
ック送られる。また、図5Cに示すように、スレッドサ
ーボループ及びトラッキングサーボループがオフされ
る。
【0064】このように、アクセス開始時には、スレッ
ドサーボループ及びトラッキングサーボループが切ら
れ、スレッド送りモータ4にキック電圧が与えられる。
このキック電圧によりスレッド送りモータ4がMトラッ
ク分送られる。
【0065】時点t2 で、スレッド送りモータ4がMト
ラック分送られると、ブレーキが駆動され、光学ピック
アップ3がその位置で止められる。時点t3 で光学ピッ
クアップ3が停止されると、図5Aに示すように、スレ
ッドサーボループがオンされると共に、図5Cに示すよ
うに、トラッキングサーボループがオンされる。そし
て、トラッキングサーボ及びスレッドサーボがオンされ
た状態で、アドレスが読み取られる。
【0066】時点t4 から、Nトラックジャンプが行わ
れる。Nトラックジャンプが行われるときには、図5A
及び図5Cに示すように、スレッドサーボ及びトラッキ
ングサーボがオフされ、キック電圧でスレッド送りモー
タ4がNトラック送られる。
【0067】時点t5 で、光学ピックアップ3が2Nト
ラックだけ移動されると、ブレーキが駆動され、光学ピ
ックアップ3がその位置で止められる。時点t6 で光学
ピックアップ3が停止されると、図5A及び図5Cに示
すように、スレッドサーボループがオンされると共に、
トラッキングサーボループがオンされる。そして、トラ
ッキングサーボ及びスレッドサーボがオンされた状態
で、アドレスが読み取られる。
【0068】アドレスが読み取られると、時点t7
ら、1トラックジャンプが行われる。1トラックジャン
プが行われるときには、図5A及び図5Cに示すよう
に、スレッドサーボがオフされると共に、トラッキンク
サーボがオフされて、キック電圧でスレッド送りモータ
4が送られる。
【0069】時点t8 で、光学ピックアップ3が1トラ
ックだけ移動されると、光学ピックアップ3がその位置
で止められる。そして、時点t9 でアクセス動作が終了
される。
【0070】アクセス動作が終了されると、図5Bに示
すように、ローブーストアンプ15の低域ブースト量が
通常時のブースト量に戻される。そして、トラッキング
サーボがキックされた後、低域ブースト量が通常時のブ
ースト量に戻されて、トラッキングサーボ及びスレッド
サーボがオンされ、通常トレース時の処理が行われる。
【0071】なお、上述の例では、ローブーストアンプ
15及び位相補償アンプ16とを別々に設けているが、
ローブーストアンプ15及び位相補償アンプ16は、ロ
ーブースト特性と位相補償特性とを有するフィルタとし
て一体的に実現できる。また、これらサーボ制御を行う
回路部分は、DSP(Digital Signal Processor)によ
り構成することができる。
【0072】また、上述の例では、アクセス時には、常
に、スレッドサーボの低域ゲインを下げるようにしてい
るが、アクセス時に、スレッドサーボ及びトラッキング
サーボをオフして光学ピックアップ3を送っている間
は、スレッドサーボのゲインは無関係である。したがっ
て、アクセス時のスレッドサーボをオンしている期間の
み、スレッドサーボの低域ゲインを下げるような構成と
しても良い。
【0073】
【発明の効果】この発明によれば、スレッドループの低
域をブーストするローブーストアンプが設けられ、この
ローブーストアンプにより、スレッドループの低域ゲイ
ンが持ち上げられ、このローブーストアンプのゲイン
は、通常のトレース時には、スレッドループの低域感度
の不足を補うためにローブーストアンプの低域ブースト
量が大きく設定され、アクセス時には、スレッドの整合
性が悪化しないようにローブーストアンプの低域ブース
ト量がそれより低く抑えられる。これにより、通常トレ
ース時にはスレッドのサーボの低域感度の不足を補える
と共に、アクセス時には、スレッドの整合性が改善さ
れ、所望のトラックに容易にアクセスできるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された光ディスク再生装置の一
例のブロック図である。
【図2】この発明が適用された光ディスクにおけるディ
テクタの説明に用いる略線図である。
【図3】この発明が適用された光ディスクにおけるロー
ブーストアンプの特性の説明に用いる略線図である。
【図4】この発明が適用された光ディスク再生装置の一
例の説明に用いるフローチャートである。
【図5】この発明が適用された光ディスク再生装置の一
例の説明に用いる波形図である。
【符号の説明】
1・・・光ディスク,3・・・光学ピックアップ,9・
・・ローパスフィルタ,10,17・・・スイッチ回
路,15・・・ローブーストアンプ,20・・・コント
ローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体に光を照射して反射
    光に基づいてトラッキングエラー信号を生成するトラッ
    キングエラー信号生成手段と、 上記トラッキングエラー信号生成手段にて生成したトラ
    ッキングエラー信号の低域成分を抽出してスレッドエラ
    ー信号を生成するスレッドエラー信号生成手段と、 上記スレッドエラー信号生成手段にて生成したスレッド
    エラー信号に基づいて光学ピックアップ全体をディスク
    状記録媒体の半径方向に相対的に駆動するスレッド駆動
    手段と、 アクセスを行う際に、上記スレッド駆動手段に印加する
    キック電圧を発生するキック電圧発生手段と、 上記キック電圧発生手段からのキック電圧と上記スレッ
    ドエラー信号生成手段にて生成したスレッドエラー信号
    とを選択的に上記スレッド駆動手段に印加する選択手段
    と、 上記スレットエラー信号生成手段にて生成したスレッド
    エラー信号の低域ゲインを変化させる低域ゲイン可変手
    段と、 アクセス時に、上記キック電圧発生手段からのキック電
    圧と上記スレッドエラー信号生成手段にて生成したスレ
    ッドエラー信号を間欠的に交互に選択して目標トラック
    に追い込む際に上記スレッドエラー信号を選択中は上記
    低域ゲイン可変手段のゲインを低く制御する制御手段と
    を備えてなるディスク再生装置。
JP32443797A 1997-11-26 1997-11-26 ディスク再生装置 Pending JPH11161966A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8027228B2 (en) 2004-10-15 2011-09-27 Teac Corporation Optical disk device and seek method in optical disk device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8027228B2 (en) 2004-10-15 2011-09-27 Teac Corporation Optical disk device and seek method in optical disk device

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