JPH11161219A - 発光装置駆動回路 - Google Patents

発光装置駆動回路

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JPH11161219A
JPH11161219A JP10255357A JP25535798A JPH11161219A JP H11161219 A JPH11161219 A JP H11161219A JP 10255357 A JP10255357 A JP 10255357A JP 25535798 A JP25535798 A JP 25535798A JP H11161219 A JPH11161219 A JP H11161219A
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light emitting
line
light
emitting device
discharge
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JP10255357A
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English (en)
Inventor
Shigeo Fujimori
茂雄 藤森
Yoshio Himeshima
義夫 姫島
Toru Kohama
亨 小濱
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

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  • Control Of El Displays (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】発光素子への負担が小さく、かつ、クロストー
クを抑制することが可能な単純マトリクス型発光装置駆
動回路を提供する。 【解決手段】データラインと走査ラインとの電気的交点
に発光素子を接続した単純マトリクス型発光装置を発光
させる発光装置駆動回路であって、選択データラインと
選択走査ラインとの電気的交点に接続された発光対象と
なる発光素子への駆動が終了してから、前記選択走査ラ
インとは別の走査ラインに接続された発光素子への駆動
を開始するまでの走査ライン切り替え時において、前記
選択データラインもしくは前記選択走査ラインと基準電
位ラインとの間に発生した蓄積電荷の少なくとも一部を
放電する放電機能を有することを特徴とする発光装置駆
動回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示素子、フラッ
トパネルディスプレイ、バックライト、インテリアなど
の分野に利用可能な発光装置の駆動回路に関し、特にデ
ータラインと走査ラインとの電気的交点に発光素子を配
した単純マトリクス型発光装置の駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、新しい発光素子として有機電界発
光素子が注目されている。本素子は、陽極から注入され
た正孔と陰極から注入された電子とが両極に挟まれた有
機蛍光体内で再結合することにより発光するものであ
り、低電圧で高輝度に発光することがコダック社のC.
W.Tangらによって初めて示された(Appl.P
hys.Lett.51(12)21,p.913,1
987)。
【0003】図12は有機電界発光素子の代表的な構造
を示す断面図である。ガラス基板1に形成された透明な
陽極2上に正孔輸送層3、有機発光層4、陰極5が積層
され、駆動源6による駆動で生じた発光は陽極およびガ
ラス基板を介して外部に取り出される。本発光素子は、
陽極をプラス極性とした場合(順バイアス方向)に電流
が流れて発光し、陰極をプラス極性とした場合(逆バイ
アス方向)にはほとんど電流が流れないという整流性を
有するのが一般的である。
【0004】このような有機電界発光素子は薄型、低電
圧駆動下での高輝度発光や有機蛍光材料を選択すること
による多色発光が可能であり、表示素子やディスプレイ
などに応用する検討が盛んである。
【0005】図13は有機電界発光素子を利用した単純
マトリクス型発光装置を発光させる従来の駆動回路の一
例を示す等価回路である。M×N個の有機電界発光素子
10(EL)がM本のデータライン11とN本の走査ラ
イン12の電気的交点に配置されている。なお、図13
では説明を容易にするため2×2個のみの有機電界発光
素子を示した。データライン11と走査ライン12は、
それぞれデータラインスイッチ13(DSW)および走
査ラインスイッチ14(SSW)を介して駆動源15に
接続されている。
【0006】このような単純マトリクス型発光装置では
線順次駆動により各発光素子を所望のパターンに発光さ
せることができる。図13においてELm,nとEL
m+1,n+1とを(1≦m≦M−1、1≦n≦N−1)発光
させる場合には、DSWmとSSWnとをオン、および、
DSWm+1とSSWn+1とをオンの状態を高速に繰り返せ
ば、残像効果によりELm,nとELm+1,n+1とが同時に発
光しているように見せることができる。なお、図13で
はデータライン11が発光素子の陽極に、走査ライン1
2が陰極に対応しているが、その逆であってもパターン
発生原理は同じである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】単純マトリクス型発光
装置においては、本来発光させたい発光素子以外の発光
素子までが発光するクロストーク現象が大きな問題とな
っている。このクロストークは、副パス電流による半選
択素子の発光と蓄積電荷による非選択素子の発光とに大
きく区別される。
【0008】副パス電流による半選択素子の発光につい
ては、図14に示すようにELm,nのみを発光させる場
合を例に説明する。主パス電流はELm,nを順方向に流
れて発光させるものであるが、それ以外にELm,n+1
ELm+1,n+1、ELm+1,nの3素子を順にたどる副パスが
存在する。理想的な有機電界発光素子であれば、EL
m+1,n+1が逆バイアスとなるので副パス電流は流れない
が、現実的には有機電界発光素子にもある程度の逆バイ
アス方向電流が流れるので、半選択素子であるEL
m,n+1とELm+1,nとに副パス電流が順バイアス方向に流
れて両素子が発光する。特開平9−102395号公報
で示されているように、この副パス電流はデータライン
数および走査ライン数が増えるにつれて増大する。した
がって、ディスプレイ用途では大型化や微細化が進むに
つれて本来発光しないはずの半選択素子の発光が強くな
る傾向があるが、有機電界発光素子の整流性が十分あれ
ば副パス電流によるクロストーク現象は比較的起こりに
くい。また、駆動源15の電圧が3素子に分配されるの
で発光素子への負担も比較的小さい。
【0009】蓄積電荷による非選択素子の発光について
は、図15および図16に示すようにELm,nとEL
m+1,n+1とを発光させる場合を例に説明する。ここで、
キャパシタンス17(C)はデータライン11と基準電
位ライン16との間に不回避的に存在する浮遊容量であ
る。まず、DSWmとSSWnをオンにしてELm,nを発
光させるが(図15)、同時にm番目のデータラインと
基準電位ラインとの間に存在するCmに充電電流が流れ
て、電荷Qが蓄積される。次に走査ラインの選択を切り
替えて、DSWm+1とSSWn+1とをオンにしてEL
m+1,n+1を発光させる(図16)。この際、DSWmはオ
フであるが、Cmから放電電流がELm,n+1の順バイアス
方向に流れて、非選択素子であるELm,n+1が発光す
る。この放電が不十分であれば、さらにELm,n+2以降
の素子も発光するので、結果的に表示特性は走査方向に
沿って流れるようなパターンとなる。蓄積電荷量が同じ
であれば、有機電界発光素子の発光効率が高くなり、素
子のサイズが小さくなるほどこのような非選択素子の発
光は強くなるので、ディスプレイ用途では高効率化や微
細化が進むにつれて、表示特性はより悪化することにな
る。
【0010】蓄積電荷による非選択素子の発光を回避で
きる方法として、有機EL素子開発戦略(サイエンスフ
ォーラム社、p.69,1992)で示されている図1
7のような駆動回路が知られている。ここでは、データ
ラインスイッチ13がオフの場合にデータライン11が
アース電位となる。したがって、ELm,nを発光させて
いる図17の状態でm番目のデータラインと基準電位ラ
インとの間に蓄積された電荷が、走査ラインの選択が切
り替わった際に非選択素子であるELm,n+1を発光させ
ることはない。しかしながら、図17の状態では駆動源
15の電圧がELm,n+1とELm+1,n+1との2素子に分配
される。すでに例示した図14の駆動回路では駆動源1
5の電圧は3素子に分配されていたが、それに比べて本
駆動方法ではELm+1,n+1に掛かる逆バイアス方向電圧
も大きくなるので、副パス電流もより増大し、結果とし
て発光素子への負担が大きく、半選択素子ELm,n+1
発光もより強くなるという問題があった。
【0011】上記の方法を改良してさらにクロストーク
を抑制できる方法としては、特開平6−301355号
公報や特開平8−330070号公報で示される駆動回
路がある。図18はその概念を示す等価回路であり、非
選択走査ラインの電位を最大で駆動源15の電圧にまで
高めることが特徴である。したがって、ELm,nを発光
させている図18の状態でも副パス電流はELm+1,n+1
を逆バイアス方向に流れるだけなので、図14で順バイ
アス方向に副パス電流が流れていた半選択素子EL
m,n+1とELm+1,nとの発光が抑制される。しかしなが
ら、図18の状態では駆動源15の電圧が逆バイアス方
向にELm+1,n+1の1素子に掛かり、しかも、n+1番
目の走査ラインが選択される以外の期間中であればm+
1番目のデータラインが非選択状態となる度に、その状
態が繰り返される。つまり、有機電界発光素子により大
きな逆バイアス方向電圧がより長期間印加されることに
なるので、素子への負担が格段に大きくなり、整流性の
悪化や発光効率の低下などを引き起こすという問題があ
った。
【0012】本発明はかかる問題を解決し、単純マトリ
クス型発光装置において、比較的簡単な構成でありなが
ら、発光素子への負担が小さく、副パス電流による半選
択素子の発光と蓄積電荷による非選択素子の発光とに起
因するクロストークをバランスよく抑制することが可能
な駆動回路を提供することが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に本発明の発光装置駆動回路は次のことを特徴とする。
すなわち、「データラインと走査ラインとの電気的交点
に発光素子を接続した単純マトリクス型発光装置を発光
させる発光装置駆動回路であって、選択データラインと
選択走査ラインとの電気的交点に接続された発光対象と
なる発光素子への駆動が終了してから、前記選択走査ラ
インとは別の走査ラインに接続された発光素子への駆動
を開始するまでの走査ライン切り替え時において、前記
選択データラインもしくは前記選択走査ラインと基準電
位ラインとの間に発生した蓄積電荷の少なくとも一部を
放電する放電機能を有することを特徴とする発光装置駆
動回路」である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の発光装置駆動回路の一例
を図1に示す。図13と同様にM×N個の有機電界発光
素子10(EL)がM本のデータライン11とN本の走
査ライン12の電気的交点に配置されている。なお、図
1でも説明を容易にするため2×2個のみの有機電界発
光素子を示した。データライン11と走査ライン12
は、それぞれデータラインスイッチ13(DSW)およ
び走査ラインスイッチ14(SSW)を介して駆動源1
5に接続され、さらに各データライン11は放電スイッ
チ18(DCSW)を介して基準電位ライン16に接続
されている。
【0015】本発光装置駆動回路による線順次駆動でE
m,nとELm+1,n+1とを発光させてパターン表示を行う
動作を図2〜5を用いて説明する。まず、DSWmとS
SWnのみをオンにして発光対象であるELm,nを発光さ
せる(図2)。ここで図13と同様の副パス電流が流れ
るが、すでに説明したとおり、発光素子の整流性が十分
あればクロストーク現象は起こりにくく、また、発光素
子への負担も小さい。
【0016】次に、ELm,nへの駆動を終了するために
DSWmをオフにする(図3)。図示していないが、m
番目のデータラインと基準電位ライン16との間にはE
m,nの駆動時に発生した蓄積電荷が存在する。
【0017】次に、前記蓄積電荷を放電するためにDC
SWをオンにする(図4)。直前まで選択されていたm
番目のデータラインに対応するDCSWmのみをオンに
すればよいが、図4のようにすべてのDCSWをオンに
してもかまわない。また、同図ではSSWnがオンのま
まであるが、SSWnをオフにしてからDCSWをオン
にして放電機能を動作させてもよい。なお、この放電動
作には発光素子10自体に蓄積された電荷を放電させる
効果もある。
【0018】放電が終了すれば、DCSWをオフにして
からDSWm+1とSSWn+1をオンにして、次の発光対象
であるELm+1,n+1を発光させる(図5)。ここではm
番目のデータラインと共通ラインとの間に蓄積電荷は存
在しないので、図15で説明したELm,n+1の発光は生
じない。
【0019】以上の動作を繰り返すことで、発光素子へ
の負担を小さく保ったまま、クロストークの抑制された
パターン表示を行わせることができる。
【0020】図1〜5に示した回路ではデータライン1
1と基準電位ライン16との電位差がゼロになるが、こ
の電位差の値は特に限定されるものではない。しかしな
がら、蓄積電荷による非選択素子の発光を抑制するとい
う観点から、本発明の発光装置駆動回路が有する放電機
能は蓄積電荷の少なくとも一部を放電させて前記電位差
を発光素子の発光開始電圧以下にせしめることが望まし
い。
【0021】例えば図6に示すように、放電スイッチ1
8と基準電位ライン16との間に定電圧ダイオード20
(もしくは直流電圧源)を挿入し、データライン11と
基準電位ライン16との電位差を発光素子の発光開始電
圧程度かそれよりやや小さい値に固定すれば、浮遊容量
による充放電電流値が小さくなり、駆動回路が消費する
電流値を少なくすることができる。
【0022】放電時間については特に限定されないが、
放電機能が動作している間は発光素子の駆動動作が停止
するので、実効デューティー比を必要以上に低下させな
いという観点からは放電時間は短い方が望ましい。
【0023】短時間で十分な放電を実現するためには放
電回路の時定数を小さくすることが好ましいが、図7に
示すように、放電スイッチ18と基準電位ライン16と
の間に直流電圧源21を逆方向極性に挿入することもで
きる。これにより、データライン11と基準電位ライン
16との間に発生した蓄積電荷だけでなく、発光素子自
体に蓄積された電荷もより短時間で放電させることがで
きる。
【0024】本発明では図1に例示した駆動回路におい
て非選択走査ラインの電位を最大で駆動源15の電圧に
まで高めることも可能である。この場合の等価回路は図
18と同様になるが、走査ライン切り替え時のみに放電
機能が働くので、駆動源15の電圧が逆バイアス方向に
ELm+1,n+1の1素子に印加される時間は放電スイッチ
が機能する短い時間(データラインスイッチDSW13
が基準電位ライン16側に接続される時間)に制限さ
れ、有機電界発光素子への負担は従来より軽減されるこ
とになる。
【0025】本発明では、上記例のようにデータライン
と走査ラインスイッチSSWを介して走査ラインと接続
された基準電位ラインとの間に発生した蓄積電荷を放電
することが好ましいが、特に限定されるものではない。
例えば、図8のように発光素子の陰極をデータライン1
1に、陽極を走査ライン12に接続して、放電スイッチ
18(DCSW)により走査ライン12と基準電位ライ
ン16との間に発生した蓄積電荷を放電することもでき
る。さらに、ディスプレイ用途などでは各発光素子に流
れる電流値(あるいは印加する電圧値)を制御して輝度
変調を行うことも多く、データラインスイッチ13と直
列に電流制御機構19を挿入してもよい。この電流制御
機構はデータラインスイッチ13を兼用することもでき
る。
【0026】なお、上記の例では有機電界発光素子を用
いた発光装置を対象として説明を行ったが、本発明の発
光装置駆動回路は発光素子を限定するものではない。
【0027】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるも
のではない。
【0028】実施例1 まず、ITO透明電極膜のついたガラス基板31を12
0×100mmの大きさに切断した。通常のフォトリソ
グラフィー法によってITOを長さ90mm、ピッチ3
00μm(ITO幅270μm)×272本にパターン
加工して、ストライプ状透明陽極32を得た。
【0029】この基板を洗浄し、UV−オゾン処理を施
してから真空蒸着機に固定して、装置内の真空度が2×
10-4Pa以下になるまで排気した。基板を回転させな
がら、銅フタロシアニンを20nm、ビス(m−メチル
フェニルカルバゾール)を150nm順に蒸着して正孔
輸送層33を形成した。さらに、Alq3を100nm
蒸着して有機発光層34を形成し、この有機層をリチウ
ム蒸気にさらしてドーピング(膜厚換算量1nm)し
た。次に、磁性体からなるシャドーマスクを基板前方
に、磁石を基板後方に置いてこれらを固定し、Alを4
00nmの厚さに蒸着して、長さ100mm、ピッチ3
00μm(Al幅250μm)×200本のストライプ
状陰極35を形成した。
【0030】このように作製された有機電界発光ディス
プレイの構造の概略を図9に示す。互いに直交するスト
ライプ状透明陽極32とストライプ状陰極35によって
有機層33および34が挟まれており、両電極の交点に
有機電界発光素子(1ドット)が形成された典型的な単
純マトリクス型発光装置である。ドットの大きさは27
0μm×250μmであり、ドット数は272×200
個である。なお、有機電界発光素子の発光開始電圧は直
流駆動において約5Vであった。
【0031】上記ディスプレイの透明陽極をデータライ
ン51、陰極を走査ライン52として、図10に示す駆
動回路にてパターン表示を行った。なお、図10におい
ても説明を容易にするため2×2個のみの有機電界発光
素子を示した。データラインスイッチ53、走査ライン
スイッチ54、放電スイッチ58はトランジスタスイッ
チである。それぞれのスイッチはバイポーラートランジ
スタにより構成されているが、電界効果トランジスタな
ど他のスイッチを使用することも可能である。駆動源5
5は20Vの直流電圧源であり、データラインには保護
抵抗62を直列に挿入した。また、放電スイッチ58の
スイッチングノイズにより発光対象以外の発光素子が誤
発光するのを防ぐために、データライン51と放電スイ
ッチ58との電気的接続位置に、放電機構動作時に流れ
る放電電流方向を順方向とするダイオード63を直列に
挿入した。なお、同図では制御信号発生部分などは示さ
ず省略した。線順次駆動条件としては、フレーム周波数
60Hz、Duty1/200であり、1ライン走査割
り当て時間83μsのうち、最後の5μsを放電機能動
作時間とした。また、放電時のデータライン51と基準
電位ライン56との電位差は約1Vである。
【0032】すでに図2〜5において説明したのと同様
に、走査ライン切り替え時においてすべての放電スイッ
チ58をオンにして蓄積電荷を放電させる回路動作によ
って実際にパターン表示をさせたところ、クロストーク
の発生が抑制された良好な表示特性が得られた。
【0033】実施例2 図11に示す駆動回路のように、各走査ライン52をプ
ルアップ抵抗64を介して逆バイアス電圧源57に接続
したこと以外は実施例1と同様にしてディスプレイを駆
動したところ、非選択走査ラインが逆バイアス電圧源5
7の電位にプルアップされるために副パス電流量が少な
くなり、実施例1に比べてさらにクロストークが抑制さ
れた。
【0034】実施例3 図10の駆動回路において、図6において説明したよう
に放電スイッチ58と基準電位ライン56との間に定電
圧ダイオードを挿入し、放電時にデータライン51と基
準電位ライン56との電位差が約5Vになるよう調整し
たこと以外は実施例1と同様にしてディスプレイを駆動
させたところ、クロストーク現象はみられず、良好な表
示特性が得られた。また、充放電電流ロスは実施例1に
比べて約20%減少した。
【0035】比較例1 図10の駆動回路において、放電信号を強制的にカット
することで放電スイッチ58を常にオフ状態とし、放電
機能を動作させなかったこと以外は実施例1と同様にし
てディスプレイを駆動させたところ、蓄積電荷による非
選択素子の発光によるクロストーク現象が発生した。発
光対象のドットと同一データライン上で、かつ、走査方
向に隣接する2つのドットが、次第に輝度を弱めながら
も発光してしまい、表示パターンが走査方向に流れるよ
うな表示特性であった。
【0036】比較例2 さらにデータラインスイッチ53を変更し、図17にお
いて説明したように非選択データラインがアース電位と
なるようにしたこと以外は比較例1と同様にしてディス
プレイを駆動させたところ、蓄積電荷による非選択素子
からの発光は起こらなかったが、副パス電流が増大した
ために半選択素子からの発光によるクロストーク現象が
認められた。
【0037】比較例3 さらに走査ラインスイッチ54を変更し、図18におい
て説明したように非選択走査ラインの電位を駆動源55
の電圧にまで高めたこと以外は比較例2と同様にしてデ
ィスプレイを駆動させたところ、クロストーク現象はみ
られず、良好な表示特性が得られた。しかしながら、有
機電界発光素子に駆動源の電圧が逆バイアス方向に長期
間印加されたため、1時間の連続駆動中に10個以上の
ドットが絶縁破壊を引き起こして短絡した。それらのド
ットは非発光化しただけでなく、短絡によるディスプレ
イ表示特性の悪化を招いた。
【0038】
【発明の効果】本発明の発光装置駆動回路では走査ライ
ンの切り替え時にのみ蓄積電荷を放電する放電機能が動
作するので、単純マトリクス型発光装置を駆動する際に
クロストーク現象を抑制して良好な表示特性を得ること
ができ、しかも、発光素子に与えるダメージが小さいの
で長期に渡って安定した表示を持続させることができ
る。
【0039】さらに、蓄積電荷の放電により各発光素子
それぞれに実際に印加される電圧(電流)を正確に制御
することが可能となり、フルカラーディスプレイなどに
おいて正確な階調表示を実施する上でも有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発光装置駆動回路の一例を示す等価回
路。
【図2】本発明の発光装置駆動回路の動作を説明する等
価回路(ELm,n駆動時)。
【図3】本発明の発光装置駆動回路の動作を説明する等
価回路(ELm,n駆動終了時)。
【図4】本発明の発光装置駆動回路の動作を説明する等
価回路(放電機能動作時)。
【図5】本発明の発光装置駆動回路の動作を説明する等
価回路(ELm+1,n+ 1駆動時)。
【図6】本発明の発光装置駆動回路の別の一例を示す等
価回路。
【図7】本発明の発光装置駆動回路の別の一例を示す等
価回路。
【図8】本発明の発光装置駆動回路の別の一例を示す等
価回路。
【図9】実施例1の有機電界発光ディスプレイの構造を
示す図。
【図10】実施例1の発光装置駆動回路を示す等価回
路。
【図11】実施例2の発光装置駆動回路を示す等価回
路。
【図12】従来の有機電界発光素子の構造を示す断面
図。
【図13】従来の発光装置駆動回路の一例を示す等価回
路。
【図14】副パス電流による半選択素子の発光を説明す
る等価回路。
【図15】蓄積電荷による非選択素子の発光を説明する
等価回路(ELm,n駆動時)。
【図16】蓄積電荷による非選択素子の発光を説明する
等価回路(ELm+1, n+1駆動時)。
【図17】従来の発光装置駆動回路の別の一例を示す等
価回路。
【図18】従来の発光装置駆動回路の別の一例を示す等
価回路。
【符号の説明】
1、31 ガラス基板 2、32 陽極 3、33 正孔輸送層 4、34 有機発光層 5、35 陰極 6、15、55 駆動源 10 有機電界発光素子 11、51 データライン 12、52 走査ライン 13、53 データラインスイッチ 14、54 走査ラインスイッチ 16、56 共通電位ライン 17 キャパシタンス(浮遊容量) 18、58 放電スイッチ 19 電流制御機構 20 定電圧ダイオード 21 直流電圧源 57 逆バイアス電圧源 62 保護抵抗 63 ダイオード 64 プルアップ抵抗

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データラインと走査ラインとの電気的交点
    に発光素子を接続した単純マトリクス型発光装置を発光
    させる発光装置駆動回路であって、選択データラインと
    選択走査ラインとの電気的交点に接続された発光対象と
    なる発光素子への駆動が終了してから、前記選択走査ラ
    インとは別の走査ラインに接続された発光素子への駆動
    を開始するまでの走査ライン切り替え時において、前記
    選択データラインもしくは前記選択走査ラインと基準電
    位ラインとの間に発生した蓄積電荷の少なくとも一部を
    放電する放電機能を有することを特徴とする発光装置駆
    動回路。
  2. 【請求項2】放電機能が選択データラインもしくは選択
    走査ラインと基準電位ラインとの間に発生した蓄積電荷
    による電位差を発光素子の発光開始電圧以下にせしめる
    ことを特徴とする請求項1記載の発光装置駆動回路。
  3. 【請求項3】データラインもしくは走査ラインと放電機
    能動作部分との電気的接続位置に、前記放電機構動作時
    に流れる放電電流方向を順方向とする向きに直列接続さ
    れた整流素子が存在することを特徴とする請求項1記載
    の発光装置駆動回路。
  4. 【請求項4】走査ライン切り替え時において選択データ
    ラインと基準電位ラインとの間に発生した蓄積電荷の少
    なくとも一部を放電する放電機能を有することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか記載の発光装置駆動回路。
  5. 【請求項5】発光素子が整流特性を有することを特徴と
    する請求項1記載の発光装置駆動回路。
  6. 【請求項6】発光素子が有機電界発光素子であることを
    特徴とする請求項1記載の発光装置駆動回路。
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