JPH11160607A - 鏡胴のヘリコイド構造 - Google Patents
鏡胴のヘリコイド構造Info
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- JPH11160607A JPH11160607A JP32555997A JP32555997A JPH11160607A JP H11160607 A JPH11160607 A JP H11160607A JP 32555997 A JP32555997 A JP 32555997A JP 32555997 A JP32555997 A JP 32555997A JP H11160607 A JPH11160607 A JP H11160607A
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Abstract
渉する事なく、容易にガタツキを防止する事ができ、し
かも高精度な鏡胴を得る事ができる鏡胴のヘリコイド構
造を提供する。 【解決手段】内周面に螺旋状に突出した内ヘリコイド1
8を有する固定筒4と、外周面に外周ギア7を設け、そ
の外周ギア7に螺旋状に刻み込んだ外ヘリコイド8を有
する回転カム筒1とを備え、前記外ヘリコイド8と前記
内ヘリコイド18とが螺合する鏡胴のヘリコイド構造に
おいて、前記外ヘリコイド8の底は、前記外周ギア7の
破線で示すギア底よりも前記外周面から見て深い位置に
ある構成とする。
Description
れる鏡胴の構成に関するものである。
ギア部に溝を設ける事によって外ヘリコイドを形成した
タイプのヘリコイド構造が用いられている。これは、同
じく鏡胴を構成する固定筒の内周に設けられた内ヘリコ
イドと、前記回転筒の外ヘリコイドとが螺合し、ヘリコ
イド結合するものであり、光軸方向の長さを短くする事
ができる構造であって、有利である。この場合、鏡胴を
構成する筒は一般的に樹脂成形品であるので、例えば金
型製作当初は外ヘリコイドの底を深めに作っておき、後
に現合により内ヘリコイド先端との隙間を減らすように
金型を削る事により増肉し、ガタツキを防止するという
事が行われる。
コイドの底が外周ギアの底よりも浅くなると、相手ギア
先端と干渉するという問題が生じる。従来は、これらを
同じ深さにするか、或いはギア底又はギア先端が逃げる
ように歯形を変えるか、若しくは金型製作と実際のヘリ
コイドの形成工程を高精度に管理するという事が行われ
ていた。その場合、現合後の外ヘリコイドの底は、内ヘ
リコイドの先端と略一致するが、現合を行うのは外ヘリ
コイドの側なので、最終的な位置は内ヘリコイドの先端
によって決まってしまう。故に、別々の部品である固定
筒と回転筒の、それぞれ内ヘリコイド先端と外周ギアの
底を合わせるのは困難である。
手ギア先端と干渉する事なく、容易にガタツキを防止す
る事ができ、しかも高精度な鏡胴を得る事ができる鏡胴
のヘリコイド構造を提供する事を目的とする。
に、本発明では、内周面に螺旋状に突出した内ヘリコイ
ドを有する固定筒と、外周面にギア部を設け、そのギア
部に螺旋状に刻み込んだ外ヘリコイドを有する回転筒と
を備え、前記外ヘリコイドと前記内ヘリコイドとが螺合
する鏡胴のヘリコイド構造において、前記外ヘリコイド
の底は、前記ギア部のギア底よりも前記外周面から見て
深い位置にある構成とする。また、前記外ヘリコイドの
底が前記内ヘリコイドの先端に近接するように、前記回
転筒の金型を調整する構成とする。尚、前記回転筒は、
本発明の実施形態で言うところの回転カム筒の事であ
る。
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一
実施形態の基本的な構成を模式的に示す分解斜視図であ
る。同図に示すように、1は回転カム筒、2は直進筒、
3は第二成分玉枠、4は固定筒、5はカメラボディーで
あり、直進筒2は回転カム筒1内にバヨネット結合さ
れ、第二成分玉枠3は直進筒2を介して回転カム筒1に
カム結合され、回転カム筒1は固定筒4にヘリコイドに
よって結合し、固定筒4はカメラボディー5にビス止め
される構成である。筒の数は従来の4個に対して本実施
形態では3個であり、第二成分玉枠3を含みそれぞれ光
軸(一点鎖線で示す)と同軸関係である。詳しくは後述
する。
る透明のレンズバリア6が取り付けられており、また後
端外周には外周ギア7が設けられていて、その周囲数カ
所には外ヘリコイド8がギア底よりも深くなるように螺
旋状に刻み込まれている。後述するように、この外周ギ
ア7が受ける駆動力により、回転カム筒1が回転駆動さ
れ、そのとき外ヘリコイド8の働きにより、光軸方向に
も駆動される。
が取り付けられていて、そこには第一成分レンズ10が
設けられており、また後端外周には直進筒フランジ11
が設けられていて、その周囲数カ所(本実施形態では3
カ所)には直進結合部12が外側に向かって突出してい
る。更にフランジ11の前方には、所定の間隔をおいて
バヨネット用フランジ13が設けられていて、その周囲
数カ所(本実施形態では3カ所)には回転カム筒1の導
入用逃げ部14が切り欠かれている。そして、直進筒2
の周囲前方から後端にかけて、直進ガイド15が前記各
フランジ内周にも及ぶ切り欠きとして数カ所(本実施形
態では3カ所)設けられている。
ズ16が設けられており、また周囲数カ所(本実施形態
では3カ所)にはカムピン17が外側に向かって突出し
ている。さらに、固定筒4の内周には内ヘリコイド18
が螺旋状に内側に向かって突出しており、また内側周囲
数カ所(本実施形態では3カ所)には前方から後端にか
けて、直進ガイド19が溝切りされている。
って収納部20が設けられており、ここに駆動用長ギア
21が収納される。また、収納部20と固定筒4の外周
に跨るように固定筒フランジ22が設けられており、こ
こに開けられた軸穴22aに、カメラボディー5に取り
付けられた軸23が貫通する事により、固定筒4がカメ
ラボディー5に位置決めされる。更に軸23には駆動ギ
ア24が軸着され、ギア押さえ板25により抜け止めさ
れる。
0′を通して駆動用長ギア21と駆動ギア24が噛合す
る。最後に、固定筒フランジ22に別途開けられた止め
穴22bを貫通したビス27が、カメラボディー5に取
り付けられたボス26と螺合する事により、固定筒4が
カメラボディー5に固定される。
図である。同図に示すように、回転カム筒1の後端内周
数カ所(本実施形態では3カ所)にはバヨネット爪28
が設けられており、またそこより前方内周には有底のカ
ム溝29が設けられている。組立時には図1に示す直進
筒2が回転カム筒1に挿入され、バヨネット爪28がそ
れぞれバヨネット用フランジ13に設けられた導入用逃
げ部14を通り、直進筒フランジ11とバヨネット用フ
ランジ13との間に導入される。これにより、回転カム
筒1と直進筒2とが光軸方向一体で回転方向自在に結合
される。回転カム筒1のカム溝29は有底であるので、
直進筒2にカムを形成した場合と異なり、強度上の問題
がない。
挿入され、直進筒2の直進ガイド15を通った第二成分
玉枠3のカムピン17が前記カム溝29と嵌合し、カム
結合する。これにより、回転カム筒1の回転によって第
二成分玉枠3が光軸方向にカム駆動される構成となる。
組み立てられたこれらのユニットは、更に固定筒4に挿
入され、回転カム筒1の外ヘリコイド8が固定筒4の内
ヘリコイド18と螺合し、また直進筒2の直進結合部1
2が固定筒4の直進ガイド19と嵌合する。このとき、
回転カム筒1の外周ギア7が、固定筒4の収納部20に
収納された駆動用長ギア21と噛合した状態となる。
内周にバヨネット結合用溝が設けられており、第一成分
玉枠9の先端部外周に設けられたバヨネット結合用フラ
ンジと嵌合する事により、第一成分玉枠9が直進筒2に
バヨネット結合して固定される。また、第一成分玉枠9
の後側外周にバヨネット結合用フランジが設けられてお
り、後記シャッターユニットとバヨネット結合してシャ
ッターを保持する。詳しくは後述する。
びカメラボディー5側のそれぞれ図6に示した軸により
前後で軸支されながら回転する事により、回転カム筒1
の外周ギア7を駆動する構成であるが、固定筒4側には
収納部20先端内側に片方の軸しか付いていないため、
上記のように組み立てられたいわゆる鏡胴ユニット単体
では軸支されない。そこで、図3に固定筒4を後方より
見た斜視図として示すように、収納部20後端に可撓性
を持たせた仮抜け止め凸部30を設け、駆動用長ギア2
1を抜け止めする事により、組立時等の作業性を高めて
いる。この仮抜け止め凸部30は、鏡胴ユニットがカメ
ラボディー5に取り付けられたときには、駆動用長ギア
21から離れ、機能しない。
動作を説明すると、まず、図示しないモーターの駆動力
によって回転駆動された駆動ギア24により、駆動用長
ギア21が回転駆動され、これにより回転カム筒1の外
周ギア7が回転駆動され、回転カム筒1が回転する。こ
のとき、回転カム筒1の外ヘリコイド8と固定筒4の内
ヘリコイド18とのヘリコイド結合により、回転カム筒
1が回転前進(或いは後退)する。そして、直進筒2は
回転カム筒1と光軸方向に一体に移動するが、固定筒4
の直進ガイド19により、直進結合部12が直進ガイド
されているので、回転せずに直進のみする。
0等より成る第一成分ユニットは、直進筒2と一体に移
動する。また、第二成分玉枠3,第二成分レンズ16等
より成る第二成分ユニットは、回転カム筒1のカム溝2
9と直進筒2の直進ガイド15とによって形成されるカ
ム機構により、光軸方向に移動する。
面を模式的に示す図である。同図の一点鎖線で示した光
軸より下半分が省略されている。同図に示すように、こ
の例においては、直進筒2′が回転カム筒1′の外側に
位置しており、第一成分ユニット51及び第二成分ユニ
ット52は従来と同様に配置されている。この場合、直
進筒2′に外力が加わると、これが回転カム筒1′に伝
達され、回転カム筒1′からヘリコイド結合部を通して
固定筒4′に伝達されるので、部材を2段階で介する事
となり、強度的に不利となる。
カム筒1が外側に位置しており、ここに加わった外力
は、ヘリコイド結合部を通して直接に固定筒4に伝達さ
れるので、強度的に有利である。
断面図である。上記基本構成で説明した事と同様にし
て、回転カム筒1の先端にはレンズバリア6が取り付け
られており、直進筒2は回転カム筒1内に後端でバヨネ
ット結合されている。また、第一成分玉枠9は、直進筒
2内にその先端において矢印aで示す部分でバヨネット
結合により固定されており、シャッターユニット32
は、第一成分玉枠9の外周りにその後端において矢印b
で示す部分でバヨネット結合により固定されている。さ
らに、第二成分玉枠3は、直進筒2を介して回転カム筒
1にカムピン17でカム結合されている。
としてG1,G2が取り付けられており、第二成分玉枠
3には、上記第二成分レンズ16としてG3,G4が取
り付けられている。回転カム筒1は、その後端に設けら
れている外ヘリコイド8と、固定筒4の内周に設けられ
ている内ヘリコイド18により、固定筒4内にヘリコイ
ド結合されている。また、33はシャッターユニット3
2と固定筒4側を電気的に結合するフレキシブル基板で
ある。
縦断面図である。同図に示すように、回転カム筒1を回
転駆動する駆動用長ギア21は、図示しない固定筒4外
周に設けられた収納部20内で、その収納部20の先端
内側より後方に向かって突出している軸34と、カメラ
ボディー5より前方に向かって突出している軸35とに
より、前後において軸支されている。駆動用長ギア21
と噛合する駆動ギア24は、収納部20側に設けられた
固定筒フランジ22をカメラボディー5に取り付けられ
た軸23が貫通した後に、その軸23に軸着され、ギア
押さえ板25により抜け止めされて、軸周りに回転自在
に取り付けられる。
の間に働く力により軸間が開き、ギアの歯飛びや駆動力
不足の原因となっていた。またそれを防ぐため、別途補
強部材により、軸間が開かないようにしている例もある
が、本実施形態においては、固定筒フランジ22と駆動
ギア24の軸23とが嵌合して強固に結合するため、補
強部材を用いなくても軸間が開かない。さらに、その近
傍を図1に示したビス止め等で固定する事により、より
強固な結合とする事ができる。
後方より詳細に見た図であり、仮沈胴端に位置する状態
を表している。同図に示すように、回転カム筒1の内周
には3カ所のバヨネット爪28a,28b,28cが略
等分上に設けられており、直進筒2の破線で示したバヨ
ネット用フランジ13の周囲3カ所に切り欠かれた導入
用逃げ部14a,14b,14cに対応している。ま
た、回転カム筒1の外周には外周ギア7が設けられてい
て、そこには図の左上に示すように、駆動用長ギア21
が噛合している。
導入用逃げ部14a,14b,14cについては、それ
ぞれの箇所で幅と高さを異ならせているため、対応する
部分に合致したとき以外は、バヨネット爪は導入用逃げ
部の周辺のいずれかの位置に係合する事となり、各々の
爪は直進筒2のバヨネット用フランジから外れない。故
に、回転カム筒1が一回転近く回転する場合でも、各々
の筒が光軸方向一体に保たれ、また互いに傾く事はな
い。
1及び直進筒2を組み立てた後、矢印cで示す回転量だ
け回転カム筒1を回転させ、この状態で駆動長ギア21
を後方から差し込むと、駆動長ギア21が、矢印dで示
すように、回転カム筒1の外周ギア7の非ギア部、つま
りカメラ使用時にギア部としては不必要な部分と干渉
し、この状態から矢印Wで示すワイド(広角端)側へは
回転する事ができなくなるので、仮の沈胴ストッパーと
なり、固定筒4から回転カム筒1及び直進筒2が外れな
くなるので、カメラ組立時の作業性がよくなる。
態よりも図の矢印Tで示すテレ(望遠端)側にあり、図
示しないカメラボディー5に設けられたストッパーによ
り規制される。尚、このズーム鏡胴のユニット単品状態
で、上述したように駆動長ギア21も仮止めされるの
で、ユニット単体で不用意に分解する事ができなくな
り、更に便利となる。
を図7とは違う形にした場合を示す図である。同図に示
すように、回転カム筒1のバヨネット爪28′a,2
8′b,28′c及び直進筒2のフランジ13の導入用
逃げ部14′a,14′b,14′cを、コの字形にし
たり幅をより小さくしたりして、図7より爪の高さを抑
えた形状とし、径方向のスペース上有利になる。また各
々の爪及び導入用逃げ部の形状は、図7と同様、対応す
る部分が合致したとき以外は外れないようになってお
り、同様の効果が得られる。
第一成分玉枠9前部のバヨネット結合要部を模式的に示
す図である。図9(a)は直進筒2を正面より見た状態
を表しており、その内周に被写体側リブAとフィルム側
リブBとが3カ所で交互に並んでいる。これを側面縦断
面で見ると(b)のようになり、第一成分玉枠9のバヨ
ネットフランジ38が各リブA,Bの間に圧入される事
によって固定される構成となっている。尚、この図の一
点鎖線で示す光軸から下半分は省略している。
な第一成分玉枠9の回転位置で直進筒2に嵌め込み、フ
ィルム側リブBにバヨネットフランジ38を当接させ、
更に直進筒2の逃げ部37に、第一成分玉枠9に取り付
けられた後述するシャッターユニット32のシャッター
外周凸部39を挿入し、第一成分玉枠9を(b)に示す
ように右回転させると、各バヨネットフランジ38の矢
印で示す先端が、図9(a)において破線で示す被写体
側リブAの位置決め用当たりに当接し、第一成分玉枠9
が直進筒2に固定される。
2の内周に設けられた回転規制凸部36に対して反時計
回り側に隣接した位置になる事により、第一成分玉枠9
に取り付けられた図示しないシャッターユニット32
は、時計回り方向の回転を規制される。
ユニット32及び第一成分玉枠9後部のバヨネット結合
要部を模式的に示す図である。図11(a)はシャッタ
ーユニット32を正面より見た状態を表しており、その
内周に被写体側リブA′とフィルム側リブB′とが3カ
所で交互に並んでいるのが分かる。これを側面縦断面で
見ると(b)のようになり、第一成分玉枠9のバヨネッ
トフランジ41が各リブA′,B′の間に挿入される構
成となっている。尚、この図の一点鎖線で示す光軸から
下半分は省略している。
な第一成分玉枠9の回転位置でシャッターユニット32
に嵌め込み、フィルム側リブB′にバヨネットフランジ
41を当接させ、第一成分玉枠9を(b)に示すように
右回転させると、各バヨネットフランジ41の矢印で示
す先端が、図11(a)において破線で示す被写体側リ
ブA′の位置決め用当たりに当接し、第一成分玉枠9が
シャッターユニット32に位置決めされる。また、図1
1に示すシャッター外周凸部39の働きは上述した通り
である。尚、図11(b)に示す40はシャッター羽根
である。
ように第一成分玉枠9が直進筒2に対して圧入によって
固定されると、シャッターユニット32は反時計方向に
は回転する事ができなくなる。一方、シャッター外周凸
部39の時計回り側には、直進筒2の回転規制凸部36
が隣接しているので、シャッターユニット32は時計回
りにもその隙間分しか回転する事ができない。これによ
り、シャッターユニット32の回転が規制されるので、
バヨネット結合が外れて第一成分玉枠9から脱落する事
はなくなる。
32に圧入する事によって固定する事も考えられるが、
一般的にシャッターは、剛性の低いシャッター羽根が弱
い力によって駆動される構成であるため、圧入等によっ
て歪みや変形を与えると、シャッター不良となる恐れが
ある。また、接着によって固定する事も考えられるが、
この場合は接着剤がシャッター羽根付近に流れ込み、シ
ャッター開閉不良となる恐れがある。故に、上記のよう
な構成により、シャッターそのものには余計な力を加え
ずに位置決め,固定するようにしている。
すものであり、同図(a)は縦断面の拡大図、(b)は
固定筒内面の展開図である。(a)に示すように、固定
筒4の内周に設けられた内ヘリコイド18と、回転カム
筒1の後端外周に設けられた外周ギア7の周囲数カ所に
刻み込まれた外ヘリコイド8とが螺合し、ヘリコイド結
合している。このとき、回転カム筒1は一般的に樹脂成
形品であるので、金型製作当初は外ヘリコイド8の底を
二点鎖線で示すように深めに作っておき、後に現合によ
り内ヘリコイド18先端との隙間を減らすように金型を
削る事により増肉し、ガタツキを防止する事が行われ
る。尚、一点鎖線は外周ギア7のピッチ径である。
て破線で示す外周ギア7の底よりも浅くなると、相手ギ
アである駆動用長ギア21のギア先端と干渉するので、
同じ深さにするか或いはもっと深くする必要がある。そ
の場合、現合後の外ヘリコイド8の底は、内ヘリコイド
18の先端と略一致するが、現合を行うのは外ヘリコイ
ド8の側なので、最終的な位置は内ヘリコイド18の先
端によって決まる。
の、それぞれ内ヘリコイド18先端と外周ギア7の底を
合わせるのは困難であるので、固定筒4側の内ヘリコイ
ド18先端がなるべく内側になるように設定しておく方
がよい。この考え方に従って、外ヘリコイド8の底が外
周ギア7の底よりも深くなるように設定しておけば、ギ
アの底を抜けてくる外部からの光を止める効果も得られ
る。
光線42は、通常は同図(b)の固定筒4内面の展開図
で示すように、矢印で示す光軸方向と直角になっている
ので、外周ギア7先端とのクリアランスがどうしても必
要となるが、これを図14(a)に示すように外周ギア
7先端に遮光線逃げ部43を設け、同図(b)及び
(c)の展開図でそれぞれ示すように、矢印で示す光軸
方向を基準とせず、遮光線42を内ヘリコイド18に平
行とし、遮光線逃げ部43を外ヘリコイド8に平行とす
る事により、対応した形とする事で、前記クリアランス
を詰める事ができ、鏡胴径を小さくする事ができる。
尚、ギアの強度はギアの根元で決まるので、外周ギア先
端部のギア幅が狭くなっても強度上問題はない。
である。同図に示すように、回転カム筒1の内周面に
は、カム溝29が設けられており、上記のように第二成
分玉枠3のカムピン17がこれと嵌合し、カム結合す
る。これにより、回転カム筒1の回転によって第二成分
玉枠3が光軸方向にカム駆動される構成である。この場
合、同図においてカム溝に注目すると、括弧で示した範
囲がフォーカス動作を受け持つ部分であり、残りがズー
ム動作を受け持つ部分である。つまり、ズーム領域とフ
ォーカス領域を交互に持つカム機構となっている。
定筒4内周面の内ヘリコイド18と傾きが同じで逆方向
になっている。故に、第二成分玉枠3は、回転カム筒1
の光軸方向移動量と同じ量だけ逆方向に移動する。つま
り、固定筒4に対して静止している。その時、第一成分
玉枠9は、回転カム筒1と一体で移動するので、これに
よりフォーカシングが行われる。
フォーカスを一体的に構成した鏡胴では、ズームとフォ
ーカスが同一の機構によって駆動される。そのような鏡
胴では、従来のフォーカス用レンズのみを別の駆動源に
よって動かしてフォーカスするタイプの鏡胴と比べて、
フォーカス時に駆動される部材が大きいため、慣性等に
よってレリーズタイムラグが大きくなりやすいという問
題がある。これを改善するために、高速で駆動できるよ
うな駆動系を設けると、ズーム動作が速くなりすぎ、カ
メラ使用時に適当な画角を設定するのが難しくなってし
まう。
できるような駆動系を設けた上で、図16に示すフロー
チャートに基づいて、ズーミング時の駆動がフォーカシ
ング時の駆動よりも遅くなるように制御している。同図
に示すように、撮影動作が開始されると、まず、ステッ
プ#5において、使用者によりテレ(望遠側)ズームス
イッチが押されているか否かを判定し、押されていなけ
ればステップ#10に移行する。次に、ステップ#10
において、ワイド(広角側)ズームスイッチが押されて
いるか否かを判定し、押されていなければステップ#1
5に移行する。そして、ステップ#15において、レリ
ーズスイッチが押されているか否かを判定し、押されて
いなければ最初に戻る。
チが押されていれば、ステップ#20に移行し、鏡胴を
テレ方向へゆっくり駆動する。引き続きステップ#25
において、テレズームスイッチがOFFになったか否か
を判定し、なっていなければステップ#20に戻り、駆
動を継続する。ステップ#25において、テレズームス
イッチがOFFになったら最初に戻る。
イッチが押されていれば、ステップ#30に移行し、鏡
胴をワイド方向へゆっくり駆動する。引き続きステップ
#35において、ワイドズームスイッチがOFFになっ
たか否かを判定し、なっていなければステップ#30に
戻り、駆動を継続する。ステップ#35において、ワイ
ドズームスイッチがOFFになったら最初に戻る。
チが押されていればステップ#40に移行して測距,測
光を行い、引き続きステップ#45で、測距データに基
づいて鏡胴を全速力で駆動し、フォーカス動作を行った
後に停止させ、ステップ#50において撮影を行い、最
後にステップ#55で鏡胴を全速力で繰り込み、待機位
置で停止させて終了する。尚、駆動速度及び停止の制御
はPWM制御にて行う。また、電源電圧が低下している
ときは、ノーマル時と比較してズームスピードをフォー
カススピードに対して相対的に速くする。
Fになれば直ちに駆動を止めて最初に戻る訳ではなく、
後述するステップズームの或所定のポジションに到達す
るまでは駆動が継続される。本フローチャートは、具体
的には示されていないこれらの動作も含むものとする。
ズームファインダーの構成を示す分解斜視図である。同
図に示すように、略L字形をした箱状の台板61の長尺
部分には、ファインダーズームレンズFG1,FG2が
光軸方向に連なって配置され、ガイド軸62によって光
軸方向に摺動自在に取り付けられている。それぞれのフ
ァインダーズームレンズは、付勢スプリング63により
常に互いに引き合う力を与えられている。そして、台板
61の下面には止めピン65にて回転カム板64が回転
自在に取り付けられ、その上面で回転中心の周りに設け
られたG1用カム溝64a及びG2用カム溝64bが、
それぞれファインダーズームレンズFG1,FG2から
下に延びた突起と嵌合する事によりカム結合している。
デンサーレンズ68はそれぞれ台板1上の所定の場所に
取り付けられる。さらに、台板61の側面には、ファイ
ンダー画面の形状を変化させるC,H,P(クラシッ
ク,ハイビジョン,パノラマの各サイズ)切換機構69
が取り付けられ、その画枠の外側から反転プリズム70
を収納したプリズム押さえ台板71が取り付けられる。
最後に、台板61の上面に蓋72が取り付けられる。
の駆動ギア24と連動して矢印T(望遠端)方向或いは
W(広角端)方向に回転する事により、ファインダーズ
ームレンズFG1,FG2が互いに接近,遠離するよう
に光軸方向に駆動され、ズーミングに合わせてファイン
ダーの画角が変化する仕組みである。また、ファインダ
ーに入射した被写体からの光は、ファインダーズームレ
ンズFG1,FG2を通過し、ミラー66に反射された
後にコンデンサーレンズ68を通過して、C,H,P切
換機構69を経て反転プリズム70により反転され、最
後に接眼レンズ67を通過して使用者の眼に到達する構
成である。
1,FG2のそれぞれ角部より出ているガイド片Fa,
Fbが、図示しない弾性部材によって台板61に設けら
れている回転止めレール面73に、押しつけられながら
摺動する構成である事により、ファインダーズームレン
ズFG1,FG2の回転を防止している。また、この機
構を利用する事により、後述する視差の補正を行う事も
できる。
ンズシャッターカメラの外観を模式的に示す斜視図であ
る。同図において、74はズーム鏡胴、75はファイン
ダー窓であり、76は上述のレリーズスイッチ、T,W
は同じく上述のそれぞれテレズームスイッチ,ワイドズ
ームスイッチである。また、77は後述するモード切換
スイッチであり、通常モード,マクロモード,風景モー
ドを切り換える働きをする。
ターカメラの制御系を示すブロック図である。同図にお
いて、CPUは例えばマイクロコンピュータにより構成
される制御部であり、そこにはレリーズスイッチ76,
テレズームスイッチT,ワイドズームスイッチW,モー
ド切換スイッチ77が接続されている。レリーズスイッ
チ76は、半押し,全押しの状態に応じてそれぞれS
1,S2の二段階に切り替わる。さらに、CPUからの
指令を受けたモータードライバー78によりモーターM
が回転し、ズーム鏡胴,ファインダーを駆動する構成で
ある。
図示しない回転羽根が、同じく図示しないフォトインタ
ラプタの光束を遮る頻度を、モーター回転量検出器79
によりモーター回転量として検出し、CPUに情報伝達
している。さらに、後述する位置検出スイッチ80によ
りズーム鏡胴の位置を検出し、CPUに情報伝達してい
る。これらの構成により、後述するようなファインダ
ー,ズーム鏡胴の制御を行う。
位置検出スイッチ80を設けた様子を示す図であり、
(a)が平面図、(b)が側面縦断面図である。ズーム
鏡胴部分の構成に関しては、上記図5に示したものとほ
ぼ同じである。図20の場合、固定筒4の上部は軸方向
に切り欠かれて、位置検出スイッチ80が取り付けられ
るようになっている。
て配置された第1接片82と第2接片84とから成る。
第1接片82は、同図(a)に示すように、概ね梯子状
の形状を有し、複数の貫通穴87と横断部86とが軸方
向に交互に配置されている。この貫通穴87と横断部8
6の下を、同図(b)に示す直進筒2のスイッチ突起8
1がズーム鏡胴の駆動に伴って移動する。スイッチ突起
81が横断部86に当接すると、第1接片82が押し上
げられ、その後端部83が第2接片84の後端部85か
ら離れて非導通状態となる。
位置するときに、第1接片82は元の位置に復帰して第
2接片84と導通状態となる。横断部86と貫通穴87
とは、ズーム鏡胴の図15で示したズーム領域とフォー
カス領域との各部それぞれに対応して配置されている。
インダーのファインダーカム曲線を表しており、撮影光
学系(ズーム鏡胴)の第一成分レンズ10がリニア、即
ち回転量に対する移動量が一定の場合の焦点距離に対応
している。ここでは横軸に回転カム板64のカム回転量
を取り、縦軸にファインダーズームレンズ(FG1,F
G2)の移動量を取っている。横軸に示した1〜5の数
字は、ステップズームの各ポジションを示しており、W
IDE(広角端)からTELE(望遠端)までの各段階
となっている。尚、各ポジションの間の位置には停止し
ないので、そこは構図確認には使用しない。
合の良いようにズーム曲線を設定しているので、同図に
示すように、撮影光学系のズームの動きに対応するよう
にファインダーカム曲線を構成すると、ポジション1か
ら2へ移行する際に、図の○印で示したFG1を駆動す
るカムの圧力角が大きくなりすぎ、ファインダーズーム
レンズの駆動トルクアップや駆動不良、及びファインダ
ー像の揺れ等の原因となる。そこで、図22に括弧にて
示すように、ポジション1からポジション2までのFG
1のファインダーカム曲線を略直線にする事により圧力
角をならし、特に圧力角が大きいところをなくす事が有
効となる。
用しないのであるから、各ステップ間でのファインダー
のズーム動作は、ズーム鏡胴のズーム動作とは無関係に
構成する事ができ、上記のような構成としても実用上何
等差し支える事はない。尚、FG2はファインダーの視
度が一定になるように、FG1の動きに合わせて動作す
るように構成されている。
1,FG2の通常位置を示すファインダーカム曲線にお
いて、ズーム停止位置調整範囲を示す図である。本実施
例で示したようなズームとフォーカスを鏡胴のカムで行
うタイプの鏡胴では、撮影時には、位置検出スイッチ8
0を基準に鏡胴を駆動してフォーカシングを行うため、
撮影シーケンス開始前の鏡胴の停止位置は、撮影結果に
影響を与えない。そのため、撮影系に関しては、ズーム
の停止位置は、基準となるスイッチ80を検出可能な位
置であれば自由である。
いて、矢印で示すようなズーム停止位置調整範囲を設
け、ズーム鏡胴とファインダーとの間の組立上のガタや
部品の精度誤差等による視野範囲のズレを修正する事が
可能となる。そこで、撮影シーケンス(フォーカシン
グ)開始前の待機ポジションを調整する事により、ファ
インダーの視野率を最適にする事ができる。また、広角
端側から望遠端側へズームしたときとその逆とでは、ギ
アのバックラッシュ等のガタ分だけ停止位置がずれるの
で、視野範囲が同じになるように停止位置を調整し、ズ
ーム停止させる。
を示すブロック図である。同図に示すように、カメラ本
体91のファインダー窓75を通してファインダー接眼
部75′から調整用カメラ92によりチャート93を観
察し、得られたデータを調整機94に送り込み、ここで
補正量を計算してカメラ本体91内のROMに書き込む
事で、ズーム鏡胴74の停止位置を調整する。具体的な
手順としては、図25にフローチャートで示すように、
ファインダー倍率を測定し、これによるズーム停止位置
の補正量を計算し、ROMに書き込むという事になる。
これは、カメラ生産時に1台ずつ調整を行ってもよい
し、同一金型による部品で組み立てた製品は同等とみな
し、その全製品に同じデータを書き込んでもよい。
1,FG2の通常位置を示すファインダーカム曲線にお
いて、各モード時のズーム待機位置を示す図である。マ
クロ撮影で接写を行う場合は、通常撮影より撮影範囲が
狭くなるので、実際に撮影される範囲をファインダー視
野枠内に表示するため、全域マクロモードのときは、ス
テップズーム各ポジションに対して図の長い矢印で示
す、通常より望遠側で待機する。逆に、風景撮影で無限
遠を撮影する場合は、通常撮影より撮影範囲が広くなる
ので、実際に撮影される範囲をファインダー視野枠内に
表示するため、全域風景モードのときは、ステップズー
ム各ポジションに対して図の短い矢印で示す、通常より
広角側で待機する。
開始前の待機位置を、マクロモードではより望遠側にし
て視野率を合わせ、風景モードではより広角側にして視
野率を合わせる事になる。図27は、ズーム待機の手順
を示すフローチャートである。撮影動作が開始される
と、まず、同図のステップS5において、図18で示し
たレリーズスイッチ76,ズームスイッチT,W等の各
種スイッチのいずれかがONになっているか否かをチェ
ックし、ONになっていなければステップS10に移行
する。ステップS10において、図18で示したモード
切換スイッチ77によりマクロモードとなっているか否
かを判定し、マクロモードであればステップS15に移
行する。
胴待機位置がマクロ待機位置か否かを判定し、マクロ待
機位置でなければステップS20に移行し、ズーム鏡胴
をマクロ待機位置へ移動させて最初に戻る。ステップS
15においてマクロ待機位置であればそのまま最初に戻
る。また、上記ステップS5において、各種スイッチの
いずれかがONになっていればステップS25に移行
し、各シーケンス動作を行った後に最初に戻る。尚、そ
のシーケンスがズームであった場合は、モードに応じた
位置で停止する。また、上記ステップS10において、
マクロモードでなければステップS30に移行する。
ッチ77により風景モードとなっているか否かを判定
し、風景モードであればステップS35に移行する。ス
テップS35において、現在のズーム鏡胴待機位置が風
景待機位置か否かを判定し、風景待機位置でなければス
テップS40に移行し、ズーム鏡胴を風景待機位置へ移
動させて最初に戻る。ステップS35において風景待機
位置であればそのまま最初に戻る。上記ステップS30
において、風景モードでなければステップS45に移行
する。
胴待機位置が通常待機位置か否かを判定し、通常待機位
置でなければステップS50に移行し、ズーム鏡胴を通
常待機位置へ移動させて最初に戻る。ステップS45に
おいて通常待機位置であればそのまま最初に戻る。
はなく、望遠端のみマクロモードとする事ができるいわ
ゆるテレマクロの構成の場合には、ファインダーカム曲
線は図28のようになり、通常の望遠端から矢印で示す
テレマクロの状態にすると、ファインダーカムにより視
野範囲を狭くするとともに、視度が近距離のものに合う
ような仕組みとする事もできる。
ング動作に連動して撮影範囲に対する視野範囲及び/或
いは撮影距離に対する視度が調整される場合のファイン
ダーカム曲線を示す図である。同図において、破線は元
のズーム曲線、実線は本実施形態のファインダーカム曲
線を示している。撮影レンズは、一般にその撮影距離
(フォーカス位置)によって撮影画角が変化する。一方
本実施例の鏡胴−ファインダーシステムでは、フォーカ
スを行うとファインダーカムも駆動されるので、ファイ
ンダーのカムを撮影距離に応じた画角及び/又は視度に
なるように設定する事により、より正確な画角及び/又
は視度でファインダー像を示す事が可能となる。
イッチ76はS1,S2の2段階となっており、S1の
半押し状態でフォーカス動作を行う事で、より正しい視
野範囲,視度で構図決めをする事ができる。但し、通常
のズーム時に、このままで定速にズーム駆動を行うと、
ファインダー倍率が不連続に変動し、使用者に不快感を
与える事になる。故に、同図(b)に示すように、ファ
インダーズームの駆動スピードを制御して、倍率の変動
が滑らかになるようにする事も可能である。
ンダーレンズを偏心させ、視差(パララックス)の補正
を行うようにしてもよい。これは、上記図17で示した
回転止めレール面73を図30のような波形に加工し、
この面上にファインダーズームレンズFG1(或いはF
G2)のガイド片Fa(或いはFb)を摺動させる事に
より、各ポジション1,2,3…における無限遠から近
接までのフォーカシングに対応してファインダーズーム
レンズFG1(或いはFG2)をガイド軸を中心に回転
させる事により偏心させ、撮影距離に応じたズーム鏡胴
とファインダーとの視差の補正を行おうとするものであ
る。
絞り板や飾りシートの機能を併せ持つ構成とする事もで
きる。図31は、上記図5で示す鏡胴前部の側面縦断面
の拡大図であり、レンズバリア6に別の機能を付加した
構成を示している。即ち、回転カム筒1の先端に取り付
けられたレンズバリア6のフィルム側、言い換えればレ
ンズ側の面(いわゆる裏面)には、鏡胴内の各部品の取
付部分の内面を覆い隠し、外観品質を高めるための裏面
印刷6′が輪状に施されており、その中央部の光軸周り
には、絞り径Sで示す光学的な開口が設けられていて、
従来の絞り板や飾りシートの役割を兼ね備えている。
は、粘着剤6″が塗布されていて、これにより、レンズ
バリア6をワンタッチで回転カム筒1に取り付ける事が
できるようになっている。図32は、機能を付加したレ
ンズバリア6の外観を示す図であり、(a)は正面斜視
図,(b)は背面斜視図,(c)は正面図である。これ
らの図に示すように、レンズバリア6表面或いはレンズ
バリア6と裏面印刷6′との間に「ZOOM LENS
38−115mm」等のレンズの説明や、或いはメー
カー名やカメラ名等の標章を施す事により、更に外観品
質を高める事ができる。以上のような構成により、鏡胴
における部品点数や組立工数の減少を図り、また、主に
光軸方向に関して小型化を図る事ができる。尚、レンズ
バリア6に印刷する事にこだわらず、従来の飾りシート
に絞りの役割をする印刷を施しても良い。
に関する鏡胴のヘリコイド構造の構成は、図13(a)
の縦断面図にて示されており、固定筒の内周に設けられ
た内ヘリコイドと、回転カム筒の後端外周に設けられた
外周ギアの周囲数カ所に刻み込まれた外ヘリコイドとが
螺合し、ヘリコイド結合している構成である。そして、
外ヘリコイドの底を破線で示す外周ギアの底よりも深く
してある。このとき、回転カム筒は一般的に樹脂成形品
であるので、金型製作当初は外ヘリコイドの底を二点鎖
線で示すように深めに作っておき、後に現合により内ヘ
リコイド先端との隙間を減らすように金型を削る事によ
り増肉し、ガタツキを防止する事が行われる。
回転筒の外ヘリコイドの底が相手ギア先端と干渉する事
なく、容易にガタツキを防止する事ができ、しかも高精
度な鏡胴を得る事ができる鏡胴のヘリコイド構造を提供
する事ができる。
ヘリコイドの底が相手ギア先端と干渉する事なく、しか
もギアの底を抜けてくる外部からの光を止める効果が得
られる。また、請求項2によるならば、現合で金型を調
整する事により、容易にガタツキを防止する事ができ、
しかも高精度な鏡胴を得る事ができる。
示す分解斜視図。
示す図。
に見た図。
た場合を示す図。
図。
式的に示す図。
模式的に示す図。
式的に示す図。
部を模式的に示す図。
御を示すフローチャート。
図。
す斜視図。
ック図。
を示す図。
を表す図。
態を表す図。
範囲を示す図。
図。
ト。
す図。
曲線を示す図。
例を示す図。
す図。
す側面縦断面図。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 内周面に螺旋状に突出した内ヘリコイド
を有する固定筒と、外周面にギア部を設け、該ギア部に
螺旋状に刻み込んだ外ヘリコイドを有する回転筒とを備
え、前記外ヘリコイドと前記内ヘリコイドとが螺合する
鏡胴のヘリコイド構造において、 前記外ヘリコイドの底は、前記ギア部のギア底よりも前
記外周面から見て深い位置にある事を特徴とする鏡胴の
ヘリコイド構造。 - 【請求項2】 前記外ヘリコイドの底が前記内ヘリコイ
ドの先端に近接するように、前記回転筒の金型を調整す
る事を特徴とする請求項1に記載の鏡胴のヘリコイド構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32555997A JP3879209B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 鏡胴のヘリコイド構造 |
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JP32555997A JP3879209B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 鏡胴のヘリコイド構造 |
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JPH11160607A true JPH11160607A (ja) | 1999-06-18 |
JP3879209B2 JP3879209B2 (ja) | 2007-02-07 |
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JP (1) | JP3879209B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001083387A (ja) * | 1999-09-10 | 2001-03-30 | Canon Inc | レンズ鏡筒及び該レンズ鏡筒を有する投射表示装置 |
-
1997
- 1997-11-27 JP JP32555997A patent/JP3879209B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001083387A (ja) * | 1999-09-10 | 2001-03-30 | Canon Inc | レンズ鏡筒及び該レンズ鏡筒を有する投射表示装置 |
JP4508318B2 (ja) * | 1999-09-10 | 2010-07-21 | キヤノン株式会社 | レンズ鏡筒及び該レンズ鏡筒を有する投射表示装置 |
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