JPH11160222A - 膜の貫通欠陥検出方法及び膜の貫通欠陥検出装置 - Google Patents

膜の貫通欠陥検出方法及び膜の貫通欠陥検出装置

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JPH11160222A
JPH11160222A JP32275997A JP32275997A JPH11160222A JP H11160222 A JPH11160222 A JP H11160222A JP 32275997 A JP32275997 A JP 32275997A JP 32275997 A JP32275997 A JP 32275997A JP H11160222 A JPH11160222 A JP H11160222A
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film
detection
defect
detecting
membrane
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JP32275997A
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English (en)
Inventor
Yukinori Tagami
幸徳 田上
Kenji Shimada
堅治 島田
Koichi Tamura
孝市 田村
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、膜の検出面から染み出した液体を
検出素材に転写することで膜の貫通欠陥を容易に検出す
ることが出来、簡単な構成で作業能率を向上した膜の貫
通欠陥検出方法及び膜の貫通欠陥検出装置を提供するこ
とを可能にすることを目的としている。 【解決手段】 送り出し軸2a及び巻き取り軸2bに巻
回されて搬送される膜1の加圧面側に設けられた噴射口
5aから水を噴射し、膜1に貫通欠陥が存在した場合に
膜1の検出面から染み出した水を検出ロール7に転写す
ることで膜1の貫通欠陥を検出するように構成したこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜の貫通欠陥を検
出するための膜の貫通欠陥検出方法及び膜の貫通欠陥検
出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、膜の貫通欠陥を検出する場合、膜
を気密性を有する2つのボックスで挟んで支持して固定
し、一方のボックスから圧縮空気を送って加圧して他方
のボックスへの空気の漏れを検出することで膜の貫通欠
陥を検出するものがある。
【0003】また、所定の辺を支持して固定した膜の下
側から加圧水を当てて該膜にピンホール等の貫通欠陥が
存在する場合には、該膜の上側表面に水が染み出し、こ
れを目視検査することにより膜の貫通欠陥を検出するも
のもある。
【0004】また、透明膜でない場合には、例えば膜の
片面側からレーザ光等を照射し、もう一方の面側から貫
通欠陥を透過して漏れてくる光を検出するものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例において、膜を気密性を有する2つのボックスで
挟んで支持して固定し、一方のボックスから圧縮空気を
送って加圧して他方のボックスへの空気の漏れを検出す
ることで膜の貫通欠陥を検出する場合には、膜を気密性
を保持して挟むボックスの装着作業及び検査後の取り外
し作業に手間がかかる上、検査装置が大がかりになると
いう問題がある。
【0006】また、膜の上側表面に染み出した水を目視
検査することにより膜の貫通欠陥を検出する場合には、
水が透明物質であるため、目視検査により見分けること
が困難で作業性が悪いという問題がある。
【0007】また、膜の片面側からレーザ光等を照射
し、もう一方の面側から貫通欠陥を透過して漏れてくる
光を検出する場合には、開口していない貫通欠陥の検出
が出来ないことや透明膜には適用できない等の問題があ
る。
【0008】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、膜の検出面から染み出した液
体を検出素材に転写することで膜の貫通欠陥を容易に検
出することが出来、簡単な構成で作業能率を向上した膜
の貫通欠陥検出方法及び膜の貫通欠陥検出装置を提供せ
んとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る膜の貫通欠陥検出方法は、膜の加圧面側
から液体を噴射し、該膜に貫通欠陥が存在した場合に該
膜の加圧面の反対側の検出面から染み出した前記液体を
検出素材に転写することで膜の貫通欠陥を検出すること
を特徴とする。
【0010】上記構成によれば、膜の検出面から染み出
した液体を検出素材に転写することで膜の貫通欠陥を容
易に検出することが出来る。
【0011】また、前記検出素材に転写された像をテレ
ビカメラにより撮影して膜の貫通欠陥に対応する映像を
分別することで膜の貫通欠陥を検出した場合には、テレ
ビカメラにより撮影した膜の貫通欠陥に対応する映像の
受光量が貫通欠陥のない部位の映像の受光量よりも低下
することを利用して膜の貫通欠陥に対応する映像を容易
に分別することが出来、これにより、膜の貫通欠陥を容
易に検出することが出来る。
【0012】また、本発明に係る膜の貫通欠陥検出装置
は、膜を支持する支持手段または膜を支持して搬送する
膜搬送手段と、前記膜の加圧面側から液体を噴射する液
体噴射手段と、前記液体噴射手段により噴射されて前記
膜に貫通欠陥が存在した場合に該膜の加圧面と反対側の
検出面から染み出した液体を転写する検出素材とを有す
ることを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、支持手段により支持し
て静止状態で固定された膜の加圧面側から液体噴射手段
により所定の圧力で液体を噴射し、該膜に貫通欠陥が存
在した場合に該膜の加圧面の反対側の検出面から染み出
した液体を検出素材に転写することで膜の貫通欠陥を検
出することが出来る。
【0014】また、膜搬送手段により支持して搬送され
る膜の加圧面側から液体噴射手段により所定の圧力で液
体を噴射し、該膜に貫通欠陥が存在した場合に該膜の加
圧面の反対側の検出面から染み出した液体を検出素材に
転写することで膜の貫通欠陥を連続的に検出することが
出来る。
【0015】また、前記膜搬送手段が長尺状の膜を巻回
して送り出す送り出し手段と、長尺状の膜を巻回して巻
き取る巻き取り手段とを有する場合には、送り出し手段
と、巻き取り手段とにより長尺状の膜を連続して搬送す
ることが出来、これにより、長尺状の膜の貫通欠陥の検
出を連続して実施することが出来る。
【0016】また、前記検出素材は、透明若しくは半透
明な板または透明若しくは半透明なパイプの前記膜の検
出面に対応する表面に所定の微細な凹凸を施し、且つ、
前記透明若しくは半透明な板または透明若しくは半透明
なパイプの前記膜の検出面に対応する表面と反対側の面
を着色するか若しくは前記透明若しくは半透明な板また
は透明若しくは半透明なパイプの前記膜の検出面に対応
する表面と反対側の面に着色した素材を配置したことを
特徴とする。
【0017】上記構成によれば、透明若しくは半透明な
板または透明若しくは半透明なパイプの前記膜の検出面
に対応する表面に施した微細な凹凸は、乾燥した状態で
は、該微細な凹凸における乱反射により白色を呈してお
り、前記微細な凹凸が膜の検出面から染み出した液体に
濡れると前記微細な凹部に液体が侵入してレンズ効果に
より前記透明若しくは半透明な板または透明若しくは半
透明なパイプの前記膜の検出面に対応する表面と反対側
の面に着色した色彩か、若しくは前記透明若しくは半透
明な板または透明若しくは半透明なパイプの前記膜の検
出面に対応する表面と反対側の面に配置した着色した素
材の色彩が浮き出て容易に液体の存在を検出することが
出来、これにより、膜の貫通欠陥を容易に検出すること
が出来る。
【0018】また、前記検出素材は、着色した板または
着色したパイプの前記膜の検出面に対応する表面に所定
の微細な凹凸を施した素材からなることを特徴とする。
【0019】上記構成によれば、着色した板または着色
したパイプの前記膜の検出面に対応する表面に施した微
細な凹凸は、乾燥した状態では、該微細な凹凸における
乱反射により白色を呈しており、前記微細な凹凸が膜の
検出面から染み出した液体に濡れると前記微細な凹部に
液体が侵入してレンズ効果により着色した板または着色
したパイプの色彩が浮き出て容易に液体の存在を検出す
ることが出来、これにより、膜の貫通欠陥を容易に検出
することが出来る。
【0020】また、前記検出素材の前記膜の検出面に対
応する表面に施した所定の微細な凹凸の表面粗さは、JI
S R6001 の粒度♯30でサンドブラストした表面粗さ相
当よりも微細であれば好ましい。
【0021】また、前記検出素材は、着色した板または
着色したパイプの前記膜の検出面に対応する表面に無地
の布を接触させた素材からなることを特徴とする。
【0022】上記構成によれば、着色した板または着色
したパイプの前記膜の検出面に対応する表面に接触させ
た無地の布は、乾燥した状態では、該布の織り目におけ
る乱反射により白色を呈しており、前記布の織り目が膜
の検出面から染み出した液体に濡れると前記布の織り目
に液体が侵入してレンズ効果により着色した板または着
色したパイプの色彩が浮き出て容易に液体の存在を検出
することが出来、これにより、膜の貫通欠陥を容易に検
出することが出来る。
【0023】また、前記検出素材は、板またはパイプの
前記膜の検出面に対応する表面に無地の色の異なる2枚
の布を張り合わせて接触させた素材からなることを特徴
とする。
【0024】上記構成によれば、板またはパイプの前記
膜の検出面に対応する表面に接触させた無地の色の異な
る2枚の布は、乾燥した状態では、該布の織り目におけ
る乱反射により白色を呈しており、前記2枚の布のうち
前記膜の検出面側の布の織り目が膜の検出面から染み出
した液体に濡れると前記布の織り目に液体が侵入してレ
ンズ効果により他方の色の異なる布の色彩が浮き出て容
易に液体の存在を検出することが出来、これにより、膜
の貫通欠陥を容易に検出することが出来る。
【0025】また、前記検出素材は、前記液体に濡れる
と色の変わる紙からなることを特徴とする。
【0026】上記構成によれば、膜の検出面から染み出
した液体を該液体に濡れると色の変わる紙に転写するこ
とで紙の変色から容易に液体の存在を検出することが出
来、これにより、膜の貫通欠陥を容易に検出することが
出来る。
【0027】また、前記液体が水である場合には、取り
扱いが容易で、安価に且つ容易に入手出来るので好まし
い。
【0028】また、前記検出素材に転写された像を撮影
するテレビカメラと、前記テレビカメラにより撮影した
映像から前記膜の貫通欠陥に対応する映像を分別して該
膜の貫通欠陥を検出する画像処理手段とを有することを
特徴とする。
【0029】上記構成によれば、テレビカメラにより撮
影した膜の貫通欠陥に対応する部位の映像の受光量が貫
通欠陥のない部位の映像の受光量よりも低下することを
利用して画像処理手段により膜の貫通欠陥に対応する部
位の映像を容易に分別することが出来、これにより、膜
の貫通欠陥を容易に検出することが出来る。
【0030】
【発明の実施の形態】図により本発明に係る膜の貫通欠
陥検出方法及び膜の貫通欠陥検出装置の一実施形態を具
体的に説明する。図1は本発明に係る膜の貫通欠陥検出
装置の第1実施形態の構成を示す断面説明図、図2はテ
レビカメラにより撮影した膜の貫通欠陥に対応する映像
及びその部位の受光量の低下により膜の貫通欠陥に対応
する映像を分別する様子を示す図である。
【0031】図1において、1は検査対象となる半透明
で長尺状の膜であり、例えば、幅2mで長さ100m程
度の巻物状で構成され、繰り出し装置Aに設けられた該
膜を巻回して送り出す送り出し手段となる送り出し軸2
aと、該膜を巻回して巻き取る巻き取り手段となる巻き
取り軸2bとにより巻物状に巻回されて所定の速度で連
続して搬送出来るようになっている。
【0032】前記送り出し軸2a及び巻き取り軸2b
は、図示しないモータ等の駆動手段により駆動力が伝達
されて所定の速度で回転駆動され、図示しないフレーム
に回転自在に軸支された膜1の幅寸法に対応する長さを
有するガイドローラ3a,3b,3c,3d,3e,3
f及びガイドローラ3dに圧接されたガイドローラ3g
により張架されつつガイドされて撓みや寄りを防止して
搬送される。
【0033】尚、本実施形態では、膜搬送手段として、
送り出し軸2a、巻き取り軸2b及びガイドローラ3a
〜3g等により巻物状の膜1を巻回しながら搬送するよ
うに構成したが、他の構成として、例えば、幅2mで長
さ3m程度に切断したようなカットシート状の膜1を互
いに圧接して回転駆動されるローラ対等の膜搬送手段に
より挟持して搬送するように構成しても良く、本実施形
態に示した膜搬送手段に限定されるものではない。
【0034】水槽4内の水は循環ポンプ5により汲み上
げられてガイドローラ3cとガイドローラ3dとの間の
膜1の下面である加圧面側に対向して配置された液体噴
射手段となる噴射口5aから所定の圧力で噴射されるよ
うになっている。
【0035】循環ポンプ5に接続され、膜1の加圧面側
から液体として水槽4内の水を噴射する噴射口5aは、
膜1の幅寸法に対応する長さを有する溝状に形成されて
おり、噴射口5aから噴射された水は膜1の幅方向全体
に亘って該膜1の加圧面に対して直線的且つ連続的に吹
き付けられるようになっている。
【0036】噴射口5aから噴射される水の噴射圧力
は、該噴射口5aの溝の開口度や該溝の膜1の幅方向の
長さ及び循環ポンプ5の出力性能により決定されるが、
膜1に存在する貫通欠陥が同一形状の場合には、該水の
噴射圧力が大きいほど膜1の加圧面の反対側の検出面
(図1の上面)からの水の染み出しが速く、且つ、同一
時間では水の染み出し量が多くなる。
【0037】従って、検出したい最小の貫通欠陥の大き
さや検査速度、或いは膜1に対して噴射する水による該
膜1の破れ等の影響を考慮して噴射口5aの溝形状や循
環ポンプ5の出力性能が適宜選択される。
【0038】検出ロール7は、膜1に貫通欠陥が存在し
た場合に該膜1の検出面から染み出した水を検出するた
めの検出素材となるものであり、膜1の幅寸法に対応す
る長さを有する透明または半透明なアクリルパイプ7a
の外表面全域に亘って所定の粗さの微細な凹凸を施し、
該アクリルパイプ7aの内面に対向して外表面が黒色に
着色されたアクリルパイプ7aと略同じ長さを有する駆
動軸7bを挿入配置し、噴射口5aに対向すると共に、
膜1を介して該噴射口5aの反対側(膜1の検出面側)
で、該膜1の検出面に接触して配置される。
【0039】前記検出ロール7のアクリルパイプ7a
は、該アクリルパイプ7aの内部に設けられた駆動軸7
bと一体的に回転するように構成されており、駆動軸7
bは図示しない駆動手段により回転駆動されて膜1の搬
送速度と、アクリルパイプ7aの外周面の移動速度とが
一致するように回転制御される。
【0040】尚、前記検出ロール7のアクリルパイプ7
aの内面と駆動軸7bの外表面とは接触していても良い
し、所定の隙間を有して配置されていても良い。
【0041】前記検出ロール7は、アクリルパイプ7a
の外表面が乾燥した状態では前記微細な凹凸による乱反
射で磨りガラス状に白っぽく見え、該微細な凹凸の凹部
に水が侵入すると該水のレンズ効果により駆動軸7bの
外表面に着色された黒色が浮き出して水の存在を容易に
検出することが出来るようになっている。
【0042】従って、循環ポンプ5により水槽4内の水
を汲み上げて噴射口5aから膜1の加圧面側に水を噴射
し、該膜1に貫通欠陥が存在した場合に該膜1の検出面
から染み出した水を、膜1の搬送速度と同期して回転す
る検出ロール7の外表面で拭い取って該検出ロール7に
転写することで、駆動軸7bの外表面の黒色が浮き出し
て水の存在を容易に検出することが出来、これにより、
膜1の貫通欠陥を容易に検出することが出来るものであ
る。
【0043】前記検出ロール7のアクリルパイプ7aの
外表面に施された所定の粗さの微細な凹凸は、50〜1
00ミクロンの微細なアルミナ粒、珪素粒、セラミック
粒、砂等をアクリルパイプ7aの外表面に吹き付ける所
謂サンドブラスト処理を施して形成することが出来、JI
S R6001 の粒度♯30でサンドブラストした表面粗さ相
当よりも微細であることが好ましく、更に好ましくは、
JIS R6001 の粒度♯36でサンドブラストした表面粗さ
相当よりも微細であれば最適である。
【0044】8は検出ロール7に転写した水を該検出ロ
ール7から除去して検査可能状態に復帰させるためのエ
アーブロー装置であり、検出ロール7の駆動軸7bを回
転可能に支持するホルダ9を軸9aを中心に図1の破線
で示す位置に回動させて起立させ、エアーブロー装置8
から噴出するエアーにより検出ロール7に転写した水を
除去する。
【0045】検出ロール7から水が除去されたら、再び
ホルダ9を軸9aを中心に図1の実線で示す位置に回動
させて検出ロール7を膜1の検出面に接触させてセット
し、後続して搬送される膜1の貫通欠陥検出を実施する
ことが出来るようになっている。
【0046】上記構成によれば、目視検査によっても検
出ロール7の表面に黒色が浮き出すことを容易に確認す
ることが出来るので、膜1の貫通欠陥を容易に検出して
繰り出し装置Aを停止させ、検出ロール7の表面に黒色
が浮き出した位置に相当する膜1の部位にマジック等の
筆記具を用いてマーキングした後、前述のように検出ロ
ール7の水を除去してから更に後続する膜1の貫通欠陥
検出を実施することも出来る。
【0047】本実施形態では、検出ロール7の表面を直
接目視検査するよりも更に簡便な方法で且つ確実に膜1
の貫通欠陥検出を実施するために、検出ロール7の表面
に転写された像をテレビカメラ10により撮影し、該テレ
ビカメラ10により撮影した映像から膜1の貫通欠陥に対
応する部位の映像をパーソナルコンピュータ(以下、単
に「パソコン」という)11に内蔵された画像処理手段に
より分別して膜1の貫通欠陥を検出するように構成して
いる。
【0048】12はテレビカメラ10により検出ロール7の
表面を撮影するための照明であり、テレビカメラ10は膜
1の幅寸法に対応する長さを有して構成されたライン型
CCD(電荷結合デバイス)カメラを使用している。こ
のテレビカメラ10のライン型CCD素子は、例えば、4
096個のCCD素子がライン状に配列され、1つのC
CD素子により500μmの範囲で膜1の幅方向の領域
を撮影することが出来、ライン状に配列された4096
個のCCD素子により膜1の幅方向全域に亘って撮影す
ることが出来るようになっている。
【0049】テレビカメラ10により検出ロール7の表面
に転写された像を撮影することで、検出ロール7の表面
に水が転写された際の色変化や反射光量の変化をパソコ
ン11上の映像の変化で容易に分別して膜1の貫通欠陥を
検出することが出来、ガイドローラ3dに設けた測長エ
ンコーダ13により膜1の搬送位置を検出してパソコン11
上で膜1の貫通欠陥の位置を検出することが出来るよう
になっている。
【0050】図2はテレビカメラ10により検出ロール7
の表面に転写された像を撮影し、パソコン11によって膜
1の貫通欠陥の自動検出を行った際の実際の撮影画像及
びCCD素子の受光量を示す。14は膜1に貫通欠陥が存
在した場合に該膜1の検出面から染み出した水が検出ロ
ール7の表面に転写されて駆動軸7bの表面に着色され
た黒色が浮き出した映像を示す。
【0051】16は撮影した黒色映像14を含むライン15上
において、照明12により照明された検出ロール7の表面
から反射する反射光をライン状に配列された各CCD素
子がとらえた相対的な受光量(輝度)を示す線である。
検出ロール7の表面において黒色映像14以外の部位は白
色映像で撮影されるため、図2に示すように、輝度線16
の黒色映像14に対応する黒色部位16aは受光量が低下
し、それ以外の白色部位16bは前記黒色部位16aの受光
量よりも大きい受光量で略一定値で検出される。
【0052】上述のように、テレビカメラ10を用いて検
出ロール7表面の反射光量により膜1の貫通欠陥を自動
検出する場合、複雑な画像処理回路を必要としないため
最も簡単な検出方法であるが、この場合、検出ロール7
のアクリルパイプ7aの外表面に施された微細な凹凸の
粗さの管理が重要となる。
【0053】即ち、図2の白色部位16bを示す地合の波
は、検出ロール7のアクリルパイプ7aの外表面に施さ
れた微細な凹凸の粗さが粗いほど振幅が大きくなり、該
微細な凹凸の粗さが所定値以上粗くなると、黒色映像14
に対応する黒色部位16aの受光量と同レベルになって、
検出が困難になるという問題がある。従って、検出ロー
ル7のアクリルパイプ7aの外表面に施された微細な凹
凸の粗さは、JIS R6001 の粒度♯30でサンドブラスト
した表面粗さ相当よりも粗くしない方が望ましい。
【0054】上記範囲の表面粗さのアクリルパイプ7a
を有する検出ロール7を使用すれば、図2の輝度線16に
おいて、地合部となる白色部位16bと、水付着部となる
黒色部位16aとを完全に分別することの出来る適当なし
きい値を設定すれば、膜1に貫通欠陥があるかないかを
容易に且つ自動的に検出できる。
【0055】本実施形態では、パソコン11により膜1に
貫通欠陥があるかないかを判定するように構成してい
る。この場合、膜1の貫通欠陥の位置を自動で認知する
ことが出来、膜1の幅方向の位置は、テレビカメラ10に
より撮影したライン型CCD素子のアドレス番号から求
めることが出来、膜1の搬送方向の位置は、ガイドロー
ラ3dに設けた測長エンコーダ13により求めることが出
来る。
【0056】また、一旦、膜1に存在する貫通欠陥を検
出すると、検出ロール7の表面が水に濡れるため、該検
出ロール7の表面を乾かす必要がある。従って、貫通欠
陥検出時はパソコン11からの検出信号を繰り出し装置A
の駆動制御盤に送り、直ちに膜1の搬送動作を停止させ
て膜1の貫通欠陥部にマーキング等の表示を行うと共に
検出ロール7をエアーブロー装置8により乾燥させる。
検出ロール7の乾燥後は再び検出ロール7を膜1の検出
面に接触させて検査が続行される。
【0057】尚、本実施形態では、透明若しくは半透明
なアクリルパイプ7aの内部に外表面を黒色に着色した
駆動軸7bを配置して構成したが、駆動軸7bの外表面
の色は白色以外の他の種々の色を着色しても良い。
【0058】また、透明若しくは半透明なアクリルパイ
プ7aの外表面に微細な凹凸を施すと共に該アクリルパ
イプ7aの内面に直接白色以外の所定の色を着色した場
合でも前述と同様な効果を得ることが出来、更には、ア
クリルパイプ7a自体が白色以外の所定の色素を有して
着色され、その外表面に微細な凹凸を施した場合でも前
述と同様な効果を得ることが出来る。これ等の場合に
は、駆動軸7bの外周面に着色する必要がない。
【0059】次に図3を用いて本発明に係る膜の貫通欠
陥検出方法及び膜の貫通欠陥検出装置の第2実施形態に
ついて説明する。図3は本発明に係る膜の貫通欠陥検出
装置の第2実施形態の構成を示す断面説明図である。
尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符
号を付して説明を省略する。
【0060】本実施形態では、前記第1実施形態の検出
ロール7の代わりに、透明若しくは半透明な板の膜1の
検出面に対応する表面に前記第1実施形態と同様な所定
の微細な凹凸を施し、且つ、前記透明若しくは半透明な
板の膜1の検出面に対応する表面と反対側の面を着色し
て検出素材を構成したものである。
【0061】図3において、21,22は検出素材を構成す
るアクリル板23を挿入部及び取出部で夫々載置する検知
板載置台であり、挿入部側の検知板載置台21上に載置さ
れたアクリル板23はガイドローラ3cと、該ガイドロー
ラ3cに対向して圧接されたガイドローラ24及びガイド
ローラ3d,3gにより挟持搬送されて膜1の検出面
(図3の上面)に密着して搬送された後、取出部側の検
知板載置台22上に排出される。
【0062】前記アクリル板23は、透明若しくは半透明
で、且つ、膜1の幅寸法に対応する幅寸法を有し、且
つ、ガイドローラ3cとガイドローラ24とのニップ部か
らガイドローラ3dとガイドローラ3gとのニップ部ま
での膜1の搬送方向における離間距離よりも長い長さ寸
法を有して構成され、膜1の検出面に対応する表面(図
3の下面)に前記第1実施形態と同様な所定の微細な凹
凸を施し、且つ、膜1の検出面に対応する表面と反対側
の面(図3の上面)を黒色等に着色して検出素材を構成
したものである。
【0063】一方、噴射口5aは可動自在なフレキシブ
ルホース5bを介して循環ポンプ5に接続されると共
に、図示しない移動手段によって図3の矢印a,b方向
(膜1の搬送方向に平行な方向)に移動可能に構成され
ている。
【0064】上記構成において、先ず、検知板載置台21
上に載置されたアクリル板23をガイドローラ3c,24に
より挟持して膜1に密着させて該膜1を一体的に図3の
右方向に搬送し、アクリル板23の搬送方向両端部がガイ
ドローラ3cとガイドローラ24とのニップ部及びガイド
ローラ3dとガイドローラ3gとのニップ部の両方で挟
持されて支持された状態で膜1及びアクリル板23の搬送
動作を停止させる。
【0065】この時、噴射口5aは図3の左側のホーム
ポジションで待機しており、水槽4内の水を循環ポンプ
5により汲み上げて噴射口5aから所定の圧力で噴射す
ると同時に該噴射口5aを図3の矢印b方向に所定速度
で移動させてガイドローラ3cとガイドローラ24とのニ
ップ部からガイドローラ3dとガイドローラ3gとのニ
ップ部までに亘る膜1の加圧面(膜1の下面)全域に水
を噴射する。
【0066】その後、噴射口5aからの水の噴射を停止
させ、膜1及びアクリル板23を一体的に図3の右方向に
搬送し、膜1は巻き取り軸2bにより巻回され、アクリ
ル板23は検知板載置台22上に排出される。
【0067】これと同時に、噴射口5aを図3の矢印a
方向に移動して図3の左側のホームポジションに待機さ
せ、検知板載置台21上に載置された次のアクリル板23を
ガイドローラ3c,24により挟持して後続する膜1に密
着させ、一体的に図3の右方向に搬送して前述と同様の
動作が繰り返される。
【0068】一方、検知板載置台22上に排出されたアク
リル板23の検出面(図3の下側面)を目視等により検査
して前記第1実施形態と同様に膜1の貫通欠陥を検出す
ることが出来る。他の構成は、前記第1実施形態と同様
に構成され、同様な効果を得ることが出来る。
【0069】上記構成によれば、透明若しくは半透明な
アクリル板23の膜1の検出面に対応する表面に施した微
細な凹凸は、乾燥した状態では、該微細な凹凸における
乱反射により白色を呈しており、前記微細な凹凸が膜1
の検出面から染み出した水に濡れると前記微細な凹部に
水が侵入してレンズ効果により透明若しくは半透明なア
クリル板23の膜1の検出面に対応する表面と反対側の面
に着色した色彩が浮き出て容易に水の存在を検出するこ
とが出来、これにより、膜1の貫通欠陥を容易に検出す
ることが出来る。
【0070】また、膜1に貫通欠陥が存在した場合に該
膜1の検出面から染み出した水を転写する検出素材の他
の構成として、前記透明若しくは半透明なアクリル板23
の膜1の検出面に対応する表面と反対側の面に白色以外
の所定の色に着色した素材を配置して構成することでも
良い。
【0071】この場合、透明若しくは半透明なアクリル
板23の膜1の検出面に対応する表面に施した微細な凹凸
は、乾燥した状態では、該微細な凹凸における乱反射に
より白色を呈しており、前記微細な凹凸が膜1の検出面
から染み出した水に濡れると前記微細な凹部に水が侵入
してレンズ効果により前記透明若しくは半透明なアクリ
ル板23の膜1の検出面に対応する表面と反対側の面に配
置した着色した素材の色彩が浮き出て容易に水の存在を
検出することが出来、これにより、膜1の貫通欠陥を容
易に検出することが出来る。
【0072】また、前記検出素材の他の構成として、白
色以外の色素を有して所定の色に着色されたアクリル板
23の膜1の検出面に対応する表面に所定の微細な凹凸を
施した素材により構成することでも良い。
【0073】上記構成によれば、白色以外の色に着色し
たアクリル板23の膜1の検出面に対応する表面に施した
微細な凹凸は、乾燥した状態では、該微細な凹凸におけ
る乱反射により白色を呈しており、前記微細な凹凸が膜
1の検出面から染み出した水に濡れると前記微細な凹部
に水が侵入してレンズ効果により着色したアクリル板23
の色彩が浮き出て容易に液体の存在を検出することが出
来、これにより、膜1の貫通欠陥を容易に検出すること
が出来る。
【0074】次に図4を用いて本発明に係る膜の貫通欠
陥検出方法及び膜の貫通欠陥検出装置の第3実施形態に
ついて説明する。図4は本発明に係る膜の貫通欠陥検出
装置の第3実施形態の構成を示す断面説明図である。
尚、前記第1、第2実施形態と同様に構成したものは同
一の符号を付して説明を省略する。
【0075】本実施形態では、前記第1実施形態の検出
ロール7の代わりに、外表面を黒色に着色したパイプと
なる着色ロール31の外表面及び接触ロール33により膜1
の検出面に無地の布となるエンドレスの白地の平織物32
を接触させて検出素材を構成したものである。
【0076】前記白地の平織物32は膜1の幅寸法に対応
する幅寸法を有してエンドレスに構成されており、膜1
の幅寸法に対応する長さを有する着色ロール31、接触ロ
ール33及びガイドローラ34,35により張架して弛みや寄
りが発生しないようにガイドして膜1の搬送速度に同期
した速度で回転駆動される。
【0077】前記白地の平織物32は、乾燥した状態で
は、該白地の平織物32の織り目における乱反射により白
色を呈しており、該白地の平織物32の織り目に水が侵入
すると該水のレンズ効果により着色ロール31の外表面の
黒色が浮き出して水の存在を容易に検出することが出来
るようになっている。
【0078】そして、前記第1実施形態と同様に、循環
ポンプ5により水槽4内の水を汲み上げて噴射口5aか
ら膜1の加圧面側に水を噴射し、膜1に貫通欠陥が存在
する場合には該膜1の検出面から染み出した水を接触ロ
ール33部で膜1の搬送速度と同期して回転する白地の平
織物32により拭い取って該白地の平織物32に転写するこ
とで、該白地の平織物32が濡れ、この部位が着色ロール
31部に到達すると、白地の平織物32の濡れた部位におい
て着色ロール31の外表面の黒色が浮き出して図2に示す
と同様に水の存在を容易に検出することが出来、これに
より、前記第1実施形態と同様に膜1の貫通欠陥を容易
に検出することが出来るものである。
【0079】本実施形態では、乾燥装置36によりエンド
レスに回転する白地の平織物32を連続的に乾燥させるこ
とが出来るため、膜1の貫通欠陥を検出した場合でも、
繰り出し装置Aを停止させることなく連続して膜1の貫
通欠陥の検査を実施することが出来、検査作業の能率を
向上させることが出来る。
【0080】尚、前記実施形態では、膜1の検出面から
染み出した水を転写する検出素材として、外表面を黒色
に着色した着色ロール31の膜1の検出面に対応する表面
に、無地の布となる白地の平織物32を接触させた素材を
用いた場合の一例を説明したが、前記着色ロール31の外
表面の色は白色以外の他の種々の色を着色することでも
前述と同様な効果を得ることが出来る。
【0081】更に他の検出素材として、白色以外の所定
の色に着色した板の膜1の検出面に対応する表面に白地
の平織物32を接触させた素材で構成しても良い。具体的
な構成の一例としては、図3に示す着色ロール31をガイ
ドローラ34,35と同様なガイドローラ31とし、該ガイド
ローラ31と、接触ロール33との間で、且つ、白地の平織
物32に接触して所定の色に着色した板を配置すれば良
い。
【0082】上記構成によれば、着色した板の膜1の検
出面に対応する表面に接触させた白地の平織物32は、乾
燥した状態では、該白地の平織物32の織り目における乱
反射により白色を呈しており、該白地の平織物32の織り
目が膜1の検出面から染み出した水に濡れると該白地の
平織物32の織り目に水が侵入してレンズ効果により着色
した板の色彩が浮き出て容易に水の存在を検出すること
が出来、これにより、膜1の貫通欠陥を容易に検出する
ことが出来る。
【0083】また、前記検出素材は、板またはパイプの
前記膜1の検出面に対応する表面に無地の色の異なる2
枚の布を張り合わせて接触させた素材により構成するこ
とでも良い。
【0084】上記構成によれば、板またはパイプの前記
膜1の検出面に対応する表面に接触させた無地の色の異
なる2枚の布は、乾燥した状態では、該布の織り目にお
ける乱反射により白色を呈しており、前記2枚の布のう
ち前記膜1の検出面側の布の織り目が膜1の検出面から
染み出した水に濡れると前記布の織り目に水が侵入して
レンズ効果により他方の色の異なる布の色彩が浮き出て
容易に水の存在を検出することが出来、これにより、膜
1の貫通欠陥を容易に検出することが出来る。
【0085】また、前記各実施形態では、送り出し軸2
aと巻き取り軸2bにより巻回された長尺状の膜1を検
査する場合について説明したが、所定の大きさに切断さ
れたカットシート状の膜1を支持手段により固定して支
持した静止状態で膜1の加圧面側に液体噴射手段となる
噴射口5aから所定の圧力で水を噴射し、該膜1に貫通
欠陥が存在した場合に該膜1の検出面から染み出した水
を前述の種々の検出素材に転写することで膜1の貫通欠
陥を検出することも出来る。
【0086】また、前記各実施形態において、膜1の加
圧面側から噴射する液体として水を使用した場合につい
て説明したが、水以外の液体として、例えば、各種の電
解液や水溶液等を使用するものでも良く、水に限定する
必要はない。しかしながら、水は取り扱いが容易で、安
価に且つ容易に入手出来るので好ましい。
【0087】また、他の検出素材として、所定の種類の
液体に濡れると色の変わる紙により構成することでも良
い。
【0088】上記構成によれば、膜の検出面から染み出
した所定の種類の液体を該液体に濡れると色の変わる紙
に転写することで紙の変色により容易に液体の存在を検
出することが出来、これにより、膜の貫通欠陥を容易に
検出することが出来る。
【0089】また、前記各実施形態では、被検査対象の
膜としてドライフィルム、ウエット状フィルム、イオン
交換膜等の薄くてシート状或いはロール状の全ての膜を
意味し、その膜に存在する貫通欠陥を検出することが可
能である。
【0090】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、膜の検出面から染み出した液体を検出素材に
転写することで膜の貫通欠陥を容易に検出することが出
来、簡単な構成で作業能率を向上した膜の貫通欠陥検出
方法及び膜の貫通欠陥検出装置を提供することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る膜の貫通欠陥検出装置の第1実施
形態の構成を示す断面説明図である。
【図2】テレビカメラにより撮影した膜の貫通欠陥に対
応する映像及びその部位の受光量の低下により膜の貫通
欠陥に対応する映像を分別する様子を示す図である。
【図3】本発明に係る膜の貫通欠陥検出装置の第2実施
形態の構成を示す断面説明図である。
【図4】本発明に係る膜の貫通欠陥検出装置の第3実施
形態の構成を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1…膜 2a…送り出し軸 2b…巻き取り軸 3a〜3g…ガイドローラ 4…水槽 5…循環ポンプ 5a…噴射口 5b…フレキシブルホース 7…検出ロール 7a…アクリルパイプ 7b…駆動軸 8…エアーブロー装置 9…ホルダ 9a…軸 10…テレビカメラ 11…パソコン 12…照明 13…エンコーダ 14…黒色映像 15…ライン 16…輝度線 16a…黒色部位 16b…白色部位 21,22…検知板載置台 23…アクリル板 24…ガイドローラ 31…着色ロール 32…白地の平織物 33…接触ロール 34,35…ガイドローラ 36…乾燥装置 A…繰り出し装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜の加圧面側から液体を噴射し、該膜に
    貫通欠陥が存在した場合に該膜の加圧面の反対側の検出
    面から染み出した前記液体を検出素材に転写することで
    膜の貫通欠陥を検出することを特徴とする膜の貫通欠陥
    検出方法。
  2. 【請求項2】 前記検出素材に転写された像をテレビカ
    メラにより撮影して膜の貫通欠陥に対応する映像を分別
    することで膜の貫通欠陥を検出することを特徴とする請
    求項1に記載の膜の貫通欠陥検出方法。
  3. 【請求項3】 膜を支持する支持手段または膜を支持し
    て搬送する膜搬送手段と、 前記膜の加圧面側から液体を噴射する液体噴射手段と、 前記液体噴射手段により噴射されて前記膜に貫通欠陥が
    存在した場合に該膜の加圧面と反対側の検出面から染み
    出した液体を転写する検出素材と、 を有することを特徴とする膜の貫通欠陥検出装置。
  4. 【請求項4】 前記膜搬送手段は、長尺状の膜を巻回し
    て送り出す送り出し手段と、長尺状の膜を巻回して巻き
    取る巻き取り手段とを有することを特徴とする請求項3
    に記載の膜の貫通欠陥検出装置。
  5. 【請求項5】 前記検出素材は、透明若しくは半透明な
    板または透明若しくは半透明なパイプの前記膜の検出面
    に対応する表面に所定の微細な凹凸を施し、且つ、前記
    透明若しくは半透明な板または透明若しくは半透明なパ
    イプの前記膜の検出面に対応する表面と反対側の面を着
    色するか若しくは前記透明若しくは半透明な板または透
    明若しくは半透明なパイプの前記膜の検出面に対応する
    表面と反対側の面に着色した素材を配置したことを特徴
    とする請求項3または請求項4に記載の膜の貫通欠陥検
    出装置。
  6. 【請求項6】 前記検出素材は、着色した板または着色
    したパイプの前記膜の検出面に対応する表面に所定の微
    細な凹凸を施した素材からなることを特徴とする請求項
    3または請求項4に記載の膜の貫通欠陥検出装置。
  7. 【請求項7】 前記検出素材の前記膜の検出面に対応す
    る表面に施した所定の微細な凹凸の表面粗さは、JIS R6
    001 の粒度♯30でサンドブラストした表面粗さ相当よ
    りも微細であることを特徴とする請求項5または請求項
    6に記載の膜の貫通欠陥検出装置。
  8. 【請求項8】 前記検出素材は、着色した板または着色
    したパイプの前記膜の検出面に対応する表面に無地の布
    を接触させた素材からなることを特徴とする請求項3ま
    たは請求項4に記載の膜の貫通欠陥検出装置。
  9. 【請求項9】 前記検出素材は、板またはパイプの前記
    膜の検出面に対応する表面に無地の色の異なる2枚の布
    を張り合わせて接触させた素材からなることを特徴とす
    る請求項3または請求項4に記載の膜の貫通欠陥検出装
    置。
  10. 【請求項10】 前記検出素材は、前記液体に濡れると
    色の変わる紙からなることを特徴とする請求項3または
    請求項4に記載の膜の貫通欠陥検出装置。
  11. 【請求項11】 前記液体は水であることを特徴とする
    請求項3〜10のいずれか1項に記載の膜の貫通欠陥検
    出装置。
  12. 【請求項12】 請求項3〜11のいずれか1項に記載
    の検出素材に転写された像を撮影するテレビカメラと、 前記テレビカメラにより撮影した映像から前記膜の貫通
    欠陥に対応する映像を分別して該膜の貫通欠陥を検出す
    る画像処理手段と、 を有することを特徴とする膜の貫通欠陥検出装置。
JP32275997A 1997-11-25 1997-11-25 膜の貫通欠陥検出方法及び膜の貫通欠陥検出装置 Pending JPH11160222A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012176889A1 (ja) * 2011-06-24 2012-12-27 住友化学株式会社 ハニカムフィルタの検査方法、製造方法、及び、検査装置
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EP3848699A4 (en) * 2018-09-03 2022-06-15 Osong Medical Innovation Foundation IMAGE PROCESSING BASED SYSTEM FOR MEASURING HUMIDITY AND LIGHT TRANSMITTANCE, AND METHOD FOR MEASURING HUMIDITY AND LIGHT TRANSMITTANCE USING THE SAME
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