JPH11160132A - 液位計測方法及びその装置 - Google Patents

液位計測方法及びその装置

Info

Publication number
JPH11160132A
JPH11160132A JP32497897A JP32497897A JPH11160132A JP H11160132 A JPH11160132 A JP H11160132A JP 32497897 A JP32497897 A JP 32497897A JP 32497897 A JP32497897 A JP 32497897A JP H11160132 A JPH11160132 A JP H11160132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
liquid level
camera
liquid
vertical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32497897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3231012B2 (ja
Inventor
Yoichi Takagi
陽市 高木
Toshio Hata
俊夫 畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Systems Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Process Computer Engineering Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Process Computer Engineering Inc filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP32497897A priority Critical patent/JP3231012B2/ja
Publication of JPH11160132A publication Critical patent/JPH11160132A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3231012B2 publication Critical patent/JP3231012B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂直式の量水標をカメラで撮像し、画像処理
により液位を求める。 【解決手段】 液位計測場所に設けられている垂直式量
水標を離れた箇所からカメラで撮像し撮像画像を処理し
て液面位置を求めるに際し、垂直式量水標6の液面から
の反射像をフィルタ4でカットしてからカメラ2で撮像
し、撮像画像中の垂直式量水標実像と屈折像とを識別
し、液面位置を求める。液位計測に邪魔となる反射像が
カットされているために、垂直式量水標の実像と屈折像
とを容易に識別でき、液位が求められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川,湖などの水
位や海などの潮位,油などの液位(以下、これらを総称
して「液位」という。)を計測する液位計測方法及びそ
の装置に係り、特に、河川などに立設した量水標を離れ
た場所からカメラ等で撮像し画像処理により液位を計測
するのに好適な液位計測方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】河川等に設置される液位計測装置とし
て、従来から種々の装置が用いられている。例えば、フ
ロート式水位計測装置は、陸上に観測井戸を掘り、この
観測井戸と河川水との間を横導水管で連通し、観測井戸
中にフロートを浮かべ、このフロート位置を計測して河
川の水位としている。しかし、このフロート式水位計測
装置は、洪水等で横導水管が砂利等で詰まるため、その
管理が大変であり、カメラと画像処理を用いた水位計測
技術の開発が望まれていた。
【0003】そこで、本願出願人は、特開平8−145
765号公報記載の技術を提案し、画像処理による水位
計測を可能にした。この提案に係る技術では、傾斜板を
設置し、傾斜板の水面における屈折像や反射像が水上に
突出した部分の実像に対して曲がる位置を求めること
で、容易且つ確実に水面位置を検出できることを利用し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した本願出願人の
提案した水位計測装置は、傾斜板を計測箇所に設置した
り、傾斜標をダム壁面等に貼り付ける必要がある。しか
し、ダム壁面に傾斜標を貼り付けるには水中に潜って作
業をする必要があり、作業コストがかさむという問題が
ある。河川に傾斜板を設置する場合には、1km置きに
設置する関係で膨大な数の傾斜板を設置しなければなら
ず、これもコストを増大させる原因となる。従来から、
目視による水位計測の為に、垂直な量水標が計測箇所に
既に立設されており、それを利用し画像処理で良好に液
位を計測する技術の開発が要望されている。
【0005】本発明の目的は、傾斜板や傾斜標を用いず
とも垂直に設けられた量水標の撮像画像を画像処理する
ことで良好に液面位置を計測することのできる液位計測
方法及びその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、液位計測場
所に設けられている垂直式量水標を離れた箇所からカメ
ラで撮像し撮像画像を処理して液面位置を求める液位計
測において、前記垂直式量水標の前記液面からの反射像
をカットするフィルタを前記カメラに取り付け、撮像画
像中の前記垂直式量水標の実像と該垂直式量水標の屈折
像とを識別して液面位置を求めることで、達成される。
【0007】液位計測に邪魔となる反射像がカットさ
れ、実像と屈折像の画素濃度の違いから両者を容易に識
別できるため、垂直式の量水標の撮像画像からでも良好
な液位計測が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る
液位計測装置の概略構成図である。この液位計測装置
は、液位計測場所8に垂直に立設した量水標6と、カメ
ラ雲台5上に設置されたカメラ2と、カメラ2の撮像画
像を画像処理する画像処理装置1とからなる。本実施形
態に係る液位計測装置では、カメラ2のレンズ3に、偏
光フィルタ4を設けたことを特徴とする。以下、偏光フ
ィルタ4を設ける原理について説明する。
【0009】図2に示すように、量水標6の表面10
(P1の点)の実像が液面12に反射した点Q1は、視
点9からは、虚像13(P1’点)として観察される。
この視点9をE、量水標6の液面境界点をOとし、OQ
1の延長線上に点Fをとると、光の反射特性から次の数
1式
【0010】
【数1】∠OQ1P1=∠EQ1=Θ1 が成立する。
【0011】点P1での表面反射の明るさをL0とする
と、P1Q1方向の明るさの成分は、次の数2式
【0012】
【数2】L0のP1Q1方向の明るさの成分=L0・c
os4(Θ1)となる。
【0013】視点Eでの点P1の虚像P1’の明るさL
1は、液面で全面反射すると仮定すると、次の数3式
【0014】
【数3】L1=L0・cos4(Θ1) から得られる。図3は、この数3の関係を示すグラフで
ある。
【0015】図4に示されるように、液面下の量水標表
面の一点14(P3点)は、視点Eからは、虚像として
点P3’に観察される。つまり、点P3から光路16→
光路37を経由して視点9(E点)に至る。ここで、液
面に立てた垂線28と光路16,37との交角を夫々Θ
31,Θ32とすると、スネルの法則から次の数4式
【0016】
【数4】 n=sin(Θ32)/sin(Θ31) が成立する。ここに、nは、液体の空気に対する屈折率
である。
【0017】液面下の量水標の一点P3までの深さをH
3とすると、この深さでの明るさL0’は、液中での光
の減衰率をξとすると、次の数5式
【0018】
【数5】L0’=L0・(1−ξ・H3) で表現できる。
【0019】液中の光路16の長さは、次の数6式
【0020】
【数6】 光路16の長さ=H3/cos(Θ31) で表されるので、この間の光の減衰を考慮すると、屈折
光の明るさL3は、次の数7式
【0021】
【数7】L3=L0・(1−ξ・H3)・(1−ξ・H
3/cos(Θ31)) で計算される。図5は、この数7式をグラフ化したもの
であり、液中の光の減衰率が大きいほど、すなわち透明
度が悪いほど、屈折光の明るさL3は小さくなる。
【0022】図6(a),(b)はそれぞれ偏光フィル
タ無しのカメラで撮像した垂直量水標,傾斜量水標の画
像である。垂直量水標の画像(a)では、液面8上で量
水標6の屈折像51と反射像7とが重なった状態が観察
される。このため、液面境界位置が不明瞭となってしま
う。これに対し、傾斜量水標の画像(b)では、屈折像
54と反射像53との画像が重なりあわず、しかも、傾
斜量水標52の実像に対して屈曲した像となるため、液
面境界位置が明瞭となる。しかし、この傾斜量水標の設
置は、コスト増の原因となるため、本実施形態では、垂
直量水標6の画像で液面位置を容易に検出可能にするこ
とを目的としている。
【0023】図7は、カメラ2のレンズ3前面に設ける
偏光フィルタ4の効果を説明する図である。フィルタ4
は、カットする方向にマーク17が付けられており、マ
ーク17から、(イ)は横方向光波のカットを示し、
(ロ)は縦方向光波のカットを示すことが分かる。符号
18で示すように、光波は、入力光軸に沿って垂直に振
動する波と、その波に垂直に振動する波とがあり、横方
向の光波を偏光フィルタでカットするとフィルタを通過
した光は(イ)に示されるように縦方向に振動する光波
だけとなり、縦方向の光波を偏光フィルタでカットする
とフィルタを通過した光は(ロ)に示されるように横方
向に振動する光波だけとなる。
【0024】図8は、量水標6の表面の一点21(点P
1)から来た光を、偏光フィルタを通した場合の説明図
である。量水標表面上の一点21から来る光波は、光路
22を通って偏光フィルタに入射し、光路22と同一方
向の光路39方向に出射する。光路22に垂直な断面2
3をとり光波をみると、自然光の場合には、垂直方向成
分の光波24と水平方向成分の光波25とが等分に含ま
れている。そして、縦方向カットフィルタを通すと、出
力される光波は、水平成分20しか持たない光波とな
る。もし、縦方向カットフィルタの代わりに横方向カッ
トフィルタを用いると、垂直成分19しか持たない光波
がフィルタから出射される。つまり、液面上に突き出た
量水標表面からの光波を偏光フィルタを通して見ると、
カットする方向に関係なく、垂直成分または水平成分の
いずれかにより量水標の実像を観測できる。
【0025】図9は、量水標6の液面反射像を偏光フィ
ルタを通して見た場合の説明図である。液面上に突き出
た量水標表面の一点26(点P2)から出射された光波
が液面27の点Q2で反射して光路31を進み偏光フィ
ルタに至るものとする。点P2から出射した光波には、
垂直方向成分の光波24や水平方向成分の光波25が含
まれるが、液面で反射する際に水平方向成分の光波25
は減衰を受け、入射角がブリュースター角(偏光角)の
ときは零となる。つまり、反射光路31上の光波は、そ
の光軸に垂直な断面29を見ると、垂直方向成分が多く
残った光波30となる。即ち、液面での反射光には水平
方向成分の光波は減衰を受けるという特性があり、本実
施形態に係る液位計測装置では、この特性を利用するた
め、縦波カットフィルタ4をカメラ2に取り付ける。こ
れにより、縦方向成分の光波が主成分の量水標反射像は
カットされる。これに対し、フィルタとして横波カット
フィルタを挿入しても、図9の光軸に垂直な断面32に
示すように、縦方向成分の光波33が主成分の反射像は
カットされない。
【0026】図10は、量水標6の液面下部分の屈折像
を偏光フィルタを通して見た場合の説明図である。量水
標6の液面下の表面の一点14(点P3)から出射され
る光波が、液面16の点Q3で屈折して光路37を進み
偏光フィルタに至る。点P3から偏光フィルタに進む屈
折光には、液面反射と異なり、垂直方向成分の光波と水
平方向成分の光波の両方が含まれる。即ち、屈折像の場
合、偏光フィルタでカットする方向に関わらず、これを
観察することができる。
【0027】以上説明した光波の振動方向と垂直カット
フィルタとの関係を、次の表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】図11(イ)は、偏光フィルタの取付方の
一例を示す図である。カメラ2の前側にはレンズ3が取
り付けられており、このレンズ3の取付筒先端に雌ネジ
が螺刻されている。この雌ネジ部分に偏光フィルタ4を
螺着するようになっている。偏光フィルタ4は、フィル
タ本体4−1と、フィルタ先端リング4−2と、フィル
タ取付リング4−3から構成されており、本体4−1と
先端リング4−2は固定されており、先端リング4−2
とフィルタ取付リング4−3は、任意に回転できるよう
になっている。つまり、回転によりカットする向きを任
意に調整できるようにしてある。更に、図示しない固定
具により、フィルタ先端リング4−2をフィルタ取付リ
ング4−3に固定できるようにしてあり、偏光フィルタ
が縦波カットフィルタとなる位置で固定する。この偏光
フィルタの取付方は、レンズ焦点合わせのために、レン
ズ2を回転させるカメラには不向きであり、焦点固定の
カメラに用いる。
【0030】図11(ロ)は、焦点調整のためにレンズ
を回転させるカメラに偏光フィルタを取り付ける方法を
示す図である。この実施形態では、偏光フィルタ4を、
レンズ2とは独立したベース41に取り付けるようにし
ており、焦点調整のためにレンズを回転しても、偏光フ
ィルタの偏光面は固定となっている。
【0031】図12は、図11(ロ)に示すカメラを用
いた液位計測装置の詳細構成図である。液位計測場所に
設置されている垂直な量水標6の画像を、縦波カットフ
ィルタの位置に調整固定された偏光フィルタ4とレンズ
3とを通してカメラ2に取り込み、カメラ内では、撮像
板42上に像43が結像される。この画像43は、画像
処理装置1内の画像メモリ59に格納される。画像メモ
リ59の画像を画像専用プロセッサ57の入力画像とな
る。図12において、56はシステムバス、55はCP
U、60はモニタTVである。
【0032】偏光フィルタ4は、液面での反射波をカッ
トすべく垂直方向に振動する光波をカットする向きにセ
ット固定されており、レンズ3の焦点調整等を行うため
にレンズ2を回転しても、フィルタの向きが変化しない
ように支持板40を介して独立した固定ベース41上に
固定されている。
【0033】図13は、液面での反射画像が偏光フィル
タでカットされたカメラ撮像画像である。画面の中央に
は、液面上からの量水標の実像43と、液面下からの量
水標の屈折像44がある。反射像が画像中に存在する
と、垂直な量水標の画像からは液面境界位置の判別は困
難である。しかし、反射像が無いため、屈折像さえ識別
できれば、垂直な量水標でも画像処理により液面位置の
計測が可能となる。
【0034】この屈折像は、環境条件によっては容易に
識別可能である。すなわち、液体が濁っている場合に
は、図5で説明したように、液面から深いところの像ほ
ど濃度が薄くなって見えなくなり、量水標の実像部を屈
折像から切り離せる。
【0035】図14は、図13に示す量水標の実像43
および屈折像44の中心線45上の濃度ヒストグラムを
示す図である。このヒストグラムを解析することによ
り、容易に液面位置が検知できる。ヒストグラムの液面
境界は、光の液中での減衰率が大なるほど明瞭である。
透明に近い液体では、実際上、液面の認識は不可能であ
るが、自然環境下での液位計測が必要な河川や湖沼,ダ
ム貯水などの水が完全な透明体であるということはな
く、濁っているのが普通であるため、屈折像の識別は可
能である。従って、既存の垂直な量水標を利用して画像
処理により液位を計測することは可能である。
【0036】図6(c)は反射像をカットした垂直量水
標画像を示す図であり、同図(d)は反射像をカットし
た傾斜量水標画像を示す図である。垂直量水標6の屈折
像7は、液体が濁っていれば濃度が薄くなるため容易に
識別でき、これは、傾斜量水標52の屈折像でも同様で
ある。このため、反射像をカットすることで、傾斜量水
標を用いなくても、液位計測ができる。
【0037】図15は、液位計測処理の処理手順を示す
フローチャートである。液位計測では、実際の距離が撮
像画像中でいかなる距離となるかを計算機が認識しない
と精度よく液位の計測ができないため、それを計算機に
教示する処理が必要となる。それが、同図(イ)に示す
教示手順を示すフローチャートである。まず、ステップ
Aで、画面上の位置をカーソル等で指示することで第1
の基準点を入力する。次に同様にして第2の基準点を入
力する(ステップB)。そして、2つの基準点間の実距
離jを入力し(ステップC)、画像座標上における2つ
の基準点間の距離sを計測する(ステップD)。これに
より、ステップEで、両座標系間の距離変換係数ε=j
/sが計算できる。
【0038】上述した教示処理は、液位計測装置の設置
時に行い、以後は、図15(ロ)のオンライン処理を行
う。オンライン処理では、縦波カット用の偏光フィルタ
を通したカメラ画像を取り込み(ステップF)、画像解
析を行って液面検知を行う(ステップG)。そして、教
示処理において求めた距離変換係数εと、基準点データ
とを使用して、基準点からの相対液位を計算し(ステッ
プH)、結果を出力する(ステップJ)。
【0039】図16は、図15に示す液面検知処理(ス
テップG)の詳細手順を示すフローチャートである。ま
ず、ステップG150において、図13の画像中からウ
インドウ46内の画像を抽出する。次のステップG20
0ではウインドウ46画像の最上方を原点としてy軸方
向に座標系をとり原点からの距離をyとし、ウインドウ
46内で図14に示すx軸方向累積濃度ヒストグラムを
作成し(ステップG250)、その最大濃度gmaxを求
め(ステップG300)、その最小濃度gminを求める
(ステップG350)。この最小濃度gminは、液面の
平均濃度と同じである。
【0040】以下では、ヒストグラムの最大濃度gmax
および最小濃度gminから液面位置を求める。図14
は、中心線19上の濃度の変化を示す図であるが、量水
標の高さHの部分は、濃度最大値gmaxを示し、屈折像
17上の濃度gは、次の数8式
【0041】
【数8】g=G(y) 但し、H≦y のような座標yの関数で表現できる。H≦yの範囲で、
gは漸減する量である。yが大きくなると、液面の平均
濃度gminに近づく。このように、濃度値gは、縦軸の
座標yの関数として数8式のように表現できるので、逆
関数INVGを次の数9式
【0042】
【数9】y=INVG(g) で定義する。そして、下記の数10式,数11式
【0043】
【数10】 y1=INVG(gmax−0.2×(gmax−gmin))
【0044】
【数11】 y2=iNVG(gmax−0.8×(gmax−gmin)) を求める。この例では、(最大−最小)の0.2倍と
0.8倍のところに閾値を設けて液面位置の概略値を決
定するが、この係数0.2,0.8は、透明度や濁度に
より適当に最適値を使用すればよい。y1やy2は、必
ずしもえられる座標値ではないが、その中間値は必ず得
られるので、次の数12式
【0045】
【数12】y1>SUII>y2 から中間値SUIIを求め、これを液面の概略液位とす
る。
【0046】以上を処理するのが、図16のステップG
400〜ステップG900である。まず、y=0とし
(ステップG400)、次のステップG450で一画素
Δy単位にy座標位置を更新し、ステップG500で数
10式の(gmax−0.2×(gmax−gmin))を求め
てこれがg(y)より大きいか否かを判定する。小さい
場合にはステップG450に戻ってステップG450,
G500を繰り返し、上記のy1を求める。次に、ステ
ップG600で一画素Δy単位にy座標位置を更新し、
ステップG700で数11式の(gmax−0.8×(gm
ax−gmin))を求めてこれがg(y)より小さい否か
を判定する。大きい場合にはステップG600に戻って
ステップG600,G700を繰り返し、上記のy2を
求める。そして、ステップG800では、上記の中間値
SUIIを求め、更に、ステップG900で概略液位S
UIIの値を補正し、この値を液位として出力する。
尚、中間値の求め方や補正の仕方は、要求精度や設置環
境、経験などを勘案して決定する。
【0047】このようにして求めた液位は、液体の濁度
が高い程、精度の高い液位計測値として使用することが
できる。従って、計測対象となる液体が常に透明な計測
場所では、特開平8−145765号公報や特願平9−
174545号で提案された傾斜量水標を用いた液位計
測を行い、主に濁水が計測対象となる場所では既存の垂
直な量水標を利用できるので、大幅なコスト低減を図っ
た画像処理による液位計測が可能となり、その普及の促
進が期待される。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、垂直な量水標を用いて
画像処理により液位計測が可能となるため、既存の垂直
な量水標を利用でき、大幅なコスト削減が可能となり、
画像処理による液位計測装置の普及が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る液位計測装置の概略
構成図である。
【図2】量水標の液面反射の説明図である。
【図3】液面反射の明るさとカメラ角度との関係説明図
である。
【図4】液面下からの屈折光の説明図である。
【図5】屈折光の明るさと深さの関係を示すグラフであ
る。
【図6】垂直式の量水標と傾斜量水標の屈折像と反射像
の説明図である。
【図7】偏光フィルタの説明図である。
【図8】対象物からの直接光に対する偏光フィルタの効
果説明図である。
【図9】対象物の液面反射光に対する偏光フィルタの効
果説明図である。
【図10】対象物の液面下からの屈折光に対する偏光フ
ィルタの効果説明図である。
【図11】偏光フィルタのカメラへの取付方法2例を示
す図である。
【図12】図11(ロ)に示す偏光フィルタ取付方法を
採用した液位計測装置の詳細構成図である。
【図13】反射像を偏光フィルタでカットしたカメラ撮
像画像を示す図である。
【図14】図13の中心線に沿って求めたヒストグラム
である。
【図15】液位計測手順を示すフローチャートである。
【図16】液面検知処理の詳細手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1…画像処理装置、2…カメラ、3…レンズ、4…偏光
フィルタ、5…雲台、6…垂直式の量水標、8…液面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑 俊夫 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液位計測場所に設けられている垂直式量
    水標を離れた箇所からカメラで撮像し撮像画像を処理し
    て液面位置を求める液位計測方法において、前記垂直式
    量水標の前記液面からの反射像をカットするフィルタを
    前記カメラに取り付け、撮像画像中の前記垂直式量水標
    の実像と該垂直式量水標の屈折像とを識別して液面位置
    を求めることを特徴とする液位計測方法。
  2. 【請求項2】 液位計測場所に設けられている垂直式量
    水標を離れた箇所からカメラで撮像し撮像画像を処理し
    て液面位置を求める液位計測方法において、前記垂直式
    量水標から出射される光波のうち液面に対して垂直方向
    に振動する光波をカットする偏光フィルタを通して前記
    カメラで撮像し、撮像画像中の前記垂直式量水標の実像
    と該垂直式量水標の屈折像とを識別して液面位置を求め
    ることを特徴とする液位計測方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、撮像
    画像の前記実像および屈折像の中心線に沿った方向をy
    方向としたときのx軸方向累積濃度のヒストグラムを求
    め、該ヒストグラムから前記実像と前記屈折像とを識別
    することを特徴とする液位計測方法。
  4. 【請求項4】 液位計測場所に設けられている垂直式量
    水標を離れた箇所からカメラで撮像し撮像画像を処理し
    て液面位置を求める液位計測装置において、前記垂直式
    量水標の前記液面からの反射像をカットするフィルタを
    前記カメラに取り付ける共に、撮像画像中の前記垂直式
    量水標の実像と該垂直式量水標の屈折像とを識別して液
    面位置を求める手段を設けたことを特徴とする液位計測
    装置。
  5. 【請求項5】 液位計測場所に設けられている垂直式量
    水標を離れた箇所からカメラで撮像し撮像画像を処理し
    て液面位置を求める液位計測装置において、前記垂直式
    量水標から出射される光波のうち液面に対して垂直方向
    に振動する光波をカットする偏光フィルタを前記カメラ
    に取り付けると共に、撮像画像中の前記垂直式量水標の
    実像と該垂直式量水標の屈折像とを識別して液面位置を
    求める手段を設けたことを特徴とする液位計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5において、撮像
    画像の前記実像および屈折像の中心線に沿った方向をy
    方向としたときのx軸方向累積濃度のヒストグラムを求
    め、該ヒストグラムから前記実像と前記屈折像とを識別
    することを特徴とする液位計測装置。
JP32497897A 1997-11-26 1997-11-26 液位計測方法及びその装置 Expired - Fee Related JP3231012B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32497897A JP3231012B2 (ja) 1997-11-26 1997-11-26 液位計測方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32497897A JP3231012B2 (ja) 1997-11-26 1997-11-26 液位計測方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11160132A true JPH11160132A (ja) 1999-06-18
JP3231012B2 JP3231012B2 (ja) 2001-11-19

Family

ID=18171767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32497897A Expired - Fee Related JP3231012B2 (ja) 1997-11-26 1997-11-26 液位計測方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3231012B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007129639A1 (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Olympus Corporation 液面検知装置
KR100819844B1 (ko) 2006-10-31 2008-04-07 (주)아세아항측 측지측량에서 영상정보 취득을 이용한 국가수준기준점측량방법
CN103822686A (zh) * 2012-11-16 2014-05-28 重庆长安汽车股份有限公司 发动机润滑系统机油油量的实时测试装置及方法
CN112255076A (zh) * 2020-10-24 2021-01-22 上海汇像信息技术有限公司 氮吹装置及其控制方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007129639A1 (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Olympus Corporation 液面検知装置
KR100819844B1 (ko) 2006-10-31 2008-04-07 (주)아세아항측 측지측량에서 영상정보 취득을 이용한 국가수준기준점측량방법
CN103822686A (zh) * 2012-11-16 2014-05-28 重庆长安汽车股份有限公司 发动机润滑系统机油油量的实时测试装置及方法
CN112255076A (zh) * 2020-10-24 2021-01-22 上海汇像信息技术有限公司 氮吹装置及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3231012B2 (ja) 2001-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007219231A (ja) 航空画像処理装置および航空画像処理方法
JP2008057994A (ja) 画像処理による水位観測システム
KR20110076899A (ko) 이미지를 블러링하기 위한 방법 및 장치
KR101666466B1 (ko) 단안 카메라를 이용한 해상 객체 거리측정 시스템을 이용한 해상 위험관리 시스템 및 해상 위험 관리방법
CN109178234B (zh) 一种船舶干舷高度测量系统及其测量方法
Weibring et al. Remote monitoring of industrial emissions by combination of lidar and plume velocity measurements.
JP3231012B2 (ja) 液位計測方法及びその装置
RU2602729C2 (ru) Способ определения расстояния до объекта при помощи камеры (варианты)
CN115060343A (zh) 一种基于点云的河流水位检测系统、检测方法及程序产品
JP2008216010A (ja) 河川流量算出装置、河川流量算出方法およびコンピュータプログラム
JP2001281046A (ja) 水位計測方法および装置
JP2009074968A (ja) 水流の測定方法及び装置
JPH1019562A (ja) 測量装置および測量方法
JP2964872B2 (ja) 画像処理を用いた液面位置計測方法
JPH07243852A (ja) ステレオ画像処理を用いた水面監視装置
Kim et al. Application of photogrammetry and image analysis for rock slope investigation
KR20180049755A (ko) 초음파 센서 및 영상 분석 겸용 수위 계측기
Stephan et al. Model based image restoration for underwater images
KR20220170173A (ko) LiDAR 센서와 영상 처리 기술을 활용한 하천 수위 및 유속 계측 시스템
RU2474788C1 (ru) Способ измерения углов наклона и высоты волнения водной поверхности относительно ее равновесного состояния
RU2410643C1 (ru) Способ измерения углов наклона и высоты волнения водной поверхности относительно ее равновесного состояния
Pavlovčič et al. Ranging of turbulent water surfaces using a laser triangulation principle in a laboratory environment
JP3877740B2 (ja) 遠隔観測による岩盤斜面安定性評価方法及びその装置
JP2021140335A (ja) 画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法
RU2448324C2 (ru) Способ определения угла наклона и высоты волнения водной поверхности относительно ее равновесного состояния

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070914

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees