JPH11159963A - 金属切り粉溶解炉 - Google Patents

金属切り粉溶解炉

Info

Publication number
JPH11159963A
JPH11159963A JP32910197A JP32910197A JPH11159963A JP H11159963 A JPH11159963 A JP H11159963A JP 32910197 A JP32910197 A JP 32910197A JP 32910197 A JP32910197 A JP 32910197A JP H11159963 A JPH11159963 A JP H11159963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
pipe
melting furnace
chips
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32910197A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Iseda
佳久 伊勢田
Toru Morishita
徹 森下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP32910197A priority Critical patent/JPH11159963A/ja
Publication of JPH11159963A publication Critical patent/JPH11159963A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
  • Furnace Details (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属切り粉の乾燥、溶解を一台で行うと共
に、切り粉に付着している切削油等を効果的に回収可能
とする。 【解決手段】 容器22に、金属切り粉Mを容器22内
に送り込むための搬送管24と投入管25とを連通状態
で接続する。搬送管24の左端側に搬送機27を配置
し、搬送管24中途に乾燥チャンバ28を設ける。前記
投入管25には、切り粉Mを、溶湯内に押し込むための
プッシャー29を設ける。また投入管25には、中途に
通過する切り粉Mの乾燥チャンバ30を設ける。また前
記投入管25の上部側に気化気取り出し管33を接続
し、中途に蒸発雰囲気を冷却して、蒸発雰囲気中に含ま
れる油分を再液化するための冷却チャンバ34を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属切り粉の乾
燥、溶解を一台で行うことができ、切り粉に付着してい
る切削油等を効果的に回収することが可能な金属切り粉
溶解炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミ等の切り粉は非常に酸化しやす
く、酸化分を減少させて溶解歩留まりを上げるために、
切り粉をすばやく溶湯内に沈めて溶解する溶解法が用い
られている。このような溶解法においては、水蒸気爆発
を防ぐために、図2に示すような前処理装置1(例えば
ロータリキルン等)により、先ず切り粉に付着している
水分や油分を完全に除去した後に、図3に示す溶湯漬け
込み型溶解炉2によって溶解を行うという工程が採られ
ている。前記前処理装置1では、傾斜設置した回転式筒
型の炉本体3に、切り粉投入口4から切り粉Mを投入
し、炉本体3に設けられたバーナ5による高温ガスによ
り、切り粉Mに付着する水分および油分を蒸発させて取
り出すようにしている。この場合、蒸発した水分、油分
は、炉本体3上方に設けられた排気筒6から二次燃焼室
7に導かれ、この二次燃焼室7においてバーナ8により
排気中に含まれる油分を焼却するようにしている。この
ようにして水分、油分の取り除かれた切り粉Mを、溶湯
漬け込み型溶解炉2における容器11の溶湯中にかきま
ぜながら投入し、炉外壁9に取り付けられたバーナ10
により加熱することで溶解するようにしている。なお、
前記切り粉Mを素早く溶湯内に沈める方法として、溶湯
渦の中に巻き込ませるという手段や、羽根を用いて漬け
込むといった手段が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上説明
したように、上記溶解法では、 (1)高価な乾燥用前処理装置1を必要とした。 (2)前処理装置1の設置スペースが大きかった。 (3)前処理段階で切削油分が燃えてしまい、回収でき
なかった。 (4)高温ガスを切り粉Mに当てるため、切り粉Mが酸
化しやすく、切り粉Mの溶解歩留まりが上がらなかっ
た。 (5)高温ガスを作るために、溶解用と同程度燃料が必
要なだけでなく、油分を含有する蒸発雰囲気(煙)を焼
却するための二次燃料を必要とした。 本発明は、このような課題を改善するために提案された
ものであって、金属切り粉の乾燥、溶解を一台で行うこ
とができ、切り粉に付着している切削油等を効果的に回
収することが可能な、金属切り粉溶解炉を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、溶湯内部まで達する金属切り粉の投
入管を介して、金属切り粉を溶湯内に漬け込み、溶解す
るようにした金属切り粉溶解炉において、前記投入管に
連通する金属切り粉の搬送管を設け、この搬送管に金属
切り粉を搬送管を介して前記投入管に送り込む搬送手段
を設け、前記搬送管および/または投入管に、金属切り
粉を通過させることで、金属切り粉に付着する水分、油
分を気化させるようにした乾燥手段を設けた。前述の構
成において、乾燥手段により金属切り粉から気化分離し
た油分を含む蒸発雰囲気を冷却して、油分を再液化して
回収するように構成することができる。また、前記搬送
管および/または投入管における乾燥手段における熱源
として、搬送管および/または投入管周囲に配置した専
用の加熱器を適用することができる。また、前記搬送管
および/または投入管における乾燥手段における熱源と
して、溶解炉の燃焼ガスの顕熱を用いるようにすること
ができる。さらに前記投入管における乾燥手段における
熱源として、溶湯の保有熱を用いる構造とすることがで
きる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる金属切り粉
溶解炉の実施の形態を示し、図面に基づいて、以下説明
する。図1に金属切り粉溶解炉20を示し、この金属切
り粉溶解炉20は、例えば耐火煉瓦等の耐火材によって
構成した炉外壁21内に、溶融した金属切り粉Mを貯留
しておく容器22を収容設置している。前記炉外壁21
には、容器22を、高温ガスにより加熱するためのバー
ナ23が配設されている。また前記容器22には、切り
粉Mを容器22内に送り込むための搬送管24と投入管
25とが連通状態で接続されている。前記搬送管24
は、水平方向に指向しており、投入管25は、鉛直方向
に指向して図中下端側を、容器22内の溶湯内面に臨入
させるようにして、後述するように搬送管24の左端側
に搬送機を配置し、搬送管24内および投入管25内
を、水分、油分を含む蒸発雰囲気で満たすことにより、
外気が流入しないようにしている。前記搬送管24の左
端側には、切り粉Mを搬送機(後述)に供給するための
投入口26と、搬送管24内には、前記投入口26を介
して投入された切り粉Mを、投入管25側へと送り込む
ための搬送機27(以下、スクリューコンベア27)が
設けられている。また、前記搬送管24中途には、搬送
管24を取り囲み、搬送管24を介して、通過する切り
粉Mを加熱して切り粉Mに付着している水分、油分を蒸
発させて乾燥させる、乾燥ゾーンを構成する乾燥チャン
バ28が設けられている。
【0006】一方、前記投入管25は、搬送管24を介
して送り込まれた切り粉Mを、溶湯内に押し込むための
押し込み機29(プッシャー29)が設けられている。
また投入管25には、中途に通過する切り粉Mを更に加
熱して切り粉Mに残留する水分、油分を蒸発させるよう
にした乾燥ゾーンを構成する乾燥チャンバ30が設けら
れている。これら搬送管24における乾燥チャンバ28
と、投入管25における乾燥チャンバ30とは、前記炉
外壁21内に充満する、バーナ23による高温ガスを導
入するための燃焼ガス導入管31、32が配管されてい
る。または、前記投入管25における乾燥チャンバ30
は、溶湯を貯留する容器22内空間部と連通しており、
溶湯の有する熱気を満たすようにしている。なお、前記
乾燥チャンバ28、30において、搬送管24を介して
通過する切り粉Mを加熱する専用の加熱手段を設けるよ
うにしてもよい。
【0007】そして、前記投入管25の上部側には、気
化気取り出し管33が接続され、中途に搬送管24側の
乾燥チャンバ28、投入管25側の乾燥チャンバ30か
らの蒸発雰囲気を冷却して、蒸発雰囲気中に含まれる油
分を再液化するための冷却ゾーンを構成する冷却チャン
バ34が設けられ、回収槽35に再液化した油分を回収
するようにしている。なお、上記蒸発雰囲気は、投入管
25や搬送管24から外部へ管内と外気の圧力差または
吸引により放出されるようになっている。また、前記冷
却チャンバ34において、蒸発雰囲気は、適宜な水冷ま
たは空冷手段により再液化する構成としている。
【0008】本発明にかかる金属切り粉溶解炉20は、
以上のように構成されるものであり、次にこの金属切り
粉溶解炉20による金属切り粉Mの、溶解手順と共に作
用を説明する。溶解処理すべき金属切り粉Mを、投入口
26から投入して、スクリューコンベア27により搬送
管24内に送り込み、乾燥チャンバ28に至ると、乾燥
チャンバ28内に燃焼ガス導入管31を介して導入され
た炉外壁21におけるバーナ23による高温ガスによっ
て、前記金属切り粉Mは搬送管24を介して加熱され、
金属切り粉Mに付着する水分、および油分は蒸発する。
これによって、搬送管24内および投入管25内は蒸発
雰囲気で満たされた状態となり、外気は流入することは
なく、低酸素状態であるので、前記金属切り粉Mの酸化
を抑えることができ、しかも金属切り粉Mは、酸素の無
い状態で予熱されることになる。このようにして乾燥し
た金属切り粉Mは、投入管25側に送り込まれると、前
記金属切り粉Mは投入管25を落下していき、溶湯表面
に到達した切り粉Mは、プッシャー29によって溶湯内
面へと押し込まれ、速やかに溶解する。投入管25にお
いても、乾燥チャンバ30に炉外壁21におけるバーナ
23による高温ガスが導入されており、乾燥チャンバ3
0を通過する際に、切り粉Mに残留する水分、油分が蒸
発して除去され、切り粉Mは、溶湯に至るのである。
【0009】そして投入管25に充満する蒸発雰囲気
は、投入管25上部側の気化気取り出し管33を通過
し、冷却チャンバ34により取り囲まれた箇所に至り、
適宜な冷却手段によって冷却され、前記蒸発雰囲気中に
含まれる油分が再液化して、気化気取り出し管33を伝
って流下し、回収槽35に前記再液化した油分を回収す
ることができる。なお、この回収槽35に回収された油
分は、再び切削油として再利用される。
【0010】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、 (1)金属切り粉の乾燥、溶解を溶解炉一台で行うこと
ができ、乾燥用前処理装置は不要である。 (2)前処理工程である乾燥を兼ねた溶解炉としては、
構造がシンプルで、コンパクトであり、イニシャルコス
トを抑えることができる。 (3)金属切り粉の乾燥に供される投入管および搬送管
には空気が流入しないようにしたので、油分、すなわち
切削油は低酸素のむし焼き状態で気化し、切り粉の酸化
も抑えることができる。よって切削油を効果的に回収す
ることができる。 (4)切り粉を空気の流入のない状態で加熱乾燥させる
ため、切り粉の無酸化予熱を兼ねることができる。 (5)気化した切削油は冷却器で再液化するので、油煙
は生ぜず、煙除去装置は不要であり、煙焼却用二次燃料
を必要としないため、CO2の排出を抑えることができ
る。 (6)乾燥ゾーンの熱源に溶解炉の燃焼ガスの顕熱を用
いるようにすれば、燃料の消費量を抑制することができ
る。 (7)回収された切削油を再利用することにより、高価
な切削油の使用量を抑制することができる。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる金属切り粉溶解炉の一つの実施
形態を示す、模式的な概略構成説明図である。
【図2】従来における金属切り粉を溶解する前の乾燥工
程を行うための前処理装置の一例を示す、模式的な斜視
説明図である。
【図3】従来における金属切り粉を溶解する溶湯漬け込
み型溶解炉の一例を示した、模式的な断面説明図であ
る。
【符号の説明】
20 金属切り粉溶解炉 21 炉外壁体 22 炉本体 23 バーナ 24 搬送管 25 投入管 26 ホッパ 27 スクリューコンベア 28、30 乾燥チャンバ 29 プッシャー 31、32 燃焼ガス導入管 33 気化気取り出し管 34 冷却チャンバ 35 回収槽 M 金属切り粉

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶湯内部まで達する金属切り粉の投入
    管を介して、金属切り粉を溶湯内に漬け込み、溶解する
    ようにした金属切り粉溶解炉において、前記投入管に連
    通する金属切り粉の搬送管を設け、この搬送管に金属切
    り粉を搬送管を介して前記投入管に送り込む搬送手段を
    設け、前記搬送管および/または投入管に、金属切り粉
    を通過させることで、金属切り粉に付着する水分、油分
    を気化させるようにした乾燥手段を設けたことを特徴と
    する金属切り粉溶解炉。
  2. 【請求項2】 前記乾燥手段により金属切り粉から気
    化分離した油分を含む蒸発雰囲気を冷却して、油分を再
    液化して回収するように構成したことを特徴とする請求
    項1記載の金属切り粉溶解炉。
  3. 【請求項3】 前記搬送管および/または投入管にお
    ける乾燥手段における熱源として、搬送管および/また
    は投入管周囲に配置した専用の加熱器を適用したことを
    特徴とする請求項1記載の金属切り粉溶解炉。
  4. 【請求項4】 搬送管および/または投入管における
    乾燥手段における熱源として、溶解炉の燃焼ガスの顕熱
    を用いるようにしたことを特徴とする請求項1記載の金
    属切り粉溶解炉。
  5. 【請求項5】 前記投入管における乾燥手段における
    熱源として、溶湯の保有熱を用いる構造としたことを特
    徴とする請求項1記載の金属切り粉溶解炉。
JP32910197A 1997-11-28 1997-11-28 金属切り粉溶解炉 Pending JPH11159963A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32910197A JPH11159963A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 金属切り粉溶解炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32910197A JPH11159963A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 金属切り粉溶解炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11159963A true JPH11159963A (ja) 1999-06-15

Family

ID=18217627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32910197A Pending JPH11159963A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 金属切り粉溶解炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11159963A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101315369B1 (ko) * 2012-01-13 2013-10-04 핀다 테크놀로지 컴퍼니, 리미티드 금속 용융 장치 및 금속 용융 방법
JP2014173689A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Sumitomo Precision Prod Co Ltd 水中燃焼式気化装置
JPWO2017051586A1 (ja) * 2015-09-26 2018-02-01 株式会社広築 アルミニウム切粉溶解装置及び溶解方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101315369B1 (ko) * 2012-01-13 2013-10-04 핀다 테크놀로지 컴퍼니, 리미티드 금속 용융 장치 및 금속 용융 방법
JP2014173689A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Sumitomo Precision Prod Co Ltd 水中燃焼式気化装置
JPWO2017051586A1 (ja) * 2015-09-26 2018-02-01 株式会社広築 アルミニウム切粉溶解装置及び溶解方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100439547B1 (ko) 알루미늄괴(塊)의 용해 유지로
EP0075978B1 (en) Process for the recovery of metals from the scrap from nickel-cadmium electric storage batteries
AU721376B2 (en) Method and apparatus for recycling iron and steel industry waste
RU1796049C (ru) Способ плавлени скрапа и шахтна печь дл его осуществлени
US5846480A (en) Aluminum remelting furnace, in particular for melting aluminum scrap to be recycled
NO177571B (no) Fremgangsmåte og anordning ved smelting av forurenset, jernholdig metallskrap
US4227922A (en) Material separation
US9896739B2 (en) System and method for melting metal chips
EP1565585B1 (en) Process for extracting zinc
KR900014610A (ko) 산화 분진으로부터 비철금속을 회수하는 장치 및 연속 공급 수직 건류용 가마의 공정
JP2502899B2 (ja) 有害な廃棄物を使用して無害な団粒を形成する方法及びその装置
JPH11159963A (ja) 金属切り粉溶解炉
JP5224490B2 (ja) 炉からの煙塵の処理方法
JP5216283B2 (ja) 廃棄アスベスト溶融炉
JP2009287051A (ja) 亜鉛回収装置
CN106148703B (zh) 一种金属固体废料回收处理设备
RU2461776C1 (ru) Способ безотходной термической переработки твердых коммунальных отходов и агрегат для его осуществления
JPH11229024A (ja) スクラップ予熱−装入装置
US5513207A (en) Melting furnace and method
HU186318B (en) Method and apparatus for drying and/or preheating metal blocks e.g.waste metal
JP2006037146A (ja) 金属屑からの脱亜鉛方法
JPS63315820A (ja) 都市ゴミ処理装置
US2393467A (en) Apparatus for separation of metallic values
JP2001317718A (ja) ロータリーキルン投入式溶融炉
JP2990180B1 (ja) 銅基合金切粉の油・水分除去処理装置及び油・水分除去処理方法