JPH11159912A - 密閉型電動圧縮機を用いた冷凍サイクルのサービス方法及び冷凍サイクル及び冷凍装置 - Google Patents

密閉型電動圧縮機を用いた冷凍サイクルのサービス方法及び冷凍サイクル及び冷凍装置

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JPH11159912A
JPH11159912A JP32413097A JP32413097A JPH11159912A JP H11159912 A JPH11159912 A JP H11159912A JP 32413097 A JP32413097 A JP 32413097A JP 32413097 A JP32413097 A JP 32413097A JP H11159912 A JPH11159912 A JP H11159912A
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JP
Japan
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refrigerant
compressor
refrigeration cycle
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refrigerating
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JP32413097A
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English (en)
Inventor
Jun Sato
純 佐藤
Hidetoshi Nishihara
秀俊 西原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩素を含むCFC系冷媒はオゾン層を破壊す
ることから、使用が規制されておりまた、圧縮機1の交
換サービスの際、通常、塩素を含むCFC系冷媒はその
回収を行うが、最終的に製品が廃棄される時点では、こ
の冷媒は大気中に放出されるケースが多い。更に、圧縮
機1の二度目、三度目の交換サービスを行う際も、その
都度、冷媒の回収作業を行う必要が有り、交換作業にか
かる人件費が高いままである。 【解決手段】 圧縮機9,凝縮器5,ドライヤー11,
減圧器7,蒸発器8により構成された冷凍サイクルにお
いて、前記圧縮機9を、サービス交換する際、冷媒をH
FC系の冷媒に、冷凍機油をHAB又は鉱油に置き換え
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は従来冷蔵庫等に用い
られてきたR−12等のCFC冷媒を用いた冷凍サイク
ルの、サービス方法に関わる技術である。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍サイクルのサービス方法は、
R−12等のCFC冷媒を用いた冷凍サイクルにおいて
は、圧縮機をサービス交換する際、冷媒、オイルとも
に、その冷凍サイクルが製造された時と同じものを行な
うのが一般的であった。図4に特開平3−75451に
示された様な一般的な冷凍サイクルを示す。図4におい
て、1は圧縮機で、密閉容器2内に冷凍機油3を貯留し
ているとともに、冷媒4を圧縮し吐出する。5は凝縮
器、6は凝縮器5の出口側に設けたドライヤー、7は減
圧器、8は蒸発器である。以上のような構成に於いて、
圧縮機1が冷媒4を圧縮,吐出することで、冷媒4は凝
縮器5に流れ、ここで放熱,凝縮し、液化してドライヤ
ー6を通って減圧器7に流れる。ここで液化された高圧
冷媒は減圧され、蒸発器8内で蒸発することで蒸発潜熱
を奪い、蒸発器8を冷やした後圧縮機1に戻る。
【0003】こういった冷凍サイクルにおいて、冷凍サ
イクル系のどこかでリークを起こし、冷凍サイクル内に
空気が入ってしまったり、圧縮機1の寿命がきたような
場合、圧縮機1の交換サービスを行う。通常、このサー
ビスは、この冷凍サイクルを使用している製品を設置し
てある場所に於いて行われることが多く、家庭用冷蔵庫
等では、一般家庭に於いて行われる。しかしながらこう
したサービス環境では、冷凍サイクル内に残る冷凍機油
の劣化物や圧縮機の摩耗粉等が、完全には除去しずら
く、若干は残存している場合が多い。又、サービスの際
に空気や水分が混入することもある。
【0004】この際、従来使用していたCFC冷媒と極
性を持たない冷凍機油を用いれば、冷凍サイクルの機能
上大きな問題は無い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、塩素
を含むCFC系冷媒はオゾン層を破壊することから、使
用が規制されており、入手が難しくなりつつある。ま
た、圧縮機1の交換サービスの際、通常、塩素を含むC
FC系冷媒はその回収を行うが、最終的に製品が廃棄さ
れる時点では、この冷媒は大気中に放出されるケースが
多い。
【0006】更に、圧縮機1の二度目,三度目の交換サ
ービスを行う際も、その都度、冷媒の回収作業を行う必
要があり、交換作業にかかる人件費が高いままである。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決しようとす
るもので、冷媒の入手が容易で、二度目以降のサービス
では冷媒回収が不要でかつ最終的に製品が廃棄される時
点では、この冷媒が大気中に放出されても地球環境にあ
まり影響を与えないサービス方法を得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、HFC系の冷媒を用い、かつ冷凍機油を
HABまたは鉱油を用いて圧縮機のサービス交換を行う
ものである。
【0009】これによって塩素によるオゾン層の破壊を
防ぐことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、圧縮機をサービス交換する際、冷媒をHFC系の冷
媒に、冷凍機油をHABまたは鉱油に置き換えるもので
あり、冷凍サイクルを使用している製品を設置してある
場所に於いて行われ、冷凍サイクル内に残る冷凍機油の
劣化物や圧縮機の摩耗粉等が、完全には除去されておら
ず、又、サービスの際に空気や水分が多少混入しても冷
凍サイクルの機能上大きな問題が生じにくい。
【0011】本発明の請求項2に記載の発明は、冷媒を
HFC系の冷媒に、冷凍機油を40℃での動粘度が20
cst以下のHABまたは鉱油の冷凍機油を用いた冷凍
サイクルのサービス方法であり、この粘度範囲であれ
ば、圧縮機から冷凍サイクルに吐出された冷凍機油の、
冷凍サイクル内での滞留が少ない。
【0012】本発明の請求項3に記載の発明は圧縮機を
サービス交換する際、冷媒をHFC系の冷媒に、冷凍機
油をHABまたは鉱油に置き換えるとともに、ドライヤ
ーのモレキュラを細孔径の物に交換したもので、サービ
スの際に混入したサイクル内の水分を有効に吸着し、水
分による冷凍機油の劣化や酸の発生を押さえる作用を有
する。
【0013】本発明の請求項4に記載の発明は圧縮機を
サービス交換する際、この圧縮機を、1時間当たりの冷
凍機油の吐出量を15ml以下に圧縮機に交換するもの
で、この吐出量の範囲であれば、圧縮機から冷凍サイク
ルに吐出された冷凍機油の、冷凍サイクル内での滞留が
少ない本発明の請求項5に記載の発明は圧縮機をサービ
ス交換する際、冷媒をHFC系の冷媒に、冷凍機油をH
ABまたは鉱油に置き換えるとともに、圧縮機の密閉容
器が高圧の圧縮機としたもので、冷凍サイクルを使用し
ている製品を設置してある場所に於いて行われ、冷凍サ
イクル内に残る冷凍機油の劣化物や圧縮機の摩耗粉等
が、完全には除去されていなくても、圧縮機の密閉容器
が冷凍機油の劣化物や圧縮機の摩耗粉等のごみだめの役
割をはたすため、冷凍サイクルの機能上大きな問題が生
じにくい。
【0014】本発明の請求項6に記載の発明は請求項1
または請求項2または請求項3または請求項4または請
求項5記載のサービス方法を用いた冷凍サイクル、請求
項7記載の冷凍装置は請求項6記載の冷凍サイクルを用
いた冷凍装置でいずれも地球環境、リサイクルに寄与す
るものである。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1から図3
を用いて説明する。なお、従来例と同一部分は同一符号
を付し、詳細な説明を省略する。
【0016】(実施例1)図1は本発明の請求項1から
4に示すサービス方法を用いた冷凍サイクルの、1実施
例による概略図である。図1に於いて、9は圧縮機で、
密閉容器2内に冷凍機油10を貯留しているとともに、
冷媒21を圧縮し吐出する。5は凝縮器、11は凝縮器
5の出口側に設けたドライヤー、7は減圧器、8は蒸発
器である。以上のような構成において、請求項1記載の
実施例は、前記圧縮機を交換する際、冷媒をHFC系の
冷媒に置き換えることにより、この冷媒は塩素を含まな
いのでオゾン層の破壊が無いことから、大気中に放出さ
れても地球環境にあまり悪影響を与えないこと、更に冷
媒の回収作業が不要になることから、サービス交換作業
の効率が向上する。また、冷凍機油をHAB又は鉱油に
置き換えることにより、この冷凍機油は水分吸着率が小
さいことからサービス交換の際に空気や水分の混入があ
っても冷凍機油の劣化や酸の発生を起こしにくいことか
ら、冷凍サイクルの機能上大きな問題を起こさない。請
求項2記載の実施例は、冷凍機油の動粘度を40℃での
動粘度を20cst以下にすることにより、HFC系冷
媒との溶解性の小さい冷凍機油であるHAB又は鉱油に
おいても、冷凍サイクル内での滞留が少ないことから圧
縮機内の冷凍機油が保持されることにより、冷凍サイク
ルおよび圧縮機の信頼性が向上する。請求項3記載の実
施例は、ドライヤーのモレキュラ径をHFC系冷媒の分
子径以下の細孔径にすることにより、水分を確実に吸着
させることにより冷凍サイクル内に水分を循環させない
ことで、冷凍機油の劣化や酸の発生を抑えることで圧縮
機の信頼性が向上する。請求項4記載の実施例は、圧縮
機からの冷凍機油の吐出量を15ml/h以下にするこ
とにより、圧縮機から吐出された冷凍機油の冷凍サイク
ル内での滞留が少ないことから、圧縮機内の冷凍機油を
保持することで、冷凍サイクルおよび圧縮機の信頼性が
向上する。
【0017】(実施例2)図2は本発明の請求項5に示
すサービス方法を用いた冷凍サイクルの構成部品である
圧縮機の断面図である。図2に於いて、12は電動機
部、13は圧縮機部である。14はベーン、15はロー
ラ、16はシリンダー、17はシャフトでともに圧縮機
部13を構成する。前記圧縮機部13で、圧縮された高
温・高圧のガスを密閉容器2に吐出した後、吐出管18
を通って冷凍サイクルに流れる。
【0018】以上のような構成によって、圧縮機の密閉
容器内が高圧の圧縮機つまり、吐出された高温,高圧の
ガスが密閉容器内に吐出される圧縮機としたことによ
り、サービス交換する際に、冷凍サイクル内に残る冷凍
機油の劣化物や圧縮機の摩耗粉等が、完全に除去されて
いなくても、圧縮機の密閉容器が冷凍機油の劣化物や圧
縮機の摩耗粉等のごみだめの役割を果たすため、冷凍サ
イクルの信頼性が向上する。
【0019】(実施例3)図3は本発明の請求項6から
7に示すサービス方法を用いた冷凍サイクルの、1実施
例による概略図である。図3に於いて、19は冷凍サイ
クルであり、圧縮機・凝縮器・ドライヤー・減圧器・蒸
発器で構成されている。20は冷凍装置であり、前記冷
凍サイクル19で構成されている。
【0020】以上のような構成によって、請求項6記載
の実施例は、HFC系冷媒を使用した冷凍サイクルを用
いることにより、ユニットとして地球環境及びリサイク
ルに寄与する。請求項7記載の実施例は、HFC系冷媒
を使用した冷凍装置を用いることにより、商品として地
球環境及びリサイクルに寄与する。
【0021】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、圧縮機をサービス交換する際、
冷媒をHFC系の冷媒に、冷凍機油をHAB又は鉱油に
置き換えることにより、冷媒の回収作業が不要になるこ
とから、サービス交換作業の効率が向上すること及び水
分の吸着率の小さい冷凍機油を使用することにより、冷
凍サイクルの信頼性が向上するという有利な効果が得ら
れる。
【0022】また、請求項2記載の発明によれば、冷凍
機油を40℃での動粘度を20cst以下にすることに
より、圧縮機から吐出された冷凍機油の冷凍サイクル内
での滞留が少ないことから、圧縮機内の冷凍機油を保持
することで、圧縮機の信頼性が向上するという有利な効
果が得られる。
【0023】また、請求項3記載の発明によれば、ドラ
イヤーのモレキュラ径をHFC系冷媒の分子径以下の細
孔径にすることにより、水分を有効に吸着し、水分によ
る冷凍機油の劣化や酸の発生を抑えることにより、圧縮
機の信頼性が向上するという有利な効果がえられる。
【0024】また、請求項4記載の発明によれば、圧縮
機からの冷凍機油の吐出量を15ml/h以下にするこ
とにより圧縮機から吐出された冷凍機油の冷凍サイクル
内での滞留が少ないことから、圧縮機内の冷凍機油を保
持することで、圧縮機の信頼性が向上するという有利な
効果がえられる。
【0025】また、請求項5記載の発明によれば、圧縮
機が内部固定型の圧縮機としたことにより、サービス交
換する際に、冷凍サイクル内に残る冷凍機油の劣化物や
圧縮機の摩耗粉等が、完全に除去されていなくても、圧
縮機の密閉容器が冷凍機油の劣化物や圧縮機の摩耗粉等
のごみだめの役割を果たすことにより、冷凍機油の劣化
物や圧縮機の摩耗粉等が冷凍サイクルを循環することを
抑制することにより、冷凍サイクルの信頼性が向上する
という有利な効果が得られる。
【0026】また、請求項6記載の発明によれば、圧縮
機をサービス交換する際冷媒をHFC系冷媒に、冷凍機
油を40℃での動粘度が20cst以下のHABまたは
鉱油に、ドライヤーのモレキュラを細孔径のものに、圧
縮機を密閉容器内が高圧で冷凍機油の吐出量を15ml
/h以下にしたものにそれぞれ交換することにより、冷
凍サイクルの信頼性が向上するという有利な効果が得ら
れる。
【0027】また、請求項7記載の発明によれば、圧縮
機をサービス交換する際冷媒をHFC系冷媒に、冷凍機
油を40℃での動粘度が20cst以下のHABまたは
鉱油に、ドライヤーのモレキュラを細孔径のものに、圧
縮機を密閉容器内が高圧で冷凍機油の吐出量を15ml
/h以下にしたものにそれぞれ交換した冷凍サイクルを
使用することにより、冷凍装置の信頼性が向上するとい
う有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1から4に示すサービス方法を用いた冷
凍サイクルの概略図
【図2】請求項5に記載の密閉型電動圧縮機の断面図
【図3】請求項6,7に記載した本発明の冷凍サイクル
および装置の概略図
【図4】従来のサービス方法を用いた冷凍サイクルの概
略図
【符号の説明】
2 密閉容器 5 凝縮器 7 減圧器 8 蒸発器 9 圧縮機 10 冷凍機油 11 ドライヤー 19 冷凍サイクル 20 冷凍装置 21 冷媒

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉容器内にオイルを貯留した圧縮機と、
    凝縮器と、ドライヤーと、減圧器と、蒸発器とを備え、
    冷媒にCFC系の冷媒を用いた冷凍サイクルに於いて、
    前記圧縮機をサービス交換する際、冷媒をHFC系の冷
    媒に、冷凍機油をHABまたは鉱油に置き換えることを
    特徴とする冷凍サイクルのサービス方法。
  2. 【請求項2】40℃での動粘度が20cst以下の冷凍
    機油を用いた請求項1記載の冷凍サイクルのサービス方
    法。
  3. 【請求項3】ドライヤーのモレキュラーを細孔径の物に
    交換した請求項1または2記載の冷凍サイクルのサービ
    ス方法。
  4. 【請求項4】1時間当たりの冷凍機油の吐出量を15m
    l以下にした圧縮機に交換する請求項1または2または
    請求項3記載の冷凍サイクルのサービス方法。
  5. 【請求項5】前記圧縮機の密閉容器内が高圧の圧縮機で
    ある請求項1記載の冷凍サイクルのサービス方法。
  6. 【請求項6】請求項1または請求項2または請求項3ま
    たは請求項4または請求項5記載のサービス方法を用い
    た冷凍サイクル。
  7. 【請求項7】請求項6記載の冷凍サイクルを用いた冷凍
    装置。
JP32413097A 1997-11-26 1997-11-26 密閉型電動圧縮機を用いた冷凍サイクルのサービス方法及び冷凍サイクル及び冷凍装置 Pending JPH11159912A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112178982A (zh) * 2020-10-10 2021-01-05 珠海格力电器股份有限公司 压缩机及其控制方法、空调机组

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112178982A (zh) * 2020-10-10 2021-01-05 珠海格力电器股份有限公司 压缩机及其控制方法、空调机组
CN112178982B (zh) * 2020-10-10 2024-05-03 珠海格力电器股份有限公司 压缩机及其控制方法、空调机组

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