JPH11158790A - リグニン、リグニン含有材料又は類似材料を変化させ、分解し又は漂白するための多成分系及びリグニン含有材料の脱リグニン化方法 - Google Patents
リグニン、リグニン含有材料又は類似材料を変化させ、分解し又は漂白するための多成分系及びリグニン含有材料の脱リグニン化方法Info
- Publication number
- JPH11158790A JPH11158790A JP10270080A JP27008098A JPH11158790A JP H11158790 A JPH11158790 A JP H11158790A JP 10270080 A JP10270080 A JP 10270080A JP 27008098 A JP27008098 A JP 27008098A JP H11158790 A JPH11158790 A JP H11158790A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- cellulose
- hydroxy
- alkyl
- mediator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21C—PRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
- D21C9/00—After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
- D21C9/10—Bleaching ; Apparatus therefor
- D21C9/1026—Other features in bleaching processes
- D21C9/1036—Use of compounds accelerating or improving the efficiency of the processes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N1/00—Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P1/00—Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P7/00—Preparation of oxygen-containing organic compounds
- C12P7/02—Preparation of oxygen-containing organic compounds containing a hydroxy group
- C12P7/22—Preparation of oxygen-containing organic compounds containing a hydroxy group aromatic
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21C—PRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
- D21C5/00—Other processes for obtaining cellulose, e.g. cooking cotton linters ; Processes characterised by the choice of cellulose-containing starting materials
- D21C5/005—Treatment of cellulose-containing material with microorganisms or enzymes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12R—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
- C12R2001/00—Microorganisms ; Processes using microorganisms
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
- Virology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Mycology (AREA)
- Paper (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来技術の欠点を有しない、リグニン含有材
料を変化させ、分解し又は漂白するための多成分系及び
その使用法。 【解決手段】 オキシドレダクターゼ、オキシドレダク
ターゼにとって適当な酸化剤、媒介剤及び少なくとも1
種の酵素活性添加剤を含有する前記多成分系において、
媒介剤がオキシドレダクターゼ及び酵素活性添加剤を不
活性化せずかつ酵素添加剤がEC3.2.1のヒドロラ
ーゼの群から選択されている。このような多成分系を用
いて脱リグニン化を行なう(使用法)。 【効果】 脱リグニン化度が増大する。
料を変化させ、分解し又は漂白するための多成分系及び
その使用法。 【解決手段】 オキシドレダクターゼ、オキシドレダク
ターゼにとって適当な酸化剤、媒介剤及び少なくとも1
種の酵素活性添加剤を含有する前記多成分系において、
媒介剤がオキシドレダクターゼ及び酵素活性添加剤を不
活性化せずかつ酵素添加剤がEC3.2.1のヒドロラ
ーゼの群から選択されている。このような多成分系を用
いて脱リグニン化を行なう(使用法)。 【効果】 脱リグニン化度が増大する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リグニン、リグニ
ン含有材料を変化させ、分解し又は漂白するための多成
分系ならびにその使用方法に関する。
ン含有材料を変化させ、分解し又は漂白するための多成
分系ならびにその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セルロースを製造するためのすべての方
法の主要目的は、植物性出発材料からリグニンを除去す
ることである。この目的は、代表的には、リグニンがセ
ルロース生成物から容易に抽出させうるように、リグニ
ンを最終的に変性する適当な酸化又は還元的な化学的工
程を適用することによって達成される。化学的工程にお
いては通常塩素又は塩素含有薬品、例えば次亜塩素酸塩
又は塩素二酸化物を使用する。
法の主要目的は、植物性出発材料からリグニンを除去す
ることである。この目的は、代表的には、リグニンがセ
ルロース生成物から容易に抽出させうるように、リグニ
ンを最終的に変性する適当な酸化又は還元的な化学的工
程を適用することによって達成される。化学的工程にお
いては通常塩素又は塩素含有薬品、例えば次亜塩素酸塩
又は塩素二酸化物を使用する。
【0003】最近は、このような塩素含有化合物の代り
に又は同化合物の補助として塩素不含の薬品を使用す
る。このような薬品には、例えば酸素、過酸化水素、ペ
ルオキシ酸又はオゾンが包含される。加工すべきセルロ
ースは代表的には種々の化学的処理の間に、アルカリ、
例えばNaOHを含有する抽出工程を受ける。
に又は同化合物の補助として塩素不含の薬品を使用す
る。このような薬品には、例えば酸素、過酸化水素、ペ
ルオキシ酸又はオゾンが包含される。加工すべきセルロ
ースは代表的には種々の化学的処理の間に、アルカリ、
例えばNaOHを含有する抽出工程を受ける。
【0004】リグニンの化学的除去方法における補足的
な塩素不含の方法工程としては、多段階の脱リグニン化
−及び漂白連続工程(Sequenz)においてリグニンの化
学的除去を容易にしようとする酵素的方法が知られてい
る。この方法工程は、化学的方法工程と一段的又は多段
的に連続的に組合せて行うことができる(WO 91/
11553)。この方法工程は利点としては、得られる
白色度の改良又は薬品必要量、特に使用される塩素量の
減少が挙げられる。
な塩素不含の方法工程としては、多段階の脱リグニン化
−及び漂白連続工程(Sequenz)においてリグニンの化
学的除去を容易にしようとする酵素的方法が知られてい
る。この方法工程は、化学的方法工程と一段的又は多段
的に連続的に組合せて行うことができる(WO 91/
11553)。この方法工程は利点としては、得られる
白色度の改良又は薬品必要量、特に使用される塩素量の
減少が挙げられる。
【0005】またEP 0487557からは、酸素を
用いる化学的脱リグニン化法の場合にさらに個々の酵素
又は使用されたクラスからの酵素の混合物を使用するこ
とが公知である。これは例えば、種々のヘミセルラーゼ
を含有する酵素製剤である。
用いる化学的脱リグニン化法の場合にさらに個々の酵素
又は使用されたクラスからの酵素の混合物を使用するこ
とが公知である。これは例えば、種々のヘミセルラーゼ
を含有する酵素製剤である。
【0006】US 5374555からは、プロテアー
ゼの群からの酵素を使用する、補助的酵素セルロース処
理による化学的方法が公知である。この場合にも処理
は、化学的方法工程との連続的組合せで有利になる個別
の方法工程として行われる。
ゼの群からの酵素を使用する、補助的酵素セルロース処
理による化学的方法が公知である。この場合にも処理
は、化学的方法工程との連続的組合せで有利になる個別
の方法工程として行われる。
【0007】WO 91/11552は、セルロースの
機械的製造方法において酸化・加水分解酵素を使用する
ことを記載している。この場合には、レドックス電位を
200mV未満の値に調節するために、例えばアスコル
ビン酸のような添加物を使用すべきである。
機械的製造方法において酸化・加水分解酵素を使用する
ことを記載している。この場合には、レドックス電位を
200mV未満の値に調節するために、例えばアスコル
ビン酸のような添加物を使用すべきである。
【0008】また、セルロースを処理するための化学的
方法に加えて使用される前記の酵素的方法の他に、セル
ロースを処理するための酵素的方法も記載されている。
方法に加えて使用される前記の酵素的方法の他に、セル
ロースを処理するための酵素的方法も記載されている。
【0009】このような方法は、フェノール酸化酵素を
利用する。このような酵素の例は、ペルオキシダーゼ
(EC.1.11.1)及びオキシダーゼ(EC.1.
10.3)の群からの酵素である。該酵素は、電子受容
体として過酸化水素又は分子状酸素を使用する。漂白に
おけるこれらの酸化酵素の使用は記載されている(例え
ばPaice、M.G.、1995)。例えばマンガンペル
オキシダーゼ(MnP)、リグニンペルオキシダーゼ
(LiP)又はラッカーゼ(EC.1.10.3.2)
を使用する。LiP及びMnPは補助基質として代表的
には過酸化水素を利用するが、ラッカーゼ(Laccase)
は電子受容体としての酸素によって働く。
利用する。このような酵素の例は、ペルオキシダーゼ
(EC.1.11.1)及びオキシダーゼ(EC.1.
10.3)の群からの酵素である。該酵素は、電子受容
体として過酸化水素又は分子状酸素を使用する。漂白に
おけるこれらの酸化酵素の使用は記載されている(例え
ばPaice、M.G.、1995)。例えばマンガンペル
オキシダーゼ(MnP)、リグニンペルオキシダーゼ
(LiP)又はラッカーゼ(EC.1.10.3.2)
を使用する。LiP及びMnPは補助基質として代表的
には過酸化水素を利用するが、ラッカーゼ(Laccase)
は電子受容体としての酸素によって働く。
【0010】漂白にけるペルオキシダーゼの効果のある
使用はまだ優位を占めることはできなかった、それとい
うのも従来は、過酸化水素によるペルオキシダーゼの不
活性化の問題あるいは不連続的な工業的方法における過
酸化水素の適当な計量技術を解決することができないか
らである。
使用はまだ優位を占めることはできなかった、それとい
うのも従来は、過酸化水素によるペルオキシダーゼの不
活性化の問題あるいは不連続的な工業的方法における過
酸化水素の適当な計量技術を解決することができないか
らである。
【0011】ラッカーゼの単独使用はリグニンを所望の
抽出可能の形に変えないけれども、ラッカーゼに適当な
媒介剤物質(Mediatorsubstanzen)を加えることによっ
て、あらゆる種類のセルロースを効果的に脱リグニン化
することのできる工業的方法を開発することができた。
WO 94/29510には、ラッカーゼ、媒介剤(Me
diator)及び酸素の成分から成る、このような酵素的脱
リグニン化系が記載されている。本願ではさらに、従来
の技術水準を詳述することにする。
抽出可能の形に変えないけれども、ラッカーゼに適当な
媒介剤物質(Mediatorsubstanzen)を加えることによっ
て、あらゆる種類のセルロースを効果的に脱リグニン化
することのできる工業的方法を開発することができた。
WO 94/29510には、ラッカーゼ、媒介剤(Me
diator)及び酸素の成分から成る、このような酵素的脱
リグニン化系が記載されている。本願ではさらに、従来
の技術水準を詳述することにする。
【0012】ラッカーゼを使用して酵素的脱リグニン化
を行うための他の媒介剤は、WO97/06244に記
載されている。
を行うための他の媒介剤は、WO97/06244に記
載されている。
【0013】WO 94/01538には、セロビオー
ゼ−オキシダーゼを、エンドグリカナーゼ、例えばキシ
ラナーゼ及び/又はオキシドレダクターゼ、例えばラッ
カーゼと組合せて使用することが記載されている。この
方法ではさらに漂白強化剤も加える。記載されている条
件はなかんずくアルカリ性pH値を挙げている。このよ
うな系の効果は極めて小さい。それというのも前記のp
H値では記載されたラッカーゼは十分に不活性ではない
からである。その上ラッカーゼは過酸化水素の存在で不
活性化される。さらに、漂白強化剤として挙げられた化
合物が強化剤活性を示さないということもある。これ
は、WO 96/12846から明らかになるが、ここ
にはセルロース漂白に類似の用途、つまり着色された織
物繊維の漂白が記載されている:WO 96/1284
6の例1には異なる媒介剤の効果が記載されている。こ
の例の表2から判るように、ここに挙げられた例による
化合物は媒介剤活性を示さない。
ゼ−オキシダーゼを、エンドグリカナーゼ、例えばキシ
ラナーゼ及び/又はオキシドレダクターゼ、例えばラッ
カーゼと組合せて使用することが記載されている。この
方法ではさらに漂白強化剤も加える。記載されている条
件はなかんずくアルカリ性pH値を挙げている。このよ
うな系の効果は極めて小さい。それというのも前記のp
H値では記載されたラッカーゼは十分に不活性ではない
からである。その上ラッカーゼは過酸化水素の存在で不
活性化される。さらに、漂白強化剤として挙げられた化
合物が強化剤活性を示さないということもある。これ
は、WO 96/12846から明らかになるが、ここ
にはセルロース漂白に類似の用途、つまり着色された織
物繊維の漂白が記載されている:WO 96/1284
6の例1には異なる媒介剤の効果が記載されている。こ
の例の表2から判るように、ここに挙げられた例による
化合物は媒介剤活性を示さない。
【0014】WO 94/29510には、ラッカーゼ
及び活性媒介剤から成る酵素的脱リグニン化系の有利な
組合せが記載されている。この方法は、リグニンの有効
な分解をもたらす、現在唯一の公知の酵素的方法であ
る。この場合媒介剤としてはN−OH−ベンゾトリアゾ
ール(HBT)が使用されている。前記方法ではなかん
ずく他の酵素成分、例えばプロテアーゼの添加も述べら
れている。
及び活性媒介剤から成る酵素的脱リグニン化系の有利な
組合せが記載されている。この方法は、リグニンの有効
な分解をもたらす、現在唯一の公知の酵素的方法であ
る。この場合媒介剤としてはN−OH−ベンゾトリアゾ
ール(HBT)が使用されている。前記方法ではなかん
ずく他の酵素成分、例えばプロテアーゼの添加も述べら
れている。
【0015】Oksanen等によって1997年に明らかに
されたように、キシラナーゼ/ラッカーゼ/HBTの組
合せ使用は、キシラナーゼ不含の使用に比べて極めて小
さい改善しか示さない。キシラナーゼ処理がラッカーゼ
/HBT処理から分離され、別個に方法工程として実施
された後初めて利点が得られる。
されたように、キシラナーゼ/ラッカーゼ/HBTの組
合せ使用は、キシラナーゼ不含の使用に比べて極めて小
さい改善しか示さない。キシラナーゼ処理がラッカーゼ
/HBT処理から分離され、別個に方法工程として実施
された後初めて利点が得られる。
【0016】従って、リグニン及びリグニン含有材料を
変化させ、分解し又は漂白する多成分系において、公知
の酵素的脱リグニン化系よりも優れた成果を脱リグニン
化において達成しかつ化学的脱リグニン化系の諸欠点を
有していない、前記多成分系を提供するのが望ましい。
変化させ、分解し又は漂白する多成分系において、公知
の酵素的脱リグニン化系よりも優れた成果を脱リグニン
化において達成しかつ化学的脱リグニン化系の諸欠点を
有していない、前記多成分系を提供するのが望ましい。
【0017】セルロース脱リグニン化のための個々の酵
素的方法の不良な性能の他に、上記の諸問題に基づいて
不可欠な、酵素的脱リグニン化工程の分離及びそれらの
工程から結果する、セルロースの脱リグニン化の際の順
次の手段が、この方法の著しい欠点である。該方法は、
−種々の酵素処理の間の洗浄−及び抽出工程の不可避性
によって、現存する脱リグニン化及び漂白連続工程に経
済的に一体化することはできない。
素的方法の不良な性能の他に、上記の諸問題に基づいて
不可欠な、酵素的脱リグニン化工程の分離及びそれらの
工程から結果する、セルロースの脱リグニン化の際の順
次の手段が、この方法の著しい欠点である。該方法は、
−種々の酵素処理の間の洗浄−及び抽出工程の不可避性
によって、現存する脱リグニン化及び漂白連続工程に経
済的に一体化することはできない。
【0018】従って同様に、リグニン及びリグニン含有
材料を処理するための酵素的方法において、いくつかの
酵素的方法工程を単一の方法工程に一体化する前記酵素
的方法を提供することも望ましい。
材料を処理するための酵素的方法において、いくつかの
酵素的方法工程を単一の方法工程に一体化する前記酵素
的方法を提供することも望ましい。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
従来技術の脱リグニン化における諸欠点を克服するため
の、リグニン含有材料を変化させ、分解し又は漂白する
ための多成分系及び脱リグニン化方法を提供することで
ある。
従来技術の脱リグニン化における諸欠点を克服するため
の、リグニン含有材料を変化させ、分解し又は漂白する
ための多成分系及び脱リグニン化方法を提供することで
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、オキシドレダ
クターゼ、オキシドレダクターゼにとって適当な酸化
剤、媒介剤及び少なくとも1種の酵素活性添加剤を含有
する、リグニン、リグニン含有材料又は類似材料を変化
させ、分解し又は漂白するための多成分系に関し、その
特徴とするところは、媒介剤がオキシドレダクターゼ及
び酵素活性添加剤を不活性化せずに酵素活性添加剤がE
C(酵素クラス)3.2.1のヒドロラーゼの群から選
択されていることである。
クターゼ、オキシドレダクターゼにとって適当な酸化
剤、媒介剤及び少なくとも1種の酵素活性添加剤を含有
する、リグニン、リグニン含有材料又は類似材料を変化
させ、分解し又は漂白するための多成分系に関し、その
特徴とするところは、媒介剤がオキシドレダクターゼ及
び酵素活性添加剤を不活性化せずに酵素活性添加剤がE
C(酵素クラス)3.2.1のヒドロラーゼの群から選
択されていることである。
【0021】酵素クラスの命名は、本願では国際生化学
・分子生物学連合(Committee ofthe International U
nion of Biochemistry and Moleclular Biolgy)の委員
会による国際酵素命名法(Enzyme Nomenclature, Acade
mic Press, Inc.,1992、24〜154頁)により行
われる。
・分子生物学連合(Committee ofthe International U
nion of Biochemistry and Moleclular Biolgy)の委員
会による国際酵素命名法(Enzyme Nomenclature, Acade
mic Press, Inc.,1992、24〜154頁)により行
われる。
【0022】本発明によれば、媒介剤は、このものがテ
スト系において30分のインキュベーション時間内に酵
素の酵素活性の70%を超える損失をもたらす場合に酵
素を不活性化する。前記テスト系は50mlの全容積中
に45℃でオキシドレダクターゼ、例えばラッカーゼ6
0IU及びEC3.2.1のヒドロラーゼ、例えばキシ
ラナーゼ、セルラーゼ400IU又は他の酵素の相応の
量ならびに媒介剤7.5mモル/lを含有する。
スト系において30分のインキュベーション時間内に酵
素の酵素活性の70%を超える損失をもたらす場合に酵
素を不活性化する。前記テスト系は50mlの全容積中
に45℃でオキシドレダクターゼ、例えばラッカーゼ6
0IU及びEC3.2.1のヒドロラーゼ、例えばキシ
ラナーゼ、セルラーゼ400IU又は他の酵素の相応の
量ならびに媒介剤7.5mモル/lを含有する。
【0023】本発明の多成分系は、従来の技術水準に対
して次の利点を有する: −リグニンに対する高い選択性を有する。
して次の利点を有する: −リグニンに対する高い選択性を有する。
【0024】−繊維の品質に不利な影響を与えない。
【0025】−化学的脱リグニン化法と組合せて全脱リ
グニン化及び漂白における化学薬品の節約を可能にす
る。
グニン化及び漂白における化学薬品の節約を可能にす
る。
【0026】−該系はキシラナーゼ処理及びラッカーゼ
−媒介剤−系の従来の単一方法の改良を行う。この改良
は単一方法の総計よりも大きい。
−媒介剤−系の従来の単一方法の改良を行う。この改良
は単一方法の総計よりも大きい。
【0027】セルロースの製造方法におけるセルラーゼ
の使用は従来は知られていない。セルラーゼは周知のよ
うにセルロースを分解し、ひいては従来の見解によれば
セルロースを常に損傷するので、セルロースの製造方法
におけるセルラーゼの使用は当業者にとっては全く予期
されておらず、意外である。
の使用は従来は知られていない。セルラーゼは周知のよ
うにセルロースを分解し、ひいては従来の見解によれば
セルロースを常に損傷するので、セルロースの製造方法
におけるセルラーゼの使用は当業者にとっては全く予期
されておらず、意外である。
【0028】本発明による多成分系においては、オキシ
ドレダクターゼとして国際生化学・分子化学連合の委員
会による国際酵素命名法(Enzyme Nomenclature, Acade
micPress, Inc.,1992、24〜154頁)による酵
素クラス(EC)1.1.1〜1.97のオキシドレダ
クターゼを使用することができる。
ドレダクターゼとして国際生化学・分子化学連合の委員
会による国際酵素命名法(Enzyme Nomenclature, Acade
micPress, Inc.,1992、24〜154頁)による酵
素クラス(EC)1.1.1〜1.97のオキシドレダ
クターゼを使用することができる。
【0029】好ましくは、次に挙げたクラスのオキシド
レダクターゼを使用する:第一、第二アルコール及びセ
ミアセタールに作用するすべてのデヒドロゲナーゼを包
含しかつ受容体NAD+又はNADP+(サブクラス1.
1.1)として、シトクロム(1.1.2)、酸素(O
2)(1.1.3)、二硫化物(1.1.4)、キノン
(1.1.5)又は他の受容体を有する(1.1.9
9)、クラス1.1の酵素。
レダクターゼを使用する:第一、第二アルコール及びセ
ミアセタールに作用するすべてのデヒドロゲナーゼを包
含しかつ受容体NAD+又はNADP+(サブクラス1.
1.1)として、シトクロム(1.1.2)、酸素(O
2)(1.1.3)、二硫化物(1.1.4)、キノン
(1.1.5)又は他の受容体を有する(1.1.9
9)、クラス1.1の酵素。
【0030】このクラスから特に、受容体としてのキノ
ンを有するクラス1.1.5の酵素及び受容体として酸
素を有するクラス1.1.3の酵素が好ましい。
ンを有するクラス1.1.5の酵素及び受容体として酸
素を有するクラス1.1.3の酵素が好ましい。
【0031】このクラスで特に好ましいのはセロビオー
ス:キノン−1−オキシドレダクターゼ(1.1.5.
1)である。
ス:キノン−1−オキシドレダクターゼ(1.1.5.
1)である。
【0032】さらにクラス1.2の酵素も好ましい。こ
の酵素クラスは、アルデヒドを相応の酸又はオキソ基に
酸化するような酵素を含有する。受容体はNAD+、N
ADP+(1.2.1)、シトクロム(1.2.2)、
酸素(1.2.3)、硫化物(1.2.4)、鉄−硫黄
−プロテイン(1.2.5)又は他の受容体(1.2.
99)であってよい。
の酵素クラスは、アルデヒドを相応の酸又はオキソ基に
酸化するような酵素を含有する。受容体はNAD+、N
ADP+(1.2.1)、シトクロム(1.2.2)、
酸素(1.2.3)、硫化物(1.2.4)、鉄−硫黄
−プロテイン(1.2.5)又は他の受容体(1.2.
99)であってよい。
【0033】特に、この場合、受容体として酸素を有す
るクラス(1.2.3)の酵素が好ましい。
るクラス(1.2.3)の酵素が好ましい。
【0034】さらにクラス1.3の酵素も好ましい。
【0035】このクラスには、供与体のCH−CH−基
に作用する酵素がまとめられている。
に作用する酵素がまとめられている。
【0036】相応の受容体は、NAD+、NADP
+(1.3.1)、シトクロム(1.3.2)、酸素
(1.3.3)、キノン又は使用された化合物(1.
3.5)、鉄−硫黄−プロテイン(1.3.7)又は他
の受容体(1.3.99)である。
+(1.3.1)、シトクロム(1.3.2)、酸素
(1.3.3)、キノン又は使用された化合物(1.
3.5)、鉄−硫黄−プロテイン(1.3.7)又は他
の受容体(1.3.99)である。
【0037】特にビリルビンオキシターゼ(1.3.
3.5)が好ましい。
3.5)が好ましい。
【0038】この場合同様に受容体として酸素を有する
クラス(1.3.3)及び受容体としてキノン等を有す
るクラス(1.3.5)の酵素も特に好ましい。
クラス(1.3.3)及び受容体としてキノン等を有す
るクラス(1.3.5)の酵素も特に好ましい。
【0039】さらに、供与体のCH−NH2−基に作用
するクラス1.4の酵素も好ましい。
するクラス1.4の酵素も好ましい。
【0040】相応の受容体は、NAD+、NADP
+(1.4.1)、シトクロム(1.4.2)、酸素
(1.4.3)、二硫化物(1.4.4)、鉄−硫黄−
プロテイン(1.4.7)又は他の受容体(1.4.9
9)である。
+(1.4.1)、シトクロム(1.4.2)、酸素
(1.4.3)、二硫化物(1.4.4)、鉄−硫黄−
プロテイン(1.4.7)又は他の受容体(1.4.9
9)である。
【0041】特にこの場合、受容体として酸素を有する
クラス(1.4.3)の酵素が好ましい。
クラス(1.4.3)の酵素が好ましい。
【0042】さらに、供与体のCH−NH−基に作用す
るクラス1.5の酵素も好ましい。相応の受容体は、N
AD+、NADP+(1.5.1)、酸素(1.5.
3)、二硫化物(1.5.4)、キノン(1.5.5)
又は他の受容体(1.5.99)である。
るクラス1.5の酵素も好ましい。相応の受容体は、N
AD+、NADP+(1.5.1)、酸素(1.5.
3)、二硫化物(1.5.4)、キノン(1.5.5)
又は他の受容体(1.5.99)である。
【0043】またこの場合にも特に、受容体として酸素
(O2)を有する酵素(1.5.3)及びキノンを有す
る酵素(1.5.5)が好ましい。
(O2)を有する酵素(1.5.3)及びキノンを有す
る酵素(1.5.5)が好ましい。
【0044】さらに、NADH又はNADPHに作用す
るクラス1.6の酵素も好ましい。
るクラス1.6の酵素も好ましい。
【0045】この場合受容体は、NADP+(1.6.
1)、ヘムタンパク質(1.6.2)、二硫化物(1.
6.4)、キノン(1.6.5)、NO2−基(1.
6.6)及びフラビン(1.6.8)又は若干の他の受
容体(1.6.99)である。
1)、ヘムタンパク質(1.6.2)、二硫化物(1.
6.4)、キノン(1.6.5)、NO2−基(1.
6.6)及びフラビン(1.6.8)又は若干の他の受
容体(1.6.99)である。
【0046】この場合に、受容体としてキノンを有する
クラス1.6.5の酵素が好ましい。
クラス1.6.5の酵素が好ましい。
【0047】さらに、供与体としての他のNO2−化合
物に作用しかつ受容体としてシトクロム(1.7.
2)、酸素(O2)(1.7.3)、鉄−硫黄−プロテ
イン(1.7.7)又は他のもの(1.7.99)を有
するクラス1.7の酵素も好ましい。
物に作用しかつ受容体としてシトクロム(1.7.
2)、酸素(O2)(1.7.3)、鉄−硫黄−プロテ
イン(1.7.7)又は他のもの(1.7.99)を有
するクラス1.7の酵素も好ましい。
【0048】この場合特に、受容体として酸素を有する
クラス1.7.3の酵素が好ましい。
クラス1.7.3の酵素が好ましい。
【0049】さらに、供与体としての硫黄基に作用しか
つ受容体としてNAD+、NADP+(1.8.1)、シ
トクロム(1.8.2)、酸素(O2)(1.8.
3)、二硫化物(1.8.4)、キノン(1.8.
5)、鉄−硫黄−プロテイン(1.8.7)又は他の受
容体(1.8.99)を有するクラス1.8の酵素も好
ましい。
つ受容体としてNAD+、NADP+(1.8.1)、シ
トクロム(1.8.2)、酸素(O2)(1.8.
3)、二硫化物(1.8.4)、キノン(1.8.
5)、鉄−硫黄−プロテイン(1.8.7)又は他の受
容体(1.8.99)を有するクラス1.8の酵素も好
ましい。
【0050】特に、受容体として酸素(O2)を有する
クラス(1.8.3)及びキノンを有するクラス(1.
8.5)が好ましい。
クラス(1.8.3)及びキノンを有するクラス(1.
8.5)が好ましい。
【0051】また、供与体としてのヘム基に作用しかつ
受容体として酸素(O2)(1.9.3)、NO2−化合
物(1.9.6)及び他の受容体(1.9.99)を有
する酵素も好ましい。
受容体として酸素(O2)(1.9.3)、NO2−化合
物(1.9.6)及び他の受容体(1.9.99)を有
する酵素も好ましい。
【0052】特に、受容体として酸素(O2)を有する
クラス1.9.3(シトクロムオキシダーゼ)が好まし
い。
クラス1.9.3(シトクロムオキシダーゼ)が好まし
い。
【0053】さらに、供与体としての水素に作用するク
ラス1.12の酵素も好ましい。
ラス1.12の酵素も好ましい。
【0054】受容体はNAD+又はNADP+(1.1
2.1)又は他の受容体(1.12.99)である。
2.1)又は他の受容体(1.12.99)である。
【0055】さらに、クラス1.13及び1.14の酵
素(オキシゲナーゼ)も好ましい。
素(オキシゲナーゼ)も好ましい。
【0056】さらに、受容体としての超酸化物基に作用
するクラス1.15の酵素も好ましい。
するクラス1.15の酵素も好ましい。
【0057】この場合特に、超酸化物−ジスムターゼ
(1.15.1.1)が好ましい。
(1.15.1.1)が好ましい。
【0058】さらに、クラス1.16の酵素も好まし
い。受容体としてNAD+又はNADP+(1.16.
1)又は酸素(O2)(1.16.3)が作用する。
い。受容体としてNAD+又はNADP+(1.16.
1)又は酸素(O2)(1.16.3)が作用する。
【0059】この場合特に、クラス1.16.3.1の
酵素(フェロオキシダーゼ、例えばセルロプラスミン)
が好ましい。
酵素(フェロオキシダーゼ、例えばセルロプラスミン)
が好ましい。
【0060】さらに好ましい酵素は、クラス1.17
(酸化されて−CHOH−を形成するCH2−基に作用
する)、クラス1.18(供与体としての還元フェレド
キシンに作用する)、クラス1.19(供与体としての
還元フラボドキシンに作用)及びクラス1.97(他の
オキシドレダクターゼ)に属するような酵素である。
(酸化されて−CHOH−を形成するCH2−基に作用
する)、クラス1.18(供与体としての還元フェレド
キシンに作用する)、クラス1.19(供与体としての
還元フラボドキシンに作用)及びクラス1.97(他の
オキシドレダクターゼ)に属するような酵素である。
【0061】さらに、受容体としてのペルオキシドに作
用するクラス1.11の酵素も特に好ましい。この唯一
つのサブクラス(1.11.1)はペルオキシダーゼを
含有する。
用するクラス1.11の酵素も特に好ましい。この唯一
つのサブクラス(1.11.1)はペルオキシダーゼを
含有する。
【0062】この場合特に、シトクロム−C−ペルオキ
シダーゼ(1.11.1.5)、カタラーゼ(1.1
1.1.6)、ペルオキシダーゼ(1.11.1.
6)、沃化物−ペルオキシダーゼ(1.11.1.
8)、グルタチオン−ペルオキシダーゼ(1.11.
1.9)、塩化物−ペルオキシダーゼ(1.11.1.
10)、L−アスコルビン酸塩−ペルオキシダーゼ
(1.11.1.11)、リン脂質−ヒドロペルオキシ
ド−グルタチオン−ペルオキシダーゼ(1.11.1.
12)、マンガン−ペルオキシダーゼ(1.11.1.
13)、ジアリールプロパン−ペルオキシダーゼ(リグ
ニナーゼ、リグニン−ペルオキシダーゼ)(1.11.
1.14)が好ましい。
シダーゼ(1.11.1.5)、カタラーゼ(1.1
1.1.6)、ペルオキシダーゼ(1.11.1.
6)、沃化物−ペルオキシダーゼ(1.11.1.
8)、グルタチオン−ペルオキシダーゼ(1.11.
1.9)、塩化物−ペルオキシダーゼ(1.11.1.
10)、L−アスコルビン酸塩−ペルオキシダーゼ
(1.11.1.11)、リン脂質−ヒドロペルオキシ
ド−グルタチオン−ペルオキシダーゼ(1.11.1.
12)、マンガン−ペルオキシダーゼ(1.11.1.
13)、ジアリールプロパン−ペルオキシダーゼ(リグ
ニナーゼ、リグニン−ペルオキシダーゼ)(1.11.
1.14)が好ましい。
【0063】特に、ビフェノール及び使用された化合物
に対して作用するクラス1.10の酵素が極めて好まし
い。これらの酵素は、ビフェノール及びアスコルビン酸
塩の酸化を触媒する。受容体としては、NAD+、NA
DP+(1.10.1)、シトクロム(1.10.
2)、酸素(1.10.3)又は他のもの(1.10.
99)が働く。
に対して作用するクラス1.10の酵素が極めて好まし
い。これらの酵素は、ビフェノール及びアスコルビン酸
塩の酸化を触媒する。受容体としては、NAD+、NA
DP+(1.10.1)、シトクロム(1.10.
2)、酸素(1.10.3)又は他のもの(1.10.
99)が働く。
【0064】これらの酵素のうち特に、受容体として酸
素(O2)を有するクラス(1.10.3)の酵素が好
ましい。
素(O2)を有するクラス(1.10.3)の酵素が好
ましい。
【0065】このクラスの酵素のうち、カテコールオキ
シダーゼ(チロシナーゼ)(1.10.3.1)、L−
アスコルビン酸塩オキシダーゼ(1.10.3.3)、
o−アミノフェノールオキシダーゼ(1.10.3.
4)及びラッカーゼ(ベンゼンジオール:酸素オキシド
レダクターゼ)(1.10.3.2)の酵素が好まし
く、特にラッカーゼ(ベンゼンジオール:酸素オキシド
レダクターゼ)(1.10.3.2)が好ましい。
シダーゼ(チロシナーゼ)(1.10.3.1)、L−
アスコルビン酸塩オキシダーゼ(1.10.3.3)、
o−アミノフェノールオキシダーゼ(1.10.3.
4)及びラッカーゼ(ベンゼンジオール:酸素オキシド
レダクターゼ)(1.10.3.2)の酵素が好まし
く、特にラッカーゼ(ベンゼンジオール:酸素オキシド
レダクターゼ)(1.10.3.2)が好ましい。
【0066】前記のオキシドレダクターゼは、市販され
ているか又は標準方法により製造することができる。酵
素を製造するための生物体としては、例えば植物、動物
細胞、細菌及び真菌類(Pilze)が適当である。原則と
して天然産ならびに遺伝的に変化された生物体が酵素産
生体(Enzymproduzent)であってよい。同様に酵素産生
体としては単細胞又は多細胞生物、なかんずく細胞培養
物も考慮されうる。
ているか又は標準方法により製造することができる。酵
素を製造するための生物体としては、例えば植物、動物
細胞、細菌及び真菌類(Pilze)が適当である。原則と
して天然産ならびに遺伝的に変化された生物体が酵素産
生体(Enzymproduzent)であってよい。同様に酵素産生
体としては単細胞又は多細胞生物、なかんずく細胞培養
物も考慮されうる。
【0067】特に好ましいオキシドレダクターゼ、例え
ばクラス1.11.1、なかんずく1.10.3からの
もののためには、特にラッカーゼの製造のためには、例
えば白菌病真菌(Weissfaeulepilze)、すなわちプリュ
ーロツス(Pleurotus)、フレビア(Phlebia)及びトラ
メテス(Trametes)を使用する。
ばクラス1.11.1、なかんずく1.10.3からの
もののためには、特にラッカーゼの製造のためには、例
えば白菌病真菌(Weissfaeulepilze)、すなわちプリュ
ーロツス(Pleurotus)、フレビア(Phlebia)及びトラ
メテス(Trametes)を使用する。
【0068】本発明の多成分系は少なくとも1種の酸化
剤を包含する。酸化剤としては、例えば空気、酸素、オ
ゾン、H2O2、有機過酸化物、過酸例えば過酢酸、過ギ
酸、過硫酸、過硝酸、メタクロロペルオキシ安息香酸、
過塩素酸、過ホウ酸塩、過酢酸塩、過硫酸塩、過酸化物
又は酸素化学種及びその基、例えばOH、OOH、一重
項酸素(Singulettsauerstoff)、超酸化物(O2 -)、
オゾニド、二酸素陽イオン(Dioxygenyl-Kation)(O2
+)、ジオキシラン、ジオキセタン又はフレミー基(Fre
my Radikale)を使用することができる。
剤を包含する。酸化剤としては、例えば空気、酸素、オ
ゾン、H2O2、有機過酸化物、過酸例えば過酢酸、過ギ
酸、過硫酸、過硝酸、メタクロロペルオキシ安息香酸、
過塩素酸、過ホウ酸塩、過酢酸塩、過硫酸塩、過酸化物
又は酸素化学種及びその基、例えばOH、OOH、一重
項酸素(Singulettsauerstoff)、超酸化物(O2 -)、
オゾニド、二酸素陽イオン(Dioxygenyl-Kation)(O2
+)、ジオキシラン、ジオキセタン又はフレミー基(Fre
my Radikale)を使用することができる。
【0069】好ましくは、相応のオキシドレダクターゼ
によって生成されうる(例えばジオキシランはラッカー
ゼ+カルボニルから生成される)か、又は媒介剤を化学
的に再生させるか又はこのものを直接反応させ得るよう
な酸化剤を使用する。
によって生成されうる(例えばジオキシランはラッカー
ゼ+カルボニルから生成される)か、又は媒介剤を化学
的に再生させるか又はこのものを直接反応させ得るよう
な酸化剤を使用する。
【0070】例えばペルオキシダーゼは、補助基質(Co
substrat)として過酸化水素を必要とする。この化合物
は当該系に直接供給できるか又は先駆化合物から遊離さ
せてもよい。最後にまた、過酸化水素を現場で補助反応
によって、例えばグルコースオキシダーゼ(EC 1.
1.3.4)によってグルコースの酵素的変化によって
生成させてもよい。
substrat)として過酸化水素を必要とする。この化合物
は当該系に直接供給できるか又は先駆化合物から遊離さ
せてもよい。最後にまた、過酸化水素を現場で補助反応
によって、例えばグルコースオキシダーゼ(EC 1.
1.3.4)によってグルコースの酵素的変化によって
生成させてもよい。
【0071】例えばオキシダーゼは電子受容体として酸
素を使用する。通常十分量の酸素を水溶液中に溶かす。
しかしまた酸素は撹拌のような適当な手段、酸素ガスの
使用又は加圧によって反応溶液中に導入することもでき
る。これは特に、方法を高められた温度で行おうとする
場合に必要である。それというのも水溶液中での酸素の
溶解度は温度の上昇とともに減少するからである。
素を使用する。通常十分量の酸素を水溶液中に溶かす。
しかしまた酸素は撹拌のような適当な手段、酸素ガスの
使用又は加圧によって反応溶液中に導入することもでき
る。これは特に、方法を高められた温度で行おうとする
場合に必要である。それというのも水溶液中での酸素の
溶解度は温度の上昇とともに減少するからである。
【0072】本発明の多成分系は、オキシドレダクター
ゼ及び酵素活性添加剤を不活性化しない少なくとも1種
の媒介剤を包含する。
ゼ及び酵素活性添加剤を不活性化しない少なくとも1種
の媒介剤を包含する。
【0073】媒介剤としては、好ましくは、少なくとも
1個のN−ヒドロキシ−、オキシム−、ニトロソ−、N
−オキシル−又はN−オキシ−官能基を有する、脂肪
族、脂環式、複素環式又は芳香族化合物の群から少なく
とも1種の化合物を選択する。この際置換された又は未
置換の1−ヒドロキシ−1−ベンゾトリアゾール、3H
−ベンゾトリアゾール−1−オキシド及び2H−ベンゾ
トリアゾール−1−オキシドは除外されている。
1個のN−ヒドロキシ−、オキシム−、ニトロソ−、N
−オキシル−又はN−オキシ−官能基を有する、脂肪
族、脂環式、複素環式又は芳香族化合物の群から少なく
とも1種の化合物を選択する。この際置換された又は未
置換の1−ヒドロキシ−1−ベンゾトリアゾール、3H
−ベンゾトリアゾール−1−オキシド及び2H−ベンゾ
トリアゾール−1−オキシドは除外されている。
【0074】このような化合物の例は、以下に挙げる式
I、II又はIIIで示される化合物であるが、式II
及びIIIの化合物が好ましい。
I、II又はIIIで示される化合物であるが、式II
及びIIIの化合物が好ましい。
【0075】一般式Iの化合物は次のとおりである:
【0076】
【化1】
【0077】式中Xは次の基:(−N=CR4−)p、
(−CR4=N−)p、(−CR5=CR6−)p、[pは
1又は2である]の1つを表し、基R1〜R6は同じか又
は異なっていてもよくかつ相互に独立的に次の基の1
つ:水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキ
シならびにそれらの塩及びエステル、アミノ、ニトロ、
C1〜C12−アルキル、C1〜C6−アルキルオキシ、カ
ルボニル−C1〜C6−アルキル、フェニル、スルホノ、
それらのエステル及び塩、スルファモイル、カルバモイ
ル、ホスホ、ホスホノ、ホスホノオキシならびにそれら
の塩及びエステルを表わすことができ、さらに基R1〜
R6のアミノ−、カルバモイル−及びスルファモイル基
は未置換であるか又はヒドロキシ、C1〜C3−アルキ
ル、C1〜C3−アルコキシで1回又は2回置換されてい
てもよく、基R2及びR3は共通の基−A−を形成しても
よく、この場合−A−は次の基:(−CR7=CR8−C
R9=CR10−)又は(−CR10=CR9−CR8=CR7
−)の1つを表わす。
(−CR4=N−)p、(−CR5=CR6−)p、[pは
1又は2である]の1つを表し、基R1〜R6は同じか又
は異なっていてもよくかつ相互に独立的に次の基の1
つ:水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキ
シならびにそれらの塩及びエステル、アミノ、ニトロ、
C1〜C12−アルキル、C1〜C6−アルキルオキシ、カ
ルボニル−C1〜C6−アルキル、フェニル、スルホノ、
それらのエステル及び塩、スルファモイル、カルバモイ
ル、ホスホ、ホスホノ、ホスホノオキシならびにそれら
の塩及びエステルを表わすことができ、さらに基R1〜
R6のアミノ−、カルバモイル−及びスルファモイル基
は未置換であるか又はヒドロキシ、C1〜C3−アルキ
ル、C1〜C3−アルコキシで1回又は2回置換されてい
てもよく、基R2及びR3は共通の基−A−を形成しても
よく、この場合−A−は次の基:(−CR7=CR8−C
R9=CR10−)又は(−CR10=CR9−CR8=CR7
−)の1つを表わす。
【0078】基R7〜R10は、同じか又は異なっていて
もよくかつ相互に独立的に次の基の1つ:水素、ハロゲ
ン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシならびにそれら
の塩及びエステル、アミノ、ニトロ、C1〜C12−アル
キル、C1〜C6−アルキルオキシ、カルボニル−C1〜
C6−アルキル、フェニル、スルホノ、それらのエステ
ル及び塩、スルファモイル、カルバモイル、ホスホ、ホ
スホノ、ホスホノオキシならびにそれらの塩及びエステ
ルを表わすことができ、さらに基R7〜R10のアミノ
−、カルバモイル−及びスルファモイル基は未置換であ
るか又はヒドロキシ、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−
アルコキシによって1回又は2回置換されていてもよ
く、基R7〜R10のC1〜C12−アルキル−、C1〜C6−
アルキルオキシ−、カルボニル−C1〜C6−アルキル
−、フェニル−、アリール基は未置換であるか又はさら
に基R11によって1回以上置換されていてもよくかつ基
R11は次の基の1つ:水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ホ
ルミル、カルボキシならびにそれらの塩及びエステル、
アミノ、ニトロ、C1〜C12−アルキル、C1〜C6−ア
ルキルオキシ、カルボニル−C1〜C6−アルキル、フェ
ニル、アリール、ならびにそれらのエステル及び塩を表
わすことができ、基R11のカルバモイル−、スルファモ
イル−、アミノ−基は未置換であるか又はさらに基R12
によって1回又は2回置換されていてもよく、基R12は
次の基の1つ:水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキ
シならびにそれらの塩及びエステル、アミノ、ニトロ、
C1〜C12−アルキル、C1〜C6−アルキルオキシ、カ
ルボニル−C1〜C6−アルキル、フェニル、アリールを
表わすことができる。
もよくかつ相互に独立的に次の基の1つ:水素、ハロゲ
ン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシならびにそれら
の塩及びエステル、アミノ、ニトロ、C1〜C12−アル
キル、C1〜C6−アルキルオキシ、カルボニル−C1〜
C6−アルキル、フェニル、スルホノ、それらのエステ
ル及び塩、スルファモイル、カルバモイル、ホスホ、ホ
スホノ、ホスホノオキシならびにそれらの塩及びエステ
ルを表わすことができ、さらに基R7〜R10のアミノ
−、カルバモイル−及びスルファモイル基は未置換であ
るか又はヒドロキシ、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−
アルコキシによって1回又は2回置換されていてもよ
く、基R7〜R10のC1〜C12−アルキル−、C1〜C6−
アルキルオキシ−、カルボニル−C1〜C6−アルキル
−、フェニル−、アリール基は未置換であるか又はさら
に基R11によって1回以上置換されていてもよくかつ基
R11は次の基の1つ:水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ホ
ルミル、カルボキシならびにそれらの塩及びエステル、
アミノ、ニトロ、C1〜C12−アルキル、C1〜C6−ア
ルキルオキシ、カルボニル−C1〜C6−アルキル、フェ
ニル、アリール、ならびにそれらのエステル及び塩を表
わすことができ、基R11のカルバモイル−、スルファモ
イル−、アミノ−基は未置換であるか又はさらに基R12
によって1回又は2回置換されていてもよく、基R12は
次の基の1つ:水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキ
シならびにそれらの塩及びエステル、アミノ、ニトロ、
C1〜C12−アルキル、C1〜C6−アルキルオキシ、カ
ルボニル−C1〜C6−アルキル、フェニル、アリールを
表わすことができる。
【0079】一般式IIで示される化合物は次のとおり
である:
である:
【0080】
【化2】
【0081】式中Xは次の基の1つ:(−N=CR
4−)p、(−CR4=N−)p、(−CR5=CR
6−)p、[pは1または2である]を表わす。
4−)p、(−CR4=N−)p、(−CR5=CR
6−)p、[pは1または2である]を表わす。
【0082】基R1及びR4〜R10は同じか又は異なって
いてもよくかつ相互に独立的に次に基の1つ:水素、ハ
ロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシならびにそ
れらの塩及びエステル、アミノ、ニトロ、C1〜C12−
アルキル、C1〜C6−アルキルオキシ、カルボニル−C
1〜C6−アルキル、フェニル、アリール、スルホノ、そ
れらのエステル及び塩、スルファモイル、カルバモイ
ル、ホスホ、ホスホノ、ホスホノオキシならびにそれら
の塩及びエステルを表わすことができ、さらに基R1及
びR4〜R10のアミノ−、カルバモイル−及びスルファ
モイル基は未置換であるか又はヒドロキシ、C1〜C3−
アルキル、C1〜C3−アルコキシによって1回又は2回
置換されていてもよく、基R1及びR4〜R10のC1〜C
12−アルキル−、C1〜C6−アルキルオキシ−、カルボ
ニル−C1〜C6−アルキル−、フェニル−、アリール
−、アリール−C1〜C6−アルキル基は未置換であるか
又はさらに基R12によって1回以上置換されていてもよ
くこの際基R12は次の基の1つ:水素、ハロゲン、ヒド
ロキシ、ホルミル、カルボキシならびにそれらの塩及び
エステル、アミノ、ニトロ、C1〜C12−アルキル、C1
〜C6−アルキルオキシ、カルボニル−C1〜C6−アル
キル、フェニル、アリール、スルホノ、スルフェノ、ス
ルフィノならびにそれらのエステル及び塩を表わすこと
ができ、基R12のカルバモイル−、スルファモイル−、
アミノ基は未置換であるか又はさらに基R13で1回又は
2回置換されていてもよく、この際基R13は次に基の1
つ:水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシならびに
それらの塩及びエステル、アミノ、ニトロ、C1〜C12
−アルキル、C1〜C6−アルキルオキシ、カルボニル−
C1〜C6−アルキル、フェニル、アリールを表わすこと
ができる。
いてもよくかつ相互に独立的に次に基の1つ:水素、ハ
ロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシならびにそ
れらの塩及びエステル、アミノ、ニトロ、C1〜C12−
アルキル、C1〜C6−アルキルオキシ、カルボニル−C
1〜C6−アルキル、フェニル、アリール、スルホノ、そ
れらのエステル及び塩、スルファモイル、カルバモイ
ル、ホスホ、ホスホノ、ホスホノオキシならびにそれら
の塩及びエステルを表わすことができ、さらに基R1及
びR4〜R10のアミノ−、カルバモイル−及びスルファ
モイル基は未置換であるか又はヒドロキシ、C1〜C3−
アルキル、C1〜C3−アルコキシによって1回又は2回
置換されていてもよく、基R1及びR4〜R10のC1〜C
12−アルキル−、C1〜C6−アルキルオキシ−、カルボ
ニル−C1〜C6−アルキル−、フェニル−、アリール
−、アリール−C1〜C6−アルキル基は未置換であるか
又はさらに基R12によって1回以上置換されていてもよ
くこの際基R12は次の基の1つ:水素、ハロゲン、ヒド
ロキシ、ホルミル、カルボキシならびにそれらの塩及び
エステル、アミノ、ニトロ、C1〜C12−アルキル、C1
〜C6−アルキルオキシ、カルボニル−C1〜C6−アル
キル、フェニル、アリール、スルホノ、スルフェノ、ス
ルフィノならびにそれらのエステル及び塩を表わすこと
ができ、基R12のカルバモイル−、スルファモイル−、
アミノ基は未置換であるか又はさらに基R13で1回又は
2回置換されていてもよく、この際基R13は次に基の1
つ:水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシならびに
それらの塩及びエステル、アミノ、ニトロ、C1〜C12
−アルキル、C1〜C6−アルキルオキシ、カルボニル−
C1〜C6−アルキル、フェニル、アリールを表わすこと
ができる。
【0083】前記の化合物の例は次のとおり: 1−ヒドロキシ−ベンゾイミダゾール 1−ヒドロキシベンゾイミダゾール−2−カルボン酸 1−ヒドロキシベンゾイミダゾール 2−メチル−1−ヒドロキシベンゾイミダゾール 2−フェニル−1−ヒドロキシベンゾイミダゾール 1−ヒドロキシインドール 2−フェニル−1−ヒドロキシインドール 一般式IIIの物質は次のとおりである:
【0084】
【化3】
【0085】式中Xは次の基の1つ:(−N=CR
4−)m、(−CR4=N−)m、(−CR5=CR
6−)m、[mは1又は2である]を表わす。
4−)m、(−CR4=N−)m、(−CR5=CR
6−)m、[mは1又は2である]を表わす。
【0086】基R7〜R10及びR4〜R6については上記
のとおりである。
のとおりである。
【0087】R14は水素、C1〜C10−アルキル、C1〜
C10−アルキルカルボニルであってよく、そのC1〜C
10−アルキル及びC1〜C10−アルキルカルボニルは未
置換であるか又は基R15によって1回以上置換されてい
てもよく、この際基R15は次の基の1つ:水素、ハロゲ
ン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシならびにその塩
及びエステル、アミノ、ニトロ、C1〜C12−アルキ
ル、C1〜C6−アルキルオキシ、カルボニル−C1〜C6
−アルキル、フェニル、スルホノ、それらのエステル及
び塩、スルファモイル、カルバモイル、ホスホ、ホスホ
ノ、ホスホノオキシならびにそれらの塩及びエステルを
表わすことができ、さらに基R15のアミノ−、カルバモ
イル−及びスルファモイル基は、未置換であるか又はヒ
ドロキシ、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ
で1回又は2回置換されていてもよい。
C10−アルキルカルボニルであってよく、そのC1〜C
10−アルキル及びC1〜C10−アルキルカルボニルは未
置換であるか又は基R15によって1回以上置換されてい
てもよく、この際基R15は次の基の1つ:水素、ハロゲ
ン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシならびにその塩
及びエステル、アミノ、ニトロ、C1〜C12−アルキ
ル、C1〜C6−アルキルオキシ、カルボニル−C1〜C6
−アルキル、フェニル、スルホノ、それらのエステル及
び塩、スルファモイル、カルバモイル、ホスホ、ホスホ
ノ、ホスホノオキシならびにそれらの塩及びエステルを
表わすことができ、さらに基R15のアミノ−、カルバモ
イル−及びスルファモイル基は、未置換であるか又はヒ
ドロキシ、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ
で1回又は2回置換されていてもよい。
【0088】さらに媒介剤は、好ましくは、場合によっ
ては置換された5員又は6員環少なくとも1個を有しか
つ式IVで挙げた構造:
ては置換された5員又は6員環少なくとも1個を有しか
つ式IVで挙げた構造:
【0089】
【化4】
【0090】を含む環状N−ヒドロキシ化合物ならびに
その塩、エーテル又はエステルから選択されていてもよ
く、前記式中、B及びDは同じか又は異なっておりかつ
O、S又はNR16を表わし、この際R16は水素、ヒドロ
キシ−、ホルミル−、カルバモイル−、スルホノ基、ス
ルホノ基のエステル又は塩、スルファモイル−、ニトロ
−、アミノ−、フェニル−、アリール−C1〜C5−アル
キル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキ
シ−、C1〜C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜C
6−アルキル−、ホスホ−、ホスホノ−、ホスホノオキ
シ基、ホスホノオキシ基のエステル又は塩を表わし、こ
こでカルバモイル−、スルファモイル−、アミノ−及び
フェニル基は未置換であるか又は基R17によって1回以
上置換されていてもよくかつアリール−C1〜C5−アル
キル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキ
シ−、C1〜C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜C
6−アルキル基は飽和か又は不飽和であり、枝分れ又は
枝なしであってよくかつ基R17によって1回以上置換さ
れていてもよく、ここでR17は同じか又は異なっており
かつヒドロキシ−、ホルミル−、カルボキシ基、カルボ
キシ基のエステル又は塩、カルバモイル−、スルホノ
基、スルホノ基のエステル又は塩、スルファモイル−、
ニトロ−、アミノ−、フェニル−、C1〜C5−アルキル
−、C1〜C5−アルコキシ基を表わす。
その塩、エーテル又はエステルから選択されていてもよ
く、前記式中、B及びDは同じか又は異なっておりかつ
O、S又はNR16を表わし、この際R16は水素、ヒドロ
キシ−、ホルミル−、カルバモイル−、スルホノ基、ス
ルホノ基のエステル又は塩、スルファモイル−、ニトロ
−、アミノ−、フェニル−、アリール−C1〜C5−アル
キル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキ
シ−、C1〜C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜C
6−アルキル−、ホスホ−、ホスホノ−、ホスホノオキ
シ基、ホスホノオキシ基のエステル又は塩を表わし、こ
こでカルバモイル−、スルファモイル−、アミノ−及び
フェニル基は未置換であるか又は基R17によって1回以
上置換されていてもよくかつアリール−C1〜C5−アル
キル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキ
シ−、C1〜C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜C
6−アルキル基は飽和か又は不飽和であり、枝分れ又は
枝なしであってよくかつ基R17によって1回以上置換さ
れていてもよく、ここでR17は同じか又は異なっており
かつヒドロキシ−、ホルミル−、カルボキシ基、カルボ
キシ基のエステル又は塩、カルバモイル−、スルホノ
基、スルホノ基のエステル又は塩、スルファモイル−、
ニトロ−、アミノ−、フェニル−、C1〜C5−アルキル
−、C1〜C5−アルコキシ基を表わす。
【0091】媒介剤は、好ましくは一般式V、VI、V
II又はVIII:
II又はVIII:
【0092】
【化5】
【0093】で示されてる化合物の群から選択されてお
り、前記式中B、Dはすでに挙げたものを表わし、基R
18〜R33は同じか又は異なっておりかつハロゲン基、カ
ルボキシ基、カルボキシ基の塩及びエステルであるか又
はR16に関して挙げたものを表わし、R24及びR25又は
R26及びR27は同時にヒドロキシ−又はアミノ基を表わ
してはならず、場合により置換基R18〜R21、R22〜R
23、R24〜R27、R28〜R33の2つずつは結合されて環
−E−を形成していてもよく、この際−E−は次のもの
の1つ:(−CH=CH)n−[n=1〜3]、−CH
=CH−CH=N−又は
り、前記式中B、Dはすでに挙げたものを表わし、基R
18〜R33は同じか又は異なっておりかつハロゲン基、カ
ルボキシ基、カルボキシ基の塩及びエステルであるか又
はR16に関して挙げたものを表わし、R24及びR25又は
R26及びR27は同時にヒドロキシ−又はアミノ基を表わ
してはならず、場合により置換基R18〜R21、R22〜R
23、R24〜R27、R28〜R33の2つずつは結合されて環
−E−を形成していてもよく、この際−E−は次のもの
の1つ:(−CH=CH)n−[n=1〜3]、−CH
=CH−CH=N−又は
【0094】
【化6】
【0095】を表わし、場合により基R24〜R27も相互
に1又は2個の橋状成分−F−によって結合されていて
もよく、この際−F−は同じか又は異なっていて、次の
ものの1つ:−O−、−S−、−CH2−、−CR34=
CR35−を表わし、ここでR34及びR35は同じであるか
又は異なっていてかつR18のものを表わす。
に1又は2個の橋状成分−F−によって結合されていて
もよく、この際−F−は同じか又は異なっていて、次の
ものの1つ:−O−、−S−、−CH2−、−CR34=
CR35−を表わし、ここでR34及びR35は同じであるか
又は異なっていてかつR18のものを表わす。
【0096】特に媒介剤としては、一般式V、VI、V
II又はVIIIにおいてB又はDがO又はSを表わす
化合物が好ましい。
II又はVIIIにおいてB又はDがO又はSを表わす
化合物が好ましい。
【0097】このような化合物の例は、N−ヒドロキシ
−フタルイミドならびに場合により置換されたN−ヒド
ロキシ−フタルイミド誘導体、N−ヒドロキシマレイミ
ドならびに場合により置換されたN−ヒドロキシマレイ
ミド誘導体、N−ヒドロキシ−ナフタル酸イミドならび
に場合により置換されたN−ヒドロキシ−ナフタル酸イ
ミド誘導体、N−ヒドロキシスクシンイミド及び場合に
より置換されたN−ヒドロキシスクシンイミド誘導体、
好ましくは基R24〜R27が多環式に結合されているよう
なものである。
−フタルイミドならびに場合により置換されたN−ヒド
ロキシ−フタルイミド誘導体、N−ヒドロキシマレイミ
ドならびに場合により置換されたN−ヒドロキシマレイ
ミド誘導体、N−ヒドロキシ−ナフタル酸イミドならび
に場合により置換されたN−ヒドロキシ−ナフタル酸イ
ミド誘導体、N−ヒドロキシスクシンイミド及び場合に
より置換されたN−ヒドロキシスクシンイミド誘導体、
好ましくは基R24〜R27が多環式に結合されているよう
なものである。
【0098】媒介剤としては、特にN−ヒドロキシフタ
ルイミド、4−アミノ−N−ヒドロキシフタルイミド及
び3−アミノ−N−ヒドロキシフタルイミドが好まし
い。
ルイミド、4−アミノ−N−ヒドロキシフタルイミド及
び3−アミノ−N−ヒドロキシフタルイミドが好まし
い。
【0099】媒介剤として適当な、式Vで示される化合
物は例えば次のとおりである:N−ヒドロキシフタルイ
ミド、4−アミノ−N−ヒドロキシフタルイミド、3−
アミノ−N−ヒドロキシフタルイミド、N−ヒドロキシ
−ベンゼン−1,2,4−トリカルボン酸イミド、N,
N′−ジヒドロキシ−ピロメリット酸ジイミド、N,
N′−ジヒドロキシ−ベンゾフェノン−3,3′,4,
4′−テトラカルボン酸ジイミド。
物は例えば次のとおりである:N−ヒドロキシフタルイ
ミド、4−アミノ−N−ヒドロキシフタルイミド、3−
アミノ−N−ヒドロキシフタルイミド、N−ヒドロキシ
−ベンゼン−1,2,4−トリカルボン酸イミド、N,
N′−ジヒドロキシ−ピロメリット酸ジイミド、N,
N′−ジヒドロキシ−ベンゾフェノン−3,3′,4,
4′−テトラカルボン酸ジイミド。
【0100】媒介剤として適当な式VIの化合物は例え
ば次のものである:N−ヒドロキシマレイミド、ピリジ
ン−2,3−ジカルボン酸−N−ヒドロキシイミド。
ば次のものである:N−ヒドロキシマレイミド、ピリジ
ン−2,3−ジカルボン酸−N−ヒドロキシイミド。
【0101】媒介剤として適当な式VIIの化合物は例
えば次のとおりである:N−ヒドロキシスクシンイミ
ド、N−ヒドロキシ酒石酸イミド、N−ヒドロキシ−5
−ノルボルネン−2,3ジカルボン酸イミド、エクソ−
N−ヒドロキシ−7−オキサビシクロ[2.2.1]−
へプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−
ヒドロキシ−シス−シクロヘキサン−1,2−ジカルボ
キシイミド、N−ヒドロキシ−シス−4−シクロヘキセ
ン−1,2−ジカルボン酸イミド。
えば次のとおりである:N−ヒドロキシスクシンイミ
ド、N−ヒドロキシ酒石酸イミド、N−ヒドロキシ−5
−ノルボルネン−2,3ジカルボン酸イミド、エクソ−
N−ヒドロキシ−7−オキサビシクロ[2.2.1]−
へプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−
ヒドロキシ−シス−シクロヘキサン−1,2−ジカルボ
キシイミド、N−ヒドロキシ−シス−4−シクロヘキセ
ン−1,2−ジカルボン酸イミド。
【0102】媒介剤として適当な式VIIIの化合物
は、例えばN−ヒドロキシナフタル酸イミド−ナトリウ
ム塩である。
は、例えばN−ヒドロキシナフタル酸イミド−ナトリウ
ム塩である。
【0103】式IVで記載した構造を含む6員環を有す
る、媒介剤として適当な化合物は、例えばN−ヒドロキ
シグルタルイミドである。
る、媒介剤として適当な化合物は、例えばN−ヒドロキ
シグルタルイミドである。
【0104】例として挙げた化合物は、それらの塩又は
エステルの形でも媒介剤として適当である。
エステルの形でも媒介剤として適当である。
【0105】同様に、N−アリール−N−ヒドロキシ−
アミドの群から選択される化合物も媒介剤として適当で
ある。
アミドの群から選択される化合物も媒介剤として適当で
ある。
【0106】これらの化合物の中から好ましくは、一般
式IX、X又はXI:
式IX、X又はXI:
【0107】
【化7】
【0108】で示される化合物ならびにその塩、エーテ
ル又はエステルを媒介剤として使用する。前記式中Gは
結合手1個(einbindig)のホモ−又はヘテロ芳香族の
単核−又は二核基を表わし、Lは結合手2個のホモ−又
はヘテロ芳香族の単核−又は二核基を表わし、これらの
芳香族基は、ハロゲン、ヒドロキシ−、ホルミル−、シ
アノ−、カルバモイル−、カルボキシ基、カルボキシ基
のエステル又は塩、スルホノ基、スルホノ基のエステル
又は塩、スルファモイル−、ニトロ−、ニトロソ−、ア
ミノ−、フェニル−、アリール−C1〜C5−アルキル
−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ
−、C1〜C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜C6
−アルキル−、ホスホ−、ホスホノ−、ホスホノオキシ
基、ホスホノオキシ基のエステル又は塩から選択され
る、同じか又は異なる1個以上の基R36によって置換さ
れていてもよく、この際カルバモイル−、スルファモイ
ル−、アミノ−及びフェニル基は未置換であるか又は基
R37によって1回以上置換されていてもよくかつアリー
ル−C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C12−アルキル
−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カルボニル
−、カルボニル−C1〜C6−アルキル基は飽和か又は不
飽和で、枝分れ又は枝なしであってよくかつ基R37によ
って1回以上置換されていてもよく、ここでR37は同じ
か又は異なっていてかつヒドロキシ−、ホルミル−、シ
アノ−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は
塩、カルバモイル−、スルホノ−、スルファモイル−、
ニトロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、C1〜
C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C5
−アルキルカルボニル基を表わしかつ基R36又はR37の
2個ずつが対になって橋[−CR38R39−]m(mは
0、1、2、3または4である)によって結合されてい
てもよくかつR38およびR39は同じか又は異なっていて
かつカルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、フ
ェニル−、C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキ
シ−、C1〜C5−アルキルカルボニル基を表わしかつ隣
接していない1個以上の基[−CR38R39−]が酸素、
硫黄又は場合によりC1〜C5−アルキル基で置換された
イミノ基によって置換されていてもよく、2個の隣接基
[−CR38R39−]が基[−CR38=CR39−]によっ
て置換されていてもよくかつIは20個までのC原子を
有するカルボン酸、炭酸、炭酸の半エステル又はカルバ
ミン酸、スルホン酸、ホスホン酸、リン酸、リン酸のモ
ノエステル、リン酸のジエステルの群から選択された酸
の、アミドの形で存在する結合手1個を有する酸基を表
わし、Kは20個までの炭素原子を有するモノ−及びジ
カルボン酸、炭酸、スルホン酸、ホスホン酸、リン酸、
リン酸のモノエステルから選択された酸の、アミドの形
で存在する結合手2個を有する酸基を表わす。
ル又はエステルを媒介剤として使用する。前記式中Gは
結合手1個(einbindig)のホモ−又はヘテロ芳香族の
単核−又は二核基を表わし、Lは結合手2個のホモ−又
はヘテロ芳香族の単核−又は二核基を表わし、これらの
芳香族基は、ハロゲン、ヒドロキシ−、ホルミル−、シ
アノ−、カルバモイル−、カルボキシ基、カルボキシ基
のエステル又は塩、スルホノ基、スルホノ基のエステル
又は塩、スルファモイル−、ニトロ−、ニトロソ−、ア
ミノ−、フェニル−、アリール−C1〜C5−アルキル
−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ
−、C1〜C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜C6
−アルキル−、ホスホ−、ホスホノ−、ホスホノオキシ
基、ホスホノオキシ基のエステル又は塩から選択され
る、同じか又は異なる1個以上の基R36によって置換さ
れていてもよく、この際カルバモイル−、スルファモイ
ル−、アミノ−及びフェニル基は未置換であるか又は基
R37によって1回以上置換されていてもよくかつアリー
ル−C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C12−アルキル
−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カルボニル
−、カルボニル−C1〜C6−アルキル基は飽和か又は不
飽和で、枝分れ又は枝なしであってよくかつ基R37によ
って1回以上置換されていてもよく、ここでR37は同じ
か又は異なっていてかつヒドロキシ−、ホルミル−、シ
アノ−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は
塩、カルバモイル−、スルホノ−、スルファモイル−、
ニトロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、C1〜
C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C5
−アルキルカルボニル基を表わしかつ基R36又はR37の
2個ずつが対になって橋[−CR38R39−]m(mは
0、1、2、3または4である)によって結合されてい
てもよくかつR38およびR39は同じか又は異なっていて
かつカルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、フ
ェニル−、C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキ
シ−、C1〜C5−アルキルカルボニル基を表わしかつ隣
接していない1個以上の基[−CR38R39−]が酸素、
硫黄又は場合によりC1〜C5−アルキル基で置換された
イミノ基によって置換されていてもよく、2個の隣接基
[−CR38R39−]が基[−CR38=CR39−]によっ
て置換されていてもよくかつIは20個までのC原子を
有するカルボン酸、炭酸、炭酸の半エステル又はカルバ
ミン酸、スルホン酸、ホスホン酸、リン酸、リン酸のモ
ノエステル、リン酸のジエステルの群から選択された酸
の、アミドの形で存在する結合手1個を有する酸基を表
わし、Kは20個までの炭素原子を有するモノ−及びジ
カルボン酸、炭酸、スルホン酸、ホスホン酸、リン酸、
リン酸のモノエステルから選択された酸の、アミドの形
で存在する結合手2個を有する酸基を表わす。
【0109】特に媒介剤としては、一般式XII、XI
II、XIV、XV又はXVI:
II、XIV、XV又はXVI:
【0110】
【化8】
【0111】で示される化合物ならびにその塩、エーテ
ル又はエステルが好ましい。前記式中、A1rは結合手
1個のホモ−又はヘテロ芳香族単核アリール基を表わ
し、A2rは結合手2個のホモ−又はヘテロ芳香族単核
アリール基を表わし、これらのアリール基は、ヒドロキ
シ−、シアノ−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステ
ル又は塩、スルホノ基、スルホノ基のエステル又は塩、
ニトロ−、ニトロソ−、アミノ−、C1〜C12−アルキ
ル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C 10−カルボニ
ル−、カルボニル−C1〜C6−アルキル基の群から選択
された、同じか又は異なる1種以上の基R42によって置
換されていてもよく、ここでアミノ基は未置換であるか
又は基R43によって1回以上置換されていてもよくかつ
C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1
〜C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキ
ル基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝なしであってよ
くかつ基R43によって1回以上置換されていてもよく、
この際R43は同じか又は異なっていてかつヒドロキシ
−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、ス
ルホノ−、ニトロ−、アミノ−、C1〜C5−アルキル
−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C5−アルキルカル
ボニル基を表わしかつ基R42の2個ずつは対をなして橋
[−CR38R39−]m(mは0、1、2、3または4で
ある)によって結合されていてもよくかつR38及びR39
はすでに記載したものを表わし、隣接していない1個以
上の基[−CR38R39−]は酸素、硫黄又は場合により
C1〜C5−アルキル基で置換されたイミノ基によって置
換されており、2個の隣接する基[−CR38R39−]は
基[−CR38=CR39−]によって置換されていてもよ
く、R40は、水素、フェニル−、アリール−C1〜C5−
アルキル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アル
コキシ−、C1〜C10−カルボニル基の群から選択され
た、結合手1個の同じか又は異なる基を表わし、この際
フェニル基は未置換であるか又は基R44によって1回以
上置換されていてもよくかつアリール−C1〜C5−アル
キル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキ
シ−、C1〜C1 0−カルボニル基は飽和又は不飽和で、
枝分れ又は枝なしであってよくかつ基R4 4によって1回
以上置換されていてもよく、ここでR44は同じか又は異
なっておりかつヒドロキシ−、ホルミル−、シアノ−、
カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、カルバ
モイル−、スルホノ−、スルファモイル−、ニトロ−、
ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、C1〜C5−アルキ
ル−、C1〜C5−アルコキシ基を表わし、R41は、オル
ト−、メタ−、パラ−フェニレン−、アリール−C1〜
C5−アルキル−、C1〜C12−アルキレン−、C1〜C5
−アルキレンジオキシ基の群から選択された、結合手2
個の基を表わし、この際フェニレン基は未置換であるか
又は基R44によって1回以上置換されていてもよくかつ
アリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−アルキ
ル−、C1〜C5−アルコキシ基は飽和又は不飽和で、枝
分れ又は枝なしであってよくかつ基R44で1回以上置換
されていてもよく、pは0又は1を表わし、qは1〜3
の整数を表わす。
ル又はエステルが好ましい。前記式中、A1rは結合手
1個のホモ−又はヘテロ芳香族単核アリール基を表わ
し、A2rは結合手2個のホモ−又はヘテロ芳香族単核
アリール基を表わし、これらのアリール基は、ヒドロキ
シ−、シアノ−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステ
ル又は塩、スルホノ基、スルホノ基のエステル又は塩、
ニトロ−、ニトロソ−、アミノ−、C1〜C12−アルキ
ル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C 10−カルボニ
ル−、カルボニル−C1〜C6−アルキル基の群から選択
された、同じか又は異なる1種以上の基R42によって置
換されていてもよく、ここでアミノ基は未置換であるか
又は基R43によって1回以上置換されていてもよくかつ
C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1
〜C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキ
ル基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝なしであってよ
くかつ基R43によって1回以上置換されていてもよく、
この際R43は同じか又は異なっていてかつヒドロキシ
−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、ス
ルホノ−、ニトロ−、アミノ−、C1〜C5−アルキル
−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C5−アルキルカル
ボニル基を表わしかつ基R42の2個ずつは対をなして橋
[−CR38R39−]m(mは0、1、2、3または4で
ある)によって結合されていてもよくかつR38及びR39
はすでに記載したものを表わし、隣接していない1個以
上の基[−CR38R39−]は酸素、硫黄又は場合により
C1〜C5−アルキル基で置換されたイミノ基によって置
換されており、2個の隣接する基[−CR38R39−]は
基[−CR38=CR39−]によって置換されていてもよ
く、R40は、水素、フェニル−、アリール−C1〜C5−
アルキル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アル
コキシ−、C1〜C10−カルボニル基の群から選択され
た、結合手1個の同じか又は異なる基を表わし、この際
フェニル基は未置換であるか又は基R44によって1回以
上置換されていてもよくかつアリール−C1〜C5−アル
キル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキ
シ−、C1〜C1 0−カルボニル基は飽和又は不飽和で、
枝分れ又は枝なしであってよくかつ基R4 4によって1回
以上置換されていてもよく、ここでR44は同じか又は異
なっておりかつヒドロキシ−、ホルミル−、シアノ−、
カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、カルバ
モイル−、スルホノ−、スルファモイル−、ニトロ−、
ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、C1〜C5−アルキ
ル−、C1〜C5−アルコキシ基を表わし、R41は、オル
ト−、メタ−、パラ−フェニレン−、アリール−C1〜
C5−アルキル−、C1〜C12−アルキレン−、C1〜C5
−アルキレンジオキシ基の群から選択された、結合手2
個の基を表わし、この際フェニレン基は未置換であるか
又は基R44によって1回以上置換されていてもよくかつ
アリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−アルキ
ル−、C1〜C5−アルコキシ基は飽和又は不飽和で、枝
分れ又は枝なしであってよくかつ基R44で1回以上置換
されていてもよく、pは0又は1を表わし、qは1〜3
の整数を表わす。
【0112】好ましくはA1rはフェニル基を、A2rは
オルトフェニレン基を表わし、この際A1rは、C1〜C
3−アルキル−、C1〜C3−アルキルカルボニル−、カ
ルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、スルホノ
基、スルホノ基のエステル又は塩、ヒドロキシ−、シア
ノ−、ニトロ−、ニトロソ−及びアミノ基の群から選択
された、5個までの同じか又は異なる基によって、A2
rは4個までの同様な基によって置換されていてもよ
く、ここでアミノ基はヒドロキシ及びC1〜C3−アルキ
ルカルボニルの群から選択された、2個の異なる基によ
って置換されていてもよい。
オルトフェニレン基を表わし、この際A1rは、C1〜C
3−アルキル−、C1〜C3−アルキルカルボニル−、カ
ルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、スルホノ
基、スルホノ基のエステル又は塩、ヒドロキシ−、シア
ノ−、ニトロ−、ニトロソ−及びアミノ基の群から選択
された、5個までの同じか又は異なる基によって、A2
rは4個までの同様な基によって置換されていてもよ
く、ここでアミノ基はヒドロキシ及びC1〜C3−アルキ
ルカルボニルの群から選択された、2個の異なる基によ
って置換されていてもよい。
【0113】R40は好ましくは、水素、フェニル−、C
1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ基の群か
ら選択された結合手1個の基を表わし、ここでC1〜C
12−アルキル基及びC1〜C5−アルコキシ基は飽和又は
不飽和であって、枝分れ又は枝なしであってもよい。
1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ基の群か
ら選択された結合手1個の基を表わし、ここでC1〜C
12−アルキル基及びC1〜C5−アルコキシ基は飽和又は
不飽和であって、枝分れ又は枝なしであってもよい。
【0114】R41は好ましくは、オルト−又はパラ−フ
ェニレン−、C1〜C12−アルキレン−、C1〜C5−ア
ルキレンジオキシ基の群から選択された、結合手2個の
基を表わし、この際アリール−C1〜C5−アルキル−、
C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ基は飽
和又は不飽和、枝分れ又は枝なしであってよくかつ基R
44によって1回以上置換されていてもよい。
ェニレン−、C1〜C12−アルキレン−、C1〜C5−ア
ルキレンジオキシ基の群から選択された、結合手2個の
基を表わし、この際アリール−C1〜C5−アルキル−、
C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ基は飽
和又は不飽和、枝分れ又は枝なしであってよくかつ基R
44によって1回以上置換されていてもよい。
【0115】R44は好ましくは、カルボキシ基、カルボ
キシ基のエステル又は塩、カルバモイル−、フェニル
−、C1〜C3−アルコキシ基を表わす。
キシ基のエステル又は塩、カルバモイル−、フェニル
−、C1〜C3−アルコキシ基を表わす。
【0116】媒介剤として使用することのできる化合物
の例は、N−ヒドロキシアセトアニリド、N−ヒドロキ
シピバロイルアニリド、N−ヒドロキシアクリルアニリ
ド、N−ヒドロキシベンゾイルアニリド、N−ヒドロキ
シ−メチルスルホニルアニリド、N−ヒドロキシ−N−
フェニル−メチルカルバメート、N−ヒドロキシ−3−
オキソ−ブチリルアニリド、N−ヒドロキシ−4−シア
ノアセトアニリド、N−ヒドロキシ−4−メトキシアセ
トアニリド、N−ヒドロキシフェナセチン、N−ヒドロ
キシ−2,3−ジメチルアセトアニリド、N−ヒドロキ
シ−2−メチルアセトアニリド、N−ヒドロキシ−4−
メチルアセトアニリド、1−ヒドロキシ−3,4−ジヒ
ドロキノリン−(1H)−2−オン、N,N′−ジヒド
ロキシ−N,N′−ジアセチル−1,3−フェニレンジ
アミン、N,N′−ジヒドロキシ−コハク酸ジアニリ
ド、N,N′−ジヒドロキシ−マレイン酸ジアニリド、
N,N′−ジヒドロキシ−シュウ酸ジアニリド、N,
N′−ジヒドロキシ−リン酸ジアニリド、N−アセトキ
シアセトアニリド、N−ヒドロキシメチルオキサリルア
ニリド、N−ヒドロキシマレイン酸モノアニリド。
の例は、N−ヒドロキシアセトアニリド、N−ヒドロキ
シピバロイルアニリド、N−ヒドロキシアクリルアニリ
ド、N−ヒドロキシベンゾイルアニリド、N−ヒドロキ
シ−メチルスルホニルアニリド、N−ヒドロキシ−N−
フェニル−メチルカルバメート、N−ヒドロキシ−3−
オキソ−ブチリルアニリド、N−ヒドロキシ−4−シア
ノアセトアニリド、N−ヒドロキシ−4−メトキシアセ
トアニリド、N−ヒドロキシフェナセチン、N−ヒドロ
キシ−2,3−ジメチルアセトアニリド、N−ヒドロキ
シ−2−メチルアセトアニリド、N−ヒドロキシ−4−
メチルアセトアニリド、1−ヒドロキシ−3,4−ジヒ
ドロキノリン−(1H)−2−オン、N,N′−ジヒド
ロキシ−N,N′−ジアセチル−1,3−フェニレンジ
アミン、N,N′−ジヒドロキシ−コハク酸ジアニリ
ド、N,N′−ジヒドロキシ−マレイン酸ジアニリド、
N,N′−ジヒドロキシ−シュウ酸ジアニリド、N,
N′−ジヒドロキシ−リン酸ジアニリド、N−アセトキ
シアセトアニリド、N−ヒドロキシメチルオキサリルア
ニリド、N−ヒドロキシマレイン酸モノアニリド。
【0117】媒介剤としては、N−ヒドロキシアセトア
ニリド、N−ヒドロキシホルムアニリド、N−ヒドロキ
シ−N−フェニル−メチルカルバメート、N−ヒドロキ
シ−2−メチルアセトアニリド、N−ヒドロキシ−4−
メチルアセトアニリド、1−ヒドロキシ−3,4−ジヒ
ドロキノリン−(1H)−2−オン及びN−アセトキシ
アセトアニリドが好ましい。
ニリド、N−ヒドロキシホルムアニリド、N−ヒドロキ
シ−N−フェニル−メチルカルバメート、N−ヒドロキ
シ−2−メチルアセトアニリド、N−ヒドロキシ−4−
メチルアセトアニリド、1−ヒドロキシ−3,4−ジヒ
ドロキノリン−(1H)−2−オン及びN−アセトキシ
アセトアニリドが好ましい。
【0118】媒介剤はさらに、N−アルキル−N−ヒド
ロキシ−アミドの群から選択されていてもよい。
ロキシ−アミドの群から選択されていてもよい。
【0119】この場合媒介剤としては、好ましくは一般
式XVII又はXVIII:
式XVII又はXVIII:
【0120】
【化9】
【0121】で示される化合物及びそれらの塩、エーテ
ル又はエステルを使用する。前記式中、Mは同じか又は
異なっておりかつC原子1〜24個を有する結合手1個
の、線状又は枝分れ又は環状又は多環式の、飽和又は不
飽和アルキル基を表わし、このアルキル基は、同じか又
は異なっておりかつヒドロキシ−、メルカプト−、ホル
ミル−、カルバモイル−、カルボキシ基、カルボキシ基
のエステル又は塩、スルホノ基、スルホノ基のエステル
又は塩、スルファモイル−、ニトロ−、ニトロソ−、ア
ミノ−、ヒドロキシルアミノ−、フェニル−、C1〜C5
−アルコキシ−、C 1〜C10−カルボニル−、ホスホ
−、ホスホノ−、ホスホノオキシ基、ホスホノオキシ基
のエステル又は塩の群から選択されている基R451個以
上によって置換されていてもよく、この際カルバモイル
−、スルファモイル−、アミノ−、ヒドロキシルアミノ
−、メルカプト−及びフェニル基は未置換であるか又は
基R46によって1回以上置換されていてもよくかつC1
〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カルボニル基は飽和
又は不飽和で、枝分れ又は枝なしであってよくかつ基R
46によって1回以上置換されていてもよく、ここでR46
は同じか又は異なっておりかつヒドロキシ−、ホルミル
−、シアノ−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル
又は塩、カルバモイル−、スルホノ−、スルファモイル
−、ニトロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、ベ
ンゾイル−、C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコ
キシ−、C1〜C5−アルキルカルボニル基を表わしかつ
α−位でないメチレン基は酸素、硫黄又は場合により1
回置換されたイミノ基によって置換されていてもよく、
Nは、20個までのC原子を有する脂肪族又は単核又は
二核の芳香族又は単核又は二核のヘテロ芳香族カルボン
酸、炭酸、炭酸の半エステル又はカルバミン酸、スルホ
ン酸、ホスホン酸、リン酸、リン酸のモノエステル、リ
ン酸のジエステルの群から選択された酸の、アミドの形
で存在する結合手1個の酸基を表わし、Tは、20個ま
でのC原子を有する脂肪族、単核又は二核芳香族もしく
は単核又は二核ヘテロ芳香族ジカルボン酸、炭酸、スル
ホン酸、ホスホン酸、リン酸、リン酸のモノエステルの
群から選択された、アミドの形で存在する結合手2個の
酸基を表わし、この際アミドの形で存在する脂肪族の酸
N及びTのアルキル基は、線状又は枝分れでありかつ/
又は環状かつ/又は多環式であり、飽和又は不飽和であ
ってよくかつ0〜24個の炭素原子を有しておりかつ未
置換であるか又は基R45で1回以上置換されておりかつ
アミドの形で存在する芳香族又はヘテロ芳香族の酸N及
びTのアリール−及びヘテロアリール基は、同じか又は
異なっておりかつヒドロキシ−、メルカプト−、ホルミ
ル−、シアノ−、カルバモイル−、カルボキシ基、カル
ボキシ基のエステル又は塩、スルホノ基、スルホノ基の
エステル又は塩、スルファモイル−、ニトロ−、ニトロ
ソ−、アミノ−、フェニル−、アリール−C1〜C5−ア
ルキル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコ
キシ−、C1〜C10−カルボニル−、ホスホ−、ホスホ
ノ−、ホスホノオキシ基、ホスホノオキシ基のエステル
又は塩の群から選択された基R471個以上によって置換
されていてもよく、ここでカルバモイル−、スルファモ
イル−、アミノ−、メルカプト−及びフェニル基は未置
換であるか又は基R46で1回以上置換されていてもよく
かつアリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−ア
ルキル−C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カルボ
ニル基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝なしであって
よく、基R46で1回以上置換されていてもよい。
ル又はエステルを使用する。前記式中、Mは同じか又は
異なっておりかつC原子1〜24個を有する結合手1個
の、線状又は枝分れ又は環状又は多環式の、飽和又は不
飽和アルキル基を表わし、このアルキル基は、同じか又
は異なっておりかつヒドロキシ−、メルカプト−、ホル
ミル−、カルバモイル−、カルボキシ基、カルボキシ基
のエステル又は塩、スルホノ基、スルホノ基のエステル
又は塩、スルファモイル−、ニトロ−、ニトロソ−、ア
ミノ−、ヒドロキシルアミノ−、フェニル−、C1〜C5
−アルコキシ−、C 1〜C10−カルボニル−、ホスホ
−、ホスホノ−、ホスホノオキシ基、ホスホノオキシ基
のエステル又は塩の群から選択されている基R451個以
上によって置換されていてもよく、この際カルバモイル
−、スルファモイル−、アミノ−、ヒドロキシルアミノ
−、メルカプト−及びフェニル基は未置換であるか又は
基R46によって1回以上置換されていてもよくかつC1
〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カルボニル基は飽和
又は不飽和で、枝分れ又は枝なしであってよくかつ基R
46によって1回以上置換されていてもよく、ここでR46
は同じか又は異なっておりかつヒドロキシ−、ホルミル
−、シアノ−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル
又は塩、カルバモイル−、スルホノ−、スルファモイル
−、ニトロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、ベ
ンゾイル−、C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコ
キシ−、C1〜C5−アルキルカルボニル基を表わしかつ
α−位でないメチレン基は酸素、硫黄又は場合により1
回置換されたイミノ基によって置換されていてもよく、
Nは、20個までのC原子を有する脂肪族又は単核又は
二核の芳香族又は単核又は二核のヘテロ芳香族カルボン
酸、炭酸、炭酸の半エステル又はカルバミン酸、スルホ
ン酸、ホスホン酸、リン酸、リン酸のモノエステル、リ
ン酸のジエステルの群から選択された酸の、アミドの形
で存在する結合手1個の酸基を表わし、Tは、20個ま
でのC原子を有する脂肪族、単核又は二核芳香族もしく
は単核又は二核ヘテロ芳香族ジカルボン酸、炭酸、スル
ホン酸、ホスホン酸、リン酸、リン酸のモノエステルの
群から選択された、アミドの形で存在する結合手2個の
酸基を表わし、この際アミドの形で存在する脂肪族の酸
N及びTのアルキル基は、線状又は枝分れでありかつ/
又は環状かつ/又は多環式であり、飽和又は不飽和であ
ってよくかつ0〜24個の炭素原子を有しておりかつ未
置換であるか又は基R45で1回以上置換されておりかつ
アミドの形で存在する芳香族又はヘテロ芳香族の酸N及
びTのアリール−及びヘテロアリール基は、同じか又は
異なっておりかつヒドロキシ−、メルカプト−、ホルミ
ル−、シアノ−、カルバモイル−、カルボキシ基、カル
ボキシ基のエステル又は塩、スルホノ基、スルホノ基の
エステル又は塩、スルファモイル−、ニトロ−、ニトロ
ソ−、アミノ−、フェニル−、アリール−C1〜C5−ア
ルキル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコ
キシ−、C1〜C10−カルボニル−、ホスホ−、ホスホ
ノ−、ホスホノオキシ基、ホスホノオキシ基のエステル
又は塩の群から選択された基R471個以上によって置換
されていてもよく、ここでカルバモイル−、スルファモ
イル−、アミノ−、メルカプト−及びフェニル基は未置
換であるか又は基R46で1回以上置換されていてもよく
かつアリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−ア
ルキル−C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カルボ
ニル基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝なしであって
よく、基R46で1回以上置換されていてもよい。
【0122】特に媒介剤としては、一般式XIX、X
X、XXI又はXXII:
X、XXI又はXXII:
【0123】
【化10】
【0124】で示される化合物ならびにそれらの塩、エ
ーテル又はエステルが好ましい。前記式中、Alk1は
同じか又は異なっておりかつC原子1〜10個を有する
結合手1個の、線状又は枝分れの又は環状又は多環式
の、飽和又は不飽和アルキル基を表わし、前記アルキル
基は、同じか又は異なっておりかつヒドロキシ−、ホル
ミル−、カルバモイル−、カルボキシ基、カルボキシ基
のエステル又は塩、スルホノ基、スルホノ基のエステル
又は塩、スルファモイル−、ニトロ−、ニトロソ−、ア
ミノ−、ヒドロキシルアミノ−、フェニル−、C1〜C5
−アルコキシ−、C1〜C5−カルボニル基の群から選択
されている基R481個以上によって置換されていてもよ
くかつカルバモイル−、スルファモイル−、アミノ−、
ヒドロキシルアミノ−及びフェニル基は未置換であるか
又は基R49によって1回以上置換されていてもよくかつ
C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カルボニル基は
飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝なしであってよくかつ
基R49によって1回以上置換されていてもよく、ここで
R49は同じか又は異なっておりかつヒドロキシ−、ホル
ミル−、シアノ−、カルボキシ基、カルボキシ基のエス
テル又は塩、カルバモイル−、スルホノ−、スルファモ
イル−、ニトロ−、アミノ−、フェニル−、ベンゾイル
−、C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、
C1〜C5−アルキルカルボニル基を表しかつα−位でな
いメチレン基は酸素、硫黄又は場合により1回置換され
たイミノ基によって置換されていてもよく、前記式中R
50は、水素、フェニル−、ピリジル−、フリル−、ピロ
リル−、チエニル−、アリール−C1〜C5−アルキル
−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C10−アルコキシ
−、C1〜C10−カルボニル基から選択された、同じか
又は異なる結合手1個の基を表わし、この際フェニル
−、ピリジル−、フリル−、ピロリル−及びチエニル基
は未置換であるか又は基R51によって1回以上置換され
ていてもよく、アリール−C1〜C5−アルキル−、C1
〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−及びC1
〜C10−カルボニル基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は
枝なしであってよくかつ基R51によって1回以上置換さ
れていてもよく、前記R51は同じか又は異なっておりか
つヒドロキシ−、ホルミル−、カルボキシ基、カルボキ
シ基のエステル又は塩、カルバモイル−、スルホノ−、
スルファモイル−、ニトロ−、アミノ−、フェニル−、
C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ基を表わ
し、R52は、フェニレン−、ピリジレン−、チエニレン
−、フリレン−、ピロリレン−、アリール−C1〜C5−
アルキル−、C1〜C12−アルキレン−、C1〜C5−ア
ルキレンジオキシ基の群から選択された結合手2個の基
を表わし、この際フェニレン−、ピリジレン−、チエニ
レン−、フリレン−、ピロリレン基は未置換であるか又
は基R53で1回以上置換されていてもよくかつアリール
−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−アルキル−、C1
〜C5−アルコキシ基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は
枝なしであってよくかつ基R51で1回以上置換されてい
てもよく、前記式中pは0又は1を表わす。
ーテル又はエステルが好ましい。前記式中、Alk1は
同じか又は異なっておりかつC原子1〜10個を有する
結合手1個の、線状又は枝分れの又は環状又は多環式
の、飽和又は不飽和アルキル基を表わし、前記アルキル
基は、同じか又は異なっておりかつヒドロキシ−、ホル
ミル−、カルバモイル−、カルボキシ基、カルボキシ基
のエステル又は塩、スルホノ基、スルホノ基のエステル
又は塩、スルファモイル−、ニトロ−、ニトロソ−、ア
ミノ−、ヒドロキシルアミノ−、フェニル−、C1〜C5
−アルコキシ−、C1〜C5−カルボニル基の群から選択
されている基R481個以上によって置換されていてもよ
くかつカルバモイル−、スルファモイル−、アミノ−、
ヒドロキシルアミノ−及びフェニル基は未置換であるか
又は基R49によって1回以上置換されていてもよくかつ
C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カルボニル基は
飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝なしであってよくかつ
基R49によって1回以上置換されていてもよく、ここで
R49は同じか又は異なっておりかつヒドロキシ−、ホル
ミル−、シアノ−、カルボキシ基、カルボキシ基のエス
テル又は塩、カルバモイル−、スルホノ−、スルファモ
イル−、ニトロ−、アミノ−、フェニル−、ベンゾイル
−、C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、
C1〜C5−アルキルカルボニル基を表しかつα−位でな
いメチレン基は酸素、硫黄又は場合により1回置換され
たイミノ基によって置換されていてもよく、前記式中R
50は、水素、フェニル−、ピリジル−、フリル−、ピロ
リル−、チエニル−、アリール−C1〜C5−アルキル
−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C10−アルコキシ
−、C1〜C10−カルボニル基から選択された、同じか
又は異なる結合手1個の基を表わし、この際フェニル
−、ピリジル−、フリル−、ピロリル−及びチエニル基
は未置換であるか又は基R51によって1回以上置換され
ていてもよく、アリール−C1〜C5−アルキル−、C1
〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−及びC1
〜C10−カルボニル基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は
枝なしであってよくかつ基R51によって1回以上置換さ
れていてもよく、前記R51は同じか又は異なっておりか
つヒドロキシ−、ホルミル−、カルボキシ基、カルボキ
シ基のエステル又は塩、カルバモイル−、スルホノ−、
スルファモイル−、ニトロ−、アミノ−、フェニル−、
C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ基を表わ
し、R52は、フェニレン−、ピリジレン−、チエニレン
−、フリレン−、ピロリレン−、アリール−C1〜C5−
アルキル−、C1〜C12−アルキレン−、C1〜C5−ア
ルキレンジオキシ基の群から選択された結合手2個の基
を表わし、この際フェニレン−、ピリジレン−、チエニ
レン−、フリレン−、ピロリレン基は未置換であるか又
は基R53で1回以上置換されていてもよくかつアリール
−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−アルキル−、C1
〜C5−アルコキシ基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は
枝なしであってよくかつ基R51で1回以上置換されてい
てもよく、前記式中pは0又は1を表わす。
【0125】媒介剤としては殊には、一般式XIX〜X
XIIにおいて、Alk1は同じか又は異なっておりか
つC原子1〜10個を有する結合手1個の、線状又は枝
分れ又は環状の飽和又は不飽和アルキル基を表わし、前
記アルキル基は、同じか又は異なっておりかつヒドロキ
シ−、カルバモイル−、カルボキシ基、カルボキシ基の
エステル又は塩、スルホノ基、スルホノ基のエステル又
は塩、スルファモイル−、アミノ−、フェニル−、C1
〜C5−アルコキシ−、C1〜C5−カルボニル基の群か
ら選択されている基R481個以上によって置換されてい
てもよく、この際カルバモイル−、スルファモイル−、
アミノ−及びフェニル基は未置換であるか又は基R49に
よって1回以上置換されていてもよくかつC1〜C5−ア
ルコキシ−、C1〜C10−カルボニル基は飽和又は不飽
和で、枝分れ又は枝なしであってよくかつ基R49によっ
て1回以上置換されていてもよく、前記R49は同じか又
は異なっておりかつヒドロキシ−、カルボキシ基、カル
ボキシ基のエステル又は塩、カルバモイル−、スルホノ
−、スルファモイル−、ニトロ−、アミノ−、フェニル
−、ベンゾイル−、C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−
アルコキシ−、C1〜C5−アルキルカルボニル基を表わ
しかつ前記式においてR50は、水素、フェニル−、フリ
ル−、アリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−
アルキル−、C1〜C10−アルコキシ−、C1〜C10−カ
ルボニル基の群から選択された、同じか又は異なる結合
手1個の基を表わし、この際フェニル−及びフリル基は
未置換であるか又は基R51で1回以上置換されていても
よくかつアリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12
−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−及びC1〜C10
−カルボニル基は、飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝な
しであってよくかつ基R51によって1回以上置換されて
いてもよく、ここでR51は同じか又は異なっておりかつ
カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、カルバ
モイル−、フェニル−、C1〜C5−アルキル−、C1〜
C5−アルコキシ基を表わし、R52は、フェニレン−、
フリレン−、C1〜C12−アルキレン−、C1〜C5−ア
ルキレンジオキシ基の群から選択された結合手2個の基
を表わし、この際フェニレン−、フラニレン基は未置換
であるか又は基R51によって1回以上置換されていても
よくかつアリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12
−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ基は飽和又は不飽
和で、枝分れ又は枝なしであってよくかつ基R51によっ
て1回以上置換されていてもよく、前記式中pは0又は
1を表わす、式XIX〜XXIIで示される化合物が好
ましい。
XIIにおいて、Alk1は同じか又は異なっておりか
つC原子1〜10個を有する結合手1個の、線状又は枝
分れ又は環状の飽和又は不飽和アルキル基を表わし、前
記アルキル基は、同じか又は異なっておりかつヒドロキ
シ−、カルバモイル−、カルボキシ基、カルボキシ基の
エステル又は塩、スルホノ基、スルホノ基のエステル又
は塩、スルファモイル−、アミノ−、フェニル−、C1
〜C5−アルコキシ−、C1〜C5−カルボニル基の群か
ら選択されている基R481個以上によって置換されてい
てもよく、この際カルバモイル−、スルファモイル−、
アミノ−及びフェニル基は未置換であるか又は基R49に
よって1回以上置換されていてもよくかつC1〜C5−ア
ルコキシ−、C1〜C10−カルボニル基は飽和又は不飽
和で、枝分れ又は枝なしであってよくかつ基R49によっ
て1回以上置換されていてもよく、前記R49は同じか又
は異なっておりかつヒドロキシ−、カルボキシ基、カル
ボキシ基のエステル又は塩、カルバモイル−、スルホノ
−、スルファモイル−、ニトロ−、アミノ−、フェニル
−、ベンゾイル−、C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−
アルコキシ−、C1〜C5−アルキルカルボニル基を表わ
しかつ前記式においてR50は、水素、フェニル−、フリ
ル−、アリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−
アルキル−、C1〜C10−アルコキシ−、C1〜C10−カ
ルボニル基の群から選択された、同じか又は異なる結合
手1個の基を表わし、この際フェニル−及びフリル基は
未置換であるか又は基R51で1回以上置換されていても
よくかつアリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12
−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−及びC1〜C10
−カルボニル基は、飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝な
しであってよくかつ基R51によって1回以上置換されて
いてもよく、ここでR51は同じか又は異なっておりかつ
カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、カルバ
モイル−、フェニル−、C1〜C5−アルキル−、C1〜
C5−アルコキシ基を表わし、R52は、フェニレン−、
フリレン−、C1〜C12−アルキレン−、C1〜C5−ア
ルキレンジオキシ基の群から選択された結合手2個の基
を表わし、この際フェニレン−、フラニレン基は未置換
であるか又は基R51によって1回以上置換されていても
よくかつアリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12
−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ基は飽和又は不飽
和で、枝分れ又は枝なしであってよくかつ基R51によっ
て1回以上置換されていてもよく、前記式中pは0又は
1を表わす、式XIX〜XXIIで示される化合物が好
ましい。
【0126】媒介剤として使用することのできる化合物
の例は次のとおりである:N−ヒドロキシ−N−メチル
−安息香酸アミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−ベン
ゼンスルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−
p−トルエンスルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−
メチル−フラン−2−カルボン酸アミド、N−ヒドロキ
シ−N−メチル−チオフェン−2−カルボン酸アミド、
N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジメチル−フタル
酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジメ
チル−イソフタル酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキシ
−N,N′−ジメチル−テレフタル酸ジアミド、N,
N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジメチル−ベンゼン−
1,3−ジスルホン酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキ
シ−N,N′−ジメチル−フラン−3,4−ジカルボン
酸ジアミド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−安息香
酸アミド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−ベンゼン
スルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−
p−トルエンスルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−
t−ブチル−フラン−2−カルボン酸アミド、N−ヒド
ロキシ−N−t−ブチル−チオフェン−2−カルボン酸
アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジ−t−
ブチル−フタル酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキシ−
N,N′−ジ−t−ブチル−イソフタル酸ジアミド、
N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジ−t−ブチル−
テレフタル酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,
N′−ジ−t−ブチル−ベンゼン−1,3−ジスルホン
酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジ−
t−ブチル−フラン−3,4−ジカルボン酸ジアミド、
N−ヒドロキシ−N−シクロヘキシル−安息香酸アミ
ド、N−ヒドロキシ−N−シクロヘキシル−ベンゼンス
ルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−シクロヘキシル
−p−トルエンスルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N
−シクロヘキシル−フラン−2−カルボン酸アミド、N
−ヒドロキシ−N−シクロヘキシル−チオフェン−2−
カルボン酸アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′
−ジシクロヘキシル−フタル酸ジアミド、N,N′−ジ
ヒドロキシ−N,N′−ジシクロヘキシル−イソフタル
酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジシ
クロヘキシル−テレフタル酸ジアミド、N,N′−ジヒ
ドロキシ−N,N′−ジシクロヘキシル−ベンゼン−
1,3−ジスルホン酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキ
シ−N,N′−ジシクロヘキシル−フラン−3,4−ジ
カルボン酸ジアミド、N−ヒドロキシ−N−イソプロピ
ル−安息香酸アミド、N−ヒドロキシ−N−イソプロピ
ル−ベンゼン−スルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N
−イソプロピル−p−トルエンスルホン酸アミド、N−
ヒドロキシ−N−イソプロピル−フラン−2−カルボン
酸アミド、N−ヒドロキシ−N−イソプロピル−チオフ
ェン−2−カルボン酸アミド、N,N′−ジヒドロキシ
−N,N′−ジイソプロピル−フタル酸ジアミド、N,
N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジイソプロピル−イソ
フタル酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′
−ジイソプロピル−テレフタル酸ジアミド、N,N′−
ジヒドロキシ−N,N′−ジイソプロピル−ベンゼン−
1,3−ジスルホン酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキ
シ−N,N′−ジイソプロピル−フラン−3,4−ジカ
ルボン酸ジアミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−アセ
トアミド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−アセトア
ミド、N−ヒドロキシ−N−イソプロピル−アセトアミ
ド、N−ヒドロキシ−N−シクロヘキシル−アセトアミ
ド、N−ヒドロキシ−N−メチル−ピバリン酸アミド、
N−ヒドロキシ−N−イソプロピル−ピバリン酸アミ
ド、N−ヒドロキシ−N−メチル−アクリルアミド、N
−ヒドロキシ−N−t−ブチル−アクリルアミド、N−
ヒドロキシ−N−イソプロピル−アクリルアミド、N−
ヒドロキシ−N−シクロヘキシル−アクリルアミド、N
−ヒドロキシ−N−メチル−メタンスルホンアミド、N
−ヒドロキシ−N−イソプロピル−メタンスルホンアミ
ド、N−ヒドロキシ−N−イソプロピル−メチルカルバ
メート、N−ヒドロキシ−N−メチル−3−オキソ−酪
酸アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジベン
ゾイル−エチレンジアミン、N,N′−ジヒドロキシ−
N,N′−ジメチル−コハク酸ジアミド、N,N′−ジ
ヒドロキシ−N,N′−ジ−t−ブチル−マレイン酸ジ
アミド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−マレイン酸
モノアミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジ−
t−ブチル−シュウ酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキ
シ−N,N′−ジ−t−ブチル−リン酸ジアミド。
の例は次のとおりである:N−ヒドロキシ−N−メチル
−安息香酸アミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−ベン
ゼンスルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−
p−トルエンスルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−
メチル−フラン−2−カルボン酸アミド、N−ヒドロキ
シ−N−メチル−チオフェン−2−カルボン酸アミド、
N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジメチル−フタル
酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジメ
チル−イソフタル酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキシ
−N,N′−ジメチル−テレフタル酸ジアミド、N,
N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジメチル−ベンゼン−
1,3−ジスルホン酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキ
シ−N,N′−ジメチル−フラン−3,4−ジカルボン
酸ジアミド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−安息香
酸アミド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−ベンゼン
スルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−
p−トルエンスルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−
t−ブチル−フラン−2−カルボン酸アミド、N−ヒド
ロキシ−N−t−ブチル−チオフェン−2−カルボン酸
アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジ−t−
ブチル−フタル酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキシ−
N,N′−ジ−t−ブチル−イソフタル酸ジアミド、
N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジ−t−ブチル−
テレフタル酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,
N′−ジ−t−ブチル−ベンゼン−1,3−ジスルホン
酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジ−
t−ブチル−フラン−3,4−ジカルボン酸ジアミド、
N−ヒドロキシ−N−シクロヘキシル−安息香酸アミ
ド、N−ヒドロキシ−N−シクロヘキシル−ベンゼンス
ルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−シクロヘキシル
−p−トルエンスルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N
−シクロヘキシル−フラン−2−カルボン酸アミド、N
−ヒドロキシ−N−シクロヘキシル−チオフェン−2−
カルボン酸アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′
−ジシクロヘキシル−フタル酸ジアミド、N,N′−ジ
ヒドロキシ−N,N′−ジシクロヘキシル−イソフタル
酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジシ
クロヘキシル−テレフタル酸ジアミド、N,N′−ジヒ
ドロキシ−N,N′−ジシクロヘキシル−ベンゼン−
1,3−ジスルホン酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキ
シ−N,N′−ジシクロヘキシル−フラン−3,4−ジ
カルボン酸ジアミド、N−ヒドロキシ−N−イソプロピ
ル−安息香酸アミド、N−ヒドロキシ−N−イソプロピ
ル−ベンゼン−スルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N
−イソプロピル−p−トルエンスルホン酸アミド、N−
ヒドロキシ−N−イソプロピル−フラン−2−カルボン
酸アミド、N−ヒドロキシ−N−イソプロピル−チオフ
ェン−2−カルボン酸アミド、N,N′−ジヒドロキシ
−N,N′−ジイソプロピル−フタル酸ジアミド、N,
N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジイソプロピル−イソ
フタル酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′
−ジイソプロピル−テレフタル酸ジアミド、N,N′−
ジヒドロキシ−N,N′−ジイソプロピル−ベンゼン−
1,3−ジスルホン酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキ
シ−N,N′−ジイソプロピル−フラン−3,4−ジカ
ルボン酸ジアミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−アセ
トアミド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−アセトア
ミド、N−ヒドロキシ−N−イソプロピル−アセトアミ
ド、N−ヒドロキシ−N−シクロヘキシル−アセトアミ
ド、N−ヒドロキシ−N−メチル−ピバリン酸アミド、
N−ヒドロキシ−N−イソプロピル−ピバリン酸アミ
ド、N−ヒドロキシ−N−メチル−アクリルアミド、N
−ヒドロキシ−N−t−ブチル−アクリルアミド、N−
ヒドロキシ−N−イソプロピル−アクリルアミド、N−
ヒドロキシ−N−シクロヘキシル−アクリルアミド、N
−ヒドロキシ−N−メチル−メタンスルホンアミド、N
−ヒドロキシ−N−イソプロピル−メタンスルホンアミ
ド、N−ヒドロキシ−N−イソプロピル−メチルカルバ
メート、N−ヒドロキシ−N−メチル−3−オキソ−酪
酸アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジベン
ゾイル−エチレンジアミン、N,N′−ジヒドロキシ−
N,N′−ジメチル−コハク酸ジアミド、N,N′−ジ
ヒドロキシ−N,N′−ジ−t−ブチル−マレイン酸ジ
アミド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−マレイン酸
モノアミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジ−
t−ブチル−シュウ酸ジアミド、N,N′−ジヒドロキ
シ−N,N′−ジ−t−ブチル−リン酸ジアミド。
【0127】媒介剤としては、次の群から選択される化
合物が好ましい:N−ヒドロキシ−N−メチル−安息香
酸アミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−ベンゼンスル
ホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−p−トル
エンスルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−
フラン−2−カルボン酸アミド、N,N′−ジヒドロキ
シ−N,N′−ジメチル−フタル酸ジアミド、N,N′
−ジヒドロキシ−N,N′−ジメチル−テレフタル酸ジ
アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジメチル
−ベンゼン−1,3−ジスルホン酸ジアミド、N−ヒド
ロキシ−N−t−ブチル−安息香酸アミド、N−ヒドロ
キシ−N−t−ブチル−ベンゼンスルホン酸アミド、N
−ヒドロキシ−N−t−ブチル−p−トルエンスルホン
酸アミド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−フラン−
2−カルボン酸アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,
N′−ジ−t−ブチル−テレフタル酸ジアミド、N−ヒ
ドロキシ−N−イソプロピル−安息香酸アミド、N−ヒ
ドロキシ−N−イソプロピル−p−トルエンスルホン酸
アミド、N−ヒドロキシ−N−イソプロピル−フラン−
2−カルボン酸アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,
N′−ジイソプロピル−テレフタル酸ジアミド、N,
N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジイソプロピル−ベン
ゼン−1,3−ジスルホン酸ジアミド、N−ヒドロキシ
−N−メチル−アセトアミド、N−ヒドロキシ−N−t
−ブチル−アセトアミド、N−ヒドロキシ−N−イソプ
ロピル−アセトアミド、N−ヒドロキシ−N−シクロヘ
キシル−アセトアミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−
ピバリン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−
アクリルアミド、N−ヒドロキシ−N−イソプロピル−
アクリルアミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−3−オ
キソ−酪酸アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′
−ジベンゾイル−エチレンジアミン、N,N′−ジヒド
ロキシ−N,N′−ジ−t−ブチル−マレイン酸ジアミ
ド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−マレイン酸モノ
アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジ−t−
ブチル−シュウ酸ジアミド。
合物が好ましい:N−ヒドロキシ−N−メチル−安息香
酸アミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−ベンゼンスル
ホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−p−トル
エンスルホン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−
フラン−2−カルボン酸アミド、N,N′−ジヒドロキ
シ−N,N′−ジメチル−フタル酸ジアミド、N,N′
−ジヒドロキシ−N,N′−ジメチル−テレフタル酸ジ
アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジメチル
−ベンゼン−1,3−ジスルホン酸ジアミド、N−ヒド
ロキシ−N−t−ブチル−安息香酸アミド、N−ヒドロ
キシ−N−t−ブチル−ベンゼンスルホン酸アミド、N
−ヒドロキシ−N−t−ブチル−p−トルエンスルホン
酸アミド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−フラン−
2−カルボン酸アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,
N′−ジ−t−ブチル−テレフタル酸ジアミド、N−ヒ
ドロキシ−N−イソプロピル−安息香酸アミド、N−ヒ
ドロキシ−N−イソプロピル−p−トルエンスルホン酸
アミド、N−ヒドロキシ−N−イソプロピル−フラン−
2−カルボン酸アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,
N′−ジイソプロピル−テレフタル酸ジアミド、N,
N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジイソプロピル−ベン
ゼン−1,3−ジスルホン酸ジアミド、N−ヒドロキシ
−N−メチル−アセトアミド、N−ヒドロキシ−N−t
−ブチル−アセトアミド、N−ヒドロキシ−N−イソプ
ロピル−アセトアミド、N−ヒドロキシ−N−シクロヘ
キシル−アセトアミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−
ピバリン酸アミド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−
アクリルアミド、N−ヒドロキシ−N−イソプロピル−
アクリルアミド、N−ヒドロキシ−N−メチル−3−オ
キソ−酪酸アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′
−ジベンゾイル−エチレンジアミン、N,N′−ジヒド
ロキシ−N,N′−ジ−t−ブチル−マレイン酸ジアミ
ド、N−ヒドロキシ−N−t−ブチル−マレイン酸モノ
アミド、N,N′−ジヒドロキシ−N,N′−ジ−t−
ブチル−シュウ酸ジアミド。
【0128】さらに媒介剤は、一般式XXIII又はX
XIV:
XIV:
【0129】
【化11】
【0130】で示されるオキシムならびにそれらの塩、
エーテル又はエステルの群から選択されていてもよく、
前記式中Uは同じか又は異なっておりかつO、S又はN
R53を表わし、ここでR53は水素、ヒドロキシ−、ホル
ミル−、カルバモイル−、スルホノ基、スルホノ基のエ
ステル又は塩、スルファモイル−、ニトロ−、アミノ
−、フェニル−、アリール−C1〜C5−アルキル−、C
1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜
C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキ
ル、ホスホ−、ホスホノ−、ホスホノオキシ基、ホスホ
ノオキシ基のエステル又は塩を表わし、この際カルバモ
イル−、スルファモイル−、アミノ−及びフェニル基は
未置換であるか又は基R54によって1回以上置換されて
いてもよくかつアリール−C1〜C5−アルキル−、C1
〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜
C1 0−カルボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキル
基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝なしであってよく
かつ基R54によって1回以上置換されていてよく、ここ
でR54は同じか又は異なっておりかつヒドロキシ−、ホ
ルミル−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は
塩、カルバモイル−、スルホノ基、スルホノ基のエステ
ル及び塩、スルファモイル−、ニトロ−、アミノ−、フ
ェニル−、C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキ
シ基を表わし、前記式中基R55及びR56は同じか又は異
なっておりかつハロゲン−、カルボキシ基、カルボキシ
基のエステル又は塩を表わすか、又はR53について挙げ
たものを表わすか、又は結合されて環[−CR59R60]
n(n=2、3又は4)を形成しておりかつR57及びR
58はR53について挙げたものを表わし、前記R59及びR
60は同じか又は異なっておりかつハロゲン−、カルボキ
シ基、カルボキシ基のエステル又は塩を表わすか又はR
53について挙げたものを表わす。
エーテル又はエステルの群から選択されていてもよく、
前記式中Uは同じか又は異なっておりかつO、S又はN
R53を表わし、ここでR53は水素、ヒドロキシ−、ホル
ミル−、カルバモイル−、スルホノ基、スルホノ基のエ
ステル又は塩、スルファモイル−、ニトロ−、アミノ
−、フェニル−、アリール−C1〜C5−アルキル−、C
1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜
C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキ
ル、ホスホ−、ホスホノ−、ホスホノオキシ基、ホスホ
ノオキシ基のエステル又は塩を表わし、この際カルバモ
イル−、スルファモイル−、アミノ−及びフェニル基は
未置換であるか又は基R54によって1回以上置換されて
いてもよくかつアリール−C1〜C5−アルキル−、C1
〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜
C1 0−カルボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキル
基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝なしであってよく
かつ基R54によって1回以上置換されていてよく、ここ
でR54は同じか又は異なっておりかつヒドロキシ−、ホ
ルミル−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は
塩、カルバモイル−、スルホノ基、スルホノ基のエステ
ル及び塩、スルファモイル−、ニトロ−、アミノ−、フ
ェニル−、C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキ
シ基を表わし、前記式中基R55及びR56は同じか又は異
なっておりかつハロゲン−、カルボキシ基、カルボキシ
基のエステル又は塩を表わすか、又はR53について挙げ
たものを表わすか、又は結合されて環[−CR59R60]
n(n=2、3又は4)を形成しておりかつR57及びR
58はR53について挙げたものを表わし、前記R59及びR
60は同じか又は異なっておりかつハロゲン−、カルボキ
シ基、カルボキシ基のエステル又は塩を表わすか又はR
53について挙げたものを表わす。
【0131】特に媒介剤としては、一般式XXIIIに
おいてUがO又はSを表わしかつ残りの基が前記のもの
を表わす化合物が好ましい。このような化合物の例は2
−ヒドロキシイミノマロン酸ジメチルエステルである。
おいてUがO又はSを表わしかつ残りの基が前記のもの
を表わす化合物が好ましい。このような化合物の例は2
−ヒドロキシイミノマロン酸ジメチルエステルである。
【0132】さらに媒介剤としては特に、一般式XXI
Vの環状ウレイドのイソニトロン誘導体が好ましい。こ
のような化合物の例は1−メチルビオルル酸、1,3−
ジメチルビオルル酸、チオビオルル酸、アロキサン−
4,5−ジオキシムである。
Vの環状ウレイドのイソニトロン誘導体が好ましい。こ
のような化合物の例は1−メチルビオルル酸、1,3−
ジメチルビオルル酸、チオビオルル酸、アロキサン−
4,5−ジオキシムである。
【0133】特に媒介剤としては、アロキサン−5−オ
キシム水和物(ビオルル酸)及び/又はそのエステル、
エーテル又は塩が好ましい。
キシム水和物(ビオルル酸)及び/又はそのエステル、
エーテル又は塩が好ましい。
【0134】さらに媒介剤は、一般式XXV又はXXV
I:
I:
【0135】
【化12】
【0136】で示されるビシナルニトロン置換芳香族ア
ルコールならびにそれらの塩、エーテル又はエステルの
群から選択されていてよく、前記式中、R61、R62、R
63及びR64は同じか又は異なっておりかつ水素、ハロゲ
ン−、ヒドロキシ−、ホルミル−、カルバモイル−、カ
ルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、スルホノ
基、スルホノ基のエステル又は塩、スルファモイル−、
ニトロ−、ニトロソ−、シアノ−、アミノ−、フェニル
−、アリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−ア
ルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カル
ボニル−、カルボニル−C1〜C5−アルキル−、ホスホ
−、ホスホノ−、ホスホノオキシ基、ホスホノオキシ基
のエステル又は塩を表わし、この際カルバモイル−、ス
ルファモイル−、アミノ−及びフェニル基は未置換であ
るか又は基R65によって1回以上置換されていてもよく
かつアリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−ア
ルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C1 0−カル
ボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキル基は飽和又
は不飽和で、枝分れ又は枝なしであってもよく、かつ基
R65によって1回以上置換されていてもよく、ここでR
65は同じか又は異なっておりかつヒドロキシ−、ホルミ
ル−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、
カルバモイル−、スルホノ−、スルファモイル−、ニト
ロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、C1〜C5−
アルキル−、C 1〜C5−アルコキシ基を表わすか又は基
R61〜R64は対をなして結合されて環[−CR66R
67−]m(mは整数で1〜4の値を表わす)を形成して
いるか又は環[−CR68=CR69−]n(nは整数であ
って、1〜3の値を表わす)を形成しており、ここでR
66、R67、R68及びR69は同じか又は異なっておりかつ
R61〜R64について記載したものを表わす。
ルコールならびにそれらの塩、エーテル又はエステルの
群から選択されていてよく、前記式中、R61、R62、R
63及びR64は同じか又は異なっておりかつ水素、ハロゲ
ン−、ヒドロキシ−、ホルミル−、カルバモイル−、カ
ルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、スルホノ
基、スルホノ基のエステル又は塩、スルファモイル−、
ニトロ−、ニトロソ−、シアノ−、アミノ−、フェニル
−、アリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−ア
ルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カル
ボニル−、カルボニル−C1〜C5−アルキル−、ホスホ
−、ホスホノ−、ホスホノオキシ基、ホスホノオキシ基
のエステル又は塩を表わし、この際カルバモイル−、ス
ルファモイル−、アミノ−及びフェニル基は未置換であ
るか又は基R65によって1回以上置換されていてもよく
かつアリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−ア
ルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C1 0−カル
ボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキル基は飽和又
は不飽和で、枝分れ又は枝なしであってもよく、かつ基
R65によって1回以上置換されていてもよく、ここでR
65は同じか又は異なっておりかつヒドロキシ−、ホルミ
ル−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、
カルバモイル−、スルホノ−、スルファモイル−、ニト
ロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、C1〜C5−
アルキル−、C 1〜C5−アルコキシ基を表わすか又は基
R61〜R64は対をなして結合されて環[−CR66R
67−]m(mは整数で1〜4の値を表わす)を形成して
いるか又は環[−CR68=CR69−]n(nは整数であ
って、1〜3の値を表わす)を形成しており、ここでR
66、R67、R68及びR69は同じか又は異なっておりかつ
R61〜R64について記載したものを表わす。
【0137】芳香族アルコールとは、好ましくはフェノ
ール又はフェノールの高縮合誘導体を意味する。
ール又はフェノールの高縮合誘導体を意味する。
【0138】媒介剤としては、一般式XXV又はXXV
Iの化合物が好ましく、それらの合成は置換フェノール
のニトロソ化に帰することができる。このような化合物
の例は、2−ニトロソフェノール、3−メチル−6−ニ
トロソフェノール、2−メチル−6−ニトロソフェノー
ル、4−メチル−6−ニトロソフェノール、3−エチル
−6−ニトロソフェノール、2−エチル−6−ニトロソ
フェノール、4−エチル−6−ニトロソフェノール、4
−イソプロピル−6−ニトロソフェノール、4−t−ブ
チル−6−ニトロソフェノール、2−フェニル−6−ニ
トロソフェノール、2−ベンジル−6−ニトロソフェノ
ール、4−ベンジル−6−ニトロソフェノール、2−ヒ
ドロキシ−3−ニトロソベンジルアルコール、2−ヒド
ロキシ−3−ニトロソ安息香酸、4−ヒドロキシ−3−
ニトロソ安息香酸、2−メトキシ−6−ニトロソフェノ
ール、3,4−ジメチル−6−ニトロソフェノール、
2,4−ジメチル−6−ニトロソフェノール、3,5−
ジメチル−6−ニトロソフェノール、2,5−ジメチル
−6−ニトロソフェノール、2−ニトロソレソルシン、
4−ニトロソレソルシン、2−ニトロソレソルシン、2
−ニトロソフロログルシン及び4−ニトロソピロガロー
ル、4−ニトロソ−3−ヒドロキシアニリン、4−ニト
ロ−2−ニトロソフェノールである。
Iの化合物が好ましく、それらの合成は置換フェノール
のニトロソ化に帰することができる。このような化合物
の例は、2−ニトロソフェノール、3−メチル−6−ニ
トロソフェノール、2−メチル−6−ニトロソフェノー
ル、4−メチル−6−ニトロソフェノール、3−エチル
−6−ニトロソフェノール、2−エチル−6−ニトロソ
フェノール、4−エチル−6−ニトロソフェノール、4
−イソプロピル−6−ニトロソフェノール、4−t−ブ
チル−6−ニトロソフェノール、2−フェニル−6−ニ
トロソフェノール、2−ベンジル−6−ニトロソフェノ
ール、4−ベンジル−6−ニトロソフェノール、2−ヒ
ドロキシ−3−ニトロソベンジルアルコール、2−ヒド
ロキシ−3−ニトロソ安息香酸、4−ヒドロキシ−3−
ニトロソ安息香酸、2−メトキシ−6−ニトロソフェノ
ール、3,4−ジメチル−6−ニトロソフェノール、
2,4−ジメチル−6−ニトロソフェノール、3,5−
ジメチル−6−ニトロソフェノール、2,5−ジメチル
−6−ニトロソフェノール、2−ニトロソレソルシン、
4−ニトロソレソルシン、2−ニトロソレソルシン、2
−ニトロソフロログルシン及び4−ニトロソピロガロー
ル、4−ニトロソ−3−ヒドロキシアニリン、4−ニト
ロ−2−ニトロソフェノールである。
【0139】さらに媒介剤としては、高縮合芳香族アル
コールのo−ニトロソ誘導体が好ましい。このような化
合物の例は、2−ニトロソ−1−ナフトール、1−メチ
ル−3−ニトロソ−2−ナフトール及び9−ヒドロキシ
−10−ニトロソ−フェナントレンである。
コールのo−ニトロソ誘導体が好ましい。このような化
合物の例は、2−ニトロソ−1−ナフトール、1−メチ
ル−3−ニトロソ−2−ナフトール及び9−ヒドロキシ
−10−ニトロソ−フェナントレンである。
【0140】特に媒介剤としては、1−ニトロソ−2−
ナフトール、1−ニトロソ−2−ナフトール−3,6−
ジスルホン酸、2−ニトロソ−1−ナフトール−4−ス
ルホン酸、2,4−ジニトロソ−1,3−ジヒドロキシ
ベンゼンならびに前記化合物のエステル、エーテル又は
塩が好ましい。
ナフトール、1−ニトロソ−2−ナフトール−3,6−
ジスルホン酸、2−ニトロソ−1−ナフトール−4−ス
ルホン酸、2,4−ジニトロソ−1,3−ジヒドロキシ
ベンゼンならびに前記化合物のエステル、エーテル又は
塩が好ましい。
【0141】さらに媒介剤は、ヒドロキシ−又はアミノ
基に対するオルト位又はパラ位のニトロソ−又はメルカ
プト置換基を有するヒドロキシピリジン、アミノピリジ
ン、ヒドロキシキノリン、アミノキノリン、ヒドロキシ
イソキノリン、アミノイソキノリン、前記化合物の互変
異性体ならびにそれらの塩、エーテル及びエステルの群
から選択されていてもよい。
基に対するオルト位又はパラ位のニトロソ−又はメルカ
プト置換基を有するヒドロキシピリジン、アミノピリジ
ン、ヒドロキシキノリン、アミノキノリン、ヒドロキシ
イソキノリン、アミノイソキノリン、前記化合物の互変
異性体ならびにそれらの塩、エーテル及びエステルの群
から選択されていてもよい。
【0142】媒介剤としては好ましくは、一般式XXV
II、XXVIII又はXXIX:
II、XXVIII又はXXIX:
【0143】
【化13】
【0144】で示される化合物ならびにこれらの化合物
の互変異性体、塩、エーテル又はエステルが存在してお
り、式XXVII、XXVIII及びXXIXにおいて
相互にオルト位又はパラ位に在る2個の基R70はヒドロ
キシ−及びニトロソ基又はヒドロキシ−及びメルカプト
基又はニトロソ基及びアミノ基を表わし、残りの基R70
は同じか又は異なっておりかつ水素、ハロゲン−、ヒド
ロキシ−、メルカプト−、ホルミル−、シアノ−、カル
バモイル−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル及
び塩、スルホノ基、スルホノ基のエステル及び塩、スル
ファモイル−、ニトロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェ
ニル−、アリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12
−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−
カルボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキル−、ホ
スホ−、ホスホノ−、ホスホノオキシ基、ホスホノオキ
シ基のエステル及び塩の群から選択されており、この際
カルバモイル−、スルファモイル−、アミノ−、メルカ
プト−及びフェニル基は未置換であるか又は基R71によ
って1回以上置換されていてもよく、アリール−C1〜
C5−アルキル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−
アルコキシ−、C1〜C10−カルボニル−、カルボニル
−C1〜C6−アルキル基は飽和又は不飽和で、枝分れ又
は枝なしであってよくかつ基R71によって1回以上置換
されていてもよく、ここでR71は同じか又は異なってい
てかつヒドロキシ−、ホルミル−、シアノ−、カルボキ
シ基、カルボキシ基のエステル又は塩、カルバモイル
−、スルホノ−、スルファモイル−、ニトロ−、ニトロ
ソ−、アミノ−、フェニル−、C1〜C5−アルキル−、
C1〜C5−アルコキシ基又はC1〜C5−アルキルカルボ
ニル基を表わし、基R70又はR71の2個ずつまたはR70
及びR71は対をなして橋[−CR72R73−]m(m=
1,2,3又は4)により結合されていてもよくかつR
72及びR73は同じか又は異なっていてかつカルボキシ
基、カルボキシ基のエステル又は塩、フェニル−、C1
〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ基又はC1〜
C5−アルキルカルボニル基を表わしかつ隣接していな
い1個以上の基[−CR72R73−]は酸素、硫黄又は場
合によりC1〜C5−アルキル基によって置換されたイミ
ノ基によって置換されており、隣接する2個の基[−C
R72R73−]は基[−CR72=R73−]によって置換さ
れていてもよい。
の互変異性体、塩、エーテル又はエステルが存在してお
り、式XXVII、XXVIII及びXXIXにおいて
相互にオルト位又はパラ位に在る2個の基R70はヒドロ
キシ−及びニトロソ基又はヒドロキシ−及びメルカプト
基又はニトロソ基及びアミノ基を表わし、残りの基R70
は同じか又は異なっておりかつ水素、ハロゲン−、ヒド
ロキシ−、メルカプト−、ホルミル−、シアノ−、カル
バモイル−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル及
び塩、スルホノ基、スルホノ基のエステル及び塩、スル
ファモイル−、ニトロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェ
ニル−、アリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12
−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−
カルボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキル−、ホ
スホ−、ホスホノ−、ホスホノオキシ基、ホスホノオキ
シ基のエステル及び塩の群から選択されており、この際
カルバモイル−、スルファモイル−、アミノ−、メルカ
プト−及びフェニル基は未置換であるか又は基R71によ
って1回以上置換されていてもよく、アリール−C1〜
C5−アルキル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−
アルコキシ−、C1〜C10−カルボニル−、カルボニル
−C1〜C6−アルキル基は飽和又は不飽和で、枝分れ又
は枝なしであってよくかつ基R71によって1回以上置換
されていてもよく、ここでR71は同じか又は異なってい
てかつヒドロキシ−、ホルミル−、シアノ−、カルボキ
シ基、カルボキシ基のエステル又は塩、カルバモイル
−、スルホノ−、スルファモイル−、ニトロ−、ニトロ
ソ−、アミノ−、フェニル−、C1〜C5−アルキル−、
C1〜C5−アルコキシ基又はC1〜C5−アルキルカルボ
ニル基を表わし、基R70又はR71の2個ずつまたはR70
及びR71は対をなして橋[−CR72R73−]m(m=
1,2,3又は4)により結合されていてもよくかつR
72及びR73は同じか又は異なっていてかつカルボキシ
基、カルボキシ基のエステル又は塩、フェニル−、C1
〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ基又はC1〜
C5−アルキルカルボニル基を表わしかつ隣接していな
い1個以上の基[−CR72R73−]は酸素、硫黄又は場
合によりC1〜C5−アルキル基によって置換されたイミ
ノ基によって置換されており、隣接する2個の基[−C
R72R73−]は基[−CR72=R73−]によって置換さ
れていてもよい。
【0145】媒介剤としては特に、一般式XXVII又
はXXVIIIの化合物ならびにそれらの互変異性体、
塩、エーテル又はエステルが好ましく、この際式XXV
II及びXXVIIIにおいて特に好ましくは相互にオ
ルト位の2個の基R70はヒドロキシ−及びニトロソ基又
はヒドロキシ−及びメルカプト基又はニトロソ基及びア
ミノ基を表わしかつ残りの基R70は同じか又は異なって
いてかつ水素、ヒドロキシ−、メルカプト−、ホルミル
−、カルバモイル−、カルボキシ基、カルボキシ基のエ
ステル及び塩、スルホノ基、スルホノ基のエステル及び
塩、スルファモイル−、ニトロ−、ニトロソ−、アミノ
−、フェニル−、アリール−C1〜C5−アルキル−、C
1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜
C5−カルボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキル
−、ホスホ−、ホスホノ−、ホスホノオキシ基、ホスホ
ノオキシ基のエステル及び塩の群から選択されており、
この際カルバモイル−、スルファモイル−、アミノ−、
メルカプト−及びフェニル基は未置換か又は基R71で1
個以上置換されていてもよくかつアリール−C1〜C5−
アルキル−、C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコ
キシ−、C1〜C5−カルボニル−、カルボニル−C1〜
C6−アルキル基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝な
しであってよくかつ基R71によって1回以上置換されて
いてもよく、ここでR71はすでに挙げたものを表わしか
つ基R71の2個ずつが対をなして橋[−CR 72R73−]
m(m=2、3又は4)により結合されていてもよくか
つR72及びR 73はすでに記載したものを表わしかつ隣接
していない1個以上の基[−CR72R 73−]は酸素又は
場合によりC1〜C5−アルキル基で置換されたイミノ基
によって置換されていてもよい。
はXXVIIIの化合物ならびにそれらの互変異性体、
塩、エーテル又はエステルが好ましく、この際式XXV
II及びXXVIIIにおいて特に好ましくは相互にオ
ルト位の2個の基R70はヒドロキシ−及びニトロソ基又
はヒドロキシ−及びメルカプト基又はニトロソ基及びア
ミノ基を表わしかつ残りの基R70は同じか又は異なって
いてかつ水素、ヒドロキシ−、メルカプト−、ホルミル
−、カルバモイル−、カルボキシ基、カルボキシ基のエ
ステル及び塩、スルホノ基、スルホノ基のエステル及び
塩、スルファモイル−、ニトロ−、ニトロソ−、アミノ
−、フェニル−、アリール−C1〜C5−アルキル−、C
1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜
C5−カルボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキル
−、ホスホ−、ホスホノ−、ホスホノオキシ基、ホスホ
ノオキシ基のエステル及び塩の群から選択されており、
この際カルバモイル−、スルファモイル−、アミノ−、
メルカプト−及びフェニル基は未置換か又は基R71で1
個以上置換されていてもよくかつアリール−C1〜C5−
アルキル−、C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコ
キシ−、C1〜C5−カルボニル−、カルボニル−C1〜
C6−アルキル基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝な
しであってよくかつ基R71によって1回以上置換されて
いてもよく、ここでR71はすでに挙げたものを表わしか
つ基R71の2個ずつが対をなして橋[−CR 72R73−]
m(m=2、3又は4)により結合されていてもよくか
つR72及びR 73はすでに記載したものを表わしかつ隣接
していない1個以上の基[−CR72R 73−]は酸素又は
場合によりC1〜C5−アルキル基で置換されたイミノ基
によって置換されていてもよい。
【0146】媒介剤として使用されうる化合物の例は、
2,6−ジヒドロキシ−3−ニトロソピリジン、2,3
−ジヒドロキシ−4−ニトロソピリジン、2,6−ジヒ
ドロキシ−3−ニトロソピリジン−4−カルボン酸、
2,4−ジヒドロキシ−3−ニトロソピリジン、3−ヒ
ドロキシ−2−メルカプトピリジン、2−ヒドロキシ−
3−メルカプトピリジン、2,6−ジアミノ−3−ニト
ロソピリジン、2,6−ジアミノ−3−ニトロソピリジ
ン−4−カルボン酸、2−ヒドロキシ−3−ニトロソピ
リジン、3−ヒドロキシ−2−ニトロソピリジン、2−
メルカプト−3−ニトロソピリジン、3−メルカプト−
2−ニトロソピリジン、2−アミノ−3−ニトロソピリ
ジン、3−アミノ−2−ニトロソピリジン、2,4−ジ
ヒドロキシ−3−ニトロソキノリン、8−ヒドロキシ−
5−ニトロソキノリン、2,3−ジヒドロキシ−4−ニ
トロソキノリン、2,3−ジヒドロキシ−4−ニトロソ
キノリン、3−ヒドロキシ−4−ニトロソイソキノリ
ン、4−ヒドロキシ−3−ニトロソイソキノリン、8−
ヒドロキシ−5−ニトロソイソキノリン及びこれらの化
合物の互変異性体である。
2,6−ジヒドロキシ−3−ニトロソピリジン、2,3
−ジヒドロキシ−4−ニトロソピリジン、2,6−ジヒ
ドロキシ−3−ニトロソピリジン−4−カルボン酸、
2,4−ジヒドロキシ−3−ニトロソピリジン、3−ヒ
ドロキシ−2−メルカプトピリジン、2−ヒドロキシ−
3−メルカプトピリジン、2,6−ジアミノ−3−ニト
ロソピリジン、2,6−ジアミノ−3−ニトロソピリジ
ン−4−カルボン酸、2−ヒドロキシ−3−ニトロソピ
リジン、3−ヒドロキシ−2−ニトロソピリジン、2−
メルカプト−3−ニトロソピリジン、3−メルカプト−
2−ニトロソピリジン、2−アミノ−3−ニトロソピリ
ジン、3−アミノ−2−ニトロソピリジン、2,4−ジ
ヒドロキシ−3−ニトロソキノリン、8−ヒドロキシ−
5−ニトロソキノリン、2,3−ジヒドロキシ−4−ニ
トロソキノリン、2,3−ジヒドロキシ−4−ニトロソ
キノリン、3−ヒドロキシ−4−ニトロソイソキノリ
ン、4−ヒドロキシ−3−ニトロソイソキノリン、8−
ヒドロキシ−5−ニトロソイソキノリン及びこれらの化
合物の互変異性体である。
【0147】媒介剤としては、2,6−ジヒドロキシ−
3−ニトロソピリジン、2,6−ジアミノ−3−ニトロ
ソピリジン、2,6−ジヒドロキシ−3−ニトロソピリ
ジン−4−カルボン酸、2,4−ジヒドロキシ−3−ニ
トロソピリジン、2−ヒドロキシ−3−メルカプトピリ
ジン、2−メルカプト−3−ピリジノール、2,4−ジ
ヒドロキシ−3−ニトロソキノリン、8−ヒドロキシ−
5−ニトロソキノリン、2,3−ジヒドロキシ−4−ニ
トロソキノリン及びこれらの化合物の互変異性体が好ま
しい。
3−ニトロソピリジン、2,6−ジアミノ−3−ニトロ
ソピリジン、2,6−ジヒドロキシ−3−ニトロソピリ
ジン−4−カルボン酸、2,4−ジヒドロキシ−3−ニ
トロソピリジン、2−ヒドロキシ−3−メルカプトピリ
ジン、2−メルカプト−3−ピリジノール、2,4−ジ
ヒドロキシ−3−ニトロソキノリン、8−ヒドロキシ−
5−ニトロソキノリン、2,3−ジヒドロキシ−4−ニ
トロソキノリン及びこれらの化合物の互変異性体が好ま
しい。
【0148】さらに媒介剤としては、安定なニトロキル
ラジカル(ニトロキシド)の群から選択されていてもよ
い。すなわちこれらのフリーラジカルは純粋な形で得ら
れ、特性を調べかつ保管することができる。
ラジカル(ニトロキシド)の群から選択されていてもよ
い。すなわちこれらのフリーラジカルは純粋な形で得ら
れ、特性を調べかつ保管することができる。
【0149】この場合媒介剤としては、一般式XXX、
XXXI又はXXXII:
XXXI又はXXXII:
【0150】
【化14】
【0151】で示される化合物を使用する。式中、Ar
は結合手1個のホモ−又はヘテロ芳香族の単核又は二核
基を表わし、この芳香族基は、ハロゲン、ホルミル−、
シアノ−、カルバモイル−、カルボキシ基、カルボキシ
基のエステル又は塩、スルホノ基、スルホノ基のエステ
ル又は塩、スルファモイル−、ニトロ−、ニトロソ−、
アミノ−、フェニル−、アリール−C 1〜C5−アルキル
−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ
−、C1〜C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜C6
−アルキル−、ホスホ−、ホスホノ−、ホスホノオキシ
基、ホスホノオキシ基のエステル又は塩の群から選択さ
れる、同じか又は異なる基R75によって、置換されてい
てもよく、この際フェニル−、カルバモイル−及びスル
ファモイル基は未置換であるか又は基R76によって1回
以上置換されていてもよくかつアリール−C1〜C5−ア
ルキル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコ
キシ−、C1〜C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜
C6−アルキル基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝な
しであってよくかつ基R76によって1回以上置換されて
いてもよく、ここでR76は1個以上存在していてよくか
つ同じか又は異なっていてかつヒドロキシ−、ホルミル
−、シアノ−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル
又は塩、カルバモイル−、スルホノ−、スルファモイル
−、ニトロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、C
1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜
C5−アルキルカルボニル基を表わし、R74は同じか又
は異なっておりかつハロゲン、ヒドロキシ−、メルカプ
ト−、ホルミル−、シアノ−、カルバモイル−、カルボ
キシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、スルホノ基、
スルホノ基のエステル又は塩、スルファモイル−、ニト
ロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、アリール−
C1〜C5−アルキル−、C 1〜C12−アルキル−、C1〜
C5−アルコキシ−、C1〜C10−カルボニル−、カルボ
ニル−C1〜C6−アルキル−、ホスホ−、ホスホノ−、
ホスホノオキシ基、ホスホノオキシ基のエステル又は塩
を表わしかつR74はまた二環式の安定なニトロキシルラ
ジカル(構造XXXII)の場合には水素を表わしても
よく、この際カルバモイル−、スルファモイル−、アミ
ノ−、メルカプト−及びフェニル基は未置換であるか又
は基R77によって1回以上置換されていてもよくかつア
リール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−アルキル
−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カルボニル
−、カルボニル−C1〜C6−アルキル基は飽和又は不飽
和で、枝分れ又は枝なしであってよくかつ基R77によっ
て1回以上置換されていてもよく、ここでR77は同じか
又は異なっていてかつヒドロキシ−、ホルミル−、シア
ノ−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、
カルバモイル−、スルホノ−、スルファモイル−、ニト
ロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、C1〜C5−
アルキル−、C1〜C5−アルコキシ基、C1〜C5−アル
キルカルボニル基を表わし、基R76又はR77の2個ずつ
は対をなして橋[−CR78R79−]m(m=0、1、
2、3又は4)により結合されていてもよくかつR78及
びR79は同じか又は異なっていてかつハロゲン、カルボ
キシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、カルバモイル
−、スルファモイル−、フェニル−、ベンゾイル−、C
1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜
C5−アルキルカルボニル基を表わしかつ隣接していな
い1個以上の基[−CR78R79−]は酸素、硫黄又は場
合によりC 1〜C5−アルキル基で置換されたイミノ基に
よって置換されていてもよく、隣接する2個の基[−C
R78R79]は基[−CR78=CR79]、[−CR78=N
−]又は[−CR78=N(O)−]によって置換されて
いてもよい。
は結合手1個のホモ−又はヘテロ芳香族の単核又は二核
基を表わし、この芳香族基は、ハロゲン、ホルミル−、
シアノ−、カルバモイル−、カルボキシ基、カルボキシ
基のエステル又は塩、スルホノ基、スルホノ基のエステ
ル又は塩、スルファモイル−、ニトロ−、ニトロソ−、
アミノ−、フェニル−、アリール−C 1〜C5−アルキル
−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ
−、C1〜C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜C6
−アルキル−、ホスホ−、ホスホノ−、ホスホノオキシ
基、ホスホノオキシ基のエステル又は塩の群から選択さ
れる、同じか又は異なる基R75によって、置換されてい
てもよく、この際フェニル−、カルバモイル−及びスル
ファモイル基は未置換であるか又は基R76によって1回
以上置換されていてもよくかつアリール−C1〜C5−ア
ルキル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコ
キシ−、C1〜C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜
C6−アルキル基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝な
しであってよくかつ基R76によって1回以上置換されて
いてもよく、ここでR76は1個以上存在していてよくか
つ同じか又は異なっていてかつヒドロキシ−、ホルミル
−、シアノ−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル
又は塩、カルバモイル−、スルホノ−、スルファモイル
−、ニトロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、C
1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜
C5−アルキルカルボニル基を表わし、R74は同じか又
は異なっておりかつハロゲン、ヒドロキシ−、メルカプ
ト−、ホルミル−、シアノ−、カルバモイル−、カルボ
キシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、スルホノ基、
スルホノ基のエステル又は塩、スルファモイル−、ニト
ロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、アリール−
C1〜C5−アルキル−、C 1〜C12−アルキル−、C1〜
C5−アルコキシ−、C1〜C10−カルボニル−、カルボ
ニル−C1〜C6−アルキル−、ホスホ−、ホスホノ−、
ホスホノオキシ基、ホスホノオキシ基のエステル又は塩
を表わしかつR74はまた二環式の安定なニトロキシルラ
ジカル(構造XXXII)の場合には水素を表わしても
よく、この際カルバモイル−、スルファモイル−、アミ
ノ−、メルカプト−及びフェニル基は未置換であるか又
は基R77によって1回以上置換されていてもよくかつア
リール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−アルキル
−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カルボニル
−、カルボニル−C1〜C6−アルキル基は飽和又は不飽
和で、枝分れ又は枝なしであってよくかつ基R77によっ
て1回以上置換されていてもよく、ここでR77は同じか
又は異なっていてかつヒドロキシ−、ホルミル−、シア
ノ−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、
カルバモイル−、スルホノ−、スルファモイル−、ニト
ロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、C1〜C5−
アルキル−、C1〜C5−アルコキシ基、C1〜C5−アル
キルカルボニル基を表わし、基R76又はR77の2個ずつ
は対をなして橋[−CR78R79−]m(m=0、1、
2、3又は4)により結合されていてもよくかつR78及
びR79は同じか又は異なっていてかつハロゲン、カルボ
キシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、カルバモイル
−、スルファモイル−、フェニル−、ベンゾイル−、C
1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜
C5−アルキルカルボニル基を表わしかつ隣接していな
い1個以上の基[−CR78R79−]は酸素、硫黄又は場
合によりC 1〜C5−アルキル基で置換されたイミノ基に
よって置換されていてもよく、隣接する2個の基[−C
R78R79]は基[−CR78=CR79]、[−CR78=N
−]又は[−CR78=N(O)−]によって置換されて
いてもよい。
【0152】媒介剤としては特に、一般式XXXIII
及びXXXIV:
及びXXXIV:
【0153】
【化15】
【0154】で示されるニトロキシルラジカルが好まし
い。式中、R80は同じか又は異なっていてかつフェニル
−、アリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−ア
ルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カル
ボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキル基を表わ
し、この際フェニル基は未置換であるか又は基R82によ
って1回以上置換されていてもよくかつアリール−C1
〜C5−アルキル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C 5
−アルコキシ−、C1〜C10−カルボニル−、カルボニ
ル−C1〜C6−アルキル基は飽和又は不飽和で、枝分れ
又は枝なしであってよくかつ基R82によって1回以上置
換されていてもよく、ここでR82は1個以上存在してい
てよくかつ同じか又は異なっていてかつヒドロキシ−、
ホルミル−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又
は塩、カルバモイル−、スルホノ−、スルファモイル
−、ニトロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、ベ
ンゾイル−、C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコ
キシ基、C1〜C5−アルキルカルボニル基を表わしかつ
R81は同じか又は異なっていてかつ水素、ヒドロキシ
−、メルカプト−、ホルミル−、シアノ−、カルバモイ
ル−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、
スルホノ基、スルホノ基のエステル又は塩、スルファモ
イル−、ニトロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル
−、アリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−ア
ルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カル
ボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキル−、ホスホ
−、ホスホノ−、ホスホノオキシ基、ホスホノオキシ基
のエステル又は塩を表わし、この際カルバモイル−、ス
ルファモイル−、アミノ−、メルカプト−及びフェニル
基は未置換であるか又は基R76によって1回以上置換さ
れていてもよくかつアリール−C1〜C5−アルキル−、
C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1
〜C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜C5−アルキ
ル基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝なしであってよ
くかつ基R76によって1回以上置換されていてもよくか
つ[−CR81R81−]基は酸素、場合によりC1〜C5−
アルキル基で置換されたイミノ基、(ヒドロキシ)イミ
ノ基、カルボニル官能基又は場合によりR76で1回又は
2回置換されたビニリデン官能基によって置換されてい
てもよくかつ隣接する2個の基[−CR81R81−]は基
[−CR81=CR81−]又は[−CR 81=N−]又は
[−CR81=N(O)−]によって置換されていてもよ
い。
い。式中、R80は同じか又は異なっていてかつフェニル
−、アリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−ア
ルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カル
ボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキル基を表わ
し、この際フェニル基は未置換であるか又は基R82によ
って1回以上置換されていてもよくかつアリール−C1
〜C5−アルキル−、C1〜C12−アルキル−、C1〜C 5
−アルコキシ−、C1〜C10−カルボニル−、カルボニ
ル−C1〜C6−アルキル基は飽和又は不飽和で、枝分れ
又は枝なしであってよくかつ基R82によって1回以上置
換されていてもよく、ここでR82は1個以上存在してい
てよくかつ同じか又は異なっていてかつヒドロキシ−、
ホルミル−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又
は塩、カルバモイル−、スルホノ−、スルファモイル
−、ニトロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル−、ベ
ンゾイル−、C1〜C5−アルキル−、C1〜C5−アルコ
キシ基、C1〜C5−アルキルカルボニル基を表わしかつ
R81は同じか又は異なっていてかつ水素、ヒドロキシ
−、メルカプト−、ホルミル−、シアノ−、カルバモイ
ル−、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル又は塩、
スルホノ基、スルホノ基のエステル又は塩、スルファモ
イル−、ニトロ−、ニトロソ−、アミノ−、フェニル
−、アリール−C1〜C5−アルキル−、C1〜C12−ア
ルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1〜C10−カル
ボニル−、カルボニル−C1〜C6−アルキル−、ホスホ
−、ホスホノ−、ホスホノオキシ基、ホスホノオキシ基
のエステル又は塩を表わし、この際カルバモイル−、ス
ルファモイル−、アミノ−、メルカプト−及びフェニル
基は未置換であるか又は基R76によって1回以上置換さ
れていてもよくかつアリール−C1〜C5−アルキル−、
C1〜C12−アルキル−、C1〜C5−アルコキシ−、C1
〜C10−カルボニル−、カルボニル−C1〜C5−アルキ
ル基は飽和又は不飽和で、枝分れ又は枝なしであってよ
くかつ基R76によって1回以上置換されていてもよくか
つ[−CR81R81−]基は酸素、場合によりC1〜C5−
アルキル基で置換されたイミノ基、(ヒドロキシ)イミ
ノ基、カルボニル官能基又は場合によりR76で1回又は
2回置換されたビニリデン官能基によって置換されてい
てもよくかつ隣接する2個の基[−CR81R81−]は基
[−CR81=CR81−]又は[−CR 81=N−]又は
[−CR81=N(O)−]によって置換されていてもよ
い。
【0155】媒介剤として使用することのできる化合物
の例は次のとおりである:2,2,6,6−テトラメチ
ル−ピペリジン−1−オキシル(TEMPO)、4−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン
−1−オキシル、4−オキソ−2,2,6,6−テトラ
メチル−ピペリジン−1−オキシル、4−アセトアミド
−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1−オ
キシル、4−(エトキシフルオロホスフィニルオキシ)
−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1−オ
キシル、4−(イソチオシアネート)−2,2,6,6
−テトラメチル−ピペリジン−1−オキシル、4−マレ
イミド−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−
1−オキシル、4−(4−ニトロベンゾイルオキシ)−
2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1−オキ
シル、4−(ホスホノオキシ)−2,2,6,6−テト
ラメチル−ピペリジン−1−オキシル、4−シアノ−
2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1−オキ
シル、3−カルバモイル−2,2,5,5−テトラメチ
ル−3−ピロリン−1−オキシル、4−フェニル−2,
2,5,5−テトラメチル−3−イミダゾリン−3−オ
キシド−1−オキシル、4−カルバモイル−2,2,
5,5−テトラメチル−3−イミダゾリン−3−オキシ
ド−1−オキシル、4−フェナシリデン−2,2,5,
5−テトラメチル−イミダゾリジン−1−オキシル、3
−(アミノメチル)−2,2,5,5−テトラメチル−
ピロリジン−N−オキシル、3−カルバモイル−2,
2,5,5−テトラメチル−ピロリジン−N−オキシ
ル、3−カルボキシ−2,2,5,5−テトラメチル−
ピロリジン−N−オキシル、3−シアノ−2,2,5,
5−テトラメチル−ピロリジン−N−オキシル、3−マ
レイミド−2,2,5,5−テトラメチル−ピロリジン
−N−オキシル、3−(4−ニトロフェノキシカルボニ
ル)−2,2,5,5−テトラメチル−ピロリジン−N
−オキシル。
の例は次のとおりである:2,2,6,6−テトラメチ
ル−ピペリジン−1−オキシル(TEMPO)、4−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン
−1−オキシル、4−オキソ−2,2,6,6−テトラ
メチル−ピペリジン−1−オキシル、4−アセトアミド
−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1−オ
キシル、4−(エトキシフルオロホスフィニルオキシ)
−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1−オ
キシル、4−(イソチオシアネート)−2,2,6,6
−テトラメチル−ピペリジン−1−オキシル、4−マレ
イミド−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−
1−オキシル、4−(4−ニトロベンゾイルオキシ)−
2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1−オキ
シル、4−(ホスホノオキシ)−2,2,6,6−テト
ラメチル−ピペリジン−1−オキシル、4−シアノ−
2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1−オキ
シル、3−カルバモイル−2,2,5,5−テトラメチ
ル−3−ピロリン−1−オキシル、4−フェニル−2,
2,5,5−テトラメチル−3−イミダゾリン−3−オ
キシド−1−オキシル、4−カルバモイル−2,2,
5,5−テトラメチル−3−イミダゾリン−3−オキシ
ド−1−オキシル、4−フェナシリデン−2,2,5,
5−テトラメチル−イミダゾリジン−1−オキシル、3
−(アミノメチル)−2,2,5,5−テトラメチル−
ピロリジン−N−オキシル、3−カルバモイル−2,
2,5,5−テトラメチル−ピロリジン−N−オキシ
ル、3−カルボキシ−2,2,5,5−テトラメチル−
ピロリジン−N−オキシル、3−シアノ−2,2,5,
5−テトラメチル−ピロリジン−N−オキシル、3−マ
レイミド−2,2,5,5−テトラメチル−ピロリジン
−N−オキシル、3−(4−ニトロフェノキシカルボニ
ル)−2,2,5,5−テトラメチル−ピロリジン−N
−オキシル。
【0156】媒介剤としては、次のものも好ましい:
2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1−オキ
シル(TEMPO)、4−ヒドロキシ−2,2,6,6
−テトラメチル−ピペリジン−1−オキシル、4−オキ
ソ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1−
オキシル、4−アセトアミド−2,2,6,6−テトラ
メチル−ピペリジン−1−オキシル、4−(イソチオシ
アネート)−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジ
ン−1−オキシル、4−マレイミド−2,2,6,6−
テトラメチル−ピペリジン−1−オキシル、4−(4−
ニトロベンゾイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメ
チル−ピペリジン−1−オキシル、4−(ホスホノオキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1
−オキシル、4−シアノ−2,2,6,6−テトラメチ
ル−ピペリジン−1−オキシル、3−カルバモイル−
2,2,5,5−テトラメチル−3−ピロリン−1−オ
キシル、4−フェニル−2,2,5,5−テトラメチル
−3−イミダゾリン−3−オキシド−1−オキシル、4
−カルバモイル−2,2,5,5−テトラメチル−3−
イミダゾリン−3−オキシド−1−オキシル、4−フェ
ナシリデン−2,2,5,5−テトラメチル−イミダゾ
リジン−1−オキシル。
2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1−オキ
シル(TEMPO)、4−ヒドロキシ−2,2,6,6
−テトラメチル−ピペリジン−1−オキシル、4−オキ
ソ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1−
オキシル、4−アセトアミド−2,2,6,6−テトラ
メチル−ピペリジン−1−オキシル、4−(イソチオシ
アネート)−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジ
ン−1−オキシル、4−マレイミド−2,2,6,6−
テトラメチル−ピペリジン−1−オキシル、4−(4−
ニトロベンゾイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメ
チル−ピペリジン−1−オキシル、4−(ホスホノオキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1
−オキシル、4−シアノ−2,2,6,6−テトラメチ
ル−ピペリジン−1−オキシル、3−カルバモイル−
2,2,5,5−テトラメチル−3−ピロリン−1−オ
キシル、4−フェニル−2,2,5,5−テトラメチル
−3−イミダゾリン−3−オキシド−1−オキシル、4
−カルバモイル−2,2,5,5−テトラメチル−3−
イミダゾリン−3−オキシド−1−オキシル、4−フェ
ナシリデン−2,2,5,5−テトラメチル−イミダゾ
リジン−1−オキシル。
【0157】媒介剤としては、特に2,2,6,6−テ
トラメチル−ピペリジン−1−オキシル(TEMPO)
及び4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−
ピペリジン−1−オキシルが好ましい。
トラメチル−ピペリジン−1−オキシル(TEMPO)
及び4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−
ピペリジン−1−オキシルが好ましい。
【0158】また、有害な媒介剤の作用の全系からの回
避は、EC3.2.1のヒドロラーゼを使用することによ
って達成されうるが、このヒドロラーゼは活性化媒介剤
による変性に対して前記の使用にとって不利な、酵素特
性の変化を示さない(例えば媒介剤耐性キシラナーゼ又
はセルラーゼ)。
避は、EC3.2.1のヒドロラーゼを使用することによ
って達成されうるが、このヒドロラーゼは活性化媒介剤
による変性に対して前記の使用にとって不利な、酵素特
性の変化を示さない(例えば媒介剤耐性キシラナーゼ又
はセルラーゼ)。
【0159】本発明の多成分系は、EC3.2.1のヒド
ロラーゼの群から選択された、少なくとも1種の酵素活
性添加剤を包含する。
ロラーゼの群から選択された、少なくとも1種の酵素活
性添加剤を包含する。
【0160】EC3.2.1のヒドロラーゼは、好ましく
はヘミセルラーゼ、例えばキシラナーゼ、マンナーゼ又
はセルラーゼである。
はヘミセルラーゼ、例えばキシラナーゼ、マンナーゼ又
はセルラーゼである。
【0161】酵素活性添加剤は、特に好ましくはエンド
1,4−β−キシラナーゼ(EC3.2.1.8)及び/
又はエンド1,4−β−グルカナーゼ(EC3.2.1.
4)である。
1,4−β−キシラナーゼ(EC3.2.1.8)及び/
又はエンド1,4−β−グルカナーゼ(EC3.2.1.
4)である。
【0162】EC3.2.1のヒドロラーゼは、市販され
ているか又は標準方法により製造することができる。E
C3.2.1のヒドロラーゼは、天然の生物体から製出す
ることができるか又は適当な発現系における公知の組換
えDNA技術によって産出させかつ公知技術により培地
から単離することができる。同酵素の産生用生物体とし
ては、例えば植物、動物細胞、細菌及び真菌類(Pil
ze)が適当である。原則としては、天然に存在する生
物体も、遺伝的に変化された生物体も酵素産生体であっ
てよい。同様に単細胞又は多細胞生物の部分、なかんず
く細胞培養も酵素産生体として考えることができる。
ているか又は標準方法により製造することができる。E
C3.2.1のヒドロラーゼは、天然の生物体から製出す
ることができるか又は適当な発現系における公知の組換
えDNA技術によって産出させかつ公知技術により培地
から単離することができる。同酵素の産生用生物体とし
ては、例えば植物、動物細胞、細菌及び真菌類(Pil
ze)が適当である。原則としては、天然に存在する生
物体も、遺伝的に変化された生物体も酵素産生体であっ
てよい。同様に単細胞又は多細胞生物の部分、なかんず
く細胞培養も酵素産生体として考えることができる。
【0163】またEC3.2.1のヒドロラーゼは、公知
の分子生物学的方法によって、例えば同ヒドロラーゼを
活性化媒介剤又はタンパク質分解活性に対して不感受性
にすることによって、前記使用のために適当なように変
化させることもできる。
の分子生物学的方法によって、例えば同ヒドロラーゼを
活性化媒介剤又はタンパク質分解活性に対して不感受性
にすることによって、前記使用のために適当なように変
化させることもできる。
【0164】さらに本発明は、リグニン含有材料の脱リ
グニン化方法にも関し、該方法の特徴とするところは、
少なくとも1種のオキシドレダクターゼ、少なくとも1
種のオキシドレダクターゼにとって適当な酸化剤、オキ
シドレダクターゼ及びEC3.2.1のヒドロラーゼの群
から選択された酵素を不活性化しない少なくとも1種の
媒介剤及び少なくとも1種のエンドヒドロラーゼを、同
時に又は任意の順序でリグニン含有材料の水性懸濁液と
混合することである。
グニン化方法にも関し、該方法の特徴とするところは、
少なくとも1種のオキシドレダクターゼ、少なくとも1
種のオキシドレダクターゼにとって適当な酸化剤、オキ
シドレダクターゼ及びEC3.2.1のヒドロラーゼの群
から選択された酵素を不活性化しない少なくとも1種の
媒介剤及び少なくとも1種のエンドヒドロラーゼを、同
時に又は任意の順序でリグニン含有材料の水性懸濁液と
混合することである。
【0165】意外にも本発明方法で、ラッカーゼ及び媒
介剤物質から成る酸化的脱リグニン化系を、加水分解酵
素、例えばキシラナーゼ及び/又はセルラーゼと唯一回
の方法工程で結合することが成功する。
介剤物質から成る酸化的脱リグニン化系を、加水分解酵
素、例えばキシラナーゼ及び/又はセルラーゼと唯一回
の方法工程で結合することが成功する。
【0166】この事実は、媒介剤としてHBTを使用す
る場合にはラッカーゼ自体がその活性に関して侵害され
(Amann、1997)、同時に存在する酵素が不可
逆的に損なわれ、ひいては活性の減少を示す(Oksa
nen、1997)ことが公知であっただけに、それだ
け意外である。
る場合にはラッカーゼ自体がその活性に関して侵害され
(Amann、1997)、同時に存在する酵素が不可
逆的に損なわれ、ひいては活性の減少を示す(Oksa
nen、1997)ことが公知であっただけに、それだ
け意外である。
【0167】本発明方法は次の利点を有する: −それはセルロースの被漂白性(Bleichbark
eit)を改善する、 −それは、確立された化学的方法工程と問題なく組合わ
せることができる。
eit)を改善する、 −それは、確立された化学的方法工程と問題なく組合わ
せることができる。
【0168】例えばセルロース製造からの通常の方法工
程、例えばアルカリ抽出との組合せの場合にも、リグニ
ンは使用された材料から選択的に除去することができ
る。
程、例えばアルカリ抽出との組合せの場合にも、リグニ
ンは使用された材料から選択的に除去することができ
る。
【0169】本発明方法のためには、例えば植物起源の
リグニン含有材料、好ましくは木材パルプ−又はセルロ
ース製造の場合に常用される方法で離解されたような材
料を使用する。
リグニン含有材料、好ましくは木材パルプ−又はセルロ
ース製造の場合に常用される方法で離解されたような材
料を使用する。
【0170】使用される材料は、未漂白セルロース又は
化学的脱リグニン化−及び漂白方法ですでに処理されて
いる材料であってよい。
化学的脱リグニン化−及び漂白方法ですでに処理されて
いる材料であってよい。
【0171】本発明方法では、好ましくは、リグニン含
有材料1g(乾燥重量)当たりオキシドレダクターゼ
0.1〜100IU、特に好ましくはリグニン含有材料
1g当たり0.5〜20IUを使用する。
有材料1g(乾燥重量)当たりオキシドレダクターゼ
0.1〜100IU、特に好ましくはリグニン含有材料
1g当たり0.5〜20IUを使用する。
【0172】酸化剤の濃度は、好ましくは0.001〜
50mモル/lの範囲にある。酸化剤として過酸化水素
を使用する場合には、この濃度は好ましくは0.001
〜25mモル/lの範囲にある。
50mモル/lの範囲にある。酸化剤として過酸化水素
を使用する場合には、この濃度は好ましくは0.001
〜25mモル/lの範囲にある。
【0173】媒介剤は、好ましくは1〜500mモル/
kgセルロースの量で、特に好ましくは5〜300mモ
ル/kgセルロースの量で、特に10〜200mモル/
kgセルロース(atro−絶対乾燥)の量で使用す
る。
kgセルロースの量で、特に好ましくは5〜300mモ
ル/kgセルロースの量で、特に10〜200mモル/
kgセルロース(atro−絶対乾燥)の量で使用す
る。
【0174】本発明方法においては、好ましくは酵素添
加剤としてセルラーゼ及び/又はヘミセルラーゼを使用
する。例えばセルラーゼ、キシラナーゼ又はマンナーゼ
を純粋な形又は混合物の形で使用することができる。キ
シラナーゼはすでにセルロースの加工時に使用され、い
くつものメーカー、例えばNovo−Nordisk
[プルプツィーメ(Pulpzyme):登録商標]、
Clariant[カルタツィーメ(Cartazym
e):登録商標]によって提供されている。同様にセル
ラーゼも市販されている。
加剤としてセルラーゼ及び/又はヘミセルラーゼを使用
する。例えばセルラーゼ、キシラナーゼ又はマンナーゼ
を純粋な形又は混合物の形で使用することができる。キ
シラナーゼはすでにセルロースの加工時に使用され、い
くつものメーカー、例えばNovo−Nordisk
[プルプツィーメ(Pulpzyme):登録商標]、
Clariant[カルタツィーメ(Cartazym
e):登録商標]によって提供されている。同様にセル
ラーゼも市販されている。
【0175】酵素脱リグニン化のための本発明方法にお
いて調整される条件に応じて、これらの酵素の好適な変
種(pHの最適値、温度安定性)を使用することができ
る。
いて調整される条件に応じて、これらの酵素の好適な変
種(pHの最適値、温度安定性)を使用することができ
る。
【0176】本発明方法では、EC3.2.1のヒドロラ
ーゼを、酵素0.01〜1000IU/gセルロースの
適用量で、好ましくは酵素1〜500 IU/gの適用
量で、特に好ましくは5〜100 IU/gセルロース
(atro−絶対乾燥)の適用量で使用する。
ーゼを、酵素0.01〜1000IU/gセルロースの
適用量で、好ましくは酵素1〜500 IU/gの適用
量で、特に好ましくは5〜100 IU/gセルロース
(atro−絶対乾燥)の適用量で使用する。
【0177】ヘミセルラーゼは、好ましくは酵素0.1
〜1000 IU/gセルロースの適用量で、好ましく
は酵素1〜500 IU/gセルロースの適用量で、特
に好ましくは5〜100 IU/gセルロース(atr
o−絶対乾燥)の適用量で使用する。
〜1000 IU/gセルロースの適用量で、好ましく
は酵素1〜500 IU/gセルロースの適用量で、特
に好ましくは5〜100 IU/gセルロース(atr
o−絶対乾燥)の適用量で使用する。
【0178】セルラーゼは好ましくは、酵素0.01〜
500 IU/gセルロース、好ましくは酵素0.05
〜100 IU/gセルロース、特に好ましくは0.1
〜10 IU/gセルロースの適用量で使用する。
500 IU/gセルロース、好ましくは酵素0.05
〜100 IU/gセルロース、特に好ましくは0.1
〜10 IU/gセルロースの適用量で使用する。
【0179】本発明方法は通常、温度40〜90℃、好
ましくは45〜70℃、特に好ましくは45〜65℃で
行う。
ましくは45〜70℃、特に好ましくは45〜65℃で
行う。
【0180】また、使用された酵素の温度安定性に応じ
てそれとは異なる最適反応条件を調整することもでき
る。一般にpH3〜pH10の範囲で良好な脱リグニン
化成果が得られ、特にpH4.5〜7のpH範囲が好ま
しい。
てそれとは異なる最適反応条件を調整することもでき
る。一般にpH3〜pH10の範囲で良好な脱リグニン
化成果が得られ、特にpH4.5〜7のpH範囲が好ま
しい。
【0181】ラッカーゼを使用する場合には、溶解酸素
を十分に使用できることが不可欠な条件である。選択さ
れた温度に応じて該系に十分に高い圧力をかけることに
よって十分な酸素濃度を保証することができる。必要な
酸素分圧は、すでに静水圧によって保証されているか、
又は酸素を含む適当な混合ガス、例えば空気又は純粋な
酸素ガスにより適当な圧力をかけることによって達成す
ることができる。
を十分に使用できることが不可欠な条件である。選択さ
れた温度に応じて該系に十分に高い圧力をかけることに
よって十分な酸素濃度を保証することができる。必要な
酸素分圧は、すでに静水圧によって保証されているか、
又は酸素を含む適当な混合ガス、例えば空気又は純粋な
酸素ガスにより適当な圧力をかけることによって達成す
ることができる。
【0182】通常の圧力範囲は、0.1〜20バールの
酸素分圧(pO2)の範囲、好ましくは0.3〜10バ
ールの圧力範囲にある。
酸素分圧(pO2)の範囲、好ましくは0.3〜10バ
ールの圧力範囲にある。
【0183】該方法は媒介剤、酵素適用量及び反応条件
の選択に応じていろいろな速度で進行しうる。通常の反
応時間は30分〜2時間である。
の選択に応じていろいろな速度で進行しうる。通常の反
応時間は30分〜2時間である。
【0184】本発明方法のセルロース濃度(物質濃度)
は通常1〜25%の範囲、好ましくは6〜20%の範
囲、特に好ましくは10〜15%範囲にある。
は通常1〜25%の範囲、好ましくは6〜20%の範
囲、特に好ましくは10〜15%範囲にある。
【0185】次の実施例により本発明をさらに説明す
る。例中では次の成分を使用する: 媒介剤:媒介剤は、アルドリッヒ(Aldrich)
社、メルク(Merck)社又はヤンセン(Janss
en)社から購入するか又は常法及び一般に公知の方法
により製造した。若干の媒介剤は、明細書中では次のよ
うに略語で表わす:1−OH−ベンゾトリアゾール(H
BT)、ビオルル酸(Vio)、N−OH−アセトニト
リド(NHA)。
る。例中では次の成分を使用する: 媒介剤:媒介剤は、アルドリッヒ(Aldrich)
社、メルク(Merck)社又はヤンセン(Janss
en)社から購入するか又は常法及び一般に公知の方法
により製造した。若干の媒介剤は、明細書中では次のよ
うに略語で表わす:1−OH−ベンゾトリアゾール(H
BT)、ビオルル酸(Vio)、N−OH−アセトニト
リド(NHA)。
【0186】酵素: ラッカーゼ:トラメテス・ベルシコロル(Tramet
es versicolor)から発酵により得られた
ラッカーゼを使用した。
es versicolor)から発酵により得られた
ラッカーゼを使用した。
【0187】活性の測定:ラッカーゼの活性は、好気性
条件下における2,2′−アジノ−ビス−(3−エチル
ベンゾチアゾリン−6−スルホネート)=ABTS(B
oehringer Mannheim製)の酸化によ
り測定する。酵素反応により生じる緑色を、420nm
で測光により測定する。反応温度は25℃、pHは4・
5である。ラッカーゼ単位は、所与の条件下におけるA
BTS 1モル/minの変換を触媒する酵素の量であ
る。変換率の計算のためには、36000M-1cm-1の
吸光係数を使用する。
条件下における2,2′−アジノ−ビス−(3−エチル
ベンゾチアゾリン−6−スルホネート)=ABTS(B
oehringer Mannheim製)の酸化によ
り測定する。酵素反応により生じる緑色を、420nm
で測光により測定する。反応温度は25℃、pHは4・
5である。ラッカーゼ単位は、所与の条件下におけるA
BTS 1モル/minの変換を触媒する酵素の量であ
る。変換率の計算のためには、36000M-1cm-1の
吸光係数を使用する。
【0188】セルラーゼ:フルカ(Fluka)社[ト
リコデルマ・ビリド(Trichodermaviri
de)]、シグマ(Sigma)社[アスペルギルス・
ニゲル(Aspergillus niger)、トリ
コデルマ・ビリド、ペニシリウム・フニクロスム(Pe
nicillium funiculosum)]、レ
ーム(Roehm)社[ロハラーゼ(Rohalase
)7069]製の市販セルラーゼを使用した。
リコデルマ・ビリド(Trichodermaviri
de)]、シグマ(Sigma)社[アスペルギルス・
ニゲル(Aspergillus niger)、トリ
コデルマ・ビリド、ペニシリウム・フニクロスム(Pe
nicillium funiculosum)]、レ
ーム(Roehm)社[ロハラーゼ(Rohalase
)7069]製の市販セルラーゼを使用した。
【0189】キシラナーゼ:フルカ社(トリコデルマ・
ビリド)又はクラリアント社製の市販キシラナーゼを使
用した。適用はメーカーの活性データにより行った。
ビリド)又はクラリアント社製の市販キシラナーゼを使
用した。適用はメーカーの活性データにより行った。
【0190】セルロース:硬材(HW)及び軟材(S
W)のクラフトセルロース(Kraft Zellst
off)を使用した。
W)のクラフトセルロース(Kraft Zellst
off)を使用した。
【0191】軟材:カッパ数14.5(抽出後) 硬材:カッパ数12(抽出後) 脱リグニン化の評価は、アルカリ抽出後の被処理セルロ
ースのカッパ数(Kappa−Wert)の測定(TA
PPI法T236による)によって行った。アルカリ抽
出(E−段階)は、物質濃度2%、60℃でNaOH8
0g/kgセルロースを用いて、60分間行った。
ースのカッパ数(Kappa−Wert)の測定(TA
PPI法T236による)によって行った。アルカリ抽
出(E−段階)は、物質濃度2%、60℃でNaOH8
0g/kgセルロースを用いて、60分間行った。
【0192】
【実施例】例1 キシラナーゼの同時的存在/不在におけるラッカーゼ−
媒介剤系(LMS:登録商標)によるSWセルロースの
脱リグニン化の比較 500mlの実験室用オートクレーブ中で、次表に記載
したバッチを45℃で(水浴)2時間10バールの酸素
分圧の適用下にインキュベートした(L−段階)。
媒介剤系(LMS:登録商標)によるSWセルロースの
脱リグニン化の比較 500mlの実験室用オートクレーブ中で、次表に記載
したバッチを45℃で(水浴)2時間10バールの酸素
分圧の適用下にインキュベートした(L−段階)。
【0193】L−段階 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:5 IU/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニド:9mg/gセルロー
ス pH値:4.5 全液体容積:50ml 酵素添加物、例えばキシラナーゼのプラス効果を確定す
るために、前記のL−段階に別の添加物としてトリコデ
ルマ・ビリド(フルカ社)のキシラナーゼを加える(X
L−段階)と、バッチは次のような組成になった:(XL)−段階 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:5 IU/gセルロース キシラナーゼ:50 IU/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:9mg/gセルロ
ース pH値:4.5 全液体容積:50ml 両バッチに次に60分間アルカリ抽出を施した(E−段
階)。
ス pH値:4.5 全液体容積:50ml 酵素添加物、例えばキシラナーゼのプラス効果を確定す
るために、前記のL−段階に別の添加物としてトリコデ
ルマ・ビリド(フルカ社)のキシラナーゼを加える(X
L−段階)と、バッチは次のような組成になった:(XL)−段階 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:5 IU/gセルロース キシラナーゼ:50 IU/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:9mg/gセルロ
ース pH値:4.5 全液体容積:50ml 両バッチに次に60分間アルカリ抽出を施した(E−段
階)。
【0194】E−段階 物質濃度:2% 温度:60℃ アルカリ:NaOH80g/kgセルロース カッパ数の測定から脱リグニン化の度合いを確定した。
対照値はアルカリ抽出後の出発セルロースのカッパ数を
表わす。
対照値はアルカリ抽出後の出発セルロースのカッパ数を
表わす。
【0195】
【表1】
【0196】キシラナーゼの添加は脱リグニン化を約3
0%増大させる。
0%増大させる。
【0197】例2 キシラナーゼの同時的存在/不在でのラッカーゼ−媒介
剤系(LMS:登録商標)によるHWセルロースの脱リ
グニン化の比較 この例は例1と同様であるが、軟材セルロースの代りに
硬材セルロースを使用する点が異なる。500ml実験
室用オートクレーブで次表に記載したバッチを45℃で
(水浴)2時間10バールの酸素分圧の適用下にインキ
ュベートした(L−段階)。
剤系(LMS:登録商標)によるHWセルロースの脱リ
グニン化の比較 この例は例1と同様であるが、軟材セルロースの代りに
硬材セルロースを使用する点が異なる。500ml実験
室用オートクレーブで次表に記載したバッチを45℃で
(水浴)2時間10バールの酸素分圧の適用下にインキ
ュベートした(L−段階)。
【0198】L−段階 硬材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:5 IU/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:9mg/gセルロ
ース pH値:4.5 全液体容積:50ml 酵素添加物、例えばキシラナーゼのプラス効果を確定す
るために、前記のL−段階に別の添加物としてトリコデ
ルマ・ピリド(フルカ社)のキシラナーゼを加える(X
L−段階)と、バッチは次のような組成になった:(XL)−段階 硬材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:5 IU/gセルロース キシラナーゼ:50 IU/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:9mg/gセルロ
ース pH値:4.5 全液体容積:50ml 次に両バッチに60分間アルカリ抽出を施した(E−段
階)。
ース pH値:4.5 全液体容積:50ml 酵素添加物、例えばキシラナーゼのプラス効果を確定す
るために、前記のL−段階に別の添加物としてトリコデ
ルマ・ピリド(フルカ社)のキシラナーゼを加える(X
L−段階)と、バッチは次のような組成になった:(XL)−段階 硬材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:5 IU/gセルロース キシラナーゼ:50 IU/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:9mg/gセルロ
ース pH値:4.5 全液体容積:50ml 次に両バッチに60分間アルカリ抽出を施した(E−段
階)。
【0199】E−段階 物質濃度2% 温度:60℃ アルカリ:NaOH80g/kgセルロース カッパ数の測定から脱リグニン化の度合いを確定した。
対照値はアルカリ抽出後の出発セルロースのカッパ数を
表わす。
対照値はアルカリ抽出後の出発セルロースのカッパ数を
表わす。
【0200】
【表2】
【0201】キシラナーゼの添加は脱リグニン化を約9
6%増大させる。
6%増大させる。
【0202】例3 ラッカーゼ−媒介剤系(LMS:登録商標)によるセル
ロースの脱リグニン化に対する異なるキシラナーゼの影
響 異なるキシラナーゼの添加の影響を調べるために、例1
で記載した(XL)−段階と同様の脱リグニン化効果を
異なるキシラナーゼを使用して検べた。キシラナーゼと
しては次のものを使用した: クラリアント社:カルタツィーム(Cartazym)
HS10、液体 フルカ社:トリコデルマ・ビリド・キシラナーゼ L及び(XL)−段階は例1と同様に行ったが、バッチ
はpH6.0であった。キシラナーゼ適用量はそれぞれ
12 IU/gセルロースであり、ラッカーゼは15 I
U/gセルロースで供給した。
ロースの脱リグニン化に対する異なるキシラナーゼの影
響 異なるキシラナーゼの添加の影響を調べるために、例1
で記載した(XL)−段階と同様の脱リグニン化効果を
異なるキシラナーゼを使用して検べた。キシラナーゼと
しては次のものを使用した: クラリアント社:カルタツィーム(Cartazym)
HS10、液体 フルカ社:トリコデルマ・ビリド・キシラナーゼ L及び(XL)−段階は例1と同様に行ったが、バッチ
はpH6.0であった。キシラナーゼ適用量はそれぞれ
12 IU/gセルロースであり、ラッカーゼは15 I
U/gセルロースで供給した。
【0203】次に両バッチに60分間アルカリ抽出を施
した(E−段階、例1)。カッパ数の測定から脱リグニ
ン化の度合いを確定した。
した(E−段階、例1)。カッパ数の測定から脱リグニ
ン化の度合いを確定した。
【0204】
【表3】
【0205】最適脱リグニン化を達成するためには、セ
ルロース、LMS及びキシラナーゼのそれぞれ最良の組
合せを見出さねばならない。異なるキシラナーゼは、本
例が示すように、良好ではあるが異なる脱リグニン化を
もたらす。しかしすべての結果はキシラナーゼなしより
も優れている。
ルロース、LMS及びキシラナーゼのそれぞれ最良の組
合せを見出さねばならない。異なるキシラナーゼは、本
例が示すように、良好ではあるが異なる脱リグニン化を
もたらす。しかしすべての結果はキシラナーゼなしより
も優れている。
【0206】例4 キシラナーゼの同時的存在におけるラッカーゼ−媒介剤
系(LMS:登録商標)による脱リグニン化の媒介剤依
存性 該系に対する媒介剤の影響を確定するために、例1で記
載した(XL)−段階の脱リグニン化効果を異なる媒介
剤を使用する場合に検べた。
系(LMS:登録商標)による脱リグニン化の媒介剤依
存性 該系に対する媒介剤の影響を確定するために、例1で記
載した(XL)−段階の脱リグニン化効果を異なる媒介
剤を使用する場合に検べた。
【0207】媒介剤としては次のものを使用した(括弧
内は略語):1−OH−ベンゾトリアゾール(HB
T)、ビオルル酸(Vio)、N−OH−アセトアニリ
ド(NHA)、N−OH−フタルイミド(HPI)、1
−ニトロソ−2−ナフトール−3,6−ジスルホン酸二
ナトリウム塩水和物(1−NNS)、2−ニトロソ−1
−ナフトール−4−スルホン酸四水和物(2−NN
S)。
内は略語):1−OH−ベンゾトリアゾール(HB
T)、ビオルル酸(Vio)、N−OH−アセトアニリ
ド(NHA)、N−OH−フタルイミド(HPI)、1
−ニトロソ−2−ナフトール−3,6−ジスルホン酸二
ナトリウム塩水和物(1−NNS)、2−ニトロソ−1
−ナフトール−4−スルホン酸四水和物(2−NN
S)。
【0208】バッチは例1のように調製した。詳細には
次のとおりである:(XL)−段階 (媒介剤依存性) 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15 IU/gセルロース キシラナーゼ(トリコデルマ):25 IU/gセルロ
ース 媒介剤:75mモル/kgセルロース pH値:6.0 全液体容積:50ml 次にそれぞれのバッチに、例1で記載したように、60
分間アルカリ抽出を施した(E−段階)。カッパ数の測
定から脱リグニン化の度合いを確定した。対照値はアル
カリ抽出後の出発セルロースのカッパ数を表わす。
次のとおりである:(XL)−段階 (媒介剤依存性) 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15 IU/gセルロース キシラナーゼ(トリコデルマ):25 IU/gセルロ
ース 媒介剤:75mモル/kgセルロース pH値:6.0 全液体容積:50ml 次にそれぞれのバッチに、例1で記載したように、60
分間アルカリ抽出を施した(E−段階)。カッパ数の測
定から脱リグニン化の度合いを確定した。対照値はアル
カリ抽出後の出発セルロースのカッパ数を表わす。
【0209】
【表4】
【0210】キシラナーゼの効果は、使用した媒介剤に
著しく依存している。1−OH−ベンゾトリアゾール
(HBT)を使用する場合には、脱リグニン化は殆ど増
大され得ない(+5%)けれども、他の媒介剤に関して
は著しい増大が認められうる(例えばNHAは+17.
8%)。
著しく依存している。1−OH−ベンゾトリアゾール
(HBT)を使用する場合には、脱リグニン化は殆ど増
大され得ない(+5%)けれども、他の媒介剤に関して
は著しい増大が認められうる(例えばNHAは+17.
8%)。
【0211】例5 キシラナーゼの同時的存在におけるラッカーゼ−媒介剤
系(LMS:登録商標)によるセルロースの脱リグニン
化のpH依存性 該系に対するpH値の影響を確定するために、例1で記
載した(XL)−段階の脱リグニン化効果を種々のpH
値で検べた。対照としてキシラナーゼを含まない相応の
バッチを使用した(L−段階)。バッチは例1と同様に
して調整した。バッチは詳細には次のとおりである:(XL)−段階 (pH依存性) 軟材セルロース(絶対乾燥)5g−カッパ数14.5 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース キシラナーゼ(トリコデルマ・ビリド):25IU/g
セルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:9mg/gセルロ
ース pH値:4/5/6/7[マクイルベイン(McIll
vaine)緩衝液)を用いる] 全液体容積:50ml 両バッチに次にアルカリ抽出を60分間施す(E段
階)。
系(LMS:登録商標)によるセルロースの脱リグニン
化のpH依存性 該系に対するpH値の影響を確定するために、例1で記
載した(XL)−段階の脱リグニン化効果を種々のpH
値で検べた。対照としてキシラナーゼを含まない相応の
バッチを使用した(L−段階)。バッチは例1と同様に
して調整した。バッチは詳細には次のとおりである:(XL)−段階 (pH依存性) 軟材セルロース(絶対乾燥)5g−カッパ数14.5 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース キシラナーゼ(トリコデルマ・ビリド):25IU/g
セルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:9mg/gセルロ
ース pH値:4/5/6/7[マクイルベイン(McIll
vaine)緩衝液)を用いる] 全液体容積:50ml 両バッチに次にアルカリ抽出を60分間施す(E段
階)。
【0212】カッパ数の測定から脱リグニン化の度合い
を確定した。
を確定した。
【0213】
【表5】
【0214】ラッカーゼ媒介剤系にキシラナーゼを加え
ることによって性能の著しい改善を達成することができ
る。この効果は明らかなpH依存性を示す。しかしすべ
てのpH値でキシラナーゼの添加によって改善を達成す
ることができる。
ることによって性能の著しい改善を達成することができ
る。この効果は明らかなpH依存性を示す。しかしすべ
てのpH値でキシラナーゼの添加によって改善を達成す
ることができる。
【0215】例6 種々の量のキシラナーゼの同時的存在におけるラッカー
ゼ−媒介剤系(LMS:登録商標)によるセルロースの
脱リグニン化の依存性(適用量依存性) 該系に対するキシラナーゼ適用量の影響を確定するため
に、例1で記載した(XL)−段階の脱リグニン化効果
を種々のキシラナーゼの適用量で検べた。対照として
は、キシラナーゼを含まない相応のバッチを使用した
(L−段階)。例1と同様にしてバッチを調製した。詳
細には次のとおりである:L−段階 (キシラナーゼなしの参照値) 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:5IU/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:9mg/gセルロ
ース pH値:4.5 全液体容積:50ml(XL)−段階 (種々のキシラナーゼ量) 軟材セルロース(絶対乾燥)5g−カッパ数14.5 物質濃度:10% ラッカーゼ:5IU/gセルロース キシラナーゼ(トリコデルマ・ビリド):12.5/2
5/37.5/50/100/200IU/gセルロー
ス 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:11mg/gセル
ロース pH値:4.5 全液体容積:50ml インキュベーション後に該バッチに60分間アルカリ抽
出を施した(E−段階)。
ゼ−媒介剤系(LMS:登録商標)によるセルロースの
脱リグニン化の依存性(適用量依存性) 該系に対するキシラナーゼ適用量の影響を確定するため
に、例1で記載した(XL)−段階の脱リグニン化効果
を種々のキシラナーゼの適用量で検べた。対照として
は、キシラナーゼを含まない相応のバッチを使用した
(L−段階)。例1と同様にしてバッチを調製した。詳
細には次のとおりである:L−段階 (キシラナーゼなしの参照値) 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:5IU/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:9mg/gセルロ
ース pH値:4.5 全液体容積:50ml(XL)−段階 (種々のキシラナーゼ量) 軟材セルロース(絶対乾燥)5g−カッパ数14.5 物質濃度:10% ラッカーゼ:5IU/gセルロース キシラナーゼ(トリコデルマ・ビリド):12.5/2
5/37.5/50/100/200IU/gセルロー
ス 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:11mg/gセル
ロース pH値:4.5 全液体容積:50ml インキュベーション後に該バッチに60分間アルカリ抽
出を施した(E−段階)。
【0216】カッパ数の測定から脱リグニン化の度合い
を確定した。
を確定した。
【0217】
【表6】
【0218】ラッカーゼ−媒介剤系の効果の改善はキシ
ラナーゼの適用量に依存している。
ラナーゼの適用量に依存している。
【0219】例7 添加物としてセルラーゼを含有するラッカーゼ−媒介剤
系(LMS:登録商標)によるSWセルロースの脱リグ
ニン化 500ml実験室用オートクレーブで、次表に記載した
参照バッチを、45℃(水浴)で2時間10バールの酸
素分圧の適用下でインキュベートした(L−段階)。
系(LMS:登録商標)によるSWセルロースの脱リグ
ニン化 500ml実験室用オートクレーブで、次表に記載した
参照バッチを、45℃(水浴)で2時間10バールの酸
素分圧の適用下でインキュベートした(L−段階)。
【0220】L−段階(比較実験) 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:4.5 全液体容積:50ml 酵素添加剤、例えばセルラーゼのプラス効果を確定する
ために、L−段階にあたるバッチに別の添加物としてト
リコデルマ・ビリド(シグマ社)のセルラーゼを加える
(CL−段階)と、バッチは次のような組成になった:(CL)−段階 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース セルラーゼ:10U/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:4.5 全液体容積:50ml 次に両バッチに60分間アルカリ抽出を施した(E−段
階)。
ロース pH値:4.5 全液体容積:50ml 酵素添加剤、例えばセルラーゼのプラス効果を確定する
ために、L−段階にあたるバッチに別の添加物としてト
リコデルマ・ビリド(シグマ社)のセルラーゼを加える
(CL−段階)と、バッチは次のような組成になった:(CL)−段階 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース セルラーゼ:10U/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:4.5 全液体容積:50ml 次に両バッチに60分間アルカリ抽出を施した(E−段
階)。
【0221】E−段階 物質濃度:2% 温度:60℃ アルカリ:NaOH80g/kgセルロース 両バッチのカッパ数の測定から脱リグニン化の度合いを
確定した。対照値はアルカリ抽出後の出発セルロースの
カッパ数を示す。
確定した。対照値はアルカリ抽出後の出発セルロースの
カッパ数を示す。
【0222】
【表7】
【0223】セルラーゼの添加は、セルラーゼを含まな
い参照バッチに対して軟材セルロースの脱リグニン化を
43%増大させる。
い参照バッチに対して軟材セルロースの脱リグニン化を
43%増大させる。
【0224】例8 添加剤としてセルラーゼを含有するラッカーゼ−媒介剤
系(LMS:登録商標)によるHWセルロースの脱リグ
ニン化 500ml実験室用オートクレーブで次表に記載した参
照バッチを45℃(水浴)で2時間10バールの酸素分
圧の適用下でインキュベートした(L−段階)。
系(LMS:登録商標)によるHWセルロースの脱リグ
ニン化 500ml実験室用オートクレーブで次表に記載した参
照バッチを45℃(水浴)で2時間10バールの酸素分
圧の適用下でインキュベートした(L−段階)。
【0225】L−段階(比較実験) 硬材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:4.5 全液体容積:50ml 酵素添加剤、例えばセルラーゼのプラス効果を確定する
ために、L−段階にあたるバッチに別の添加物としてト
リコデルマ・ビリド(シグマ社)のセルラーゼを加える
(CL−段階)と、バッチは次のような組成になった:(CL)−段階 硬材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース セルラーゼ:10U/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:4.5 全液体容積:50ml 次に両バッチに60分間アルカリ抽出を施した(E−段
階)。
ロース pH値:4.5 全液体容積:50ml 酵素添加剤、例えばセルラーゼのプラス効果を確定する
ために、L−段階にあたるバッチに別の添加物としてト
リコデルマ・ビリド(シグマ社)のセルラーゼを加える
(CL−段階)と、バッチは次のような組成になった:(CL)−段階 硬材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース セルラーゼ:10U/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:4.5 全液体容積:50ml 次に両バッチに60分間アルカリ抽出を施した(E−段
階)。
【0226】E−段階 物質濃度:2% 温度:60℃ アルカリ:NaOH80g/Kgセルロース 両バッチのカッパ数の測定から脱リグニン化の度合いを
確定した。対照値はアルカリ抽出後の出発セルロースの
カッパ数を示す。
確定した。対照値はアルカリ抽出後の出発セルロースの
カッパ数を示す。
【0227】
【表8】
【0228】セルラーゼの添加は、セルラーゼを含まな
い参照系に対して硬材セルロースの脱リグニン化を10
8%増大させる。
い参照系に対して硬材セルロースの脱リグニン化を10
8%増大させる。
【0229】例9 異なる媒介剤を使用する場合のラッカーゼ−媒介剤系
(LMS:登録商標)によるセルラーゼ活性の影響 セルロースの脱リグニン化能力に対する効果は、セルラ
ーゼがラッカーゼ−媒介剤系の存在で酵素的に活性であ
る場合のみ、観察されうる。従ってセルラーゼの活性
は、ラッカーゼ及び媒介剤を含有する、セルロースを含
まない系で測定した。アスペルギルス・ニゲル(Asp
ergillus niger)及びトリコデルマ・ビ
リドからのセルラーゼを試験した。媒介剤としては、1
−OH−ベンゾトリアゾール(HBT)、ビオルル酸
(Vio)及びN−OH−アセトニトリド(NHA)を
使用した。
(LMS:登録商標)によるセルラーゼ活性の影響 セルロースの脱リグニン化能力に対する効果は、セルラ
ーゼがラッカーゼ−媒介剤系の存在で酵素的に活性であ
る場合のみ、観察されうる。従ってセルラーゼの活性
は、ラッカーゼ及び媒介剤を含有する、セルロースを含
まない系で測定した。アスペルギルス・ニゲル(Asp
ergillus niger)及びトリコデルマ・ビ
リドからのセルラーゼを試験した。媒介剤としては、1
−OH−ベンゾトリアゾール(HBT)、ビオルル酸
(Vio)及びN−OH−アセトニトリド(NHA)を
使用した。
【0230】セルラーゼ活性の測定は、酸化剤としてジ
ニトロサリチル酸(DNSA)を用いる光学的試験で次
のように行った。
ニトロサリチル酸(DNSA)を用いる光学的試験で次
のように行った。
【0231】バッチ バッチは10mlの全容積中にpH値6.2でセルラー
ゼ20mg、ラッカーゼ0.8mg及び媒介剤75μモ
ルを含有していた。種々の時間後にバッチから50μl
ずつ取出して、セルラーゼ活性を測定した。
ゼ20mg、ラッカーゼ0.8mg及び媒介剤75μモ
ルを含有していた。種々の時間後にバッチから50μl
ずつ取出して、セルラーゼ活性を測定した。
【0232】セルラーゼ試験 原理:酵素加水分解によってカルボキシメチルセルロー
ス(CMC)から遊離される還元糖の量を測定する。次
に続く、添加されたDNSAと酵素により生成された還
元糖末端とのレドックス反応により溶液の着色がもたら
され、この着色が595nmで測定的に定量化されう
る。
ス(CMC)から遊離される還元糖の量を測定する。次
に続く、添加されたDNSAと酵素により生成された還
元糖末端とのレドックス反応により溶液の着色がもたら
され、この着色が595nmで測定的に定量化されう
る。
【0233】酵素試験のために、試験緩衝液(クエン酸
塩/リン酸塩0.1モル/l、pH6.2、NaCl
0.4モル/lを含む)325μl、CMC溶液(試験
緩衝中2%;Na塩)125μl及び被検セルラーゼ含
有溶液50μlをピペットにより一緒にし、45℃で異
なる時間でインキュベートする。インキュベーションの
経過後に各バッチにDNSA溶液(3,5−ジニトロサ
リチル酸1g、フェノール0.2g、Na2SO
3 0.05g及びNaK−酒石酸塩20gを1%Na
OH100mlに溶かす)750μlを加え、この混合
物を次に95℃で20分加熱する。この溶液を氷で冷却
し、場合により沈殿する物質を遠心分離し[2分、14
000rpm、エペンドルフ(Eppendorf)遠
心分離器]、上澄みにおいて595nmで吸光度を測定
する。還元糖の生成を較正曲線(グルコース)との比較
によって定量化することができる。この場合、所定の条
件下で1分間にCMCセルロースからグルコース1μモ
ルを遊離するところの酵素活性を1単位(IU)と称す
る。
塩/リン酸塩0.1モル/l、pH6.2、NaCl
0.4モル/lを含む)325μl、CMC溶液(試験
緩衝中2%;Na塩)125μl及び被検セルラーゼ含
有溶液50μlをピペットにより一緒にし、45℃で異
なる時間でインキュベートする。インキュベーションの
経過後に各バッチにDNSA溶液(3,5−ジニトロサ
リチル酸1g、フェノール0.2g、Na2SO
3 0.05g及びNaK−酒石酸塩20gを1%Na
OH100mlに溶かす)750μlを加え、この混合
物を次に95℃で20分加熱する。この溶液を氷で冷却
し、場合により沈殿する物質を遠心分離し[2分、14
000rpm、エペンドルフ(Eppendorf)遠
心分離器]、上澄みにおいて595nmで吸光度を測定
する。還元糖の生成を較正曲線(グルコース)との比較
によって定量化することができる。この場合、所定の条
件下で1分間にCMCセルロースからグルコース1μモ
ルを遊離するところの酵素活性を1単位(IU)と称す
る。
【0234】第9表:異なる媒介剤(HBT、NHA、
Vio)を使用する場合のラッカーゼ−媒介剤系の存在
におけるアスペルギルス・ニゲルのセルラーゼ活性の時
間依存性。数字は相対セルラーゼ活性を出発値のパーセ
ントで示す(相対%)。
Vio)を使用する場合のラッカーゼ−媒介剤系の存在
におけるアスペルギルス・ニゲルのセルラーゼ活性の時
間依存性。数字は相対セルラーゼ活性を出発値のパーセ
ントで示す(相対%)。
【0235】
【表9】
【0236】第10表:異なる媒介剤(HBT、NH
A、Vio)を使用する場合のラッカーゼ媒介剤系の存
在におけるトリコデルマ・ビリドのセルラーゼ活性の時
間依存性。数字は相対セルラーゼ活性を出発値のパーセ
ントで示す(相対%)。
A、Vio)を使用する場合のラッカーゼ媒介剤系の存
在におけるトリコデルマ・ビリドのセルラーゼ活性の時
間依存性。数字は相対セルラーゼ活性を出発値のパーセ
ントで示す(相対%)。
【0237】
【表10】
【0238】A.ニゲル及びT.ビリドからのセルラー
ゼの酵素活性は、ラッカーゼ媒介剤系中での同時インキ
ュベーションの場合に減少する。媒介剤としてNHAを
用いると損失は最小になる。使用する酵素の依存性も同
様に認められうる。
ゼの酵素活性は、ラッカーゼ媒介剤系中での同時インキ
ュベーションの場合に減少する。媒介剤としてNHAを
用いると損失は最小になる。使用する酵素の依存性も同
様に認められうる。
【0239】例10 添加剤として異なる起源のセルラーゼを含有するラッカ
ーゼ−媒介剤系(LMS:登録商標)によるSWセルロ
ースの脱リグニン化 500ml実験室用オートクレーブで次表に記載した参
照バッチを、45℃(水浴)で2時間10バールの酸素
分圧の適用下でインキュベートした(L−段階)。
ーゼ−媒介剤系(LMS:登録商標)によるSWセルロ
ースの脱リグニン化 500ml実験室用オートクレーブで次表に記載した参
照バッチを、45℃(水浴)で2時間10バールの酸素
分圧の適用下でインキュベートした(L−段階)。
【0240】L−段階(比較実験) 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:セルラーゼに応じたpH5〜6(表) 全液体容積:50ml 酵素添加剤、例えばセルラーゼのプラス効果を確定する
ために、L−段階にあたるバッチに別の添加物として異
なるメーカーのセルラーゼを加える(CL−段階)と、
バッチは次のような組成になった:(CL)−段階 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース セルラーゼ(異なる起源):10U/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:セルラーゼに応じてpH5〜6(第11表) 全液体容積:50ml 次に両バッチに60分間アルカリ抽出を施した(E−段
階)。
ロース pH値:セルラーゼに応じたpH5〜6(表) 全液体容積:50ml 酵素添加剤、例えばセルラーゼのプラス効果を確定する
ために、L−段階にあたるバッチに別の添加物として異
なるメーカーのセルラーゼを加える(CL−段階)と、
バッチは次のような組成になった:(CL)−段階 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース セルラーゼ(異なる起源):10U/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:セルラーゼに応じてpH5〜6(第11表) 全液体容積:50ml 次に両バッチに60分間アルカリ抽出を施した(E−段
階)。
【0241】E−段階 物質濃度:2% 温度:60℃ アルカリ:NaOH80g/kgセルロース 両バッチのカッパ数の測定から、脱リグニン化の度合い
を確定した。対照値はアルカリ抽出後の出発セルロース
のカッパ数を示す。
を確定した。対照値はアルカリ抽出後の出発セルロース
のカッパ数を示す。
【0242】第11表:実験評価 異なる起源のセルラーゼの同時的存在におけるラッカー
ゼ媒介剤系による脱リグニン化の改善
ゼ媒介剤系による脱リグニン化の改善
【0243】
【表11】
【0244】使用したすべてのセルラーゼを用いて、ラ
ッカーゼ媒介剤系の脱リグニン化能力は改善されうる。
ッカーゼ媒介剤系の脱リグニン化能力は改善されうる。
【0245】例11 添加剤としてセルラーゼを含有するラッカーゼ媒介剤系
(LMS:登録商標)による脱リグニン化に対するセル
ラーゼ適用量の影響 500ml実験室用オートクレーブで次表に記載した参
照バッチを45℃(水浴)で2時間10バールの酸素分
圧の適用下にインキュベートした(L−段階)。
(LMS:登録商標)による脱リグニン化に対するセル
ラーゼ適用量の影響 500ml実験室用オートクレーブで次表に記載した参
照バッチを45℃(水浴)で2時間10バールの酸素分
圧の適用下にインキュベートした(L−段階)。
【0246】L−段階(比較実験) 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:pH6 全液体容積:50ml 酵素添加剤(セルラーゼ)のプラス効果を確定するため
に、L−段階にあたるバッチに別の添加物として種々の
量のセルラーゼを加える(CL−段階)と、バッチは次
のような組成になった:(CL)−段階 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース セルラーゼ(トリコデルマ・ビリドーシグマ社):0〜
30U/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:6 全液体容積:50ml 次に両バッチに60分間アルカリ抽出を施した(E−段
階)。
ロース pH値:pH6 全液体容積:50ml 酵素添加剤(セルラーゼ)のプラス効果を確定するため
に、L−段階にあたるバッチに別の添加物として種々の
量のセルラーゼを加える(CL−段階)と、バッチは次
のような組成になった:(CL)−段階 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース セルラーゼ(トリコデルマ・ビリドーシグマ社):0〜
30U/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:6 全液体容積:50ml 次に両バッチに60分間アルカリ抽出を施した(E−段
階)。
【0247】E−段階 物質濃度:2% 温度:60℃ アルカリ:NaOH80g/kgセルロース 両バッチのカッパ数の測定から脱リグニン化の度合いを
確定した。対照値はアルカリ抽出後の出発セルロースの
カッパ数を示す。セルロースに対する結合処理(kom
binierte Behandlung)の影響を検
べるために、セルロース試料の粘度を検べた。粘度測定
はTAPPIによる規定に従って行う。粘度のデータは
ml/gで記述する。
確定した。対照値はアルカリ抽出後の出発セルロースの
カッパ数を示す。セルロースに対する結合処理(kom
binierte Behandlung)の影響を検
べるために、セルロース試料の粘度を検べた。粘度測定
はTAPPIによる規定に従って行う。粘度のデータは
ml/gで記述する。
【0248】第12表:実験評価:セルラーゼ含有連続
系(Sequenz)(CL)Eを使用する場合のセル
ロースの脱リグニン化及び粘度に対するセルラーゼ適用
量の影響
系(Sequenz)(CL)Eを使用する場合のセル
ロースの脱リグニン化及び粘度に対するセルラーゼ適用
量の影響
【0249】
【表12】
【0250】セルラーゼ適用量の増大によって、9U/
gセルロースの範囲まで脱リグニン化能力の改善が得ら
れる。適用量をさらに増大させてももはや改善は得られ
ない。セルロースの粘度は約3U/gの適用量まで殆ど
変らない。適用量がさらに増大すると粘度の明らかな低
減が起こる。適当な適用量(例えば3U/g)の場合に
は、セルラーゼのプラス効果を、繊維の損傷(粘度の低
減)をすでに招くことなく脱リグニン化の改善のために
利用することができる。
gセルロースの範囲まで脱リグニン化能力の改善が得ら
れる。適用量をさらに増大させてももはや改善は得られ
ない。セルロースの粘度は約3U/gの適用量まで殆ど
変らない。適用量がさらに増大すると粘度の明らかな低
減が起こる。適当な適用量(例えば3U/g)の場合に
は、セルラーゼのプラス効果を、繊維の損傷(粘度の低
減)をすでに招くことなく脱リグニン化の改善のために
利用することができる。
【0251】例12 添加剤としてセルラーゼを含有するラッカーゼ−媒介剤
系(LMS:登録商標)による脱リグニン化に対するp
H値の影響 pH値の影響を証明するために、pH値の異なるバッチ
において脱リグニン化を比較した。500mlの実験室
用オートクレーブで次表に記載したバッチを45℃(水
浴)で2時間10バールの水素分圧の適用下にインキュ
ベートした(CL−段階)。
系(LMS:登録商標)による脱リグニン化に対するp
H値の影響 pH値の影響を証明するために、pH値の異なるバッチ
において脱リグニン化を比較した。500mlの実験室
用オートクレーブで次表に記載したバッチを45℃(水
浴)で2時間10バールの水素分圧の適用下にインキュ
ベートした(CL−段階)。
【0252】(CL)−段階 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース トリコデルマ・ビリド(シグマ社)からのセルラーゼ:
2.5U/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:4,5,6,7,8 全液体容積:50ml インキュベーション後にバッチに60分間アルカリ抽出
を施した(E−段階)E−段階 物質濃度:2% 温度:60℃ アルカリ:NaOH80g/kgセルロース この系で脱リグニン化したセルロースのカッパ数の測定
から脱リグニン化の度合いを確定した。
2.5U/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:4,5,6,7,8 全液体容積:50ml インキュベーション後にバッチに60分間アルカリ抽出
を施した(E−段階)E−段階 物質濃度:2% 温度:60℃ アルカリ:NaOH80g/kgセルロース この系で脱リグニン化したセルロースのカッパ数の測定
から脱リグニン化の度合いを確定した。
【0253】第13表:添加剤としてセルラーゼを含有
する(セルロースはE−段階後にカッパ数16.6を有
する)ラッカーゼ−媒介剤系による脱リグニン化のpH
依存性
する(セルロースはE−段階後にカッパ数16.6を有
する)ラッカーゼ−媒介剤系による脱リグニン化のpH
依存性
【0254】
【表13】
【0255】第13表から添加物としてセルラーゼを含
有するラッカーゼ−媒介剤系が脱リグニン化においてp
H6で選択された成分にとって最適な、明瞭なpHプロ
フィールを示すことがわかる。
有するラッカーゼ−媒介剤系が脱リグニン化においてp
H6で選択された成分にとって最適な、明瞭なpHプロ
フィールを示すことがわかる。
【0256】例13 添加剤としてセルラーゼを含有するラッカーゼ媒介剤系
(LMS:登録商標)による脱リグニン化に対する媒介
剤の影響 500ml実験室用オートクレーブで次表に記載する参
照バッチを45℃(水浴)で2時間10バールの酸素分
圧の適用下にインキュベートした(L−段階)。
(LMS:登録商標)による脱リグニン化に対する媒介
剤の影響 500ml実験室用オートクレーブで次表に記載する参
照バッチを45℃(水浴)で2時間10バールの酸素分
圧の適用下にインキュベートした(L−段階)。
【0257】L−段階(比較実験) 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:6.0 全液体容積:50ml 酵素添加剤、例えばセルラーゼのプラス効果を確定する
ために、L−段階にあたるバッチに別の添加物としてト
リコデルマ・ビリド(シグマ社)のセルラーゼを加える
(CL−段階)と、バッチは次のような組成になった:(CL)−段階 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース セルラーゼ:2.5U/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:6.0 全液体容積:50ml 次に両バッチに60分間アルカリ抽出を施した(E−段
階)。
ロース pH値:6.0 全液体容積:50ml 酵素添加剤、例えばセルラーゼのプラス効果を確定する
ために、L−段階にあたるバッチに別の添加物としてト
リコデルマ・ビリド(シグマ社)のセルラーゼを加える
(CL−段階)と、バッチは次のような組成になった:(CL)−段階 軟材セルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース セルラーゼ:2.5U/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:6.0 全液体容積:50ml 次に両バッチに60分間アルカリ抽出を施した(E−段
階)。
【0258】E−段階 物質濃度:2% 温度:60℃ アルカリ:NaOH80g/kgセルロース カッパ数の測定から、脱リグニン化の度合いを確定し
た。出発セルロースはアルカリ抽出後に16.6のカッ
パ数を有していた。
た。出発セルロースはアルカリ抽出後に16.6のカッ
パ数を有していた。
【0259】第14表:セルラーゼを含まないラッカー
ゼ媒介剤系と比較した、添加剤としてセルラーゼを含有
する系による脱リグニン化(相対%)
ゼ媒介剤系と比較した、添加剤としてセルラーゼを含有
する系による脱リグニン化(相対%)
【0260】
【表14】
【0261】セルラーゼの添加は、使用したすべての媒
介剤の存在でセルラーゼを含まない参照系に対して軟材
セルロースの脱リグニン化を増大させる。
介剤の存在でセルラーゼを含まない参照系に対して軟材
セルロースの脱リグニン化を増大させる。
【0262】例14 添加剤としてセルラーゼ及びキシラナーゼを含有するラ
ッカーゼ媒介剤系(LMS:登録商標)による、種々の
セルロースの脱リグニン化 500mlの実験室用オートクレーブで次表に記載する
参照バッチを45℃(水浴)で2時間10バールの酸素
分圧の適用下でインキュベートした(L−段階)。
ッカーゼ媒介剤系(LMS:登録商標)による、種々の
セルロースの脱リグニン化 500mlの実験室用オートクレーブで次表に記載する
参照バッチを45℃(水浴)で2時間10バールの酸素
分圧の適用下でインキュベートした(L−段階)。
【0263】L−段階(比較実験) 異なるセルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:6.0 全液体容積:50ml 数種の同時に存在する酵素添加剤、例えばセルラーゼ及
びキシラナーゼのプラス効果を確定するために、L−段
階にあたるバッチに別の添加としてトリコデルマ・ビリ
ド(シグマ社)のセルラーゼ及びキシラナーゼを加える
(LXC−段階)と、バッチは次のような組成になっ
た:(LXC)−段階 異なるセルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース セルラーゼ:0.1U/gセルロース キシラナーゼ:2.0U/g 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:6.0 全液体容積:50ml すべてのバッチにインキュベーション後に60分間アル
カリ抽出を施した(E−段階)。
ロース pH値:6.0 全液体容積:50ml 数種の同時に存在する酵素添加剤、例えばセルラーゼ及
びキシラナーゼのプラス効果を確定するために、L−段
階にあたるバッチに別の添加としてトリコデルマ・ビリ
ド(シグマ社)のセルラーゼ及びキシラナーゼを加える
(LXC−段階)と、バッチは次のような組成になっ
た:(LXC)−段階 異なるセルロース(絶対乾燥)5g 物質濃度:10% ラッカーゼ:15IU/gセルロース セルラーゼ:0.1U/gセルロース キシラナーゼ:2.0U/g 媒介剤:N−OH−アセトアニリド:10mg/gセル
ロース pH値:6.0 全液体容積:50ml すべてのバッチにインキュベーション後に60分間アル
カリ抽出を施した(E−段階)。
【0264】E−段階 物質濃度:2% 温度:60℃ アルカリ:NaOH80g/kgセルロース カッパ数の測定から脱リグニン化の度合いを測定した。
ラッカーゼ/媒介剤(LE)による処理(比較実験)の
達成しうる脱リグニン化度(相対%)を、ラッカーゼ/
媒介剤/セルラーゼ/キシラナーゼ(LXC)Eによる
処理の場合と比較した。
ラッカーゼ/媒介剤(LE)による処理(比較実験)の
達成しうる脱リグニン化度(相対%)を、ラッカーゼ/
媒介剤/セルラーゼ/キシラナーゼ(LXC)Eによる
処理の場合と比較した。
【0265】第15表:セルラーゼ及びキシラナーゼを
添加物として加えたラッカーゼ媒介剤系−連続系(LC
X)E−の脱リグニン化と、添加物を含まない系−連続
系LEの脱リグニン化との比較。種々のセルロースを実
験した。
添加物として加えたラッカーゼ媒介剤系−連続系(LC
X)E−の脱リグニン化と、添加物を含まない系−連続
系LEの脱リグニン化との比較。種々のセルロースを実
験した。
【0266】
【表15】
【0267】すべてのセルロースにおいて、セルラーゼ
及びキシラナーゼの同時添加によってラッカーゼ媒介剤
系による脱リグニン化が明らかに増大されうる。
及びキシラナーゼの同時添加によってラッカーゼ媒介剤
系による脱リグニン化が明らかに増大されうる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒャエル ヴォールシュレーガー ドイツ連邦共和国 アイヒェナウ プフェ ファーミンツシュトラーセ 44 (72)発明者 ヨハネス フロイデンライヒ ドイツ連邦共和国 ミュンヘン ハッケン シュトラーセ 10 (72)発明者 ユルゲン シュトーラー ドイツ連邦共和国 プルアッハ ミヒル− ラング−ヴェーク 9 (72)発明者 エルケ フリッツ−ラングハルス ドイツ連邦共和国 オットーブルン アイ ヒェンドルフシュトラーセ 40
Claims (10)
- 【請求項1】 オキシドレダクターゼ、オキシドレダク
ターゼにとって適当な酸化剤、媒介剤及び少なくとも1
種の酵素活性添加剤を含有する、リグニン、リグニン含
有材料又は類似材料を変化させ、分解し又は漂白するた
めの多成分系において、媒介剤がオキシドレダクターゼ
及び酵素活性添加剤を不活性化せずかつ酵素活性添加剤
がEC3.2.1のヒドロラーゼの群から選択されてい
ることを特徴とする、前記多成分系。 - 【請求項2】 媒介剤が、少なくとも1個のN−ヒドロ
キシ−、オキシム−、ニトロソ−、N−オキシル−又は
N−オキシ−官能基を有する、脂肪族、脂環式、複素環
式又は芳香族化合物の群から選択されており、この際置
換又は未置換の1−ヒドロキシ−1−ベンゾトリアゾー
ル、3H−ベンゾトリアゾール−1−オキシド及び2H
−ベンゾトリアゾール−1−オキシドは除外されてい
る、請求項1記載の多成分系。 - 【請求項3】 媒介剤が、本明細書の式I〜XXXIV
による化合物の群から選択されている、請求項1記載の
多成分系。 - 【請求項4】 酵素活性添加剤がキシラナーゼ、マンナ
ーゼ及びセルラーゼの群から選択されている、請求項1
から3までのいずれか1項記載の多成分系。 - 【請求項5】 酵素活性添加剤がエンド1,4−β−キ
シラナーゼ(EC3.2.1.8)及び/又はエンド
1,4−β−グルカナーゼ(EC3.2.1.4)であ
る、請求項4記載の多成分系。 - 【請求項6】 オキシドレダクターゼとしてラッカーゼ
を使用する、請求項1から5までのいずれか1項記載の
多成分系。 - 【請求項7】 リグニン含有材料の脱リグニン化法にお
いて、少なくとも1種のオキシドレダクターゼ、オキシ
ドレダクターゼにとって適当な少なくとも1種の酸化
剤、オキシドレダクターゼ及びEC3.2.1のヒドロ
ラーゼの群から選択された酵素を不活性化しない少なく
とも1種の媒介剤及び少なくとも1種のエンドヒドロラ
ーゼを、同時に又は任意の順番でリグニン含有材料の水
性懸濁液と混合することを特徴とする、リグニン含有材
料の脱リグニン化方法。 - 【請求項8】 リグニン含有材料(乾燥重量)1g当り
0.1〜100IUのオキシドレダクターゼを使用す
る、請求項7記載の方法。 - 【請求項9】 媒介剤を1〜500mモル/kgセルロ
ースの量で使用する、請求項8又は9記載の方法。 - 【請求項10】 EC3.2.1のヒドロラーゼを酵素
0.01〜1000IU/gセルロースの適当量で使用
する、請求項7記載の方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19742671 | 1997-09-26 | ||
DE19804583A DE19804583A1 (de) | 1997-09-26 | 1998-02-05 | Mehrkomponentensystem zum Verändern, Abbau oder Bleichen von Lignin, ligninhaltigen Materialien sowie Verfahren zu seiner Anwendung |
DE19804583.2 | 1998-02-05 | ||
DE19742671.9 | 1998-02-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11158790A true JPH11158790A (ja) | 1999-06-15 |
JP3017178B2 JP3017178B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=26040358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10270080A Expired - Lifetime JP3017178B2 (ja) | 1997-09-26 | 1998-09-24 | リグニン、リグニン含有材料又は類似材料を変化させ、分解し又は漂白するための多成分系及びリグニン含有材料の脱リグニン化方法 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6242245B1 (ja) |
EP (1) | EP0905306A1 (ja) |
JP (1) | JP3017178B2 (ja) |
BR (1) | BR9803602A (ja) |
CA (1) | CA2248530A1 (ja) |
ID (1) | ID20984A (ja) |
NO (1) | NO984451L (ja) |
RU (1) | RU2160308C2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004512805A (ja) * | 1999-02-24 | 2004-04-30 | ネーデルランドセ・オルガニザテイエ・フール・テゲパスト−ナトウールベテンシヤツペリーク・オンデルツエク・テイエヌオー | 1級アルコールの選択的酸化方法と新規な炭水化物アルデヒド |
JP2021531789A (ja) * | 2019-04-22 | 2021-11-25 | 斉魯工業大学Qilu University Of Technology | ポプラキシロオリゴ糖の精製液の調製方法、並びにそれによって調整されたポプラキシロオリゴ糖の精製液、キシロオリゴ糖の固体及びその用途 |
Families Citing this family (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU3408199A (en) * | 1998-05-01 | 1999-11-23 | Novo Nordisk A/S | Enhancers such as n-hydroxyacetanilide |
US6379494B1 (en) * | 1999-03-19 | 2002-04-30 | Weyerhaeuser Company | Method of making carboxylated cellulose fibers and products of the method |
WO2002086230A1 (en) * | 2001-04-20 | 2002-10-31 | Enzymatic Deinking Technologies, Llc | Rapid triglyceride assay for use in pulp pitch control |
US6702921B2 (en) * | 2001-05-01 | 2004-03-09 | Ondeo Nalco Company | Methods to enhance pulp bleaching and delignification using an organic sulfide chelating agent |
US7138035B2 (en) * | 2001-05-08 | 2006-11-21 | National Starch And Chemical Investment Holding Corporation | Process for the selective modification of carbohydrates by peroxidase catalyzed oxidation |
US6919447B2 (en) * | 2001-06-06 | 2005-07-19 | Weyerhaeuser Company | Hypochlorite free method for preparation of stable carboxylated carbohydrate products |
US20030089472A1 (en) * | 2001-09-10 | 2003-05-15 | Cheng Huai N. | Laccase activity enhancers for pulp bleaching |
US20030047295A1 (en) * | 2001-09-10 | 2003-03-13 | Cheng Huai N. | Bio-bleaching of pulp using laccase, mediator, and chain transfer agent |
US20030096394A1 (en) * | 2001-09-10 | 2003-05-22 | Cheng Huai N. | Laccase activity enhancers |
US20030094251A1 (en) * | 2001-09-10 | 2003-05-22 | Cheng Huai N. | Enhancing laccase activity using pro-oxidants and pro-degradants |
US20040112555A1 (en) * | 2002-12-03 | 2004-06-17 | Jeffrey Tolan | Bleaching stage using xylanase with hydrogen peroxide, peracids, or a combination thereof |
US20050000666A1 (en) * | 2003-05-06 | 2005-01-06 | Novozymes A/S | Use of hemicellulase composition in mechanical pulp production |
JP2007505311A (ja) * | 2003-09-09 | 2007-03-08 | コニンクリユケ フィリップス エレクトロニクス エヌ.ブイ. | 検体を検出するためのナノ粒子 |
BRPI0520253B1 (pt) * | 2005-05-04 | 2016-09-06 | Novozymes As | métodos para a deslignificação e/ou alvejamento de uma polpa, e para o tratamento de água de rejeito e/ou lama |
CN100365198C (zh) * | 2005-11-18 | 2008-01-30 | 山东轻工业学院 | 一种植物纤维原料制浆前的酶处理方法 |
US8709777B2 (en) * | 2008-06-06 | 2014-04-29 | Novozymes A/S | Variants of a family 44 xyloglucanase |
US9051692B2 (en) * | 2009-01-06 | 2015-06-09 | Enzymatic Deinking Technologies, L.L.C. | Method of increasing enzyme stability and activity for pulp and paper production |
CN102234948A (zh) * | 2010-04-27 | 2011-11-09 | 中国科学院过程工程研究所 | 秸秆漆酶组合预处理脱木质素的方法 |
CA2803541A1 (en) * | 2010-07-01 | 2012-01-05 | Novozymes A/S | Bleaching of pulp |
EP2655527A1 (de) | 2010-12-20 | 2013-10-30 | ALLNEX AUSTRIA GmbH | Verfahren zur härtung von oberflächenbeschichtungsmitteln |
US9475916B2 (en) | 2010-12-20 | 2016-10-25 | Allnex Austria Gmbh | Process for curing surface-coating compositions |
US8969534B2 (en) * | 2013-02-20 | 2015-03-03 | Wisconsin Alumni Research Foundataion | Selective aerobic alcohol oxidation method for conversion of lignin into simple aromatic compounds |
FR3044577B1 (fr) | 2015-12-07 | 2017-12-22 | Timothee Boitouzet | Procede de delignification partielle et de remplissage d'un materiau ligno-cellulosique, et structure de materiau composite obtenue par ce procede |
CN106758451A (zh) * | 2017-01-16 | 2017-05-31 | 深圳市龙城生物科技股份有限公司 | 一种生物质精炼酶结合蒸汽膨爆法预处理脱除木质素的方法 |
FR3067275B1 (fr) * | 2017-06-07 | 2022-08-12 | Timothee Boitouzet | Procede de delignification partielle par voie supercritique ou subcritique et de remplissage d'un materiau ligno-cellulosique |
CN111315802B (zh) * | 2017-11-07 | 2023-03-17 | 英格维蒂南卡罗来纳有限责任公司 | 制备低色木质素的方法 |
FR3077895B1 (fr) | 2018-02-09 | 2020-02-28 | Sas Woodoo | Dispositif de detection tactile avec interface tactile en materiau composite |
CN111286041B (zh) * | 2020-04-09 | 2020-11-24 | 南京工业大学 | 一种脱甲基化木质素及其制备方法与在酚醛树脂胶粘剂中的应用 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DK0487557T3 (da) | 1989-08-14 | 1996-07-01 | Genencor Int Europ | Forbedring af pulpblegning |
FI900544A (fi) | 1990-02-02 | 1991-08-03 | Enso Gutzeit Oy Tutkimuskeskus | Foerfarande foer tillverkning av massa. |
FI89814C (fi) | 1990-02-02 | 1993-11-25 | Enso Gutzeit Oy | Foerfarande foer blekning av cellulosamassa |
CA2082185C (en) | 1991-11-26 | 2004-01-20 | Alexander R. Pokora | Protease catalyzed treatments of lignocellulose materials |
DK87592D0 (da) * | 1992-07-03 | 1992-07-03 | Novo Nordisk As | Enzym |
ES2122299T3 (es) * | 1993-06-16 | 1998-12-16 | Lignozym Gmbh | Proceso para modificacion, degradacion o blanqueo de lignina, materiales que contienen lignina o carbon. |
PT787230E (pt) * | 1994-10-20 | 2002-09-30 | Novozymes As | Metodo de descoloracao consistindo em utilizar uma enzima oxidante do fenol uma fonte de peroxido de hidrogenio e um agente intensificador |
AU6702296A (en) * | 1995-08-08 | 1997-03-05 | Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. | Method for enhancing the activity of an enzyme, compounds showing enzyme activity enhancement, and detergents containing such compounds |
-
1998
- 1998-09-10 EP EP98117193A patent/EP0905306A1/de not_active Withdrawn
- 1998-09-24 ID IDP981283A patent/ID20984A/id unknown
- 1998-09-24 JP JP10270080A patent/JP3017178B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1998-09-24 NO NO984451A patent/NO984451L/no not_active Application Discontinuation
- 1998-09-25 CA CA002248530A patent/CA2248530A1/en not_active Abandoned
- 1998-09-25 RU RU98117790/04A patent/RU2160308C2/ru active
- 1998-09-25 US US09/160,961 patent/US6242245B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-09-25 BR BR9803602-5A patent/BR9803602A/pt not_active Application Discontinuation
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004512805A (ja) * | 1999-02-24 | 2004-04-30 | ネーデルランドセ・オルガニザテイエ・フール・テゲパスト−ナトウールベテンシヤツペリーク・オンデルツエク・テイエヌオー | 1級アルコールの選択的酸化方法と新規な炭水化物アルデヒド |
JP2021531789A (ja) * | 2019-04-22 | 2021-11-25 | 斉魯工業大学Qilu University Of Technology | ポプラキシロオリゴ糖の精製液の調製方法、並びにそれによって調整されたポプラキシロオリゴ糖の精製液、キシロオリゴ糖の固体及びその用途 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2248530A1 (en) | 1999-03-26 |
EP0905306A1 (de) | 1999-03-31 |
ID20984A (id) | 1999-04-01 |
JP3017178B2 (ja) | 2000-03-06 |
US6242245B1 (en) | 2001-06-05 |
RU2160308C2 (ru) | 2000-12-10 |
NO984451D0 (no) | 1998-09-24 |
BR9803602A (pt) | 1999-12-28 |
NO984451L (no) | 1999-03-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3017178B2 (ja) | リグニン、リグニン含有材料又は類似材料を変化させ、分解し又は漂白するための多成分系及びリグニン含有材料の脱リグニン化方法 | |
Singh et al. | Utility of laccase in pulp and paper industry: A progressive step towards the green technology | |
KR100197048B1 (ko) | 리그닌, 리그닌함유재 또는 그 동일물질을 개질, 분해 또는 표백하는 조성물 | |
AU719140B2 (en) | Multi-component system for modifying, degrading or bleaching lignin, lignin-containing materials or similar substances and processes for its use | |
JP2846305B2 (ja) | リグニン、リグニン含有材料又は類似物質を変性、分解又は漂白するための多成分系並びにその使用法 | |
US5691193A (en) | Non-chlorine bleaching of kraft pulp | |
Bajpai et al. | Bleaching with lignin-oxidizing enzymes | |
EP1743066A2 (de) | Oxidative, reduktive, hydrolytische und andere enzymatische systeme zur oxidation, reduktion, zum coaten, koppeln und crosslinken von natürlichen und künstlichen faserstoffen, kunststoffen oder anderen natürlichen und künstlichen mono- bis polymerstoffen | |
BE1007651A3 (fr) | Procede pour le blanchiment d'une pate a papier chimique. | |
EP2761081A1 (fr) | Pretraitement enzymatique de bois dans un procede de fabrication de pate a papier mecanique | |
Annunziatini et al. | Aryl substituted N-hydroxyphthalimides as mediators in the laccase-catalysed oxidation of lignin model compounds and delignification of wood pulp | |
US20060054290A1 (en) | Novel catalytic activities of oxidoreductases for oxidation and or bleaching | |
EP1436371A2 (de) | Enzymatische systeme zur generierung aktiver sauerstoffspezies zur reaktion mit anderen precursern zur oxidation und/oder bleiche | |
DE19612193A1 (de) | Mehrkomponentensystem zum Verändern, Abbau oder Bleichen von Lignin, ligninhaltigen Materialien oder ähnlichen Stoffen sowie Verfahren zu seiner Anwendung | |
JP3069076B2 (ja) | 化合物の電気化学的分解のためのシステム及び方法 | |
US20030094251A1 (en) | Enhancing laccase activity using pro-oxidants and pro-degradants | |
Yoon et al. | Bleaching of kraft pulp with xylanase and laccase-mediator system | |
Iimori et al. | Biobleaching of unbleached and oxygen-bleached hardwood kraft pulp by culture filtrate containing manganese peroxidase and lignin peroxidase from Phanerochaete chrysosporium | |
DE19804583A1 (de) | Mehrkomponentensystem zum Verändern, Abbau oder Bleichen von Lignin, ligninhaltigen Materialien sowie Verfahren zu seiner Anwendung | |
Xu | Biobleaching of kraft pulp with recombinant manganese peroxidase | |
Shin et al. | Screening of new mediators for lignin degradation based on their electrochemical properties and interactions with fungal laccase | |
JPH083887A (ja) | 植物体原料からリグニンを除去する方法、パルプを漂白する方法、パルプ及び紙 | |
Call | New developments in enzyme-assisted delignification and bleaching | |
Amann et al. | In situ generation of mediator—a new concept for laccase-catalyzed delignification of kraft pulp | |
Bajpai et al. | Pulp bleaching with white rot fungi and their enzymes |