JPH11158141A - 熱的に安定なアミノスルファートリフルオリド - Google Patents

熱的に安定なアミノスルファートリフルオリド

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JPH11158141A
JPH11158141A JP10275235A JP27523598A JPH11158141A JP H11158141 A JPH11158141 A JP H11158141A JP 10275235 A JP10275235 A JP 10275235A JP 27523598 A JP27523598 A JP 27523598A JP H11158141 A JPH11158141 A JP H11158141A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分解性の低い、副生成ガスの発生の少ない、
フッ素化能の高い熱的安定性のあるフッ素化合物を提供
すること。 【解決手段】 ジアリール−、ジアルコキシアルキル
−、アルキルアルコキシアルキル−、アリールアルコキ
シアルキル−及び環式のアミノスルファートリフルオリ
ドのフッ素化剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】有機化合物にフッ素を選択的
に導入するための、安全で、効率的で、簡単な方法の開
発が、工学の非常に重要な分野になって来た。これは、
合成薬及び農薬製品の部位に戦略的に導入されたフッ素
が、十分にその生物活性を変え、又高める事実による。
ここでは、デオクソフロリネーションと称する、C−O
結合のC−F結合への転化は、選択的にフッ素化された
化合物を製造する、実行可能な方法を表している。しか
しながら、現在のデオキソフロリネーション試薬及び方
法において、収率が悪く、又障害があるので、その技術
の応用が厳しく限定される。フッ素を医薬及び農薬製品
に導入することで、その生物学的性質が完全に変わる。
フッ素は、立体的要件に関しては、水素に似ていて、分
子の電子的性質を変えるのに寄与する。そのようなフッ
素含有化合物では、親油性並びに酸化に対する安定性及
び熱的安定性が増すことが観察されている。有機フッ素
化合物が重要であることから、簡単で、安全で、効率的
な、その化合物の製造方法の開発に向けた努力が、近年
高まっている。求核性フッ素化源による、炭素−酸素結
合の炭素−フッ素結合への転化(デオキソフロリネーシ
ョン)は、フッ素の有機化合物への選択的導入に広く使
用されている、その種技術の一つを代表している。今日
まで使用されている、一連のデオキソフロリネーション
法には、フッ素化物アニオン、フェニルスルファートリ
フルオリド、フルオロアルキルアミン、スルファーテト
ラフルオリド、SeF4 、WF6 、ジフルオロホスホラ
ン、及びジアルキルアミノスルファートリフルオリド
(DAST)を介する求核置換反応が含まれる。この種
の最も知られた試薬は、ジエチルアミノスルファートリ
フルオリド、Et −DAST、又は、単なるDASTで
ある。
【0002】
【従来の技術】DAST化合物は、デオキソフロリネー
ションを実施するのに有効は試薬であることが判ってい
る。従来、これらの試薬は、2級アミンのN−シリル誘
導体とSF4 との反応により調整する。SF4 とは対照
的に、それら試薬は、液体で、大気圧下で、環境温度か
ら比較的低い温度(室温及びそれ以下)で、多くの用途
に用いることができる。アルコール及びケトンのデオキ
ソフロリネーションは、特に容易で、その反応は、多種
の溶剤(例えば、CHCl3 、CFCl3 、グリム、ジ
グリム、CH2 Cl2 、ヒドロカーボネート、等)中で
行うことができる。アルコールの殆どのフッ素化は、−
78℃〜室温で行われる。CN、CONR 2 ,COOR
(ここで、Rは、アルキル基である。)を含む、様々な
官能基が、可能であり、第1級、第2級、第3級(1
゜、2゜、3゜)のアリル型アルコール、ベンジル型ア
ルコールについて、フッ素化がうまく実施できた。
【0003】カルボニルのgem ジフッ素化物ヘの転換
は、室温或いはそれ以上の温度で簡単に実施できる。数
多くの構造的に異なったアルデヒド及びケトンが、DA
STによって、うまくフッ素化されている。これには、
非環式、環式、及び芳香族化合物を含む。アルデヒド及
びケトンがフッ素化されるとき、脱離反応がある程度起
こり、オレフィンの副生成物もこれらの場合に観察され
る。
【0004】DAST化合物が、デオキソフロリネーシ
ョンを実施するに当たって、万能性を示すが、その使用
に当たってはいくつかの良く知られた制約がある。その
化合物は、激しく分解するし、又、試験的合成に適して
いて、大規模の工業的使用にとっては、実用的でない。
ある場合には、フッ素化工程で、望ましくない副生成物
が生成される。いくつかのアルコールのフッ素化におい
て、オレフィンの脱離副生成が起る。しばしば、酸触媒
による分解生成物が得られる。その合成に用いられる試
薬2段階法では、これらの比較的高価な化合物を、ただ
小規模の合成に適するものとしている。このDAST試
薬は、米国特許第3,914,265 号明細書及び米国特許第3,
976,691 号明細書においては、フッ素化剤と認識されて
いる。加えて、Et −DAST及びその同類化合物が、
「J.Org.Chem.vol.40、No.5、
(1975)、『New Fluorinating Reagents. Dialkyl
aminosulfur Fluorides 』、pp575−578」にお
いて、W.J.Middleton により検討されている。しかしな
がら、「Journal of Flourine C
hemistry、43、(1989)、pp137−
143、『Aminosulfur Trifluorides; Relative Therm
al Stability』」において、Messinaらによっ
て、報告されているように、これらの化合物は、その加
熱により壊滅的分解(爆発又は爆ごう)をする傾向があ
るので、問題があるフッ素化剤である。フッ素化反応に
おいて、大量の副生成物が生成する問題があることも指
摘されている。「OrganicReaction、V
ol.35、(1988)、『Fluorination with Diet
hylaminosulfur Trifluoride and Related Aminosulfur
anes』、M.Hudicky、pp513−553」も
参照されたい。更に、1974年12月15日発行のロ
シア発明者証第433,136号には、スルファージア
ルキル(アルキルアリール)アミノトリフルオリドが開
示されている。「J.Chem.Soc.、Chem.
Commun.(1989)『Synthesis and Enantios
elective Fluorodehydoxylation Reactions of ( S)
−2−(Methoxymetyl) pyrrolidin−1−ylsulphur-Tr
ifluoride, the First Homochiral Aminofluorous-phur
ane 』、pp1650−1651」において、G.L.
Hannらは、アミノスルファートリフルオリド、
(S)−2−(メトキシメチル)ピロロリジン−1−イ
ルスルファートリフルオリド、N−モルホリノスルファ
ートリフルオリドを、2−(トリメチルシロキシ)オク
タンのフッ素化剤とすることを開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の化合物は、
下記により詳記するとおり、激しい分解性、及び、随伴
する副生成ガスの発生が潜在的により少ない、効果的で
フッ素化能の高い、より熱的安定性のあるフッ素含有化
合物を提供することにより、DASTを含む、従来技術
のフッ素化剤の欠点を克服する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、下記の構造
を1 又はそれ以上有するアミノスルファートリフルオリ
ド化合物である。
【化10】 ここで、m=1〜5、並びに、R1 及びR2 は; (1)m=1のとき、独立に、アリール基、又は、メタ
−若しくはパラ−置換されたアリール基であり、そのメ
タ−若しくはパラ−置換成分は、直鎖若しくは分枝のC
1-10、トリフルオロメチル、アルコキシ、アリールC
6-10、ニトロ、スルホン酸エステル、N, N−ジアルキ
ルアミノ、及びハロゲンからなる群から選択される。;
又は、(2)m=1のとき、独立に、互いに縮合した、
又は結合した、アリール基、又は、(3)m=1のと
き、R1 及びR2 の一つが、アリール基であり、他の一
つが、ゼロから3個の、酸素、窒素、及びそれらの混合
物からなる群から選択されるヘテロ原子を有する、少な
くとも5員の飽和環式炭化水素基である、;又は、
(4)m=1のとき、R1 及びR2 の一つが、アリール
基であり、他の一つが、ゼロから3個の、酸素、窒素、
及びそれらの混合物からなる群から選択されるヘテロ原
子を有する、少なくとも5員の飽和環式炭化水素基であ
り、ここで、前記飽和環式炭化水素基は、前記アリール
基と縮合する。;又は、(5)m=1のとき、一緒にな
って、2〜10の環構成炭素と、酸素、窒素、及びアル
キル化窒素からなる群から選択された1個のヘテロ原子
とを有する環式リングを構成し、ここで、前記環は、1
又2のアルコキシ官能基を有する。;又は、(6)m=
1のとき、一緒になって、2〜4の環構成炭素と、酸
素、窒素、プロトン化窒素、及びアルキル化窒素からな
る群から選択された1〜3個のヘテロ原子とを有する不
飽和環式リングを構成し、ここで、前記環は、水素、直
鎖若しくは分枝C1-10アルキル、ハロアルキル、アルコ
キシ、アリールハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノから
選択された1〜3の官能基を有する。;又は、(7)m
=1のとき、独立に、アルコキシアルキル基;又は、
(8)m=1のとき、R1 及びR2 の一つは、アルコキ
シアルキル基であり、その他の一つは、アルキル基又は
アリール基からなる群から選択される。;又は、(9)
m=2〜5のとき、R1 は、各−NSF3 基に結合した
単一のフェニル基であり、R2 は、C6 〜C10を有する
アリール基である。;又は、(10)m=2〜5のと
き、R1 及びR2 が、唯一の−NSF3 基に結合すると
き、R1 及びR2 は、C6 〜C10を有する、1 価のアリ
ール基である場合を除き、R1 及びR2 は、独立に、−
NSF3 基に隣接して結合した、C6 〜C10の2価のア
リール基である。
【0007】好ましくは、R1 及びR2 は、(1)独立
に、アリール基、又は、メタ−若しくはパラ−置換され
たアリール基であり、そのメタ−若しくはパラ−置換成
分は、直鎖若しくは分枝のC1-10、トリフルオロメチ
ル、アルコキシ、アリールC6-10、ニトロ、スルホン酸
エステル、N, N−ジアルキルアミノ、及びハロゲンか
らなる群から選択される。又は、(2)独立に、アルコ
キシアルキル基;又は、(3)R1 及びR2 の1 つは、
アルコキシアルキルであり、他の1 つが、アルキル基及
びアリール基からなる群から選択される。
【0008】好ましくは、アルコキシアルキル基は、少
なくとも1 つの酸素原子、又はポリエーテル鎖、−(-
1-O)n −R、(ここで、n=1〜10、R=C1-10
の直鎖、分枝のアルキル、R1 =C2-3 の直鎖又は分枝
アルキル)を有する、炭素2〜10を含む直鎖又は分枝
構造の構造を有するものである。好ましくは、アリール
基は、炭素6員の芳香環、10炭素員芳香縮合環及びそ
れらの混合物から選ばれる。好ましくは、メタ−、パラ
−置換アリール基は、C1 〜C10の直鎖又は分枝構造の
アルキル基、C1 〜C10の直鎖又は分枝構造のアルコキ
シ基、ハロゲン、トリフルオロメチル、及びそれらの混
合物からなる群から選択した基で置換される。更に好ま
しくは、メタ−、パラ−置換アリール基のアリール基
は、6員芳香環、10員芳香縮合環及びそれらの混合物
からなる群から選択される。
【0009】更に好ましくは、この化合物は、下記の一
般式の構造を有する。 (R1 )(R2 )(R3 )CO(R4 )N(SF3
(R5 )OC(R6 )(R 7 )(R8 ) ここで、R1-3 及びR6-8 は、独立に、H、C1 〜C10
の直鎖若しくは分枝アルキル、又は、C6-10アリールで
あり、又、R4-5 は、C2-10の直鎖、若しくは分枝アル
キルである。
【0010】更に好ましくは、この化合物は、下記の一
般式の構造を有する。 R3 OR4 N(SF3 )R5 OR6 ここで、R3 及びR6 は、独立に、C1 〜C10の直鎖若
しくは分枝アルキル、又、R4 及びR5 は、C2-10の直
鎖、若しくは分枝アルキルである。更に好ましくは、こ
の化合物は、下記の特定の構造を有する。 CH3 OCH2 CH2 N(SF3 )CH2 CH2 OCH
3 選択肢として好ましい態様は、下記の構造を有する化合
物である。 R7 N(SF3 )R8 OR9 ここで、R7 及びR9 は、独立に、C1 〜C10の直鎖若
しくは分枝アルキルであり、又、R8 は、C2 〜C10
直鎖若しくは分枝アルキルである。その他の選択肢とし
て好ましい態様は、下記の構造を有する化合物である。 R7 N(SF3 )R8 (OR10O)n 9 ここで、R7 及びR9 は、独立に、C1 〜C10の直鎖若
しくは分枝アルキルであり、又、R8 は、C2 〜C10
直鎖若しくは分枝アルキルであり、R10=C2-3アルキ
ル、並びに、n=5 である。
【0011】更に選択できる化合物としてより好ましい
態様は、下記の特定の構造を有する。 CH3 N(SF3 )CH2 CH2 OCH3 その他の選択できる好ましい態様において、化合物は、
下記の構造を有する。
【化11】 (ここで、n=2〜6) 第3の選択できる好ましい態様において、化合物は、下
記の構造式を有する。
【化12】 第4の選択できる態様において、化合物は、下記の構造
式を有する。
【化13】 ここで、Arは、C6 〜C10のアリール基である。
【0012】第5の選択できる態様において、化合物
は、下記の構造を有する。
【化14】 ここで、R3 は、C6 〜C10のアリール基であり、n=
1〜5、R1 及びR2 は、独立に、H又はC1-10アルキ
ル及びX=0〜3の、O若しくはNR4 の環要素置換成
分であり、R4 は、H、直鎖若しくは分枝のC1-10のア
ルキルである。第6の選択できる態様において、化合物
は、下記の構造式を有する。
【化15】 ここで、R1 及びR2 は、独立に、H、又は、直鎖若し
くは分枝のC1-10のアリール基であり、n=1〜5、X
=0〜3の、O若しくはNR3 の環要素置換成分であ
り、R3 は、H、直鎖若しくは分枝のC1-10アルキルで
ある。第7の選択できる態様において、化合物は、下記
の構造式を有する。
【化16】 ここで、R1 及びR6 は、独立に、直鎖若しくは分枝の
1 〜C10のアルキルであり、R2-5 は、独立に、H又
は、直鎖若しくは分枝のC1 〜C10アルキル、m=1〜
10、n=1〜10、及びp=1〜10である。第8の選択で
きる態様において、化合物は、下記の構造を有する。
【化17】 ここで、R1 及びR6 は、独立に、直鎖若しくは分枝の
1-10のアルキル基であり、R2-5 は、独立に、H又
は、直鎖若しくは分枝のC1-10アルキル、m=1〜10、
n=1〜10、及びp=1〜10であり、X=O若しくはN
7 の環要素置換成分であり、R7 は、H、直鎖若しく
は分枝のC1-10アルキルである。第9の選択できる好ま
しい態様において、化合物は、下記の構造式を有する。
【化18】 ここで、m=1〜10、n=1〜10、R1 及びR2 =独立
に、H、又は、直鎖若しくは分枝のC1-10アルキルであ
り、R3 =直鎖若しくは分枝のC1-10アルキルであり、
X=O若しくはNR4 の環要素置換成分であり、R
4 は、直鎖若しくは分枝のC1-10アルキルである。
【0013】この発明において、いつくかの新規なアミ
ノスルファートリフルオリドを示す。これらの化合物
は、アルコール及びケトンのデオキソフロリネーション
を行うのに非常に有効であることが分かった。加えて、
熱に関する研究により、それらの化合物は、現在使用さ
れているジアミノスルファートリフルオリド(DAS
T)に比べて、より安全に使用できることが明らかであ
る。以下に述べるとおり、その使用に当たって相対的に
安全であることとともに、この新規なアミノスルファー
トリフルオリドの製造に用いられる方法が簡単であるこ
とは、これらの化合物の大量生産を魅力のあるものとし
ている。これらの化合物を一般的分類に従って分類す
る。この化合物は、以下の2つの分類、ジアリール系と
アルコキシアルキルアミノスルファートリフルオリドに
分けられる。 1.ジアリール系 ArN(SF3 )Ar1 ここで、Ar及びAr1 は、同じ又は異なるアリール基
(例えば、混合化合物)である。アリール基は、単核で
も複核でもよく、複核化合物においては、単離の環又は
縮合環でよく、各々は、置換されたアリール基を包む。
例えば、両基がベンゼンに由来する場合、一般式は、下
記のとおりとなる。
【化19】 a)R1 及びR2 は、1つ又はそれ以上の置換基(同様
のものあるいは異なったもの)を表す。例として、R1
及びR2 を、H、p−Cl、p−OCH3 、p−CH3
としたものが挙げられる(表1)。これらの基は、NS
3 基に対して、パラ位又はメタ位にある。R1 、R2
は、更に、OR(R=アルキル又はアリール)、Br、
I、F、アルキル、又はアリール基であってもよい。こ
れらの基は、NSF3 基に対して、オルト、メタ、パラ
位である。 b)アリールナフチル系(表1) c)縮合又は結合ジアリール系、例えば、
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】 更に、芳香族単位がNSF3 基の窒素を介して結合され
ている、下記のごときオリゴマー又はポリマーの類似体
も使用できる。
【化25】
【化26】
【0014】d)へテロ原子(O、N)含有芳香系(分
枝又は融合されたもの)
【化27】 ここで、R3 はC6 〜C10のアリール基、n=1〜5 、
1 及びR2 は、独立に、H又はC1-10のアルキル、及
びXは、0〜3の、OあるいはNR4 (ここで、R
4 は、H、直鎖又は分枝のC1-10のアルキル)の、適宜
位置の環構成置換成分である。
【化28】 ここで、R1 及びR2 は、独立に、H、又は、直鎖若し
くは分枝のC1-10のアルキルであり、nは、1〜5であ
り、又、Xは、0〜3の、OあるいはNR3 (ここで、
3 は、直鎖又は分枝のC1-10のアルキル)の、適宜位
置の環構成置換成分である。NSF3 基に付く、1つの
芳香環系は、5員環あるいはそれ以上であってもよく、
(1-3) 又はN(1-3) のごとき、ヘテロ原子を含んでも
よい。ヘテロ原子含有環は、NSF3 基から分枝してい
てもよいし、又、他の芳香環(Ar)と縮合していても
よい。
【0015】2.アルコキシアルキルアミン系
【化29】 アルキルは、直鎖又は分枝のC1-10、アルコキシアルキ
ル、(a)−R1 −O−R2 であり、ここで、R1 は、
直鎖又は分枝のC2-10のアルキルであり、又、R2 は、
直鎖若しくは分枝のC1-10のアルキル、又は、(b)−
(R3 −O)n−R2 である(ここで、R2 は、直鎖若
しくは分枝のC1-10のアルキルであり、R3 は、直鎖若
しくは分枝のC2-3 のアルキルであり、n=1〜10であ
る。)
【0016】d)NSF3 を含む環からアルコキシアル
キルの分枝した系
【化30】 ここで、R1 及びR6 は、独立に、直鎖又は分枝のC
1-10のアルキル、R2-5は、独立に、H又は、直鎖若し
くは分枝のC1-10のアルキル、n=1〜10、及びp=1
〜10である。 e)NSF3 を含むヘテロ原子環からアルコキシアルキ
ルの分枝した系
【化31】 ここで、R1 及びR6 は、独立に、直鎖又は分枝のC
1-10のアルキル、R2-5は、独立に、H又は、直鎖若し
くは分枝のC1-10アルキル、n=1〜10、及びp=1〜
10であり、又、Xは、OあるいはNR7 (ここで、R7
は、H、又は、直鎖若しくは分枝のC1-10のアルキル)
の、適宜位置の環構成置換成分である。
【化32】 ここで、m=1〜10、n=1〜10、R1 及びR2 =独立
に、H、又は、直鎖若しくは分枝のC1-10アルキル、R
3 は、直鎖又は分枝のC1-10のアルキル、又、Xは、O
あるいはNR4 (ここで、R4 は、直鎖又は分枝のC
1-10のアルキル)の、適宜位置の環構成置換成分であ
る。
【0017】好ましい種類のデオキソフロリネーション
試薬は、下記の一般構造を有する。 (R1 )(R2 )(R3 )CO(R4 )N(SF3
(R5 )OC(R6 )(R 7 )(R8 ) ここで、R1-3 及びR6-8 は、独立に、H、直鎖若しく
は分枝のC1-10のアルキル、又は、C6-10のアリールで
あり、又、R4-5 は、直鎖、若しくは分枝のC 2-10のア
ルキルである。更にとりわけ好ましい種類のデオキソフ
ロリネーション試薬は、下記の構造を有している。 R3 OR4 N(SF3 )R5 OR6 ここで、R3 及びR6 は、独立に、直鎖若しくは分枝の
1 〜C10のアルキル、又、R4-5 は、直鎖、若しくは
分枝のC2-10のアルキルである。更にとりわけ好ましい
種類のデオキソフロリネーション試薬は、下記の構造を
有している。 CH3 OCH2 N(SF3 )CH2 CH2 OCH3
【0018】
【発明の実施の形態】この発明のために、以下のとおり
定義する。アルキルは、直鎖及び分枝の炭素10までの
炭素基を意味する。アリールは、芳香性を有する、6〜
10員の炭素環を意味する。縮合環は、2つの共通炭素
原子を含有する芳香環を意味する。結合したアリール
は、1つの環の炭素原子から、他の環の炭素原子に、結
合によって連結された複数の芳香環を意味する。ヘテロ
原子は、炭素を構成原子とする基において、酸素、及び
/又は窒素を意味する。アリール環のパラ置換成分は、
H、p−Cl、p−OCH3 、p−CH3 、OR(Rは
1-10のアルキル、C6-10のアリール)、Br、I、
F、C1-10のアルキル若しくはC6-10のアリール基、N
2 、SO3 R(R=H、C1-10のアルキル又はC6-10
のアリール基)、NR 2 (R=H、C1-10のアルキル又
はC6-10のアリール基)を含む。典型的には、アルコキ
シアルキルは、酸素で架橋した2つアルキル基を意味す
るが、−O(−RO)n R′(ここで、R及びR′は、
1-3 のアルキル及びn=1〜10である。)のごと
き、ポリエーテルをも意味する。熱的安定性を安定させ
た、アミノスルファートリフルオリドを開発するため
に、発明者らは、分解してガス副生物を生成しない化合
物を研究した。フッ素イオンによる、N−SF3 基の近
くにある酸プロトンの引抜きを介して、HFが生成する
ことが、ジアルキルアミノスルファートリフルオリドの
不安定性に与える1つの要因かと考えられる。従って、
そのプロトンは、有用ではあるけれども、そのプロトン
のない化合物は、この発明の有力な候補である。ジアル
キルアミノスルファートリフルオリドの分子不均化の結
果として起こる熱的不安定性を回避するために、本発明
者は、N−SF3 基に結合した、立体的過度要求基(S
terically demanding grou
p)を有する化合物を製造した。又、SF3 基に結合し
た非常に高い電子欠乏性の窒素を有するアミノスルファ
ートリフルオリドも、分子不均化がこれらの化合物にお
いてそれほど意味を持たないので、適切である。ジアリ
ール、アリールアルキル、アルコキシアルキルアミノス
ルファートリフルオリドが、熱安定性の製品として必要
な構造的要件を最も満たす。これらの化合物の製法と反
応を下記に示す。ジフェニルアミンのN−トリメチルシ
リル誘導体とSF4 との従来の反応経路による、ジフェ
ニルアミノスルファートリフルオリドの合成が試みられ
たが、困難であることが分かった。室温で行われた反応
により、ほんの少量の生成物(10%より少ない収率)
が得られたに過ぎない。
【0019】ロシア発明者証第433,136号に開示
されたジアルキル、及びアリールアルキルアミノスルフ
ァートリフルオリドへの合成経路を用いて、いくつかの
新規なジアリールアミノスルファートリフルオリドを製
造するために、トリエチルアミン含有のエチルエーテル
中で、第2アミン(2°)をSF4 と反応させた。この
単純な1段階法(シリルアミンを経由する2段階法に対
するものとして)は、−10℃から室温の範囲の温度
で、現実的な生成物収率を得ることができた。表1に、
この方法により得たジアリール化合物をまとめる。この
手順は、芳香環のパラ位に電子吸引性及び電子供与性基
の両方を持つジアリールアミノスルファートリフルオリ
ドの製造に特に有利であることが分かった。立体障害を
受けたN−フェニル−N−ナフチルアミンは、室温で首
尾良くジアリールアミノスルファートリフルオリドに転
換できた。しかしながら、芳香環のオルト位に置換基を
有するジアリールアミノスルファートリフルオリドの製
造は、より困難であることがわかった。−10℃から室
温で、2,2′−ジメチル−ジフェニルアミン又は2,
2′−ジメトキシ−ジフェニルアミンのどちらとの反応
によっても、希望する製品は何も得られなかった。代わ
りに、数時間(3〜24時間)の反応時間の後に、出発
物質のみが回収された。芳香環にある適切な置換基によ
って生まれる立体障害が、これらの化合物において何ら
かの意味を持つと考える。
【0020】SF4 又はアミノスルファートリフルオリ
ド生成物と化学的に反応しない非水性溶剤中で、第2ア
ミンとSF4 を反応させることによって、アミノスルフ
ァートリフルオリドを合成する。実施例では、エーテ
ル、例えば、エチルエーテル(Et2O)、テトラヒドロ
フラン(THF)、ハロゲン化炭化水素、例えば、CH
2 Cl2 、フレオン、炭化水素、例えば、トルエン、ヘ
キサン、第3アミン、液体SO2 、及び、超臨界CO2
を含む。反応は、−90℃又は凝固点から溶剤の沸点ま
での範囲の温度で実施できる。反応混合物は、均一で
も、不均一でもよい。第2アミンは、R1 2 NHで表
される。R1 は、アルキル(環式又は非環式、ヘテロ原
子を有し又は有しないで)、アリール、又は、アルコキ
シアルキルである。R2 は、アルキル(環式又は非環
式、ヘテロ原子を有し又は有しないで)、アリール、又
は、アルコキシアルキルである。R1 は、R2 と同じで
あっても、同じでなくてもよい。第3アミンは、R1
2 3 Nで表される。R1 、R2 、R3 は、アルキル
(環式又は非環式、ヘテロ原子を有し又は有しない
で)、又はアリールである。これは、窒素原子を環中に
有する第3アミン、例えば、N−メチルピペリジン、又
は、窒素原子を鎖中に有する、例えば、トリメチルアミ
ンを含む。又、それは、橋頭に窒素原子を含む第3アミ
ン、例えば、キヌクリジン又はトリエチレンジアミン、
及び、縮合環中に窒素原子を含む、第3アミン、例え
ば、ジアザビシクロウンデカン(DBU)を含む。又、
分子中に1より多い第3アミン基を含む化合物を用いる
ことができる。又、第3アミンは、反応性溶剤として機
能することもできる。又、R2 NSF3 試薬の合成に用
いた例示の特定のアミンは、下記のその場で製造する方
法に有効である。
【0021】第3アミンの代わりにピリジン、又は3−
メチルピリジンを用いた場合、アミノスルファートリフ
ルオリド生成物は得られなかった。しかしながら、3−
メチルピリジンよりもっと塩基性のピリジンは、有効で
あると考えられる。第3アミンの代わりにNaF又はC
sFを用いた場合、アミノスルファートリフルオリド生
成物は得られなかった。単にHF受容体として作用する
以上に、この方法において第3アミンを利用すること
が、この発明の必須の特徴である。フッ素化の基質は、
アルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、アリー
ルスルホン酸、アルキルスルホン酸、アリールホスホン
酸、アルキルホスホン酸、酸塩化物、シリルクロリド、
シリルエーテル、スルフィド、スルホオキシド、エポキ
シド、ホスフィン、及びチオホスフィンである。
【0022】水又は低分子量アルコール(CH3 OH、
C2 H5 OH等)を添加して、処分自由のフッ化スルフ
ィニルフルオリド中間体を加水分解し、又出発物質の第
2アミンを生成する。フッ素化された生成物は、水不混
和性溶剤に抽出することによって水性酸性混合物から分
離する。所望の生成物は蒸留され、粗反応混合物から単
離される。相対的に電子不足のジアリールアミンから得
たアミノスルファートリフルオリドは、不安定であるこ
とが分かった。4,4−ジクロロ−ジフェニルアミノス
ルファートリフルオリドの製造を試みると、アミンは、
0℃のエチルエーテル/トリエチルアミン(Et2 O/
TEA)中でSF4 と反応した。反応を完了した後、淡
黄色の固体を単離した。この固体の生成物は、室温で
(1時間以下)放置すると、かなり黒ずんで、主要な分
解性生物として4−クロロフェニルイミノスルファージ
フルオリドが形成した。
【0023】
【表1】
【0024】縮合ジアリールアミンは、自由回転のジア
リールアミンより、SF4 に対して反応性が少ないこと
が分かった。恐らくそれは、縮合ジアリールアミンが、
より剛性があり、それ故立体障害が大きいことによる。
これらの化合物は、テトラヒドロフラン/トリエチルア
ミン(THF/TEA)中、室温でSF4 と反応する
が、対応するアミノスルファートリフルオリドを生成し
ない。代りに、主な生成物は、N−SF3 基からのフッ
素脱離と、チオイミニウムイオンの求核置換によって得
られたイミノフルファージフルオリド16、18、2
0、23(表2)であった。
【表2】
【0025】インドール及び2−メチルインドールのご
とき芳香族へテロ環アミンは、酸性のα−水素がないの
で、安定なアミノスルファートリフルオリドの合成に有
力な候補であると考えられた。しかしながら、−10℃
のEt2 O/TEA中でSF 4 とこれらの化合物を反応
させると、粘度のあるタール状の生成物のみが得られた
(表3)。これら生成物の 1H及び19FNMRのスペク
トルによると、N−SF3 化合物はできていないことが
わかる。しかしながら、飽和インドール(26,28、
表3)は、−78℃のEt2 O/TEA中でSF4 と反
応させると、対応するアミノスルファートリフルオリド
が良い収率で得られる。製造当初安定であると思われた
これら化合物は、貯蔵すると(3日未満で)急速に分解
した。
【0026】
【表3】
【0027】ロシア発明者証第433,136では、第
3(3°)アミンを含有するEt2O中においてN−エ
チル−N−フェニルアミンとSF4 との反応により、収
率78%でN−エチル−N−フェニルアミノスルファー
トリフルオリドを製造する方法が報告された。本発明者
らは、この結果を確認して、この方法を更にN−メチル
類似化合物(表4)の製造方法に応用した。アリールア
ルキルアミンは、ジアリールアミンに比べてSF4 に対
して更により反応性であり、反応は−78℃で完了し、
定量の生成物が形成された。
【0028】
【表4】
【0029】本発明者らは、更に、SF3 基に隣接する
酸素を含むジアルキルアミノスルファートリフルオリド
が強化された熱安定性を有することを結論付けた。最も
高い分解温度の報告されたアミノスルファートリフルオ
リドは、N−モルフォリノスルファートリフルオリド、
及び(S)−2−(メトキシエチル)ピロリジン−1−
イル−スルファートリフルオリドである。これらの化合
物の熱安定性が増すのは、電子リッチの酸素原子と硫黄
との組合せによって立体的に硬い構造を形成する結果で
ある。しかしながら、本発明者らは、下記報告のとおり
(S)−2−(メトキシエチル)ピロリジン−1−イル
−スルファートリフロリドは、シクロオクタノールのデ
オクソフロリネーションにとって不充分なフッ素化剤で
あることを見出した。
【0030】Et2 O/TEA中におけるアミンとSF
4 との反応によるアミノスルファートリフルオリドの製
造方法は、いくつかのアルコキシアルキルアミノスルフ
ァートリフルオリド(表5)の製造方法に首尾良く適用
できた。これらは1つ又は2つのメトキシ基を有する化
合物を含む。前駆体アミンとSF4 との反応は、−78
℃で極めて迅速で、高収率で生成物を生成した。
【0031】
【表5】
【0032】アミノスルファートリフルオリドの生成物
安定性及び反応性に関するN−原子の配位の影響を研究
するために、発明者らは、N−SF3 基に近接する第3
アミン基を含む化合物の合成を検討した。−10℃のEt
2 O中におけるSF4 とN,N, N′ ,N′ -テトラエ
チルジエチレントリアミンとの反応では、アミノスルフ
ァートリフルオリド生成物は得られないで、C−F結合
を有する化合物(恐らくCH3 CHFNHCH2 CH3
NEt2 )が反応混合物中の19FNMRの試験によって
認識できた。HFの添加により第3アミン基を消失し
て、結果としてオレフィン中間体となることを示すと考
える。しかしながら、−10℃のEt2O/TEA中の
SF4 とN, N′ ,N′ -トリメチルエチレンジアミン
との反応では 、全く異なった反応経路で、所望のアミ
ノスルファートリフルオリドの代わりにイミノスルファ
ージフルオリド塩(表6、43)が得られた。N−フェ
ニル置換ジアミンにSF4 を反応させると類似生成物
(表6,47)が得られた。Et2 O中のN, N′,
N′- トリメチルエチレンジアミンのシリル誘導体とS
4 との反応では、主な生成物は、フリーアミンから得
られるごときイミノスルファージフロリド塩であった。
トリエチルアミンに換えて塩基としてプロトンスポンジ
の存在下に行ったアミンの反応により、第3アミンの消
失とHFの付加の結果、C−F結合を含む化合物(CH
3 NHCHFCH3 )を得た。
【0033】
【表6】
【0034】速やかにHFを生成することのできないα
−水素のないアミノスルファートリフルオリドがより熱
的に安定であることをさらに示すために、本発明者ら
は、アリールスルホンアミド、アリールスルホンイミ
ド、イミド、及びカルバメートのSF3 誘導体を製造し
た。SF4 とこれらの化合物を室温で反応させても、所
望の生成物は何も得られなかった。代わりに、主な生成
物として、イミノスルファージフルオリド(表7の4
9、51,54)が得られた。
【0035】
【表7】
【0036】ジアリールアミノスルファートリフルオリ
ドによるシクロオクタノールのデオキソフロリネーショ
ンは、CH2 Cl2 中−78℃で急速に進み、シクロオク
チルフロリド及びシクロオクテンが、前者を主として生
成される(表8)。種々の芳香族置換されたトリフロリ
ドに伴って、オレフィンに対するフロリドの比の違いが
観察される。立体障害のN−ナフチル−N−フェニルア
ミノスルファートリフルオリドは、非常にゆっくり反応
して、室温で16時間後に出発物質の10%しか生成物に
転化できない。N−メチル−フェニルアミノスルファー
トリフルオリドによって、モノフロリドに急速に転化す
る。アルコキシアルキル化合物35−41(表5)の間
では、フェニル置換されたアミノスルファートリフルオ
リド(35)は最も反応性であって、メチル及びビスア
ルコキシアルキル化合物(それぞれ37、41に対応)
が、同等の転化効果を得るために−78℃でより長い時
間(〜3時間)を必要とするのに対して、−78℃で1
時間でフッ素化を成し遂げることが明らかにされた。
【0037】
【表8】
【0038】表8で報告した試薬がシクロオクタノール
のデオキソフロリネーションに優れているのに対して、
(S)−2−(メトキシエチル)ピロリジン−1−イル
−スルファートリフロリドは、シクロオクタノールに対
して反応性の低いデオキソフロリネーション試薬であっ
た。核磁気共鳴の結果によると、−78℃でCH2 Cl
2 中8時間反応させて、ほんの17%のシクロオクチル
フルオリドと6%のシクロオクタンしか生成しなかっ
た。表9に、アミノスルファートリフルオリドによる4
−t−ブチルシクロヘキサノンのフッ素化により得られ
た結果をまとめる。N−ナフチル−N−フェニルアミノ
スルファートリフルオリドを除いて、試験した全ての化
合物によって、ケトンは、4−t−ブチル−ジフルオロ
シクロヘキサン及び4−t−ブチル−1−フルオロシク
ロヘキセンの混合物に前者優位で転化した。このケトン
のフッ素化は、シクロオクタノールのフッ素化に観察さ
れたときに比べてより緩慢であった。完全にフッ素化生
成物に転化するには、CH2 Cl2 中室温で7日を要し
た。しかしながら、HF(現場でEtOHから生成され
る)を触媒量添加することにより、かなり反応速度は加
速した。ジアリール、アリールアルキル、N−メトキシ
エチル−N−フェニルアミノスルファートリフルオリド
と4−t−ブチルシクロヘキサノンとをHFの存在下で
反応させると、数日を要していた反応時間は、16時間
以下に減少した。しかしながら、HFの反応速度に対す
る効果は、アルコキシアルキルアミノスルファートリフ
ルオリド37及び41では余り優れなかった。40℃で
反応を行った場合、ケトンをビス(メトキシエチル)−
アミノスルファートリフルオリド(41)により完全に
フッ素化するのに妥当な反応時間(40時間)を得た。
【0039】
【表9】
【0040】新しく合成したアミノスルファートリフル
オリド及びジアルキルアミノスルファートリフルオリド
(DAST)の熱に関する分析研究が、スイスのSys
tagから利用できるRadex装置によって行われ
た。その装置は、ASTM E476−87に類似して
いる。装置は一定の加熱速度(0.5〜2.0℃/分)
で操作されて、サンプルと不活性対象物との温度差の形
態でサンプルへの又サンプルからの熱流束と系全体の内
部圧力を測定する。これは、発熱分解の開始尺度を提供
する。これらの研究の結果、これらの化合物の相対的熱
安定性に関する有用な情報が得られた。分解温度及び分
解の際発生するガス量(結果として得られるガス圧)
が、化合物の使用における安全性の重要な指標である。
表10にRadex熱分析の研究結果を総括し、ジアリ
ール、ジアルキル、アリールアルキル、及びアルコキシ
アルキルアミノスルファートリフルオリド(300m
g)の分解に対して2つの基準に基づいて得た分解温
度、圧力ゲイン、及びガスのリストを示す。ジアルキル
化合物に対してより高い分解温度が記録された。新しく
合成した化合物のうち、アルコキシアルキルアミノスル
ファートリフルオリドが、アリールアルキル及びジアリ
ール化合物より高い温度で分解した。
【0041】
【表10】
【0042】
【表11】
【0043】分解の際の圧力ゲインを対比すると、ジア
ルキルアミノスルファートリフルオリドは、その他の化
合物に比べるとかなり大量のガスを発生したことがわか
る。大部分のジアリール化合物は、比較的少量のガスを
発生した。しかしながら、N−4−クロロフェニル−N
−フェニルアミノスルファートリフルオリドは、分解の
際にガスを発生しない点からかなり安定であることが分
かった。アリールアルキル化合物は、分解の際いくらか
ガスを発生するが、アルコキシアルキルアミノスルファ
ートリフルオリドは、この試験条件では本質的にガスを
発生しなかった。しかしながら、表10に示された最も
重要な要素は、試験されたデオキソフロリネーション試
薬のミリモル当たりに発生したガス量である。これは、
対比を目的とした各試薬の量を通常量に換算した場合
の、各試薬の爆発潜在的危険性を図る手段となる。本発
明の試薬は、先行技術の化合物を上まわるかなりの改善
を示した。これらの結果は、新規のアミノスルファート
リフルオリドが、公知のDAST化合物に比べて使用に
当たってより安全であることを示している。より安定な
N−4−クロロフェニル−N−フェニルアミノスルファ
ートリフルオリド及びアルコキシアルキルアミノスルフ
ァートリフルオリドが、スケールアップ及び大規模利用
には特に適する。Bruker CP−300FTスペ
クトルメーターを282.4MHz(19F)、300.
13MHz( 1H)で操作してNMRスペクトルを得
た。化学的シフトは、きれいにCFCl3 19F)及び
CHCl3 1H)に対応していた。G.C.M.S.
スペクトルは、HP−1カラムを具備したHP5890
シリーズ11G.C.及び5972シリーズのマスセレ
クティブディテクターで取得した。
【0044】
【実施例】実施例1 アミノスルファートリフルオリド
の合成 250mLの円形底の3つ口フラスコに、磁気攪拌棒、
ドライアイスコンデンサーに接続したN2 供給管、真空
金属多岐管に接続するSF4 ガス供給管及び圧力均等化
滴下ろうとを具備した。滴下ろうとを経てフラスコに溶
剤(Et2 O又はTHF、75mL)を入れ、又溶剤
(Et2 O又はTHF、25mL)に溶解した下記に詳
記したとおりの(25.0mmol)製品に応じた第2アミ
ン、及びトリエチルアミン(3.50mL、25. 0mm
ol)を滴下ろうとを経て加えた。コンデンサーはドライ
アイス/アセトンで−78℃に冷却され、溶剤も同様に
冷却された。多岐管中のバラストには18psiaの圧
力を生ずるように金属シリンダーからSF4 を充填し、
そしてSF4 (13psia、37mmol)をフラスコに
導入した。バラスト中に残ったSF4 は、ソーダ石灰ト
ラップを通ってポンプ輸送された。その後、Et2 O/
TEA中の第2アミン溶液をSF4 溶液に滴下して添加
し、攪拌する。−78℃の浴を−10℃浴に置き換え
て、混合物を3時間攪拌した。−78℃に冷却した後、
過剰のSF4 がソーダ石灰を介して溶液からポンプで排
出され、溶液は室温に上げられた。Et2 Oを溶剤とし
て用いたとき、H−管をフラスコに接続して、溶剤をH
−管の1本の腕部に傾瀉した。その後、沈殿したTEA
・HFを除去するために溶液をろ過した。その後、ろ過
物は真空内で蒸発された。溶剤が完全に除去された後、
H−管はドライボックスに取り込まれて、生成物がテフ
ロン壜に移された。THFが溶剤として使用されたと
き、まず溶剤の真空蒸発を行い、残留物をEt2 Oに再
溶解して、更に上記のごとくして得たサンプルの 1H及
19FのNMRをテフロンNMR管中で行った。
【0045】この手順により以下の化合物が得られ
た。:ジフェニルアミノスルファートリフルオリド
(2)、 1H NMR(CDCl3 )δ7.5−7.3
(m,10H),19F NMR(CDCl3 )δ69.
5(d,2F),31(t,1F)・4,4′−ジメチ
ル−ジフェニルアミノ−スルファートリフルオリド
(4)・ 1H NMR(CDCl3 )δ7.35−7.
10(m,8H),2.35(s,6H)・19F NM
R(CDCl3 )δ68.25(d,2F),32.0
(t,1F)・4,4′−ジメトキシ−ジフェニルアミ
ノスルファートリフルオリド(6)・ 1H NMR(C
DCl3 )δ7.25(d,4H),7.35(d,4
H),3.8(s,6H)・19F NMR(CDC
3 )δ68.5(s,br,2F),31.75
(s,br,1F)・N−4−クロロフェニル−N−フ
ェニルアミノスルファートリフルオリド(8)・ 1
NMR(CDCl3 )δ7.5−7.25(m,9
H),19F NMR(CDCl3 )δ70(d,2
F),31(t,1F)・N−ナフチル−N−フェニル
−アミノスルファートリフルオリド(10)・ 1H N
MR(CDCl3 )δ8.4(d,0.66H),8.
15(d,0.34H),7.9−6.8(m,11
H),19F NMR(CDCl3 )δ71,66.5
(2(d)0.66F),70,67.5(2(d),
134F)33(t,1F)・インドリンアミノスルフ
ァートリフルオリド(27)・ 1H NMR(CDCl
3 )δ7.4(d,1H),7.2(dd,2H),
7.0(d,1H),4.3(t,2H),3.1
(t,2H)・19F NMR(CDCl3 )δ60(b
r,s,2F),20(br,s,1F)・3,4−ジ
ヒドロ−2H−1,4−ベンズ−オキサジンスルファー
トリフルオリド(29)・ 1H NMR(CDCl3
δ7.3−7.1(m,2H),6.8−7.1(m,
2H),4.5−4.3(t,2H),4.2−3.9
(t,2H)・19F NMR(CDCl3 )δ63(b
r,s,2F)11(br,s,1F).N−メチル−
N−フェニルアミノスルファートリフルオリド(31)
1H NMR(CDCl3 )δ7.5−7.3(m,
3H),7.3−7.0(m,2H)3.4(s,3
H)19F NMR(CDCl3 )δ64(2F)δ26
(1F)・N−エチル−N−フェニルアミノスルファー
トリフルオリド(33)25・N−2−メトキシエチル−
N−フェニルアミノスルファートリフルオリド(35)
1H NMR(CDCl3 )δ7.5−7.35(m,
3H),7.35−7.20(m,2H),4.1−
3.9(m,2H),3.7−3.5(m,2H),
3.30(s,3H)19F NMR(CDCl3 )δ6
3(br,s,2F),31.5(br,s,1F)・
N−2−メトキシエチル−N−メチルアミノスルファー
トリフルオリド(37)・ 1H NMR(CDCl3
δ3.8−3.3(m,4H),3.15(s,3
H),2.95(s,3H)19F NMR(CDC
3 )δ56(s,br,2F),23(s,br,1
F)・(S)−2−(メトキシメチル)ピロリジン−1
−イルスルファートリフルオリド(39)26・ビス(2
−メトキシエチル)アミノスルファートリフルオリド
(41) 1H NMR(CDCl3 )δ3.5(t,4
H),3.15(t,4H),3.05(s,6H)19
F NMR(CDCl3 )δ55(s,br,2F)2
8(s,br,1F).
【0046】実施例2 トリエチルアミン(上述のとおり)の代わりにN−メチ
ルピペリジンを用いて、Et2 O(100mL)中でS
4 (37mmol)とN−メチルアニリン(25mmol)と
から、N−メチル−N−フェニルアミノスルファートリ
フルオリドを製造して定量の収率の生成物を得た。 実施例3 トリエチルアミン(上述のとおり)の代わりにキヌクリ
ジンを用いて、Et2O(100mL)中でSF4 (3
7mmol)とN−メチルアニリン(25mmol)とから、N
−メチル−N−フェニルアミノスルファートリフルオリ
ドを製造して定量の収率の生成物を得た。 実施例4 トリエチルアミン(上述のとおり)の代わりにトリエチ
レンジアミンを用いて、Et2 O(100mL)中でS
4 (37mmol)とN−メチルアニリン(25mmol)と
から、N−メチル−N−フェニルアミノスルファートリ
フルオリドを製造して定量の収率の生成物を得た。
【0047】実施例5 トリエチルアミン(上述の一般的手順とおり)の代わり
にピリジンを用いて、Et2 O(100mL)中でSF
4 (37mmol)とメチルアニリン(25mmol)とから、
N−メチル−N−フェニルアミノスルファートリフルオ
リドの製造を試みたが所望の生成物は得られなかった。 実施例6 トリエチルアミン(上述の一般的手順とおり)の代わり
に3−メチルピリジンを用いて、Et2 O(100m
L)中でSF4 (37mmol)とビス(メトキシエチル)
アニリン(25mmol)とから、ビス(メトキシエチル)
アミノスルファートリフルオリドの製造を試みたが所望
の生成物は得られなかった。 実施例7 トリエチルアミン(上述の一般的手順とおり)の代わり
に無水NaF(100mmol)を用いて、Et2 O(10
0mL)中でSF4 (37mmol)とメチルアニリン(2
5mmol)とから、N−メチル−N−フェニルアミノスル
ファートリフルオリドの製造を試みたが所望の生成物は
得られなかった。 実施例8 トリエチルアミン(上述の一般的手順とおり)の代わり
に無水CsF(100mmol)を用いて、Et2 O(10
0mL)中でSF4 (37mmol)とジフェニルアミン
(25mmol)とから、ジフェニルアミノスルファートリ
フルオリドの製造を試みたが所望の生成物は得られなか
った。
【0048】実施例9 シクロオクタノールと新規のア
ミノスルファートリフルオリドとの反応 CH2 Cl2 (3.0mL)中のシクロオクタノール溶
液(128mg、1mmol)をN2 供給口、隔壁、及び磁気
攪拌棒を具備した3つ口フラスコにN2 下、−78℃で
CH2 Cl2 (2.0mL)中の表8のアミノスルファ
ートリフルオリド(1mmol)溶液に添加した。反応は、
G.C.M.S.によって出発物質の消失が監視され
た。完了すると、混合物は、飽和NaHCO3 (25m
L)中に注入されて、CO2 の発生が止むと、CH2
2 (3×15mL)中に抽出され、乾燥され(Na2
SO4 )、ろ過され、真空乾燥されて、シクロオクチル
フロリドとシクロオクテンの混合物が得られた。ヘキサ
ン中のシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー純粋
生成物を得た。 実施例10 4−t−ブチルシクロヘキサノンとアミノスルファート
リフルオリドとの反応スェージロックストッパー、N2
供給管、及び攪拌棒を具備する25mLのテフロン容器
に入れたCH2 Cl2 (3.0mL)中の4−t−ブチ
ルシクロヘキサノン(1.0mmol)溶液を室温のCH2
Cl2 (2.0mL)中の表9に示すアミノスルファー
トリフルオリド溶液(1.8mmol)で処理した。EtO
H(11mg、14μl、0.2mmol)を添加して、混合
物を室温で攪拌した。反応の進行状況をG.C.M.
S.によって監視した。完了すると、混合物を、飽和N
aHCO3 (25mL)中に注入し、CO2 の発生が止
むと、CH2 Cl2 (3×15mL)中に抽出に、乾燥
し(Na2 SO4 )、ろ過し、真空乾燥して、4−t−
ブチル−ジフルオロシクロヘキサンと4−t−ブチル−
1−フルオロシクロヘキセンの混合物を得た。
【0049】反応剤の製造を媒体中で反応させることに
より行ない、即ちアミノスルファートリフルオリドを単
離しないで、アルコール(シクロオクタノール)及びケ
トン(4−t−ブチルシクロヘキサノン)をデオクソフ
ロリネーションする、簡便で経済的に魅力のある方法を
得た。
【0050】
【表12】
【0051】実施例11 アミノスルファートリフルオ
リドの単離をしないでその場で行うデオキソフロリネー
ション トリエチルアミン(3.48mL、25mmol)を含有す
るTHF(25mL)中のジフェニルアミン(25mmo
l)溶液を、攪拌棒、N2 供給管、ドライアイスコンデ
ンサー、及び(上述のごとく)SF4 供給管を具備した
3つ口フラスコに入れたTHF(75mL)中のSF4
溶液(37mL)に−78℃で滴下して添加する。混合
物は、−10℃に引き上げ、3時間保持した。再び−7
8℃に冷却し、過剰のSF4 を真空除去する。その後混
合物を、シクロオクタノール(3.20g、25.0mm
ol)のTHF(10mL)溶液で処理し、−78℃で1
時間攪拌する。反応物は5mLの水で冷却し、溶剤は真
空蒸発し、飽和NaHCO3(200mL)で処理し、
EtOAc中に抽出し、乾燥し(MgSO4 )、ろ過
し、真空蒸発してシクロオクチルフルオリド及びシクロ
オクテンの混合物(70:30比)を生成物として得
た。 実施例12 上記のごとく調整したTHF(100mL)中のジフェ
ニルアミノスルファートリフルオリド(25mmol)溶液
を室温で4−t−ブチルシクロヘキサノン(3.85
g、25mmol)のTHF溶液(10mL)により処理
し、7 日間攪拌した。上記のアルコールに対して記述し
たとおり製造した後、4−t−ブチル−ジフルオロシク
ロヘキサン及び4−t−ブチル−1−フルオロシクロヘ
キセンの混合物(96:4比)を生成物として得た。
【0052】
【発明の効果】本発明は、多くの種類の新規なアミノス
ルファートリフルオリド化合物の製造に用いる高収率の
ワンステップ工程を提供する。ここで報告した熱分析の
研究の結果によって、これらの新規なアミノスルファー
トリフルオリド化合物は、現在使用できるジアルキルア
ミノスルファートリフルオリド(DAST)に比べて、
使用するのにより安全であること(分解された試薬ミリ
モル当たり発生したガス圧の表10中のデータ参照)、
及び(S)−2−(メトキシエチル)ピロリジン−1 −
イルスルファートリフルオリドに比べて、アルコールを
フッ素化するのにより有効であること(本発明の化合物
に比較して、後者の化合物によるフッ素化は不充分であ
ることを示すフッ素化の効率に関する表8参照)が明ら
かにされているように、これらの新規なアミノスルファ
ートリフルオリド化合物は、アルコール及びケトンのデ
オキソフロリネーションを行うのにすばらしい性能を有
することが分かった。新規なアミノスルファートリフル
オリドの製造に使用する方法が簡単であることは、使用
に当たって安全であり又簡単であることと相俟って、こ
れら化合物を大規模の商業生産のために又使用する上
で、魅力的な化合物とし、そのようなフッ素化のための
DASTの工業的利用を回避するのに対して、フッ素化
技術の予期しない改良を提供する。本発明をいくつかの
好ましい態様において説明したが、本発明の全範囲は、
各請求項から確定されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07B 39/00 C07B 39/00 B (72)発明者 ガイド ピーター ペズ アメリカ合衆国,ペンシルバニア 18103, アレンタウン,ベール ビュー ドライブ 3705 (72)発明者 レノ ジョセフ ペサレシィ,ジュニア アメリカ合衆国,ペンシルバニア 18042, イーストン,ラファイエット ストリート 1096 (72)発明者 ロバート ジョージ シブレット アメリカ合衆国,ペンシルバニア 18103 −5451,アレンタウン,クリアウッド ド ライブ 1156

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構造を1 又はそれ以上有するアミ
    ノスルファートリフルオリド化合物。 【化1】 ここで、m=1〜5、並びに、R1 及びR2 は; (1)m=1のとき、独立に、アリール基、又は、メタ
    −若しくはパラ−置換されたアリール基であって、その
    メタ−若しくはパラ−置換成分は、直鎖若しくは分枝の
    1-10、トリフルオロメチル、アルコキシ、C6-10のア
    リール、ニトロ、スルホン酸エステル、N, N−ジアル
    キルアミノ、及びハロゲンからなる群から選択され
    る。;又は、(2)m=1のとき、独立に、互いに縮合
    した、又は結合した、アリール基、又は、(3)m=1
    のとき、R1 及びR2 の一つが、アリール基であり、他
    の一つが、ゼロから3個の、酸素、窒素、及びそれらの
    混合物からなる群から選択されるヘテロ原子を有する、
    少なくとも5員の飽和環式炭化水素基である。;又は、
    (4)m=1のとき、R1 及びR2 の一つが、アリール
    基であり、他の一つが、ゼロから3個の、酸素、窒素、
    及びそれらの混合物からなる群から選択されるヘテロ原
    子を有する、少なくとも5員の飽和環式炭化水素基であ
    り、ここで、前記飽和環式炭化水素基は、前記アリール
    基と縮合する。;又は、(5)m=1のとき、一緒にな
    って、2〜10の環構成炭素と、酸素、窒素、及びアル
    キル化窒素からなる群から選択された1個のヘテロ原子
    とを有する環式リングを構成し、ここで、前記環は、1
    又2のアルコキシ官能基を有する。;又は、(6)m=
    1のとき、一緒になって、2〜4の環構成炭素と、酸
    素、窒素、プロトン化窒素、及びアルキル化窒素からな
    る群から選択された1〜3個のヘテロ原子とを有する不
    飽和環式リングを構成し、ここで、前記環は、水素、直
    鎖若しくは分枝のC1-10のアルキル、ハロアルキル、ア
    ルコキシ、アリールハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ
    から選択された1〜3の官能基を有する。;又は、
    (7)m=1のとき、独立に、アルコキシアルキル基;
    又は、(8)m=1のとき、R1 及びR2 の一つは、ア
    ルコキシアルキル基であり、その他の一つは、アルキル
    基又はアリール基からなる群から選択される。;又は、
    (9)m=2〜5のとき、R1 は、各−NSF3 基に結
    合した単一のフェニル基であり、R2 は、C6 〜C10
    有するアリール基である。;又は、(10)m=2〜5
    のとき、R1 及びR2 が、唯一の−NSF3 基に結合す
    るとき、R1 及びR2 は、C6 〜C10を有する、1 価の
    アリール基である場合を除き、R1 及びR2 は、独立
    に、隣接する−NSF3 に結合した、C6 〜C10の2価
    のアリール基である。
  2. 【請求項2】 m=1で、R1 及びR2 が、下記の
    (1)〜(3 )のいずれかである、請求項1に記載の化
    合物。; (1)独立に、アリール基、又は、パラ−置換成分され
    たアリール基であり、そのパラ−置換成分が、直鎖若し
    くは分枝のC1-10のアルキル、トリフルオロメチル、ア
    ルコキシ、C6-10のアリール、ニトロ、スルホン酸エス
    テル、N, N−ジアルキルアミノ、及びハロゲンからな
    る群から選択されるもの、;又は、(2)独立に、アル
    コキシアルキル基、又は、(3)R1 及びR2 の一つ
    が、アルコキシアルキルであり、他の一つが、アルキル
    又はアリール基からなる群から選択される。
  3. 【請求項3】 アルコキシアルキル基が、少なくとも1
    つの酸素原子、又は、ポリエーテル鎖、−(R1 −O)
    n −R(ここで、n=1〜10、R=C1-10の直鎖若し
    くは分枝アルキル、R1 =C2-3 の直鎖若しくは分枝ア
    ルキルである。)を有する直鎖又は分枝構造中に2〜1
    0の炭素を有する請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 アリール基が、炭素6員の芳香環、炭素
    10員の芳香族縮合環、及びそれらの混合物からなる群
    から選択される、請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 メタ−若しくはパラ−置換されたアリー
    ル基が、直鎖若しくは分枝構造のC1 〜C10のアルキル
    基、直鎖若しくは分枝構造のC1 〜C10のアルコキシア
    ルキル基、ハロゲン、又は、それらの混合物からなる群
    から選択された基で置換されている、請求項1に記載の
    化合物。
  6. 【請求項6】 パラ−置換されたアリール基のアリール
    基が、炭素6員の芳香環、炭素10員の芳香族縮合環、
    及びそれらの混合物から選択される、請求項5に記載の
    化合物。
  7. 【請求項7】 下記の構造を有する、請求項1に記載の
    化合物。; (R1 )(R2 )(R3 )CO(R4 )N(SF3
    (R5 )OC(R6 )(R 7 )(R8 ) (ここで、R1-3 及びR6-8 は、独立に、H、直鎖若し
    くは分枝のC1 〜C10のアルキル、又は、C6-10のアリ
    ールであり、又、R4-5 は、C2-10の直鎖、若しくは分
    枝アルキルである。)
  8. 【請求項8】 下記の構造を有する請求項7に記載の化
    合物。; R3 OR4 N(SF3 )R5 OR6 (ここで、R3 及びR6 は、独立に、C1 〜C10の直鎖
    若しくは分枝アルキル、又、R4 及びR5 は、直鎖、若
    しくは分枝のC2-10のアルキルである。)
  9. 【請求項9】 下記の構造を有する、請求項8に記載の
    化合物。; CH3 OCH2 CH2 N(SF3 )CH2 CH2 OCH
    3
  10. 【請求項10】 下記の構造を有する、請求項1に記載
    の化合物。 R7 N(SF3 )R8 OR9 (ここで、R7 及びR9 は、独立に、直鎖若しくは分枝
    のC1 〜C10のアルキルであり、又、R8 は、直鎖若し
    くは分枝のC2 〜C10のアルキルである。)
  11. 【請求項11】 下記の構造を有する、請求項1に記載
    の化合物。 R7 N(SF3 )R8 (OR10O)nR9 (ここで、R7 及びR9 は、独立に、直鎖若しくは分枝
    のC1 〜C10のアルキルであり、又、R8 は、直鎖若し
    くは分枝のC2 〜C10のアルキルであり、R10は、C
    2-3 のアルキル、並びに、n=5である。)
  12. 【請求項12】 下記の構造を有する、請求項10に記載
    の化合物。 CH3 N(SF3 )CH2 CH2 OCH3
  13. 【請求項13】 下記の構造を有する、請求項1に記載
    の化合物。 【化2】 (ここで、n=2〜6)
  14. 【請求項14】 下記の構造式を有する、請求項1に記
    載の化合物。 【化3】
  15. 【請求項15】 下記の構造式を有する、請求項1に記
    載の化合物。 【化4】 (ここで、Arは、C6 〜C10のアリール基である。)
  16. 【請求項16】 下記の構造式を有する、請求項1に記
    載の化合物。 【化5】 (ここで、R3 は、C6 〜C10のアリール基であり、n
    =1〜5、R1 及びR2は、独立に、H又はC1-10のア
    ルキル及びXは、0〜3の、O若しくはNR4 の環要素
    置換成分であり、R4 は、H、直鎖若しくは分枝のC
    1-10のアルキルである。)
  17. 【請求項17】 下記の構造式を有する、請求項1に記
    載の化合物。 【化6】 (ここで、R1 及びR2 は、独立に、H、又は、直鎖若
    しくは分枝のC1-10のアルキル基であり、n=1〜5、
    X=0〜3の、O若しくはNR3 の環要素置換成分であ
    り、R3 は、H、直鎖若しくは分枝のC1-10のアルキル
    である。)
  18. 【請求項18】 下記の構造式を有する、請求項1に記
    載の化合物。 【化7】 (ここで、R1 及びR6 は、独立に、直鎖若しくは分枝
    のC1 〜C10のアルキル基であり、R2-5 は、独立に、
    H又は、直鎖若しくは分枝のC1-10のアルキル、m=1
    〜10、n=1〜10、及びp=1〜10である。)
  19. 【請求項19】 下記の構造式を有する、請求項1に記
    載の化合物。 【化8】 (ここで、R1 及びR6 は、独立に、直鎖若しくは分枝
    のC1-10のアルキル基であり、R2-5 は、独立に、H又
    は、直鎖若しくは分枝のC1-10のアルキル、m=1〜1
    0、n=1〜10、及びp=1〜10であり、x=O若しく
    はNR7 の環要素置換成分であり、R7 は、H、直鎖若
    しくは分枝のC1-10のアルキルである。)
  20. 【請求項20】 下記の構造式を有する、請求項1に記
    載の化合物。 【化9】 (ここで、m=1〜10、n=1〜10、R1 及びR2 =独
    立に、H、又は、直鎖若しくは分枝のC1-10アルキルで
    あり、R3 =直鎖若しくは分枝のC1-10のアルキルであ
    り、Xは、O若しくはNR4 の環要素置換成分であり、
    4 は、直鎖若しくは分枝のC1-10のアルキルであ
    る。)
  21. 【請求項21】 アルコキシアルキル基が、式:−(−
    3 −O)−R(ここで、R3 =C2-3 のアルキル、及
    びR4 =C1-10のアルキル、及びn=1〜10であ
    る。)、を有するポリエーテルである、請求項1に記載
    の化合物。
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