JPH11158107A - カルボニル化合物の製造法 - Google Patents

カルボニル化合物の製造法

Info

Publication number
JPH11158107A
JPH11158107A JP33253697A JP33253697A JPH11158107A JP H11158107 A JPH11158107 A JP H11158107A JP 33253697 A JP33253697 A JP 33253697A JP 33253697 A JP33253697 A JP 33253697A JP H11158107 A JPH11158107 A JP H11158107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alcohol
hydrogen peroxide
mmol
acid
carbonyl compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33253697A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Sato
一彦 佐藤
Masao Aoki
昌雄 青木
Junko Takagi
純子 高木
Ryoji Noyori
良治 野依
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP33253697A priority Critical patent/JPH11158107A/ja
Publication of JPH11158107A publication Critical patent/JPH11158107A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/27Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation
    • C07C45/29Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation of hydroxy groups
    • C07C45/294Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation of hydroxy groups with hydrogen peroxide

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルコール類を過酸化水素で酸化するカルボ
ニル化合物の有利な製造法を提供すること。 【解決手段】 アルコール類と過酸化水素とを、タング
ステン酸類および第4級アンモニウム硫酸水素塩の存在
下に反応させることを特徴とするカルボニル化合物の製
造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルコール類の酸化
方法に関し、さらに詳しくは、過酸化水素を酸化剤とす
る優れた収率、優れた選択性を有するカルボニル化合物
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】過酸化水素によるアルコールの酸化方法
としては、タングステン酸ナトリウムとメチルトリオク
チルアンモニウムクロリドからなる触媒系を使用する方
法が知られている(J.Org.Chem.,51,1986,2661-266
3.)。しかしながら溶媒としてジクロロエタンのような
ハロゲン化炭化水素が必要であり、環境汚染の観点から
好ましくない。このようなハロゲン化炭化水素溶媒を使
用しない方法として、メチルトリオクチルアンモニウム
テトラキス(オキソジパーオキソタングスト)リン酸触
媒を使用する方法もあるが(J.Org.Chem.,56,1991,5924
-5931.)、過酸化水素基準の収率が数十%と低く、また
危険性の高いタングステン過酸化物を多量に用いなけれ
ばならないため、効率の良い酸化方法が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはこのよう
な状況に鑑み、ハロゲン化炭化水素溶媒を用いずに過酸
化水素基準の選択率に優れた効率的なアルコールの過酸
化水素酸化を提供することを目的として鋭意検討した結
果、タングステン酸類と第4級アンモニウム硫酸水素塩
共存下に反応させることにより目的を達成できることを
見い出し、本発明を完成させるに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、アル
コール類と過酸化水素とを、タングステン酸類および第
4級アンモニウム硫酸水素塩の存在下に反応させること
を特徴とするカルボニル化合物の製造法を提供するもの
である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明により得られるカルボニル
化合物としては、ケトン類、カルボン酸類、アルデヒド
類であるが、これらは基質であるアルコール類の種類、
用いる過酸化水素の量に対応して決まる。すなわち、2
級アルコール類が基質の場合には、ケトン類が得られ、
1級アルコール類が基質の場合には、基質に対して1.
5モル倍以上の過酸化水素を用いれば主生成物としてカ
ルボン酸類が得られ、基質に対して1.5モル倍未満の
過酸化水素を用いれば主生成物としてアルデヒド類が得
られる。また、分子内に2級アルコールと1級アルコー
ルが共存する場合は、2級アルコールが選択的に酸化さ
れたヒドロキシケトン類が得られる。
【0006】本発明における基質の2級アルコール類として
は、例えば、2−プロパノール、2−ブタノール、2−
ペンタノール、3−ペンタノール、2−ヘキサノール、
3−ヘキサノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノー
ル、4−ヘプタノール、2−オクタノール、3−オクタ
ノール、4−オクタノール、2−ノナール、3−ノナー
ル、4−ノナール、5−ノナール、2−デカノール、3
−デカノール、4−デカノール、5−デカノール、11
−ドデセン−2−オール、1−ドデセン−3−オール、
シクロブタノール、シクロペンタノール、シクロヘキサ
ノール、シクロヘプタノール、シクロオクタノール、シ
クロドデカノール、2−メチルシクロヘキサノール、3
−メチルシクロヘキサノール、4−メチルシクロヘキサ
ノール、2−tert−ブチルシクロヘキサノール、3−te
rt−ブチルシクロヘキサノール、4−tert−ブチルシク
ロヘキサノール、メントール、1,7,7−トリメチル
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オール、5−シ
クロヘキサデセノール、2−メチル−1,3−ヘキサン
ジオール、2−メチル−1,4−ヘキサンジオール、2
−メチル−1,5−ヘキサンジオール、2−エチル−
1,3−ヘキサンジオール、2−エチル−1,4−ヘキ
サンジオール、2−エチル−1,5−ヘキサンジオー
ル、1−フェニルエタノール、1−(2−フルオロフェ
ニル)エタノール、1−(3−フルオロフェニル)エタノ
ール、1−(4−フルオロフェニル)エタノール、1−
(4−クロロフェニル)エタノール、1−(4−ブロモフ
ェニル)エタノール、1−(4−メトキシフェニル)エタ
ノール、1−(4−メトキシカルボニルフェニル)エタノ
ール、1−(4−アセチルフェニル)エタノール、1−
(4−シアノフェニル)エタノール、1−フェニルプロパ
ノールなどが挙げられる。尚、炭素−炭素2重結合を有
する化合物の適用範囲は1置換オレフィンまたは2置換
オレフィンである。
【0007】基質の1級アルコール類としては、例えば、エ
タノール、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペ
ンタノール、1−ヘキサノール、1−ヘプタノール、1
−オクタノール、1−ノナール、1−デカノール、2−
メチル−1−ヘキサノール、3−メチル−1−ヘキサノ
ール、4−メチル−1−ヘキサノール、5−メチル−1
−ヘキサノール、2−エチル−1−ヘキサノール、3−
エチル−1−ヘキサノール、4−エチル−1−ヘキサノ
ール、2,2−ジメチル−1−プロパノール、1,2−
エポキシ−10−デカノール、ベンジルアルコール、2
−フルオロベンジルアルコール、3−フルオロベンジル
アルコール、4−フルオロベンジルアルコール、4−ク
ロロベンジルアルコール、4−ブロモベンジルアルコー
ル、4−メトキシベンジルアルコール、4−メトキシカ
ルボニルベンジルアルコール、4−アセチルベンジルア
ルコール、4−シアノベンジルアルコールなどが挙げら
れる。
【0008】過酸化水素の使用量はケトン類を製造する場
合、2級アルコール類に対して通常0.8〜3モル倍、
好ましくは0.9〜1.3モル倍の範囲である。カルボ
ン酸類を製造する場合、1級アルコール類に対して通常
1.5〜5モル倍、好ましくは2.0〜2.7モル倍の
範囲であり、アルデヒド類を製造する場合、1級アルコ
ール類に対して通常1.5モル倍未満、好ましくは0.
9〜1.3モル倍の範囲である。過酸化水素の濃度は特
に制限はなく、市販の30%水溶液で充分であるが、希
釈して用いてもよい。
【0009】タングステン酸類としては、水中でタングステ
ン酸アニオンを生成する化合物であり、例えば、タング
ステン酸ナトリウム2水和塩、タングステン酸カリウム
2水和塩等のタングステン酸アルカリ、タングステン酸
アンモン、三酸化タングステン、三硫化タングステン、
六塩化タングステン、リンタングステン酸などが挙げら
れるが、タングステン酸ナトリウム2水和塩、タングス
テン酸カリウム2水和塩等のタングステン酸アルカリが
好ましい。タングステン酸類は単独で使用しても、2種
類以上を混合使用してもよい。その使用量は基質のアル
コール類に対して通常0.0001〜5モル%、好まし
くは0.0005〜3モル%の範囲である。
【0010】第4級アンモニウム硫酸水素塩としては、例え
ばテトラメチルアンモニウム硫酸水素、テトラエチルア
ンモニウム硫酸水素、テトラプロピルアンモニウム硫酸
水素、テトラブチルアンモニウム硫酸水素、ベンジルト
リメチルアンモニウム硫酸水素、ベンジルトリエチルア
ンモニウム硫酸水素、ラウリルトリメチルアンモニウム
硫酸水素、ステアリルトリメチルアンモニウム硫酸水
素、ジラウリルジメチルアンモニウム硫酸水素、メチル
トリオクチルアンモニウム硫酸水素、エチルトリオクチ
ルアンモニウム硫酸水素、メチルトリカプリルアンモニ
ウム硫酸水素、N−ラウリルピリジニウム硫酸水素、N
−セチルピリジニウム硫酸水素、 N−ラウリルピコリ
ニウム硫酸水素、 N−セチルピコリニウム硫酸水素、
N−ラウリルキノリウム硫酸水素、 N−セチルキノリ
ウム硫酸水素などが挙げられ、その使用量は基質のアル
コール類に対して通常0.01〜5モル%、好ましくは
0.05〜3モル%の範囲である。
【0011】反応は通常30〜130℃の範囲で行われ、特
に有機溶媒を必要としないが、反応終了後に使用する抽
出溶媒を予め添加して反応を行ってもよい。このような
有機溶媒としては、例えばトルエン、キシレン、エチル
ベンゼンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ヘプタンなどの
脂肪族炭化水素系溶媒などが挙げられる。これらの溶媒
はそれぞれ単独もしくは2種以上を混合して用いられ、
その使用量はアルコール類に対して通常0.5〜10重
量倍、好ましくは1〜5重量倍の範囲である。
【0012】かくして得られるカルボニル化合物としては、
例えば、アセトン、2−ブタノン、2−ペンタノン、3
−ペンタノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、2−
ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−オ
クタノン、3−オクタノン、4−オクタノン、2−ノナ
ノン、3−ノナノン、4−ノナノン、5−ノナノン、2
−デカノン、3−デカノン、4−デカノン、5−デカノ
ン、11−ドデセン−2−オン、1−ドデセン−3−オ
ン、シクロブタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサ
ノン、シクロヘプタノン、シクロオクタノン、シクロド
デカノン、2−メチルシクロヘキサノン、3−メチルシ
クロヘキサノン、4−メチルシクロヘキサノン、2−te
rt−ブチルシクロヘキサノン、3−tert−ブチルシクロ
ヘキサノン、4−tert−ブチルシクロヘキサノン、メン
トン、カンファー、5−シクロヘキサデセノン、2−メ
チル−1−ヒドロキシ−3−ヘキサノン、2−メチル−
1−ヒドロキシ−4−ヘキサノン、2−メチル−1−ヒ
ドロキシ−5−ヘキサノン、2−エチル−1−ヒドロキ
シ−3−ヘキサノン、2−エチル−1−ヒドロキシ−4
−ヘキサノン、2−エチル−1−ヒドロキシ−5−ヘキ
サノン、アセトフェノン、o−フルオロアセトフェノ
ン、 m−フルオロアセトフェノン、 p−フルオロアセト
フェノン、 p−クロロアセトフェノン、 p−ブロモアセ
トフェノン、 p−メトキシアセトフェノン、 p−アセチ
ルアセトフェノン、 p−シアノアセトフェノン、プロピ
オフェノンなどのケトン類、
【0013】酢酸、プロピオン酸、酪酸、ペンタン酸、ヘキ
サン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン
酸、2−メチルヘキサン酸、3−メチルヘキサン酸、4
−メチルヘキサン酸、5−メチルヘキサン酸、2−エチ
ルヘキサン酸、3−エチルヘキサン酸、4−エチルヘキ
サン酸、5−エチルヘキサン酸、2,2−ジメチルプロ
パン酸、9,10−エポキシデカン酸、安息香酸、o−
フルオロ安息香酸、m−フルオロ安息香酸、 p−フルオ
ロ安息香酸、 p−クロロ安息香酸、 p−ブロモ安息香
酸、 p−メトキシ安息香酸、 p−メトキシカルボニル安
息香酸、 p−シアノ安息香酸などのカルボン酸類、
【0014】アセトアルデヒド、プロパナール、ブタナー
ル、ペンタナール、ヘキサナール、ヘプタナール、オク
タナール、ノナール、デカナール、2−メチルヘキサナ
ール、3−メチルヘキサナール、4−メチルヘキサナー
ル、5−メチルヘキサナール、2−エチルヘキサナー
ル、3−エチルヘキサナール、4−エチルヘキサナー
ル、5−エチルヘキサナール、tert−ブチルアセトアル
デヒド、9,10−エポキシデカナール、ベンズアルデ
ヒド、o−フルオロベンズアルデヒド、 m−フルオロベ
ンズアルデヒド、 p−フルオロベンズアルデヒド、 p−
クロロベンズアルデヒド、 p−ブロモベンズアルデヒ
ド、 p−メトキシベンズアルデヒド、 p−メトキシカル
ボニルベンズアルデヒド、 p−シアノベンズアルデヒド
などのアルデヒド類が挙げられる。
【0015】かくして生成した目的のカルボニル化合物は、
反応終了後の混合物を分液、チオ硫酸ナトリウム水洗浄
後、蒸留、再結晶やカラムクロマトグラフィーなどの方
法によって取り出すことができる。
【0016】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、ハロゲン化炭
化水素溶媒を用いずにアルコール類の過酸化水素酸化を
優れた選択性で実施でき、カルボニル化合物、すなわ
ち、ケトン類、カルボン酸類、アルデヒド類を効率良く
製造することができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。 (実施例1)500−mLの四つ口フラスコに、マグネ
ティックスターラー、還流冷却管を装着し、0.507
g(1.54ミリモル)のNa2WO4・2H2O、0.
717g(1.54ミリモル)の[CH3(n−C
8173N]HSO4と95.8g(844ミリモル)
の30%過酸化水素水を仕込む。この2相混合物を室温
で10分間激しく攪拌する。ついで、100g(768
ミリモル)の2−オクタノールを滴下する。滴下後、混
合物を90℃で4時間、1000rpmで攪拌する。反
応後、室温まで冷却し、有機層を分液し100mlの飽
和チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄後、蒸留して2−オ
クタノンを93.9g(収率:95%対2−オクタノー
ル、86%対過酸化水素)得た。 無色液体、bp:173.0−173.3℃
【0018】(実施例2)実施例1において、30%過酸化
水素水を3%過酸化水素水(844ミリモル)に代える
以外は実施例1と同様に行い、2−オクタノンを得た
(収率:95%対2−オクタノール、86%対過酸化水
素)。
【0019】(実施例3)1−Lの四つ口フラスコに、マグ
ネティックスターラー、還流冷却管を装着し、実施例1
の水層(タングステン触媒を含有する)、0.717g
(1.54ミリモル)の[CH3(n−C8173N]
HSO4と95.8g(844ミリモル)の30%過酸
化水素水および実施例1の蒸留残渣(アンモニウム塩を
含有する)を仕込む。この2相混合物を室温で10分間
激しく攪拌する。ついで、100g(768ミリモル)
の2−オクタノールを滴下する。滴下後、混合物を90
℃で10時間、1000rpmで攪拌する。反応後、室
温まで冷却し、有機層を分液し100mlの飽和チオ硫
酸ナトリウム水溶液で洗浄後、蒸留して2−オクタノン
を84.7g(収率:86%対2−オクタノール、78
%対過酸化水素)得た。
【0020】(実施例4)1−Lの四つ口フラスコに、マグ
ネティックスターラー、還流冷却管を装着し、実施例3
の水層(タングステン触媒を含有する)、0.717g
(1.54ミリモル)の[CH3(n−C8173N]
HSO4と95.8g(844ミリモル)の30%過酸
化水素水および実施例2の蒸留残渣(アンモニウム塩を
含有する)を仕込む。この2相混合物を室温で10分間
激しく攪拌する。ついで、100g(768ミリモル)
の2−オクタノールを滴下する。滴下後、混合物を90
℃で24時間、1000rpmで攪拌する。反応後、室
温まで冷却し、有機層を分液し100mlの飽和チオ硫
酸ナトリウム水溶液で洗浄後、蒸留して2−オクタノン
を90.6g(収率:92%対2−オクタノール、84
%対過酸化水素)得た。
【0021】(実施例5)2−オクタノールに代えて4−t
−ブチルシクロヘキサノール(640ミリモル)を用
い、Na2WO4・2H2Oを1.3ミリモル用い、[C
3(n−C8173N]HSO4を1.3ミリモルを用
い、トルエン100mLを用いる以外は実施例1と同様
にして4−t−ブチルシクロヘキサノンを収率96%で
得た。 bp:116.0−118.0℃/20mmHg
【0022】(実施例6)2−オクタノールに代えて(±)
−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプ
タン−2−オール(648ミリモル)用い、 Na2WO
4・2H2Oを1.3ミリモル用い、[CH3(n−C8
173N]HSO4を1.3ミリモルを用い、トルエン1
00mLを用いる以外は実施例1と同様にして(±)−
カンファーを収率84%で得た。 bp:204.0−205.0℃
【0023】(実施例7)2−オクタノールに代えて(−)
−メントール(640ミリモル)用い、 Na2WO4
2H2Oを1.3ミリモル用い、[CH3(n−C
8173N]HSO4を1.3ミリモルを用いる以外は
実施例1と同様にして(−)−メントンを収率93%で
得た。 bp:70.0−72.0℃/1mmHg 立体化学純度:99.3%
【0024】(実施例8)2−オクタノールに代えて2−エ
チル−1,3−ヘキサンジオール(684ミリモル)用
い、 Na2WO4・2H2Oを1.4ミリモル用い、[C
3(n−C8173N]HSO4を1.4ミリモル用い
る以外は実施例1と同様にして2−エチル−1−ヒドロ
キシ−3−ヘキサノンを収率83%で得た。 bp:90.9−99.0℃/1mmHg
【0025】(実施例9)2−オクタノールに代えて1−フ
ェニルエタノール(819ミリモル)用い、Na2WO4
・2H2Oを1.6ミリモル用い、[CH3(n−C8
173N]HSO4を1.6ミリモル用い、反応時間を1
時間とする以外は実施例1と同様にしてアセトフェノン
を収率96%で得た。 bp:85.5−88.0℃/20mmHg
【0026】(実施例10)20−mLの四つ口フラスコ
に、マグネティックスターラー、還流冷却管を装着し、
3.3mg(0.010ミリモル)のNa2WO4・2H
2O、4.7mg(0.010ミリモル)の[CH3(n
−C8173N]HSO4と850mg(7.5ミリモ
ル)の30%過酸化水素水を仕込む。この2相混合物を
室温で10分間激しく攪拌する。ついで、922mg
(5.00ミリモル)の11−ドデセン−2−オールを
滴下する。滴下後、混合物を90℃で3時間、1000
rpmで攪拌する。反応後、室温まで冷却した反応混合
物をGC−IS法で定量したところ、11−ドデセン−
2−オンの収率は、97%で、11,12−エポキシド
デカン−2−オンが0.4%生成した。
【0027】(実施例11)20−mLの四つ口フラスコ
に、マグネティックスターラー、還流冷却管を装着し、
6.6mg(0.020ミリモル)のNa2WO4・2H
2O、18.6mg(0.020ミリモル)の[CH
3(n−C8173N]HSO4と10.2g(15.0
ミリモル)の5%過酸化水素水を仕込む。この2相混合
物を室温で10分間激しく攪拌する。ついで、2.39
g(10.0ミリモル)の5−シクロヘキサデセノール
(E/Z=2/1の混合物)および2mLのトルエンを
添加する。その後、混合物を110℃で10.5時間無
攪拌で保持する。1H NMRによる転換率は100%
であり、選択率は、98%である。反応後、室温まで冷
却し、有機層を分液し3mLの飽和チオ硫酸ナトリウム
水溶液で洗浄した。シリカゲルクロマトグラフィー(B
W820、10:1、ヘキサン−エーテル)処理し、
2.34g(収率:99%)の5−シクロヘキサデセノ
ン( E/Z=2/1の混合物)を無色液体として得
た。また、本反応で1000rpmの攪拌下に実施する
と、5−シクロヘキサデセノンが、91%の収率で得ら
れ、5,6−エポキシシクロヘキサデカノンが4%の収
率で生成する。
【0028】(実施例12)20−mLの四つ口フラスコ
に、マグネティックスターラー、還流冷却管を装着し、
6.6mg(0.020ミリモル)のNa2WO4・2H
2O、9.3mg(0.020ミリモル)の[CH3(n
−C8173N]HSO4と1.13g(10.0ミリ
モル)の30%過酸化水素水を仕込む。この2相混合物
を室温で10分間激しく攪拌する。ついで、1.84g
(10.0ミリモル)の1−ドデセン−3−オールを添
加する。その後、混合物を90℃で3時間、1000r
pmで攪拌する。反応後、室温まで冷却した反応混合物
をGC−IS法で定量した結果、1−ドデセン−3−オ
ンは、収率80%、1,2−エポキシドデカン−3−オ
ンが収率4%、1,2−エポキシドデカン−3−オール
が収率14%であった。
【0029】(実施例13)500−mLの四つ口フラスコ
に、マグネティックスターラー、還流冷却管を装着し、
Na2WO4・2H2O(15ミリモル)、[CH3(n−
8173N]HSO4(15ミリモル)と30%過酸
化水素水(1.92モル)を仕込む。この2相混合物を
室温で10分間激しく攪拌する。ついで、1−オクタノ
ール(768ミリモル)を滴下する。滴下後、混合物を
90℃で4時間、1000rpmで攪拌する。反応後、
室温まで冷却し、有機層を250mlの飽和チオ硫酸ナ
トリウム水溶液で洗浄後、蒸留してオクタン酸を収率8
7%で得た。 bp:93.0−95.0℃/0.5mmHg
【0030】(実施例14)1−オクタノールに代えて2−
エチルヘキサノール(768ミリモル)を用いる以外は
実施例13と同様に行い、2−エチルヘキサン酸を収率
68%で得た。 bp:105.0−110.0℃/2mmHg
【0031】(実施例15)500−mLの四つ口フラスコ
に、マグネティックスターラー、還流冷却管を装着し、
Na2WO4・2H2O(23ミリモル)、[CH3(n−
8173N]HSO4(23ミリモル)と30%過酸
化水素水(2.82モル)を仕込む。この2相混合物を
室温で10分間激しく攪拌する。ついで、2,2−ジメ
チルプロパノール(1130ミリモル)を滴下する。滴
下後、混合物を90℃で4時間、1000rpmで攪拌
する。反応後、室温まで冷却し、有機層を368mlの
飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄後、蒸留して2,
2−ジメチルプロパン酸を収率52%で得た。 bp:72.0−75.0℃/20mmHg
【0032】(実施例16)500−mLの四つ口フラスコ
に、マグネティックスターラー、還流冷却管を装着し、
Na2WO4・2H2O(19ミリモル)、[CH3(n−
8173N]HSO4(19ミリモル)と30%過酸
化水素水(2.31モル)を仕込む。この2相混合物を
室温で10分間激しく攪拌する。ついで、ベンジルアル
コール(925ミリモル)を滴下する。滴下後、混合物
を90℃で4時間、1000rpmで攪拌する。反応
後、室温まで冷却し、有機層を301mlの飽和亜硫酸
ナトリウム水溶液で洗浄後、エタノールから再結晶でし
て安息香酸を収率87%で得た。
【0033】(実施例17)30%過酸化水素水(925ミ
リモル)とし、精製工程を蒸留とする以外は、実施例1
6と同様に行いベンズアルデヒドを収率86%で得た。 bp:75.5−78.0℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 45/29 C07C 45/29 49/04 49/04 A 49/17 49/17 A 49/403 49/403 A 49/437 49/437 49/78 49/78 51/285 51/285 53/126 53/126 53/128 53/128 63/06 63/06 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07D 301/12 C07D 301/12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルコール類と過酸化水素とを、タングス
    テン酸類および第4級アンモニウム硫酸水素塩の存在下
    に反応させることを特徴とするカルボニル化合物の製造
    法。
  2. 【請求項2】アルコール類が、2級アルコール類であ
    り、カルボニル化合物が、ケトン類である請求項1記載
    の製造法。
  3. 【請求項3】アルコール類が、1級アルコール類であ
    り、カルボニル化合物がアルデヒド類またはカルボン酸
    類である請求項1記載の製造法。
  4. 【請求項4】アルコール類が、1級アルコール類であ
    り、過酸化水素の使用量が、1級アルコール類に対し
    て、1.5モル倍未満であり、カルボニル化合物が、ア
    ルデヒド類である請求項1記載の製造法。
  5. 【請求項5】アルコール類が、1級アルコール類であ
    り、過酸化水素の使用量が、1級アルコール類に対し
    て、1.5モル倍以上であり、カルボニル化合物が、カ
    ルボン酸類である請求項1記載の製造法。
  6. 【請求項6】タングステン酸類がタングステン酸アルカ
    リである請求項1〜5のいずれかに記載の製造法。
  7. 【請求項7】反応温度が50〜100℃である請求項1
    〜6のいずれかに記載の製造法。
  8. 【請求項8】過酸化水素の使用量が2級アルコールに対
    して0.9〜1.3モル倍である請求項2に記載のケト
    ン類の製造法。
  9. 【請求項9】過酸化水素の使用量が1級アルコール類に
    対して2.0〜2.7モル倍である請求項5に記載のカ
    ルボン酸類の製造法。
  10. 【請求項10】過酸化水素の使用量が1級アルコール類
    に対して0.9〜1.3モル倍である請求項4に記載の
    アルデヒド類の製造法。
JP33253697A 1997-12-03 1997-12-03 カルボニル化合物の製造法 Pending JPH11158107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33253697A JPH11158107A (ja) 1997-12-03 1997-12-03 カルボニル化合物の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33253697A JPH11158107A (ja) 1997-12-03 1997-12-03 カルボニル化合物の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11158107A true JPH11158107A (ja) 1999-06-15

Family

ID=18256025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33253697A Pending JPH11158107A (ja) 1997-12-03 1997-12-03 カルボニル化合物の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11158107A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003073323A (ja) * 2001-09-04 2003-03-12 Nippon Shokubai Co Ltd 有機化合物の酸化方法
JP2003096016A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Sumitomo Chem Co Ltd カルボニル化合物の製造方法
JP2004331652A (ja) * 2003-04-18 2004-11-25 Sumitomo Chem Co Ltd 金属錯体およびその用途
JP2008156298A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Toyota Motor Corp カルボン酸の製造方法
KR20170131432A (ko) 2015-03-25 2017-11-29 다카사고 고료 고교 가부시키가이샤 메틸멘톨 유도체 및 그것을 함유하는 냉감제 조성물

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003073323A (ja) * 2001-09-04 2003-03-12 Nippon Shokubai Co Ltd 有機化合物の酸化方法
JP2003096016A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Sumitomo Chem Co Ltd カルボニル化合物の製造方法
JP2004331652A (ja) * 2003-04-18 2004-11-25 Sumitomo Chem Co Ltd 金属錯体およびその用途
JP2008156298A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Toyota Motor Corp カルボン酸の製造方法
KR20170131432A (ko) 2015-03-25 2017-11-29 다카사고 고료 고교 가부시키가이샤 메틸멘톨 유도체 및 그것을 함유하는 냉감제 조성물
US10494330B2 (en) 2015-03-25 2019-12-03 Takasago International Corporation Methyl menthol derivative and cooling agent composition containing same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Luzzio et al. Recent applications of oxochromiumamine complexes as oxidants in organic synthesis. A review
Melone et al. Selective catalytic aerobic oxidation of substituted ethylbenzenes under mild conditions
KR101799641B1 (ko) 오존, 단일항 산소 원자 자유 라디칼 또는 히드록실 자유 라디칼을 이용한 카복실산 또는 케톤류의 제조 방법
JP2009079066A (ja) 環状アシルウレア系化合物
Iwahama et al. A direct conversion ofvic-diols into 1, 2-diketones with aqueous hydrogen peroxide catalyzed by peroxotungstophosphate (PCWP)
JPH11158107A (ja) カルボニル化合物の製造法
PAYNE et al. Reactions of Hydrogen Peroxide. II. A Novel Use of Selenium Dioxide as Catalyst for the Ring Contraction of Cycloalkanones to Cycloalkanecarboxylic Acids1
Lee et al. Heterogeneous permanganate oxidations. 5. The preparation of aldehydes by oxidative cleavage of carbon-carbon double bonds
US7169954B2 (en) Method for preparing ruthenium-carrying alumina and method for oxidizing alcohol
Jain et al. Highly efficient and selective oxidation of secondary alcohols to ketones under organic solvent and transition metal free conditions
Lee et al. Bromination of activated arenes by Oxone® and sodium bromide
US7880038B2 (en) Metal catalyst and its use
JP2006327946A (ja) 有機化合物の酸化方法
JP3829190B2 (ja) カルボニル化合物の製造方法
Al-Haq et al. Oxidation of alcohols using cerium (IV) alkyl phosphonate modified silica
JP4126387B2 (ja) アルコールの酸化方法
JP2003128614A (ja) カルボニル化合物の製造方法
JP3345943B2 (ja) ケトンの製造方法
JP2003171333A (ja) ケトン類の製造方法
JP5002877B2 (ja) カルボニル化合物の製造方法
EP1544190B1 (en) Method for producing carboxylic acids
JP4759177B2 (ja) メバロラクトンの製造方法
Shirini et al. ZrCl4/wet SiO2 promoted oxidation of alcohols by (NH4) 2 [Cr2O7] in solution and solvent free condition
Bijudas Selective Oxidation of Benzyl Alcohols by Hydrogen Peroxide under Phase Transfer Catalysis
Choudary et al. Oxidation of secondary alcohols using molecular oxygen and benzaldehyde in the absence of metal catalysts