JPH11157554A - バッグおよびその製造方法 - Google Patents

バッグおよびその製造方法

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JPH11157554A
JPH11157554A JP34060397A JP34060397A JPH11157554A JP H11157554 A JPH11157554 A JP H11157554A JP 34060397 A JP34060397 A JP 34060397A JP 34060397 A JP34060397 A JP 34060397A JP H11157554 A JPH11157554 A JP H11157554A
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opening
bag
notch
bag body
longitudinal direction
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Sada Takahashi
貞 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スーパーその他での買い物に際し、その店の
レジで店員によって一度整理整頓された篭の中の食材等
の購入品を、再びビニール袋等に入れなおすという作業
を全く不要とし、レジで渡されるビニール袋を全く不要
とし、これによって、買い物時間の短縮とゴミの元凶た
るビニール袋の使用を有効に排除し得るバッグを提供す
ること。 【解決手段】 上方に開口部2を備えたバッグ本体1
と、このバッグ本体の開口部2に装備された手提げバン
ド等の移送用保持手段3とを備えている。バッグ本体1
の側面に、開口部2の開口状態を維持しつつ当該開口部
2から底部方向に向かう切り込み4を設ける。そして、
この切り込み4の両端縁に、当該切り込み4を開閉する
ファスナー等の切り込み用開閉手段5を装備したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッグに係り、特
にスーパーその他での買い物に際して多量の品物を収納
するのに好適なバッグに関する。本発明はさらに、当該
をバッグを製造するに好適なバッグ製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スーパーその他の量販店等で
の買い物にあって、料金支払い用のカウンター(レジ)
では、お客が選んだ多量の食材や日曜品(小物の)或い
は衣料品等を篭に入れなおす作業が行われる。これは、
料金の計算の都合と店のサービスの都合もあって、店の
カウンター要員は、極く普通の(しかも店にとっては重
要な)作業の一つとして行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、お客側からみる
と、レジで店員によって一度篭の中に整理整頓された食
材や壜等の購入品を、更に、当該レジで付与されるビニ
ール袋に入れなおすための入れ替え作業が日常的に必要
となっており、特に夕方の混雑時には、その入れ替えの
ための場所の確保に行列ができる等、結構煩わしく、又
時間の損失にもなっている。また、購入品のかかる入れ
替え作業作業は、単に時間の損失が生じるばかりでな
く、店内の混雑を増長する大きな要因となっている。
【0004】更に、店舗の経営者側に立脚するとと、大
量のビニール袋を予め常時準備しなければならず、その
ための経費も商品の価格に上乗せせざるを得ない状態と
なっている。一方、このお客用のビニール袋を商品の販
売時に併せて販売している店舗もある。この場合、お客
側では買い物用の袋を持参しなければ、買い物を行なう
たびに余分な出費を行なわなければならない。
【0005】かかる事態は、一方では店の宣伝媒体とし
てビニール袋を使用する点で営業政策上は重要であろう
が、他方では、明らかにゴミの山造りを増長し,且つビ
ニール公害を増長し,更にはオキシダント公害の元凶に
もなっている点も、否定することはできない。特に、買
い物というのは多数の人が日々行なう極めて日常的なも
のであるから、買い物用のビニール袋の消費は、石油資
源の無駄遣いであるともいえる。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに、スーパーその他の量販店等での買い
物に際し、その店のレジで店員によって一度整理整頓さ
れた篭の中の食材等の購入品を、再びビニール袋等に入
れなおすという作業を全く不要とし、同時にレジで渡さ
れるビニール袋を全く不要とし、これによって、買い物
時間の短縮とゴミの元凶たるビニール袋の使用を有効に
排除し得るバッグを提供することを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、上方に開口部を備えたバ
ッグ本体と、このバッグ本体の開口部に装備された手提
げバンド等の移送用保持手段とを備えたバッグにおい
て、バッグ本体の側面に、開口部の開口状態を維持しつ
つ当該開口部から底部方向に向かう切り込みを設ける。
この切り込みの長さは、バッグ本体の中央部で止めても
或いは底面まで延設してもよい。そして、この切り込み
の両端縁に、当該切り込みを開閉するファスナー等の切
り込み用開閉手段を装備する、という構成を採ってい
る。
【0008】ここで、手提げバンド等の移送用保持手段
は、バッグ本体を手提げにするのに適した長さとするほ
か、肩で保持する物や、上半身で斜めに保持するのに適
した長さとすることができる。また、手提げバンドによ
らず、リュックのように背負う2本のバンドを使用して
もよい。また、バッグ本体を巾着型とするため、移送用
保持手段を開口部を絞って閉じるロープとしてもよい。
【0009】切り込み用開閉手段は、ファスナーの他、
これと同様の開閉を行なうという機能を有する他のもの
を含む。例えば、ベルト、ボタン、バックルなど当業者
が容易に設計変更し得るものや、さらに、係止穴とロッ
クボルト、鈎状部材などである。また、面ファスナー
(マジックテープ)を組み合わせるようにしてもよい。
【0010】この請求項1記載の発明では、切り込み用
開閉手段を開閉操作することにより前述した開口部の大
きさを広げることができ、このため買い物篭等の内部に
配置する場合には当該買い物篭の大きさや深さに合わせ
て開口部の大きさを広げることができ、従って内部に品
物を収納するに際しては都合がよい。また、大きい袋に
例えばミシンなどを入れて運搬しようとした場合、開口
部から当該袋の底部に至るまでミシンを人が保持しなけ
ればならず、重くて大変であるが、本発明によると、予
めバッグの切り込み用開閉手段を操作してバッグを平面
へ展開し、この上にミシンを乗せたのち、ファスナー等
を閉める。これにより、ミシン等の重く大きい物をバッ
グの中に入れる作業が容易となる。
【0011】請求項2乃至3記載の各発明では、前述し
た請求項1記載のバッグにおいて、切り込み部分に、当
該切り込みを跨いで係合離間自在に形成された所定の連
結手段を装備する、という構成を採っている。ここで、
この連結手段は、切り込みの前述した開口部に近接して
若しくは他の箇所に設けてもよい。又、この連結手段
は、複数箇所に設けてもよい。
【0012】このため、この請求項2乃至3記載の各発
明では、前述した請求項1記載の発明と同等に機能する
ほか、連結手段の作用によって、収納した品物の量が多
い場合に生じる切り込み用開閉手段への負担(振動等に
よって内側から開こうとする押圧力に対抗して閉じた状
態を維持しようとする力)を有効に軽減することができ
る。
【0013】請求項4記載の発明では、前述した請求項
1,2又は3記載のバッグにおいて、前述した切り込み
を、バッグ本体の側面の少なくとも二箇所に設ける、と
いう構成を採っている。このため、この請求項4記載の
発明では、前述した請求項1,2又は3記載の各発明と
同等に機能するほか、更に前述した品物の収納作業をよ
り円滑に成し得るという利点がある。
【0014】請求項5記載の発明では、前述した請求項
1,2,3又は4記載のバッグにおいて、前述したバッ
グ本体の開口部を四角形状とすると共に、この四角形状
開口部における一方の対向する端縁の各中央部に、前述
した切り込みを設ける、という構成を採っている。この
ため、この請求項5記載の発明では、前述した請求項
1,2,3又は4記載の各発明と同等の機能を得ること
ができる。
【0015】請求項6記載の発明では、前述した請求項
1,2,3又は4記載のバッグにおいて、バッグ本体の
開口部を四角形状とすると共に、前述した切り込みを複
数設ける。そして、この各切り込みを、前述した四角形
状開口部における一方の対向する端縁の間にあって当該
端縁に沿って形成される中心線を含む面に対して対象位
置に設ける、という構成を採っている。
【0016】このため、この請求項6記載の発明では、
前述した請求項1,2,3又は4記載の各発明と同等の
機能を得ることができるほか、更に対象位置に切り込み
が設けられているので、ファスナー等の切り込み用開閉
手段の操作に際しても取り扱い易いという利点がある。
【0017】請求項7記載の発明では、上方に開口部を
備えた袋状のバッグ本体と、このバッグ本体の開口部に
装備された手提げバンド等の移送用保持手段とを備えた
バッグにおいて、バッグ本体の側面に、前述した開口部
の開口状態を維持しつつ当該開口部から底部方向に向か
う切り込みを設けると共に、この切り込みの両端縁に、
当該切り込みを開閉するファスナー等の切り込み用開閉
機構を装備する。
【0018】そして、この切り込みの前述した開口部側
に、当該切り込みを跨いで所定の係合離間自在に形成さ
れたホック若しくはバンド等の連結手段を装備する、と
いう構成を採っている。
【0019】このため、このようにしても前述した請求
項1記載の発明と同等の機能を得ることができる。
【0020】請求項8記載の発明では、厚手の布地を予
め定められた大きさの角形に切断する切断工程と、この
切断工程によって切断された角形の長手方向の中心部を
バッグ本体の底部に設定すると共に当該中心部の両端側
を第1の側面部に設定する長手方向設定工程と、この長
手方向設定工程に前後して当該長手方向に直交する方向
の布地の両端から中心部の長手方向の長さの略半分の長
さをそれぞれ第2の側面部に設定する他方向設定工程と
を備えている。さらに、第2の側面部と長手方向の中心
部の重なる領域を重ね合わせると共に底部へ縫い合わせ
る等の結合を行なう底部結合工程と、この底部結合工程
に前後して第2の側面部を袋状に立ち上げたときの当接
領域に当該当接領域の上部を開閉するファスナー等の切
り込み用開閉手段を結合する側面部結合工程とを備え
た、という構成を採っている。
【0021】各設定工程によって、角形の布地の各領域
の役割を設定する。これは例えば、図4に示すような位
置関係を記した型紙を用いることで行なう。そして、第
2の側面部と中心部との重なる領域(図4及び図5に示
すイ、ロ、ハ領域)を重ね合わせて底部と結合するた
め、1枚の角形の布地をループ状にすることでバッグ本
体となり、しかも、特別に底部の補強を行なわなくと
も、バッグ本体の底部に必要な強度が与えられる。ま
た、底部が長方形となり布地であってもこの長方形が比
較的強固に維持されるため、店舗に備え付けの買い物籠
に素早く密着させることが可能となる。ここで、図4に
示すような位置関係を記した型紙と、この型紙と関係す
る大きさの角形の布地と、当該型紙によって指定される
長さのファスナー等の切り込み用開閉手段とからなる本
発明によるバッグ用手芸セットは、上記各発明を実施す
るためにのみ使用する物である。
【0022】請求項9記載の発明では、側面部結合工程
によって側面が結合されたことにより形成される当該バ
ッグ本体の開口部に当該バック本体を保持する手提げバ
ンド等の移送用保持手段を結合する保持手段結合工程を
備えた、という構成を採っている。
【0023】請求項10記載の発明では、厚手の布地お
よび移送用保持手段が、布地の間に綿等を挟んで当該綿
が布地中で移動しないように当該布地を縫い合わせたキ
ルティング生地である、という構成を採っている。これ
により、バッグとして良好な強度を保持し、しかも、手
提げバンド部分が布製であると、持ち運びの際にビニー
ルのように手に痛みを与えることがない。また、キルテ
ィング生地であれば洗濯を家庭で容易に行なうことがで
き、取扱が便利で、ビニール製の袋と異なり再利用製が
高い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図5に基づいて説明する。
【0025】まず、図1において、バッグ10は、バッ
グ本体1と手提げバンド3とにより構成されている。バ
ッグ本体1は、上方に長方形状の開口部2を有し、全体
的には袋状に形成されている。また、このバッグ本体1
の素材としては、本実施形態にあっては布を用いている
が、特に布に限定するものではなく、例えば柔らかい革
や、フリースなどであってもよい。バッグを高級感ある
ものとするには、布地の間に綿等を挟んで当該綿が布地
中で移動しないように当該布地を縫い合わせたキルティ
ング生地を使用するとよい。簡易型としては、細あや織
物(ジンズ)を使用するとよい。
【0026】このバッグ本体1の開口部2部分には、移
送用保持手段として一組の布製の手提げバンド3が装着
されている。この手提げバンド3は、通常のバックと同
様に逆U字状に形成され、その各端部が、バッグ本体1
の開口部2の幅の広い一方に側面1Aと他方の側面1B
に分かれて図1に示すように当該バッグ本体1に装着さ
れている。
【0027】ここで、この手提げバンド3については、
エンドレス型に形成された紐を使用し、その中央部を二
列に並べると共に当該紐の中央部を前述したバッグ本体
1の外部底面に固定し、その端部を当該バッグ本体1を
巻くようにしてバッグ本体1の側壁に沿って上方に延設
するように装着したものを使用してもよい。
【0028】バッグ本体1の幅の狭い側面1C,1Dに
は、前述した開口部2の開口状態を維持しつつ当該開口
部2から底部方向に向かう切り込み4が設けられてい
る。この切り込み4は、図1に示すようにバッグ本体1
の側面の内,幅の狭い方の一方1Cと他方の各側面1D
の各中央部に合計2箇所に設けられている。
【0029】即ち、この切り込み4は、バッグ本体1の
四角形状開口部2における一方の対向する端縁の各中央
部に端を発して、当該バッグ本体1の底面に向かって形
成されている。この場合、この切り込み4の長さは、バ
ッグ本体1の中央部で止めても或いは底面まで延設して
もよい。
【0030】そして、この切り込み4の切り口を成す両
端縁には、当該切り込み4を開閉する切り込み用開閉手
段としてのファスナー(通称:チャック)5が装備され
ている。
【0031】このファスナー5については、本実施形態
にあっては、端縁を突き合わせて係合する通常のファス
ナーが使用されているが、切り込み4の端縁部分を延設
して重ね合わせると共に当該重ね合わせ部分に面ファス
ナーを固定装備するようにしたもの(図示せず)であっ
てもよい。
【0032】このため、このファスナー5を開くことに
よってバッグ本体1の開口部2を更に大きく開くことが
可能となっている。バッグ本体1の前述した切り込み4
部分には、当該切り込み4を跨いで係合離間自在に形成
された所定の連結手段6がを装備されている。この連結
手段6は、図1にあってはホックが使用されている。こ
のホック(連結手段6)は、前述した開口部2に近接し
て装備されたている。
【0033】このため、このホックを機能させることに
よって、例えば、図2に示すようにファスナー5部分を
折り畳んだ状態に設定することができ、バッグ本体1を
手提げ態様に変形することができ、持ち運びに便利とな
る。即ち、ホックを機能させることによって、可搬性が
大幅に改善される。
【0034】ここで、連結手段6としては、上述したホ
ック以外に、例えば図3に示すような連結手段7を使用
してもよい。この連結手段7は、二本の短ベルト7A,
7Bと、これらの短ベルト7A,7Bを着脱自在に連結
する連結部材(例えばバックルプレート)7Cとによっ
て構成されている。この場合、連結部材7Cとしては、
中央部に二個の角穴が形成された角形のものが使用され
ているが、形状および連結方法については、これに限定
されるものではない。
【0035】また、図1において、符号9Aは、幅の広
い一方に側面1Aと他方の側面1Bの内側で、手提げバ
ンド3の付け根に設けられたホックを示す。このホック
9Aによって、各側面1A,1Bを閉じることができ、
内部の品物の飛び出しを防止すると共に図2の状態をよ
り安定して得ることができる。即ち、可搬性が改善され
ることとなる。図1では、他方の側面1B側のホック9
Aのみが開示されているが、これと対向する位置に一方
の側面1A側にもこれに連結するホックが装備しされて
いる。
【0036】また、このホック9Aについては、図1に
おける幅の広い一方に側面1Aと他方の側面1B,およ
び幅の狭い一方に側面1Cと他方の側面1Dの各内面側
で前述した開口部2に近い位置にそれぞれ設け、幅の広
い一方の側面1Aと他方の側面1Bの両端部で幅の狭い
一方に側面1Cと他方の側面1Dを着脱自在に連結する
ようにしてもよい。このようにすると、可搬時に生じ易
いバッグ本体1の変形を有効に防止することができ、バ
ッグ本体1内に収納する品物の原型保護に有効となる。
さらに、ホック9Aの取り付け位置を手提げバンドのバ
ッグ本体への取り付け部分とすると、可搬時にバッグ本
体の重量をバッグの形を変形させずに手提げバンドへ導
くことができる。
【0037】次に、バッグ本体1の基本的な加工形成方
法を、図4乃至図6に基づいて説明する。
【0038】図4はバッグ本体1用の一枚の角形布地A
を示す。この角形布地Aの中に書き込んだ点線a及び細
い実線bは、それぞれ折り曲げ予定箇所を示す。ここ
で、点線aの箇所は、凹状に折り曲げる箇所を示す。
又、実線bの箇所は、凸状に折り曲げる箇所を示す。ま
た、記号イ,ロ,ハ,ニ,ホ,ヘ,トは、それぞれ図4
乃至図5における対応する同一箇所を示す。
【0039】この場合、特長とするところは、イ,ロ,
ハ,ニ,ホ,ヘ,トの「ト」の部分が、長方形状の底面
を構成するが、当該底面トの長手の端部がイ〜ヘによっ
て三枚構造に重合されて厚く形成され、これによって底
面部の耐久性が大幅に増大することにある。又、チ,
リ,ヌ,ル,オ,ワの各面が、バッグ本体1の各側面を
構成する部分を示す。
【0040】この内、図1のファスナー5が付される部
分は、例えば、ヌの面とルの面で一方の幅の狭い側面1
Cを構成し、オの面とワの面で他方の幅の狭い側面1D
を構成する。これらヌとルの各面およびオとワの各面に
付された二点鎖線fは、ファスナー5が付される箇所を
示す。符号1A,1Bは、幅の広い側面となる箇所を示
す。図6は、図5を更に立ち上げた状態を示すものであ
る。この図6になると、図1に示すバッグ本体1の輪郭
を把握することができる。
【0041】図4乃至図6を参照して図1に示したバッ
グの製造方法を説明する。まず、キルティング生地など
布地を図4に示すような予め定められた大きさの角形に
切断する(切断工程)。図4に示す図では、左右方向が
長手方向であり、上下方向が長手方向に直交する方向と
なる。次いで、この切断工程によって切断された角形の
長手方向の中心部(イ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘ、ト)をバ
ッグ本体の底部に設定すると共に当該中心部の両端側
(右側はオ、リ、ヌで、左側はワ、チ、ル)を第1の側
面部1Aに設定する(長手方向設定工程)。
【0042】さらに、長手方向に直交する方向の布地の
両端(図4中の上端および下端)から、中心部の長手方
向の長さの略半分の長さをそれぞれ第2の側面部1Cに
設定する(他方向設定工程)。例えば、ルからヌは第2
の側面部1Cの一方となり、ワからオは第2の側面部1
Cの他方となる。ここでは、ル、ヌの図4中の高さは、
底面部トの幅と関係して定めている。最終的には、ルの
右端とヌの左端がトの下端と重なる。
【0043】図5に示すように、第2の側面部と長手方
向の中心部の重なる領域(例えばイロハ)を重ね合わせ
ると共に底部へ縫い合わせる等の結合を行なう(底部結
合工程)。すると、図6に示すように底部トの両端で
は、三角状に3枚の布地が重なりあうようになる。例え
ば、トの上にロが重なり、さらにその上にイおよびハが
重なる。これにより、底部をしっかりと形作り、さらに
底部の強度を増加させ、しかも、図4に示す1枚の布地
からバッグ本体を構成することが可能となる。
【0044】そして、この底部結合工程に前後して第2
の側面部を袋状に立ち上げたときの当接領域(f部分)
に当該当接領域の上部を開閉するファスナー等の切り込
み用開閉手段を結合する(側面部結合工程)。次いで、
バッグの具体例に応じて、バッグ本体の開口部に当該バ
ック本体を保持する手提げバンド等の移送用保持手段を
結合する(保持手段結合工程)。
【0045】さらに、図1に示すようにファスナー5の
下部に当該ファスナーを閉めやすくするための舌12を
付したり、連結手段6を付するようにしてもよい。ま
た、バッグ本体1Aの側面にファスナー付きのポッケを
付したり、飾りボタンを付することなどにより、装飾を
より高めることができる。また、手提げバンド3に代え
てバッグ本体を背負うためのベルトを付するようにして
もよい。この場合、開口部2をより密閉するようにする
とよい。この製造方法によると、バッグを簡単に製造す
ることができるため、家庭での内職とすることができ、
育児を行ないながらの仕事を新たに提供することができ
る。また、この製造方法によると、バッグの量産が容易
となる。
【0046】次に、上記図1に示すバッグの有用性を、
その使用例(図7)に基づいて説明する。
【0047】この図7において、符号11はスーパー等
の店に常備された買い物篭を示す。この買い物篭は、ス
ーパーのレジにて店員が料金を計数する際に同時に商品
を入れ替えるが、この場合の入れ替えられる方の「買い
物篭Z」を示す。そして、この買い物篭Z内に図4に示
す如く、バッグ10をそのファスナー5を開いた状態で
収納する。そして、レジの店員が料金を集計する際に同
時に商品をこの買い物篭Z内のバッグ10内に収納して
もらう。レジ店員のかかる動作は、日常的なものであ
り、とくに何らの不都合はない。
【0048】このため、買い物をしたお客は、レジにて
料金を払った後は、再び商品の入れ替えをする煩わしさ
が全くなくなり、これがため、同時に店内では、商品の
入れ替え台が多くは不要となるばかりでなく、夕方の混
雑時にあっても商品入れ替え台の順番待ち等が全くなく
なり、かかる点において買い物後の店内の渋滞を大幅に
緩和することができ、また、商品を持ち帰るためのビニ
ール袋を全く不要とすることができ、かかる点において
ビニールによるゴミの山を確実に少なくすることができ
且つビニール公害を確実に低減することができる点で、
有効なものである。
【0049】ここで、上記実施形態にあっては、切り込
み4をバッグ本体1の幅の狭い側面1C,1Dに設けた
場合を例示したが、幅の広い側面1A,1Bに切り込み
4を設けてもよい。図8にこれを示す。
【0050】この図8に示す例では、二箇所の切り込み
4をバッグ本体1の幅の広い側面1A,1Bの中央部に
形成した場合を示す。この場合は、ファスナ15を開い
ても開口部2の開く大きさが、手提げバンド3の長さの
範囲に限定され、従って、必要以上に開口部2がばらけ
ないという利点がある。符号15は切り込み用開閉手段
としてのファスナーを示す。また、符号16は、前述し
た連結手段6とほぼ同等に機能する面ファスナーを示
す。その他は、前述した図1の場合と同等に構成されて
いる。
【0051】更に、上記図1および図8の実施形態にあ
っては、切り込み4を二箇所に装備した場合を例示した
が、三箇所であっても、或いは四箇所であってもよい。
【0052】図9では切り込み4を三箇所に設けた場合
を示す。この場合の切り込み4は、バッグ本体1の一方
の幅の狭い側面1Dに一箇所と、幅の広い側面1A,1
Bに各々形成されている。この幅の広い側面1A,1B
における切り込み4は、前述した他方の幅の狭い側面1
Dに近い位置に形成されている。この各切り込み4に
は、ファスナー15と面ファスナー16とが各々ー図8
の場合と同様に形成されている。
【0053】又、図10乃至図11には、四箇所に切り
込み4を設けた場合を示す。この内、図10の場合は、
前述した図1の場合と図8の場合の各手法を重ねた状態
を示す。又、図11の場合は、幅の広い側面1A,1B
のそれぞれ二箇所に切り込み4を設けた場合を示す。こ
の場合も前述した図1,図8乃至図10の場合と同様に
ファスナー15と面ファスナー16とがそれぞれ装備さ
れている。
【0054】これら図10乃至図11の例では、いずれ
も、四角形状に形成された開口部2に端を発する四個の
切り込みを有し、この各切り込みを、四角形状開口部2
における一方の対向する端縁の間にあって当該端縁に沿
って形成される中心線を含む面に対して、面対象の位置
に設けられている。かかる条件下にあっては、前述した
図1の場合も(切り込みは2個であるが)同様に取り扱
うことができる。
【0055】尚、上記各実施形態にあっては、バッグ本
体1の開口部2が長方形状の場合を例示したが、バッグ
本体1の開口部2は、円形状であっても又方形状であっ
てもよい。又、上記各実施形態はバッグについて実施し
た場合を例示したが、これを他のバッグ例えば背負いバ
ッグ等にそっくりそのまま適用してもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これにをスーパー等の量販店で使用するに際し、
店のレジ店員の料金集計動作時に移し変える買い物篭内
に予め上記バッグを開いて収納しておくことにより、当
該レジ店員の日常的な動作の範囲内であるにもかかわら
ず(当該レジ店員の負担を増すことなく)、買い物をし
たお客は、レジにて料金を払った後は、再び商品の入れ
替えをする煩わしさが全くなくなり、これがため、同時
に店内では、商品の入れ替え台が多くは不要となるばか
りでなく、夕方の混雑時にあっても商品入れ替え台の順
番待ち等が全くなくなり、かかる点において買い物後の
店内の渋滞を大幅に緩和することができ、また、商品を
持ち帰るためのビニール袋を全く不要とすることがで
き、かかる点においてビニールによるゴミの山を確実に
少なくすることができ且つビニール公害を確実に低減す
ることができるという従来にない優れたバッグを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の使用状態の例を示す斜視図である。
【図3】図1内に開示したホックに代えて装備される連
結手段の一例を示す説明図である。
【図4】図1内に開示したバッグ本体を形成する布地の
形状の例と折り曲げ箇所の例を示す説明図である。
【図5】図4における布地を幾分折り曲げた状態を示す
説明図である。
【図6】図5における布地を幾分折り曲げた状態をさら
に進めた状態を示す説明図である。
【図7】図1のバッグの典型的な使用例を示す説明図で
ある。
【図8】図1に開示したバッグにおけるファスナーの取
り付け位置を変えた場合の例を示す斜視図である。
【図9】図1に開示したバッグの変形例で、ファスナー
を三個装備した場合の例を示す斜視図である。
【図10】図1に開示したバッグの変形例で、ファスナ
ーを4個装備した場合の例を示す斜視図である。
【図11】図10に開示したバッグにおけるファスナー
の取り付け位置を変えた場合の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 バッグ本体 1A,1B 幅の広い側面 1C,1D 幅の狭い側面 2 開口部 3 手提げバンド等の移送用保持手段 4 切り込み 5 ファスナー等の切り込み用開閉手段 6,7 連結手段 10 バッグ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に開口部を備えたバッグ本体と、こ
    のバッグ本体の前記開口部に装備された手提げバンド等
    の移送用保持手段とを備えたバッグにおいて、 前記バッグ本体の側面に、前記開口部の開口状態を維持
    しつつ当該開口部から底部方向に向かう切り込みを設け
    ると共に、 この切り込みの両端縁に、当該切り込みを開閉するファ
    スナー等の切り込み用開閉手段を装備したことを特徴と
    するバッグ。
  2. 【請求項2】 前記切り込み部分に、当該切り込みを跨
    いで係合離間自在に形成された所定の連結手段を装備し
    たことを特徴とする請求項1記載のバッグ。
  3. 【請求項3】 前記連結手段を、前記切り込みの前記開
    口部に近接して装備したことを特徴とする請求項2記載
    のバッグ。
  4. 【請求項4】 前記切り込みを、前記バッグ本体の側面
    の少なくとも2箇所に設けたことを特徴とする請求項
    1,2又は3記載のバッグ。
  5. 【請求項5】 前記バッグ本体の開口部を四角形状とす
    ると共に、この四角形状開口部における一方の対向する
    端縁の各中央部に、前記切り込みを設けたことを特徴と
    する請求項1,2,3又は4記載のバッグ。
  6. 【請求項6】 前記バッグ本体の開口部を四角形状とす
    ると共に、前記切り込みを複数設け、この各切り込み
    を、前記四角形状開口部における一方の対向する端縁の
    間にあって当該端縁に沿って形成される中心線を含む面
    に対して対象の位置に設けたことを特徴とする請求項
    1,2,3又は4記載のバッグ。
  7. 【請求項7】 上方に開口部を備えた袋状のバッグ本体
    と、このバッグ本体の前記開口部に装備された手提げバ
    ンド等の移送用保持手段とを備えたバッグにおいて、 前記バッグ本体の側面に、前記開口部の開口状態を維持
    しつつ当該開口部から底部方向に向かう切り込みを設け
    ると共に、この切り込みの両端縁に、当該切り込みを開
    閉するファスナー等の切り込み用開閉機構を装備し、 この切り込みの前記開口部側に、当該切り込みを跨いで
    所定の係合離間自在に形成されたホック若しくはバンド
    等の連結手段を装備したことを特徴とするバッグ。
  8. 【請求項8】 厚手の布地を予め定められた大きさの角
    形に切断する切断工程と、この切断工程によって切断さ
    れた角形の長手方向の中心部をバッグ本体の底部に設定
    すると共に当該中心部の両端側を第1の側面部に設定す
    る長手方向設定工程と、この長手方向設定工程に前後し
    て当該長手方向に直交する方向の前記布地の両端から中
    心部の長手方向の長さの略半分の長さをそれぞれ第2の
    側面部に設定する他方向設定工程とを備え、 さらに、前記第2の側面部と前記長手方向の中心部の重
    なる領域を重ね合わせると共に前記底部へ縫い合わせる
    等の結合を行なう底部結合工程と、この底部結合工程に
    前後して前記第2の側面部を袋状に立ち上げたときの当
    接領域に当該当接領域の上部を開閉するファスナー等の
    切り込み用開閉手段を結合する側面部結合工程とを備え
    たことを特徴とするバッグ製造方法。
  9. 【請求項9】 前記側面部結合工程によって前記側面が
    結合されたことにより形成される当該バッグ本体の開口
    部に当該バック本体を保持する手提げバンド等の移送用
    保持手段を結合する保持手段結合工程を備えたことを特
    徴とする請求項8記載のバッグ製造方法。
  10. 【請求項10】 前記厚手の布地および前記移送用保持
    手段が、布地の間に綿等を挟んで当該綿が前記布地中で
    移動しないように当該布地を縫い合わせたキルティング
    生地であることを特徴とする請求項9記載のバッグ製造
    方法。
JP34060397A 1997-11-26 1997-11-26 バッグおよびその製造方法 Withdrawn JPH11157554A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011015786A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Asakura:Kk
FR2986405A1 (fr) * 2012-02-03 2013-08-09 Jean Paul Begouen Amelioration des sacs de courses dans un chariot de grandes surfaces
CN105366224A (zh) * 2014-08-11 2016-03-02 协全商事株式会社 柔性集装袋
JP2022037879A (ja) * 2021-05-24 2022-03-09 株式会社宝島社 買物用バッグ
JP7112044B1 (ja) * 2021-10-20 2022-08-03 みどり 山田 多機能エコバック(登録商標)

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