JPH11157245A - 印刷版用アルミニウム支持体の表面処理方法 - Google Patents

印刷版用アルミニウム支持体の表面処理方法

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JPH11157245A
JPH11157245A JP32681397A JP32681397A JPH11157245A JP H11157245 A JPH11157245 A JP H11157245A JP 32681397 A JP32681397 A JP 32681397A JP 32681397 A JP32681397 A JP 32681397A JP H11157245 A JPH11157245 A JP H11157245A
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JP
Japan
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abrasive
less
resin
aluminum support
printing plate
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JP32681397A
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English (en)
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Toru Yamazaki
徹 山崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 からみと汚れを抑えた良好な印刷性能の支持
体を安価に且つ安定的に製造する印刷版用アルミニウム
板の表面処理方法を提供する。 【解決手段】 ブラシグレインとして研磨材の硬度を従
来より柔らかいものを使用するもので、この研磨材料が
新モース硬度として5未満であり、更に劈開性を有しな
い研磨材料であるプラスチック材料する。また、平均粒
径として5μm以上200μm未満が有効であり、研磨
材スラリー濃度として5重量%以上90重量%未満が望
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷版用アルミニ
ウム支持体の表面処理方法に関し、ランニングコストが
低く、良好な印刷性能を有するアルミニウム支持体の表
面処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平板印刷版用支持体として従来からアル
ミニウム板が広く使用されているが、支持体と感光層の
密着性を良好にし、かつ非画像部に保水性を与えるた
め、支持体の表面を粗面化する、いわゆる、砂目立て処
理がなされている。この砂目立て処理法の具体的手段と
しては、サンドブラスト、ボールグレイン、ワイヤーグ
レイン、ナイロンブラシと研磨剤/水スラリーによるブ
ラシグレイン、研磨剤/水スラリーを表面に高圧で吹き
付けるホーニンググレインなどによる機械的砂目立て方
法があり、塩基又は酸或いはそれらの混合物からなるエ
ッチング剤で表面を粗面化処理する化学的砂目立て方法
がある。また特開昭54−146234号公報及び特開
昭48−28123号公報に記載されている電気化学的
砂目立て方法。例えば特開昭53−123205号、特
公昭57−16918号公報、特開昭62−25117
号各公報に記載されている機械的砂目立て方法と電気化
学的砂目立て方法とを組み合わせた方法。特開昭56−
55261号公報に記載されている機械的砂目立て方法
と鉱酸のアルミニウム塩の飽和水溶液による化学的砂目
立て方法とを組み合わせた方法も知られている。
【0003】しかしながら、ボールグレインの場合用い
られるボールの種類(材質),大きさの選定,研磨の際
の水分の調整等が難しく、又バッチ処理のため生産性が
劣るため、現在では、ほとんど使用されていない。
【0004】又、ワイヤーグレインについても砂目が不
均一になりやすく、現在では殆んど使用されていない。
【0005】更に電気化学的粗面化法では、電解条件の
制御を適切に選定することにより、かなり良好な支持体
を得ることが可能であるが、しかしながら電解処理の電
力消費量が多く、又電解液の廃液処理にも多大な経費が
かかる。さらに支持体の金属組織によりその砂目立て性
が大きくかわる欠点がある。又化学的粗面化の場合も電
気化学的粗面化法と同様に処理液の廃液処理に多大な経
費がかかり、処理に要する時間が長いという欠点があ
る。
【0006】スラリージェット法(特開昭59−214
697号公報、特開昭60−18390号公報、特開昭
60−19593号公報)では、研磨剤微粉末を分散さ
せたスラリーを圧縮空気などでアルミニウム表面に加速
し吹きつける方法のため高圧流体を高速で噴出させる必
要があり、そのための設備も大規模なものとなり、又、
スラリーによる配管類の摩耗,閉塞などのトラブルも多
く、そのために高圧ポンプなどの電力費,設備保全費等
の多大な経費がかかる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ブラシグレイン法で
は、回転しているブラシで研磨材スラリー(一般に火成
岩から得られるパーミス,ピューミサイトと称するも
の,あるいは,水酸化アルミニウム、アルミナなどをア
ルミニウム支持体にブラシによってこすりつけることに
より、連続的に良好な印刷性能の支持体を得ることが可
能である。しかしながら、研磨材が固く、又は往々にし
て3次元方向寸法が鋭角であるものでは支持体に食いこ
んで次工程へ持ち込まれ不具合を発生させる場合があっ
た。又他の方式に比べ支持体の粗面の谷部がかなり深
く、山部が鋭い突起状のバリを形成しており印刷性能の
うちの「汚れ」を悪化させる場合があり、さらに摩耗に
よるブラシの消耗交換,使用済研磨材の処分などによる
多大な経費がかかった。また、水酸化アルミニウムのよ
うにあるていど軟らかく劈開性のものは破壊が早く消費
量が多大となり、経費がかかった。
【0008】本発明の目的は、上記ブラシグレイの問題
点を解決し、「汚れ」がなく「からみ」が良好な印刷性
能の支持体を、安価に安定的に製造する印刷版用アルミ
ニウム板の表面処理方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
解決のため鋭意研究努力した結果,以下の発明により上
記課題を解決することができた。すなわち、 研磨ブラシで研磨材スラリーをアルミニウム支持体
にこすりつけることにより、支持体表面に砂目立てを行
うブラシグレイン表面処理方法において、前記研磨材と
して、プラスチック材料を粉砕したものを用いることを
特徴とする印刷版用アルミニウム支持体の表面処理方
法。 前記研磨材として新モース硬度が5未満のものを用
いることを特徴とする前記に記載の印刷版用アルミニ
ウム支持体の表面処理方法。 前記研磨材の平均粒径が5μ以上200μ未満,研
磨材スラリー濃度を5重量%以上90重量%未満とする
ことを特徴とする前記又は記載の印刷版用アルミニ
ウム支持体の表面処理方法。 によって達成される。
【0010】本発明の特徴としては、ブラシグレインの
研磨材として、プラスチック材料を粉砕したものを用い
ている。これは、研磨材として従来より軟らかいものを
使用するということである。そして、従来はモース硬度
として鉱物関係で用いられる硬さで、10種類の鉱物を
選択し、これで順次ひっかいて傷がつけばその鉱物より
も硬さが低いものとし、かつ従来ではモース硬度5以上
であった。本発明では、更に新モース硬度で5未満にし
たことが特徴である。新モース硬度とは用途が増えたた
め、更に5種類を加え区分を1〜10を7位後15迄設
けたもので、1〜6は旧モース硬度と同一である。新モ
ース硬度2以上5未満とは、2石膏,3方解石,4蛍
石,5燐灰石に相当する硬度のものを言う。
【0011】これらの特性を有する研磨材として、フェ
ノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、アリル樹脂、
フラン樹脂、ポリエステル、アルキド樹脂、エポキシ樹
脂、シリコン樹脂、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリス
チレン、ABS、ビニル樹脂、ブタジエン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリカーボネート、ポ
リアセタール、フッ化樹脂、ポリフェニレンサルファイ
ドなどのプラスチック材料を粉砕したものがあげられ
る。
【0012】次に研磨材の平均粒子径は5μm以上20
0μm未満が有効であり、研磨材スラリー濃度としては
5重量%以上90重量%未満が望ましい。研磨材の平均
粒子径が5μm以上200μm未満であれば、所望の表
面粗さに砂目立てできる。研磨材の平均粒径が5μm未
満であると粗さが不足となり、200μm以上では粗す
ぎた表面となってしまう。研磨材平均粒子径のより好ま
しい範囲は8μm以上100μm未満である。また、研
磨材スラリー濃度が5重量%未満であると表面粗さが不
足となりブラシによる傷がつきやすくなり、90重量%
以上であるとスラリーの取扱いが困難となる。研磨材ス
ラリー濃度が5重量%以上90重量%未満であれば所望
の表面粗さが得られるが、より好ましい範囲は10重量
%以上60重量%未満である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を図面によって説明する。
但し本発明は、本実施態様のみに限られるものではな
い。図−1は、本発明による印刷版用アルミニウム支持
体の表面処理工程の概略側面図である。アルミニウム支
持体1は、パスローラ2に支えられて、研磨ブラシ3と
研磨スラリー材4によって機械的に表面処理が行なわれ
る。研磨材スラリーは、循環ポンプ6によってアルミニ
ウム支持体表面にかけられ研磨ブラシによってアルミニ
ウム支持体にこすりつけられたのち研磨材スラリーもど
りライン7を経て循環タンク5に戻る。ブラシグレイン
による表面処理では、表面処理に使われた研磨材スラリ
ーは、そのままにしておくと粒径が小さくなり表面処理
ができなくなるため新しい粒体研磨材12と水13が循
環タンク5に補給される。それによって研磨材スラリー
の一部がオーバーフロータンク5aに流れ、その研磨材
をサイクロン8により分類して粒径の大きい研磨材は、
循環タンク5へ返送され、粒径の小さい研磨材スラリー
は研磨材スラリー排出ライン10を経て系外へ排出され
る。排出された研磨材は、遠心分離機11で固液分離さ
れ使用済粒径の小さい研磨材14は粒体として取り出さ
れ処理される。
【0014】
【実施例】本発明の表面処理方法の1実施例を以下に述
べる。図1に示した表面処理工程において研磨材とし
て、実施例1:硬質塩化ビニルを粉砕したもの(新モー
ス硬度2),実施例2:メラミン樹脂を粉砕したもの
(新モース硬度3),比較例1:水酸化アルミニウム
(新モース硬度3),比較例2:アルミナ(新モース硬
度12)および比較例3:パーミス(新モース硬度5)
を用い、印刷版用アルミニウム支持体の表面処理をおこ
なった。その時の粒状と印刷性能の関係を表1に示す。
尚、この際の表面処理条件としては、 アルミニウム板巾=400mm 処理スピード =10m/分であった。
【0015】
【表1】
【0016】表1に示すように、実施例−1,−2で
は、「汚れ」、「からみ」について優良である性能を備
え、且つ消費量を低く抑えることができる。一方、プラ
スチック材以外の比較例−1,−2,−3では「汚
れ」、「からみ」について優良又は良であるが、消費量
を低く抑えることができない。
【0017】
【発明の効果】本発明の表面処理方法によってブラシグ
レイン法の欠点が改善され、からみと汚れの品質が良化
されて印刷性能の大巾な向上が達成され、また、研磨材
の消費量を大幅に低減でき、ランニングコストを低くで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面処理工程の概略側面図
【符号の説明】 1 アルミニウム支持体 2 パスローラ 3 研磨ブラシ 4 研磨材スラリー 5 循環タンク 5a オーバフロータンク 6 循環ポンプ 7 研磨材スラリーもどりライン 8 サイクロン 9 ポンプ 10 研磨材スラリー排出ライン 11 遠心分離機 12 新粒体研磨材 13 水 14 使用済の粒径の小さい研磨材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨ブラシで研磨材スラリーをアルミニ
    ウム支持体にこすりつけることにより、該支持体表面に
    砂目立てを行なうブラシグレイン表面処理方法におい
    て、前記研磨材として、プラスチック材料を粉砕したも
    のを用いることを特徴とする印刷版用アルミニウム支持
    体の表面処理方法。
  2. 【請求項2】 前記研磨材の平均粒径が5μ以上200
    μ未満,研磨材スラリー濃度を5重量%以上,90重量
    %未満とすることを特徴とする請求項1に記載の印刷版
    用アルミニウム支持体の表面処理方法。
  3. 【請求項3】 前記研磨材として新モース硬度が5未満
    のものを用いることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の印刷版用アルミニウム支持体の表面処理方法。
JP32681397A 1997-11-27 1997-11-27 印刷版用アルミニウム支持体の表面処理方法 Pending JPH11157245A (ja)

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ID=18192002

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JP32681397A Pending JPH11157245A (ja) 1997-11-27 1997-11-27 印刷版用アルミニウム支持体の表面処理方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011105929A (ja) * 2009-10-23 2011-06-02 Jnc Corp 硬化性樹脂組成物及び光学フィルム

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