JPH11156749A - 鉄筋結束機におけるワイヤのねじ切れ防止方法 - Google Patents
鉄筋結束機におけるワイヤのねじ切れ防止方法Info
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- JPH11156749A JPH11156749A JP9347135A JP34713597A JPH11156749A JP H11156749 A JPH11156749 A JP H11156749A JP 9347135 A JP9347135 A JP 9347135A JP 34713597 A JP34713597 A JP 34713597A JP H11156749 A JPH11156749 A JP H11156749A
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- E04G21/12—Mounting of reinforcing inserts; Prestressing
- E04G21/122—Machines for joining reinforcing bars
- E04G21/123—Wire twisting tools
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Abstract
のねじ切れを確実に防止することができる鉄筋結束機に
おけるワイヤのねじ切れ防止方法。 【解決手段】結束用ワイヤを結束機本体の前方に送り出
して交差した鉄筋の周囲に巻き付けた後、捩り用モータ
1で駆動された捩り用フックで捩って結束する鉄筋結束
機において、上記モータ1の電圧について捩り始めから
ピーク電圧よりも低い一定の電圧に達するまでの時間を
算出し、その後に単位時間毎に電圧を計測してピーク電
圧を監視するに当たり、上記の算出時間が基準時間より
も短いときに電圧を計測する単位時間を基準時間よりも
長いときの単位時間よりも短くしてピーク電圧を監視
し、ピーク電圧を検出したときにはモータ1の電流をオ
フし、単位時間が短いときはさらにモータ1にブレーキ
をかける。
Description
たワイヤを捩る際にねじ切れてしまうのを防止する鉄筋
結束機におけるワイヤのねじ切れ防止方法に関する。
ートを施工する場合は、縦横に交差した鉄筋を結束した
後にコンクリートを打設するが、最近は鉄筋の結束は鉄
筋結束機によって行われるようになっている。この鉄筋
結束機は図8に示すように、メインスイッチ10を入れ
ておき、結束時にトリガレバー11を引き操作すること
によりワイヤ12が送り出され、ガイドアーム13から
ループ状に送り出して鉄筋14の交差部に巻き掛けた
後、ワイヤループ15の一部を捩り用モータ16で駆動
された捩り用フック17で掴んで捩り回転することによ
って結束するものである。そして、捩り時にワイヤがね
じ切れるのを防止するため、特願平8ー220520号
に係る発明では、モータのトルク(駆動電流)を捩りの
作動開始から監視し、トルクのピークを検出した時点で
上記捩り用モータを停止して捩り締めを終了させるよう
にした。
のピークで捩り用モータを停止する方法によっても、ワ
イヤのねじ切れを確実に防止することはできなかった。
なぜならば、トルクのピークは実際には4ms間隔で電圧
変化を監視して計測していたので、計測直後にピークが
きたときは、さらに4ms経過後の次の計測でピークが確
認され、その時点で捩り用モータをオフしても、モータ
にはイナーシャが作用するから、すぐに停止することは
できない。このイナーシャによる回転分は捩りが継続す
るので、ワイヤがねじ切れてしまうことがあるからであ
る。特に、ワイヤの長さは鉄筋径に関係しないから、鉄
筋径が大きい場合(後述の図2(a) の場合)、ワイヤの
捩り部分は小さくならざるを得ず、捩り過ぎによる力を
吸収することができないため、ねじ切れてしまいやす
い。
り用モータの回転速度が大きいので、イナーシャも大き
く、ワイヤのねじ切れが発生しやすい。
けでなく、電圧が高いときと低いときとでワイヤのねじ
切れの発生率が異なり、捩り用モータの制御を固定する
ことができなかった。
小や電圧の高低に関係なく、ワイヤのねじ切れを確実に
防止することができる鉄筋結束機におけるワイヤのねじ
切れ防止方法を提供することをその課題とする。
め、本発明に係る鉄筋結束機におけるワイヤのねじ切れ
防止方法は、結束用ワイヤを結束機本体の前方に送り出
して交差した鉄筋の周囲に巻き付けた後、捩り用モータ
で駆動された捩り用フックで捩って結束する鉄筋結束機
において、上記捩り用モータの電圧について捩り始めか
らピーク電圧よりも低い一定の電圧に達するまでの時間
を算出し、その後に単位時間毎に電圧を計測してピーク
電圧を監視するに当たり、上記の算出時間が基準時間よ
りも短いときに電圧を計測する単位時間を上記基準時間
よりも長いときの単位時間よりも短くしてピーク電圧を
監視し、ピーク電圧を検出したときには捩り用モータの
電流をオフするとともに、上記単位時間が短いときはさ
らに捩り用モータにブレーキをかけることを特徴とす
る。
と、まず鉄筋結束機によりワイヤのねじ切れの原因につ
いて実験を繰り返した結果、鉄筋の径が大きいときの方
が小さいときよりもねじ切れの発生率が高く、また電圧
が高いときの方が低いときよりもねじ切れの発生率が高
いことが判明した。
ワイヤがねじ切れるのは、捩りトルクのピーク電圧の値
を検出して捩り用モータを停止しても、回転のイナーシ
ャにより捩り用フックが回転し続けるためであることが
分かった。すなわち、ワイヤの送り長さは一定であるた
め、図1(a) のように鉄筋aの径が大きいときは、同図
(b) のように鉄筋aの径が小さいときに比べてワイヤb
の捩りの分の長さが短い。このため、鉄筋aの径が小さ
いときは、ワイヤbの捩り分も長いので、イナーシャに
よる捩り用モータの余分な回転を吸収することができる
が、これに対し、鉄筋aの径が大きいときは、ワイヤb
の捩り分は短くなるので、モータの余分な回転を吸収す
ることができない。同様に、電圧が高いときは低いとき
に比べて捩り用モータの回転が速く、イナーシャも大き
い。このように、捩り用モータのイナーシャによる回転
がねじ切れの原因であった。
鉄筋aの径が大きいか小さいかを分別し、それにしたが
って鉄筋径が大きい場合に捩り用モータの停止を特別に
制御すればよいということになる。
径が異なる場合についてワイヤの捩りによる収束時間を
計測した。なお、鉄筋径は図2(a) のように交差した鉄
筋a1、a2の径が各10mmの場合、同図(b) のように
一方a1の径が13mmで他方a2の径が16mmの場合、
また同図(c) のように一方a1の径が10mmで他方a2
の径が13mm3本の場合である。計測の結果は図3のよ
うになった。上記図3において、0.8Vの線が0.1
8秒〜0.19秒で折れ線に交わる点Pは捩り用フック
でワイヤのループを掴み始めたところであり、上記の点
Pを起点として検出値が1.7Vに達するまでの時間 t
1、 t2、 t3 を計測することにより、鉄筋径の大小を判別
することができる。これによれば、ワイヤの収束時間は
鉄筋径が大きい場合よりも小さい場合の方がより長くか
かることが明らかである。なお、1.7Vという値はピ
ーク電圧に達する前の1つの検出値であり、鉄筋径が判
別できるものであれば必ずしもこの値に限定する必要は
なく、その前後であってもよい。なお、同様の実験を電
圧が定電圧8Vの場合と12Vの場合についても計測し
た。
0mm)で電圧が異なる場合(定電圧8V、10V及び1
2V)についてワイヤの捩りによる収束時間を計測した
ところ、図4のようになった。これによれば、ワイヤの
収束時間は電圧が高い場合よりも低い場合の方がより長
くかかることがわかるが、さらに0.8Vの基準点から
1.7Vに達するまでの時間t4、 t5、 t6を計測すること
により、電圧の高低を判別することができる。なお、同
様の実験を交差した鉄筋aの径が一方が13mmで他方が
16mmの場合及び一方が10mmで他方が13mm3本等の
各場合についても計測した。
のときに各鉄筋径が0.8Vから1.7Vに達するまで
の時間をプロットすると図5のようになった。さらに、
電源電圧でなく鉄筋結束機に用いられるバッテリ電圧の
8.9V、9.4V及び10Vで計測したところ、点線
に示された結果が得られた。
圧使用時の計測によれば、最も低い電圧8.9Vのとき
に、鉄筋径が最小のものの次に大きい鉄筋で0.8Vか
ら1.7Vに達するまでの時間が最も遅かったものは
0.1782秒であった。これに少しの余裕を持たせ、
0.19秒を基準とすれば、バッテリによる通常の使用
電圧においては、それよりも時間が長いものは鉄筋径が
小さく、それよりも時間が短いものは鉄筋径が大きいと
判別することができる。
には、図6に示されるように、上記鉄筋結束機に捩り用
モータ1の駆動電流に基づいて電圧を計測する計測手段
2と、計測手段2の計測結果から結束終了のタイミング
を判断し、モータ1を停止して結束を終了させる制御手
段3とを設ければよい。なお、電池パック4から供給さ
れる電圧はDCーDCコンバータによって上記制御手段
3を作動させる電圧に変換するようにする。
され、モータ1の駆動電流を計測し、これに基づいて監
視するもので、抵抗素子で構成され、この抵抗素子の端
子電圧から回路を流れる駆動電流を求め、これを電圧に
置き換えて監視するようにすればよい。計測手段2で計
測した計測結果は逐一制御手段3に入力される。
し、内蔵したメモリに常駐している制御プログラムに基
づいて計測手段2から入力された捩り用モータ1の電圧
を監視する。
するため、図7に示すように、捩り始めの0.8Vの信
号が入力されたときにタイマをスタートさせ、ピーク電
圧よりも低い一定の電圧(1.7V)に達したときの入
力信号を読み取って0.8Vから1.7Vに達するまで
の時間を算出し、その時間を基準の時間と比較して鉄筋
の径の大小を判別することができる。その後、単位時間
毎に電圧を計測してピーク電圧を監視するに当たり、上
記の算出時間が基準時間(0.19秒)よりも長いか短
いかによって処理を分ける。
までの算出時間が基準時間(0.19秒)よりも長いと
き、つまり鉄筋径が小さいと判断したときは、前掲の特
願平8ー220520号に係る発明と同様に、上記制御
手段3によって捩り用モータ1の電圧を従来と同じく比
較的長い4msという単位時間ごとに計測してピーク電圧
を監視し、その変化率がマイナスに切り換わった時点で
電圧がピークになり鉄筋の結束力が最大になったと判断
して結束終了信号を出力し、捩り用モータ1の電気回路
に直列接続されているスイッチをオフして電気回路を遮
断し、上記モータ1を停止する。
るまでの算出時間が基準時間(0.19秒)よりも短い
とき、つまり鉄筋径が大きいと判断したときは、上記制
御手段3によって電圧を鉄筋径が小さいときよりも短い
2.4msという単位時間毎に計測し、電圧がピークにな
ったことを検出した時点で上記モータ1の電流をオフ
し、かつ捩り用モータ1に急ブレーキをかけるように制
御する。急ブレーキはモータ1の逆起電力を利用するな
ど、適宜の手段によればよい。
2.4msは1つの例であって、これに限定されるもので
はない。
10V近傍にあるとき、あるいは8V程度に下がったと
きには0.19秒を鉄筋径の大小を分ける完全な基準値
とすることはできない。すなわち、バッテリ電圧が10
V付近のときは鉄筋径の小さいものの一部が大きいもの
と判断される可能性がある。しかし、この場合はねじ切
れやすい鉄筋径の大きいものとして処理されるので、ね
じ切れはなお良好に防止される。また、バッテリ電圧が
8V以下のときは、鉄筋径の大きいものの一部が小さい
ものと判断される可能性があり、この場合は鉄筋径の小
さいものとして処理される。しかし、前述のように電圧
が低いときはイナーシャが小さいので、ねじ切れは防止
できる。したがって特に問題はない。
方法は、捩り用モータの電圧について捩り始めからピー
ク電圧よりも低い一定の電圧に達するまでの時間を算出
してその基準時間よりも長いものと短いものとに分け、
それぞれに応じて捩り用モータの計測時間とブレーキに
よる処理を変えることにしたものであり、鉄筋径の大小
や電圧の高低に関係なくワイヤのねじ切れを確実に防止
することができる。
のと大きいものの2種類に分別しているが、これを3種
類以上に分別してそれぞれに適するように制御する構成
であってもよい。
図
図
特性図
明図
Claims (1)
- 【請求項1】 結束用ワイヤを結束機本体の前方に送り
出して交差した鉄筋の周囲に巻き付けた後、捩り用モー
タで駆動された捩り用フックで捩って結束する鉄筋結束
機において、 上記捩り用モータの電圧について捩り始めからピーク電
圧よりも低い一定の電圧に達するまでの時間を算出し、
その後に単位時間毎に電圧を計測してピーク電圧を監視
するに当たり、上記の算出時間が基準時間よりも短いと
きに電圧を計測する単位時間を上記基準時間よりも長い
ときの単位時間よりも短くしてピーク電圧を監視し、 ピーク電圧を検出したときには捩り用モータの電流をオ
フするとともに、上記単位時間が短いときはさらに捩り
用モータにブレーキをかけることを特徴とする鉄筋結束
用ワイヤのねじ切れ防止方法。
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---|---|---|---|
JP34713597A JP3598786B2 (ja) | 1997-12-02 | 1997-12-02 | 鉄筋結束機におけるワイヤのねじ切れ防止方法 |
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1997
- 1997-12-02 JP JP34713597A patent/JP3598786B2/ja not_active Expired - Fee Related
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