JPH11156569A - レーザ加工装置における加工点指示用レーザ光の照射制御方法 - Google Patents

レーザ加工装置における加工点指示用レーザ光の照射制御方法

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JPH11156569A
JPH11156569A JP9323029A JP32302997A JPH11156569A JP H11156569 A JPH11156569 A JP H11156569A JP 9323029 A JP9323029 A JP 9323029A JP 32302997 A JP32302997 A JP 32302997A JP H11156569 A JPH11156569 A JP H11156569A
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徳二 奥村
Hiroki Hashimoto
裕樹 橋本
Kensaku Kaneyasu
健策 金安
Yoshiharu Sakai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザ加工用ティーチングデータの適否を確認
するティーチング動作確認時において、光軸上に配置さ
れたレーザポインタから発生される低出力の可視レーザ
光である加工点指示用レーザ光の被加工物上の移動が、
加工移動のための移動であるのか、加工を行わない単に
移動のみのための移動であるのかを区別する。 【解決手段】ティーチング動作確認時において、被加工
物12上、実線で示す加工移動のための移動である場合
には、加工点指示用レーザ光を連続照射状態として輝点
であるツール中心点TCPを移動させ、点線で示す単に
移動のみのための移動である場合には、加工点指示用レ
ーザ光を照射しない状態、換言すれば、ツール中心点T
CPが見えない状態で移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザ発振器か
ら出射されたレーザ光を加工ヘッドに導入し、被加工物
に前記レーザ光を走査させて加工を行うレーザ加工装置
に適用して好適なレーザ加工装置における加工点指示用
レーザ光の照射制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被加工物にレーザ光を照射
し、被加工物を加熱して蒸発あるいは溶融させることに
より、切断や溶接等の加工を行うレーザ加工方法が知ら
れている。このとき使用されるレーザ加工装置は、レー
ザ発振器から出射されたレーザビームを加工ヘッドに導
入し、この加工ヘッドに配設されている焦点距離調節手
段、走査手段を介して前記被加工物に前記レーザ光を集
束させるように構成されている。
【0003】例えば、自動車の製造ラインにおいて、レ
ーザ加工装置を溶接ロボットとして使用とする場合に
は、実際の溶接作業に先立ち、前記溶接ロボットに対し
て被加工物上のレーザ光照射点の移動経路を教示してコ
ンピュータ(コントローラ)に記憶させる、いわゆるテ
ィーチング動作(ティーチング作業)が必要とされる。
【0004】ティーチング作業時においては、実加工の
際に使用されるCO2 レーザ等の高出力のレーザ光(加
工用レーザ光という。)ではなく、半導体レーザ等の低
出力の可視光のレーザ光(加工点指示用レーザ光とい
う。)を使用することが考えられる。このティーチング
動作時には、加工点指示用レーザ光が移動経路(加工の
ための移動経路と移動のみのための移動経路を含む。)
上を連続的に照射するように制御される。
【0005】そして、ティーチング動作の終了後に、コ
ンピュータに記憶されたレーザ光照射点の移動経路の適
否を確認するために、教示された移動経路上を加工点指
示用レーザ光により連続的に照射して確認するティーチ
ング動作確認作業を行うことが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ティー
チング動作確認作業において、加工点指示用レーザ光が
被加工物を連続的に照射するように制御した場合、加工
移動のための照射であるのか、単に移動のみのための照
射であるのかの判断ができないという問題が認識され
た。
【0007】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、ティーチング動作確認時において、加
工用レーザ光による加工部位であるかどうかを簡単に判
断することを可能とするレーザ加工装置における加工点
指示用レーザ光の照射制御方法を提供することを目的と
する。
【0008】また、この発明は、ティーチング動作確認
時において、加工移動のための照射であることを明確に
区別することを可能とするレーザ加工装置における加工
点指示用レーザ光の照射制御方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明では、レーザ加
工装置のティーチング動作確認時に、加工点指示用レー
ザ光による被加工物に対する照射様式を、被加工物の加
工部位と非加工部位とにおいて変えるようにしている。
【0010】このため、ティーチング動作確認時におい
て、加工点指示用レーザ光の照射部位における照射様式
を確認することで、その照射部位が加工用レーザ光によ
る加工部位であるかどうかを簡単に判断することができ
る。換言すれば、ティーチング動作確認時において、加
工移動のための照射であるかどうかを明確に区別するこ
とができる。
【0011】例えば、レーザ加工装置のティーチング動
作確認時に、被加工物の加工部位上では加工点指示用レ
ーザ光の照射様式を連続照射として被加工物を連続的に
照射し、非加工部位上では加工点指示用レーザ光の照射
様式を非照射として被加工物を照射しないように制御す
ることで加工部位であるかどうかを簡単に判断すること
ができる。この場合、非加工部位上では前記加工点指示
用レーザ光の照射様式を点滅照射として被加工物を点滅
レーザ光により照射するようにしても、加工部位と非加
工部位とを明確に区別することができる。
【0012】必要性に応じて、加工部位と非加工部位に
対して、連続照射、点滅照射および非照射の組み合わせ
を変えて照射するようにしてもよい。すなわち、加工部
位を連続照射とするときには非加工部位を点滅照射また
は非照射とし、加工部位を点滅照射するときには非加工
部位を連続照射または非照射とし、加工部位を非照射と
するときには非加工部位を連続照射または点滅照射とす
るように制御することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0014】図1は、この発明の一実施の形態が適用さ
れた製造ライン10の模式的構成を示している。
【0015】この製造ライン10は、基本的には、自動
車等の被加工物12の搬送制御等をも含む製造ライン1
0の全体的な制御装置であるマスタコントローラ14
と、このマスタコントローラ14により起動されるレー
ザ制御装置(レーザコントローラ)を兼用するロボット
コントローラ16と、このロボットコントローラ16に
より動作が制御される溶接ロボット18と、レーザ発振
器50が搭載されたレーザ制御盤20とから構成され
る。
【0016】ロボットコントローラ16は、演算制御機
能を有する中央処理装置であるCPU22を有し、この
CPU22に対してバス24を介して制御プログラムが
格納されたROM(読出専用メモリ)25、一時的に使
用される記憶手段としてのRAM(ランダムアクセスメ
モリ)26が接続されるとともに、ティーチングデータ
等を記憶する大容量記憶装置としてのハードディスク装
置28がインタフェース30を介して接続されている。
【0017】バス24には、インタフェース32、3
4、36および通信線を介してそれぞれマスタコントロ
ーラ14、溶接ロボット18、ティーチング動作等を行
うためのティーチングボックス38が接続されている。
【0018】さらに、バス24には、インタフェース4
0を介して溶接ロボット18の動作様式を切り換えるた
めに、任意の1つの押しボタンのみを選択して押す(オ
ン状態にする)ことの可能な4連の押しボタンスイッチ
である動作様式切換スイッチ42が接続されている。動
作様式切換スイッチ42は、ロボットコントローラ16
のパネル面に取り付けられている。動作様式としては、
動作様式切換スイッチ42A、42B、42C、42D
のそれぞれのオン状態に対応して、溶接ロボット18が
非動作状態となるオフ動作(非動作)様式、ティーチン
グデータを得るためのティーチング動作様式、得られた
ティーチングデータの適否を判断するためのティーチン
グ動作確認様式、確認されたティーチングデータに基づ
き実際にレーザ光Lにより被加工物12を溶接加工する
ための溶接動作様式を選択することができる。
【0019】さらにまた、バス24には、動作様式切換
スイッチ42によりティーチング動作確認様式が選択さ
れているとき、換言すれば、動作様式切換スイッチ42
Cがオン状態にされているときにのみ有効となる加工点
指示用レーザ光Lp(後述する)の照射様式を切り換え
る連動の押しボタンスイッチである照射様式切換スイッ
チ43がインタフェース45を介して接続されている。
前記動作様式切換スイッチ42と同様に、照射様式切換
スイッチ43もロボットコントローラ16のパネル面に
取り付けられており、一方の照射様式切換スイッチ43
Aがオン状態とされているときには、加工部位が加工点
指示用レーザ光Lpにより連続照射され、非加工部位が
非照射とされる照射様式Aとされ、他方の照射様式切換
スイッチ43Bがオン状態とされているときには、加工
部位が加工点指示用レーザ光Lpにより連続照射され、
非加工部位が点滅照射とされる照射様式Bとされる。
【0020】溶接ロボット18の図示していないアーム
の先端部に取り付けられている加工ヘッド52は、走査
光学系56と、この走査光学系56を駆動するための光
学系駆動モータ58とを備える。走査光学系56は、光
学系駆動モータ58により駆動されて、CO2 レーザ発
振管を有するレーザ発振器50から出力されレーザシャ
ッタ54を介して導入される高出力のレーザ光(加工用
レーザ光でありこの実施の形態では溶接用レーザ光)L
1または半導体レーザを有するレーザポインタ62から
導入される低出力の可視レーザ光である加工点指示用レ
ーザ光Lpを被加工物12上で走査させる。この場合、
走査と同時にレーザ光L1、Lp(区別して説明する必
要がない場合には、参照符号をLとする。)は、被加工
物12上のツール中心点(加工点)TCPが焦点(集束
点)となるように加工ヘッド52により調整される。
【0021】加工ヘッド52によるレーザ光Lの走査と
焦点調整は、後述するように、ロボットコントローラ1
6のバス24に接続されたインタフェース60を通じて
行われる。
【0022】加工点指示用レーザ光Lpを出射するため
のレーザポインタ62が、ロッド66に取り付けられて
いる。ロッド66の矢印D方向または矢印U方向への伸
縮は、溶接ロボット18に取り付けられたポインタ制御
回路64に含まれる図示していないサーボモータが、ロ
ボットコントローラ16のバス24に接続されたインタ
フェース68を介して制御されることで制御される。ロ
ッド66が矢印D方向に伸ばされたとき、レーザポイン
タ62から出力される加工点指示用レーザ光Lpの光軸
が加工用の高出力のレーザ光L1の光軸と同軸上にされ
る。
【0023】レーザポインタ62は、ロボットコントロ
ーラ16からインタフェース68を介しポインタ制御回
路64を通じて、その発光様式(被加工物12上で考慮
すれば照射様式)が制御される。この実施の形態におい
て、レーザポインタ62の発光様式(照射様式)は、一
定出力のレーザ光Lpによる連続発光(連続照射)様
式、出力の強弱を変調する点滅発光(点滅照射)様式お
よび非発光(非照射)様式である。この場合、動作様式
切換スイッチ42Aがオン状態とされるオフ動作様式ま
たは動作様式切換スイッチ42Dがオン状態とされる溶
接動作様式においては、発光様式が非発光様式とされ
る。また、動作様式切換スイッチ42Bがオン状態とさ
れるティーチング動作様式では、発光様式が連続発光様
式とされる。さらに、動作様式切換スイッチ42Cがオ
ン状態とされるティーチング動作確認時においては、上
述した照射様式選択スイッチ43A、43Bの選択状態
により照射様式(発光様式)A(加工部位が連続照射様
式、非加工部位が非照射様式)または照射様式(発光様
式)B(加工部位が連続照射様式、非加工部位が点滅照
射様式)とされる。
【0024】ロボットコントローラ16のインタフェー
ス79を介して接続されているレーザ用電源を含むレー
ザ制御盤20上にレーザシャッタ54が配置されてい
る。このレーザシャッタ54は、ロボットコントローラ
16のインタフェース70およびシャッタ制御回路72
を通じて動作が制御される。レーザシャッタ54は、レ
ーザ光L1を遮断するときには、シャッタ制御回路72
の作用下に、レーザ光L1の光軸に対して45°に傾け
られた全反射ミラー(不図示)が光路を遮断するように
挿入され、その全反射ミラーによって反射されたレーザ
光L1が、図示していないレーザ光吸収機構に照射され
るように制御される。レーザ光吸収機構は、照射された
レーザ光L1を熱に変換する熱変換機構(不図示)と該
熱変換機構を冷却する冷却機構(不図示)とから構成さ
れている。
【0025】図2は、加工ヘッド52中の走査光学系5
6の概略的な斜視構成を示している。図3は、加工ヘッ
ド52を側面からみた模式的な構成を示している。
【0026】図2において、走査光学系56は、光学定
盤120を含み、光学定盤120上には放物面ミラー1
22が固定されている。図3にも示すように、加工ヘッ
ド52に導入されたレーザ光Lは、放物面ミラー122
によって反射された後、一旦、集束され、その後、広が
り、焦点調節用モータ103により矢印P方向または矢
印Q方向に同時に移動するそれぞれが平面ミラーである
焦点調節用ミラー124、126で順次反射されて光路
を変更され、楕円面ミラー128に導入される。
【0027】楕円面ミラー128に導入されたレーザ光
Lは、この楕円面ミラー128により反射されて再び集
束が開始され、X軸モータ101によりX軸129を中
心に矢印方向に回動される平面ミラーであるX軸走査ミ
ラー131で反射された後、Y軸モータ102によりY
軸130を中心に矢印方向に回動される平面ミラーであ
るY軸走査ミラー132によって反射され、光学定盤1
20の開口部134を通じて加工ヘッド52から出射さ
れて、被加工物12上の加工点TCPで集束される。加
工点TCPが焦点となるように焦点調節用ミラー12
4、126の位置が焦点調節用モータ103により調整
される。この実施の形態の加工ヘッド52において、Y
軸走査ミラー132から加工点TCPまでの焦点距離調
節範囲は、約50cm〜130cmである(例えば、こ
の出願人の出願に係る特開平9−192868号公報参
照)。
【0028】なお、図3に示す位置において、Y軸走査
ミラー132が回動されたとき、加工点TCPは、紙面
の略奥行き方向に移動し、X軸走査ミラー131が回動
されたとき、加工点TCPは紙面と略平行する略左右方
向に移動する。この走査時に、同時に、被加工物12の
加工面上に焦点である加工点TCPが一致するように、
焦点調節用ミラー124、126の位置が調節される。
【0029】図4は、レーザ光Lを走査し、かつ焦点を
調節するための走査・焦点調節機構用の電気的構成を示
すブロック図である。ロボットコントローラ16のバス
24に接続されているインタフェース60は、D/A変
換器81〜83と、この出力側にそれそれ接続されるサ
ーボアンプであるX軸アンプ91、Y軸アンプ92、焦
点調節用アンプ93を含む。アンプ91〜93の出力
は、それぞれ、光学系駆動モータ58を構成するサーボ
モータであるX軸モータ101、Y軸モータ102およ
び焦点調節用モータ103に供給される。モータ101
〜103により、それぞれ、走査光学系56を構成する
X軸走査ミラー131、Y軸走査ミラー132および焦
点調節用ミラー124、126の動作が制御される。
【0030】次に、上述の実施の形態の動作について、
図5〜図7に示すフロー図に基づいて詳しく説明する。
図5はティーチング動作様式を説明するためのフロー
図、図6はティーチング動作確認様式を説明するための
フロー図、図7は実際の溶接動作を説明するためのフロ
ー図である。なお、特に断らない限り、制御主体はCP
U22であるが、繁雑になるので、必要に応じて参照す
る。
【0031】まず、図5を参照して説明する。レーザ発
振器50のオフ状態において、オペレータにより動作様
式切換スイッチ42中、ティーチング動作様式切換スイ
ッチ42Bが操作されオン状態にされると、ティーチン
グ動作様式が選択されたことが認識される(ステップS
1)。このティーチング動作様式が選択されたとき、イ
ンタフェース68、ポインタ制御回路64を通じてレー
ザポインタ62が連続発光様式でオン状態にされるとと
もに(ステップS2)、ロッド66が矢印D方向に伸ば
されレーザポインタ62が光路(光軸)上に配置される
(ステップS3)。これにより、被加工物12上に低出
力の可視レーザ光である加工点指示用レーザ光Lpの輝
点が加工点TCPとして照射される。
【0032】オペレータは、加工点TCPを見ながらテ
ィーチングボックス38を操作して、加工点TCPを移
動させ加工箇所(溶接箇所)を教示することで、ハード
ディスク装置28に作業データとしてのティーチングデ
ータが記憶される(ステップS4)。例えば、図8の加
工点TCPの動作軌跡図に示すように、被加工物12中
に描いた実線部を直線補間により溶接したい場合には、
加工点指示用レーザ光Lpの輝点である加工点TCPを
移動させながら、原点Oの位置から各軌跡点W1、W
2、W3、W4の位置をティーチングボックス38を利
用して順次教示し、各教示点O、W1〜W4において動
作コード(movとする。)により溶接速度や移動速度
を指定する。
【0033】図9は、図8の動作軌跡図に対応するティ
ーチングデータ150を示している。図9から分かるよ
うに、原点Oでは、最高速度に対する移動速度(SP
D)の割合を100%とし、かつ動作コード(mov)
を、非加工時に係る早送りを意味するPTP−ARV
(Point To Point arrive )とする。これにより、最終
軌跡点(最終加工点)W4から原点Oまでが非加工部位
(図8中、点線で示している。)とされ、かつ移動速度
が最大速度で早送りされるようにX軸走査ミラー131
とY軸走査ミラー132に対して教示される。次に、原
点Oから最初の軌跡点(加工点)W1まで、同様に、非
加工部位に係る最大速度の早送りで教示される。その次
に、軌跡点(加工点)W1から軌跡点(加工点)W2ま
でを直線補間による加工部位に係る溶接を意味する動作
コード(mov)LINW−ARV(Linear weld arri
ve)と溶接移動速度90mm/sで教示する。以下、軌
跡点(加工点)W2からW3の間は、非加工部位に係る
早送りで移動され、軌跡点(加工点)W3からW4の間
は加工部位に係る溶接移動速度100mm/sで移動さ
れるように教示される。なお、実際上、軌跡点(加工
点)W1からW2の間および軌跡点(加工点)W3から
W4の間では、焦点調節用ミラー124、126に対し
て焦点距離を調節するための焦点調節用モータ103の
動作(データ)が教示される。
【0034】教示終了後に動作様式切換スイッチ42A
をオン状態にしてオフ動作様式とすることで、レーザ光
Lpが非発光状態とされたレーザポインタ62が矢印U
方向に待避して原位置にもどる(ステップS5)。
【0035】次に、図6を参照してティーチング確認動
作について説明する。まず、動作様式切換スイッチ42
Cをオン状態とし、ティーチング動作様式で作成したテ
ィーチングデータ150の適否を確認するためのティー
チング動作確認様式を選択する(ステップS11)。
【0036】これにより、レーザポインタ62が光軸上
に移動される(ステップS12)。このティーチング動
作確認様式が選択されたときには、照射様式切換スイッ
チ43の切換位置が確認され、照射様式Aまたは照射様
式Bが選択される(ステップS13)。
【0037】上述したように、照射様式Aが選択されて
いるときには、加工部位では連続照射とされ、非加工部
位では照射されないようにレーザポインタ62が制御さ
れ(ステップS14)、照射様式Bが選択されていると
きには、加工部位では連続照射とされ、非加工部位では
点滅照射とされるようにレーザポインタ62が制御され
る(ステップS15)。ここでは、照射様式Aが選択さ
れているものとする。なお、このティーチング動作確認
様式選択時において、X軸走査ミラー131とY軸走査
ミラー132の停止時、換言すれば、加工点指示用レー
ザ光Lpが走査されていないときには、デフォルトで非
照射とされるが、連続照射に切り換えることもできる。
【0038】次に、ティーチングボックス38あるいは
ロボットコントローラ16の図示していないパネル上の
操作により、ティーチングデータ150の適否をステッ
プ送り(手動送り動作)または自動低速送り動作で確認
する(ステップS16)。このとき、動作コード(mo
v)が、PTP−ARVであるときには、ティーチング
された速度で加工点指示用レーザ光Lpが光らない状態
で、走査ミラー131、132が駆動される。動作コー
ド(mov)が、LINW−ARVであるときには、走
査開始、すなわち加工点指示用レーザ光Lpの輝点であ
る加工点TCPの移動開始と同時にレーザポインタ62
が連続照射状態とされ、移動終了と同時に非照射状態と
される。この場合、ティーチングデータ150に基づき
原点Oから加工点W1の間は非照射状態で移動走査さ
れ、加工点W2から加工点W3の間が照射状態で移動走
査され、加工点W1から加工点W2の間が非照射状態で
移動走査され、加工点W3から加工点W4の間が照射状
態で移動走査され、加工点W4から原点Oまでの間が非
照射状態で移動走査される。
【0039】このように、ティーチング動作確認時にお
いて、加工点指示用レーザ光Lpの照射部位軌跡を確認
することで、その照射部位が加工用レーザ光L1による
加工部位であることを簡単に判断することができる。
【0040】ティーチングデータ150の確認修正等が
終了したとき、オフ動作選択のために動作様式切換スイ
ッチ42Aがオン状態とされ非動作状態にされる(ステ
ップS17)。
【0041】次に、図7を参照して実際の溶接動作につ
いて説明する。オペレータにより溶接動作様式切換スイ
ッチ42Dが操作されオン状態にされると(ステップS
21)、レーザポインタ62が光軸上にないことが確認
され、光軸上に存在した場合には、光軸上の位置から原
位置に待避される(ステップS22)。
【0042】次いで、レーザシャッタ54が閉状態とさ
れ(ステップS23)、加工用のレーザ光L1が出力さ
れない状態でレーザ発振器50をオン状態とする(ステ
ップS24)。
【0043】次に、マスタコントローラ14からロボッ
トコントローラ16に対して起動信号が供給される(ス
テップS25)。
【0044】これにより、被加工物12に対するティー
チングデータ150に基づく溶接動作が行われる(ステ
ップS26)。すなわち、動作コード(mov)がPT
P−ARVであるときには、レーザシャッタ54が閉じ
られた状態で、ティーチングされた速度により走査ミラ
ー131、132が駆動される。一方、動作コード(m
ov)がLINW−ARVであるときには、走査開始
後、すなわち加工点TCPからの移動開始後直ちにレー
ザシャッタ54が開いて、レーザ光L1による溶接がな
され、溶接走査終了点においてレーザシャッタ54が閉
じられる(ステップS7)。このようにレーザシャッタ
54および加工ヘッド52を動作させることで、図8に
示す被加工物12上、実線で示す加工部位(溶接部位)
では溶接がなされ、点線で示す非加工部位(非溶接部
位)では走査ミラー131、132の走査動作のみがな
される。
【0045】なお、この発明は、上述の実施の形態に限
らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成
を採り得ることはもちろんである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、レーザ加工装置のティーチング動作確認時に、加工
点指示用レーザ光による被加工物に対する照射様式を、
被加工物の加工部位と非加工部位とにおいて変えるよう
にしている。
【0047】このため、ティーチング動作確認時におい
て、加工点指示用レーザ光の照射様式を被加工物上で確
認することにより、加工用レーザ光による加工部位であ
るかどうかを迅速かつ明確に簡単に判断することができ
る。
【0048】また、ティーチング動作確認時において、
加工点指示用レーザ光の照射様式を被加工物上で確認す
ることにより、加工移動のための照射であることを明確
に区別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された製造ライ
ンの模式的な構成を示す説明図である。
【図2】加工ヘッド中、走査光学系の概略的構成を示す
斜視図である。
【図3】加工ヘッドの構成を模式的に示す側面一部断面
図である。
【図4】レーザ光を走査して焦点を調節するための走査
・焦点調節機構用の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図5】ティーチングデータを作成するティーチング動
作様式の説明に供されるフロー図である。
【図6】作成されたティーチングデータの適否等を確認
するティーチング動作確認様式の説明に供されるフロー
図である。
【図7】溶接動作様式の説明に供されるフロー図であ
る。
【図8】加工点の移動軌跡を示す線図である。
【図9】図8例の加工点の移動軌跡に対応するティーチ
ングデータを示す表図である。
【符号の説明】
10…製造ライン 12…被加工物 14…マスタコントローラ 16…ロボットコ
ントローラ 18…溶接ロボット 20…レーザ制御
盤 22…CPU 38…ティーチン
グボックス 42、42A〜42D…動作様式切換スイッチ 43、43A、43B…照射様式切換スイッチ 50…レーザ発振器 52…加工ヘッド 54…レーザシャッタ 56…走査光学系 58…光学系駆動モータ 62…レーザポイ
ンタ 120…光学定盤 122…放物面ミ
ラー 124、126…焦点調節用ミラー 128…楕円面ミ
ラー 131…X軸走査ミラー 132…Y軸走査
ミラー 150…ティーチングデータ L1…溶接用レー
ザ光 Lp…加工点指示用レーザ光 TCP…加工点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 義治 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工用レーザ光と、加工点を指示する加工
    点指示用レーザ光とを同一光軸上で切り換えて出射する
    ことの可能なレーザ加工装置における加工点指示用レー
    ザ光の照射制御方法であって、 前記レーザ加工装置のティーチング動作確認時に、前記
    加工点指示用レーザ光による被加工物に対する照射様式
    を、前記被加工物の加工部位と非加工部位とにおいて変
    えることを特徴とするレーザ加工装置における加工点指
    示用レーザ光の照射制御方法。
  2. 【請求項2】加工用レーザ光と、加工点を指示する加工
    点指示用レーザ光とを同一光軸上で切り換えて出射する
    ことの可能なレーザ加工装置における加工点指示用レー
    ザ光の照射制御方法であって、 前記レーザ加工装置のティーチング動作時においては、
    前記加工点指示用レーザ光を被加工物に対して連続的に
    照射し、 前記レーザ加工装置のティーチング動作確認時には、前
    記加工点指示用レーザ光による前記被加工物に対する照
    射様式を、前記被加工物の加工部位と非加工部位とにお
    いて変えて照射し、 前記加工用レーザ光による前記被加工物の加工時には、
    前記加工点指示用レーザ光を照射しないように制御する
    ことを特徴とするレーザ加工装置における加工点指示用
    レーザ光の照射制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の方法において、 前記レーザ加工装置のティーチング動作確認時に、前記
    被加工物の加工部位上では前記加工点指示用レーザ光の
    照射様式を連続照射として前記被加工物を連続的に照射
    し、前記被加工物の非加工部位上では前記加工点指示用
    レーザ光の照射様式を非照射として被加工物を照射しな
    いように制御することを特徴とするレーザ加工装置にお
    ける加工点指示用レーザ光の照射制御方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の方法において、 前記レーザ加工装置のティーチング動作確認時に、前記
    被加工物の加工部位上では前記加工点指示用レーザ光の
    照射様式を連続照射として前記被加工物を連続的に照射
    し、前記被加工物の非加工部位上では前記加工点指示用
    レーザ光の照射様式を点滅照射として前記被加工物を点
    滅レーザ光により照射するように制御することを特徴と
    するレーザ加工装置における加工点指示用レーザ光の照
    射制御方法。
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