JP4661315B2 - レーザ溶接装置、レーザ溶接システム、およびレーザ溶接方法 - Google Patents

レーザ溶接装置、レーザ溶接システム、およびレーザ溶接方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4661315B2
JP4661315B2 JP2005108027A JP2005108027A JP4661315B2 JP 4661315 B2 JP4661315 B2 JP 4661315B2 JP 2005108027 A JP2005108027 A JP 2005108027A JP 2005108027 A JP2005108027 A JP 2005108027A JP 4661315 B2 JP4661315 B2 JP 4661315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
laser
point
robot
processing head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005108027A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006281304A (ja
Inventor
仁 川井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2005108027A priority Critical patent/JP4661315B2/ja
Publication of JP2006281304A publication Critical patent/JP2006281304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4661315B2 publication Critical patent/JP4661315B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

本発明は、レーザ溶接装置、レーザ溶接システム、およびレーザ溶接方法に関する。
近年、ロボットを利用した溶接にもレーザ溶接が用いられるようになってきている。従来、このような溶接技術として、ロボットアーム先端に取り付けたレーザ溶接装置は溶接点から離して停止させた上で、レーザ溶接装置内部の反射鏡を回動させることでレーザを振り分け、複数の溶接点を溶接する技術がある(たとえば特許文献1参照)。このようなワークから離れたところからレーザにより溶接を行う技術をリモート溶接と呼んでいる。
特許第3229834号
このようなリモート溶接においては、レーザをレーザ発信器からロボットアーム先端に取り付けたレーザ溶接装置までに導くために光ファイバーケーブルが用いられている。この光ファイバーケーブルは柔軟性を持つものではあるが、これまでのスポット溶接などに用いられている電気配線と比べると、曲げに対する強度が少なく、また、ロボット本体やロボットアームなどとぶつかったときの衝撃などに弱いという特性を持つ。
このため、ロボットの動作速度を遅くしたり、光ファイバーケーブルの曲がりが少なくなるようにロボットの姿勢を工夫するなど、ロボットの使用に際して制約が生じているのが現状である。
そこで本発明の目的は、ロボットアーム先端にレーザ溶接装置を取り付けた場合でも、ロボットの動作および姿勢における制約を少なくすることのできるレーザ溶接装置を提供することである。また、このレーザ溶接装置を用いた溶接システムを提供することである。さらに、このレーザ溶接装置を用いたレーザ溶接方法を提供することである。
上記課題を解決するための本発明は、放物面鏡と、前記放物面鏡の焦点位置に光ファイバーケーブルのレーザ射出端を保持しつつ、前記光ファイバーケーブルが移動および回転自在となるように保持する保持手段と、を有することを特徴とするレーザ溶接装置である。
また上記課題を解決するための本発明は、上記レーザ溶接装置と、前記レーザ溶接装置が接続され、前記レーザ溶接装置から射出されたレーザの射出方向を変更できるロボットと、前記レーザ溶接装置が所定方向に所定速度で移動するように前記ロボットの姿勢を制御し、かつ、第1の溶接点の溶接中は当該第1の溶接点方向に前記レーザが射出されるようにし、前記第1の溶接点の溶接終了後は第2の溶接点方向に前記レーザが射出されるように前記ロボットを制御する制御手段と、を有することを特徴とするレーザ溶接システムである。
さらに上記課題を解決するための本発明は、ロボットに取り付けられた上記レーザ溶接装置が所定方向に所定速度で移動するように前記ロボットの姿勢を制御し、かつ、第1の溶接点の溶接中は当該第1の溶接点方向に前記レーザが射出されるように前記レーザ溶接装置からのレーザ射出方向を制御し、前記第1の溶接点の溶接終了後は第2の溶接点方向に前記レーザが射出されるように制御することを特徴とするレーザ溶接方法である。
本発明によれば、放物面鏡の焦点位置に光ファイバーケーブルのレーザ射出端を保持しつつ、光ファイバーケーブルを移動、回転自在に保持することとしたので、光ファイバーケーブルのレーザ射出端以外の部分がいかように移動しても放物面鏡によって反射されたレーザが同じ方向になる。したがって、ロボットに取り付けられたレーザ溶接装置の動きに対して光ファイバーケーブルはレーザ射出端を支点として相対的に自由に動くことができるので、ロボットの動作および姿勢における制約を少なくすることができる。しかも、光ファイバーケーブルが、自在に移動してもレーザ溶接装置から射出されるレーザは常に目的とする方向に射出することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明を適用したレーザ溶接システムを説明するための概略斜視図、図2はレーザ加工ヘッド(レーザ溶接装置)を説明するための概略透視図、図3はレーザ加工ヘッド内の要部拡大斜視図である。
なお、本実施形態におけるレーザ溶接装置は、ロボットアームの先端に取り付けることを想定したものである。ここではレーザ溶接装置をレーザ加工ヘッドと称する。
図示するレーザ溶接システムを用いた溶接は、これまでのスポット溶接などと比較して、溶接冶具が直接ワークと接触せずに、レーザを用いてワークから離れた場所から溶接するものである。このためこのような溶接をリモート溶接と称している。
図示したレーザ溶接システムは、ロボット1と、このロボット1のアーム2先端に設けられ、レーザ100を射出するレーザ加工ヘッド3と、レーザ光源であるレーザ発振器5と、レーザ発振器5からレーザ加工ヘッド3までレーザを導く光ファイバーケーブル6とからなる。レーザ発振器5は、レーザを光ファイバーケーブル6によって導くためにYAGレーザ発振器を用いている。
ロボット1は、一般的な多軸ロボットであり、教示作業によって与えられた動作経路のデータに従い、その姿勢を変えてアーム2の先端、すなわちレーザ加工ヘッド3を様々な方向に移動させることができると共に、レーザの射出方向もレーザ加工ヘッド3の向きを変更することで自在に変更可能となっている。
レーザ加工ヘッド3は、レーザ溶接装置である。このレーザ加工ヘッド3は、図2および3に示すように、放物面鏡101と、放物面鏡101の焦点位置に光ファイバーケーブル6の射出端61を保持しつつ、光ファイバーケーブル6を移動自在に保持するボールジョイント102と、放物面鏡101によって反射されたレーザを反射させて最終的にレーザ加工ヘッド3外へ射出する2枚の反射鏡103および104と、射出されたレーザ100を集光させるためのレンズ105と、を有する。
放物面鏡は、周知のように、放物線を、その対称軸の周りに回転させてできる面からなる鏡である。このような放物面鏡は、対称軸と平行な平行光束を無収差で焦点に集光させる機能、また逆に焦点に配置した点光源から出た光を無収差の平行光束に変換することができる。そして、放物面鏡の対称軸線上以外の部分に光を反射させて利用するものを軸外し放物面鏡と呼び、焦点位置から発射された光を利用する面に応じて対称軸線上以外の方向へ反射させることができる。
本発明では、このような放物面鏡101を用いて、その焦点位置に光ファイバーケーブル6のレーザ射出端61を保持することで、光ファイバーケーブル6のレーザ射出端61以外の部分がいかように移動しても常に放物面鏡101から反射するレーザが同じ方向になるようにしている。
ボールジョイント102は保持手段であり、光ファイバーケーブル6のレーザ射出端61位置が常に放物面鏡101のいずれかの方向を向いてその位置が移動しないように光ファイバーケーブル6を保持しつつ、光ファイバーケーブル6は移動、回転自在に保持する。したがって、光ファイバーケーブル6は、レーザ射出端61を支点として、図2および図3に示す矢印aまたはbのようなレーザ加工ヘッド3に対して相対的に上下左右その他の方向に自在に移動可能であり、また、同図矢印cのように、光ファイバーケーブル6自体がレーザ加工ヘッド3に対して相対的に回転移動も可能となっている。
このような光ファイバーケーブル6のレーザ射出端61を支点とした自在な動きにより、光ファイバーケーブル6の射出端61から出たレーザは、様々な方向に放射されることになるが、それらのレーザはボールジョイント102の作用によりレーザ射出端61が常に放物面鏡102の焦点位置にあるため、放物面鏡101によって所定方向に平行光レーザとして反射されることになる。ここで所定方向は、反射鏡103への方向である。そして放物面鏡101により反射したレーザは反射鏡103、104、およびレンズ105を経てレーザ加工ヘッド3外へ射出される。
これによりロボットの姿勢によってレーザ加工ヘッド3を、たとえば図2の矢印Dおよび/またはEのように動かした場合は、レーザ加工ヘッド3に対して光ファイバーケーブル6が自在に動けるため、光ファイバーケーブル6はレーザ加工ヘッド3の動きによってロボットアームに叩き付けらたり、ねじれたりすることがない。このためロボットの動作および姿勢における制約を少なくすることができる。
これは、たとえば、図4に参考例として示すように、レーザ加工ヘッド300に光ファイバーケーブルが固定されている場合は、レーザ加工ヘッド3に対して光ファイバーケーブル6が固定されているためレーザ加工ヘッド3の向きを変える姿勢を取らせようとすると、光ファイバーケーブル6が大きく曲がってしまい、光ファイバーケーブル6が損傷するおそれがある。これに対し本実施形態によるレーザ加工ヘッド3は、レーザ加工ヘッド3に対して光ファイバーケーブル6は自在に動けるので、同様の動作を行っても何ら問題がない。
また、たとえば図5に示すように、上記参考例として示したレーザ加工ヘッド300を矢印Fのように回動させるように動かした場合、光ファイバーケーブル6はレーザ加工ヘッド300に固定されているため、光ファイバーケーブル6にねじれが生じてしまう。これに対し本実施形態によるレーザ加工ヘッド3は、光ファイバーケーブル6が相対的に回転も自在であるので、このような動きに対してもねじれることはない。
さらに、たとえば図6に参考例として示すように、レーザ加工ヘッド400に光ファイバーケーブル6が自在に移動可能に接続した場合、このようなレーザ加工ヘッド400では、光ファイバーケーブル6は自在に移動可能となるものの、図示するように、光ファイバーケーブル6から射出されたレーザ100の向きも変わってしまうため、最終的にレーザ加工ヘッド400から射出されたレーザの合焦位置411が412へ変化してレーザの照射位置が定まらなくなる。このため、単純に光ファイバーケーブル6が自在に移動可能となるようにしただけではレーザ溶接システムとしては使用することができない。これに対し本実施形態によるレーザ加工ヘッド3は、光ファイバーケーブル6が移動して光ファイバーケーブル6のレーザ射出端61からのレーザ射出方向が変わっても、放物面鏡101によってすべて同じ方向となるように反射されるため光ファイバーケーブル6が移動してもレーザ照射位置が狂うことはない。
次に、レーザ溶接システムの制御について説明する。
図7は、このレーザ溶接システムの制御系の構成を説明するためのブロック図である。
制御系は、レーザ発振器5におけるレーザ出力のオン、オフなどを制御するレーザコントローラ51と、ロボット1の動きを制御するロボット制御装置52とからなる。
レーザコントローラ51は、レーザ出力のオン、オフと、レーザの出力強度調整などを行っている。このレーザコントローラ51は、ロボット制御装置52からの制御信号によって、レーザ出力のオン、オフを行っている。
ロボット制御装置52は、本実施形態においては、ロボット1の動き(姿勢)を制御すると共にレーザ出力のオン、オフなどの制御信号の出力も行っており、本発明における制御手段となるものである。なお、ロボット1の動きやレーザのオンオフ動作などは、すべてロボット1の動作教示のときに行われる。したがって、このロボット制御装置52は教示されたデータ(教示データと称する)をもとにロボット動作そのものと各種制御信号の出力を行う。
このように構成されたレーザ溶接システムを用いた溶接方法を説明する。
図8は、レーザ溶接の動作を説明するための説明図である。なお、ここでは理解を容易にするためにごく簡単な基本形を例に説明する。
本実施形態では、図8に示すように、複数の溶接点201〜206がある場合に、目標とする一つの溶接点(たとえば201)へレーザ100を射出中にも、レーザ加工ヘッド3を、次の溶接点(たとえば202)へ向けて所定速度で移動させる。そして、同時にレーザ加工ヘッド3が移動しても現在溶接中の溶接点(たとえば201)の溶接が終了するまで、その溶接点(たとえば201)からレーザ100が外れないようにレーザ加工ヘッド3をさらに回動させている。
このような動作は、本実施形態では、すべてレーザ加工ヘッド3を取り付けたロボット姿勢の変更、すなわちロボットアーム2を動かすことで行っている。ロボット1の動きはロボット制御装置52によって制御されており、レーザ加工ヘッド3の位置が溶接中の溶接点から次の溶接点へ向けて一定速度で移動させている。したがって、図示する場合には、レーザ加工ヘッド3は、その位置aからjまで一定の速度で移動しつつ、レーザの射出方向がそれぞれの溶接点へ向くように回動させている。
ここでレーザ加工ヘッド3の位置を一定速度で移動させるのは、ロボットアームの移動に伴って発生するロボットアームの振動を極力減らして、レーザ100の焦点位置が目標位置(溶接点)から振動によって外れないようにするためである。ここでは、位置aからjまで常に一定速度に保つようにしたが、これは本実施形態の場合、実質的にある溶接点の溶接が終了してから次の溶接点へレーザの向きを変える際の非溶接時間はほとんどないため(詳細後述)、すべての溶接が終了するまではじめから終わりまで、すべて一定速度を保つようにしたものである。なお、非溶接時間が長くなるような場合には、その間、レーザ加工ヘッド3の位置を移動させる速度を変えてもよい。
一方、レーザの射出方向は、レーザ焦点位置(すなわち合焦点)がレーザ加工ヘッド3の移動方向と相対的に逆方向で、かつ、レーザ焦点位置の移動速度がレーザ加工ヘッド3の移動速度とほぼ同じになるようにレーザ加工ヘッド3回動させることで、常に溶接点方向へレーラを照射するようにしている。ここで、ほぼ同じ速度としているのは、溶接点のビード形成距離(ビードの大きさ)によっては、一つの溶接点においてレーザ照射位置(焦点位置)をわずかながら移動させなければならないためである。すなわち、ビード形成距離に応じて、その分レーザ焦点位置の移動速度をレーザ加工ヘッド3の移動速度よりわずかに遅くなるようにして、レーザ加工ヘッド3の移動方向にビードが形成されるように調整することになる。
また、このレーザ加工ヘッド3の移動速度は、溶接速度より速い必要がある。これは、一つの溶接点(たとえば201)の溶接が終了した時点で、次の溶接点(たとえば202)に対してレーザが届くようにするためである。
通常、レーザ溶接の溶接速度は1〜5m/minである。これに対して、レーザ加工ヘッド3の移動速度(すなわちロボットアームを動作させる速度)は、ロボットによって様々であるが、たとえば最大10〜20m/min程度である。
なお、このようなそれぞれの速度から実際の移動速度を選択する際には、レーザ加工ヘッド3の振動を抑えることができる速度を選択することが好ましい。なお、本実施形態においては、レーザ加工ヘッド3の主な構成部材が放物面鏡101、反射鏡103、104、ボールジョイント102、およびレンズ105などであるため、スポット溶接用の溶接ガンと比較して重量はそれほど重くはないので、比較的スムーズな動きが可能である。
一つの溶接点(たとえば201)の終了から、次の溶接点(たとえば202)へのレーザ照射方向の変更もレーザ加工ヘッド3の移動によって行う(たとえばアーム2の先端軸の回動運動、以下このレーザ加工ヘッド3の動きを回動と称する)。このときレーザ加工ヘッド3を回動させる速度はできるだけ速い方が良い。この間の回動速度を速くすることで、次の溶接にかかるためのブランク時間が少なくなり全体としての溶接時間を短縮することができる。
このようにロボット1によるレーザ加工ヘッド3の移動とレーザ射出方向を制御することで、ロボットアーム先端に設けられているレーザ加工ヘッド3の位置は、順次溶接を行う方向に、溶接点(たとえば201)の溶接開始時にはその溶接点(たとえば202)より前にあり(たとえば位置b)、その溶接点(たとえば202)の溶接終了時にはその溶接点(たとえば201)より先にある(たとえば位置d)ことになる。
なお、一つの溶接点を溶接中は、レーザ加工ヘッド3を移動させているため、レーザ加工ヘッド3の位置と溶接点の位置が相対的に変化する。このため、レーザ加工ヘッド3の移動は、溶接の間レーザの焦点深度の範囲から溶接点がはずれない程度にする。
図9は、このレーザ溶接における制御手順を示すフローチャートである。
まず、ロボット制御装置52は、あらかじめ教示された教示データに従って最初の溶接開始位置にレーザ加工ヘッド3を移動させて定速移動を開始すると共に、レーザ出力をオンにするようにレーザコントローラ51に指令する(S1)。
続いて、ロボット制御装置52は、教示データに従い、次の溶接点の溶接開始位置に到達したか否かを判断する(S3)。ここで教示データに従う次の溶接点の溶接開始位置は、その前の溶接点の溶接が終了した位置でもある。
この段階で次の溶接点の溶接開始位置に到達していれば、レーザ加工ヘッド3を次の溶接点方向へ高速で回動させる(S4)。以降この動作を最終溶接点の溶接終了まで続けることになる。
一方、ステップS3において、次の溶接点の溶接開始位置に到達していなければ、全溶接点の溶接終了か否かを判断する(S5)。この判断は教示データに従って最終溶接点の溶接が終了したことにより判断される。ここで、最終溶接点の溶接終了でなければ、現在溶接中の溶接作業自体が終了していないので、そのまま処理はステップS3へ戻る。これにより現在溶接中の溶接がそのまま継続されることになる。
一方、ステップS5において、最終溶接点の溶接が終了していれば、教示データに従って、レーザ出力をオフにするようにレーザコントローラ51に指令し、レーザ加工ヘッドを待機位置(または作業終了位置など)に戻し(S6)、すべての作業を終了する。
この動作を、図8の例を使って説明すれば、はじめにロボット制御装置52はレーザ加工ヘッド3を溶接点201の溶接開始位置aまで移動し、レーザ加工ヘッド3を一定速度で移動させつつレーザ出力を開始させ、同時にレーザ加工ヘッド3を溶接点201にレーザが照射されるように溶接時の所定速度で回動させる。
続いて、位置bを経て、溶接点202の溶接開始位置cに到達した時点で(この時点で溶接点201の溶接が終了している)、ロボット制御装置52は、反射鏡11を教示されている最大速度で回動してレーザ射出方向を溶接点202方向に回動させる。そして溶接点202の溶接を継続して実行させる。以降溶接点206の溶接が終了するまでこれらの処理を繰り返し、溶接点206の溶接が終了した時点で、レーザ出力を停止させ、すべての溶接作業を終了する。
図10は、他のレーザ溶接の動作を説明するための説明図である。
この方法では、レーザ加工ヘッド3がAの位置に来た時点でレーザ加工ヘッド3を停止させ、そこからレーザ加工ヘッド3を回動させてレーザ照射可能範囲内に位置する溶接点301、302、および303に対して連続的に溶接を行う。溶接点303の溶接終了後は、レーザをいったん停止させて、レーザ加工ヘッド3をA位置からB位置に移動し、レーザ加工ヘッド3をB位置で停止させて、溶接点304、305、および306に対してレーザ加工ヘッド3を回動させることにより連続的に溶接を行う。
図11は、このような他の方法による場合の制御手順を示すフローチャートである。
まず、ロボット制御装置52は、あらかじめ教示された教示データに従って溶接位置にレーザ加工ヘッド3を移動させて停止する(たとえばAの位置)(S11)。
続いて、ロボット制御装置52は、レーザ出力をオンにするようにレーザコントローラ51に指令して、教示データに従いレーザ加工ヘッド3を回動させてレーザ照射可能範囲内に位置する複数の溶接点(たとえば溶接点301、302、および303)に対して連続的に溶接を行う(S12)。
次にその溶接位置で溶接を実施するように教示された溶接点の溶接が終了したか否かを判断する(S13)。その溶接位置での溶接が終了していない場合には、S12へ戻り溶接を継続する。一方、その溶接位置での溶接が終了している場合は、レーザ出力を一時停止するようにレーザコントローラ51に指令してレーザ出力を停止する(S14)。
次に全溶接点の溶接終了か否かを判断する(S15)。この判断は教示データに従って最終溶接点の溶接が終了したことにより判断される。ここで、最終溶接点の溶接終了でなければ、ステップS11へ戻り、ロボット制御装置52は、あらかじめ教示された教示データに従って次の溶接位置にレーザ加工ヘッド3を移動させて停止する(たとえばBの位置)(S11)。以後、すべての溶接点の溶接が終了するまで繰り返すことになる。
一方、ステップS15において、最終溶接点の溶接が終了していれば、教示データに従ってレーザ加工ヘッドを待機位置(または作業終了位置など)に戻し(S16)、すべての作業を終了する。
以上、本発明の実施形態を説明したが本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。
たとえば、上述した実施形態では、レーザの射出方向を変えるためにレーザ加工ヘッド3全体を回動させているが、これに代えて、たとえば、レーザ加工ヘッド3内部に回動可能な反射鏡を設けて、この反射鏡のみを回転させてレーザの射出方向を変えられるようにしてもよい。
また、レーザの焦点距離を変更することができるレンズを設け、レーザ加工ヘッド3から溶接点までの焦点距離が変化しても常に溶接点で合焦できるようにしても良い。その場合、合焦点でのスポット径がほぼ同じとなるレンズを用いることが好ましい。そうすれば焦点距離の変化に依存せず合焦点である溶接点においてレーザのスポット径が変化せず、均一な溶接が可能となる。
さらに、上述した実施形態では、直線的に複数の溶接点が並んだ基本形(図8および図10)を用いて説明したが、これは当然に、このような直線的な経路以外の様々な動作経路であっても本発明を適用することができるものである。
本発明は、ロボットを使用したレーザ溶接に利用可能である。
本発明を適用したレーザ溶接システムを説明するための概略斜視図である。 レーザ加工ヘッド(レーザ溶接装置)を説明するための概略透視図である。 レーザ加工ヘッド内の要部拡大斜視図である。 レーザ加工ヘッドに光ファイバーケーブルが固定されている参考例の概略図である。 レーザ加工ヘッドに光ファイバーケーブルが固定されている参考例の概略図である。 レーザ加工ヘッドに光ファイバーケーブルが固定されている参考例の概略図である。 上記レーザ溶接システムの制御系の構成を説明するためのブロック図である。 レーザ溶接の動作を説明するための説明図である。 レーザ溶接における制御手順を示すフローチャートである。 他のレーザ溶接の動作を説明するための説明図である。 他のレーザ溶接における制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…ロボット、
2…アーム、
3…レーザ加工ヘッド、
5…レーザ発振器、
6…光ファイバーケーブル、
51…レーザコントローラ、
52…ロボット制御装置、
101…放物面鏡、
102…ボールジョイント。

Claims (13)

  1. 放物面鏡と、
    前記放物面鏡の焦点位置に光ファイバーケーブルのレーザ射出端を保持しつつ、前記光ファイバーケーブルが移動および回転自在となるように保持する保持手段と、
    を有することを特徴とするレーザ溶接装置。
  2. 前記放物面鏡は、軸外し放物面鏡であり、前記光ファイバーケーブルのレーザ射出端から射出されたレーザを所定方向へ平行光レーザとして反射することを特徴とする請求項記載のレーザ溶接装置。
  3. 前記保持手段は、ボールジョイントであることを特徴とする請求項1または2記載のレーザ溶接装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載のレーザ溶接装置と、
    前記レーザ溶接装置が接続され、前記レーザ溶接装置から射出されたレーザの射出方向を変更できるロボットと、
    前記レーザ溶接装置が所定方向に所定速度で移動するように前記ロボットの姿勢を制御し、かつ、第1の溶接点の溶接中は当該第1の溶接点方向に前記レーザが射出されるようにし、前記第1の溶接点の溶接終了後は第2の溶接点方向に前記レーザが射出されるように前記ロボットを制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするレーザ溶接システム。
  5. 前記所定速度は、少なくとも一つの溶接点の溶接中は一定速度であることを特徴とする請求項4記載のレーザ溶接システム。
  6. 前記所定速度は、一つの溶接点を溶接する溶接速度よりも速いことを特徴とすることを特徴とする請求項4または5記載のレーザ溶接システム。
  7. 前記所定方向は、第1の溶接点から第2の溶接点へ向かう方向であることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載のレーザ溶接システム。
  8. 前記制御手段は、前記レーザ溶接装置の位置が、前記所定方向に向かって溶接開始時には溶接を開始する溶接点より前にあり、溶接終了時には溶接を終了した溶接点より先にあるように移動させることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一つに記載のレーザ溶接システム。
  9. ロボットに取り付けられた請求項1〜4のいずれか一つに記載の前記レーザ溶接装置が所定方向に所定速度で移動するように前記ロボットの姿勢を制御し、かつ、第1の溶接点の溶接中は当該第1の溶接点方向に前記レーザが射出されるように前記レーザ溶接装置からのレーザ射出方向を制御し、前記第1の溶接点の溶接終了後は第2の溶接点方向に前記レーザが射出されるように制御することを特徴とするレーザ溶接方法。
  10. 前記所定速度は、少なくとも一つの溶接点の溶接中は一定速度であることを特徴とする請求項9記載のレーザ溶接方法。
  11. 前記所定速度は、一つの溶接点を溶接する溶接速度よりも速いことを特徴とすることを特徴とする請求項9または10記載のレーザ溶接方法。
  12. 前記所定方向は、第1の溶接点から第2の溶接点へ向かう方向であることを特徴とする請求項9〜11のいずれか一つに記載のレーザ溶接方法。
  13. 前記レーザ溶接装置の位置は、前記所定方向に向かって溶接開始時には溶接を開始する溶接点より前にあり、溶接終了時には溶接を終了した溶接点より先にあるように移動させることを特徴とする請求項9〜12のいずれか一つに記載のレーザ溶接方法。
JP2005108027A 2005-04-04 2005-04-04 レーザ溶接装置、レーザ溶接システム、およびレーザ溶接方法 Expired - Fee Related JP4661315B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005108027A JP4661315B2 (ja) 2005-04-04 2005-04-04 レーザ溶接装置、レーザ溶接システム、およびレーザ溶接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005108027A JP4661315B2 (ja) 2005-04-04 2005-04-04 レーザ溶接装置、レーザ溶接システム、およびレーザ溶接方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006281304A JP2006281304A (ja) 2006-10-19
JP4661315B2 true JP4661315B2 (ja) 2011-03-30

Family

ID=37403739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005108027A Expired - Fee Related JP4661315B2 (ja) 2005-04-04 2005-04-04 レーザ溶接装置、レーザ溶接システム、およびレーザ溶接方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4661315B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102728953A (zh) * 2011-04-08 2012-10-17 株式会社安川电机 机器人系统

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007028504B4 (de) * 2007-06-18 2009-07-30 Scansonic Mi Gmbh Vorrichtung zum Bearbeiten eines Werkstücks mittels eines Laserstrahls
KR101697777B1 (ko) * 2009-12-31 2017-02-01 예놉틱 아우토마티지어룽스테히닉 게엠베하 레이저빔을 이용하는 작업편의 하이다이내믹 3d 가공 장치
CN103071907B (zh) * 2012-12-19 2015-06-10 江苏安德信超导加速器科技有限公司 基于万向节的超导腔内表面焊接装置
CN115776929A (zh) 2020-07-10 2023-03-10 发那科株式会社 用于激光加工的示教装置和示教方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0584484U (ja) * 1992-04-13 1993-11-16 日立電線株式会社 レーザ加工装置
JPH05337673A (ja) * 1992-06-10 1993-12-21 Toshiba Corp レーザ加工装置
JPH09192869A (ja) * 1996-01-19 1997-07-29 Honda Motor Co Ltd レーザ加工方法
JPH09192866A (ja) * 1996-01-19 1997-07-29 Honda Motor Co Ltd レーザ加工装置
JP3229834B2 (ja) * 1997-04-07 2001-11-19 本田技研工業株式会社 溶接方法およびその装置
JP2003205384A (ja) * 2002-01-11 2003-07-22 Ricoh Microelectronics Co Ltd レーザ加工装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0584484U (ja) * 1992-04-13 1993-11-16 日立電線株式会社 レーザ加工装置
JPH05337673A (ja) * 1992-06-10 1993-12-21 Toshiba Corp レーザ加工装置
JPH09192869A (ja) * 1996-01-19 1997-07-29 Honda Motor Co Ltd レーザ加工方法
JPH09192866A (ja) * 1996-01-19 1997-07-29 Honda Motor Co Ltd レーザ加工装置
JP3229834B2 (ja) * 1997-04-07 2001-11-19 本田技研工業株式会社 溶接方法およびその装置
JP2003205384A (ja) * 2002-01-11 2003-07-22 Ricoh Microelectronics Co Ltd レーザ加工装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102728953A (zh) * 2011-04-08 2012-10-17 株式会社安川电机 机器人系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006281304A (ja) 2006-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4988160B2 (ja) レーザ溶接装置、レーザ溶接システム、およびレーザ溶接方法
JP5114874B2 (ja) レーザ溶接方法およびレーザ溶接装置
JP4629425B2 (ja) レーザ溶接方法および装置
KR100661427B1 (ko) 레이저 용접 시스템 및 레이저 용접의 제어 방법
KR100882967B1 (ko) 레이저 용접 장치 및 레이저 용접 장치의 레이저광 조정방법
CN101269442B (zh) 激光焊接装置及其方法
JP2007098416A (ja) レーザ溶接装置およびその方法、ならびに照射装置
JP2008043971A (ja) レーザ加工装置、レーザ加工装置の制御方法
JP4661315B2 (ja) レーザ溶接装置、レーザ溶接システム、およびレーザ溶接方法
JP5186726B2 (ja) レーザ溶接装置およびその方法
JP4923459B2 (ja) レーザ溶接装置およびレーザ溶接システム
JP2007021550A (ja) レーザ溶接装置、レーザ溶接システム、およびレーザ溶接方法
JP5061640B2 (ja) レーザ溶接装置、レーザ溶接方法
JP5245214B2 (ja) レーザ加工装置およびその方法
JP5070719B2 (ja) レーザ溶接装置およびレーザ焦点位置調整方法
JP4645319B2 (ja) リモート溶接教示装置
CN106536122B (zh) 激光加工系统以及激光加工方法
KR100765832B1 (ko) 로봇 레이저 용접 방법
JP4946198B2 (ja) レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JP2009274075A (ja) レーザ溶接方法、この溶接方法によって形成された溶接物、およびレーザ溶接システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100520

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140114

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees