JPH11155523A - 食用塩及びそれを用いた塩味付おにぎり - Google Patents

食用塩及びそれを用いた塩味付おにぎり

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JPH11155523A
JPH11155523A JP9328604A JP32860497A JPH11155523A JP H11155523 A JPH11155523 A JP H11155523A JP 9328604 A JP9328604 A JP 9328604A JP 32860497 A JP32860497 A JP 32860497A JP H11155523 A JPH11155523 A JP H11155523A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、食用塩及びそれを用いた塩味付
おにぎりに関する。 【解決手段】 この発明は、塩粒と油とを混合すること
により、塩粒表面に油膜を形成し、この油膜塩粒をおに
ぎり表面に付着させてなる塩味付おにぎりを提供せんと
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食用塩及びそれ
を用いた塩味付おにぎりに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、おにぎりに塩味を付するために
は、にぎったご飯の表面に塩粒を付着する方法が一般に
行われている。
【0003】最近は、コンビニエンスストア等で全国的
に大量に販売されるのに対応して、おにぎりは製造機械
により自動的に形成されるようになっており、この場合
もおにぎり成形の途中で塩粒を表面に付する工程が設け
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、塩粒は、お
にぎりご飯の表面にまぶされるため、ご飯の有する水分
により塩粒が溶解しておにぎり内部に浸透することにな
る。従って、塩味が拡散し分散するために食した場合、
塩味を充分に感じられない。
【0005】これは、本来塩粒として食すると充分な塩
味が呈味されるのに対し、塩粒が溶解してご飯の米粒間
に浸透して分散すると、同量の塩量にかかわらず、特に
塩味を感じないことによる。
【0006】従って、塩味を感じるようにするために大
量の塩分を使用することになり、塩分の過摂取という健
康上の問題が発生していた。このことは、通常の食用塩
に関しても同じである。
【0007】本発明は、かかる塩粒の溶解現象を考慮し
て少量の塩分でも充分に塩味を感じうるように開発され
た食用塩及び塩味付おにぎりに関する。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、塩粒と油と
を混合することにより、塩粒表面に油膜を形成した食用
塩、及びこの油膜塩粒をおにぎり表面に付着させてなる
塩味付おにぎりを提供せんとするものである。
【0009】また、この塩味付おにぎりをフィルム包装
したことにも特徴を有する。
【0010】また、塩味付おにぎりの表面にのりを巻い
たことにも特徴を有する。
【0011】また、のりを巻いた塩味付おにぎりをフィ
ルム包装したことにも特徴を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明では、塩粒と油とをミキ
サー中で95%対5%の重量比で混合する。
【0013】塩粒は、天然塩でも工業塩でもよく、予め
乾燥しておく。
【0014】混合時に、味付けのため、調味料や栄養成
分も添加することができる。
【0015】このようにして塩粒と油とを混合すると、
塩粒の表面に油膜が形成されることになり、これを食用
塩とすることができる。また、この油膜塩粒をおにぎり
表面に付着させる。
【0016】また、油はエタノール等のアルコール溶剤
に溶解して用いており、アルコール溶剤と油とは、25
%対75%の重量比として用いる。
【0017】アルコールは、塩粒との混合時に蒸発し
て、後に残らない。
【0018】また、この油膜塩粒を使用した塩味付おに
ぎりは、フィルム包装が行われてコンビニエンスストア
等の店頭に陳列される。
【0019】また、のりを巻いた状態として販売される
場合もあり、更にのり巻きの状態でフィルム包装される
場合もある。
【0020】このように成形した塩味付おにぎりは、塩
粒の表面に油膜が形成されているので、塩粒をおにぎり
表面に付着させても、油膜のために湿気や、ご飯含有水
分等により塩粒が溶解するおそれがなく、従って、顆粒
状態の塩をそのままおにぎり表面に保持できることにな
り、食する際に充分な塩味を感じることができるもので
ある。
【0021】
【実施例】この発明の実施例を図面にもとづき詳説す
る。
【0022】この発明に使用するおにぎり1は、炊飯し
たご飯を機械により、または人手により、略三角形状、
または略円形状に形成して製造される。
【0023】かかるおにぎり1の表面に塩粒2を付着さ
せる。
【0024】塩粒2は、顆粒状の食塩や結晶性の食塩を
使用するものであり、その他工業塩を用いてもよい。塩
粒の粒径は0.01mm〜5mm とする。かかる塩粒2を、油と
ミキサーにより混合する。塩粒2は、予め加熱処理して
脱水し、含水率5〜10%にしておく。
【0025】なお、塩粒は、好ましくは矩形立方体の結
晶構造が、最も油膜形成に良好であり、塩味も保持しや
すい。
【0026】これに対して、表面に凹凸がある塩粒は、
油膜形成がよくなく、塩味も逃げやすい傾向にある。
【0027】油は、動物油、植物油を用いる。油はエタ
ノール等のアルコール溶剤に溶解して使用するものであ
り、その混合比は、アルコール溶剤25%以上に対し、
油75%以下とする。また、常温固型の油脂を加熱溶解
して用いる場合もある。
【0028】油種としてはラード、ヘッド、菜種油、コ
ーン油、ごま油等が用いられる。
【0029】塩粒2と油との混合比は、塩粒2を95%
重量、油を5%重量で約数分間混合する。なお、重量比
は塩粒90%対油10%までの任意の混合比でも選択で
きる。
【0030】この際の温度は、常温としている。
【0031】かかる塩粒2と油との混合により図3に示
すように塩粒2の表面に油膜3を形成することになり、
内部の塩粒2が外部の水分に溶解しない状態の食用塩が
出来上る。
【0032】かかる食用塩としての油膜塩粒aをおにぎ
り1表面に付着、すなわち、まぶすものであるが、この
際おにぎり1は約20℃〜30℃温度に保持しておく。
【0033】これ以下の温度であると、おにぎり1表面
が乾燥状態となって油膜塩粒aの付着が悪くなり、とく
に塩粒2表面の油膜とおにぎり1表面の水分との付着が
適当に保持されず、油膜がおにぎり表面から剥離しやす
くなる。
【0034】また、塩粒と油との混合時に、調味料や栄
養成分を混入してもよく、調味料としては、しょう油、
グルタミン酸ソーダ、砂糖、香辛料を用いる。
【0035】栄養・滋養成分としては、ビタミンE、ビ
タミンD、ビタミンAを予め油中に溶解しておく場合も
ある。
【0036】このように、油膜塩粒aを付着したおにぎ
り1は、図1に示すようにフィルム4で包装される。
【0037】また、図2に示すように、表面にのり5を
巻いたり、或は更にその表面をフィルム4で包装する。
【0038】このようにのり巻おにぎりとしてフィルム
包装する場合としない場合がある。
【0039】このように、おにぎり表面をフィルム包装
し、或は、のり巻きした場合に、フィルムやのりと、お
にぎり表面との間の間隙Sに湿気や水分が滞溜しやす
く、かかる湿気が油膜塩粒に接しても、油膜により塩粒
が保護されているので、湿気や水分が塩粒を溶解させる
ことがなく、塩粒は、顆粒状に固形化したままで残留で
き、しかも油膜は湿気や水分に反発して離反しやすく、
更に塩粒をおにぎり表面に独立して散在させやすく、食
した場合に塩味を充分に感じることができる。
【0040】以下、食味アンケートの結果を示す。 (イ)は、油膜塩粒ではない通常の塩粒を用いたおにぎ
り (ロ)は、おにぎりに対する3%重量比の油膜塩粒を表
面に付したおにぎり (ハ)は、5%重量比の油膜塩粒のおにぎり 上記(イ)(ロ)(ハ)のおにぎりについて100人の
者に食させた結果、塩味を最も感じた割合を以下に示
す。
【0041】 (イ)………100人中、8人が最も塩味を感じた (ロ)………100人中、41人が最も塩味を感じた (ハ)………100人中、51人が最も塩味を感じた また、経時による塩味の感度を(イ)と(ロ)とのおに
ぎりについて調査した結果を以下に示した。(塩をおに
ぎりに付着させた直後の感度を100としてその変化を
示す)
【0042】
【表1】
【0043】そのグラフは図4に示す通りである。
【0044】これらの調査結果より考察すると重量比5
%の油膜塩粒を用いたものが顕著に塩味を感じることが
でき、通常の塩粒のおにぎりと顕著な差ができた。
【0045】また、経時による塩味の感度変化では、塩
付着後2時間くらいは大きな差はないが、それ以上の経
時とともに、通常の塩粒付着のおにぎりは急速に塩味を
感じなくなっている。
【0046】従って、コンビニエンスストア等で全国的
に大量に販売されるおにぎりは、製造して6時間〜12
時間を要するため、通常の塩粒付着のおにぎりは塩味を
感じることが極端に低くなるに対し、油膜塩粒の場合は
12時間経過後も、まだ50%位の感度を有している。
【0047】また、食用塩としての油膜塩粒aは、おに
ぎり以外の用途にも用いられる。たとえば、塩粒入り歯
みがきペースト中に混入する場合や、塩味を要する料理
にふりかけて用いる場合や、ゴマ塩に用いる場合等、塩
味を要するものについては、すべて用いることができ
る。
【0048】なお、油のかわりに寒天やゼラチンを用い
て塩粒の表面を被覆することもできる。
【0049】また油や寒天やゼラチンで被覆するのは塩
粒だけに限らず、砂糖粒でもよく、砂糖粒の場合も塩粒
と同様に甘味を用いるものに利用できる。
【0050】
【発明の効果】この発明によれば、塩粒の表面に油膜を
形成したので、塩粒が外部の水分に溶解せず充分な塩味
を発揮することができる効果があり、従って、おにぎり
表面に付着させても、おにぎりの含有水分により塩粒が
溶解するおそれがなく、従って塩味を感じるに充分なだ
けの塩粒を用いればよいため、従来のように多量の塩分
を用いる必要がなく、塩分の過摂取による健康上の問題
を回避できる効果がある。
【0051】更には、おにぎりをフィルム包装したり、
のりで巻いた場合でも、おにぎりとフィルムやのりとの
間の間隙に水分が貯溜しても塩粒表面の油膜により、水
分に溶解せず、塩粒を顆粒のままおにぎり表面に存在さ
せることができ、塩味を充分に味わえる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明塩味付おにぎりのフィルム包装状態の一
部切欠説明図。
【図2】同のり巻き状態の説明図。
【図3】油膜塩粒の断面説明図
【図4】経時による塩味の感度のグラフ
【符号の説明】
a 油膜塩粒 1 おにぎり 2 塩粒 3 油膜 4 フィルム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩粒と油を混合することにより、塩粒表
    面に油膜を形成したことを特徴とする食用塩。
  2. 【請求項2】 塩粒と油とを混合することにより、塩粒
    表面に油膜を形成し、この油膜塩粒をおにぎり表面に付
    着させてなる塩味付おにぎり。
  3. 【請求項3】 塩味付おにぎりをフィルム包装したこと
    を特徴とする請求項2記載の塩味付おにぎり。
  4. 【請求項4】 塩味付おにぎりの表面にのりを巻いたこ
    とを特徴とする請求項2記載の塩味付おにぎり。
  5. 【請求項5】 のりを巻いた塩味付おにぎりをフィルム
    包装したことを特徴とする請求項4記載の塩味付おにぎ
    り。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2156748A1 (de) * 2008-07-30 2010-02-24 Symrise GmbH & Co. KG Zusammensetzung zur Reduzierung des NaCl-Gehaltes in Lebensmitteln
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