JPH11155461A - シーリング材の鳥害防止方法 - Google Patents

シーリング材の鳥害防止方法

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JPH11155461A
JPH11155461A JP32770597A JP32770597A JPH11155461A JP H11155461 A JPH11155461 A JP H11155461A JP 32770597 A JP32770597 A JP 32770597A JP 32770597 A JP32770597 A JP 32770597A JP H11155461 A JPH11155461 A JP H11155461A
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JP
Japan
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sealing material
beads
sealant
uncured
hard
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JP32770597A
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Toshio Yamato
俊夫 大和
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Momentive Performance Materials Japan LLC
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Toshiba Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築、土木分野の各種の目地に適用でき、シ
ーリング材の鳥害を防止できる簡便な方法を提供する。 【解決手段】 打設された未硬化または未硬化状態の弾
性シーリング材の表面に、粒径が0.1〜6.0mmの硬
質ビーズを付着させることを特徴とする、シーリング材
の鳥害防止方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シーリング材の鳥
害を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シーリング材、特にポリジオルガノシロ
キサン、シリル変性ポリエーテル、ポリサルファイド、
ウレタンプレポリマーおよびメルカプト変性ウレタンプ
レポリマーのような液状のベースポリマーを硬化させて
得られる弾性シーリング材は、建築・土木分野のシーリ
ング材や、各種工業分野における接着・シール材として
広く用いられている。このうち、建築・土木分野では、
建築物や工作物の各種部材間を接合したり、隙間(目
地)に充填したりして、目地に水密性や気密性を与える
シーリング材や、ガラスを固定するシーリング材として
使用される。
【0003】最近、目地に充填された弾性シーリング材
を、カラスなどの鳥がつついたり、引張ったり、剥がし
たりして、シーリング材を傷つけ、シーリング材の機能
である水密・気密性を損うという問題が生じている。こ
のような問題に対して、鳥害を有効に忌避する弾性シー
リング材が存在しなかったために、従来は、鳥害防止線
を張設する方法(実開平2−18023号公報参照)、
鳥類がシーリング材をつつく際に足場となる部位を、足
場として適さない形状にするために、該部位の幅を狭く
したり、急勾配をつけたりする方法、シーリング材を覆
うプレートを設ける方法などが採用されている。しかし
ながら、このような方法は、作業がたいへん煩雑であ
り、場合によっては、そのような工作が不可能である。
また、建築物の本来の意匠を変更することになり、その
美観を損ったりする。
【0004】また、鳥類の足場になる部位にマスチック
性の防除剤を塗布する方法も行われているが、防除剤の
効果は短期間であり、マスチック性のために塵埃を寄せ
るという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
のような問題点のある方法の代わりに、建築・土木分野
の各種の目地に適用でき、シーリング材の接着性、耐候
性などの特性を損わずにその鳥害を防止できる簡便な方
法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、単に、打設さ
れたシーリング材の表面に粒径が0.1〜6.0mmの硬
質ビーズを付着させることによって、その目的を達成し
うることを見出して、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の鳥該防止性シーリング
材は、打設された未硬化または半硬化状態の弾性シーリ
ング材の表面に、粒径が0.1〜6.0mmの硬質ビーズ
を付着させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるシーリング材
は、未硬化状態では流動性または非流動ペースト状であ
り、硬化してゴム状の弾性体となるシーリング材であ
り、建築の外装および土木の分野においては、耐紫外線
性や耐水性に優れていることから、必要な耐用年数に応
じて、ベースポリマーとして、好ましくはポリジオルガ
ノシロキサン、シリル変性ポリエーテル、ポリサルファ
イド、ウレタンプレポリマーおよびメルカプト変性ウレ
タンプレポリマーからなる群より選ばれるベースポリマ
ーを硬化させて得られ、それぞれのベースポリマーに応
じて、シリコーンシーリング材、変成シリコーンシーリ
ング材、ポリサルファイドシーリング材、ポリウレタン
シーリング材および変成ポリサルファイドシーリング材
と呼ばれている。この中で、耐紫外線性、耐水性などを
含めた耐候性と作業性、およびガラスビーズに代表され
る硬質ビーズとの接着耐候性から、シリコーンシーリン
グ材が特に好ましい。
【0009】ポリジオルガノシロキサンは、代表的に
は、一般式(1):
【化1】 (式中、R1 はたがいに同一または異なっていてもよい
置換または非置換の1価の炭化水素基を表し;Xは水酸
基または加水分解性基を表し;mは100〜2,000
の数である)で示される直鎖状の液状ポリマーであり、
1 としては、ポリジオルガノシロキサンの有する耐候
性、耐熱性、耐寒性、耐水性などの特徴を最も調和よく
発現し、硬化後に必要な機械的性質を与えるのに十分な
重合度を有するポリマーが、未硬化状態で低い粘度を示
すことから、一般的用途の場合には80モル%以上がメ
チル基であることが好ましく、中でも実質的に全部がメ
チル基であるポリジメチルシロキサンが特に好ましい
が、一部のR1 として、シーリング材に特に耐寒性を与
えるときはフェニル基を、また耐油性を与えるときは
3,3,3−トリフルオロプロピル基のようなフッ素置
換炭化水素基を用いる。Xとしては水酸基が最も一般的
であり、アルコキシル基のような加水分解性基であって
もよく、一般式(2):
【化2】 (式中、R2 は1価の炭化水素基であり;Yは加水分解
性基を表す)で示される加水分解性末端基であってもよ
い。R2 としては、メチル、エチルのようなアルキル
基;およびビニルのようなアルケニル基が例示される。
前述のXまたはYとして示される加水分解性基として
は、メトキシ、エトキシのようなアルコキシル基;アセ
トキシのようなアシロキシ基;ジメチルケトキシム、メ
チルエチルケトキシムのようなケトキシム基;ジエチル
アミノ、ジブチルアミノのようなアミノ基;N−メチル
アセトアミドのようなアミド基;ジエチルアミノキシの
ようなアミノキシ基が例示される。このような直鎖状ポ
リジオルガノシロキサンとしては、作業性と硬化後の物
性との兼ね合いから、25℃における粘度が1〜100
Pa・s(1,000〜100,000cP)のものが好まし
い。
【0010】シリル変性ポリエーテルは、代表的には、
一般式(3):
【化3】 (式中、R3 は1価の炭化水素基を表し;R4 はアルキ
ル基を表し;nは分子量を6,000〜10,000に
する数、aは3〜6の数である)で示される、両末端に
アルコキシシリル基を有する液状のポリオキシプロピレ
ンである。R3 としては、メチル、エチルのようなアル
キル基;ビニルのようなアルケニル基が例示され、合成
のしやすさからメチル基が好ましい。R4 としては、メ
チル、エチルのようなアルキル基が例示され、硬化性か
らメチル基が好ましい。aは、合成および取扱の容易な
ことから、3が好ましい。
【0011】ポリサルファイドは、代表的には、両末端
にメルカプト基を有し、分子鎖中にジスルフィド結合と
エーテル結合を有するポリマーである。ウレタンプレポ
リマーは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリ
オールのような活性水素を有するポリマーを、有機ポリ
イソシアナートと反応させたプレポリマーである。メル
カプト変性ウレタンプレポリマーは、両末端にメルカプ
ト基を有し、分子鎖中にウレタン結合とエーテル結合を
有するウレタンプレポリマーである。
【0012】これらのベースポリマーは、通常、架橋剤
および/または硬化触媒と併用され、施工後に空気中の
水分または酸素の作用で硬化して、弾性シーリング材と
なる。硬化前のベースポリマーは、通常、液状であり、
補強性および/または非補強性の充填剤や、必要に応じ
て顔料などの着色剤を配合され、また、混合後の安定性
に応じて、架橋剤および/または硬化触媒を混合した状
態で密閉容器に保存されるか、それらを使用直前に混合
されて、シーリング材として使用される。シーリング材
は流動性または非流動ペースト状であり、コーキング装
置によって目地その他の所望の部位に打設され、そこで
硬化して弾性体となり、弾性シーリング材として機能す
る。
【0013】本発明において特徴的なことは、打設され
た弾性シーリング材の、未硬化または半硬化状態の表面
に、硬質ビーズを付着させることである。
【0014】ここで、未硬化または半硬化状態とは、打
設されたシーリング材が完全に硬化するには至らず、表
面にタック感が残っている状態をいう。シーリング材を
へら仕上げした直後から、好ましくは、JIS A57
58に規定されたタックフリー時間の80%の時間ま
で、さらに好ましくは上記のタックフリー時間の50%
の時間までの間に、硬質ビーズを付着させる。表面の硬
化が進行してタック感がなくなった状態では、付着させ
るために該シーリング材の表面に塗布、散布などされた
硬質ビーズが、シーリング材に強固に接着することな
く、剥離または落下してしまう。
【0015】本発明に用いられる硬質ビーズとしては、
ガラス、シリカ、アルミナ、チタニア、ペブル、ケイ
砂、砂などの無機質ビーズ;メラミン樹脂、ユリヤ樹
脂、硬質塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネ
ートのようなプラスチックビーズ;およびクロロプレン
ゴム、EPDMゴムのような硬質ゴムビーズが例示さ
れ、耐候性が優れていることから無機質ビーズが好まし
く、均質で形状・粒径が一定なものが容易に入手でき、
化学的・物理的に安定で、耐候性に優れ、かつ透明性に
優れているので下地のシーリング材の色調を損わず、ポ
リジオルガノシロキサンやポリサルファイドをベースポ
リマーとするシーリング材との接着耐候性にも優れてい
ることから、ガラスビーズが特に好ましい。
【0016】これらの硬質ビーズは、シーリング材との
接着耐候性を向上させるために、各種のオルガノシラン
類およびケイ酸エステル類、好ましくは炭素官能性シラ
ン類によって、あらかじめ表面処理を施して用いてもよ
い。このような炭素官能性シラン類としては、3−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、2−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、
3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)
−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカ
プトプロピルトリメトキシシランなどが例示される。表
面処理に用いられるその他のオルガノシラン類としては
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン
など、ケイ酸エステル類としては正ケイ酸メチル、正ケ
イ酸エチルおよびそれらの部分加水分解縮合物が例示さ
れる。
【0017】硬質ビーズの粒径は、0.1〜6.0mmで
あり、0.5〜2.0mmが好ましい。この粒径の範囲で
あれば、ガラスバルーンのような中空の硬質ビーズを用
いてもよい。粒径が0.1mm未満のものは、鳥害防止効
果が十分でなく、6.0mmを越えると、施工後のシーリ
ング材の面が粗雑になり、目地仕上げが困難になる。
【0018】硬質ビーズの形状は任意であるが、目地の
膨張、収縮による応力によってシーリング材が破損しな
いためには、球形、回転楕円体およびその近縁の形状の
ように、外側に角、稜または縁を有さない円滑な形状を
有するものが好ましく、球形が最も好ましい。
【0019】硬質ビーズは、シーリング材の表面に、緻
密かつ均質に硬質ビーズ層が形成されるように付着させ
る。付着させる硬質ビーズの量は、硬質ビーズの粒径や
比重によっても異なるが、鳥害を防止する効果、硬質ビ
ーズを付着させる塗布、散布などの作業の容易さを考慮
して、シーリング材の表面積に対して、たとえば、粒径
0.60mm〜0.85mm、比重2.5のガラスビーズを
用いる場合、650〜1,000g/m2が好ましく、85
0〜1,000g/m2がさらに好ましい。また、用いるガ
ラスビーズの粒径が2.00〜2.80mmになると、付
着量は2,100〜3,100g/m2が好ましく、2,7
50〜3,100g/m2がさらに好ましい。
【0020】未硬化または半硬化状態のシーリング材の
表面に硬質ビーズを付着させるには、塗布、散布などの
方法をとることができる。硬質ビーズを塗布するには、
たとえば該硬質ビーズを、有機溶媒中に分散させて、刷
毛塗りなどの方法によって行うことができる。有機溶媒
としては、トルエン、キシレン、n−ヘキサン、ミネラ
ルスピリット、ゴム揮発油などが例示される。硬質ビー
ズを散布するには、未硬化または半硬化状態のシーリン
グ材の表面を荒らさないように、たとえば適当な噴霧装
置を用いるか、底部に細孔を設けた容器から散布する方
法などが用いられる。垂直な目地に打設されたシーリン
グ材の表面に硬質ビーズ層を形成するためには、塗布が
好ましい。
【0021】このような塗布、散布などによってシーリ
ング材の表面に硬質ビーズを付着させる作業は、シーリ
ング材の施工の中で、打設に続いて一連の作業として実
施することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によって、従来法のような煩雑な
作業を伴うことなく、またそれぞれのシーリング材の特
性を損うことなく、シーリング材の鳥害を簡便に、かつ
顕著に防止できる。
【0023】また、本発明によって、シーリング材の表
面を硬質ビーズ層で覆うことにより、特にガラスビーズ
のような透明なビーズを用いた場合、施工後にシーリン
グ材の表面が汚損されて、その外観を損うことを防止で
きるという効果がある。特にシリコーンシーリング材の
ような汚損を受けやすいシーリング材の場合には、その
効果が顕著である。
【0024】本発明の鳥害防止方法は、建築・土木など
の分野において、各種建築物、工作物その他の目地など
に打設された各種の弾性シーリング材の鳥害防止に、広
く適用できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によって
さらに詳細に説明する。これらの例において、部は重量
部を示す。本発明は、これらの実施例によって限定され
るものではない。
【0026】アルミパネルに、目地幅20mm、目地深さ
10mm、目地長さ1,000mmの目地を設けて、シーリ
ング材の充填、硬質ビーズの塗布、および鳥害防止効果
の評価に用いた。
【0027】実施例1、比較例1 25℃における粘度が5,000cPで、シラノール基で
両末端を封鎖されたポリジメチルシロキサン100部
に、炭酸カルシウム100部を配合し、ニーダーによっ
て均一に混合して、シーリング剤の主剤を調製した。該
主剤100部をとり、乾燥窒素雰囲気において、分子
式:
【化4】 (ただし、該分子式はシロキサン単位の数を示し、単位
相互の位置は任意である)で示される鎖長延長剤94重
量%と、分子式:
【化5】 で示される架橋剤6重量%との混合物3部を配合し、十
分に混合して、実施例1および比較例1に用いる未硬化
のアミノキシ型シリコーンシーリング材を調製した。J
IS A5758によって該シーリング材のタックフリ
ー時間を測定したところ、6時間であった。
【0028】該未硬化シーリング材を、上記の目地に打
設して、へらにより表面仕上げを行った。粒径範囲0.
60〜0.85mmの球形ガラスビーズを、トルエン中に
75重量%になるように分散させた。打設して60分後
に、上記のガラスビーズ分散液を、未硬化状態のシーリ
ング材の表面に、ガラスビーズ量が950g/m2になるよ
うに均一に塗布し、トルエンを揮発させて、そのままシ
ーリング材を硬化させ、緻密なガラスビーズ層を有す
る、実施例1の目地シールを作製した。
【0029】比較のために、ガラスビーズ分散液を塗布
しないほかは実施例1と同様にして、シーリング材で硬
化させ、比較例1の目地シールを作製した。
【0030】実施例2、比較例2 25℃における粘度が10,000cPで、シラノール基
で両末端を封鎖されたポリジメチルシロキサン100部
に、オクタメチルシクロテトラシロキサンで表面処理さ
れた比表面積200m2/gの煙霧質シリカ15部を配合し
て、ニーダーによって均一に混合した。ついで、乾燥窒
素雰囲気において、メチルトリス(メチルエチルケトキ
シマト)シラン5部、N−(2−アミノエチル)−3−
アミノプロピルトリメトキシシラン0.8部およびジブ
チルスズジラウラート0.05部を配合し、十分に混合
して、実施例2および比較例2に用いる未硬化のオキシ
ム型シリコーンシーリング材を調製した。JIS A5
758によって該シーリング材のタックフリー時間を測
定したところ、10分であった。
【0031】打設して3分後の未硬化表面にガラスビー
ズを直接散布した以外は実施例1と同様にして、950
g/m2の緻密なガラスビーズ層を有する、実施例2の目地
シールを作製した。
【0032】比較のために、ガラスビーズを付着させな
いほかは実施例2と同様にして、比較例2の目地シール
を作製した。
【0033】実施例3、比較例3 分子式:
【化6】 で示される、平均分子量8,000のα,ω−ビス(メ
チルジメトキシシリルプロピル)ポリプロピレングリコ
ール35部に、炭酸カルシウム45部およびフタル酸ジ
オクチル20部を配合し、ニーダーによって均一に混合
し、シーリング材の主剤を調製した。該主剤100部を
とり、乾燥窒素気流中でジブチルスズジアセタート2部
を配合して、実施例3および比較例3に用いる未硬化の
変成シリコーンシーリング材を調製した。JIS A5
758によって該シーリング材のタックフリー時間を測
定したところ、1時間であった。
【0034】ガラスビーズ分散液の塗布を、打設して1
0分後の未硬化表面に行った以外は実施例1と同様にし
て、950g/m2の緻密なガラスビーズ層を有する、実施
例3の目地シールを作製した。
【0035】比較のために、ガラスビーズ分散液を塗布
しないほかは実施例3と同様にして、比較例3の目地シ
ールを作製した。
【0036】実施例4、比較例4 シーリング材として、JIS A5758によるタック
フリー時間が20時間のポリサルファイドシーリング材
ハマタイトSC−500(横浜ゴム(株)商品名)を用
い、打設して60分後に未硬化シーリング材の表面にガ
ラスビーズ分散液の塗布を行ったほかは実施例1と同様
にして、950g/m2の緻密なガラスビーズ層を有する実
施例4の目地シールを作製した。また、ガラスビーズ層
のない比較例4の目地シールを作製した。
【0037】実施例5、比較例5 シーリング材として、JIS A5758によるタック
フリー時間が4時間の変成ポリサルファイドシーリング
材パーマシール(日東ポリマー(株)商品名)を用い、
打設して30分後に未硬化シーリング材の表面にガラス
ビーズ分散液の塗布を行ったほかは実施例1と同様にし
て、950g/m2の緻密なガラスビーズ層を有する実施例
5の目地シールを作製した。また、ガラスビーズ層のな
い比較例5の目地シールを作製した。
【0038】実施例6、比較例6 シーリング材として、JIS A5758によるタック
フリー時間が24時間のポリウレタンシーリング材ハマ
タイトUH−30(横浜ゴム(株)商品名)を用い、打
設して60分後に未硬化シーリング材の表面にガラスビ
ーズ分散液の塗布を行ったほかは実施例1と同様にし
て、950g/m2の緻密なガラスビーズ層を有する実施例
6の目地シールを作製した。また、ガラスビーズ層のな
い比較例6の目地シールを作製した。
【0039】実施例7 用いる球形ガラスビーズの粒径範囲を2.00〜2.8
0mmとし、ガラスビーズを直接散布して、ガラスビーズ
の塗布量を3,000g/m2とした以外は実施例1と同様
にして、実施例7の目地シールを作製した。
【0040】比較例7 用いる球形ガラスビーズの粒径範囲を0.02〜0.0
5mmとし、ガラスビーズの塗布量を35g/m2とした以外
は実施例1と同様にして、比較例7の目地シールを作製
した。
【0041】鳥害の実地試験 実施例1〜7および比較例1〜7の目地シールを、それ
ぞれ静岡県駿東郡小山町内の東芝シリコーン(株)応用
技術研究所の研究棟屋上に静置して、約400日間暴露
した。この結果、表1に示すように、ガラスビーズを含
まない、または粒径の小さいガラスビーズを配合した比
較例1〜7のシーリング材がいずれも鳥害を受けたのに
対し、本発明によってガラスビーズを配合した実施例1
〜7のシーリング材は、鳥につつかれた形跡がなく、施
工当初の外観を保っていた。
【0042】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打設された未硬化または半硬化状態の弾
    性シーリング材の表面に、粒径が0.1〜6.0mmの硬
    質ビーズを付着させることを特徴とする、シーリング材
    の鳥害防止方法。
  2. 【請求項2】 硬質ビーズがガラスビーズである、請求
    項1記載の鳥害防止方法。
  3. 【請求項3】 シーリング材が、目地に打設されたもの
    である、請求項1記載の鳥害防止方法。
JP32770597A 1997-11-28 1997-11-28 シーリング材の鳥害防止方法 Withdrawn JPH11155461A (ja)

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