JPH11155274A - 振動装置 - Google Patents

振動装置

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JPH11155274A
JPH11155274A JP32165597A JP32165597A JPH11155274A JP H11155274 A JPH11155274 A JP H11155274A JP 32165597 A JP32165597 A JP 32165597A JP 32165597 A JP32165597 A JP 32165597A JP H11155274 A JPH11155274 A JP H11155274A
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JP
Japan
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vibrator
magnetic field
fixed yoke
magnetic
electromagnetic coil
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Application number
JP32165597A
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English (en)
Inventor
Ikunori Moritake
郁紀 森竹
Kiyoshi Urushibata
潔 漆畑
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Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11155274A publication Critical patent/JPH11155274A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気から機械振動への変換効率が高く、小型
化・低消費電力化が可能で信頼性が高い振動装置を提供
する。 【解決手段】 振動装置は、中空形状であって磁性材料
から成る固定ヨーク11と、固定ヨーク11内の中心軸
X方向に沿って変位可能なように支持され、変位方向と
平行な方向に磁化され、固定ヨーク11との磁気作用に
よって復元力が付与された振動子3と、固定ヨーク11
および振動子3が形成する磁気回路を通過する磁界に対
して駆動磁界を周期的に重畳するための電磁コイル12
と、電磁コイル12に駆動電流Iを供給する発振器20
と、固定ヨーク11と振動子3との間に介在して、磁気
回路の磁界を増強するための補強磁石16などで構成さ
れ、振動子3の共振周波数Fmとほぼ一致する周波数F
aの駆動磁界を印加することによって共振させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動電流によって
駆動される直線振動型の振動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電波を用いた無線電話(たとえば
携帯電話やPHS等)や無線呼出装置(たとえば商品名
ポケットベルやページャー等)などの携帯用端末機器に
おいて、電話や呼出の着信があった場合に、大きな電子
音を発して聴覚的に使用者に告知している。しかし、近
年、携帯電話等が急速に普及して、他人の着信を自己の
着信と誤認したり、電車や映画館等の公共施設で静寂を
妨害する点が社会問題化している。その対策として、着
信があると端末機器が振動を発生して、触覚的に携帯者
に知らせるバイブレータ方式が採用されつつある(たと
えば特開平6−224816号等)。
【0003】従来のバイブレータ方式では、小型モータ
の回転軸に偏心錘を取り付けて、回転運動によって振動
を発生する回転振動型の振動装置が採用されている(た
とえば特開平8−186626号、特開平8−2422
73号等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
振動装置では大きな重量物を回転させるため、ある程度
大きなトルクを出力するモータが必要になり、モータの
小型化や省電力化に自ずと限界がある。また、偏心回転
によって軸受の負担が大きくなるため、機械的寿命があ
まり長くない。
【0005】本発明の目的は、電気から機械振動への変
換効率が高く、小型化・低消費電力化が可能で信頼性が
高い振動装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、中空形状であ
って磁性材料から成る固定ヨークと、固定ヨーク内の中
心軸方向に沿って変位可能なように支持され、変位方向
と平行な方向に磁化され、固定ヨークとの磁気作用によ
って復元力が付与された振動子と、固定ヨークおよび振
動子が形成する磁気回路を通過する磁界に対して、駆動
磁界を重畳するための電磁コイルと、固定ヨークと振動
子との間に介在して、前記磁気回路の磁界を増強するた
めの補強磁石とを備えることを特徴とする振動装置であ
る。
【0007】本発明に従えば、中空形状の固定ヨークの
内部に磁化振動子を配置することによって、磁化振動子
のN極から出た磁力線が固定ヨークを通過して、磁化振
動子のS極に戻る磁気回路が形成される。振動子は、全
体のポテンシャルエネルギーが最も低い状態で安定し、
またこの点を原点とした復元力が作用する。この現象
は、振動子がばねによって支持され、ばねの伸び縮みに
よる復元力が生じたことに相当する。
【0008】この状態で磁気回路を通過する磁界に対し
て電磁コイルからの駆動磁界を周期的に重畳することに
よって、振動子に作用する磁界が周期的に変動するよう
になり、振動子が直線的に往復しながら振動するように
なる。こうして電気的振動を機械的振動に効率良く変換
できる。
【0009】さらに、補強磁石をたとえば固定ヨークと
振動子との間に介在させ、磁気回路の磁界を増強するこ
とによって、振動子への磁気作用が増強され、振動子の
復元力がより大きくなる。そのため固定ヨーク単体の場
合と比べて、振動子の共振周波数Fmと振動力をより高
く設定できる。
【0010】また、補強磁石の材質や寸法、形状等を変
化させることによって、共振周波数Fmを任意に調整で
きる。そのため振動装置の製造時に本体部品を共通化し
て、種々の補強磁石と組み合わせることによって、所望
の共振周波数Fmを持つ振動装置が得られるため、低コ
ストで多品種少量生産にも容易に対応できる。
【0011】また本発明は、振動子の復元力と質量によ
って規定される機械的共振周波数Fmと駆動磁界の周波
数Faとが略一致することを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、振動子の質量および復元
力で機械的共振周波数Fmが定まるため、この共振周波
数Fmとほぼ一致する周波数Faの駆動磁界を印加する
ことによって共振現象が発生し、僅かなエネルギー供給
によって大きな振幅の振動が持続するようになる。こう
して電気から機械振動への変換効率が高くなり、少ない
消費電力で大きな振動出力が得られるようになる。
【0013】また本発明は、前記電磁コイルは、固定ヨ
ークと同軸に配置されていることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、駆動磁界を発生する電磁
コイルを固定ヨークと同軸で配置することによって、振
動子の磁化方向と駆動磁界の方向とが一致するため、電
磁コイルから振動子への磁界伝達効率が向上する。
【0015】また本発明は、振動子は同極性の磁極が対
向するように縦列配置された複数の磁石で構成され、電
磁コイルが振動子の復元力原点を取り囲むように配置さ
れ、電磁コイルを挟んで、複数の補強磁石が復元力原点
を中心として対称配置されていることを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、複数の磁石を縦列配置
し、同極性の磁極(たとえばN極同士またはS極同士)
を対向させることによって、対向した各磁極からの磁力
線が互いに反発して、磁石配置方向に垂直な平面に沿っ
て放射状に磁界が分布するようになる。こうした平面状
の磁界は、単一の磁石が形成する磁界と比べて、磁力線
密度が格段に高くなるため、外側の磁気回路部品との相
互作用がより強くなる。
【0017】さらに、電磁コイルを振動中心に配置する
ことによって、振動子が形成する平面状磁界と電磁コイ
ルとの相互作用が強くなり、振動子へのエネルギー伝達
効率が向上する。また、電磁コイルを挟むように複数の
補強磁石を対称配置することによって、振動子両端から
の磁力線との相互作用を増強できる。こうして振動子の
駆動効率が向上するため、小さい電力で大きな振動を発
生できる。
【0018】また本発明は、振動子は同極性の磁極が対
向するように縦列配置された複数の磁石で構成され、補
強磁石が振動子の復元力原点を取り囲むように配置さ
れ、補強磁石を挟んで、複数の電磁コイルが復元力原点
を中心として対称配置されていることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、複数の磁石を縦列配置
し、同極性の磁極(たとえばN極同士またはS極同士)
を対向させることによって、対向した各磁極からの磁力
線が互いに反発して、磁石配置方向に垂直な平面に沿っ
て放射状に磁界が分布するようになる。こうした平面状
の磁界は、単一の磁石が形成する磁界と比べて、磁力線
密度が格段に高くなるため、外側の磁気回路部品との相
互作用がより強くなる。
【0020】さらに、補強磁石を振動中心に配置するこ
とによって、振動子が形成する平面状磁界と補強磁石と
の相互作用が強くなり、振動子の復元力が強くなる。ま
た、補強磁石を挟むように複数の電磁コイルを対称配置
することによって、振動子両端での磁界と電磁コイルと
の相互作用が強くなり、振動子へのエネルギー伝達効率
が向上する。こうして振動子の駆動効率が向上するた
め、小さい電力で大きな振動を発生できる。
【0021】まず本発明の原理について説明する。振動
子の静止位置を原点Oとして、原点Oからの変位をxと
し、振動子に作用する復元力をf、振動子の質量をMと
すると、復元力fは変位xの関数となり、図1に示すよ
うに、一次近似ではf=k・xの線形関数となる。な
お、kはばね係数である。この場合、振動子の共振周波
数Fmは次式(1)で表せる。
【0022】
【数1】
【0023】この共振周波数Fmと同じ周波数Faの駆
動磁界を電磁コイルで発生させて振動子に印加すると、
振動子は共振振動を始める。電磁コイルの駆動電流波形
は周波数Faの成分を含むもので、たとえば周波数Fa
の正弦波電流やパルス電流が可能であり、また全波駆動
や半波駆動も可能である。
【0024】図2は、振動子の共振特性を示すグラフで
ある。縦軸は振動子の振幅Aであり、横軸は駆動磁界の
周波数Faである。グラフにおいて、共振周波数Fmで
最大振幅となり、共振周波数Fmから外れると振幅は減
少する共振カーブが見られ、共振ピークの鋭さを示すQ
値は摩擦や空気抵抗等のエネルギー損失によって決定さ
れる。
【0025】一方、復元力fと変位xとが非線形関係
で、ばね係数kが変位xの関数である場合は、f=k
(x)・xと表され、機械的周波数Fmは振動子の振幅
に依存することになり、式(1)のように簡単には決ま
らない。しかしながら、このような振動装置に駆動磁界
を周期的に重畳した場合でも、振動子の質量Mと復元力
k(x)、振幅Aに応じて振動子を直線的に往復振動さ
せることが可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】図3は、本発明の第1実施形態を
示す構成図である。振動装置は、中空形状の固定ヨーク
11と、固定ヨーク11の内部に中心軸X方向に沿って
変位可能なように支持された振動子3と、駆動磁界Ha
を発生するための電磁コイル12と、電磁コイル12に
交流電流などの正弦波またはパルス波などの駆動電流I
を供給する発振器20などで構成され、さらに固定ヨー
ク11の内側に円環状の補強磁石16が配置されてい
る。
【0027】固定ヨーク11は、透磁率の大きな磁性材
料で形成され、たとえば円筒状に形成されている。振動
子3は、円柱状の永久磁石で形成され、磁化方向が変位
方向と平行になるように円柱の上面および下面がN極、
S極に着磁されている。また、振動子3の周囲には、振
動子3の直線運動を滑らかに案内するための案内部材
(不図示)が設けられる。
【0028】補強磁石16は、円環形状の中心から半径
方向に沿って磁化された永久磁石で形成され、振動子3
の補強磁石16と対向する端面側の磁極と反対になるよ
うに形成されている。たとえば、図3では円環形状の内
面がN極に、外面がS極にそれぞれ着磁されている。こ
うした補強磁石16は、固定ヨーク11と振動子3との
間に介在して、固定ヨーク11と振動子3端部との磁気
的距離を近づけることと補強磁石16の磁力により、振
動子3に印加される磁界を増強する機能を有する。
【0029】こうした中空形状の固定ヨーク11の内部
に振動子3を配置することによって、振動子3のN極か
ら出た磁力線が固定ヨーク11および補強磁石16を通
過して、振動子3のS極に戻る磁気回路が形成される。
磁力線は、固定ヨーク11のX軸を中心として回転対称
となるように分布し、振動子3は全体のポテンシャルエ
ネルギーが最も低くなる位置(点O)で安定する。この
安定位置は、外側の磁性部品の特性や形状等によって定
まり、補強磁石16が固定ヨーク11の対称中心点に関
して非対称に配置されているため、点Oは固定ヨーク1
1の対称中心点よりシフトする。
【0030】この状態で、振動子3が原点Oから正また
は負の方向に変位すると、振動子3には原点Oに戻ろう
とする復元力が作用する。こうした復元力は、振動子3
の振幅範囲において変位量にほぼ比例させることが可能
なため、ちょうど振動子3がX軸に沿って線形ばねで支
持された現象に近似できる。
【0031】この状態で磁気回路を通過する磁界に対し
て電磁コイル12からの駆動磁界を周期的に重畳するこ
とによって、振動子3に作用する磁界が周期的に変動す
るようになり、振動子3が直線的に往復しながら振動す
るようになる。
【0032】図3において、電磁コイル12はX軸の周
りに導線を巻回するように構成され、固定ヨーク11と
同軸に配置することによって、X軸と平行な駆動磁界H
aを発生するため、効率的な磁界重畳が実現している。
【0033】図4(a)は振動子3の運動波形、図4
(b)〜図4(e)は電磁コイル12の駆動電流波形の
各種例を示すグラフである。静止した振動子3に駆動磁
界Haが作用すると、振動子3が振動を開始し、この振
動周期と同期するように磁界Haが変動すると、共振現
象によって振動振幅が徐々に増加し、摩擦や空気抵抗等
に起因する共振ロスと電磁コイル12からの注入エネル
ギーとが均衡した状態で振動子3は一定振幅で振動する
ようになる。
【0034】図4(b)は半波パルス駆動の例を示し、
図4(a)に示すように振動子3が周期Tの正弦波で振
動している場合、振動子3が原点OからX軸の正方向に
移動している4分の1周期だけオンとなるパルス電流を
電磁コイル12に流している。半波パルス駆動は、単極
性の駆動波形で済むためパルス発振器20の回路構成を
簡略化できる利点がある。
【0035】図4(c)は全波パルス駆動の例を示し、
図4(a)に示すように振動子3が周期Tの正弦波で振
動している場合、振動子3が原点OからX軸の正方向に
移動している4分の1周期だけ正極性となり、振動子3
が正の最大変位から原点Oに戻る次の4分の1周期だけ
負極性となるパルス電流を電磁コイル12に流してい
る。全波パルス駆動は、半波パルス駆動と比べて2倍の
駆動期間を確保できるため、振動開始からの定常振動ま
で立上り時間を短縮できる利点がある。
【0036】図4(d)は半波パルス駆動の例を示し、
図4(a)に示すように振動子3が周期Tの正弦波で振
動している場合、振動子3がX軸の正方向に移動してい
る2分の1周期だけオンとなるパルス電流を電磁コイル
12に流している。半波パルス駆動は、単極性の駆動波
形で済むためパルス発振器20の回路構成を簡略化でき
る利点がある。
【0037】図4(e)は全波パルス駆動の例を示し、
図4(a)に示すように振動子3が周期Tの正弦波で振
動している場合、振動子3がX軸の正方向に移動してい
る2分の1周期だけ正極性となり、振動子3がX軸の負
方向に移動している2分の1周期だけ負極性となるパル
ス電流を電磁コイル12に流している。この駆動波形
は、図4(d)の半波パルス駆動と比べて2倍の駆動期
間を確保できるため、高効率の駆動を実現できる。
【0038】なお、図4(b)〜図4(e)に示すパル
ス波形の代わりに、正弦波を4分の1周期あるいは2分
の1周期の単位でオン、オフした波形も使用でき、特に
図4(e)では完全な正弦波駆動となる。
【0039】こうして振動子3の周期および位相と駆動
電流とが同期することによって、電気的振動から機械的
振動への変換が効率良く行われる。
【0040】図5は、本発明の第2実施形態を示す構成
図である。この振動装置は、中空形状の固定ヨーク11
と、固定ヨーク11の内部に中心軸X方向に沿って変位
可能なように支持された振動子3と、駆動磁界を発生す
るための電磁コイル12と、電磁コイル12に正弦波ま
たはパルス波の駆動電流Iを供給する発振器20などで
構成され、さらに振動子3は2つの磁石4a、4bで構
成され、2つの補強磁石16a、16bが電磁コイル1
2を挟んで左右対称に配置されている。
【0041】振動子3では、磁石4aのN極と磁石4b
のN極とが対向するように2つの磁石4a、4bが縦列
配置され、各N極から出た磁力線が互いに反発して、中
心軸Xに垂直な平面状の磁界を形成する。
【0042】電磁コイル12は、X軸の周りに導線を巻
回するように構成され、振動子3が形成する平面状磁界
との相互作用が最大となるように、振動子3の振動中心
である原点Oを取り囲むように配置される。
【0043】補強磁石16a、16bは、円環形状の中
心から半径方向に沿って磁化された永久磁石で形成さ
れ、振動子3の端面の磁極と反対になるように形成され
ている。たとえば、図5では円環形状の内面がN極に、
外面がS極にそれぞれ着磁されている。こうした補強磁
石16a、16bは、振動子3の両端にそれぞれ対向す
るように原点Oを中心として対称配置され、固定ヨーク
11と振動子3端部との磁気的距離を近づけることと補
強磁石16の磁力により、磁石4a、4bのS極と補強
磁石16a、16bのN極のとの間の磁気作用をそれぞ
れ増強している。なお、図5の構成では各部品が対称的
に配置されているため、対称中心点と復元力の原点Oと
が一致することになる。
【0044】静止した振動子3に電磁コイル12からの
駆動磁界が作用すると、振動子3が振動を開始し、この
振動周期と同期するように駆動磁界が変動すると、共振
現象によって振動振幅が徐々に増加し、摩擦や空気抵抗
等に起因する共振ロスと電磁コイル3からの注入エネル
ギーとが均衡した状態で振動子3は一定振幅で振動する
ようになる。
【0045】図5の構成においても、図4(b)〜
(e)に示す各種駆動電流波形が使用可能である。
【0046】図6は、本発明の第3実施形態を示す構成
図である。この振動装置は、中空形状の固定ヨーク11
と、固定ヨーク11の内部に中心軸X方向に沿って変位
可能なように支持された振動子3と、駆動磁界Ha、H
bを発生するための電磁コイル12a、12bと、電磁
コイル12a、12bに正弦波またはパルス波の駆動電
流Iを供給する発振器20などで構成され、さらに振動
子3は2つの磁石4a、4bで構成され、2つの電磁コ
イル12a、12bが補強磁石16を挟んで左右対称に
配置されている。
【0047】振動子3では、磁石4aのN極と磁石4b
のN極とが対向するように2つの磁石4a、4bが縦列
配置され、各N極から出た磁力線が互いに反発して、中
心軸Xに垂直な平面状の磁界を形成する。
【0048】補強磁石16は、円環形状の中心から半径
方向に沿って磁化された永久磁石で形成され、振動子3
の磁石4aと磁石4bの対向端部の磁極と反対になるよ
うに形成されている。たとえば、図6では円環形状の内
面がS極に、外面がN極にそれぞれ着磁されており、さ
らに振動子3が形成する平面状磁界との相互作用が最大
となるように、振動子3の振動中心である原点Oを取り
囲むように配置される。なお、図6の構成では各部品が
対称的に配置されているため、対称中心点と復元力の原
点Oとが一致することになる。
【0049】電磁コイル12a、12bはX軸の周りに
導線を巻回するように構成され、振動子3の両端にそれ
ぞれ対向するように、固定ヨーク11と同軸かつ原点O
を中心として対称配置することによって、X軸と平行か
つ同方向の駆動磁界Ha、Hbを同時に発生するため、
効率的で強力な磁界重畳を実現できる。
【0050】静止した振動子3に駆動磁界Ha、Hbが
作用すると、振動子3が振動を開始し、この振動周期と
同期するように磁界Ha、Hbが変動すると、共振現象
によって振動振幅が徐々に増加し、摩擦や空気抵抗等に
起因する共振ロスと電磁コイル3からの注入エネルギー
とが均衡した状態で振動子3は一定振幅で振動するよう
になる。
【0051】図6の構成においても、図4(b)〜
(e)に示す各種駆動電流波形が使用可能である。特
に、図4(e)に示す全波パルス駆動を用いた場合、図
4(a)に示すように振動子3が周期Tの正弦波で振動
している場合、振動子3がX軸の正方向に移動している
2分の1周期だけ正極性となり、振動子3がX軸の負方
向に移動している2分の1周期だけ負極性となるパルス
電流を電磁コイル12a、12bに流している。全波パ
ルス駆動は、半波パルス駆動と比べて2倍の駆動期間を
確保でき、しかも2つの電磁コイル12a、12bによ
るプッシュプル駆動となるため、極めて高い効率の駆動
を実現できる。
【0052】図7は、本発明の第4実施形態の構成を示
す断面図である。この振動装置は、図3の構成をより具
体化したものであり、円筒形状の固定ヨーク11と、固
定ヨーク11の内部に中心軸X方向に沿って変位可能な
ように支持された振動子3と、振動子3の直線変位を案
内する円筒形状のボビン13と、駆動磁界Haを発生す
るための電磁コイル12と、電磁コイル12に正弦波ま
たはパルス波の駆動電流Iを供給する発振器(不図示)
などで構成され、さらに円環状の補強磁石16は固定ヨ
ーク11の内面に配置されている。装置全体の寸法は、
たとえば長さが10mm、外径は6mmである。
【0053】ボビン13はプラスチック等の非磁性材料
で形成され、電磁コイル12の導線を巻回するためのベ
ースとなる。ボビン13および電磁コイル12の外周面
に固定ヨーク11が装着され、さらに固定ヨーク11の
外径と一致するキャップ14、15がボビン13の両端
に接着剤等によって装着され、固定ヨーク11を固定す
るとともに装置の気密性、水密性を確保している。
【0054】振動子3は、磁化方向が変位方向と平行に
なるように上面および下面がN極、S極に着磁された円
柱状の磁石4と、透磁率の大きな磁性材料で形成され、
磁石4の上面および下面に密着固定された円柱状の移動
ヨーク5、6で構成される。移動ヨーク5、6の外径は
磁石4の外径より僅かに大きく、移動ヨーク5、6の周
面を滑らかにすることによって、ボビン13の内面と移
動ヨーク5、6との摺動が低摩擦になり、円滑な振動を
実現している。
【0055】さらに、移動ヨーク5、6によって磁石4
からの磁束を固定ヨーク11、補強磁石16へ効率的に
導くことができるため、振動子3の復元力や電磁コイル
12との相互作用を高めることができる。
【0056】また、磁石4および移動ヨーク5、6に
は、両側の密閉空間同士を連通するための貫通孔8が形
成され、密閉空間内の気体が自由に移動できる構造によ
って振動子3の自由振動を確保している。
【0057】こうした構成において、振動子3のN極か
ら出た磁力線が固定ヨーク11および補強磁石16を通
過して、振動子3のS極に戻る磁気回路が形成される。
振動子3は全体のポテンシャルエネルギーが最も低くな
る位置(点O)で安定する。この状態で、磁気回路を通
過する磁界に対して電磁コイル12からの駆動磁界Ha
を周期的に重畳することによって、振動子3に作用する
磁界が周期的に変動するようになり、振動子3が直線的
に往復しながら振動する。
【0058】電磁コイル12の駆動電流波形は、図4
(b)〜図4(e)に示す各種駆動波形が使用可能であ
り、振動子3の共振周波数Fmと駆動磁界の周波数Fa
をほぼ一致させることによって、エネルギー効率に優れ
た機械的振動が得られる。
【0059】図8は、本発明の第5実施形態の構成を示
す断面図である。この振動装置は、図5の構成をより具
体化したものであり、円筒形状の固定ヨーク11と、固
定ヨーク11の内部に中心軸X方向に沿って変位可能な
ように支持された振動子3と、振動子3の直線変位を案
内する円筒形状のボビン13と、駆動磁界を発生するた
めの電磁コイル12と、電磁コイル12に正弦波または
パルス波の駆動電流Iを供給する発振器(不図示)など
で構成され、さらに円環状の2つの補強磁石16a、1
6bは電磁コイル12を挟んで左右対称となるように、
固定ヨーク11の内側に配置されている。装置全体の寸
法は、たとえば長さが16mm、外径は6mmである。
【0060】ボビン13はプラスチック等の非磁性材料
で形成され、電磁コイル12の導線を巻回するためのベ
ースとなる。ボビン13および電磁コイル12の外周面
に固定ヨーク11が装着され、さらに固定ヨーク11の
外径と一致するキャップ14、15がボビン13の両端
に接着剤等によって装着され、固定ヨーク11を固定す
るとともに装置の気密性、水密性を確保している。
【0061】振動子3は、磁化方向が変位方向と平行に
なるように上面および下面がN極、S極に着磁された円
柱状の磁石4a、4bと、透磁率の大きな磁性材料で形
成され、磁石4a、4bの中間、上面および下面に密着
固定された円柱状の移動ヨーク5、6、7で構成され
る。磁石4a、4bは同じ極性の磁極が対向するように
縦列配置され、図8では各N極から出た磁力線が互いに
反発しつつ移動ヨーク5を通過して、平面状磁界を発生
している。移動ヨーク5、6、7の外径は磁石4a、4
bの外径より僅かに大きく、移動ヨーク5、6、7の周
面を滑らかにすることによって、ボビン13の内面と移
動ヨーク5、6、7との摺動が低摩擦になり、円滑な振
動を実現している。
【0062】さらに、移動ヨーク5、6、7によって磁
石4a、4bからの磁束を固定ヨーク11、補強磁石1
6a、16bへ効率的に導くことができるため、振動子
3の復元力や電磁コイル12との相互作用を高めること
ができる。
【0063】また、磁石4a、4bおよび移動ヨーク
5、6、7には、両側の密閉空間同士を連通するための
貫通孔8が形成され、密閉空間内の気体が自由に移動で
きる構造によって振動子3の自由振動を確保している。
【0064】こうした構成において、磁石4a、4bの
N極から出た磁力線が移動ヨーク5を経由して固定ヨー
ク11および補強磁石16a、16bを通過し、さらに
移動ヨーク6、7を経由して振動子3のS極に戻る磁気
回路が形成される。振動子3は全体のポテンシャルエネ
ルギーが最も低くなる位置、すなわち固定ヨーク11の
対称中心点となる点Oで安定する。この状態で、磁気回
路を通過する磁界に対して電磁コイル12からの駆動磁
界を周期的に重畳することによって、振動子3に作用す
る磁界が周期的に変動するようになり、振動子3が直線
的に往復しながら振動する。
【0065】電磁コイル12の駆動電流波形は、図4
(b)〜図4(e)に示す各種駆動波形が使用可能であ
り、振動子3の共振周波数Fmと駆動磁界の周波数Fa
をほぼ一致させることによって、エネルギー効率に優れ
た機械的振動が得られる。
【0066】図9は、本発明の第6実施形態の構成を示
す断面図である。この振動装置は、図6の構成をより具
体化したものであり、円筒形状の固定ヨーク11と、固
定ヨーク11の内部に中心軸X方向に沿って変位可能な
ように支持された振動子3と、振動子3の直線変位を案
内する円筒形状のボビン13と、駆動磁界を発生するた
めの電磁コイル12a、12bと、電磁コイル12a、
12bに正弦波またはパルス波の駆動電流Iを供給する
発振器(不図示)などで構成され、さらに円環形状の補
強磁石16は電磁コイル12a、12bの中間で固定ヨ
ーク11の内側に配置される。装置全体の寸法は、たと
えば長さが16mm、外径は6mmである。
【0067】ボビン13はプラスチック等の非磁性材料
で形成され、電磁コイル12a、12bの導線を巻回す
るためのベースとなる。ボビン13および電磁コイル1
2a、12bの外周面に固定ヨーク11が装着され、さ
らに固定ヨーク11の外径と一致するキャップ14、1
5がボビン13の両端に接着剤等によって装着され、固
定ヨーク11を固定するとともに装置の気密性、水密性
を確保している。
【0068】振動子3は、磁化方向が変位方向と平行に
なるように上面および下面がN極、S極に着磁された円
柱状の磁石4a、4bと、透磁率の大きな磁性材料で形
成され、磁石4a、4bの中間、上面および下面に密着
固定された円柱状の移動ヨーク5、6、7で構成され
る。磁石4a、4bは同じ極性の磁極が対向するように
縦列配置され、図9では各N極から出た磁力線が互いに
反発しつつ移動ヨーク5を通過して、平面状磁界を発生
している。移動ヨーク5、6、7の外径は磁石4a、4
bの外径より僅かに大きく、移動ヨーク5、6、7の周
面を滑らかにすることによって、ボビン13の内面と移
動ヨーク5、6、7との摺動が低摩擦になり、円滑な振
動を実現している。
【0069】さらに、移動ヨーク5、6、7によって磁
石4a、4bからの磁束を固定ヨーク11、補強磁石1
6a、16bへ効率的に導くことができるため、振動子
3の復元力や電磁コイル12との相互作用を高めること
ができる。
【0070】また、磁石4a、4bおよび移動ヨーク
5、6、7には、両側の密閉空間同士を連通するための
貫通孔8が形成され、密閉空間内の気体が自由に移動で
きる構造によって振動子3の自由振動を確保している。
【0071】こうした構成において、磁石4a、4bの
N極から出た磁力線が移動ヨーク5を経由して補強磁石
16および固定ヨーク11を通過し、さらに移動ヨーク
6、7を経由して振動子3のS極に戻る磁気回路が形成
される。振動子3は全体のポテンシャルエネルギーが最
も低くなる位置、すなわち固定ヨーク11の対称中心点
となる点Oで安定する。この状態で、磁気回路を通過す
る磁界に対して電磁コイル12a、12bからの駆動磁
界を周期的に重畳することによって、振動子3に作用す
る磁界が周期的に変動するようになり、振動子3が直線
的に往復しながら振動する。
【0072】電磁コイル12a、12bの駆動電流波形
は、図4(b)〜図4(e)に示す各種駆動波形が使用
可能であり、振動子3の共振周波数Fmと駆動磁界の周
波数Faをほぼ一致させることによって、エネルギー効
率に優れた機械的振動が得られる。
【0073】なお、上記実施形態では円筒形状の固定ヨ
ークおよび振動子等を用いた例を説明したが、円筒形状
に限定されるものでなく、たとえば断面が四角形状のも
のやさらに多角形のもので構成してもよい。
【0074】さらに、電磁コイルや集束ヨークの磁性
体、振動子の磁石の数など上記実施形態に限定されるも
のではない。また磁石の極方向も上記実施形態に限定さ
れるものではない。
【0075】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、振
動子に固定ヨークの中心付近を原点とした復元力が作用
するため、この状態で磁気回路を通過する磁界に対して
電磁コイルからの駆動磁界を周期的に重畳することによ
って、振動子が直線的に振動するようになる。さらに、
磁気回路の磁界を増強する補強磁石を設けることによっ
て、振動子への磁気作用が増強され、振動子の復元力が
より大きくなる。こうして電気的振動を機械的振動に効
率良く変換できる。
【0076】また、振動子の機械的共振周波数Fmとほ
ぼ一致する周波数Faの駆動磁界を印加することによっ
て共振現象が発生し、僅かなエネルギー供給によって大
きな振幅の振動が持続するようになる。こうして電気か
ら機械振動への変換効率が高くなり、少ない消費電力で
大きな振動出力が得られる。
【0077】また、電磁コイルを固定ヨークと同軸で配
置することによって、振動子の磁化方向と交流磁界の方
向とが一致するため、電磁コイルから振動子への磁界伝
達効率が向上する。
【0078】また、振動子を同極対向で配置された複数
の磁石で構成することによって、強力な平面状磁界が得
られる。
【0079】さらに、電磁コイルを振動中心に配置し、
複数の補強磁石を対称配置することによって、振動子へ
のエネルギー伝達効率が向上する。
【0080】さらに、補強磁石を振動中心に配置し、複
数の電磁コイルを対称配置することによって、振動子へ
のエネルギー伝達効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】振動子の変位と復元力の関係を示すグラフであ
る。
【図2】振動子の共振特性を示すグラフである。
【図3】本発明の第1実施形態を示す構成図である。
【図4】図4(a)は振動子3の運動波形、図4(b)
〜図4(e)は電磁コイル12の駆動電流波形の各種例
を示すグラフである。
【図5】本発明の第2実施形態を示す構成図である。
【図6】本発明の第3実施形態を示す構成図である。
【図7】本発明の第4実施形態の構成を示す断面図であ
る。
【図8】本発明の第5実施形態の構成を示す断面図であ
る。
【図9】本発明の第6実施形態の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
3 振動子 4、4a、4b 磁石 5、6、7 移動ヨーク 8 貫通孔 11 固定ヨーク 12、12a、12b 電磁コイル 13 ボビン 14、15 キャップ 16、16a、16b 補強磁石 20 発振器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空形状であって磁性材料から成る固定
    ヨークと、 固定ヨーク内の中心軸方向に沿って変位可能なように支
    持され、変位方向と平行な方向に磁化され、固定ヨーク
    との磁気作用によって復元力が付与された振動子と、 固定ヨークおよび振動子が形成する磁気回路を通過する
    磁界に対して、駆動磁界を重畳するための電磁コイル
    と、 前記磁気回路の磁界を増強するための補強磁石とを備え
    ることを特徴とする振動装置。
  2. 【請求項2】 振動子の復元力と質量によって規定され
    る機械的共振周波数Fmと駆動磁界の周波数Faとが略
    一致することを特徴とする請求項1記載の振動装置。
  3. 【請求項3】 電磁コイルは、固定ヨークと同軸に配置
    されていることを特徴とする請求項1記載の振動装置。
  4. 【請求項4】 振動子は同極性の磁極が対向するように
    縦列配置された複数の磁石で構成され、 電磁コイルが振動子の復元力原点を取り囲むように配置
    され、 電磁コイルを挟んで、複数の補強磁石が復元力原点を中
    心として対称配置されていることを特徴とする請求項3
    記載の振動装置。
  5. 【請求項5】 振動子は同極性の磁極が対向するように
    縦列配置された複数の磁石で構成され、 補強磁石が振動子の復元力原点を取り囲むように配置さ
    れ、 補強磁石を挟んで、複数の電磁コイルが復元力原点を中
    心として対称配置されていることを特徴とする請求項3
    記載の振動装置。
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