JPH11154501A - 密閉型電池 - Google Patents
密閉型電池Info
- Publication number
- JPH11154501A JPH11154501A JP9320865A JP32086597A JPH11154501A JP H11154501 A JPH11154501 A JP H11154501A JP 9320865 A JP9320865 A JP 9320865A JP 32086597 A JP32086597 A JP 32086597A JP H11154501 A JPH11154501 A JP H11154501A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- positive electrode
- vent hole
- insulating gasket
- sealed battery
- Prior art date
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- Withdrawn
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電池の通常状態におけるガス抜き孔からの電
池内のガスや電解液の漏れ出しが防止された密閉型電池
を提供することを課題とする。 【解決手段】 少なくともラプチャー板とPTC板とガ
ス抜き孔を有する電極キャップとが電気絶縁ガスケット
を介して電極蓋ケースのかしめにて電極蓋ケースに固定
されており、電極キャップのガス抜き孔はラプチャー板
の破壊強度より低い破壊強度を有するリーク防止用膜に
て閉鎖されてなることを特徴とする密閉型電池。 【効果】 従来しばしば見られたガス抜き孔からの電解
液の流出問題がなくなる。本発明は種々の電池に適用可
能であるが、安全性が特に重視される非水電解液系のリ
チウムイオン二次電池に適用してすこぶる有用である。
池内のガスや電解液の漏れ出しが防止された密閉型電池
を提供することを課題とする。 【解決手段】 少なくともラプチャー板とPTC板とガ
ス抜き孔を有する電極キャップとが電気絶縁ガスケット
を介して電極蓋ケースのかしめにて電極蓋ケースに固定
されており、電極キャップのガス抜き孔はラプチャー板
の破壊強度より低い破壊強度を有するリーク防止用膜に
て閉鎖されてなることを特徴とする密閉型電池。 【効果】 従来しばしば見られたガス抜き孔からの電解
液の流出問題がなくなる。本発明は種々の電池に適用可
能であるが、安全性が特に重視される非水電解液系のリ
チウムイオン二次電池に適用してすこぶる有用である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密閉型電池に関し、
特に電解液を有する各種の二次電池、例えばリチウムイ
オン二次電池などとして好適な密閉型電池に関する。
特に電解液を有する各種の二次電池、例えばリチウムイ
オン二次電池などとして好適な密閉型電池に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の電解液を有するリチウム
イオン二次電池の断面図例であり、図6は、図5におけ
る正極蓋5およびその近傍部の詳細部分断面図である。
図5および図6において、1は鉄製の電池缶、2は負極
電気絶縁板、3は発電要素体、31は発電要素体3の下
部から延在する負極リード、32は発電要素体3の上部
から延在する正極リード、4はドーナツ状の正極電気絶
縁板、5は電池の安全構造を有する正極蓋、6は電池缶
1の上部に電池缶1と一体的に形成された正極蓋ケー
ス、7は正極蓋5を正極蓋ケース6から絶縁するための
電気絶縁ガスケット、8は電池缶1の壁に設けられ、電
池缶1と正極蓋ケース6とを区分する絞りである。
イオン二次電池の断面図例であり、図6は、図5におけ
る正極蓋5およびその近傍部の詳細部分断面図である。
図5および図6において、1は鉄製の電池缶、2は負極
電気絶縁板、3は発電要素体、31は発電要素体3の下
部から延在する負極リード、32は発電要素体3の上部
から延在する正極リード、4はドーナツ状の正極電気絶
縁板、5は電池の安全構造を有する正極蓋、6は電池缶
1の上部に電池缶1と一体的に形成された正極蓋ケー
ス、7は正極蓋5を正極蓋ケース6から絶縁するための
電気絶縁ガスケット、8は電池缶1の壁に設けられ、電
池缶1と正極蓋ケース6とを区分する絞りである。
【0003】図6において、正極蓋5は、ガス抜き孔5
11を有する正極キャップ51、ドーナツ状のPTC板
52、および弱点部531を有するラプチャー板53と
からなる。正極キャップ51とラプチャー板53との間
にはガス溜め空間512が存在する。ラプチャー板53
の裏面には、発電要素体3から正極電気絶縁板4の中心
孔を経由して延びる正極リード32の先端部が溶接され
ている。正極蓋5は、電気絶縁ガスケット7を介して正
極蓋ケース6のかしめ力にて気密に電池缶1の上部に固
定されている。
11を有する正極キャップ51、ドーナツ状のPTC板
52、および弱点部531を有するラプチャー板53と
からなる。正極キャップ51とラプチャー板53との間
にはガス溜め空間512が存在する。ラプチャー板53
の裏面には、発電要素体3から正極電気絶縁板4の中心
孔を経由して延びる正極リード32の先端部が溶接され
ている。正極蓋5は、電気絶縁ガスケット7を介して正
極蓋ケース6のかしめ力にて気密に電池缶1の上部に固
定されている。
【0004】電池に異常が発生して電池の内圧が急上昇
したとき、電池の爆発を防止するためにラプチャー板5
3が設けられていて、ラプチャー板53は電池缶1が破
裂する前に破裂して電池内の高圧ガスを正極キャップ5
1に設けたガス抜き孔511から外部に逃す機能をな
す。
したとき、電池の爆発を防止するためにラプチャー板5
3が設けられていて、ラプチャー板53は電池缶1が破
裂する前に破裂して電池内の高圧ガスを正極キャップ5
1に設けたガス抜き孔511から外部に逃す機能をな
す。
【0005】ところで電池が稼働中などの通常状態で
は、ラプチャー板53が破裂する程の高圧ではないが、
2〜5kg/cm2 程度の低〜中圧が生じることがあ
り、正極蓋5内などでの気密性が低いと電池内のガスや
電解液がガス抜き孔511から外部に漏れ出ることがあ
る。上記した通り正極蓋5は、通常、電気絶縁ガスケッ
ト7を介して正極蓋ケース6のかしめ力にて気密に電池
缶1の上部に固定されているが、かしめ力が不足すると
電池内のガスや電解液がラプチャー板53とPTC板5
2との隙間、PTC板52と正極キャップ51との隙間
などを通過してガス溜め空間512に至り、そこからガ
ス抜き孔511を経由して外部に漏れ出る。電解液が漏
れ出ると、漏れ出た電解液により電池缶1が腐食して電
池の外観を損ねたり、場合によっては電池缶1の腐食に
よりその破裂強度がラプチャー板53のそれより低くな
って、予想外に低い電池内圧で電池が爆発することもあ
る。
は、ラプチャー板53が破裂する程の高圧ではないが、
2〜5kg/cm2 程度の低〜中圧が生じることがあ
り、正極蓋5内などでの気密性が低いと電池内のガスや
電解液がガス抜き孔511から外部に漏れ出ることがあ
る。上記した通り正極蓋5は、通常、電気絶縁ガスケッ
ト7を介して正極蓋ケース6のかしめ力にて気密に電池
缶1の上部に固定されているが、かしめ力が不足すると
電池内のガスや電解液がラプチャー板53とPTC板5
2との隙間、PTC板52と正極キャップ51との隙間
などを通過してガス溜め空間512に至り、そこからガ
ス抜き孔511を経由して外部に漏れ出る。電解液が漏
れ出ると、漏れ出た電解液により電池缶1が腐食して電
池の外観を損ねたり、場合によっては電池缶1の腐食に
よりその破裂強度がラプチャー板53のそれより低くな
って、予想外に低い電池内圧で電池が爆発することもあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかして本発明は、電
池の通常状態におけるガス抜き孔からの電池内のガスや
電解液の漏れ出しが防止された密閉型電池を提供するこ
とを課題とする。
池の通常状態におけるガス抜き孔からの電池内のガスや
電解液の漏れ出しが防止された密閉型電池を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、つぎの手段を有することを特徴とす
る。 (1) 少なくともラプチャー板とPTC板とガス抜き孔を
有する電極キャップとが電気絶縁ガスケットを介して電
極蓋ケースのかしめにて電極蓋ケースに固定されてお
り、電極キャップのガス抜き孔はラプチャー板の破壊強
度より低い破壊強度を有するリーク防止用膜にて閉鎖さ
れてなることを特徴とする密閉型電池。 (2) ガス抜き孔が、電極キャップの裏面に貼着されたリ
ーク防止用膜により閉鎖されてなる上記(1) 記載の密閉
型電池。 (3) ガス抜き孔が、電極キャップの表面に貼着されたリ
ーク防止用膜により閉鎖されてなる上記(1) 記載の密閉
型電池。 (4) リーク防止用膜の破壊強度が、ラプチャー板の破壊
強度の0.5〜0.9倍である上記(1) 〜(3) のいずれ
かに記載の密閉型電池。 (5) 電気絶縁ガスケットが、内部電気絶縁ガスケットと
外部電気絶縁ガスケットとからなり、少なくとも電極キ
ャップとPTC板とラプチャー板とを有する電極蓋を内
部電気絶縁ガスケットを介して電極蓋ケースのかしめに
より該電極蓋ケースに固定してなるサブ・アセンブルを
外部電気絶縁ガスケットを介して有底電池缶の上部開口
部に固定してなる上記(1) 〜(4) のいずれかに記載の密
閉型電池。 (6) 密閉型電池が、電解液を有するリチウムイオン二次
電池である上記(1) 〜(5) のいずれかに記載の密閉型電
池。
解決するために、つぎの手段を有することを特徴とす
る。 (1) 少なくともラプチャー板とPTC板とガス抜き孔を
有する電極キャップとが電気絶縁ガスケットを介して電
極蓋ケースのかしめにて電極蓋ケースに固定されてお
り、電極キャップのガス抜き孔はラプチャー板の破壊強
度より低い破壊強度を有するリーク防止用膜にて閉鎖さ
れてなることを特徴とする密閉型電池。 (2) ガス抜き孔が、電極キャップの裏面に貼着されたリ
ーク防止用膜により閉鎖されてなる上記(1) 記載の密閉
型電池。 (3) ガス抜き孔が、電極キャップの表面に貼着されたリ
ーク防止用膜により閉鎖されてなる上記(1) 記載の密閉
型電池。 (4) リーク防止用膜の破壊強度が、ラプチャー板の破壊
強度の0.5〜0.9倍である上記(1) 〜(3) のいずれ
かに記載の密閉型電池。 (5) 電気絶縁ガスケットが、内部電気絶縁ガスケットと
外部電気絶縁ガスケットとからなり、少なくとも電極キ
ャップとPTC板とラプチャー板とを有する電極蓋を内
部電気絶縁ガスケットを介して電極蓋ケースのかしめに
より該電極蓋ケースに固定してなるサブ・アセンブルを
外部電気絶縁ガスケットを介して有底電池缶の上部開口
部に固定してなる上記(1) 〜(4) のいずれかに記載の密
閉型電池。 (6) 密閉型電池が、電解液を有するリチウムイオン二次
電池である上記(1) 〜(5) のいずれかに記載の密閉型電
池。
【0008】
【作用】ガス抜き孔511は、ラプチャー板53の破壊
強度より低い破壊強度を有するリーク防止用膜にて閉鎖
されているので、たとえ正極蓋ケース6のかしめ力が不
足して電池内のガスや電解液がガス溜め空間512に至
ることがあっても、そこからガス抜き孔511を経由し
て外部に漏れ出ることが防止される。なおリーク防止用
膜は、その破壊強度がラプチャー板53のそれより低く
て電池の異常時にはラプチャー板53より先に破裂して
ガス抜き孔511を開口するので、ラプチャー板53に
よる安全機能を阻害することはない。
強度より低い破壊強度を有するリーク防止用膜にて閉鎖
されているので、たとえ正極蓋ケース6のかしめ力が不
足して電池内のガスや電解液がガス溜め空間512に至
ることがあっても、そこからガス抜き孔511を経由し
て外部に漏れ出ることが防止される。なおリーク防止用
膜は、その破壊強度がラプチャー板53のそれより低く
て電池の異常時にはラプチャー板53より先に破裂して
ガス抜き孔511を開口するので、ラプチャー板53に
よる安全機能を阻害することはない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図例により詳細に
説明する。図1〜図4は、いずれも本発明の実施例の詳
細部分断面図である。このうち図1と図2の各実施例
は、前記した図6に示す従来例の電池における正極キャ
ップ51にリーク防止用膜を施したに過ぎない。即ち、
図1の実施例では正極キャップ51の裏面に、一方、図
2の実施例では正極キャップ51の表面に、それぞれリ
ーク防止用膜9が適当な接着剤を用いて貼着されてい
る。図1の実施例では、リーク防止用膜9は正極キャッ
プ51の裏面全体を覆っているが、図2の実施例ではリ
ード線が接続されることになる正極キャップ51の頂面
を除き、ガス抜き孔511が存在する斜面513の全面
を覆っている。
説明する。図1〜図4は、いずれも本発明の実施例の詳
細部分断面図である。このうち図1と図2の各実施例
は、前記した図6に示す従来例の電池における正極キャ
ップ51にリーク防止用膜を施したに過ぎない。即ち、
図1の実施例では正極キャップ51の裏面に、一方、図
2の実施例では正極キャップ51の表面に、それぞれリ
ーク防止用膜9が適当な接着剤を用いて貼着されてい
る。図1の実施例では、リーク防止用膜9は正極キャッ
プ51の裏面全体を覆っているが、図2の実施例ではリ
ード線が接続されることになる正極キャップ51の頂面
を除き、ガス抜き孔511が存在する斜面513の全面
を覆っている。
【0010】図3と図4の各実施例は、図1や図2のそ
れらと異なって、正極キャップ51、ドーナツ状のPT
C板52、および弱点部531を有するラプチャー板5
3とからなる正極蓋5は、内部電気絶縁ガスケット7’
を介して内部正極蓋ケース6’のかしめ力にて気密に保
持され、さらに図示する通り、電気絶縁ガスケット7を
介して正極蓋ケース6のかしめ力にて気密に保持されて
電池缶1の上部に固定されている。そして図3の実施例
では正極キャップ51の裏面全面に、一方、図4の実施
例では正極キャップ51の表面のガス抜き孔511が存
在する斜面513の全面に、それぞれリーク防止用膜9
が適当な接着剤を用いて貼着されている。
れらと異なって、正極キャップ51、ドーナツ状のPT
C板52、および弱点部531を有するラプチャー板5
3とからなる正極蓋5は、内部電気絶縁ガスケット7’
を介して内部正極蓋ケース6’のかしめ力にて気密に保
持され、さらに図示する通り、電気絶縁ガスケット7を
介して正極蓋ケース6のかしめ力にて気密に保持されて
電池缶1の上部に固定されている。そして図3の実施例
では正極キャップ51の裏面全面に、一方、図4の実施
例では正極キャップ51の表面のガス抜き孔511が存
在する斜面513の全面に、それぞれリーク防止用膜9
が適当な接着剤を用いて貼着されている。
【0011】図3と図4の各実施例の製造に際しては、
正極キャップ51、PTC板52、およびラプチャー板
53とからなる正極蓋5を内部電気絶縁ガスケット7’
を介した状態での内部正極蓋ケース6’のかしめにてそ
れらの部材からなるサブ・アセンブルを別工程で組み立
て、ついで該サブ・アセンブルを電気絶縁ガスケット7
と共に電池缶1の上部にあって正極蓋ケース6となる上
端部位に案内し、電気絶縁ガスケット7を介して該上端
部位をかしめる。かくして、図3や図4に示す構造の各
実施例が製造できる。上記のサブ・アセンブルを採用す
る場合、内部正極蓋ケース6’のみを正極蓋ケースとし
て機能せしめ、正極蓋ケース6の部分を図示するような
ケース構造とせずに、例えば絞り8の絞りの程度を小さ
くして単純な円筒体構造とし、該サブ・アセンブルを電
気絶縁ガスケット7を介して電池缶1の上部に気密に保
持するだけの機能としてもよい。
正極キャップ51、PTC板52、およびラプチャー板
53とからなる正極蓋5を内部電気絶縁ガスケット7’
を介した状態での内部正極蓋ケース6’のかしめにてそ
れらの部材からなるサブ・アセンブルを別工程で組み立
て、ついで該サブ・アセンブルを電気絶縁ガスケット7
と共に電池缶1の上部にあって正極蓋ケース6となる上
端部位に案内し、電気絶縁ガスケット7を介して該上端
部位をかしめる。かくして、図3や図4に示す構造の各
実施例が製造できる。上記のサブ・アセンブルを採用す
る場合、内部正極蓋ケース6’のみを正極蓋ケースとし
て機能せしめ、正極蓋ケース6の部分を図示するような
ケース構造とせずに、例えば絞り8の絞りの程度を小さ
くして単純な円筒体構造とし、該サブ・アセンブルを電
気絶縁ガスケット7を介して電池缶1の上部に気密に保
持するだけの機能としてもよい。
【0012】図1〜図4の各実施例を含めて、本発明に
おける正極キャップ51に形成されるガス抜き孔511
の大きさ、形成位置、形成個数などは従来通りであって
よく、例えば、円筒型のリチウムイオン二次電池の場合
を例にとれば、直径0.5〜2.0mm程度のガス抜き
孔511を正極キャップ51の斜面513の部位に等間
隔で2〜10個程度設ける。それらガス抜き孔511の
全てが、リーク防止用膜9にて閉鎖される。なお図1と
図3の場合は正極キャップ51の裏面全面に、一方、図
2と図4の場合は表面のガス抜き孔511が存在する斜
面513の全面に、それぞれリーク防止用膜9を貼着し
たが、各ガス抜き孔511がリーク防止用膜9にて後記
する破壊強度で閉鎖できる限り、リーク防止用膜9の施
与方法は任意である。
おける正極キャップ51に形成されるガス抜き孔511
の大きさ、形成位置、形成個数などは従来通りであって
よく、例えば、円筒型のリチウムイオン二次電池の場合
を例にとれば、直径0.5〜2.0mm程度のガス抜き
孔511を正極キャップ51の斜面513の部位に等間
隔で2〜10個程度設ける。それらガス抜き孔511の
全てが、リーク防止用膜9にて閉鎖される。なお図1と
図3の場合は正極キャップ51の裏面全面に、一方、図
2と図4の場合は表面のガス抜き孔511が存在する斜
面513の全面に、それぞれリーク防止用膜9を貼着し
たが、各ガス抜き孔511がリーク防止用膜9にて後記
する破壊強度で閉鎖できる限り、リーク防止用膜9の施
与方法は任意である。
【0013】本発明において、リーク防止用膜9の破壊
は、ガス溜め空間512のガス圧に主として起因し、機
構的にはリーク防止用膜9自体の破裂、リーク防止用膜
9の正極キャップ51面からの剥離などが含まれる。ま
たリーク防止用膜9の破壊強度は、リーク防止用膜9を
構成する材料の膜自体の破裂強度やリーク防止用膜9と
正極キャップ51との間の貼着強度などに依存する。さ
らに該貼着強度もリーク防止用膜9を正極キャップ51
の裏面に貼るか、表面に貼るかによっても異なる。一般
的には、リーク防止用膜9の破壊強度は該膜9自体の破
裂強度と貼着強度に比例し、貼着強度は用いた接着剤の
貼着力、リーク防止用膜の貼着面積に比例する。一方、
リーク防止用膜9を正極キャップ51の表面に施した場
合には、圧力の作用方向の点から、裏面に施した場合と
比較して大きな貼着強度が必要となる。
は、ガス溜め空間512のガス圧に主として起因し、機
構的にはリーク防止用膜9自体の破裂、リーク防止用膜
9の正極キャップ51面からの剥離などが含まれる。ま
たリーク防止用膜9の破壊強度は、リーク防止用膜9を
構成する材料の膜自体の破裂強度やリーク防止用膜9と
正極キャップ51との間の貼着強度などに依存する。さ
らに該貼着強度もリーク防止用膜9を正極キャップ51
の裏面に貼るか、表面に貼るかによっても異なる。一般
的には、リーク防止用膜9の破壊強度は該膜9自体の破
裂強度と貼着強度に比例し、貼着強度は用いた接着剤の
貼着力、リーク防止用膜の貼着面積に比例する。一方、
リーク防止用膜9を正極キャップ51の表面に施した場
合には、圧力の作用方向の点から、裏面に施した場合と
比較して大きな貼着強度が必要となる。
【0014】本発明で用いるリーク防止用膜9は、極く
微小な電池内圧力の上昇にて破壊する場合は論外とし
て、ラプチャー板53の破壊強度より低ければよい。そ
の破壊強度は、ラプチャー板の破壊強度の0.5〜0.
9倍程度、特に0.7〜0.8倍程度であることが好ま
しい。よってリーク防止用膜9の施与に際しては、膜材
自体の破裂強度、接着剤の貼着力、貼着面積、貼着場所
(正極キャップ51の表裏)などを考慮して、要は個々
のガス抜き孔511に施与されたリーク防止用膜9の破
壊強度が上記した範囲であることを実験にて確認すると
よい。なお、通常の密閉型リチウムイオン二次電池に用
いられているラプチャー板53の破壊強度は、20kg
/cm2 前後である。
微小な電池内圧力の上昇にて破壊する場合は論外とし
て、ラプチャー板53の破壊強度より低ければよい。そ
の破壊強度は、ラプチャー板の破壊強度の0.5〜0.
9倍程度、特に0.7〜0.8倍程度であることが好ま
しい。よってリーク防止用膜9の施与に際しては、膜材
自体の破裂強度、接着剤の貼着力、貼着面積、貼着場所
(正極キャップ51の表裏)などを考慮して、要は個々
のガス抜き孔511に施与されたリーク防止用膜9の破
壊強度が上記した範囲であることを実験にて確認すると
よい。なお、通常の密閉型リチウムイオン二次電池に用
いられているラプチャー板53の破壊強度は、20kg
/cm2 前後である。
【0015】本発明で用いるリーク防止用膜9は、上記
した破壊強度の他に、耐熱性、電池内の電解液に対する
耐性(耐電解液性)、該電解液から発生するガスに対す
る耐性(耐電解液ガス性)、などにおいて優れているも
のが好ましい。
した破壊強度の他に、耐熱性、電池内の電解液に対する
耐性(耐電解液性)、該電解液から発生するガスに対す
る耐性(耐電解液ガス性)、などにおいて優れているも
のが好ましい。
【0016】しかしてリーク防止用膜9の形成材料とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチル
ペンテン−1、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル共
重合体、ナイロン、ポリエステルなどの熱可塑性ポリマ
ー類、天然ゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン
・プロピレン・ジエンゴム、アクリロニトリルブタジエ
ンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、シリコーンゴムな
どのゴム類またはその架橋ゴム類、ポリスチレン系熱可
塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラスト
マー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリエ
ステル系熱可塑性エラストマーなどの熱可塑性エラスト
マー類、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリスルホ
ン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリア
セタール、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリアリル
エーテルニトリル、ポリベンゾイミダゾールなどの耐熱
性樹脂類、銅、錫、アルミニウムなどの金属の箔類など
が例示される。就中、熱可塑性エラストマー類、架橋ゴ
ム類、耐熱性樹脂類、金属箔類などの耐熱性材料が好ま
しい。
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチル
ペンテン−1、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル共
重合体、ナイロン、ポリエステルなどの熱可塑性ポリマ
ー類、天然ゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン
・プロピレン・ジエンゴム、アクリロニトリルブタジエ
ンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、シリコーンゴムな
どのゴム類またはその架橋ゴム類、ポリスチレン系熱可
塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラスト
マー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリエ
ステル系熱可塑性エラストマーなどの熱可塑性エラスト
マー類、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリスルホ
ン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリア
セタール、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリアリル
エーテルニトリル、ポリベンゾイミダゾールなどの耐熱
性樹脂類、銅、錫、アルミニウムなどの金属の箔類など
が例示される。就中、熱可塑性エラストマー類、架橋ゴ
ム類、耐熱性樹脂類、金属箔類などの耐熱性材料が好ま
しい。
【0017】リーク防止用膜9の厚みは、その形成材料
の破裂強度によって異なるが、有機高分子製のものでは
10〜50μm程度が適当であり、金属箔製のものでは
5〜10μm程度が適当である。
の破裂強度によって異なるが、有機高分子製のものでは
10〜50μm程度が適当であり、金属箔製のものでは
5〜10μm程度が適当である。
【0018】図1〜図4の実施例では、鉄製の電池缶1
を使用しているが、鉄以外の他の金属材料、例えば、ア
ルミニウム製の電池缶を使用してもよい。その場合は、
図1〜図4の実施例における正極キャップ51に代わっ
て負極キャップが用いられる。PTC板52、ラプチャ
ー板53、電気絶縁ガスケット7および7’および内部
正極蓋ケース6’などは、斯界で周知のものであってよ
い。
を使用しているが、鉄以外の他の金属材料、例えば、ア
ルミニウム製の電池缶を使用してもよい。その場合は、
図1〜図4の実施例における正極キャップ51に代わっ
て負極キャップが用いられる。PTC板52、ラプチャ
ー板53、電気絶縁ガスケット7および7’および内部
正極蓋ケース6’などは、斯界で周知のものであってよ
い。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、正極蓋などの電極蓋内
でのラプチャー板、PTC板、および正極キャップなど
の電極キャップ間の気密性が多少不十分であっても、電
極キャップに設けられたガス抜き孔から電池内のガスや
電解液が漏れ出ることはない。この結果、従来しばしば
見られたガス抜き孔から流出した電解液による電池缶表
面の汚染や腐食の問題がなくなる。本発明は種々の電池
に適用可能であるが、安全性が特に重視される非水電解
液系のリチウムイオン二次電池に適用してすこぶる有用
である。
でのラプチャー板、PTC板、および正極キャップなど
の電極キャップ間の気密性が多少不十分であっても、電
極キャップに設けられたガス抜き孔から電池内のガスや
電解液が漏れ出ることはない。この結果、従来しばしば
見られたガス抜き孔から流出した電解液による電池缶表
面の汚染や腐食の問題がなくなる。本発明は種々の電池
に適用可能であるが、安全性が特に重視される非水電解
液系のリチウムイオン二次電池に適用してすこぶる有用
である。
【図1】本発明の実施例の詳細部分断面図である。
【図2】本発明の他の実施例の詳細部分断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の詳細部分断面図である。
【図4】本発明の他の実施例の詳細部分断面図である。
【図5】従来の電解液を有するリチウムイオン二次電池
の断面図例である。
の断面図例である。
【図6】図5における正極蓋5およびその近傍部の詳細
部分断面図である。
部分断面図である。
1 電池缶 3 発電要素体 5 正極蓋 51 正極キャップ 511 ガス抜き孔 52 PTC板 53 ラプチャー板 6 正極蓋ケース 6’ 内部正極蓋ケース 7 電気絶縁ガスケット 7’ 内部電気絶縁ガスケット 8 絞り 9 リーク防止用膜
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくともラプチャー板とPTC板とガ
ス抜き孔を有する電極キャップとが電気絶縁ガスケット
を介して電極蓋ケースのかしめにて電極蓋ケースに固定
されており、電極キャップのガス抜き孔はラプチャー板
の破壊強度より低い破壊強度を有するリーク防止用膜に
て閉鎖されてなることを特徴とする密閉型電池。 - 【請求項2】 ガス抜き孔が、電極キャップの裏面に貼
着されたリーク防止用膜により閉鎖されてなる請求項1
記載の密閉型電池。 - 【請求項3】 ガス抜き孔が、電極キャップの表面に貼
着されたリーク防止用膜により閉鎖されてなる請求項1
記載の密閉型電池。 - 【請求項4】 リーク防止用膜の破壊強度が、ラプチャ
ー板の破壊強度の0.5〜0.9倍である請求項1〜3
のいずれかに記載の密閉型電池。 - 【請求項5】 電気絶縁ガスケットが、内部電気絶縁ガ
スケットと外部電気絶縁ガスケットとからなり、少なく
とも電極キャップとPTC板とラプチャー板とを有する
電極蓋を内部電気絶縁ガスケットを介して電極蓋ケース
のかしめにより該電極蓋ケースに固定してなるサブ・ア
センブルを外部電気絶縁ガスケットを介して有底電池缶
の上部開口部に固定してなる請求項1〜4のいずれかに
記載の密閉型電池。 - 【請求項6】 密閉型電池が、電解液を有するリチウム
イオン二次電池である請求項1〜5のいずれかに記載の
密閉型電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9320865A JPH11154501A (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 密閉型電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9320865A JPH11154501A (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 密閉型電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11154501A true JPH11154501A (ja) | 1999-06-08 |
Family
ID=18126126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9320865A Withdrawn JPH11154501A (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 密閉型電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11154501A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100378021B1 (ko) * | 1999-12-28 | 2003-03-29 | 주식회사 엘지화학 | 구형 안전판을 구비한 리튬 이온 전지 |
US8399125B2 (en) | 2007-11-08 | 2013-03-19 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Cap assembly and secondary battery using the same |
-
1997
- 1997-11-21 JP JP9320865A patent/JPH11154501A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100378021B1 (ko) * | 1999-12-28 | 2003-03-29 | 주식회사 엘지화학 | 구형 안전판을 구비한 리튬 이온 전지 |
US8399125B2 (en) | 2007-11-08 | 2013-03-19 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Cap assembly and secondary battery using the same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20041013 |