JPH11153889A - 画像濃度制御装置 - Google Patents

画像濃度制御装置

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JPH11153889A
JPH11153889A JP9337924A JP33792497A JPH11153889A JP H11153889 A JPH11153889 A JP H11153889A JP 9337924 A JP9337924 A JP 9337924A JP 33792497 A JP33792497 A JP 33792497A JP H11153889 A JPH11153889 A JP H11153889A
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JP9337924A
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Toshihiko Kumon
俊彦 公文
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準画像の検出濃度に基づいて記録対象画像
の画像形成条件を最適に制御する装置に於いて、耐久に
よりトナーの粒径が大きくなったために基準画像濃度の
検出精度が悪化した場合でも、良好に制御できるように
する。 【解決手段】 基準の画像形成条件に従って形成した基
準トナー画像濃度を検出する手段(S1,S2)と、ト
ナーの劣化状態を検出する手段(S31)と、該劣化状
態を参照して前記検出濃度を補正する手段(S32)
と、補正されたデータに従って記録対象画像の画像形成
条件を制御する手段(S7,S8)と、を有する画像濃
度制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準の画像形成条
件に従って形成した基準のトナー画像の検出濃度に応じ
て、記録対象画像の画像形成条件を制御する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置に於いて、
記録対象画像の画像形成に先立って基準のトナー画像を
感光体に形成してその濃度を検出し、その検出値が目標
値になるように、記録対象画像の画像形成条件(感光体
の帯電電位,現像バイアス電位等)を制御する画像濃度
制御が行われている。
【0003】特開平5−333645号公報には、感光
体ドラム上のトナー画像の濃度を検出するセンサの検出
精度を向上させるため、感光体ドラムの1回転に渡って
トナー画像の濃度を検出することにより、検出位置の相
違による検出値のバラツキを無くすようにした装置が開
示されている。特開平7−36230号公報には、感光
体ドラム上の基準のトナー画像の濃度を検出するセンサ
の検出精度を向上させるため、感光体ドラムにトナー画
像が無い状態で反射型フォトセンサの駆動電流を変化さ
せてその出力を測定し、その測定結果に基づいて該反射
型フォトセンサの基準駆動電流値を求め、基準のトナー
画像の濃度測定時の駆動電流を、上記基準駆動電流値に
制御する制御方法が開示されている。特開平8−871
43号公報には、複数段階の照射光量のうち1つの光量
に対する濃度データを取得する場合にのみ感光体ドラム
を回転させ、これにより取得した濃度データに基づい
て、他の照射光量に対する濃度データを補正することで
正確な濃度データを短時間で得るようにした複写機が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9(c)は現像ユニ
ットの構成を示す。現像ユニット内に収納されているト
ナーは、図示のように、攪拌羽根23により攪拌されて
現像スリーブ15の周面に押し付けられる。現像スリー
ブ15はスリーブ駆動ローラ15aにより摩擦駆動され
て図内矢印方向へ定速回転されている。このため、現像
スリーブ15の周面に押し付けられたトナーは該周面に
より回転方向へ搬送されて、規制ブレード22と現像ス
リーブ15の周面との接触部に到る。規制ブレード22
は所定の圧力で現像スリーブ15の周面に圧接されてい
るため、上記接触部に到ったトナーは該接触部の間隙を
くぐり抜けて搬送され、これにより、現像スリーブ15
の周面上にはトナーの薄層が形成される。
【0005】このように、現像ユニットでのトナー規制
が現像スリーブ15の周面に圧接される規制ブレード2
2によって行われるため、粒径の小さなトナーは上記間
隙をくぐり抜けてトナー現像に供され易いが、粒径の大
きなトナーはくぐり抜け難いため現像ユニット内に残留
し易い。このため、現像ユニット内での粒径の大きなト
ナーの比率が徐々に高まり、長時間使用された現像ユニ
ットからは使用初期よりも粒径の大きなトナーが供給さ
れるようになる。この様子を図10に示す。図示される
ように、現像枚数の累積値が増えるにつれてトナーの平
均粒径が徐々に大きくなり、現像枚数が8000枚を越
える付近からは平均粒径が急激に増大する。なお、図9
(b)には、初期と長時間使用後(耐久後)とに於ける
現像ユニット内のトナーの粒径分布を比較して示す。
【0006】長時間の使用によってトナーの平均粒径が
大きくなると、画像濃度制御に不具合が生ずるようにな
る。また、その結果、カラー画像形成の場合は、色の調
整にも不具合が生ずるようになる。このことを、図9
(a)を参照して説明する。図9(a)は、粒径が小さ
なトナーが付着した場合と粒径が大きなトナーが付着し
た場合とで、現実にはトナー付着量が異なっている場合
であっても、乱反射率が同じになる場合を示している。
即ち、トナーの平均粒径が大きい場合には、フォトセン
サによる検出値よりも多量のトナーが、現実には付着し
ている。このことは、フォトセンサによって検出される
基準画像のトナー付着量(=トナー画像の乱反射率)が
同じであっても、トナーの平均粒径が異なる場合には現
実のトナー付着量は同じではなく、このため、熱圧着に
よる定着処理後には、各々異なる反射率(濃度)を呈す
るようになることを意味する。
【0007】したがって、長時間の使用(耐久)により
現像ユニット内のトナーの平均粒径が大きくなっている
場合に於いて、基準のトナー画像を形成してその濃度を
フォトセンサで検出して、その検出結果に基づいて記録
対象画像の画像形成条件を制御すると、基準のトナー画
像の検出濃度が不正確であることに起因して、記録対象
画像の画像濃度が良好で無くなったり、カラー画像を形
成する場合であれば色の調整が良好で無くなるという不
具合が生ずる。本発明は、このような不具合を防止する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基準の画像形
成条件に従って形成した基準のトナー画像の濃度に対応
する物理量を検出する濃度検出手段と、トナーの劣化状
態に対応する物理量を検出する劣化状態検出手段と、前
記濃度検出手段による検出値を前記劣化状態検出手段に
よる検出値を参照して補正する補正手段と、前記補正手
段により補正されたデータに従って記録対象画像の画像
形成条件を制御する制御手段と、を有する画像濃度制御
装置である。また、上記に於いて、トナーの劣化状態に
対応する物理量が、当該現像ユニットを用いて現像され
た総画像枚数である画像濃度制御装置である。また、上
記に於いて、トナーの劣化状態に対応する物理量が、当
該現像ユニットを用いて現像された全画像のドット総数
である画像濃度制御装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像濃度制御装置
を搭載したプリンタに即して、本発明の具体的構成例を
説明する。
【0010】1.プリンタの構成(図1).図1は実施
の形態に係る電子写真方式の画像形成装置(プリンタ)
を示す。感光体ドラム1の周面には、例えば有機光導電
材料(OPC)が塗布されて、像担持体として機能する
ように構成されている。この感光体ドラム1は、矢印方
向に回転自在に設けられている。また、感光体ドラム1
の周囲には、回転方向に、順に、帯電ブラシ2、レーザ
露光装置3、現像スリーブ15を備えた現像ユニット
4、AIDC(Auto Image Dencity Control)用センサ
10、中間転写部材(中間転写ベルト)5等の部材が配
設されている。
【0011】帯電ブラシ2は、感光体ドラム1の表面に
帯電電源7からの電圧を印加することにより該表面を一
様な電位VO に帯電する。レーザ露光装置3は画像デー
タに基づいてオン/オフされ、一様な電位VO に帯電さ
れた感光体1の表面を露光して、画像データに対応する
静電潜像を形成する。現像ユニット4は、シアン・マゼ
ンタ・イエロー・ブラックの4色分の現像ユニットから
成る。但し、図には1つの現像ユニットのみが示されて
いる。各現像ユニット4の現像スリーブ15には、現像
バイアス電源8からの現像バイアス電圧が印加されて、
現像バイアス電位VB に帯電される。フルカラーの電子
写真プロセスでは、まず、シアンの現像ユニットがプリ
ンタ制御部11により選択されて、感光体ドラム1にシ
アンに対応して形成された静電潜像が現像される。
【0012】導電性樹脂ベルトを備えた中間転写ベルト
5には、転写電源14から電流検出器13を介してトナ
ーと逆極性の転写電圧が印加される。感光体ドラム1の
周面に形成されたトナー像は、転写位置にて中間転写ベ
ルト5に転写される。中間転写ベルト5に転写されずに
感光体1上に残留したトナーは、その下流側のクリーナ
ユニット(不図示)にて回収される。なお、電流検出器
13は、中間転写ベルト5の抵抗値の測定に用いられ
る。
【0013】感光体ドラム1の帯電と露光及び現像ユニ
ット4での現像工程は、シアン・マゼンタ・イエロー・
ブラックの順に繰り返して実行され、これら各色のトナ
ー像が、中間転写ベルト5に重ねて転写される。中間転
写ベルト5のベルト面上に多色像化されたトナー像は、
不図示の最終転写部材により転写材(記録紙等)に静電
的に転写され、該転写材が不図示の定着装置へ搬送され
て、該定着装置にて熱圧着による定着処理を施される。
【0014】以上のようにして転写材(記録紙等)上に
画像が形成される。この画像形成に於いて、同一のデー
タに対しては常に同じ濃度で画像形成が行われるように
するためには、感光体ドラム1の表面電位VO や、現像
スリーブ15の表面の現像バイアス電位VB 等の画像形
成条件を、最適に制御する必要がある。そこで、本装置
では、画像形成動作に先立って感光体ドラム1に基準画
像9(ベタ基準画像92,網点基準画像91)を形成
し、AIDC用センサ10を用いて、網点基準画像91
の面積率(単位面積当りにドットの占める割合)と、ベ
タ基準画像92のトナー付着量(厚み)とを検出して、
その結果に基づいて記録対象画像の画像形成条件を制御
している。
【0015】メモリ16には、後述する複数のルックア
ップテーブルが予め格納されているとともに、AIDC
用センサ10の検出値、感光体ドラム1の表面電位VO
や現像バイアス電位VB 等の画像形成条件の設定値、各
色の現像ユニット毎の現像枚数のカウント値や、各色の
現像ユニット毎のドットカウント値が記憶される。な
お、これらのカウント値は、当該色の現像ユニット内の
トナーの劣化状態に対応する物理量であり、当該現像ユ
ニットが新品に交換される毎にゼロにリセットされて、
初期値0からのカウントを開始される。
【0016】プリンタ制御部11は、AIDC用センサ
10の検出値を、当該現像ユニットの現像枚数のカウン
ト値及び/又はドットカウント値を参照して補正し、こ
の補正値と、メモリ16に記憶されているルックアップ
テーブルとに基づいて、記録対象画像の画像形成条件
(感光体ドラム1の表面電位VO ,現像バイアス電位V
B )を最適に制御する。即ち、補正後のデータが目標値
となる画像形成が行われるように、画像形成条件を設定
する。
【0017】2.AIDC用センサ10(図2).AI
DC用センサ10は、画像形成動作に先立って感光体ド
ラム1の周面に形成されるベタ基準画像92のトナー付
着量と網点基準画像91の面積率を検出するために、そ
れらに対応する物理量である各基準画像からの反射光を
各々検出する。このAIDC用センサ10は、基準画像
に対して所定の入射角を成すように照射するLED10
1(発光素子)と、基準画像からの反射光であって法線
(図中に破線で示す)を挟むように上記入射角と略同じ
角度で反対側へ反射される反射光(正反射光)を検出す
るフォトセンサ(受光素子)102と、基準画像により
散乱された散乱光であって法線と上記入射角との間の方
向へ反射される散乱光を検出するフォトセンサ103
(受光素子)とを有する。
【0018】画像形成動作に先立って、感光体ドラム1
の周面には、まず、図2(c)に示すベタ基準画像92
が形成されて、その散乱光がフォトセンサ103により
検出される。また、その検出結果に基づいて、ベタ基準
画像92の厚み(付着トナー量)が求められる。次に、
図2(b)に示す網点基準画像91が形成されて、その
正反射光がフォトセンサ102により検出される。ま
た、その検出結果に基づいて、網点基準画像91の面積
率が求められる。なお、ベタ基準画像92は、レーザ露
光装置3から連続的に出力されるレーザビームに基づい
て形成される画像であり、網点基準画像91は、レーザ
露光装置3から所定の周期でオン/オフ出力されるレー
ザビームに基づいて形成される画像である。また、これ
らの基準画像を形成するための制御はプリンタ制御部1
1によって行われる。
【0019】3.網点基準画像91の面積率(図3).
図3は、網点基準画像91からの正反射光の強度を、網
点基準画像91を構成しているドットのサイズを変えて
示す説明図である。図中、矢印の太さは光の強度に比例
するように描かれており、(a)は(d)に、(b)は
(e)に、(c)は(f)に、それぞれ対応する。図示
のように、網点基準画像91を構成しているドットのサ
イズ(径)が大きくなるにしたがって、正反射光の強度
(矢印の太さ)は小さくなる。これは、トナーが付着し
ていない部分(感光体ドラム1の地肌部分)では入射光
が散乱され難いため大部分が正反射(法線を挟む反対側
への反射)されるのに対して、トナーが付着している部
分では大部分の入射光が散乱されてしまって正反射光が
少なくなるためである。
【0020】このように、網点基準画像91からの正反
射光の大部分はトナーが付着していない部分(感光体ド
ラム1の地肌部分)からの反射光であり、これが、フォ
トセンサ102によって検出される。したがって、フォ
トセンサ102の検出値に基づいて、網点基準画像91
の面積率を推定することができる。換言すれば、フォト
センサ102の検出値を、網点基準画像91の面積率に
対応付けることができる。なお、フォトセンサ102の
指向性が強いために測定範囲が狭い場合は、あまり多く
のドットを検出することができないため、検出値にバラ
ツキが発生し易くなって検出の精度が低下する。このた
め、LED101やフォトセンサ102としては、指向
性があまり強くない素子が望ましい。
【0021】4.ベタ基準画像92のトナーの厚み(図
4).図4は、ベタ基準画像92からの散乱光の強度
を、ベタ基準画像92を形成しているトナーの厚みを変
えて示す説明図である。図中、各破線矢印の長さは各矢
印の方向に於ける散乱光の強度に比例するように描かれ
ている。(a)のようにトナーが厚く付着している場合
には、入射光は、各方向へ一様な強度で散乱される。こ
れに対して、(b)のようにトナーの付着量が比較的薄
い場合には、入射光の散乱に偏りが生じて、正反射光の
方向(法線を挟む入射角と対称な方向)へ特に強く反射
されるようになる。
【0022】換言すれば、トナーの付着量の増加につれ
て散乱光量が増加して、正反射光の方向への反射光量が
減少する。したがって、或る方向に於ける散乱光量の検
出値に基づいて、ベタ基準画像92のトナー付着量を推
定することができる。換言すれば、或る方向に於ける散
乱光量の検出値を、ベタ基準画像92のトナー付着量に
対応付けることができる。このため、本装置のAIDC
用センサ10では、入射光と法線との間の方向にフォト
センサ103を設けて、該方向に於ける散乱光の強度を
検出している。なお、散乱光量の増加につれて減少する
正反射光の光量の検出値に基づいてベタ基準画像92の
トナー付着量を推定する構成も考えられるが、現実に
は、正反射光の光量が散乱光量の総和に比べて小さく、
その検出には強い指向性を有するセンサが必要となるの
であるが、そのような要求は、網点基準画像91の検出
用のフォトセンサ(正反射方向に設けたセンサ)に要求
される性能に反するため、採用できない。なお、散乱光
量検出用のフォトセンサ103を上述の方向に設ける理
由は、正反射光の影響をできるだけ小さくすることによ
り、散乱光量を感度良く検出できるようにするためであ
る。
【0023】5.画像形成条件(図5).本プリンタで
は面積階調方式が採用されている。レーザビームは、面
積階調処理の施された画像データに基づいてオン/オフ
されてレーザ露光装置3から出力され、これにより、感
光体ドラム1の帯電表面に対する2値露光が行われる。
【0024】前述の網点基準画像91は感光体ドラム1
の周面に形成されるが、この網点基準画像91を構成す
る各ドットのサイズ(直径)は、トナーの劣化状態(粒
径変化)に影響される他、温度や湿度の変化の影響も受
ける。ドットサイズが目標値より大きい場合には面積率
が大きくなって画像は濃くなり、逆に、小さい場合には
面積率が小さくなって画像は薄くなる。また、ドットの
厚み、即ち、トナーの単位面積当りの付着量によっても
網点基準画像91の濃度は変動し、ドットサイズが同じ
場合であれば、トナーが厚く付着している画像の方が高
濃度になる。
【0025】図5は、電位VO 又はVO ' に設定された
感光体ドラム1の帯電表面を各々最大減衰電位がVI
なるようにレーザビームで露光した場合の2種類の電位
分布と、現像スリーブ15の表面の2種類の現像バイア
ス電位VB ・VB ' (各々現像バイアス電源8によって
設定される)と、基準の電位分布と2種類の現像バイア
ス電位VB ・VB ' とによって略定まる2種類のサイズ
のドット201・202と、最大減衰電位と2種類の現
像バイアス電位VB ・VB ' とによって略定まる2種類
のトナー付着量M・M’を示す。なお、レーザビームの
エネルギーは、最大減衰電位がVI になるように感光体
ドラム1の帯電電位に応じて適宜に調整され、また、
『|VB |<|VO |』の関係が成り立つ。
【0026】サイズが大きなドット201は、帯電電位
O ・現像バイアス電位VB の場合のドットである。サ
イズが小さなドット202は、帯電電位VO ' ・現像バ
イアス電位VB の場合のドットである。図示のように、
帯電電位をVO からVO ' に変えて、最大減衰電位がV
I になるエネルギーのレーザビームにより帯電表面を露
光すると、電位分布は、帯電電位VO ' (|VO |<|
O ' |)の場合の方が帯電電位VO の場合より急峻に
なる。このため、現像バイアス電位VB の場合のドット
サイズは、帯電電位VO ' の場合の方がVO の場合より
小さくなる。つまり、現像電圧ΔV(ΔV=|VB −V
I |)が一定であれば、ドットサイズは感光体ドラム1
の表面の帯電電位により定まる。換言すれば、感光体ド
ラム1の帯電電位を制御することにより、ドットサイズ
を調整することができる。
【0027】Mは現像バイアス電位がVB の場合のトナ
ー付着量を示し、M' は現像バイアス電位がVB ' の場
合のトナー付着量を示す。つまり、感光体ドラム1の表
面の帯電電位が一定であれば、トナー付着量は現像電圧
ΔVに比例して定まる。換言すれば、現像バイアス電位
を制御することによって、トナー付着量を調整すること
ができる。
【0028】6.画像濃度の調整(図6).プリンタ制
御部11は、基準の帯電電位・基準の露光量・基準の現
像バイアス電位で網点基準画像91及びベタ基準画像9
2を形成・現像し、該網点基準画像91の面積率とベタ
基準画像92のトナー付着量とを前述の検出原理に基づ
いて検出(推定)し、該検出値をトナーの劣化状態を参
照して補正し、この補正後のデータに基づいて現像バイ
アス電位や帯電電位等の画像形成条件を制御することに
より、画像濃度を最適に調整する。
【0029】図6(a)はドットサイズの調整方法を示
す。前述のように現像電圧ΔVが一定であればドットサ
イズは感光体ドラム1の表面の帯電電位によって定ま
る。したがって、現像バイアス電位VB 一定の状態でド
ット301の直径を2Lだけ小さくしたい場合は、帯電
電位をVO からVO ' に変更すればよい。また、帯電電
位をVO ' に変更するがドットサイズは元のサイズ(ド
ット301のサイズ)に維持したい場合には、現像バイ
アス電位をVB からVB ’に変更すればよい。また、こ
の変更後の状態(VO ' ・VB ’・ドット301のサイ
ズ)からドット301の直径を2Lだけ小さくしたい場
合は、帯電電位をVO ’から更にVO ”に変更すればよ
い。しかしながら、図6より明らかなように、VO ’と
O ”の電位差は、VO とVO ' の電位差よりも大き
い。このことから、変更前の帯電電位の絶対値が大きく
なると、ドットサイズの変更に必要な帯電電位の変化量
が急激に大きくなることがわかる。
【0030】ドットサイズの調整に際しては、カブリや
画像ムラが生じないように配慮する必要がある。即ち、
帯電電位と現像バイアス電位との電位差が大きい場合は
カブリを生じ易く、逆に上記電位差が小さい場合は帯電
電位のムラを拾ってしまうために画像ムラが生じ易くな
るという事情がある。このため、帯電電位と現像バイア
ス電位との電位差が或る許容範囲に収まるようにして上
述の調整(ドットサイズの変更)を行う必要がある。し
たがって、帯電電位の絶対値が或る程度大きい場合は帯
電電位を変更すると帯電電位と現像バイアス電位との電
位差が上記許容範囲を越えてしまう恐れがあるため、ま
ず、トナー付着量(厚み)が大きく変動せず画像ムラが
発生しない範囲内に於いて現像バイアス電位を制御する
ことによりドットサイズを調整する。また、現像バイア
スを変更するとトナー付着量が大きく変動する恐れが生
ずるようになると、カブリや画像ムラが生じない範囲内
に於いて帯電電位を制御することによりドットサイズを
調整すればよい。
【0031】図6(b)は、感光体ドラム1の帯電電位
O 一定の状態で、レーザビームの光量を調整した場合
の電位分布を示す。なお、レーザビームのエネルギー
は、感光体ドラム1の電位を最大減衰電位VI まで減衰
させる値とされている。レーザビームの光量を大きくす
ると、図示のように、最大減衰電位VI の領域が実線か
ら破線のように拡がり、その結果、電位が現像バイアス
電位VB 以下となる領域の幅が拡がって、ドットサイズ
が大きくなる。このことを利用して、帯電電位の絶対値
が或る程度大きい場合には、現像バイアス電位の制御に
代えて、又は現像バイアス電位の制御とともに、レーザ
ビームの光量を制御することによりドットサイズを調整
するようにしてもよい。
【0032】7.画像濃度の制御(図7・図8).図8
は、プリンタ制御部11により実行される画像濃度の制
御手順を示すフロ−チャ−トである。
【0033】まず、ベタ基準画像92が感光体ドラム1
に形成される(S1)。このときの画像形成条件は、基
準の条件、即ち、帯電電位がVO に、現像バイアス電位
がVB に、それぞれ設定される。このベタ基準画像92
のトナー付着量は、AIDC用センサ10のフォトセン
サ103により前述のように検出されて(S2)、メモ
リ16の所定のエリアに記憶される。
【0034】次に、上記検出値(トナー付着量/検出濃
度)が、メモリ16に別途記憶されているトナーの劣化
状態を参照して補正され、この補正後のデータ(補正後
付着量)に基づいて、記録対象画像の画像形成条件を求
めるためのデータ(現像バイアス電位と仮の帯電電位)
が設定される(S3)。トナーの劣化状態を示すデータ
としては、例えば、ベタ基準画像92の色の現像器の交
換時からの現像枚数の総計を示すカウント値や、ベタ基
準画像92の色の現像器の交換時からのドット出力の総
計を示すカウント値がある。これらは、当該現像器が交
換された時点でゼロにリセットされ、その後、記録紙1
枚の現像が行われる毎にカウントアップされ、又はドッ
トデータが出力される毎にカウントアップされて、それ
ぞれ更新されてメモリ16に記憶されているデータであ
る。
【0035】ステップS3では、まず、上述のカウント
値がメモリ16から読み出され(S31)、次に、読み
出したカウント値と、下記〔数1〕、及び/又は、下記
〔数2〕に従って、トナー付着量の検出値が補正され
る。
【数1】 つまり、〔数1〕はトナーの劣化度合いを示す指標とし
て総現像枚数を採用した場合に適用される数式である。
〔数1〕よりわかるように、総現像枚数が0以上100
0未満では0mg/cm2 が検出濃度に加算され、10
00以上2000未満では0.1mg/cm2 がが検出
濃度に加算され、2000以上3000未満では0.2
mg/cm2 がが検出濃度に加算され、3000以上4
000未満では0.3mg/cm2 がが検出濃度に加算
され、4000以上5000未満では0.4mg/cm
2 が検出濃度に加算され、以下同様に加算され、この加
算後のデータが前述の補正後のデータとして用いられ
る。
【数2】 また、〔数2〕はトナーの劣化度合いを示す指標として
ドット総数を採用した場合に適用される数式である。
〔数2〕よりわかるように、ドット総数が0以上2×1
9 未満では0mg/cm2 が検出濃度に加算され、2
×109 以上4×109 未満では0.1mg/cm2
検出濃度に加算され、4×109 以上6×109 未満で
は0.2mg/cm2 が検出濃度に加算され、6×10
9 以上8×109 未満では0.3mg/cm2 が検出濃
度に加算され、以下同様に加算され、この加算後のデー
タが前述の補正後のデータとして用いられる。
【0036】次に、補正後のデータ(補正後のトナー付
着量)に基づいて、メモリ16内に予め記憶されている
ルックアップテーブル(=〔表1〕のテーブル:後述の
〔表2〕〔表3〕とともに最後にまとめて示す)を参照
して、現像バイアス電位VBと仮の帯電電位VO1とが設
定されて読み出される(S33)。
【0037】帯電電位を電位VO1に仮設定する理由は、
次ステップS4で形成される網点基準画像の面積率が、
該網点基準画像の検出に用いるAIDC用センサ10の
フォトセンサ102(高感度で測定可能範囲が比較的狭
い)の測定可能範囲内に収まるようにするためである。
フォトセンサ102の測定可能範囲は、図7の斜線部に
示される。また、図7の実線は、同等(同サイズ・同ト
ナー付着量)の画像が得られると推定される現像バイア
ス電位と帯電電位との関係を示す。
【0038】つまり、前記〔表1〕中の仮設定電位VO1
は、〔表1〕中の現像バイアス電位VB と、図7に実線
で示す特性とに基づいて選ばれた値である。なお、仮の
帯電電位VO1の上限値は−785Vであり、これに対応
する現像バイアス電位VB の上限値は−300Vであ
る。また、両者の電位差がカブリを生じないための許容
範囲485V以内に収まるように制御する必要がある。
【0039】こうして、現像バイアス電位VB と仮の帯
電電位VO1が設定されると、これらの設定値を用いて網
点基準画像91が形成され(S4)、この網点基準画像
91の面積率(この面積率はフォトセンサ102の測定
可能範囲内にある)が、AIDC用センサ10のフォト
センサ102により検出されて(S5)、メモリ16の
所定のエリアに記憶される。
【0040】仮設定された帯電電位VO1の絶対値が78
5Vに満たない場合は(S6:YES)、カブリ等を生
ずることなく帯電電位を変更することが可能であるた
め、ステップS5で検出された面積率と帯電電位の仮設
定値VO1とに基づいて、メモリ16に予め記憶されてい
るルックアップテーブル(=〔表2〕)を参照して、帯
電電位の調整量が決定されて調整が行われる(S7)。
【0041】一方、仮設定された帯電電位VO の絶対値
が785V以上の場合は(S6:NO)、帯電電位を変
更するとカブリ等を生ずる恐れが高いため、ステップS
5で検出された面積率に基づいて、メモリ16に予め記
憶されているルックアップテーブル(=〔表3〕)を参
照して、現像バイアス電位の調整量が決定されて調整が
行われる(S8)。即ち、トナーの付着量(厚み)が大
きく変動しない範囲内に於ける現像バイアス電位の制御
によるドットサイズの調整が行われる。
【0042】なお、上記ステップS8で、現像バイアス
電位の制御に代えて、又は現像バイアス電位の制御とと
もに、レーザビームの光量を通常より大きくすることに
よりドットサイズを調整するようにしてもよい。その場
合には、現像バイアス電位と帯電電位の電位差の拡大を
効果的に抑圧することができる。また、現像バイアス電
位の制御に代えてレーザビームの光量を制御する場合に
は、トナー付着量(厚み)の変動を抑圧した状態で上述
の効果を達成することができる。
【0043】なお、上記実施の形態では、レーザ露光方
式のカラープリンタに即して本発明を説明したが、本発
明はレーザ露光方式やカラープリンタに限定されず、電
子写真方式の画像形成装置であれば、単色のプリンタ、
カラーや単色の複写機、カラーや単色のファクシミリ
等、或いは、LEDアレイ等を用いて感光体を露光する
方式の装置であってもよい。また、上記実施の形態で
は、ベタ基準画像92や網点基準画像91を感光体ドラ
ム1の表面に形成する例を説明したが、これらの基準画
像を、例えば、中間転写ベルト5の表面に形成した場合
も、上記実施の形態と同様に処理することができる。ま
た、上記実施の形態では、総現像枚数と総ドット出力数
とを別々に扱っているが、トナーの劣化状態に関連する
物理量として、これらを相互に補完するように扱うよう
にしてもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明では、基準の画像形成条件に従っ
て形成した基準のトナー画像の濃度に対応する物理量が
検出されるとともにトナーの劣化状態に対応する物理量
が検出され、基準のトナー画像の濃度に対応する物理量
がトナーの劣化状態に対応する物理量を参照して補正さ
れ、この補正されたデータに従って記録対象画像の画像
形成条件が制御される。このため、長時間の使用(耐
久)によって現像ユニットから供給されるトナーの平均
粒径が初期よりも大きくなっている場合でも、基準のト
ナー画像の濃度を精度良く検出できる。したがって、そ
の検出結果に基づいて行われる画像形成条件の制御の精
度も良好となる。
【表1】
【表2】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るプリンタの要部の構成を示す
模式図。
【図2】AIDC用センサ10を構成するLED素子1
01とフォトセンサ102及び103と感光体ドラム1
との位置関係を示す説明図(a)、網点基準画像91の
説明図(b)、ベタ基準画像92の説明図(c)。
【図3】ドットサイズと正反射光強度の関係を示す説明
図。(a)は(d)に、(b)は(e)に、(c)は
(f)に、それぞれ対応する。
【図4】トナーの厚み(付着量)の検出原理の説明図。
(a)はトナーが厚い場合、(b)はトナーが薄い場合
を示す。
【図5】感光体ドラムの帯電電位とドットサイズの関係
を示す説明図。
【図6】ドットサイズの調整原理を示す説明図。(a)
は感光体ドラムの帯電電位や現像バイアス電位を変える
場合、(b)は露光量を変える場合を示す。
【図7】フォトセンサ102,103の測定可能範囲に
基づいて〔表1〕が構成されていることを示す説明図。
【図8】本装置の画像濃度制御手順を示すフロ−チャ−
ト(a)と、(a)のステップS3の手順を示すフロ−
チャ−ト(b)。
【図9】乱反射率が同じでもトナー粒径が異なるとトナ
ー付着量も異なることを示す説明図(a)、トナー粒径
の分布が初期と長時間の使用(耐久)後とで異なる様子
を示す説明図(b)、現像ユニットの構成説明図
(c)。
【図10】現像枚数とトナー粒径の推移を示す特性図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電ブラシ 4 現像ユニット 5 中間転写ベルト 10 AIDC用センサ 15 現像スリーブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準の画像形成条件に従って形成した基
    準のトナー画像の濃度に対応する物理量を検出する濃度
    検出手段と、 トナーの劣化状態に対応する物理量を検出する劣化状態
    検出手段と、 前記濃度検出手段による検出値を前記劣化状態検出手段
    による検出値を参照して補正する補正手段と、 前記補正手段により補正されたデータに従って記録対象
    画像の画像形成条件を制御する制御手段と、 を有する画像濃度制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、 前記トナーの劣化状態に対応する物理量は、当該現像ユ
    ニットを用いて現像された画像枚数の総計である、 画像濃度制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に於いて、 前記トナーの劣化状態に対応する物理量は、当該現像ユ
    ニットを用いて現像された画像のドット数の総計であ
    る、画像濃度制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010101943A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2011085637A (ja) * 2009-10-13 2011-04-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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US8295717B2 (en) * 2008-10-21 2012-10-23 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus
JP2011085637A (ja) * 2009-10-13 2011-04-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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