JPH11153727A - 多芯ｐｏｆコネクタ - Google Patents
多芯ｐｏｆコネクタInfo
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- JPH11153727A JPH11153727A JP31931197A JP31931197A JPH11153727A JP H11153727 A JPH11153727 A JP H11153727A JP 31931197 A JP31931197 A JP 31931197A JP 31931197 A JP31931197 A JP 31931197A JP H11153727 A JPH11153727 A JP H11153727A
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- ferrule
- ferrules
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- plug connector
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 寸法公差を厳しくすることなく、ＰＯＦの芯
ズレを減少させることができる多芯ＰＯＦコネクタを得
る。 【構成】 中心部にプラスチック光ファイバケーブルを
有する複数の互いに平行をなすフェルールを一体に備え
たプラグコネクタと；複数のフェルールに対応する複数
の互いに平行をなすフェルール挿入穴を有し、このフェ
ルール挿入穴に挿入されたフェルール内のプラスチック
光ファイバケーブルを対向保持するアダプタと；を有す
る多芯ＰＯＦコネクタにおいて、プラグコネクタの複数
のフェルールを接続する接続部を、スリットにより分断
した多芯ＰＯＦコネクタ。
ズレを減少させることができる多芯ＰＯＦコネクタを得
る。 【構成】 中心部にプラスチック光ファイバケーブルを
有する複数の互いに平行をなすフェルールを一体に備え
たプラグコネクタと；複数のフェルールに対応する複数
の互いに平行をなすフェルール挿入穴を有し、このフェ
ルール挿入穴に挿入されたフェルール内のプラスチック
光ファイバケーブルを対向保持するアダプタと；を有す
る多芯ＰＯＦコネクタにおいて、プラグコネクタの複数
のフェルールを接続する接続部を、スリットにより分断
した多芯ＰＯＦコネクタ。
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は、複数のプラスチック光ファイバ
ケーブル（Plastic Optical FiberCable,ＰＯＦ）を同
時に接続する多芯ＰＯＦコネクタに関する。
ケーブル（Plastic Optical FiberCable,ＰＯＦ）を同
時に接続する多芯ＰＯＦコネクタに関する。
【０００２】
【従来技術及びその問題点】多芯ＰＯＦコネクタは、中
心部にＰＯＦを有する複数のフェルールを一体に有する
プラグコネクタと；複数のフェルールに対応する複数の
フェルール挿入穴を有し、この挿入穴に挿入されたフェ
ルール内のＰＯＦを対向保持するアダプタと；を有する
コネクタである。ＰＯＦ中を伝送される信号は、対向す
るＰＯＦ端面を介して伝達される。
心部にＰＯＦを有する複数のフェルールを一体に有する
プラグコネクタと；複数のフェルールに対応する複数の
フェルール挿入穴を有し、この挿入穴に挿入されたフェ
ルール内のＰＯＦを対向保持するアダプタと；を有する
コネクタである。ＰＯＦ中を伝送される信号は、対向す
るＰＯＦ端面を介して伝達される。
【０００３】このＰＯＦコネクタは、近年、ＰＯＦを用
いた高速大容量データ通信が多くなるに従って、接続部
の損失を従来の２．０ｄＢから１．３ｄＢ程度以下にし
た信頼性が求められる傾向にある。ＰＯＦコネクタにお
ける接続損失は、接続されるＰＯＦの芯ズレ（軸ズレ）
と、先端部間の距離に依存する。接続損失１．３ｄＢ以
下を実現するには、例えば、ＰＯＦ径１．０ｍｍφ、光
源とＰＯＦのＮＡ（開口数）＝０．３の伝送システムで
は、芯ズレを０．１ｍｍ以下、先端部間距離０．３ｍｍ
以下を満足することが必要である。
いた高速大容量データ通信が多くなるに従って、接続部
の損失を従来の２．０ｄＢから１．３ｄＢ程度以下にし
た信頼性が求められる傾向にある。ＰＯＦコネクタにお
ける接続損失は、接続されるＰＯＦの芯ズレ（軸ズレ）
と、先端部間の距離に依存する。接続損失１．３ｄＢ以
下を実現するには、例えば、ＰＯＦ径１．０ｍｍφ、光
源とＰＯＦのＮＡ（開口数）＝０．３の伝送システムで
は、芯ズレを０．１ｍｍ以下、先端部間距離０．３ｍｍ
以下を満足することが必要である。
【０００４】しかし、 プラスチックの成形寸法精度は、量産品で±３／１０
０ｍｍ以下にすることは難しい。寸法精度を高くする
と、コストが高い。 ＰＯＦコネクタの各構成部品（部分）には寸法公差が
あり、Ｆ０７コネクタの場合次の通りである。 ＰＯＦ外径；１．００±０．０６ｍｍ フェルール穴径；１．０７±０．０４ｍｍ フェルール外径；２．５０−０．０５ｍｍ アダプターフェルール挿入孔内径；２．５０＋０．０５
ｍ 複数のＰＯＦを同時に接続する多芯ＰＯＦコネクタで
は、さらに、ＰＯＦ間のピッチ誤差が存在する。２芯の
同じＦ０７コネクタの場合、 フェルール（ＰＯＦ）ピッチ；１０．１６±０．０４ｍ が存在する。このため、この２芯のフェルールを受け入
れる２芯のアダプタの穴ピッチの許容誤差をフェルール
ピッチと同じとすれば、フェルールの外径を小さくする
か、アダプタの穴径を大きくしなければ、接続すること
ができない場合が生じる。さらに従来の多芯（２芯）コ
ネクタは、複数のフェルールがリジットに固定されてい
て自由度に乏しい。
０ｍｍ以下にすることは難しい。寸法精度を高くする
と、コストが高い。 ＰＯＦコネクタの各構成部品（部分）には寸法公差が
あり、Ｆ０７コネクタの場合次の通りである。 ＰＯＦ外径；１．００±０．０６ｍｍ フェルール穴径；１．０７±０．０４ｍｍ フェルール外径；２．５０−０．０５ｍｍ アダプターフェルール挿入孔内径；２．５０＋０．０５
ｍ 複数のＰＯＦを同時に接続する多芯ＰＯＦコネクタで
は、さらに、ＰＯＦ間のピッチ誤差が存在する。２芯の
同じＦ０７コネクタの場合、 フェルール（ＰＯＦ）ピッチ；１０．１６±０．０４ｍ が存在する。このため、この２芯のフェルールを受け入
れる２芯のアダプタの穴ピッチの許容誤差をフェルール
ピッチと同じとすれば、フェルールの外径を小さくする
か、アダプタの穴径を大きくしなければ、接続すること
ができない場合が生じる。さらに従来の多芯（２芯）コ
ネクタは、複数のフェルールがリジットに固定されてい
て自由度に乏しい。
【０００５】これらの寸法公差を累積すると、従来のＰ
ＯＦコネクタ、特に多芯ＰＯＦコネクタでは、芯ズレ量
を０．１ｍｍ以下とし、接続損失を１．３ｄＢ以下にす
ることは極めて困難であった。
ＯＦコネクタ、特に多芯ＰＯＦコネクタでは、芯ズレ量
を０．１ｍｍ以下とし、接続損失を１．３ｄＢ以下にす
ることは極めて困難であった。
【０００６】
【発明の目的】本発明は、従来品についての以上の問題
意識に基づき、寸法公差を厳しくすることなく、特に多
芯の場合にＰＯＦの芯ズレを減少させることができる多
芯ＰＯＦコネクタを得ることを目的とする。
意識に基づき、寸法公差を厳しくすることなく、特に多
芯の場合にＰＯＦの芯ズレを減少させることができる多
芯ＰＯＦコネクタを得ることを目的とする。
【０００７】
【発明の概要】本発明は、従来の多芯ＰＯＦコネクタ
は、複数のフェルールがプラグコネクタを構成する樹脂
材料により一体に成形されているため、複数のフェルー
ルの動きに自由度がなく、これが芯ズレを大きくする原
因であるとの解析に基づいてなされたものである。
は、複数のフェルールがプラグコネクタを構成する樹脂
材料により一体に成形されているため、複数のフェルー
ルの動きに自由度がなく、これが芯ズレを大きくする原
因であるとの解析に基づいてなされたものである。
【０００８】本発明の多芯ＰＯＦコネクタは、中心部に
プラスチック光ファイバケーブルを有する複数の互いに
平行をなすフェルールを一体に備えたプラグコネクタ
と；複数のフェルールに対応する複数の互いに平行をな
すフェルール挿入穴を有し、このフェルール挿入穴に挿
入されたフェルール内のプラスチック光ファイバケーブ
ルを対向保持するアダプタと；を有する多芯ＰＯＦコネ
クタにおいて、プラグコネクタの複数のフェルールを接
続する接続部を、スリットにより分断したことを特徴と
している。さらに、フェルールは、アダプタのフェルー
ル挿入穴へ挿入される定径部の基部に、フェルール挿入
穴のエッジに当接する、外径を徐々に拡大したテーパ部
を備えることが好ましい。
プラスチック光ファイバケーブルを有する複数の互いに
平行をなすフェルールを一体に備えたプラグコネクタ
と；複数のフェルールに対応する複数の互いに平行をな
すフェルール挿入穴を有し、このフェルール挿入穴に挿
入されたフェルール内のプラスチック光ファイバケーブ
ルを対向保持するアダプタと；を有する多芯ＰＯＦコネ
クタにおいて、プラグコネクタの複数のフェルールを接
続する接続部を、スリットにより分断したことを特徴と
している。さらに、フェルールは、アダプタのフェルー
ル挿入穴へ挿入される定径部の基部に、フェルール挿入
穴のエッジに当接する、外径を徐々に拡大したテーパ部
を備えることが好ましい。
【０００９】プラグコネクタは、より具体的には、複数
のフェルールと、各フェルールの外側に位置する複数の
外側雄筒状部と、このア数の外側雄筒状部を結合する接
続壁部とを一体に有する樹脂成形品から構成し、アダプ
タは、プラグコネクタの上記フェルールを挿入するフェ
ルール挿入穴をそれぞれ有する複数の内側雌筒状部と、
この内側雌筒状部との間にプラグコネクタの外側雄筒状
部の挿入空間を形成する外側雌筒状部とを一体に有する
樹脂成形品から構成し、プラグコネクタの接続壁部に、
スリットを形成することができる。フェルール及びその
挿入穴は、円形断面とするのに対し、プラグコネクタの
外側雄筒状部と、アダプタの外側雌筒状部とは、角筒状
とすることができる。
のフェルールと、各フェルールの外側に位置する複数の
外側雄筒状部と、このア数の外側雄筒状部を結合する接
続壁部とを一体に有する樹脂成形品から構成し、アダプ
タは、プラグコネクタの上記フェルールを挿入するフェ
ルール挿入穴をそれぞれ有する複数の内側雌筒状部と、
この内側雌筒状部との間にプラグコネクタの外側雄筒状
部の挿入空間を形成する外側雌筒状部とを一体に有する
樹脂成形品から構成し、プラグコネクタの接続壁部に、
スリットを形成することができる。フェルール及びその
挿入穴は、円形断面とするのに対し、プラグコネクタの
外側雄筒状部と、アダプタの外側雌筒状部とは、角筒状
とすることができる。
【００１０】プラグコネクタは、外側雄筒状部を備えな
い別の形態として、並設されている複数のフェルール
と、隣接するフェルールの間に形成したスリットとを有
するものでもよい。このとき、アダプタのフェルール挿
入穴は、各フェルールの先端部に対応する独立穴と、こ
の独立穴に続く、隣接するフェルールの共通穴とを有す
るものを用いることができる。
い別の形態として、並設されている複数のフェルール
と、隣接するフェルールの間に形成したスリットとを有
するものでもよい。このとき、アダプタのフェルール挿
入穴は、各フェルールの先端部に対応する独立穴と、こ
の独立穴に続く、隣接するフェルールの共通穴とを有す
るものを用いることができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１ないし図７は、本発明による
多芯ＰＯＦコネクタ１０の第一の実施形態を示してい
る。一対のプラグコネクタ２０（一方のみ図示）は、基
板１１上に固定したアダプタ４０の両開口端４１から挿
脱される。プラグコネクタ２０は、樹脂材料の成形品か
らなるもので、把持部２１を有する挿脱基部２２、この
挿脱基部２２から互いに平行に突出する一対のフェルー
ル２３、及び同様に挿脱基部２２から突出しフェルール
２３の外側にそれぞれ位置する、フェルール２３より長
い一対の外側雄筒状部２４を有している。この一対の外
側雄筒状部２４は、角筒状をなし、二段の接続壁部２５
によって接続されている。この接続壁部２５には、フェ
ルール２３の延長方向と平行なスリット２６が形成され
ている。
多芯ＰＯＦコネクタ１０の第一の実施形態を示してい
る。一対のプラグコネクタ２０（一方のみ図示）は、基
板１１上に固定したアダプタ４０の両開口端４１から挿
脱される。プラグコネクタ２０は、樹脂材料の成形品か
らなるもので、把持部２１を有する挿脱基部２２、この
挿脱基部２２から互いに平行に突出する一対のフェルー
ル２３、及び同様に挿脱基部２２から突出しフェルール
２３の外側にそれぞれ位置する、フェルール２３より長
い一対の外側雄筒状部２４を有している。この一対の外
側雄筒状部２４は、角筒状をなし、二段の接続壁部２５
によって接続されている。この接続壁部２５には、フェ
ルール２３の延長方向と平行なスリット２６が形成され
ている。
【００１２】フェルール２３と外側雄筒状部２４の間に
は、有底の筒状穴２７が形成されており、一対の外側雄
筒状部２４の外面には、挿入ガイド突起２８が形成され
ている。フェルール２３の中心部には、ＰＯＦ２９が挿
入固定されており、ＰＯＦ２９のプラグコネクタ２０か
らの突出部は、被覆３０で覆われている。ＰＯＦ２９の
フェルール２３からの先端露出部は、溶融されて平面に
され、その一部が係止環状溝２３ａ（図５、図６）内に
入り、固定される。
は、有底の筒状穴２７が形成されており、一対の外側雄
筒状部２４の外面には、挿入ガイド突起２８が形成され
ている。フェルール２３の中心部には、ＰＯＦ２９が挿
入固定されており、ＰＯＦ２９のプラグコネクタ２０か
らの突出部は、被覆３０で覆われている。ＰＯＦ２９の
フェルール２３からの先端露出部は、溶融されて平面に
され、その一部が係止環状溝２３ａ（図５、図６）内に
入り、固定される。
【００１３】プラグコネクタ２０にはまた、挿脱基部２
２から一対の外側雄筒状部２４の間に延びるロックアー
ム３１が形成されており、このロックアーム３１には、
その先端部にロック爪３２、中間部に操作突起３３が形
成されている。３４は、ロックアーム３１のフレキシビ
リティを増すために挿脱基部２２に形成したスリットで
ある。また、一対の外側雄筒状部２４の図の上面と、図
の下方の接続壁部２５の下面にはそれぞれ、フリクショ
ン突起３５、３６が形成されている。
２から一対の外側雄筒状部２４の間に延びるロックアー
ム３１が形成されており、このロックアーム３１には、
その先端部にロック爪３２、中間部に操作突起３３が形
成されている。３４は、ロックアーム３１のフレキシビ
リティを増すために挿脱基部２２に形成したスリットで
ある。また、一対の外側雄筒状部２４の図の上面と、図
の下方の接続壁部２５の下面にはそれぞれ、フリクショ
ン突起３５、３６が形成されている。
【００１４】アダプタ４０は、プラグコネクタ２０と同
様に、樹脂材料の成形品からなるもので、一対の同一形
状のプラグコネクタ２０を挿脱するべく、中心に対して
対称な形状をしている。開口端４１は、プラグコネクタ
２０の外側雄筒状部２４（フェルール２３）及びロック
アーム３１を受け入れる角筒状をなし、開口端４１の内
面両側には、プラグコネクタ２０の挿入ガイド突起２８
を受け入れる挿入ガイド溝４２が形成されている。ま
た、図の上壁面には、ロックアーム３１のロック爪３２
に対応するロック穴４３が形成され、上下壁面には、フ
リクション突起３５、３６に対応するフリクションロッ
ク穴４４、４５が形成されている。
様に、樹脂材料の成形品からなるもので、一対の同一形
状のプラグコネクタ２０を挿脱するべく、中心に対して
対称な形状をしている。開口端４１は、プラグコネクタ
２０の外側雄筒状部２４（フェルール２３）及びロック
アーム３１を受け入れる角筒状をなし、開口端４１の内
面両側には、プラグコネクタ２０の挿入ガイド突起２８
を受け入れる挿入ガイド溝４２が形成されている。ま
た、図の上壁面には、ロックアーム３１のロック爪３２
に対応するロック穴４３が形成され、上下壁面には、フ
リクション突起３５、３６に対応するフリクションロッ
ク穴４４、４５が形成されている。
【００１５】開口端４１内には、プラグコネクタ２０の
一対のフェルール２３に対応させて、図５、図６に示す
ように、フェルール２３を挿入する一対のフェルール挿
入貫通穴４６を有する一対の内側雌筒状部４７が形成さ
れており、この内側雌筒状部４７の外側には、該内側雌
筒状部４７との間にプラグコネクタ２０の外側雄筒状部
２４の挿入空間４８を形成する外側雌筒状部（アダプタ
４０の外壁）４９が一体に形成されている。
一対のフェルール２３に対応させて、図５、図６に示す
ように、フェルール２３を挿入する一対のフェルール挿
入貫通穴４６を有する一対の内側雌筒状部４７が形成さ
れており、この内側雌筒状部４７の外側には、該内側雌
筒状部４７との間にプラグコネクタ２０の外側雄筒状部
２４の挿入空間４８を形成する外側雌筒状部（アダプタ
４０の外壁）４９が一体に形成されている。
【００１６】また、一定径のフェルール２３の基部に
は、図７に示すように、外側雄筒状部２４を挿入空間４
８内に挿入したとき、フェルール挿入穴４６のエッジ４
６ｅ（内側雌筒状部４７の内周端部）に当接する、径を
フェルール２３から徐々に拡大するテーパ部３８を備え
ている。
は、図７に示すように、外側雄筒状部２４を挿入空間４
８内に挿入したとき、フェルール挿入穴４６のエッジ４
６ｅ（内側雌筒状部４７の内周端部）に当接する、径を
フェルール２３から徐々に拡大するテーパ部３８を備え
ている。
【００１７】上記構成の本ＰＯＦコネクタは、アダプタ
４０の両側の開口端４１から、一対のプラグコネクタ２
０を挿入して使用される。挿入状態では、プラグコネク
タ２０のフェルール２３がアダプタ４０のフェルール挿
入穴４６に嵌合し、外側雄筒状部２４が挿入空間４８に
嵌合し、ロックアーム３１のロック爪３２はアダプタ４
０のロック穴４３に嵌まり、フリクション突起３５、３
６は、フリクションロック穴４４、４５に係合する。こ
の状態で、一対のプラグコネクタ２０のＰＯＦ２９の先
端部間が当接（対向）する。
４０の両側の開口端４１から、一対のプラグコネクタ２
０を挿入して使用される。挿入状態では、プラグコネク
タ２０のフェルール２３がアダプタ４０のフェルール挿
入穴４６に嵌合し、外側雄筒状部２４が挿入空間４８に
嵌合し、ロックアーム３１のロック爪３２はアダプタ４
０のロック穴４３に嵌まり、フリクション突起３５、３
６は、フリクションロック穴４４、４５に係合する。こ
の状態で、一対のプラグコネクタ２０のＰＯＦ２９の先
端部間が当接（対向）する。
【００１８】接続損失は、この接続状態において対向す
るＰＯＦ２９の芯ズレによって生じるが、本実施例のＰ
ＯＦコネクタによると、この接続損失を小さくできる。
その第一の理由は、一対のフェルール２３（外側雄筒状
部２４）を接続している接続壁部２５がスリット２６に
よって分断されているため、一対のフェルール２３（外
側雄筒状部２４）の自由度が高い点に由来する。従来の
ＰＯＦコネクタは、外側雄筒状部２４が接続壁部２５に
よって機械的に（リジッドに）結合されていたため、一
対のフェルール２３の自由度が低く、このため、アダプ
タ４０のフェルール挿入穴４６の穴ピッチの許容誤差
を、フェルール２３のピッチと同じとすれば、フェルー
ル２３の外径を小さくするか、フェルール挿入穴４６の
穴径を大きくしなければ、接続することができない場合
が生じていた。これに対し、接続壁部２５をスリット２
６によって分断して一対のフェルール２３の自由度を高
めた本実施例の構造によれば、フェルール２３がフェル
ール挿入穴４６内で比較的自由に径方向に動き得るの
で、対向するＰＯＦ２９の芯ズレを小さくし、接続損失
を小さくすることができる。
るＰＯＦ２９の芯ズレによって生じるが、本実施例のＰ
ＯＦコネクタによると、この接続損失を小さくできる。
その第一の理由は、一対のフェルール２３（外側雄筒状
部２４）を接続している接続壁部２５がスリット２６に
よって分断されているため、一対のフェルール２３（外
側雄筒状部２４）の自由度が高い点に由来する。従来の
ＰＯＦコネクタは、外側雄筒状部２４が接続壁部２５に
よって機械的に（リジッドに）結合されていたため、一
対のフェルール２３の自由度が低く、このため、アダプ
タ４０のフェルール挿入穴４６の穴ピッチの許容誤差
を、フェルール２３のピッチと同じとすれば、フェルー
ル２３の外径を小さくするか、フェルール挿入穴４６の
穴径を大きくしなければ、接続することができない場合
が生じていた。これに対し、接続壁部２５をスリット２
６によって分断して一対のフェルール２３の自由度を高
めた本実施例の構造によれば、フェルール２３がフェル
ール挿入穴４６内で比較的自由に径方向に動き得るの
で、対向するＰＯＦ２９の芯ズレを小さくし、接続損失
を小さくすることができる。
【００１９】第二の理由は、プラグコネクタ２０のフェ
ルール２３の基部に、フェルール挿入穴４６のエッジ４
６ｅに当接するテーパ部３８を設けた点に由来する。テ
ーパ部３８は、フェルール挿入穴４６のエッジ４６ｅに
当接することで、フェルール２３、つまりＰＯＦ２９を
フェルール挿入穴４６の中心に移動させるセンタリング
作用を有する。このため、対向するＰＯＦ２９の芯ズレ
を小さくし、接続損失を小さくすることができる。
ルール２３の基部に、フェルール挿入穴４６のエッジ４
６ｅに当接するテーパ部３８を設けた点に由来する。テ
ーパ部３８は、フェルール挿入穴４６のエッジ４６ｅに
当接することで、フェルール２３、つまりＰＯＦ２９を
フェルール挿入穴４６の中心に移動させるセンタリング
作用を有する。このため、対向するＰＯＦ２９の芯ズレ
を小さくし、接続損失を小さくすることができる。
【００２０】図８、図９は、別のタイプの２芯コネクタ
に本発明を適用した実施形態である。この実施形態で
は、プラグコネクタ２０Ａは、並設されている２芯のフ
ェルール２３Ａだけを備え、外側雄筒状部２４は備えて
いない。一対のフェルール２３Ａはそれぞれ、その先端
部側から、円形断面部ａ、円形断面部ｂ、角型断面部ｃ
として徐々に径を拡大する段付形状に形成されており、
この一対のフェルール２３Ａの間に、スリット２６Ａが
形成されている。挿脱基部２２Ａ、ＰＯＦ２９Ａ、被覆
３０Ａ、ロックアーム３１Ａ、ロック爪３２Ａ、操作突
起３３Ａ、フリクション突起３５Ａ及び３６Ａは、第一
の実施形態の挿脱基部２２、ＰＯＦ２９、被覆３０、ロ
ックアーム３１、ロック爪３２、操作突起３３、フリク
ション突起３５、及び３６に対応する要素である。
に本発明を適用した実施形態である。この実施形態で
は、プラグコネクタ２０Ａは、並設されている２芯のフ
ェルール２３Ａだけを備え、外側雄筒状部２４は備えて
いない。一対のフェルール２３Ａはそれぞれ、その先端
部側から、円形断面部ａ、円形断面部ｂ、角型断面部ｃ
として徐々に径を拡大する段付形状に形成されており、
この一対のフェルール２３Ａの間に、スリット２６Ａが
形成されている。挿脱基部２２Ａ、ＰＯＦ２９Ａ、被覆
３０Ａ、ロックアーム３１Ａ、ロック爪３２Ａ、操作突
起３３Ａ、フリクション突起３５Ａ及び３６Ａは、第一
の実施形態の挿脱基部２２、ＰＯＦ２９、被覆３０、ロ
ックアーム３１、ロック爪３２、操作突起３３、フリク
ション突起３５、及び３６に対応する要素である。
【００２１】一方、一対のプラグコネクタ２０Ａをその
反対側から挿脱するアダプタ４０Ａは、フェルール２３
Ａを挿入するフェルール挿入穴４６Ａを有する。このフ
ェルール挿入穴４６Ａは、奥部から順に、フェルール２
３Ａの一対の円形断面部ａに対応する独立穴Ａ、同一対
の円形断面部ｂに共通の共通穴Ｂ、同一対の角型断面部
ｃに共通する共通穴Ｃからなっている。ロック穴４３Ａ
は、第一の実施形態のロック穴４３に対応する。
反対側から挿脱するアダプタ４０Ａは、フェルール２３
Ａを挿入するフェルール挿入穴４６Ａを有する。このフ
ェルール挿入穴４６Ａは、奥部から順に、フェルール２
３Ａの一対の円形断面部ａに対応する独立穴Ａ、同一対
の円形断面部ｂに共通の共通穴Ｂ、同一対の角型断面部
ｃに共通する共通穴Ｃからなっている。ロック穴４３Ａ
は、第一の実施形態のロック穴４３に対応する。
【００２２】このＰＯＦコネクタは、アダプタ４０Ａの
両側からプラグコネクタ２０Ａを挿入し、プラグコネク
タ２０Ａのフェルール２３Ａの先端部を、アダプタ４０
Ａのフェルール挿入穴４６Ａの独立穴Ａ内で対向させ
る。このとき、一対のフェルール２３Ａがスリット２６
Ａを介して分断されているため、フェルール２３Ａの自
由度が高く、よって、フェルール挿入穴４６Ａの独立穴
Ａ内で、対向するＰＯＦ２９Ａ間の芯ズレを小さくし、
接続損失を高めることができる。
両側からプラグコネクタ２０Ａを挿入し、プラグコネク
タ２０Ａのフェルール２３Ａの先端部を、アダプタ４０
Ａのフェルール挿入穴４６Ａの独立穴Ａ内で対向させ
る。このとき、一対のフェルール２３Ａがスリット２６
Ａを介して分断されているため、フェルール２３Ａの自
由度が高く、よって、フェルール挿入穴４６Ａの独立穴
Ａ内で、対向するＰＯＦ２９Ａ間の芯ズレを小さくし、
接続損失を高めることができる。
【００２３】フェルール２３Ａの円形断面部ａとｂとの
間の段部には、図７に示すテーパ部３８と同様のテーパ
部３８Ａを形成することができる。このテーパ部３８Ａ
は、フェルール挿入穴４６Ａの独立穴Ａのエッジ部Ｅと
当接して、フェルール２３Ａを独立穴Ａ内でセンタリン
グする。
間の段部には、図７に示すテーパ部３８と同様のテーパ
部３８Ａを形成することができる。このテーパ部３８Ａ
は、フェルール挿入穴４６Ａの独立穴Ａのエッジ部Ｅと
当接して、フェルール２３Ａを独立穴Ａ内でセンタリン
グする。
【００２４】以上は、２芯のＰＯＦコネクタに本発明を
適用したものであるが、３芯以上の多芯ＰＯＦコネクタ
にも本発明は適用できる。
適用したものであるが、３芯以上の多芯ＰＯＦコネクタ
にも本発明は適用できる。
【００２５】
【発明の効果】本発明によれば、寸法公差を厳しくする
ことなく、多芯のＰＯＦの芯ズレを減少させることがで
きるＰＯＦコネクタが得られる。
ことなく、多芯のＰＯＦの芯ズレを減少させることがで
きるＰＯＦコネクタが得られる。
【図１】本発明の多芯ＰＯＦコネクタの一実施形態を示
す、プラグコネクタとアダプタの分離状態を示す斜視図
である。
す、プラグコネクタとアダプタの分離状態を示す斜視図
である。
【図２】同接続状態を示す斜視図である。
【図３】図１のIII 矢視図である。
【図４】図１のIV矢視図である。
【図５】図１のＶ−Ｖ線に沿う断面図である。
【図６】図２のVI−VI線に沿う断面図である。
【図７】図６のVII 部拡大図である。
【図８】本発明の多芯コネクタの別の実施形態を示すア
ダプタを断面とした側面図である。
ダプタを断面とした側面図である。
【図９】図８のIX矢視図である。
１０ 多芯ＰＯＦコネクタ ２０ ２０Ａ プラグコネクタ ２１ 把持部 ２２ ２２Ａ 挿脱基部 ２３ ２３Ａ フェルール ２４ 外側雄筒状部 ２５ 接続壁部 ２６ ２６Ａ スリット ２７ 有底筒状穴 ２８ 挿入ガイド突起 ２９ ２９Ａ ＰＯＦ ３０ ３０Ａ 被覆 ４０ ４０Ａ アダプタ ４１ 開口端 ４２ 挿入ガイド溝 ４６ フェルール挿入穴 ４７ 内側雌筒状部 ４８ 挿入空間 ４９ 外側雌筒状部
Claims (5)
- 【請求項１】 中心部にプラスチック光ファイバケーブ
ルを有する複数の互いに平行をなすフェルールを一体に
備えたプラグコネクタと；上記複数のフェルールに対応
する複数の互いに平行をなすフェルール挿入穴を有し、
このフェルール挿入穴に挿入されたフェルール内のプラ
スチック光ファイバケーブルを対向保持するアダプタ
と；を有する多芯ＰＯＦコネクタにおいて、 上記プラグコネクタの複数のフェルールを接続する接続
部を、スリットにより分断したことを特徴とする多芯Ｐ
ＯＦコネクタ。 - 【請求項２】 請求項１記載のコネクタにおいて、上記
フェルールは、アダプタのフェルール挿入穴へ挿入され
る定径部の基部に、フェルール挿入穴のエッジに当接す
る、外径を徐々に拡大したテーパ部を備えている多芯Ｐ
ＯＦコネクタ。 - 【請求項３】 請求項１または２記載のコネクタにおい
て、プラグコネクタは、複数のフェルールと、各フェル
ールの外側に位置する複数の外側雄筒状部と、この複数
の外側雄筒状部を結合する接続壁部とを一体に有する樹
脂成形品からなり、 上記アダプタは、プラグコネクタの上記フェルールを挿
入するフェルール挿入穴をそれぞれ有する複数の内側雌
筒状部と、この内側雌筒状部との間にプラグコネクタの
上記外側雄筒状部の挿入空間を形成する外側雌筒状部と
を一体に有する樹脂成形品からなり、 上記プラグコネクタの接続壁部に、上記スリットが形成
されている多芯ＰＯＦコネクタ。 - 【請求項４】 請求項３記載のコネクタにおいて、プラ
グコネクタの外側雄筒状部と、アダプタの外側雌筒状部
は、角筒状をなしている多芯ＰＯＦコネクタ。 - 【請求項５】 請求項１または２記載のコネクタにおい
て、プラグコネクタは、並設されている複数のフェルー
ルと、隣接するフェルールの間に形成したスリットとを
備え、 アダプタのフェルール挿入穴は、各フェルールの先端部
に対応する独立穴と、この独立穴に続く、隣接するフェ
ルールの共通穴とからなっている多芯ＰＯＦコネクタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31931197A JPH11153727A (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 多芯ｐｏｆコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31931197A JPH11153727A (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 多芯ｐｏｆコネクタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11153727A true JPH11153727A (ja) | 1999-06-08 |
Family
ID=18108788
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31931197A Pending JPH11153727A (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 多芯ｐｏｆコネクタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11153727A (ja) |
-
1997
- 1997-11-20 JP JP31931197A patent/JPH11153727A/ja active Pending
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