JPH11153499A - スイッチ動作力測定装置 - Google Patents

スイッチ動作力測定装置

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Publication number
JPH11153499A
JPH11153499A JP31717897A JP31717897A JPH11153499A JP H11153499 A JPH11153499 A JP H11153499A JP 31717897 A JP31717897 A JP 31717897A JP 31717897 A JP31717897 A JP 31717897A JP H11153499 A JPH11153499 A JP H11153499A
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JP
Japan
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switch
operating force
push rod
pressing force
memory
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Application number
JP31717897A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Morita
英行 森田
Toshiaki Iwamoto
利秋 岩本
Yuji Koizumi
裕司 小泉
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Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押し棒により被押圧体を介してスイッチに押
圧力を与えて、このスイッチの動作力値を円滑に測定で
きるスイッチ動作力測定装置の提供。 【解決手段】 被押圧体すなわちスカートガードBを介
してスイッチAに押圧力を与える細長状の押し棒1を備
え、この押し棒1の先端にキャップ体5を圧入固定する
とともに、このキャップ体5の外底部5aを押し棒1の
断面積より大きい面積の平坦面とし、これによって、キ
ャップ体5の外底部5aとスカートガードBの表面との
接触面積が十分に得られるので、押し棒1によりスカー
トガードBを介してスイッチに押圧力を与える際、押し
棒1の先端部がスカートガードBの表面上を滑ることを
防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被押圧体を介して
スイッチを作動させるために加えた押圧力を測定するス
イッチ動作力測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭60−258082
号公報に記載されているように、乗客コンベアのスカー
トガードの内側にスイッチを設け、踏段とスカートガー
ドとの間に乗客の靴等がはさまれたときにスカートガー
ドが内側に撓むので、このスカートガードが所定値以上
撓んだことを上記のスイッチにより検出し、乗客の危険
防止のため踏段の駆動を停止する乗客コンベアの安全装
置が提案されている。このような乗客コンベアの安全装
置にあっては、上記のスイッチを作動させるために所定
の押圧力、例えば10〜15kgの押圧力を加えたと
き、上記のスイッチが正常に作動するか否かを試験する
必要がある。
【0003】そこで従来、この種のスイッチの試験方法
として、乗客コンベアの保守作業に携わる保守員がテン
ションゲージを手で持ち、スイッチに対応する部分のス
カートガードを外側から押圧することによりスカートガ
ードを撓ませ、このスカートガードを介してスイッチを
押圧して、このスイッチの作動時に発生するカチッとい
う動作音を耳で確認するとともに、この時のテンション
ゲージの目盛を目で読み取った後、所定の用紙に記録す
るようになっている。
【0004】しかしながら、上記のスイッチの試験方法
では、保守員が手に力を入れている状態で、スイッチの
動作音を聞き取るとともにテンションゲージの目盛を目
で読み取るようになっているため、この測定にはかなり
の熟練が必要である。また、乗客コンベアの保守現場が
騒がしい場合、スイッチの動作音を聞き取るのが容易で
はなく、正確な測定のために測定作業を繰り返して行な
うこともあり、時間や労力を要するという問題もある。
【0005】このため、上記の問題を解決する一手段と
して、作業者が把持する握り部と、この握り部に移動可
能に支持され、被押圧体を介してスイッチに押圧力を与
える細長状の押し棒と、上記の押し棒により加えられた
押圧力を検出する押圧力検出手段と、上記のスイッチの
動作時に発生する振動を検出するスイッチ動作検出手段
と、このスイッチ動作検出手段が振動を検出したとき、
押圧力検出手段により検出した押圧力を動作力値に変換
して出力する動作力値変換部とを備えたスイッチ動作力
測定装置が開発されている。
【0006】このスイッチ動作力測定装置にあっては、
押し棒により押圧力を加えている状態で、スイッチ動作
検出手段が振動を検出したとき、押圧力検出手段により
押圧力を検出し、この押圧力を動作力値変換部により動
作力値に変換して出力するので、従来のようにスイッチ
の動作音から判断するものに比べて、周囲の状況に影響
されることなく、正確に、かつ容易にスイッチの動作力
値を測定することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のスイッチ動作力測定装置では、押し棒の先端面を被
押圧体すなわちスカートガードの表面に当接してこのス
カートガードを押圧すると、押し棒の先端面の面積が小
さいために、押し棒がスカートガードの表面上を滑って
しまい、スイッチの動作力値を円滑に測定することがで
きないという問題がある。
【0008】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、押し棒により被
押圧体を介してスイッチに押圧力を与える際、押し棒の
先端部が被押圧体の表面上を滑ることを防止でき、スイ
ッチの動作力値を円滑に測定することのできるスイッチ
動作力測定装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、作業者が把持する握り部と、この握り部
に移動可能に支持され、被押圧体を介してスイッチに押
圧力を与える細長状の押し棒と、上記押し棒により加え
られた押圧力を検出する押圧力検出手段と、上記スイッ
チの動作時に発生する振動を検出するスイッチ動作検出
手段と、このスイッチ動作検出手段が振動を検出したと
き、上記押圧力検出手段により検出した押圧力を動作力
値に変換して出力する動作力値変換部とを備えたスイッ
チ動作力測定装置において、上記押し棒の先端にキャッ
プ体を圧入固定するとともに、このキャップ体の外底部
を、上記押し棒の断面積より大きい面積の平坦面とした
構成にしてある。
【0010】このように構成した本発明では、押し棒の
先端に圧入固定されるキャップ体の外底部が平坦面状に
形成され、この平坦面の面積が押し棒の断面積より大き
いので、押し棒により被押圧体を介してスイッチに押圧
力を与える際、キャップ体の外底部と被押圧体の表面と
の接触面積が十分に得られる。これによって、押し棒の
先端面が被押圧体の表面上を滑ることを防止でき、スイ
ッチの動作力値を円滑に測定できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスイッチ動作力測
定装置の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本
発明の一実施形態に係るスイッチ動作力測定装置を示す
平面図、図2は図1のスイッチ動作力測定装置に備えら
れる検出部の斜視図、図3は検出部の断面図、図4は検
出部を先端側から見た図、図5は検出部を後端側から見
た図、図6は図1のスイッチ動作力測定装置に備えられ
る押し棒の先端部分の説明図、図7は図6のA−A線に
沿う断面図、図8は図1のスイッチ動作力測定装置のブ
ロック図である。
【0012】一般にエスカレータなどの乗客コンベアに
あっては、図1に示すように、被押圧体すなわちスカー
トガードBの内側にスイッチAが設けられており、スカ
ートガードBが所定値以上撓んだことを内側のスイッチ
Aにより検出し、乗客の危険防止のため図示しない踏段
の駆動を停止するようになっている。
【0013】そして、図1に示す本実施形態のスイッチ
動作力測定装置は、スカートガードBを介してスイッチ
Aに押圧力を与える細長状の押し棒1と、この押し棒1
が出入可能に設けられ、押圧力を検出する検出部2と、
この検出部2で検出した押圧力を動作力値に変換して出
力する動作力値変換部3とを有している。これらの検出
部2および動作力値変換部3は、120cm程度の長さ
を有する接続ケーブル4を介して電気的に接続されてお
り、この接続ケーブル4には、動作力値変換部3側に設
けた図示しない乾電池を検出部2側の駆動源として共用
するための図示しない配線も含まれている。
【0014】押し棒1は直径約8mmの金属棒からな
り、この押し棒1の先端には、図6、図7に示すよう
に、ステンレスなどからなる金属製のキャップ体5が圧
入固定されるとともに、このキャップ体5の外底部5a
は、押し棒1の断面積より大きい面積の平坦面で形成さ
れている。
【0015】検出部2は、図2、図3に示すように、軽
金属材からなり、保守員が把持する円筒状の握り部6
と、この握り部6の先端側に形成され、押し棒1を移動
可能に保持する回転防止部7とを有し、この回転防止部
7内には、押し棒1によりスカートガードBに加えられ
た押圧力を検出してその押圧力を電気信号に変換し電気
信号として出力する押圧力検出手段、例えば歪みゲージ
8、およびスイッチAの動作時に発生する振動を検出し
てこれを電気信号に変換し動作信号として出力するスイ
ッチ動作検出手段、例えば圧電センサ9とが収納されて
いる。
【0016】握り部6は、大人が片手あるいは両手で握
って押し棒1を押しつけるのに便利な形状、例えば直径
約35mmの細長筒状になっている。この握り部6の後
端には手のひらで押すことができるように弾性体10が
装着されるとともに、握り部6の外周にはこの握り部6
を把持して押し棒1をスカートガードBに向かって押圧
する際に手が滑るのを防止する滑り防止材11が設けら
れている。
【0017】回転防止部7は種々の形状を採ることがで
きるが、例えば一部が握り部6の径方向に突出して握り
部6とともに回転するのを防止する形状の収納容器に形
成されており、図4に示すように、その一方の側部(図
4の上部)は握り部6と連続したほぼ同様の曲面に形成
され、他方の側部(図4の下部)は矩形状に形成されて
いる。また、図3に示すように、握り部6の中心線P2
に対して押し棒1の中心線P1がずれており、この押し
棒1の中心線P1は、握り部6の中心線P2を境として
回転防止部7から反対側に偏心している。このように回
転防止部7の形状と押し棒1の位置を考慮することによ
り、握り部6の外周部から押し棒1の中心線P1までの
距離を小さくすることができる。このため、例えばスイ
ッチAが踏段の側方に近接させた状態で配設されている
場合であっても、押し棒1でスカートガードBを介して
上記のスイッチAに対し垂直に押し付けることができ、
押し棒1の先端での滑りなどを防止できる。
【0018】このように径方向へ突出した回転防止部7
を付設することによって装置全体が大型化することにな
るが、検出部2の断面図である図3に示すように、この
回転防止部7内に上記の歪みゲージ8および圧電センサ
9を収納することにより、回転防止部7内を有効に活用
している。この回転防止部7に支持された押し棒1は、
その後端に、回転防止部7の先端部(すなわち図3の上
部)に備えられる支持台12から抜け出るのを防止する
つば部1aが一体的に設けられており、支持台12に固
定した黄銅製の案内リング13内を上下方向および回転
方向に移動可能に支持されている。支持台12の裏面に
は、ばね部材14が取付部材15によって片持ち支持さ
れており、このばね部材14の自由端近傍には、ボール
スクリュー16がナット17により固定され、このボー
ルスクリュー16のボール部先端16aが押し棒1のつ
ば部1aの裏面に点接触されている。したがって、にぎ
り部6を握ってスカートガードBに向かって押し棒1を
押圧すると、押し棒1の下端ではボールスクリュー16
を介してばね部材14が撓むこととなり、このばね部材
14の撓み量を歪みゲージ8が検出し、その撓み量に応
じたディジタル信号を接続ケーブル4を介して動作力検
出部3に出力するようになっている。
【0019】図1に示す動作力検出部3は、例えば縦寸
法100mm、横寸法60mm、厚さ寸法25mmのポ
ケットサイズとしたケース18と、このケース18の上
面に設けた液晶からなる出力手段の一つである表示器1
9と、ケース18の上面に設けた電源入切スイッチ20
および第1操作釦類21とを有している。これらの表示
器19、電源入切スイッチ20および第一操作釦類21
は、ケース18の表面から突出しない構造としてポケッ
ト内への収納性を高めている。
【0020】また、動作力検出部3のケース18内に
は、図示しない制御基板および乾電池等が収納され、上
記の制御基板上には、図8に示すように、検出部2側か
ら出力される押圧力信号を増幅する第一増幅回路22
と、この第一増幅回路22で増幅した信号からノイズ成
分を除去するフィルタ回路23と、押圧力信号をディジ
タル信号に変換するAD変換器24と、このAD変換器
24のパルス数から押圧力値を換算して表示器19に表
示信号を出力するマイクロコンピュータ(以下、単にマ
イコンと称する)25と、検出部2の圧電センサ9から
出力された動作信号を増幅する第二増幅回路26と、動
作信号の出力レベルが規定レベル(例えば15mV)以
上に達している状態のとき動作信号をディジタル信号に
変換してマイコン25に出力するコンパレータ27とが
設けられている。
【0021】さらに、マイコン25は、I/Oポート2
8、メモリ29およびCPU30を有しており、これら
のI/Oポート28、メモリ29およびCPU30は、
バス31で接続されている。AD変換器24の出力によ
りマイコン25内で算出された押圧力値は、押し棒1に
加わる押圧力の変化に対応して連続して順次変換され、
この変換された押圧力値が表示器19に順次表示される
ように構成している。しかしながら、コンパレータ27
からディジタル信号がマイコン25内に出力されると、
表示器19に表示される押圧力値の変化が停止されてそ
の時の押圧力値が保持され、この保持された押圧力値が
スイッチAの動作力値としてメモリ29に記憶するよう
になっている。
【0022】動作力値変換部3のケース18の上面に配
設された第一操作釦類21は、メモリアップ釦32と、
メモリダウン釦33と、メモリクリア釦34とからなっ
ている。メモリアップ釦32を1回押すと、マイコン2
5におけるメモリ29の新しいメモリアドレスに、測定
したスイッチAの動作力値が記憶可能な状態となるとと
もに、その新しいメモリアドレスに記憶されている内容
が表示器19に表示される。また、メモリダウン釦33
を1回押すと、マイコン25におけるメモリ29のアク
セスされているメモリアドレスの1つ手前のメモリアド
レスに、スイッチAの動作力値が記憶可能な状態となる
とともに、その1つ手前のメモリアドレスに記憶されて
いる内容が表示器19に表示される。ここでメモリ29
は、128個の動作力値を記憶できる容量となってい
る。さらに、ケース18内の制御基板には、マイコン2
5のRS232C出力部35が設けられるとともに、こ
のRS232C出力部35に接続される図示しない接続
部がケース18の側面に設けられている。この接続部に
は、図示しないプリンタのコンセントが差込み可能であ
る。
【0023】上記のように構成した動作力値変換部3で
は、メモリダウン釦33を操作することで、メモリ29
に記憶した動作力値を新しい順から順次表示器19に表
示させて目視確認することができる。一方、メモリクリ
ア釦34を押すと、表示器19に表示されている動作力
値の表示が表示器19から消えるとともに、その動作力
値がメモリ29から消去される。またメモリダウン釦3
3およびメモリクリア釦34をほぼ同時に押すと、メモ
リ29内に記憶された全ての動作力値が消去され、メモ
リアップ釦32およびメモリダウン釦33をほぼ同時に
押すと、ケース18内の制御基板に設けたRS232出
力部35に接続された図示しないプリンタで、メモリ2
9に記憶した全ての動作力値を印刷できるようになって
いる。さらに、動作力値変換部3の表示器19は、保守
員への注意を促す種々のメッセージを表示するようにな
っており、例えば、マイコン25の駆動源となる乾電池
の電源が低下して規定電圧以下になると、「LOBA
T」と表示して乾電池の交換を促したり、メモリ29に
動作力値を格納できない状態になるとエラーコード「E
1」を表示したり、あるいは、RS232出力部35に
接続されたプリンタの印刷が不能となるエラーコード
「E2」を表示する。
【0024】検出部2の回転防止部7は、上述したよう
に握り部6と同一径であった場合に装置全体が転がって
破損の原因になるのを防止するため、握り部7の径方向
に突出させて形成している。この突出させた回転防止部
7を有効に活用するため、その収納容器に、図1〜図
3、図8に示すように、メモリアップ釦36と、メモリ
クリア釦37と、測定完了表示灯38とが設けられてい
るが、これらのメモリアップ釦36、メモリクリア釦3
7および測定完了表示灯38は、回転防止部7の収納容
器の表面から外方に突出しない構造とすることにより誤
操作を防止している。さらに、メモリクリア釦37は、
図2に示すように、回転防止部7の収納容器の上面7a
で、かつ測定完了表示灯38の外周縁部分に配設されて
おり、測定完了表示灯38の点灯および消灯を確認しな
がら操作することができる。メモリアップ釦36は、回
転防止部7の収納容器の側面7bに配設されており、握
り部6を手で握った状態のままでその手の親指によって
操作できるので、複数のスイッチAを連続して測定する
場合の操作性が良い。
【0025】上記のメモリアップ釦36を1回操作する
毎に、図8に示すメモリ29のメモリアドレスを新たに
アクセスし、サクセスした新しいメモリアドレスに記憶
されている動作力値が表示器19に表示される。また、
メモリクリア釦37を1回操作する毎に、表示器19に
表示されている動作力値が表示器19から消えるととも
に、その動作力値がメモリ29から消去される。上記の
測定完了表示灯38は、アクセスされているメモリアド
レスに新しく測定された動作力値が記憶されるととも
に、その動作力値が表示器19に表示されている場合に
点灯する。すなわち、メモリアップ釦36を操作して新
しいメモリアドレスがアクセスされたとき、メモリ29
に動作力値が記憶されていると測定完了表示灯38が点
灯し、一方、メモリクリア釦37を操作した動作力値が
メモリ29から消去されたとき、測定完了表示灯38が
消灯する。これによって、保守員は動作力値を測定可能
な状態になったことを知ることができる。
【0026】この実施形態にあっては、次のような作業
手順にしたがってスイッチAの動作力値を測定するよう
になっている。すなわち、まず保守員が検出部2側のメ
モリアップ釦36、あるいは動作力値変換部3側のメモ
リアップ釦32を操作して、新しく測定される動作力値
を記憶させるメモリアドレスにアクセスする。このと
き、表示器19には、アクセスされたメモリアドレスの
記録値が表示されるが、該当する記録値がないので数値
「0.0」が表示される。しかしながら、この数値
「0.0」以外の数値が表示された場合、それは過去に
測定した動作力値のデータであるから、検出部2側のメ
モリクリア釦37、あるいは動作力値変換部3側のメモ
リクリア釦34を操作してメモリアドレスを消去するこ
とにより表示器19で数値「0.0」を表示させる。さ
らに、上記のようにアクセスしたメモリアドレスに過去
に測定した動作力値のデータが残っていた場合、測定完
了表示灯38が点灯することにより、メモリアドレスに
残っている動作力値のデータを消去するよう促す。その
後、上記の動作力値のデータを消去したとき、測定完了
表示灯38は自動的に消灯する。
【0027】次いで、保守員が検出部2の握り部6を握
って、図1に示すようにスイッチAが対向する部分のス
カートガードBに、押し棒1先端のキャップ体5の外底
部5aを当接させた後、その押し棒1をスカートガード
Bに向かって押圧させる。この押圧力に対応して押し棒
1が握り部6側に駆動されてボールスクリュー16が押
されるので、ばね部材14が撓む。この時、押し棒1は
案内リング13によって案内されながら移動するため、
両者の位置関係が変化することなく押圧力に対応した撓
みを精度良く得ることができる。上記のばね部材14の
撓み量は歪みゲージ8で検出され、その撓み量に応じた
ディジタル信号のパルス数がマイコン25に出力され
る。このマイコン25はパルス数に応じて算出した押圧
力値をスイッチAの動作力値として順次表示する指令を
表示器19に出力する。
【0028】その後、押し棒1の押圧によってスカート
ガードBが内側へ撓んでスイッチAに接触し、このスイ
ッチAの接点が切り替わる。このようにスイッチAが動
作すると、その動作時に発生する振動が押し棒1とばね
体14を介して圧電センサ9によって検知される。この
圧電センサ9の検知により、圧電センサ9から動作信号
が動作力値変換部3に出力され、表示器19に表示され
ているその動作力値がホールドされるとともに、そのホ
ールドされた動作力値がメモリ29に記憶される。その
後、出力手段の一部である表示部19に表示させたり、
RS232出力部35に接続したプリンタで印字して目
視することができるので、保守員は単に押し棒1をスカ
ートガードBに押圧するだけで、動作力値の測定を行な
うことができ、従来のようにスイッチAが設置されてい
る周囲の状況に影響されることなく、正確に、かつ容易
にスイッチAの動作力値を測定することができる。
【0029】上述した手順で動作力値を測定したスイッ
チに続いて、隣接して設けられた他のスイッチの動作力
値を測定する場合は、検出部2側のメモリアップ釦3
6、あるいは動作力値変換部3側のメモリアップ釦32
を操作して新しいメモリアドレスをアクセスした後、上
記の手順と同様に操作して行なうことができる。これら
の手順を繰り返すことで、例えば、エスカレータのよう
にスカートガードBの変形を検出する多数のスイッチA
を設けた場合、これらの多数のスイッチAの動作力値を
連続してメモリ29に記憶させた後、動作力値変換部3
のメモリアップ釦32とメモリダウン釦33を同時に押
すことで、動作力値変換部3のRS232出力部35に
接続したプリンタで出力させることができる。
【0030】このように構成した実施形態では、押し棒
1先端のキャップ体5の外底部5aが平坦面状に形成さ
れ、この平坦面の面積が押し棒1の断面積より大きいの
で、押し棒1によりスカートガードBを介してスイッチ
Aに押圧力を与えようとする際、キャップ体5の外底部
5aとスカートガードBの表面との接触面積が十分に得
られる。これによって、押し棒1の先端部がスカートガ
ードBの表面上を滑ることを防止できるので、スイッチ
Aの動作力値を円滑に測定できる。
【0031】また、本実施形態では、回転防止部7に検
出部2用のメモリアップ釦36、メモリクリア釦37お
よび測定完了表示灯38を設けているため、保守員は動
作力値変換部3の表示部19を見たり第一操作釦類21
を操作しながらスイッチAの操作力値を測定することも
できる。
【0032】また、本実施形態では、動作力値変換部3
を胸ポケットに入れて検出部2側の操作釦類を操作しな
がらスイッチAの操作力値を測定することもできる。こ
のとき、接続ケーブル4の長さが120cm程度に設定
されているので、上記のように動作力値変換部3を胸ポ
ケットに入れて検出部2側の操作釦類を操作する際、保
守員の作業に支障をきたすことがない。
【0033】なお、この実施形態にあっては、握り部6
の径方向に突出した回転防止部7を形成したが、この回
転防止部7としては種々の形状を採用することができ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、押
し棒により被押圧体を介してスイッチに押圧力を与える
際、押し棒の先端面が被押圧体の表面上を滑ることを防
止でき、したがって、上記のスイッチの動作力値を円滑
に測定できるスイッチ動作力測定装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスイッチ動作力測定
装置を示す平面図である。
【図2】図1のスイッチ動作力測定装置に備えられる検
出部の斜視図である。
【図3】検出部の断面図である。
【図4】検出部を先端側から見た図である。
【図5】検出部を後端側から見た図である。
【図6】図1のスイッチ動作力測定装置に備えられる押
し棒の先端部分の説明図である。
【図7】図6のA−A線に沿う断面図である。
【図8】図1のスイッチ動作力測定装置のブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 押し棒 2 検知部 3 動作力値変換部 4 接続ケーブル 5 キャップ体 6 握り部 7 回転防止部 8 歪みゲージ(押圧力検出手段) 9 圧電センサ(スイッチ動作検出手段) A スイッチ B スカートガード(被押圧体)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業者が把持する握り部と、この握り部
    に移動可能に支持され、被押圧体を介してスイッチに押
    圧力を与える細長状の押し棒と、上記押し棒により加え
    られた押圧力を検出する押圧力検出手段と、上記スイッ
    チの動作時に発生する振動を検出するスイッチ動作検出
    手段と、このスイッチ動作検出手段が振動を検出したと
    き、上記押圧力検出手段により検出した押圧力を動作力
    値に変換して出力する動作力値変換部とを備えたスイッ
    チ動作力測定装置において、 上記押し棒の先端にキャップ体を圧入固定するととも
    に、このキャップ体の外底部を、上記押し棒の断面積よ
    り大きい面積の平坦面としたことを特徴とするスイッチ
    動作力測定装置。
JP31717897A 1997-11-18 1997-11-18 スイッチ動作力測定装置 Pending JPH11153499A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104122021A (zh) * 2014-06-24 2014-10-29 国家电网公司 一种表带触指安装测力装置
CN108956128A (zh) * 2018-10-11 2018-12-07 重庆市轨道交通(集团)有限公司 一种压力开关拉压力检测平台

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104122021A (zh) * 2014-06-24 2014-10-29 国家电网公司 一种表带触指安装测力装置
CN108956128A (zh) * 2018-10-11 2018-12-07 重庆市轨道交通(集团)有限公司 一种压力开关拉压力检测平台

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