JPH0994245A - 振戦計測器 - Google Patents

振戦計測器

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Publication number
JPH0994245A
JPH0994245A JP7254929A JP25492995A JPH0994245A JP H0994245 A JPH0994245 A JP H0994245A JP 7254929 A JP7254929 A JP 7254929A JP 25492995 A JP25492995 A JP 25492995A JP H0994245 A JPH0994245 A JP H0994245A
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JP
Japan
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tremor
hand
subject
finger
mounting table
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Application number
JP7254929A
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English (en)
Inventor
Masashi Kuriwaki
真史 栗脇
Tetsuya Ishii
徹哉 石井
Yasuyuki Kubota
康之 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実かつ正確に指の微細振動を計測できるよ
うに、最適な手の置き方又は置き場所を被験者に知らせ
ることができるようにする。 【解決手段】 まず、予め格納された複数の手の輪郭パ
ターンの中から、例えば、被験者の手の大きさにあった
手の輪郭パターンを選ぶと、CPUは、この手の輪郭パ
ターンを載置台1の上面に設けられた液晶表示パネル2
に表示させる。次に、表示された手の輪郭パターンに合
わせて、手を載置台1の上に載せ、被験者は、手のひら
及び人差し指を除く4本の指を載置台1に当接した状態
で、人指し指を斜め上に延ばした後、振り子アーム3の
先端部に設けられたひさし部3bを、人差し指の上に載
せる。そして、アーム本体3aの先端部に内蔵された振
動センサ4が指の微細振動を検出して電気信号に変換
し、振戦の計測が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、振戦計測器に係
り、詳しくは、指先の微細振動を測定して、身体の障害
部位や障害の程度を評価する振戦計測器に関する。
【0002】
【従来の技術】振戦とは、身体部位の視認できない微細
な機械的振動を言うが、従来より、上位中枢、脊髄、末
梢神経等の神経系疾患者には、疾患の種類や程度に応じ
て、健常者の示す生理的振戦とは異なる病理的振戦が生
じることが知られている。このことに着目して、身体部
位の微細振動を測定し、検出された微細振動の波形や周
波数成分から、障害の部位や、障害の程度を評価する振
戦計測器が開発されている( 「振戦の発生メカニズ
ムについて」、バイオメカニズム学術講演会予稿集、坂
本和義等、1989.7.12-15、於筑波、及び、 「神経調
節機構からみた運動協調能の解析」、内山靖 理学療法
学 VOL16, NO5, 331-P338, 1989等参照)。
【0003】上記従来の振戦計測器では、身体部位の中
でも指の微細振動が検出容易なことから、人指し指の末
節骨上(指先端)の中央に位置する爪に振動センサ(例
えば、MVセンサ、MT−3T、日本光電製)を装着し
て、この振動センサにより指の微細振動を検出するよう
にしている。この振動センサによって検出された指の微
細振動は、所定のサンプリング周期でサンプリングされ
た後、フーリエ変換によってパワースペクトルに変換さ
れる。そして、このパワースペクトルから求めたピーク
周波数に基づいて、障害の部位や、障害の程度が評価さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
振戦計測器では、計測の対象である、例えば、人指し指
の末節骨上(指先端)の中央に位置する爪に振動センサ
が的確に載せられ、正確な計測が行なわれるように、載
置台の上の所定の位置に手形が印刷されていた。そし
て、この手形に合わせて手を載置台に載せて、例えば、
人指し指を浮かせて振動センサに接触させていた。しか
しながら、載置台に描かれたこの手形は、決まった大き
さ、形等のものであったので、例えば、人指し指につい
て計測できるような位置に手形が印刷してある場合に、
人指し指に傷があって、他の指について計測したいとき
や、手の小さい子供が計測の対象となるとき等には役に
立たないという問題があった。また、上記手形が参考に
ならないときは、例えば、同一の被験者が時間をおいて
計測しようとする場合、別々の姿勢で計測されるので、
データの再現性が保たれないという不都合があった。
【0005】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、被験者の手の大きさや計測対象の指の種類、ま
た、載置台に載せたときの手の姿勢等にかかわらず、確
実かつ正確に計測できるように、最適な手の置き方又は
置き場所を被験者に知らせることができる振戦計測器を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の振戦計測器は、手のひらを下に向け
た状態で被験者の任意の一の手を載せ置くための載置台
と、固定部に取り付けられた水平軸の回りで揺動自在の
振り子アームと、該振り子アームの先端部にそれぞれ取
り付けられた、被験者の指の微細振動を抽出するための
振戦抽出具及び該振戦抽出具を介して上記指の微細振動
を感知して、該微細振動に対応する電気信号を出力する
振戦検出手段とを備え、使用に際しては、上記載置台の
上に上記被験者の手のひらを当接した状態を保ちなが
ら、任意の一の指を斜め上方に上げ、該指の爪の上に載
せられた上記振戦抽出具を介して伝達される上記指の微
細振動を上記振戦検出手段が感知することで、上記被験
者の振戦を計測する振戦計測器であって、上記載置台の
上面には、各被験者に正しい手の置き方又は置き場所を
表示するパネル型表示装置が設けられていることを特徴
としている。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の振戦計測器であって、上記載置台の上面は、上記パ
ネル型表示装置の表示面によって構成され、かつ、上記
パネル型表示装置は、手の輪郭パターンを表示すること
で、各被験者に正しい手の置き方又は置き場所を指示す
るものであることを特徴としている。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の振戦計測器であって、上記パネル型表示装置に表示
させるための、複数の手の輪郭パターンを記憶した記憶
部を備えていることを特徴としている。
【0009】また、請求項4記載の発明は、請求項1,
2又は3記載の振戦計測器であって、上記パネル型表示
装置は、液晶表示パネルであることを特徴としている。
【0010】さらに、請求項5記載の発明は、請求項1
記載の振戦計測器であって、上記振戦検出手段は、加速
度センサであることを特徴としている。
【0011】
【作用】この発明の構成において、まず、予め記憶され
た複数の手の輪郭パターンの中から、例えば、被験者の
手の大きさにあった手の輪郭パターンを選んで、載置台
の上面に設けられたパネル型表示装置に表示させる。次
に、表示された手の輪郭パターンに合わせて、手を載置
台の上に載せ、例えば、人差し指について計測したいと
きは、被験者は、手のひら及び人差し指を除く4本の指
を載置台に当接した状態で、人指し指を上方向に延ばし
た後、振り子アームの先端部に設けられた振戦抽出具
を、人差し指の上に載せる。そして、振り子アームの先
端部に内蔵された振戦検出手段が指の微細振動を検出し
て電気信号に変換し、計測が行われる。 この発明の構
成によれば、被験者にとって正しい姿勢で計測ができる
ので、安定したデータが得られ、かつ、最適な手の輪郭
パターンを記憶しておくことで、同一の計測条件を確保
でき、再現性の高いデータを得ることができる。したが
って、例えば、同一の被験者の疾患の経移を知って、診
断に役立てようとする場合に、確実、かつ、正確な計測
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。図1は、この発明の一実施例である振
戦計測器の機械的構成を示す平面図、図2は、同振戦計
測器の機械的構成を示す側面図、図3は、同振戦計測器
の電気的構成を示すブロック図、また、図4は、同振戦
計測器の使用状態を示す側面図である。まず、機械的構
成から説明する。この例の振戦計測器は、図1乃至図3
に示すように、被験者の手を載せる載置台1と、液晶に
より手形を表示するための液晶表示パネル2と、垂直方
向にも水平方向にも揺動自在な振り子アーム3と、この
振り子アーム3の先端部に設置され、被験者の、例え
ば、人差し指の微細振動を検出するための振動センサ
(振戦検出手段)4と、振り子アーム3を支える支柱5
と、操作者が振戦計測器の操作を行うための操作部6と
から概略構成されている。
【0013】液晶表示パネル2は、載置台1の上面に設
けられ、パネル状の液晶ディスプレイからなっている。
そして、手の輪郭に対応する部分の液晶が所望の手の輪
郭パターンを描くほか、この液晶表示パネル2の所定の
場所において、手形パターンを表示するためにパターン
の属性を、例えば、「1:右手、2:左手」というよう
に表示したり、計測に際しての案内を、例えば、計測終
了時に、「計測が完了しました。」というように表示す
る。なお、液晶表示パネル2は、TFT液晶パネルが用
いられ、液晶層、配向膜、TFTアレイ基板、偏光板、
配線プリント板等から積層に構成されており、背面側に
は、バックライトモジュール(背面光源)が配置されて
いる。
【0014】上記振り子アーム3は、アルミやプラスチ
ック等を素材とする軽量でかつ中空角柱のアーム本体3
aと、アーム本体3aの先端部に設けられ、被験者の人
差し指Aに載せられるひさし部3bとを有し、アーム本
体3aの後端部には、アーム本体3aを支柱5に緩やか
にボルト締めするためのボルト挿通孔3cが設けられて
いる。ボルト挿通孔3cの内径は、挿通されるボルト7
のネジ部の直径よりも幾分大に設定されていて、しか
も、ボルト7による締め付けを充分緩くすることで、振
り子アーム3が水平方向にも、上下方向にも回動可能と
されている。すなわち、被験者の人差し指Aの上下方向
の振動や変位にも左右方向の振動や変位にも容易に追従
して回動できるようになっている。ひさし部3bは、被
験者の人差し指Aの爪部に当接され、人差し指Aの微細
振動を振動センサ4に伝える。
【0015】また、この例では、振動センサ4として
は、所定方向の加速度にのみ感知する圧電式のベンディ
ング型加速度センサが用いられている。この振動センサ
4は、アーム本体3aの先端部に内蔵されていて、ひさ
し部3bを介して、被験者の人差し指Aの上下方向の微
細振動のみが検出されるように配置されている。また、
支柱5は、載置台1に垂直に立設されており、振り子ア
ーム3を取り付けるために所定の部位にボルト7を嵌合
するための雌のねじ部5aが刻まれている。操作部6
は、手形パターンを設定する際に、液晶表示パネル2に
表示された複数の選択肢の中から所望の選択肢を選ぶた
めの1から9までの数字のキーが配されたキー部6a
と、電源スイッチ6bと、手形パターンの設定を開始し
て、液晶表示パネル2に表示させるための設定開始スイ
ッチ6cと、キー部6aで選択した選択肢を確定し手形
パターンを設定するための設定スイッチ6dと、計測を
開始させるための計測開始スイッチ6eと、途中で計測
を中止して、装置各部を手形パターン設定前の初期状態
に戻すためのリセットスイッチ6fとを備えてなってい
る。
【0016】次に、電気的構成について説明する。この
例の振戦計測器は、図3に示すように、上述した液晶表
示パネル2と、振動センサ4と、操作部6と、装置各部
を制御し、各種演算処理を行う中央処理装置(以下、C
PUという)8と、振動センサ4から出力された電気振
動を所定の増幅度で増幅するための増幅器9と、高周波
成分を除去するためのローパスフィルタ(以下、LPF
という)10と、このLPF10を通して入力される電
気振動を所定のサンプリング周期毎に標本化して保持す
るサンプルホールド回路11と、このサンプルホールド
回路11によって標本化された電気振動に基づいて、ア
ナログの電気振動をデジタル信号に変換するためのアナ
ログ/デジタル変換器(以下、A/D変換器という)1
2と、計時を行うためのタイマ13と、CPU8の作業
領域が設定されるランダムアクセスメモリ(以下、RA
Mという)14と、各種処理プログラムを格納している
リードオンリメモリ(以下、ROMという)15と、液
晶表示パネル2に表示される手の輪郭パターンやメッセ
ージ文が記憶されている表示メモリ16と、CPU8の
指令にしたがって液晶表示パネル2に所定の手の輪郭パ
ターン又は文字を表示させるために、液晶表示パネル2
を制御する表示コントローラ17と、パワースペクトル
等を印刷するためのプリンタ18とを有してなってい
る。
【0017】CPU8は、例えば、A/D変換器12か
ら取り込んだデジタル信号をRAM14に一時格納した
り、表示コントローラ17へ所定のコードを送出して液
晶表示パネル2に所定の手の輪郭パターンを表示させる
等、装置各部を制御し、また、RAM14に格納したデ
ータを基に、振戦のピークを示すパワースペクトルを求
めるためのフーリエ変換等の演算を行う。タイマ13
は、クロック発生器と計数器とを備え、全測定時間の
間、サンプリング周期を定めて、CPU8に送出する。
RAM14は、CPU8の作業領域が設定されるワーキ
ングエリアと各種データを一時記憶できるデータエリア
とを有している。ROM15に格納されている各種プロ
グラムは、このRAM14に転送されてから、CPU8
により実行される。ROM15は、所定の計測時間に採
取したデータを基に、フーリエ変換の計算処理を高速で
行うための高速フーリエ変換プログラム、操作部6から
の入力に応じて、所望の手の輪郭パターンに対応したコ
ードを表示コントローラ17へ送出する手形表示プログ
ラム、所定のタイミングで液晶表示パネル2にメッセー
ジを表示するために所定のコードを表示コントローラ1
7へ送出するためのメッセージ表示プログラム等の各種
処理プログラムを格納している。表示コントローラ17
は、CPU8からの所定の表示パターンやメッセージ文
を受け取ると、液晶表示パネル2に手の輪郭パターン又
はメッセージを表示させる。プリンタ18は、図示せぬ
記録紙に出力する印字部等から構成されており、パワー
スペクトルや、測定日時等のデータを印刷する。
【0018】次に、この例の構成の動作について説明す
る。最初に、電源を投入すると、CPU8は、装置各部
の初期化を行う。この初期化は、RAM14に設定され
た各種データメモリエリアのクリア等を含んでいる。そ
して、ROM15に格納された各種処理プログラムのう
ち所定のプログラムがRAM14へ転送される。設定開
始スイッチ6cが押下されると、CPU8は、液晶表示
パネル2に、標準的な手形、例えば、右の、平均的な大
きさの、中程度に広げた、被験者の胴体に対して直角に
置いた手の形が表示されるように、表示メモリ16から
所定の表示パターンを読み出し、表示コントローラ17
へ送出する。これにより、液晶表示パネル2には、電源
投入とほぼ同時に、標準的な手形が表示される。次に、
CPU8は、液晶表示パネル2に、例えば、「右手です
か。左手ですか。1:右手、2:左手」と表示させるた
めに、表示コントローラ17へ、所定のメッセージ文を
送出する。測定者は、現在液晶表示パネル2に、表示さ
れているままでよければ、このまま、設定スイッチ6d
を押下する。次に、CPU8は、「手形の大きさを入力
して下さい。1:大、2:やや大、3:中、4:やや
小、5:小」と表示させるために、表示コントローラ1
7へ、所定のメッセージ文を送出する。なお、電源投入
とほぼ同時に表示される手形の大きさは、「3:中」に
相当する。ここで、操作者が手形の大きさを「2:やや
大」としたいときは、キー部6aの「2」のキーを押下
し、次に、設定スイッチ6dを押下する。これにより、
CPU8は、「2:やや大」の手形が選定されたことを
認識し、表示コントローラ17へ対応する所定の表示パ
ターンを送出する。以下、同様にして、手の開き方の度
合い、手の角度、被験者から見た手の左右方向の位置等
が選定される。
【0019】一通りの手形の選定が完了し、計測開始ス
イッチ6eが押下されると、CPU8は、所定の時間が
経過した後、計測を開始する。該所定の時間中に被験者
は、液晶表示パネル2に表示された手の輪郭パターンに
合わせて、図4に示すように、手のひら及び人差し指A
を除く4本の指を載置台1に当接した状態で、人指し指
Aを上方向に延ばす。そして、操作者は、振り子アーム
3のひさし部3bを被験者の人差し指Aの上に載せる。
【0020】測定時、被験者の人差し指Aが、同図中上
方に変位するフェーズでは、ひさし部3bは持ち上げら
れるし、一方、人差し指Aが下方に変位するフェーズで
は、ひさし部3bも振り子アーム3の自重により下降す
るので、結局、振動センサ4は、人差し指Aの上下方向
の微細振動を感知する。一方、この例の振動センサ4
は、人差し指Aの水平方向の変位には感知しないが、振
り子アーム3は、上記したように、支柱5に対して、ボ
ルト7によって緩やかに締め付けられているので、人差
し指Aの水平方向の変位に対しても、追従できるように
なっている。それゆえ、人差し指Aが斜め方向に振動な
いしは変位する場合、上下方向の振動が抑制される虞は
ない。したがって、振動センサ4は、人差し指Aの上下
方向の微細振動を鋭敏に感知し得る。
【0021】人差し指Aの上下方向の微細振動は、振動
センサ4によって検出され、微細振動に応じた電気信号
として、まず、増幅器9へ供給される。増幅器9におい
て所定の増幅度で増幅された電気信号は、LPF10に
導かれ、低周波成分は通過し、高周波成分は、除去され
る。次に、サンプルホールド回路11において、この電
気信号は所定のサンプリング周期(例えば、10ミリ
秒)で、所定の計測時間(例えば、90秒)、電気信号
を標本化され、保持される。標本化された信号はA/D
変換器12に送られて、デジタル信号に変換され、次
に、CPU8が、タイマ13によって知らされる所定の
サンプリング周期で、このデジタル信号を取り込む。そ
して、CPU8は、この信号を計測データとしてRAM
14へ一時格納する。この動作は、上記所定の計測時間
中繰り返され、多数の計測データは、順番にRAM14
に格納される。上記所定の計測時間に達すると、CPU
8は、液晶表示パネル2に、「計測が完了しました。」
というメッセージが表示されるように、表示コントロー
ラ17へ所定のメッセージ文を送出する。そして、高速
フーリエ変換プログラムを用いて、採取した計測データ
から振戦のピークを示すパワースペクトルを求め、この
結果をプリンタ18へ送出する。プリンタ18は、受け
取ったパワースペクトルのデータを記録紙に印刷し、こ
のデータは診断に供される。すなわち、このパワースペ
クトルから求めたピーク周波数に基づいて、障害の部位
や、障害の程度が評価される。
【0022】このように、上記構成によれば、被験者に
とって正しい姿勢で計測ができるので、安定したデータ
が得られ、かつ、最適な手の輪郭パターンが記憶されて
いるので、同一の計測条件を確保でき、再現性の高いデ
ータを得ることができる。したがって、例えば、同一の
被験者の疾患の経移を知って、診断に役立てようとする
場合に、確実、かつ、正確な計測ができる。また、液晶
表示パネルにおいて、例えば、「計測が終了しまし
た。」というような案内を表示するので、より迅速な計
測ができる。また、振り子アーム3のひさし部3bを人
差し指Aの先端に載置するだけで良いので、測定にかか
る手間を著しく軽減できる。また、振動センサ4が設け
られた振り子アーム3を上下方向にも左右方向にも揺動
できる構成としたので、上下方向の微細振動が抑制され
ず、それゆえ、人差し指Aの上下方向の微細振動の計測
が正確かつ確実となる。
【0023】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述の実
施例においては、表示パネルとして液晶表示パネルを用
いたが、これに限らず、プラズマ表示パネルでもよい
し、EL表示パネルやLED表示パネルを用いてもよ
い。また、手の輪郭パターンの属性は、被験者の手に合
わせて一つずつ設定したが、被験者の手の輪郭パターン
を個人のものとして記憶させ、所定のコード番号を入力
することで、即座に表示させるようにしてもよい。ま
た、計測の開始には、計測開始スイッチを用いたが、載
置台上に被験者の手が置かれたことをセンサによって感
知し所定の時間後に信号を取り込むような構成としても
よい。また、計測結果から、疾患の有無や状況を判断し
て、被験者に知らせる診断機能が付加された構成として
もよい。また、計測結果は、プリンタにより印刷させた
が、例えば、CRTを用いてもよいし、これは、振戦計
測器に内蔵されていなくても、ケーブルを介して接続さ
れる構成であってもよい。また、表示する手の輪郭パタ
ーンは、輪郭により表示させたが、手形全体を液晶によ
って表示せても差し支えないし、例えば、骨格のみを表
示させてもよい。
【0024】また、振動センサは、ベンディング型の圧
電式加速度センサに限らず、圧縮型の圧電式加速度セン
サ、剪断型の圧電式加速度センサでも良い。また、人差
し指に限らず、他の指、例えば中指、小指、薬指等でも
良い。また、ひさし部自体に振動センサを設けても良
い。同様に、アーム本体は、中空角柱に限らず、中空円
筒でも良く、線状部材でも良い。さらに、支柱と振り子
アームとの接続部位において、振り子アームの高さが調
整できるような構成としてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したように、 この発明の構
成によれば、被験者にとって正しい姿勢で計測ができる
ので、安定したデータが得られ、かつ、最適な手の輪郭
パターンを記憶しておくことで、同一の計測条件を確保
でき、再現性の高いデータを得ることができる。したが
って、例えば、同一の被験者の疾患の経移を知って、診
断に役立てようとする場合に、確実、かつ、正確な計測
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である振戦計測器の機械的
構成を示す平面図である。
【図2】同振戦計測器の機械的構成を示す側面図であ
る。
【図3】同振戦計測器の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図4】同振戦計測器の使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 載置台 2 液晶表示パネル(パネル型表示装置) 3 振り子アーム 3b ひさし部(振戦抽出具) 4 振動センサ(振戦検出手段) 5 支柱(固定部) 16 表示メモリ(記憶部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手のひらを下に向けた状態で被験者の任
    意の一の手を載せ置くための載置台と、固定部に取り付
    けられた水平軸の回りで揺動自在の振り子アームと、該
    振り子アームの先端部にそれぞれ取り付けられた、被験
    者の指の微細振動を抽出するための振戦抽出具及び該振
    戦抽出具を介して前記指の微細振動を感知して、該微細
    振動に対応する電気信号を出力する振戦検出手段とを備
    え、 使用に際しては、前記載置台の上に前記被験者の手のひ
    らを当接した状態を保ちながら、任意の一の指を斜め上
    方に上げ、該指の爪の上に載せられた前記振戦抽出具を
    介して伝達される前記指の微細振動を前記振戦検出手段
    が感知することで、前記被験者の振戦を計測する振戦計
    測器であって、 前記載置台の上面には、各被験者に正しい手の置き方又
    は置き場所を表示するパネル型表示装置が設けられてい
    ることを特徴とする振戦計測器。
  2. 【請求項2】 前記載置台の上面は、前記パネル型表示
    装置の表示面によって構成され、かつ、前記パネル型表
    示装置は、手の輪郭パターンを表示することで、各被験
    者に正しい手の置き方又は置き場所を指示するものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の振戦計測器。
  3. 【請求項3】 前記パネル型表示装置に表示させるため
    の、複数の手の輪郭パターンを記憶した記憶部を備えて
    いることを特徴とする請求項2記載の振戦計測器。
  4. 【請求項4】 前記パネル型表示装置は、液晶表示パネ
    ルであることを特徴とする請求項1,2又は3記載の振
    戦計測器置。
  5. 【請求項5】 前記振戦検出手段は、加速度センサであ
    ることを特徴とする請求項1記載の振戦計測器。
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JP (1) JPH0994245A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100344261C (zh) * 2004-03-31 2007-10-24 余竹生 一种通过手指摆动频率和速度测量人体速度素质的方法
CN103315744A (zh) * 2013-07-01 2013-09-25 中国科学院合肥物质科学研究院 一种手部震颤检测方法
CN104575167A (zh) * 2014-12-28 2015-04-29 侯东辉 心理学实验教学用手指灵活反应测试仪
JP2017064305A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 株式会社デンソー 血圧推定装置

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