JPH11153368A - 航空機用冷却装置 - Google Patents

航空機用冷却装置

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Publication number
JPH11153368A
JPH11153368A JP32330797A JP32330797A JPH11153368A JP H11153368 A JPH11153368 A JP H11153368A JP 32330797 A JP32330797 A JP 32330797A JP 32330797 A JP32330797 A JP 32330797A JP H11153368 A JPH11153368 A JP H11153368A
Authority
JP
Japan
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refrigerant
condenser
internal volume
storage unit
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP32330797A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanao Ando
昌尚 安藤
Seiji Kamata
精二 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP32330797A priority Critical patent/JPH11153368A/ja
Publication of JPH11153368A publication Critical patent/JPH11153368A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】既存のレシーバタンクを廃し、その内容積
に相当する内容積をコンデンサ6に持込み、その本来的
役割をなす凝縮部6eの下流に貯溜部6gとして配置す
るようにしたため、一時的に重力方向が変わり本来液相
であるべき貯溜部6gに気相分が混入した場合にも、周
辺の低温コア6cの作用を利用してその気相分を速やか
に凝縮して液化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調システムや機
器冷却ライン等に好適に適用可能な航空機用冷却装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に、従来の航空機用冷却装置の一般
的なシステム構成を示す。このものは、コンプレッサ1
で圧縮した冷媒pをコンデンサ2で凝縮し、膨脹弁3で
膨脹させた後にエバポレータ4に流入させて冷却目的と
の熱交換に供し、更にエバポレータ4を出た冷媒pを前
記コンプレッサ1に再流入させるという冷媒循環回路を
構成してなるものである。
【0003】具体的には、先ず低圧の冷媒pをコンプレ
ッサ1で圧縮し、高温高圧の蒸気とした上で、その冷媒
pをコンデンサ2において空気等と熱交換させることに
より凝縮させて液相にする。次に、膨脹弁3で膨脹さ
せ、気液二相状態でエバポレータ4に入力して冷却目的
である冷却液等との熱交換に供した後、気相状態で再度
コンプレッサ1に入力し、以下同様の熱サイクルを営ま
せる。このような熱サイクルを繰り返す過程で、エバポ
レータ4で汲み取った熱をコンデンサ2で放熱するとい
う冷却機能を発揮するものである。
【0004】なお、前記コンデンサ2の出口には、レシ
ーバタンク5が設けられていて、循環量を上回る量の冷
媒pを貯溜しておくことで、膨脹弁3へ供給する冷媒p
が不足することがないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、航空機の飛
行は言うまでもなく水平飛行だけではないため、重力G
はレシーバタンク5に対して常に上から下に向かって作
用するとは限らない。すなわち、図9に例示するように
斜めに重力Gが作用し、これに応じて液面5aが重力方
向に傾く場合がある。そして、このようなケースでは全
体の冷媒量が不足していないにも拘わらずレシーバタン
ク5の出口5bが液相中に浸漬せず、膨脹弁3への冷媒
pが液切れ状態となって冷却機能が働かない事態が生じ
得る。このため、従来は大掛かりな耐重力機構(図示せ
ず)を別に設けており、この耐重力機構が航空機の軽量
コンパクト化を阻む大きな要因になっているという問題
がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、コンプレッサで圧縮した冷媒をコン
デンサで凝縮し、膨脹弁で膨脹させた後にエバポレータ
に流入させて冷却目的との熱交換に供し、更にエバポレ
ータを出た冷媒を前記コンプレッサに再流入させるよう
にした冷媒循環回路を具備してなるものにおいて、前記
コンデンサを、循環する冷媒を凝縮するに足る内容積を
有した凝縮部と、この凝縮部よりもコンデンサ出口側に
あって一定量の冷媒を貯溜するに足る内容積を有した貯
溜部とから構成することとしている。
【0007】このような構成のものであると、コンデン
サ出口に近い部分に設けられた冷媒の貯溜部が従来のレ
シーバタンクに相当する作用を営み、循環量を上回る冷
媒をシステム内に貯溜して膨脹弁への冷媒の有効な供給
量を確保することとなる。しかも、コンデンサが重力の
影響を受けて液面が重力方向に偏り、コンデンサの貯溜
部において液相部に一時的に気相が混入することがあっ
たとしても、コンデンサの内部で冷媒を凝縮する働きを
しているコア部のうち、前記貯溜部のコア部は最も低温
域にあるため、気相状態の冷媒はこのコア部において速
やかに液化し新たな液溜まりを作る。したがって、膨脹
弁へ供給する冷媒が液切れ状態となる事態を有効に回避
することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図4を参
照して説明する。なお、基本的なシステム構成は図8に
示したものと同様のものであり、共通する部分には同一
符号を付している。
【0009】すなわち、この実施例の航空機用冷却装置
は、コンプレッサ1で圧縮した冷媒pを従来とは内部構
造の異なるコンデンサ6で凝縮し、膨脹弁3で膨脹させ
た後にエバポレータ4に流入させて冷却目的との熱交換
に供し、更にエバポレータ4を出た冷媒pを前記コンプ
レッサ1に再流入させる冷媒循環回路を構成してなるも
のである。
【0010】具体的には、先ず低圧の冷媒pをコンプレ
ッサ1で圧縮し、高温高圧の蒸気とした上で、その冷媒
pをコンデンサ6において外気q等と熱交換させること
により凝縮させて液相にする。次に、膨脹弁3で膨脹さ
せ、気液二相状態でエバポレータ4に入力して冷却目的
である冷却液等との熱交換に供した後、気相状態で再度
コンプレッサ1に入力し、以下同様の熱サイクルを営ま
せる。このような熱サイクルを繰り返す過程で、エバポ
レータ4で汲み取った熱をコンデンサ2で放熱するとい
う冷却機能を発揮するものである。
【0011】このような構成において、本実施例は、図
8に示した従来のレシーバタンク5を廃し、かつ同図の
コンデンサ2に代えて図2に示す新たな構造からなるコ
ンデンサ6を採用しているものである。このコンデンサ
6は、冷媒循環回路に連通する冷媒流通路6aと、冷媒
pとの熱交換に供される外気q等を流通させる通路6b
とが、それらの通路を隔てているコア部6cを介して対
向流方式(図3参照)で配置されているもので、直交流
等に比べて広範な熱交換面積を確保することができる利
点を有する。対向流の構造は既知の一般的な構造を採用
することができる。そして、その冷媒流通路6aのうち
コンデンサ入口6dに近い側に、循環する冷媒pを凝縮
するに足る内容積の凝縮部6eを設け、またコンデンサ
出口6fに近い側に、一定量の冷媒pを貯溜するに足る
内容積の貯溜部6gを設けている。すなわち、凝縮部6
eの内容積は従来のコンデンサ6の内容積に略対応し、
貯溜部6gの内容積は従来のレシーバタンク5の内容積
に略対応するように設計されている。
【0012】このような構成のものであると、コンデン
サ出口6fに近い部分に設けられた冷媒pの貯溜部6g
が従来のレシーバタンク5に相当する作用を営み、循環
量を上回る冷媒pをシステム内に貯溜して膨脹弁3への
冷媒pの不足ない供給量を確保することとなる。しか
も、コンデンサ6が重力Gの影響を受け、図4に示すよ
うに液面hが重力G方向に偏り、コンデンサ6の貯溜部
6gにおいて図中網掛けを付して示す液相部に一時的に
気相が混入することがあったとしても、コンデンサ6の
内部で冷媒pを凝縮する働きをしているコア部6cのう
ち、前記貯溜部6gの末端付近のコア部6cは最も低温
域にあるため、気相状態の冷媒pはこのコア部6cによ
って速やかに液化して図中塗りつぶして示す新たな液相
部6xを作る。このため、膨脹弁3へ供給する冷媒pが
液切れ状態となる事態を有効に回避することができる。
勿論、レシーバタンクを不要にできる事で部品点数の削
減も有効に図れるものとなる。しかも、この貯溜部6g
においても熱交換が行われるため、サブクールを大きく
とってシステム全体の冷却効率を有効に高めることが可
能となる。
【0013】なお、各部の具体的な構成は、図示実施例
のものに限定されるものではない。例えば、コンデンサ
6の入口6d、出口6fに圧力センサや温度センサを設
け、コンデンサ凝縮温度、出口温度を測定してサブクー
ル量を検知してもよい。このようにすれば、サブクール
量の低下があったときに、冷媒p量の不足を有効に検知
することができる。また、貯溜部6gにおいては冷媒p
は液相となり、気相状態ないし気液二相状態に比して体
積が小さくなるため、図5に示すように貯溜部6gの全
部又は一部の横断面を狭小なものにしてもよい。このよ
うにすれば、コンデンサ6の大型化が抑止できる上に、
冷媒pの蒸発も効率良く行わせることができる。さら
に、図6に示すようにコンデンサ6の一部を屈曲させて
おいてもよい。このようにすれば、重力Gの方向が大き
く変わるようなことがあっても、気相の冷媒pがコンデ
ンサ出口付近に大量に集合することがなくなるため、本
発明の効果を航空機の旋回時などにも有効に発揮させる
ことができる。その際の折り曲げ構造は、図示のように
2回の折り曲げに限らず、1回の折り曲げや3回以上の
折り曲げとすることもできる。その他、コンデンサを図
7に示すマルチパス方式のものにするなど、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0014】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、既存の
レシーバタンクを廃し、その内容積に相当する内容積を
コンデンサに持込み、その凝縮部の下流に貯溜部として
配置するようにしたため、一時的に重力方向が変わり本
来液相であるべき貯溜部に気相分が混入しても、周辺の
低温コアの作用を利用してその気相分を速やかに凝縮し
て液化することができる。このため、本発明は、重量増
加を招くことなく次段の膨脹弁に供給する冷媒の液切れ
を有効に防止し、システムの信頼性を確保することが可
能となる。また、レシーバタンクを不要にすることによ
る部品点数の削減や、サブクールが大きくとれる事によ
る冷却効率の向上も図れるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム系統図。
【図2】同実施例のコンデンサを模式的に示す図。
【図3】同実施例のコンデンサを機能的に示す図。
【図4】同実施例のコンデンサの作用説明図。
【図5】本発明の他の実施例を示す図。
【図6】本発明の更に他の実施例を示す図。
【図7】本発明の変形例を示す図。
【図8】従来例を示すシステム系統図。
【図9】同従来例の不具合を示す図。
【符号の説明】
1…コンプレッサ 3…膨脹弁 4…エバポレータ 6…コンデンサ 6e…凝縮部 6f…コンデンサ出口 6g…貯溜部 p…冷媒

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンプレッサで圧縮した冷媒をコンデンサ
    で凝縮し、膨脹弁で膨脹させた後にエバポレータに流入
    させて冷却目的との熱交換に供し、更にエバポレータを
    出た冷媒を前記コンプレッサに再流入させるようにした
    冷媒循環回路を具備してなるものにおいて、 前記コンデンサを、循環する冷媒を凝縮するに足る内容
    積を有した凝縮部と、この凝縮部よりもコンデンサ出口
    側にあって一定量の冷媒を貯溜するに足る内容積を有し
    た貯溜部とから構成してなることを特徴とする航空機用
    冷却装置。
JP32330797A 1997-11-25 1997-11-25 航空機用冷却装置 Pending JPH11153368A (ja)

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JP32330797A JPH11153368A (ja) 1997-11-25 1997-11-25 航空機用冷却装置

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JP32330797A JPH11153368A (ja) 1997-11-25 1997-11-25 航空機用冷却装置

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JPH11153368A true JPH11153368A (ja) 1999-06-08

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ID=18153333

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JP32330797A Pending JPH11153368A (ja) 1997-11-25 1997-11-25 航空機用冷却装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005351488A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Kyasutemu:Kk 熱交換体と熱交換器と熱交換ユニット、及び熱交換システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005351488A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Kyasutemu:Kk 熱交換体と熱交換器と熱交換ユニット、及び熱交換システム

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