JPH11153140A - 特殊環境用軸受 - Google Patents
特殊環境用軸受Info
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- JPH11153140A JPH11153140A JP31824497A JP31824497A JPH11153140A JP H11153140 A JPH11153140 A JP H11153140A JP 31824497 A JP31824497 A JP 31824497A JP 31824497 A JP31824497 A JP 31824497A JP H11153140 A JPH11153140 A JP H11153140A
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- JP
- Japan
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- martensite
- hardness
- bearing
- phase
- titanium alloy
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Abstract
(57)【要約】
【課題】著しく硬化したα´マルテンサイト組織を有す
るチタン合金を得ることができ、かつ水中等の特殊環境
下で長寿命であることを課題とする。 【解決手段】軌道輪と転動体とを具備した特殊環境用軸
受において、前記軌道輪及び転動体の少なくとも一つ
は、その成分がCr:1.0〜5.0重量%を含有し、
更にO(酸素):0.2〜0.9重量%、N(窒素):
0.1〜0.5重量%、C(炭素):0.1〜0.5重
量%の1種あるいは2種以上及び残部Ti並びに不可避
不純物を含有したチタン合金について、組織が体積比で
80%以上のα´マルテンサイトからなることを特徴と
する特殊環境用軸受。
るチタン合金を得ることができ、かつ水中等の特殊環境
下で長寿命であることを課題とする。 【解決手段】軌道輪と転動体とを具備した特殊環境用軸
受において、前記軌道輪及び転動体の少なくとも一つ
は、その成分がCr:1.0〜5.0重量%を含有し、
更にO(酸素):0.2〜0.9重量%、N(窒素):
0.1〜0.5重量%、C(炭素):0.1〜0.5重
量%の1種あるいは2種以上及び残部Ti並びに不可避
不純物を含有したチタン合金について、組織が体積比で
80%以上のα´マルテンサイトからなることを特徴と
する特殊環境用軸受。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特殊環境用軸受に関
し、特に食品機械、半導体製造機器や化学繊維製造機
等、水や海水、化学薬品等の腐食性の環境下で用いられ
る特殊環境用軸受に関する。
し、特に食品機械、半導体製造機器や化学繊維製造機
等、水や海水、化学薬品等の腐食性の環境下で用いられ
る特殊環境用軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、チタン合金は、比強度が鉄
鋼材料に比べ大きく、また耐食性に関してもステンレス
鋼のそれを大きく上回り、特殊環境用軸受材料として期
待されていた。
鋼材料に比べ大きく、また耐食性に関してもステンレス
鋼のそれを大きく上回り、特殊環境用軸受材料として期
待されていた。
【0003】一般に、α+β型、β型チタン合金に代表
される高強度チタン合金の強化方法としては、β相領域
あるいはα+β二相領域で溶体化処理後、時効処理によ
り、βマトリックス中にα相を微細に析出させた析出強
化が主になされており、高強度β型チタン合金では引張
強さで150kg/mm2 以上に達する合金が開発され
ている。
される高強度チタン合金の強化方法としては、β相領域
あるいはα+β二相領域で溶体化処理後、時効処理によ
り、βマトリックス中にα相を微細に析出させた析出強
化が主になされており、高強度β型チタン合金では引張
強さで150kg/mm2 以上に達する合金が開発され
ている。
【0004】しかしながら、これらの合金において上述
した熱処理を施しても硬さはHRC35〜45程度が限
界で、転がり軸受として適用するには表面硬化処理を施
して表面硬さを向上させる必要があった。
した熱処理を施しても硬さはHRC35〜45程度が限
界で、転がり軸受として適用するには表面硬化処理を施
して表面硬さを向上させる必要があった。
【0005】例えば、特公昭61−2747には、浸
炭、浸炭窒化あるいは窒化処理によりチタンまたはチタ
ン合金の表面層にC,N,Oを固溶させ、軸受として必
要な硬さを得る熱処理法が開示されている。しかし、長
時間処理を施しても硬化層深さが浅く、また素材のチタ
ン合金の硬さが低いため、心部の硬さが不足し寿命延長
の硬化が小さく、軸受としての適用は進んでいないのが
実情である。即ち、チタン合金を軸受に適用するには、
現在実用化されているチタン合金の硬さを大幅に引き上
げる必要があった。
炭、浸炭窒化あるいは窒化処理によりチタンまたはチタ
ン合金の表面層にC,N,Oを固溶させ、軸受として必
要な硬さを得る熱処理法が開示されている。しかし、長
時間処理を施しても硬化層深さが浅く、また素材のチタ
ン合金の硬さが低いため、心部の硬さが不足し寿命延長
の硬化が小さく、軸受としての適用は進んでいないのが
実情である。即ち、チタン合金を軸受に適用するには、
現在実用化されているチタン合金の硬さを大幅に引き上
げる必要があった。
【0006】一般に、軸受用鋼として使用されているS
UJ2やSUS440Cは、焼入によって非常に硬質な
マルテンサイトが形成され、高い硬さが得られる。これ
は、鉄鋼材料のマルテンサイトが侵入型元素であるCの
固溶により、マルテンサイト変態時に極めて多量の格子
歪が蓄えられるためである。
UJ2やSUS440Cは、焼入によって非常に硬質な
マルテンサイトが形成され、高い硬さが得られる。これ
は、鉄鋼材料のマルテンサイトが侵入型元素であるCの
固溶により、マルテンサイト変態時に極めて多量の格子
歪が蓄えられるためである。
【0007】一方、チタン合金についても鉄鋼材料と同
様に急冷すると、合金組成によりHCP構造(hexagona
l colse-packed structure :六方最密充填構造)のα´
マルテンサイトと斜方晶構造のα”マルテンサイトのい
ずれかが生成されることが知られている。前述したチタ
ン合金のマルテンサイトは、置換型元素の作用により形
成されるため、格子歪量が少なく、一般的に鋼で形成さ
れるマルテンサイトより硬さが低い。このため、鋼のよ
うにマルテンサイト組織のままで利用されるケースは少
なく、特にマルテンサイト組織を有するチタン合金を転
がり軸受用材料として適用するのは事実上不可能と考え
らていた。
様に急冷すると、合金組成によりHCP構造(hexagona
l colse-packed structure :六方最密充填構造)のα´
マルテンサイトと斜方晶構造のα”マルテンサイトのい
ずれかが生成されることが知られている。前述したチタ
ン合金のマルテンサイトは、置換型元素の作用により形
成されるため、格子歪量が少なく、一般的に鋼で形成さ
れるマルテンサイトより硬さが低い。このため、鋼のよ
うにマルテンサイト組織のままで利用されるケースは少
なく、特にマルテンサイト組織を有するチタン合金を転
がり軸受用材料として適用するのは事実上不可能と考え
らていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情を考
慮してなされたもので、置換型固溶元素であるCrと侵
入型固溶元素であるO,N,Cの添加量を最適化するこ
とにより、従来チタン合金では得られなかった著しく硬
化したα´マルテンサイト組織を有するチタン合金を得
ることができ、更にα´マルテンサイトの量比を制御し
て転がり軸受に用いることにより、水中等の特殊環境下
で長寿命な特殊環境用軸受を提供することを目的とす
る。
慮してなされたもので、置換型固溶元素であるCrと侵
入型固溶元素であるO,N,Cの添加量を最適化するこ
とにより、従来チタン合金では得られなかった著しく硬
化したα´マルテンサイト組織を有するチタン合金を得
ることができ、更にα´マルテンサイトの量比を制御し
て転がり軸受に用いることにより、水中等の特殊環境下
で長寿命な特殊環境用軸受を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、軌道輪と転動
体とを具備した特殊環境用軸受において、前記軌道輪及
び転動体の少なくとも一つは、その成分が Cr:1.0〜5.0重量% を含有し、更に O :0.2〜0.9重量% N :0.1〜0.5重量% C :0.1〜0.5重量% の1種あるいは2種以上及び残部Ti並びに不可避不純
物を含有したチタン合金について、組織が体積比で80
%以上のα´マルテサイトからなるなることを特徴とす
る特殊環境用軸受である。
体とを具備した特殊環境用軸受において、前記軌道輪及
び転動体の少なくとも一つは、その成分が Cr:1.0〜5.0重量% を含有し、更に O :0.2〜0.9重量% N :0.1〜0.5重量% C :0.1〜0.5重量% の1種あるいは2種以上及び残部Ti並びに不可避不純
物を含有したチタン合金について、組織が体積比で80
%以上のα´マルテサイトからなるなることを特徴とす
る特殊環境用軸受である。
【0010】[作用]以下、本発明に係る合金の作用及
び特性値の臨界的意義について詳述する。 [Cr含有量]チタンに置換型で固溶するCr(クロ
ム),Mn(マンガン),Fe(鉄),Co(コバル
ト)等の合金元素を添加し、β相領域から急冷するとα
´マルテンサイトが形成される。本発明者等は、これら
の置換型元素を添加して得られるマルテンサイトと強度
の関係について研究を重ねた結果、Crを含有したマル
テンサイト組織が最も硬いことを見いだした。この理由
として、通常、マルテンサイト変態により硬さが向上す
るのは、変態の際に導入される多量の内部歪によるもの
であるが、CrとTiの原子半径の差が他の合金元素に
比べて大きく、マルテンサイト変態した際の格子歪が他
の合金元素を添加した場合に比べて大きくなり、これに
付随して導入される内部歪量が増加して硬化したものと
考えられる。
び特性値の臨界的意義について詳述する。 [Cr含有量]チタンに置換型で固溶するCr(クロ
ム),Mn(マンガン),Fe(鉄),Co(コバル
ト)等の合金元素を添加し、β相領域から急冷するとα
´マルテンサイトが形成される。本発明者等は、これら
の置換型元素を添加して得られるマルテンサイトと強度
の関係について研究を重ねた結果、Crを含有したマル
テンサイト組織が最も硬いことを見いだした。この理由
として、通常、マルテンサイト変態により硬さが向上す
るのは、変態の際に導入される多量の内部歪によるもの
であるが、CrとTiの原子半径の差が他の合金元素に
比べて大きく、マルテンサイト変態した際の格子歪が他
の合金元素を添加した場合に比べて大きくなり、これに
付随して導入される内部歪量が増加して硬化したものと
考えられる。
【0011】一方、Crはチタンに対して置換型に固溶
し、強度,硬さを向上させ、さらに状態図において高温
相であるβ相領域を拡大するβ相安定化元素であり、C
r含有量の増加によりMs点が降下する作用を有してい
る。従って、添加量が過剰であるとMs点が室温以下に
低下し、急冷してもマルテンサイト変態が生じなくな
り、軟質なβ相が室温で残留し十分な硬さが得られな
い。そこで、本発明者等は急冷後の組織に及ぼすCr含
有量の影響を調査し、急冷によりマルテンサイト組織が
得られるCr含有量を明らかにするため以下の実験を行
った。
し、強度,硬さを向上させ、さらに状態図において高温
相であるβ相領域を拡大するβ相安定化元素であり、C
r含有量の増加によりMs点が降下する作用を有してい
る。従って、添加量が過剰であるとMs点が室温以下に
低下し、急冷してもマルテンサイト変態が生じなくな
り、軟質なβ相が室温で残留し十分な硬さが得られな
い。そこで、本発明者等は急冷後の組織に及ぼすCr含
有量の影響を調査し、急冷によりマルテンサイト組織が
得られるCr含有量を明らかにするため以下の実験を行
った。
【0012】Cr含有量を1〜10重量%含有した合金
について、φ30×10mmの試験片をそれぞれ作製し
た。なお、これらの合金中には後述するように合金元素
としてOが約0.7%含有されている。これらの試験片
は、いずれの合金もβ単相域となる900〜1100℃
で1時間溶体化処理後、水冷した。これら試験片につい
てマルテンサイトの体積率及び硬さを測定した。
について、φ30×10mmの試験片をそれぞれ作製し
た。なお、これらの合金中には後述するように合金元素
としてOが約0.7%含有されている。これらの試験片
は、いずれの合金もβ単相域となる900〜1100℃
で1時間溶体化処理後、水冷した。これら試験片につい
てマルテンサイトの体積率及び硬さを測定した。
【0013】マルテンサイトの体積率の定量は、試験片
を60%過酸化水素−10%ふっ化水素酸水溶液で化学
研摩を施して表面の加工層を除去した後、CoKα線を
用いたX線回折法(日本理化学製のX線回折装置、商品
名:ガイガーフレックスRAD−lll )により行った。
を60%過酸化水素−10%ふっ化水素酸水溶液で化学
研摩を施して表面の加工層を除去した後、CoKα線を
用いたX線回折法(日本理化学製のX線回折装置、商品
名:ガイガーフレックスRAD−lll )により行った。
【0014】図1は、Cr含有量とマルテンサイト体積
率変化及び硬さとの関係を示す。Cr含有量が1.0%
未満ではマルテンサイト単相となるが、Crの固溶強化
の寄与が小さく、硬さが小さくなるため好ましくない。
これに対し、Cr含有量が1.0〜4.0%ではマルテ
ンサイト単相組織が得られ、非常に高い硬さを示してい
る。更に、Cr含有量が4.0%以上では残留β相が形
成されるようになるが、Cr含有量が4.0〜5.0%
の範囲では残留β相量は少なく、硬さの低下はわずかで
ある。
率変化及び硬さとの関係を示す。Cr含有量が1.0%
未満ではマルテンサイト単相となるが、Crの固溶強化
の寄与が小さく、硬さが小さくなるため好ましくない。
これに対し、Cr含有量が1.0〜4.0%ではマルテ
ンサイト単相組織が得られ、非常に高い硬さを示してい
る。更に、Cr含有量が4.0%以上では残留β相が形
成されるようになるが、Cr含有量が4.0〜5.0%
の範囲では残留β相量は少なく、硬さの低下はわずかで
ある。
【0015】しかし、Cr含有量が5.0%を超えると
軟質なβ相が急激に増加し、特にマルテンサイト体積比
が80%未満では、硬さは大きく低下する。更に、6.
0%以上の添加ではβ相の安定度が高まり、β相域から
の急冷により残留β単相となるため硬さは低い。なお、
マルテンサイトはX線回折結果より、全て最密六方晶の
α´マルテンサイトであることを確認した。
軟質なβ相が急激に増加し、特にマルテンサイト体積比
が80%未満では、硬さは大きく低下する。更に、6.
0%以上の添加ではβ相の安定度が高まり、β相域から
の急冷により残留β単相となるため硬さは低い。なお、
マルテンサイトはX線回折結果より、全て最密六方晶の
α´マルテンサイトであることを確認した。
【0016】つまり、Cr含有量が1.0〜4.0%で
あれば、β相領域からの急冷によりα´マルテンサイト
単相となり、軸受として必要な硬さを得ることができ
る。一方、Cr含有量が4.0〜5.0%の範囲ではマ
ルテンサイトと軟質な残留β相の混合組織となり、マル
テンサイト単相状態と比較して硬さが若干低下するが、
マルテンサイトが体積率で80%以上であれば、硬さに
及ぼす影響はさほど認められない。
あれば、β相領域からの急冷によりα´マルテンサイト
単相となり、軸受として必要な硬さを得ることができ
る。一方、Cr含有量が4.0〜5.0%の範囲ではマ
ルテンサイトと軟質な残留β相の混合組織となり、マル
テンサイト単相状態と比較して硬さが若干低下するが、
マルテンサイトが体積率で80%以上であれば、硬さに
及ぼす影響はさほど認められない。
【0017】以上の結果より、Crの含有量は1.0%
以上5.0%以下とし、α´マルテンサイトを体積比で
80%以上とした。上述したように、Crを添加して得
られるマルテンサイトは他の置換型合金元素を添加した
場合に比べ硬質であるが、最も硬さが高いCr含有量2
〜4%組成においてもHvで400程度で、Cr添加の
みでは軸受として必要とされる硬さが得られない。強化
元素として他の合金元素を添加する場合、置換型元素の
大部分はMs点を低下させ、残留β相が形成されやすく
なるため好ましくない。従って、マルテンサイトを強化
する元素としては、チタンに侵入型で固溶する元素の添
加が極めて有効であり、侵入型固溶元素としてO,N,
Cが好適である。いずれの元素の状態図においてもα相
領域を拡大すα相安定化元素であり、α/β変態点を上
昇させる作用を有する。
以上5.0%以下とし、α´マルテンサイトを体積比で
80%以上とした。上述したように、Crを添加して得
られるマルテンサイトは他の置換型合金元素を添加した
場合に比べ硬質であるが、最も硬さが高いCr含有量2
〜4%組成においてもHvで400程度で、Cr添加の
みでは軸受として必要とされる硬さが得られない。強化
元素として他の合金元素を添加する場合、置換型元素の
大部分はMs点を低下させ、残留β相が形成されやすく
なるため好ましくない。従って、マルテンサイトを強化
する元素としては、チタンに侵入型で固溶する元素の添
加が極めて有効であり、侵入型固溶元素としてO,N,
Cが好適である。いずれの元素の状態図においてもα相
領域を拡大すα相安定化元素であり、α/β変態点を上
昇させる作用を有する。
【0018】[O含有量]O(酸素)は、固溶限がN
(窒素),C(炭素)と比べ非常に大きく、固溶して強
度,硬さ,耐食性,耐摩耗性を増大する作用があり、そ
の効果は0.2%以上の添加で顕著となり、添加量に比
例して増大する。しかしながら、添加量が0.9%を超
えると著しく靭性が低下するので、Oのが含有量は0.
2%以上0.9%以下とする。
(窒素),C(炭素)と比べ非常に大きく、固溶して強
度,硬さ,耐食性,耐摩耗性を増大する作用があり、そ
の効果は0.2%以上の添加で顕著となり、添加量に比
例して増大する。しかしながら、添加量が0.9%を超
えると著しく靭性が低下するので、Oのが含有量は0.
2%以上0.9%以下とする。
【0019】[N含有量]Nは固溶して強度,硬さ,耐
食性,耐磨耗性を増大する作用があり、特にNは固溶強
化の程度が上述した元素のうちで上記特性が最も大き
く、0.1%以上の添加で著しい。しかし、固溶限がO
より小さく、添加量が0.5%を超えると強度が低下
し、さらにα/β変態点の上昇の程度がOの約2倍あ
り、過剰な添加は容体化処理温度を著しく高くする必要
が生じるので添加量は0.1%以上0.5%以下とす
る。
食性,耐磨耗性を増大する作用があり、特にNは固溶強
化の程度が上述した元素のうちで上記特性が最も大き
く、0.1%以上の添加で著しい。しかし、固溶限がO
より小さく、添加量が0.5%を超えると強度が低下
し、さらにα/β変態点の上昇の程度がOの約2倍あ
り、過剰な添加は容体化処理温度を著しく高くする必要
が生じるので添加量は0.1%以上0.5%以下とす
る。
【0020】[C含有量]C(炭素)は、添加効果(硬
さ向上)は少ないが、添加する場合はO,Nの補充元素
として添加する。O,Nを入れるともろくなるので、C
で緩和する、その場合、Cは、固溶して強度,硬さ,耐
磨耗性を増大し、また強度の増加に伴う延性の低下が
O,Nに比べて小さく、その効果は0.1%以上の添加
で著しい。しかしながら、添加量が0.5%を超えると
硬さ,強度上昇させる効果が飽和するため、添加量は
0.1%以上0.5%以下とする。
さ向上)は少ないが、添加する場合はO,Nの補充元素
として添加する。O,Nを入れるともろくなるので、C
で緩和する、その場合、Cは、固溶して強度,硬さ,耐
磨耗性を増大し、また強度の増加に伴う延性の低下が
O,Nに比べて小さく、その効果は0.1%以上の添加
で著しい。しかしながら、添加量が0.5%を超えると
硬さ,強度上昇させる効果が飽和するため、添加量は
0.1%以上0.5%以下とする。
【0021】O,N,Cの侵入型固溶元素を添加して強
化を計る場合、O及びNは固溶強化能が非常に大きいの
で、単独添加で軸受として必要な硬さを得ることがで
き、この場合、Oは0.6%以上0.9%以下、Nは
0.2%以上0.5%以下が望ましい。一方、Cは固溶
限が小さく、また強化能がO,Nに比べて小さく、強化
元素としての効果が小さいため、Cの単独添加では軸受
として必要な硬さが得られ難い。従って、Cを添加する
場合には、OあるいはNまたはO,Nの両元素との複合
添加が望ましい。複合添加する場合には各元素の添加量
の総和が0.5%以上となるとその効果は著しい。しか
しながら、添加量の総和が0.9%を超えると、遠征,
靭性が著しく低下するため、望ましくはO,N,Cの添
加量の総和を0.9%以下とする。
化を計る場合、O及びNは固溶強化能が非常に大きいの
で、単独添加で軸受として必要な硬さを得ることがで
き、この場合、Oは0.6%以上0.9%以下、Nは
0.2%以上0.5%以下が望ましい。一方、Cは固溶
限が小さく、また強化能がO,Nに比べて小さく、強化
元素としての効果が小さいため、Cの単独添加では軸受
として必要な硬さが得られ難い。従って、Cを添加する
場合には、OあるいはNまたはO,Nの両元素との複合
添加が望ましい。複合添加する場合には各元素の添加量
の総和が0.5%以上となるとその効果は著しい。しか
しながら、添加量の総和が0.9%を超えると、遠征,
靭性が著しく低下するため、望ましくはO,N,Cの添
加量の総和を0.9%以下とする。
【0022】[熱処理条件]本願発明は、軸受として必
要な硬さを得るために体積比で80%以上のマルテンサ
イト組織で構成されることを特徴としている。従って、
溶体化処理温度は、βトランザスより高い温度、即ちβ
相単相域で加熱保持を行うかα+β二相領域となるβト
ランザス以下ではβ相とα相の量比が8:2となる温度
に加熱保持しても良い。なお、上記「βトランザス」と
は、図3の状態図において、β単相領域からα+β二相
領域に変化する温度の線(直線(イ))上の点を示す。
要な硬さを得るために体積比で80%以上のマルテンサ
イト組織で構成されることを特徴としている。従って、
溶体化処理温度は、βトランザスより高い温度、即ちβ
相単相域で加熱保持を行うかα+β二相領域となるβト
ランザス以下ではβ相とα相の量比が8:2となる温度
に加熱保持しても良い。なお、上記「βトランザス」と
は、図3の状態図において、β単相領域からα+β二相
領域に変化する温度の線(直線(イ))上の点を示す。
【0023】冷却速度については、冷却速度が遅い場
合、例えば空冷より遅い速度では、マルテンサイト組織
が得られず、冷却中に結晶粒界にα相が多量に析出して
室温でα+β二相組織となり強度が低下し、軸受として
必要な硬さが得られなくなる。マルテンサイト組織を得
るには、溶体化処理温度から油冷以上の速度で急冷する
ことが必要で、水冷処理とすることが望ましい。
合、例えば空冷より遅い速度では、マルテンサイト組織
が得られず、冷却中に結晶粒界にα相が多量に析出して
室温でα+β二相組織となり強度が低下し、軸受として
必要な硬さが得られなくなる。マルテンサイト組織を得
るには、溶体化処理温度から油冷以上の速度で急冷する
ことが必要で、水冷処理とすることが望ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。まず、下記表1の組成を有するチタン合金及び
鋼材についてφ30mm×10mmの円盤状試験片及び
スラスト玉軸受51305を作製した。これらの試験片
は、以下の熱処理を施した。
明する。まず、下記表1の組成を有するチタン合金及び
鋼材についてφ30mm×10mmの円盤状試験片及び
スラスト玉軸受51305を作製した。これらの試験片
は、以下の熱処理を施した。
【0025】熱処理条件(1):900〜1100℃で
1時間Ar雰囲気中で溶体化処理を施し、25℃の水中
に水冷した。 熱処理条件(2):900〜1100℃で1時間Ar雰
囲気中で溶体化処理を施し、30〜60℃の油中に油冷
した。 熱処理条件(3):900〜1100℃で1時間Ar雰
囲気中で溶体化処理を施し、大気中に空冷した。
1時間Ar雰囲気中で溶体化処理を施し、25℃の水中
に水冷した。 熱処理条件(2):900〜1100℃で1時間Ar雰
囲気中で溶体化処理を施し、30〜60℃の油中に油冷
した。 熱処理条件(3):900〜1100℃で1時間Ar雰
囲気中で溶体化処理を施し、大気中に空冷した。
【0026】
【表1】
【0027】比較例のTi−6Al−4V合金、Ti−
15V−3−Cr−3Sn−3Al合金、SUS440
C、SUJ2の試験片については、下記表2、表3に併
示した条件で溶体化・時効処理あるいは焼入・焼戻を施
した。これらの試験片については、マルテンサイト体積
率、硬さ測定、塩水噴霧試験及び水中寿命試験を行って
性能を比較した。
15V−3−Cr−3Sn−3Al合金、SUS440
C、SUJ2の試験片については、下記表2、表3に併
示した条件で溶体化・時効処理あるいは焼入・焼戻を施
した。これらの試験片については、マルテンサイト体積
率、硬さ測定、塩水噴霧試験及び水中寿命試験を行って
性能を比較した。
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】塩水噴霧試験は35℃、5%NaCl水溶
液を用いて試験時間150時間で行い、試験後の供試片
の腐食性生物を除去後、重量変化を測定し、腐食速度を
mm/年で評価した。なお、評価基準としては、0.1
3mm/年以下の場合を○、0.13〜1.3mm/年
の場合を△、1.3mm/年以上の場合を×とした。
液を用いて試験時間150時間で行い、試験後の供試片
の腐食性生物を除去後、重量変化を測定し、腐食速度を
mm/年で評価した。なお、評価基準としては、0.1
3mm/年以下の場合を○、0.13〜1.3mm/年
の場合を△、1.3mm/年以上の場合を×とした。
【0031】水中寿命試験は、図2に示すような水中ス
ラスト寿命試験機を用い、スラスト転がり軸受1を被試
験体として水中に保持し、水道水をオーバーフローさせ
ながら行った。なお、図2において、付番2は水道水の
供給口3、排出口4を供えた容器である。また、付番
5、6、7は、夫々前記軸受1を構成する軌道輪、軌道
輪5の内側に配置された窒化珪素製の転動体、該転動体
6を保持するフッ素樹脂製の保持器である。前記軸受1
は、上下のシャフト8により容器2内の水中に押圧した
状態で保持されている。
ラスト寿命試験機を用い、スラスト転がり軸受1を被試
験体として水中に保持し、水道水をオーバーフローさせ
ながら行った。なお、図2において、付番2は水道水の
供給口3、排出口4を供えた容器である。また、付番
5、6、7は、夫々前記軸受1を構成する軌道輪、軌道
輪5の内側に配置された窒化珪素製の転動体、該転動体
6を保持するフッ素樹脂製の保持器である。前記軸受1
は、上下のシャフト8により容器2内の水中に押圧した
状態で保持されている。
【0032】寿命判定は、加速度ピックアップにより検
出した振動レベルが初期値の5倍程度に達した時点を軸
受寿命とした。以下に試験条件を示す。 荷重:150kgf 回転数:1000rpm 試験軸受:スラスト玉軸受51305 また、マルテンサイト体積率は上述の方法を用いて測定
した。
出した振動レベルが初期値の5倍程度に達した時点を軸
受寿命とした。以下に試験条件を示す。 荷重:150kgf 回転数:1000rpm 試験軸受:スラスト玉軸受51305 また、マルテンサイト体積率は上述の方法を用いて測定
した。
【0033】上記表2には、マルテンサイト体積率、硬
さ、塩水噴霧試験及び水中寿命試験結果も示した。表2
の試験片である本発明の実施例1〜16の場合、いずれ
もマルテンサイト体積率が80%以上で、HRC57以
上の硬さを有しており、また耐食性も良好で水中寿命試
験結果より寿命延長の効果が著しいことが判明した。但
し、実施例9〜16の油冷の場合、マルテンサイト体積
率及び硬さが若干低下して寿命がわずかに低下している
ことが確認できた。これは、溶体化処理後の冷却が油冷
で水冷よりも冷却速度が小さく、冷却中に微量のα相の
析出が生じたためで、この結果から溶体化処理後の冷却
方法としては水冷が望ましいと考えられる。
さ、塩水噴霧試験及び水中寿命試験結果も示した。表2
の試験片である本発明の実施例1〜16の場合、いずれ
もマルテンサイト体積率が80%以上で、HRC57以
上の硬さを有しており、また耐食性も良好で水中寿命試
験結果より寿命延長の効果が著しいことが判明した。但
し、実施例9〜16の油冷の場合、マルテンサイト体積
率及び硬さが若干低下して寿命がわずかに低下している
ことが確認できた。これは、溶体化処理後の冷却が油冷
で水冷よりも冷却速度が小さく、冷却中に微量のα相の
析出が生じたためで、この結果から溶体化処理後の冷却
方法としては水冷が望ましいと考えられる。
【0034】表3の試験片のうち比較例1は、マルテン
サイト単相組織であるが、Cr含有量が過少であるた
め、Crの固溶強化の寄与が小さく、十分な硬さが得ら
れていない。比較例2、比較例3はCr含有量が過大で
あり、β相の安定度が高くなり冷却時に多量の残留β相
が形成されてしまうためマルテンサイトが体積比が80
%以下に低下してしまい硬さが低い。特に、比較例3
は、マルテンサイト体積率が0%、即ち残留β単相組織
であり、硬さが低く単寿命となった。
サイト単相組織であるが、Cr含有量が過少であるた
め、Crの固溶強化の寄与が小さく、十分な硬さが得ら
れていない。比較例2、比較例3はCr含有量が過大で
あり、β相の安定度が高くなり冷却時に多量の残留β相
が形成されてしまうためマルテンサイトが体積比が80
%以下に低下してしまい硬さが低い。特に、比較例3
は、マルテンサイト体積率が0%、即ち残留β単相組織
であり、硬さが低く単寿命となった。
【0035】表3の試験片のうち比較例4〜9は、O,
N,Cの各侵入型元素を単独に添加した場合で、いずれ
もマルテンサイト単相組織である。しかし、比較例4,
比較例6は添加量が過少なため、硬さが低く短寿命とな
っている。また、比較例5,比較例7は添加量が過剰な
ため、硬さは高いが脆化しており、寿命延長の効果は小
さい。
N,Cの各侵入型元素を単独に添加した場合で、いずれ
もマルテンサイト単相組織である。しかし、比較例4,
比較例6は添加量が過少なため、硬さが低く短寿命とな
っている。また、比較例5,比較例7は添加量が過剰な
ため、硬さは高いが脆化しており、寿命延長の効果は小
さい。
【0036】比較例8は、侵入型固溶強化元素としてC
を単独に添加した場合であるが、添加量は請求項の範囲
内であるにもかかわらず、寿命が短い。これは、上述し
たようにCの固溶強化能がO,Nに比較して小さく効果
が不十分なためで、Cを添加する場合にはOあるいはN
又はO,Nの両元素と複合添加する必要がある。
を単独に添加した場合であるが、添加量は請求項の範囲
内であるにもかかわらず、寿命が短い。これは、上述し
たようにCの固溶強化能がO,Nに比較して小さく効果
が不十分なためで、Cを添加する場合にはOあるいはN
又はO,Nの両元素と複合添加する必要がある。
【0037】比較例9、比較例10はO,N,Cを複合
添加した場合であるが、比較例9では添加量の総和が
0.5%よりも小さく十分な硬さが得られていない。一
方、比較例10の場合は、添加量の総和が0.9%を超
えているため強化脆化してしまい短寿命となった。
添加した場合であるが、比較例9では添加量の総和が
0.5%よりも小さく十分な硬さが得られていない。一
方、比較例10の場合は、添加量の総和が0.9%を超
えているため強化脆化してしまい短寿命となった。
【0038】比較例11、比較例12はいずれも実用チ
タン合金であるが、熱処理として標準的な溶体化処理時
効処理を施し、α+β二相になつているためマルテンサ
イト体積率は0%である。α相の析出強化により溶体化
処理のままの状態よりは硬さは増加しているものの、H
RC40〜45と低いため、短寿命である。
タン合金であるが、熱処理として標準的な溶体化処理時
効処理を施し、α+β二相になつているためマルテンサ
イト体積率は0%である。α相の析出強化により溶体化
処理のままの状態よりは硬さは増加しているものの、H
RC40〜45と低いため、短寿命である。
【0039】比較例13、比較例14はいずれも鉄鋼材
料であり、非常に硬いが、塩水噴霧試験では本願発明の
チタン合金より大幅に耐食性に劣っている。したがっ
て、水中寿命試験では腐食により摩耗が急速に進行し、
短寿命である。
料であり、非常に硬いが、塩水噴霧試験では本願発明の
チタン合金より大幅に耐食性に劣っている。したがっ
て、水中寿命試験では腐食により摩耗が急速に進行し、
短寿命である。
【0040】比較例15〜22は本願発明に係る合金を
使用しているが、マルテンサイト体積率及び硬さが低く
短寿命である。これは、溶体化処理後の冷却が空冷であ
るため冷却中にα相が析出し、室温でα+β二相組織と
なったためである。
使用しているが、マルテンサイト体積率及び硬さが低く
短寿命である。これは、溶体化処理後の冷却が空冷であ
るため冷却中にα相が析出し、室温でα+β二相組織と
なったためである。
【0041】つまり、本願発明で体積比で80%以上の
マルテンサイトを得るためには、上述したように溶体化
処理温度から油冷以上の冷却速度で冷却する必要があ
り、理想としては水冷処理するのが望ましい。
マルテンサイトを得るためには、上述したように溶体化
処理温度から油冷以上の冷却速度で冷却する必要があ
り、理想としては水冷処理するのが望ましい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、置換
型固溶元素であるCrと侵入型固溶元素であるO,N,
Cの添加量を最適化することにより、従来チタン合金で
は得られなかった著しく硬化したα´マルテンサイト組
織を有するチタン合金を得ることができ、更にα´マル
テンサイトの量比を制御して転がり軸受を用いることに
より、水中等の特殊環境下で長寿命な特殊環境用軸受を
提供することができる。
型固溶元素であるCrと侵入型固溶元素であるO,N,
Cの添加量を最適化することにより、従来チタン合金で
は得られなかった著しく硬化したα´マルテンサイト組
織を有するチタン合金を得ることができ、更にα´マル
テンサイトの量比を制御して転がり軸受を用いることに
より、水中等の特殊環境下で長寿命な特殊環境用軸受を
提供することができる。
【図1】Cr含有量とマルテンサイト体積率及び硬さと
の関係を示す特性図。
の関係を示す特性図。
【図2】スラスト転がり軸受の水中寿命試験機の概略を
示す図。
示す図。
【図3】本発明におけるβトランザスを説明するための
状態図。
状態図。
1…スラスト転がり軸受、 2…容器、 5…軌道輪、 6…転動体、 7…保持器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 640 C22F 1/00 640A 682 682 691 691B 692 692A
Claims (1)
- 【請求項1】 軌道輪と転動体とを具備した特殊環境用
軸受において、前記軌道輪及び転動体の少なくとも一つ
は、その成分が Cr:1.0〜5.0重量% を含有し、更に O :0.2〜0.9重量% N :0.1〜0.5重量% C :0.1〜0.5重量% の1種あるいは2種以上及び残部Ti並びに不可避不純
物を含有したチタン合金について、組織が体積比で80
%以上のα´マルテンサイトからなることを特徴とする
特殊環境用軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31824497A JPH11153140A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 特殊環境用軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31824497A JPH11153140A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 特殊環境用軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11153140A true JPH11153140A (ja) | 1999-06-08 |
Family
ID=18097050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31824497A Pending JPH11153140A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 特殊環境用軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11153140A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002008623A1 (en) * | 2000-07-18 | 2002-01-31 | Nsk Ltd. | Rolling apparatus |
DE102006051641A1 (de) * | 2006-11-02 | 2008-05-08 | Schaeffler Kg | Wälzlager für trockenlaufende oder mediengeschmierte Anwendungen |
JP2012012652A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Daido Steel Co Ltd | β型チタン合金 |
JP2017048410A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | 高周波熱錬株式会社 | α+β型チタン合金の熱処理方法、及びその方法を用いて製造されたα+β型チタン合金製品 |
US9732408B2 (en) | 2011-04-29 | 2017-08-15 | Aktiebolaget Skf | Heat-treatment of an alloy for a bearing component |
-
1997
- 1997-11-19 JP JP31824497A patent/JPH11153140A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002008623A1 (en) * | 2000-07-18 | 2002-01-31 | Nsk Ltd. | Rolling apparatus |
US6828041B2 (en) | 2000-07-18 | 2004-12-07 | Nsk Ltd. | Rolling apparatus |
DE102006051641A1 (de) * | 2006-11-02 | 2008-05-08 | Schaeffler Kg | Wälzlager für trockenlaufende oder mediengeschmierte Anwendungen |
JP2012012652A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Daido Steel Co Ltd | β型チタン合金 |
US9732408B2 (en) | 2011-04-29 | 2017-08-15 | Aktiebolaget Skf | Heat-treatment of an alloy for a bearing component |
JP2017048410A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | 高周波熱錬株式会社 | α+β型チタン合金の熱処理方法、及びその方法を用いて製造されたα+β型チタン合金製品 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080129 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090203 |