JPH11152729A - 排水システムの除塵設備 - Google Patents

排水システムの除塵設備

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JPH11152729A
JPH11152729A JP31687997A JP31687997A JPH11152729A JP H11152729 A JPH11152729 A JP H11152729A JP 31687997 A JP31687997 A JP 31687997A JP 31687997 A JP31687997 A JP 31687997A JP H11152729 A JPH11152729 A JP H11152729A
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Shiro Matsui
志郎 松井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】迂回水路の通水性の低下を確実に防止し、排水
システムの排水性能を確実に良好に維持できる排水シス
テムの除塵設備を提供する。 【解決手段】除塵設備100は、迂回水路4中に設けら
れ下流側への塵芥の流入を防止する横スクリーン101
と、横スクリーン101の設置位置近傍から分岐して設
けられた塵芥貯留水路102と、横スクリーン101の
下流側近傍に設けられ、沈んだ状態で少なくとも表層流
れをせき止める可動堰103a,103bと、これら可
動堰103a,103bをそれぞれ浮沈方向に駆動する
駆動手段104a,104bと、これら駆動手段104
a,104bの動作を制御する制御手段105と、横ス
クリーン101の上流側近傍水域において水流を発生さ
せる水流発生手段106と、塵芥貯留水路102に設け
られ、下流側への塵芥の流出を防止する流出防止用スク
リーン手段108とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川に迂回水路を
設けて河川水を排水する排水システムに係わり、特に、
迂回水路中に設けられた排水機場のポンプへ塵芥が流入
するのを防止するための排水システムの除塵設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、水路中の塵芥を捕集するこの種の
除塵設備に関する公知技術としては、例えば、特開昭6
2−242003号公報や特開平6−136729号公
報がある。特開昭62−242003号公報では、流路
を分岐して主流路と分流路とを形成するとともに、その
分岐部における主流路入口にスクリーンを配設する。そ
して、そのスクリーンに捕集された塵芥を、分流路側に
設けた掃塵器でかき落とし、このかき落とされた塵芥を
分流路下流側に設けた集塵箱で集塵する。
【0003】特開平6−136729号公報では、一端
をドラムで巻き取り・繰り出し可能な捕集用浮遊ガイド
索を河川を斜めに横断するように配置し、河川を流れて
きた浮遊物をその浮遊ガイド索のフロート及び捕集用ス
クリーンで捕集する。そして、浮遊ガイド索に流水圧力
による湾曲頂点が生じないように張力を調整しつつ、捕
集した塵芥を浮遊ガイド索沿いに下流側のドラム巻き回
し位置側に誘導し、ドラム巻き回し位置近傍から分岐す
る導水路を介して集塵槽へと導き、集塵するようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、以下の課題が存在する。
【0005】一般に、スクリーンに捕捉された塵芥は、
スクリーンを通過する流水圧力によってスクリーン上に
強く押し付けられた状態となっている。そのため、この
スクリーン上の塵芥を特開昭62−242003号公報
のような機械的な外力でかき落とし除去するためには、
この強い押しつけ力による摩擦力に抗してかき落とす必
要があり、数トン以上の力が必要になる場合もある。ま
た、この摩擦力は、流水による上記押し付け力の大きさ
のほかに、塵芥とスクリーンとのあいだの摩擦係数にも
依存するが、塵芥は流木、水母、プラスチック類など、
多種多様の形状であり、場合によっては摩擦係数が非常
に大きくなることがある。そのため、実際には、スクリ
ーンに捕捉された塵芥を常時完全にかき落とすのは困難
である。そしてこのとき、特開昭62−242003号
公報では、主水路入口スクリーンに捕捉された塵芥を、
掃塵器の環状のチェーン各部に取り付けられた羽根によ
ってかき落とすようになっているため、例えば主水路ス
クリーンに捕捉された塵芥のうち局所的にある塵芥の摩
擦力が極めて大きくなり、ある羽根がその塵芥をかき落
とすことができずにひっかかってしまった場合にはチェ
ーンで連結された他のすべての羽根も停止してしまう。
すなわち、除塵動作がすべて停止してしまうこととなる
ため、スクリーン上に塵芥が堆積して通水を妨げ、主水
路の通水性が低下する可能性がある。したがって、この
従来技術を上記排水システムに適用した場合には、迂回
水路の通水性が低下する可能性があり、排水システムの
排水性能を良好に維持することが困難となる。
【0006】また、特開平6−136729号公報で
は、上記同様、捕集用スクリーンで一旦捕集された塵芥
は河川の流水圧力によって捕集用スクリーン上に強く押
し付けられた状態となっているため、湾曲頂点が生じな
いように張力を調整したとしても、浮遊ガイド索沿いに
塵芥を誘導するのは困難である。そのため、十分な量の
塵芥を導水路から集塵槽へと導き集塵するのは困難であ
り、その結果捕集用スクリーン上に塵芥が堆積して通水
を妨げ、河川の通水性が低下する可能性がある。したが
って、この従来技術を上記排水システムに適用した場合
には、上記同様に迂回水路の通水性が低下する可能性が
あり、排水システムの排水性能を良好に維持することが
困難となる。
【0007】本発明の目的は、迂回水路の通水性の低下
を確実に防止し、排水システムの排水性能を確実に良好
に維持できる排水システムの除塵設備を提供することに
ある。
【0008】
【発明が解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、主水路の下流部に設けられた主水
路ゲート、該主水路から分岐して設けられ排水ポンプを
備えた迂回水路、及びこの迂回水路の下流部に設けられ
た迂回水路ゲートを備えた排水システムに設置され、前
記迂回水路に設けられ下流側への塵芥の流入を防止する
除塵用スクリーン手段と、前記迂回水路の前記除塵用ス
クリーン手段の設置位置近傍から分岐して設けられた塵
芥貯留用の塵芥貯留水路とを備えた排水システムの除塵
設備において、前記除塵用スクリーン手段の下流側近傍
に浮沈可能にそれぞれ設けられ、沈んだ状態では前記除
塵用スクリーン手段を通過する流れのうち少なくとも表
層流れをせき止める複数の除塵用浮沈部材と、これら複
数の除塵用浮沈部材をそれぞれ浮沈方向に駆動する複数
の駆動手段と、これら複数の駆動手段の動作を制御する
制御手段とを有し、かつ前記除塵用スクリーン手段のう
ち、前記迂回水路の一方側の岸から水路幅方向に相対的
に遠くにある第1の部分は、前記一方側の岸から水路幅
方向に相対的に近くにある第2の部分よりも、流れ方向
位置が下流側となっている。大雨や台風といった洪水時
には、主水路下流部の主水路ゲートが閉じられるととも
に、迂回水路下流部の迂回水路ゲートが開かれ、主水路
の濁水を排水ポンプで迂回水路を介し放流し、主水路の
流域の冠水被害を防止する。このとき、水母、木材、プ
ラスチック等の塵芥が、濁水と一緒になって主水路内を
流下してきて、主水路から迂回水路に流入し、除塵用ス
クリーン手段に捕捉される。このときそれら塵芥は一般
に比重が水より小さく、浮力によって濁水の表層を流下
してくるため、除塵用スクリーン手段の主として上部に
捕捉される。ここで、本発明においては、除塵用スクリ
ーン手段は、一方側の岸から遠い第1の部分が岸から近
い第2の部分よりも下流側に位置となるように配置され
ており、すなわち岸から離れるほど下流側に位置するよ
うになっている。また本発明は、この除塵用スクリーン
手段の下流側近傍に、駆動手段で浮沈方向に駆動される
複数の除塵用浮沈部材を設け、それら駆動手段の動作を
制御手段で制御可能となっている。そこで、まず、制御
手段で駆動手段を制御し、除塵用スクリーン手段のうち
最も岸に近い部分(すなわち最上流側部分)に対応する
除塵用浮沈部材を沈下させ、この最上流側部分を通過す
る流れのうち少なくとも表層流れをせき止める。これに
より、最上流側部分を通過する表層流れがなくなり、最
上流側部分に捕捉された塵芥に作用する流水圧力による
押し付け力がほぼ消失するため、スクリーンの最上流側
部分に沿うように流れる流れが誘起される。そのため、
このスクリーンに沿った流れの流体力によって最上流側
部分に捕捉されていた塵芥は最上流側部分からはぎ取ら
れ、スクリーンに沿って岸から離れる方向に流れる。こ
のようにして、最上流側部分に捕捉した塵芥をスクリー
ンから離脱させることができる。なお、この段階では、
除塵用スクリーン手段の最上流側部分外の領域では対応
する除塵用浮沈部材が沈下しておらず、それぞれの領域
の流れはせき止められていないため、上記のように最上
流側部分からはぎ取られた塵芥は、除塵スクリーン手段
のうち最上流側部分に岸から離れる方向に(すなわち下
流側に)隣接する部分に再び捕捉される。次に、同様に
制御手段で駆動手段を制御し、最上流側部分に対応する
除塵用浮沈部材を浮上させて最上流側部分における通常
通りの通水状態を復活させて通水を確保するとともに、
その最上流側部分の下流側に隣接する部分に対応する除
塵用浮沈部材を沈下させる。これにより、上記と同様に
して、この部分に捕捉されていた塵芥を流体力を用いて
さらに下流側に隣接するスクリーン部分へと移し捕捉さ
せる。このような手順を繰り返し、迂回水路の通水面積
を確保しつつ除塵用浮沈部材を順次沈下させていくこと
により、除塵用スクリーン手段各部に捕捉されていた塵
芥を順次集積しつつ下流側に移動させ、最終的に最も岸
から離れた最下流側部分に捕捉させることができる。こ
こで、本発明においてはまた、除塵用スクリーン手段の
設置位置近傍から塵埃貯留水路が分岐している。そこ
で、上記のようにして除塵用スクリーン手段の最下流側
部分に塵芥が集積した状態になったら、前述したのと同
様に制御手段で駆動手段を制御し、最下流側部分に対応
する除塵用浮沈部材を沈下させる。これにより、最下流
側部分に捕捉されていた塵芥を離脱させ塵芥貯留水路に
導入することができるので、迂回水路を流下し除塵用ス
クリーン手段の全幅にわたって捕捉されたすべての塵芥
を塵芥貯留水路に導き、集積・貯留することができる。
【0009】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記制御手段は、前記複数の除塵用浮沈部材を前記迂回
水路の一方側端にあるものから順次沈下させるように、
対応する前記駆動手段を制御する。
【0010】(3)上記(1)において、また好ましく
は、前記除塵用スクリーン手段は、前記迂回水路の幅方
向に対し斜交するように略一直線状に設けられている。
【0011】(4)上記(3)において、さらに好まし
くは、前記除塵用スクリーン手段は、前記迂回水路の幅
方向に対し30°以上60°以下の角度をなすように略
一直線状に設けられている。
【0012】(5)上記(1)において、また好ましく
は、前記除塵用スクリーン手段は、前記迂回水路の幅方
向複数箇所に配置される複数のスクリーンに分割された
構造であり、かつこれらスクリーンのうち少なくとも1
つは、前記迂回水路の幅方向と略平行に配置されてい
る。
【0013】(6)上記(1)において、また好ましく
は、前記除塵用スクリーン手段の上流側近傍水域におい
て水流を発生させる水流発生手段を設ける。これによ
り、除塵用浮沈部材を沈下動作させて除塵用スクリーン
手段に捕捉された塵芥を離脱させるとき、より効果的に
塵芥を離脱させることができる。
【0014】(7)上記(1)において、また好ましく
は、前記除塵用スクリーン手段は、前記迂回水路の幅方
向複数箇所に配置される複数のスクリーンに分割された
構造であり、かつ、各スクリーンを水面上に引き上げる
引き上げ手段を設ける。これにより、捕捉されたある塵
芥の摩擦力が局所的に極めて大きくなり、離脱できずに
局所的に残った場合は、引き上げ手段でその塵芥が残っ
たスクリーンを水面上に引き上げることで、作業員によ
り塵芥を除去することができる。また、スクリーンの定
期点検にも活用できるので、メンテナンス性を良好とす
ることができる。
【0015】(8)上記(1)において、また好ましく
は、前記塵芥貯留水路に設けられ、下流側への塵芥の流
出を防止する流出防止用スクリーン手段をさらに有し、
かつ前記塵芥貯留水路の前記流出防止用スクリーン手段
の下流側は、前記迂回水路のうち前記除塵用スクリーン
手段よりも下流側部分に接続されている。流出防止用ス
クリーン手段を設けることにより、除塵用スクリーン手
段から塵芥貯留水路に導入された塵芥が、塵芥貯留水路
から迂回水路に流れが合流するときに迂回水路へ流入す
るのを防止することができる。
【0016】(9)上記(8)において、さらに好まし
くは、前記流出防止用スクリーン手段は、略鉛直方向に
設けられ流れを略水平方向に通過させる鉛直スクリーン
と、略水平方向に設けられ流れを略上下方向に通過させ
る水平スクリーンとを備えている。これにより、塵芥貯
留水路から迂回水路に流れが合流するとき、塵芥貯留水
路内の塵芥は、鉛直スクリーンと水平スクリーンとの両
方に捕捉される。このとき、鉛直スクリーンによる捕捉
有効面積を大きくとるためには塵芥貯留水路の幅を大き
くする必要があるため一般には困難であるが、水平スク
リーンによる捕捉有効面積を大きくとるためには単に水
平スクリーンの流れ方向長さを長くすれば足りるので、
比較的容易に捕捉有効面積を確保できる。したがって、
例えば捕捉有効面積をS、洪水1回当たりの推定最大塵
芥体積をQg、塵芥の推定堆積深さをHgとしたとき、S
≧Qg/Hgとすることで、洪水1回分の塵芥をすべて水
平スクリーンで捕捉できることとなる。このとき水平ス
クリーンですべての塵芥を捕捉しても塵芥貯留水路内の
通水は確保されているため、洪水が終了するまでの排水
ポンプ運転中の間、水平スクリーンの塵芥を地上へ引き
上げることなく集塵でき、著しい省力化を図ることがで
きる。
【0017】(10)上記(9)において、さらに好ま
しくは、前記水平スクリーンの捕捉有効面積をS、洪水
1回当たりの推定最大塵芥体積をQg、塵芥の推定堆積
深さをHgとしたとき、S≧Qg/Hgとなるように前記
水平スクリーンを構成する。
【0018】(11)上記(8)において、また好まし
くは、前記流出防止用スクリーン手段の下流側近傍に浮
沈可能に設けられ、前記塵芥貯留水路から前記迂回水路
へ向かう流れをせき止める流出防止用浮沈部材と、前記
塵芥貯留水路のうち前記流出防止用スクリーン手段の上
流側に静置されて前記塵芥貯留水路内に導入された塵芥
を集積する塵芥集積手段と、この塵芥集積手段を前記塵
芥貯留水路外へ移送し反転させる移送反転手段とを有す
る。これにより、除塵用スクリーン手段からの塵芥を塵
芥貯留水路に導入するときは、流出防止用浮沈部材でせ
き止めずそのまま通水させることで、塵芥を塵芥貯留水
路内に円滑に導入し、さらに塵芥集積手段へと導いて集
積させることができる。そして、この集積された塵芥を
水路外へ搬出するときは、流出防止用浮沈部材で迂回水
路へ向かう流れをせき止めることにより、塵芥貯留水路
内は流れのほとんどない滞留状態となるので、流れの水
圧で移送が阻害されるのを防止できる。
【0019】(12)上記(1)において、また好まし
くは、前記除塵用スクリーン手段を、略水平方向の多数
の平行プレートで構成する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。本発明の第1の実施形態を図1〜
図10により説明する。
【0021】まず、本実施形態による除塵設備が適用さ
れる、河川に迂回水路を設けその途中に排水機場を設置
した一般的なこの種の排水システムの配置平面図を図2
に示す。図2において、この排水システムは、主水路で
ある河川1(または水路、以下同じ)とその下流側に接
続する大河川2(大水路または海洋、以下同じ)との接
続部に主水路ゲート3を設けるとともに迂回水路4を開
削する。そして、その迂回水路4の途中に排水ポンプを
備えた排水機場5を設け、さらに迂回水路4と大河川2
との接続部に迂回水路ゲート6を設ける。そして、大雨
や台風といった洪水時には主水路ゲート3を閉じるとと
もに迂回水路ゲート6を開いて排水機場5に設置された
ポンプで河川1の濁水を大河川2に排水し、河川1流域
の冠水被害を防止する。このような排水システムにおい
て、河川1を浮遊し流下してきた塵芥が迂回水路4から
排水機場5に流れ込み排水ポンプが破損または閉塞して
排水運転ができなくなるのを防止するために、塵芥を捕
捉するスクリーン手段(後述)を備えた本実施形態によ
る除塵設備100が、迂回水路4が河川1から分岐する
分岐部近傍(または迂回水路4の途中でもよい)に配置
されている。
【0022】図1は、本実施形態による除塵設備100
の全体構造を表す平面図であり、図3は、図1中除塵用
スクリーン手段101(後述)近傍の構造を表す拡大平
面図であり、図4(a)は、図3中A方向からの矢視図
(但しピアを除く)であり、図4(b)は、図4(a)
中B−B断面による横断面図である。なお、これらの図
において、図2と共通の部分については同一の符号を付
している。これら図1〜図4において、除塵設備100
は、迂回水路4中に設けられ下流側への塵芥の流入を防
止する除塵用スクリーン手段としての横スクリーン10
1と、迂回水路4の横スクリーン101の設置位置近傍
から分岐して設けられた塵芥貯留用の塵芥貯留水路(釜
場)102と、横スクリーン101の下流側近傍に浮沈
可能にそれぞれ設けられ、沈んだ状態では横スクリーン
101を通過する流れのうち少なくとも表層流れをせき
止める除塵用浮沈部材としての可動堰103a,103
bと、これら可動堰103a,103bをそれぞれ浮沈
方向に駆動する駆動手段104a,104bと、これら
駆動手段104a,104bの動作を制御する制御手段
105と、横スクリーン101の上流側近傍水域におい
て水流を発生させる4つの水流発生手段106と、塵芥
貯留水路102に設けられ、下流側への塵芥の流出を防
止する流出防止用スクリーン手段108とを備えてい
る。
【0023】横スクリーン101は、迂回水路4の一方
側(図1中下方側)の岸から水路幅方向に相対的に遠く
にある部分が相対的に近くにある部分よりも流れ方向位
置が下流側となっており、特にこの実施形態では、横ス
クリーン101は、迂回水路4の幅方向(図1中上下方
向)に対し45°で斜交するように略一直線状に設けら
れ、可動堰103a,103bの前面側(上流側)の水
路幅いっぱいに配置されている。なおこの角度は特に4
5°に限られるものではないが、横スクリーン101上
に捕捉された塵芥を効率的に除去すること、及び除塵設
備100を設置するためのスペースをなるべく少なくす
ること、の2つの観点からは、30°以上60°以下と
するのが好ましい。また横スクリーン101は、2つの
スクリーン101a,101bに分割された構造となっ
ている(図3参照)。各スクリーン101a,101b
は、略水平方向の多数の平行プレート109(図4参
照)で構成されており、可動堰103a,103bの潜
り水流中の塵芥110をトラップする機能を備えてい
る。このとき、この平行プレート109の目幅サイズ
は、排水機場5のポンプが吸込んだ場合にポンプ羽根車
の閉塞(又はポンプ細隙部への咬み込み)で回転が阻害
され運転不能となる恐れのある塵芥サイズ以下に設定さ
れている。
【0024】このとき、図1に示されるように、迂回水
路4は、一般には、センタピア4Aによって複数個(本
実施形態では2個の)の水路4a,4bに(少なくとも
一部分が)仕切られている。これに対応して、可動堰1
03a,103b及びスクリーン101a,101bの
幅をこの水路4a,4bの幅に合わせ、スクリーン10
1aの背面側(下流側)に可動堰103aを配置し、ス
クリーン101bの背面側(下流側)に可動堰103b
を配置し、これによって据え付け工事の便宜を図ってい
る。すなわち、各水路4a,4bごとに1つの可動堰1
03a(又は103b)及びスクリーン101a(又は
101b)を1ユニットとして設置している。さらに、
各スクリーン101a,101bには、それらを水面上
に引き上げるための引き上げ手段としてウインチ111
(図4参照)が配置されており、塵芥が離脱除去(後
述)できなかった場合には、可動堰103a,103b
を閉止してスクリーン101a,101bを水面上に引
き上げ、作業員により引っ掛かった塵芥を除去できるよ
うになっている。このウインチ111はまた、スクリー
ンの定期点検にも活用でき、メンテナンス性を良好にで
きるようになっている。
【0025】塵芥貯留水路102は、その流出防止用ス
クリーン手段108の下流側が、迂回水路4のうち横ス
クリーン101よりも下流側部分に接続されており、こ
れによって塵芥貯留水路102から流出した流れは再び
迂回水路4に合流するようになっている。
【0026】可動堰103a,103bの構造例を図5
(a)及び図5(b)に示す。図5(a)は可動堰10
3a(又は103b)を背面からみた図であり、図5
(b)は図5(a)中C−C断面による横断面図であ
る。これら図5(a)及び図5(b)に示すように、可
動堰103a,103bはリブ構造体であり、例えば鋼
板等で形成された外枠112と、強度確保のためのリブ
113と、これら外枠112及びリブ113の表面側に
固定された平滑な平板117とから構成されている。ま
た可動堰103a,103bは、図3に示すように、そ
の両端部にガイドローラ114L,114Rが複数個ず
つ設けられており、これらが迂回水路4の一方側の岸の
壁面4B・センタピア4A・塵芥貯留水路側ピア4Cに
それぞれ固定されたガイドレール115にガイドされて
走行することによって円滑に上下動可能となっている。
これにより、水流を堰止めて方向を変化させるために加
わる大きな水圧による摩擦力を低減し、駆動手段104
a,104bによる可動堰103a,103bの駆動力
を省エネルギー化するようになっている。
【0027】駆動手段104a,104bはそれぞれ、
図4(a)及び図4(b)に示すように、可動堰103
a,103bを上下動させ浮沈させるための回転力を発
生する駆動モータ116と、この駆動モータ116から
の回転力を可動堰103a,103bの上下方向運動に
変換するボールねじ軸118とを備えている。摩擦係数
の小さなこのボールねじ軸118を用いるのは、可動堰
103a,103bの駆動頻度が通常比較的高いこと
と、駆動時にある程度のスピードが必要であることとに
配慮したためである。なお、これら駆動手段104a,
104bの駆動力で上下動する可動堰103a,103
bの変位は、ボールねじ軸118に併設された変位検出
手段119によって検出され、制御手段105に送信さ
れる。この変位検出手段119の詳細構成の一例を図6
に示す。
【0028】図6において、ボールねじ軸118の上端
に光電センサ120が設けられており、これに対向する
ように軸方向複数箇所に所定間隔で反射板121が設け
られている。そして光電センサ120による反射板12
1の検出信号を図示しないカウンタでカウントすること
により、ボールねじ軸118の位置を検出するようにな
っている。またこのとき、ボールねじ軸118が上限位
置となったことを検出するリミットスイッチ122と、
ボールねじ軸118が下限位置となったことを検出する
リミットスイッチ123とが併せて設けられており、そ
れら検出信号も制御手段105に送信されるようになっ
ている。
【0029】なおこれらリミットスイッチ122,12
3は、例えば前述したガイドレール115に設けられて
いる。
【0030】制御手段105は、所定の電子制御回路が
組み込まれており、図示しない信号ケーブルで駆動モー
タ116と接続されている。また、この制御手段105
には、上流側及び下流側の水位をそれぞれ検出する公知
の水位検出手段124,125(図1参照)からの検出
信号と、可動堰103a,103bの高さ位置を検出す
る上記変位検出手段119からの検出信号とが入力さ
れ、これらに基づき、上流側の水位変化に追随して可動
堰103a,103bの突っ込み深さがほぼ一定になる
ように、駆動モータ116による可動堰103a,10
3bの上下駆動を制御する。この結果、可動堰103
a,103bは、迂回水路4の濁水の少なくとも表層流
れをせき止めるようになっている。
【0031】このときの突っ込み深さ一定制御について
図7及び図8を用いて説明する。すなわち、可動堰10
3a,103bの表層流れを堰止めるための水中突っ込
み深さは、あまり、大きくして水位差がついてもよくな
いので、例えば、以下のような方法によって設定する。
【0032】一般に、堰が流れをせき止めると、図7に
示すように堰の前後に水位差xが発生する。この水位差
xは、堰の水面下の突っ込み深さyによって一意的に決
定されることが知られており、例えば水理学(本間ほか
編著、岩波書店)P199によれば、次式の関係で与え
られる。 y=Ho−Q/{μb√(2gx)} 但し、Ho=堰上流の水位、Q=流水量、μ=流出係数
(=0.6)、b=水路幅、g=重力加速度である。
【0033】図8は、これらx及びyの具体的な挙動の
一例を示したものである。すなわち、水路幅b=7m、
流水量Q=17.5m3/s(流速=0.5m/s)と
した条件下で、水路の水深Ho=5mとした場合とHo=
3mとした場合の2つについて、xとyとの関係をそれ
ぞれ示したものである。図より明らかなように、堰の突
っ込み深さyが大きくなるほど、堰の前後の水位差が大
きくなることがわかる。
【0034】ここで、本実施形態の除塵設備100にお
いては、可動堰103a,103b上流の水位Hoが過
度に上昇するのは好ましくないため、あまり突っ込み深
さyを大きくしないのが好ましい。具体的には、例えば
水位差xを0.1m以内に抑えることにすると、可動堰1
03aの突っ込み深さyはHo=5mの場合でy=2.
0m、Ho=3mの場合でy=1.2m程度になる。し
たがって排水運転中は、通常、この程度の突っ込み深さ
yが得られる水位差xとなるように、可動堰103a,
103bを制御することが好ましい。またこのとき、可
動堰103a,103bの前面(上流側)及び背面(下
流側)には水位差に相当する水圧が作用することとなる
ので、可動堰103a,103b、ガイドローラ114
L,114R、及びガイドレール115は、その水圧に
耐えうる強度となるように予め設計されていることが必
要となる。
【0035】なお、制御手段105は、リミットスイッ
チ122からの検出信号がONとなった場合は、可動堰
103a,103bが上昇し過ぎてスクリーン101
a,101bの上端部と可動堰103aの下端部の間が
空くおそれがあると判断し、またリミットスイッチ12
3からの検出信号がONとなった場合は、低水位となり
可動堰103a,103bが水底に衝突し駆動モータが
過負荷になるおそれがあると判断し、駆動モータ116
を停止させるようになっている。
【0036】水流発生手段106は、各スクリーン10
1a,101bに2箇所ずつ、横スクリーン101全体
で4箇所に設けられている(図3参照)。各水流発生手
段106は、可動堰103a(又は103b)の下流側
に取り付けられた低揚程(例えば約1m程度)の水中ポ
ンプ126と、この水中ポンプ126から発生された水
流を導く配管128と、可動堰103a,103bの上
流側(詳細には平板117とほぼ同一平面上)に位置す
る吹き出し穴129とを備えており、スクリーン101
a,101bを背面(下流側)から表面(上流側)に向
かって逆洗できるようになっている。このとき、水流発
生手段106で水流を発生しつつ可動堰103a,10
3bを昇降させればスクリーン101a,101bの上
部から下部まで全面を自動的に逆洗できるため、比較的
消費動力の小さな水中ポンプ126でも効果を有効に発
揮できる。
【0037】流出防止用スクリーン手段108は、図1
に示すように、略鉛直方向に設けられ流れを略水平方向
に通過させる鉛直スクリーン108aと、略水平方向
(=水底と略平行)に設けられ流れを略上下方向に通過
させる水平スクリーン108bとを備えている。このと
き、図示のように、塵芥貯留水路102の水底レベル
は、水平スクリーン108の手前からなだらかに高くな
って水平スクリーン108高さとなるように構成されて
おり、水平スクリーン108の設置高さは迂回水路4の
水底より高くなっている。なお、水平スクリーン108
の上流側部分に、水平スクリーン108と同一高さの略
平坦面を設けてもよい。この場合、これら水平スクリー
ン108及び略平坦面の高さを、例えば平常水位時には
地表に現れるレベルとしておけば、洪水が終了し平常水
位に戻ったときにホイールローダ、ショベルなどを直接
水平スクリーン108近くまで乗り入れて、捕捉された
塵芥を回収することもできる。また、水平スクリーン1
08bは、その捕捉有効面積をS、洪水1回当たりの推
定最大塵芥体積をQg、塵芥の推定堆積深さをHgとした
とき、 S≧Qg/Hg…(式1) を満足するように構成されている。この理由について
は、後述する。
【0038】次に、以上のように構成した本実施形態の
除塵設備100の動作及び作用効果を以下に説明する。
大雨や台風といった洪水が発生すると、図2において、
主水路1の下流部の主水路ゲート3が閉じられるととも
に、迂回水路4の下流部の迂回水路ゲート6が開かれ、
主水路1の濁水を排水機場5のポンプで迂回水路4を介
し放流し、主水路1の流域の冠水被害を防止する。この
とき、塵芥が、濁水と一緒になって主水路内を流下して
きて主水路1から迂回水路4に流入し、横スクリーン1
01に捕捉される。なおこの間、可動堰103a,10
3bは、スクリーン101a,101bの上端部との間
に隙間が空かない限りにおいて最も上方位置に駆動され
た状態で保持されている。
【0039】ここで、本実施形態の第1の特徴は、この
ようにして横スクリーン101に捕捉された塵芥を塵芥
貯留水路102内に導入する手順にある。このときの制
御手段105による制御手順を表すフローチャートを図
9に示す。
【0040】すなわち、図9において、まず、制御手段
105は、駆動手段104bを制御して横スクリーン1
01のうち上流側のスクリーン101bに対応する上流
側の可動堰103bを下降させてその底面が水底付近に
まで達するようにし、この可動堰103bを通過する流
れをせき止める(ステップS100)。これにより、上
流側のスクリーン101bを通過する流れが遮断され、
スクリーン101bに捕捉された塵芥に作用する流水圧
力による押し付け力がほぼ消失するため、スクリーン1
01bの直前においてスクリーン101bに沿うように
流れる流れが誘起される。そのため、このスクリーン1
01bに沿った流れの流体力によってスクリーン101
bに捕捉されていた塵芥はスクリーン101bからはぎ
取られ、スクリーン101bに沿って一方側(図1中下
方側)の岸から離れる方向に流れる。このようにして、
スクリーン101bに捕捉した塵芥を離脱させることが
できる。なお、この段階では、下流側のスクリーン10
1aでは対応する可動堰103aが最上方位置に保持さ
れたままであり、流れはせき止められていないため、上
記のようにスクリーン101bからはぎ取られた塵芥
は、隣接するスクリーン101aに再び捕捉され、元か
らそのスクリーン101aに捕捉されていた塵芥ととも
に集積する。
【0041】次に、同様に制御手段105で駆動手段1
04aを制御し、上流側の可動堰103bを再び上昇さ
せて最上方の位置に保持し(ステップS110)、元通
りの通水状態を復活させて通水を確保する。
【0042】その後、下流側の可動堰103aを下降さ
せてその底面が水底付近にまで達するようにし(ステッ
プS120)、上記と同様にして、スクリーン101a
に捕捉されていた塵芥を流体力を用いて離脱させる。こ
のとき、塵芥貯留水路102と迂回水路4の横スクリー
ン101より下流側部分は連通しているため、排水機場
5の排水ポンプ運転によって塵芥貯留水路102には下
流方向の水流がつくられている。これにより、スクリー
ン101aから離脱した塵芥は塵芥貯留水路102に導
入されるので、迂回水路4を流下し横スクリーン101
の全幅にわたって捕捉されたすべての塵芥を塵芥貯留水
路102に導き、集積・貯留することができる。
【0043】そして、以上のようにして塵芥を塵芥貯留
水路102に導入し終わったら、下流側の可動堰103
aを再び上昇させて最上方の位置とし、元通りの通水状
態を確保する(ステップS130)。なお、上記ステッ
プS100〜S130における塵芥の除去操作は、ある
一定時間間隔をおいて自動的に行ってもよいし、若しく
は水位検出手段124,125から求めた水位差が所定
の値を越えたときに行うようにしてもよい。
【0044】以上のようにして、横スクリーン101に
捕捉されたすべての塵芥が塵芥貯留水路102に導入さ
れるが、本実施形態の第2の特徴は、この塵芥貯留水路
102に導入された塵芥の処理方法にある。すなわち、
塵芥貯留水路102内に導入された塵芥は、鉛直スクリ
ーン108aと水平スクリーン108bとの両方に捕捉
される。ここで、鉛直スクリーン108aによる捕捉有
効面積を大きくとるためには塵芥貯留水路102の幅を
大きくする必要があるため一般には困難であるが、水平
スクリーン108bによる捕捉有効面積を大きくとるた
めには単に水平スクリーン108bの流れ方向長さを長
くすれば足りるので、比較的容易に捕捉有効面積を確保
できる。本実施形態ではこれを利用し、捕捉有効面積を
S、洪水1回当たりの推定最大塵芥体積をQg、塵芥の
推定堆積深さをHgとして、S≧Qg/Hg…(式1)と
なるように水平スクリーン108bを構成しているの
で、洪水1回分の塵芥をすべて水平スクリーン108b
で捕捉できる。このとき水平スクリーン108bですべ
ての塵芥を捕捉しても、水平スクリーン108bの面積
が広く確保されているため塵芥による目詰まりはなく塵
芥貯留水路102内の通水は確保されているため、洪水
が終了するまでの排水機場5のポンプ運転中の間、水平
スクリーン108bの塵芥を地上へ引き上げる必要がな
い。つまり、水平スクリーン108bに溜まった塵芥
は、洪水が終了した後に適宜水平スクリーン108bか
ら引き上げれば足りるので、洪水中に塵芥を引き上げる
必要がある従来構造に比べ、著しい省力化を図ることが
できる。
【0045】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、制御手段105が駆動手段104a,104bを制
御して可動堰103a,103bを順次沈下させること
により横スクリーン101に沿った流れを誘起させ、そ
の流体力を用いて横スクリーン101に捕捉された塵芥
をはぎ取り、離脱させる。これにより、ある塵芥の摩擦
力が局所的に極めて大きくなったとしても、流体がその
塵芥を避けて通るだけであって他の部分におけるはぎ取
り作用には大きな影響をもたらさない。すなわち、この
ような場合にも、離脱できない塵芥が局所的に残るもの
の横スクリーン101全体としては概ね塵芥を除去する
ことができる。したがって、機械的な外力を用いる従来
構造のように横スクリーン上101に塵芥が堆積するの
を防止し、迂回水路4の通水性が低下するのを確実に防
止できるので、排水システムの排水性能を確実に良好に
維持することができる。
【0046】なお、上記第1の実施形態においては、ス
テップS100やステップS120で、可動堰103
a,103bを下降させてその底面が水底付近にまで達
するようにしたが、これに限られない。すなわち、塵芥
のうち水母、木材、プラスチック等は一般に比重が水よ
り小さく浮力によって濁水の表層を流下してくるが、こ
れら以外をあまり問題にしなくてよい場合は、可動堰1
03a,103bを表層流をせき止める程度に下降させ
れば足りる。
【0047】また、上記第1の実施形態においては、横
スクリーン101から塵芥を離脱させる前においては、
可動堰103a,103bを最上方位置に保持したが、
これに限られない。すなわち、上記したように表層を流
下してくる塵芥に対応し、可動堰103a,103bを
若干下方に下げて突っ込み深さyが一定になるように表
層流をせき止め、水位変動に対応しつつ常に表層流れ方
向を制御するようにしてもよい。この場合、ステップS
100やステップS120における可動堰103a,1
03bの下降を行う前にこれら塵芥はスクリーン101
a,101bに沿う流れによって塵芥貯留水路102へ
と送り込まれることとなり、ステップS100やステッ
プS100やステップS120での操作で表層以外(す
なわち水中又は水底付近)を流れてきた塵芥が塵芥貯留
水路102へと導かれることとなる。
【0048】さらに、上記第1の実施形態においては、
水平スクリーン108bが式(1)を満足するように構
成したが、これを満足しない場合も、流出防止用スクリ
ーン手段108を垂直スクリーン108aと水平スクリ
ーン108bとで構成することで、少なくとも以下のよ
うな効果はある。すなわち、垂直スクリーンのみであっ
た従来よりも、流出防止用スクリーン手段108として
広い通水表面積を確保できるので、目詰まりの発生を抑
制することができ、また同一通水表面積を確保するのに
必要なスペースが従来よりも少なくて済むので、塵芥貯
留水路102の省スペース化を達成できる。
【0049】また、上記第1の実施形態においては、横
スクリーン101を2つのスクリーン101a,101
bに分割し、またそれに対応するように2つの可動堰1
03a,103b及び2つの駆動手段104a,104
bを設けたが、これに限られず、3つ以上の分割構造・
配置としてもよい。これらの場合も、同様の効果を得
る。
【0050】さらに、上記第1の実施形態においては、
水流発生手段106において水中ポンプ126を用いた
が、これに限られず、他のものを用いてもよい。この変
形例を図10(a)及び図10(b)により説明する。
図10(a)は、この変形例による除塵用スクリーン手
段近傍の構造を表す図であり、図10(b)は、図10
(a)中E−E断面による横断面図であり、それぞれ上
記実施形態の図4(a)及び図4(b)に相当する。図
4(a)及び図4(b)と共通の部分については同一の
符号を付す。図10(a)及び図10(b)において、
図4(a)及び図4(b)の構造と異なる主要な点は、
水中ポンプ126の代わりに縦型のプロペラ式水流機1
50を設け、またこのプロペラ式水流機150から発生
された水流を吐出する吹き出し穴151を可動堰103
a,103bの上流側(詳細には平板117とほぼ同一
平面上)に設け、さらにそのプロペラ式水流機150に
水を導入する吸い込み口152をそれら吹き出し穴15
1の上方に設け、これにより、水流を可動堰103a,
103bの上流側で循環させる構造にしたことである。
これにより、消費電力が少なくかつ大水量が得られるプ
ロペラ式水流機の特性を利用して逆洗をより強力なもの
にすることができるので、可動堰103a,103bが
大きくなった場合など、逆洗水量を増加させる必要が生
じた場合にも対応することもできる。
【0051】上記第1の実施形態においては、水平スク
リーン108bの捕捉有効面積Sを式1を満たすように
広く確保することにより、排水機場5のポンプ運転中の
間、水平スクリーン108bで捕捉した塵芥を地上へ引
き上げる必要がないようにすることができた。しかしな
がら、実際には、用地の取得が困難であったり、土木施
工費用がかかり過ぎたりなどするために水平スクリーン
108b設置用の面積を十分に確保できない場合も考え
られる。このような場合には、塵芥貯留水路102に導
かれた塵芥をポンプ運転中に適宜水路外に搬出すること
が必要となる。このような塵芥排出のための設備を設け
る場合の実施形態を次の第2の実施形態で説明する。
【0052】本発明の第2の実施形態を図11〜図14
により説明する。図11は、本実施形態による除塵設備
200の全体構造を表す平面図であり、図12は、図1
1中塵芥バケット203(後述)近傍の構造を表す図1
1中F−F断面による断面図であり、図13は、塵芥バ
ケット203の移送状態を表す図11中G方向からの矢
視図である。第1の実施形態と同等の部分には同一の符
号を付し、説明を省略する。
【0053】これら図11〜図13において、本実施形
態による除塵設備200が第1の実施形態と異なる点
は、流出防止用スクリーン手段として塵芥貯留水路10
2の最下流側部分近傍に設けられた略鉛直方向のスクリ
ーン201と、このスクリーン201の下流側近傍に浮
沈可能に設けられ、塵芥貯留水路102から迂回水路4
へ向かう流れをせき止める流出防止用浮沈部材としての
可動堰(ゲート)202と、塵芥貯留水路102のうち
スクリーン201の上流側に静置されて塵芥貯留水路1
02内に導入された塵芥を集積する塵芥集積手段として
の塵芥バケット203と、この塵芥バケット203を塵
芥貯留水路102外へ移送し反転させる移送反転手段2
04とを有することである。
【0054】スクリーン201は、横スクリーン101
のスクリーン101a,101bと同様の構造であり、
略水平方向の多数の平行プレートで構成され、塵芥貯留
水路102を流れてくる塵芥をトラップする機能を備え
ている。平行プレートの目幅サイズは、スクリーン10
1a,101bと同様、排水機場5のポンプが吸込んだ
場合に回転が阻害され運転不能となる恐れのある塵芥サ
イズ以下に設定されている。
【0055】可動堰202は、可動堰103a,103
bと同様の構造であり、リブ構造体で構成されている。
また、可動堰103a,103bの駆動手段104a,
104bと同様、駆動モータ205及びボールねじ軸2
06を備えた駆動手段208が設けられており、この駆
動手段208が制御手段105で制御されることによ
り、開閉動作するようになっている。この可動堰202
は、沈下動作して水路を閉止することによって流れをせ
き止め、塵芥貯留水路102内に迂回水路4に沿って上
流側に開口した貯留場を形成するようになっている。
【0056】塵芥バケット203は、図12に示すよう
に、スクリーン201の上流側において、塵芥貯留水路
102の一段高く施工された水底面102A上にその上
部を水面上に出した状態に設置される。このとき、バケ
ット203の設置位置までの水底面102Bは緩やかな
登り勾配に施工されており、水中又は水底近くを流下す
る塵芥が水流の力で押し流されてこの登り勾配を登り効
率よくバケット203内に回収されるように配慮されて
いる。この塵芥バケット203は略箱形形状であり、梁
構造体203aと、この梁構造体203aの上流側(図
12中右側)の面及び上方の面を除いた面を覆う例えば
金属製の網203bとを備えている。そしてその幅方向
の寸法は、塵芥貯留水路102の幅にちょうど収まるよ
うになっており(図13参照)、塵芥貯留水路102内
の流水を飲み込み、浮遊する塵芥を収納するようになっ
ている。また、塵芥バケット203の下流側(図12中
左側)には、水流によってバケット203に水圧が加わ
り押し流されるのを防止するために、支持ステム209
が設けられている。なお、バケット203が設置される
水底面102Aのレベルをなるべく高く施工しておけ
ば、クレーン210(後述)の吊上げ高さが小さくな
り、かつ塵芥貯留水路102内における水深が浅くなっ
て可動堰202、スクリーン202、塵芥バケット20
3の高さ方向寸法を縮小でき、設備費の低減が図れると
いう効果がある。
【0057】移送反転手段204は、クレーン210
と、バケット反転装置211とから構成される。クレー
ン210は、塵芥貯留水路102から水路外へバケット
203を運搬するものであり、図13に示すように、塵
芥バケット203に設けられた吊上げ用のアーム203
cを把持するフック212と、塵芥貯留水路102を跨
ぐように水路幅方向へ設置された走行レール213と、
バケット203の吊上げ動作と走行レール213上の自
走が可能な電動巻き上げ走行機214と、フック212
と電動巻き上げ走行機を接続する吊架部材(例えばワイ
ヤ等)215等を備えている。
【0058】バケット反転装置211は、クレーン21
0の走行レール213の終端部近傍の下方に配置されて
おり、バケット205の反転動作の支点となる略U字状
の軸受216とこの軸受216を支持するアーム217
とを備えている。このバケット反転装置211による反
転の様子を図14を用いて説明する。すなわち、クレー
ン210によって塵芥貯留水路102から引き上げられ
たバケット203は、バケット反転装置211の上方に
運搬される。その後、クレーン210の電動巻き上げ走
行機214でバケット203を吊り降ろして下降させ、
バケット203の水路幅方向両側に突出して設けられた
反転軸203dをバケット反転装置211の軸受216
に降ろす。このとき、この反転軸203dは予めバケッ
ト203の重心位置から偏心した位置に設けられている
ため、重力による軸受216まわりのモーメントにより
バケット203が図14に示すように自動的に反転し、
バケット203内に集積された塵芥をバケット203外
に吐き出すようになっている。なおこのとき、バケット
203のアーム203cは、クレーン210のフック2
12との結合を常時確保して再吊り上げを容易とするた
めに、網205bに対して回転自在に接続されている。
またこのとき、バケット反転装置211の下方には塵芥
を集積するのに十分なスペースが確保されており、貯留
された塵芥を直接トラックなどの運搬手段に移し替えて
搬出可能となっている。
【0059】その他の構成は、第1の実施形態とほぼ同
様である。
【0060】上記構成の本実施形態の動作及び作用効果
を以下に説明する。まず、本実施形態においても、第1
の実施形態で説明したステップS100〜S130を実
行し、これによって横スクリーン101に捕捉されたす
べての塵芥を塵芥貯留水路102に導入する。このと
き、予め塵芥バケット203は塵芥貯留水路102内に
静置されており、また制御手段105で駆動手段208
が駆動されることにより、可動堰202は全開状態(下
端が水面より上方にある状態、但しスクリーン201の
上端よりは下方)に保持されている。これにより、塵芥
貯留水路102内に導入された塵芥は、塵芥貯留水路1
02内を下流に向かって流下し、直ちにバケット203
内に円滑に導かれ集積されていく。
【0061】この状態を所定期間継続し、バケット20
3内にある程度の塵芥が集積されたら、制御手段105
で駆動手段208を制御し、可動堰202を沈下させて
全閉状態(下端が水底にほぼ接する状態)とする。これ
により、塵芥貯留水路102内は流れがほとんど停止し
た滞留状態となり、これ以降はバケット203に塵芥が
流入しなくなる。この滞留状態において、クレーン21
0を操作してバケット203を吊り上げて運搬し、バケ
ット反転装置211に降ろして自動反転させ、中の塵芥
を地上に吐き出す。その後、クレーン210を操作して
バケット203を再び吊り上げて運搬して戻り、塵芥貯
留水路102内のもとの設置場所に再び静置する。この
間、塵芥貯留水路102内は可動堰202が全閉されて
おり、流れが滞留して流水圧力が生じていないので、バ
ケット203引き上げ時に水圧で阻害されることなく、
かつバケット203を塵芥貯留水路102内の所定の位
置に容易に吊り降ろして再配置することができる。ま
た、バケット203を通り抜けてしまったわずかな塵芥
は、バケット203の下流側にあるスクリーン201で
捕捉されるので、一度塵芥貯留水路102内に導入され
た塵芥が再び迂回水路4へ流出するのを防止できる。し
たがって、より信頼性の高い搬出設備を得ることができ
る。
【0062】その後、再び可動堰202を全開にして上
記の操作を繰り返し行い、これによって塵芥貯留水路1
02内のすべての塵芥を地上に回収することができる。
【0063】以上説明した本実施形態によっても、第1
の実施形態と同様、横スクリーン上101に塵芥が堆積
するのを防止し、迂回水路4の通水性が低下するのを確
実に防止でき、排水システムの排水性能を確実に良好に
維持できるという効果を得る。またこれに加え、第1の
実施形態のように水平スクリーン108b設置用の面積
を十分に確保できずに塵芥をポンプ運転中に適宜水路外
に搬出することが必要な場合でも、バケット203内に
ある程度の塵芥が集積されたときにのみ適宜バケット2
03を移送反転して塵芥搬出を行えば足りるので、塵芥
集積工程と搬出工程とを短いタクトタイムで繰り返して
行なう必要はなくバッチ処理設備で処理することができ
る。したがって、従来一般的であった連続搬出設備が不
要となるので、操作性に余裕が生まれ、設備の信頼性を
大幅に向上させることができる。特に、洪水時において
は、通常、運転初期には大量の塵芥が流下するものの、
その後は急激に塵芥の量が減ることから、上記除塵設備
200は流下量変化の激しいを塵芥を処理するのに好適
である。
【0064】なお、上記第2の実施形態においては、バ
ケット203及び移送反転手段204を用いて塵芥を回
収したが、その補完手段として、塵芥貯留水路102の
水底面102A(図12参照)を平常時には水底が地表
に現れるレベルに施工しておけば、平常水位に戻ったと
き、ホイールローダ、ショベルなどを直接この水底面1
02Aに乗り入れ、これによって併せて塵芥回収を行う
こともできる。
【0065】また、上記第2の実施形態においては、ゲ
ートとして機能する可動堰202をバケット203の下
流側にのみ設けたが、これに加えて上流側にも設置し、
バケット203の吊り上げ時にこの上流側可動堰も併せ
て閉止してもよい。この場合、バケット203吊上げ時
の上流側の貯留塵芥拡散を少なくすることができるの
で、塵芥の回収率を高めることができる。
【0066】さらに、上記第2の実施形態においては、
塵芥バケット203を反転させるときにバケット反転装
置211を用いたが、これに限られず、例えばバケット
を2台のホイストで吊上げることとし、そのときの吊上
げ高さを互いに変えることにより反転させるようにして
もよい。この場合も同様の効果を得る。
【0067】本発明の第3の実施形態を図15〜図19
により説明する。本実施形態は、塵芥の塵芥貯留水路へ
の導入方法及び水路外への搬出方法は基本的に上記第2
の実施形態と類似であるが、その詳細構造が異なる場合
の実施形態である。第1及び第2の実施形態と同等の部
分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0068】図15は、本実施形態による除塵設備30
0の全体構造を表す平面図であり、図16は、図15中
H−H断面による横断面図である。これら図15及び図
16において、除塵設備300は、第2の実施形態の除
塵設備同様、主な構成要素として、迂回水路4中に設け
られ下流側への塵芥の流入を防止する除塵用スクリーン
手段としての横スクリーン301と、迂回水路4の横ス
クリーン301の設置位置近傍から分岐して設けられた
塵芥貯留用の塵芥貯留水路(釜場)302と、横スクリ
ーン301の下流側近傍に浮沈可能にそれぞれ設けら
れ、沈んだ状態では横スクリーン301を通過する流れ
のうち少なくとも表層流れをせき止める除塵用浮沈部材
としての可動堰303a,303b,303cと、これ
ら可動堰303a,303b,303cをそれぞれ浮沈
方向に駆動する駆動手段304a,304b,304c
(但し304aのみを図16に図示)と、これら駆動手
段304a〜304cの動作を制御する制御手段305
と、塵芥貯留水路302に設けられ、下流側への塵芥の
流出を防止する流出防止用スクリーン手段として塵芥貯
留水路302の最下流側部分近傍に設けられた略鉛直方
向のスクリーン306と、塵芥貯留水路302内に導入
された塵芥を回収して水路外搬出するバケットつきクレ
ーン装置308とを備えている。
【0069】横スクリーン301は、迂回水路4の一方
側(図15中上方側)の岸から水路幅方向に相対的に遠
くにある部分が相対的に近くにある部分よりも流れ方向
位置が下流側となっている。特にこの実施形態では、横
スクリーン301は、迂回水路4の水路幅方向と略平行
の3つのスクリーン301a,301b,301cに分
割され、かつスクリーン301c、スクリーン301
b、スクリーン301aの順で上流側位置となるように
階段状に配置されている。各スクリーン301a〜30
1cは、第1及び第2の実施形態のスクリーン101
a,101b同様、略水平方向の多数の平行プレートで
構成され、目幅サイズは、排水機場5のポンプが吸込ん
だ場合に運転不能となる恐れのある塵芥サイズ以下に設
定されている。また各プレートの幅は、紐状及び糸状の
塵芥が絡みつきにくいように数百mm以上となってい
る。なお、この平行プレートは略水平方向でなく、適宜
縦方向の平行プレートや斜め方向の平行プレートを用い
てもよい。
【0070】塵芥貯留水路302は、スクリーン306
の下流側が、迂回水路4のうち横スクリーン301より
も下流側部分に接続されており、これによって塵芥貯留
水路302から流出した流れは再び迂回水路4に合流す
るようになっている。
【0071】可動堰303a〜303cは、可動堰10
3a,103bと同様、リブ構造体であり、かつその両
端部に設けられたガイドローラ(図示せず)が迂回水路
4の一方側の岸の壁面4B・2つのセンタピア4A,4
A・塵芥貯留水路側ピア4Cにそれぞれ固定されたガイ
ドレール(同)にガイドされて走行することによって円
滑に上下動可能となっている。
【0072】駆動手段304a〜304cは、駆動手段
104a,104bと同様、回転力を発生する駆動モー
タ(図示せず)と、この駆動モータからの回転力を可動
堰303a〜303cの上下方向運動に変換するボール
ねじ軸(同)とを備えている。そしてこのときの可動堰
303a〜303cの変位は変位検出手段(同)によっ
て検出され、制御手段305に送信される。
【0073】制御手段305は、制御手段105と同
様、上流側及び下流側の水位をそれぞれ検出する公知の
水位検出手段124,125からの検出信号と、上記変
位検出手段からの検出信号とが入力され、これらに基づ
き、上流側の水位変化に追随して可動堰303a〜30
3cの突っ込み深さがほぼ一定になるように、上記駆動
モータによる可動堰303a〜303cの上下駆動を制
御する。
【0074】スクリーン306は、横スクリーン303
よりは比較的目が粗いプレートスクリーンで構成されて
おり、塵芥貯留水路302を流れてくる塵芥をトラップ
する機能を備えている。なおプレートスクリーンでな
く、適宜、バースクリーン、ネットスクリーンとしても
よい。このとき、塵芥貯留水路302において、スクリ
ーン306の設置高さは迂回水路4の水底より高くなっ
ている(図16参照)。バケット付きクレーン装置30
8は、塵芥貯留水路302の幅方向両側に設けられた水
路方向移動用走行レール309,309と、塵芥貯留水
路302を幅方向にまたぐように設けられ水路方向移動
用走行レール309,309上を走行可能な走行体31
0と、走行体310上に設けられている幅方向移動用走
行レール(図示せず)を走行可能に設けられたクレーン
311と、このクレーン311から吊り上げ・吊り降ろ
し自在に吊架されたバケット312とを備えている。こ
れにより、バケット312は、塵芥貯留水路302内の
大部分の領域に上方からアクセス可能となっている。な
おこのとき、水路方向移動用走行レール309,309
の最下流側部分の下方にはトラックが直接乗り入れ可能
なトラック搬入口313が設けられており、クレーン装
置308で回収した塵芥を直接トラックに移し替えて搬
出することができるようになっている。
【0075】上記構成の本実施形態の動作を以下に説明
する。まず、本実施形態においても、制御手段305に
よって、第1の実施形態で説明したステップS100〜
S130と同様の手順を実行し、これによって横スクリ
ーン301に捕捉されたすべての塵芥314を塵芥貯留
水路302に導入する。そして、塵芥貯留水路302内
に導入された塵芥314は、塵芥貯留水路302内を下
流に向かって流下しつつスクリーン306へ捕捉されて
いき、そして、次第にスクリーン306の上流側に貯留
していく。このような状態において、随時クレーン装置
308を操作してバケット312を吊り降ろして塵芥3
14を回収し、再び吊り上げてトラック搬入口313ま
で運搬し、トラック搬入口313で待機しているトラッ
クの荷台にバケット312中の塵芥314を吐き出す。
これにより、横スクリーン301に捕捉されたすべての
塵芥314を設備外へ搬出することができる。
【0076】本実施形態によっても、第1の実施形態と
同様、横スクリーン上301に塵芥が堆積するのを防止
し、迂回水路4の通水性が低下するのを確実に防止で
き、排水システムの排水性能を確実に良好に維持できる
という効果を得る。
【0077】なお、上記第3の実施形態は、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で、さらに種々の変形が可能であ
る。これら変形例を以下に順次説明する。 (1)可動堰上流側に板状体及び回転堰を設ける場合 図17は、この変形例による除塵設備の全体構造を表す
平面図である。この除塵設備は、可動堰303a,30
3b,303cの上流側にアームを介してそれぞれ固定
され可動堰303a,303b,303cとともに上下
動する板状体315a,315b,315cと、これら
板状体315a,315b,315cより上流側に設け
られた多数の回転堰316とをさらに備えている。
【0078】板状体315a〜315cは、それぞれ略
鉛直方向に配置され、かつ高さ方向寸法は可動堰303
a〜303cとほぼ同一となっている。そして、可動堰
303a〜303cの間に形成される空間で可動堰30
3a〜303cに沿った水路を形成するようになってい
る。このとき、これら板状体315a〜315cには水
位と流速に応じた水圧が加わるため、この水圧に耐え得
るように予め強固に構造設計されている。なお、板状体
315a〜315cは、可動堰303a〜303cとと
もに上下動する構造とせず、別個独立した駆動機構によ
り上下動するようにしても良い。この場合、先に可動堰
303a〜303cを沈下させある程度の塵芥314が
流れてから板状体315a〜315cを沈下させてもよ
い。また、板状体315a〜315cを水路方向(図1
7中左・右方向)に移動可能な構造としてもよく、この
場合、板状体315a〜315cと可動堰303a〜3
03cとの間の距離を塵芥314の状態に応じて変更し
てもよい。
【0079】また、回転堰316は、図示しない回転機
構により、図中一点鎖線で示す位置へと回転し、これに
よって水流方向を制御するものである。
【0080】本変形例によれば、板状体315a〜31
5cと可動堰303a〜303cとの間に形成される狭
い水路の作用により、塵芥314を塵芥貯留水路302
へ導入する流れを促進することができる。また、回転堰
316を回転させることにより、塵芥314を塵芥貯留
水路302へ導入する流れをさらに促進することがで
き、塵芥314をより速く流すことができる。
【0081】(2)横スクリーンを斜状配置するととも
に迂回水路入口に段丘を設ける場合 図18は、この変形例による除塵設備の全体構造を表す
平面図である。この除塵設備では、第1の実施形態の横
スクリーン101と同様に、スクリーン301a,30
1b,301cを、迂回水路4の幅方向(図18中上下
方向)に対し斜交するように略一直線状に設けるととも
に、この配置に対応するように、スクリーン301a〜
301cの上流側に整流用の段丘318を設けたもので
ある。この段丘318は、塵芥貯留水路302側の部分
318aが、反塵芥貯留水路側の部分318bよりも一
段高くなっている。
【0082】本変形例によれば、塵芥314を塵芥貯留
水路302へよりスムーズに導入できる効果がある。
【0083】(3)斜状配置の横スクリーンの最上流側
のみを水路幅方向配置とする場合 図19は、この変形例による除塵設備の全体構造を表す
平面図である。この除塵設備は、上記変形例(2)のよ
うに横スクリーン301を、迂回水路4の幅方向に対し
斜交するように設けるときに、最も上流側のスクリーン
301cのみを、迂回水路4の幅方向とほぼ平行に設け
たものである。またそのスクリーン301cの設置位置
を主水路1と迂回水路4との分岐位置とし、これに伴っ
て横スクリーン301上流側の水位検出手段124をさ
らに上流側の主水路1中に移設したものである。
【0084】上記変形例(2)のように斜交するように
横スクリーン301を設ける場合には、図15や図17
のように各スクリーン301a,301b,301cを
水路幅方向に設ける場合に比べて、設備全体の水路方向
(各図中左右方向)必要長さが大きくなるため、用地の
取得が困難であったり土木施工費用がかかり過ぎたりす
る可能性がある。そこで、上記のようにスクリーン30
1cのみを迂回水路4の幅方向とほぼ平行に設けること
により、設備全体に必要な水路方向長さを抑制すること
ができる。なおこのとき、スクリーン301cを主水路
1と迂回水路4との分岐位置に設置することにより、ス
クリーン301cは主水路1の流れに当面することとな
り、スクリーン301cに沿った流れが自然に誘起され
る。したがって、除塵性能を低下させることなく省スペ
ース化を図ることができる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、除塵用スクリーン手段
に捕捉された塵芥を、除塵用スクリーン手段に沿って誘
起された流れの流体力によってはぎ取り、離脱させる。
これにより、ある塵芥の摩擦力が局所的に極めて大きく
なったとしても、流体がその塵芥を避けて通るだけであ
って他の部分におけるはぎ取り作用には大きな影響をも
たらさない。すなわち、このような場合にも、離脱でき
ない塵芥が局所的に残るもののスクリーン全体としては
概ね塵芥を除去することができる。したがって、機械的
な外力を用いる従来構造のようにスクリーン上に塵芥が
堆積するのを防止し、迂回水路の通水性が低下するのを
確実に防止できるので、排水システムの排水性能を確実
に良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による除塵設備の全体
構造を表す平面図である。
【図2】図1に示した除塵設備が適用される一般的なこ
の種の排水システムの配置平面図である。
【図3】図1中除塵用スクリーン手段近傍の構造を表す
拡大平面図である。
【図4】図3中A方向からの矢視図及びB−B断面によ
る横断面図である。
【図5】図1中の可動堰を背面からみた図及びC−C断
面による横断面図である。
【図6】変位検出手段の詳細構成の一例を示す図であ
る。
【図7】制御手段による突っ込み深さ一定制御について
説明するための図である。
【図8】水位差x及び突っ込み深さyの具体的な挙動の
一例を示した図である。
【図9】制御手段による制御手順を表すフローチャート
である。
【図10】変形例による除塵用スクリーン手段近傍の構
造を表す図及びE−E断面による横断面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態による除塵設備の全
体構造を表す平面図である。
【図12】図11中F−F断面による断面図である。
【図13】塵芥バケットの移送状態を表す図11中G方
向からの矢視図である。
【図14】バケット反転装置による反転の様子を示す図
である。
【図15】本発明の第3の実施形態による除塵設備の全
体構造を表す平面図である。
【図16】図15中H−H断面による横断面図である。
【図17】可動堰上流側に板状体及び回転堰を設ける変
形例による除塵設備の全体構造を表す平面図である。
【図18】横スクリーンを斜状配置するとともに迂回水
路入口に段丘を設ける変形例による除塵設備の全体構造
を表す平面図である。
【図19】斜状配置の横スクリーンの最上流側のみを水
路幅方向配置とする変形例による除塵設備の全体構造を
表す平面図である。
【符号の説明】
1 河川(主水路) 3 主水路ゲート 4 迂回水路 5 排水機場 6 迂回水路ゲート 100 除塵設備 101 横スクリーン(除塵用スクリーン手
段) 102 塵芥貯留水路 103a,b 可動堰(除塵用浮沈部材) 104a,b 駆動手段 105 制御手段 106 水流発生手段 108 流出防止用スクリーン手段 108a 鉛直スクリーン 108b 水平スクリーン 109 平行プレート 111 ウインチ(引き上げ手段) 200 除塵設備 201 スクリーン(流出防止用スクリーン手
段) 202 可動堰(流出防止用浮沈部材) 203 塵芥バケット(塵芥集積手段) 204 移送反転手段 300 除塵設備 301 横スクリーン(除塵用スクリーン手
段) 302 塵芥貯留水路 303a〜c 可動堰(除塵用浮沈部材) 304a〜c 駆動手段 305 制御手段 306 流出防止用スクリーン手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平9−91850 (32)優先日 平9(1997)4月10日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平9−251638 (32)優先日 平9(1997)9月17日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 吉川 慶彦 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所機電事業部内 (72)発明者 真鍋 明 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内 (72)発明者 松井 志郎 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内 (72)発明者 菊地 勝昭 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内 (72)発明者 松永 隆夫 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主水路の下流部に設けられた主水路ゲー
    ト、該主水路から分岐して設けられ排水ポンプを備えた
    迂回水路、及びこの迂回水路の下流部に設けられた迂回
    水路ゲートを備えた排水システムに設置され、前記迂回
    水路に設けられ下流側への塵芥の流入を防止する除塵用
    スクリーン手段と、前記迂回水路の前記除塵用スクリー
    ン手段の設置位置近傍から分岐して設けられた塵芥貯留
    用の塵芥貯留水路とを備えた排水システムの除塵設備に
    おいて、 前記除塵用スクリーン手段の下流側近傍に浮沈可能にそ
    れぞれ設けられ、沈んだ状態では前記除塵用スクリーン
    手段を通過する流れのうち少なくとも表層流れをせき止
    める複数の除塵用浮沈部材と、 これら複数の除塵用浮沈部材をそれぞれ浮沈方向に駆動
    する複数の駆動手段と、 これら複数の駆動手段の動作を制御する制御手段とを有
    し、かつ、 前記除塵用スクリーン手段のうち、前記迂回水路の一方
    側の岸から水路幅方向に相対的に遠くにある第1の部分
    は、前記一方側の岸から水路幅方向に相対的に近くにあ
    る第2の部分よりも、流れ方向位置が下流側となってい
    ることを特徴とする排水システムの除塵設備。
  2. 【請求項2】請求項1記載の排水システムの除塵設備に
    おいて、前記制御手段は、前記複数の除塵用浮沈部材を
    前記迂回水路の一方側端にあるものから順次沈下させる
    ように、対応する前記駆動手段を制御することを特徴と
    する排水システムの除塵設備。
  3. 【請求項3】請求項1記載の排水システムの除塵設備に
    おいて、前記除塵用スクリーン手段は、前記迂回水路の
    幅方向に対し斜交するように略一直線状に設けられてい
    ることを特徴とする排水システムの除塵設備。
  4. 【請求項4】請求項3記載の排水システムの除塵設備に
    おいて、前記除塵用スクリーン手段は、前記迂回水路の
    幅方向に対し30°以上60°以下の角度をなすように
    略一直線状に設けられていることを特徴とする排水シス
    テムの除塵設備。
  5. 【請求項5】請求項1記載の排水システムの除塵設備に
    おいて、前記除塵用スクリーン手段は、前記迂回水路の
    幅方向複数箇所に配置される複数のスクリーンに分割さ
    れた構造であり、かつこれらスクリーンのうち少なくと
    も1つは、前記迂回水路の幅方向と略平行に配置されて
    いることを特徴とする排水システムの除塵設備。
  6. 【請求項6】請求項1記載の排水システムの除塵設備に
    おいて、前記除塵用スクリーン手段の上流側近傍水域に
    おいて水流を発生させる水流発生手段を設けたことを特
    徴とする排水システムの除塵設備。
  7. 【請求項7】請求項1記載の排水システムの除塵設備に
    おいて、前記除塵用スクリーン手段は、前記迂回水路の
    幅方向複数箇所に配置される複数のスクリーンに分割さ
    れた構造であり、かつ、各スクリーンを水面上に引き上
    げる引き上げ手段を設けたことを特徴とする排水システ
    ムの除塵設備。
  8. 【請求項8】請求項1記載の排水システムの除塵設備に
    おいて、前記塵芥貯留水路に設けられ、下流側への塵芥
    の流出を防止する流出防止用スクリーン手段をさらに有
    し、かつ前記塵芥貯留水路の前記流出防止用スクリーン
    手段の下流側は、前記迂回水路のうち前記除塵用スクリ
    ーン手段よりも下流側部分に接続されていることを特徴
    とする排水システムの除塵設備。
  9. 【請求項9】請求項8記載の排水システムの除塵設備に
    おいて、前記流出防止用スクリーン手段は、略鉛直方向
    に設けられ流れを略水平方向に通過させる鉛直スクリー
    ンと、略水平方向に設けられ流れを略上下方向に通過さ
    せる水平スクリーンとを備えていることを特徴とする排
    水システムの除塵設備。
  10. 【請求項10】請求項9記載の排水システムの除塵設備
    において、前記水平スクリーンの捕捉有効面積をS、洪
    水1回当たりの推定最大塵芥体積をQg、塵芥の推定堆
    積深さをHgとしたとき、 S≧Qg/Hg となるように前記水平スクリーンを構成することを特徴
    とする排水システムの除塵設備。
  11. 【請求項11】請求項8記載の排水システムの除塵設備
    において、前記流出防止用スクリーン手段の下流側近傍
    に浮沈可能に設けられ、前記塵芥貯留水路から前記迂回
    水路へ向かう流れをせき止める流出防止用浮沈部材と、
    前記塵芥貯留水路のうち前記流出防止用スクリーン手段
    の上流側に静置されて前記塵芥貯留水路内に導入された
    塵芥を集積する塵芥集積手段と、この塵芥集積手段を前
    記塵芥貯留水路外へ移送し反転させる移送反転手段とを
    有することを特徴とする排水システムの除塵設備。
  12. 【請求項12】請求項1記載の排水システムの除塵設備
    において、前記除塵用スクリーン手段を、略水平方向の
    多数の平行プレートで構成したことを特徴とする排水シ
    ステムの除塵設備。
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