JP2007002632A - 除塵装置及び排水設備 - Google Patents

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典史 稲葉
Yoshihiro Uchida
義弘 内田
Yoshihiro Yamakawa
喜裕 山川
Ko Fujino
耕 藤野
Kiyoshi Kobayashi
清 小林
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Abstract

【課題】水路に流入する塵芥量が計画値以上に多い場合や機械式の除塵装置が故障した場合でも塵芥によるスクリーンの開口部が閉塞され、ポンプ設備への水の流入が阻害されたり、内水位の上昇により浸水被害が発生するということのない水路の除塵装置及び排水設備を提供すること。
【解決手段】水路100に設置した固定スクリーン201と該固定スクリーン201に連続して配置されたエプロン202を備えると共に、該スクリーン面と該エプロン面をレーキ204が移動し、該固定スクリーン201で捕集された塵芥類を除去する除塵機構を備えた除塵装置200において、固定スクリーン201部分又はエプロン202部分に該固定スクリーンの上端を越えた水が通る開口部210を設けるか又は開口部210を設け該開口部210に固定スクリーン201より粗い目の粗目スクリーンを設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は、自然排水路又は排水ポンプ設備の排水路に設置され、該水路を流れる水流中の塵芥等を捕集して取り除く除塵装置及び該除塵装置を備えた排水設備に関するものである。
図1及び図2は従来のこの種の除塵装置を備えた排水設備の構成例を示す図で、図1は排水ポンプ設備を、図2はポンプゲート設備を示す。また、図1(a)、図2(a)はそれぞれ設備の平面図、図1(b)、図2(b)それぞれ設備の側面図である。
排水ポンプ設備は、図1に示すように水路100の上流側に水路100を横切って除塵装置200がその両端を水路側壁111、112に隣接させて配設され、下流側に排水ポンプ301、該排水ポンプ301を駆動する電動機又は原動機302等を備えたポンプ排水装置300を配置している。ポンプゲート設備は、図2に示すように水路100の上流側に水路100を横切って除塵装置200がその両端を水路側壁111、122に隣接させて配設され、下流側に排水ポンプゲート401、ゲート402、該排ポンプゲート401及びゲート402を昇降させる昇降機403、該昇降機403を駆動する電動機又は原動機等の駆動装置404を具備するポンプ排水装置400を配置している。
図3は除塵装置200の構成例を示す図で、図3(a)は正面図、図3(b)は側面図である。除塵装置200は、スクリーン201、エプロン202、レーキチェーン203、レーキ204を備え、スクリーン201及びエプロン202は水路100内に水の流れ方向101に対して直角方向に、略同一平面となるように並べ、且つ上下方向に傾斜させて配置されている。開口部のないエプロン202は鋼板又は樹脂製で通常装置正面の上部約3分の1を占め、スクリーン201は装置正面の下部約3分の2を占めている。このスクリーン201の前面対向する一対のレーキチェーン203に両端部が取り付けられ所定の間隔で離間して配置されたレーキ204が通過するようになっている。該レーキ204の通過により、スクリーン201で捕集されたごみ等塵芥類102は、エプロン202上を通過し、本体後部方向に配設されたコンテナボックス(又は搬送ベルトコンベヤ)207に貯留される。また、レーキチェーン203は電動機や原動機の駆動装置206で駆動されるようになっている。
スクリーン201は、水路100の水と共に流れてくるごみ等の塵芥類102がポンプ排水装置300やポンプ排水装置400に流入することを防止するためと、万一、人間が水路100に落下した場合の安全のために設けられている。
上記のように除塵装置200のスクリーン201は、水路100の水と共に流れてくるごみ等の塵芥類102がポンプ排水装置300やポンプ排水装置400に流入することを防止するために設けているが、水路100に流入する塵芥量が計画値(設計値)以上に多い場合、或いは機械式の除塵装置200が故障した場合、塵芥によるスクリーン201の開口が閉塞し、ポンプ排水装置300やポンプ排水装置400への水の流入が阻害される。その結果、内水位WL(除塵装置200より上流側の水位)が上昇し、浸水被害が発生するという問題があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、水路に流入する塵芥量が計画値以上に多い場合や機械式の除塵装置が故障した場合でも塵芥によるスクリーンの開口部が閉塞され、下流側に設置されている排水ポンプ設備への水の流入が阻害されることによる、内水位の上昇により浸水被害が発生するということのない水路の除塵装置及び排水設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、水路に設置した固定スクリーンと該固定スクリーンに連続して配置されたエプロンを備えると共に、該スクリーン面と該エプロン面をレーキが移動し、該スクリーンで捕集された塵芥類を除去する除塵機構を備えた除塵装置において、前記固定スクリーン部分又は前記エプロン部分に設定水位以上の水が通る開口部を設けるか又は開口部を設け該開口部に前記固定スクリーンより粗い目の粗目スクリーンを設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の除塵装置において、前記除塵機構は、前記レーキの両端が対向して配置された一対のレーキチェーンにその両端が取り付けられ、該レーキチェーンを駆動機構により駆動することにより、前記レーキが前記固定スクリーン及び該エプロンの前面を摺動移動するように構成されており、該レーキの断面形状がL字状又は弧状であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、水路に設置した固定スクリーンと該固定スクリーンに連続して配置された該エプロンを備えると共に、該スクリーン面と該エプロン面をレーキが移動し、該スクリーンで捕集された塵芥類を除去する除塵機構を備えた除塵装置において、前記除塵機構は、前記レーキの両端が対向して配置された一対のレーキチェーンにその両端が取り付けられ、該レーキチェーンを駆動機構により駆動することにより、前記レーキが前記固定スクリーン及び前記エプロンの前面を摺動移動するように構成されており、前記レーキの移動方向前方に複数個のレーキチェーンスクリーン又はバーをそれぞれの両端部を前記一対のレーキチェーンに取り付けて所定の間隔で設けたことを特徴とする。なお、レーキチェーンスクリーンはスクリーンではなく、スリットを設けない板材としてもよい。また、レーキチェーンスクリーンとレーキチェーンスクリーンの間に垂直方向にスクリーン又は板材を取り付けることにより、開口を井形形状とし、越流する塵芥の大きさを制限することも可能である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の除塵装置において、前記レーキチェーンスクリーンの取り付け間隔は可変であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、水路に設置した固定スクリーンと該固定スクリーンに連続して配置されたエプロンを備えると共に、該スクリーン面と該エプロン面をレーキが移動し、該スクリーンで捕集された塵芥類を除去する除塵機構を備えた除塵装置において、前記開口部に可動スクリーン又は可動エプロンを設け、該可動スクリーンは常時は前記開口部を覆っており、前記固定スクリーンより上流側の水位が所定の水位以上となったら該開口部を開放するように構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の除塵装置において、前記開口部に設けた可動スクリーンは前記開口部を横切る回動軸を中心に回転する回転スクリーンであり、該回転スクリーンは前記回動軸を中心に前記固定スクリーン及び前記エプロンの前面に対して任意の角度回転をさせて前記開口部を開放するように構成したことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の除塵装置において、前記開口部に設けた前記可動スクリーンは、その一辺に設けた回動軸を中心に回動する開閉スクリーンであり、該回動軸を中心に該開口部から下流側に回動して該開口部を開放するように構成されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の除塵装置において、前記開口部に設けた可動スクリーンは、前記エプロン又は前記固定スクリーンの前面に沿って上下に摺動する摺動スクリーンであり、該摺動スクリーンを前記エプロンの前面に沿って上昇させるか又は前記固定スクリーンの前面に沿って下降させることにより、該開口部を開放するように構成されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項5に記載の除塵装置において、前記開口部に設けた可動スクリーン又は可動エプロンは、巻き上げできる巻上式スクリーン又はエプロン(板材)であり、該巻上式スクリーンを巻き上げることにより、該開口部を開放するように構成されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、水路を横切って水路幅方向に直列に固定式の除塵装置と可動式の除塵装置を配置し、該可動式の除塵装置は該固定式の除塵装置と直列に並んだ第1の位置から所定距離離れた下流側の第2の位置に移動できるようになっており、前記可動式の除塵装置を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させると、前記固定式の除塵装置の一端と前記可動式の除塵装置の一端の間に開口部が形成され該開口部を通って水が流れるように構成し、前記固定式及び可動式の除塵装置は少なくとも塵芥類を捕集するスクリーンを備えていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、水路の所定位置に水の流れ方向に所定の間隔を設けて一対の固定式の除塵装置を互いに一端を対向する水路側壁面に隣接させると共に、他端を該水路中央に解放して配置、両固定式の除塵装置の他端間に形成される開口部に可動式除塵装置を配置し、該可動式除塵装置は前記開口部を閉じる第1の位置から該開口部を開放する第2の位置に移動できる構成とし、前記固定式及び可動式除塵装置は少なくとも塵芥類を捕集するスクリーン機構を備えていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、水路所定位置に該水路を横切るように固定式の前面スクリーンを配置し、該前面スクリーンの下流側面に該下流側面に沿って移動可能な後面スクリーンを重ねて配置し、該後面スクリーンを移動することによりスクリーン目幅を変化できるように構成したことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の除塵装置において、前記前面スクリーンで捕集された塵芥類を除去する除塵機構を備えていることを特徴とする。
請求項14に記載の水路の上流側に除塵装置を配置し、下流側にポンプ排水装置を配置した構成の排水設備において、前記除塵装置に請求項1乃至13のいずれか1項に記載の除塵装置を使用することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、固定スクリーン部分又はエプロン部分に該スクリーンの上端を越えた水が通る開口部を設けるか又は開口部を設け該開口部に固定スクリーンより粗い目の粗目スクリーンを設けたので、内水位が危険水位以上となった場合、固定スクリーンの上端を越えた越流水は開口部を通って下流側に流れるから、下流側への流水を確保できる。従って、下流側にポンプ排水装置を配置した排水設備を構成した場合、ポンプ排水装置の排水能力を維持させることができ、浸水による水害の発生を防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、レーキの断面形状がL字状であるので、レーキは固定スクリーン及びエプロンの前面対して略直立部分と略平行部分とで構成されることになり、固定スクリーンで捕集された塵芥類はこの略平行部分で保持されるから、開口部から落下するのを防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、レーキの移動方向前方に複数個のレーキチェーンスクリーン又はバーをそれぞれの両端部を一対のレーキチェーンに取り付けて所定の間隔で設けたので、内水位が危険水位以上となった場合、固定スクリーンの上端を越えた水はレーキチェーンスクリーン及び開口部を通って下流側に流れるから、下流側の流水を確保できる。また、小型の塵芥類はレーキチェーンスクリーンとレーキチェーンスクリーンの間の間隙を通って越流と共に下流側に流れ、大型の塵芥類はレーキにより掬い上げられ、上方にて捕集される。従って、下流側にポンプ排水装置を配置して排水設備を構成した場合、ポンプの閉塞の主要因となる大型塵芥を下流に流さないことにより、ポンプ故障を予防することが可能となり、排水機能を維持し、上流側の浸水を防ぐことが可能である。
請求項4に記載の発明によれば、レーキチェーンスクリーンの取り付け間隔は可変であるので、レーキチェーンスクリーンとレーキチェーンスクリーンの間の間隙を通って越流と共に流れる塵芥類の調整が可能であり、下流側にポンプ排水装置を配置して排水設備を構成した場合、ポンプ排水装置の事故・故障の発生を効果的に予防することができる。
請求項5に記載の発明によれば、可動スクリーンは常時は開口部を覆っており、固定スクリーンより上流側の水位が所定の水位以上となったら該開口部を開放するように構成されているので、固定スクリーンより上流側の水位、即ち内水位が危険水位以上となった場合、固定スクリーンの上端を越え開口部を通って流れる越流水を発生させることにより、下流側の流水を確保できる。
請求項6に記載の発明によれば、内水位が危険水位以上となった場合、可動スクリーンである回転スクリーンを回動軸を中心に固定スクリーン及びエプロンの前面に対して任意の角度回転をさせ、開口部の有効面積を大きくし、越流量を増やすことができるから、下流側の流水を確保できる。また、回転スクリーン自身が目詰まりを起こした場合でも、回転スクリーンを、例えば固定スクリーン及びエプロンの前面に対して所定の角度回転させることにより、固定スクリーンの上端を越えた越流が妨げられることなく流れる。
請求項7に記載の発明によれば、内水位が危険水位以上となった場合、可動スクリーンである開閉スクリーンが回動軸を中心に下流側に回動して開口部を開放するから、開口部の有効面積が大きくなり越流量を増やことができ、下流側の流水を確保できる。
請求項8に記載の発明によれば、内水位が危険水位以上となった場合、可動スクリーンである摺動スクリーンをエプロンの前面に沿って上昇させるか又は固定スクリーンの前面に沿って下降させて開口部を開放するから、開口部の有効面積が大きくなり越流量を増やすことができ、下流側の流水を確保できる。
請求項9に記載の発明によれば、内水位が危険水位以上となった場合、可動スクリーンである巻上式スクリーンを巻き上げることにより、開口部の有効面積が大きくなり越流量を増やすことができ、下流側の流水を確保できる。また、巻上げスクリーンはスリットを持たない板材とし、巻上げエプロンとしてもかまわない。
請求項10に記載の発明によれば、内水位が危険水位以上となった場合、可動式の除塵装置を第1の位置から第2の位置に移動させると、固定式の除塵装置の一端と可動式の除塵装置の一端の間に開口部が形成され該開口部を通って下流側に水が流れるから、下流側の流水を確保でき、上流側の水害を防止できる。
請求項11に記載の発明によれば、内水位が危険水位以上となった場合、両固定式の除塵装置の他端間に形成される開口部の可動式除塵装置を第1の位置から第2の位置に移動させることにより、開口部が開放され、該開口部を通って下流側に水が流れるから、下流側の流水を確保でき、上流側の浸水による水害を防止できる。
請求項12、13に記載の発明によれば、内水位が危険水位以上となった場合、前面スクリーンに対して後面スクリーンを移動させ、スクリーン目幅を大きくすることにより、スクリーンを通って流れる下流側に流れる水量が増え、下流側の流水を確保でき、上流側の水害を防止できる。
請求項14に記載の発明によれば、除塵装置に請求項1乃至13のいずれか1項に記載の除塵装置を使用するから、内水位が危険水位以上となった場合、ポンプ排水装置へ流入する下流側の流水を確保でき、排水設備は有効に動作し浸水による水害を防止できる。
以下本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図4は本発明に係る水路の除塵装置の構成例を示す図で、図4(a)は一部側面図、図4(b)は開口部の正面図、図4(c)はレーキの断面図である。なお、図4において、図1乃至図3と同一符号を付した部分は同一又は相当部分を示す。以下、他の図面においても同様とする。図4(a)、(b)に示すように除塵装置200の内水位WLが浸水が発生する危険水位HWL以上又は浸水が発生する可能性がある警戒水位以上となる領域のエプロン202部分に開口部210を設けている。このように開口部210を設けることにより、内水位WLが浸水の発生する危険水位HWLとなると、水は固定スクリーン201の上部を越え開口部210を通って越流211として除塵装置200の下流側に設けたポンプ排水装置300又はポンプ排水装置400(図1、図2参照)へ流入するから、固定スクリーン201に捕集された塵芥により水の流れが阻害されるということは回避でき、上流側の水位上昇による浸水も回避できる。また、地理条件や水位条件によって開口部210を固定されたスクリーン201の部分に設けてもよい。また、開口部210に固定スクリーン201より目の粗い粗目スクリーンを設け、該粗目スクリーンで開口部210を覆ってもよい。
内水位WLが浸水が発生する危険位HWLを越えて上昇するという非常時の対応のため、水流と共に小型の塵芥類102は越流させることとするが、大型の塵芥類102は確実に捕集し、下流側に配設されたポンプ排水装置300又はポンプ排水装置400の保護を行うものとする。構造上、水が固定スクリーン201の上部を越流している時にも除塵装置200を運転することが可能である。即ち、駆動装置206によりレーキチェーン203を駆動し、レーキ(塵芥類掻揚装置)204を移動させることにより固定スクリーン201で捕集した塵芥類102は上方へ持ち上げられるが、固定スクリーン201又はエプロン202の部分に設けた開口部210から塵芥類102が落下する可能性がある。それを防止するため、レーキ204の断面形状を図4(c)に示すようにL字型にする。これにより、レーキ204は固定スクリーン201及びエプロン202の前面に対して略直立する直立部204aと略平行する平行部204bを有することになり、水路100から掻き揚げられた塵芥102類が平行部204bで保持され開口部210から落下するのを防止することができる。なお、レーキ204は弧状であってもよい。
上記のように浸水の危険が発生する危険水位HWLより上部領域のスクリーン201又はエプロン202に開口部210を設けることにより、危険水位HWLとなった場合、水は固定スクリーン201を越えて開口部210を通って流れるから下流側に配設されたポンプ排水装置300又はポンプ排水装置400(図1、図2差参照)への水流を確保できる。また、レーキ204の取り付けをボルト・ナットで行うことにより、除塵装置200の本体据付後にレーキ204を交換することが可能である。なお、レーキチェーン203及びレーキ204からなる除塵機構を手動で駆動するように構成することも可能である。
図5は本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図5(a)は一部側面図、図5(b)はレーキチェーンスクリーン部分の正面図である。本除塵装置200は図4に示す構成の除塵装置200において、レーキ204の移動方向前面のレーキチェーン203とレーキチェーン203の間に複数個(図では3個)のレーキチェーンスクリーン205を所定の間隔(ピッチP1)で取り付けている。このように複数のレーキチェーンスクリーン205を所定の間隔で設けることにより、越流時、即ち内水位WLが危険水位HWLを越え水が固定スクリーン201の上端を越えて流れた時、大型の塵芥類のみを捕捉することが可能となり、下流側に配設しているポンプ排水装置300又はポンプ排水装置400(図1、図2参照)の故障・事故を予防することができる。なお、レーキチェーンスクリーン205はスクリーンではなく、スリットを設けない板材としてもよい。また、図5(c)に示すようにレーキチェーンスクリーン205とレーキチェーンスクリーン205との間に該レーキチェーンスクリーン205、205に直交させてスクリーン又は板材205´、205´を所定の間隔で設けて開口を井形状に形成し、越流する塵芥の大きさを制限することも可能である。
また、上記のようにレーキ204の移動方向前方、即ちレーキ204とレーキ204の間のレーキチェーン203とレーキチェーン203の間にレーキチェーンスクリーン205を所定の間隔(ピッチP1)で取り付けることにより、内水位WLが危険水位HWLを越え、水が固定スクリーン201の上端部を越え、開口部210を通って越流水211となって流れるから、下流側に配設されたポンプ排水装置300又はポンプ排水装置400への流水を確保できる。内水位WLが危険水位HWLを越えた際に除塵装置200を運転した場合、レーキチェーンスクリーン205の取り付けピッチP1以下の小型の塵芥類はスクリーン201の上方に設けた開口部210でレーキチェーンスクリーン205とレーキチェーンスクリーン205の間から越流211と共に流れるが、大型の塵芥類はレーキ204に掬い上げられ、上方にて捕集される(図3参照)。また、レーキチェーンスクリーン205はその両端部をボルト・ナットでレーキチェーン203とレーキチェーン203に固定されるため、設置間隔、設置位置は後に説明するように任意に設定可能である。
また、レーキチェーンスクリーン205及びレーキ204をボルト・ナットでレーキチェーン203とレーキチェーン203に固定できるようにするため、除塵装置本体据付後にレーキチェーンスクリーン205及びレーキ204は交換することが可能となる。また、レーキチェーンスクリーン205の材質には、金属を用いるが、金属以外に、非金属、プラスチック等を採用することも可能である。
図6は本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図6(a)は一部側面図、図6(b)はレーキチェーンスクリーン部分の正面図である。本除塵装置200は、図5に示す構成の除塵装置200において、レーキチェーンスクリーン205の取り付け間隔を変更してピッチP2にした場合の構成を示す。このような構成とすることにより、内水位WLが危険水位HWL以上となった場合、水はスクリーン201の上端を越えて越流水211となって開口部210を通って流れるから、下流側に配設されたポンプ排水装置300又はポンプ排水装置400(図1、図2参照)への流水を確保できる。
また、危険水位HWLの際、除塵装置200を運転した場合、即ち、駆動装置206でレーキチェーン203を駆動した場合、レーキチェーンスクリーン205の取り付けピッチP2以下の小型の塵芥類はレーキチェーンスクリーン205とレーキチェーンスクリーン205の間を通って越流211に伴って流れるが、大型のごみ類はレーキ204により掬い上げられ、上方にて捕集される(図3参照)。このように大型の塵芥類を捕集することにより、下流側のポンプ排水装置300又はポンプ排水装置400の故障を予防することができる。また、レーキチェーンスクリーン205はボルト・ナットで固定されるため、除塵装置200の本体据付後に交換が可能である。また、上段のレーキチェーンスクリーン205が開口部210下端の位置にある場合、開口部210の開放面積が最大となるため越流211の流れを妨げることが少ない。
上記図4乃至図6に示す構成の除塵装置200は、エプロン202の部分又はスクリーン201の部分に開口部210を設け、該開口部210の面積を固定としているが、通常時は該開口部210にスクリーンを設置し、水位検出器等で内水位WLを検知・検出し、該内水位WLが危険水位HWLを越えた場合或いは任意に設定された水位(例えば、危険水位HWLを越えそうな範囲の任意水位)となった場合、自動的に開口部210に設けたスクリーンを移動させ、開口部210の有効開口面積を広げるようにすることもできる。
図7は本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図7(a)は一部側面図、図7(b)はスクリーン部分の正面図である。本除塵装置200は上記のように開口部210の有効開口面積を変化させるようにした除塵装置の構成例を示す。図示するように、開口部210に回転スクリーン208を設けている。該回転スクリーン208は回動軸209を中心に任意の回転角度に回転できる構造である(図では90度回転)。水位検出器等で内水位WLが危険水位HWLを越えた場合、或いは任意に設定された水位を越えた場合、自動的に開口部210に設けた回転スクリーン208を回動させ開口部210の有効開口面積を広げるように構成されている。ただし、回転スクリーン208を回転させた場合は、除塵装置200の運転、即ちレーキチェーン203によるレーキ204の稼動はできない。
上記のように開口部210に回転スクリーン208を設け、内水位WLが危険水位HWLを越えた場合或いは任意に設定された水位を越えた場合、自動的に回転スクリーン208を回動させ開口部210の有効開口面積を広げる構成とすることにより、内水位WLが危険水位HWL又は任意に設定された水位以上となると開口部210の有効開口面積が広がり、スクリーン201の上方を越え、開口部210を通って流れる越流211の流量が多くなり、下流側に配設されたポンプ排水装置300又はポンプ排水装置400(図1、図2参照)への水流を確保できる。また、回転スクリーン208自体が目詰まりを起こした場合でも回転スクリーン208を回転させることにより、固定スクリーン201の上端を越えた水を越流水211として流すことができ、ポンプ排水装置300又はポンプ排水装置400への流水を確保できる。なお、ここで開口部210の高さ及び幅寸法は、例えば高さ500〜600mm×幅2000mmで、一箇所だけでなく、数箇所又は前スクリーンに対しての構造としてもよい。また、上記例ではレーキチェーン203を自動駆動させる自動除塵機構を採用しているが、レーキチェーン203を手動で駆動する手動駆動方式としてもよい。
図8は本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図8(a)は開閉スクリーンが閉じた場合の一部側面図、図8(b)は開閉スクリーンが開いた場合の一部側面図、図8(c)は開閉スクリーンの側面図である。本除塵装置200は図示するように開口部210に開閉スクリーン212を設けている、該開閉スクリーン212は図8(b)に示すように、開閉スクリーン212の上端辺に設けた回動軸213を中心に下流側に略90度回転可能な構造である。開閉スクリーン212の下流側には該開閉スクリーン212の面に接し、且つモータ等の駆動機構214により、上下方向にスライドする押さえ板214を設けている。内水位WLが低い場合は、押さえ板215を開閉スクリーン212の下端部まで降下させ該開閉スクリーン212をその前面がスクリーン201の前面と同一面になるように押さえ、水位検出器等で内水位WLを検出し、該内水位WLが危険水位HWLを越えた場合或いは任意に設定した水位を越えた場合、自動的に押さえ板214を上昇させて開閉スクリーン212を自由解放する。また、押さえ板214の上下動は手動で駆動する手動駆動方式でもよいし、押さえ板214の駆動機構を手動で操作する手動操作方式でもよい。なお、開閉スクリーン212はスクリーン構造でなく板状のエプロン構造としてもよい。
上記のように開口部210に開閉スクリーン212を設け、内水位WLが危険水位HWLを越えた場合或いは任意に設定した水位を越えた場合、自動的に開閉スクリーン212を自由解放させることにより、内水位WLが危険水位HWL又は任意に設定された水位以上となると開閉スクリーン212が開き開口部210を通ってスクリーン201の上方を越える越流水を発生させることにより、下流側に配設されたポンプ排水設備300又は400(図1、図2参照)への流水を確保できる。なお、図示は省略するが、回動軸213を開閉スクリーン212の下端に設け、開閉スクリーン212はその自重により開放するようにしてもよい。また、回動軸213を直接、例えばブレーキ付き電動機等の駆動装置で駆動するように構成し、図8(b)に示すように下流側に略90度回動させて開放するようにしてもよい。なお、ここで開口部210の高さ及び幅寸法は任意に設定可能であるが、例えば高さ500〜600mm×幅2000mmとする。また、開閉スクリーン212は図8(d)、(e)に示すように水より比重の軽い物質で構成し、内水位WLが危険水位HWLを越えたら浮力により(d)から(e)のように押し上げられ、回動軸213を中心に下流側に回動するようにしてもよい。また、図8(f)に示すように開閉スクリーン212にフロート219を付属させた構造とてもよい。
図9は本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図9(a)は摺動スクリーンが閉じた場合の一部側面図、図9(b)は摺動スクリーンが開いた場合の一部側面図、図9(c)は摺動スクリーンの正面図である。本除塵装置200は図示するように開口部210に摺動スクリーン216を設けている。該摺動スクリーン216はエプロン202に沿って昇降するようになっており、内水位WLが低い場合は図9(a)に示すように摺動スクリーン216は開口部210に位置している。水位検出器等で内水位WLを検出し、該内水位WLが危険水位HWLを越えた場合或いは任意に設定された水位を越えた場合、自動的に摺動スクリーン216を上昇させ、図9(b)に示すように、開口部210を開放する。なお、図示は省略するが、摺動スクリーン216は開口部210の位置から固定されたスクリーン201に沿って下降させ開口部210を開放するようにしてもよい。また、摺動スクリーン216の上下動は、電動機等の駆動装置を設け、水位検出器等で内水位WLを検出し、該内水位WLが所定の設定値を越えた場合、自動的に駆動装置を動作させて自動的に行うようにしてもよいが、摺動スクリーン216を手動で上下動させる手動駆動動方式でもよく、また駆動機構を手動で操作して動作させる手動操作方式でもよい。
上記のように摺動スクリーン216を設け、内水位WLが危険水位HWLを越えた場合或いは任意に設定された水位を越えた場合、摺動スクリーン216を自動的或いは手動で上昇或いは下降させ開口部210を開放することにより、内水位WLが危険水位HWL以上となるとスクリーン201の上方を越えて開口部210を通って流れる越流211の流量が多くなり、下流側に配設されたポンプ排水装置300又はポンプ排水装置400(図1、図2参照)への流水を確保できる。なお、ここで開口部210の高さ及び幅寸法は任意に設定可能であるが、例えば高さ500〜600mm×幅2000mmとする。
図10は本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図10(a)は巻き上げスクリーンが閉じた場合の一部側面図、図10(b)は巻き上げスクリーンが開いた場合の一部側面図、図10(c)は巻き上げスクリーンの側面図である。本除塵装置200は図示するように開口部210に巻き上げスクリーン217aを設けている、該巻上げスクリーン217は長尺スクリーン部(上下幅寸法が大きいスクリーン部)217aと短尺スクリーン部(上下幅寸法が小さいスクリーン部)217bからなり、短尺スクリーン部217bは折りたたみ可能で、巻き上げ巻き取り及び巻き下げができる構造となっている。内水位WLが低い場合は図10(a)に示すように巻き上げスクリーン217の長尺スクリーン部217aは開口部210に位置し、長尺スクリーン部217で開口部210を覆っている。水位検出器等で内水位WLを検出し、該内水位WLが危険水位HWLを越えた場合或いは任意に設定された水位を越えた場合、自動的に短尺スクリーン部217bを巻き上げ又は巻き取り、長尺スクリーン部217aを開口部210の位置から上昇させ、開口部210を開放する。巻き上げスクリーン217の巻き上げ巻き取りは、手動で駆動する手動駆動方式でもよいし、駆動機構を手動で操作する手動操作方式でもよい。又、巻上げスクリーン217はスクリーン機構ではなく、スリットを設けないエプロン構造としてもよい。
上記のように巻き上げスクリーン217を設け、内水位WLが危険水位HWLを越えた場合或いは任意に設定された水位を越えた場合、巻き上げスクリーン217を自動的或いは手動駆動又は手動操作で上昇させ開口部210を開放することにより、内水位WLが危険水位HWL以上となると固定スクリーン201の上方を越えて開口部210を通って流れる越流211の流量が多くなり、下流側に配設されたポンプ排水装置300又はポンプ排水装置400(図1、図2参照)への流水を確保できる。また、大型の塵芥類を遮ることにより、ポンプ排水装置300又はポンプ排水装置400の事故・故障を予防できる。なお、上記例では、巻上げスクリーン217は長尺スクリーン部217aと短尺スクリーン部217bで構成したが、全体を短尺スクリーン部217bで構成してもよい。また、図10(c)に示すように、巻上げスクリーン217の最下部にレーキ204を設置した構造とし、巻上げスクリーン巻上げ時に巻上げスクリーン217に堆積した塵芥類102を引き上げるように構成することも可能である。
図11は本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す平面図である。水路100の上流側に設置される本除塵装置200は、図3(b)に示す構成と略同じ構成の固定式自動除塵装置200−1と可動式自動除塵装置200−2が水路100を横切って水路幅方向に直列に配置されている。また、可動式自動除塵装置200−2は固定式自動除塵装置200−1と直列に並んだA位置から、所定距離下流側に離れた位置Bに移動できるようになっている。該可動式自動除塵装置200−2をA位置からB位置に移動させることにより、固定式自動除塵装置200−1の一端と可動式自動除塵装置200−2の一端の間に開口部218が形成できるようになっている。
上記のように除塵装置200を固定式自動除塵装置200−1と可動式自動除塵装置200−2が水路100を横切って直列に配置し、可動式自動除塵装置200−2を位置Aから位置Bに移動させることができる構成としたことにより、内水位WLが危険水位HWL或いは任意に設定した水位に達した場合、可動式自動除塵装置200−2を位置Aから位置Bに移動させることにより、固定式自動除塵装置200−1の一端と可動式自動除塵装置200−2の一端の間に開口部218が形成されるから、この開口部218を通って水は下流側に流れ下流側に配設されたポンプ排水装置300又はポンプ排水装置400(図1、図2参照)への流水を確保できる。なお、上記例では固定式自動除塵装置200−1と可動式自動除塵装置200−2は自動除塵装置であり、固定式自動除塵装置200−1は定位置に設置固定され、可動式自動除塵装置200−2は設置位置により任意の場所へ移動することが可能な構造とする。なお、固定式自動除塵装置200−1と可動式自動除塵装置200−2は除塵機構を有しないスクリーン(手掻式スクリーン)としてもよいく、自動除塵機とスクリーンの組合せでもよい。
また、可動方式自動除塵装置200−2の位置Aから位置Bへの移動方法は、内水位を水位検出器等で検出し、自動的に移動させる自動移動方式、手動で移動させる手動移動方式のいずれでもよい。
図12は本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図12(a)は可動式除塵装置が開口部を閉じた場合の平面図、図12(b)は可動式除塵装置が開口部を開放した場合の平面図である。本除塵装置200は図示するように、水路100の所定位置に水路100を横切るように水の流れ方向101に所定の間隔を設けて一対の固定式自動除塵装置200−1と固定式自動除塵装置200−1を配置している。また、一方の固定式自動除塵装置200−1は一方の端部を一方の水路側壁111に隣接させ、他方の固定式自動除塵装置200−1は一方の端部を他方の水路側壁112に隣接させて配置している。また、一方の固定式自動除塵装置200−1の他端と他方の固定式自動除塵装置200−1の他端との間に形成された開口部218を閉じるように可動式除塵装置200−3が配置されている。該可動式除塵装置200−3は開口部218を閉じる位置Aから開口部218を開放する位置Bに移動できるようになっている。
上記のように除塵装置200を一対の固定式自動除塵装置200−1、200−1を互いにその一端を対向する水路側壁111、112に隣接させ、他端を水路100中央に解放させ、且つ水の流れ方向101に沿って所定の間隔を設けて配置し、可動式除塵装置200−3を開口部218を閉じる位置Aから開口部218を開く位置Bに移動させることができるように構成したことにより、内水位WLが危険水位HWL或いは任意に設定した水位に達した場合、可動式除塵装置200−3を位置Aから位置Bに移動させることで、この開口部218を通って水は下流側に配設されたポンプ排水装置300又はポンプ排水装置400(図1、図2参照)への流水を確保できる共に、上流の水害を防ぐことができる。なお、上記例では一対の固定式自動除塵装置200−1は共に自動で除塵機構を駆動する自動駆動方式としているが、いずれか一方又は双方を手動で駆動する手動駆動方式にしてもよい。また、可動式除塵装置200−3の位置Aから位置Bへの移動方法は、内水位を水位検出器等で検出し、自動的に移動させる自動移動方式、手動で移動させる手動移動方式のいずれでもよい。なお、可動式除塵装置200−3は、通常のスクリーン(立バー)でもよく、流水部を有さない堰としてもかまわない。また、図の例では下流側へ移動としているが、移動位置は上流側または上方への持ち上げでもかまわない。
図13は本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図13(a)は平面図、図13(b)、(c)は前面スクリーンと後面スクリーンの平面図である。本除塵装置200は図示するように、水路100の所定位置に水路100を横切るように前面スクリーン200−4と後面スクリーン200−5を配置している。前面スクリーン200−4は固定された固定式で後面スクリーン200−5は前面スクリーン200−4に沿って移動可能な可動式となっている。後面スクリーン200−5を例えば図13(b)の位置から図13(c)の位置に移動させることにより、スクリーンの目幅をM1→M2(M1<M2)と大きくでき、反対に図13(c)の位置から図13(b)の位置に移動させることにより、スクリーンの目幅をM2→M1と小さくできる。
上記のように除塵装置200を固定式の前面スクリーン200−4と可動式の後面スクリーン200−5を重ねて、水路100を横切るように配置して構成することにより、内水位WLが危険水位HWL或いは任意に設定した水位に達した場合、可動式の後面スクリーン200−5を目幅が大きくなるように図13(b)の位置から図13(c)の位置に移動させることにより、下流側に流れる水が多くなり下流側に配設されたポンプ排水装置300又ポンプ排水装置は400(図1、図2参照)への流水を確保できると共に、上流の水害を防ぐことができる。なお、前面スクリーン200−4と後面スクリーン200−5とからなる本除塵装置200を自動除塵機とすることも手動除塵機(手掻式スクリーン)とすることもできる。また、目幅を変更するための後面スクリーン200−5の移動は、内水位を水位検出器等で検出し、自動的に移動させる自動移動方式、手動で移動させる手動移動方式、移動駆動装置を手動で操作する手動操作方式のいずれでもよい。
また、タイマー等により、定期的に後面スクリーン200−5を移動させ、スクリーンの目詰まりを解消するようにしてもよい。また、後面スクリーン200−5を駆動させる装置には、過負荷時に安全停止する保護装置を設ける。スクリーンの駆動には、例えば、ねじ(内ねじ/外ねじ)式、レール式、ワイヤーロープ式、シリンダ(空圧、油圧)式が使用できる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、自然排水路においても本発明に係る除塵装置は有効である。
従来の除塵装置を備えた排水設備の構成例を示す図で、図1(a)は平面図、図1(b)は側面図である。 従来の除塵装置を備えた排水設備の構成例を示す図で、図2(a)は平面図、図2(b)は側面図である。 従来の除塵装置200の構成例を示す図で、図3(a)は正面図、図3(b)は側面図である。 本発明に係る水路の除塵装置の構成例を示す図で、図4(a)は一部側面図、図4(b)は開口部の正面図、図1(c)はレーキの断面図である。 本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図5(a)は一部側面図、図5(b)はレーキチェーンスクリーン部分の正面図である。 本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図6(a)は一部側面図、図6(b)はレーキチェーンスクリーン部分の正面図である。 本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図7(a)は一部側面図、図7(b)はスクリーン部分の正面図である。 本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図8(a)は開閉スクリーンが閉じた場合の一部側面図、図8(b)は開閉スクリーンが開いた場合の一部側面図、図8(c)は開閉スクリーンの側面図である。 本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図9(a)は摺動スクリーンが閉じた場合の一部側面図、図9(b)は摺動スクリーンが開いた場合の一部側面図、図9(c)は摺動スクリーンの正面図である。 本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図10(a)は巻き上げスクリーンが閉じた場合の一部側面図、図10(b)は巻き上げスクリーンが開いた場合の一部側面図、図10(c)は巻き上げスクリーンの側面図である。 本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す平面図である。 本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図12(a)は可動式の可動式除塵装置が開口部を閉じた場合の平面図、図12(b)は可動式除塵装置が開口部を開放した場合の平面図である。 本発明に係る水路の除塵装置の他の構成例を示す図で、図13(a)は平面図、図13(b)、(c)は前面スクリーンと後面スクリーンの平面図である。
符号の説明
100 水路
101 水の流れ方向
102 塵芥類
111,112 水路側壁
200 除塵装置
200−1 固定式自動除塵装置
200−2 可動式自動除塵装置
200−3 可動式除塵装置
200−4 前面スクリーン
200−5 後面スクリーン
201 固定スクリーン
202 エプロン
203 レーキチェーン
204 レーキ(塵芥類掻揚装置)
205 レーキチェーンスクリーン
206 駆動装置
207 コンテナボックス(または搬送ベルトコンベヤ)
208 回転スクリーン
209 回転軸
210 開口部
211 越流水
212 開閉スクリーン
213 回転軸
214 押さえ板
216 摺動スクリーン
217 巻き上げスクリーン
217a 長尺スクリーン部
217b 短尺スクリーン部
218 開口部
219 フロート
300 ポンプ排水装置
301 排水ポンプ
302 電動機または原動機
400 ポンプ排水装置
401 排水ポンプゲート
402 ゲート
403 昇降機
404 駆動装置

Claims (14)

  1. 水路に設置した固定スクリーンと該固定スクリーンに連続して配置されたエプロンを備えると共に、該スクリーン面と該エプロン面をレーキが移動し、該スクリーンで捕集された塵芥類を除去する除塵機構を備えた除塵装置において、
    前記固定スクリーン部分又は前記エプロン部分に設定水位以上の水が通る開口部を設けるか又は開口部を設け該開口部に前記固定スクリーンより粗い目の粗目スクリーンを設けたことを特徴とする除塵装置。
  2. 請求項1に記載の除塵装置において、
    前記除塵機構は、前記レーキの両端が対向して配置された一対のレーキチェーンにその両端が取り付けられ、該レーキチェーンを駆動機構により駆動することにより、前記レーキが前記固定スクリーン及び該エプロンの前面を摺動移動するように構成されており、該レーキの断面形状がL字状又は弧状であることを特徴とする除塵装置。
  3. 水路に設置した固定スクリーンと該固定スクリーンに連続して配置された該エプロンを備えると共に、該スクリーン面と該エプロン面をレーキが移動し、該スクリーンで捕集された塵芥類を除去する除塵機構を備えた除塵装置において、
    前記除塵機構は、前記レーキの両端が対向して配置された一対のレーキチェーンにその両端が取り付けられ、該レーキチェーンを駆動機構により駆動することにより、前記レーキが前記固定スクリーン及び前記エプロンの前面を摺動移動するように構成されており、
    前記レーキの移動方向前方に複数個のレーキチェーンスクリーン又はバーをそれぞれの両端部を前記一対のレーキチェーンに取り付けて所定の間隔で設けたことを特徴とする除塵装置。
  4. 請求項3に記載の除塵装置において、
    前記レーキチェーンスクリーンの取り付け間隔は可変であることを特徴とする除塵装置。
  5. 水路に設置した固定スクリーンと該固定スクリーンに連続して配置されたエプロンを備えると共に、該スクリーン面と該エプロン面をレーキが移動し、該スクリーンで捕集された塵芥類を除去する除塵機構を備えた除塵装置において、
    前記開口部に可動スクリーン又は可動エプロンを設け、該可動スクリーンは常時は前記開口部を覆っており、前記固定スクリーンより上流側の水位が所定の水位以上となったら該開口部を開放するように構成されていることを特徴とする除塵装置。
  6. 請求項5に記載の除塵装置において、
    前記開口部に設けた可動スクリーンは前記開口部を横切る回動軸を中心に回転する回転スクリーンであり、該回転スクリーンは前記回動軸を中心に前記固定スクリーン及び前記エプロンの前面に対して任意の角度回転をさせて前記開口部を開放するように構成したことを特徴とする除塵装置。
  7. 請求項5に記載の除塵装置において、
    前記開口部に設けた前記可動スクリーンは、その一辺に設けた回動軸を中心に回動する開閉スクリーンであり、該回動軸を中心に該開口部から下流側に回動して該開口部を開放するように構成されていることを特徴とする除塵装置。
  8. 請求項5に記載の除塵装置において、
    前記開口部に設けた可動スクリーンは、前記エプロン又は前記固定スクリーンの前面に沿って上下に摺動する摺動スクリーンであり、該摺動スクリーンを前記エプロンの前面に沿って上昇させるか又は前記固定スクリーンの前面に沿って下降させることにより、該開口部を開放するように構成されていることを特徴とする除塵装置。
  9. 請求項5に記載の除塵装置において、
    前記開口部に設けた可動スクリーン又は可動エプロンは、巻き上げできる巻上式スクリーン又は可動エプロンであり、該巻上式スクリーンを巻き上げることにより、該開口部を開放するように構成されていることを特徴とする除塵装置。
  10. 水路を横切って水路幅方向に直列に固定式の除塵装置と可動式の除塵装置を配置し、該可動式の除塵装置は該固定式の除塵装置と直列に並んだ第1の位置から所定距離離れた下流側の第2の位置に移動できるようになっており、前記可動式の除塵装置を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させると、前記固定式の除塵装置の一端と前記可動式の除塵装置の一端の間に開口部が形成され該開口部を通って水が流れるように構成し、前記固定式及び可動式の除塵装置は少なくとも塵芥類を捕集するスクリーンを備えていることを特徴とする除塵装置。
  11. 水路の所定位置に水の流れ方向に所定の間隔を設けて一対の固定式の除塵装置を互いに一端を対向する水路側壁面に隣接させると共に、他端を該水路中央に解放して配置、両固定式の除塵装置の他端間に形成される開口部に可動式除塵装置を配置し、該可動式除塵装置は前記開口部を閉じる第1の位置から該開口部を開放する第2の位置に移動できる構成とし、前記固定式及び可動式除塵装置は少なくとも塵芥類を捕集するスクリーン機構を備えていることを特徴とする除塵装置。
  12. 水路所定位置に該水路を横切るように固定式の前面スクリーンを配置し、該前面スクリーンの下流側面に該下流側面に沿って移動可能な後面スクリーンを重ねて配置し、該後面スクリーンを移動することによりスクリーン目幅を変化できるように構成したことを特徴とする除塵装置。
  13. 請求項12に記載の除塵装置において、
    前記前面スクリーンで捕集された塵芥類を除去する除塵機構を備えていることを特徴とする除塵装置。
  14. 水路の上流側に除塵装置を配置し、下流側にポンプ排水装置を配置した構成の排水設備において、
    前記除塵装置に請求項1乃至13のいずれか1項に記載の除塵装置を使用することを特徴とする排水設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101232888B1 (ko) * 2010-11-15 2013-02-13 주식회사 엠에스테크 긴급 상황용 강제배수 기능을 갖는 제진기
JP2013155518A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Hitachi Plant Technologies Ltd 粗目細目兼用バースクリーン式除塵機
KR101603190B1 (ko) * 2015-11-12 2016-03-14 주식회사 신정기공 협잡물 끼임 대응기능을 갖춘 제진기

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