JPH11152277A - トリアジン誘導体、その製造法及び用途 - Google Patents

トリアジン誘導体、その製造法及び用途

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JPH11152277A
JPH11152277A JP10243576A JP24357698A JPH11152277A JP H11152277 A JPH11152277 A JP H11152277A JP 10243576 A JP10243576 A JP 10243576A JP 24357698 A JP24357698 A JP 24357698A JP H11152277 A JPH11152277 A JP H11152277A
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hydrogen atom
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JP10243576A
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English (en)
Inventor
Hideki Miki
秀樹 三木
Isao Aoki
勲 青木
Toshikatsu Hayashi
俊克 林
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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    • Y02A50/492

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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】下記式 〔式中、環Hは置換されていてもよい芳香族複素環基な
どXおよびYはそれぞれ単結合、−O−、式−S(O)
m−(mは0〜2の整数)で表わされる基など、−A−
B−は−N=CH−、−CH=N−、−N=N−または
−CH=CH−、R1は水素原子、ハロゲン原子など、
2およびR3はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子または
置換されていてもよいアルキル基、R4は水素原子また
はハロゲン原子、R5は水素原子、置換されていてもよ
いアルキル基またはアシル基、R6およびR7はそれぞれ
水素原子またはR6とR7がそれぞれ一緒になって結合手
を形成してもよく、Dは−CH2−または−CO−を示
す。〕で表わされる化合物またはその塩。 【効果】上記の化合物またはその塩は、優れた抗寄生原
虫作用を示すうえに、動物に対する毒性が低く、安全面
でも優れた性質を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なトリアジン誘
導体、その製造法および用途に関する。さらに詳しくは
寄生原虫類、特にコクシジアのような原虫類を防除する
ために有用な新規トリアジン誘導体もしくはその塩、そ
の製造法およびそれを含有する抗原虫剤に関する。
【0002】
【従来の技術】寄生原虫は哺乳類、鳥類、魚類、昆虫類
等の動物に広く寄生しており、主として内部器官あるい
は皮膚や目などに寄生し、これが宿主に大きな損傷を与
え家畜、家禽の飼育や魚類の養殖に莫大な経済的損失を
与えている。家禽類の寄生原虫病の一つであるコクシジ
ウム病は主として E. tenella, E. necatrix, E. acerv
ulina, E. maxima, E. brunetti, E. mivati のごとき
Eimeria 属の数種の寄生原虫によって生じる。例えば
E. tenella は、鶏の盲腸などの腸管壁に寄生し、宿主
に致命的な影響を与える。すなわち、この感染は広範囲
にわたる腸管の侵蝕による腸管壁のびらん、炎症、出
血、盲腸における血液の貯留、またこれに伴う食欲減
退、発育不良等の症状となって現れる。内部寄生原虫は
通常経口的に伝染するが、特に、コクシジウム病の場
合、重クロム酸カリウム液による強力な消毒によっても
オーシストを不活化することが不可能であり、また世代
周期が7日程度と短いため、大量飼育の現場においてそ
の急激な感染、発症に手をこまねいてみているのが現状
である。 魚類の場合、主に外部器官に寄生する原虫が問題になっ
ており、これらの寄生により皮膚やえらの損傷をもたら
し、魚類の感染症に対する抵抗性を弱め、さらには直接
死に至らしめることもある。大型養殖施設における魚類
の養殖では、寄生原虫は急激に養殖魚全体に広がり、こ
れらの被害による経済的な損失は見過すことはできない
問題である。昆虫においても同様であり、例えばミツバ
チの場合では、Nosema apis のような原虫が全世界で養
蜂経営に大きな打撃を与えている。この寄生原虫は宿主
の内部器官を破壊することにより、抵抗力の弱くなった
宿主を他の病気に感染させ易くさせる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、寄生原虫に対す
る薬剤が数多く知られているが、ほとんどの薬剤はその
作用対象やスペクトルの範囲が狭く、一部の薬剤につい
ては耐性獲得原虫の存在が報告されているものもある。
さらに、これらの薬剤は活性が低いため多量の投与が必
要とされるので、経済面や環境面から見ても満足できる
ものとは言えない。そのため動物、鳥類、魚類および昆
虫類などの脊椎動物の寄生虫防除のために広範囲に使用
することができかつ優れた作用を示す薬剤の開発が熱望
されている。このような薬剤として、2−フェニル−6
−アザウラシル誘導体に抗コクシジウム作用が見い出さ
れ〔ジャーナル オブ メディシナル ケミストリー
(J. Med. Chem.), 第22巻,1483頁(197
9)〕、種々の6−アザウラシル誘導体が合成されて検
討されたが、これらは催奇形性を有することが判明し、
実用化には至らなかった。さらに、催奇形性を克服した
化合物として、2−(4−フェノキシフェニル)−1,
2,4−トリアジン誘導体〔DE−A−253236
3〕,2−〔4−(1−シアノ−1−フェニルメチル)
フェニル〕−1,2,4−トリアジン誘導体〔USP46
31278〕のごとき2−フェニル−1,2,4−トリア
ジンジオン類の化合物が開発され、一部はコクシジウム
防除剤として欧州、オーストラリア等一部の国では使用
されているが、日本、アメリカ等では認可されるまでに
は至っていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記技術背
景のもとに研究を進め、一連の新規なトリアジン誘導体
が寄生原虫に対して優れた作用を示すことを見いだし
た。さらに鋭意研究を進めた結果、これら一連の誘導体
が飼育(哺乳類、鳥類、魚類、昆虫類等の脊椎動物)に
おいて出会う各種の寄生性原生動物を防除するのに適し
ており、動物に対する毒性,残留性が低く、従来の薬剤
に抵抗性のある系統に対しても極めて高い生物効果を示
すと共に安全面でも優れた性質を示すことをを見いだし
て本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は(I)式
【化13】 〔式中、環Hは置換されていてもよい芳香族複素環基ま
たは置換されていてもよい環状脂肪族炭化水素基を、X
およびYはそれぞれ単結合、−O−、式−S(O)m
(式中、mは0〜2の整数を示す。)で表わされる基、
式−NR8−(式中、R8は水素原子、アルキル基または
アシル基を示す。)で表わされる基、−CO−または置
換されていてもよいメチレン基を、−A−B−は−N=
CH−、−CH=N−、−N=N−または−CH=CH
−を、R1は水素原子、ハロゲン原子、置換されていて
もよく、ヘテロ原子を介して結合していてもよいアルキ
ル基またはアシル基を、R2およびR3はそれぞれ水素原
子、ハロゲン原子または置換されていてもよいアルキル
基を、R4は水素原子またはハロゲン原子を、R5は水素
原子、置換されていてもよいアルキル基またはアシル基
を、R6およびR7はそれぞれ水素原子またはR6とR7
それぞれ一緒になって結合手を形成してもよく、Dは−
CH2−または−CO−を示す。〕で表わされる化合物
(以下、化合物(I)と称する。)またはその塩、(II)
【化14】 〔式中、環H'はハロゲンおよび/またはヒドロキシで
置換されていてもよいフェニル基を、X'はC1-6アルキ
ル基およびヒドロキシ基から選ばれる置換基で置換され
ていてもよいメチレン基を、その他の記号は上記(I)
記載と同意義を示す。〕で表わされる化合物(以下、化
合物(II)と称する。)またはその塩、(III)式
【化15】 〔式中、環H'は上記(II)記載と同意義を、R1'はC
1-6アルキル基を、その他の記号は上記(I)記載と同意
義を示す。〕で表わされる化合物(以下、化合物(II
I)と称する。)またはその塩、(IV)式
【化16】 〔式中、環H''はC1-6アルキルおよびC1-6アルキル−
カルボニルから選ばれる置換基で1〜3個置換されたフ
ェニルを、その他の記号は上記(I)記載と同意義を示
す。〕で表わされる化合物(以下、化合物(IV)と称す
る。)またはその塩、それらの製造法および用途に関す
る。
【0006】具体的には、〔1〕式
【化17】 〔式中、環Hは置換されていてもよい芳香族複素環基ま
たは置換されていてもよい環状脂肪族炭化水素基を、X
およびYはそれぞれ単結合、−O−、式−S(O)m
(式中、mは0〜2の整数を示す。)で表わされる基、
式−NR8−(式中、R8は水素原子、アルキル基または
アシル基を示す。)で表わされる基、−CO−または置
換されていてもよいメチレン基を、−A−B−は−N=
CH−、−CH=N−、−N=N−または−CH=CH
−を、R1は水素原子、ハロゲン原子、置換されていて
もよく、ヘテロ原子を介して結合していてもよいアルキ
ル基またはアシル基を、R2およびR3はそれぞれ水素原
子、ハロゲン原子または置換されていてもよいアルキル
基を、R4は水素原子またはハロゲン原子を、R5は水素
原子、置換されていてもよいアルキル基またはアシル基
を、R6およびR7はそれぞれ水素原子またはR6とR7
それぞれ一緒になって結合手を形成してもよく、Dは−
CH2−または−CO−を示す。〕で表わされる化合物
またはその塩、〔2〕環Hが、(1)ヒドロキシ基、(2)ア
ミノ基、(3)シアノ基、(4)スルファモイル基、(5)スル
ファモイルオキシ基、(6)スルホ基、(7)メルカプト基、
(8)ニトロ基、(9)オキソ基、(10)チオキソ基、(11)ハロ
ゲン原子、(12)ハロゲンまたはヒドロキシで置換されて
いてもよい(i)C1-6アルキル基、(ii)C3-14シクロアル
キル基、(iii)C2-6アルケニル基、(iv)C3-14シクロア
ルケニル基、(v)C2-6アルキニル基、(vi)C6-14アリー
ル基および(vii)C7-19アラルキル基から選ばれる炭化
水素基、(13)炭化水素オキシ基(ここで、該炭化水素オ
キシ基における炭化水素基は、上記(12)記載の炭化水素
基と同意義を示す。)、(14)炭化水素チオ基(ここで、
該炭化水素チオ基における炭化水素基は、上記(12)記載
の炭化水素基と同意義を示す。)(15)ベンゾイルまたは
(16)5〜6員複素環基で置換されていてもよい5〜6員
芳香族複素環基またはそのベンゼン環もしくは5〜6員
芳香族複素環基との縮合環基、C3-14シクロアルキル基
またはC3-14シクロアルケニル基である上記〔1〕記載
の化合物またはその塩、〔3〕R8が、水素原子、C1-6
アルキル基またはC1-20アシル基である上記〔1〕記載
の化合物またはその塩、〔4〕メチレン基の置換基が、
(1)(i)ヒドロキシ基、(ii)C1-4アルキルチオ基、(iii)
ハロゲン原子、(iv)C1-6アルコキシ基、(v)ニトロ基、
(vi)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(vii)モノ−もし
くはジ−C1-6アルキルアミノ基、(viii)C1-6アルコキ
シイミノ基または(ix)ヒドロキシイミノ基で置換されて
いてもよいC1-6アルキル基、(2)ハロゲン原子、(3)C
1-6アルコキシ基、(4)C1-6アルキリデン基、(5)ヒドロ
キシ基、(6)シアノ基、(7)C1-6アルキル基もしくはC
6-14アリール基で置換されていてもよいカルバモイルオ
キシ基、(8)C1-20アシルオキシ基、(9)C1-6アルキル
スルホニルオキシ基または(10)C6-14アリールスルホニ
ルオキシ基である上記〔1〕記載の化合物またはその
塩、
【0007】〔5〕R1が、(1)水素原子、(2)ハロゲン
原子、(3)(i)ヒドロキシ基、(ii)C1-4アルキルチオ
基、(iii)ハロゲン原子、(iv)C1-6アルコキシ基、(v)
ニトロ基、(vi)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(vii)
モノ−もしくはジ−C1-6アルキルアミノ基、(viii)C
1-6アルコキシイミノ基または(ix)ヒドロキシイミノ基
で置換されていてもよい窒素原子、酸素原子または硫黄
原子を介して結合していてもよいC1-6アルキル基また
は(4)C1-20アシル基である上記〔1〕記載の化合物ま
たはその塩、〔6〕R2およびR3がそれぞれ(1)水素原
子、(2)ハロゲン原子または(3)(i)ヒドロキシ基、(ii)
1-4アルキルチオ基、(iii)ハロゲン原子、(iv)C1-6
アルコキシ基、(v)ニトロ基、(vi)C1-6アルコキシ−カ
ルボニル基、(vii)モノ−もしくはジ−C1-6アルキルア
ミノ基、(viii)C1-6アルコキシイミノ基または(ix)ヒ
ドロキシイミノ基で置換されていてもよいC1-6アルキ
ル基である上記〔1〕記載の化合物またはその塩、
〔7〕R5が(1)水素原子、(2)(i)ヒドロキシ基、(ii)C
1-4アルキルチオ基、(iii)ハロゲン原子、(iv)C1-6
ルコキシ基、(v)ニトロ基、(vi)C1-6アルコキシ−カル
ボニル基、(vii)モノ−もしくはジ−C1-6アルキルアミ
ノ基、(viii)C1-6アルコキシイミノ基または(ix)ヒド
ロキシイミノ基で置換されていてもよいC1-6アルキル
基または(3)C1-20アシル基である上記〔1〕記載の化
合物またはその塩、
【0008】〔8〕環Hがハロゲン原子、C1-6アルキ
ルチオ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アル
キル基、ベンゾイル基、α−ヒドロキシベンジル基、ピ
ラゾリル基、イミダゾリル基またはトリアゾリル基で置
換されていてもよいピリジル基、オキサゾリル基、チエ
ニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、
インドリル基、イソキノリル基、キノリル基、キノキサ
リニル基もしくはC3-14シクロアルキル基を、Xが(1)
−CO−、(2)(i)ヒドロキシ基、(ii)C1-6アルキル
基、(iii)C1-6アルキリデン基および(iv)C1-6アルコ
キシ基から選ばれる置換基で置換されていてもよいメチ
レン基または(3)単結合を、Yがメチレン基または−S
−を、−A−B−が−CH=CH−を、R1が水素原子
を、R2およびR3がそれぞれハロゲン原子またはC1-6
アルキル基を、R4が水素原子を、R5が水素原子、C
1-6アルキル基またはC1-7アルカノイル基を、R6およ
びR7がそれぞれ一緒になって結合手を形成する上記
〔1〕記載の化合物またはその塩、
〔9〕2−{4−
〔4−(6−クロロニコチノイル)ベンジル〕−3,5
−ジクロロフェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4
−トリアジン−3(2H)−オンである上記〔1〕記載
の化合物またはその塩、〔10〕2−{4−〔4−
((6−クロロ−3−ピリジル)ヒドロキシメチル)ベ
ンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−ジヒ
ドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オンであ
る上記〔1〕記載の化合物またはその塩、〔11〕2−
{4−〔4−(6−クロロニコチノイル)ベンジル〕−
3,5−ジクロロフェニル}−1,2,4−トリアジン
−3,5(2H,4H)−ジオンまたは2−{4−〔4
−((6−クロロ−3−ピリジル)ヒドロキシメチル)
ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−1,2,4
−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオンである上
記〔1〕記載の化合物またはその塩、
【0009】〔12〕式
【化18】 〔式中、R11は水素原子または置換されていてもよい低
級アルキル基を、R12は置換されていてもよい低級アル
キル基または置換されていてもよいアリール基を、R13
は低級アルキル基を、その他の記号は上記〔1〕記載と
同意義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩を閉
環反応に付すことにより、式
【化19】 〔式中、各記号は上記〔1〕記載と同意義を示す。〕で
表わされる化合物またはその塩を得、所望によりさらに
酸化反応、還元反応または置換反応に付すことを特徴と
する上記〔1〕記載の化合物またはその塩の製造法、
〔13〕式
【化20】 〔式中、環H'はハロゲンおよび/またはヒドロキシで
置換されていてもよいフェニル基を、X'はC1-6アルキ
ル基およびヒドロキシ基から選ばれる置換基で置換され
ていてもよいメチレン基を、その他の記号は上記〔1〕
記載と同意義を示す。〕で表わされる化合物またはその
塩、すなわち、式
【化21】 〔式中、環Hはハロゲンおよび/またはヒドロキシで置
換されていてもよいフェニル基を、XはC1-6アルキル
基およびヒドロキシ基から選ばれる置換基で置換されて
いてもよいメチレン基を、Dは−CH2−を、その他の
記号は上記〔1〕記載と同意義を示す。〕で表わされる
化合物またはその塩、〔14〕式
【化22】 〔式中、R11、R12およびR13は上記〔12〕記載と同
意義を、その他の記号は上記〔13〕記載と同意義を示
す。〕で表わされる化合物またはその塩を閉環反応に付
すことにより式
【化23】 〔式中、各記号は上記〔13〕記載と同意義を示す。〕
で表わされる化合物またはその塩を得、所望によりさら
に還元反応または置換反応に付すことを特徴とする上記
〔13〕記載の化合物またはその塩の製造法、〔15〕
【化24】 〔式中、環H'は上記〔13〕記載と同意義を、R1'は
1-6アルキル基を、その他の記号は上記〔1〕記載と
同意義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩、す
なわち、式
【化25】 〔式中、環Hはハロゲンおよび/またはヒドロキシで置
換されていてもよいフェニル基を、R1はC1-6アルキル
基を、Dは−CH2−を、その他の記号は上記〔1〕と
同意義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩、
〔16〕式
【化26】 〔式中、R11、R12およびR13は上記〔12〕記載と同
意義を、その他の記号は上記〔15〕記載と同意義を示
す。〕で表わされる化合物またはその塩を閉環反応に付
すことにより式
【化27】 〔式中、各記号は上記〔15〕記載と同意義を示す。〕
で表わされる化合物またはその塩を得、所望によりさら
に還元反応または置換反応に付すことを特徴とする上記
〔15〕記載の化合物またはその塩の製造法、〔17〕
【化28】 〔式中、環H''はC1-6アルキルおよびC1-6アルキル−
カルボニルから選ばれる置換基で1〜3個置換されたフ
ェニルを、その他の記号は上記〔1〕記載と同意義を示
す。〕で表わされる化合物またはその塩、すなわち、式
【化29】 〔式中、環HはC1-6アルキル基およびC1-6アルキル−
カルボニルから選ばれる置換基で1〜3個置換されたフ
ェニル基を、Dは−CH2−を、その他の記号は上記
〔1〕と同意義を示す。〕で表わされる化合物またはそ
の塩、〔18〕式
【化30】 〔式中、R11、R12およびR13は上記〔12〕記載と同
意義を、その他の記号は上記〔17〕記載と同意義を示
す。〕で表わされる化合物またはその塩を閉環反応に付
すことにより式
【化31】 〔式中、各記号は上記〔17〕記載と同意義を示す。〕
で表わされる化合物またはその塩を得、所望によりさら
に還元反応または置換反応に付すことを特徴とする上記
〔17〕記載の化合物またはその塩の製造法、
【0010】〔19〕上記〔1〕、〔13〕、〔15〕
または〔17〕記載の化合物またはその塩を含有する組
成物、および〔20〕抗原虫剤である上記〔19〕記載
の組成物に関する。
【0011】上記式において、環Hで表わされる置換さ
れていてもよい芳香族複素環基における芳香族複素環基
としては、窒素原子(オキシド化されていてもよい),
酸素原子,硫黄原子(モノまたはジオキシド化されてい
てもよい)などのヘテロ原子を1ないし4個含む5〜6
員芳香族複素環基、もしくは窒素原子(オキシド化され
ていてもよい),酸素原子,硫黄原子(モノまたはジオ
キシド化されていてもよい)などのヘテロ原子を1ない
し4個含む5〜6員芳香族複素環基とベンゼン環あるい
は窒素原子(オキシド化されていてもよい),酸素原
子,硫黄原子(モノまたはジオキシド化されていてもよ
い)などのヘテロ原子を1ないし4個含む5〜6員芳香
族複素環とが縮合して形成する基などが用いられる。
【0012】具体的には、5〜6員芳香族複素環基また
はその縮合環基としては、ピロリル(例、1−,2−ま
たは3−ピロリル),ピラゾリル(例、1−,3−,4
−または5−ピラゾリル),イミダゾリル(例、1−,
2−,4−または5−イミダゾリル),トリアゾリル
(例、1,2,3−トリアゾール−4−イル,1,2,
3−トリアゾール−1−イル,1,2,3−トリアゾー
ル−5−イル,1,2,4−トリアゾール−1−イル,
1,2,4−トリアゾール−3−イル,1,2,4−ト
リアゾール−4−イル,1,2,4−トリアゾール−5
−イル),テトラゾリル(例、テトラゾール−1−,2
−または5−イル),フリル(例、2−または3−フリ
ル),チエニル(例、2−または3−チエニル),硫黄
原子が酸化されたチエニル(例、2−または3−チエニ
ル−1,1−ジオキシド),オキサゾリル(例、2−,
4−または5−オキサゾリル),イソキサゾリル(例、
3−,4−または5−イソキサゾリル),オキサジアゾ
リル(例、1,2,3−オキサジアゾール−4−または
5−イル,1,2,4−オキサジアゾール−3−または
5−イル,1,2,5−オキサジアゾール−3−イル,
1,3,4−オキサジアゾール−2−イル),チアゾリ
ル(例、2−,4−または5−チアゾリル),イソチア
ゾリル(例、3−,4−または5−イソチアゾリル),
チアジアゾリル(例、1,2,3−チアジアゾール−4
−または5−イル,1,2,4−チアジアゾール−3−
または5−イル,1,2,5−チアジアゾール−3−イ
ル,1,3,4−チアジアゾール−2−イル),ピリジ
ル(例、2−,3−または4−ピリジル),窒素原子が
酸化されたピリジル(例、2−,3−または4−ピリジ
ル−N−オキシド),ピリダジニル(例、3−または4
−ピリダジニル),窒素原子の一方または両方が酸化さ
れたピリダジニル(例、3−,4−,5−または6−ピ
リダジニル−N−オキシド),ピリミジニル(例、2
−,4−または5−ピリミジニル),窒素原子の一方ま
たは両方が酸化されたピリミジニル(例、2−,4−,
5−または6−ピリミジニル−N−オキシド),ピラジ
ニル,インドリル(例、3H−インドール−2−,3
−,4−,5−,6−または7−イル),キノリル
(例、2−,3−,4−,5−,6−,7−または8−
キノリル),イソキノリル(例、1−,3−,4−,5
−,6−,7−または8−イソキノリル),ピリド
〔2,3−d〕ピリミジニル(例、ピリド〔2,3−
d〕ピリミジン−2−イル),1,5−,1,6−,
1,7−,1,8−,2,6−または2,7−ナフチリ
ジニルなどのナフチリジニル(例、1,5−ナフチリジ
ン−2−または3−イル),キノキサリニル(例、2
−,5−または6−キノキサリニル),チエノ〔2,3
−d〕ピリジル(例、チエノ〔2,3−d〕ピリジン−
3−イル),ピラジノキノリル(例、ピラジノ〔2,3
−d〕キノリン−2−イル),クロメニル(例、2H−
クロメン−2−または3−イル),イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジル,イミダゾ〔2,1−b〕チアゾリル,イ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル,イミダゾ〔1,2
−b〕ピリダジニル,イミダゾ〔1,2−a〕イミダゾ
リル,イミダゾ〔2,1−b〕(1.3.4)チアジア
ゾリル,ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジニル,ピラゾ
ロ〔5,1−b〕チアゾリルまたはピラゾロ〔1,5−
a〕ピリジルなどが用いられる。上記したなかでもピリ
ジル、オキサゾリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリ
ル、ピラゾリル、インドリル、イソキノリル、キノリ
ル、キノキサリニルが好ましい。環状脂肪族炭化水素基
としては、シクロプロピル,シクロブチル,シクロペン
チル,シクロヘキシル,パーヒドロナフチル、パーヒド
ロアントラニル,ビシクロ[2,2,1]ヘプチル等の
3-14シクロアルキル基(好ましくはC3-7シクロアル
キル基)、シクロプロペニル,シクロブテン−1−また
は3−イル,シクロペンテン−1−,3−または4−イ
ル,シクロヘキセン−1−または3−イル等のC3-14
クロアルケニル基(好ましくはC3-7シクロアルケニル
基)等が用いられる。上記した中でもシクロヘキシル等
のC3-7シクロアルキル基が好ましい。
【0013】上記芳香族複素環基または環状脂肪族炭化
水素基は例えば、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、
スルファモイル基,スルファモイルオキシ基,スルホ
基、メルカプト基、ニトロ基、オキソ基、チオキソ基、
ハロゲン原子、ハロゲンおよびヒドロキシから選ばれる
1〜5個の置換基で置換されていてもよい炭化水素基、
炭化水素オキシ基、炭化水素チオ基、ベンゾイル基およ
び5〜6員複素環基等からなる群から選ばれる同一また
は異なる1〜4個の置換基で置換されていてもよい。該
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が
挙げられる。
【0014】該炭化水素基または、炭化水素オキシ基お
よび炭化水素チオ基における炭化水素基としては、直
鎖,分枝状,環状の二重結合、三重結合を有することも
できる脂肪族炭化水素基、アリール基またはアラルキル
基などが挙げられる。具体的には、アルキル基,アルケ
ニル基,アルキニル基,アリール基,アラルキル基など
が用いられ、なかでもC1-19炭化水素基などが好まし
い。該アルキル基としては、好ましくは炭素数1から6
の直鎖,もしくは分枝状アルキル基または炭素数3から
14の環状のアルキル基が挙げられ、例えばメチル,エ
チル,n−プロピル,イソプロピル,n−ブチル,イソブ
チル,sec−ブチル,tert−ブチル,n−ペンチル,sec
−ペンチル,イソペンチル,ネオペンチル,シクロペン
チル,n−ヘキシル,イソヘキシル,シクロヘキシル等
のC1-6アルキル基やC3-14シクロアルキル基等が用い
られる。該アルケニル基としては、好ましくは炭素数2
から6の直鎖もしくは分枝状のアルケニル基または炭素
数3から14の環状のアルケニル基が挙げられ、例えば
アリル,イソプロペニル,イソブテニル,2−ペンテニ
ル,2−ヘキセニル,2−シクロヘキセニルなどのC
2-6アルケニル基やC3-14シクロアルケニル基等が用い
られる。該アルキニル基としては、好ましくは炭素数2
から6のアルキニル基が挙げられ、例えばプロパルギ
ル,2−ブチニル,3−ブチニル,3−ペンチニル,3
−ヘキシニル等のC2-6アルキニル基等が用いられる。
該アリール基としては、好ましくは炭素数6から14の
アリール基が挙げられ、例えばフェニル,ナフチル,ア
ンスリル等が用いられる。該アラルキル基としては、好
ましくは炭素数7から19のアラルキル基が挙げられ、
例えばベンジル,フェネチル,フェニルプロピルなどの
フェニル−C1−4アルキル,ベンズヒドリル,トリチ
ル等が用いられる。該5〜6員複素環基としてはピラゾ
リル(例、1−,3−,4−または5−ピラゾリル)、
イミダゾリル(例、1−,2−,4−または5−イミダ
ゾリル)、トリアゾリル(例、1,2,3−トリアゾー
ル−1−,4−または5−イル,1,2,4−トリアゾ
ール−1−,3−,4−または5−イル)などの窒素、
酸素および硫黄原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子
を含む5〜6員複素環基が挙げられる。
【0015】環Hとしては、(1)ハロゲン(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素)、(2)ハロゲン(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素)で1〜5個置換されていても
よいC1-6アルキル基(例、メチル、エチル、n-プロピ
ル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチ
ル、tert-ブチル等;好ましくはC1-3アルキル基、およ
び(3)C1-6アルキルチオ基(例、メチルチオ、エチルチ
オ,n−プロピルチオ,イソプロピルチオ,n−ブチルチ
オ,イソブチルチオ,sec−ブチルチオ,tert−ブチル
チオ等;好ましくはC1-3アルキルチオ基)から選ばれ
る置換基で1〜3個置換されていてもよいピリジル基
(例、2−,3−または4−ピリジル)、オキサゾリル
基(例、2−,4−または5−オキサゾリル)、シクロ
アルキル基〔例、シクロプロピル,シクロブチル,シク
ロペンチル,シクロヘキシル,パーヒドロナフチル、パ
ーヒドロアントラニル,ビシクロ〔2,2,1〕ヘプチ
ルなどのC3-14シクロアルキル基(好ましくはC3-7
クロアルキル基)〕等が好ましい。特に、(1)ハロゲン
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、(2)ハロゲンで
1〜3個置換されていてもよいC1-3アルキル基(例、
メチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオ
ロエチル等)および(3)C1-3アルキルチオ基(例、メチ
ルチオ、エチルチオ,n−プロピルチオ,イソプロピル
チオ等)から選ばれる置換基で1〜3個置換されていて
もよいピリジル基(例、2−,3−または4−ピリジ
ル)が好ましい。
【0016】R8におけるアルキル基としては、好まし
くは炭素数1から6の直鎖もしくは分枝状アルキル基が
挙げられ、例えばメチル,エチル,n−プロピル,イソ
プロピル,n−ブチル,イソブチル,sec−ブチル,tert
−ブチル,n−ペンチル,sec−ペンチル,イソペンチ
ル,ネオペンチル,シクロペンチル,n−ヘキシル,イ
ソヘキシル,シクロヘキシル等のC1-6アルキル基等が
用いられる。特に、メチル,エチル,n−プロピル,イ
ソプロピルなどのC1-3アルキル基が好ましい。
【0017】R8におけるアシル基としては、有機カル
ボン酸から誘導される炭素数1ないし20のアシル基が
挙げられる。例えば、アルカノイル基,好ましくは炭素
数1から7のアルカノイル基(例、ホルミル,アセチ
ル,プロピオニル,ブチリル,イソブチリル,ペンタノ
イル,ヘキサノイル,ヘプタノイル等),アリールカル
ボニル基,好ましくは炭素数6から14のアリール−カ
ルボニル基,(例、ベンゾイル,ナフタレンカルボニル
等),アルコキシカルボニル基,好ましくは炭素数1か
ら6のアルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニ
ル,エトキシカルボニル,プロポキシカルボニル,イソ
プロポキシカルボニル,ブトキシカルボニル,イソブト
キシカルボニル,sec−ブトキシカルボニル,tert−ブ
トキシカルボニル等),アリールオキシカルボニル基,
好ましくは炭素数6から14のアリールオキシ−カルボ
ニル基(例、フェノキシカルボニル基),アラルキルカ
ルボニル基,好ましくは炭素数7から19のアラルキル
−カルボニル基(例、ベンジルカルボニル,フェネチル
カルボニル,フェニルプロピルカルボニルなどのフェニ
ル−C1-4アルキルカルボニル,ベンズヒドリルカルボ
ニル,ナフチルエチルカルボニルなどのナフチル−C
1-4アルキルカルボニル等),アラルキルオキシカルボ
ニル基、好ましくは炭素数7から19のアラルキルオキ
シ−カルボニル基(例、ベンジルオキシカルボニルなど
のフェニル−C1-4アルキルオキシカルボニル等)、5
もしくは6員複素環カルボニル基または縮合複素環カル
ボニル基〔例、2−または3−ピロリルカルボニルなど
のピロリルカルボニル;3−,4−または5−ピラゾリ
ルカルボニルなどのピラゾリルカルボニル;2−,4−
または5−イミダゾリルカルボニルなどのイミダゾリル
カルボニル;1,2,3−トリアゾール−4−イルカル
ボニル,1,2,4−トリアゾール−3−イルカルボニ
ルなどのトリアゾリルカルボニル;1H−または2H−
テトラゾール−5−イルカルボニルなどのテトラゾリル
カルボニル;2−または3−フリルカルボニルなどのフ
リルカルボニル;2−または3−チエニルカルボニルな
どのチエニルカルボニル;2−,4−または5−オキサ
ゾリルカルボニルなどのオキサゾリルカルボニル;3
−,4−または5−イソキサゾリルカルボニルなどのイ
ソキサゾリルカルボニル;1,2,3−オキサジアゾー
ル−4−または5−イルカルボニル,1,2,4−オキ
サジアゾール−3−または5−イルカルボニル,1,
2,5−オキサジアゾール−3−または4−イルカルボ
ニル,1,3,4−オキサジアゾール−2−イルカルボ
ニルなどのオキサジアゾリルカルボニル;2−,4−ま
たは5−チアゾリルカルボニルなどのチアゾリルカルボ
ニル;3−,4−または5−イソチアゾリルカルボニル
などのイソチアゾリルカルボニル;1,2,3−チアジ
アゾール−4−または5−イルカルボニル,1,2,4
−チアジアゾール−3−または5−イルカルボニル,
1,2,5−チアジアゾール−3−または4−イルカル
ボニル,1,3,4−チアジアゾール−2−イルカルボ
ニルなどのチアジアゾリルカルボニル;2−または3−
ピロリジニルカルボニルなどのピロリジニルカルボニ
ル;2−,3−または4−ピリジルカルボニルなどのピ
リジルカルボニル;2−,3−または4−ピリジル−N
−オキシドカルボニルなどの窒素原子が酸化されたピリ
ジルカルボニル;3−または4−ピリダジニルカルボニ
ルなどのピリダジニルカルボニル;3−,4−,5−ま
たは6−ピリダジニル−N−オキシドカルボニルなどの
1個または両方の窒素原子が酸化されたピリダジニル;
2−,4−または5−ピリミジニルカルボニルなどのピ
リミジニルカルボニル;2−,4−,5−または6−ピ
リミジニル−N−オキシドカルボニルなどの1個または
両方の窒素原子が酸化されたピリミジニルカルボニル;
ピラジニルカルボニル;2−,3−または4−ピペリジ
ニルカルボニルなどのピペリジニルカルボニル;ピペラ
ジニルカルボニル;3H−インドール−2−または3−
イルカルボニルなどのインドリルカルボニル;2−,3
−または4−ピラニルカルボニルなどのピラニルカルボ
ニル;2−,3−または4−チオピラニルカルボニルな
どのチオピラニルカルボニル;3−,4−,5−,6
−,7−または8−キノリルカルボニルなどのキノリル
カルボニル;イソキノリルカルボニル;ピリド〔2,3
−d〕ピリミジニルカルボニル(例、ピリド〔2,3−
d〕ピリミジン−2−イルカルボニル);1,5−,
1,6−,1,7−,1,8−,2,6−または2,7
−ナフチリジニルカルボニルなどのナフチリジニルカル
ボニル(例、1,5−ナフチリジン−2−または3−イ
ルカルボニル);チエノ〔2,3−d〕ピリジルカルボ
ニル(例、チエノ〔2,3−d〕ピリジン−3−イルカ
ルボニル);ピラジノキノリルカルボニル(例、ピラジ
ノ〔2,3−b〕キノリン−2−イルカルボニル);ク
ロメニルカルボニル(例、2H−クロメン−2−または
3−イルカルボニル等)等の窒素原子(オキシド化され
ていてもよい),酸素原子,硫黄原子(モノまたはジオ
キシド化されていてもよい)などのヘテロ原子を1ない
し4個含む5もしくは6員複素環−カルボニル基または
該5もしくは6員複素環とベンゼン環または5もしくは
6員複素環とが縮合した縮合複素環−カルボニル基〕,
5もしくは6員複素環−アセチル基(例、2−ピロリル
アセチル,3−イミダゾリルアセチル,5−イソオキサ
ゾリルアセチル等の窒素原子(オキシド化されていても
よい),酸素原子,硫黄原子(モノまたはジオキシド化
されていてもよい)などのヘテロ原子を1ないし4個含
む5もしくは6員複素環−アセチル基)等が用いられ
る。
【0018】XおよびYにおける置換されていてもよい
メチレン基の置換基としては、(1)ヒドロキシ基、アル
キルチオ基(例、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピ
ルチオ、イソプロピルチオ等のC1-4アルキルチオな
ど)、ハロゲン(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、
アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、n−プロポキ
シ、tert−ブトキシ、n−ヘキシルオキシ等のC1-6アル
コキシなど)、ニトロ基、アルコキシ−カルボニル基
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−
プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n
−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec
−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル等の
1-6アルコキシ−カルボニルなど)、アルキルアミノ
基(例、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルア
ミノ、n−ブチルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペン
チルアミノ、n−ヘキシルアミノ、ジメチルアミノ、ジ
エチルアミノ、メチルエチルアミノ、ジ−(n−プロピ
ル)アミノ、ジ−(n−ブチル)アミノ等のモノ−もし
くはジ−C1-6アルキルアミノなど)、アルコキシイミ
ノ基(例、メトキシイミノ、エトキシイミノ、n−プロ
ポキシイミノ、tert−ブトキシイミノ、n−ヘキシルオ
キシ−イミノ等のC1-6アルコキシイミノなど)または
ヒドロキシイミノで1〜3個置換されていてもよいアル
キル基〔例、メチル、エチル,n−プロピル,イソプロ
ピル等のC1-6アルキル基(好ましくはC1-3アルキル
基〕、(2)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素)、(3)アルコキシ基〔例、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ基等のC1-6アルコキシ基
(好ましくはC1-3アルコキシ基)〕、(4)アルキリデン
基〔例、メチレン(CH2=)、エチリデン、プロピリ
デン、イソプロピリデン等のC1-6アルキリデン基(好
ましくはC1-3アルキリデン基)〕、(5)ヒドロキシ基、
(6)シアノ基、(7)C1-6アルキル基(例、メチル、エチ
ル,n−プロピル,イソプロピル等)、もしくはC6-14
アリール基(例、フェニル基、ナフチル基等)で1〜2
個置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、(8)C
1-20アシルオキシ基、(9)C1-6アルキルスルホニルオキ
シ基または(10)C6-14アリールスルホニルオキシ基が挙
げられる。上記C1-20アシルオキシ基としては、アルカ
ノイルオキシ基,好ましくは炭素数1から7のアルカノ
イルオキシ基(例、ホルミルオキシ,アセチルオキシ,
プロピオニルオキシ,ブチリルオキシ,イソブチリルオ
キシ,ペンタノイルオキシ,ヘキサノイルオキシ,ヘプ
タノイルオキシ等),アリールカルボニルオキシ基,好
ましくは炭素数6から14のアリール−カルボニルオキ
シ基,(例、ベンゾイルオキシ,ナフタレンカルボニル
オキシ等),アルコキシカルボニルオキシ基,好ましく
は炭素数1から6のアルコキシカルボニルオキシ基
(例、メトキシカルボニルオキシ,エトキシカルボニル
オキシ,プロポキシカルボニルオキシ,イソプロポキシ
カルボニルオキシ,ブトキシカルボニルオキシ,イソブ
トキシカルボニルオキシ,sec−ブトキシカルボニルオ
キシ,tert−ブトキシカルボニルオキシ等),アリール
オキシカルボニルオキシ基,好ましくは炭素数6から1
4のアリールオキシ−カルボニルオキシ基(例、フェノ
キシカルボニルオキシ基),アラルキルカルボニルオキ
シ基,好ましくは炭素数7から19のアラルキル−カル
ボニルオキシ基(例、ベンジルカルボニルオキシ,フェ
ネチルカルボニルオキシ,フェニルプロピルカルボニル
オキシなどのフェニル−C1-4アルキルカルボニルオキ
シ,ベンズヒドリルカルボニルオキシ,ナフチルエチル
カルボニルオキシなどのナフチル−C1-4アルキルカル
ボニルオキシ等),アラルキルオキシカルボニルオキシ
基、好ましくは炭素数7から19のアラルキルオキシ−
カルボニルオキシ基(例、ベンジルオキシカルボニルオ
キシなどのフェニル−C1-4アルキルオキシカルボニル
オキシ等)などが挙げられる。上記C1-6アルキルスル
ホニルオキシ基としてはメチルスルホニルオキシ、エチ
ルスルホニルオキシ、イソプロピルスルホニルオキシな
どが挙げられる。上記C6-14アリールスルホニルオキシ
基としてはフェニルスルホニルオキシやナフチルスルホ
ニルオキシなどが挙げられる。該メチレン基における置
換基の数は1〜2個である。
【0019】Xとしては上記したなかでも(1)−CO
−、(2)ヒドロキシ基、C1-6アルキル基(例、メチル、
エチル)、C1-6アルキリデン基(例、メチレン、エチ
リデン)およびC1-6アルコキシ基(例、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ)から選ばれる1〜2個の置換基で
置換されていてもよいメチレン基または(3)単結合が
好ましい。Yとしては上記した中でもメチレン基、シア
ノで置換されたメチレン基または式−S(O)m−(式
中、mは0〜2の整数を示す。)で表わされる基が好ま
しく、特にメチレン基または−S−が好ましい。−A−
B−としては上記した中でも−CH=CH−が好まし
い。
【0020】R1におけるハロゲン原子としては、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。R1における置
換されていてもよく、ヘテロ原子を介して結合していて
もよいアルキル基におけるアルキル基としては、上記R
8におけるアルキル基と同様のものが用いられる。ヘテ
ロ原子としては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子があげ
られ、このようなヘテロ原子を介して結合したアルキル
基として、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ基等のC1-6アルコキシ基(好ましくは、
1-3アルコキシ基)、例えばメチルチオ、エチルチ
オ、プロピルチオ、イソプロピルチオ基等のC1-6アル
キルチオ基(好ましくはC1-3アルキルチオ基)、メチ
ルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ基等のモノ−またはジ−(C1-6
アルキル)アミノ基(好ましくはモノ−またはジ−(C
1-3アルキル)アミノ基)等が挙げられる。上記ヘテロ
原子を介して結合していてもよいアルキル基の置換基と
しては、ヒドロキシ基、アルキルチオ基(例、メチルチ
オ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ
等のC1-4アルキルチオなど)、ハロゲン(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素)、アルコキシ基(例、メトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、tert−ブトキシ、n−ヘ
キシルオキシ等のC1-6アルコキシなど)、ニトロ基、
アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソ
プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソ
ブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert
−ブトキシカルボニル等のC1-6アルコキシ−カルボニ
ルなど)、アルキルアミノ基(例、メチルアミノ、エチ
ルアミノ、n−プロピルアミノ、n−ブチルアミノ、tert
−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミ
ノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルア
ミノ、ジ−(n−プロピル)アミノ、ジ−(n−ブチル)
アミノ等のモノ−もしくはジ−C1-6アルキルアミノな
ど)、アルコキシイミノ基(例、メトキシイミノ、エト
キシイミノ、n−プロポキシイミノ、tert−ブトキシイ
ミノ、n−ヘキシルオキシ−イミノ等のC1-6アルコキシ
イミノなど)またはヒドロキシイミノが挙げられる。該
置換基の数は1〜3個である。R1におけるアシル基と
しては、上記R8におけるアシル基と同様のものが用い
られる。R1としては上記した中でも水素原子またはC
1-6アルキル基(例、メチル,エチル,n−プロピル,イ
ソプロピル,n−ブチル,イソブチル,sec−ブチル,te
rt−ブチル,n−ペンチル,sec−ペンチル,イソペンチ
ル,ネオペンチル,n−ヘキシル,イソヘキシル等;特
にC1-3アルキル基)が好ましく、特に水素原子が好ま
しい。
【0021】R2またはR3におけるハロゲン原子として
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。R2
たはR3における置換されていてもよいアルキル基とし
ては、たとえばヒドロキシ基、アルキルチオ基(例、メ
チルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピ
ルチオ等のC1-4アルキルチオなど)、ハロゲン(例、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、アルコキシ基(例、メ
トキシ、エトキシ、n−プロポキシ、tert−ブトキシ、n
−ヘキシルオキシ等のC1-6アルコキシなど)、ニトロ
基、アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、
イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、
イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、t
ert−ブトキシカルボニル等のC1-6アルコキシ−カルボ
ニルなど)、アルキルアミノ基(例、メチルアミノ、エ
チルアミノ、n−プロピルアミノ、n−ブチルアミノ、te
rt−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルア
ミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチル
アミノ、ジ−(n−プロピル)アミノ、ジ−(n−ブチ
ル)アミノ等のモノ−もしくはジ−C1-6アルキルアミ
ノなど)、アルコキシイミノ基(例、メトキシイミノ、
エトキシイミノ、n−プロポキシイミノ、tert−ブトキ
シイミノ、n−ヘキシルオキシ−イミノ等のC1-6アルコ
キシイミノなど)またはヒドロキシイミノで1〜3個置
換されていてもよいアルキル基〔例、メチル、エチル,
n−プロピル,イソプロピル等のC1-6アルキル基(好ま
しくはC1-3アルキル基〕が挙げられる。R2としてはハ
ロゲンまたはC1-6アルキル基が好ましく、特にハロゲ
ンが好ましい。R3としては特にハロゲンが好ましい。
4におけるハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素が挙げられる。R4としては特に水素原子が
好ましい。R5における置換されていてもよいアルキル
基としては、上記、R2またはR3における置換されてい
てもよいアルキル基と同様のものが挙げられる。R5
おけるアシル基としては、上記R8におけるアシル基と
同様のものが用いられる。R5としては、上記した中で
も水素原子、C1-6アルキル基(例、メチル,エチル,n
−プロピル,イソプロピル,n−ブチル,イソブチル,s
ec−ブチル,tert−ブチル,n−ペンチル,sec−ペンチ
ル,イソペンチル,ネオペンチル,n−ヘキシル,イソ
ヘキシル等;特にC1-3アルキル基)またはC1-7アルカ
ノイル基(例、ホルミル,アセチル,プロピオニル,ブ
チリル,イソブチリル,ペンタノイル,ヘキサノイル,
ヘプタノイル等)が好ましく、特に水素原子が好まし
い。R6およびR7は好ましくは一緒になって結合手を形
成し、式
【化32】 として、
【化33】 を形成する。Dは好ましくは−CH2−を示す。
【0022】上記式において、環H'はハロゲンおよび
/またはヒドロキシで置換されていてもよいフェニル基
を示す。該ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素が挙げられ、フェニル基への置換基の数は1〜3個
程度である。X'はC1-6アルキル基およびヒドロキシ基
から選ばれる1〜2個の置換基で置換されていてもよい
メチレン基を示す。該C1-6アルキル基としては、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピルなどが挙げら
れ、中でもC1-3アルキル基、特にメチル基が好まし
い。
【0023】式において、R1'におけるC1-6アルキル
基としては上記X'におけるメチレン基の置換基として
のアルキル基と同様なものが挙げられる。
【0024】上記式において、環H''はC1-6アルキル
基およびC1−6アルキル−カルボニルから選ばれる置
換基で1〜3個置換されたフェニル基を示す。該C1-6
アルキル基としては上記X'におけるメチレン基の置換
基としてのアルキル基と同様なものが挙げられる。該C
1-6アルキル−カルボニルとしてはアセチル、プロピオ
ニル、ブチリル、イソブチリルなどが挙げられる。置換
基としてのC1-6アルキル基またはC1-6アルキル−カル
ボニル基の数は1〜3個程度である。本発明の化合物
(I)〜(VI)の中でも化合物(I)が好ましい。化合物
(I)〜(VI)の塩としては、たとえばナトリウム塩、
カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩などの
アルカリ土類金属塩、リン酸塩、硝酸塩などの無機酸
塩、酢酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩などの有機酸塩な
どの生理学的に許容され得る塩が挙げられる。
【0025】本発明の化合物(I)〜(IV)は、例えば
次に示すような方法により製造することができる。 反応a)
【化34】 〔式中、R10はヒドロキシ基またはハロゲン原子を、Z
はニトロ基または保護基を有していてもよいアミノ基
を、その他の記号は前記と同意義を示す。〕 反応a)はニトロベンゼンもしくはアニリン誘導体
〔2〕を、例えばアシル化剤〔1〕とアシル化反応を行
い反応中間体〔3〕を得る反応である。アミノ基の保護
基としては、(1)ホルミル(2)例えばフッ素、塩素、臭素
などのハロゲン原子等で1〜3個置換されていてもよい
例えば、アセチル、エチルカルボニル、プロピルカルボ
ニル、ブチルカルボニル等のC1-6アルキル−カルボニ
ル基、(3)例えばフッ素、塩素、臭素などのハロゲン原
子、例えばメチルカルボニル、エチルカルボニル、プロ
ピルカルボニル、ブチルカルボニルなどのC1-6アルキ
ル−カルボニルおよびニトロ基等から選ばれた1〜3個
の置換基を有していてもよい例えばフェニルカルボニル
などのC6-10アリールカルボニル基、(4)例えばフッ
素、塩素、臭素などのハロゲン原子、例えばメチルカル
ボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル、ブチ
ルカルボニルなどのC1-6アルキル−カルボニルおよび
ニトロ基等から選ばれた1〜3個の置換基を有していて
もよい例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル
などのC1-6アルキル−オキシカルボニル基、(5)例えば
フッ素、塩素、臭素などのハロゲン原子、例えばメチル
カルボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル、
ブチルカルボニルなどのC1-6アルキル−カルボニルお
よびニトロ基等から選ばれた1〜3個の置換基を有して
いてもよい例えばフェニルオキシカルボニルなどのC
6-10アリールオキシカルボニル基、(6)例えばフッ素、
塩素、臭素などのハロゲン原子、例えばメチルカルボニ
ル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル、ブチルカ
ルボニルなどのC1-6アルキル−カルボニルおよびニト
ロ基等から選ばれた1〜3個の置換基を有していてもよ
い例えばベンジルカルボニル、フェニルエチルカルボニ
ルなどのフェニル−C1-3アルキルカルボニル、ベンツ
ヒドリルカルボニル、トリチルカルボニルなどのC7-19
アラルキル−カルボニル基、(7)例えばフッ素、塩素、
臭素などのハロゲン原子、例えばメチルカルボニル、エ
チルカルボニル、プロピルカルボニル、ブチルカルボニ
ルなどのC1-6アルキル−カルボニルおよびニトロ基等
から選ばれた1〜3個の置換基を有していてもよいトリ
チル基、(8)例えばフッ素、塩素、臭素などのハロゲン
原子、例えばメチルカルボニル、エチルカルボニル、プ
ロピルカルボニル、ブチルカルボニルなどのC1-6アル
キル−カルボニルおよびニトロ基等から選ばれた1〜3
個の置換基を有していてもよいフタロイル基などが用い
られるが、化学的にアミノ基に変換できるものであれば
いずれを用いてもよい。上記アシル化剤としては例え
ば、ベンゾイルクロライド、ニコチノイルクロライドな
どが挙げられる。この反応は通常不活性溶媒中または無
溶媒で実施され、ルイス酸の存在下反応を実施してもよ
い。反応温度は通常約−10〜100℃、とりわけ約4
0〜80℃が適当である。この反応の溶媒としては、ほ
とんどすべての不活性有機溶媒が使用でき、一般に有機
合成反応に繁用されている溶媒、例えば脂肪族あるいは
芳香族炭化水素(例えば、リグロイン、ベンジン、ニト
ロベンゼンなど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、塩化
メチレン、塩化エチレン、クロロホルム、四塩化炭素、
ジクロルエタンなど)または二硫化炭素等が用いられ
る。用いられるルイス酸としては、例えばAlCl3, AlB
r3, FeCl3, テトラクロロビス(テトラヒドロフラン)
ハフニウムおよびBF3・OEt2等が用いられる。
【0026】反応b)
【化35】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕 中間体〔3〕は還元反応もしくは加水分解反応により中
間体〔4〕に導くことができる。化合物〔3〕において
Zがニトロ基である場合は、例えば接触還元やベッシャ
ム還元反応などの通常の還元反応により化合物〔4〕に
定量的に導くことができる(新実験化学講座、15巻(I
I)、丸善株式会社(1977年))。Zが上記したよう
な保護基で保護されたアミノ基である場合は、例えば通
常の酸もしくは塩基を用いる加水分解反応により化合物
〔4〕に高収率で導くことができる(新実験化学講座、
14巻(V)、丸善株式会社(1987年)。
【0027】反応c)
【化36】 〔式中、R11は水素原子または置換されていてもよい低
級アルキル基を、R12は置換されていてもよい低級アル
キル基または置換されていてもよいフェニル基などのC
6-14アリール基を、その他の記号は前記と同意義を示
す。〕 R11の置換されていてもよい低級アルキル基における低
級アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec-ブチ
ル、tert-ブチルなどのC1-4アルキル基が挙げられる。
上記低級アルキル基の置換基としては、C1-4アルキル
チオ基(例、メチルチオ、エチルチオ等)、ハロゲン
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、C1-6アルコキ
シ基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等)、ニト
ロ基、C1-6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニ
ル等)、モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基(例、
メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ等)、C
1-6アルコキシイミノ基(例、メトキシイミノ等)、ヒ
ドロキシイミノ基などが挙げられる。該置換基の数は1
〜3個が好ましい。上記アリール基の置換基としては
(1)C1-6アルキル基(例、メチル、エチル等)、(2)C2-6
アルケニル基(例、アリル、イソプロペニル、イソブテ
ニル等)、(3)C2-6アルキニル基(例、プロパルギル、
2−ブチニル、3−ブチニル等)、(4)C1-6アルコキシ
基(例、メトキシ、エトキシ等)、(5)C1-7アルカノイ
ル基(例、ホルミル、アセチル、プロピオニル基等)、
6-14アリール−カルボニル基(例、ベンゾイル等)、
1-6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボ
ニル等)、C6-14アリールオキシ−カルボニル基(例、
フェノキシカルボニル等)、C7-19アラルキル−カルボ
ニル基(例、ベンジルカルボニルなどのフェニル−C
1-2アルキル−カルボニル基等)、C7-19アラルキルオ
キシカルボニル基(例、ベンジルオキシカルボニル等)
などのアシル基、(6)ニトロ基、(7)アミノ基、(8)ヒド
ロキシ基、(9)シアノ基、(10)スルファモイル基、(11)
メルカプト基、(12)ハロゲン、(13)C1-4アルキルチオ
基(例、メチルチオ、エチルチオ等)が挙げられる。該
置換基の数は1〜3個が好ましい。化合物〔4〕からヒ
ドラゾン誘導体〔5〕を製造する反応工程は、通常酢酸
などの酸性溶液または酸性水溶液中で通常のジアゾ化反
応条件で実施される。すなわち、反応温度は通常−5℃
〜30℃、好ましくは5〜15℃が適当である。反応時
間は通常約20分〜5時間、好ましくは30分〜2時間
が適当である。アニリン誘導体〔4〕に対して濃塩酸の
使用量は通常2.0〜50.0モル、好ましくは3.0
〜20.0モルが適当である。また、亜硝酸ナトリウム
の使用量は通常1.0〜3.0モル、好ましくは1.0
〜1.3モルが適当である。同様にSnCl2の使用量は
2.0〜5.0モル、好ましくは2.0〜3.0モルが
適当である。カルボニル誘導体〔6〕はアニリン誘導体
に対して通常1.0〜2.0モル、好ましくは1.0〜
1.2モルが適当である。反応c)において、化合物
〔4〕は通常の反応によりヒドラジン体に変換した後、
フリー体またはその塩酸塩(中間体〔7〕)とし、単離
した後、カルボニル誘導体〔6〕と反応させて化合物
〔5〕に導くこともできる。
【化37】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
【0028】反応d)
【化38】 〔式中、R13は低級アルキル基を、その他の記号は前記
と同意義を示す。〕 R13における低級アルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピルなどのC1-3アルキル基が
挙げられる。上述の反応で製造したヒドラゾン誘導体
〔5〕を2,2−ジアルコキシエチルイソシアネート
〔8〕と反応させて中間体であるセミカルバゾン誘導体
〔9〕を製造する反応は、通常、不活性溶媒または無溶
媒中で実施され、塩基類の存在下にこれらの反応を実施
してもよい。反応温度は反応に用いる溶媒の種類に応じ
て変更されるが、通常約−20〜110℃、とりわけ約
0〜50℃が適当である。反応時間は反応に用いる溶媒
の種類に応じて変更されるが、通常約10分〜5時間、
好ましくは30分〜2時間が適当である。この反応の溶
媒としては、ほとんどすべての不活性溶媒が使用でき、
一般に有機合成反応に繁用されている溶媒、例えば脂肪
族あるいは芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン,リグロ
イン,ベンジン,トルエン,キシレンなど)、ハロゲン
化炭化水素(例えば、塩化メチレン,塩化エチレン,ク
ロロホルム,四塩化炭素,ジクロルエタン,クロルベン
ゼン,oージクロルベンゼン)、エーテル類(例えば、
ジエチルエーテル,ジイソプロピルエーテル,ジブチル
エーテル,グリコールジメチルエーテル,ジグリコール
ジメチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジオキサンな
ど)、ケトン(例えば、アセトン,メチルエチルケト
ン,メチルイソプロピルケトン,メチルイソブチルケト
ンなど)、エステル(例えば、酢酸エチルエステルな
ど)、ニトリル(例えば、アセトニトリル,プロピオニ
トリルなど)、アミド(例えば、ジメチルホルムアミ
ド,ジメチルアセトアミド,ヘキサメチルリン酸トリア
ミドなど)、ジメチルスルフォオキシド,ピリジンなど
が用いられる。ヒドラゾン誘導体〔5〕に対して2,2
−ジアルコキシエチルイソシアネート〔8〕の使用量は
通常1.0〜3.5モル、とりわけ1.0〜1.5モルが好
ましい。また、反応を円滑に進めるために使用される塩
基類としては、例えば無機塩基類としては炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどが挙げられる。有機塩基類とし
てはトリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、
ピコリン、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノン−
5−エン、1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタ
ン、1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデク−
7−エン(DBU)等が挙げられる。塩基類の使用量と
しては出発原料〔5〕に対して0.001〜30.0%,
好ましくは0.01〜5.0%が適当である。
【0029】反応e)上述の反応で合成したセミカルバ
ゾン誘導体
〔9〕を閉環反応工程により2−置換−1,
2,4−トリアジン−3−オン誘導体〔10〕に変換す
る。
【化39】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕 この反応は通常不活性溶媒又は無溶媒中で実施され、酸
類の存在下にこれらの反応を実施してもよい。反応温度
は反応に用いる溶媒の種類にもよるが、通常約−20〜
150℃,とりわけ約0〜50℃が適当である。反応時
間は反応に用いる溶媒の種類にもよるが、通常約10分
〜5時間,好ましくは30分〜2時間が適当である。こ
の反応の溶媒としては、ほとんどすべての不活性溶媒が
使用でき、一般に有機合成反応に繁用されている溶媒、
例えば脂肪族あるいは芳香族炭化水素(例えば、ベンゼ
ン,リグロイン,ベンジン,トルエン,キシレンな
ど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、塩化メチレン,塩
化エチレン,クロロホルム,四塩化炭素,ジクロルエタ
ン,クロルベンゼン,oージクロルベンゼン)、エーテ
ル類(例えば、ジエチルエーテル,ジイソプロピルエー
テル,ジブチルエーテル,グリコールジメチルエーテ
ル,ジグリコールジメチルエーテル,テトラヒドロフラ
ン,ジオキサンなど)、ケトン(例えば、アセトン,メ
チルエチルケトン,メチルイソプロピルケトン,メチル
イソブチルケトンなど)、エステル(例えば、酢酸エチ
ルエステルなど)、ニトリル(例えば、アセトニトリ
ル,プロピオニトリルなど)、アミド(例えば、ジメチ
ルホルムアミド,ジメチルアセトアミド,ヘキサメチル
リン酸トリアミドなど)、アルコール(例えば、メチル
アルコール,エチルアルコール,プロピルアルコール,
イソプロピルアルコールなど)、ピリジン,ジメチルス
ルフォオキシドなどが用いられる。本反応を円滑に進行
させる目的で使用される酸類としては、例えばトリクロ
ル酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、
トリフルオルボラン エーテレイト、メタンスルホン
酸、硫酸、塩酸、リン酸、ポリリン酸などがあげられ
る。上記反応d)において得られた反応混合物からセミ
カルバゾン誘導体
〔9〕を単離する事なく、該反応混合
物をそのまま閉環反応に付すことによっても、目的の
1,2,4−トリアジン−3−オン誘導体〔10〕を高収
率で得ることが可能であり、このような一連工程(ワン
ポット反応)は目的化合物〔10〕及び化合物〔10〕
からの誘導体(例えば、後述の化合物〔11〕、〔1
2〕、〔13〕、〔14〕および〔15〕等)の工業的
製造を図るうえで、好ましく採用される。
【0030】反応f)
【化40】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕 本製造方法で得られた化合物〔10〕は常法に従い、酸
化反応に付すことで化合物〔11〕が製造される。この
酸化反応は通常不活性溶媒中又は無溶媒中で実施され、
反応温度は通常約−20〜約110℃、とりわけ約0〜
50℃が好ましい。この反応の溶媒としては、ほとんど
すべての不活性溶媒が使用でき、一般に有機合成反応に
繁用されている溶媒、例えば脂肪族あるいは芳香族炭化
水素(例えば、ベンゼン,リグロイン,ベンジン,トル
エン,キシレンなど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、
塩化メチレン,塩化エチレン,クロロホルム,四塩化炭
素,ジクロルエタン,クロルベンゼン,oージクロルベ
ンゼン)、エーテル類(例えば、ジエチルエーテル,ジ
イソプロピルエーテル,ジブチルエーテル,グリコール
ジメチルエーテル,ジグリコールジメチルエーテル,テ
トラヒドロフラン,ジオキサンなど)、ケトン(例え
ば、アセトン,メチエチケトン,メチルイソプロピルケ
トン,メチルイソブチルケトンなど)、エステル(例え
ば、酢酸エチルエステルなど)、ニトリル(例えば、ア
セトニトリル,プロピオニトリルなど)、アミド(例え
ば、ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド,ヘ
キサメチルリン酸トリアミドなど)、ジメチルスルフォ
オキシド、ピリジンなどが用いられる。該酸化反応は適
当な酸化剤を用いて行われる。このような酸化剤として
は過マンガン酸塩、クロム酸、三酸化クロム、クロロク
ロム酸ピリジニウム、酢酸水銀(II)、酸素、オゾン、
過酸化水素、有機過酸(例、過安息香酸、メタクロロ過
安息香酸、モノペルオキシフタル酸、過ギ酸、過酢酸、
トリフルオロ過酢酸等)などが挙げられる。酸化剤の使
用量としては出発化合物〔10〕に対して1.0〜5.0モ
ル、とりわけ1.0〜3.5モルが好ましい。さらに、化合物
〔10〕をアルキル化もしくはアシル化反応に供するこ
とで化合物〔12〕を製造することができる。具体的に
は、化合物〔10〕をナトリウムハライド、ナトリウム
メトキサイド、ナトリウムエトキサイド等の存在下にア
ルキルハライドと反応させることによりアルキル置換
を、また、アシルハライドもしくは酸無水物と反応させ
ることによりアシル置換をすることが可能である。この
ようにして得られた化合物〔12〕を上記した酸化反応
に付すことにより化合物〔13〕を得ることができる。
化合物〔10〕はさらに自体公知の還元反応により化合
物〔14〕に導くことができ、さらに化合物〔14〕を
上記した酸化反応に付すことにより化合物〔15〕を得
ることができる。また、所望により、常法に従って、例
えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カ
ルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、リン酸塩、硝酸塩
等の無機酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩等の有
機酸塩等の種々の生理学的に許容し得る塩に導くことが
できる。
【0031】反応g)
【化41】 〔式中、R14は、アルキルチオ基(例、メチルチオ、エ
チルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ等のC
1-4アルキルチオなど)、アルコキシ基(例、メトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、tert−ブトキシ、n−ヘ
キシルオキシ等のC1-6アルコキシなど)、ニトロ基、
アルキルアミノ基(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、メチルエチルアミノ、ジ−n−プロピルアミノ、ジ
−n−ブチルアミノ等のジ−C1-6アルキルアミノなど)
またはアルコキシイミノ基(例、メトキシイミノ、エト
キシイミノ、n−プロポキシイミノ、tert−ブトキシイ
ミノ、n−ヘキシルオキシ−イミノ等のC1-6アルコキシ
イミノなど)で1〜3個置換されていてもよいアルキル
基〔例、メチル、エチル,n−プロピル,イソプロピル
等のC1-6アルキル基(好ましくはC1-3アルキル基〕
を、Lはハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素)を、
その他の記号は前記と同意義を示す。〕 上記した反応工程a)〜e)に従い、例えば、Xが−C
O−のトリアジン誘導体(化合物〔10'〕)を得る。
トリアジン誘導体〔10'〕を自体公知の還元反応に付
すことによってXがヒドロキシ基で置換されたメチレン
基である化合物〔16〕に導くことができ、さらに上記
した酸化反応に付すことによって化合物〔17〕を得る
ことができる。
【0032】また、上記トリアジン誘導体〔10'〕を
通常のグリニヤール反応に付すことによって、化合物
〔18〕を得ることができ、さらに上記した酸化反応に
付すことにより化合物〔19〕を得ることができる。
【0033】化合物〔16〕または化合物〔18〕に例
えば、アルキル化剤(例、ハロゲン化メチル、ハロゲン
化エチル、ハロゲン化イソプロピル等)を反応させるこ
とによってXのメチレン基にアルコキシ基が付加したト
リアジン誘導体を得ることができる。化合物〔16〕ま
たは化合物〔18〕に例えば、アシル化剤(例、アセチ
ルクロライド、無水酢酸、ベンゾイルクロライド等)を
反応させることによってXのメチレン基にアシルオキシ
基が付加したトリアジン誘導体を得ることができる。化
合物〔16〕または化合物〔18〕に例えば、カルバモ
イル化剤(例、メチルイソシアネート、エチルイソシア
ネート、フェニルイソシアネートなどのイソシアネート
誘導体またはN,N-ジメチルカルバモイルクロライド、フ
ェニルカルバモイルクロライドなどのカルバモイルクロ
ライド等)を反応させることによってXのメチレン基に
1-6アルキル基(例、メチル、エチル,n−プロピル,
イソプロピル等)、もしくはC6-14アリール基(例、フ
ェニル基、ナフチル基等)で1〜2個置換されていても
よいカルバモイルオキシ基が付加したトリアジン誘導体
を得ることができる。化合物〔16〕または化合物〔1
8〕に例えば、スルホニル化剤(例、メタンスルホニル
クロライド、フェニルスルホニルクロライド等)を反応
させることによってXのメチレン基にC1-6アルキルス
ルホニルオキシ基やC6-14アリールスルホニルオキシ基
が付加したトリアジン誘導体を得ることができる。上記
したような化合物〔16〕または化合物〔18〕とアル
キル化剤、アシル化剤、カルバモイル化剤またはスルホ
ニル化剤との反応は通常、不活性溶媒または無溶媒中で
実施され、塩基類の存在下にこれらの反応を実施しても
よい。反応温度は反応に用いる溶媒の種類によるが、通
常−20〜80℃、とりわけ約0〜50℃が適当であ
る。反応時間は反応に用いる溶媒の種類によるが、通常
約10分〜5時間、好ましくは30分〜2時間が適当で
ある。この反応の溶媒としては、ほとんどすべての不活
性溶媒が使用でき、一般に有機合成反応に繁用されてい
る溶媒、例えば脂肪族あるいは芳香族炭化水素(例え
ば、ベンゼン,リグロイン,ベンジン,トルエン,キシ
レンなど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、塩化メチレ
ン,塩化エチレン,クロロホルム,四塩化炭素,ジクロ
ルエタン,クロルベンゼン,oージクロルベンゼン)、
エーテル類(例えば、ジエチルエーテル,ジイソプロピ
ルエーテル,ジブチルエーテル,グリコールジメチルエ
ーテル,ジグリコールジメチルエーテル,テトラヒドロ
フラン,ジオキサンなど)、ケトン(例えば、アセト
ン,メチルエチルケトン,メチルイソプロピルケトン,
メチルイソブチルケトンなど)、エステル(例えば、酢
酸エチルエステルなど)、ニトリル(例えば、アセトニ
トリル,プロピオニトリルなど)、アミド(例えば、ジ
メチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド,ヘキサメ
チルリン酸トリアミドなど)、ジメチルスルフォオキシ
ド、ピリジンなどが用いられる。上記アルキル化剤、ア
シル化剤、カルバモイル化剤またはスルホニル化剤の使
用量は通常1.0〜3.5モル、とりわけ1.0〜1.5モ
ルが好ましい。また、反応を円滑に進めるために使用さ
れる塩基類としては、例えば無機塩基類としては炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムなどが挙げられる。有機塩基類
としてはトリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリ
ン、ピコリン、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノ
ン−5−エン、1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オ
クタン、1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデ
ク−7−エン(DBU)等が挙げられる。塩基類の使用
量としては出発原料化合物〔16〕または〔18〕に対
して1.0〜3.0モル倍、好ましくは1.0〜2.0
モル倍が適当である。
【0034】化合物〔16〕または化合物〔18〕に例
えば、ハロゲン化剤を反応させることによってXのメチ
レン基にハロゲンが付加したトリアジン誘導体を得るこ
とができる。この反応は通常、不活性溶媒または無溶媒
中で実施され、酸類の存在下にこれらの反応を実施して
もよい。反応温度は反応に用いる溶媒の種類に応じて変
更されるが、通常−20〜80℃、とりわけ約0〜40
℃が適当である。反応時間は反応に用いる溶媒の種類に
応じて変更されるが、通常約10分〜5時間、好ましく
は30分〜2時間が適当である。この反応の溶媒として
は、ほとんどすべての不活性溶媒が使用でき、一般に有
機合成反応に繁用されている溶媒、例えば脂肪族あるい
は芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン,リグロイン,ベ
ンジン,トルエン,キシレンなど)、ハロゲン化炭化水
素(例えば、塩化メチレン,塩化エチレン,クロロホル
ム,四塩化炭素,ジクロルエタン,クロルベンゼン,o
ージクロルベンゼン)、エーテル類(例えば、ジエチル
エーテル,ジイソプロピルエーテル,ジブチルエーテ
ル,グリコールジメチルエーテル,ジグリコールジメチ
ルエーテル,テトラヒドロフラン,ジオキサンなど)、
ニトリル(例えば、アセトニトリル,プロピオニトリル
など)、アミド(例えば、ジメチルホルムアミド,ジメ
チルアセトアミド,ヘキサメチルリン酸トリアミドな
ど)、ジメチルスルフォオキシドなどが用いられる。こ
の反応に用いられるハロゲン化剤としては例えば塩化水
素、臭化水素などのハロゲン化水素類、チオニルクロラ
イド、チオニルブロマイド、N−クロロサクシンイミ
ド、N−ブロモサクシンイミドまたはジエチルアミノサ
ルファートリフルオライドなどが挙げられる。該ハロゲ
ン化剤の使用量は化合物〔16〕または化合物〔18〕
に対して通常1.0〜3.5倍モル、好ましくは1.0
〜1.5倍モルが適当である。また反応を円滑に進める
ために例えば、トリフェニルホスフィンなどの反応促進
剤を使用してもよい。
【0035】化合物〔18〕を例えば、ボロントリフル
オライドジメチルエーテルコンプレックス等の存在下も
しくは非存在下で脱水反応させることによりXのメチレ
ン基にアルキリデン基が付加したトリアジン誘導体を得
ることができる。
【0036】反応h)
【化42】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕 Xが−CO−である化合物〔3'〕は自体公知の還元方
法に従い中間体〔20〕または〔21〕に導くことがで
きる。化合物〔21〕は上記反応b)〜e)と同様の操
作に付し化合物〔22〕に導くことができ、さらに上記
した酸化反応に付すことによって化合物〔23〕を得る
ことができる〔新実験化学講座、15巻(II)、丸善株式
会社(1977年)〕。
【0037】反応i)
【化43】 〔式中、L2は−O−、式−S(O)m−(式中、mは0
〜2の整数を示す。)で表わされる基または式−NR8
−(式中、R8は前記と同意義を示す。)で表わされる
基を、L3はハロゲン原子または−OSO216(式中、
16は置換されていてもよいアルキル基またはフェニル
基を示す。)で表わされる基を、その他の記号は前記と
同意義を示す。〕 L3におけるハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素が挙げられる。R16における置換されていて
もよいアルキル基としては、上記R2またはR3における
置換されていてもよいアルキル基と同様のものが挙げら
れる。上記の反応工程において中間体〔26〕の製造に
は、ナトリウムメトオキサイド、ナトリウムエトオキサ
イド、NaOH、KOH、NaHCO3、トリエチルア
ミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ〔5,4,
0〕ウンデク−7−エン(DBU)などの塩基類を反応
促進剤として用いてもよい。反応温度は通常約−10〜
100℃、とりわけ約20〜60℃が適当である。この
反応の溶媒としては、ほとんどすべての不活性有機溶媒
が使用でき、一般に有機合成反応に繁用されている溶
媒、例えば脂肪族あるいは芳香族炭化水素(例えば、ベ
ンゼン、リグロイン、ベンジン、トルエン、キシレンな
ど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、塩化メチレン、塩
化エチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロルエタ
ン、クロルベンゼン、o−ジクロルベンゼンなど)、エ
ーテル類(例えば、ジエチルエーテル、グリコールジメ
チルエーテル、ジグリコールジメチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンなど)、ケトン(例えば、ア
セトン,メチルエチルケトン,メチルイソプロピルケト
ン,メチルイソブチルケトンなど)、エステル(例え
ば、エチルアセテートなど)、ニトリル(例えば、アセ
トニトリル,プロピオニトリルなど)、アミド(例え
ば、ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド,ヘ
キサメチルリン酸トリアミドなど)、更にはN−メチル
ピロリドン、ジメチルスルホオキシド、テトラメチレン
スルホンなどが用いられる。中間体〔26〕は前述の反
応b)〜f)と同様の製造法に従い中間体〔27〕を経
て化合物〔28〕または〔29〕を得ることができる。
【0038】本発明の化合物は以下に示す方法に従って
も製造することができる。 反応j)
【化44】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕 この反応はジャーナル オブ メディシナル ケミストリ
ー(J. Med. Chem.)、第22巻、1483頁(1979
年)に記載の方法に順じて製造する方法である。すなわ
ち、例えば、化合物〔30〕を酢酸−水系で自体公知の
ジアゾ化反応にしたがいエチルシアノメチレンカルボニ
ルカルバメイトを反応させて化合物〔31〕を得ること
ができる。化合物〔31〕は180℃〜200℃に加熱
し、閉環反応に付すことにより、化合物〔32〕を得る
ことができる。これを自体公知の加水分解反応に付し、
さらに高温下で脱炭酸反応に付すことにより目的化合物
〔35〕を得ることができる。
【0039】本発明の化合物(I)〜(IV)またはその塩
は、例えば哺乳類、鳥類または魚類などの脊椎動物や昆
虫などの動物の飼育中に発生する寄生原虫の害を防除す
るのに有効で、原虫類の個々のまたは全ての発育段階に
対して抗原虫活性を示す。また、本発明の化合物(I)
〜(IV)またはその塩は既知薬剤に対して耐性や感受性を
示す原虫に対しても有効な抗原虫活性を示す。そのため
畜産における生産性(例えば、肉、乳、毛、皮、卵、蜜
などの生産性および繁殖性)が向上する。また本発明化
合物の使用により動物類のさらに経済的な飼育が可能と
なる。
【0040】本発明の化合物により防除しうる原虫類は
広範にわたり、例えばアピコンプレクサ(Apicomplex
a)門の原虫、例えばアイメリア科(Eimeriidae)アイ
メリア属の原虫、例えばアイメリア・アセルヴリナ(Ei
meria acervulina)、E.アデノイデス(adenoide
s)、E.アラバーメンシス(alabahmensis)、E.ア
ルロインギ(arloingi)、E.オーバネンシス(auburn
ensis)、E.ボヴィス(bovis)、E.ブルネッチ(br
unetti)、E.カニス(canis)、E.コントルタ(con
torta)、E.エリプソイダレス(ellipsoidales)、
E.ファルシフォルミス(falciformis)、E.ガロパ
ヴォニス(gallopavonis)、E.ハガニ(hagani)、
E.インテスチナリス(intestinalis)、E.マグナ
(magna)、E.マキシマ(maxima)、E.メレアグリ
ジス(meleagridis)、E.メレアグリミチス(meleagr
imitis)、E.ミチス(mitis)、E.ミバティ(mivat
i)、E.ネカトリックス(necatrix)、E.ニナコー
リアキモヴァエ(ninakohlyakimovae)、E.オヴィス
(ovis)、E.パルヴァ(parva)、E.パヴォニス(p
avonis)、E.ペルフォランス(perforans)、E.ピ
リフォルミス(piriformis)、E.プラエコックス(pr
aecox)、E.スチエダイ(stiedai)、E.スイス(su
is)、E.テネラ(tenella)、E.トルンカタ(trunc
ata)、E.ズエルニイ(zuernii)、またイソスポラ
属、例えばイソスポラ・ベリ(Isospora belli)、I.
カニス(canis)、I.フェリス(felis)、I.リヴォ
ルタ(rivolta)、I.スイス(suis)、またクリプト
スポリジウム属(Cryptosporidium)のクリプトスポリ
ジウム種、その他例えばトキソプラスマ・ゴンジイ(To
xoplasma gondii)、例えばサルコシスチダエ科(Sarco
cystidae)、サルコシスチス・ボヴィカニス(Sarcocys
tis bovicanis)、S.ボヴィホミニス(bovihomini
s)、S.オヴィカニス(ovicanis)、S.オヴィフェ
リス(ovifelis)、S.スイホミニス(suihominis)、
例えばロイコチトゾーン属(Leucocytozoon)のロイコ
チトゾーン・シモンディ(Leucocytozoon simondi)、
L.カウレリ(L.caulleryi)、例えばプラスモデイイ
ダエ科(Plasmodiidae)、例えばプラスモジウム・ベル
ゲイ(Plasmodium berghei)、P.ファルシパルム(fa
lciparum)、P.マラリアエ(malariae)、P.オヴァ
レ(ovale)、例えばピロプラスメア亜綱(Piroplasme
a)の原虫、例えばバベシア・アルゼンチナ(Babesia a
rgentina)、B.ボヴィス(bovis)、B.カニス(can
is)などのバベシア属の原虫、タイレリア・パルヴァ
(Theileria parva)などタイレリア(Theileria)属の
原虫、例えばアデレイナ(Adeleina)、例えばヘパトズ
ーン・カニス(Hepatozoon canis)など、さらに、ミキ
ソスポラ亜門(Myxospora)およびミクロスポラ亜門(M
icrospora)などの原虫、その他例えばグルゲア(Gluge
a)属およびノゼマ(Nosema)属などの原虫などが挙げ
られる。
【0041】化合物(I)〜(IV)またはその塩は、哺乳
動物(例えば牛、馬,豚,羊,山羊,らくだ,水牛,ろ
ば,兎,鹿,トナカイ,ミンク,チンチラ,ラクーン,
ハツカネズミ,鼠,モルモット,ゴールデン・ハムスタ
ー,犬,猫,ヒトなど)、鳥類(例えば鶏、うずら,ガ
チョウ,七面鳥,アヒル,鴨,鳩など)、淡水および海
水魚類(例えば、鯉,鰻,鱒,鮎,なまず,鮭,鯛,ブ
リ,トラフグ,シタビラメ,カレイなど)などの脊椎動
物あるいはミツバチなどの昆虫類の寄生原虫の感染に対
して予防および治療の両方の目的で使用することができ
る。化合物(I)〜(IV)またはその塩は、低毒性であ
り、単独または製剤組成物として、経口的にまたは非経
口的に安全に動物に投与し得る。その製剤の調製は自体
公知の方法(例えば、特開平5−1047、特開平5−
117250、特開平2−240003、特開昭62−
61972記載の方法)によって実施し得る。
【0042】本発明製剤を宿主となる消化管内に投与す
るには、例えば経口的に粉剤、散剤(可溶散を含む)、
錠剤、カプセル、ペースト、液剤、顆粒、クランブル、
ペレットなどの形状でそのまま、あるいは飼料、飲水な
どに混ぜて投与される。皮膚投与では、例えば浸漬、噴
霧、洗浄および滴下並びに塗布などにより実施される。
その他の非経口的投与は、例えば注射(筋肉内、皮下、
静脈内、腹腔内)により実施される。またその剤形とし
て、例えば液剤、例えば注射溶液、経口液剤、皮膚上ま
たは体腔内での使用のための液剤、滴下剤およびゲル、
経口または皮膚投与用および注射用の溶液、乳化液およ
び懸濁液、半固形剤、軟膏剤、粉末、顆粒、ペレット、
錠剤、カプセル、エアロゾルおよび吸入剤、並びに化合
物(I)〜(IV)またはその塩を含有している成形品が挙
げられる。注射溶液は、化合物(I)〜(IV)またはその
塩を適当な溶媒中に溶解させ、必要に応じて添加物、例
えば溶解剤、等張化剤としての酸類,塩基類または緩衝
塩類、酸化防止剤および防腐剤を適宜加えることにより
製造され、殺菌濾過後瓶に詰められる。用いられる溶媒
としては、生理学的に許容可能な溶媒、例えば水、アル
コール類、例えばエタノール、ブタノール、ベンジルア
ルコール、グリセロール、炭化水素類、プロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール類、N−メチルピロリ
ドン、およびこれらの混合物が挙げられる。また、注射
用の生理学的に許容可能な植物性または合成性の油類の
中に溶解させることもできる。溶解剤としては、化合物
(I)〜(IV)またはその塩の溶媒中での溶解を促進させ
るかまたはその沈殿を防止する溶媒であればよく、例え
ばポリビニルピロリドン、ポリオキシエチル化されたヒ
マシ油およびポリオキシエチルソルビタンエステル類が
挙げられる。
【0043】防腐剤としては、ベンジルアルコール、ト
リクロロブタノール、p−ヒドロキシ安息香酸エステル
類およびn−ブタノールが挙げられる。経口用液剤は直
接あるいは用時に濃縮物を投与濃度に希釈して経口的に
投与される。経口用液剤は常法に従って製造することが
できる。皮膚に使用する溶液は皮膚に滴下し、延展また
はこすられ、散水され、噴霧されるか、あるいは浸漬、
入浴もしくは洗浄により適用される。これらの溶液は常
法に従って製造される。この場合、製造中に増粘化剤を
加えることが有利である。増粘化剤は無機増粘化剤、例
えばベントナイト類、シリカゲル、モノステアリン酸ア
ルミニウム、有機増粘化剤、例えばカルボキシメチルセ
ルロース(CMC)ナトリウムなどのセルロース誘導体
類、ポリビニルアルコール類およびそれらの共重合体、
アクリレート類およびメタリレート類などが挙げられ
る。ゲル剤は、皮膚上に適用もしくは延展されるか、ま
たは体腔内に加えられる。ゲルは、適宜軟膏状の軟度を
有するような量の増粘化剤を常法に従い、調製後の溶液
に加えることにより、製造される。増粘化剤としては例
えば上記のものが使用される。滴下剤は局所的に皮膚に
滴下または散水することにより、皮膚に浸透させて全身
的に作用させるかまたは皮膚表面に作用させる。滴下剤
は、化合物(I)〜(IV)またはその塩を適当な経皮溶媒
または溶媒混合物中に溶解、懸濁または乳化させること
により製造される。適宜、例えば着色剤、吸収促進剤、
酸化防止剤、光遮蔽剤および増粘剤等を加えることがで
きる。
【0044】溶媒としては、水、アルカノール類、グリ
コール類、ポリエチレングリコール類、ポリプロピレン
グリコール類、グリセロール、芳香族アルコール類、例
えばベンジルアルコール、フェネチルアルコール、フェ
ノキシエタノール、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、安
息香酸ベンジル等のエステル類、例えばアルキレングリ
コールアルキルエーテル類、ジプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−ブチル
エーテル等のエーテル類、例えばアセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、芳香族および/または脂肪族炭
化水素類、植物性または合成油類、ジメチルホルムアミ
ド(DMF)、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロ
リドンおよび2−ジメチル−4−オキシ−メチレン−
1,3−ジオキソラン等が挙げられる。着色剤は、溶解
または懸濁させることができ且つ動物に安全に投与され
るものであればいずれを用いてもよい。吸収促進剤とし
ては、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、伸
展用の油脂類、例えばミリスチン酸イソプロピル、ペラ
ルゴン酸ジプロピレングリコール、シリコーン油類、脂
肪酸エステル類、トリグリセリド類および脂肪族アルコ
ール類が挙げられる。酸化防止剤としては、亜硫酸塩類
またはメタ亜硫酸水素塩類、例えばメタ亜硫酸水素カリ
ウム、アスコルビン酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブ
チルヒドロキシアニソールおよびトコフェロールが挙げ
られる。光遮蔽剤としては、例えば、ベンゾフェノン誘
導体等が挙げられる。増粘剤としては、例えば、セルロ
ース誘導体類、澱粉誘導体類、ポリアクリレート類、ア
ルギン酸エステル類およびゼラチン等が挙げられる。乳
化液は、水中油型または油中水型のいずれであってもよ
く、化合物(I)〜(IV)またはその塩を疎水性または親
水性溶媒に溶解させ、これを薬剤に溶媒と共に適当な乳
化剤および適宜補助剤、例えば着色剤、吸収促進剤、防
腐剤、酸化防止剤、光遮蔽剤および増粘剤を用いて均質
化することにより製造される。
【0045】疎水性溶媒としては、パラフィン油類、シ
リコーン油類、植物性油類、例えばごま油、アーモンド
油、ヒマシ油、合成トリグリセリド類、例えばカプリル
/カプリン酸ビグリセリド、植物性脂肪酸類またはその
トリグリセリド、非天然飽和または不飽和脂肪酸類また
はそのモノ−およびジグリセリド類、脂肪酸エステル
類、例えばステアリン酸エチル、アジピン酸ジ−n−ブ
チリル、ラウロン酸ヘキシル、ペラルゴン酸ジプロピレ
ングリコール、鎖長がC16-17の飽和脂肪アルコール類
の分枝鎖状脂肪酸エステル類、ミリスチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸イソプロピル、鎖長がC12-18の飽和
脂肪アルコール類のカプリル/カプリン酸エステル類、
ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸オレイル、オレ
イル酸デシル、オレイル酸エチル、乳酸エチル、ワック
ス状脂肪酸エステル類、例えばフタル酸ジブチル、アジ
ピン酸ジイソプロピル、アジピン酸の特に脂肪酸アルコ
ールエステル類、例えばイソトリデシルアルコールエス
テル、2−オクチルドデカノールエステル、セチルステ
アリルアルコールエステルおよびオレイルアルコールエ
ステル、脂肪酸類、例えばオレイン酸などが挙げられ
る。また、親水性溶媒としては、水、アルコール類、例
えばプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトー
ルおよびそれらの混合物が挙げられる。
【0046】乳化剤としては、非イオン性界面活性剤、
例えばポリオキシエチル、ヒマシ油、ポリオキシエチ
ル、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノステア
レート、グリセロールモノステアレート、ポリオキシエ
チルステアレートおよびアルキルフェノールポリグリコ
ールエーテル類、中性界面活性剤、例えばN−ラウリル
−β−イミノジプロピオン酸2ナトリウムまたはレシチ
ン、アニオン性界面活性剤、例えばラウリル硫酸ナトリ
ウム、脂肪アルコールエーテル硫酸塩類、モノ−または
ジアルキルポリグリコールエーテルオルト燐酸エステル
モノエタノールアミン塩、カチオン性表面活性剤、例え
ばセチルトリメチルアンモニウムクロライドなどが用い
られる。また、乳化を安定化させる目的で増粘剤、例え
ばCMC、メチルセルロース(MC)並びに他のセルロ
ースおよび澱粉誘導体類、ポリアクリレート類、アルギ
ン酸エステル類、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルアルコール、メチルビニルエー
テルおよび無水マレイン酸の共重合体、ポリエチレング
リコール類、ワックス類、シリカゲルなどを適宜添加し
てもよい。
【0047】本発明の抗原虫剤を懸濁液とする場合は、
化合物(I)〜(IV)またはその塩を適宜他の補助剤、例
えば湿潤剤、着色剤、吸収促進剤、防腐剤、酸化防腐
剤、光遮蔽剤などと共に均質に懸濁させることにより製
造される。湿潤剤(分散剤)としては上記の界面活性剤
が用いられ、上記の添加剤を適宜加えうる。経口的にま
たは皮膚に投与することができる半固形剤は、化合物
(I)〜(IV)またはその塩を適当な賦形剤と適宜補助剤
等を添加して混合し、成形することにより製造しうる。
賦形剤は生理学的に許容可能な不活性物質であれば、い
ずれでもよく無機物質は例えば、塩化ナトリウム、炭酸
塩類、例えば炭酸カルシウム、炭酸水素塩類、酸化アル
ミニウム類、珪酸類、シリカゲルおよび燐酸塩類などま
たは有機物質は例えば、糖類、セルロースおよび飼料、
例えば牛乳粉末、穀類ひきわりおよび細片、澱粉などが
挙げられる。上記の防腐剤、酸化防止剤および着色剤を
適宜添加してもよい。さらに、潤滑剤および潤滑剤、例
えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、滑石、
ベントナイト類、崩壊剤、例えば澱粉または架橋ポリビ
ニルピロリドン、結合剤、例えば澱粉、ゼラチンまたは
ポリビニルピロリドン、結晶セルロースなどを加えても
よい。
【0048】本発明の抗原虫剤は、1または2以上の本
発明化合物(I)〜(IV)またはその塩を含んでいてもよ
く、互いの活性を損なうことがない限り同様のあるいは
動物の健康状態の向上や疾病の予防治療等目的を同じく
する他の薬剤を含有するかあるいは組み合わせて用いる
ことができる。本発明の抗原虫剤は、化合物(I)〜(I
V)またはその塩を約0.01ppm−1%、好ましくは約
0.1ppm−0.1%の濃度で含有するように調製され
る。また、用時に希釈して用いる製剤の場合は約0.0
1−90%、好ましくは約0.1−30%の濃度で含有
するように調製される。一般的には、本発明の抗原虫剤
は1日当たり1kgの体重当たり化合物(I)〜(IV)また
はその塩を約0.01−約50mgの、好ましくは約0.1
−5mgの範囲で動物に投与すればよい。たとえば、飼料
中に約0.01−100ppm、好ましくは約0.1−50p
pmの化合物(I)〜(IV)またはその塩を含有するように
混入すればよい。そのような飼料は治療目的用および予
防目的用の両方に使用できる。そのような飼料の製造
は、一般に約0.5−30重量%、好ましくは約1−2
0重量%の化合物(I)〜(IV)またはその塩を飼料用の
賦形薬との混合物として含有する濃縮物または予備混合
物を一般的な飼料と混合することにより製造される。賦
形薬は例えば、好ましくは例えばトウモロコシ油もしく
は大豆油の如き少量の粉塵防止用の可食油を含有してい
るトウモロコシ粉末またはトウモロコシおよび大豆粉末
または鉱物性塩類である。得られた予備混合物は飼料に
均一に混入して動物に与える。
【0049】家禽類、特に鶏、うずら、アヒル、鴨、ガ
チョウおよび七面鳥における胞子虫症の治療および予防
用には、一般に約0.01−100ppm、好適には約0.
1−50ppmの化合物(I)〜(IV)またはその塩を適当な
食用物質、例えば栄養飼料と混合して与える。投与は飲
水投与の形で行うこともできる。動物の治療に用いる場
合、具体的には例えば哺乳動物における胞子虫症または
トキソプラズマ症の治療の場合には、化合物(I)〜(I
V)またはその塩を1kg体重当り約0.5−100mgを毎
日投与する。特に試験動物の体重または投与方法や動物
の型および本原虫剤に対する個々の反応または調合方法
およびそれを投与する時間または間隔によっては、上記
の量に限定することなく投与することもできる。すなわ
ち、時には上記の最少量より少なくて充分であり、逆に
は上記の上限を越えなければならない場合もある。大量
投与では、これらを1日にわたり数回の個別投与に分割
することが便利である。
【0050】魚類に適用するには、経口的に例えば飼料
を介して、あるいは飼育池から薬液中に移し、その中で
一定の時間(数分間から数時間まで)保持するような短
時間で処置できる「薬浴」により実施されるのが通常で
あるが、魚の生育空間(例えばプール装置、水族館、タ
ンクまたは池)全体を一時的または永久処置を行うこと
もできる。この場合、化合物(I)〜(IV)またはその塩
は適宜用途に適した剤形で投与される。製剤中の本抗原
虫成分の濃度は約1ppm−10重量%である。例えば、
魚類の薬浴として使用、または魚類の生育空間の処理
(プール処置)用としては、水で希釈又は懸濁し得る1
種以上の極性溶媒中に本抗原虫剤を含む溶液が好まし
い。この溶液の製造は、化合物(I)〜(IV)またはその
塩を水溶性物質を含む極性の水溶性溶媒中に溶解又は懸
濁させるが、化合物(I)〜(IV)またはその塩の添加後
に、得られる水溶液の pHは7−10、なかでも約8−
10を示すことが好ましい。さらに、本発明化合物を動
物に投与することにより寄生原虫を防除し、これに起因
する疾病や死亡を減少させ、発育不良の改善や健康状態
の向上をはかることができるので、例えば肉、乳、毛
皮、卵、蜜などの生産における収量減少を防ぐことがで
きる。また観賞用および愛玩用動物を健康的に飼育する
ことが可能である。
【0051】
【発明の効果】本発明のトリアジン誘導体またはその塩
は、優れた抗寄生原虫作用を示すうえに、動物に対する
毒性が低く、安全面でも優れた性質を示す。
【0052】
【発明の実施の形態】以下に参考例、実施例、試験例お
よび製剤例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、
これらが本発明の範囲を限定するものでないことはいう
までもない。
【0053】
【実施例】参考例1 2−クロロ−5−〔4−(2,6−ジクロロ−4−ニト
ロベンジル)ベンゾイル〕ピリジンの製造 塩化アルミニウム 75.6g(0.567mol)とEDC
(1,2−ジクロロエタン) 300mlを混合し、8〜
10℃に冷却した。これに塩化6−ニコチノイル 40
g(0.227mol)/EDC 100mlを8〜10℃を
保って20分で滴下した。同温下30分撹拌し4−ベン
ジル−3,5−ジクロロニトロベンゼン53.4g(0.
227mol)/EDC 100mlを10℃以下を保って3
0分間で滴下した。室温下、1時間撹拌後、70℃に加
温し3時間撹拌した。反応液を氷水中に注ぎクロロホル
ムで抽出した。水層を20%水酸化ナトリウム水溶液で
中和しクロロホルムを加え撹拌後、ハイフロ濾過をし
て、濾液を分液した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(クロロホルム:エタノール=20:1)で精製
し、淡褐色結晶 40.8g(収率42.6%)を得た。
1H-NMR (CDCl3);4.51 (s,2H), 7.32 (d,2H), 7.47 (d,
1H), 7.73 (d,2H), 8.07 (dd,1H), 8.25 (s,2H), 8.74
(d,1H)
【0054】参考例2 5−〔4−(2,6−ジクロロ−4−ニトロベンジル)
ベンゾイル〕−2−メチルチオピリジンの製造 参考例1と同様の操作で、4−ベンジル−3,5−ジク
ロロニトロベンゼン3.08gと塩化6−メチルチオニ
コチノイル 2.46gより題記化合物5.15gを褐色
油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) ;2.61 (s,3H), 4.49 (s,2H), 7.22-7.
32 (m,3H), 7.71 (d,2H), 7.92 (dd,1H), 8.24 (s,2H),
8.77 (d,1H)
【0055】参考例3 4−〔4−(4−クロロベンゾイル−3−メチルベンジ
ル)〕−3,5−ジクロロニトロベンゼンの製造 参考例1と同様の操作で、3,5−ジクロロ−4−(3
−メチルベンゾイル)ニトロベンゼン 10.0gと塩化
4−クロロベンゾイル 8.9gより題記化合物10.2
gを淡赤色油状物として製造した。1 H-NMR (CDCl3);2.30 (s,3H), 4.43 (s,2H), 7.05 (d,
1H), 7.11 (s,1H), 7.22(d,1H), 7.40 (d,2H), 7.71
(d,2H), 8.24(s,2H)
【0056】参考例4 2−クロロ−5−〔4−(2−クロロ−6−メチル−4
−ニトロベンジル)ベンゾイル〕ピリジンの製造 97%無水塩化アルミニウム 8.2g(0.06mol)を
1,2−ジクロルエタン 50mlに懸濁し、室温下塩化
6−クロロニコチノイル 4.2g(0.024mol)を添
加した(約30℃まで発熱)。同温下15分間撹拌(黄
色結晶が析出)後、4−ベンジル−3−クロロ−5−メ
チルニトロベンゼン 5.2g(0.05mol)を添加し
た。室温下一夜撹拌後更に、煮沸還流下2時間撹拌のの
ち氷水50mlに注加し、15分間撹拌後分液した。有機
層を水洗ののち無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔展開
溶媒=酢酸エチル1:n−ヘキサン3〕で精製し、題記
化合物を製造した(収量:3.0g)。収率:37.4% 融点:140〜141℃〔淡黄色プリズム状〕1 H-NMR (CDCl3);2.41 (s,3H), 4.38 (s,2H), 7.46 (q,
4H), 7.47 (d,1H), 8.02(d,1H), 8.05 (dd,1H), 8.20
(d,1H), 8.74 (d,1H)
【0057】参考例5 2−クロロ−5−〔4−(2−ブロモ−6−クロロ−4
−ニトロベンジル)ベンゾイル〕ピリジンの製造 参考例4と同様の操作で題記化合物を32.2%の収率
で淡黄色プリズム状晶として製造した。 融点:126℃1 H-NMR (CDCl3);4.55 (s,2H), 7.47 (d,1H), 7.51 (q,
4H), 8.07 (dd,1H), 8.29 (d,1H), 8.43 (d,1H), 8.75
(d,1H)
【0058】参考例6 3,5−ジクロロ−4−〔4−(4−メチルベンゾイ
ル)ベンジル〕ニトロベンゼンの製造 実施例4と同様の操作で題記化合物を赤褐色油状物とし
て43.8%の収率で製造した。1 H-NMR (CDCl3);2.43 (s,3H), 4.48 (s,2H), 7.26-7.7
3 (m,8H), 8.25 (s,2H)
【0059】参考例7 5−〔4−(4−アミノ−2,6−ジクロロベンジル)
ベンゾイル〕−2−クロロピリジンの製造 2−クロロ−5−〔4−(2,6−ジクロロ−4−ニト
ロベンジル)ベンゾイル〕ピリジン 40g(0.094
8mol)を酢酸エチル 400mlと混合し、塩化すず(I
I)二水和物 107g(0.474mol)を加えて55〜
60℃で2時間撹拌した。反応液をビーカーに移し濃ア
ンモニア水で中和後、析出した副生成物をデカンテーシ
ョンにより酢酸エチル層と分離した。同様に副生成物を
酢酸エチルで洗浄後、その洗浄液をデカンテーションで
分離し、分離した酢酸エチル層と前述の酢酸エチル層を
合わせて水洗し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固
して白褐色結晶 27.2g(収率73.2%)を得た。1 H-NMR (CDCl3);3.80 (br-s,2H), 4.28 (s,2H), 6.68
(s,2H), 7.31 (d,2H), 7.45 (d,1H), 7.70 (d,2H), 8.0
6 (dd,1H), 8.75 (d,1H)
【0060】参考例8 5−〔4−(4−アミノ−2,6−ジクロロベンジル)
ベンゾイル〕−2−メチルチオピリジンの製造 参考例7と同様の操作で題記化合物を微黄色粉末として
57.3%の収率で製造した。1 H-NMR (CDCl3);2.61 (s,3H), 3.71 (br-s,2H), 4.27
(s,2H), 6.67 (s,2H), 7.20-7.33 (m,3H), 7.69 (d,2
H), 7.91 (dd,1H), 8.79 (d,1H)
【0061】参考例9 4−〔4−(4−クロロベンゾイル)−3−メチルベン
ジル〕−3,5−ジクロロアニリンの製造 500mlのナス型コルベンに4−〔4−(クロロベンゾ
イル−3−メチルベンジル)−3,5−ジクロロニトロ
ベンゼン 10.0gを200mlの酢酸エチルエステルに
溶かし、マグネチックスターラーで撹拌しながら16.
0gの塩化すず(II)二水和物を加え2時間加熱、還流
した。TLC(薄層クロマトグラフィー)で反応が完了
したのを確認後、氷水 500mlにあけて、濃アンモニ
ア水 300mlを加えて充分にかきまぜた後、酢酸エチ
ル層を分離した。更に酢酸エチル300mlで2回抽出し
有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後濃縮した。精製せずに次の反応に利用し
た。収量9.3g、淡赤色結晶(25〜26℃で放置す
ると結晶化した。しかし、融点は測定できず)。1H-NMR
(CDCl3);2.00 (br-s,2H), 2.23 (s,3H), 4.21 (s,2
H), 6.67 (s,2H), 7.01 (d,1H), 7.10 (s,1H), 7.19
(d,1H), 7.40 (d,2H), 7.72 (d,2H)
【0062】参考例10 5−〔4−(4−アミノ−2−クロロ−6−メチルベン
ジル)ベンゾイル〕−2−クロロピリジンの製造 2−クロロ−5−〔4−(2−クロロ−6−メチル−4
−ニトロベンジル)ベンゾイル〕ピリジン 3.0g
(7.5mmol)を酢酸エチル 50mlに溶解し、室温下塩
化すず(II)二水和物 8.5g(37.5mmol)を添加
した。50〜60℃下1時間撹拌後水 5ml及び25%
アンモニア水約8.5mlを注加した。有機層をデカンテ
ーションにより水層および残渣から分離し、上記水層お
よび残渣を更に酢酸エチル 25mlで2回抽出した。有
機層(酢酸エチル層)を集め、無水硫酸マグネシウムで
乾燥ののち濃縮した。残渣に少量のジエチルエーテルを
注加し、晶出した結晶を濾取した。 収量:9.6g 収率:82.9% 融点:140〜141℃〔微黄色プリズム状〕1 H-NMR (CDCl3);2.15 (s,3H), 3.69 (s,2H), 4.16 (s,
2H), 6.46 (d,1H), 6.65(d,1H), 7.45 (q,1H), 7.46
(q,4H), 8.06 (dd,1H), 8.75 (d,1H)
【0063】参考例11 5−〔4−(4−アミノ−2−ブロモ−6−メチルベン
ジル)ベンゾイル〕−2−クロロピリジンの製造 参考例10と同様の操作で無色プリズム状晶として95
%の収率で題記化合物を製造した。 融点:147〜148℃1 H-NMR (CDCl3) ;3.82 (s,2H), 4.3
2 (s,2H), 6.72 (d,1H), 6.
87 (d,1H), 7.45 (d,1H),
7.51 (q,4H), 8.06 (dd,1
H), 8.76 (d,1H)
【0064】参考例12 3,5−ジクロロ−4−〔4−(4−メチルベンゾイ
ル)ベンジル〕アニリンの製造 参考例10と同様の操作で褐色オイルとして97.5%
の収率で題記化合物を製造した。1 H-NMR (CDCl3);2.43 (s,3H), 3.76 (br-s,2H), 4.27
(s,2H), 6.68 (s,2H), 7.25-7.71 (m,8H)
【0065】参考例13 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}ヒ
ドラジンの製造 粗5−〔4−(4−アミノ−2,6−ジクロロベンジ
ル)ベンゾイル〕−2−クロロピリジン 3.4g(8.
68mmol)を酢酸 25mlに溶解し、これに35%塩酸
3.5mlを加えた。褐色液を10℃以下に氷冷しなが
ら、98.5% 亜硝酸ナトリウム 0.68g(9.71m
mol)を1mlの水に溶解し、25分で滴下した。40分
撹拌後、ベンズアルデヒド 0.92g(8.67mmol)
を加え、次いで塩化すず(II)二水和物 5.4g(2
3.93mmol)を6mlの35%塩酸に溶解した液を30
分間で滴下した。30分撹拌後、水 50mlを加えてか
ら酢酸エチル 150mlに加えて撹拌後分液した。有機
層を分取し、水洗(3回)、重曹水洗(1回)の後、脱
水、濃縮した。得られた黄色カルメラを酢酸エチル/ヘ
キサン中撹拌し、融点182〜184℃の黄色結晶2.
49gを得た。(収率57.9%)1 H-NMR (CDCl3);4.33 (s,2H), 7.13 (s,2H), 7.25−7.
75 (m,12H), 8.05 (dd,1H), 8.75 (d,1H)
【0066】参考例14 1−ベンジリデン−2−{3,5−ジクロロ−4−〔4
−(6−メチルチオニコチノイル)ベンジル〕}フェニ
ルヒドラジンの製造 参考例13の操作に従い、題記化合物を黄色結晶として
60.8%の収率で製造した。 融点:184〜186℃1 H-NMR (CDCl3);2.61 (s,3H), 4.32 (s,2H), 7.12 (s,
2H), 7.21-7.74 (m,12H), 7.92 (dd,1H), 8.79 (d,1H)
【0067】参考例15 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(4−クロロベン
ゾイル)−3−メチルベンジル〕−3,5−ジクロロフ
ェニル}ヒドラジンの製造 参考例13の操作に従い、題記化合物を黄色結晶として
78%の収率で製造した。 融点:166〜167℃1 H-NMR (CDCl3);2.30 (s,3H), 4.25 (s,2H), 7.05
(d,1H), 7.10 (s,2H), 7.12 (s,1H), 7.20 (d,1H), 7.2
8-7.43 (m,5H), 7.61-7.68 (m,4H), 7.72 (d,2H)
【0068】参考例16 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)ベンジル〕−3−クロロ−5−メチルフェニ
ル}ヒドラジンの製造 5−〔4−(4−アミノ−2−クロロ−6−メチルベン
ジル)ベンゾイル〕−2−クロロピリジン 2.2g(6
mmol)を酢酸 30mlに溶解し、室温下濃塩酸1.5ml
(18mmol)を注加した。15分間撹拌後(スラリー状
となる)5〜10℃に冷却下水 1mlに溶解した98.5
% 亜硝酸ナトリウム 490mg(7mmol)を5分間で滴
下した。5〜10℃で30分間撹拌後ベンズアルデヒド
630mg(6mmol)を注加し、次に濃塩酸 5mlに溶解
した塩化すず(II)二水和物 4.0g(18mmol)を5
〜10℃下5分間で滴下した。同温下30分間撹拌後更
に室温下1時間撹拌し、次に酢酸エチル 50ml及び水
30mlを注加した。分液後、水層をさらに酢酸エチル
30mlで2回抽出した。有機層を混合し、水洗、飽和重
曹水で洗浄ののち無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し
た。残渣に5mlのジエチルエーテルを注加し、晶出した
結晶を濾取した。収量(2.1g)、収率73.8%、融
点180〜181℃〔黄色針状〕1 H-NMR (CDCl3);2.23 (s,3H), 4.22 (s,2H), 6.85 (d,
1H), 7.14 (d,1H), 7.24-7.71(m,12H), 8.06 (dd,1H),
8.76 (d,1H)
【0069】参考例17 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)ベンジル〕−3−ブロモ−5−クロロフェニ
ル}ヒドラジンの製造 参考例16の操作に従い、題記化合物を淡黄色針状晶と
して81.6%の収率で製造した。 融点:207〜208℃1 H-NMR (CDCl3);4.37 (s,2H), 7.12 (d,1H), 7.30-7.7
2(m,13H), 8.06 (dd,1H), 8.76 (d,1H)
【0070】参考例18 1−ベンジリデン−2−{3,5−ジクロロ−4−〔4
−(4−メチルベンゾイル)ベンジル〕フェニル}ヒド
ラジンの製造 参考例16の操作に従い、題記化合物を淡褐色晶として
89.6%の収率で製造した。1 H-NMR (CDCl3);2.42 (s,3H), 4.32 (s,2H), 7.12 (s,
2H), 7.25-7.74 (m,15H)
【0071】参考例19 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−
4−(2,2−ジメトキシエチル)セミカルバジドの製
造 2−ベンジリデン−1−{4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}ヒ
ドラジン 35.2g(0.0711mol)をアセトニト
リル 360mlに溶解しイソシアン酸2,2−ジメトキ
シエチル 14.04g(0.1067mol)と1,8−ジ
アザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン(DB
U) 540mgを加えた。室温で1時間撹拌後、反応液
を氷水中に注ぎ込み酢酸エチルで抽出した。抽出液をN
2SO4で乾燥し、濃縮乾固してシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:エタノール=20:1
で1回・ヘキサン:酢酸エチル=1:1で1回)で精製
し、無色アメ状物 32.5g(収率73.0%)を得
た。1 H-NMR (CDCl3);3.48 (s,6H), 3.53 (m,2H), 4.47 (s,
2H), 4.52 (t,1H), 6.9(t,1H), 7.26-7.59 (m,11H), 7.
74 (d,2H), 8.08 (dd,1H), 8.78 (d,1H)
【0072】参考例20 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(4−クロロベン
ゾイル)−3−メチルベンジル〕−3,5−ジクロロフ
ェニル}−4−(2,2−ジメトキシエチル)セミカル
バジドの製造 参考例19の操作に従って、題記化合物を無色結晶とし
て95%の収率で製造した。 融点:67〜69℃1 H-NMR (CDCl3);2.29 (s,3H), 3.48 (s,6H), 3.55 (t,
2H), 4.40 (s,2H), 4.53(t,1H), 6.94-7.62(m,10H), 7.
30 (s,2H), 7.42 (d,2H), 7.74 (d,2H)
【0073】参考例21 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)ベンジル〕−3−クロロ−5−メチルフェニ
ル}−4−(2,2−ジメトキシエチル)セミカルバジ
ドの製造 参考例19の操作に従い、題記化合物を微黄色粉末とし
て86.5%の収率で製造した。1 H-NMR (CDCl3);2.32 (s,3H), 3.48 (s,6H), 3.55 (t,
2H), 4.35 (s,2H), 4.53(t,1H), 6.95 (t,1H), 7.03
(d,1H), 7.23-7.58(m,10H), 7.73 (d,2H), 8.07 (dd,1
H), 8.78 (d,1H)
【0074】参考例22 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)ベンジル〕−3−ブロモ−5−クロロフェニ
ル}−4−(2,2−ジメトキシエチル)セミカルバジ
ドの製造 参考例19の操作に従い、題記化合物を微黄色粉末とし
て95.9%の収率で製造した。1 H-NMR (CDCl3); 3.48 (s,6H), 3.54 (t,2H), 4.52
(s,2H), 4.53 (t,1H), 6.94 (t,1H), 7.28-7.58 (m,11
H), 7.74 (d,2H), 8.08 (dd,1H), 8.79 (d,1H)
【0075】参考例24 3,5−ジクロロ−4−(3−メチルベンジル)ニトロ
ベンゼンの製造 1Lの4口コルベンにスリーワンモータ、温度計、冷却
管及び滴下ロートをつけ、3−メチルフェニル酢酸メチ
ル、4−ブロモ−3,5−ジクロロニトロベンゼンを5
00mlのジメチルスルホキシドに溶かした液を入れて、
室温で撹拌しながら2倍モルの水酸化ナトリウムペレッ
トを加えた。その後、30mlの濃塩酸を加えて反応温度
を徐々に上昇させ、75〜80℃で1時間反応した。反
応の終了はTLC(ヘキサン:エタノール=9:1)で
確認した。その後、反応温度を140〜145℃に上げ
て、6時間反応した。反応終了後、2Lの氷水に反応物
を注入し、水層を除いた析出物を500mlのトルエンで
抽出、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、題記化合
物87.0g(89.6%)を暗赤色油状物として得た。
このまま次の反応に利用した。1 H-NMR (CDCl3);2.28 (s,3H), 4.34 (s,2H), 6.90-7.2
5 (m,4H), 8.18(s,2H)
【0076】参考例25 3,5−ジクロロ−4−フェニルチオニトロベンゼンの
製造 チオフェノール25g(0.227mol)と4−ブロモ
−3,5−ジクロロニトロベンゼン67.6g(0.2
5mol)をジメチルスルホキシド 680mlと混合し室温
下で水酸化カリウム 18.0g(0.27mol)を加え
た。55〜60℃で3時間撹拌し、反応液を氷水中に注
ぎ、トルエンで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、少量のシリカゲルを加え撹拌後、濾過した。
濾液を濃縮乾固し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:AcOEt=5:1)で精製し、題記化合物
57.0g(83.6%)を白黄色結晶として得た。1 H-NMR(CDCl3); 7.19-7.29 (m,5H), 8.26 (s,2H)
【0077】参考例26 2−クロロ−5−(4−(2,6−ジクロロ−4−ニト
ロフェニルチオ)ベンゾイル)ピリジンの製造 ニトロベンゼン 100mlに塩化アルミニウム13g
(0.1mmol)を溶解し8〜10℃に冷却した。これに
ニトロベンゼン 30mlに溶解した6−クロロニコチノ
イルクロライド 5.9g(33.3mmol)を滴下して
同温下、30分間撹拌した。これにニトロベンゼン 3
0mlに溶解した3,5−ジクロロ−4−フェニルチオニ
トロベンゼン 10g(33.3mmol)を同温下、15
分間かけて滴下し室温で30分間、100℃で5時間撹
拌した。反応液を氷水中に注ぎ込みクロロホルムで抽出
した。抽出液を無水硫酸ナトリウム乾燥し濃縮後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、題記化合物
9.8g(67.1%)を黄色結晶として得た。1 H-NMR(CDCl3): 7.21 (d,2H), 7.48 (d,1H), 7.71 (d,2
H), 8.07 (dd,1H), 8.33(s,2H), 8.73 (d,1H)
【0078】参考例27 5−(4−(4−アミノ−2,6−ジクロロフェニルチ
オ)ベンゾイル)−2−クロロピリジンの製造 2−クロロ−5−(4−(2,6−ジクロロ−4−ニト
ロフェニルチオ)ベンゾイル)ピリジン 4.0g
(9.10mmol)を酢酸エチル40mlと混合し塩化すず
(II)二水和物 10.3g(45.5mmol)を加えて
40〜45℃で2時間撹拌した。反応液をビーカーに移
し濃アンモニア水で中和後、デカンテーションにより酢
酸エチル層を分離をした。酢酸エチル層を水洗し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固して褐色結晶3.5
4g(94.9%)を得た。 H−NMR(CDCl): 4.12 (br−
s,2H), 6.80 (s,2H), 7.10
(d,2H), 7.67(d,2H), 7.46
(d,1H), 8.04 (dd,1H), 8.7
3 (d,1H)
【0079】参考例28 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)フェニルチオ〕−3,5−ジクロロフェニ
ル}ヒドラジンの製造 5−〔4−(4−アミノ−2,6−ジクロロフェニルチ
オ)ベンゾイル〕−2−クロロピリジン 3.0g
(7.32mmol)と酢酸30mlを加温混合し溶解して濃
塩酸 3mlを添加した。8〜10℃に冷却し同温を保っ
て亜硝酸ナトリウム0.56g-水1.5ml(8.05m
mol, 1.1eq)を15分間かけて滴下した。同温で1
時間撹拌しベンズアルデヒド0.78g(7.32mmo
l, 1.0eq)を加えた後、塩化すず(II)二水和物
4.13g/濃塩酸 5ml(18.3mmol, 2.5eq)
を8〜10℃を保って30分要して滴下し、同温下2時
間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加えて分液後、
水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて水洗
後、1規定水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した。これを
水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固後ヘキ
サンで結晶化し、粗褐色結晶4.1gを得た。1 H-NMR(CDCl3); 7.12-7.85 (m,14H), 8.04 (dd,1H),
8.75 (d,1H)
【0080】参考例29 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)フェニルチオ〕−3,5−ジクロロフェニ
ル}−4−(2,2−ジメトキシエチル)セミカルバジ
ドの製造 粗2−ベンジリデン−1−{4−〔4−(6−クロロニ
コチノイル)フェニルチオ〕−3,5−ジクロロフェニ
ル}ヒドラジン 4.1g(7.32mmol)をアセトニト
リル 100mlに溶解し2,2−ジメトキシエチルイソ
シアネート 1.44g(11.0mmol)とDBU 56
mgを加えた。室温で1時間、40℃で1時間撹拌後、反
応液を氷水中に注ぎ込み酢酸エチルで抽出した。抽出液
を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固し、粗赤褐色
アメ状物5.1gを得た。1 H-NMR(CDCl3);3.48 (s,6H), 3.55
(m,2H), 4.53 (t,1H), 6.9
(t,1H), 7.22−7.60 (m,11
H), 7.72 (d,2H), 8.05 (d
d,1H), 8.76 (d,1H)
【0081】参考例30 3,5−ジクロロ−4−(4−ホルミルベンジル)ニト
ロベンゼンの製造 四塩化チタン11.4gをジクロロメタン100mlに
溶解し、−5℃でジクロロメタン5mlに溶解したジクロ
ロメチルメチルエーテル5.2gを滴下した。この反応
液に4−ベンジル−3,5−ジクロロニトロベンゼン
8.5gをジクロロメタン15mlに溶解した液を同条件
下で滴下した。滴下終了後25〜30℃で1日撹拌し、
反応物を氷水100mlへ加えた。有機層を分離し、水洗
後硫酸マグネシウムで乾燥濃縮し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル−トルエン)で精
製した。収量:4.5g 融点:116〜117℃(黄色粉末状)1 H-NMR(CDCl3); 4.49 (s,2H), 7.58 (q,4H), 8.23(s,2
H), 9.95 (s,1H)
【0082】参考例31 3,5−ジクロロ−4−〔4−(5−オキサゾリル)ベ
ンジル〕ニトロベンゼンの製造 3,5−ジクロロ−4−(4−ホルミルベンジル)ニト
ロベンゼン3.1gをメタノール50mlに懸濁し、20
〜25℃で撹拌しながらトシールメチルイソシアナイド
2.0g及び炭酸カリウム1.4gを加えた。この反応
混合物を2時間撹拌反応した後、濃縮し、残渣に水50
mlを注加し、酢酸エチルエステル50mlで2回抽出し
た。有機層を水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し
た。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム)で精製し、黄色プリズム状晶の題記化合物
2.1gを得た。 融点:114〜115℃1 H-NMR(CDCl3); 4.43 (s,2H), 7.31 (s,1H), 7.40 (q,4
H), 7.89 (s,1H), 8.23(s,2H)
【0083】参考例32 3,5−ジクロロ−4−〔4−(5−オキサゾリル)ベ
ンジル〕アニリンの製造3,5−ジクロロ−4−〔4−
(5−オキサゾリル)ベンジル〕ニトロベンゼン 2.
1gを酢酸エチルエステル50mlに溶解し、塩化第一ス
ズ・2H2O 6.8gを加えて30分間反応した。反応
終了後、水5ml及び濃アンモニア水を添加して中和し
た。有機層はデカンテーションにより分離し、更に水
層、沈殿物を50mlの酢酸エチルで2回抽出した。有機
層を水洗後硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮した。残渣に
少量のジエチルエーテルを加えて結晶化した(微黄色プ
リズム状晶)。 収量:1.6g 融点:151〜152℃1 H-NMR(CDCl3); 3.75 (br-s,2H), 4.21 (s,2H), 6.67
(s,2H), 7.28 (s,1H), 7.39 (q.4H), 7.87 (s,1H)
【0084】参考例33 1−ベンジリデン−2−〔3,5−ジクロロ−4−(5
−オキサゾリル)ベンジル〕フェニルヒドラジンの製造 3,5−ジクロロ−4−〔4−(5−オキサゾリル)ベ
ンジル〕アニリン1.6gを用い参考例13の方法に従
い題記化合物1.6gを淡黄色プリズム状晶として製造
した。 融点:179〜180℃1 H-NMR(CDCl3); 4.25 (s,2H), 7.09 (s,2H), 7.24-7.86
(m,13H)
【0085】実施例1 2−{4−〔4−(6−クロロニコチノイル)ベンジ
ル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−ジヒドロ
−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン(化合物
No.1)の製造 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−
4−(2,2−ジメトキシエチル)セミカルバジド 3
2.1g(51.3mmol)をアセトニトリル 330mlに
溶解し濃塩酸 10.4gを室温で加えて1時間撹拌し
た。反応液を濃縮し酢酸エチルと水を加えて30分間撹
拌した。分液し水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を
合わせてNa2SO4で乾燥し濃縮乾固した。これをアセ
トニトリルに加熱溶解し、再結晶して得た結晶を少量の
熱酢酸エチル、クロロホルムで順に洗浄し、白色結晶
12.0gを得た。 融点:188〜191℃1 H-NMR (CDCl3) ;4.15(t,2H), 4.40(s,2H), 5.79(br-
s,1H), 7.08〜7.16(m,1H), 7.35(d,2H), 7.46(d,1H),
7.63(s,2H), 7.70(d,2H), 8.06(dd,1H), 8.76(d,1H)
【0086】実施例2 2−{4−〔4−((6−クロロ−3−ピリジル)ヒド
ロキシメチル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニ
ル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3
(2H)−オン(化合物No.2)の製造 2−{4−〔4−(6−クロロニコチノイル)ベンジ
ル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−ジヒドロ
−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン8.0g
(0.0169mol)をメタノール 300mlに懸濁し3
〜5℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム 1.9g
(0.0507mol)を15分間かけて添加した。同温
下、2.5時間撹拌した。反応液を氷冷下2N−HCl
水溶液で中和した。これを濃縮しメタノールを留去後、
酢酸エチルで希釈して水洗した。有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、濃縮乾固した。乾固体をアセトニトリ
ルに加熱懸濁後、放冷して濾取し、白色結晶 4.2gを
得た。更にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:エタノール=20:1)で精製し、白色結晶
2.8gを得た。ろ液を濃縮し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:エタノール=20:
1)で精製し、白色結晶3.2gを得た。(全収率74.
6%) 融点:216〜217℃1 H-NMR (Acetone-d6) ;4.17(q,2H), 4.
28(s,2H), 5.14(d,1H), 5.8
8(d,1H), 6.7(br−s,1H), 7.
17(d,2H), 7.32−7.38(m,4
H), 7.72(s,2H), 7.79(dd,1
H), 8.40(d,1H)
【0087】実施例3 2−{4−〔4−(6−クロロニコチノイル)ベンジ
ル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4−メチル−4,
5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−
オン(化合物No.3)の製造 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(6−クロロ−3
−ニコチノイル)ベンジル〕−フェニル}−4,5−ジ
ヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン
300mg(0.633mmol)をN,N−ジメチルホルムアミ
ド 9mlに溶解し、0〜3℃に冷却しながら水素化ナト
リウム 30mg(60% in oil)を同温下添加して15
分間撹拌した。0〜3℃に保ち、ヨウ化メチル 108m
g(0.76mmol)を添加して同温下1時間撹拌した。反
応液を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無
水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮後、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:エタノール=2
0:1)で精製して、褐色プリズム晶 200.2mg(6
4.8%)を得た。 融点:89〜90℃1 H-NMR (CDCl3) ;3.02(s,3H), 4.07(d,2H), 4.39(s,2
H), 7.06(t,1H), 7.34(d,2H), 7.46(d,1H), 7.60(s,2
H), 7.70(d,2H), 8.06(dd,1H), 8.76(d,1H)
【0088】実施例4 4−アセチル−2−{4−〔4−(6−クロロニコチノ
イル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,
5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−
オン(化合物No.4)の製造 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(6−クロロ−3
−ニコチノイル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジヒ
ドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 1
00mg(0.211mmol)と無水酢酸 3mlを混合し14
0℃で1時間撹拌した。反応液を濃縮後、酢酸エチルで
希釈し水洗した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:アセトン=1:1 1回、クロロホルム:エタノ
ール=20:1 1回)で精製し、黄色結晶 90mg
(82.7%)を得た。 融点:165〜166℃1 H-NMR (CDCl3) ;2.61(s,3H), 4.42(s,2H), 4.49(s,2
H), 7.34-7.38(m,3H), 7.47(d,1H), 7.62(s,2H), 7.71
(d,2H), 8.07(dd,1H), 8.77(d,1H)
【0089】実施例5 2−{4−〔4−(6−クロロニコチノイル)ベンジ
ル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−ジヒドロ
−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン(化合物
No.1)の製造 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}ヒ
ドラジン 2.49g(5.03mmol)を100mlの酢酸
エチルに溶解し、これにイソシアン酸2,2−ジメトキ
シエチル 1.03g(7.85mmol)およびDBU 30
mgを加えた。室温下1時間撹拌後さらにDBU 50mg
を追加して1時間撹拌した。原料消失を確認後36%塩
酸 0.53g(5.23mmol)を加えて30分撹拌し
た。さらに36%塩酸 0.55g(5.43mmol)を追
加し、1.5時間撹拌した。(少量の暗褐色樹脂状物を
生じた。)水 50mlを加えた後酢酸エチル 50mlを加
えて分液した。有機層を水洗した後濃縮し3.06gの
残渣を得た。残渣をアセトニトリルで洗浄し、1.32
gの淡黄褐色結晶を濾取した。ろ液を濃縮し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノー
ル=10/1)で精製し、0.69gの微黄色カルメラ
を得た。先の結晶に加えアセトニトリルから再結晶し、
融点188〜191℃の結晶として1.46g得た。
(収率61.3%)1 H-NMR (CDCl3) ;4.12-4.17(m,2H), 4.39(s,2H), 5.44
(br-s,1H), 7.08-7.16(m,1H), 7.34(d,2H), 7.48(d,1
H), 7.64(s,2H), 7.70(d,2H), 8.05(dd,1H), 8.75(d,1
H)
【0090】実施例6 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(6−メチルチオ
ニコチノイル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジヒド
ロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン(化合
物No.5)の製造 1−ベンジリデン−2−{3,5−ジクロロ−4−{4
−〔(6−メチルチオ)ニコチノイル〕ベンジル}フェ
ニル}ヒドラジン 2.28g(4.5mmol)を100ml
の酢酸エチルに溶解し、これにイソシアン酸2,2−ジ
メトキシエチル0.94g(7.2mmol)およびDBU
30mgを加えた。室温下1時間撹拌後さらにDBU 5
0mgを追加して1.5時間撹拌した。原料消失を確認後
36%塩酸0.5g(4.9mmol)を加えて30分、さら
に36%塩酸 0.5g(4.9mmol)を追加し、2時間
撹拌した。(少量の暗褐色樹脂状物を生じた。)水 1
00mlを加えて撹拌した後分液した。有機層を濃縮しシ
リカゲルカラムクロマト(クロロホルム/メタノール=
10/1)で精製し、1.56gの微黄色カルメラを得
た。酢酸エチルから再結晶し、融点165〜167℃の
淡黄褐色結晶を0.77g得た。(収率35.2%)1 H-NMR (CDCl3) ;2.61(s,3H), 4.08-4.16(m,2H), 4.39
(s,2H), 5.50(br-s,1H),7.08-7.15(m,1H), 7.26(d,1H),
7.32(d,2H), 7.63(s,2H), 7.69(d,2H), 7.91(dd,1H),
8.80(d,1H)
【0091】実施例7 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(1−ヒドロキシ
−1−(2−メチルチオ−5−ピリジル)エチル)ベン
ジル〕フェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−ト
リアジン−3(2H)−オン(化合物No.6)の製造 窒素気流下 臭化メチルマグネシウム(1mol/L THF
溶液)6.2ml(6.2mmol)を5〜7℃で撹拌し、これ
に2−{3,5−ジクロロ−4−{4−〔(6−メチル
チオ)ニコチノイル〕ベンジル}フェニル}−4,5−
ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン
0.6g(1.24mmol)をリチウム・アルミニウムハイ
ドライドで脱水したテトラヒドロフラン 10mlに溶解
して滴下した(30分)。同温度で1.5時間撹拌後1
0%塩化アンモニウム溶液 15mlを滴下した(約13
℃)。30分撹拌後20mlの酢酸エチルで抽出し、水層
をさらに15mlの酢酸エチルで抽出した。有機層を合わ
せ飽和食塩水で洗浄後脱水、濃縮した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノ
ール=10/1)で精製し、微黄色カルメラ状物として
0.6g得た。(96.8%)これを酢酸エチルから結
晶化し、融点208〜209℃の微黄色晶0.29gを
濾取した。(46.7%) さらにろ液を濃縮し、微黄色晶0.18gを得た。(2
9.0%) 全収量 0.47g(収率75.8%)1 H-NMR (CDCl3) ;1.91(s,3H), 2.19(br-s,1H), 2.54
(s,3H), 4.08-4.13(m,2H),4.27(s,2H), 5.51(br-s,1H),
7.04-7.32(m,6H), 7.50(dd,1H), 7.58(s,2H), 8.47(d,
1H)
【0092】実施例8 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(1−ヒドロキシ
−1−(2−クロロ−5−ピリジル)エチル)ベンジ
ル〕フェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリ
アジン−3(2H)−オン(化合物No.7)の製造 実施例7と同様の操作方法で、題記化合物を無色結晶と
して65.3%の収率で製造した。 融点:205〜206℃1 H-NMR (CDCl3) ;1.91(s,3H), 1.98(br-s,1H), 4.06-
4.11(m,2H), 4.27(s,2H),5.73(br-s,1H), 7.03-7.11(m,
1H), 7.15-7.33(m,5H), 7.57(s,2H), 7.63(dd,1H), 8.4
2(d,1H)
【0093】実施例9 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(1−シクロヘキ
シル−1−ヒドロキシエチル)ベンジル〕フェニル}−
4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2
H)−オン(化合物No.8)の製造 実施例7と同様の操作方法で、題記化合物を無色結晶と
して38.0%の収率で製造した。 融点:107〜108℃1 H-NMR (CDCl3) ;0.88−1.83(m,11
H), 1.48(s,3H), 2.20(br−
s,1H), 4.10−4.14(m,2H),
4.28(s,2H), 5.48(br−s,1
H), 7.05−7.33(m,5H), 7.58
(s,2H)
【0094】実施例10 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(1−ヒドロキシ
−1−フェニルエチル)ベンジル〕フェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
ン(化合物No.9)の製造 実施例7と同様の操作方法で、題記化合物を無色結晶と
して65.8%の収率で製造した。 融点:161〜163℃1 H-NMR (CDCl3) ;1.41(s,3H), 2.20(br-s,1H), 4.06-
4.11(m,2H), 4.27(s,2H),5.69(br-s,1H), 7.00-7.08(m,
1H), 7.19-7.44(m,9H), 7.58(s,2H)
【0095】実施例11 2−{4−〔4−(6−クロロニコチノイル)ベンジ
ル〕−3−クロロ−5−メチル}−4,5−ジヒドロ−
1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン(化合物N
o.10)の製造 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)ベンジル〕−3−クロロ−5−メチルフェニ
ル}−4−(2,2−ジメトキシエチル)セミカルバジ
ド 2.2g(3.6mmol)を酢酸エチル 20mlに溶解
し、室温下濃塩酸0.3ml(3.6mmol)を注加した。同
温下1時間撹拌後晶出した結晶を濾取し、少量のジエチ
ルエーテルで洗浄し、題記化合物を製造した。収量1.
5g(収率91.9%)、融点:207〜208℃〔無
色プリズム状晶〕1 H-NMR (CDCl3) ;2.28 (s,3H), 4.12 (s,2H), 4.28
(s,2H), 6.33 (s,1H), 7.09 (d,1H), 7.31 (d,1H), 7.4
6 (d,1H), 7.47 (q,4H), 7.51 (d,1H), 8.06 (dd,1H),
8.76 (d,1H)
【0096】実施例12 2−{4−〔4−(6−クロロニコチノイル)ベンジ
ル〕−3−ブロモ−5−クロロ}−4,5−ジヒドロ−
1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン(化合物N
o.11)の製造 実施例11の操作方法にしたがって、題記化合物を無色
プリズム状晶として86.8%の収率で製造した。 融点:210〜211℃1 H-NMR (CDCl3) ;4.13 (s,2H), 4.44 (s,2H), 6.42
(s,1H), 7.13 (s,1H), 7.46 (d,1H), 7.53 (q,4H), 7.6
7 (d,1H), 7.80 (d,1H), 8.06 (dd,1H), 8.78 (d,1H)
【0097】実施例13 2−{4−〔4−(4−クロロベンゾイル)−3−メチ
ルベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−
ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン
(化合物No.12)の製造 実施例11の操作方法に従って、題記化合物を無色針状
晶として63.0%の収率で製造した。 融点:163〜164℃1 H-NMR (CDCl3) ;2.30 (s,3H), 4.11 (s,2H), 4.32
(s,2H), 6.40 (br-s,1H),7.05-7.23 (m,4H), 7.41 (d,2
H), 7.61 (s,2H), 7.73 (d,2H)
【0098】実施例14 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(4−メチルベン
ゾイル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジヒドロ−
1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン(化合物N
o.13)の製造 実施例11と同様の操作方法に従って、題記化合物を淡
黄色結晶として47.3%の収率で製造した。 融点:165〜167℃1 H-NMR (CDCl3) ;2.43 (s,3H), 4.14 (t,2H), 4.38
(s,2H), 7.11-7.13 (m,1H), 7.25-7.71 (m,11H)
【0099】実施例15 2−{4−〔4−(4−クロロ−α−ヒドロキシベンジ
ル)ベンジル〕−3,5−ジクロルフェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
ン(化合物No.14)の製造 2−{4−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンジル〕
−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−ジヒドロ−
1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 170mg
(0.36mmol)を10mlのメタノールに懸濁し、氷冷
下水素化ホウ素ナトリウム 55mg(1.45mmol)を加
えた。2時間撹拌後5%塩酸 3mlを滴下し、さらに水
20mlを加えた。酢酸エチル 25mlで抽出し、水層を
さらに20mlの酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄後、脱水、濃縮した。無色アメ状物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノ
ール=10/1)で精製し、0.12gの白色カルメラ
を得た。これを酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、得
られた結晶を5mlのジイソプロピルエーテル中室温下3
時間撹拌した後、濾過し、減圧下100℃で2時間乾燥
することにより、融点173〜174℃の白色晶110
mgを得た。(収率64.4%)1 H-NMR (CDCl3) ;2.19 (br-s,1H), 4.08-4.13 (m,2H),
4.28 (s,2H), 5.41 (br-s,1H), 5.76 (s,1H), 7.04-7.
12 (m,1H), 7.20 (s,4H), 7.29 (s,4H), 7.58 (s,2H)
【0100】実施例17 2−{4−〔4−(6−クロロニコチノイル)ベンジ
ル〕−3,5−ジクロロフェニル}−1,2,4−トリ
アジン−3,5(2H,4H)−ジオン(化合物No.
16)の製造 30mlのTHFに2−{4−〔4−(6−クロロニコチ
ノイル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−
4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2
H)−オン 0.31g(0.654mmol)、クロロクロ
ム酸ピリジニウム(PCC) 0.7g(3.25mmol)
を溶解し、室温下18時間撹拌した。反応液を濾過し、
濾液を濃縮後クロロホルム/メタノール(20/1)に
溶かし、不溶物を濾去した。濾液を濃縮し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム/エタノール
=15/1)で精製し、得られた淡褐色アメ状物 0.2
1gをアセトニトリルから結晶化させ、融点179〜1
81℃の白色晶54mgを得た。(収率5.9%)1 H-NMR (CDCl3) ;4.44 (s,2H), 7.34 (d,2H), 7.45
(d,1H), 7.60 (s,1H), 7.68 (s,2H), 7.72 (d,2H), 8.0
6 (dd,1H), 8.75 (d,1H), 9.12 (br-s, 1H)
【0101】実施例18 2−{4−〔4−((6−クロロ−3−ピリジル)ヒド
ロキシメチル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニ
ル}−1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)
−ジオン(化合物No.17)の製造 2−{4−〔4−(6−クロロニコチノイル)ベンジ
ル〕−3,5−ジクロロフェニル}−1,2,4−トリ
アジン−3,5(2H,4H)−ジオン 120mg(0.
25mmol)を7mlのメタノールに懸濁させ、氷冷下水素
化ホウ素ナトリウム 40mg(1.06mmol)を加えた。
2時間撹拌後5%塩酸 3mlを滴下し、さらに水 5mlを
加えた。酢酸エチル 20mlで抽出し、水層をさらに1
0mlの酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄後、脱水、濃縮した。微黄色アメ状物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=
10/1)で精製し、得られた白色カルメラを減圧下1
00℃で2時間乾燥し、題記化合物80mgを得た。(収
率66.4%)1 H-NMR (CDCl3) ;2.46(br-s,1H), 4.33(s,2H), 5.81
(s,1H), 7.22-7.30(m,5H),7.57-7.70(m,4H),8.37(d,1
H), 9.03(br-s,1H)
【0102】実施例19 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)ベンジル〕フェニル}−4−メチル−1,
2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオン
(化合物No.18)の製造 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(6−クロロ−3
−ニコチノイル)ベンジル〕フェニル}−4−メチル−
4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2
H)−オン 190mg(0.39mmol)をジクロロメタ
ン 6mlと混合し酢酸ナトリウム 0.16gとPCC 2
52mg(1.17mmol,3eq.)を加えて室温で一夜撹拌
した。反応液を濾過し、濾液をクロロホルム 50mlで
希釈して水洗した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮
しシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:エタノール=20:1)で精製し、白黄色プリズム
晶 160mg(収率81.7%)を得た。 融点:70〜71℃1 H-NMR (CDCl3) ;3.43(s,3H), 4.45(s,2H), 7.35(d,2
H), 7.47(d,1H), 7.61(s,1H), 7.66(s,2H), 7.72(d,2
H), 8.07(dd,1H), 8.76(d,1H)
【0103】実施例20 2−{4−〔4−(6−クロロニコチノイル)ベンジ
ル〕−3−クロロ−5−メチルフェニル}−1,2,4
−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオン(化合物
No.19)の製造 2−{4−〔4−(6−クロロニコチノイル)ベンジ
ル〕−3−クロロ−5−メチルフェニル}−4,5−ジ
ヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン
680mg(1.5mmol)をジクロロメタン 30mlに溶解
し、室温下PCC1.3g(6mmol)及び酢酸ナトリウ
ム 800mgを添加した。室温下一夜撹拌後不溶物を濾
去し、濾液を濃縮した。残渣に酢酸エチル 30mlを注
加して溶解し、シリカゲルを加えて、再び濾過後濾液を
濃縮した。残渣にアセトニトリル 10mlを注加し(結
晶析出)50℃下10分間撹拌後晶出した結晶を濾取し
た。収量620mg(収率88.5%) 融点:209〜210℃〔無色プリズム状〕1 H-NMR (DMSO-d6) ;2.13(s,3H), 4.32(s,2H), 7.40(d,
1H), 7.52(q,4H), 7.57(d,1H), 7.67(s,1H), 7.69(d,1
H), 8.15(dd,1H), 8.71(d,1H), 12.42(s,1H)
【0104】実施例21 2−{4−〔4−(6−クロロニコチノイル)ベンジ
ル〕−3−ブロモ−5−クロロフェニル}−1,2,4
−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオン(化合物
No.20)の製造 実施例20と同様の操作で、題記化合物を無色プリズム
状晶として83.9%の収率で製造した。 融点:186〜187℃1 H-NMR (DMSO-d6) ;4.46(s,2H), 7.56(q,4H), 7.69(d,
1H), 7.71(s,1H), 7.78(d,1H), 7.90(d,1H), 8.15(dd,1
H), 8.71(d,1H), 12.59(s,1H)
【0105】実施例22 2−{3,5−ジクロロ−4−{4−〔1−(6−クロ
ロ−3−ピリジル)ビニル〕ベンジル}フェニル}−
4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2
H)−オン(化合物No.21)の製造 2−{3,5−ジクロロ−4−{4−〔1−ヒドロキシ
−1−(6−クロロ−3−ピリジル)エチル〕ベンジ
ル}フェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリ
アジン−3(2H)−オン 0.7g(1.43mmol)
をジクロロメタン15mlに懸濁し、ボロントリフルオラ
イドジエチルエーテルコンプレックス 0.6g(4.
23mmol)を加えた。室温下1夜撹拌した後反応液にジ
クロロメタン 5ml及び水5mlを加えて30分撹拌し
た。有機層を分取し、水洗、脱水後濃縮し、残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール
=20/1)で精製した。さらにアセトニトリルから再
結晶し、題記化合物0.43gを融点175.5〜17
6.5℃の白色結晶として得た。(収率63.8%)1 H-NMR(CDCl3); 4.10-4.15 (m,2H), 4.31 (s,2H), 5.43
(d,1H), 5.54 (d,1H),5.72 (br-s,1H), 7.06-7.16 (m,
1H), 7.18 (s,4H), 7.25 (d,1H), 7.55 (dd,1H), 7.60
(s,2H), 8.38 (dd,1H)
【0106】実施例23 2−{3,5−ジクロロ−4−{4−〔1−(6−メチ
ルチオ−3−ピリジル)ビニル〕ベンジル}フェニル}
−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2
H)−オン(化合物No.22)の製造 2−{3,5−ジクロロ−4−{4−〔1−ヒドロキシ
−1−(6−メチルチオ−3−ピリジル)エチル〕ベン
ジル}フェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−ト
リアジン−3(2H)−オンから実施例22と同様にし
て題記化合物を融点156〜157℃の白色結晶として
得た。(収率48.6%)1 H-NMR(CDCl3); 2.58 (s,3H), 4.09-4.14 (m,2H), 4.31
(s,2H), 5.40 (d,1H),5.45 (d,1H), 5.80 (br-s,1H),
7.06-7.16 (m,2H), 7.19 (s,4H), 7.41 (dd,1H), 7.60
(s,2H), 8.44 (dd,1H)
【0107】実施例24 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)フェニルチオ〕−フェニル}−4,5−ジヒ
ドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン(化
合物No.23)の製造 参考例29で得た粗1−ベンジリデン−2−{4−〔4
−(6−クロロニコチノイル)フェニルチオ〕−3,5
−ジクロロフェニル}−4−(2,2−ジメトキシエチ
ル)セミカルバジド 5.1g(7.23mmol)を酢酸
エチル50mlに溶解し濃塩酸 1.5gを室温で加え
て1時間撹拌した。反応液に水を加えて30分間撹拌し
分液した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を合せて
無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮乾固した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(エタノール:クロ
ロホルム=1:20)で精製し、得られた黄色結晶を酢
酸エチルに加熱懸濁して放冷した。析出結晶を濾取し、
題記化合物1.5gを白黄色結晶として得た。(収率:
40.0%)1 H-NMR(acetone-d6);4.15 (t,2H), 5.61(br-s,1H), 7.
03-7.19 (m,3H), 7.44 (d,1H), 7.67 (d,2H), 7.85 (s,
2H), 7.99 (dd,1H), 8.73 (d,1H)
【0108】実施例25 2−{3,5−ジクロロ−4−{4−〔(6−クロロ−
3−ピリジル)ヒドロキシメチル〕フェニルチオ}フェ
ニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−
3(2H)−オン(化合物No.24)の製造 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(6−クロロニコ
チノイル)フェニルチオ〕−フェニル}−4,5−ジヒ
ドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 3
00mg(0.61mmol)をメタノール10ml−クロロホ
ルム10mlに懸濁し、3〜5℃に冷却した。水素化ホウ
素ナトリウム 76mg(2.0mmol)を15分間かけて
添加し、反応液を同温下、2.5時間撹拌した。反応液
を氷冷下2規定塩酸で中和した後濃縮し、メタノールを
留去後、酢酸エチルで希釈して水洗した。有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固した。乾固体を酢酸
エチルに加熱懸濁後、放冷し濾取して題記化合物を白色
結晶0.15mgとして得た。(収率:51.7%)1 H-NMR(Acetone-d6); 4.19 (t,2H), 5.21 (br-s,1H),
5.89 (s,1H), 6.7 (br,1H), 7.09 (d,2H), 7.35-7.38
(m,4H), 7.72 (s,2H), 7.77 (dd,1H), 8.42 (d,1H)
【0109】実施例26 2−{3,5−ジクロロ−4−{4−〔(6−クロロ−
3−ピリジル)エトキシメチル〕ベンジル}フェニル}
−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2
H)−オン(化合物No.25)の製造 2−{3,5−ジクロロ−4−{4−〔(6−クロロ−
3−ピリジル)ヒドロキシメチル〕ベンジル}フェニ
ル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン3
(2H)−オン 150mg(0.32mmol)をクロロホ
ルム3mlに溶解しトリエチルシラン 110mg(0.9
5mmol)を加えて、60℃に冷却した。これに三フッ化
ホウ素ジエチルエーテル錯体 135mg(0.95mmo
l)−クロロホルム 1mlを滴下し、同温下で0.5時
間、55〜60℃で8時間撹拌した。反応液を水中に注
いで、クロロホルムで抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、濃縮乾固した。乾固体をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:エタノール=2
0:1)で精製し、題記化合物70mg(収率:41.9
%)を白色結晶として得た。1 H-NMR(acetone-d6);1.23 (t,3H), 3.47 (q,2H), 4.15
(t,2H), 4.26 (s,2H),5.30(s,1H), 5.50 (br-s,1H),
7.03-7.30 (m,6H), 7.45-7.66 (m,3H), 8.31 (d,1H)
【0110】実施例27 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(5−オキサゾリ
ル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジヒドロ−1,
2,4−トリアジン−3(2H)−オン(化合物No.
26)の製造 1−ベンジリデン−2−〔3,5−ジクロロ−4−(5
−オキサゾリル)ベンジル〕フェニルヒドラジン 1.
5gを用い、実施例5の方法と同様の操作で題記化合物
0.8gを無色プリズム状晶として製造した。 融点:219〜220℃1 H-NMR(DMSO-d6); 3.98 (br-s,2H), 4.25 (s,2H), 7.15
(s,1H), 7.25 (br-s,2H), 7.40-7.90 (m,6H), 8.34
(s,1H)
【0111】実施例28 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(5−オキサゾリ
ル)ベンジル〕フェニル}−1,2,4−トリアジン−
3,5(2H,4H)−ジオン(化合物No.27)の
製造 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(5−オキサゾリ
ル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジヒドロ−1,
2,4−トリアジン−3(2H)−オン 0.4gを用
い、実施例17の方法と同様の操作で題記化合物0.0
8gを無色プリズム状晶として製造した。 融点:236〜237℃1 H-NMR(DMSO-d6); 4.33 (s,2H), 7.46 (q,4H), 7.61
(s,1H), 7.70 (s,1H), 7.73 (s,2H), 8.40 (s,1H), 12.
48 (s,1H)
【0112】実施例29 2−{4−〔4−(5,6−ジクロロニコチノイル)ベ
ンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−ジヒ
ドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン(化
合物No.28)の製造 (1)2,3−ジクロロ−5−〔4−(2,6−ジクロ
ロ−4−ニトロベンジル)ベンゾイル〕ピリジン 5,6−ジクロロニコチノイルクロライドと4−ベンジ
ル−3,5−ジクロロニトロベンゼンを用い、参考例1
と同様の方法により題記化合物を微黄色結晶として製造
した(収率:28.5%)。 融点:129〜131℃1 H-NMR(CDCl3);4.51 (s,2H), 7.34 (d,2H), 7.73 (d,2
H), 8.17 (d,1H), 8.26(s,2H), 8.63 (d,1H) (2)5−〔4−(4−アミノ−2,6−ジクロロベン
ジル)ベンゾイル〕−2,3−ジクロロピリジン 2,3−ジクロロ−5−〔4−(2,6−ジクロロ−4
−ニトロベンジル)ベンゾイル〕ピリジンと塩化すず
(II)二水和物を用い、参考例7と同様の方法により題
記化合物を微黄色結晶として製造した(収率:75.9
%)。 融点:140〜145℃1 H-NMR(CDCl3); 3.80 (br-s,2H), 4.29 (s,2H), 6.69
(s,2H), 7.33 (d,2H), 7.70 (d,2H), 8.17 (d,1H), 8.6
4 (d,1H) (3)1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(5,6−
ジクロロニコチノイル)ベンジル〕−3,5−ジクロロ
フェニル}ヒドラジン 5−〔4−(4−アミノ−2,6−ジクロロベンジル)
ベンゾイル〕−2,3−ジクロロピリジン、亜硝酸ナト
リウム、塩化すず(II)二水和物およびベンズアルデヒ
ドを用い参考例13と同様の方法により黄色結晶として
題記化合物を製造した(収率:98.2%)。 融点:173〜175℃1 H-NMR(CDCl3); 4.33 (s,2H), 7.13 (s,2H), 7.32-7.72
(m,11H), 8.17 (d,1H),8.64 (d,1H) (4)2−{4−〔4−(5,6−ジクロロニコチノイ
ル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
ン(化合物No.28) 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(5,6−ジクロ
ロニコチノイル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニ
ル}ヒドラジンと2,2−ジメトキシエチルイソシアネ
ートを用い実施例1と同様の方法により題記化合物を無
色結晶として製造した(収率:34.6%)。 融点:192〜194℃ H−NMR(CDCl); 4.14 (t,2
H), 4.40 (s,2H), 6.04 (br
−s,1H), 7.12−7.14 (m,1H),
7.36 (d,2H), 7.63 (s,2
H), 7.71 (d,2H), 8.17 (d,
1H), 8.64 (d,1H)
【0113】実施例30 2−{4−〔4−(6−メチルニコチノイル)ベンジ
ル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−ジヒドロ
−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン(化合物
No.29)の製造 (1)2−メチル−5−〔4−(2,6−ジクロロ−4
−ニトロベンジル)ベンゾイル〕ピリジン 6−メチルニコチノイルクロライドと4−ベンジル−
3,5−ジクロロニトロベンゼンを用い参考例1と同様
の方法により題記化合物を微黄色結晶として製造した
(収率:14.8%)。 融点:121〜123℃ H−NMR(CDCl); 2.65 (s,3
H), 4.50 (s,2H), 7.29 (d,
1H), 7.30 (d,2H), 7.73(d,
2H), 8.01 (dd,1H), 8.25
(s,2H), 8.86 (d,1H) (2)5−〔4−(4−アミノ−2,6−ジクロロベン
ジル)ベンゾイル〕−2−メチルピリジン 2−メチル−5−〔4−(2,6−ジクロロ−4−ニト
ロベンジル)ベンゾイル〕ピリジンと塩化すず(II)二
水和物を用い参考例7と同様の方法により題記化合物を
無色結晶として製造した(収率:75.0%)。 融点:153〜155℃1 H-NMR(CDCl3); 2.65 (s,3H), 3.80 (br-s,2H), 4.28
(s,2H), 6.68 (s,2H), 7.27 (d,1H), 7.30 (d,2H), 7.7
1 (d,2H), 8.00 (dd,1H), 8.87 (d,1H) (3)1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(6−メチ
ルニコチノイル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニ
ル}ヒドラジン 5−〔4−(4−アミノ−2,6−ジクロロベンジル)
ベンゾイル〕−2−メチルピリジン、亜硝酸ナトリウ
ム、塩化すず(II)二水和物およびベンズアルデヒドを
用い参考例13と同様の方法により題記化合物を微黄色
結晶として製造した(収率:92.0%)。 融点:199〜201℃1 H-NMR(CDCl3); 2.65 (s,3H), 4.32 (s,2H), 7.12 (s,2
H), 7.26-7.81 (m, 12H), 8.00 (dd,1H), 8.88 (d,1H) (4)2−{4−〔4−(6−メチルニコチノイル)ベ
ンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−ジヒ
ドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン(化
合物No.29) 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(6−メチルニコ
チノイル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}ヒ
ドラジンと2,2−ジメトキシエチルイソシアネートを
用い実施例1と同様の方法により題記化合物を無色結晶
として製造した(収率:27.4%)。1 H-NMR(CDCl3); 2.65 (s,3H), 4.13 (t,2H), 4.39 (s,2
H), 6.18 (br-s,1H), 7.11-7.13 (m,1H), 7.28 (d,1H),
7.33 (d,2H), 7.62 (s,2H), 7.71 (d,2H), 7.99(dd,1
H), 8.88 (d,1H)
【0114】実施例31 2−{4−〔4−(2−クロロイソニコチノイル)ベン
ジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−ジヒド
ロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン(化合
物No.30)の製造 (1)2−クロロ−4−〔4−(2,6−ジクロロ−4
−ニトロベンジル)ベンゾイル〕ピリジン 2−クロロニコチノイルクロライドと4−ベンジル−
3,5−ジクロロニトロベンゼンを用い参考例1と同様
の方法により黄色油状物として題記化合物を製造した
(収率:37.8%) (2)4−〔4−(4−アミノ−2,6−ジクロロベン
ジル)ベンゾイル〕−2−クロロピリジン 2−クロロ−4−〔4−(2,6−ジクロロ−4−ニト
ロベンジル)ベンゾイル〕ピリジンと塩化すず(II)二
水和物を用い参考例7と同様の方法により黄色油状物と
して題記化合物を製造した(収率:91.7%)。1 H-NMR(CDCl3); 3.79 (br-s,2H), 4.28 (s,2H), 6.68
(s,2H), 7.32 (d,1H), 7.47 (dd,1H), 7.58 (d,1H), 7.
71 (d,2H), 8.55 (d,1H) (3)1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(2−クロ
ロイソニコチノイル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフ
ェニル}ヒドラジン 4−〔4−(4−アミノ−2,6−ジクロロベンジル)
ベンゾイル〕−2−クロロピリジン、亜硝酸ナトリウ
ム、塩化すず(II)二水和物およびベンズアルデヒドを
用い参考例13と同様の方法により題記化合物を黄色油
状物として製造した(収率:92.0%)。1 H-NMR(CDCl3); 4.33 (s,2H), 7.13 (s,2H), 7.32-7.73
(m,13H), 8.54 (d,1H)(4)2−{4−〔4−(2−
クロロイソニコチノイル)ベンジル〕−3,5−ジクロ
ロフェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリア
ジン−3(2H)−オン(化合物No.30) 1−ベンジリデン−2−{4−〔4−(2−クロロイソ
ニコチノイル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニ
ル}ヒドラジンと2,2−ジメトキシエチルイソシアネ
ートを用い実施例1と同様の方法により題記化合物を無
色結晶として製造した(収率:14.4%)。 融点:167〜169℃1 H-NMR(CDCl3); 4.14 (t,2H), 4.40 (s,2H), 6.23 (br-
s,1H), 7.12-7.14 (m,1H), 7.35 (d,2H), 7.48 (dd,1
H), 7.59 (d,1H), 7.63 (s,2H), 7.71 (d,2H), 8.56
(d,1H)
【0115】以下に示す化合物No.34〜36および
化合物No.40、41は実施例1と同様の方法により
製造した。また、以下に示す化合物No.37、38、
39および42は実施例17と同様の方法により製造し
た。さらに化合物No.31,32および33は実施例
2と同様の方法により製造した。
【0116】化合物 No. 31 2−{3−ブロモ−5−クロロ−4−〔4−((6−ク
ロロ−3−ピリジル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フ
ェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン
−3(2H)−オン 融点:219-220℃1 H-NMR(d-8 THF): 4.05 (t, 2H), 4.33 (s, 2H), 5.22
(d, 1H), 5.75 (d, 1H),6.86(s,1H) 7.15 (d, 2H), 7.1
8-7.19 (m, 1H), 7.28 (d, 3H), 7.71 (dd, 1H), 7.80
(d, 1H), 7.93 (d, 1H), 8.40 (d, 1H)
【0117】化合物 No. 32 2−{3−クロロ−4−〔4−((6−クロロ−3−ピ
リジル)ヒドロキシメチル)ベンジル−5−メチル〕フ
ェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン
−3(2H)−オン 融点:187-188℃1 H-NMR(CDCl3): 2.24 (s, 3H), 2.96 (br, 1H), 4.05
(s, 2H), 4.15 (s, 2H),5.74 (s, 1H), 5.99 (s, 1H),
7.04 (s, 1H), 7.17 (q, 4H), 7.18 (d, 1H), 7.23 (d,
1H), 7.44 (d, 1H), 7.61 (dd, 1H), 8.33 (d, 1H)
【0118】化合物 No. 33 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(4−メチル−
1'−ヒドロキシベンジル)ベンジル〕フェニル}−
4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2
H)−オン 融点:163-165℃1 H-NMR(CDCl3): 2.20 (br-s, 1H), 2.32 (s, 3H), 4.10
(t, 2H), 4.27 (s, 2H), 5.68 (br-s, 1H), 5.77 (s,
1H), 7.08-7.09 (m, 1H), 7.12-7.27 (m, 8H), 7.57
(s, 2H)
【0119】化合物 No. 34 2−{4−〔4−(4−アセチルベンジル)ベンジル〕
−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−ジヒドロ−
1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 融点:169-170℃ H−NMR(CDCl): 2.56 (s, 3
H), 3.97 (s, 2H), 4.08−4.
13 (m, 2H), 4.26 (s, 2H),
5.70 (br−s, 1H), 6.98
(m, 5H), 7.25 (d, 2H), 7.
57 (s, 2H), 7.86 (d,2H)
【0120】化合物 No. 35 2−{4−〔4−(4−アセチル−3−メチルベンジ
ル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
ン 融点:191-193℃1 H-NMR(CDCl3): 2.49 (s, 3H), 2.54 (s, 3H), 3.91
(s, 2H), 4.07-4.12 (m, 2H), 4.26 (s, 2H), 5.86 (br
-s, 1H), 6.94-7.20 (m, 7H), 7.51-7.67 (m, 3H)
【0121】化合物 No. 36 2−{4−〔4−(4−クロロ−2−ヒドロキシベンゾ
イル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,
5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−
オン 融点:196-197℃1 H-NMR(CDCl3): 4.12-4.17 (m, 2H), 4.39 (s, 2H), 5.
55 (br-s, 1H), 6.83 (dd, 1H), 7.06-7.16 (m, 2H),
7.28-7.62 (m, 5H), 7.63 (s, 2H), 12.16 (s, 1H)
【0122】化合物 No. 37 2−{3−ブロモ−5−クロロ−4−〔4−((6−ク
ロロ−3−ピリジル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フ
ェニル}−1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4
H)−ジオン 無色アモルファス1 H-NMR(CDCl3): 2.86 (s, 1H), 4.36 (s, 2H), 5.80
(s, 1H), 7.21 (q, 4H), 7.26 (d, 1H), 7.57 (s, 1H),
7.64 (dd, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.79 (d, 1H), 8.36
(d, 1H), 9.68 (s, 1H)
【0123】化合物 No. 38 2−{3−クロロ−4−〔4−((6−クロロ−3−ピ
リジル)ヒドロキシメチル)ベンジル−5−メチル〕フ
ェニル}−1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4
H)−ジオン 淡黄色アモルファス1 H-NMR(CDCl3): 2.28 (s, 3H), 2.94 (br, 1H), 4.19
(s, 2H), 5.79 (s, 1H),7.15 (q, 4H), 7.23 (d, 1H),
7.29 (d, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.64 (d
d, 1H), 8.34 (d, 1H), 9.75 (br-s, 1H)
【0124】化合物 No. 39 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(4−メチル−
1'−ヒドロキシベンジル)ベンジル〕フェニル}−
1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオ
ン 融点:158-160℃1 H-NMR(CDCl3): 2.20 (br-s, 1H), 2.32 (s, 3H), 4.31
(s, 2H), 5.78 (s, 1H), 7.12-7.29 (m, 8H), 7.58
(s, 1H), 7.61 (s, 2H), 8.94 (br-s, 1H)
【0125】化合物No. 40 2−{4−〔4−(6−クロロニコチノイル)−1'−
シアノベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,
5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−
オン 微黄色カラメル1 H-NMR(CDCl3): 4.16 (s, 2H), 6.03 (s, 1H), 6.25
(s, 1H), 7.18 (m, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.66 (q, 4H),
7.76 (s, 2H), 8.08 (dd, 1H), 8.76 (d, 1H)
【0126】化合物 No. 41 2−〔3,5−ジクロロ−4−(4−ニコチノイルベン
ジル)〕フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2,4−ト
リアジン−3(2H)−オン アモルファス1 H-NMR(CDCl3): 4.15 (t, 2H), 4.40 (s, 2H), 5.46 (b
r-s, 1H), 7.12 (s, 1H), 7.26 (d, 1H), 7.62 (d, 2
H), 7.63 (s, 2H), 7.73 (d, 2H), 8.08 (m, 1H),8.79
(m, 1H), 8.98 (d, 1H)
【0127】化合物 No. 42 2−{4−〔4−(4−クロロ−1'−ヒドロキシベン
ジル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−1,
2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオン 融点:168-170℃1 H-NMR(CDCl3): 2.26 (br-s, 1H), 4.32 (s, 2H), 5.76
(s, 1H), 7.21 (s, 4H), 7.29 (s, 4H), 7.57 (s, 1
H), 7.61 (s, 2H), 8.94 (s, 1H)
【0128】以下に示す化合物No. 43, 45, 48, 49, 5
1, 52, 54, 56, 58, 59, 61, 63, 65, 67, 69, 71, 73,
75, 77, 79, 81, 83, 85および87は実施例2と同様の
方法により製造することができる。また、化合物No. 4
4, 46, 47, 50, 53, 55, 57, 60, 62, 64, 66, 68, 70,
72, 74, 76, 78, 80, 82, 84および86は実施例1と同
様の方法により製造することができる。
【0129】化合物No. 43 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((3−ピリジ
ル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
ン 化合物No. 44 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(3,4,5−ト
リクロロ−2−ピリジルカルボニル)ベンジル〕フェニ
ル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3
(2H)−オン 化合物No. 45 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((3,4,5−
トリクロロ−2−ピリジル)ヒドロキシメチル)ベンジ
ル〕フェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリ
アジン−3(2H)−オン 化合物No. 46 2−{4−〔4−(2−ベンゾイルイソニコチノイル)
ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−ジ
ヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 47 2−{4−〔4−(2,6−ジクロロイソニコチノイ
ル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
ン 化合物No. 48 2−{4−〔4−((2,6−ジクロロ−3−ピリジ
ル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕−3,5−ジクロロ
フェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジ
ン−3(2H)−オン 化合物No. 49 2−{4−〔4−((2−クロロ−3−ピリジル)ヒド
ロキシメチル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニ
ル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3
(2H)−オン
【0130】化合物No. 50 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(6−トリフルオ
ロメチルニコチノイル)ベンジル〕フェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
ン 化合物No. 51 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((6−トリフル
オロメチル−3−ピリジル)ヒドロキシメチル)ベンジ
ル〕フェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリ
アジン−3(2H)−オン 化合物No. 52 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((6−メチル−
3−ピリジル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フェニ
ル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3
(2H)−オン 化合物No. 53 2−{4−〔4−(5−ブロモニコチノイル)ベンジ
ル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−ジヒドロ
−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 54 2−{4−〔4−((5−ブロモ−3−ピリジル)ヒド
ロキシメチル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニ
ル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3
(2H)−オン 化合物No. 55 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(6−(2',
2',2'−トリフルオロエチル)ニコチノイル)ベンジ
ル〕フェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリ
アジン−3(2H)−オン 化合物No. 56 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((6−(2,
2,2−トリフルオロエチル)−3−ピリジル)ヒドロ
キシメチル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジヒドロ
−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 57 2−{4−〔4−(5−クロロニコチノイル)ベンジ
ル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−ジヒドロ
−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 58 2−{4−〔4−((5−クロロ−3−ピリジル)ヒド
ロキシメチル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニ
ル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3
(2H)−オン 化合物No. 59 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((5,6−ジク
ロロ−3−ピリジル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フ
ェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン
−3(2H)−オン
【0131】化合物No. 60 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(6−(1−ピラ
ゾリル)ニコチノイル)ベンジル〕フェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
ン 化合物No. 61 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((6−(1−ピ
ラゾリル)−3−ピリジル)ヒドロキシメチル)ベンジ
ル〕フェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリ
アジン−3(2H)−オン 化合物No. 62 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(6−(1−イミ
ダゾリル)ニコチノイル)ベンジル〕フェニル}−4,
5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−
オン 化合物No. 63 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((6−(1−イ
ミダゾリル)−3−ピリジル)ヒドロキシメチル)ベン
ジル〕フェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−ト
リアジン−3(2H)−オン 化合物No. 64 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(6−(1−トリ
アゾリル)ニコチノイル)ベンジル〕フェニル}−4,
5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−
オン 化合物No. 65 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((6−(1−ト
リアゾリル)−3−ピリジル)ヒドロキシメチル)ベン
ジル〕フェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−ト
リアジン−3(2H)−オン 化合物No. 66 2−〔3,5−ジクロロ−4−(4−イソニコチノイル
ベンジル)フェニル〕−4,5−ジヒドロ−1,2,4
−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 67 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((3−ピリジ
ル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
ン 化合物No. 68 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(2−チエニルカ
ルボニル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジヒドロ−
1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 69 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((2−チエニ
ル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
【0132】化合物No. 70 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(2−ピロリルカ
ルボニル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジヒドロ−
1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 71 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((2−ピロリ
ル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
ン 化合物No. 72 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−(5−イミダゾリ
ルカルボニル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジヒド
ロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 73 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((5−イミダゾ
リル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フェニル}−4,
5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−
オン 化合物No. 74 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((3−ピラゾリ
ル)カルボニル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジヒ
ドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 75 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((3−ピラゾリ
ル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
ン 化合物No. 76 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((2−インドリ
ル)カルボニル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジヒ
ドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 77 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((2−インドリ
ル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
ン 化合物No. 78 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((3−インドリ
ル)カルボニル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジヒ
ドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 79 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((3−インドリ
ル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
【0133】化合物No. 80 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((1−イソキノ
リル)カルボニル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジ
ヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 81 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((1−イソキノ
リル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フェニル}−4,
5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−
オン 化合物No. 82 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((2−キノリニ
ル)カルボニル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジヒ
ドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 83 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((2−キノリニ
ル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
ン 化合物No. 84 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((3−キノリニ
ル)カルボニル)ベンジル〕フェニル}−4,5−ジヒ
ドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 85 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((3−キノリニ
ル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フェニル}−4,5
−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
ン 化合物No. 86 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((2−キノキサ
リニル)カルボニル)ベンジル〕フェニル}−4,5−
ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン 化合物No. 87 2−{3,5−ジクロロ−4−〔4−((2−キノキサ
リニル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕フェニル}−
4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2
H)−オン
【0134】〔生物試験〕 試験例1 ニワトリを用いて本発明化合物のコクシジウムに対する
効力試験を行った。すなわち、9日令白色レグホーン種
雄ヒナ1群3羽とし、非感染非投薬対照群を除くすべて
の群のニワトリに、実験室標準株のアイメリア・テネラ
(Eimeria tenella)の胞子形成オーシストを1羽当た
り5×104個を経口的に接種した。薬物は乾燥,粉砕
した本発明化合物を標準飼料(SDL No.1:日本配
合飼料(株)製)に1.0ppm 添加し、感染の24時間
前から感染後8日目まで9日間、自由摂取法により連続
投与した。飼育期間中、各ヒナの体重を測定すると共に
血便の滴数を観察し、さらにオーシスト数を測定して抗
コクシジウム効果を判定した。結果を〔表1〕に示す。
【0135】
【表1】
【0136】〔表1〕の試験結果から明らかなように、
本発明化合物投与群では感染群と比較して増体重比が増
加し、優れた抗コクシジウム作用を発揮することが見い
出された。
【数1】 2)血便滴数:ヒナの腸から排泄された血便量をピーク
日の敷料に認められた1羽当たりの血痕数で表示。 3)OPG:糞1g中に排出されたオーシスト数(感染
後7日目) 4)ND:検出されず。
【0137】製剤例1 2−{4−〔4−(6−クロロニコチノイル)ベンジ
ル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5−ジヒドロ
−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オン(実施例
化合物No.1)25gを取り、355μmのふるいで
全量が通過するように粉砕した後、米ぬかと油粕(1:
1)975gを加えて均一に混合する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 401/14 231 C07D 401/14 231 233 233 403/10 207 403/10 207 209 209 231 231 239 239 409/10 253 409/10 253 413/10 253 413/10 253

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、環Hは置換されていてもよい芳香族複素環基ま
    たは置換されていてもよい環状脂肪族炭化水素基を、X
    およびYはそれぞれ単結合、−O−、式−S(O)m
    (式中、mは0〜2の整数を示す。)で表わされる基、
    式−NR8−(式中、R8は水素原子、アルキル基または
    アシル基を示す。)で表わされる基、−CO−または置
    換されていてもよいメチレン基を、−A−B−は−N=
    CH−、−CH=N−、−N=N−または−CH=CH
    −を、R1は水素原子、ハロゲン原子、置換されていて
    もよく、ヘテロ原子を介して結合していてもよいアルキ
    ル基またはアシル基を、R2およびR3はそれぞれ水素原
    子、ハロゲン原子または置換されていてもよいアルキル
    基を、R4は水素原子またはハロゲン原子を、R5は水素
    原子、置換されていてもよいアルキル基またはアシル基
    を、R6およびR7はそれぞれ水素原子またはR6とR7
    それぞれ一緒になって結合手を形成してもよく、Dは−
    CH2−または−CO−を示す。〕で表わされる化合物
    またはその塩。
  2. 【請求項2】環Hが、(1)ヒドロキシ基、(2)アミノ基、
    (3)シアノ基、(4)スルファモイル基、(5)スルファモイ
    ルオキシ基、(6)スルホ基、(7)メルカプト基、(8)ニト
    ロ基、(9)オキソ基、(10)チオキソ基、(11)ハロゲン原
    子、(12)ハロゲンまたはヒドロキシで置換されていても
    よい(i)C1-6アルキル基、(ii)C3-14シクロアルキル
    基、(iii)C2-6アルケニル基、(iv)C3-14シクロアルケ
    ニル基、(v)C2-6アルキニル基、(vi)C6-14アリール基
    および(vii)C7-19アラルキル基から選ばれる炭化水素
    基、(13)炭化水素オキシ基(ここで、該炭化水素オキシ
    基における炭化水素基は、上記(12)記載の炭化水素基と
    同意義を示す。)、(14)炭化水素チオ基(ここで、該炭
    化水素チオ基における炭化水素基は、上記(12)記載の炭
    化水素基と同意義を示す。)(15)ベンゾイルまたは(16)
    5〜6員複素環基で置換されていてもよい5〜6員芳香
    族複素環基またはそのベンゼン環もしくは5〜6員芳香
    族複素環基との縮合環基、C3-14シクロアルキル基また
    はC3-14シクロアルケニル基である請求項1記載の化合
    物またはその塩。
  3. 【請求項3】R8が、水素原子、C1-6アルキル基または
    1-20アシル基である請求項1記載の化合物またはその
    塩。
  4. 【請求項4】メチレン基の置換基が、(1)(i)ヒドロキシ
    基、(ii)C1-4アルキルチオ基、(iii)ハロゲン原子、(i
    v)C1-6アルコキシ基、(v)ニトロ基、(vi)C1-6アルコ
    キシ−カルボニル基、(vii)モノ−もしくはジ−C1-6
    ルキルアミノ基、(viii)C1-6アルコキシイミノ基また
    は(ix)ヒドロキシイミノ基で置換されていてもよいC
    1-6アルキル基、(2)ハロゲン原子、(3)C1-6アルコキシ
    基、(4)C1-6アルキリデン基、(5)ヒドロキシ基、(6)シ
    アノ基、(7)C1-6アルキル基もしくはC6-14アリール基
    で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、(8)C
    1-20アシルオキシ基、(9)C1-6アルキルスルホニルオキ
    シ基または(10)C6-14アリールスルホニルオキシ基であ
    る請求項1記載の化合物またはその塩。
  5. 【請求項5】R1が、(1)水素原子、(2)ハロゲン原子、
    (3)(i)ヒドロキシ基、(ii)C1-4アルキルチオ基、(iii)
    ハロゲン原子、(iv)C1-6アルコキシ基、(v)ニトロ基、
    (vi)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(vii)モノ−もし
    くはジ−C1-6アルキルアミノ基、(viii)C1-6アルコキ
    シイミノ基または(ix)ヒドロキシイミノ基で置換されて
    いてもよい窒素原子、酸素原子または硫黄原子を介して
    結合していてもよいC1-6アルキル基または(4)C1-20
    シル基である請求項1記載の化合物またはその塩。
  6. 【請求項6】R2およびR3がそれぞれ(1)水素原子、(2)
    ハロゲン原子または(3)(i)ヒドロキシ基、(ii)C1-4
    ルキルチオ基、(iii)ハロゲン原子、(iv)C1-6アルコキ
    シ基、(v)ニトロ基、(vi)C1-6アルコキシ−カルボニル
    基、(vii)モノ−もしくはジ−C1-6アルキルアミノ基、
    (viii)C1-6アルコキシイミノ基または(ix)ヒドロキシ
    イミノ基で置換されていてもよいC1-6アルキル基であ
    る請求項1記載の化合物またはその塩。
  7. 【請求項7】R5が(1)水素原子、(2)(i)ヒドロキシ基、
    (ii)C1-4アルキルチオ基、(iii)ハロゲン原子、(iv)C
    1-6アルコキシ基、(v)ニトロ基、(vi)C1-6アルコキシ
    −カルボニル基、(vii)モノ−もしくはジ−C1-6アルキ
    ルアミノ基、(viii)C1-6アルコキシイミノ基または(i
    x)ヒドロキシイミノ基で置換されていてもよいC1-6
    ルキル基または(3)C1-20アシル基である請求項1記載
    の化合物またはその塩。
  8. 【請求項8】環Hがハロゲン原子、C1-6アルキルチオ
    基、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル
    基、ベンゾイル基、α−ヒドロキシベンジル基、ピラゾ
    リル基、イミダゾリル基またはトリアゾリル基で置換さ
    れていてもよいピリジル基、オキサゾリル基、チエニル
    基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、イン
    ドリル基、イソキノリル基、キノリル基、キノキサリニ
    ル基もしくはC3-14シクロアルキル基を、Xが(1)−C
    O−、(2)(i)ヒドロキシ基、(ii)C1-6アルキル基、(ii
    i)C1-6アルキリデン基および(iv)C1-6アルコキシ基か
    ら選ばれる置換基で置換されていてもよいメチレン基ま
    たは(3)単結合を、Yがメチレン基または−S−を、−
    A−B−が−CH=CH−を、R1が水素原子を、R2
    よびR3がそれぞれハロゲン原子またはC1-6アルキル基
    を、R4が水素原子を、R5が水素原子、C1-6アルキル
    基またはC1-7アルカノイル基を、R6およびR7がそれ
    ぞれ一緒になって結合手を形成する請求項1記載の化合
    物またはその塩。
  9. 【請求項9】2−{4−〔4−(6−クロロニコチノイ
    ル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−4,5
    −ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−3(2H)−オ
    ンである請求項1記載の化合物またはその塩。
  10. 【請求項10】2−{4−〔4−((6−クロロ−3−
    ピリジル)ヒドロキシメチル)ベンジル〕−3,5−ジ
    クロロフェニル}−4,5−ジヒドロ−1,2,4−ト
    リアジン−3(2H)−オンである請求項1記載の化合
    物またはその塩。
  11. 【請求項11】2−{4−〔4−(6−クロロニコチノ
    イル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェニル}−1,
    2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオンま
    たは2−{4−〔4−((6−クロロ−3−ピリジル)
    ヒドロキシメチル)ベンジル〕−3,5−ジクロロフェ
    ニル}−1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4
    H)−ジオンである請求項1記載の化合物またはその
    塩。
  12. 【請求項12】式 【化2】 〔式中、R11は水素原子または置換されていてもよい低
    級アルキル基を、R12は置換されていてもよい低級アル
    キル基または置換されていてもよいアリール基を、R13
    は低級アルキル基を、その他の記号は請求項1記載と同
    意義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩を閉環
    反応に付すことにより、式 【化3】 〔式中、各記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表
    わされる化合物またはその塩を得、所望によりさらに酸
    化反応、還元反応または置換反応に付すことを特徴とす
    る請求項1記載の化合物またはその塩の製造法。
  13. 【請求項13】式 【化4】 〔式中、環Hはハロゲンおよび/またはヒドロキシで置
    換されていてもよいフェニル基を、XはC1-6アルキル
    基およびヒドロキシ基から選ばれる置換基で置換されて
    いてもよいメチレン基を、Yは単結合、−O−、式−S
    (O)m−(式中、mは0〜2の整数を示す。)で表わ
    される基、式−NR8−(式中、R8は水素原子、アルキ
    ル基またはアシル基を示す。)で表わされる基、−CO
    −または置換されていてもよいメチレン基を、−A−B
    −は−N=CH−、−CH=N−、−N=N−または−
    CH=CH−を、R1は水素原子、ハロゲン原子、置換
    されていてもよく、ヘテロ原子を介して結合していても
    よいアルキル基またはアシル基を、R2およびR3はそれ
    ぞれ水素原子、ハロゲン原子または置換されていてもよ
    いアルキル基を、R4は水素原子またはハロゲン原子
    を、R5は水素原子、置換されていてもよいアルキル基
    またはアシル基を、R6およびR7はそれぞれ水素原子ま
    たはR6とR7がそれぞれ一緒になって結合手を形成して
    もよく、Dは−CH2−を示す。〕で表わされる化合物
    またはその塩。
  14. 【請求項14】式 【化5】 〔式中、R11は水素原子または置換されていてもよい低
    級アルキル基を、R12は置換されていてもよい低級アル
    キル基または置換されていてもよいアリール基を、R13
    は低級アルキル基を、その他の記号は請求項13記載と
    同意義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩を閉
    環反応に付すことにより、式 【化6】 〔式中、各記号は請求項13記載と同意義を示す。〕で
    表わされる化合物またはその塩を得、所望によりさらに
    還元反応または置換反応に付すことを特徴とする請求項
    13記載の化合物またはその塩の製造法。
  15. 【請求項15】式 【化7】 〔式中、環Hはハロゲンおよび/またはヒドロキシで置
    換されていてもよいフェニル基を、XおよびYはそれぞ
    れ単結合、−O−、式−S(O)m−(式中、mは0〜
    2の整数を示す。)で表わされる基、式−NR8−(式
    中、R8は水素原子、アルキル基またはアシル基を示
    す。)で表わされる基、−CO−または置換されていて
    もよいメチレン基を、−A−B−は−N=CH−、−C
    H=N−、−N=N−または−CH=CH−を、R1
    1-6アルキル基を、R2およびR3はそれぞれ水素原
    子、ハロゲン原子または置換されていてもよいアルキル
    基を、R4は水素原子またはハロゲン原子を、R5は水素
    原子、置換されていてもよいアルキル基またはアシル基
    を、R6およびR7はそれぞれ水素原子またはR6とR7
    それぞれ一緒になって結合手を形成してもよく、Dは−
    CH2−を示す。〕で表わされる化合物またはその塩。
  16. 【請求項16】式 【化8】 〔式中、R11は水素原子または置換されていてもよい低
    級アルキル基を、R12は置換されていてもよい低級アル
    キル基または置換されていてもよいアリール基を、R13
    は低級アルキル基を、その他の記号は請求項15記載と
    同意義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩を閉
    環反応に付すことにより、式 【化9】 〔式中、各記号は請求項15記載と同意義を示す。〕で
    表わされる化合物またはその塩を得、所望によりさらに
    還元反応または置換反応に付すことを特徴とする請求項
    15記載の化合物またはその塩の製造法。
  17. 【請求項17】式 【化10】 〔式中、環HはC1-6アルキルおよびC1-6アルキル−カ
    ルボニルから選ばれる置換基で1〜3個置換されたフェ
    ニル基を、XおよびYはそれぞれ単結合、−O−、式−
    S(O)m−(式中、mは0〜2の整数を示す。)で表
    わされる基、式−NR8−(式中、R8は水素原子、アル
    キル基またはアシル基を示す。)で表わされる基、−C
    O−または置換されていてもよいメチレン基を、−A−
    B−は−N=CH−、−CH=N−、−N=N−または
    −CH=CH−を、R1は水素原子、ハロゲン原子、置
    換されていてもよく、ヘテロ原子を介して結合していて
    もよいアルキル基またはアシル基を、R2およびR3はそ
    れぞれ水素原子、ハロゲン原子または置換されていても
    よいアルキル基を、R4は水素原子またはハロゲン原子
    を、R5は水素原子、置換されていてもよいアルキル基
    またはアシル基を、R6およびR7はそれぞれ水素原子ま
    たはR6とR7がそれぞれ一緒になって結合手を形成して
    もよく、Dは−CH2−を示す。〕で表わされる化合物
    またはその塩。
  18. 【請求項18】式 【化11】 〔式中、R11は水素原子または置換されていてもよい低
    級アルキル基を、R12は置換されていてもよい低級アル
    キル基または置換されていてもよいアリール基を、R13
    は低級アルキル基を、その他の記号は請求項17記載と
    同意義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩を閉
    環反応に付すことにより、式 【化12】 〔式中、各記号は請求項17記載と同意義を示す。〕で
    表わされる化合物またはその塩を得、所望によりさらに
    還元反応または置換反応に付すことを特徴とする請求項
    17記載の化合物またはその塩の製造法。
  19. 【請求項19】請求項1、13、15または17記載の
    化合物またはその塩を含有する組成物。
  20. 【請求項20】抗原虫剤である請求項19記載の組成
    物。
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