JPH11152187A - 融雪装置 - Google Patents

融雪装置

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JPH11152187A
JPH11152187A JP9318322A JP31832297A JPH11152187A JP H11152187 A JPH11152187 A JP H11152187A JP 9318322 A JP9318322 A JP 9318322A JP 31832297 A JP31832297 A JP 31832297A JP H11152187 A JPH11152187 A JP H11152187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
roof
inert gas
temperature
blower
Prior art date
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Pending
Application number
JP9318322A
Other languages
English (en)
Inventor
Juichiro Yamada
寿一郎 山田
Nobumi Karasuno
信美 烏野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二重殻構造の低温タンクに対し、人手をかけ
ずに容易且つ安全に積雪問題を解決する。 【解決手段】 外槽3の屋根5内側面の外周部に屋根5
の半径方向内側に向け吹出口7を開口したリング状配管
6を敷設すると共に、外槽3の屋根5頂部には排気口8
を設け、外槽3の外部に配設されて不活性ガスを封入さ
れた不活性ガス循環ライン9により排気口8とリング状
配管6との間を接続し、不活性ガス循環ライン9の途中
に、吹出口7から抜き出した不活性ガスをリング状配管
6へ循環する送風機10と、送風機10により循環され
る不活性ガスを昇温する加熱手段11とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内槽と該内槽を保
冷材を介して包囲する外槽とから成る二重殻構造の低温
タンクに適用する為の融雪装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LNG等の低温液化ガスを貯蔵する低温
タンクが寒冷地に建設されている場合には、冬期におけ
る積雪対策を講じなければならないが、貯蔵液が可燃性
であり、しかも、低温に保持しなければならないもので
あること等を考慮すると、タンク屋根に電熱ヒータ等の
加熱手段を設けることは回避しなければならず、従来に
おける一般的な対処策としては、多数の作業者がタンク
屋根に登って人力により雪かきをしたり、或いは、タン
ク屋根に温水を散布して雪を溶かしたりすることが行わ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多数の
作業者による人力で雪かきをする場合、タンク屋根がド
ーム型に形成されている為に足場が悪く、作業性の悪い
高所での作業が長時間に亘って必要となるので、このよ
うな雪かき作業を降雪がある度に繰り返すのは、作業員
にとって作業負担が大きく、安全性に十分な注意が必要
である。
【0004】また、タンク屋根に温水を散布して雪を溶
かす場合、タンク屋根の積雪を全て溶かし尽くすのには
多量の温水が必要となるが、低温タンクの周囲に防災目
的で備えられている防液堤内に多量の温水と雪解け水と
が溜まってしまう不具合があり、更には、低温タンク自
体が冷えている上に外気温度も低くなっているので、散
布した温水が直ぐに冷却されて凍結するという不具合が
あり、特にタンク屋根の外周にある歩楼には巨大なつら
らが生じるという問題があった。
【0005】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、一般的に二重殻構造となっている低温タンクに対
し、人手をかけずに容易且つ安全に積雪問題を解決し、
しかも、低温タンク周囲の作業環境の良好な保全を図り
得るようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、内槽と該内槽
を保冷材を介して包囲する外槽とから成る二重殻構造の
低温タンクを対象とした融雪装置であって、前記外槽の
屋根内側面の外周部に該屋根の半径方向内側に向け吹出
口を開口したリング状配管を敷設すると共に、前記外槽
の屋根頂部には排気口を設け、該排気口とリング状配管
との間を不活性ガスを封入した不活性ガス循環ラインに
より前記外槽の外部で接続し、前記不活性ガス循環ライ
ンの途中に、前記吹出口から抜き出した不活性ガスをリ
ング状配管へ循環する送風機と、該送風機により循環さ
れる不活性ガスを昇温する加熱手段とを設けたことを特
徴とするものである。
【0007】而して、このようにすれば、低温液化ガス
の貯蔵により内槽が熱収縮して形成される外槽の屋根内
側面と保冷材との間の隙間に、外槽の屋根内側面の外周
部に敷設したリング状配管から外槽の屋根頂部へ向けて
暖かい不活性ガスを流すことが可能となり、これによっ
て、外槽の屋根を暖めてタンク屋根の積雪を融雪するこ
とが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、図を
参照しつつ説明する。
【0009】図1は本発明の実施の形態の一例を一部を
切り欠いて示した斜視図、図2は図1の平面図、図3は
本発明の実施の形態の一例の屋根の部分的な拡大縦断面
図であって、図中に1で示されている低温タンクは、内
槽2と、該内槽2の外側を包囲する外槽3とから成る二
重殻構造となっており、内槽2と外槽3との間には、パ
ーライト等の保冷材4が充填されている。
【0010】外槽3のドーム型に形成された屋根5の内
側面には、屋根5の外周部に沿う形状のリング状配管6
が敷設されており、このリング状配管6の内周側のほぼ
均等な間隔を隔てた複数箇所には、屋根5の半径方向内
側に向けて吹出口7が開口している。
【0011】外槽3の屋根5の中心となる頂部には、排
気口8が設けてあって、この排気口8と上述したリング
状配管6とは、窒素等の不活性ガスを封入した不活性ガ
ス循環ライン9により、低温タンク1の外部で接続され
ている。
【0012】不活性ガス循環ライン9を構成する管は、
外槽3の外側面に沿うように配管されており、不活性ガ
ス循環ライン9の途中には、不活性ガス循環ライン9の
中に封入されている不活性ガスを排気口8からリング状
配管6の方へ送る送風機10と、不活性ガス循環ライン
9の中に封入されている不活性ガスを昇温する加熱手段
11とが設けられている。
【0013】ここで、低温タンク1が設置されている場
所には、この低温タンク1に貯蔵されている低温液化ガ
スを燃料として使用する発電所等の設備が併設されてい
ることが多いので、発電所等の設備で生じた廃熱を熱回
収ボイラ等で回収し、該熱回収ボイラから導いた温水を
利用する熱交換器を上記の加熱手段11として使用する
と経済的である。そして、加熱手段11には、不活性ガ
ス循環ライン9の中に封入されている不活性ガスを、降
雪の寒冷時に6〜7℃程度の温度に昇温する能力を持た
せるのが好ましい。
【0014】次に、上述した装置の作用を説明する。
【0015】内槽2と、該内槽2を保冷材4を介して包
囲する外槽3とから成る二重殻構造の低温タンク1にお
いては、低温タンク1を建造する際に、内槽2と外槽3
との間に保冷材4を密に充填しておいても、内槽2の中
にはLNG等の低温液化ガスを出し入れすることにな
り、内槽2の中に低温液化ガスを貯蔵した際には、内槽
2は熱収縮し、これに伴って保冷材4も内槽2と共に熱
収縮して、図3に示すように、保冷材4の外面と外槽3
との間には隙間12が形成される。
【0016】依って、降雪時に送風機10を作動させる
と、不活性ガス循環ライン9の中に封入されている不活
性ガスは、加熱手段11により6〜7℃程度の温度に暖
められてリング状配管6に送られ、リング状配管6の内
周側に開口している吹出口7から一斉に屋根5の半径方
向内側に向けて吹き出し、保冷材4の外面と外槽3との
間の隙間12を通って外槽3の屋根5の頂部に設けられ
ている排気口8の方へ流れる。
【0017】送風機10の作動により排気口8は吸引状
態になるので、保冷材4の外面と外槽3との間の隙間1
2を通って排気口8の方に流れた不活性ガスは、排気口
8から不活性ガス循環ライン9の中に吸引され、送風機
10によって再び加熱手段11を通ってリング状配管6
へ循環する。
【0018】送風機10を作動させておくことにより、
加熱手段11で暖められた不活性ガスが、屋根5内側面
の外周部にあるリング状配管6の吹出口7から外槽3の
屋根5の内側面に沿って屋根5の頂部にある排気口8に
流れ続けるので、外槽3の屋根5は不活性ガスで暖めら
れるため、屋根5に降った雪は溶けて外槽3の外周下方
へ流下する。
【0019】このため、多数の作業者により人力で雪か
きをする必要がなくなり、作業性の悪い高所での作業を
不要として作業者の作業負担を大幅に軽減し且つ安全性
を向上することができる。
【0020】また、熱媒体として不活性ガスを使用して
いるので、内槽2の中に貯蔵されているLNG等の低温
液化ガスに対しても発火等の危険性を与えることがな
く、水分を全く使用しないので、低温タンク1周囲の防
液堤内には少量の雪解け水のみが溜まるだけで済み、し
かも、凍結やつららが生じる虞れが極めて少なくなり、
低温タンク1周囲の作業環境の良好な保全を図ることが
できる。
【0021】更には、降雪前から送風機10を駆動して
外槽3の屋根5を暖めるように運転すれば、外槽3の屋
根5に積雪が生じること自体を防止でき、低温タンク1
の設計段階で積雪荷重等を考慮する必要性をなくして低
温タンク1の建造コストを削減することもできる。
【0022】尚、本発明の融雪装置は、上述の形態例に
のみ限定されるものではなく、外槽の屋根表面に凍りつ
いた氷を溶かす場合にも使用できること、その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】本発明の融雪装置は、下記の如き種々の
優れた効果を奏し得る。
【0024】(I)送風機を駆動してリング状配管の吹
出口から屋根の半径方向内側に向けて不活性ガスを吹き
出すだけで外槽の屋根が暖められ、外槽の屋根に降った
雪を溶かすことができるので、多数の作業者により人力
で雪かきをする必要がなくなり、作業性の悪い高所での
作業を不要として作業者の作業負担を大幅に軽減し且つ
安全性を向上することができる。
【0025】(II)熱媒体として不活性ガスを使用し
ているので、内槽の中に貯蔵されているLNG等の低温
液化ガスに対しても発火等の危険性を与えることがな
い。
【0026】(III)水分を全く使用しないので、低
温タンクの周囲には少量の雪解け水のみが流出するだけ
で済み、しかも、凍結やつららが生じる虞れが極めて少
なくなり、低温タンク周囲の作業環境の良好な保全を図
ることができる。
【0027】(IV)降雪前から送風機を駆動して外槽
の屋根を暖めるように運転すれば、外槽の屋根に積雪が
生じること自体を防止でき、低温タンクの設計段階で積
雪荷重等を考慮する必要性をなくして低温タンクの建造
コストを削減することができる。
【0028】(V)外槽の屋根に積雪が生じた後に送風
機を駆動しても、融雪により除雪することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を一部を切り欠いて
示した斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の低温タンクにおける屋根部分の拡大縦断
面図である。
【符号の説明】
1 低温タンク 2 内槽 3 外槽 4 保冷材 5 屋根 6 リング状配管 7 吹出口 8 排気口 9 不活性ガス循環ライン 10 送風機 11 加熱手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内槽と該内槽を保冷材を介して包囲する
    外槽とから成る二重殻構造の低温タンクを対象とした融
    雪装置であって、前記外槽の屋根内側面の外周部に該屋
    根の半径方向内側に向け吹出口を開口したリング状配管
    を敷設すると共に、前記外槽の屋根頂部には排気口を設
    け、該排気口とリング状配管との間を不活性ガスを封入
    した不活性ガス循環ラインにより前記外槽の外部で接続
    し、前記不活性ガス循環ラインの途中に、前記吹出口か
    ら抜き出した不活性ガスをリング状配管へ循環する送風
    機と、該送風機により循環される不活性ガスを昇温する
    加熱手段とを設けたことを特徴とする融雪装置。
JP9318322A 1997-11-19 1997-11-19 融雪装置 Pending JPH11152187A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9318322A JPH11152187A (ja) 1997-11-19 1997-11-19 融雪装置

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JP9318322A JPH11152187A (ja) 1997-11-19 1997-11-19 融雪装置

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JPH11152187A true JPH11152187A (ja) 1999-06-08

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ID=18097899

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JP9318322A Pending JPH11152187A (ja) 1997-11-19 1997-11-19 融雪装置

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JP (1) JPH11152187A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108278486A (zh) * 2018-03-14 2018-07-13 新兴能源装备股份有限公司 一种低温液体储运装备液下管防冰堵方法及管路
CN113294685A (zh) * 2021-04-16 2021-08-24 北京航天发射技术研究所 一种低温介质加注装置及防冰霜方法
CN114229250A (zh) * 2021-11-18 2022-03-25 江苏千里机械有限公司 一种环保型石灰料仓

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