JP2575984Y2 - 冷水塔 - Google Patents

冷水塔

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JP2575984Y2
JP2575984Y2 JP1993070866U JP7086693U JP2575984Y2 JP 2575984 Y2 JP2575984 Y2 JP 2575984Y2 JP 1993070866 U JP1993070866 U JP 1993070866U JP 7086693 U JP7086693 U JP 7086693U JP 2575984 Y2 JP2575984 Y2 JP 2575984Y2
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Japan
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cooling water
hot water
water tower
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JP1993070866U
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Inventor
寛治 加藤
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、寒冷地等で用いられる
冷水塔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の冷水塔1の一例を示すもの
で、多数の支柱2と梁材3からなる格子状の構造物4に
よって濡れ壁式等の充填物5が所要の高さに支持されて
おり、該充填物5の上側には温水を散水するための複数
のスプレイノズル6が配設されている。また前記構造物
4の下方位置には排出管7aを有する冷水槽7が配設さ
れている。
【0003】更に、前記構造物4における側壁構造物4
aの外側には、前記充填物5の外側を包囲するように被
覆板8が設けられ、また前記側壁構造物4aの下部に
は、被覆板8を設けないことによって空気導入部9が形
成してある。また充填物5の上部には、前記被覆板8の
上端に接続されて前記スプレイノズル6の上側を覆う天
板10が設けてあり、且つ該天板10の中心上部にはフ
ァン11aを備えたファンスタック11が設けてある。
【0004】前記ファンスタック11内のファン11a
を回転させると、前記冷水塔1内部の空気がファンスタ
ック11から外部に排出されるので前記空気導入部9か
ら外気が取り込まれ、同時に複数のスプレイノズル6に
より温水を充填物5上方から冷水塔1内全体に亘って散
水すると、散水した温水は充填物5を滴下する間に、前
記空気導入部9から導入した外気と直接接触しながら熱
交換して冷却され、冷却された水は下方に設けた冷水槽
7により回収される。そして前記冷水槽7で回収した冷
水は排出管7aから外部に排出される。
【0005】また、図4及び図5は前記冷水塔1におけ
る空気導入部9の部分詳細図であり、前記空気導入部9
における側壁構造物4aの外側に、冷水塔1内側方向に
向けて下り勾配に傾斜する複数の板状のルーバ12が所
要の間隔を有するよう配設され支持部材12aにより支
持されている。前記ルーバ12は、比較的狭い間隔で多
段に設ける必要があり、このために側壁構造物4aの梁
材3,3間に、更に補強材3aを設けるようにしてい
る。前記ルーバ12を内側に向けて下り勾配に傾斜させ
ておくと、外気が下向きに取り込まれるので、冷水塔1
の内部中心付近まで導入することができ、冷水塔1内部
全体に亘って外気を流入して効率の良い温水冷却を行わ
せることができる。
【0006】しかしながら、上述した冷水塔1は、寒冷
地等の気温の低い場所において使用される場合、以下の
ような問題を生じていた。
【0007】前記スプレイノズル6によって散水された
温水は、前記充填物5及び構造物4に沿って流下する
が、この際、冷水塔1内には多量の飛沫が発生し、この
飛沫が側壁構造物4aに付着して側壁構造物4aに沿っ
て流下するようになる。このとき、冷たい外気が空気導
入部9から常に導入されているために、前記側壁構造物
4aを流下した水が空気導入部9からの外気によって冷
却されることにより凍結して氷柱(つらら)状の氷とな
り(図4,5中符号13で示す)、空気の導入量が減少
して温水の冷却効率が低下したり延いては空気導入部9
を閉塞して冷水塔1が運転不能になってしまう虞れがあ
った。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】寒冷地で用いられる冷
水塔1が持つ上記のような問題点を改善するため、図2
に示すように、前記各ルーバ12の上端12b位置に温
水配管14を配設することが行われるようになって来て
いる。このような構成により、前記温水配管14から高
温の温水を噴射させると、前記空気導入部9を閉塞する
氷13を前記ルーバ12を介して溶かすことができるよ
うになる。
【0009】しかしながら、上記のように各ルーバの上
端12b位置に温水配管14を配設する構成は、温水配
管14の設置数が非常に多くなるため設備費が嵩むとい
う問題を有していた。
【0010】本考案は上述の実情に鑑み、寒冷地等でも
常に一定量の外気を取り入れて冷却効率を維持すること
ができると共に、設備費が嵩まない冷水塔を提供するこ
とを目的として成したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、冷水塔の側壁
構造物の下部に形成した前記冷水塔内部に外気を導入す
るための空気導入部の上下端部位置に外方向に向けて突
出する張り出し板を設け、該張り出し板の外側端部間に
内側に向けて下り勾配に傾斜する複数のルーバを所要の
間隔を有して配設し、更に前記空気導入部における少な
くとも側壁構造物の内側面上端位置に、冷水塔内部に向
けて下り勾配に傾斜した凍結防止板を設けると共に、該
凍結防止板の上側に温水配管を配設して成したものであ
る。
【0012】
【作用】本考案においては、空気導入部の上下端部位置
に外方向に向けて突出する張り出し板を設けて、その外
側端部間にルーバを設置するようにしているため、ルー
バの設置部に温水が付着して流下することがなく、よっ
てルーバの設置部における凍結を防止することができ
る。
【0013】また、前記空気導入部における少なくとも
側壁構造物の内側面上端位置に、冷水塔内部に向けて下
り勾配に傾斜した凍結防止板を配設すると共に、該凍結
防止板の上側に温水配管を配設してあるため、前記側壁
構造物を流下する温水が前記空気導入部へ流下するのを
阻止して空気導入部における凍結を防止し、更に少ない
設置数の温水配管によって凍結防止板の凍結も防止でき
る。
【0014】
【実施例】以下図面に基いて本考案の実施例を説明す
る。
【0015】図1は本考案の一実施例を示すもので、格
子状の側壁構造物4aの下部に、被覆板8を設けないこ
とによって形成した空気導入部15の上下端部位置に、
外方向に向けて水平方向に延びる上部張り出し板16及
び下部張り出し板17を設ける。
【0016】該上部張り出し板16及び下部張り出し板
17の外側端部16a,17a間は、縦材18及び横材
19により格子状に形成されたルーバ設置部20が形成
されていて、冷水塔1内側に向けて下り勾配に傾斜した
複数の板状のルーバ21(図では5つ)が所要の間隔を
有して配設され、支持部材21aにより支持されてい
る。
【0017】更に、前記空気導入部15の上端位置15
a及び中間位置15bの梁材3の内側に、冷水塔1内部
に向けて下り勾配に傾斜した板状の凍結防止板22が設
けられて支持部材22aにより支持されると共に、該凍
結防止板22の上端に温水配管23が側壁構造物4aに
沿うよう配設されている。また前記温水配管23には前
記冷水塔1内部側に向いた噴射孔23aが設けられてい
る。
【0018】次に上記実施例の作用について説明する。
【0019】本考案においては、空気導入部15の上端
部に上部張り出し板16を、また下端部に下部張り出し
板17を設け、前記上部張り出し板16及び下部張り出
し板17の外側端部16a,17a間に複数のルーバ2
1を配設するようにしているので、冷水塔1内で散水さ
れた温水が側壁構造物4aに付着し流下しても、前記温
水がルーバ21にかかることは全くなく、凍結によるル
ーバ設置部20が閉塞されるようなことを完全に防止で
きる。
【0020】また、前記空気導入部15における側壁構
造物4aの上端位置15a及び中間位置15bの梁材3
の内側に、冷水塔1内部に向けて下り勾配に傾斜した凍
結防止板22を配設するようにしているので、前記空気
導入部15における側壁構造物4aへの付着流下を防止
して凍結による閉塞を防止できる。
【0021】前記凍結防止板22により流下を阻止され
た温水は、凍結防止板22の上面を流れ、該凍結防止板
22の下端から滴下することになり、滴下する温水は空
気導入部15から取り込まれた冷たい外気と接触してつ
らら状に凍結しようとするが、このとき前記凍結防止板
22の上端に配設した温水配管23の噴射孔23aから
高温の温水を噴射させることにより、凍結防止板22に
つらら状の凍結が生じるのを防止することができる。
【0022】従って、空気導入部15における凍結が防
止できるので、寒冷地等の気温の低い場所に冷水塔1を
配設しても空気導入部15からの外気の取り込み量を常
に一定に維持することができ、常に効率の良い温水冷却
を行うことができる。
【0023】前記上端位置15aに配設した凍結防止板
22により空気導入部15における側壁構造物4aへの
温水の流下が充分に防止できない場合には、前記空気導
入部15の中間位置15bの梁材3の内側に凍結防止板
22及び温水配管23を備えて、設置数を所要段とする
ことができるが、凍結防止板22は空気導入部15にお
ける側壁構造物4aに温水を流下させない最少の段数の
設置でよく、従って、温水配管23の設置数も、従来の
全てのルーバに配設していたものに比して、設置数を大
幅に減らすことができ、よって設備費を軽減することが
できる。
【0024】なお、本考案の実施例においては、ルーバ
及び凍結防止板の形状が平板状の場合を例示したが、波
形等に形成しても良いこと、その他、本考案の要旨を逸
脱しない範囲内で種々変更を加え得ること等は勿論であ
る。
【0025】
【考案の効果】本考案においては、空気導入部の上端位
置及び下端位置に設けた張り出し板の外側端部間にルー
バを設けて、該ルーバを側壁構造物より外方に設置する
ようにしたので、前記ルーバの設置部には直接温水が付
着せず、よって凍結によりルーバの設置部が閉塞するよ
うなことを防止できると共に、空気導入部における少な
くとも側壁構造物の内側上端位置に凍結防止板を配設し
てあるので、前記空気導入部における側壁構造物への温
水の流下を防止して該部への凍結の発生も防止すること
ができ、しかも前記凍結防止板は、空気導入部における
側壁構造物に温水を流下させない最少の段数の設置で良
いため、前記凍結防止板上に設置する温水配管の設置数
も大幅に減らすことができる。
【0026】従って、如何なる環境においても空気導入
部からの外気の取り込み量を一定に維持することができ
るので常に効率の良い温水冷却を行うことができると共
に、温水配管の設置数を減少させて、設備費を軽減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断側面図である。
【図2】従来の空気導入部の縦断側面図である。
【図3】従来の冷水塔の一例を示す縦断側面図である。
【図4】図3における空気導入部の斜視図である。
【図5】図3における空気導入部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 冷水塔 4a 側壁構造物 15 空気導入部 15a 上端位置 16 上部張り出し板(張り出し板) 16a 外側端部 17 下部張り出し板(張り出し板) 17a 外側端部 21 ルーバ 22 凍結防止板 23 温水配管

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷水塔の側壁構造物の下部に形成した前
    記冷水塔内部に外気を導入するための空気導入部の上下
    端部位置に外方向に向けて突出する張り出し板を設け、
    該張り出し板の外側端部間に内側に向けて下り勾配に傾
    斜する複数のルーバを所要の間隔を有して配設し、更に
    前記空気導入部における少なくとも側壁構造物の内側面
    上端位置に、冷水塔内部に向けて下り勾配に傾斜した凍
    結防止板を設けると共に、該凍結防止板の上側に温水配
    管を配設したことを特徴とする冷水塔。
JP1993070866U 1993-12-28 1993-12-28 冷水塔 Expired - Lifetime JP2575984Y2 (ja)

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JPH0741258U JPH0741258U (ja) 1995-07-21
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