JPH11151624A - ワーク供給装置 - Google Patents

ワーク供給装置

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JPH11151624A
JPH11151624A JP31955497A JP31955497A JPH11151624A JP H11151624 A JPH11151624 A JP H11151624A JP 31955497 A JP31955497 A JP 31955497A JP 31955497 A JP31955497 A JP 31955497A JP H11151624 A JPH11151624 A JP H11151624A
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JP
Japan
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work
magazine
insert
suction nozzle
mounting table
Prior art date
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Pending
Application number
JP31955497A
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English (en)
Inventor
Masahiro Oka
政博 岡
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】上型1及び下型2からなる金型Aの複数のキャ
ビティ3,3,…内に一括投入されるインサートワーク
w,w,…をそのキャビティ3,3,…の配置に倣って
整列させるように1つずつ吸着ノズル61に吸着させて
貯留機構10から整列機構部70の整列ベース71上に
移載する際に、貯留機構10のワークw,w,…の水平
位置及び鉛直軸回りの回転位置のばらつきに拘わらず、
比較的低コストである簡単な構造によりワークw,w,
…を整列ベース71上に適正に移載できるようにする。 【解決手段】 インサートワークw,w,…が載置され
る載置台41を有し、該載置台41上のワークwの水平
位置及び鉛直軸回りの回転位置を矯正する矯正機構40
と、下端においてワークwを吸着する吸着ノズル61を
有し、該吸着ノズル51により貯留機構10のワーク
w,w,…を矯正機構40の載置台41上に移載して該
矯正機構40によりワークwの水平位置及び鉛直軸回り
の回転位置が矯正された後に該ワークwを吸着ノズル6
1により整列ベース71上に移載する移載機構部60と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインサート
成形に用いられるインサートワーク等のワークを所定の
供給位置に供給するワーク供給装置に関し、特にワーク
を所定の供給位置に適正に供給する対策に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、インサート成形に際して金型の
キャビティ内にインサートワークを供給する際に用いら
れるワーク供給装置には、一般に、複数のインサートワ
ークを上下に積層して貯留する貯留機構と、下端におい
て上記インサートワークを吸着する移動可能な吸着ノズ
ルを有する移載機構とが備えられている。
【0003】そして、上記移載機構の吸着ノズルにより
上記貯留機構のインサートワークを1枚ずつ順に取り出
して上記キャビティ内に移載することでインサートワー
クの供給が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記貯留機
構のインサートワークには、上記移載機構の吸着ノズル
に対する水平位置や、吸着ノズル回りの回転位置にばら
つきがあり、したがって、そのままではインサートワー
クは供給位置に適正に供給されないことになる。
【0005】これに対しては、上記吸着ノズルがインサ
ートワークを吸着するときに、そのワークの水平位置及
び回転位置が適正化されるように、吸着ノズル自体の水
平位置と鉛直軸回りの回転角度とを補正することが考え
られる。ところが、そのためには、ワークの水平位置及
び回転位置を検出する手段や、吸着ノズルの水平位置及
び回転角度を補正する手段等が必要であり、装置のコス
トが高くなるという難点がある。
【0006】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、貯留機構のワークを吸着ノズ
ルに吸着させて所定の供給位置に移載するワーク供給装
置において、上記吸着ノズルにワークが吸着されたとき
に該ワークの吸着ノズルに対する水平位置及び吸着ノズ
ル回りの回転位置のばらつきが明確になることを利用し
て、貯留機構のワークの水平位置及び鉛直軸回りの回転
位置のばらつきに拘わらず、比較的低コストである簡単
な構造により上記ワークを所定の供給位置に適正に移載
できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、吸着ノズルが吸着したワークをその
移載途中に吸着ノズルから一旦離脱させてその水平位置
及び鉛直軸回りの回転位置を矯正し、そのワークを上記
吸着ノズルに再度吸着させて所定の供給位置に移載する
ようにした。
【0008】具体的には、請求項1の発明では、複数の
ワークを貯留する貯留機構と、上記ワークが載置される
載置台を有していて、該載置台上のワークの水平位置及
び鉛直軸回りの回転位置を矯正する矯正機構と、下端に
おいてワークを吸着する吸着ノズルを有していて、該吸
着ノズルにより上記貯留機構のワークを上記矯正機構の
載置台上に移載し、該矯正機構により上記ワークの水平
位置及び鉛直軸回りの回転位置が矯正された後、該ワー
クを吸着ノズルにより所定の供給位置に移載する移載機
構とを備えるようにする。
【0009】上記の構成において、ワーク供給装置の貯
留機構に貯留されているワークは、移載機構の吸着ノズ
ルに吸着されて貯留機構から順に所定の供給位置に移載
される。その吸着の際に、貯留機構のワークには、吸着
ノズルに対する水平位置及び吸着ノズル回りの回転位置
にばらつきがあり、したがって、そのままの状態で移載
されると供給位置に適正に供給されないことになる。
【0010】このとき、上記移載機構による移載途中
に、上記ワークは、上記吸着ノズルから一旦離脱されて
矯正機構の載置台上に載置される。そして、上記ワーク
は、載置台上で水平位置及び鉛直軸回りの回転位置が矯
正された後、再び上記吸着ノズルに吸着されて供給位置
に移載される。これにより、貯留機構における吸着ノズ
ルに対する水平位置及び吸着ノズル回りの回転位置のば
らつきに拘わらず、ワークは吸着ノズルに対する適正な
水平位置及び吸着ノズル回りの適正な回転位置でもって
所定の供給位置に供給されるようになる。
【0011】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、貯留機構は、上端にワーク取出口を有してい
て複数のワークを上下方向に積層して収容保持するマガ
ジンと、このマガジン内の積層されたワークを上記ワー
ク取出口に向かって上昇移動させるワーク昇降手段と、
上記マガジンのワーク取出口に位置するワークの有無を
検出する昇降用検出手段と、この昇降用検出手段がマガ
ジンのワーク取出口にワークの無いことを検出したとき
に、該マガジン内の最上層のワークをワーク取出口に位
置付けるように上記ワーク昇降手段を制御する昇降制御
手段とを有するものとする。
【0012】上記の構成において、貯留機構のワーク
は、マガジン内に上下に積層されて収容保持されてい
て、ワーク昇降手段により該マガジンのワーク取出口に
向かって上昇移動させられる。そして、上記ワーク取出
口のワークが移載機構の吸着ノズルにより該マガジンか
ら取り出されると、該ワーク取出口に位置するワークが
無くなって、そのことが昇降用検出手段により検出され
るので、この昇降用検出手段の検出結果に基づき、上記
ワーク昇降手段は昇降制御手段により制御されて、マガ
ジン内の最上層のワーク、つまり先に取り出されたワー
クの直下のワークがワーク取出口に位置付けられるよう
にマガジン内のワークを上昇移動させる。これにより、
マガジン内の一定の高さ位置にあるワークが常に上記移
載機構の吸着ノズルに吸着されるようになる。
【0013】請求項3の発明では、上記請求項2の発明
において、貯留機構は、各々、上端にワーク取出口を有
していて複数のワークを上下方向に積層させて収容保持
する複数のマガジンと、鉛直軸回りに回転可能に設けら
れていて、上記マガジンを周方向に並ぶように支持する
ターンテーブルと、上記マガジンをそのワークが移載機
構により取り出されるワーク取出位置に順に位置付ける
ようにターンテーブルを回転させるテーブル回転手段
と、上記ワーク取出位置に位置付けられたマガジン内の
ワークの有無を検出する回転用検出手段と、この回転用
検出手段が上記ワーク取出位置のマガジン内にワークの
無いことを検出したときに、該マガジンとは別のマガジ
ンをワーク取出位置に位置付けるようにテーブル回転手
段を制御する回転制御手段とを有するものとする。
【0014】上記の構成において、貯留機構のターンテ
ーブル上には複数のマガジンが周方向に等間隔に並んで
保持されており、ターンテーブルは各マガジンを順にワ
ーク取出位置に位置付けるようにテーブル回転手段によ
り回転する。そして、上記ワーク取出位置に位置付けら
れているマガジン内のワークが無くなると、そのことが
回転用検出手段により検出され、この回転用検出手段の
検出結果に基づき、回転制御手段によりテーブル回転手
段が制御されることで、上記マガジンとは別のマガジン
がワーク取出位置に位置付けられるようにターンテーブ
ルが回転する。よって、複数のマガジンから多数のワー
クが効率よく供給されるようになる。
【0015】請求項4の発明では、上記請求項1の発明
において、矯正機構は、各々、載置台上のワークの水平
位置及び鉛直軸回りの回転位置を矯正するように該ワー
クの外周に当接する規制部を有していて該規制部を上記
載置台上のワークの外周に当接させる方向に開閉可能な
1組の矯正部材と、上記載置台上にワークが載置された
ときに、上記矯正部材を開閉作動させる開閉手段とを有
するものとする。
【0016】上記の構成において、移載機構による移載
途中のワークは、吸着ノズルから一旦離脱されて矯正機
構の載置台上に載置される。そして、上記載置台上のワ
ークに対し、1組の矯正部材が開閉手段により開閉作動
する。すると、矯正部材の各規制部が上記ワークの外周
に当接し、このことでワークの水平位置及び鉛直軸回り
の回転位置は矯正される。その後、ワークは再び移載機
構の吸着ノズルに吸着されて供給位置に移載される。よ
って、上記請求項1の発明での作用は簡単な構造により
具体的にかつ適正に営まれる。
【0017】請求項5の発明では、上記請求項4の発明
において、矯正機構は、その矯正部材が鉛直軸回りに回
転可能に設けられているとともに、載置台上のワークの
鉛直軸回りの回転位置を所定角度だけ変更するように上
記矯正部材を回転させるワーク回転手段を有するものと
する。
【0018】上記の構成において、矯正機構の載置台上
に載置されたワークは、1組の矯正部材により水平位置
及び鉛直軸回りの回転位置が矯正されるとともに、その
1組の矯正部材がワーク回転手段により鉛直軸回りに所
定角度だけ回転されることで、その回転位置が鉛直軸回
りに上記角度だけ変更される。よって、移載機構の吸着
ノズルをその鉛直軸回りに回転させることなく、ワーク
毎にその吸着ノズル回りの回転位置を変更できるように
なる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図9は、本発明の実施形態に係るイ
ンサートワーク供給装置Bが組み込まれてなるブロック
成形機の全体構成を示しており、このブロック成形機
は、図10に示すように、両側1対の張力帯a,aに多
数のブロックb,b,…がベルト長さ方向に等ピッチに
配置されて係止固定されてなる高負荷伝動用Vベルトの
製造に際し、そのブロックb,b,…のインサート成形
に使用される。このブロックb,b,…は、図11に示
すように、ベルト幅方向(同図の左右方向)に延びてベ
ルト背面側(同図の上側)に配置される上ビーム部c
と、ベルト内面側(同図の下側)に上ビーム部cと平行
に配置されかつ該上ビーム部cよりも短い下ビーム部d
と、これら上下両ビーム部c,dをベルト幅方向の中央
で互いに連結するピラー部eとからなっていて、同図に
破線で示すように、外周形状が略台形状であるH字状の
インサートワークw,w,…の略全表面がフェノール樹
脂等の成形材料fで被覆された状態にインサート成形さ
れる。
【0020】上記ブロック成形機は、上型1及び下型2
からなっていて複数(図示する例では4つ)のキャビテ
ィ3,3,…を有する多数個取り用の金型Aと、この金
型Aのキャビティ3,3,…にワークとしてのインサー
トワークw,w,…を供給する上述のインサートワーク
供給装置Bと、成形終了毎に金型Aから上述のブロック
b,b,…を取り出すブロック取出装置Cとからなって
いる。
【0021】上記金型Aには、上型1及び下型2の合せ
面に沿うようにH字状のランナーが形成されており、上
記キャビティ3,3,…は、そのランナーの4つの先端
にそれぞれブロックbの上ビーム部cに対応する部分が
直角に接続するように配置されている。つまり、ランナ
ーを挟んで相対するキャビティ3,3同士は上ビーム部
cに対応する部分が互いに向き合うように逆向きとなっ
ており、ランナーに対し同じ側に位置するキャビティ
3,3同士は互いに同じ向きとなっている。一方、上記
ランナーの中央部分は略円盤状(図15参照)をなして
いて、上型1の中央を上下方向に貫通するように設けら
れた圧入ポット(図示省略)の下端開口に連通してお
り、この圧入ポットには図外の射出ユニットが接続され
ている。また、上型1の合せ面の四隅にはガイドピン
4,4,…(図13,図14及び図19参照)が垂設さ
れていて、下型2の合せ面の四隅に設けられた係合部と
してのガイドブッシュ5,5,…(図11参照)に係入
して型締時の位置決めを行うようになっている。そし
て、下型2には型開き後に該下型2からブロックb,
b,…及びランナーrを上方へ突き出す複数本のエジェ
クタピン6,6,…が設けられている。
【0022】上記ブロック取出装置Cは、図12〜図1
6に詳しく示すように、金型Aの下型2から突き出され
るブロックb,b,…と同じ数(ここでは4つ)だけの
吸引ダクト91,91,…を有していて該吸引ダクト9
1,91,…の吸引口91a,91a,…から対応する
ブロックb,b,…を吸引するブロック吸引機構90
と、このブロック吸引機構90の吸引ダクト91,9
1,…の各吸引口91aを下型2上のブロックb,b,
…に対し進退移動させる取出用移動機構100と、各
々、ブロック吸引機構90の対応する吸引ダクト91内
に吸引されたブロックbを該吸引ダクト91の外部へ排
出するための排出口110aを有していて、吸引ダクト
91内のブロックbを該吸引ダクト91から分離する分
離部110、110,…(図16参照)と、これら分離
部110,110,…の排出口110a,110a,…
からそれぞれ排出されたブロックb,b,…を収容する
収容部111とを備えている。
【0023】上記収容部111は、金型Aのキャビティ
3毎にブロックb,b,…を仕分けして収容するように
なされている。つまり、収容部111は、対応する分離
部110毎に配置された複数(図示する例では8つ)の
収容箱111a,111a,…からなっており、それら
収容箱111a毎にブロックb,b,…を収容するよう
になされている。さらに、収容部111は、ロット毎に
ブロックb,b,…を収容するようになされている。つ
まり、各分離部110毎に複数(ここでは2つ)の収容
箱111a,111aが配置されており、ブロックb,
b,…はロット毎に収容箱111a,111aを変えて
収容される。
【0024】また、上記ブロック取出装置Cには、各
々、対応する分離部110の排出口110aを開閉可能
に設けられていて該排出口110aを閉じてブロックb
の排出を留保する一方、該排出口110aを開いて上記
留保されたブロックbを排出させるシャッタ112,1
12,…と、これらシャッタ112,112,…を開閉
作動させるシャッタ用アクチュエータ113と、対応す
るシャッタ112により留保されたブロックbの有無を
検出するセンサ114,114,…と、これら全てのセ
ンサ114,114,…が対応するブロックb,b,…
を検出したときに全ての排出口110a,110a,…
を開くようにシャッタ用アクチュエータ113を制御す
る開閉制御部115とが備えられている。
【0025】具体的には、上記ブロック取出装置Cのブ
ロック吸引機構90は、ヴァキュームユニット92(図
16参照)を有しており、このヴァキュームユニット9
2に各吸引ダクト91が接続されている。各吸引ダクト
91は、ヴァキュームユニット92側に配置された基端
側パイプ93と、吸引口91a側に配置された先端側パ
イプ94と、これら両パイプ93,94を接続する可撓
性ホース95とからなっており、その基端側パイプ93
に各分離部110が介設されている。この基端側パイプ
93の分離部110よりも上流側の部分は該分離部11
0の頂壁に接続しており、下流側の部分は分離部110
の側壁に接続していて、その側壁との接続部分にはブロ
ックbの下流側への通過を阻止するためのメッシュ部材
116が張設されている。また、排出口110aは分離
部110の底壁に開設されており、開閉制御部115
は、全てのセンサ114,114,…からの検出信号を
受けた時点から所定時間が経過したときに各排出口11
0aを再び開くようにシャッタ用アクチュエータ113
を制御する。
【0026】上記ブロック取出装置Cの取出用移動機構
100は、金型Aに対し水平方向に進退移動可能に設け
られた移動ユニット101と、この移動ユニット101
を進退移動させる図外のアクチュエータと、移動ユニッ
ト101の進出方向前面に上下方向に延びるように配設
された1対のガイドレール102,102と、この1対
のガイドレール102,102により昇降移動可能に案
内支持されていて、移動ユニット101の進出方向に向
かって延びるように設けられた断面L字状の昇降体10
3と、この昇降体103を昇降移動させるアクチュエー
タ104(図18参照)とを有しており、その昇降体1
03の進出方向の先端には、図12〜図15に示すよう
に、上記ブロック吸引機構90の各吸引ダクト91の先
端側パイプ94,94,…が該昇降体103と一体とな
って移動するように取り付けられている。詳しく説明す
ると、昇降体103の先端には略矩形状に切り欠かれた
状態の切欠凹部103aが形成されており、先端側パイ
プ94,94,…は、吸引口91a,91a,…が下向
きの状態で切欠凹部103a内に位置するようにブラケ
ット105,105,…を介して昇降体103に固定さ
れている。
【0027】また、上記ブロック取出装置Cには、下型
2からブロックb,b,…と共に突き出されたランナー
rに対しブロック吸引機構90の各吸引口91aと一体
となって進退移動するように設けられていてランナーr
を捕捉可能なランナーチャック121と、このランナー
チャック121が進出移動したときにランナーrを捕捉
する一方、ランナーチャック121が後退移動したとき
に上記捕捉したランナーrを開放するように該ランナー
チャック121を作動させるチャック用アクチュエータ
122とが備えられている。
【0028】上記取出用移動機構100の昇降体103
の先端には切欠凹部103aを跨ぐように設けられたブ
ラケット106が配置されており、このブラケット10
6の前面には上記チャック用アクチュエータ122がそ
の出力端を下向きにして取り付けられている。上記ラン
ナーチャック121は上下方向に延びるように設けられ
ていて、その上端においてチャック用アクチュエータ1
22の出力端に連結されている一方、その下端において
ランナーrの中央部分を下方から支承しつつ挟み付ける
ようになされており、該下端部の内周はランナーrの中
央部分の外周に略倣った形状に形成されている。
【0029】さらに、上記ブロック取出装置Cには、図
17〜図19に示すように、回転ブラシ131及び吸引
ダクト132を有していて、該回転ブラシ131を回転
させて上型1のキャビティ3,3,…内の異物を掃き出
しつつ該異物を吸引ダクト132の吸引口132aから
吸引する上型清掃機構130と、この上型清掃機構13
0の回転ブラシ131と該上型清掃機構130の吸引ダ
クト132の吸引口132aとを上型1のキャビティ
3,3,…に対し進退移動させる上型清掃用移動機構1
40と、回転ブラシ151及び吸引ダクト152を有し
ていて、該回転ブラシ151を回転させて下型2のキャ
ビティ3,3,…内の異物を掃き出しつつ該異物を吸引
ダクト152の吸引口152aから吸引する下型清掃機
構150と、この下型清掃機構150の回転ブラシ15
1と該下型清掃機構150の吸引ダクト152の吸引口
152aとを下型2のキャビティ3,3,…に対し進退
移動させる下型清掃用移動機構160とが備えられてい
る。
【0030】具体的には、上記ブロック取出装置Cの上
型清掃機構130は、図外の上ブラシモータを有してお
り、この上ブラシモータにより回転ブラシ131を回転
駆動するようになされている。また、吸引ダクト132
の吸引口132aには、上面が矩形状に開口されていて
上型1のキャビティ3,3,…部分を被覆可能な上側フ
ード133が接続されており、この上側フード133の
内部に回転ブラシ131が水平軸心回りに回転可能に配
置されている。この上型清掃機構130は、ブロック吸
引機構90とそのヴァキュームユニット92を共有して
いて、そのヴァキュームユニット92に吸引ダクト13
2を接続させている。
【0031】上記ブロック取出装置Cの上型清掃用移動
機構140は、上述した取出用移動機構100と移動ユ
ニット101を共有していて、該移動ユニット101に
おける昇降体103のガイドレール102,102の上
方に上下方向に延びるにように配設された1対のガイド
レール141、141と、この1対のガイドレール14
1,141により昇降移動可能に案内支持されていて、
移動ユニット101の進出方向に向かって昇降体103
の場合よりもさらに突出するように設けられた昇降体1
42と、この昇降体142を昇降移動させるアクチュエ
ータ143とを有しており、その昇降体142の進出方
向の先端に上型清掃機構130の上側フード133が取
り付けられているとともに、回転ブラシ131の回転軸
131aが両側1対の軸受134,134を介して回転
可能に支持されている。この回転軸131aの一方の端
部(図19の右方の端部)は軸受134を貫通してい
て、該端部に取り付けられた従動プーリ135において
上記上ブラシモータに図外の伝動ベルトを介して駆動連
結されている。
【0032】一方、上記ブロック取出装置Cの下型清掃
機構150は、図外の下ブラシモータを有しており、こ
の下ブラシモータにより回転ブラシ151を回転駆動す
るようになされている。また、吸引ダクト152の吸引
口152aには、下面が矩形状に開口されていて下型2
のキャビティ3,3,…部分を被覆可能な下側フード1
53が接続されており、この下側フード153の内部に
回転ブラシ151が水平軸心回りに回転可能に配置され
ている。この下型清掃機構150も、ブロック吸引機構
90とそのヴァキュームユニット92を共有していて、
そのヴァキュームユニット92に吸引ダクト152を接
続させている。
【0033】上記ブロック取出装置Cの下型清掃用移動
機構160は、取出用移動機構100と移動ユニット1
01及びガイドレール102,102を共有していて、
そのガイドレール102,102により昇降移動可能に
案内支持されているとともに移動ユニット101の進出
方向に向かって上型清掃用移動機構140の昇降体14
2と同程度に突出するように設けられた昇降体162
と、この昇降体162を昇降移動させるアクチュエータ
163とを有しており、その昇降体162の進出方向の
先端に下型清掃機構150の下側フード153が取り付
けられているとともに、回転ブラシ151の回転軸15
1aが両側1対の軸受154,154を介して回転可能
に支持されている。この回転軸151aの一方の端部
(図19の右方の端部)は軸受154を貫通していて、
該端部に取り付けられた従動プーリ155において上記
上ブラシモータに図外の伝動ベルトを介して駆動連結さ
れている。
【0034】そして、本実施形態では、上記インサート
ワーク供給装置Bは、図1〜図3に詳しく示すように、
インサートワークw,w,…を貯留する貯留機構10
と、インサートワークw,w,…が載置される載置台4
1を有していて、該載置台41上の各インサートワーク
wの水平位置及び鉛直軸回りの回転位置を矯正する矯正
機構40と、下端においてインサートワークwを吸着す
る吸着ノズル61を有していて、該吸着ノズル61によ
り貯留機構10のインサートワークw,w,…を矯正機
構40の載置台41上に移載して該矯正機構40により
インサートワークwの吸着ノズル61に対する水平位置
及び鉛直軸回りの回転位置が矯正された後に該インサー
トワークwを吸着ノズル61により所定の供給位置に移
載する移載機構としての移載機構部60が設けられた移
載整列機構50とを備えている。
【0035】また、上記移載整列機構50は、インサー
トワークw,w,…を整列させて載置するための整列ベ
ース71が設けられた整列機構部70を有していて、上
記移載機構部60の吸着ノズル61により貯留機構10
のインサートワークw,w,…を上記所定の供給位置と
しての整列機構部70の整列ベース71上に移載して下
型2のキャビティ3,3,…の配置に倣って整列させる
ようになされている。
【0036】上記インサートワーク供給装置Bの貯留機
構10は、図1〜図3に示すように、各々、上下方向に
延びるように設けられていてその上端にワーク取出口を
有するとともに複数のインサートワークw,w,…を上
下方向に積層して収容保持する複数本(図示する例では
10本)のマガジン11と、このマガジン11内の積層
されたインサートワークw,w,…を上記ワーク取出口
に向かって上昇移動させるワーク昇降手段としてのワー
ク昇降部12と、マガジン11のワーク取出口に位置す
るインサートワークwの有無を検出する発光器13a及
び受光器13bからなる昇降用検出手段としての昇降用
センサ13と、この昇降用センサ13がマガジン11の
ワーク取出口にインサートワークwの無いことを検出し
たときに、該マガジン11内の最上層のインサートワー
クwをワーク取出口に位置付けるようにワーク昇降部1
2を制御する昇降制御手段としての昇降制御部14とを
有する。
【0037】また、上記貯留機構10は、鉛直軸回りに
回転可能に設けられていて上記複数のマガジン11,1
1,…を周方向に並ぶように保持するターンテーブル1
5と、各マガジン11をそのワーク取出口のインサート
ワークwが移載整列機構50により取り出されるワーク
取出位置に順に位置付けるようにターンテーブル15を
図1の時計回り方向に回転させるテーブル回転手段とし
てのテーブル回転部16と、ワーク取出位置に位置付け
られたマガジン11内のインサートワークw,w,…の
有無を検出する回転用検出手段としての回転用近接スイ
ッチ17と、この回転用近接スイッチ17がマガジン1
1内にインサートワークw,w,…の無いことを検出し
たときに、該マガジン11とは別のマガジン11(図示
する例では反時計回り方向に隣接するマガジン11)を
ワーク取出位置に位置付けるようにテーブル回転部16
を制御する回転制御手段としての回転制御部18とを有
する。
【0038】さらに、上記貯留機構10は、ターンテー
ブル15の回転により次にインサートワーク取出位置に
位置付けられるマガジン11内のインサートワークw,
w,…の有無を検出する発光器19a及び受光器19b
からなる確認用センサ19を有していて、この確認用セ
ンサ19が上記マガジン11内にインサートワークw,
w,…の無いことを検出したときに例えばターンテーブ
ル15の回転を停止させるようになっている。
【0039】具体的には、上記貯留機構10の各マガジ
ン11は、内部に上下方向に延びる断面略台形状のワー
ク収容空間が形成された本体20と、この本体20をタ
ーンテーブル15上に脱着可能に固定する取付部21と
からなっており、本体20のターンテーブル15の半径
方向外方に位置する側壁には該側壁を該半径方向に貫通
して上下方向に延びるように開設された昇降用スリット
22を有する。つまり、各マガジン11は、昇降用スリ
ット22がターンテーブル15の半径方向外方を向くよ
うに該ターンテーブル15に固定される。昇降用スリッ
ト22の下端部は固定部21に回り込むように連続して
形成されている。また、各マガジン11の本体20のタ
ーンテーブル15の周方向に相並ぶ両側壁の各上端部、
つまり該マガジン11のワーク取出口に対応する部分に
は、上記昇降用センサ13の光軸を水平方向に透過させ
るための第1の検出用スリット23が形成されている。
さらに、上記両側壁の各下端部には、上記確認用センサ
19の光軸を水平方向に透過させるための第2の検出用
スリット24が形成されている。
【0040】上記貯留機構10のワーク昇降部12は、
各々、上下方向に延びるように配置された複数本(図示
する例では2本)の支柱25,25と、これら支柱2
5,25により昇降移動可能に案内支持されていて、ワ
ーク取出位置のマガジン11内に昇降用スリット22か
ら入り込んで昇降移動するようにターンテーブル15の
半径方向内方に向かって突設された受け片26aにより
該マガジン11内のインサートワークw,w,…を下方
から支承可能な昇降体26と、支柱25,25と平行に
配置されていて昇降体26を上下方向に貫通して螺合し
ている送りねじ27と、この送りねじ27の下端に連結
されていて該送りねじ27を正逆方向に回転駆動するこ
とで昇降体26を昇降移動させるモータ28とからなっ
ている。上述の回転用近接スイッチ17は、送りねじ2
7の上端近傍に配置されていて、昇降体26が上昇端に
達したとき、つまりマガジン11内の最下層のインサー
トワークwが該マガジン11のワーク取出口に位置付け
られたときに該昇降体26を検知して上述の検出信号を
出力するようになっている。
【0041】上記貯留機構10のテーブル回転部16
は、モータ29と、このモータ29に駆動連結されてい
るとともに該モータ29からの入力回転速度を減速して
出力する減速部30とを有しており、ターンテーブル1
5は、この減速部30により回転可能に支持されている
とともに該減速部30を介して回転駆動される。また、
テーブル回転部16は、ターンテーブル15の回転位置
を検出するために、減速部30に設けられた検出用の回
転軸31と、この回転軸31の近傍に配置されていて該
回転軸31の回転数を検出するカウント用近接スイッチ
32とを有する。そして、回転制御部18は、カウント
用近接スイッチ32の出力信号に基づき、検出用回転軸
31が所定回転数だけ回転する毎にターンテーブル15
の回転を停止して各マガジン11がワーク取出位置に順
に位置付けられるようにモータ29を制御する。
【0042】上記インサートワーク供給装置Bの矯正機
構40は、図4及び図5に示すように、各々、載置台4
1上のインサートワークwの水平位置及び鉛直軸回りの
回転位置を矯正するように該インサートワークwの外周
に当接させる規制部42a,42aを有していて該規制
部42a,42aを載置台41上のインサートワークw
の外周に当接させる方向に開閉可能な2つ1組の矯正部
材42,42と、載置台41上にインサートワークwが
載置されたときに、矯正部材42,42を開閉作動させ
る開閉手段としての開閉用アクチュエータ43とを有す
る。さらに、矯正機構40は、載置台41及び矯正部材
42,42が鉛直軸回りに一体となって回転するように
設けられているとともに、載置台41上のインサートワ
ークwの鉛直軸回りの回転位置を所定角度(本実施例の
場合には180°)だけ変更するように載置台41及び
矯正部材42,42を回転させるワーク回転手段として
のワーク回転部44を有する。
【0043】具体的には、上記矯正機構40の載置台4
1の径方向の2箇所には、上下方向に貫通する略矩形状
の開口41a,41aが設けられており、これら開口4
1a,41a内に矯正部材42,42が径方向に開閉移
動可能に配置されている。また、矯正機構40のワーク
回転部44は、回転用アクチュエータ45と、この回転
用アクチュエータ45に回転可能に支持されかつ駆動連
結されている円盤状の基盤46と、この基盤46の径方
向の2箇所に立設された2本の支柱47,47と、これ
ら両支柱47,47を水平方向に連結するように配置さ
れた支持部材48とからなっており、載置台41は支柱
47,47の上端に、また開閉用アクチュエータ43は
支持部材48にそれぞれ取り付けられている。そして、
上記移載整列機構50に移載整列させられるインサート
ワークw毎に載置台41及び矯正部材42,42を18
0°だけ回転させるようになっている。つまり、この矯
正機構40では、貯留機構10に近い側の凹部71a,
71aにインサートワークw,w,…が移載されるとき
には載置台41及び矯正部材42,42は図13の回転
位置にあり、遠い側の凹部71a,71aにインサート
ワークw,w,…が移載されるときには載置台41及び
矯正部材42,42の回転位置は180°だけ反転する
ようになされている。
【0044】上記インサートワーク供給装置Bの移載整
列機構50の移載機構部60は、該移載機構部60によ
るインサートワークw,w,…の移載方向に延びるよう
に横架された1本のガイドレール62と、このガイドレ
ール62により上記移載方向に往復移動可能に案内支持
された移動体63と、この移動体63をガイドレール6
2に沿って往復移動させる図外の往復移動用アクチュエ
ータと、移動体63に設けられていて吸着ノズル61を
昇降移動させる昇降用アクチュエータ64とを有する。
昇降用アクチュエータ64と吸着ノズル61との間には
2本の圧縮コイルばね64a,64aが該吸着ノズル6
1の昇降方向に延びるように介装されている。
【0045】一方、上記移載整列機構50の整列機構部
70には、整列ベース71を移載機構部60によるイン
サートワークw,w,…の移載方向と直交する方向に往
復移動可能に案内支持する1本のガイドレール73と、
このガイドレール73上の整列ベース71を該ガイドレ
ール73に沿って往復移動させる図外のアクチュエータ
とを有する。そして、整列ベース71上には、下型2の
キャビティ3,3,…の平面形状に倣って形成された断
面台形状の凹部71a,71a,…が該キャビティ3,
3,…の配置に倣って設けられている。つまり、下型2
においてランナーを挟んで相対するキャビティ3,3に
対応する凹部71a,71aは、ブロックbの上ビーム
部cに対応する部分が互いに向き合うように逆向きとな
っており、ランナーに対し同じ側に位置するキャビティ
3,3に対応する凹部71a,71aは、互いに同じ向
きとなっている。また、整列ベース71には、複数(こ
こでは2つ)のガイドブッシュ72,72,…が下型2
のガイドブッシュ5,5,…の配置に倣って設けられて
いる。
【0046】上記の移載整列機構50では、移載機構部
60の吸着ノズル61は、その移載方向の貯留機構10
に近い側(図2の左側)の凹部71a,71aにインサ
ートワークw,wを移載するときと、遠い側(同図の右
側)の凹部71a,71aにインサートワークw,wを
移載するときとでは、整列機構部70の整列ベース71
に対して昇降移動する水平位置が異なるようになってい
る。一方、整列機構部70では、上記移載方向と直交す
る方向(図1の左右方向)に相隣る凹部71a,71a
にインサートワークwが移載されるときには、該凹部7
1a,71a間のピッチだけ整列ベース71をガイドレ
ール73に沿って移動させるようになっている。
【0047】また、上記インサートワーク供給装置Bに
は、図6〜図8に示すように、各々、下端においてイン
サートワークw,w,…を吸着する複数(ここでは4
つ)の吸着ノズル81a,81a,…からなっていて整
列機構部70の整列ベース71上のインサートワーク
w,w,…をその整列状態を保持しつつ一括して吸着す
る吸着部81と、この吸着部81がインサートワーク
w,w,…を吸着して下型2のキャビティ3,3,…に
向かって下降移動するとき、それらインサートワーク
w,w,…の下面が下型2のキャビティ3,3,…の底
面に接触する直前に吸着部81の下降移動を停止させる
とともに該吸着部81からインサートワークw,w,…
を離脱させる投入制御部82とを有してなる投入機構1
0が備えられている。詳しくは、投入制御部82は、各
吸着ノズル81aに吸着されたインサートワークw,
w,…の下面部が下型2のキャビティ3,3,…内に入
り込んでから直ちに、吸着部81の下降移動を停止させ
るとともに各吸着ノズル81aからインサートワーク
w,w,…を離脱させるようになされている。
【0048】具体的には、上記投入機構80は、整列機
構部70の整列ベース71の往復移動方向と直交して金
型Aに向かう水平方向に延びるように横架された上下1
対のガイドレール84,84と、これらガイドレール8
4,84により金型Aに対し進退移動可能に案内支持さ
れている移動体85と、両ガイドレール84,84間に
横設されていて移動体85を進退移動させるロッドレス
シリンダ86と、移動体85の進出方向前面に上下方向
に延びるように配置された1対のガイドレール85a,
85aと、これらガイドレール85a,85aにより昇
降移動可能に案内支持されている断面L字状の昇降体8
7と、移動体85上に設置されていて昇降体87を昇降
移動させる昇降用シリンダ88とを有しており、上記吸
着部81は、昇降体87の下面側に該昇降体87と一体
となって移動するように設けられている。また、昇降体
87と吸着部81との間には複数本の圧縮コイルばね8
7a,87a,…が該吸着部81の昇降方向に延びるよ
うに介装されている。
【0049】上記投入機構80の移動体85には、固定
側のガイドレール84,84に向かって水平方向に突出
する位置検出用の突片85bが設けられており、一方、
固定側(ガイドレール84,84の側)には、吸着部8
1が整列ベース71上のインサートワークw,w,…を
吸着するときに昇降移動する吸着位置(図6及び図7の
位置)と、吸着部81がインサートワークw,w,…を
吸着した後に金型Aの近傍で待機する待機位置と、吸着
部81が吸着したインサートワークw,w,…を下型2
のキャビティ3,3,…内に投入するときに昇降移動す
る投入位置(図8の位置)とをそれぞれ検出するための
近接スイッチ84a,84b,84cが配置されてい
る。また、ガイドレール84,84の両端部には、それ
ぞれ、吸着位置及び投入位置に向かって移動する移動体
85に当接して該移動体85の水平移動を減衰させるダ
ンパ89a及び該水平移動を規制するストッパ89bが
配置されている。
【0050】次に、上記のように構成されたブロック成
形機の作動について説明する。先ず、上記ブロック成型
機のインサートワーク供給装置Bにおいて、貯留機構1
0のインサートワークw,w,…は、各マガジン11内
に上下に積層して収容保持されていて、ワーク取出位置
に位置するマガジン11ではワーク昇降部12により該
マガジン11のワーク取出口に向かって上昇移動させら
れる。そして、上記ワーク取出口のインサートワークw
が移載整列機構50の吸着ノズル61により該マガジン
11から取り出されると、該ワーク取出口に位置するイ
ンサートワークwが無いことを昇降用センサ13により
検出されるので、インサートワーク昇降部12は昇降制
御部14により制御されて該マガジン11内の最上層の
インサートワークw、つまり先に取り出されたインサー
トワークwの直下のインサートワークwがワーク取出口
に位置付けられるようにマガジン11内のインサートワ
ークw,w,…を上昇移動させる。これにより、常にマ
ガジン11内の一定の高さ位置にあるインサートワーク
w,w,…が、移載整列機構50の吸着ノズル61によ
り吸着されて取り出される。
【0051】その際に、上記貯留機構10のターンテー
ブル15上には複数のマガジン11,11,…が周方向
に等間隔に並んで保持されており、移載整列機構50に
よりインサートワークw,w,…を取り出されるワーク
取出位置に位置付けられているマガジン11内のインサ
ートワークw,w,…が無くなると、そのことが回転用
近接スイッチ17により検出されて回転制御部18によ
りテーブル回転部16が制御されることで、上記マガジ
ン11とは別のマガジン11が上記ワーク取出位置に位
置付けられるようにターンテーブル15が回転する。よ
って、複数のマガジン11,11,…から多数のインサ
ートワークw,w,…が1枚ずつ順に効率よく取り出さ
れる。
【0052】その後、上記移載整列機構50の吸着ノズ
ル61による整列ベース71上への移載途中のインサー
トワークwは、吸着ノズル61から一旦離脱されて矯正
機構40の載置台41上に載置される。そして、インサ
ートワークwは、載置台41上で水平位置及び鉛直軸回
りの回転位置が矯正された後、再び吸着ノズル61に吸
着されて整列ベース71上に移載される。これにより、
貯留機構10におけるインサートワークw,w,…の吸
着ノズル61に対する水平位置及び回転位置のばらつき
に拘わらず、インサートワークw,w,…は整列ベース
71上に適正に移載される。
【0053】また、上記矯正機構40の載置台41上の
インサートワークwは、上述の水平位置及び回転位置が
矯正されるとともに、載置台41及び矯正部材42,4
2が回転用アクチュエータ45により鉛直軸回りに所定
角度(ここでは180°)だけ回転されることで、その
回転位置が鉛直軸回りに上記角度だけ変更される。よっ
て、吸着ノズル61をその鉛直軸回りに回転させること
なく、インサートワークw,w,…毎にその吸着ノズル
回りの回転位置が変更される。
【0054】上記移載整列機構50の整列ベース71上
では、インサートワークw,w,…は、金型Aのキャビ
ティ3,3,…の配置に倣って整列させられる。そし
て、整列ベース71上のインサートワークw,w,…
は、投入機構80の吸着部81により上記整列状態が保
持されつつ下型2のキャビティ3,3,…内に一括して
投入される。このとき、インサートワークw,w,…の
整列作業は、金型Aでのインサート成形作業と並行して
行えるので、4つのインサートワークw,w,…が1つ
づつ投入される場合に比べて、一括して投入される分だ
け投入作業の能率は高くなる。
【0055】また、上記インサートワークw,w,…
は、移載整列機構50の整列ベース71上で整列させら
れる際に、該整列ベース71上に金型Aのキャビティ
3,3,…の配置に倣って設けられた凹部71a,71
a,…内に載置される。このとき、各凹部71aの平面
形状がキャビティ3,3,…の平面形状に倣って形成さ
れているので、各インサートワークwの水平移動が規制
されるようになる。よって、インサートワークw,w,
…は、その整列状態がより確実に保持されつつ投入機構
80の吸着部81に一括して吸着されることとなる。さ
らに、各凹部71aの平面形状がキャビティ3,3,…
の平面形状よりも小さいので、インサートワークw,
w,…は、キャビティ3,3,…内に投入されるときよ
りも高い精度で整列ベース71上において整列するよう
になる。
【0056】次いで、上記移載整列機構50の整列ベー
ス71上のインサートワークw,w,…は、投入機構8
0の吸着部81に吸着されて下型2のキャビテイ3,
3,…内に投入される。その際に、投入機構80の吸着
部81がキャビティ3,3,…に向かって下降移動する
とき、インサートワークw,w,…の下面がキャビテイ
3,3,…の底面に接触する直前に吸着部81の下降移
動が停止されるとともに、インサートワークw,w,…
が吸着部81から離脱してキャビティ3,3,…内に自
然落下する。これにより、インサートワークwが吸着ノ
ズル81aとキャビティ3との間に挟まれて該吸着ノズ
ル81aの下端によって傷を付けられるという事態は回
避される。また、インサートワークw,w,…は、該イ
ンサートワークw,w,…がキャビティ3,3,…の底
面に接触する直前に自然落下するので、この落下に起因
するインサートワークw,w,…の傷は生じない。
【0057】また、上記投入機構80の吸着部81が整
列ベース71上のインサートワークw,w,…を吸着す
る際に、該吸着部81周りの位置決めピン82,82が
整列ベース71のガイドブッシュ72,72に係入する
ことで、該吸着部81の整列ベース71に対する水平方
向の位置決めが行われる。そして、吸着部81が下型2
のキャビティ3,3,…内にインサートワークw,w,
…を移載する際には、位置決めピン82,82が下型2
のガイドブッシュ5,5に係入することで、該吸着部8
1の下型2に対する水平方向の位置決めが行われる。こ
のとき、整列ベース71のガイドブッシュ72,72が
下型2のガイドブッシュ5,5,…の配置に倣って設け
られているので、整列ベース71上のインサートワーク
w,w,…は下型2の対応するキャビティ3,3,…に
正確に投入される。
【0058】上記金型Aによるインサート成形が終了し
て上型1及び下型2に開いた後、成形されたブロック
b,b,…が下型2から突き出される。そして、ブロッ
ク取出装置Cでは、ブロック吸引機構90の吸引口91
a,91a,…が取出用移動機構100により進出移動
してブロックb,b,…を吸引する。次いで、ブロック
吸引機構90の吸引ダクト91,91,…に吸引された
ブロックb,b,…は、各分離部110により対応する
吸引ダクト91から分離されて収容部111に収容され
る。よって、ブロックを吸着ノズルにより1つずつ吸着
して取り出すようにする場合よりも容易にブロックb,
b,…の取出しが行われる。その際に、収容部111
は、キャビティ3毎に配置された収容箱111a,11
1a,…からなっており、ブロックb,b,…は収容箱
111a毎に収容される。よって、ブロックb,b,…
は、同一のキャビティ3により成形されて寸法形状のば
らつきの極めて少ないもの毎に仕分けされる。また、ブ
ロックb,b,…がキャビティ3毎に収容されるとき、
それらブロックb,b,…は、ロット毎に各収容箱11
1aに収容される。よって、これらブロックb,b,…
のロット間の混在が回避される。
【0059】さらに、上記ブロックb,b,…は、対応
する分離部110により各吸引ダクト91から分離され
た後、排出口110a上でシャッタ112により留保さ
れる。そして、シャッタ112に留保されているブロッ
クbの有無がシャッタ112,112,…毎にセンサ1
14,114,…により検出され、4つのブロックb,
b,…が検出されたときにシャッタ114,114,…
が各排出口110aを開く。これにより、全てのブロッ
クb,b,…が確実に取り出されたことが明確化され
る。
【0060】また、上記金型Aが開いた後、ブロック
b,b,…と共に下型2から突き出されたランナーrに
対し、ブロック吸引機構90の吸引ダクト91,91,
…の各吸引口91aと共にランナーチャック121が進
出移動して該ランナーrを捕捉する。そして、ランナー
チャック121は吸引ダクト91,91,…の各吸引口
91aと共に後退移動して上記捕捉したランナーrを解
放する。よって、ブロックb,b,…の取出しと共にラ
ンナーrの取出しが行われる。
【0061】上記ブロックb,b,…及びランナーrが
取り出された後、上型1のキャビティ3,3,…に対し
ては上型清掃機構130の回転ブラシ131と該清掃機
構130の吸引ダクト132の吸引口132aとが、ま
た下型2のキャビティ3,3,…に対しては下型清掃機
構150の回転ブラシ151と該清掃機構150の吸引
ダクト152の吸引口152aとがそれぞれ上型清掃用
移動機構140及び下型清掃用移動機構160により所
定回数の往復移動を行う。これらにより、上型1のキャ
ビティ3,3,…内の異物が上型清掃機構130の回転
ブラシ131により掃き出されて吸引ダクト132の吸
引口132aから吸引される一方、下型2のキャビティ
3,3,…内の異物が下型清掃機構150の回転ブラシ
151により掃き出されて吸引ダクト152の吸引口1
52aから吸引されることで、次回の成形作業に備えて
のキャビティ3,3,…内の清掃が行われる。
【0062】ここで、上記ブロック取出装置Cの作動に
ついて、図20のタイミングチャートを参照しながらさ
らに詳しく説明する。尚、成形中には、取出用移動機構
100の移動ユニット101は進出位置と後退位置との
間の中間位置にあり、取出用移動機構100及び下型清
掃用移動機構160の各昇降体103,162は共に上
昇端に、また上型清掃用移動機構140の昇降体142
は下降端にある。ランナーチャック121は開いてお
り、ヴァキュームユニット92及び上下のブラシモータ
は共にオフとされている。また、分離部110,11
0,…の各排出口110aは全て閉じられている。
【0063】金型Aでのインサート成形が終了して上型
1及び下型2が開くと、その金型Aからの型開き信号を
受けて取出用移動機構100の移動ユニット101がブ
ロック取出位置に進出し、取出用移動機構100及び下
型清掃用移動機構160の昇降体103,152が共に
下降移動する。同時に、上型清掃用移動機構140の昇
降体142は上昇移動する。そして、ブロックb,b,
…及びランナーrがエジェクタピン6,6,…により下
型2から突き出されると、ランナーチャック121がラ
ンナーrをチャックするとともに、ヴァキュームユニッ
ト92が作動してブロックb、b、…を吸引する。
【0064】上記エジェクタピン6,6,…が下型2内
に退入すると、取出用移動機構100の昇降体103が
上昇移動して移動ユニット101が取出位置と中間位置
との間を往復移動(図示する例では1往復)するとも
に、上下のブラシモータが作動して上型清掃機構130
及び下型清掃機構150の上下の回転ブラシ131,1
51を回転駆動する。そして、回転ブラシ131,15
1により掃き出されたキャビティ3,3,…内の異物は
上型清掃機構130及び下型清掃機構150の吸引ダク
ト132,152により吸引される。これにより、上型
及び下型のキャビティ3,3,…内が清掃される。この
清掃作業が終了すると、移動ユニット101が後退位置
に後退移動し、上下ブラシモータの作動が停止するとと
もに上型清掃用移動機構140の昇降体142が下降移
動し、また下型清掃用移動機構160の昇降体162が
上昇移動する。
【0065】上記移動ユニット101が後退位置に後退
移動すると、ランナーチャック121が開いてランナー
rを自然落下により図外の廃棄部に廃棄する一方、ヴァ
キュームユニット92の作動が停止する。次いで、移動
ユニット101が中間位置に進出移動して次回の取出作
業まで待機する。一方、ブロック吸引機構90により吸
引されたブロックb,b,…は、対応する分離部110
においてシャッタ112,112,…上に留保されてい
てその存在の有無がセンサ114,114,…により検
出される。そして、全てのシャッタ112,112,…
においてブロックb,b,…が検出されたとき、シャッ
タ112,112,…が排出口110a,110a,…
を開いてブロックb,b,…は収容部111に収容され
る。
【0066】したがって、本実施形態によれば、インサ
ートワークw,w,…を貯留する貯留機構10と、イン
サートワークw,w,…が載置される載置台41を有
し、該載置台41上のインサートワークw,w,…の水
平位置及び鉛直軸回りの回転位置を矯正する矯正機構4
0と、下端においてインサートワークw,w,…を吸着
する吸着ノズル61を有し、該吸着ノズル61により貯
留機構10のインサートワークw,w,…を矯正機構4
0の載置台41上に移載して該矯正機構40によりイン
サートワークw,w,…の吸着ノズル61に対する水平
位置及び鉛直軸回りの回転位置が矯正された後に該イン
サートワークw,w,…を吸着ノズル61により整列機
構部70の整列ベース71上に移載する移載機構部60
とを備えるようにしたので、貯留機構10におけるイン
サートワークw,w,…の吸着ノズル61に対する水平
位置及び吸着ノズル61回りの回転位置のばらつきに拘
わらず、インサートワークw,w,…を吸着ノズル61
に対する適正な水平位置及び吸着ノズル61回りの適正
な回転位置でもって整列ベース71上に適正に移載する
ことができる。
【0067】その際に、上記矯正機構40を、各々、載
置台41上のインサートワークwの水平位置及び鉛直軸
回りの回転位置を矯正するように該インサートワークw
の外周に当接させる規制部42a,42aを有していて
該規制部42a,42aを載置台41上のインサートワ
ークwの外周に当接させる方向に開閉可能な2つで1組
の矯正部材42,42と、載置台41上にインサートワ
ークwが載置されたときに、矯正部材42,42を開閉
作動させる開閉用アクチュエータ43とを有するものと
したので、上述の作用効果を比較的簡単な構造により得
ることができる。
【0068】さらに、上記矯正機構40を、その矯正部
材42,42が鉛直軸回りに回転可能に設けられている
とともに、載置台41上のインサートワークwの鉛直軸
回りの回転位置を所定角度(本実施例の場合には180
°)だけ変更するように矯正部材42,42を回転させ
るワーク回転部44を有するものとしたので、吸着ノズ
ル61をその鉛直軸回りに回転させることなく、インサ
ートワークw,w,…毎にその吸着ノズル61回りの回
転位置を変更することができる。
【0069】また、上記貯留機構10を、上下方向に延
びるように設けられて上端にワーク取出口を有し、多数
のインサートワークw,w,…を上下に積層して収容保
持するマガジン11と、そのマガジン11内のインサー
トワークw,w,…を上記ワーク取出口に向かって上昇
移動させるワーク昇降部12と、マガジン11のワーク
取出口に位置するインサートワークwの有無を検出する
昇降用センサ13と、この昇降用センサ13により上記
マガジン11のワーク取出口にインサートワークwが無
いことを検出されたときに、該マガジン11内の最上層
のインサートワークwが上記ワーク取出口に位置付けら
れるようにワーク昇降部12を制御する昇降制御部14
とを有するものとしたので、常にマガジン11内の一定
の高さ位置にあるインサートワークw,w,…を吸着ノ
ズル61により取り出すことができる。
【0070】さらに、上記貯留機構10のマガジン11
を複数とし、貯留機構10を、鉛直軸回りに回転可能に
設けられ、上記複数のマガジン11,11,…を周方向
に並ぶように保持するターンテーブル15と、各マガジ
ン11がそのワーク取出口のインサートワークwを移載
機構部50により取り出されるワーク取出位置に順に位
置付けられるようにターンテーブル15を回転させるテ
ーブル回転部16と、上記ワーク取出位置に位置付けら
れたマガジン11内のインサートワークw,w,…の有
無を検出する回転用近接スイッチ17と、この回転用近
接スイッチ17により上記マガジン11内にインサート
ワークw,w,…が無いことを検出されたときに、該マ
ガジン11とは別のマガジンが11上記ワーク取出位置
に位置付けられるようにテーブル回転部16を制御する
回転制御部18とを有するものとしたので、複数本のマ
ガジン11,11,…から多数のインサートワークw,
w,…を効率よく供給することができる。
【0071】尚、上記実施形態では、矯正機構40にお
いて2つで1組の矯正部材42,42を用いるようにし
ているが、3つ以上で1組の矯正部材を用いるようにし
てもよい。
【0072】また、上記実施形態において、矯正機構4
0の載置台41及び矯正部材42,42を共に鉛直軸回
りに回転させるようにしているが、矯正部材のみを回転
させるようにしてもよい。
【0073】また、上記実施形態では、載置台41及び
矯正部材42,42を回転させてインサートワークの回
転位置を変更できるようにしているが、そのような変更
が不要である場合には、載置台及び矯正部材を回転不能
に設けるようにしてもよい。
【0074】また、上記実施形態では、吸着ノズル61
により貯留機構10のインサートワークw,w,…を金
型Aのキャビティ3,3,…の配置に倣って整列させる
ように整列ベース71上に移載した後にそれらインサー
トワークw,w,…を一括して金型Aのキャビティ3,
3,…内に投入するようにしているが、吸着ノズルによ
り1つずつ直接にキャビティ内に移載するようにしても
よい。
【0075】さらに、上記実施形態では、インサート成
形におけるインサートワークの供給装置の場合について
説明しているが、本発明は、インサート成形以外の作業
においてインサートワーク以外のワークを所定の供給位
置に供給する場合にも適用することができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、複数のワークを貯留する貯留機構と、上記ワー
クが載置される載置台を有し、該載置台上のワークの水
平位置及び鉛直軸回りの回転位置を矯正する矯正機構
と、下端において上記ワークを吸着する吸着ノズルを有
し、該吸着ノズルにより上記貯留機構のワークを上記矯
正機構の載置台上に移載して該矯正機構によりワークの
水平位置及び鉛直軸回りの回転位置が矯正された後に該
ワークを上記吸着ノズルにより所定の供給位置に移載す
る移載機構とを備えるようにしたので、上記吸着ノズル
自体の水平位置及び鉛直軸回りの回転角度をワーク毎に
補正するようにする場合よりも簡単な構造でワークを所
定の供給位置に適正に供給することができる。
【0077】請求項2の発明によれば、上記貯留機構
を、上端にワーク取出口を有していて複数のワークを上
下方向に積層して収容保持するマガジンと、このマガジ
ン内の積層されたワークを上記ワーク取出口に向かって
上昇移動させるワーク昇降手段と、上記マガジンのワー
ク取出口に位置するワークの有無を検出する昇降用検出
手段と、この昇降用検出手段が上記マガジンのワーク取
出口にワークの無いことを検出したときに、該マガジン
内の最上層のワークを上記ワーク取出口に位置付けるよ
うに上記ワーク昇降手段を制御する昇降制御手段とを有
するものとしたので、常にマガジン内の一定の高さ位置
にあるワークを移載機構の吸着ノズルにより取り出すこ
とができる。
【0078】請求項3の発明によれば、上記貯留機構
を、各々、上端にワーク取出口を有し、複数のワークを
上下方向に積層させて収容保持する複数のマガジンと、
鉛直軸回りに回転可能に設けられ、上記マガジンを周方
向に並ぶように支持するターンテーブルと、上記マガジ
ンをそのワークが移載機構により取り出されるワーク取
出位置に順に位置付けるように上記ターンテーブルを回
転させるテーブル回転手段と、上記ワーク取出位置に位
置付けられたマガジン内のワークの有無を検出する回転
用検出手段と、この回転用検出手段が上記ワーク取出位
置のマガジン内にワークの無いことを検出したときに、
該マガジンとは別のマガジンを上記ワーク取出位置に位
置付けるように上記テーブル回転手段を制御する回転制
御手段とを有するものとしたので、複数のマガジンから
多数のワークを効率よく供給することができる。
【0079】請求項4の発明によれば、上記矯正機構
を、各々、載置台上のワークの水平位置及び鉛直軸回り
の回転位置を矯正するように該ワークの外周に当接させ
る規制部を有し、該規制部を上記載置台上のワークの外
周に当接させる方向に開閉可能な1組の矯正部材と、上
記載置台上にワークが載置されたときに、上記矯正部材
を開閉作動させる開閉手段とを有するものとしたので、
上記請求項1の発明による効果を具体的にかつ適正に得
ることができる。
【0080】請求項5の発明によれば、上記矯正機構
を、その矯正部材が鉛直軸回りに回転可能に設けられて
いるとともに、載置台上のワークの鉛直軸回りの回転位
置を所定角度だけ変更するように上記矯正部材を回転さ
せるワーク回転手段を有するものとしたので、吸着ノズ
ルをその鉛直軸回りに回転させることなく、ワーク毎に
その吸着ノズル回りの回転位置を変更することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るブロック成形機のイン
サートワーク供給装置における貯留機構,矯正機構及び
移載整列機構を示す平面図である。
【図2】貯留機構,矯正機構及び移載整列機構をブロッ
ク成形機の右側面から示す図である。
【図3】貯留機構と移載整列機構の移載機構部とをブロ
ック成形機の正面から示す図である。
【図4】矯正機構を拡大して示す平面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】移載整列機構の整列機構部と投入機構とを示す
平面図である。
【図7】整列機構部及び投入機構をブロック成形機の右
側面から示す図である。
【図8】インサートワーク投入時の投入機構をブロック
成形機の右側面から示す図である。
【図9】ブロック成形機の全体構成を示す平面図であ
る。
【図10】高負荷伝動用Vベルトの一部を模式的に示す
斜視図である。
【図11】高負荷伝動用Vベルトに用いられるブロック
を模式的に示す平面図である。
【図12】ブロック成形機のブロック取出装置の要部を
示す平面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線断面図である。
【図15】ブロック取出装置の要部を示す底面図であ
る。
【図16】ブロック取出装置の別の要部を模式的に示す
断面図である。
【図17】ブロック取出装置の要部の全体構成を示す平
面図である。
【図18】ブロック取出装置の要部の全体構成をブロッ
ク成形機の正面から示す正面図である。
【図19】図18のXIX−XIX線断面図である。
【図20】ブロック取出装置の作動を示すタイミングチ
ャート図である。
【符号の説明】
10 貯留機構 11 マガジン 12 ワーク昇降部(ワーク昇降手段) 13 昇降用センサ(昇降用検出手段) 14 昇降制御部(昇降制御手段) 15 ターンテーブル 16 テーブル回転部(テーブル回転手段) 17 回転用近接スイッチ(回転用検出手段) 18 回転制御部(回転制御手段) 40 矯正機構 41 載置台 42 矯正部材 42a 規制部 43 開閉用アクチュエータ(開閉手段) 44 回転用アクチュエータ(ワーク回転手段) 60 移載機構部(移載機構) 61 吸着ノズル B インサートワーク供給装置(ワーク供給装置) w インサートワーク(ワーク)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワークを貯留する貯留機構と、 上記ワークが載置される載置台を有し、該載置台上のワ
    ークの水平位置及び鉛直軸回りの回転位置を矯正する矯
    正機構と、 下端において上記ワークを吸着する吸着ノズルを有し、
    該吸着ノズルにより上記貯留機構のワークを上記矯正機
    構の載置台上に移載して該矯正機構により上記ワークの
    水平位置及び鉛直軸回りの回転位置が矯正された後に該
    ワークを上記吸着ノズルにより所定の供給位置に移載す
    る移載機構とを備えていることを特徴とするワーク供給
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワーク供給装置におい
    て、 貯留機構は、 上端にワーク取出口を有し、複数のワークを上下方向に
    積層して収容保持するマガジンと、 上記マガジン内の積層されたワークを上記ワーク取出口
    に向かって上昇移動させるワーク昇降手段と、 上記マガジンのワーク取出口に位置するワークの有無を
    検出する昇降用検出手段と、 上記昇降用検出手段が上記マガジンのワーク取出口にワ
    ークの無いことを検出したときに、該マガジン内の最上
    層のワークを上記ワーク取出口に位置付けるように上記
    ワーク昇降手段を制御する昇降制御手段とを有すること
    を特徴とするワーク供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のワーク供給装置におい
    て、 貯留機構は、 各々、上端にワーク取出口を有し、複数のワークを上下
    方向に積層させて収容保持する複数のマガジンと、 鉛直軸回りに回転可能に設けられ、上記マガジンを周方
    向に並ぶように支持するターンテーブルと、 上記マガジンをそのワークが移載機構により取り出され
    るワーク取出位置に順に位置付けるように上記ターンテ
    ーブルを回転させるテーブル回転手段と、 上記ワーク取出位置に位置付けられたマガジン内のワー
    クの有無を検出する回転用検出手段と、 上記回転用検出手段が上記ワーク取出位置のマガジン内
    にワークの無いことを検出したときに、該マガジンとは
    別のマガジンを上記ワーク取出位置に位置付けるように
    上記テーブル回転手段を制御する回転制御手段とを有す
    ることを特徴とするワーク供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のワーク供給装置におい
    て、 矯正機構は、 各々、載置台上のワークの水平位置及び鉛直軸回りの回
    転位置を矯正するように該ワークの外周に当接させる規
    制部を有し、該規制部を上記載置台上のワークの外周に
    当接させる方向に開閉可能な1組の矯正部材と、 上記載置台上にワークが載置されたときに、上記矯正部
    材を開閉作動させる開閉手段とを有することを特徴とす
    るワーク供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のワーク供給装置におい
    て、 矯正機構は、その矯正部材が鉛直軸回りに回転可能に設
    けられているとともに、載置台上のワークの鉛直軸回り
    の回転位置を所定角度だけ変更するように上記矯正部材
    を回転させるワーク回転手段を有することを特徴とする
    ワーク供給装置。
JP31955497A 1997-11-20 1997-11-20 ワーク供給装置 Pending JPH11151624A (ja)

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