JPH1115076A - 映像表示機構およびこれを用いた映像表示装置 - Google Patents

映像表示機構およびこれを用いた映像表示装置

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JPH1115076A
JPH1115076A JP9167476A JP16747697A JPH1115076A JP H1115076 A JPH1115076 A JP H1115076A JP 9167476 A JP9167476 A JP 9167476A JP 16747697 A JP16747697 A JP 16747697A JP H1115076 A JPH1115076 A JP H1115076A
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mirror
adjustment
light
adjusting
mirror holding
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JP9167476A
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Inventor
Mikio Shiraishi
幹夫 白石
Yasuo Otsuka
康男 大塚
Toru Numata
徹 沼田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投写型映像表示装置において、光軸途中に設
けた反射ミラーの2方向以上の調整を可能とし、かつ、
これを簡単な調整機構で実現可能とすること。 【解決手段】 光軸途中に設けた反射ミラーの保持部材
(ミラー保持部材)の支持構造を3点支持構造とし、さ
らに3点の支持部分のうちの2点以上を取り付け高さ調
整可能として、反射ミラー手段の姿勢を2軸以上にわた
って調整できるようにした。さらに、調整箇所のそれぞ
れに対して、調整位置の固定手段を設けて、調整後の取
り付け位置変動を防止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像表示機構およ
びこれを用いた映像表示装置に係り、特に、液晶パネル
などのライトバルブ素子を使用して、スクリーン上に映
像を投影する投射型の映像表示装置、例えば液晶プロジ
ェクタ装置,液晶テレビジョン装置,投写型ディスプレ
イ装置などの映像表示装置における映像表示機構の反射
ミラーの姿勢調整メカニズムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶パネル等のライトバルブ素子に、電
球などの光源からの光を当てて、液晶パネル上の画像を
拡大投射する液晶プロジェクタ装置等の投写型の映像表
示装置が知られている。
【0003】この種の映像表示装置は、光源からの光を
ライトバルブ素子で画素毎の濃淡に変えて調節し、スク
リーンなどに投射するものである。光源からスクリーン
まで、光学部品を直線状に配置すると、装置全体が巨大
になってしまうため、一般的には、光軸の途中にミラー
などの反射手段を設けて、光軸の方向を変更して、装置
サイズを小さくすることが多い。
【0004】光軸途中に設けた反射ミラーは、組み立て
たままでは、取り付け誤差により方向や位置が光軸から
ずれることがある。このため、取り付け角度や位置を調
整して、照明手段から投射手段までの間の光軸方向を合
わせて、照明手段からの光が最終的に投射手段まで光量
が最大限通るように、光軸を合わせる必要がある。ま
た、外部要因として、使用するスクリーンなどの外部の
条件により、光軸方向を変更する必要がある場合があ
る。
【0005】従来、この種の調整メカニズムとしては、
例えば実開平6−40930号公報に記載された例が知
られている。この先願公報に開示された従来技術は、傾
斜した反射ミラーの取り付けを2つの枠体で支持し、仰
角を調整できるようにしたものである。このようにする
と、仰角の1つの方向での角度調整は可能となるが、光
学部品は立体的に存在しており、もう1つの方向の調整
が必要となる点は、十分に認識されていなかった。
【0006】また、別の従来技術としては、例えば実開
平5−61747号公報に記載された例が知られてい
る。この先願公報に開示された従来技術では、傾斜した
反射ミラーの取り付け台を、2つの直交する軸周りに回
動する構成としている。このようにすると、2つの回動
方向に対して反射ミラーの姿勢を調整することができ
る。しかしながら、この従来技術の構成では、軸毎に支
持台が要るため、2つの軸で都合2段の調整台となる。
また、軸および軸受けなどの構成部品も多くなり、調整
機構全体が複雑になってしまう点が、十分に認識されて
いなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術での課
題事項をまとめると、光軸途中に設けた反射ミラーの取
り付け角度調整が課題であり、特に、2方向以上の調整
可能でかつ構成の簡単な調整機構を実現することが課題
である。
【0008】すなわち、本発明の目的とするところは、
投写型の映像表示装置の映像表示機構において、光軸途
中に設けた反射ミラーの2方向以上の調整を可能とし
て、かつ、これを簡単な調整機構で実現可能とすること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、光軸途中に設けた反射ミラーの保持
部材(ミラー保持部材)の支持構造を3点支持構造と
し、さらに、3点の支持部分のうちの2点以上を取り付
け高さ調整可能とした。さらに、例えば、調整箇所のそ
れぞれに対して、調整位置の固定手段を設けて、調整後
の取り付け位置変動を防止するようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0011】図1は、本発明の第1実施形態に係る映像
表示装置の構成を示す斜視図である。映像表示装置1の
内部には、映像表示機構、すなわち、映像表示装置の光
学系を構成する部品が配置されており、この図1に示し
た映像表示装置1の例では、投射レンズ8から、映像表
示装置1の外部に配置したスクリーンなどに映像を投射
する。なお、図1に示した映像表示装置1は、スクリー
ンを具備しないプロジェクタ装置などへの適用例である
が、本発明が適用される映像表示装置は、スクリーンを
具備した構成の映像表示装置であっても差し支えない。
【0012】光源部(照明手段)となる図示せぬ電球
は、リフレクタ(集光手段)2内部に収められており、
光源部より発生した光は、リフレクタ2により集光され
て光軸20に沿って進む。リフレクタ2により集光され
た光は、インテグレータA21およびインテグレータB
22により、ほぼ均一な光束となる。インテグレータB
22を経た光は、反射ミラー4で方向を変更されて、ラ
イトバルブ手段である液晶パネルへと向かう。
【0013】本第1実施形態では、光束は3色成分に分
光して、3色それぞれの画像を担当するライトバルブ手
段(液晶パネル51,52,53)へ分配する構成とな
っている。ダイクロイックミラーB7では、光の青色成
分、例えば波長の半値幅領域で400〜500nmの光
を反射し、それ以外を透過する。ダイクロイックミラー
G6では、光の緑色成分と青色成分、例えば波長の半値
幅領域で400〜600nmの光を反射し、それ以外を
透過する。最初に当たるダイクロイックミラーB7によ
り、青色成分の光は反射して液晶パネルB51へと進
む。残りの緑と赤色成分の光が、次のダイクロイックミ
ラーG6へと進む。2番目に当たるダイクロイックミラ
ーG6では、青色を抜いた残りの光成分から緑色成分の
光、例えば波長の半値幅領域で500〜600nmが反
射して、液晶パネルG52へと進む。残りの赤色成分の
光、例えば波長の半値幅領域で600〜700nmの光
が液晶パネルR53へと進む。
【0014】このとき、照明側から照射される光は、各
液晶パネル51,52,53に対して下側から上側への
仰角をもつように設定されている。液晶パネルに入射し
た光は、画像情報にしたがって、画素毎に選択的に反射
を行う。
【0015】液晶パネルは、図示しない画像表示回路に
より、外部からの画像信号に基づいて画像を表示してい
る。液晶の画素毎のオン/オフにより、光が液晶表示部
分を反射するか吸収するかを制御できる。例えば、液晶
がオフ状態のときに光が反射し、オン状態のときに光を
吸収するような液晶パネルを用いた場合には、画像の中
で明るい部分に該当する画素はオンさせておき、暗い部
分に相当する画素はオフさせておく。このようにするこ
とにより、画素毎に光の反射と吸収とを選択的に制御す
ることができる。複数の画素は、2次元的に配列された
画素(例えば、横1024画素、縦768画素の合計7
86432画素など)を適宜選択的に駆動してオン/オ
フ制御することにより、画像として表示することができ
る。
【0016】液晶パネルで反射した光は、入射側に対し
て反射面の法線方向に対称に、かつ上側に向かって進
む。まず、赤色成分の光は、液晶パネルR53で反射
し、再びダイクロイックミラーG6へと進み、ダイクロ
イックミラーG6は赤色成分を透過することからそのま
ま直進する。ダイクロイックミラーG6では、同様に液
晶パネルG52から戻ってきた緑色成分の光が表面で反
射して、先ほどの赤色成分と合成されてダイクロイック
ミラーB7へと進む。ダイクロイックミラーB7では、
赤色と緑色成分を透過することからそのまま直進する。
また、青色成分である液晶パネルB51からの戻り光
は、ダイクロイックミラーB7で反射し、先ほどの青色
と緑色成分と合成されて、最終的な3色成分のそろった
状態で進む。このように、3色成分が合成されて、カラ
ーの画像として完成する。
【0017】戻り光は、上向きに仰角を持っているた
め、当初の照明側へは戻らず、反射ミラー4の上側を通
過して、投射レンズ8へと進み、映像として投射され
る。
【0018】照明側のインテグレータB22と、ダイク
ロイックミラーR7との間にある反射ミラー4は、上述
したように照明光の進む方向を変更している。この反射
ミラー4における、光の進む方向と調整との関係を、図
2および図3を用いて説明する。
【0019】図2は、図1に示した本実施形態の反射ミ
ラー4の支持部周りの拡大斜視図である。反射ミラー4
は、ミラー保持アングル(ミラー保持部材)3の立ち上
げ部3bに一体に取り付けられている。ミラー保持アン
グル3の平板基部3aと装置本体の支持ベース(固定支
持ベース部材)11との間には、調整ネジA31と調整
ネジB32と調整ネジC33とが、それぞれ3角形の頂
点をなすように3点配置して設けられており、これらの
各調整ネジの先端側は、映像表示装置1の支持ベース1
1の雌ネジ部に螺合されている。ここで、例えば調整ネ
ジA31を回して、ミラー保持アングル3の平板基部3
aと支持ベース11との間隔を狭めると、調整ネジA3
1付近のみが下がり、ミラー保持アングル3が傾く。
【0020】反射ミラー4の位置を決める要素として
は、X,Y,Zの3方向と、α,β,γの3回転方向と
の合計6要素がある。これら6要素のうち、照明光が液
晶パネルの反射面に当たるようにする方向調整では、反
射ミラー4の角度、特にこの図2でのγおよびαの2つ
の要素が決まればよい。
【0021】XとZ方向に関しては、反射ミラー4の大
きさが光ビームの大きさより十分大きければ問題ない。
Y方向に関しては、光軸長が若干変動するということに
なるが、照明の場合にはほとんど問題ない。また、回転
のβであるが、これも反射ミラー4の大きさが光ビーム
の大きさより十分大きければ問題ない。
【0022】α方向の調整は、主に調整ネジA31をほ
かの2本の調整ネジより高くするか低くするかで行う。
このとき、ほかの2成分βおよびγも若干変わるが、総
合的に照明光が液晶パネルに入射するようになればよ
い。γ方向の調整は、調整ネジB32と調整ネジC33
との高低差を作ることにより行う。この場合、γ方向と
同時にβ方向にも反射ミラー4は回転するが、β方向の
回転に関しては光軸位置に変化を与えないため、問題と
ならない。
【0023】この図2の構成では、調整時には、図示し
ない付勢手段によりミラー保持アングル3が支持ベース
11より押し上げられており、この押し上げ力によって
ミラー保持アングル3の位置が仮保持されている。調整
後は、固定ネジによりその調整位置を固定する。すなわ
ち、調整ネジA31には固定ネジA34、調整ネジB3
2には固定ネジB35、調整ネジC33には固定ネジC
36が、それぞれ付設してある。これらの固定ネジ3
4,35,36はミラー保持アングル3に螺合されてお
り、調整後にこれらの固定ネジの先端を支持ベース11
に押し当てることにより、それぞれの調整位置を固定す
る。
【0024】図3は、α方向の調整による反射ミラー4
の傾きの変化を示す説明図である。図3の(a)は、α
方向の調整前の状態を示す。
【0025】ここで例えば、調整ネジA31を回して、
この部分におけるミラー保持アングル3と支持ベース1
1との間隔を狭くすると、図3の(b)に示すように、
ミラー保持アングル3がα方向に回転し、反射ミラー4
もそれによってα方向に回転する。このようにすると、
元の光軸23は、図3の(b)に示す新しい光軸24の
ように、α方向にその角度が変化する。
【0026】α方向の調整後に、固定ネジA34を繰り
出して支持ベース11に押し当てると、調整ネジA31
による調整部位は固定される。
【0027】図4および図5は、γ方向の調整による反
射ミラー4の傾きの変化を示す説明図である。図4の
(a)および図4の(b)はγ方向の調整前の状態を、
図5の(a)および図5の(b)は調整後の状態を、そ
れぞれ示す。図4および図5において、(a)はミラー
を正面からみた図で、(b)は平面図である。
【0028】ここで例えば、調整ネジC33を回して、
この部分におけるミラー保持アングル3と支持ベース1
1との間隔を変更すると、調整ネジC33付近の支持ベ
ース11からの高さが変わり、図5の(a)および図5
の(b)に示すように、ミラー保持アングル3がβおよ
びγ方向に回転し、反射ミラー4もそれによってβおよ
びγ方向に回転する。このようにすると、β方向の回転
に関しては光軸方向に対する影響はほとんどなく、γ方
向に元の光軸23は、図5の(b)に示す新しい光軸2
5のように、角度が変化する。
【0029】γ方向の調整後に、固定ネジC36を繰り
出して支持ベース11に押し当てると、調整ネジC33
による調整部位は固定されて調整が終了する。
【0030】このようにして、αとγの2つの方向の、
反射ミラー4の角度調整を行うことができる。
【0031】図6は、本実施形態の映像表示装置1の内
部の光軸の配置を示す平面図である。照明部からの光軸
20は、反射ミラー4により方向が変わって光軸23に
なり、液晶パネルへと向かう。上面から見た場合には、
液晶パネルから戻る光も光軸23の上側を通るため、こ
の平面図では同じ場所となる。そして、戻り光は投射レ
ンズ8により、映像表示装置1の外部へ投射される。
【0032】図7は、ミラー保持アングル3の調整メカ
ニズムにおける固定手段の詳細を示す説明図であり、図
7の(a)は側面図、図7の(b)は断面図を示す。
【0033】調整ネジA31は、図7の(b)に示すよ
うに、ミラー保持アングル3に穿設した穴に余裕をもっ
て(クリアランスをもって)遊挿しており、さらに、支
持ベース11とはネジ部で螺合している。また、固定ネ
ジA34は、ミラー保持アングル3とネジ部で螺合して
おり、その先端は支持ベース11に押し付けられてい
る。すなわち、調整ネジA31と固定ネジA34とは、
互いに反対方向にミラー保持アングル3を付勢している
ことになる。このようにすることにより、調整後のミラ
ー保持アングル3の高さを固定することが可能となる。
なお、これは、他の調整ネジと固定ネジにおいても同様
である。
【0034】このようにして、本実施形態では、反射ミ
ラー4の姿勢を調整して、照明光が液晶パネルに十分当
たるようにすることができる。
【0035】なお、本実施形態では、ミラーの回転方向
をα,β,γの3成分で定義したが、これら3成分の調
整は、3カ所の調整手段のそれぞれと対応していても、
対応していなくてもよい。この理由は、α,β,γの3
成分は3つの支持点の位置により決まるため、3成分の
回転は3点の位置により調整可能であることによる。
【0036】なおまた、本実施形態では、3つの調整手
段のうち、2つの調整手段を動作させて、ミラーの姿勢
のうちの2つの方向を調整した例で説明したが、1つの
調整手段が複数の方向成分の調整を兼ねているため、1
つの調整手段で済ませてもよいし、3つの調整手段すべ
てを動作させても、同様の調整が可能であることはいう
までもない。
【0037】図8は、本発明の第2実施形態に係る映像
表示装置における反射ミラー4の支持部周りの斜視図で
あり、同図において、前記第1実施形態と均等な構成要
素には同一符号を付してある(これは、以下の各実施形
態でも同様である)。また、本実施形態および以下の各
実施形態における反射ミラー4の配置箇所は、図1,図
6に示した前記第1実施形態と同様である。
【0038】本実施形態が先の第1実施形態と異なるの
は、反射ミラー4を一体に取り付けているミラー保持板
(ミラー保持部材)30と、映像表示装置1の支持ベー
ス11との間に固定アングル(固定支持ベース部材)1
10を設け、支持ベース11に固定された固定アングル
110に対して、ミラー保持板30(すなわち反射ミラ
ー4)の姿勢を調整するようにした点にある。
【0039】すなわち、本実施形態においては、ミラー
保持板30と、固定アングル110の立ち上げ部との間
には、3点配置された3つの調整ネジA31,調整ネジ
B32,調整ネジC33と、各調整ネジに対応する3つ
の固定ネジA34,固定ネジB35,固定ネジC36と
がそれぞれ設けられている。そして、各調整ネジA3
1,B32,C33は、ミラー保持板30に穿設した穴
に余裕をもって(クリアランスをもって)遊挿してお
り、その先端側は固定アングル110の雌ネジ部に螺合
している。また、各固定ネジA34,B35,C36
は、ミラー保持板30とネジ部で螺合しており、その先
端は定アングル110に押し付けられている。
【0040】かような構成をとる本実施形態において
も、固定アングル110とミラー保持板30との間で、
3つのポイントの支持高さを個別に選択的に調整するこ
とにより、反射ミラー4の2つの回転角度成分について
調整することができる。よって、反射ミラー4の姿勢を
調整して、照明光が液晶パネルに十分当たるようにする
ことができる。
【0041】このように、ミラー保持部材と装置本体側
との間の距離を直接調整するのではなく、中間の固定支
持ベース部材に対して、ミラー姿勢の調整を行う方式で
あってもよい。
【0042】図9は、本発明の第3実施形態に係る映像
表示装置における反射ミラー4の支持部周りの要部断面
図である。本実施形態のミラー保持アングル3の形状
は、前記した第1実施形態と同様である。
【0043】本実施形態においては、3つの各調整ネジ
A31,B32,C33の近傍に、ミラー保持アングル
3と支持ベース11との間に位置する圧縮コイルバネ4
0を、それぞれ配設してあり、この圧縮コイルバネ40
によって、ミラー保持アングル3を、図9で上向き方向
に付勢するようになっている。なお、圧縮コイルバネ4
0は、支持ベース11に突設した突起部41によって、
位置規制されている。また、各調整ネジ、例えば、調整
ネジA31は、ミラー保持アングル3を遊挿すると共
に、支持ベース11に螺合されていることは、前記した
第1実施形態と同様であるが、ここでは、調整ネジA3
1の固定手段として接着剤50を用いて、調整完了後に
は、調整ネジA31を接着剤50で完全に固めるように
している。
【0044】本実施形態でも、調整時には、各調整ネジ
(図9では、例えば調整ネジA31)を回転操作して、
支持ベース11とミラー保持アングル3との間隔を調整
する。この調整作業時には、圧縮コイルバネ40が作用
して、ミラー保持アングル3と支持ベース11との間隔
は、確実に調整した距離に維持される。さらに、調整完
了後に、接着剤50を塗布することによって、調整ネジ
が支持ベース11とミラー保持アングル3に完全に固定
され、したがって、調整終了後のミラーの姿勢が確実に
保持される。
【0045】このように、各調整箇所に設けられる固定
手段は、接着剤のような接着手段を用いても差し支えな
い。
【0046】図10は、本発明の第4実施形態に係る映
像表示装置における反射ミラー4の支持部周りの要部断
面図である。本実施形態のミラー保持アングル3の形状
も、前記した第1実施形態と同様である。
【0047】本実施形態においては、3つの各調整ネジ
にそれぞれ圧縮コイルバネ40を巻装し、この圧縮コイ
ルバネ40の両端をミラー保持アングル3と支持ベース
11とに弾接させてある。そして、この圧縮コイルバネ
40によって、ミラー保持アングル3を、図10で上向
き方向に付勢するようになっている。
【0048】このようにすると、圧縮コイルバネ40の
作用によって、調整完了後も、ミラー保持アングル3と
支持ベース11との間隔は確実に所定のものに維持され
る。この場合には、バネ手段が各調整箇所に設けられる
固定手段を兼用するので、構成が簡易であると共に、固
定手段が固定ネジの場合のような締め付け作業や、固定
手段が接着剤の場合のような塗布作業が必要ないので、
作業性も良好なものとなる。
【0049】図11は、本発明の第5実施形態に係る映
像表示装置における反射ミラー4の支持部周りの要部断
面図である。本実施形態のミラー保持アングル3の形状
も、前記した第1実施形態と同様である。
【0050】本実施形態においても、前記第4実施形態
と同様に、3つの各調整ネジにそれぞれ圧縮コイルバネ
40を巻装し、この圧縮コイルバネ40の両端を、ミラ
ー保持アングル3と支持ベース11とに弾接させてあ
る。そして、この圧縮コイルバネ40によって、ミラー
保持アングル3を、図11で上向き方向に付勢するよう
になっている。さらに、本実施形態においては、前記第
1実施形態と同様に、3つの各調整ネジに対応して、そ
の近傍に固定手段としての前記した固定ネジをそれぞれ
設けてある。
【0051】このようにすると、調整後の経時変化など
による調整位置ずれを、確実に防止することができる。
【0052】図12は、本発明の第6実施形態に係る映
像表示装置における反射ミラー4の支持部周りの要部構
成を示す図で、図12の(a)は要部側面図、図12の
(b)は要部平面図である。
【0053】本実施形態のミラー保持アングル3は、反
射ミラー4を一体に取り付けた立ち上げ部3bと、2つ
の調整ネジB32,調整ネジC33とこれに対応する2
つの固定ネジB35,固定ネジC35とを設けた平板基
部3a’とをもち、平板基部3a’には、その一端を支
持ベース11に固定した板バネ42の他端が固定されて
いる。すなわち、本実施形態においては、前記第1実施
形態における調整ネジA31と固定ネジA34によるミ
ラー保持アングル3の支持箇所、つまり、ミラー保持ア
ングル3に対する3つの支持箇所のうちの1つを、板バ
ネ42による支持に代替してあり、かつ、この板バネ4
2によって、ミラー保持アングル3に上向きの付勢力を
付与するようになっている。
【0054】上記の板バネ42は、中央部がくびれて細
くなっており、この細い部分で回転方向の変位を吸収す
るようになっている。また、反射ミラー4の姿勢の調整
手段としては、調整ネジB32と調整ネジC33が設け
られており、調整後の固定手段としては固定ネジB35
と固定ネジC36が設けられている。本実施形態におい
ても先の実施形態と同様に、調整手段である調整ネジを
操作して、3つ支持点のうちの2つの支持点高さを変更
することにより、反射ミラー4の姿勢を2回転方向にわ
たって調整することができる。また、板バネ42は、調
整時の付勢手段も兼用しており、調整完了後に固定手段
で調整位置を固定するまでの間、反射ミラー4の姿勢を
仮保持する役割も担っている。
【0055】このようにすることにより、調整・支持部
の数を減らし、機構の簡略化と調整作業の軽減を図るこ
とができる。
【0056】なお、上述した実施形態では、ライトバル
ブ手段として、反射液晶パネル方式を用いたもので説明
したが、他の形態のライトバルブ素子、例えば透過型液
晶パネル方式や、マイクロミラー(微少鏡駆動)方式
や、レーザ液晶書き込み方式などであっても同様の効果
があることは言うまでもない。また、光学系には屈折レ
ンズを用いるもので説明したが、屈折レンズ以外の光学
素子、例えば反射鏡レンズを用いるものにも、あるいは
屈折レンズと反射鏡レンズの組み合わせなどを用いたも
のであっても、同様の効果を得ることができることはい
うまでもない。
【0057】また、上述した説明では、映像表示機構を
内蔵した映像表示装置について述べたが、本発明は映像
表示機構部分のみであっても、同様の効果を得ることが
できることは言うまでもない。すなわち、映像表示機構
部分を建物などに直接組み込むような使い方をする際に
おいて、その外装部分が建物と一体となるような場合に
おいても、同様な効果が得られる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、光学
系に配置した反射ミラーの姿勢調整手段として、反射ミ
ラーの保持部材(ミラー保持部材)の支持構造を3点支
持構造として、この3点支持箇所の2箇所以上で、高さ
調整に基づくミラー姿勢の調整を行うようにしたので、
次のような効果を有する。1つのミラー保持部材で、最
大3方向までの角度調整が可能となり、簡単な構成で、
高機能な調整機構を実現することができる。各調整箇所
には、調整後に調整値を固定する固定手段を設けたの
で、調整後に調整値が変動することなく、長期にわたっ
て安定して使用でき、信頼性に優れたものとなる。さら
に、複数方向の調整を同時に行うことができるため、異
なる調整要素を別々に調整する必要がなく、全体の調整
作業を簡略化できる。さらにまた、光学系のなかに調整
機構があり、映像を投射した状態でミラー姿勢の調整を
行うことが可能であり、この点でも調整作業が容易とな
る。さらにまた、ミラー保持部材をバネ手段によって所
定方向に付勢するようにしたため、調整途中でも、調整
メカニズムのバックラッシュなどのガタを防止でき、安
定した調整が実現できる。総じて、簡易な構成で、反射
ミラーの2方向以上の調整が、容易・確実に行える調整
機構が実現でき、その価値は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る映像表示装置の構
成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る映像表示装置にお
ける、反射ミラーの支持部周りの構成を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の第1実施形態に係る映像表示装置にお
ける、反射ミラーの姿勢調整の1例の様子を示す説明図
である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る映像表示装置にお
ける、反射ミラーの姿勢調整の他の1例の様子を示すた
めの、調整前の状態を示す説明図である。
【図5】発明の第1実施形態に係る映像表示装置におけ
る、反射ミラーの姿勢調整の他の1例の様子を示すため
の、調整後の状態を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る映像表示装置の構
成を示す平面図である。
【図7】発明の第1実施形態に係る映像表示装置におけ
る、対をなす調整ネジと固定ネジを示す説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る映像表示装置にお
ける、反射ミラーの支持部周りの構成を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明の第3実施形態に係る映像表示装置にお
ける、反射ミラーの支持部周りの要部構成を示す要部断
面図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る映像表示装置に
おける、反射ミラーの支持部周りの要部断面図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係る映像表示装置に
おける、反射ミラーの支持部周りの要部構成を示す要部
断面図である。
【図12】本発明の第6実施形態に係る映像表示装置に
おける、反射ミラーの支持部周りの構成を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 映像表示装置 2 リフレクタ 3 ミラー保持アングル(ミラー保持部材) 3a,3a’ 平板基部 3b 立ち上げ部 4 反射ミラー 6 ダイクロイックミラーG 7 ダイクロイックミラーB 11 支持ベース(固定支持ベース部材) 21 インテグレータA 22 インテグレータB 30 ミラー保持板(ミラー保持部材) 31 調整ネジA 32 調整ネジB 33 調整ネジC 34 固定ネジA 35 固定ネジB 36 固定ネジC 40 圧縮コイルバネ 42 板バネ 50 接着剤 51 液晶パネルB 52 液晶パネルG 53 液晶パネルR 110 固定アングル(固定支持ベース部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼田 徹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明手段と、集光手段と、反射ミラー手
    段と、分光合成手段と、ライトバルブ手段と、投射手段
    とを具備し、 上記照明手段から発した光は、上記集光手段により略平
    行光となった後に上記反射ミラー手段に進み、この反射
    ミラー手段より反射した光は、上記分光合成手段により
    複数色の色成分に分解後、各色成分毎の上記ライトバル
    ブ手段に入射し、このライトバルブ手段により変調後反
    射した光は、上記分光合成手段により複数色の画像とし
    て合成した後に、上記投射手段により投射する映像表示
    機構であって、 上記反射ミラー手段を一体に保持したミラー保持部材
    と、このミラー保持部材を支承する固定支持ベース部材
    との間に、3点配置された3つの姿勢拘束手段を設け
    て、この3つの姿勢拘束手段中の少なくとも2手段以上
    で、上記ミラー保持部材と上記固定支持ベース部材との
    間隔を調整することにより、上記反射ミラー手段の姿勢
    を調整するようにしたことを特徴とする映像表示機構。
  2. 【請求項2】 照明手段と、ライトバルブ手段と、反射
    ミラー手段と、投射手段とを、少なくとも具備した映像
    表示機構であって、 上記反射ミラー手段を一体に保持したミラー保持部材
    と、このミラー保持部材を支承する固定支持ベース部材
    との間に、3点配置された3つの姿勢拘束手段を設け
    て、この3つの姿勢拘束手段中の少なくとも2手段以上
    で、上記ミラー保持部材と上記固定支持ベース部材との
    間隔を調整することにより、上記反射ミラー手段の姿勢
    を調整するようにしたことを特徴とする映像表示機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載において、 前記反射ミラー手段の姿勢を調整した後の調整量の固定
    手段が設けられたことを特徴とする映像表示機構。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載において、 前記ミラー保持部材と前記固定支持ベース部材との間に
    弾性部材を設け、この弾性部材によって、前記ミラー保
    持部材を所定方向に付勢するようにしたことを特徴とす
    る映像表示機構。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載において、 前記3つの姿勢拘束手段は、それぞれ、前記ミラー保持
    部材と前記固定支持ベース部材との間隔を調整するネジ
    手段を含むものであることを特徴とする映像表示機構。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載において、 前記3つの姿勢拘束手段のうちの2つの手段は、前記ミ
    ラー保持部材と前記固定支持ベース部材との間隔を調整
    するネジ手段を含み、前記3つの姿勢拘束手段のうちの
    残りの1つの手段は、前記ミラー保持部材と前記固定支
    持ベース部材とにその両端を結合された弾性変形可能な
    結合部材であることを特徴とする映像表示機構。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れか1つに記載の前
    記映像表示機構を用いたことを特徴とする映像表示装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002077777A (ja) * 2000-08-29 2002-03-15 Mitsubishi Electric Corp 投写型映像表示装置の映像歪補正機構
JP2004309529A (ja) * 2003-04-02 2004-11-04 Mitsubishi Electric Corp 背面投写型映像表示装置の映像歪補正機構及び背面投写型映像表示装置
TWI490625B (zh) * 2011-10-14 2015-07-01 Young Optics Inc 合光模組及投影光學引擎

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