JPH11150384A - ケースの気密構造 - Google Patents

ケースの気密構造

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JPH11150384A
JPH11150384A JP9315003A JP31500397A JPH11150384A JP H11150384 A JPH11150384 A JP H11150384A JP 9315003 A JP9315003 A JP 9315003A JP 31500397 A JP31500397 A JP 31500397A JP H11150384 A JPH11150384 A JP H11150384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
sealing material
lower case
airtight structure
sealer
Prior art date
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Pending
Application number
JP9315003A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiki Hihara
年樹 日原
Yoshitaka Kawase
義隆 川瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP9315003A priority Critical patent/JPH11150384A/ja
Publication of JPH11150384A publication Critical patent/JPH11150384A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Closures For Containers (AREA)
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  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】分割されたケースを弾性体のシール材を用いて
合体する電子回路を内蔵するケースにおいて、シール材
を気密に加圧する際の反力が締結部にかかることなく、
締結を確実かつ容易に行なう気密構造を提供する。 【解決手段】分割された一方の下ケース1の端部に段差
部13を設けてその外周にシール材4を装着し、また上
ケース2の端部は、その全周面が、下ケース1の段差部
13を所定のギャップを有する形状にしておき、さらに
段差部13に係止部14を設けてシール材4の保持を容
易にする。そして上下ケースを合体し、上ケース2に設
けた複数のボス21とこれに対応する下ケース1のボス
11をネジで締結して、下ケース1の外周面と上ケース
2の内周面とでシール材4を挟持することにより、締結
方向にシール材4の加圧による反力を受けることなく正
しい寸法で確実な気密構造を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路ユニット
等を内蔵して気密状態に封止するケースの気密構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子回路ユニット等を内蔵して気
密状態に封止する分割されたケースまたは筺体では、図
4のケースの断面図に示されるように分割された一方の
ケースである下ケース1と他方のケースである上ケース
2とを合体して一体とするにあたり、下ケース1の内部
に突起状に設けられた下ボス11を貫通し、それに対応
して上ケース2に突起状に設けられた上ボス21に対し
て、下ケース1から螺入するようにネジ12で締結して
気密構造にしている。
【0003】そして、気密構造にかかわる下ケース1の
端部の全周にわたって上ケース2の方向に隆起する凸条
3を設け、上ケース2の端部の全周にわたりU字溝5を
設けて、ゴム等の弾性体からなる紐状のシール材4をそ
こに内挿してネジ12で締結していた。2つのケースを
ネジ12の螺入によって合体することにより、U字溝5
に内挿されたシール材4がU字溝5の底部と凸条3とで
加圧されて挟持されるようになりケースの内部は気密に
封止されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような気密構造で
は、図4に示すように下ボス11と上ボス21の座面を
合わせるようにネジ12で締結しようとすると、シール
材4を封止部全体にわたって圧縮しながら締結する必要
があり大きな締結トルクを必要とするので、シール材の
弾性の選択が難しくなるとともに、ネジ12が螺入する
上ボス21に大きな負担がかかって上ボス21の螺入孔
が破損するようなこともあり、下ボス11と上ボス21
の座面が合致したことを知って正確に下ケース1と上ケ
ース2が合体したことを判定することも困難であった。
【0005】また、このような気密構造では図5に示す
ように、紐状のシール材4が弾性体のためにその端部を
確実に合わせることが難しくて隙間が発生してしまうこ
とがあり、気密に封止することができないときがあっ
た。
【0006】実開昭62−95309号公報では、その
第1図に示されるように、ケース15に凹状の溝を設け
て弾性体のOリング17を内挿し、カバー18をネジ1
9でケース15に締結することによりケース15の内部
を気密にしているが、ネジ19とケース15の螺入孔に
は、やはり大きな負担がかかるとともに、カバー18と
ケース15の座面を合致させる必要がなくとも締結トル
クで規定してカバー18をケース15に固定することが
困難であった。
【0007】また、特開昭61ー294842号公報で
は、その第1図と第2図に示されるように、ベース1の
外周面とキャップ2の内周面にそれぞれ凹部を形成して
挿入されたOリングを挟持することでチップ4を気密に
封止する半導体集積回路用パッケージがあるが、凹部の
形成に機械加工を必要とし、ベース1とキャップ2の締
結を必要とはしていない。
【0008】そこで本発明は、締結が確実で容易なケー
スの気密構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の分割ケースの気
密構造は、上記課題を解決するために、請求項1の発明
は、一方のケースの外周面に段差部を設けて、その段差
部の内周の小さい側の外周面にゴム等の弾性体からなる
シール材を巻くように密着させ、他方のケースの内周面
にそのシール材が挟持されるように一方のケースのボス
と他方のケースのボスとの座面を合致させて締結または
固着することで2分割されたケースを寸法精度よく気密
に封止する構造である。
【0010】請求項2の発明は、段差部に対向する位置
の一部にシール材を保持するための係止部を設けて、装
着したシール材が合体作業や分解作業のときに脱落しな
いようにしたものである。
【0011】請求項3の発明は、一方のケースをプラス
チックで射出成型するような場合に、その係止部の成型
を容易にするための抜き溝を設けたものである。
【0012】請求項4の発明は、外周面にシール材を装
着した一方のケースの段差部を受ける他方のケースの部
分をU字状としてその段差部を表裏から挟持するように
し、封止部の強度を増大させるとともに封止時の変形を
防止して気密を確実にするようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の分割ケースの気密構造を
図1乃至図3に基づいて説明する。
【0014】図1は分割ケースの気密構造の主要部の断
面と外形とを併せて示す断面及び外形斜視図である。分
割された一方のケースである下ケース1にはその内部に
(図示しない)ネジが貫通する突起状の下ボス11があ
り、他方のケースである上ケース2の内部には(図示し
ない)ネジの螺入を受ける同様の上ボス21が設けられ
ている。
【0015】そして、下ケース1の端部の全周にわたっ
て段差部13が設けられ、弾性体のゴム製Oリング等か
らなるシール材4が段差部13に密着して装着されてい
る。このシール材4の外径は気密を可能にするように段
差部13の段差の寸法を越えている。
【0016】下ケース1と上ケース2を合体すると、上
ケース2の端部はその内周面が全周にわたり下ケース1
の段差部13と所定のギャップを有するような形状にし
ており、下ケース1または上ケース2のどちらかに内蔵
する(図示しない)電子回路ユニット等を取り付けた
後、下ケース1と上ケース2を合体すれば、装着された
シール材4は下ケース1の外周面と上ケース2の内周面
の端部の合わせ部全周にわたり加圧されながら挟持され
て気密構造を形成する。
【0017】さらに、本発明では段差部13にシール材
4を装着するときと、合体したケースを分解するときな
どにシール材4が段差部13から脱落しないように段差
部4にそれを保持するためのフック状の係止部14が段
差部13に相対し、シール材4の段差部13への装着を
容易にするために端部の一部にのみ任意の個数、例えば
ケースの形状が6面体のときには気密構造を形成する4
面のそれぞれに1個づつあるいは、ケースの端部の屈曲
部近傍に複数個が適度の幅で設けられている。
【0018】そして、このとき、下ケース1をプラスチ
ックで射出成型するときに係止部14の成型を可能にす
る抜き溝15が下ケース1の端部に係止部14に対応し
た位置に設けられている。
【0019】図2は本発明の気密構造を示す断面図であ
り、下ケース1と上ケース2がシール材4を介し下ボス
11と上ボス21の互いの座面が合致するようにネジ1
2で締結したものであり、シール材4は弾性体のために
加圧されて変形し、下ケース1の外周面と上ケース2の
内周面とに挟持されて気密構造を形成する。
【0020】これにより、2つのケースを締結するに際
してシール材4の弾性による直接的な反力は締結部には
作用せず、上ボス21の強度に依存する締結トルクを的
確に規定すれば弾性体の弾性値にかかわらず安全確実に
2つのケースを締結して合体することができる。
【0021】なお、締結によらず係止勘合あるいは接着
による固着であっても、互いの座面を合わせるようにす
れば同様に目的の寸法に2つのケースを合体することが
できる。
【0022】図3は本発明の気密構造を示す他の実施の
形態の断面図であって、下ケース1の段差部を受ける上
ケース2の端部の全周あるいはその一部をU字状の溝を
なすU字溝5に形成したものであり、シール材4の密着
しない側の下ケース1の端部と上ケース2のU字溝5の
内壁との擦り合わせ面の作用によりシール材4はU字溝
5の溝の内部で加圧挟持されて確実に気密構造に封止さ
れる。さらにこの図では、係止部14とそれに対応する
射出成型のための抜き溝15も示されている。
【0023】シール材4が閉鎖する紐状の弾性体のOリ
ングでなく、所定の長さに切断された単なる紐状の弾性
体のときには、この係止部14の1つをシール材の装着
幅の寸法を大きくしたものにして、その1つの両端で紐
状の弾性体の端と端とが重なるようにすればよく、また
抜き溝15を利用して、抜き溝の幅がシール材4の端と
端とが密着して加圧挟持されるような寸法にすれば気密
構造を形成できる。
【0024】さらに本発明は、電子回路を内蔵するケー
スを例として述べているが、気密構造が要求される各種
の筺体や半導体装置のパッケージにも応用できるもので
あり、ケースや筺体の材質はプラスチックに限定されな
い。
【0025】
【発明の効果】本発明は、請求項1で述べたように分割
ケースを気密構造に合体するにあたり、一方のケースの
端部に段差部を設けてシール材を保持し、その外周面と
他方のケースの内周面とでシール材を挟持するようにし
てそれぞれのケースのボスをネジで締結するので、弾性
体のシール材を気密に加圧する際の反力が締結部にかか
ることなく、ボスの座面を合わせ易く、規定の締結トル
クで確実に締結合体ないしは係止勘合、接着により、目
的の寸法にバラツキなく固着することができる。
【0026】また請求項2で述べたように、段差部の一
部にシール材を装着する際の保持を容易にするための係
止部を設けたので、ケースを合体するときや合体したも
のを分解するときにシール材を脱落してシール材に異物
をつけてしまうことがなく、シール性を損なうことがな
い。
【0027】このとき、請求項3で述べたように、係止
部を設けたケースをプラスチックなどで射出成型すると
き係止部の成型を容易にする抜き溝を設けたので、その
溝を利用してシール材がOリングのように閉鎖形状のも
のでなく、切断されたものであっても端部を溝に重ねて
装着することにより気密構造を確保することができる。
【0028】さらに、請求項4で述べたように、一方の
ケースのシール材を装着した段差部を受ける他方のケー
スの端部の形状をU字状の溝としたので、溝の内部で確
実に気密構造に保持されるとともに、他方のケースの端
部の機械的強度を増大し、また、ケースの合体時に外方
に変形して膨らむようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の主要部を示す断面及び外形斜視図。
【図2】本発明の気密構造を示す断面図。
【図3】本発明の気密構造を示す他の例の断面図。
【図4】従来のケースの気密構造を示す断面図。
【図5】従来のケースの気密構造を示す平面図。
【符号の説明】 1 下ケース 2 上ケース 4 シール材 5 U字溝 11 下ボス 12 ネジ 13 段差部 14 係止部 15 抜き溝 21 上ボス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路を内蔵するケースであって、分
    割された一方のケースと他方のケースからなり、一方の
    ケースの外周面に段差部を設けて弾性体からなるシール
    材を密着して配設し、前記シール材が他方のケースの内
    周面に挟持されるように一方のケースの複数のボス等の
    結合部とそれに対応する他方のケースのボス等の結合部
    とを締結または固着することにより、一方のケースと他
    方のケースとを合体して密封すること特徴とするケース
    の気密構造。
  2. 【請求項2】 前記段差部の一部に前記シール材を保持
    するための係止部を設けることを特徴とする請求項1記
    載のケースの気密構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の一方のケースを射出成型
    するとき、前記係止部の成型を容易にする抜き溝を一方
    のケースに設けたことを特徴とするケースの気密構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のケースの気密構造におい
    て、弾性体からなるシール材を密着した一方のケースの
    段差部を受ける他方のケースの部分の断面の形状を、前
    記段差部を内挿して表裏から挟持するU字状とすること
    を特徴とするケースの気密構造。
JP9315003A 1997-11-17 1997-11-17 ケースの気密構造 Pending JPH11150384A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110418535A (zh) * 2019-07-09 2019-11-05 潍坊博瑞光电科技有限公司 具有密封结构的生态光环境控制器
CN112074136A (zh) * 2020-09-11 2020-12-11 苏州德锐朗智能科技有限公司 一种发电设备机壳密封结构

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110418535A (zh) * 2019-07-09 2019-11-05 潍坊博瑞光电科技有限公司 具有密封结构的生态光环境控制器
CN110418535B (zh) * 2019-07-09 2024-03-19 山东舍拜恩环保科技有限公司 具有密封结构的生态光环境控制器
CN112074136A (zh) * 2020-09-11 2020-12-11 苏州德锐朗智能科技有限公司 一种发电设备机壳密封结构

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