JPH11149782A - 半導体メモリ - Google Patents

半導体メモリ

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JPH11149782A
JPH11149782A JP10267281A JP26728198A JPH11149782A JP H11149782 A JPH11149782 A JP H11149782A JP 10267281 A JP10267281 A JP 10267281A JP 26728198 A JP26728198 A JP 26728198A JP H11149782 A JPH11149782 A JP H11149782A
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JP
Japan
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bit line
circuit
power supply
semiconductor memory
transistor
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Application number
JP10267281A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ohata
賢一 大畠
Fumihiko Arakawa
文彦 荒川
Takeshi Kusunoki
武志 楠
Hiroaki Nanbu
博昭 南部
Kazuo Kanetani
一男 金谷
Su Yamazaki
枢 山崎
Keiichi Higeta
恵一 日下田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイクル時間の短縮をはかった高速SRAM
を提供することにある。 【解決手段】 ビット線リカバリ回路BRは、ビット線負
荷及びビット線をリカバリする回路を兼ねており、電源
VCCとビット線B0間にはダイオードDLOとpMOSTrMR
0が直列接続され、電源VCCとビット線B1間にはダイオー
ドDL1とpMOSTrMR1が直列接続され、MEQはイコラ
イズトランジスである。制御信号CBRは書込み信号WD0
(またはWD1)の印加タイミングと同時にVCC電位にされ
る。読出しサイクルでは、pMOSTrとダイオードを
負荷としているので、pMOSTrの等価抵抗をビット
線を充分高速にプルアップできる程度に小さくしてもセ
ンスアンプに必要なビット線間信号振幅を確保でき、書
込みサイクルでのプルアップでは、ダイオードの等価抵
抗は非常に小さくなり、ビット線リカバリ時の等価抵抗
はpMOSTrの等価抵抗に等しくなり、リカバリ時間
を充分短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリに係
り、特に高速動作に適したSRAM(Static Random Ac
cess Memory)に関する。
【0002】
【従来の技術】SRAMは、アクセス時間及びサイクル
時間が短いことから、コンピュ−タシステムのキャッシ
ュメモリとして利用されており、システムの速度性能を
左右するキ−コンポ−ネントである。このため、高速化
に主眼を置いた研究開発が盛んに行なわれている。
【0003】図2に従来のCMOSで構成されたSRA
Mのメモリセルアレ−及び読み出し書き込み回路の回路
図を示す。メモリセルMC0はトランジスタMI0,M
I1及びMI2,MI3から成る2つのCMOSインバ
−タを相互に接続したフリップフロップと、トランスフ
ァMOSトランジスタMT0,MT1とで構成される。
ビット線負荷ML0,ML1と、トランジスタMR0,
MR1,MEQから成るビット線リカバリ回路BRはビ
ット線に接続されている。また、ビット線にはスイッチ
トランジスタMY0,MY1を介して、センスアンプS
Aと、トランジスタMD0,MD1から成るビット線プ
ルダウン回路が接続される。
【0004】メモリセルに記憶されている情報を読み出
す場合には、読み出したいメモリセルが接続されている
ワード線(例えば図2のW0)とビット線の選択信号
(例えば図2のYS)を高電位に駆動する。これによ
り、メモリセルMC0が選択状態となり、その記憶情報
に応じていずれか一方のビット線からメモリセルMC0
に向かって電流(以下、メモリセル電流と呼ぶ)が流れ
込み、ビット線の電位が低下し、ビット線B0、B1間
に電位差が生じる。この電位差はスイッチトランジスタ
MY0、MY1を通してセンスアンプSAに伝達され、
そこで増幅され、出力バッファOBを通してデータ出力
信号DOとして出力される。メモリセルに情報の書き込
みを行う場合には、上記の手順でメモリセルを選択状態
にし、書き込むデータに応じて、書き込み信号WD0、
WD1のいずれか一方を高電位に駆動する。ビット線プ
ルダウン回路により、ビット線のいずれか一方が低電位
に駆動されメモリセルに情報が書き込まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のSRAMでは、
ビット線リカバリ回路BRの制御方法は2種類に大別で
きる。第1の制御方法は、読み出し時のビット線負荷と
してML0,ML1を使用し、ビット線のイコライズ及
び書き込み時のビット線のリカバリをビット線リカバリ
回路BRで行うものである。この方法では、読み出し及
び書き込みサイクルにおけるワード線の遷移に先立っ
て、ビット線のイコライズあるいはリカバリが行われ
る。
【0006】例えば、図3に示すようにワード線W0が
高電位(選択状態)に変化する前に、制御信号CBRを
低電位にする。これにより、ビット線リカバリ回路BR
のトランジスタMR0,MR1,MEQが導通し、ビッ
ト線B0、B1の電位が共にVCCに引き上げられ、次
のサイクルの準備が完了する。また、読み出し時にはビ
ット線リカバリ回路のトランジスタMR0、MR1、M
EQは非導通になっており、トランジスタML0,ML
1がビット線負荷として働く。今、メモリセル電流の大
きさは100μAであるとする。通常50mV程度のビ
ット線信号振幅があれば、CMOSあるいはバイポーラ
トランジスタで構成したセンスアンプを用いて高速に増
幅することができるので、トランジスタML0,ML1
の等価抵抗は、500Ω程度に設計する必要がある。
【0007】この方法では、ビット線のリカバリに要す
る時間はビット線リカバリ回路BRのトランジスタMR
0、MR1、MEQのゲート幅で決まる。従って、これ
らのトランジスタのゲート幅を充分大きく設計すること
で、等価抵抗を下げ(例えば100Ω程度)、ビット線
のリカバリ時間を小さくできる。しかし、その一方で、
ビット線リカバリ回路の制御信号CBRは書き込み信号
WD0が低電位に戻った後に低電位に駆動する必要があ
る。これは、WD0が低電位に戻る前にCBRを低電位
にすると、トランジスタMR0からMY0、MD0を経
由して大きな貫通電流が流れ、消費電力が増加するため
である。また、制御信号CBRの低電位から高電位への
変化は、次のサイクルのワード線の切り換わりよりも早
くなければならない。これは、CBRの立上がりがワー
ド線の切り換わりよりも遅れると、ワード線が切り換わ
った後もビット線がイコライズされたままとなり、情報
の読み出しが遅れるためである。このため、この方法で
は、書き込み信号WD0と制御信号CBRの間及びCB
Rとワード線選択信号の間にタイミングマージンが必要
であり、書き込みサイクル時間を短縮することが難しか
った。
【0008】ビット線リカバリ回路BRの第2の制御方
法は、読み出し時のビット線負荷及び書き込み時のビッ
ト線リカバリの両方にビット線リカバリ回路BRを用い
るものである。この方法では、書き込み信号WD0と制
御信号CBRの間にタイミングマージンは必要ないとい
う利点がある。なお、ビット線リカバリ回路BRをビッ
ト線負荷として使うので、トランジスタML0,ML1
を削除しても構わない。
【0009】この方法では、図4に示すように、制御信
号CBRは通常は低電位であり、書き込み信号WD0が
高電位になっている間だけ高電位となる。従って、読み
出しサイクルでもビット線リカバリ回路BRのトランジ
スタMR0、MR1、MEQが導通しており、ビット線
負荷として働く。メモリセル電流の大きさを先程と同じ
と仮定すると、MR0、MR1の等価抵抗は、500Ω
程度に設計する必要がある。従って、第1の方法に比べ
ると、ビット線のリカバリ時間が大きくなり、やはり書
き込みサイクル時間を短縮することが難しかった。
【0010】以上説明したように、従来技術では、上記
のいずれの方法を用いてもサイクル時間を短縮すること
が難しかった。なお、上記第1の方法を用いた例として
は、アイイーイーイー ジャーナルオブ ソリッドステ
ート サーキッツ 1993年4月号478〜483頁
(IEEE Journal of Solid-State Circuits, vol. 28, N
o. 4, April 1993)に記載されたSRAM、特開平4−
113590号公報および特開平4−344393号公
報に記載の半導体記憶装置が挙げられる。特に、特開平
4−113590号公報および特開平4−344393
号公報に記載の構成は、後述する本発明の実施例と一見
類似するように思われるが、特開平4−113590号
公報に記載の半導体記憶装置は、環境変動及び製造ばら
つきによる制御信号CBRのパルス幅変動を対策するこ
とを目的としており、本発明の目的である制御信号のタ
イミングマージン短縮に関しては解決されていない。ま
た、特開平4−344393号公報に記載の半導体記憶
装置は、読み出し時におけるビット線信号振幅の拡大を
目的としており、やはり、制御信号のタイミングマージ
ンに関してはなんら解決を与えない。また、第2の方法
を用いた例としては、アイイーイーイー ジャーナル
オブソリッドステート サーキッツ 1990年10月
号1049〜1055頁(IEEE Journal of Solid-Stat
e Circuits, vol. 25, No. 5, October 1990)に記載さ
れたSRAMが挙げられる。従って、本発明の目的は、
上記の問題点を解決することであり、制御信号のタイミ
ングマージンを短縮することにより、サイクル時間の短
縮を図った高速SRAMを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数のワード線と、複数のビット線対
と、その交点に配置された複数のメモリセルと、アドレ
ス信号を受けて、ワード線選択信号を発生するワードデ
コーダと、アドレス信号を受けて、ビット線選択信号を
発生するビットデコーダと、該メモリセルからの信号電
流を受けるビット線負荷回路と、該ビット線負荷回路の
出力信号を検出するセンス回路と、メモリセルへの情報
書き込み時にビット線を駆動するビット線プルダウン回
路及びビット線リカバリ回路とを有する半導体メモリに
おいて、前記ビット線負荷回路及びビット線リカバリ回
路は、前記ビット線対毎に設けられており、ドレインを
ビット線に接続し、ゲートに制御信号を印加したpMO
Sトランジスタと、アノードを第1の電源に接続し、カ
ソードをpMOSトランジスタのソースに接続したダイ
オードを含み、前記pMOSトランジスタは、書き込み
サイクルのうち、ビット線プルダウン回路によりビット
線が低電位に駆動されている期間は非導通状態、読み出
しサイクルを含むそれ以外の期間は導通状態に制御され
るよう構成している。
【0012】また、前記ビット線負荷回路及びビット線
リカバリ回路は、さらに、書き込み信号とビット線選択
信号を入力とし前記制御信号を発生する論理回路を含
み、前記ビット線プルダウン回路は、前記ビット線対毎
に設けられており、ドレインをビット線に接続し、ゲー
トに該制御信号を印加し、ソースを第2の電源に接続し
たnMOSトランジスタで構成するようにしている。
【0013】また、前記論理回路を、入力端子に前記書
き込み信号を印加し、出力端子を前記pMOS及びnM
OSトランジスタのゲートに接続し、前記ビット線選択
信号が選択状態の場合には該書き込み信号を出力し、非
選択状態の場合にはその出力を低電位に固定する機能を
有するスイッチ回路で構成するようにしている。また、
前記第2の電源を半導体メモリ内部に設けた電源回路よ
り供給してもよい。
【0014】この場合、前記電源回路は、コレクタを該
第2の電源端子に接続し、エミッタを直接あるいは抵抗
を介して第3の電源に接続した第1のバイポーラトラン
ジスタと、該第1のバイポーラトランジスタのコレクタ
に一方の端子を接続し他方の端子を第1の電流源に接続
したレベルシフト回路と、第1の電源と第3の電源間に
接続され、一方の入力端子に参照電位を、他方の入力端
子に該レベルシフト回路の他方の端子を接続し、出力端
子を該第1のバイポーラトランジスタのベースに接続し
た差動増幅器と、該第1の電源と第2の電源間に接続さ
れた容量素子を有する構成とすればよい。
【0015】また、前記ワードデコーダあるいはビット
デコーダはECL(エミッタカップルドロジック)回路
を含んでもよい。さらに、メモリセルアレーに欠陥があ
った場合、メモリセルへの電源供給を遮断する手段と、
ビット線をメモリセルの低電位側電源電位に固定する手
段、前記ダイオードのアノードと前記第1の電源の間の
接続を断つ手段を設ければ好適である。また、前記ダイ
オードに替えて、エミツタと前記pMOSトランジスタ
のソースを接続し、ベースを前記第1の電源に接続した
第2のバイポーラトランジスタを設けてもよい。また、
前記ダイオードをベースとコレクタを接続した第3のバ
イポーラトランジスタで構成することもできる。あるい
は、前記ダイオードをゲートとドレインを接続したMO
Sトランジスタで構成してもよい。また、前記ダイオー
ドをショットキバリアダイオードで構成してもよい。
【0016】また、前記ダイオードに替えて第2のバイ
ポーラトランジスタを設けた半導体メモリにおいて、メ
モリセルアレーに欠陥があった場合、メモリセルへの電
源供給を遮断する手段と、ビット線をメモリセルの低電
位側電源電位に固定する手段と、前記第2のバイポーラ
トランジスタのベース電位を下げて遮断状態に制御する
手段を設ければ好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例につき、添
付図面を参照して、詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の第1の実施例を示してい
る。本実施例と従来技術の構成の違いは、ビット線リカ
バリ回路BRにある。本実施例のビット線リカバリ回路
BRはビット線負荷回路の機能を兼ね備えている。すな
わち、ビット線リカバリ回路BRは、pMOSトランジ
スタMR0、MR1、MEQと、ダイオードDL0、D
L1で構成される。本実施例におけるビット線リカバリ
回路の制御方法は、前述した従来技術で述べた第2の制
御方法(図4参照)と同じである。動作波形は図5に示
すようになる。
【0019】以下、図1及び図5を用いて、本実施例の
動作を説明する。まず、読み出しサイクルでは、制御信
号CBRは低電位になっており、トランジスタMR0,
MR1,MEQは導通しており、ダイオードDL0,D
L1及びトランジスタMR0,MR1がビット線負荷と
して働く。今、メモリセル電流の大きさは100μAで
あり、トランジスタMR0に90μA、トランジスタM
EQを通してMR1に10μA流れるものとする。ま
た、トランジスタMR0、MR1の等価抵抗はビット線
を充分高速にプルアップできる値、例えば100Ωとす
る。この時、ビット線間に発生する電位差ΔVbit
は、次式で表わされる。
【0020】
【数1】
【0021】ここで、kはボルツマン定数、Tは接合温
度(300K)、qは電子の電荷量、IMR0,IMR
1はトランジスタMR0,MR1に流れる電流、RPは
トランジスタMR0,MR1の等価抵抗である。
【0022】式(数1)の第1項はダイオードで発生す
る電位差を表わしており57mV、第2項はpMOSト
ランジスタで発生する電位差を表わしており8mVとな
る。従って、ΔVbitは65mVとなる。この程度の
電位差があれば、CMOSあるいはバイポーラトランジ
スタで構成したセンスアンプを用いて高速に増幅するこ
とができる。このように、本発明では、pMOSトラン
ジスタだけでなくダイオードも負荷として使うので、p
MOSトランジスタの等価抵抗をビット線を充分高速に
プルアップできる程度に小さくしても、必要なビット線
信号振幅を確保することができる。
【0023】次に書き込みサイクルを考える。書き込み
は、従来技術と同様に書き込みデータに応じて、書き込
み信号WD0あるいはWD1を高電位に駆動する(図5
の例ではWD0)と同時に制御信号CBRも高電位に駆
動することにより行なわれる。これによりビット線のい
ずれか一方が低電位に駆動されメモリセルにデータが書
き込まれる。ビット線が低電位に駆動されている間は、
ビット線リカバリ回路のトランジスタMR0,MR1,
MEQは非導通となっており、これらのトランジスタを
経由してビット線に貫通電流が流れるのを防止してい
る。メモリセルへの書き込みが終了すると書き込み信号
WD0及び制御信号CBRを低電位に戻す。これによ
り、ダイオードDL0及びトランジスタMR0を通して
充電電流がビット線に供給され、ビット線の電位はVC
Cに引き上げられる。この時のダイオードDL0及びト
ランジスタMR0の等価抵抗Reffは、
【0024】
【数2】
【0025】で表わされる。ここで、IDはダイオード
に流れる充電電流である。
【0026】式(数2)の第1項はダイオードDL0の
等価抵抗を、第2項はトランジスタMR0の等価抵抗を
表わしている。通常、数mAの充電電流が流れるので、
ダイオードの等価抵抗は10Ω程度と非常に小さくな
る。したがって、ビット線リカバリ時の等価抵抗は、ほ
ぼトランジスタMR0の等価抵抗に等しくなる。トラン
ジスタMR0、MR1の等価抵抗は上記のようにビット
線を充分高速にプルアップできる値に設計してあるの
で、リカバリ時間は上記従来技術の第2の制御方法より
も短縮できる。しかも、前述した従来技術の第1の制御
法(図3参照)のように、書き込み信号WD0と制御信
号CBRの間にタイミングマージンは必要としないの
で、サイクル時間を従来技術よりも大幅に短縮すること
ができる。
【0027】なお、ダイオードDL0,DL1はバイポ
ーラトランジスタのベースとコレクタを接続して構成し
てもよいし、MOSトランジスタのソース・ウェル間の
pn接合を使用してもよい。また、ショットキバリアダ
イオードを使用することもできる。さらに、書き込み時
のリカバリが若干遅くなるのを許容できれば、MOSダ
イオード(MOSのゲートとドレインを接続したもの)
を用いてもよい。
【0028】図6は本発明の第2の実施例であり、ダイ
オードDL0,DL1の代わりにバイポーラトランジス
タQL0,QL1を用いたものである。動作は、第1の
実施例と同じであるので説明は省略する。本実施例のよ
うにバイポーラトランジスタを用いると、読み出し時の
ビット線電位を自由に設定することができる。すなわ
ち、ビット線電位は、バイポーラトランジスタQL0,
QL1のベース電位VBよりも、ベース・エミッタ間電
圧(約0.8V)だけ低くなるので、VBを変えること
により、ビット線の電位を自由に設定できる。例えば、
メモリセルが情報破壊を起こさない範囲で、読み出し時
のビット線電位を下げておけば、書き込み時のビット線
駆動振幅を抑えることができるので、書き込み動作の高
速化と消費電力低減を実現することができる。
【0029】図7は本発明の第3の実施例であり、トラ
ンジスタMD0、MD1で構成されるビット線プルダウ
ン回路をビット線毎に設けた例を示している。図1の実
施例では、ビット線のプルダウンはスイッチトランジス
タMY0、MY1を介して、ビット線プルダウン回路
(トランジスタMD0、MD1)により行なわれてい
た。この場合、トランジスタが2つ(MY0、MD
0)、直列に接続されているので、プルダウンに要する
時間を短縮することは難しかった。そこで、本実施例で
は、トランジスタMD0、MD1を直接ビット線に接続
している。トランジスタMD0、MD1の導通、非導通
の制御は、NOR回路G0,G1の出力信号WY0、W
Y1により行なわれる。NOR回路G0,G1には、ビ
ット線選択信号YS及び書き込み信号/WD0、/WD
1(/XはXの否定信号)が入力される。このような構
成をとることにより、ビット線のプルダウンを行うトラ
ンジスタは、トランジスタがMY0とMD0の2つか
ら、1つのトランジスタMD0のみとなるので、プルダ
ウン時間を大幅に短縮することができ、書き込みサイク
ル時間を短縮することが可能となる。
【0030】図8は本発明の第4の実施例であり、トラ
ンジスタMR0,MR1の制御信号と、トランジスタM
D0,MD1の制御信号を共通にしたものである。図5
の動作波形に示すように、もともと、トランジスタMR
0,MR1の制御信号CBRと、トランジスタMD0,
MD1の制御信号WD0,WD1は同じタイミングで動
作する信号であるので、このような構成にしても動作上
何の支障もない。なお、イコライズトランジスタMEQ
の制御信号EQは図5の制御信号CBRと同じ信号で駆
動してもよいが、トランジスタMEQのゲート幅とゲー
ト電位を適当に設計すれば、書き込み時にトランジスタ
MEQを非導通にしなくても、トランジスタMEQを経
由して大きな貫通電流が流れることはない。従って、制
御信号EQは直流信号でもよい。
【0031】図9は本発明の第5の実施例であり、図8
の実施例とは制御信号WY0、WY1の発生回路を変更
した点が異なる。図8の実施例では、制御信号WY0,
WY1をNOR回路を用いて発生していたが、NOR回
路は駆動能力の小さなpMOSトランジスタが直列接続
されるため、pMOSトランジスタのゲート幅を非常に
大きくする必要があり、回路の面積が大きくなる。そこ
で、本実施例では、NOR回路に替わり、トランジスタ
MG0,MG1,MG2で構成する。パストランジスタ
MG0,MG1はスイッチを構成しており、ビット線選
択信号YSが高電位(選択状態)の場合に制御信号WY
0として、WD0を出力する。
【0032】すなわち、書き込み時(WD0が高電位)
には、トランジスタMD0が導通し、ビット線が低電位
に駆動される。また、読み出し時(WD0が低電位)に
はトランジスタMR0が導通し、ビット線の負荷として
働く。一方、ビット線選択信号YSが低電位(非選択状
態)の場合には、トランジスタMG2が導通し、制御信
号WY0として低電位が出力され、書き込み信号WD0
の状態にかかわらずトランジスタMR0が導通し、ビッ
ト線には書き込みは行われない。このように、パストラ
ンジスタを用いて回路を構成すると、pMOSトランジ
スタの直列接続がなくなるため、小さなサイズのトラン
ジスタで高速な動作が可能となり、図8の実施例の欠点
が解消される。
【0033】図10は本発明の第6の実施例であり、セ
ンスアンプSAをビット線毎に設け、スイッチトランジ
スタMY0,MY1を削除したものである。このような
構成にすることにより、スイッチトランジスタMY0,
MY1を信号が通過する時間の分だけアクセス時間を短
縮することができる。
【0034】図11は、第1から第5の実施例で使用す
る従来のセンスアンプの一例を示したものである。トラ
ンジスタMA0,MA1,MA2,MA3,MA4はカ
レントミラー形差動増幅器を構成しており、センスアン
プ活性化信号SEが高電位のとき、入力信号Si0,S
i1の差を増幅し、出力信号So0を出力する。また、
トランジスタMA5,MA6,MA7,MA8,MA9
でもう一組の差動増幅器を用意し、前記差動増幅器と入
力信号を入れ替えて接続する。これにより、出力信号S
o0の相補信号So1を得ることができる。出力信号S
o0,So1は、出力バッファを通してデータ出力DO
として出力される。なお、差動増幅器の利得が小さく、
出力信号So0,So1の振幅が充分とれない場合に
は、ここで示した増幅器をもう1段設けてさらに増幅し
てから、出力バッファに印加してもよい。
【0035】図12は、第1から第5の実施例で使用す
る従来のセンスアンプの別の例を示したものである。バ
イポーラトランジスタQA0,QA1、抵抗RL0,R
L1、MOSトランジスタMA10は、差動増幅器を構
成しており、センスアンプ活性化信号SEが高電位のと
き、入力信号Si0,Si1の差を増幅する。バイポー
ラトランジスタQA2,QA3、MOSトランジスタM
A11,MA12はエミッタホロワであり、出力インピ
ーダンスを下げるために設けている。出力端子に接続さ
れる負荷が小さい場合には、エミッタホロワは削除して
も構わない。また、入力信号Si0,Si1の電位が高
く、バイポーラトランジスタQA0,QA1が飽和領域
で動作するような場合には、入力信号Si0,Si1を
エミッタホロワまたは適当なレベルシフト回路を通し
て、差動増幅器に入力するようにしてもよい。本実施例
のように、センスアンプをバイポーラトランジスタを用
いて構成することで、高利得かつ広帯域なアンプを構成
でき、アクセス時間の高速化を図ることができる。
【0036】図13は、第6の実施例で使用する従来の
センスアンプの更に別の例を示したものである。ビット
線毎に配置される差動アンプは、バイポーラトランジス
タQA4,QA5,QY0で構成され、増幅を行うトラ
ンジスタQA4,QA5のコレクタはコモンデータ線C
D0,CD1に接続される。ビット線選択信号YSが高
電位になるとトランジスタQY0が導通し、トランジス
タQA4,QA5に駆動電流IRを供給する。ビット線
B0,B1の電位差は、トランジスタQA4,QA5か
ら成る差動アンプにより増幅され、電流信号としてコモ
ンデータ線CD0,CD1に出力される。この電流信号
は、ベース接地トランジスタQB0,QB1を通して、
負荷抵抗RL0,RL1で電圧信号に変換され、出力さ
れる。コモンデータ線CD0,CD1には多数の差動ア
ンプが接続されており、かなり大きな寄生容量が発生し
ている。しかし、差動アンプで増幅された信号は電流信
号として伝播するので、コモンセンス線CD0,CD1
に発生する電圧振幅は数10mVと小さい。従って、寄
生容量の充放電にかかる時間を小さくでき、信号を高速
に出力することが可能となる。
【0037】図14は、本発明の第7の実施例であり、
MOSトランジスタを用いたメモリセル及び周辺回路
と、バイポーラトランジスタを用いたECL(エミッタ
カップルドロジック)周辺回路を組み合わせた半導体メ
モリの例を示している。メモリセル及びビット線駆動回
路BDRの電源電位はVDD及びVSSであり、ECL
周辺回路の電源電位はVCC及びVEEである。これら
の電源電位は例えば、VDD=−0.7V、VSS=−
2.7V、VCC=0V、VEE=−4Vに設定する。
なお、ここで、電源電位VDD及びVSSはチップ外部
から供給してもよいし、適当な電源回路を用いて、電源
電位VCC及びVEEから発生させても良い。
【0038】ワードドライバWDR0,WDR1はXプ
リデコーダ(図示せず)からの信号を受けて、ワード線
を高電位−0.7V、低電位−2.7Vで駆動する。こ
のように、CMOS回路の電源電圧(VDD−VSS)
は2VとECL回路の電源電圧(VCC−VEE)より
も小さいので、レベル変換回路を介さずにECL回路と
CMOS回路を直接接続することができる。また、Yド
ライバYDR0もYプリデコーダ(図示せず)の出力を
受けて、ビット線選択信号YSを発生する。ビット線選
択信号YSの高電位は−0.7V、低電位は−2.7V
であり、ワードドライバと同様、レベル変換回路を介さ
ずにECL回路とCMOS回路を直接接続することがで
きる。本実施例のように、デコーダをECL回路で、メ
モリセル及びビット線駆動回路をCMOS回路で構成す
ることで、ECL回路の高速性と、CMOS回路の高集
積性を合わせ持つ高性能SRAMを実現することが可能
となる。なお、ここではワードドライバとしてECL
NOR回路を用いた例を示したが、アイイーイーイー
ジャーナル オブ ソリッドステート サーキッツ 1
995年4月号491〜499頁(IEEE Journal of So
lid-State Circuits, vol. 30, No. 4,April 1995, pp.
491-499)に記載されたBiCMOSインバータ付EC
Lデコーダも使用することができる。このデコーダを使
用すると、本実施例で示したECL NOR回路を用い
た場合に比べて、大幅に消費電力を低減することができ
る。
【0039】図15は、電源電位VCC及びVEEから
VSS電位を発生させる電源回路の従来の一例を示した
ものである。MOSトランジスタMV0,MV1,MV
2,MV3は、カレントミラー形差動増幅器を構成して
おり、その出力はMOSトランジスタMV4のゲート、
ドレインを経由して差動増幅器の入力であるMOSトラ
ンジスタMV1のゲートに帰還されている。MOSトラ
ンジスタMV4のドレインは出力端子VSSであり、差
動増幅器のもう一方の入力であるMOSトランジスタM
V0のゲートには、参照電位V ref0が印加されてい
る。参照電位V ref 0は所要のVSS電位と同じ電位
(例えば−2.7V)に設定する。負帰還がかかってい
るため、この電源回路は出力VSSの電位を常にV ref
0に等しくするように働く。
【0040】例えば、何らかの原因でVSS端子の電位
が参照電位V ref 0よりも高くなった場合には、トラ
ンジスタMV0に流れる電流が増加し、トランジスタM
V4のゲート電位が上昇する。これにより、トランジス
タMV4に流れる電流が増加し、端子VSSの電位は参
照電位V ref 0まで引き下げられる。VSS端子の電
位が参照電位V ref 0よりも低くなった場合は上記と
逆の電位変化が起こって、端子VSSの電位は参照電位
V ref 0まで引き上げられる。このように本実施例の
電源回路を用いれば、安定にVSS電源を発生すること
ができる。
【0041】なお、容量CV0は、回路の動作を安定化
させる容量であり、帰還ループの利得と位相の関係から
注意深く設計する必要がある。参照電位V ref 0はバ
ンドギャップ基準電圧回路などを用いれば、電源(VE
E)変動及び温度変動があった場合でも、ほとんど変動
しないようにできる。したがって、半導体メモリチップ
内部で電源電位VSSを発生させることにより、CMO
S回路の電源電圧及び温度変動による動作速度の変動を
小さくすることができる。
【0042】図16は、本発明の第8の実施例であり、
電源電位VCC及びVEEからVSS電位を発生させる
電源回路の別の例を示したものである。本実施例はバイ
ポーラトランジスタを用いて構成されている点が図15
の電源回路とは異なる。バイポーラトランジスタQV
0,QV1,QV2、抵抗RV0、レベルシフト回路L
S1は、差動増幅器を構成している。レベルシフト回路
LS1は、差動増幅器の出力電位を適当な電位だけシフ
トする働きを持つ。本実施例では、差動増幅器の出力は
バイポーラトランジスタQV3のベース、コレクタ、レ
ベルシフト回路LS2を経由して、差動増幅器の入力で
あるバイポーラトランジスタQV1のベースに帰還され
ている。バイポーラトランジスタQV3のコレクタは出
力端子VSSであり、差動増幅器のもう一方の入力であ
るバイポーラトランジスタQV0のベースには、参照電
位V ref が印加されている。本実施例では、参照電位
V ref は所望のVSS電位よりもレベルシフト回路L
S2のレベルシフト量だけ高い電位に設定する。
【0043】ここで、参照電位V ref の電位設定が、
図15に示した回路と異なるのは、参照電位V ref と
して、例えば−2.7Vを印加した場合で、電源電位V
EEが10%小さくなった場合を考えると、電流源IC
S0にかかる電圧は0.1V程度になり、電流値が減少
してもはや定電流特性を維持できなくなるためである。
そこで、帰還信号をVSSからではなく、VSS電位よ
りも電位の高いA点からとることにより、参照電位を高
くするように工夫している。これにより、電流源ICS
0の定電流特性を改善することができ、安定にVSS電
位を発生することが可能となる。なお、VSSの所要の
電位がそれ程低くなく、参照電位として、VSSの電位
を直接使用しても差し支えない場合には、レベルシフト
回路LS2を削除しても構わない。
【0044】本実施例のように、電源回路をバイポーラ
トランジスタを用いて構成することにより、帰還ループ
の帯域を図15の回路よりも広くすることができる。す
なわち、過渡的なVSS電位の変動に対する応答を速く
することができ、半導体メモリを高速サイクルで駆動し
ても、VSS電位の電位変動を小さく抑えることが可能
になる。なお、ここでは、バイポーラトランジスタQV
3のエミッタに抵抗RV1を接続した例を示している
が、VSS端子に接続される負荷の状況や、差動増幅器
の特性によっては、抵抗RV1を削除して、バイポーラ
トランジスタQV3のエミッタを直接VEE端子に接続
しても構わない。また、レベルシフト回路LS1のレベ
ルシフト量を、電源VEEに追従させて変化させること
で、電源VEEの変動に対してさらに安定にVSSを供
給することが可能となる。
【0045】次に、シフト欠陥救済を組み合わせた第9
の実施例について説明する。まず、シフト欠陥救済につ
いて簡単に述べる。図17及び図18は、シフト欠陥救
済の原理を説明した図である。ここに示した例では、メ
モリセルアレーは4つのサブアレーSMA0,SMA
1,SMA2,SMA3(以下、正規サブアレーと呼
ぶ)に分割されており、それぞれにデータの入出力回路
IO0,IO1,IO2,IO3が設けられている。予
備サブアレーSMARは、正規サブアレーに欠陥があっ
た場合に欠陥サブアレーと置換えするために設けられて
いる。また、サブアレーの入出力端子と電源スイッチに
より、切り換えるようになっている。なお、簡略化のた
め、アドレスバッファやデコーダ等の回路を、この図で
は省略している。正規サブアレーに欠陥がない場合は、
図17に示すように、サブアレーSMA0〜SMA3の
電源端子はVCCに接続され、メモリセルに電源が供給
される。また、正規サブアレーSMA0〜SMA3はそ
れぞれ入出力回路IO0〜IO3に接続され、正規サブ
アレーSMA0〜SMA3に対して読出し、書き込みが
行なわれる。この時、使用しない予備サブアレーは入出
力回路から切り離され、電源端子はVSSと短絡され
る。
【0046】正規サブアレーに欠陥があった場合、例え
ば正規サブアレーSMA2に欠陥があった場合には、図
18で示すように、入出力回路IO0,IO1のスイッ
チはそのまま正規サブアレーSMA0,SMA1に接続
し、入出力回路IO2,IO3のスイッチは1つ右にシ
フトして、正規サブアレーSMA3,予備サブアレーS
MARに接続する。また、同時に正規サブアレーSMA
2の電源端子をVSSに接続し、正規サブアレーSMA
2への電源供給を遮断する。これにより、欠陥のある正
規サブアレーの代わりに予備サブアレーが使用されるよ
うになり、欠陥が救済できる。なお、ここで、欠陥のあ
るサブアレーへの電源供給を遮断するのは、サブアレー
内で電源端子VCCとVSSが短絡していたり、メモリ
セルを構成するトランジスタにリークがある等の欠陥が
あった場合に、余分な電力消費を防止するためである。
【0047】この種のシフト欠陥救済に関する文献とし
ては、例えば、アイイーイーイージャーナル オブ ソ
リッドステート サーキッツ 1991年4月号507
〜511頁(IEEE Journal of Solid-State Circuits,
vol. 26, No. 4, April 1991, pp.507-511)がある。以
上述べたように、シフト欠陥救済に対応するためには、
サブアレーに入出力回路へのスイッチ機能と電源の遮断
機能が必要である。これらの機能のうち、入出力回路へ
のスイッチ機能に関しては、例えば、上記の文献に記載
されている方法を用いて実現が可能である。一方、電源
遮断機能に関しては、図19に示す回路で実現できる。
【0048】新たに追加された回路は、トランジスタM
NC0,MNC1,MPCからなるメモリセルの電源遮
断スイッチと、トランジスタMNB0,MNB1からな
るビット線をVSSに固定するスイッチと、トランジス
タMPSからなるビット線リカバリ回路の電源遮断スイ
ッチである。そのほかの部分は、図10の実施例と同じ
である。サブアレーに欠陥がない場合には、救済制御信
号MCEが低電位になっており、トランジスタMPC,
MNC0,MPSが導通し、メモリセル及び、ビット線
リカバリ回路の電源VCCが供給される。また、読み出
し、書き込み動作を妨げないように、トランジスタMN
B0,MNB1は非導通となっている。これにより、サ
ブアレーの通常動作が可能になる。一方サブアレーに欠
陥がない場合には、救済制御信号MCEが高電位とな
り、メモリセル及び、ビット線リカバリ回路への電源V
CCが供給が遮断される。さらに、トランジスタMNC
1,MNB0,MNB1が導通し、メモリセルの高電位
側電源端子VCCMとビット線B0,B1は電位VSS
と短絡されるため、メモリセル内のトランジスタのゲー
ト、ソース、ドレイン間は全て0バイアスとなり、欠陥
メモリセルのリーク等による余分な電力消費が防止され
る。以上説明したように、少数のトランジスタを追加す
ることで、シフト欠陥救済に対応する電源遮断機能を実
現することができる。
【0049】図20は、上記電源遮断機能の別の実現方
法を示した第10の実施例である。図19とはリカバリ
回路の電源遮断方法が異なる。図19の実施例では、サ
ブアレーに欠陥がない場合、ビット線リカバリ時の充電
電流はトランジスタMPSを経由してビット線に流れ
る。従って、トランジスタMPSのゲート幅を非常に大
きくして等価抵抗を十分小さくすることにより、高速な
ビット線リカバリを実現できる。このため、サブアレー
の面積は大きくなる。そこで、本実施例では、ダイオー
ドDL0,DL1の代わりにバイポーラトランジスタQ
L0,QL1を使用し、コレクタは電源VCCに接続
し、ベースを救済制御信号MCEの反転信号を接続す
る。欠陥がない場合には、救済制御信号MCEの反転信
号が高電位(VCC)となり、ビット線リカバリ回路は
通常動作をするようになる。この時、ビット線リカバリ
時の充電電流はトランジスタQL0,QL1の電流増幅
機能により、大部分は電源VCCに接続されたトランジ
スタQL0およびQL1のコレクタから供給される。従
って、インバータIS内のトランジスタにはほとんど電
流が流れないので、インバータISを構成するMOSト
ランジスタのゲート幅を小さくできる。これにより、サ
ブアレーの面積増加を抑えつつ電源遮断機能を実現する
ことが可能となる。なお、上記19及び図20の2つの
実施例は、図10の実施例に対して、電源遮断機能を付
加した例を示したが、それ以外の実施例に対しても、同
様の構成で電源遮断機能を付加することができる。
【0050】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明によれば、
従来技術で必要であった書き込み信号WD0と制御信号
CBRの間のタイミングマージンを不要にすることがで
き、かつ、ビット線のリカバリ時間を短縮することがで
きる。また、これにより、サイクル時間を従来技術より
も大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回路図である。
【図2】従来技術を示す回路図である。
【図3】図2に示した従来技術の動作を説明するための
動作波形図である。
【図4】他の従来技術の動作を説明するための図であ
る。
【図5】図1に示した本発明の回路の動作を説明するた
めの動作波形図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す回路図である。
【図8】本発明の第4の実施例を示す回路図である。
【図9】本発明の第5の実施例を示す回路図である。
【図10】本発明の第6の実施例を示す回路図である。
【図11】図11は従来のセンスアンプの一例を示す回
路図である。
【図12】従来のセンスアンプの他の一例を示す回路図
である。
【図13】従来のセンスアンプのさらに他の一例を示す
図である。
【図14】本発明の第7の実施例を示す回路図である。
【図15】従来の電源回路の一例を示す回路図である。
【図16】本発明の第8の実施例を示す回路図である。
【図17】シフト欠陥救済の原理を説明するためのブロ
ック図である。
【図18】シフト欠陥救済の原理を説明するためのブロ
ック図である。
【図19】電源遮断機能を付加した本発明の第9の実施
例を示す回路図である。
【図20】電源遮断機能を付加した本発明の第10の実
施例を示す回路図である。
【符号の説明】
MC0,MC1 メモリセル BR ビット線リカバリ回路 ML0,ML1 ビット線負荷 SA センスアンプ DL0,DL1 ダイオード CBR ビット線リカバリ回路制御信号 WD0,WD1 書き込み信号 VDD,VSS CMOS回路用電源 VCC,VEE ECL回路用電源
フロントページの続き (72)発明者 南部 博昭 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 金谷 一男 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 山崎 枢 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 日下田 恵一 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワード線と、複数のビット線対
    と、その交点に配置された複数のメモリセルと、アドレ
    ス信号を受けて、ワード線選択信号を発生するワードデ
    コーダと、アドレス信号を受けて、ビット線選択信号を
    発生するビットデコーダと、該メモリセルからの信号電
    流を受けるビット線負荷回路と、該ビット線負荷回路の
    出力信号を検出するセンス回路と、メモリセルへの情報
    書き込み時にビット線を駆動するビット線プルダウン回
    路及びビット線リカバリ回路とを有する半導体メモリに
    おいて、 前記ビット線負荷回路及びビット線リカバリ回路は、前
    記ビット線対毎に設けられており、ドレインをビット線
    に接続し、ゲートに制御信号を印加したpMOSトラン
    ジスタと、アノードを第1の電源に接続し、カソードを
    pMOSトランジスタのソースに接続したダイオードを
    含み、 前記pMOSトランジスタは、書き込みサイクルのう
    ち、ビット線プルダウン回路によりビット線が低電位に
    駆動されている期間は非導通状態、読み出しサイクルを
    含むそれ以外の期間は導通状態に制御されることを特徴
    とする半導体メモリ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体メモリにおいて、 前記ビット線負荷回路及びビット線リカバリ回路は、さ
    らに、書き込み信号とビット線選択信号を入力とし前記
    制御信号を発生する論理回路を含み、前記ビット線プル
    ダウン回路は、前記ビット線対毎に設けられており、ド
    レインをビット線に接続し、ゲートに該制御信号を印加
    し、ソースを第2の電源に接続したnMOSトランジス
    タで構成したことを特徴とする半導体メモリ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体メモリにおいて、 前記論理回路を、入力端子に前記書き込み信号を印加
    し、出力端子を前記pMOS及びnMOSトランジスタ
    のゲートに接続し、前記ビット線選択信号が選択状態の
    場合には該書き込み信号を出力し、非選択状態の場合に
    はその出力を低電位に固定する機能を有するスイッチ回
    路で構成したことを特徴とする半導体メモリ。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3記載の半導体メ
    モリにおいて、 前記第2の電源を半導体メモリチップ内部に設けた電源
    回路により供給することを特徴とする半導体メモリ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体メモリにおいて、 前記電源回路は、コレクタを該第2の電源端子に接続
    し、エミッタを直接あるいは抵抗を介して第3の電源に
    接続した第1のバイポーラトランジスタと、該第1のバ
    イポーラトランジスタのコレクタに一方の端子を接続し
    他方の端子を第1の電流源に接続したレベルシフト回路
    と、第1の電源と第3の電源間に接続され、一方の入力
    端子に参照電位を、他方の入力端子に該レベルシフト回
    路の他方の端子を接続し、出力端子を該第1のバイポー
    ラトランジスタのベースに接続した差動増幅器と、該第
    1の電源と第2の電源間に接続された容量素子を有する
    ことを特徴とする半導体メモリ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかの請求
    項記載の半導体メモリにおいて、 前記ワードデコーダあるいはビットデコーダはECL回
    路を含むことを特徴とする半導体メモリ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかの請求
    項記載の半導体メモリにおいて、 メモリセルアレーに欠陥があった場合、メモリセルへの
    電源供給を遮断する手段と、ビット線をメモリセルの低
    電位側電源電位に固定する手段、前記ダイオードのアノ
    ードと前記第1の電源の間の接続を断つ手段を設けたこ
    とを特徴とする半導体メモリ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項6のいずれかの請求
    項記載の半導体メモリにおいて、 前記ダイオードに替えて、エミツタと前記pMOSトラ
    ンジスタのソースを接続し、ベースを前記第1の電源に
    接続した第2のバイポーラトランジスタを有することを
    特徴とする半導体メモリ。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項6のいずれかの請求
    項記載の半導体メモリにおいて、 前記ダイオードをベースとコレクタを接続した第3のバ
    イポーラトランジスタで構成したことを特徴とする半導
    体メモリ。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項6のいずれかの請
    求項記載の半導体メモリにおいて、 前記ダイオードをゲートとドレインを接続したMOSト
    ランジスタで構成したことを特徴とする半導体メモリ。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項6のいずれかの請
    求項記載の半導体メモリにおいて、 前記ダイオードをショットキバリアダイオードで構成し
    たことを特徴とする半導体メモリ。
  12. 【請求項12】 請求項8記載の半導体メモリにおい
    て、 メモリセルアレーに欠陥があった場合、メモリセルへの
    電源供給を遮断する手段と、ビット線をメモリセルの低
    電位側電源電位に固定する手段と、前記第2のバイポー
    ラトランジスタのベース電位を下げて遮断状態に制御す
    る手段を設けたことを特徴とする半導体メモリ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100610027B1 (ko) * 2000-01-07 2006-08-09 삼성전자주식회사 반도체 메모리에서 비트라인 신호쌍의 디벨럽 마진 개선장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100610027B1 (ko) * 2000-01-07 2006-08-09 삼성전자주식회사 반도체 메모리에서 비트라인 신호쌍의 디벨럽 마진 개선장치

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