JPH11149455A - メモリディスク共有方法及びその実施装置 - Google Patents

メモリディスク共有方法及びその実施装置

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JPH11149455A
JPH11149455A JP9317855A JP31785597A JPH11149455A JP H11149455 A JPH11149455 A JP H11149455A JP 9317855 A JP9317855 A JP 9317855A JP 31785597 A JP31785597 A JP 31785597A JP H11149455 A JPH11149455 A JP H11149455A
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JP
Japan
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computer
command
memory disk
disk
memory
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Pending
Application number
JP9317855A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yashiro
寛 屋代
Hideki Murayama
秀樹 村山
Hirobumi Fujita
博文 藤田
Takehisa Hayashi
林  剛久
Masahiro Kitano
昌宏 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の計算機により共有されるメモリディス
クのデータの転送効率を向上させることが可能な技術を
提供する。 【解決手段】 メモリディスクをネットワークを介して
複数の計算機で共有するメモリディスク共有方法におい
て、メモリディスクにアクセスする為のコマンドをネッ
トワークインタフェース装置で受け付け、その要求先計
算機が自計算機であるかどうかに応じて前記受け付けた
コマンドをメモリディスクコマンドキューに格納するか
または他計算機に送信し、メモリディスクコマンドキュ
ーからコマンドを取り出し、前記取り出したコマンドの
要求元計算機が自計算機であるかどうかに応じて、自計
算機内でのメモリディスクへの読み書きまたは自計算機
のメモリディスクと要求元計算機との間でのデータ転送
をネットワークインタフェース装置の制御により行うも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメモリディスクを複
数の計算機で共有するメモリディスク共有装置に関し、
特にネットワークで接続された疎結合計算機システムに
おいて高速なRAMディスクを効率良く共有するメモリ
ディスク共有装置に適用して有効な技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、高速なRAM等のメモリをディス
クとして利用するRAMディスクと呼ばれる技術があ
る。この技術は、高速なRAMの一部をディスクとみな
す領域とし、この領域にディスクと同じインタフェース
でアクセスするエミュレータプログラムを提供すること
によって実現することができる。
【0003】このRAMディスクについては、例えば
H.M.Deitel著、「An introduct
ion to operating system
s」、Second Edition、1990、Ad
dison−Wesley Publishing C
ompany(ISBN 0−2010−18038−
3)の375ページ〜376ページに述べられている。
【0004】各計算機に分散したRAMディスクをネッ
トワーク経由で共有する為には、ネットワークファイル
システムと呼ばれる技術がある。このネットワークファ
イルシステムは、先に述べた文献「An Introd
uction to operating syste
ms」の601ページ〜602ページにNFSとして紹
介されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のRAMディ
スクの共有においてNFSを用いる方法では、他の計算
機のRAMディスクにアクセスする度にそのRAMディ
スクの内容をNFSが処理するメインメモリのメモリ領
域にコピーした後、RAMディスクとして使用するメモ
リ領域に移動する為、実行効率が悪いという問題があ
る。特にRAMディスク容量が大きくなるとデータ内容
をNFSのプログラムでコピーする手間が増加し、大容
量のRAMディスクの共有には向かない。
【0006】またネットワークを介してRAMディスク
を通常のディスクの様に共有した場合では、自計算機内
のRAMディスクもネットワークを介して接続される
為、自計算機内のRAMディスクにアクセスする場合で
もネットワークを経由したデータ転送の手間がかかると
いう問題がある。
【0007】本発明の目的は上記問題を解決し、複数の
計算機により共有されるメモリディスクのデータの転送
効率を向上させることが可能な技術を提供することにあ
る。
【0008】本発明の他の目的は複数の計算機により自
計算機内のメモリディスクを共有している場合に自計算
機内のメモリディスクへのアクセス効率を向上させるこ
とが可能な技術を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は自計算機のメモリディ
スクと要求元計算機との間のデータ転送時にネットワー
クインタフェース装置上で必要となるバッファ量を抑え
ることが可能な技術を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は自計算機の処理負荷を
抑えメインメモリのメモリ容量を節約することが可能な
技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はメモリディスク
をネットワークを介して複数の計算機で共有するメモリ
ディスク共有装置において、自計算機内でのメモリディ
スクへの読み書きまたは自計算機のメモリディスクと要
求元計算機との間でのデータ転送をネットワークインタ
フェース装置の制御により行うものである。
【0012】本発明のメモリディスク共有装置では、メ
モリディスクにアクセスする為のコマンドをネットワー
クインタフェース装置で受け付ける。
【0013】ネットワークインタフェース装置は、前記
受け付けたコマンドの内容を調べ、そのアクセスの要求
先計算機が自計算機である場合にはそのコマンドをメモ
リディスクコマンドキューに格納し、そのアクセスの要
求先計算機が他計算機である場合にはそのコマンドをそ
の他計算機に送信する。
【0014】次にネットワークインタフェース装置は、
メモリディスクコマンドキューからコマンドを取り出
し、前記取り出したコマンドの要求元計算機が自計算機
である場合には、自計算機内でのメモリディスクへの読
み書きを行う。
【0015】また前記取り出したコマンドの要求元計算
機が他計算機である場合には、自計算機のメモリディス
クと要求元計算機との間でのデータ転送を行う。
【0016】このネットワークインタフェース装置の処
理により、オペレーティングシステムからはネットワー
クインタフェース装置上にメモリディスクが存在する様
に見える為、複数の計算機間でのメモリディスクの共有
が可能となる。またメモリディスクへのアクセス処理が
ネットワークインタフェース装置上で実現される為、計
算機上のプロセッサへの負荷が軽減できる。
【0017】メモリディスクへのアクセスはネットワー
クインタフェース装置の制御により行われるので、前記
従来のNFSを用いる方法の様にメインメモリに一旦コ
ピーすることなく、ネットワークインタフェース装置か
らメモリディスクへのアクセスが直接行われ、これによ
り実行効率を向上させることができる。
【0018】また自計算機内のメモリディスクにアクセ
スする場合にはネットワークを経由することなく、自計
算機内でのメモリディスクへの読み書きを行うので、そ
のデータ転送を効率良く行うことができる。
【0019】以上の様に本発明のメモリディスク共有装
置によれば、ネットワークインタフェース装置の制御に
より、メインメモリ内のバッファ領域を介することなく
メモリディスクのデータ転送を行うので、複数の計算機
により共有されるメモリディスクのデータの転送効率を
向上させることが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下にネットワークで接続された
疎結合計算機システムにおいて高速なRAMディスクを
効率良く共有する一実施形態のメモリディスク共有装置
について説明する。
【0021】図1は本実施形態のメモリディスク共有装
置の概略構成を示す図である。図1に示す様に本実施形
態の計算機100は、プロセッサ110と、メモリ12
0と、2次記憶装置131と、ディスクコマンド処理部
132と、システムバス140と、ネットワークインタ
フェース150とを有している。
【0022】プロセッサ110は計算機100全体の動
作を制御する処理装置である。メモリ120はRAMデ
ィスクの内容やユーザプログラムを格納する記憶装置で
ある。2次記憶装置131はディスクコマンド処理部1
32に接続され、各種処理プログラムやデータを格納す
る装置である。
【0023】ディスクコマンド処理部132は2次記憶
装置131へのディスクコマンドを処理する処理部であ
る。システムバス140はプロセッサ110、メモリ1
20、ディスクコマンド処理部132及びネットワーク
インタフェース150を相互に接続するバスである。ネ
ットワークインタフェース150はユーザプログラムが
発行するコマンドにより、自計算機または他計算機に存
在するRAMディスクの読み書きを行う装置である。
【0024】メモリ120は、RAMディスク内容格納
領域121と、ユーザプログラム格納領域122とを有
している。
【0025】RAMディスク内容格納領域121はRA
Mディスクの内容を格納する領域である。ユーザプログ
ラム格納領域122はユーザプログラムを格納する領域
である。
【0026】ネットワークインタフェース150は、メ
モリ151と、バスブリッジ159と、プロセッサ16
0と、ネットワーク送受信部161と、ローカルバス1
62とを有している。
【0027】メモリ151はコマンド受付部152、R
AMディスクコマンド処理部153及びネットワーク送
受信処理部154をロードし、RAMディスクコマンド
キュー155、送信バッファ156、受信バッファ15
8及びRAMディスク構成情報保持部157を有する記
憶装置である。
【0028】バスブリッジ159は例えば「Open
Design、 No.7、 CQ出版社、1995年
3月」の10ページから14ページに記載されている様
に、ネットワークインタフェース150のメモリ151
とシステムバス140に直接接続されたメモリ120と
の間でメモリ内容を移動する機能を有する回路である。
【0029】プロセッサ160はメモリ151の内容を
命令列或いはデータとして読み込み、ネットワーク送受
信部161及びバスブリッジ159を制御する処理装置
である。ネットワーク送受信部161はネットワーク1
70を介して他計算機との間でネットワークパケットを
送受信する回路である。ローカルバス162はメモリ1
51、バスブリッジ159、プロセッサ160及びネッ
トワーク送受信部161を相互に接続するバスである。
【0030】またネットワークインタフェース150
は、コマンド受付部152と、RAMディスクコマンド
処理部153と、ネットワーク送受信処理部154とを
有している。
【0031】コマンド受付部152はシステムバス14
0に接続されたプロセッサ110からバスブリッジ15
9を経てディスクコマンドを受け付け、コマンド受付部
152内部に持つシーケンス番号によって受け付けたデ
ィスクコマンドに番号付けを行い、RAMディスク構成
情報保持部157の情報により、その要求先計算機が自
計算機であるかどうかに応じて前記受け付けたディスク
コマンドをRAMディスクコマンドとしてRAMディス
クコマンドキュー155に格納するかまたは送信バッフ
ァ156及びネットワーク送受信部161を介して他計
算機に送信する処理部である。
【0032】RAMディスクコマンド処理部153はR
AMディスクコマンドキュー155からRAMディスク
コマンドを取り出し、前記取り出したRAMディスクコ
マンドの要求元計算機が自計算機であるかどうかに応じ
て、自計算機内でのRAMディスクへの読み書きまたは
自計算機のRAMディスクと要求元計算機との間でのデ
ータ転送を行う処理部である。
【0033】ネットワーク送受信処理部154はネット
ワーク170を介して他計算機からのネットワークパケ
ットを受信し、その種別に応じてRAMディスクコマン
ドのRAMディスクコマンドキュー155への格納、w
rite−ok処理、read−ok処理またはステー
タス情報の設定処理を行う処理部である。
【0034】ネットワークインタフェース150をコマ
ンド受付部152、RAMディスクコマンド処理部15
3及びネットワーク送受信処理部154として機能させ
る為のプログラムは、ROM等の記録媒体に記録されて
実行されるものとする。なお前記プログラムを記録する
媒体はROM以外の他の媒体でも良い。
【0035】またネットワークインタフェース150
は、RAMディスクコマンドキュー155と、送信バッ
ファ156と、RAMディスク構成情報保持部157
と、受信バッファ158とを有している。
【0036】RAMディスクコマンドキュー155は受
け付けたRAMディスクコマンドを格納し先入れ先出し
で処理するキューである。送信バッファ156は送信す
るネットワークパケットを一時的に格納するバッファで
ある。
【0037】RAMディスク構成情報保持部157はR
AMディスクコマンドによって指定されるRAMディス
クのRAMディスク内容格納領域121がどのRAMデ
ィスク管理計算機に存在するかを示す保持部である。受
信バッファ158は受信したネットワークパケットを一
時的に格納するバッファである。
【0038】ネットワーク170はRAMディスクにア
クセスする複数の計算機100を接続し、複数の計算機
100が送受信するネットワークパケットを転送する通
信回線である。
【0039】本実施形態のメモリディスク共有装置にお
いては、複数の計算機100がネットワーク170に接
続されており、各計算機100のプロセッサ110、メ
モリ120、ディスクコマンド処理部132及びネット
ワークインタフェース150は、システムバス140に
よって相互に接続されている。
【0040】本実施形態のメモリディスク共有装置にお
いては、ユーザプログラム格納領域122に格納された
プログラムがネットワークインタフェース150に対し
てコマンドを発行し、自計算機または他計算機に存在す
るRAMディスクの読み書きを行う様に動作する。
【0041】また、自計算機からの自計算機のRAMデ
ィスクの内容の読み書きと、ネットワークインタフェー
ス150からの自計算機のRAMディスクの内容の読み
書きとが競合しない様に順序付けされ、1つの読み出し
要求及び書き込み要求が完了するまでは、他の読み出し
要求及び書き込み要求は実行されない。
【0042】この様な順序化の機能は、複数のプログラ
ムでRAMディスク内容格納領域121を共有する場合
に必要な機能である。複数の読み込み要求や書き込み要
求が同時に実行できてしまうと、ディスク内容がどの様
に変化したかがタイミングによって異なってしまう。
【0043】本実施形態のメモリディスク共有装置にお
いては、読み書きの要求単位で順序化することにより、
複数プログラムの共有に必要な排他制御を実現すること
ができ、図1のネットワークインタフェース150にて
上述の排他制御を行うことが可能となる。
【0044】コマンド受付部152にて受け付けるコマ
ンドは、ディスクコマンド処理部132で受け付けるコ
マンドと同じフォーマットにて実現する。なおコマンド
受付部152の処理フローの詳細については、図8にて
説明する。
【0045】またRAMディスクコマンド処理部153
の処理フローの詳細については、図9〜図11にて説明
し、ネットワーク送受信処理部154の処理フローの詳
細については、図12〜図14にて説明する。
【0046】本実施形態のメモリディスク共有装置にお
いては、RAMディスクコマンドキュー155を設ける
ことにより、自計算機及び他計算機からのRAMディス
クへのアクセスを順序化することが可能となり、RAM
ディスク構成情報保持部157によって他計算機のRA
Mディスクへのアクセスが可能となる。
【0047】図2は本実施形態の「計算機1」のRAM
ディスク構成情報保持部157の一例を示す図である。
図2に示す様に本実施形態のRAMディスク構成情報保
持部157は、仮想RAMディスク識別子201と、R
AMディスク管理計算機ID202と、RAMディスク
識別子203と、開始アドレス204と、サイズ205
とを有している。
【0048】仮想RAMディスク識別子201はRAM
ディスク構成情報保持部157のエントリを一意に決め
る為の識別子である。RAMディスク管理計算機ID2
02はRAMディスクの実体が存在するRAMディスク
管理計算機を示す識別子である。
【0049】RAMディスク識別子203はRAMディ
スク管理計算機上でRAMディスクの実体を一意に決定
する識別子である。開始アドレス204はRAMディス
クの実体が存在するメモリ120上の領域の先頭アドレ
スである。サイズ205はRAMディスクの実体が存在
するメモリ120上の領域の大きさである。
【0050】図2では仮想RAMディスク識別子201
が「1」のRAMディスクは自計算機である「計算機
1」に存在し、その実体は「1」という識別子で表現さ
れ、仮想RAMディスク識別子201が「2」のRAM
ディスクは、他計算機である「計算機2」に存在し、
「計算機2」上でRAMディスク識別子203は「2」
であることが判る。
【0051】RAMディスク識別子203はRAMディ
スク管理計算機上でRAMディスクの実体を一意に決定
する為に用いられ、RAMディスク管理計算機ID20
2とRAMディスク識別子203の組みにより、当該疎
結合計算機システム内で一意にRAMディスクの実体が
決定される。
【0052】開始アドレス204及びサイズ205は、
RAMディスクの実体が存在するメモリ120上の領域
の先頭アドレスと大きさを示しており、図2では仮想R
AMディスク識別子201が「1」のRAMディスク
は、アドレス「8000」番地から400バイト数分存
在することを意味している。なお仮想RAMディスク識
別子201が「2」のRAMディスクは「計算機1」に
は存在していないので、その開始アドレス204及びサ
イズ205は共に「0」になっている。
【0053】上述のRAMディスク構成情報保持部15
7を用いることによって、RAMディスクの実体が自計
算機のメモリ120のどの位置にあるか或いはRAMデ
ィスクの実体が他計算機にある場合、どのRAMディス
ク管理計算機にあるかをネットワークインタフェース1
50にて判別することができる。
【0054】以下、図3〜図7にて、コマンド受付部1
52、RAMディスクコマンド処理部153及びネット
ワーク送受信処理部154の間でやり取りするデータ構
造の説明を行う。
【0055】図3は本実施形態のコマンド受付部152
にて受け付けるディスクコマンドのフォーマット例を示
す図である。図3に示す様に本実施形態のディスクコマ
ンド300は、仮想RAMディスク識別子301と、コ
マンド/データ302と、エラー情報格納アドレス30
3と、エラー情報サイズ304とを有している。
【0056】仮想RAMディスク識別子301はディス
クコマンド300が実行されるRAMディスクの識別子
を示しており、前述のRAMディスク構成情報保持部1
57における仮想RAMディスク識別子201の内の1
つを示すものである。
【0057】コマンド/データ302は仮想RAMディ
スクへのコマンドやデータの内容を示すものである。エ
ラー情報格納アドレス303はディスクコマンド300
が終了した後にディスクコマンド300のエラー情報を
書き込むアドレスを示すものである。エラー情報サイズ
304は前記エラー情報を書き込んだメモリ領域の大き
さ示すものである。
【0058】図4は本実施形態のディスクコマンド30
0の内のコマンド/データ302のフォーマット例を示
す図である。図4に示す様に本実施形態のコマンド/デ
ータ302は、コマンド種別401と、要求元バッファ
アドレス402と、ディスクアドレス403と、データ
サイズ404とを有している。
【0059】コマンド種別401は「read」または
「write」等の当該コマンドの種別を示す情報であ
る。要求元バッファアドレス402は当該コマンドの要
求元のバッファの先頭アドレスを示しており、コマンド
種別401が「read」の場合には読み込みの結果が
返るデータ領域の先頭アドレス、「write」の場合
には書き込むデータ領域の先頭アドレスを示すものであ
る。
【0060】ディスクアドレス403は当該コマンドに
より読み書きが行われる要求先のRAMディスクのオフ
セットアドレスを示すものである。データサイズ404
は当該コマンドにより読み書きが行われるデータの大き
さを示すものである。
【0061】図5は本実施形態のRAMディスクコマン
ドキュー155に格納されるRAMディスクコマンドの
フォーマット例を示す図である。図5に示す様に本実施
形態のRAMディスクコマンド500は、要求元計算機
ID501と、要求先計算機ID502と、要求先計算
機ディスク識別子503と、コマンド/データ504
と、シーケンス番号505とを有している。
【0062】要求元計算機ID501はRAMディスク
の処理を要求する要求元計算機を示す識別子である。要
求先計算機ID502は要求されたRAMディスクを保
持する要求先計算機を示す識別子である。要求先計算機
ディスク識別子503は要求先計算機ID502で示さ
れる要求先計算機上でRAMディスクの実体を一意に決
定する識別子であり、RAMディスク構成情報保持部1
57のRAMディスク識別子203を示すものである。
【0063】コマンド/データ504は図4で説明した
コマンド/データ302と同じであり、RAMディスク
へのコマンドやデータの内容を示すものである。シーケ
ンス番号505はコマンド受付部152における自計算
機からの読み書き要求の回数を表す番号である。
【0064】RAMディスクコマンド500は、コマン
ド受付部152及びネットワーク送受信処理部154か
らRAMディスクコマンドキュー155にて格納され、
格納された順番にRAMディスクコマンド処理部153
によって取り出され、RAMディスクコマンド500の
フォーマットに従って処理が行われる。
【0065】またシーケンス番号505毎にエラー情報
格納アドレス303を対応付けることにより、エラー情
報をユーザプログラムに返すことができる。
【0066】図6は本実施形態のネットワークパケット
のフォーマット例を示す図である。図6に示す様に本実
施形態のネットワークパケット600は、要求元計算機
ID601と、要求先計算機ID602と、要求先計算
機ディスク識別子603と、ネットワークコマンド/デ
ータ604と、シーケンス番号605とを有している。
【0067】要求元計算機ID601はネットワークパ
ケット600を送信する要求元計算機を示す識別子であ
る。要求先計算機ID602はネットワークパケット6
00を受信する要求先計算機を示す識別子である。
【0068】要求先計算機ディスク識別子603は要求
先計算機ID602で示される要求先計算機上でRAM
ディスクの実体を一意に決定する識別子である。ネット
ワークコマンド/データ604はネットワークパケット
600のコマンドやデータの内容を示すものである。シ
ーケンス番号605はネットワークパケット600の数
を示す番号であり、RAMディスクコマンド500にお
けるシーケンス番号505と同じ意味を持つものであ
る。
【0069】ネットワークパケット600は、ネットワ
ーク170上からネットワーク送受信部161を経て受
信バッファ158に格納されるかまたは送信バッファ1
56からネットワーク送受信部161を経てネットワー
ク170上に送信されるパケットを表している。またネ
ットワークコマンド/データ604は、6種類のコマン
ドの種別に応じたフォーマットがあり、次の図7にて更
に詳しく説明する。
【0070】図7は本実施形態のネットワークコマンド
/データ604のコマンド毎のフォーマット例を示す図
である。コマンド種別701は当該コマンドが読み込み
または書き込みを指示するコマンドであることを示す情
報である。要求元バッファアドレス702は当該コマン
ドの要求元のバッファの先頭アドレスである。
【0071】ディスクアドレス703は当該コマンドに
より読み書きが行われる要求先のRAMディスクのオフ
セットアドレスである。データサイズ704は当該コマ
ンドにより読み書きが行われるデータの大きさである。
【0072】コマンド種別711は当該コマンドが読み
込みへの応答または書き込みへの応答を行うコマンドで
あることを示す情報である。転送先アドレス712は要
求元バッファアドレス702の値であり、要求元計算機
から指定されたアドレスへのRAMディスクの内容の転
送準備が整ったことを通知するものである。データサイ
ズ713は転送準備が整ったRAMディスクの大きさで
ある。
【0073】コマンド種別721は当該コマンドがデー
タ転送を行うコマンドであることを示す情報である。転
送先アドレス722は当該コマンドにより転送するデー
タの転送先を示すアドレスである。データサイズ723
は当該コマンドにより転送するデータの大きさである。
転送データ724は当該コマンドにより転送するRAM
ディスクの内容である。
【0074】コマンド種別731は当該コマンドがコマ
ンドの実行結果を通知するコマンドであることを示す情
報である。ステータス732はコマンドの実行結果を示
す情報である。
【0075】ネットワークコマンド/データ604は
「read」、「write」、「read−ok」、
「write−ok」、「data」及び「statu
s」の6種類存在する。
【0076】図7(1)は「read」及び「writ
e」コマンドのフォーマットを示している。「rea
d」及び「write」コマンドのフォーマットは、コ
マンド種別701、要求元バッファアドレス702、デ
ィスクアドレス703及びデータサイズ704から構成
される。
【0077】図7(2)は「read−ok」及び「w
rite−ok」コマンドのフォーマットを示してお
り、コマンド種別711、転送先アドレス712及びデ
ータサイズ713を含んでいる。
【0078】図7(3)は「data」コマンドの構成
を示しており、コマンド種別721、転送先アドレス7
22、データサイズ723及び転送データ724を含ん
でいる。
【0079】図7(4)は「status」コマンドを
示しており、コマンド種別731及びステータス732
を含んでいる。
【0080】以下、上述したデータ構造を用いて、コマ
ンド受付部152、RAMディスクコマンド処理部15
3及びネットワーク送受信処理部154がどの様に動作
するか説明する。
【0081】図8は本実施形態のコマンド受付部152
の処理フローを示すPAD図である。コマンド受付部1
52はディスクコマンド300を受け付けると、まずス
テップ801にてディスクコマンド300に含まれる仮
想RAMディスク識別子301をキーとし、RAMディ
スク構成情報保持部157からRAMディスク管理計算
機ID202を得る。
【0082】次にステップ802にてコマンド受付部1
52にあるシーケンス番号を1つ増加し、受け付けたデ
ィスクコマンド300に対するシーケンス番号505を
割り当てる。
【0083】ステップ803では、ステップ801で得
たRAMディスク管理計算機ID202と自計算機の計
算機IDが同じであるかどうかをチェックする。
【0084】もし自計算機の計算機IDがステップ80
1で得たRAMディスク管理計算機ID202と同じで
ある場合は、受け付けたディスクコマンド300は自計
算機が保持するRAMディスクへアクセスするものであ
る為、ステップ804にてRAMディスクコマンド50
0を作成してRAMディスクコマンドキュー155にキ
ューイングする。
【0085】すなわちステップ804では、要求元計算
機ID501と要求先計算機ID502を自計算機の計
算機IDとし、要求先計算機ディスク識別子503をR
AMディスク構成情報保持部157に格納されたRAM
ディスク識別子203とし、コマンド/データ302を
コマンド/データ504にコピーしてRAMディスクコ
マンド500を作成し、作成したRAMディスクコマン
ド500を自計算機のRAMディスクコマンドキュー1
55にキューイングする。
【0086】例えば「計算機1」にて、図2で示すRA
Mディスク構成情報保持部157の内容で、仮想RAM
ディスク識別子301が「1」のディスクコマンド30
0を受け付けた場合には、RAMディスク管理計算機I
D202は「計算機1」である為、RAMディスクコマ
ンド500の要求先計算機ディスク識別子503は
「1」が選択される。
【0087】ステップ803にて、もしRAMディスク
管理計算機ID202と自計算機の計算機IDが異なれ
ば、ステップ805にて要求元計算機ID601を自計
算機の計算機ID、要求先計算機ID602をRAMデ
ィスク管理計算機ID202、ネットワークコマンド/
データ604をコマンド/データ302とするネットワ
ークパケット600を作成し、送信バッファ156に格
納する。
【0088】次にステップ806でコマンド受付部15
2は、ステップ805にて作成したネットワークパケッ
ト600を格納した送信バッファ156の内容を送信す
る様にネットワーク送受信部161に要求する。
【0089】この様にしてRAMディスク構成情報保持
部157を用いることにより、他計算機に存在するRA
Mディスクへの要求をRAMディスクの実体を管理して
いる計算機100に対して転送することができる。
【0090】図9は本実施形態のRAMディスクコマン
ド処理部153の処理フローを示すPAD図である。R
AMディスクコマンド処理部153は、ステップ901
で示す様にステップ902以下で示す処理の無限ループ
にて構成される。
【0091】まずステップ902でRAMディスクコマ
ンドキュー155にRAMディスクコマンド500があ
るかどうかのチェックを行い、もしRAMディスクコマ
ンド500がある場合は、ステップ903で先頭のRA
Mディスクコマンド500をRAMディスクコマンドキ
ュー155から1つ取り出す。
【0092】次にステップ904では、前記取り出した
RAMディスクコマンド500の種別が「read」ま
たは「write」の内のどちらかを判定し、もし「r
ead」であればステップ905におけるread処理
を行い、もし「write」であればステップ906に
おけるwrite処理にて処理を行う。
【0093】ステップ905のread処理については
図10で、ステップ906のwrite処理については
図11にて詳細に処理の説明を行う。
【0094】図10は本実施形態のRAMディスクコマ
ンド処理部153のread処理の処理フローを示すP
AD図である。まずステップ1001にて、ディスクア
ドレス703及びデータサイズ704が要求先計算機デ
ィスク識別子503で示されるRAMディスクのサイズ
205に含まれるかどうかをチェックする。
【0095】RAMディスクのサイズ205は、RAM
ディスク構成情報保持部157に含まれる情報であり、
要求先計算機ディスク識別子503とRAMディスク構
成情報保持部157のRAMディスク識別子203に合
致するエントリのサイズ205を使用する。
【0096】もしディスクアドレス703及びデータサ
イズ704がRAMディスクのサイズ205に含まれて
いなければ、ステップ1002においてエラーステータ
スを送信する。エラーステータスは、図7(4)にて示
した「status」パケットを送信バッファ156に
格納し、ネットワーク送受信部161に送信依頼するこ
とで送信される。
【0097】もしステップ1001の処理にて、ディス
クアドレス703及びデータサイズ704が当該RAM
ディスクのサイズ205に含まれていれば、次にステッ
プ1003にて要求元計算機ID501が自計算機の計
算機IDであるかどうかをチェックする。
【0098】もし要求元計算機ID501が自計算機の
計算機IDを示していれば、自計算機内でメモリ120
のコピーをすれば良く、具体的には開始アドレス204
+ディスクアドレス703で示すアドレスから要求元バ
ッファアドレス702で示すアドレスにデータサイズ7
04分をコピーする。
【0099】次に要求元計算機ID501が自計算機の
計算機IDを示していなければ、他計算機とのRAMデ
ィスク内容の転送が必要になり、ステップ1005以下
の処理を行う。
【0100】まずステップ1005にて要求元計算機I
D501が示す要求元計算機に「read−ok」パケ
ットを送信する。このパケットを送信することにより、
要求元計算機と要求先計算機との間でデータ転送の準備
を行う。
【0101】「read−ok」パケットは、図7
(2)に示したフォーマットのパケットであり、転送先
アドレス712及びデータサイズ713を含む。この転
送先アドレス712として要求元バッファアドレス70
2の値を返し、要求元計算機から指定されたアドレスへ
のRAMディスクの内容の転送準備が整ったことを通知
する。
【0102】次にステップ1006にてデータサイズ7
04の値が「data」パケットの最大長よりも大きい
かどうかをチェックする。
【0103】ネットワークパケット600の大きさは有
限長であり、例えば公知の技術であるEthernet
では、D.Comer著、村井純・楠本博之訳、「TC
P/IPによるネットワーク構築−原理・プロトコル・
アーキテクチャー」、1990年、共立出版社の54ペ
ージ等に紹介されている様に1500オクテット(1オ
クテットは8ビット長)が一回の転送の最大長となって
いる。
【0104】この為、データサイズ704の値がこの最
大長を超える場合には、データを分割して複数のパケッ
トで転送を行う必要がある。従ってステップ1006〜
ステップ1011にてパケットを分割する処理を行う。
【0105】まずステップ1006にて、要求されたデ
ータサイズ704が「data」パケットの最大長より
も大きいかどうか判定する。もしデータサイズ704の
方が「data」パケットの最大長よりも大きい場合に
は、ステップ1007〜ステップ1009の処理を行
う。
【0106】ステップ1007では、まず開始アドレス
204+ディスクアドレス703で示すアドレスから
「data」パケットのデータサイズ723分の内容を
送信バッファ156にコピーする。このデータはステッ
プ1008にて「data」パケットとして要求元計算
機に転送される。次にステップ1009にてディスクア
ドレス703とデータサイズ704の値を、前記送信し
た「data」パケットのデータサイズ723の分だけ
変更する。
【0107】このステップ1007〜ステップ1009
までの処理を繰り返すことで、「data」パケットの
最大長よりも大きいデータの転送を行うことができる。
【0108】またステップ1010及びステップ101
1では「data」パケットの最大長に満たない転送デ
ータ724を転送する。
【0109】ステップ1012にて全てのデータ転送が
完了したことを通知する為、ステータス732に正常終
了を示す情報を格納した「status」パケットを転
送する。以上の処理によりread処理を終了する。
【0110】図11は本実施形態のRAMディスクコマ
ンド処理部153のwrite処理の処理フローを示す
PAD図である。ステップ1101及びステップ110
2はそれぞれ図10で説明した処理ステップ1001及
びステップ1002と同様の処理であり、write要
求のあるRAMディスク領域以外のメモリ領域に転送デ
ータ724を書き込まない様に領域チェックを行う処理
である。
【0111】領域チェックが終了するとステップ110
3にて要求元計算機ID501が自計算機の計算機ID
であるかどうかをチェックする。
【0112】もし要求元計算機ID501が自計算機の
計算機IDを示していれば、read処理におけるステ
ップ1004と同様に自計算機内でメモリ120のコピ
ーをすれば良く、具体的にはステップ1104において
要求元バッファアドレス702で示すアドレスから開始
アドレス204+ディスクアドレス703で示すアドレ
スにデータサイズ704分をコピーする。
【0113】次に要求元計算機ID501が自計算機の
計算機IDを示していなければ、他計算機とのRAMデ
ィスク内容の転送を行う為、ステップ1105以下の処
理を行う。
【0114】ステップ1105以下の処理もread処
理同様ネットワークパケット600の最大長に対処する
為の処理となっており、ステップ1105で、まず要求
元計算機ID501で示される要求元計算機に「wri
te−ok」パケットを送信する。
【0115】このパケットを送信することにより、要求
元計算機と要求先計算機との間でデータ転送の準備を行
う。この「write−ok」パケットを要求元計算機
が受け取ると、要求元計算機からデータ転送が開始され
る。この要求元計算機からの処理は図14にて詳細に説
明する。
【0116】ステップ1106〜ステップ1109まで
の処理は、要求元計算機からのデータ受信処理を示して
おり、ステップ1106において、データサイズ704
が「0」以外の間は、ステップ1107〜ステップ11
09の処理を実施する。
【0117】ステップ1107では、要求元計算機から
「data」パケットを受信する。もしまだ「dat
a」パケットが到着していない場合は待ち合わせを行
う。
【0118】ステップ1107にて「data」パケッ
トを受信すると、次にステップ1108で開始アドレス
204+ディスクアドレス703で示すアドレスへ「d
ata」パケットのデータサイズ723分を受信バッフ
ァ158からコピーする。
【0119】次にステップ1109にて次の受信処理の
為に、ディスクアドレス703を受信した「data」
パケットのデータサイズ723の分だけ増やし、かつ、
データサイズ704を「data」パケットのデータサ
イズ723の分だけ減らす。
【0120】以上のステップ1107〜ステップ110
9の処理を繰り返すことで、RAMディスクにデータを
書き込むことができる。最後にステップ1110にて要
求元計算機に対して受信処理が完了したことを通知す
る。
【0121】図12は本実施形態のネットワーク送受信
処理部154の処理フローを示すPAD図である。ネッ
トワーク送受信処理部154は、ステップ1201で示
す様にステップ1202以下で示す処理の無限ループに
て構成される。
【0122】ステップ1202では、受信バッファ15
8にネットワークパケット600が到着したかどうかを
チェックする。もし受信バッファ158にネットワーク
パケット600が到着していた場合には、ステップ12
03におけるパケット種別の判定処理を行う。
【0123】ステップ1203にてパケット種別が「r
ead」または「write」であれば、そのネットワ
ークパケット600はこのネットワークインタフェース
150が管理するRAMディスクへの読み込み或いは書
き込み要求を示すのもであるので、ステップ1204で
そのネットワークパケット600をRAMディスクコマ
ンド500としてネットワークインタフェース150の
RAMディスクコマンドキュー155にキューイングす
る。キューイングされたRAMディスクコマンド500
は、図9から図11で説明したRAMディスクコマンド
処理部153において処理される。
【0124】次にステップ1203にてパケット種別が
「write−ok」或いは「read−ok」であっ
た場合には、それぞれステップ1205またはステップ
1206で示す様に、write−ok処理またはre
ad−ok処理を実施する。write−ok処理は図
13で、read−ok処理は図14にて詳細を説明す
る。
【0125】またステップ1203にてパケット種別が
「status」である場合はステップ1207に進
み、ネットワークパケット600のシーケンス番号60
5に対応するエラー情報格納アドレス303に「sta
tus」パケットのステータス732を返し、バスブリ
ッジ159を介してプロセッサ110に割り込みを発生
させ、「read」または「write」コマンドの完
了をユーザプログラムに通知する。
【0126】図13は本実施形態のネットワーク送受信
処理部154における「write−ok」パケットを
受信した時の処理の処理フローを示すPAD図である。
「write−ok」パケットを受信すると、そのパケ
ットは要求先計算機がデータの受信可能な状態であるこ
とを意味しているので、ステップ1301〜ステップ1
306に示す様に複数の「data」パケットにてデー
タを転送する。
【0127】まずステップ1301にて、転送するデー
タサイズ713が「data」パケットの最大長よりも
大きいかどうか判定する。もしデータサイズ713の方
が「data」パケットの最大長よりも大きい場合に
は、ステップ1302〜ステップ1304の処理を行
う。
【0128】ステップ1302では、まず転送先アドレ
ス712から「data」パケットのデータサイズ72
3分の内容を送信バッファ156にコピーし、転送先ア
ドレス712を転送先アドレス722に設定して、ステ
ップ1303にて「data」パケットとして要求先計
算機に転送する。次にステップ1304にて転送先アド
レス712とデータサイズ713の値を、前記送信した
「data」パケットのデータサイズ723の分だけ変
更する。
【0129】このステップ1302〜ステップ1304
までの処理を繰り返すことで、「data」パケットの
最大長よりも大きいデータの転送を行うことができる。
【0130】またステップ1305では、転送先アドレ
ス712から転送するデータサイズ713分の内容を送
信バッファ156にコピーし、転送先アドレス712を
転送先アドレス722に設定し、データサイズ713を
データサイズ723に設定して、ステップ1306にて
「data」パケットとして要求先計算機に転送する。
【0131】図14は本実施形態のネットワーク送受信
処理部154における「read−ok」パケットを受
信した時の処理の処理フローを示すPAD図である。
「read−ok」パケットを受信すると、そのパケッ
トは要求先計算機が転送データ724の送信可能な状態
であることを意味しているので、ステップ1401〜ス
テップ1404に示す様に複数の「data」パケット
にて転送データ724を受信する。
【0132】まずステップ1401において、データサ
イズ713が「0」以外の間は、ステップ1402〜ス
テップ1404の処理を実施する。
【0133】ステップ1402では、要求先計算機から
「data」パケットを受信する。もしまだ「dat
a」パケットが到着していない場合は待ち合わせを行
う。
【0134】ステップ1402にて「data」パケッ
トを受信すると、次にステップ1403で「data」
パケットの転送データ724を転送先アドレス712に
データサイズ723分だけ受信バッファ158からコピ
ーする。
【0135】次にステップ1404にて次の受信処理の
為に、転送先アドレス712を受信した「data」パ
ケットのデータサイズ723の分だけ増やし、かつ、デ
ータサイズ713を「data」パケットのデータサイ
ズ723の分だけ減らす。
【0136】以上のステップ1402〜ステップ140
4の処理を繰り返すことでRAMディスクにデータを読
み込むことができる。
【0137】以上の処理により、ネットワークインタフ
ェース150上にRAMディスクが存在する様に見える
為に共有化が可能となり、かつ、RAMディスクへのア
クセス処理がネットワークインタフェース150上で実
現される為、計算機100上のプロセッサ110への負
荷が軽減できる。更に自計算機からのRAMディスクの
アクセス要求と他計算機からのアクセス要求を分離する
ことが可能となる。
【0138】この2つの手段により、自計算機からのア
クセスと他計算機からのアクセスの両方を処理すること
ができ、かつ、自計算機のRAMディスクへのアクセス
を効率良く行うことができる。
【0139】以上説明した様に本実施形態のメモリディ
スク共有装置によれば、ネットワークインタフェース装
置の制御により、メインメモリ内のバッファ領域を介す
ることなくメモリディスクのデータ転送を行うので、複
数の計算機により共有されるメモリディスクのデータの
転送効率を向上させることが可能である。
【0140】また本実施形態のメモリディスク共有装置
によれば、メモリディスク構成情報保持部の情報によ
り、自計算機内のメモリディスクへはネットワークを介
することなくアクセスを行うので、複数の計算機により
自計算機内のメモリディスクを共有している場合に自計
算機内のメモリディスクへのアクセス効率を向上させる
ことが可能である。
【0141】また本実施形態のメモリディスク共有装置
によれば、読み書きの指示とデータとを分割して読み書
きの指示を行った後にデータを転送するので、自計算機
のメモリディスクと要求元計算機との間のデータ転送時
にネットワークインタフェース装置上で必要となるバッ
ファ量を抑えることが可能である。
【0142】また本実施形態のメモリディスク共有装置
によれば、自計算機内でのメモリディスクへの読み書き
をメインメモリ上でのバッファリングを行うことなく実
行するので、自計算機の処理負荷を抑えメインメモリの
メモリ容量を節約することが可能である。
【0143】
【発明の効果】本発明によればネットワークインタフェ
ース装置の制御により、メインメモリ内のバッファ領域
を介することなくメモリディスクのデータ転送を行うの
で、複数の計算機により共有されるメモリディスクのデ
ータの転送効率を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のメモリディスク共有装置の概略構
成を示す図である。
【図2】本実施形態の「計算機1」のRAMディスク構
成情報保持部157の一例を示す図である。
【図3】本実施形態のコマンド受付部152にて受け付
けるディスクコマンドのフォーマット例を示す図であ
る。
【図4】本実施形態のディスクコマンド300の内のコ
マンド/データ302のフォーマット例を示す図であ
る。
【図5】本実施形態のRAMディスクコマンドキュー1
55に格納されるRAMディスクコマンドのフォーマッ
ト例を示す図である。
【図6】本実施形態のネットワークパケットのフォーマ
ット例を示す図である。
【図7】本実施形態のネットワークコマンド/データ6
04のコマンド毎のフォーマット例を示す図である。
【図8】本実施形態のコマンド受付部152の処理フロ
ーを示すPAD図である。
【図9】本実施形態のRAMディスクコマンド処理部1
53の処理フローを示すPAD図である。
【図10】本実施形態のRAMディスクコマンド処理部
153のread処理の処理フローを示すPAD図であ
る。
【図11】本実施形態のRAMディスクコマンド処理部
153のwrite処理の処理フローを示すPAD図で
ある。
【図12】本実施形態のネットワーク送受信処理部15
4の処理フローを示すPAD図である。
【図13】本実施形態のネットワーク送受信処理部15
4における「write−ok」パケットを受信した時
の処理の処理フローを示すPAD図である。
【図14】本実施形態のネットワーク送受信処理部15
4における「read−ok」パケットを受信した時の
処理の処理フローを示すPAD図である。
【符号の説明】
100…計算機、110…プロセッサ、120…メモ
リ、131…2次記憶装置、132…ディスクコマンド
処理部、140…システムバス、150…ネットワーク
インタフェース、121…RAMディスク内容格納領
域、122…ユーザプログラム格納領域、151…メモ
リ、159…バスブリッジ、160…プロセッサ、16
1…ネットワーク送受信部、162…ローカルバス、1
52…コマンド受付部、153…RAMディスクコマン
ド処理部、154…ネットワーク送受信処理部、155
…RAMディスクコマンドキュー、156…送信バッフ
ァ、157…RAMディスク構成情報保持部、158…
受信バッファ、170…ネットワーク、201…仮想R
AMディスク識別子、202…RAMディスク管理計算
機ID、203…RAMディスク識別子、204…開始
アドレス、205…サイズ、300…ディスクコマン
ド、301…仮想RAMディスク識別子、302…コマ
ンド/データ、303…エラー情報格納アドレス、30
4…エラー情報サイズ、401…コマンド種別、402
…要求元バッファアドレス、403…ディスクアドレ
ス、404…データサイズ、500…RAMディスクコ
マンド、501…要求元計算機ID、502…要求先計
算機ID、503…要求先計算機ディスク識別子、50
4…コマンド/データ、505…シーケンス番号、60
0…ネットワークパケット、601…要求元計算機I
D、602…要求先計算機ID、603…要求先計算機
ディスク識別子、604…ネットワークコマンド/デー
タ、605…シーケンス番号、701…コマンド種別、
702…要求元バッファアドレス、703…ディスクア
ドレス、704…データサイズ、711…コマンド種
別、712…転送先アドレス、713…データサイズ、
721…コマンド種別、722…転送先アドレス、72
3…データサイズ、724…転送データ、731…コマ
ンド種別、732…ステータス。
フロントページの続き (72)発明者 林 剛久 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所情報・通信開発本部内 (72)発明者 北野 昌宏 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリディスクをネットワークを介して
    複数の計算機で共有するメモリディスク共有方法におい
    て、 メモリディスクにアクセスする為のコマンドをネットワ
    ークインタフェース装置で受け付け、その要求先計算機
    が自計算機であるかどうかに応じて前記受け付けたコマ
    ンドをメモリディスクコマンドキューに格納するかまた
    は他計算機に送信し、 メモリディスクコマンドキューからコマンドを取り出
    し、前記取り出したコマンドの要求元計算機が自計算機
    であるかどうかに応じて、自計算機内でのメモリディス
    クへの読み書きまたは自計算機のメモリディスクと要求
    元計算機との間でのデータ転送をネットワークインタフ
    ェース装置の制御により行うことを特徴とするメモリデ
    ィスク共有方法。
  2. 【請求項2】 前記コマンドを受け付けたときに、その
    コマンドによりアクセスされるメモリディスクがどの計
    算機に存在するかを示すメモリディスク構成情報保持部
    の内容を参照し、 前記メモリディスク構成情報保持部の情報により、受け
    付けたコマンドをメモリディスクコマンドキューに格納
    するかまたは他計算機に送信することを特徴とする請求
    項1に記載されたメモリディスク共有方法。
  3. 【請求項3】 前記取り出したコマンドの要求元計算機
    が他計算機である場合に、読み書きを指示するネットワ
    ークパケットとデータを転送するネットワークパケット
    とに分割して、自計算機のメモリディスクと要求元計算
    機との間のネットワークインタフェース装置を介したデ
    ータ転送を行うことを特徴とする請求項1または請求項
    2のいずれかに記載されたメモリディスク共有方法。
  4. 【請求項4】 前記取り出したコマンドの要求元計算機
    が自計算機である場合に、自計算機内でのメモリディス
    クへの読み書きをバッファリングすることなく実行する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに
    記載されたメモリディスク共有方法。
  5. 【請求項5】 メモリディスクをネットワークを介して
    複数の計算機で共有するメモリディスク共有装置におい
    て、 メモリディスクにアクセスする為のコマンドを受け付
    け、その要求先計算機が自計算機であるかどうかに応じ
    て前記受け付けたコマンドをメモリディスクコマンドキ
    ューに格納するかまたは他計算機に送信するコマンド受
    付部と、 メモリディスクコマンドキューからコマンドを取り出
    し、前記取り出したコマンドの要求元計算機が自計算機
    であるかどうかに応じて、自計算機内でのメモリディス
    クへの読み書きまたは自計算機のメモリディスクと要求
    元計算機との間でのデータ転送を行うメモリディスクコ
    マンド処理部とを有するネットワークインタフェース装
    置を備えることを特徴とするメモリディスク共有装置。
  6. 【請求項6】 コマンドによりアクセスされるメモリデ
    ィスクがどの計算機に存在するかを示すメモリディスク
    構成情報保持部を備え、 前記コマンド受付部は、前記メモリディスク構成情報保
    持部の情報により、受け付けたコマンドをメモリディス
    クコマンドキューに格納するかまたは他計算機へ送信す
    るものであることを特徴とする請求項5に記載されたメ
    モリディスク共有装置。
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