JPH11149060A - 視覚装置 - Google Patents

視覚装置

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JPH11149060A
JPH11149060A JP9317328A JP31732897A JPH11149060A JP H11149060 A JPH11149060 A JP H11149060A JP 9317328 A JP9317328 A JP 9317328A JP 31732897 A JP31732897 A JP 31732897A JP H11149060 A JPH11149060 A JP H11149060A
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JP
Japan
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arm
fixing means
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JP9317328A
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English (en)
Inventor
Seijiro Tomita
誠次郎 富田
Ichiro Katagiri
一郎 片桐
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利便性に優れ、迫力のある立体映像を表示す
ることができる視覚装置を提供すること。 【解決手段】 一対の表示部を備えたゴーグル型に構成
され、視差を有する2つの映像を前記各表示部にそれぞ
れ表示して立体映像とするように構成されており、固定
手段により所定位置に固定された使用者が前記立体映像
を見ることができるように、前記固定手段に取り付けら
れている。そして、前記固定手段が、一端で旋回可能に
構成されており、一方向の旋回により前記使用者を所定
位置に押さえ付け、逆方向の旋回により前記使用者の押
さえ付けを開放する第1のアーム1262と、前記第1
のアームに固定されており、前記第1のアームにより前
記所定位置に固定された使用者に対して視覚装置160
0を位置合わせ可能なように、前記視覚装置が鉛直軸方
向、水平軸方向及び水平軸周りの方向に移動可能に取り
付けられている第2のアーム1270とで構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体映像を表示す
る視覚装置に関し、例えば体感シミュレーション装置に
搭載される視覚装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】体感シミュレーション装置は、その使用
者が実際の状況を疑似体験することができる装置であ
り、例えば飛行機や自動車の操縦を疑似体験することが
できる装置がある。このような体感シミュレーション装
置には、一般に視覚装置、音響装置、動作装置等が備え
られている。従来の体感シミュレーション装置に用いら
れる視覚装置としては、いわゆるヘッドマウント型ディ
スプレイ装置や大画面モニタ装置等がある。
【0003】ヘッドマウント型ディスプレイ装置を用い
る体感シミュレーション装置の場合は、体感シミュレー
ション装置の使用者が、頭部にヘッドマウント型ディス
プレイ装置を装着し、ヘッドマウント型ディスプレイ装
置内にて眼前に映し出される映像を見ることにより、疑
似体験することができるように構成されている。また、
大画面モニタ装置を用いる体感シミュレーション装置の
場合は、体感シミュレーション装置の使用者が、例えば
前方に設置されている大画面モニタに映し出される映像
を見ることにより、疑似体験することができるように構
成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の視覚装
置では、使用者は平面的な映像を見ているので、特に、
体感シミュレーション装置に用いる場合は、実際の状況
とかけ離れた疑似体験しか味わうことができず、迫力に
欠けるという欠点があった。この欠点を解消するものと
して、使用者が立体的な映像を見ることができる視覚装
置もあるが、この視覚装置では使用者は偏光グラス等を
装着しなければならず、ヘッドマウント型ディスプレイ
装置と同様に利便性に劣るという問題があった。
【0005】そこで本発明は上記課題を解消し、利便性
に優れ、迫力のある立体映像を表示することができる視
覚装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、立体映像を表示する視覚装置であって、固定手
段により所定位置に固定された使用者が前記立体映像を
見ることができるように、前記固定手段に取り付けられ
ていることにより達成される。さらに、上記目的は、本
発明にあっては、一対の表示部を備えたゴーグル型に構
成され、視差を有する2つの映像を前記各表示部にそれ
ぞれ表示して立体映像とするように構成されており、固
定手段により所定位置に固定された使用者が前記立体映
像を見ることができるように、前記固定手段に取り付け
られている視覚装置であって、前記固定手段が、一端で
旋回可能に構成されており、一方向の旋回により前記使
用者を所定位置に押さえ付け、逆方向の旋回により前記
使用者の押さえ付けを開放する第1のアームと、前記第
1のアームに固定されており、前記第1のアームにより
前記所定位置に固定された使用者に対して前記視覚装置
を位置合わせ可能なように、前記視覚装置が鉛直軸方
向、水平軸方向及び水平軸周りの方向に移動可能に取り
付けられている第2のアームとで構成されていることに
より達成される。
【0007】上記構成によれば、固定手段で固定された
使用者は、その固定手段に取り付けられている視覚装置
の位置を使用者に合った位置に自ら調整することができ
るので、簡易に迫力のある立体映像を楽しむことができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0009】図1は、本発明の視覚装置の実施形態が搭
載された体感シミュレーション装置の外形例を示す概略
斜視図であり、図2は、その概略システムを示す構成図
である。この体感シミュレーション装置1000は、ボ
ディ1200、揺動装置1400、視覚装置1600、
制御装置1800等で構成されており、制御装置180
0が視覚装置1600に立体映像を映し出させると同時
に、揺動装置1400を立体映像の動きに応じて動作さ
せてボディ1200を揺動させることにより、ボディ1
200に搭乗している使用者に、立体映像の動きに応じ
た3次元的な動作のシミュレーションを体感させるよう
に構成されている。
【0010】ボディ1200は、繊維強化プラスチック
材料あるいは金属材料等によりフロントボディ1210
とリアボディ1220が一体成形された構成となってお
り、フロントボディ1210とリアボディ1220の間
には、使用者の乗降に使用される空間部1201及び床
面1202が形成されている。フロントボディ1210
は、前方にせりだしたドーム状に形成されており、上部
及び下部にはクッション部材1211、1212が取り
付けられている。そして、上部のクッション部材121
1の下方両側には、2台のファン1230、1230が
リアボディ1220に向かって取り付けられている。
【0011】リアボディ1220には、それぞれ2台の
座席1240、1240、ロックアーム1260、12
60、ヘッドレスト1280、1280等が備えられて
いる。座席1240、1240は、横並びに2台備えら
れており、使用者が比較的リラックスした状態で座るこ
とができるように構成されている。そして、少なくとも
一方の座席1240の背もたれ部1241の略中央に設
けられているくり抜き部1241a内には、補助シート
1242が収納されている。この補助シート1242
は、背もたれ部1242aと腰掛け部1242bが略L
字状となるように形成されており、背もたれ部1242
aと腰掛け部1242bのつなぎ目1242cが、くり
抜き部1241aの下端にて90°回転可能に軸支持さ
れている。
【0012】これにより、使用者の背が高い場合は、補
助シート1242の腰掛け部1242bをくり抜き部1
241a内に収納し、補助シート1242の背もたれ部
1242aを座席1240の背もたれ部1241の後方
のリアボディ1220内に収納した状態にし、使用者の
背が低い場合は、補助シート1242の腰掛け部124
2bをくり抜き部1241aから引出し、補助シート1
242の背もたれ部1242aをくり抜き部1241a
内に収納した状態にすることにより、使用者の背丈にか
かわらず容易に対応することができる。
【0013】ロックアーム(第1のアーム)1260、
1260は、各座席1240、1240に備えられてお
り、座席1240、1240や補助シート1242に座
った状態の使用者を押さえ付けて固定する手段である。
ロックアーム1260、1260は、図3及び図4に示
すように、表面がクッション材で覆われた金属製の棒材
で、水平方向から見て略L字状であって、鉛直方向から
見て略U字状に形成されており、ロックアーム126
0、1260の両開放端(連結端)1261、1261
は、座席1240、1240の背もたれ部1241、1
241の上部に沿ってリアボディ1220に懸けわたさ
れている連結棒1203に図示矢印a方向に回転可能に
連結されている。
【0014】このような構成において、ロックアーム1
260、1260が上方に撥ね上げられた状態で使用者
が座席1240、1240や補助シート1242に座
り、ロックアーム1260、1260の操作端126
2、1262を例えば使用者が片手又は両手で持って引
き下ろすことにより、ロックアーム1260、1260
の操作端1262、1262のU字内に使用者の頭部が
挿入されると共に、ロックアーム1260、1260の
操作端1262、1262のL字及びU字部分で使用者
の胴部(肩から腹にわたる部位)が押さえ込まれるの
で、使用者を座席1240、1240や補助シート12
42に座った状態で固定することができる。尚、ロック
アーム1260、1260は、管理者が手動あるいは自
動で上下させるように構成することも可能である。
【0015】ヘッドレスト1280、1280は、使用
者が座席1240、1240や補助シート1242に座
ってロックアーム1260、1260で固定されたとき
に、使用者の頭部を支持することができるように構成さ
れている。ヘッドレスト1280、1280は、座席1
240、1240の背もたれ部1241、1241の上
部であってロックアーム1260、1260の連結端1
261、1261間に、ロックアーム1260、126
0の回転に伴って回転可能となるように一体的に連結さ
れている。そして、ヘッドレスト1280、1280の
両側には、使用者の両耳に対応してそれぞれ音像、即ち
空間内で方位と距離を持って認識される音声を出すこと
ができる一対のスピーカ1231、1231がそれぞれ
取り付けられている。
【0016】揺動装置1400は、図5及び図6に示す
ように、ボディ1200を3次元的に動作させる機構部
分であり、ベース(シャーシ)1410、モーションテ
ーブル1420、2組の駆動手段1430、1430等
で構成されている。ベース1410は、長方形状又は正
方形状の枠体である。モーションテーブル1420は、
ベース1410と同様の長方形状又は正方形状の枠体で
あり、モーションテーブル1420下部の一方の側の中
心部は、動作連結部1450にP1及びP2方向に回転
可能に連結されていると共に、モーションテーブル14
20下部の他方の側の両端部は、2組の駆動手段143
0、1430に備えられているアーム1431、143
1にP3及びP4方向に回転可能に連結されている。
【0017】そして、モーションテーブル1420上に
は、ボディ1200がフロントボディ1210側が動作
連結部1450側を向き、リアボディ1220側が2組
の駆動手段1430、1430側を向くようにして着脱
可能に固定されている。駆動手段1430、1430
は、それぞれアーム1431、1431、モータ(AC
モータ)1432、1432、送りネジ1433、14
33、2本のガイドバー1434、1434及びスライ
ダ1435、1435等で構成されている。モータ14
32、1432を駆動させて送りネジ1433、143
3を回転させることにより、スライダ1435、143
5を2本のガイドバー1434、1434に沿って図示
矢印D1又はD2の方向に直線移動させると同時に、ア
ーム1431、1431を図示矢印P5又はP6の方向
に回転させることができるように構成されている。
【0018】以上の構成の揺動装置1400によれば、
2本のアーム1431、1431を同一方向に回転させ
ることにより、モーションテーブル1420をベース1
410に対して図示矢印P方向にピッチングさせること
ができ、2本のアーム1431、1431をそれぞれ逆
方向に回転させることにより、モーションテーブル14
20をベース1410に対して図示矢印R方向にローリ
ングさせることができるので、2本のアーム1431、
1431を適宜に動作させることによりモーションテー
ブル1420上に固定されているボディ1200を3次
元的に自由に動作させることができる。
【0019】視覚装置1600は、内部で立体映像を映
し出すゴーグル型に構成されており、ロックアーム12
60の操作端1262、1262の途中に取り付けられ
ている略U字状の取付アーム(第2のアーム)1270
に移動可能に取り付けられている。即ち、視覚装置16
00は、使用者が座席1240、1240や補助シート
1242に座ってロックアーム1260で固定されたと
きに、覗き込んで内部で映し出される立体映像を見るこ
とができるように配設されている。
【0020】制御装置1800は、制御装置1800を
起動・停止させるスタート/ストップスイッチ181
0、CPU1820、ハードディスク(HD)やデジタ
ルバーサタイスディスク(DVD)等のメモリー部18
30、2台のモータ1432、1432をそれぞれ制御
する安全制御回路1841を備えたモータ制御回路18
40等で構成されている。メモリー部1830には、視
覚装置1600に立体的な映像を映し出させるための映
像ファイル1831、スピーカ1231、1231から
音像を流させるための音声ファイル1832及び揺動装
置1400を3次元的に揺動させると共に、ファン12
30、1230から自然な空気流を吹き出させるための
モーションファイル1833が記憶されている。
【0021】即ち、映像ファイル1831は、人の両眼
の間隔より多少狭い間隔(例えば65mm)に並列配置
された2台の撮影装置を1/60秒(1フィールド分)
毎に交互に切り替えて撮影した実写のデータで構成され
ている。音声ファイル1832は、2つのマイクロホン
により採取された音声信号に、モーションファイル18
33のデータを基にして時間差を付加すると共に、強弱
のレベル差を付加した音像のデータで構成されている。
モーションファイル1833は、直交3軸方向と各軸周
りの方向の計6軸方向の動きを例えばジャイロセンサで
測定したデータを2台のモータ1432、1432の回
転方向、回転量、回転速度等に変換したデータ及びファ
ン1230、1230の回転量、回転速度等に変換した
データで構成されている。
【0022】そして、映像・音声ファイル1831、1
832は、例えばMPEG2(Motion Pict
ure Experts Group2)圧縮されて記
憶され、モーションファイル1833は、例えばMID
I(Musical Instrument Digi
tal Interface) FORMATで記憶さ
れている。
【0023】次に、本発明の実施形態の視覚装置160
0について、さらに詳細に説明する。図7は、視覚装置
1600の全体構成を示す斜視図である。この視覚装置
1600は、立体映像を表示するディスプレイ(表示
部)1600aと、取付アーム1270に取り付けるた
めのサスペンダ(支持部)1600bとで構成されてい
る。図8は、ディスプレイ1600aの内部構成例を示
す図7のA−A線断面平面図、図9は、図8のA−A線
断面側面図、図10は、図8のB−B線断面側面図であ
る。
【0024】ディスプレイ1600aは、鏡枠1610
と、鏡枠1610の上側に取り付けられたバックライト
1630と、鏡枠1610等を覆う鏡筒カバー1650
と、鏡筒カバー1650等を覆う前カバー1670及び
後カバー1680等とで大略構成されている。鏡枠16
10は、図11に示すように、平面略矩形状に形成され
た上枠1611と、上枠1611の下側の左右両側に配
置された一対の三角柱筐形状の鏡筒1612、1612
とが、合成樹脂等で一体形成された構成となっている。
【0025】上枠1611の左右両側には、一対の矩形
状の開口部1613、1613が形成されており、各開
口部1613、1613の周囲には、位置調整リブ16
14、1614が一体突出形成され、各開口部161
3、1613の両側には、一対の位置決めピン161
5、1615が一体突出形成されている。各開口部16
13、1613には、凸レンズ1616、1616がは
め込まれており、各位置調整リブ1614、1614の
上端面には、合成樹脂等で成る矩形筐形状のLCDホル
ダ1617、1617が載置されて位置決めピン161
5、1615により位置決め固定されている。
【0026】LCDホルダ1617、1617には、映
像表示手段としての透過型のカラ−液晶パネル(LC
D)1618、1618が内蔵されており、LCD16
18、1618の両面側のLCDホルダ1617、16
17の各面には、光学フィルタ1619、1619及び
シート状の拡散板1620、1620が保持されてい
る。鏡筒1612、1612の前側の開口部1621、
1621及び後側の開口部1622、1622には、凹
面ハーフミラー1623、1623及びハーフミラー1
624、1624がはめ込まれている。
【0027】バックライト1630は、合成樹脂等で成
る略半円筒状であって内面が鏡面仕上げされたフレーム
を兼ねるリフレクタ1631と、リフレクタ1631の
内面中央に配置された1本の長尺の蛍光灯1632と、
リフレクタ1631の上側に取り付けられたメイン基板
1633及び電源ユニット1634とで大略構成されて
いる。このメイン基板1633は、映像ファイル183
1を構成する2台の撮影装置で撮影された1/60秒
(1フィールド分)毎の各データを2つのLCD161
8、1618にそれぞれ送る機能を有している。
【0028】鏡筒カバー1650は、合成樹脂等で成
り、鏡枠1610及びバックライト1630の側面周囲
を覆うように取り付けられている。そして、鏡筒カバー
1650内の凹面ハーフミラー1623、1623の前
面には、液晶シャッタ1651、1651が取り付けら
れている。この液晶シャッタ1651、1651は、そ
の濃度を明るくすると、使用者が一対のLCD161
8、1618に映し出される映像の他に外部の景色を見
ることができ、濃度を暗くすると、使用者が一対のLC
D1618、1618に映し出される映像のみを見るこ
とができる機能を有している。
【0029】前カバー1670は、合成樹脂等で成り、
鏡筒カバー1650の前面、上面及び側面を覆うように
取り付けられている。そして、前カバー1670の少な
くとも前面、即ち鏡筒カバー1650の前側の面は、透
明に形成されている。後カバー1690は、合成樹脂等
で成り、鏡筒カバー1650の後面を覆うように取り付
けられている。そして、後カバー1680の開口部16
81、1681には、透明な合成樹脂やガラス等で成る
覗き窓1682、1682がはめ込まれている。
【0030】図12(A)、(B)〜図14は、サスペ
ンダ1600bが取り付けられる取付アーム1270の
詳細を示す平面図とA−A線断面図、上面図及び側面図
である。サスペンダ1600bは、取付アーム127
0、1270を構成する2本のブラケット(第1の摺動
部材)1271、1271に摺動可能に取り付けられて
いる略U字状の支持棒1691と、支持棒1691の略
中央下部に取り付けられ、ヒンジを介してディスプレイ
1600aを図示矢印a方向に揺動自在に支持するディ
スプレイ支持部材1692と、支持棒1691の略中央
上部に取り付けられ、ヒンジを介して額パット1693
を図示矢印b方向に揺動自在に支持するパット支持部材
1694等とで大略構成されている。
【0031】この取付アーム1270は、視覚装置16
00を支持すると共に移動させるための2本のポスト
(第2の摺動部材)1272、1272及びブラケット
1271、1271と、2本のポスト1272、127
2及びブラケット1271、1271をそれぞれ支持す
るための湾曲したプレート1273及びプレート127
4とで構成されている。2本のポスト1272、127
2は、断面が矩形のパイプ状に形成されており、各一端
がロックアーム1260、1260の操作端1262、
1262の途中部分、即ち操作端1262、1262の
折れ曲がり部1262a、1262aより連結端126
1、1261寄りの部分に操作端1262、1262と
略直角となるようにそれぞれネジ止めされ、各他端がプ
レート1273の両端にそれぞれネジ止めされている。
【0032】2本のブラケット1271、1271は、
2本のポスト1272、1272にそれぞれ挿入可能な
断面が矩形のパイプ状に形成され、2本のポスト127
2、1272間で同時に平行にポスト1272、127
2に沿って摺動可能なように各側面がプレート1274
の両端にそれぞれ接合されている。そして、図12
(B)に示すように、少なくとも一方のブラケット12
71の側面には、摺動後の位置決めのためにポスト12
72の側面に摩擦係合する板バネ1271aが取り付け
られている。さらに、2本のブラケット1271、12
71には、視覚装置1600のサスペンダ1600bの
支持棒1691の両端が挿入されて摩擦係合されている
貫通孔を有する係合部1271b、1271bがそれぞ
れ設けられている。
【0033】以上のような構成によれば、使用者が、座
席1240、1240や補助シート1242に座ってロ
ックアーム1260、1260で固定された後、取付ア
ーム1270、1270の2本のブラケット1271、
1271を持って図示矢印c方向(鉛直軸の方向)の位
置を調整し、視覚装置1600のディスプレイ1600
aを持って図示矢印a方向(水平軸周りの方向)の角度
を調整し、視覚装置1600のサスペンダ1600bを
持って図示矢印d方向(水平軸の方向)の位置を調整す
ることができる。これにより、視覚装置1600を無段
階で調整することができ、使用者の背丈にかかわらず、
使用者の顔前のベストポジションに視覚装置1600を
位置決めすることができる。
【0034】次に、上述した体感シミュレーション装置
1000の使用例及び動作例について説明する。体感シ
ミュレーション装置1000が停止しているときは、揺
動装置1400のモーションテーブル1420は略水平
に保持された状態になっていると共に、ロックアーム1
260、1260は上方に撥ね上げられた状態になって
いる。この状態で使用者は、ボディ1200の床面12
02に足を掛けて空間部1201に入り込み、座席12
40、1240に着席する。
【0035】ここで、体感シミュレーション装置100
0が載置されている床からボディ1200の床面120
2までの高さは、揺動装置1400の高さと床面120
2の高さの和のみであり、比較的低いので、使用者は容
易に体感シミュレーション装置1000に乗り込むこと
ができる。また、座席1240、1240は2つあるの
で、1人又は2人の使用者が体感シミュレーション10
00に乗り込むことができる。そのとき使用者の背が低
い場合は、補助シート1242を引出すことにより、即
座に対応することができる。
【0036】使用者は、座席1240、1240や補助
シート1242に着席したら、ロックアーム1260、
1260の操作端1262、1262を例えば片手又は
両手で持って引き下ろし、ロックアーム1260、12
60の操作端1262、1262のU字内に頭部を挿入
すると共に、ロックアーム1260、1260の操作端
1262、1262のL字及びU字部分で肩から腹にわ
たる部位を押さえ込む。
【0037】そして、使用者は、視覚装置1600の内
部で映し出される映像をベストポジションで覗き込むこ
とができるようにするために、取付アーム1270、1
270の2本のブラケット1271、1271を垂直軸
の方向に移動させてディスプレイ1600aを両眼の高
さ位置に調整し、視覚装置1600のディスプレイ16
00aを水平軸周りの方向に揺動させてディスプレイ1
600aを覗き込み易い角度に調整し、視覚装置160
0のサスペンダ1600bを水平軸の方向に移動させて
額パット1693を額と略接触する位置に調整する。
【0038】次に、管理者あるいは使用者が、制御装置
1800に備えられているスタート/ストップスイッチ
1810を押して制御装置1800のCPU1820を
起動する。すると、CPU1820は、メモリー部18
30に記憶されている映像・音声ファイル1831、1
832の内容に基づいて、視覚装置1600に立体的な
映像を映し出させると共に、スピーカ1231、123
1から音像を流させる。そして、これらと同期したモー
ションファイル1833の内容に基づいて、モータ制御
回路1840を制御して揺動装置1400を3次元的に
動作させると共に、ファン1230、1230を駆動さ
せる。
【0039】即ち、映像ファイル1831のデータは、
視覚装置1600のメイン基板1633において2台の
撮影装置で撮影された1/60秒(1フィールド分)毎
の各データに分割され、一対のLCD1618、161
8にそれぞれ送られる。そして、一対のLCD161
8、1618に映し出される各映像は蛍光灯1632に
より照射され、各映像光は一対のハーフミラー162
4、1624により一対の凹面ハーフミラー1623、
1623側へ反射される。そして、各映像光は各凹面ハ
ーフミラー1623、1623にて拡大された虚像とさ
れ、各映像光は再度各ハーフミラー1624、1624
を経て使用者の両眼の各網膜に投影される。
【0040】従って、使用者は、実際には視差を有する
異なる2つの拡大された虚像を左右の眼でそれぞれ見る
ことになるが、使用者の認識としては立体映像となって
いる。これにより、使用者は、拡大された迫力のある鮮
明な立体映像を見ることができる。また、音声ファイル
1832のデータは、スピーカ1231、1231から
音像として流される。これにより、使用者は、音声を空
間内で方位と距離を持って認識することになるので、臨
場感あふれる音声を聞くことができる。
【0041】一方、モーションファイル1833のデー
タは、2台のモータ1432、1432の回転方向、回
転量、回転速度等のデータ及びファン1230、123
0の回転量、回転速度等のデータに変換されているの
で、各データに基づいて揺動装置1400の駆動手段1
430、1430及びファン1230、1230が適宜
制御される。例えば図5に示すように、駆動手段143
0、1430の2台のモータ1432、1432が同期
して相互に同一方向に回転すると、2本のアーム143
1、1431は相互にP5又はP6方向に回転し、モー
ションテーブル1420の後端部はプラスθ1の角度又
はマイナスθ2の角度上下動することになる。以上の制
御により、ボディ1200はP方向に揺動(ピッチン
グ)することになる。
【0042】また、例えば図6に示すように、駆動手段
1430、1430の2台のモータ1432、1432
が同期して相互に逆方向に回転すると、2本のアーム1
431、1431はそれぞれP5方向とP6方向に回転
し、モーションテーブル1420の後端部はプラスマイ
ナスθの角度上下動することになる。以上の制御によ
り、ボディ1200はR方向に揺動(ローリング)する
ことになる。このように、2台のモータ1432、14
32の回転方向、回転量、回転速度等をモーションファ
イル1833のデータに基づいて適宜に変化させて2種
類の揺動動作を組み合わせることにより、ボディ120
0を複雑な3次元動作させることができる。
【0043】以上の制御により、体感シミュレーション
装置1000に搭乗している使用者は、視覚装置160
0で写し出される立体映像に同時に対応した音像をスピ
ーカ1231、1231を介して聞くことができると共
に、立体映像に同時に対応した3次元動作を揺動装置1
400を介してボディ1200上で味わうことができ、
さらに立体映像に同時に対応した風をファン1230、
1230を介して受けることができ、実際の状況に即し
た疑似体験を迫力満点に味わうことができることにな
る。
【0044】このように、本実施形態の視覚装置160
0は取付アーム1270、1270につり下げられた状
態で保持されているので、使用者は従来の視覚装置のよ
うに頭部に装着する必要がなく、利便性に優れたものと
なっている。そして、着脱が不要になったので、使用者
の交替をスムーズに行うことができ、体感シミュレーシ
ョン装置1000の稼働率を大幅に向上させることがで
きる。また、従来の映像はコンピュータグラフィックが
主であったが、この映像は実写が主であるため、実際の
出来事や様子をそのまま体験することができる。尚、上
述した実施形態では、視覚装置1600を体感シミュレ
ーション装置1000に搭載した場合を説明したが、こ
れに限定されるものではなく、例えば遊戯場等に設置さ
れている遊戯施設に適用することも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
利便性に優れ、迫力のある立体映像を表示することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の視覚装置の実施形態が搭載された体感
シミュレーション装置の外形例を示す概略斜視図。
【図2】図1の体感シミュレーション装置の概略システ
ムを示す構成図。
【図3】図1の体感シミュレーション装置のロックアー
ムの詳細を示す一部断面側面図。
【図4】図1の体感シミュレーション装置のロックアー
ムの詳細を示す一部断面平面図。
【図5】図1の体感シミュレーション装置の揺動装置の
詳細を示す側面図。
【図6】図1の体感シミュレーション装置の揺動装置の
詳細を示す正面図。
【図7】本発明の視覚装置の実施形態の全体構成を示す
斜視図。
【図8】図7の視覚装置のディスプレイの内部構成例を
示すA−A線断面平面図。
【図9】図8のディスプレイのA−A線断面側面図。
【図10】図8のディスプレイのB−B線断面側面図。
【図11】図7の視覚装置の鏡枠の一例を示す四面図。
【図12】図7の視覚装置のサスペンダが取り付けられ
る取付アームの詳細を示す平面図とA−A線断面図。
【図13】図12の取付アームの上面図。
【図14】図12の取付アームの側面図。
【符号の説明】
1000・・・体感シミュレーション装置、1200・
・・ボディ、1260・・・ロックアーム、1261・
・・連結端、1262・・・操作端、1270・・・取
付アーム、1271・・・ブラケット、1272・・・
ポスト、1273、1274・・・プレート、1400
・・・揺動装置、1600・・・視覚装置、1600a
・・・ディスプレイ、1600b・・・サスペンダ、1
691・・・支持棒、1692・・・ディスプレイ支持
部材、1693・・・額パット、1694・・・パット
支持部材、1800・・・制御装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体映像を表示する視覚装置であって、 固定手段により所定位置に固定された使用者が前記立体
    映像を見ることができるように、前記固定手段に取り付
    けられていることを特徴とする視覚装置。
  2. 【請求項2】 前記視覚装置が、ゴーグル型に構成され
    ている請求項1に記載の視覚装置。
  3. 【請求項3】 前記視覚装置が、前記使用者に対して位
    置合わせ可能なように、前記固定手段に移動可能に取り
    付けられている請求項1に記載の視覚装置。
  4. 【請求項4】 前記視覚装置が、鉛直軸方向、水平軸方
    向及び水平軸周りの方向に移動可能に取り付けられてい
    る請求項3に記載の視覚装置。
  5. 【請求項5】 前記視覚装置が、一対の表示部を備え、
    視差を有する2つの映像を各表示部にそれぞれ表示する
    請求項1に記載の視覚装置。
  6. 【請求項6】 前記固定手段が、前記使用者を押さえ付
    けるアームで構成されている請求項1に記載の視覚装
    置。
  7. 【請求項7】 前記アームが、一端で旋回可能に構成さ
    れており、一方向の旋回により前記使用者を押さえ付
    け、逆方向の旋回により前記使用者の押さえ付けを開放
    するように構成されている請求項6に記載の視覚装置。
  8. 【請求項8】 前記固定手段が、前記使用者を押さえ付
    ける第1のアームと、前記視覚装置が取り付けられる第
    2のアームとで構成されており、前記視覚装置が、前記
    使用者に対して位置合わせ可能なように、前記第2のア
    ームに移動可能に取り付けられている請求項1に記載の
    視覚装置。
  9. 【請求項9】 一対の表示部を備えたゴーグル型に構成
    され、視差を有する2つの映像を前記各表示部にそれぞ
    れ表示して立体映像とするように構成されており、固定
    手段により所定位置に固定された使用者が前記立体映像
    を見ることができるように、前記固定手段に取り付けら
    れている視覚装置であって、 前記固定手段が、一端で旋回可能に構成されており、一
    方向の旋回により前記使用者を所定位置に押さえ付け、
    逆方向の旋回により前記使用者の押さえ付けを開放する
    第1のアームと、前記第1のアームに固定されており、
    前記第1のアームにより前記所定位置に固定された使用
    者に対して前記視覚装置を位置合わせ可能なように、前
    記視覚装置が鉛直軸方向、水平軸方向及び水平軸周りの
    方向に移動可能に取り付けられている第2のアームとで
    構成されていることを特徴とする視覚装置。
  10. 【請求項10】 前記視覚装置が、表示部とこの表示部
    をヒンジで支持する支持部で構成され、前記支持部が、
    前記第2のアームを構成する摩擦係合されている第1及
    び第2の摺動部材のうちの第1の摺動部材に摩擦係合さ
    れており、前記視覚装置の鉛直軸方向の移動が、前記第
    1の摺動部材と第2の摺動部材との間の摺動により行わ
    れ、前記視覚装置の水平軸方向の移動が、前記支持部と
    第1の摺動部材との間の摺動により行われ、前記視覚装
    置の水平軸周りの方向の移動が、前記ヒンジにより行わ
    れる請求項9に記載の視覚装置。
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