JPH1114772A - 衝撃記録時計 - Google Patents

衝撃記録時計

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JPH1114772A
JPH1114772A JP9171526A JP17152697A JPH1114772A JP H1114772 A JPH1114772 A JP H1114772A JP 9171526 A JP9171526 A JP 9171526A JP 17152697 A JP17152697 A JP 17152697A JP H1114772 A JPH1114772 A JP H1114772A
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JP
Japan
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shock
impact
time
timer
cargo
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JP9171526A
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English (en)
Inventor
Toshiji Saito
利次 齋藤
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NIPPON BUSINESS LOGISTICS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貨物が衝撃を受けた事実及び衝撃を受けた日
時を認識できる衝撃記録時計を提供する。 【解決手段】 しきい値以上の衝撃を検知することによ
り信号を発信する衝撃検知手段12と、日時を認識する
タイマー14と、衝撃検知手段12から信号を受信する
ことによりタイマー14を停止させる停止手段16と、
タイマー14が停止した瞬間の日時を表示する表示手段
17とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物の表面等に固
定しておき、貨物が衝撃を受けた時間を記録するための
衝撃記録時計に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来から、物品の輸送
は、物品が所定の箱に詰め込まれて行われている。例え
ば、精密機器や電子部品は、その性能が振動や温度によ
って影響を受けやすいため、通常、緩衝部材や断熱部材
に梱包され、木箱に詰め合わされて、海路や空路を輸送
される。このようにして、物品の木箱による輸送には、
外界の影響を受けないように、配慮がなされている。
【0003】しかし、木箱の船舶や飛行機への搬入又は
搬出作業は、クレーンやリフトを使用して行われるた
め、木箱が転倒したり、床等に衝突することもあった。
このような場合には、物品が衝撃を受けて性能が損なわ
れることがあった。ところが、物品が衝撃を受けた場合
であっても、物品が衝撃を受けた事実が報告されないこ
ともあった。このため、性能の損なわれた物品が、その
まま譲渡されることがあり、輸送中の品質管理の点で問
題があった。また、物品を製造した会社の信頼性を損な
う結果をも招いた。
【0004】そこで、本発明者は、このような課題を解
決するべく、鋭意研究を重ねた結果、本発明に至ったの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の衝撃記録時計の
要旨とするところは、一定以上の衝撃を受けた日時若し
くは一定角度以上に傾斜させられた日時、又は一定以上
の衝撃を受けるまでの経過時間若しくは一定角度以上に
傾斜させられるまでの経過時間を記録するための衝撃記
録時計であり、日時又は経過時間を認識するタイマー
と、衝撃を受けた時に該タイマーを停止させる停止手段
とを備えたことにある。
【0006】このような衝撃記録時計は、輸送する前に
貨物の表面の所定の位置に固定される。衝撃記録時計が
貨物に固定された状態で、貨物が船舶内へ積み込まれ、
輸送された後、輸送先へ搬入される。ここで、積込み作
業又は輸送中に、貨物が床等に衝突し、又は転倒させら
れることにより、貨物に衝撃が加えられ、又は一定角度
以上に傾斜させられると、停止手段がタイマーを停止さ
せる。貨物に衝撃が加えられた時にタイマーが停止する
ため、衝撃が加えられた事実及び衝撃が加えられた日時
を認識することが可能となる。
【0007】また、本発明の衝撃記録時計の要旨とする
ところは、一定以上の衝撃を受けた日時若しくは一定角
度以上に傾斜させられた日時、又は一定以上の衝撃を受
けるまでの経過時間若しくは一定角度以上に傾斜させら
れるまでの経過時間を記録するための衝撃記録時計であ
り、衝撃を検知する衝撃検知手段と、日時又は経過時間
を認識するタイマーと、該衝撃検知手段が衝撃を検知す
ることにより該タイマーを停止させる停止手段と、該タ
イマーが停止した瞬間の日時又は経過時間を表示する表
示手段とから構成されることにある。ここに、衝撃検知
手段とは、センサーのような電気的なものに限定され
ず、衝撃によって接点が離隔するような機械的なものも
含む。
【0008】このような衝撃記録時計は、輸送する前に
貨物の表面の所定の位置に固定される。衝撃記録時計が
貨物に固定された状態で、貨物が船舶内へ積み込まれ、
輸送された後、輸送先へ搬入される。ここで、積込み作
業又は輸送中に、貨物が床等に衝突し、又は転倒させら
れることにより、貨物に衝撃が加えられると、衝撃検知
手段が衝撃を検知することとなる。衝撃検知手段が衝撃
を検知すると、停止手段がタイマーを停止させる。
【0009】このようにして、停止手段がタイマーを停
止させても、停止した瞬間の日時又は経過時間の表示手
段による表示は、そのまま維持される。すなわち、衝撃
が加えられた瞬間の日時又は経過時間が記録され、表示
される。
【0010】次に、貨物の輸送が終了して、納入先へ納
入する時、この表示された日時又は経過時間を作業者又
は監督者が見ることにより、衝撃が貨物に加えられて中
の物品が破損している恐れがあるか否かが確認される。
また、表示されている日時を衝撃を受けた日時として推
測することによって、衝撃の原因を把握することが可能
である。
【0011】また、本発明の衝撃記録時計の要旨とする
ところは、前記衝撃記録時計において、前記衝撃検知手
段が所定のしきい値以上の衝撃を検知することにより信
号を発信するとともに、前記停止手段が該衝撃検知手段
から信号を受信することにより該タイマーを停止させる
ことにある。
【0012】このような衝撃記録時計は、電気的な回路
から構成されたものであり、信号の送信及び受信によっ
て、衝撃を受けた時にタイマーを停止させ得るようにし
たものである。例えば、アナログ回路、シーケンス回路
又はデジタル回路等によって構成される。
【0013】また、本発明の衝撃記録時計の要旨とする
ところは、前記衝撃記録時計において、前記タイマーを
始動させるスタートスイッチを備えたことにある。
【0014】このような衝撃記録時計は、輸送する前に
貨物の表面の所定の位置に、固定手段によって固定され
た状態で、スタートスイッチが押されてタイマーが始動
させられる。スタートスイッチが押されることによって
初めてタイマーが始動させられるため、バッテリー等の
電源の消費が必要最低限度に節約される。
【0015】また、本発明の衝撃記録時計の要旨とする
ところは、前記衝撃記録時計において、前記衝撃検知手
段のしきい値が調節可能であることにある。
【0016】このような衝撃記録時計は、衝撃を検知し
てタイマーを停止させる衝撃の限界値であるしきい値を
調節することが可能である。しきい値の調節が可能とな
るため、貨物を破損するおそれのある程度にしきい値を
設定しておくことによって、貨物を破損するおそれのな
い程度の衝撃を受けた時には、タイマーを停止させずに
そのまま作動させることができる。
【0017】また、本発明の衝撃記録時計の要旨とする
ところは、前記衝撃記録時計において、貨物の表面等に
固定し得る固定手段を備えたことにある。
【0018】このような衝撃記録時計は、固定手段によ
って貨物の表面等に固定することが可能であり、貨物が
受ける衝撃の検知に利用することが容易である。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る衝撃記録時計
の実施の形態について、図面に基づいて詳しく説明す
る。
【0020】図1、図2及び図3において、符号10
は、本発明に係る衝撃記録時計である。この衝撃記録時
計10は、一定以上の衝撃を受けた日時を記録するため
のものであり、所定のしきい値以上の衝撃を検知するこ
とにより信号を発信する衝撃検知手段12と、日時を認
識して表示するタイマー14と、衝撃検知手段12から
信号を受信することによりタイマー14を停止させる停
止手段16と、タイマー14が停止した瞬間の日時を表
示する表示手段17とから構成されている。なお、図2
中において、リレースイッチと言うときは、a接点又は
b接点の記号で示すものを言い、リレーと言うときは、
Rの文字を円で囲った記号を言う。
【0021】また、この衝撃記録時計10は、タイマー
を始動させるスタートスイッチ19を備えている。ま
た、この衝撃記録時計10は、下限設定器18によって
衝撃検知手段12のしきい値が調節可能なように構成さ
れている。また、この衝撃記録時計10は、裏面には、
貨物の表面等に衝撃記録時計10を固定し得る図示しな
い固定手段を備えている。なお、固定手段の形態は、剥
離紙を剥がして接着剤によって貼着できるもの、螺子や
ピンで止めるもの、又は釘を打って止めるもの等、特に
は限定されない。
【0022】衝撃検知手段12は、貨物に負荷される衝
撃を検知するセンサー20と、衝撃のしきい値を設定す
る下限設定器18とから構成されている。センサー20
は、衝撃を検知できるものであれば、特に限定されない
が、一例として、振動センサー(センサー)20を図4
に示す。振動センサー20は、ケース26内に2枚の振
動子である圧電素子28が支持体30によって支持され
ている。また、この振動センサー20の基本回路は、特
に限定されないが、図5に基本回路の一例を示す。下限
設定器18は、ダイヤル32から、しきい値を設定でき
るようにされており、振動センサー20から生じる電圧
がしきい値以上になった時に、リレー37をONさせる
ようにされている。また、しきい値の単位はGであり、
加速度センサーの単位と同じである。
【0023】また、タイマー14は、リレー23をON
させることにより始動するとともに、時刻の表示盤34
に、月日及び時刻を表示するようにされている。なお、
月日及び時刻は、セットボタン36、38、40及び4
2を押すことによって更新できる。なお、自己保持回路
21は、スタートスイッチ19が押され、自動復帰接点
19がONにされると、リレースイッチ23、25、2
7及び29がONにされて回路の通電が保持されるよう
に構成されている。
【0024】停止手段16は、B接点のリレースイッチ
31から構成されており、振動センサー20のリレー3
7がONになった瞬間にリレースイッチ31がOFFと
なり、リレー35がOFFとなることによってタイマー
14が停止するように構成されている。
【0025】表示手段17は、リレー39と、リレース
イッチ27と、リレースイッチ33と、時刻の表示盤3
4とから構成されており、タイマー14が停止してリレ
ースイッチ27がOFFとなっても、リレースイッチ3
3によって表示盤34の表示が保持されるようにされて
いる。
【0026】このような構成からなる衝撃記録時計10
は、例えば、貨物の海路輸送においては、輸送する前に
貨物の表面の所定の位置に、固定手段によって固定され
る。貨物に固定されると、スタートスイッチ19が押さ
れ、自動復帰接点19がONにされると、リレースイッ
チ23、25、27及び29がONにされてリレー35
がONとなり、回路の通電が保持される。リレースイッ
チ25がONとなることによってタイマー14が始動さ
せられると同時に、時刻の表示盤34及びセンサー20
が始動させられる。なお、リレースイッチ27がONと
なることにより、リレー39がONとなり、リレースイ
ッチ33がONとなり、時刻の表示盤34による時刻表
示が維持される。
【0027】このようにしてタイマー14が始動させら
れた状態で、貨物が船舶内へ積み込まれ、輸送された
後、輸送先へ搬入される。ここで、積込み作業又は輸送
中に、貨物が床等に衝突し、又は転倒させられることに
より、貨物に衝撃が加えられると、センサー20から電
圧が生じる。センサー20から生じる電圧がしきい値以
上になると、リレー37がONとなり、リレースイッチ
31がOFFとなる。ここで、しきい値は、ダイヤル3
2を回動させて下限設定器18から設定するが、貨物内
の物品が破損する程度の衝撃及び安全率を考慮した程度
に設定しておくことが望ましい。
【0028】このようにして、センサー20から生じる
電圧がしきい値以上になり、リレー37がONとなると
リレースイッチ31がOFFとなり、リレー35がOF
Fとなる。リレー35がOFFとなると、リレースイッ
チ25がOFFとなり、タイマー14は停止する。一
方、リレー35がOFFとなると、リレースイッチ27
がOFFとなるが、リレースイッチ33はONの状態に
保持され、時刻の表示盤34による時刻表示は、そのま
ま維持される。すなわち、衝撃が加えられた瞬間の日時
が記録され、表示盤34に表示される。なお、図3にお
いては、衝撃が加えられた瞬間の日時として、5月9日
13時47分が記録されている場合を示している。
【0029】次に、貨物の輸送が終了して、納入先へ納
入する時、この表示盤34を作業者又は監督者が見るこ
とにより、衝撃が貨物に加えられて中の物品が破損して
いる恐れがあるか否かが確認される。また、表示盤34
に表示されている日時を衝撃を受けた日時として推測す
ることによって、衝撃の原因を把握することが可能であ
る。なお、衝撃記録時計10の使用後は、OFFスイッ
チ44を押すことにより、全体の電源を切ることができ
る。
【0030】このような衝撃記録時計10によれば、貨
物が輸送中に衝撃を受けた場合であっても、衝撃を受け
た瞬間の日時を記録して表示しておくことができる。こ
のため、貨物が衝撃を受けた事実及びその日時を認識す
ることができ、性能の損なわれた物品が納入先へ納入さ
れるのを未然に防止することができる。また、物品の製
造会社や輸送会社の信頼性を向上させることもできる。
【0031】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明に係る衝撃記録時計は、その他の態様でも実
施し得るものである。例えば、図6に示す構成から成る
衝撃記録時計46であっても良い。この衝撃記録時計4
6は、衝撃を受けた時に電圧が生じる圧電体48と、し
きい値を設定する下限設定器50と、圧電体48から生
じる電圧がしきい値以上になった時に、タイマー14を
停止させるセンサー52とを備えて構成されている。こ
のような構成であっても、衝撃記録時計10と同様の効
果を得ることができる。
【0032】次に、本発明の衝撃記録時計の衝撃検知手
段に使用するセンサーは、上述のものに限定されること
はない。例えば、図7に示すようなショックセンサー
(衝撃検知手段)54であっても良い。このショックセ
ンサー54は、ケース56に固定された共振板58上に
圧電セラミック60が固定されて構成されている。ま
た、図8に示すような加速度センサー(衝撃検知手段)
62であっても良い。この加速度センサー62は、導電
性樹脂性のケース64内に固定された圧抵抗プラスチッ
ク66上に、電界効果トランジスタ68、オペアンプ7
0、可変抵抗器72及び74が固定されて構成されてい
る。
【0033】また、本発明の衝撃記録時計の衝撃検知手
段は、電気的なものに限定されず機械的なものてあって
も良い。例えば、図9に示すような衝撃検知手段76で
あっても良い。この衝撃検知手段76は、端子78に、
端子80が、導電性のスプリング82の付勢力によって
接触させられて、構成されている。なお、表示手段や電
気的回路は、貨物83に接着固定する本体基板84に備
えられている。この衝撃検知手段76は、通常は、同図
(a)に示すように端子80が端子78に接触して通電
している一方で、衝撃が加えられて同図(b)に示すよ
うに端子80が端子78から離隔することにより、通電
が途切れて衝撃を検知できるように構成されている。な
お、この衝撃検知手段76においては、スプリング82
を異なる強度のものに交換することにより、衝撃検知手
段76のしきい値を調節できる。
【0034】また、衝撃検知手段は、図10に示すよう
な衝撃検知手段84であっても良い。この衝撃検知手段
84は、貨物85に固定する本体基板86に固定された
端子88と、弾性体から成り、この端子88に接触可能
な端子90とを備えて構成されている。この衝撃検知手
段84は、通常は、同図(b)に示すように、端子90
が端子88から離隔させられて構成されているが、衝撃
を受けることによって、同図(c)に示すように、端子
90が88に接触して通電することにより衝撃を検知で
きるように構成されている。
【0035】次に、本発明に係る衝撃記録時計におい
て、タイマーを停止させる停止手段は、上述のリレー回
路に限定されず、図11に示すようなpnp型のトラン
ジスター(停止手段)92を使用しても良い。このトラ
ンジスター92は、エミッタ接点94を電源に接続し、
ベース接点96に衝撃検知手段を接続し、コレクタ接点
98にタイマーを接続しておくことにより、衝撃検知手
段が衝撃を検知してベース接点96に電圧が与えられる
ことによって、コレクタ接点98へ流れる電流が遮断さ
れてタイマーを停止できるように構成されている。な
お、使用するトランジスターはpnp型のものに限定さ
れず、npn型のトランジスターを停止手段として使用
し、衝撃検知手段が衝撃を検知してベース接点に与えら
れている電圧が遮断されることによって、コレクタ接点
からエミッタ接点へ流れる電流が遮断されてタイマーを
停止できるように構成しても良い。
【0036】次に、本発明に係る衝撃記録時計は、図1
2に示すような衝撃記録時計100であっても良い。こ
の衝撃記録時計100は、衝撃検知手段102と、図示
しないタイマーと、図示しない停止手段と、表示手段1
04とから構成されている。また、タイマーを始動させ
る始動スイッチ106と、装置全体の電源を切るための
OFF釦108とを備えている。
【0037】衝撃検知手段102は、本体基板110に
固定された端子112と、バネ114によって端子11
2上に支持され、衝撃を受けることによって端子112
に接触する端子116とを備えて構成されている。な
お、この衝撃検知手段102は、透明カバー118によ
って覆われている。
【0038】このような衝撃記録時計100を貨物に固
定しておいても、貨物が受けた衝撃の事実及び日時を記
録表示することができる。なお、図12においては、衝
撃を受けた日時として、3月5日4時36分を示してい
る。
【0039】また、本発明に係る衝撃記録時計は、図1
3に示すような衝撃記録時計120であっても良い。こ
の衝撃記録時計120は、衝撃検知手段122と、図示
しないタイマーと、図示しない停止手段と、表示手段1
24とから構成されている。また、タイマーを始動させ
る始動スイッチ126を備えている。
【0040】衝撃検知手段122は、本体基板128に
固定された端子130と、バネ132によって端子13
0下に支持された端子134と、衝撃記録時計120を
固定した貨物が転倒することにより端子134を押圧し
て端子130へ接触させる回動アーム136とから構成
されている。なお、衝撃検知手段122は、透明カバー
123によって覆われている。また、表示手段124
は、始動スイッチ126を押した時点からの経過時間を
表示するように構成されている。なお、図13において
は、8時間27分を示している。
【0041】このような衝撃記録時計120によれば、
衝撃記録時計12を固定した貨物が急激に転倒した時
に、回動アーム136が端子134を押圧して端子13
4が端子130に接触して衝撃を検知することとなる。
一方、輸送作業中に貨物を横向けにする必要があるため
に貨物を徐々に倒した時には、回動アーム136が端子
134を押圧しても、バネ132の付勢力によって端子
134を端子130に接触しないこととなる。このた
め、輸送中に衝撃を受けつつ転倒した時にのみ、タイマ
ーを停止して、転倒した時間を記録表示することができ
る。倒した
【0042】以上、本発明に係る衝撃記録時計の実施例
について、図面に基づいて種々説明したが、本発明は図
示した衝撃記録時計に限定されるものではない。例え
ば、本発明の衝撃記録時計は、貨物の輸送中の衝撃の検
知に使用されることには限定されず、物品の使用中や保
存中の衝撃の検知に使用しても良い。例えば、精密機械
の賃貸業者が精密機械に固定しておき、この精密機械を
借りて使用するものが落下させる等して衝撃を加えたか
否かを検知できるようにしても良い。
【0043】また、本発明の衝撃記録時計は、1回の衝
撃のみ検知できるものについて上述したが、2回以上の
衝撃を記録できるようにしても良い。例えば、タイマー
及び表示手段を2個ずつ備えておき、1回目の衝撃を受
けた時に1個のタイマーが停止して、その日時を表示す
るが、他の1個のタイマーはそのまま作動し、2回目の
衝撃を受けた時に停止して、その日時を表示するように
回路を構成しても良い。また、リレー回路又はアナログ
回路を使用した衝撃記録時計について上述したが、デジ
タル回路を使用したものであっても良い。例えば、衝撃
検知手段からON信号を受けた時にタイマーを停止させ
るとともに表示手段に日時を表示させる論理回路を構成
しても良い。さらに、マイコンを用いて制御を行う回路
を構成しても良い。
【0044】また、衝撃検知手段に使用するセンサー
は、上述のものに限定されず、例えば、音波センサーや
風圧センサーであっても良い。また、表示手段の形態
は、CRT、LED又は液晶等特に限定されない。ま
た、衝撃検知手段は、電気的なものに限定されず、機械
的なものであっても良いが、衝撃を受けることによって
金属球又は金属片が所定位置から落下又は移動して、タ
イマーに接続する接点が離隔し、接点に通電しなくさせ
てタイマーを停止させるものであっても良い。また、逆
に、衝撃を受けることによって金属球又は金属片が所定
位置へ落下又は移動して、タイマーに接続する接点が接
触し、接点に通電させることによって、タイマーを停止
させるものであっても良い。
【0045】その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲で当業者の知識に基づき種々なる改良,修正,変形を
加えた態様で実施できるものである。
【0046】
【発明の効果】本発明の衝撃記録時計によれば、貨物に
固定した状態で、貨物を船舶内へ積み込み、輸送した
後、輸送先へ搬入することにより、積込み作業又は輸送
中に、貨物が床等に衝突し又は転倒させられて、貨物に
衝撃が加えられ又は傾斜させられても、停止手段によっ
てタイマーを停止させて衝撃が加えられた事実及び衝撃
が加えられた日時を認識することができる。
【0047】また、一定以上の衝撃を受けた日時若しく
は一定角度以上に傾斜させられた日時、又は一定以上の
衝撃を受けるまでの経過時間若しくは一定角度以上に傾
斜させられるまでの経過時間を記録するための衝撃記録
時計であり、衝撃を検知する衝撃検知手段と、日時又は
経過時間を認識するタイマーと、該衝撃検知手段が衝撃
を検知することにより該タイマーを停止させる停止手段
と、該タイマーが停止した瞬間の日時又は経過時間を表
示する表示手段とから構成されることを特徴とする本発
明の衝撃記録時計によれば、貨物の表面等に固定してお
くことにより、貨物が輸送中に衝撃を受けた場合であっ
ても、衝撃を受けた瞬間の日時又は衝撃を受けるまでの
経過時間を記録して表示しておくことができる。このた
め、貨物が衝撃を受けた事実及び日時を認識することが
でき、性能の損なわれた物品が納入先へ納入されるのを
未然に防止することができる。また、物品の製造会社や
輸送会社の信頼性を向上させることもできる。また、衝
撃を受けた瞬間の日時又は衝撃を受けるまでの経過時間
を認識することができるため、物品が破損等している場
合の原因を究明することができる。
【0048】また、前記衝撃検知手段が所定のしきい値
以上の衝撃を検知することにより信号を発信するととも
に、前記停止手段が該衝撃検知手段から信号を受信する
ことにより該タイマーを停止させることを特徴とする本
発明の衝撃記録時計によれば、電気的な回路から構成す
ることにより、全体としてコンパクトに構成することが
できる。また、衝撃検知手段を振動センサー等から構成
し、停止手段及び表示手段を電気的回路から構成するこ
とにより、タイマーのリセットや更新等の機能を追加し
て、機能を高めることが可能となる。
【0049】また、タイマーを始動させるスタートスイ
ッチを備えたことを特徴とする本発明の衝撃記録時計に
よれば。貨物の表面の所定の位置に固定した状態で、ス
タートスイッチを押してタイマーを始動させることがで
きる。このため、不必要な時にはタイマーを停止させて
おくことができ、バッテリー等の電源の消費を必要最低
限度に節約することができる。
【0050】また、衝撃検知手段のしきい値が調節可能
であることを特徴とする本発明の衝撃記録時計によれ
ば、タイマーを停止させる衝撃の限界値であるしきい値
を調節することができる。このため、貨物を破損するお
それのある程度にしきい値を設定しておくことによっ
て、貨物を破損するおそれのない程度の衝撃を受けた時
には、タイマーを停止させずにそのまま作動させること
ができる。また、輸送方法や貨物の種類に応じてしきい
値を調節することができる。
【0051】また、貨物の表面等に固定し得る固定手段
を備えたことを特徴とする本発明の衝撃記録時計によれ
ば、固定手段によって貨物の表面等に容易に固定するこ
とができる。このため、作業者が貨物に容易に固定で
き、衝撃を検知し記録するために容易に活用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る衝撃記録時計の実施の形態を示す
構成図である。
【図2】図1に示す衝撃記録時計の回路図である。
【図3】図1に示す衝撃記録時計の外観を示す正面図で
ある。
【図4】図1に示す衝撃記録時計の衝撃検知手段ののセ
ンサーの実施形態を示す側面断面図である。
【図5】図4に示す衝撃検知手段の実施形態を示す回路
図である。
【図6】本発明に係る衝撃記録時計の他の実施形態を示
す構成図である。
【図7】本発明に係る衝撃記録時計において衝撃検知手
段のセンサーの他の実施形態を示す側面断面図である。
【図8】本発明に係る衝撃記録時計において衝撃検知手
段のセンサーの更に他の実施形態を示す側面断面図であ
る。
【図9】本発明に係る衝撃記録時計の更に他の実施形態
を示す図であり、同図(a)は通常の状態を示す側面断
面図であり、同図(b)は衝撃を受けた時の状態を示す
側面断面図である。
【図10】本発明に係る衝撃記録時計の更に他の実施形
態を示す図であり、同図(a)は通常の状態を示す正面
図であり、同図(b)は通常の状態を示す側面図であ
り、同図(c)は衝撃を受けた時の状態を示す側面図で
ある。
【図11】本発明に係る衝撃記録時計の停止手段の他の
実施形態を示す回路図である。
【図12】本発明に係る衝撃記録時計の更に他の実施形
態を示す正面図である。
【図13】本発明に係る衝撃記録時計の更に他の実施形
態を示す正面図である。
【符号の説明】
10,46,54,62,76,84,92,100,
120:衝撃記録時計 12,51,76,62;衝撃検知手段 14;タイマー 16;停止手段 17,104,124;表示手段 18;下限設定器 19;スタートスイッチ 20,52,54,62;センサー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定以上の衝撃を受けた日時若しくは一
    定角度以上に傾斜させられた日時、又は一定以上の衝撃
    を受けるまでの経過時間若しくは一定角度以上に傾斜さ
    せられるまでの経過時間を記録するための衝撃記録時計
    であり、日時又は経過時間を認識するタイマーと、衝撃
    を受けた時に該タイマーを停止させる停止手段とを備え
    たことを特徴とする衝撃記録時計。
  2. 【請求項2】 一定以上の衝撃を受けた日時若しくは一
    定角度以上に傾斜させられた日時、又は一定以上の衝撃
    を受けるまでの経過時間若しくは一定角度以上に傾斜さ
    せられるまでの経過時間を記録するための衝撃記録時計
    であり、衝撃を検知する衝撃検知手段と、日時又は経過
    時間を認識するタイマーと、該衝撃検知手段が衝撃を検
    知することにより該タイマーを停止させる停止手段と、
    該タイマーが停止した瞬間の日時又は経過時間を表示す
    る表示手段とから構成されることを特徴とする衝撃記録
    時計。
  3. 【請求項3】 前記衝撃検知手段が所定のしきい値以上
    の衝撃を検知することにより信号を発信するとともに、
    前記停止手段が該衝撃検知手段から信号を受信すること
    により該タイマーを停止させることを特徴とする請求項
    2に記載する衝撃記録時計。
  4. 【請求項4】 前記タイマーを始動させるスタートスイ
    ッチを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載する衝撃記録時計。
  5. 【請求項5】 前記衝撃検知手段のしきい値が調節可能
    であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載す
    る衝撃記録時計。
  6. 【請求項6】 貨物の表面等に固定し得る固定手段を備
    えたことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか
    に記載する衝撃記録時計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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