JPH1114766A - 電子制御式機械時計 - Google Patents

電子制御式機械時計

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Publication number
JPH1114766A
JPH1114766A JP16313397A JP16313397A JPH1114766A JP H1114766 A JPH1114766 A JP H1114766A JP 16313397 A JP16313397 A JP 16313397A JP 16313397 A JP16313397 A JP 16313397A JP H1114766 A JPH1114766 A JP H1114766A
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JP
Japan
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capacitor
rotation control
power storage
control means
generator
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Withdrawn
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JP16313397A
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English (en)
Inventor
Osamu Takahashi
理 高橋
Kazuhiro Tsuchiya
和博 土屋
Hiroteru Wachi
浩輝 和地
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 針合わせを行った際の誤差を小さくでき、安
定した時間制御を行うことができる電子制御式機械時計
を提供すること。 【解決手段】 ゼンマイの機械エネルギを電気エネルギ
に変換する発電機20と、発電機20の回転周期を制御
する回転制御手段50とに、コンデンサ30と、このコ
ンデンサ30よりも容量が小さなコンデンサ40とを並
列に接続する。発電機20が動き始めた際に、容量が小
さなコンデンサ40が先に充電されて回転制御手段50
の駆動開始電圧に迅速に達するため、回転制御手段50
を素早く駆動でき、針合わせ時の誤差を小さくできる。
定常運転時には、容量の大きなコンデンサ30で回転制
御手段50を駆動でき、外部からの影響を受けにくくで
き、時間制御を安定して行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゼンマイが開放す
る時の機械エネルギを発電機で電気エネルギに変換し、
その電気エネルギにより回転制御手段を作動させて発電
機の回転周期を制御することにより、輪列に固定される
指針を正確に駆動する電子制御式機械時計に関する。
【0002】
【従来の技術】ゼンマイが開放する時の機械エネルギを
発電機で電気エネルギに変換し、その電気エネルギによ
り回転制御手段を作動させて発電機のコイルに流れる電
流値を制御することにより、輪列に固定される指針を正
確に駆動して正確に時刻を表示する電子制御式機械時計
として、特開平8−5758号公報に記載されたものが
知られている。
【0003】この際、発電機による電気エネルギを一
旦、平滑用コンデンサに供給し、このコンデンサからの
電力で回路制御手段を駆動しているが、このコンデンサ
には発電機の回転周期と同期した交流の起電力が入力さ
れるため、ICや水晶振動子を備える回路制御手段の動
作を可能とするための電力を長期間保持する必要がなか
った。このため、従来は、ICや水晶振動子を数秒程度
動作可能な静電容量の比較的小さなコンデンサが用いら
れていた。
【0004】但し、時計は携帯時等に、外部からの衝撃
や磁気健康商品等に良く使われる永久磁石による直流磁
界が加わって一時的に発電機による発電電力が低下する
場合があり、ある程度の大きさの静電容量も必要であ
る。このため、従来は、0.5〜5μF程度のコンデン
サが用いられていた。
【0005】この電子制御式機械時計は、指針の駆動を
ゼンマイを動力源とするためにモータが不要であり、部
品点数が少なく安価であるという特徴がある。その上、
電子回路を作動させるのに必要な僅かな電気エネルギを
発電するだけでよく、少ない入力エネルギで時計を作動
することもできた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子制
御式機械時計は、以下の課題を有している。すなわち、
通常は竜頭を引き出して行う針合わせ(時刻合わせ)を
行う場合、正確に時刻を合わせられるように、時、分、
秒の各指針を停止させていた。指針を停止することは、
輪列を停止させることになるため、発電機も停止されて
いた。
【0007】このため、発電機から平滑用コンデンサへ
の起電力の入力が停止する一方で、ICは駆動し続ける
ため、コンデンサに蓄えられた電荷はIC側に放電され
て端子電圧が低下し、その結果、回路制御手段も停止し
ていた。
【0008】そして、針合わせを終えて竜頭を押し込
み、発電機が回転を開始しても、コンデンサの電圧が回
路制御手段の駆動開始電圧(ICを駆動可能な電圧)に
達するまでICが動作せず、正確な時間制御を行えない
という問題があった。
【0009】本発明の目的は、発電機が停止される針合
わせ作業からの復帰操作時に、時間制御ができない時間
を短くでき、針合わせを行った際の誤差を小さくできる
とともに、安定した時間制御を行うことができる電子制
御式機械時計を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電子制御式機械
時計は、ゼンマイと、輪列を介して伝達されるゼンマイ
の機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機と、前
記輪列に結合された指針と、変換した前記電気エネルギ
により駆動されて前記発電機の回転周期を制御する回転
制御手段とを備える電子制御式機械時計において、前記
発電機および回転制御手段には、第1の蓄電手段と、こ
の第1の蓄電手段よりも容量が小さな第2の蓄電手段と
が、並列に接続されていることを特徴とするものであ
る。
【0011】本発明では、針合わせ操作から復帰して発
電機が動き始めた際に、まず容量が小さな第2の蓄電手
段が充電されて回転制御手段の駆動開始電圧に迅速に達
するため、ICや水晶振動子で構成される回転制御手段
が従来に比べて素早く駆動される。
【0012】また、第1の蓄電手段が駆動開始電圧に達
した後は、この容量の大きな第1の蓄電手段で回転制御
手段を駆動することができ、外部からの衝撃や直流磁界
の影響を受けにくくできる。
【0013】従って、発電機の立上り時は、容量の小さ
な第2の蓄電手段を用いて回転制御手段を迅速に駆動で
きて時間制御不能時間を短くでき、針合わせ時の誤差も
小さくできるとともに、定常運転時には静電容量の大き
な第1のコンデンサを用いて回転制御手段を駆動でき、
衝撃や磁界の影響が小さくなって安定した時間制御を行
うことができる。
【0014】ここで、前記第1の蓄電手段は、静電容量
が0.5〜5μFのコンデンサで構成され、前記第2の
蓄電手段は、静電容量が0.05〜0.5μFのコンデ
ンサで構成されていることが好ましい。
【0015】静電容量が0.5〜5μFのコンデンサで
第1の蓄電手段を構成すれば、外部からの衝撃や直流磁
界等の影響で発電機の発電電力が一時的に低下しても、
回転制御手段に十分な電力を供給することができる。さ
らに、5μF程度の大きさまでのコンデンサであれば、
セラミックコンデンサ等の電解質を含まない信頼性の高
いコンデンサを利用することができる。
【0016】一方、第2の蓄電手段の静電容量は小さい
ほど立上りが速いが、発電機が動き始めた当初の周波数
が5〜10Hzと低いため、静電容量があまり小さいと
1周期での電圧変動が大きく、回転制御手段を駆動でき
る電圧を下回ってしまう。このため、第2の蓄電手段の
静電容量は0.05μF以上であることが好ましい。一
方、第2の蓄電手段の静電容量が大きすぎると、立上り
が遅くなり、回転制御手段を駆動できるまでに時間がか
かるため、第2の蓄電手段の静電容量は0.5μF以下
であることが好ましい。
【0017】従って、例えば、第2の蓄電手段として、
静電容量が0.1μFのコンデンサを用いれば、0Vか
ら回転制御手段を駆動する電圧(1V程度)まで充電す
るのに約0.5秒程度しかかからず、回転制御手段を迅
速に駆動することができる。
【0018】また、前記第1の蓄電手段は、抵抗および
スイッチが並列に接続された切替回路を介して前記発電
機および回転制御手段に接続され、前記スイッチは、第
1の蓄電手段の端子電圧が回転制御手段を駆動可能な大
きさまで高まった際に接続され、前記回転制御手段を駆
動可能な大きさ以下に下がった際に切断されるように構
成されていることが好ましい。
【0019】さらに、前記第1の蓄電手段は、ダイオー
ドおよびスイッチが並列に接続された切替回路を介して
前記発電機および回転制御手段に接続され、前記スイッ
チは、第1の蓄電手段の端子電圧が回転制御手段を駆動
可能な大きさまで高まった際に接続され、前記回転制御
手段を駆動可能な大きさ以下に下がった際に切断される
ように構成されていてもよい。
【0020】このようなスイッチおよび抵抗あるいはス
イッチおよびダイオードを備える切替回路を備えていれ
ば、抵抗値やダイオードの配置等を設定することで、発
電機の立上り時に第1の蓄電手段に供給される電力量つ
まりは第2の蓄電手段側に供給される電力量を設定で
き、各蓄電手段が充電されるまでの時間等を設定するこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0022】図1は、本実施形態の電子制御式機械時計
の要部を示す平面図であり、図2及び図3はその断面図
である。
【0023】電子制御式機械時計は、ゼンマイ1a、香
箱歯車1b、香箱真1c及び香箱蓋1dからなる香箱車
1を備えている。ゼンマイ1aは、外端が香箱歯車1
b、内端が香箱真1cに固定される。香箱真1cは、地
板2と輪列受3に支持され、角穴車4と一体で回転する
ように角穴ネジ5により固定されている。
【0024】角穴車4は、時計方向には回転するが反時
計方向には回転しないように、こはぜ6と噛み合ってい
る。なお、角穴車4を時計方向に回転しゼンマイ1aを
巻く方法は、機械時計の自動巻または手巻機構と同様で
あるため、説明を省略する。
【0025】香箱歯車1bの回転は、7倍に増速されて
二番車7へ、順次6.4倍増速されて三番車8へ、9.37
5 倍増速されて四番車9へ、3倍増速されて五番車10
へ、10倍増速されて六番車11へ、10倍増速されて
ロータ12へと、合計126,000倍の増速をしてい
る。
【0026】二番車7には筒かな7aが、筒かな7aに
は分針13が、四番車9には秒針14がそれぞれ固定さ
れている。従って、二番車7を1rphで、四番車9を
1rpmで回転させるためには、ロータ12は5rps
で回転するように制御すればよい。このときの香箱歯車
1bは、1/7rphとなる。
【0027】この電子制御式機械時計は、ロータ12、
ステータ15、コイルブロック16から構成される発電
機20を備えている。ロータ12は、ロータ磁石12
a、ロータかな12b、ロータ慣性円板12cから構成
される。ロータ慣性円板12cは、香箱車1からの駆動
トルク変動に対しロータ12の回転数変動を少なくする
ためのものである。ステータ15は、ステータ体15a
に4万ターンのステータコイル15bを巻線したもので
ある。
【0028】コイルブロック16は、磁心16aに11
万ターンのコイル16bを巻線したものである。ここ
で、ステータ体15aと磁心16aはPCパーマロイ等
で構成されている。また、ステータコイル15bとコイ
ル16bは、各々の発電電圧を加えた出力電圧がでるよ
うに直列に接続されている。
【0029】次に、電子制御式機械時計の制御回路につ
いて、図4を参照して説明する。
【0030】発電機20からの交流出力は、昇圧コンデ
ンサ21,ダイオード22,23からなる昇圧整流回路
を通して昇圧、整流されて第1の蓄電手段であるコンデ
ンサ30および第2の蓄電手段であるコンデンサ40に
充電される。
【0031】コンデンサ30,40は互いに並列に配置
され、発電機20と、IC51および水晶振動子52を
備える回転制御手段50とに接続されている。
【0032】コンデンサ30は、1μFの静電容量を有
するものであり、スイッチ31および抵抗32が並列に
接続された切替回路33を介して前記発電機20、回転
制御手段50に接続されている。
【0033】コンデンサ40は、コンデンサ30よりも
小さな静電容量0.1μFを有するものが用いられてい
る。また、抵抗32は抵抗値が100MΩのものが用い
られている。
【0034】前記スイッチ31は、発電機20が停止し
てコンデンサ30の端子電圧が回転制御手段50を駆動
できない電圧まで下がった際に切断され、発電機20が
作動されて回転制御手段50を駆動可能な電圧以上にな
った際に接続されるように制御されている。
【0035】そして、コンデンサ30またはコンデンサ
40に、IC51および水晶振動子52を駆動可能な所
定電圧、例えば、1Vの電圧が蓄えられると、その蓄電
力でIC51および水晶振動子52が駆動され、発電機
20のコイルに流れる電流量を可変して電磁ブレーキ量
を調整し、発電機20つまり指針の回転周期を調速して
いる。
【0036】なお、コイルに流れる電流量を可変する手
段としては、特開平8−101284号公報の実施例1
に記載されるような、発電機20両端と並列に接続され
た負荷制御回路の抵抗を可変する方法や、実施例2に記
載されるような、昇圧段数を可変する方法等が有効であ
る。
【0037】このような本実施形態において、発電機2
0が作動されている定常運転時には、スイッチ31が入
れられており、発電機20からの電力は一旦コンデンサ
30に蓄えられてから回転制御手段50に供給され、発
電機20の回転つまり指針の時間制御が行われる。
【0038】ここで、針合わせを行うために竜頭を引き
出して指針を停止させると、発電機20も停止する。す
ると、しばらくは、コンデンサ30に蓄えられた電力が
回転制御手段50側に供給されるが、コンデンサ30の
電圧が低下して回転制御手段50を駆動可能な電圧以下
になると、スイッチ31が切断され、回転制御手段50
も停止される。
【0039】そして、針合わせ操作を終了して竜頭を押
し込むと、発電機20が作動し始め、電力がコンデンサ
30および40側に供給される。この際、スイッチ31
が切断されており、コンデンサ30は大きな抵抗値を有
する抵抗32を介して接続されているとともに、コンデ
ンサ40のほうがコンデンサ30よりも容量が小さいた
め、コンデンサ40側に大きな電流が流れて先に充電さ
れる。そして、コンデンサ40が回転制御手段50を駆
動可能な電圧(1V程度)になると、回転制御手段50
が作動し、時計の時間が制御される。
【0040】また、コンデンサ30にも抵抗32を介し
て電流の一部が流れて同時に充電され、このコンデンサ
30の端子電圧が、コンデンサ40の電圧と同じになっ
た場合、あるいは回転制御手段50を駆動可能な電圧に
達すると、スイッチ31が接続され、コンデンサ30側
から回転制御手段50に電力が供給され、定常運転に戻
る。
【0041】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。
【0042】定常運転時に用いられるコンデンサ30
のほかに、より静電容量の小さなコンデンサ40を設け
たので、針合わせ操作からの復帰時に、回転制御手段5
0のIC51等を駆動可能な電圧まで迅速に充電するこ
とができ、回転制御手段50を素早く作動させることが
できる。
【0043】このため、回転制御手段50が作動せず、
発電機20の回転制御つまりは時計の時間制御を正確に
行えない立上り時間を短縮でき、針合わせ時の誤差を非
常に小さくできる。例えば、前記第1実施形態では、コ
ンデンサ40は発電機20が駆動してから約0.5秒程
度でIC51を駆動可能な電圧になり、IC51を駆動
することができる。なお、IC51が駆動していない間
も、指針はゼンマイで動いているため、実際の誤差は一
定量補正することなどで、0.1秒以下に制御でき、誤
差を非常に小さくできる。
【0044】前記実施形態では、スイッチ31および
抵抗32からなる切替回路33を介してコンデンサ30
を発電機20や回転制御手段50に接続したので、発電
機20の立上り時にはスイッチ31を切断しておき、抵
抗32を介してコンデンサ30に電流を流すことがで
き、これにより抵抗32の抵抗値の大きさを適宜設定す
ることで、コンデンサ30,40への充電タイミングを
適宜設定することができる。
【0045】従って、コンデンサ40へは素早く充電し
てIC51等を迅速に駆動できるとともに、コンデンサ
30も比較的速く充電することができるような設定を容
易に行うことができる。
【0046】前記実施形態では、従来の回路に比べ
て、第2の蓄電手段であるコンデンサ40と、切替回路
33とを新たに加えるだけで形成でき、コスト増加も殆
ど無く、電子制御式機械時計の製造コストなども従来と
同程度にすることができる。
【0047】さらに、コンデンサ30の電圧がIC5
1等を駆動可能な電圧以下に低下した場合に、スイッチ
31を切断しているので、コンデンサ30内の電荷は、
消費されにくくなり、針合わせ時間が短ければ、コンデ
ンサ30内の電荷が残った状態で再度充電することがで
き、この場合には、コンデンサ30の電圧をIC51等
を駆動可能な電圧以上にするまでの時間をより短縮する
ことができ、素早く定常運転に移行することができる。
【0048】次に、本発明の第2実施形態について、図
5を参照して説明する。
【0049】本実施形態は、前記第1実施形態とは、切
替回路33の構成のみが相違するものである。このた
め、前記第1実施形態と、同一の構成部分には同一符号
を付し、説明を省略あるいは簡略する。
【0050】この第2実施形態では、スイッチ31およ
びダイオード34によって切替回路33が構成されてい
る。ダイオード34は、順方向に電圧を加えた場合、通
常0.6V程度の電圧が加わるまでは電流が流れず、
0.6V程度以上の電圧が加わると、電流が流れ出すた
め、発電機20の立上り時にスイッチ31を切断してお
けば、最初はコンデンサ40側のみに電流が流れてコン
デンサ40が迅速に充電され、IC51を迅速に駆動で
きる。
【0051】一方、ダイオード34に加わる電圧が所定
電圧(0.6V程度)以上になるとコンデンサ30側に
もダイオード34を介して電流が流れて充電される。そ
して、コンデンサ30の電圧がコンデンサ40と同じ電
圧になるか、あるいはコンデンサ30の電圧がIC51
を駆動可能な電圧に達した際にはスイッチ31を接続
し、コンデンサ30によって回転制御手段50を駆動す
る。
【0052】なお、ダイオード34を直列に2つ接続し
て設ければ、ダイオード34を介して電流が流れ始める
電圧が約2倍(1.2V程度)となるため、コンデンサ
40がIC51を駆動可能な電圧(1V前後)になるま
でコンデンサ30側には電流を流れないように制御する
こともできる。このダイオード34の数や、種類は、各
コンデンサ30,40の充電タイミングなどを考慮して
適宜設定すればよい。
【0053】このような本実施形態においても、前記第
1実施形態の〜と同じ作用効果が得られる。さら
に、抵抗32の代わりにダイオード34を用いているの
で、コンデンサ30の電圧が低下してスイッチ31を切
断した際に、コンデンサ30内の電荷がダイオード34
側に流れないので、コンデンサ30内により確実に電荷
を残しておくことができる。
【0054】なお、本発明は前述の各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での
変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0055】例えば、前記各実施形態では、第1の蓄電
手段であるコンデンサ30を切替回路33を介して発電
機20や回転制御手段50側に接続していたが、この切
替回路33は必ずしも設けなくてもよい。但し、切替回
路33を設けたほうが、発電機20の立上り時に静電容
量の小さな第2の蓄電手段であるコンデンサ40側のみ
に電流を流して充電することができるため、コンデンサ
40の電圧を回転制御手段50の駆動可能な電圧により
速く高めることができる。
【0056】また、第1および第2の蓄電手段として
は、コンデンサ30,40に限らず、固体電解質電池
や、リチウムイオン電池等でもよく、充放電が可能なも
のであればよい。
【0057】さらに、各コンデンサ30,40の静電容
量の値や、抵抗32、ダイオード34の抵抗値、種類な
ども前記各実施形態のものに限らず、駆動する回転制御
手段50で必要とする電圧などに応じて適宜選択すれば
よい。
【0058】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の電子制御
式機械時計によれば、定常運転時に利用する第1の蓄電
手段のほかに、発電機の立上り時に用いられる容量の小
さな第2の蓄電手段を設けたので、第2の蓄電手段を回
転制御手段を駆動可能な電圧まで充電して回転制御手段
を迅速に駆動でき、時間制御ができない時間を短くでき
る。このため、針合わせを行った際の誤差を小さくでき
るとともに、安定した時間制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における電子制御式機械時
計の要部を示す平面図である。
【図2】図1の要部を示す断面図である。
【図3】図1の要部を示す断面図である。
【図4】前記実施形態の要部の回路を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態の要部の回路を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 香箱車 1a ゼンマイ 2 地板 3 輪列受 12 ロータ 13 分針 14 秒針 15 ステータ 16 コイルブロック 20 発電機 30 第1の蓄電手段であるコンデンサ 31 スイッチ 32 抵抗 33 切替回路 34 ダイオード 40 第2の蓄電手段であるコンデンサ 50 回転制御手段 51 IC 52 水晶振動子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼンマイと、輪列を介して伝達されるゼ
    ンマイの機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機
    と、前記輪列に結合された指針と、変換した前記電気エ
    ネルギにより駆動されて前記発電機の回転周期を制御す
    る回転制御手段とを備える電子制御式機械時計におい
    て、 前記発電機および回転制御手段には、第1の蓄電手段
    と、この第1の蓄電手段よりも容量が小さな第2の蓄電
    手段とが、並列に接続されていることを特徴とする電子
    制御式機械時計。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子制御式機械時計に
    おいて、前記第1の蓄電手段は、静電容量が0.5〜5
    μFのコンデンサで構成され、前記第2の蓄電手段は、
    静電容量が0.05〜0.5μFのコンデンサで構成さ
    れていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電子制
    御式機械時計において、前記第1の蓄電手段は、抵抗お
    よびスイッチが並列に接続された切替回路を介して前記
    発電機および回転制御手段に接続され、前記スイッチ
    は、第1の蓄電手段の端子電圧が回転制御手段を駆動可
    能な大きさまで高まった際に接続され、前記回転制御手
    段を駆動可能な大きさ以下に下がった際に切断されるよ
    うに構成されていることを特徴とする電子制御式機械時
    計。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の電子制
    御式機械時計において、前記第1の蓄電手段は、ダイオ
    ードおよびスイッチが並列に接続された切替回路を介し
    て前記発電機および回転制御手段に接続され、前記スイ
    ッチは、第1の蓄電手段の端子電圧が回転制御手段を駆
    動可能な大きさまで高まった際に接続され、前記回転制
    御手段を駆動可能な大きさ以下に下がった際に切断され
    るように構成されていることを特徴とする電子制御式機
    械時計。
JP16313397A 1997-06-19 1997-06-19 電子制御式機械時計 Withdrawn JPH1114766A (ja)

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