JP4234227B2 - 機械的動力源によって駆動された発電機から動力を供給される電子時計 - Google Patents

機械的動力源によって駆動された発電機から動力を供給される電子時計 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、
少なくとも1つの永久磁石を有するロータと、この磁石に電磁結合されて、ロータの回転に応じて第1電気エネルギを発生する少なくとも1つのコイルを含む電気−機械コンバータと、
ロータは回転中に継続して動く実際の角位置を有しており、このロータに機械的に連結きれて、第1駆動トルクが加えられることによってロータを所定方向に所定の所望速度より高い回転速度で回転させる機械的動力源と、
ロータと機械的動力源とに機械的に連結されている時間情報表示手段と、
ロータの実際の角位置と規則的に所望速度で動く所望の角位置との差を表す値を有する比較信号を発生する手段と、この比較信号に応答して、ロータの所望角位置に対する実際の角位置の差が進んでいるとき、所望速度よりも低い回転速度をロータに与える制動トルクを加える制動手段とを有する追従手段とを備えた時計に関する。
【0002】
そのような時計は、特にヨーロッパ特許第0,239,820号及び第01679,968号に開示されている。これらの既知の時計では、コンバータは、機械的動力源によって供給される機械的動力に応じて、追従回路に供給する必要がある電気エネルギを供給する発電機として使用されているだけである。
これらの時計の様々な構成要素の特徴は、発電機ロータの実際の回転速度が通常は時計が適切に動作する速度である所望速度よりも高速になりがちであり、追従回路は、この実際の回転速度を所望速度に追従させるように構成されている。ロータの実際の回転速度を所望速度に追従させることは、ロータの実際の角位置を所望の角位置に合わせること、すなわち追従させることは、時計のスイッチを入れてからロータがその所望速度で継続して回転したのであればロータが占めるはずの位置、従って所望のロータ回転速度で継続して動く位置に含わせることに等しいことは容易にわかるであろう。
【0003】
上記ヨーロッパ特許第0,239,820号に開示されている形式の時計では、ロータが所望角位置に対して進んでいるか、遅れているかに応じて決まる長さの期間にわたってロータを定期的に制動するにとによって調整が行われる。
上記ヨーロッパ特許第0,679,968号に開示されている形式の時計では、ロータが所望角位置に対して進む毎に一定期間にわたってロータを定期的に制動することによって調整が行われる。
ロータの回転速度が所望速度に含わせられたとしても、そのロータの実際の角位置はほとんど常にその所望角位置に対して進んでいるか、遅れていることは容易に理解されるであろう。例えば時計に対する角衝撃の結果、ロータが360゜以上、場合によっては360゜の数倍も進んだり、遅れることもある。
【0004】
以下の説明を簡単にするため、時計の機械的動力源が、機械式腕時計に現在使用されているような従来のぜんまいである場合について説明する。しかし、当該技術の専門家であれば、機械的動力源の性質がどのようなものであっても、以下に記載する発明を使用できることは問題なく理解できるであろう。
【0005】
ぜんまいによって減退角度(let down angle)Aの関数として供給される機械的トルクCのよく知られた代替例が、図1に曲線Bで示されている。
上記形式と同じ形式の時計にぜんまいを使用できるようにするため、減退中の少なくとも一部分の間、ぜんまいが供給する駆動トルクCは、ぜんまいによって駆動される発電機のロータが、その回転速度を調整する回路によって制動されていない時の所望速度で回転する際のトルクである限界トルクCLよりも大きくなければならないことは明らかである。
この限界トルクCLの値は、当然ながらぜんまいによって駆動される様々な部材の機械的特性と共に、発電機及びそれによって給電される回路の電気特性によって決まる。そのような限界トルクCLの例が、図1に点線の両線Dで示されている。この直線Dは、ぜんまいの減退角度の値がALである地点Pで曲線Bと交差する。
【0006】
図1の曲線Bで表された駆動トルクを有するぜんまいで得られる機械的動力Eは、ぜんまいが完全に巻き上げられている時には、その曲線Bと図1の軸C及びAによって囲まれた表面に等しいことはよく知られている。
ぜんまいの減退中に、このエネルギEの部分E1は、発電機のロータをその所望速度で回転させ、発電機によって電気エネルギに変換した後、ロータの回転速度追従回路に供給するために使用されると考えられる。
機械的エネルギEのこの部分E1は、軸A及びCと直線Dと横座標ALを通る垂直な線によって囲まれた表面に等しい。機械的エネルギEのE2で示された別の部分は、発電機ロータを加速し、電気エネルギに変換した後、必要時にロータを制動するために使用される。この機械的エネルギE2は、軸Cと直線Dと曲線Bによって囲まれた表面に等しい。
以上に簡単に説明した既知の時計の自律性、すなわちぜんまいが完全に巻き上げられた後、適正に動作する期間は、ぜんまいによって供給される駆動トルクが限界トルク値CLに達するまでに経過する時間に限定されることはわかるであろう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
高いトルクの供給を行えるぜんまいか、合計減退角度の大きいぜんまいを使用することによってこの自律性を向上させることができることは明らかであろう。しかし、そのようなぜんまいが占める体積も増加するため、腕時計等の体積が小さい時計ではそれを使用することが困難であるか、不可能でさえある。
本発明の目的は、上記時計と同じ形式であるが、計時ムーブメントの必要空間を大幅に増大させることなく自律性を上記のものよりも高くした時計を提供することである。
別の目的は、動作に必要な動力が得られる限り、信頼性が高く、動作の正確さが確保される時計を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも1つの永久磁石を有するロータと、磁石に電磁結合されて、ロータの回転に応じて第1電気エネルギを発生する少なくとも1つのコイルを含む電気−機械コンバータを備えている。ロータは、機械的動力源に機械的連結されており、その動力源から第1駆動トルクが加えられて所定方向に所定の所望速度より高い回転速度で回転できるようになっている。そのロータは回転中に継続して動く実際の角位置を有している。時間情報表示手段はロータと機械的動力源とに機械的に連結されている。本発明はさらに、追従手段を備えている。この追従手段は、ロータの実際の角位置と規則的に所望速度で動くはずである所望の角位置との差を表す値を有する比較信号を発生する手段と、比較信号に応答して、ロータの所望角位置に対する実際の角位置が進んでいるとき、ロータの回転速度を所望速度よりも低くする制動トルクをロータに加える制動手段と備えている。その追従回路はさらに、比較信号に応答して、ロータの所望角位置に対する実際の角位置が遅れているとき、その遅れが所定の遅れより大きい場合、ロータに第2駆動トルクを加えることによって、やはりロータが所定方向に所望速度より高い回転速度で回転するようにする制御手段を備えている。
以下の説明から明らかになるように、本発明の特徴によって、ムーブメントの必要空間を大幅に増大させることなく時計の自律性を高くすることができる。
本発明の他の目的及び利点は、添付の図面を参照した以下の説明から明らかになるであろう。
【0009】
【発明の実施の形態】
図2の非制限的例によって概略的に示されている実施形態において、本発明の時計1は、ぜんまい2で形成された機械的動力源を含む。このぜんまい2は、従来の機械式時計に使用されている既知のぜんまいのいずれかと同じ形式にすることができるので、極めて概略的に示されているだけである。このぜんまい2によって供給される駆動トルクは、ぜんまいの減退角度の関数として図1に示されているように変化するものと仮定する。
このぜんまい2は、手動または自動巻き上げ機構に連結されているが、巻き上げ機構は、やはり従来の機械式時計に使用されている既知の巻き上げ機構のいずれかに類似したものでよいので、ここでは示されていない。
【0010】
ぜんまい2は、点線で記号化した歯車列4を介して電気−機械コンバータ3のロータ3aに機械的に結合されている。このコンバータ3はコイル3bも含んでおり、それは当該技術の専門家には既知の様々な方法で形成されるので、ここでは詳細に説明しない。
簡単に説明すると、本例では、ロータ3aは双極磁石を含むが、これはその磁化軸線を表す矢印で簡単に示されているだけである。
また、コイル3bは、例えば図示しないステータを介してロータ3aの永久磁石に電磁結合されて、ロータ3aの回転に応じて端子B1、B2間に交流電圧Ugを発生する。その周期はロータ3aの回転周期、すなわちロータ3aが1回転するためにかかる時間に一致している。コイル3bの端子B1、B2がコンバータ3の端子を構成していることは明らかである。
【0011】
時計1はさらに整流器回路5を備えており、その入力5a、5bはそれぞれコンパータ3の端子B1、B2に接続されている。出力5c、5dは、コンバータ3から発生する交流電圧Ugに応じて少なくともほとんど直流の電圧Uaを生じる。この電圧Uaは、図示しない電線を介して以下に記載する様々な電子回路に供給される。
整流器5は、当該技術の専門家には既知の整流器のいずれかに類似したものでよいので、ここでは詳細に説明しない。簡単に説明すると、以下に明らかになる理由から、この整流器5は、直流電圧Uaが交流電圧Ugのピーク値より大きくなるように構成されている。
【0012】
本例では、整流器5の端子5aと5cは、コンバータ3の端子B1に接続されると共に互いに接続されている。さらに、これらの3つの端子5a、5c及びB1の電位は基準電位として任意に選択されるか、または接地されており、以下の説明に述べるすべての電圧は、この基準電位に対して測定した電圧である。
【0013】
ロータ3aが一定速度で回転し、コイル3bが短絡していない時、交流電圧Ugはこの基準電位に対して対称的である。
さらに、以下の説明では、様々な信号を測定した地点の電位が基準電位とほぼ同じであるか、整流器5の端子5dの電位とほぼ同じであるかに従って、その信号を「0」論理状態か、「1」論理状態であると説明する。以下の説明では、これらの論理状態を単に「0」状態及び「1」状態と呼ぶだけである。
【0014】
時計1はまた現在の時間を表示する表示手段を備えており、本実施形態ではこれは従来の針6で形成されているが、他の既知の部材、例えばディスク、ドラムまたは他のもので形成してもよい。それはまた、1つまたは複数の追加表示装置、例えば日付表示装置、月相表示装置等を含むことができる。この形式の追加表示装置も図示されていない。
針6と、必要ならば追加装置は、少なくとも一部分が歯車列4の一部分と共通する歯車列を介してぜんまい2とコンバータ3のロータ3aに機械的に連結されている図1では、針6に連結されたこの歯車列に個別の参照番号が付けられておらず、やはり点線で示されている。時計1はまた、針6の時間設定と、必要ならば追加装置の調整を行う機構を備えているが、これは当該技術の専門家には既知のこの形式の様々な機構のいずれかに類似したものでよいので、ここには示されていない。
【0015】
図2に示されている時計では、ロータ3aの実際の回転速度をその所望回転速度Vcに追従させること、従ってロータ3aの実際の角位置をその所望角位置に合わせることが追従回路7によって行われる。ぜんまい2内に蓄積されている機械的動力の一部をコンバータ3で電気エネルギに変換し、コンバータで発生した交流電圧Ugを整流器5で直流電圧Uaに変換した後にこの回路7にエネルギーが供給される。
【0016】
ロータ3aの回転速度を決め、以下に説明するように歯車列4の回転速度を決める追従回路7は、ロータ3aが所望速度Vcで回転する時、針6が通常速度で回転するように構成されている。本例では、所望速度Vcが毎秒4回転に設定されているものと仮定する。
【0017】
さらに、以下の説明から明らかになる理由から、コイル3bが短絡していない場合、ぜんまい2によって与えられる駆動トルクが上記定義の限界トルクCL(図1)より高い限り、ロータ3aの平均回転速度が所望速度Vcより高くなるように、ぜんまい2とそれが駆動する様々な素子の特性がコンバータ3の特性と共に選択される。同様に、これらの特性は、ぜんまい2が完全に巻き上げられており、そのためそれが与える駆動トルクが最大値である時でも、コイル3bが短絡している場合、平均回転速度が所望速度Vcより低くなるように選択される。
【0018】
上記追従回路7は比較器8を含み、その非反転入力はコンバータ3の端子B2に接続され、反転入力は基準電位に接続されているので、その出力から発生する、以下の説明でSMと呼ぶ信号は、コンバータ3から送られる電圧Ugが負か正かに従って「0」状態と「1」状態になる。
信号SMの周期は、当然ながら電圧Ugと同じであるため、特にコンバータ3のロータ3aが所望速度Vc、本例では前述したように毎秒4回転で回転する時、この信号SMの周期は250ミリ秒である。
さらに、コンバータ3のロータ3aが所定の角位置を通過する、すなわち電圧Ugが増加中にゼロ値を越える毎に、信号SMは「0」状態から「1」状態に変わる。
このため、信号SMは、ロータ3aの回転速度測定信号であると共に、ロータ3aが上記定義の所定角位置を通過したことを検出する信号でもある。
【0019】
追従回路7はまた、基準信号SRの供給源を含む。これは本例では、水晶発振器にすることができる発振器9と、発振器9で発生した信号に応じて信号SRを生じる出力Q1を有する分周回路10で形成されている。
この発振器9と分周回路10は、当該技術の専門家には既知の様々な方法で形成できるので、ここでは詳細に説明しない。簡単に説明すると、発振器9と分周器10は、コンバータ3のロータ3aが所望速度Vc、すなわち本例では250ミリ秒で回転している時、信号SRの周期が信号SMと同じになるように構成されている。
これは、例えば、電子時計の大部分に使用されている、周波数が32,768Hzの信号を発生する発振器と同様な発振器を発振器9の代わりに用い、また分周器10を一連の13個のフリップフロップからなる既知の形式にすることによっても得ることができる。
【0020】
また、分周器10は第2出力Q2を備えている。これは信号SRよりもはるかに短い、例えば百分の1程度に短い周期を有する信号SCを発生する。その有用性は以下の説明から明らかになるであろう。本例では、この信号SCは、分周器10の第6フリップフロップの出力から生じることができ、従って約1、95ミリ秒の周期を有する。
【0021】
追従回路7はさらに、可逆カウンタすなわちアップ・ダウンカウンタ11を備えている。このカウンタ11のカウントアップ入力Cは、分周器10の出力Qに接続されて信号SRを受け取る一方、そのカウントダウン入力Dは、比較器8の出力に接続されて信号SMを受け取る。
【0022】
このアップ・ダウンカウンタ11は既知の様々な方法で形成できるので、ここでは詳細に説明しない。簡単に説明すると、それは受け取ったパルスの立ち上がり区間に、すなわち信号SR及びSMの「0」状態から「1」状態への変化に反応する。言い換えると、カウンタ11の内容、すなわちそれを形成している様々なフリップフロップの出力の「0」状態または「1」状態によって形成された2進数は、SR信号パルスの各立ち上がり区間で1単位だけ増分され、SM信号パルスの各立ち上がり区間で1単位だけ減分される。カウンタ11はまた、入力C及びDに受け取るパルスの時間的重なり合いによる曖昧さを除去することができる既知の手段を備えている。
【0023】
カウンタ11はn個のフリップフロップを含む。これらのフリップフロップの最後と最後から2番目のものの出力をそれぞれQ1、Q2で表す。
また、カウンタ11はn個のフリップフロップで形成されているので、その内容はゼロ以上かつ2n −1以下の値であることを思い出されたい。さらに、カウンタ11の動作はサイクリック的である。すなわちその内容がゼロの時、そのカウントダウン入力Dにパルスが加えられるとその内容が2n −1値になり、またその内容が2n −1の時、カウントアップ入力Cに加えられるパルスに応答して0値になる。
【0024】
当該技術の専門家には容易にわかるように、カウンタ11の内容がゼロ以上かつ2(n-1) 未満である時、カウンタ11の出力Q1は「0」状態にあり、その内容が2(n-1) 以上かつ2n −1以下である時、出力Q1は「1」状態にある。
さらに、カウンタ11の内容がゼロ以上かつ2(n-2) 未満である時、カウンタ11の出力Q2が「0」状態にあり、その内容が2(n-2) 以上かつ2(n-1) 未満である時、出力Q2は「1」状態にある。
【0025】
アップ・ダウンカウンタ11の出力Q1はANDゲート12の第1入力に接続されており、ANDゲート12の第2入力は比較器8の出力に接続されている。このゲート12の出力は、RSフリップフロップ13の入力Sに接続されており、RSフリップフロップ13の入力Rはカウンタ15の出力Qに接続されている。
【0026】
上記のアップ・ダウンカウンタ11と同様に、フリップフロップ13は、その入力S及びRに受け取ったパルスの立ち上がり区間に反応する。言い換えると、フリップフロップ13の非反転出力Q及び反転出力Q(/)は、その入力Sに加えられた信号の各立ち上がり区間に応答してそれぞれ「1」状態及び「0」状態になり、出力Rに加えられた信号の各立ち上がり区間に応答してそれぞれ「0」状態及び「1」状態になる。
【0027】
カウンタ15は、アップ・ダウンカウンタではなく単純なカウンタであって、本例では従来通りに直列に接続された5個のフリップフロップで形成されているため、第5フリップフロップの非反転出力であるカウンタの出力Qは、カウンタの内容が15から16に変わった時、「0」状態から「1」状態に変わる。
カウンタ15のカウントアップ入力Cは分周器10の出力Q2に接続されているため、信号SCを受け取り、そのリセット入力Rはフリップフロップ13の反転出力Q(/)に接続されている。
やはりアップ・ダウンカウンタ11と同様に、カウンタ15はカウント入力Cに加えられた信号の立ち上がり区間に反応する。さらに、入力Rが「1」状態にある限り、その内容はゼロ値に維持される。
【0028】
追従回路7はさらにコンバータ3のロータ3a用の電気制動素子を含む。これは本例ではn型M0Sトランジスタ16で形成されており、そのソース及びドレーンはそれぞれコンバータ3の端子B1及びB2に接続され、ゲートはフリップフロップ13の非反転出力Qに接続されている。
当該技術の専門家には容易にわかるように、トランジスタ16は、n型であるためにゲートが「0」状態にあるか「1」状態にあるか、またそのソースが基準電位であるかに応じて、遮断されるか、導通する。
【0029】
追従回路7はさらに、比較器8の出力に接続されて信号SMを受け取る制御入力Cと出力Qを有する時間遅延回路21を含む。
この時間遅延回路21は、信号SMが「0」状態から「1」状態へ変わってから所定の遅延時間Tが経過した後に開始される所定の持続時間DのパルスICを出力Qに発生するためのもので、その持続時間中に出力Qが「1」状態にあることがわかっていれば、当該技術の専門家であればそれを作製することが困難ではないので、時間遅延回路21については詳細に説明しない。この持続時間D及び遅延時間Tについては以下に説明する。
時間遅延回路21の出力QはNANDゲートの第1入カに接続されており、その第2入力はRSフリップフロップ24の出力Qに接続されている。
【0030】
フリップフロップ24の入力SはANDゲート25の出力に接続されており、そのANDゲート25の第1入力はアップ・ダウンカウンタ11の出カQ2に接続され、その第2入力はインバータゲート26を介してカウンタ11の出力Q1に接続されている。
フリップフロップ24の入力Rは、直接的にカウンタ11の出力Q1に接続されている。
【0031】
追従回路7はさらに制御素子を含む。本例ではこれはP型M0Sトランジスタ27で形成され、そのソースは直流供給電圧Uaの記号+で示された正電位に接続され、ドレーンはコンバータ3のコイル3bの端子B2に接続されている。トランジスタ27のゲートは、ゲート23の出力に接続されている。
当該技術の専門家には容易にわかるように、トランジスタ27は、それがp型であるためにそのゲートが「1」状態にあるか「0」状態にあるか、またそのソースが正電位であるかに応じて、遮断されるか、導通する。
【0032】
追従回路7はさらに、以下に説明する状況において電気エネルギを蓄えて戻すための蓄電装置28を備えている。
この装置28は、それぞれ整流器5の端子5c、5dに接続された正端子28aと負端子28bを備えており、当該技術の専門家には既知の様々な方法で形成できるので、ここでは詳細に説明しない。簡単に説明すると、それは従来のアキュムレータ29を含み、そのような用途に適した既知のアキュムレータのいずれかと同じ種類のものでよい。必要ならば、この装置はさらにこのアキュムレータ29の動作電圧を電圧Uaに合わせるための回路を備えてもよい。この装置28はまた、アキュムレータ29の過充電の防止及びアキュムレータ29の過放電の防止の両方またはいずれか一方のためにアキュムレータ29の充電電流を制限するための監視回路も備えることができる。
【0033】
追従回路7はまた、初期化回路を備えているが、図2を不必要に過密化させることを避けるために図示されておらず、当該技術の専門家には既知の回路である。簡単に説明すると、それは、電圧Uaが増加中に、追従回路7の様々な構成要素が適正に動作し始める値か、それよりわずかに大きい所定の閾値に達した時点で、短い初期化パルスを発生するように構成されている。この時点を以下の説明では初期化時点t0と呼ぷ。この初期化回路は分周器10、カウンタ11及び15、時間遅延回路21及びフリップフロップ13及び24に接続されているため、この時点t0でこれらの素子のすぺての出力Q、Q1またはQ2が「0」状態に設定される。
【0034】
ぜんまい2が完全に減退し、コンバータ3のロータ3aが回転していない時、電圧Ugは当然ながらゼロである。また、畜電装置28のアキュムレータ29が放電した時、電圧Uaはゼロであるか、または時計1を動作させるためには不十分である。
【0035】
ぜんまい2を巻き直した場合、ロータ3aが回転し始め、電圧Ug、Uaが増加し始める時点に達する。
上記定義の時点t0で、初期化回路で発生したパルスは、分周器10の出力Q1、Q2、アップ・ダウンカウンタ11の出カQ1、Q2、カウンタ15及び時間遅延回路21の出力Qを「0」状態に設定する効果を有する。
同じ初期化パルスの結果として、フリップフロップ13の出力Q及びQ(/)はそれぞれ「0」、「1」論理状態になり、フリップフロップ24の出力Qは「0」状態になる。
【0036】
フリップフロップ13の出カQの「0」状態によってトランジスタ16は遮断状態になるため、コンバータ3のコイル3bは短絡しないで、ロータ3aの回転速度はその所望速度Vcに違してそれを越えることができる。さらに、フリップフロップ13の出力Qの「1」状態によってカウンタ15の内容がゼロに維持される。
さらに、フリップフロップ24の出力Qの「0」状態によって、ゲート23の出力が「1」状態に維持されるため、トランジスタ27は遮断状態になる。
【0037】
以下の説明から明らかになるように、時計1が停止した時、アキュムレータ29は完全に、または少なくともほば完全に放電している。ロータ3aが回転し始めて、電圧Uaが十分な値に達した時、アキュムレータ29はコンバータ3から得られる電気エネルギの一部分を吸収して充電し始める。このためコンバータ3は発電機として機能する。電気エネルギのこの余剰分はもちろんぜんまい2によって与えられ、上記定義の機械的エネルギE2の少なくとも一部分をコンバータ3で変換することによって生じる。
【0038】
アキュムレータ29に蓄えられたこの電気エネルギは、以下に説明する状況において使用するためのものである。
時点t0の後の時計1の動作は、以上の説明からその詳細全部を再構成することは当該技術の専門家には困難ではないので、以下には一般的に説明するだけとする。
【0039】
時計1の動作のこの説明において、基準信号SRがその「0」状態から「1」状態に変わり、従ってカウンタ11の内容が1単位だけ増分される各時点を基準時点trと呼ぷ。同様に、測定信号SMがその「0」状態から「1」状態に変わり、従ってカウンタ11の内容が1単位だけ減分される各時点を測定時点tmと呼ぷ。
【0040】
アップ・ダウンカウンタ11の内容は、上記定義の時点t0以降に分周器10が発生した信号SRパルスの数と、おなじ時点t0以降にコンバータ3のロータ3aが行った全回転の数である、比較器8が発生した信号SMパルスの数との差に継続して等しいことは明らかである。
このため、カウンタ11のこの内容は、ロータ3aの実際の角位置とその所望の角位置との差を継続して表している。場合によって、この差は進んでいたり、遅れており、必要ならば数回転になるであろう。
【0041】
さらに、この差がゼロである時、すなわちロータ3aの角位置がその所望の角位置に一致するか、少なくともその1回転以内にある時、カウンタ11の内容もゼである。
同様に、その差が、ロータ3aがその所望角位置に対して遅れている時、カウンタ11の内容はゼロより大きく、かつ2(n-1) より小さい。このため、これらの2つの場合、カウンタ11の出力Q1は「0」の状態である。最後になるが、その差が、ロータ3aがその所望角位置に対して適んでいる時、カウンタ11の内容は2n−1以下かつ2(n-1) 以上である。
【0042】
次に、上記定義の時点tmの1つの直後から任意に開始し、ロータ3aがその所望角位置に対して進んでいると仮定して、時計1の動作を説明する。
このため、前述したように、カウンタ11の出カQ1は「1」状態にある。信号SMも「1」状態にあるので、フリップフロップ13の出カQ及びQ(/)がそれぞれ「1」状態及び「0」状態となる。
その結果、トランジスタ16は導通して、コンバータ3のヨイル3bを短絡させる。そのため、ロータ3aは制動されて、その回転速度が所望速度Vcより低速になる。
【0043】
やはりその結果として、カウンタ15のリセット入力Rが「0」状態に維持されるので、各信号SCパルスで1単位だけカウンタ15の内容が増分される。本例では、この内容が15から16の値へ変わった時、すなわちフリップフロップ13の状態が変化してから約31.25ミリ秒後に、カウンタ15の出力Qが「1」状態に変わる。
そのため、フリップフロップ13は再び、その出力Q及びQ(/)がそれぞれ「0」状態と「1」状態となる。
このため、トランジスタ16は再び遮断されるため、ロータ3aはもはや制動されずにその回転速度が再び増加する。
【0044】
次の時点tmの直後に、アップ・ダウンカウンタ11の出力Q1が再び「1」論理状態であると、上記の処理が繰り返される。ロータ3aがその所望角位置に対して進んでいる度合いは、当然ながらロータ3aが制動される毎に減少するので、最終的にゼロになる。
このように、進みがゼロになると、アップ・ダウンカウンタ11の出力Q1が「0」状態になり、ロータ8aが再びその所望角位置より進み、カウンタ11の出力Q1が「1」状態に変わるまでロータ3aは制動されない。
【0045】
上記定義の時点tmの1つの直後でロータ3aがその所望角位置に対して遅れている時、カウンタ11の出力Q1が「0」状態にある。
この遅れが十分に小さく、カウンタ11の内容が2(n-2) 未満である場合、カウンタ11の出力Q2も「0」状態にある。従って、ゲート12と25の出力と、フリップフロップ13と24の出力Qも「0」状態にある。従って、トランジスタ16及び27はその遮断状態のままであり、特にコイル3bはいつの時点でも短絡しない。
【0046】
また、ぜんまい2によって与えられる駆動トルクが上記定義の限界トルクCL以上である場合、ロータ3aの回転速度は所望速度Vcのままであるか、それ以上になる傾向がある。
ロータ3aの所望角位置に対する遅れがこれによってゼロになる方向に進む。
遅れがゼロになり、ロータ3aがその所望角位置に対して進むまで、この状態は変わらない。ロータ3aが進んだ時、カウンタ11の出力Q1は「1」状態に変わり、上記の制動処理が再び開始される。
【0047】
ぜんまい2によって与えられる駆動トルクが上記定義の限界トルクCLより小さくなった場合、コンバータ3で発生した電気エネルギが追従回路7の様々な構成部材に適当に給電するためには不十分になる。
しかし、前述したように、その時にはアキュムレータ29が少なくとも部分的に充電されているので、装置28は電圧Uaを回路7の機成要素が適切に動作できる値に維持する。この時、この動作に必要な電気エネルギは、少なくとも部分的に装置28のアキュムレータ29によって与えられる。
【0048】
ぜんまい2によって与えられる駆動トルクが限界トルクCLより小さくなっているので、ぜんまい2はもはやロータ3aをその所望回転速度Vcで、ましてやその速度Vcより高速で回転させることができない。このため、ロータ3aはその所望角位置に対して遅れ始め、もはやこれを上記方法で補正することができない。
【0049】
この遅れが十分に大きくなってカウンタ11の内容がその値2(n-2) に達した時、カウンタ11の出カQ2が「1」状態になるのに対して、そのカウンタの出カQ1はもちろん「0」状態のままである。
その結果、フリップフロップ24の出力Qと同様に、ゲート25の出力は「1」状態に変わる。
【0050】
ロータ3aはその所望位置に対して遅れているので、フリップフロップ24の出力Qが「1」状態になった時点で、信号SMはまだ「0」状態のままである。このため、時間遅延回路21の出力Qは「0」状態のままであり、ゲート23の出カは「1」状態のままであり、トランジスタ27は遮断されたままである。
【0051】
次の時点tmにおいて、電圧Ugがゼロ値を越えて正の値になり、このため信号SMが「1」状態になる角位置にロータ3aが達した時、時間遅延回路21が動作し始める。
前述したように、上記時点tmから遅延時間Tが経過した後、時間遅延回路21の出力Qが持続時間DのパルスICを発生する。
このパルスICの間、時間遅延回路21は「1」状態にあるため、ゲート23の出力は「0」状態となり、トランジスタ27は導通する。
【0052】
このため、このパルスICの間、コイル3bはIMで表されたパルスを受け取る。このパルスIMの間、コイルは電圧Uaの供給を受ける。このパルスIMはパルスICと同期している、すなわち、それは上記時点tmに対してパルスICと同じ遅延時間T後に始まり、その持続時間DはパルスICと同じである。
【0053】
前述したように、供給電圧Uaは発電機3によって与えられる電圧Ugのピーク値より大きい。パルスIMがコイル3bに加えられている時点での電圧Ugの値がどのようなものであっても、このパルスIMによって電流がコイル3bに流れ、従って磁界がロータ3aの永久磁石に加えられる。既知のようにして、この磁界とロータ3aの永久磁石で発生した磁界の相互作用によってトルクがそれに加えられる。ぜんまい2がロータ3aに加える機械的トルクと区別するため、以下の説明ではこのトルクを電磁トルクと呼ぷ。
【0054】
以下の説明から明らかになる理由から、この電磁トルクは、ロ−タ3aをぜんまい2で与えられる機械的トルクと同じ方向こ回転させるものでなければならない。
このため、時間遅延回路21は、上記定義の時点tmでの電圧Ugのゼロ値通過に対するパルスICの遅延時間Tが電圧Ugの周期の半分より短くなるように構成されている。このため、パルスIMがコイル3bに加えられる時、この電圧Ugは正であり、パルスIMに応答してロータ3aに加えられる電磁トルクは所望方向になる。このため、このパルスIMを駆動パルスと呼ことができる。
【0055】
時間遅延回路21は、好ましくは遅延時間Tが電圧Ugの周期のほぽ1/4になるように構成される。このため、電圧Ugの値がそのピーク値に近い間、駆動パルスIMがコイル3bに加えられる。当該技術の専門家には容易に理解きれるように、これらの状況では、ロータ3aはそれに加えられる電磁トルクがその最大値にほ等しい値になるような角位置にあるため、駆動パルスIM中にコイル3bに供給される電気エネルギが最も効率的に使用される。
【0056】
このため、駆動パルスIMの間、コンバータ3はモータのように動作して、そのコイル3bが受け取った電気エネルギを機械的動力に変換する。以下の説明から明らかになる理由から、コイル3bが受け取る電気エネルギの量を決定するこのパルスIMの持続時間Dは、得られる機械的動力の量がロータ3aをその所望速度Vcよりも高速に加速させるのに十分であるように選択される。
【0057】
当該技術の専門家には理解されるように、この持続時間Dの値はコンバータ3と、ロータ3aに接続されている機械的要素、すなわち特にぜんまい2及び時間表示針6の特徴に応じて決まるため、その値をこれ以上特化することは不可能である。しかし、個々の場合においてこの持続時間Dを、例えばテストで決定することは、当該技術の專門家には困難ではないであろう。
【0058】
前述のアセンブリの場合と同様に電圧Ugの周期を250msにして出願人が作製した試作品では、遅延時間T及び持続時間Dがそれぞれ60ms及び4msになるようにし、このため電圧Ugがその正のピーク値を通過する時点に対してパルスIMが時間的に実際に対称的であるように時間遅延回路21を作製することによって非常に良好な結果が得られた。
【0059】
フリップフロップ24の出力Qは「1」状態のままである限り、コイル3bは電圧Ugの各周期で、または本例ではこれと同じことであるロータ3aの各回転時に駆動パルスIMを受け取る。この駆動パルスIMは上記特徴を備えているので、ロータ3aの回転速度はその所望速度Vcより高速になるか、そのままである。
【0060】
このため、所望角位置に対するロータ3aの遅れは、カウンタ11の内容と同様に減少する。
この遅れがゼロになり、ロータ3aがその所望角位置に対して進み始めた時、カウンタ11の出力Q1は再び「1」状態に変わり、従ってフリップフロップ24の出力Qが再び「0」状態に変わるため、コイル3bはパルスIMを受け取らなくなる。
【0061】
ぜんまい2がしばらく巻き直されない場含、ロータ3aはその所望角位置に対して再び遅れるようになり、カウンタ11の内容も再び増加し始める。この内容が2(n-2) 以上になると、カウンタ11の出力Q2が再び「1」状態に変わり、上記処理が繰り返される。
【0062】
非制限的な例として、カウンタ11のフリップフロップの数nを9とすると、このカウンタ11の全容量は29 、すなわち512になる。このため、本例では、カウンタ11の内容が27 、すなわち128になった時、駆動パルスIMが発生し始める。このため、ロータ3aはその所望角位置に対して128回転、すなわち128x360゜の遅れを有する。
やはり本例では、ロータ3aの所望速度Vcが毎秒4回転であるので、時計1の遅れは32秒である。
【0063】
各パルスIM中にロータ3aに供給される機械的動力は、もちろん蓄電装置28のアキュムレータから得られる。アキュムレータ29が十分に充電きれている限り、上記のロータ3aの遅れ回復処理をこのように繰り返すことができる。
【0064】
ぜんまい2によって与えられる機械的トルクが上記定義の限界トルクCLより小さくなった後も、一定期間は時計1が適正に動作することがわかる。
【0065】
当該技術の専門家であればわかるように、トランジスタ16が遮断され、そのためコイル3bが短絡していない時でも、ロータ3aは、追従回路7の様々な電子構成要素が消費する電流とアキュムレータ29の充電電流の合計に応じて発生する制動トルクを受け取る。
やはり当該技術の専門家にはわかるように、この制動トルクには、ロータ3aの加速時間、すなわち上記制動処理の終了後にロータ3aがその所望速度Vcに達してそれを越えるために必要な時間を長くする作用がある。
【0066】
このため、当該技術の専門家であれば容易に理解されるように、上記時計1のような時計では、アキュムレータ29の充電電流を可能な最低値に制限することによって、ロータ3aの加速時間が可能な限り短くなるように蓄電装置28を構成することが好都合である。
【0067】
図3に非制限的例として概略的に示されている実施形態では、本発明に従った時計が参照番号31で示されている。
【0068】
図2の時計1と同様に、時計31は、電気−機械コンバータのロータと現在時間表示手段に機械式に連結されているぜんまいを含み、このコンバータのコイルは整流器回路に接続されている。時計31のこれらの様々な構成要素は、時計1の対応の構成要素と同じ参照番号で示され、それらと同一にすることができるので、ここでは説明を繰り返さない。
【0069】
時計31はまた、ロータ3aの実際の回転速度をその所望速度Vcに合わせる追従回路を含み、本例ではこれを参照番号32で示されている。
【0070】
図2の追従回路7の構成要素と同じ参照番号で示されている追従回路32の各榔成要素は、図2の追従回路7のものと同一であって、同様に動作する。従って、回路32のこれるの構成要素の説明をここで繰り返さない。さらに、回路32のこれらの機成要素はすぺて、幾つかの例外を除いて、回路7の対応械成要素と同様に互いに接続されている。次に、これらの例外について、追従回路7には存在しない追従回路32の幾つかの構成要素と共に説明する。
【0071】
このように、追従回路32では、トランジスタ16のゲートが追従回路7の場合のようにフリッブフロップ13の出力Qに直接的に接続されているのではなく、ANDゲート33の出力に接続されており、このANDゲート33の1つの入力がフリップフロップ13の出カQに接続されている。
【0072】
ゲート33の第2入カはRSフリップフロップ34の出カQに接続されており、このフリップフロップ34の入力SはANDゲート35の出カに接続され、入力Rはインバータゲート26の出力に接続されている。
【0073】
上記の他のフリップフロップ13及び24と同様に、フリップフロップ34はその入力S、Rで受け取った信号の立上がり区間に反応する。すなわち、その入力S、入力Rの「0」状態から「1」状態への各変化に対応して、その出力Qが「1」状態、「0」状態になる。さらに、フリップフロップ34は時計1の説明で述ぺた初期化回路にも接続されているため、この回路で発生した初期化パルスに応答して、その出カQは「0」状態になる。
【0074】
ゲート35は2つの入力を備えており、それらはそれぞれカウンタ11の出力Q1と、インバータゲート36を介してカウンタ11の出力Q2に接続されている。
【0075】
追従回路32に拾いて、蓄電装置28の負端子28bは、追従回路7のように整流器5の端子5cに直接、接続されているのではなく、n型M0Sトランジスタ37のドレーンに接続されており、このトランジスタのソースがその端子5cに、従って基準電位に接続されている。
【0076】
トランジスタ37のゲートは、0Rゲート38の出力に接続されており、この0Rゲート38は、それぞれカウンタ11の出力Q1と、インバータスペーシングゲート39を介してゲート23の出力に接続された2つの入力を有する。トランジスタ16と同様に、トランジスタ37はn型であり、そのソースが基準電位に接続されているので、トランジスタ37はそのゲートが「0」状態にあるか、「1」状態にあるかに応じて、遮断されるか、導通する。
【0077】
時計31の動作は、大部分が図2の時計1と同じである。従って、以下の説明には示されていない時計31の動作の詳細は、前述の時計1の動作の説明からわかるであろう。
【0078】
図2の時計1の場合と同様に、コンバータ3のロータ3aがその所望角位置に対して遅れており、カウンタ11の内容が2(n-2) 未満で遅れが比較的小さい時、時計31のカウンタ11の出カQ1、Q2は共に「0」状態にある。これらの状況では、ゲート12の出力、フリップフロッブ13の出力Qとゲート33の出力は「0」状態にあるので、トランジスタ16は遮断されている。
【0079】
同様に、ゲート25の出力とフリップフロップ24の出力Qが「0」状態にあるので、ゲート23の出力は「1」状態にあり、インバータゲート39の出力は「0」状態にある。このため、ゲート38の2つの入力が「0」状態であるため、ゲート88の出カが「0」状態になり、トランジスタ37が遮断される。
【0080】
また、ぜんまい2によって与えられる駆動トルクが限界CL以上である場合、ロータ3aの回転速度はその所望速度Vcより高いままであるか、高くなろうとして、ロータ3aの所望角位置に対する遅れがゼロになる方向に進む。
【0081】
図2の時計1の場合とは逆の上記状況では、畜電装置28と整流器5の間の電気接続が遮断されることがわかる。このため、この蓄電装置28のアキュムレータ29は、その充電状態に関係なく、電流をまったく吸収することができない。このため、コンバータ3に供給しなければならない電流は、整流器5によって実施された整流後に追従回路32のその他の構成要素によって吸収された電流に厳密に限定される。
【0082】
従って、コンバータ3によって与えられた電流に応じてロータ3aに加えられる制動トルク、従ってロータ3aがその所望角位置に対する遅れを回復するために必要な時間は、他が全て同じであれば、図2の時計1の場合よりも時計31の本例の場合の方が小さくなる。
【0083】
反対に、やはり上記の状況において、ぜんまい2によって与えられる駆動トルクが限界トルクCLより小さい場合、ロータ3aの回転速度は所望速度Vc未満のままであって、ロータ3aの所望角位置に対する遅れが増加する。
この遅れが、カウンタ11の内容が値2(n-2) に達すると、カウンタ11の出力Q2が「1」状態に変わる。
カウンタ11の出力Q1はまだ「0」状態にあるので、トランジスタ16は遮断したままである。
反対に、カウンタ11の出力Q2が「1」状態に維持されているので、ゲート25の出カは「1」状態に変わり、フリップフロップ24の出カQが同じく「1」状態になる。
【0084】
時間遅延回路21の出力によって供給される各パルスICの間、ゲート28の出カは「0」状態に変わり、このためトランジスタ27が導通する。同様に、インバータゲート39の出力が、従ってゲート38の出力が「1」状態に変わるため、トランジスタ37が導通する。
その結果、各パルスICの間、蓄電装置28は再び追従回路32の様々な機成要素に、特にトランジスタ27に接続される。
【0085】
このため、図2の時計1の場合のように、コンバータ3のコイル3bは各パルスICに応答してトランジスタ27を介して駆動パルスIMを受け取る。駆動パルスIMの間にこのコイル3bに供給される電気エネルギは、アキュムレータ29によって供給される。
【0086】
同様に、アキュムレータ29が十分な電気エネルギを含んでいる場合、各パルスIMによってロータ3aが加速されるため、その回転速度はその所望速度Vcより高くなるか、高いままであり、ぜんまい2によって供給される駆動トルクが限界トルクCLより小さくても、ロータ3aの所望角位置に対する遅れがゼロになる方向に進む。
【0087】
やはり図2の時計1の場合のように、コンバータ3のロータ3aがその所望角位置に対して進んでいる時、時計31のカウンタ11の出力Q1は「1」状態にある。さらに、この進みが比較的小さく、カウンタ11の内容が2(n-2) 以上である場合、カウンタ11の出カQ2も「1」状態にある。
【0088】
これらの状況では、インバータゲート36の出力が「0」状態にあるので、ゲート35の出力、フリップフロップ34の出カQ及びゲート33の出力が継続して「0」状態にある。
【0089】
図2の時計1の場合とは逆に、ロータ3aは所望角位置に対して進んでいるが、この場合にはトランジスタ16は継続して遮断されている。
しかし、ゲート38の出力は継続して「1」状態にあるので、トランジスタ37は導通し、蓄電装置28もやはり継続して整流器5に、従って追従回路32のその他の構成要素に接続される。
【0090】
このため、蓄電装置28のアキュムレータ29は、このアキュムレータ29内に蓄積されている電気エネルギ量が小さいほど、またその最大容量が大きいほど、大きい強度の充電電流を継続して吸収する。
このアキュムレータ29の充電電流は整流器5を介してコンバータ3によって供給されることは明らかであり、このため、ロータ3aに加えられる制動トルクの発生に寄与する。
【0091】
ロータ3aに加えられる制動トルクがロータの回転速度を所望速度Vcより低い回転速度にするため、このアキュムレータ29の充電電流は、ぜんまい2によって与えられる駆動トルクが大きいほど高い値である一定限界より高くなければならないことは容易にわかる。
この条件が満たされた場合、ロータ3aの所望角位置に対する進みが減少するが、この場合、トランジスタ16は導通しないため、コイル3bは短絡しない。
ロータ3aがその所望角位置に対して進んでおり、アキュムレータ充電電流が上記定義の限界値より高いままである限り、この状況が変わらないことは明らかである。
【0092】
充電電流がまたこの限界値より高い状態にある間にロータ3aのこの進みがゼロになった場合、ゲート38の出力と共に、カウンタ11の出力Q1、Q2が共に「0」状態に変わる。その結果、トランジスタ37が再び遮断されるため、アキュムレータ29はまったく電流を吸収しなくなる。この時、ロータ3aに加えられる制動トルクは、追従回路32のその他の構成要素によって吸収された電流によって生じるだけであり、ロータ3aの回転速度は再び所望速度Vcを越えることができる。
【0093】
反対に、ロータ3aの進みがゼロになる前にアキュムレータ29の充電電流が上記定義の限界値より低くなった場合、ロータ3aに加えられる制動トルクがその所望速度Vcより低い速度をそれに与えることができなくなるため、この進みは減少しなくなり、増加することさえある。
【0094】
このため、その場合にはカウンタ11の内容が減少し、その内容が2(n-2) より小さくなった時、カウンタ11の出カQ2が「0」状態に変わるが、出力Q1は「1」状態のままであることは明らかである。
このため、インバータゲート36の出力とゲート35の出カが「1」状態に変わり、フリップフロップ34の出カQも共に「11状態となる。
【0095】
測定信号SMが「1」状態に変わるのに対応してフリップフロップ13の出カQが「1」状態に変わると、ゲート33の出カも「1」状態に変わり、これによって、時間遅延回路21自体の出カQが「1」状態に変わるまで、トランジスタ16が導通する。
【0096】
トランジスタ16が導通すると、それはコイル3aを短絡させ、時計1の場合のように、ロータ3aに加えられた制動トルクがその所望速度Vcより低い回転速度とする。
このため、アキュムレータ29の充電電流は上記定義の限界値より低いが、ロータ3aの所望角位置に対する進みが減少する。
ロータ3aが所望角位置に対して進んでおり、ロータ3aの各回転時にトランジスタ16がコイル3bを短絡させる限り、この状況は変わらない。
【0097】
ロータ3aの進みがゼロになった時、カウンタ11の出カQ1、Q2は共に「0」状態になるので、トランジスタ16、37は再び継続して遮断されるため、ロータ3aの回転速度は再び所望速渡Vcを越える。
【0098】
以上に説明した時計31では、そのロータ3aがその所望角位置に対して進んでおり、従ってその回転速度を所望速度Vcよりも低い値に減少させなければならない時、コンバータ3で発生する電気エネルギの少なくとも一部分を利用して蓄電装置28のアキュムレータ29を充電することはわかるであろう。しかし、図2の時計1では、これらの状態で発生した電気エネルギのこの部分がジュール効果によって主にコンバータ3のコイル3b及びトランジスタ16内で散逸される。
その結果、他が全て同じであれば、時計31の自律性が時計1の自律性に較ぺてさらに向上する。
【0099】
当該伎術の専門家であれば容易に理解されるように、時計31では、アキュムレータ29の充電電流が無制限であるあか、必要ならばこの充電電流をアキュムレータ29が破壊される危険が生じる値以下に御限するだけにして畜電装置28を設計することが好都合である。
同様に、アキュムレータ29は、その公称容量がでできる限り高くなるように選択することが好都合である。
【0100】
本発明に従った時計の自律性は、上記ヨーロッパ特許出願第0,239,820号及び第0,679,968号に開示されているような既知の時計の自律性よりも大幅に向上することがわかる。
【0101】
これは、本発明による時計が、ぜんまいに蓄積された機械的動カの一部分を電気エネルギの形で蓄横することができる蓄電装置と共に、ぜんまいが完全に減退した後に時計を動作させるためにこの電気エネルギを使用できるようにする手段を含むという事実によることは明らかである。
【0102】
本発明に従った時計の自律性の向上は、その様々な構成要素の特徴に応じて、特にその畜電装置の一部を形成しているアキュムレータの容量に応じて決まるので、一般的に数値で示すことはできないことは明らかである。
【0103】
アキュムレータが蓄横できる電気エネルギの量が、上記定義の機械的エネルギE2の量に対応する量とほぼ同じであり、この機械的エネルギE2が上記定義の機械的エネルギE1の量とほぽ同じになるようにその容量が定められている場合、他の全てが同じであれば、時計の自律性は同じ形式の既知の時計の実際に2倍になることがわかる。
【0104】
しかし、どのような形式の時計のぜんまいでも、それが与える機械灼トルクが限界トルクCLより低くなる前に、一般的に何度も巻き直される。その結果、本発明に従った時計の畜電装置のアキュムレータを充電するために電気エネルギに変換後に使用できる機械的エネルギは、機械灼エネルギE2よりも一般的にはるかに大きい。
【0105】
このため、本発明に従った時計の蓄電装置に、上記定義の機械的エネルギE2の最に対応する量よりも大量の電気エネルギを蓄積できるような容量を有するアキュムレータを設けることも可能であり、望ましくさえある。大容量であるにも係わらず、本時計のぜんまいによって与えられる駆動トルクが上記定義の限界トルクCLより低くなったときでも、このアキュムレータは一般的に完全に充電される。その結果、蓄電装置がそのようなアキュムレータを含んでいる時計の自律性がさらに向上する。
【0106】
2つの実施形態を以上に説明した本発明に従った時計に対して、本発明の範囲から逸脱しない様々な変更を加えることができることは明らかである。これらの変更の2、3例だけを以下に説明する。
【0107】
例えば、本発明に従った時計のコンバータは複数のコイル及びロータの両方またはいずれか一方を含んだり、多極永久磁石を含むことができることは、当該技術の専門家には問題なくわかるであろう。このロータは、幾つかの双極または多極磁石を含むこともできる。
【0108】
そのような場合、コンバータが発生する交流電圧の周期は、そのようなコンバータのロータの回転周期の約数であることは明らかである。その場合はもちろん、時計は必要時に電圧の各周期で駆動パルスを発生するように構成されることが好ましい。
【0109】
他方、本発明に従った時計のコンバータのロータの実際の角位置をその所望の角位置に合わせる作業を上記のものとは異なった方法で、例えば上記ヨーロッパ特許第0,239,820号に開示されているようにして行うことができる。
【0110】
上記説明でIMと呼ばれている駆動パルスを発生する手段を変更することもできる。
例えば、この手段は、必要時にコンバータで発生する電圧の各周期で2つの駆動パルスを発生するように構成してもよい。そのような場合、上記例のように、コンバータで発生する交流電圧がその正のビーク値に近い時、これらの駆動パルスの一方が正であってコンバータコイルに加えられ、また電圧がその負のビーク値に近い時、これらの駆動パルスの他方がコイルに加えられるようにすることが好都合である。この後者の駆動パルスは、発電機ロータを加速できるようにやはり負でなければらならないことは明らかである。
【0111】
必要に応じて、コンバータで発生した電圧の各周期でコンバータのコイルに加えられる駆動パルスの数を2より大きくてもよいことに注意されたい。
【0112】
また、例えば、駆動パルス発生手段も、上記の条件とは異なった条件で駆動パルスを発生するように変更することもできる。このため、これらの駆動パルスの発生が上記よりも早い、または遅い開始及び停止の両方またはいずれか一方となるように、駆動パルス発生手段を機成することができる。特に例を挙げると、コンバータのロータの実際の角位置とその所望角位置の間の比較信号の値がそのロータの所望角位置に対する一定の進みを表す時に発生を中断するだけで、上記例の場合のようにロータの遅れがゼロになったことをこの値が表示すると直ちに中断されるのではないように、この駆動パルス発生手段を構成することができる。同様に、比較信号値がロータの所望角位置に対する遅れを、非常に小さいものでも表すと直ちに駆動パルスの発生が開始されるように、これらの手段を構成することもできる。
【0113】
同様に、本発明に従った時計、例えば図3に示されている時計では、制動トランジスタ、すなわち図3のトランジスタ16が、上記の値とは異なった比較信号値で導通したり遮断されるように追従回路を構成することができる。特に、この追従回路は、この値がまだ2(n-2) より高い時にこの制動トランジスタがすでに導通し、このために蓄電装置のアキュムレータの充電電流が上記定議の限界より低くなった時のコンバータのロータの進みを減少させることができるように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ぜんまいによって供給される駆動トルクの変化をその減退角度の関数として示している。
【図2】 本発明の時計の実施形態を概略的に示す部分図である。
【図3】 本発明の別の実施形態を概略的に示す部分図である。
【符号の説明】
2 ぜんまい、3 電気−機械コンバータ、3a ロータ、6 時間表示針、
7、32 追従回路、8 比較器、9 発振器、10 分周器、
11 アップ・ダウンカウンタ、12、25 ANDゲート、
13、24 RSフリップフロップ、15 カウンタ、
16 n型M0Sトランジスタ、21 時間遅延回路、23 NANDゲート、
26 インバータゲート、27 p型トランジスタ、28 畜電装置。

Claims (1)

  1. 少なくとも1つの永久磁石を有するロータ(3a)と、磁石に電磁結合されて、前記ロータ(3a)の回転に応じて第1電気エネルギを発生する少なくとも1つのコイル(3b)を含む電気−機械コンバータ(3)と、
    回転中に継続して動く実際の角位置を有する前記ロータ(3a)に機械的に連結されて、前記ロータ(3a)に第1駆動トルクを加えることによって前記ロータ(3a)を所定方向に所定の所望速度(Vc)より高い回転速度で回転させる機械的動力源(2)と、
    前記ロータ(3a)と前記機械的動力源(2)に機械的に連結されている時間情報表示手段(6)と、
    前記ロータ(3a)の実際の角位置と規則的に所望速度(Vc)で動く所望の角位置との差を表す値を有する比較信号を発生する手段(8〜11)と、前記比較信号に応答して、前記差が前記ロータ(3a)の所望角位置に対する実際の角位置の進みを示す時、前記ロータ(3a)の回転速度を所望速度(Vc)よりも低くなるように制動トルクを前記ロータ(3a)に加える制動手段(12,13,15,16;12,13,15,16,33〜36)とを有する追従手段(7;32)とをえた時計であって、
    前記追従手段(7;32)はさらに、前記比較信号に応答して、前記差が前記ロータ(3a)の所望角位置に対する実際の角位置の遅れであり、その遅れが所定の遅れより大きい時、前記ロータ(3a)に第2駆動トルクを加えることによって、前記ロータ(3a)を所定方向に所望速度(Vc)より高い回転速度で回転させる制御手段(21,23〜28;21,23〜28,37〜39)を備えていることを特徴とする時計。
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