JPH1114759A - 地中埋設物の識別装置 - Google Patents

地中埋設物の識別装置

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JPH1114759A
JPH1114759A JP16607597A JP16607597A JPH1114759A JP H1114759 A JPH1114759 A JP H1114759A JP 16607597 A JP16607597 A JP 16607597A JP 16607597 A JP16607597 A JP 16607597A JP H1114759 A JPH1114759 A JP H1114759A
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芳明 篠田
Shuichiro Koga
修一郎 古賀
Fujio Iitaka
不二男 飯高
Tomonori Kimura
智納 木村
Tatsuo Makino
辰夫 牧野
Masayoshi Kato
正義 加藤
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズを低減してS/Nを向上し、高精度で
迅速に地中埋設物の種類を識別する。 【解決手段】 加振用探針41を有する加振手段32
と、受振用探針49を有する受振手段33と、受振手段
33からの弾性波信号によって地中埋設物の種類を識別
する受振識別信号を作成する信号処理手段34と、各種
の埋設物に関する埋設物データが記憶されるデータベー
ス部35と、受振識別信号と埋設物データとを比較照合
して、受振識別信号に基づく埋設物の種類を同定して識
別する識別手段36とを備え、加振用探針41は、中空
のシース管45内に打撃芯44を非接触で挿入し、発振
源43から与えられた振動を地中埋設物39に接触する
一端部に減衰させずに伝播して加振する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、物質に固有の弾性
波を利用し、地中埋設物の種類を安定した高い精度で特
定することができる地中埋設物の識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、地中埋設物を探知するため
に、電磁波または超音波などを用いる探知方法が採用さ
れている。これらの探知方法は、地表面から地中に向け
て電磁波または超音波などを送出し、地中埋設物による
反射波または屈折波などを検出するものであり、地中埋
設物の埋設位置および大きさなどの情報を得ることがで
きるが、地中埋設物の種類を特定するための材質などの
情報は得られない。また他の地中埋設物の探知方法とし
て、磁気などを用いた金属探知機によって地中埋設物を
探知することも可能であるけれども、このような金属探
知機では、地中埋設物が金属から成る場合だけ探知する
ことができ、たとえばプラスチックおよびガラスなどの
非磁性体は探知することができない。
【0003】さらに埋設物の種類を特定することができ
る従来技術としては、地中に探針を貫入し、貫入した前
記探針を打振したときの感触および探針の滑り具合など
によって操作者自身が識別する方法があるが、操作者の
主観によって識別精度が決まるので、安定した埋設物の
種類の識別が困難である。また人による判断であること
から、時間がかかるとともに、識別作業の省力化および
省人化の妨げとなる。このような不都合を解消するため
に、次の図16に示すような認識装置を利用した客観的
な識別が考えられる。
【0004】図16は、従来におけるパターン認識装置
1の概略的構成を示すブロック図である。画像および音
声などの入力パターンは、特徴抽出手段2に与えられ
る。特徴抽出手段2は、入力パターンからそのパターン
を特徴付ける特徴量を抽出する。特徴量とは、たとえば
画像であれば、画像パターンをより簡潔に表現し、後述
する識別に用いられる本質的な情報のことである。抽出
された特徴量を要素とする特徴ベクトルは、識別手段3
に与えられる。
【0005】識別手段3は、入力された特徴ベクトルに
基づいて、前記入力パターンが複数の予め定める種類の
カテゴリのうちのどのカテゴリに属するかを表現するカ
テゴリベクトルを算出して出力する。識別手段3は、特
徴ベクトルとカテゴリベクトルとの関係を予め学習させ
たニューラルネットワークによって実現される。算出さ
れたカテゴリベクトルは、識別結果判定手段4に与えら
れる。この識別結果判定手段4は、与えられたカテゴリ
ベクトルに基づいて、入力パターンが属するカテゴリを
決定し、その決定したカテゴリを識別結果として出力す
る。識別結果は、出力手段5に与えられる。識別手段5
は、たとえばCRT(陰極線管)などの表示装置によっ
て実現され、識別結果を表示して、その識別結果を操作
者が認識することができるように構成される。
【0006】前記識別手段3に用いられるニューラルネ
ットワークとしては、たとえば公知技術であるバックプ
ロパゲーションニューラルネットワーク(以下、BPN
Nと略記する)が用いられる。このBPNNについて
は、「NATURE vol.323 9 p536-553(Oct.1986)Learnin
g Representations by backpropagation errors」に述
べられている。
【0007】このようなBPNNは、入力層、出力層お
よび1または複数の中間層から成り、これらの各層は複
数のノード群によって構成される。ニューラルネットワ
ークによる識別では、たとえばニューラルネットワーク
の出力層の各ノードを識別させたいカテゴリに1対1に
対応させた一般的な構成の場合、出力層を構成する複数
のノードの中で最大値を出力しているノードに対応した
カテゴリを識別結果としている。
【0008】上記のようなパターン認識装置1の特徴抽
出手段2に入力される入力パターンは、図17に示され
る地中埋設物の識別装置7によって検出した弾性波信号
が用いられている。この識別装置7は、地中埋設物8に
振動を与え、この地中埋設物8の振動による弾性波を受
振し、この弾性波から地中埋設物8の種類を識別するこ
とができるように構成される。この識別装置7では、ま
ず地中埋設物8に振動を与える加振用探針9と受振用探
針10とを地中埋設物8に当接するまで地中11に貫入
させ、次に加振用探針9が地中埋設物8に振動を与える
ことによって発生する弾性波を受振用探針10によって
受振し、この弾性波を識別することによって地中埋設物
8の種類を識別する。第1ハウジング12内に設けられ
る加振用探針9の上端部13には、地中埋設物8に0.
1kgf〜0.3kgfの衝撃を与えるための発振源1
4が設けられる。また加振用探針9の下端部15は、地
中埋設物8に当接するまで地中11に貫入され、発振源
14によって加振用探針9に与えられた衝撃は、その加
振用探針9を伝播して地中埋設物8に伝わり、この地中
埋設物8から物質に固有の弾性波が発生する。
【0009】第2ハウジング16内に設けられる受振用
探針10の上端部17には、加速度センサ18が設けら
れる。また受振用探針10の下端部19は、地中埋設物
8に当接しており、地中埋設物8に発生した前記弾性波
は、受振用探針10を下端部19から上端部17に伝播
して、前記加速度センサ18によって検出され、電気信
号に変換され、前記入力パターンとして特徴抽出手段2
に入力される。
【0010】このような識別装置7において、前記第1
および第2ハウジング12,16は相互に固定的に連結
されており、また加振用探針9および受振用探針10は
金属製の中実棒である。また発振源14は第1ハウジン
グ12によって支持され、加速度センサ18は第2ハウ
ジング16によって支持されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図17に示される従来
技術では、加振用探針9および受振用探針10は中実の
棒状体であるので、第1ハウジング12に支持された発
振源14によって発生した振動は、加振用探針9の上端
部13から下端部15に矢符A1で示されるように伝播
し、また地中埋設物8内を矢符A2で示されるように伝
播し、さらに受振用探針10を下端部19から上端部1
7に矢符A3で示されるように伝播して、加速度センサ
18によって検出される。このとき発振源14の振動が
第1ハウジング12から第2ハウジング16に矢符Bで
示されるように伝播するとともに、加振用探針9から受
振用探針10に地中11を介して矢符Cで示されるよう
に伝播し、このような振動もまた前記加速度センサ18
によって検出される。このような加速度センサ18の電
気信号には、前記第1ハウジング12から第2ハウジン
グ16に伝播する振動Bおよび加振用探針9から受振用
探針10に地中11を介して伝播する振動Cがノイズと
して含まれてしまい、良好な信号対ノイズ比S/Nを得
ることができず、埋設物の種類を高精度で迅速に識別す
ることができないという問題がある。
【0012】したがって本発明の目的は、S/Nを向上
して、高精度で迅速に埋設物の種類を識別することがで
きるようにした地中埋設物の識別装置を提供することで
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、一端部が地中埋設物に当接するまで地中に挿入され
る加振用探針を有し、この加振用探針の他端部から与え
られた振動を前記一端部に伝播して地中埋設物を加振す
る加振手段と、一端部が地中埋設物に当接するまで地中
に挿入される受振用探針を有し、この受振用探針の他端
部に伝播した弾性波を受振し、弾性波信号を出力する受
振手段と、受振手段が出力した弾性波信号から地中埋設
物の種類を識別するための受振識別信号を作成する信号
処理手段と、各種の埋設物に関する埋設物データが記憶
されるデータベース部と、信号処理手段から入力した受
振識別信号と、データベース部から入力した埋設物デー
タとを比較照合し、受振識別信号に基づく埋設物の種類
を同定して識別する識別手段とを含み、前記加振用探針
は、前記他端部から与えられた振動を一端部に伝播する
打撃芯と、この打撃芯がほぼ全長にわたって非接触で収
納されるシース管とを含んで構成されることを特徴とす
る地中埋設物の識別装置である。
【0014】本発明に従えば、発振手段に備えられる加
振用探針は、打撃芯をシース管によってほぼ全長にわた
って非接触で収納するように構成されるので、打撃芯に
与えた振動が地中埋設物以外の部位を介して受振手段に
伝播することが防がれ、これによって受振手段から出力
する弾性波信号のノイズを低減し、S/Nを向上するこ
とができる。このような受振手段からの弾性波信号によ
って、信号処理手段は地中埋設物の種類を識別するため
の受振識別信号を作成し、この受振識別信号とデータベ
ース部に記憶される各種の埋設物に関する埋設物データ
とを識別手段において比較照合し、地中埋設物の種類を
高精度で迅速に識別することが可能となる。
【0015】前記識別手段は、具体的にはニューラルネ
ットワークによって実現される。このニューラルネット
ワークは、複数の入力部を有する入力層と、地中埋設物
の種類に対応した数の出力部を有する出力層と、前記入
力層と出力層との間に介在される1または複数の中間層
とを有する。このようなニューラルネットワークを用い
ることによって、入力層への入力データ数および出力層
からの出力データ数の変更が容易であるとともに、誤っ
た識別を行った場合であってもニューラルネットワーク
を学習させることができるので、次回からは正しい識別
ができるようになり、識別精度をさらに向上することが
できる。
【0016】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
発明の構成において、前記シース管内には、このシース
管から突出した打撃芯を初期位置へ復帰させて保持する
復帰手段が設けられることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、シース管内に復帰手段が
設けられ、この復帰手段によってシース管内から突出し
た打撃芯を初期位置へ復帰させて保持することができ
る。このような復帰手段によって、打撃芯の一端部をシ
ース管から突出しない位置で、たとえばシース管の一端
部の端面と打撃芯の一端部の端面とが面一となるように
選ぶことによって、加振用探針を地中に挿入する際にシ
ース管内に土砂が入り込むことが防がれるとともに、打
撃による打撃芯の一端部側の先端の変形および運搬時に
おける前記先端の変形を防ぐことができ、シース管に打
撃芯が干渉することが防がれ、打撃芯に与えられた振動
がシース管に伝達することが防がれ、これによって長期
にわたる安定した高精度の地中埋設物の弾性波の検出が
可能となる。
【0018】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
発明の構成において、前記打撃芯は、シース管内で、一
端部を含む短尺部分と、この短尺部分と同軸に配置され
前記他端部を含む長尺部分とに分断され、前記短尺部分
とこの短尺部分を外囲するシース管との間に、前記復帰
手段が設けられることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、前記打撃芯は短尺部分
と、長尺部分とに分断された構成を有し、前記復帰手段
は短尺部分とシース管との間に設けられる。したがって
シース管から打撃によって突出する一端部は短尺部分で
あり、打撃芯のうち最も損傷を受けやすい部分をシース
管から突出させて地中埋設物に振動を与えるように構成
される。したがって長尺部分は損傷を受けにくく、仮に
損傷しても短尺部分だけを交換すればよく、消耗または
損傷による交換部分を少なくすることかでき、交換時の
作業効率の向上を図り、打撃芯全体を交換する場合に比
べて経済性をも向上することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態を
示す地中埋設物の識別装置31の一部の正面図である。
識別装置31は、加振手段32、受振手段33、信号処
理手段34、データベース部35、および表示手段37
を含む。
【0021】加振手段32は、一端部である下端部38
が地中埋設物39に当接するまで地中40に挿入される
棒状の加振用探針41と、加振用探針41の他端部であ
る上端部42に設けられる発振源43とを有する。この
発振源43によって加振用探針41の軸線方向に沿って
下方に加えられた衝撃は、加振用探針41を伝播して地
中埋設物39に伝えられ、地中埋設物39は物質に固有
の弾性波を発生する。加振用探針41は、上端部42か
ら与えられた発振源43による振動を下端部38に伝播
する打撃芯44と、この打撃芯44をほぼ全長にわたっ
て非接触で外囲する大略的に直円筒状のシース管45と
を含む。
【0022】受振手段33は、一端部である下端部48
が地中埋設物39に当接するまで地中40に挿入される
棒状の受振用探針49と、この受振用探針49の一端部
である上端部50に設けられ、前記下端部48から上端
部50に伝播した弾性波を検出して、弾性波信号を出力
する加速度センサ51とを含む。
【0023】加速度センサ51が出力した弾性波信号
は、信号処理手段34に入力される。信号処理手段34
では、前記弾性波信号から地中埋設物39の種類を識別
するための受振識別信号を作成して、識別手段36に出
力する。データベース部35には、各種の埋設物に関す
る埋設物データが予め記憶されている。識別手段36
は、信号処理手段34から入力した受振識別信号とデー
タベース部35から入力した埋設物データとを比較照合
し、受振識別信号に基づく埋設物の種類を同定して識別
し、その識別信号をたとえば液晶表示装置によって実現
される表示手段37に出力する。
【0024】前記受振用探針49は中実棒状であり、そ
の上端部50付近は連結手段52によって中実の取付用
棒状体53の下端部54に連結される。取付用棒状体5
3の上端部55は、ブラケット56の下部に固定され
る。
【0025】シース管45および受振用探針49の両端
部間には、貫入用加振器57a,57bがそれぞれ設け
られる。各貫入用加振器57a,57bは、エアバイブ
レータによって実現され、加振用探針41および受振用
探針49を、シース管45および受振用探針49の各軸
線を含む各平面内で振動させ、または各軸線に垂直な平
面内でシース管45および受振用探針49の下端部3
8,48が円運動するように振動を与えることができ
る。
【0026】このようにして加振用探針41および受振
用探針49が地中40に貫入する際、各貫入用加振器5
7a,57bによって振動が与えられるため、各下端部
38,48が接すると粒子に振動を与え、各探針41,
49と土との粘着抵抗および摩擦抵抗を少なくして、地
中40に貫入するための力を軽減することができる。
【0027】また上記のように、受振用探針49は連結
手段52によって取付用棒状体53に連結するように構
成されるので、受振用探針49の下端部48から上端部
50までの軸線方向の長さが短くてすみ、これによって
打撃時における下端部48から上端部50に至る振動の
減衰が、下端部48からブラケット56までを単一本の
棒状体によって構成する場合に比べて少なくなるととも
に、ノイズの混入も減少し、加速度センサ51による振
動の精度および信頼性を向上することができる。
【0028】図2は、図1に示す加振手段32の内部構
造を示す断面図であり、図3は加振用探針41の分解斜
視図であり、図4は発振源43の分解斜視図である。加
振手段32は、前述したように、加振用探針41と発振
源43とを有する。加振用探針41は、中空のステンレ
ス鋼製のシース管45と、このシース管45に挿入され
るステンレス鋼製の打撃芯44とを有する。シース管4
5の軸線方向両端部の内周部には内ねじ61,62が刻
設され、各内ねじ61,62間には打撃芯44が遊通す
ることができる内径を有する直円筒状の内周面63が形
成される。
【0029】このようなシース管45内に挿入される前
記打撃芯44は、シース管45内で前記下端部38側に
配置される短尺部分64と、この短尺部分64とほぼ同
軸に配置され、前記上端部42側に配置される長尺部分
65とに分断された構成を有する。この短尺部分64
は、直円柱状の短尺棒状体66と、短尺棒状体66の軸
線方向一端部にたとえば溶接によって同軸に固着される
円板状のヘッド67とを有する。また長尺部分65は、
直円柱状の長尺棒状体68と、長尺棒状体68の軸線方
向一端部にたとえば溶接によって同軸に固着される軸継
手69とを有する。前記短尺部分64の軸線方向長さ
は、たとえば72mmであり、長尺部分65の軸線方向
長さはたとえば448mmである。また短尺棒状体66
および長尺棒状体68の各外径は、2.0mmに選ばれ
る。
【0030】前記シース管45は、短尺部分64の短尺
棒状体66がその軸線方向に移動可能に挿通する挿通孔
70を有する案内キャップ71を含む。この案内キャッ
プ71は、円錐台状の案内部72と、この案内部72に
同軸に一体的に形成され、直円筒状のシース管本体46
の下端側の内ねじ62に螺合するねじ部73とを有す
る。これらの案内部72およびねじ部73には、前記挿
通孔70が同軸に連通して形成される。
【0031】シース管本体46の前記案内キャップ71
側の下端部寄りには、一直径線方向に一対のねじ孔74
が形成され、各ねじ孔74にはボルト75がそれぞれ螺
着される。各ねじ孔74に螺着されたボルト75は、シ
ース管本体46の内周面63から半径方向内方にそれぞ
れ突出する。シース管本体46内の各ボルト75よりも
下方の空間内には、前記短尺部分64および圧縮コイル
ばね76が収納され、案内キャップ71が螺着される。
この状態では、圧縮コイルばね76の一端部は短尺部分
64のヘッド67に下方から弾発的に当接し、圧縮コイ
ルばね76の他端部はシース管本体46に螺着された案
内キャップ71のねじ部73の端面77に弾発的に当接
する。したがって短尺部分64は図2に示されるよう
に、圧縮コイルばね76によって上方に押上げられ、各
ボルト75に当接して係止される。
【0032】長尺部分65の長尺棒状体68は、保持体
78の挿通孔79に挿通され、この保持体78の挿通孔
79を挿通して保持体78から下方に突出した部分に、
複数(本実施の形態では4)の合成樹脂製摺動リング8
1が長尺棒状体68の軸線方向に等間隔をあけて固定さ
れる。各摺動リング81は、円環状であって、長尺棒状
体68が挿通することができる挿通孔82がそれぞれ形
成され、一半径線方向に形成される図示しないねじ孔に
ボルトが螺着されることによって、各摺動リング81が
長尺棒状体68に固定される。このような各摺動リング
81は、シース管本体46内で内周面63に接触した状
態で長尺部分65をシース管本体46内で同軸に位置決
めして軸線方向に円滑に移動可能に案内することができ
る。
【0033】前記保持体78は、挿通孔79が形成され
る軸部83と、軸部83の軸線方向両端部間の中間部分
に一体的に形成されるフランジ84とを有する。軸部8
3の軸線方向一端部には外ねじ85が刻設され、この外
ねじ85はシース管本体46の上端部に形成される内ね
じ61に螺合して、シース管本体46の上端部に保持体
78が螺着される。
【0034】前記シース管本体46に形成される一対の
ねじ孔74、各ねじ孔74に螺着される一対のボルト7
5、短尺部分64のヘッド67、圧縮コイルばね76お
よび案内キャップ71を含んで復帰手段86を構成す
る。このような復帰手段86によって、これによって打
撃芯44がシース管45から突出しない状態、したがっ
て短尺棒状体66が案内キャップ71から突出しない状
態で加振用探針41を地中に挿入し、打撃芯44の変形
および損傷を防ぎ、シース管45内への土砂などの侵入
を防いで、打撃芯44の円滑な移動を可能とし、打撃力
の分散による減衰が防がれる。また短尺部分46は短尺
棒状体66の軸線方向一端部87が案内キャップ71の
軸線方向一端部88の端面から突出しない状態、すなわ
ち初期位置に保たれる。このとき長尺部分65は、その
下端側の軸線方向一端部89が短尺部分64のヘッド6
7から軸線方向に間隔ΔLをあけて離間している。この
間隔ΔLは、たとえば10mmに選ばれる。
【0035】このようにして短尺部分64のヘッド67
から長尺部分65が上方に離間した状態で打撃すること
によって、瞬間的に短尺部分64に打撃力を与えること
ができ、長尺部分65は後述の打撃用空気圧シリンダ9
4によって上方へ復帰するとともに、短尺部分64は復
帰手段86によって打撃直後に復帰し、短尺部分64と
長尺部分65とが接触することによる衝撃力の反動がシ
ース管45へ伝達してしまうという不都合が防がれる。
【0036】図2および図4を参照して、前記発振源4
3は、ハウジング93と、このハウジング93内に収納
され、前記長尺部分64を軸線方向に駆動して打撃力を
発生する打撃用空気圧シリンダ94と、防振手段95と
を含む。ハウジング93は、箱状のハウジング本体96
と、ハウジング本体96の開口部を塞ぐ薄板状の蓋体9
7と、蓋体97をハウジング本体96に着脱可能に取付
ける複数(本実施の形態では4)のボルト98とを有す
る。ハウジング本体96には、図2における下方となる
底板99に、前記保持体78の軸部83が遊通すること
ができる透孔101、底板99の図2における左側の側
壁102の前記底板99寄りに係止され、圧縮空気を前
記打撃用空気圧シリンダ94に供給するためのコネクタ
103が装着される取付孔104、および底板99に図
2における上下方向に対向する上板105の中央に形成
され、図示しない地中挿入用シリンダのピストン棒10
6の下端部が挿通されて2つのナット107によって前
記上板105を挟持した状態で固定される取付孔108
が形成される。なお、ブラケット56にもまた、同様に
ピストン棒が連結されている。
【0037】このようなハウジング本体96の内部空間
には、そのほぼ中央に取付金具109およびボルト11
0によって前記打撃用空気圧シリンダ94が取付けられ
る。この打撃用空気圧シリンダ94には、前記コネクタ
93の上から延びる圧縮空気供給管111を介して圧縮
空気が供給され、この打撃用空気圧シリンダ94のピス
トン棒112は前記長尺部分65の軸継手69に連結さ
れる。前記打撃用空気圧シリンダ94は、市販の単動ス
プリングリターン形ねじシリンダによって実現される。
【0038】ハウジング本体96の前記底板99には、
防振手段95が設けられる。この防振手段95は、底板
99の透孔101を外囲するようにして同軸に設けら
れ、外周部に外ねじ115が刻設される筒体116と、
この筒体116の外ねじ115に螺合する内ねじ117
が刻設され、前記透孔101とほぼ同一の内径を有する
透孔118が形成される抜止キャップ119と、可撓性
および弾発性を有するたとえば防振ゴムから成り、前記
保持体78の軸部83が挿通する環状の一対の衝撃吸収
部材121,122と、各衝撃吸収部材121,122
がほぼぴったりと収納される直円筒状のスリーブ123
とを有する。
【0039】筒体116に抜止キャップ119が螺着さ
れた状態で、その内部空間には保持体78が各衝撃吸収
部材121,122によって挟まれた状態で収納され、
各衝撃吸収部材121,122は保持体78とともにス
リーブ123内に挿入され、このスリーブ123が前記
内部空間内に収納される。このようなスリーブ123に
よって、上から衝撃吸収部材121,122が半径方向
外方へ変形してしまうことが防がれ、これによって各衝
撃吸収部材121,122が筒体116の内周面に当接
することが防がれ、打撃時にハウジング93に衝撃時の
反動が伝わることが防がれる。
【0040】図5は地中に埋設した防振材を加振するこ
とでノイズとなる埋設物以外からの不要弾性波を測定す
る実験において、中実の加振用探針を用いた場合の本件
発明者による実験結果を示すグラフであり、図5(1)
は打撃時の時間経過に伴う不要な弾性波信号の変化を示
し、図5(2)は0〜1に正規化した弾性波強度と周波
数(対数)との関係を示す。従来のように中実の加振用
探針によって、地中に埋設した防振材を打撃したとき、
加速度センサ51によって検出された不要な弾性波信号
は図5(1)に示されるように、打撃直後に約+33m
V〜−30mVに達し、その後、時間経過とともに減衰
して約2000μsec後に弾性波信号はほぼ0mVに
収束している。このときの弾性波強度は、図5(2)に
示されるように、中実の加振用探針によって打撃したと
きには200Hzおよび1kHz付近で大きくなること
が確認された。
【0041】図6は、本発明に従う中空のシース管45
内で打撃芯44を挿入した加振用探針41を用いて地中
に埋設した防振材を打撃したときの本件発明者による実
験結果を示すグラフであり、図6(1)は打撃時の時間
経過に伴う不要な弾性波信号の変化を示し、図6(2)
は0〜1に正規化した弾性波強度と周波数(対数)との
関係を示す。前述の図5(1)に示す中実の加振用探針
による不要な弾性波信号の変化と、図6(1)に示す中
空のシース管45内に打撃芯44を挿入した加振用探針
41を用いたときの不要な弾性波信号の変化とを比べる
と、シース管45内に打撃芯44を挿入した加振用探針
41を用いたときの打撃直後の信号変化は±2〜3mV
と中実タイプの約1/10に低減され、収束時間も約1
/2の約1000μsecとなっている。このときの周
波数スペクトルを見ると、図6(2)に示されるよう
に、図5(2)に示される中実の加振用探針を用いたと
きにあった200Hzおよび1KHz付近の不要弾性波
が低減されていることが確認された。このような実験結
果から本発明に従う中空のシース管45内に打撃芯44
を挿入した加振用探針を用いることによって、ハウジン
グなどの装置本体を伝わる不要な振動および加振用探針
から受振用探針に土中を伝播して伝わる振動を排除して
ノイズを除去し、良好なS/Nが得られることが確認さ
れた。
【0042】図7は、本発明に従う中空のシース管45
内に打撃芯44を挿入した加振用探針を用いて地中に埋
設した石板を打撃したときの本件発明者による実験結果
の弾性波強度と周波数との関係を示すグラフである。本
件発明者は、図5および図6で用いた防振材に代えて石
板を本発明に従う加振用探針によって打撃した。このと
き周波数が500〜600Hz付近および2.5kHz
付近で弾性波強度が大きくなることが確認された。この
実験では、地中に埋設した石板に打振用探針を測定毎に
接触し直して5回測定し、このいずれの測定もほぼ同じ
スペクトル特性が得られることが解る。
【0043】このような弾性波特性を有する石板に対し
て、従来のような中実の加振用探針を用いて打撃する
と、前述の図5(2)に示されるようにノイズが200
Hz付近および1kHz付近に大きく出てしまい、石板
の弾性波特性が大きく変わってしまい、地中埋設物の周
囲を識別するにあたって、誤判断をしたり、地中埋設物
を石板と同定するために長い時間を要してしまうおそれ
があるが、本発明者の加振用探針をによれば、高精度で
迅速に地中埋設物の種類の特定が可能であることが解
る。
【0044】図8は、地中埋設物の識別装置31の電気
的構成を示すブロック図である。前記信号処理手段34
は、信号増幅器127、A/D変換器128、波形記憶
回路129、FFT(高速フーリエ変換)演算回路13
0、および入力ベクトル生成回路131を含む。信号処
理回路34では、受振した弾性波から地中埋設物の種類
を識別するための識別信号が作成される。すなわち、加
速度センサ51で変換された弾性波信号は、信号増幅器
127に入力されて増幅される。また、必要に応じて、
信号増幅器127が含まれるフィルタを用いて不要な信
号が取り除かれる。信号増幅器127で処理された信号
は、A/D(アナログ/デジタル)変換器128に入力
されてデジタル信号に変換され、さらに波形記憶回路1
29に入力されて時間軸応答信号として記憶(サンプル
ホールド)される。
【0045】波形記憶回路129に記憶された時間軸応
答信号は、FFT演算回路130でフーリエ変換されて
周波数応答信号が作成される。この周波数応答信号は、
入力ベクトル生成回路131で複数の周波数帯域毎に分
割された分割応答信号が信号処理される。たとえば20
Hz〜5kHzの周波数帯域の信号が10〜100に分
割され、たとえば50に分割される。これらの分割信号
は、予め学習してデータベース部132に記憶されるデ
ータ中の各成分の最大値で割算され、0〜1の値に正規
化される。このようにして作成された分割応答信号が前
記識別信号である。
【0046】識別回路36は、ニューラルネットワーク
133および出力ベクトル判定回路134を含む。ニュ
ーラルネットワーク133としては、たとえばBPNN
(バックプロパゲーションニューラルネットワーク)が
使用される。ニューラルネットワーク133には、入力
ベクトル生成回路131からの分割応答信号が入力さ
れ、この分割応答信号に基づく地中埋設物の種類毎の出
力信号を作成して出力ベクトル判定回路134に与え
る。出力ベクトル判定回路134は、ニューラルネット
ワーク133からの出力信号レベルに基づいて、地中埋
設物の種類を判定する。
【0047】波形記憶回路129、FFT演算回路13
0、入力ベクトル生成回路131、ニューラルネットワ
ーク133、および出力ベクトル判定回路134からの
各出力信号は、表示処理回路135に入力されて画像処
理され、たとえば液晶表示装置によって実現される表示
装置136によって画像表示される。これらの表示処理
回路135および表示装置136によって、前記表示手
段37を構成する。
【0048】図9は、識別手段36のニューラルネット
ワーク133の概略的構成を示す図である。ニューラル
ネットワーク133は、前記BPNNであり、入力層1
38、中間層139および出力層140から成る。入力
層138は、複数のノードNI1〜NImによって構成
される。中間層139は、1または複数の層構造であ
り、各層はそれぞれ複数のノードNM1〜NMpによっ
て構成される。本実施の形態では中間層139を1層と
している。出力層140は、複数のノードNO1〜NO
nによって構成される。
【0049】入力層138および出力層140を構成す
る各ノードの数は、入力されるデータの数および出力す
べきデータの数に対応して決定される。すなわち、入力
層138を構成するノードNIの数は、入力ベクトル生
成回路131で作成された分割応答信号の数に相当す
る。また、出力層140を構成するノードNOの数は、
地中埋設物39の種類の数に相当する。たとえば、ノー
ドNIの数は50に、ノードNOの数はたとえば金属
片、プラスチック片、石片および木片を識別するのであ
れば、4にそれぞれ選ばれ、また中間層139を構成す
るノードNMの数は経験的に20に選ばれる。
【0050】このようなニューラルネットワーク133
の学習は、データベース部132に予め記憶された弾性
波信号と地中埋設物39の種類とが用いられる。地中埋
設物39の種類に対応したカテゴリベクトルは、識別し
たい種類をニューラルネットワーク133の出力層14
0のノードNOの状態で表したものである。出力層14
0のノードNOと識別したいカテゴリとを1対1に対応
させている。たとえば出力層140のノードNOnに対
応したカテゴリを学習させるときには、入力層138の
ノードNI1〜NImに予め定める特徴ベクトルをそれ
ぞれ与えるとともに、出力層140のノードNO1〜N
Onに教師信号として、Ci(i=n)=1、Ci(i
≠n)=0のカテゴリベクトルをそれぞれ与える。
【0051】図10は、識別手段36の出力ベクトル判
定回路134における判定手順を説明するための図であ
る。埋設物の種類としてP,Q,R,Sの4種類を仮定
して説明する。したがってニューラルネットワーク13
3の出力層140は4つのノードNO1〜NO4層で構
成され、このニューラルネットワーク133からは、埋
設物の種類P〜Sに対応した4つの出力信号が出力され
て、出力ベクトル判定回路134に入力される。このと
き、出力信号レベルが最大値のものが識別候補として選
ばれる。出力ベクトル判定回路134では、予め2つの
閾値T1,T2(T1>T2)が設定される。
【0052】図10(1)に示されるように、出力信号
レベルが最大であり、識別候補として選ばれたQの信号
レベルはT1以上であり、残余のP,R,Sの各信号レ
ベルがT2以下であれば、識別候補としたQを埋設物の
種類として採用する。図10(2)に示されるように、
Qの信号レベルがT1以下であり、残余のP,R,Sの
各信号レベルがT2以下であるとき、または図10
(3)に示されるように、Qの信号レベルがT1以上で
あり、残余のP,Q,Sのいずれか、たとえばPがP2
以上であるときには、識別候補としたQを棄却する。
【0053】なお、閾値T1,T2は経験的に選ばれ
る。たとえば4つの出力信号レベルが近接する場合に、
T1,T2を出力信号レベル付近の比較的差の小さい値
に設定すると、選択した識別候補を採用することができ
る。またT1,T2の差が大きい値に設定すると、選択
した識別候補が棄却される。各閾値T1,T2は、所望
する識別精度に応じて設定される。このような閾値T
1,T2の設定の指令としては、たとえば出力信号レベ
ルの最大値を1としてT1=0.7とし、T2=0.3
として出力レベル判定回路134にそれぞれ設定するこ
とができる。
【0054】図11は、表示装置136の表示画面14
1に表示される表示内容を示す図である。表示装置13
6の表示画面141には、図11の紙面に向かって左側
の上方から下方に、時間波形表示領域143、周波数ス
ペクトル表示領域144,145および入力ベクトル表
示領域146が形成され、また図11の紙面に向かって
右側には上から下に埋設物名称表示領域147、出力ベ
クトル表示領域148およびニューラルネットワーク構
成表示領域149が形成される。
【0055】時間波形表示領域143には、波形記憶回
路129からの時間軸応答信号に基づく波形が表示さ
れ、たとえば0〜50msecの間の波形が表示され
る。周波数スペクトル表示領域144,145には、F
FT演算回路130からの周波数応答信号に基づくスペ
クトルが表示される。一方の周波数スペクトル表示領域
144には、たとえば0〜10kHzの間のスペクトル
が表示され、他方の周波数スペクトル表示領域145に
は、たとえば20Hz〜5kHzの間のスペクトルが対
数表示される。
【0056】入力ベクトル表示領域146には、入力ベ
クトル生成回路131からの複数の分割応答信号に基づ
くグラフ、すなわちニューラルネットワーク133に入
力される入力ベクトルが表示される。また埋設物名称表
示領域147には、出力ベクトル判定回路134で判定
された埋設物の種類を表す名称が表示される。出力ベク
トル表示領域148には、ニューラルネットワーク13
3からの出力ベクトルが、たとえば棒グラフで表示され
る。ニューラルネットワーク構成表示領域149には、
前述したニューラルネットワーク133の構成(図9参
照)が表示される。
【0057】図12は、地中埋設物の識別および学習手
順を示すフローチャートであり、図13は表示画面14
1による表示の一例を示す図である。ステップa1で
は、受振手段33によって受振した弾性波信号が、信号
処理手段34の信号増幅器127に入力され、A/D変
換器128でデジタル信号に変換されて、波形記憶回路
129に時間軸応答信号として記憶される。ステップa
2では、波形記憶回路129に記憶された時間軸応答信
号がFFT演算回路130でフーリエ変換され、周波数
応答信号が作成される。また入力ベクトル生成回路13
1では複数の分割応答信号が作成される。ステップa3
では、受振した弾性波信号がデータベース部132に記
憶される。データベース部132に記憶することによっ
て、誤った識別をしたときにニューラルネットワーク1
33を再学習させることが可能となる。
【0058】ステップa4では、識別モードであるか学
習モードであるかが判断される。識別モードである場合
には、ステップa5に移り、学習モードである場合には
ステップa9に移る。ステップa5では、入力ベクトル
生成回路131で作成された分割応答信号がニューラル
ネットワーク133に入力されてニューラルネットワー
ク識別処理される。ステップa6では、ニューラルネッ
トワーク133からの出力信号が出力ベクトル判定回路
134に入力されて識別結果が判定処理される。ステッ
プa7では、表示装置136にたとえば図13に示され
る表示画面141の表示内容が表示される。ステップa
8では、処理終了か否かが判断され、終了でない場合に
はステップa1に戻る。
【0059】ステップa4で学習モードである場合に
は、ステップa9に移り、前記ステップa3でデータベ
ース部132に記憶された弾性波信号が読出されてニュ
ーラルネットワーク133の学習に用いられる。ステッ
プa10では、読出された弾性波信号と、この弾性波信
号に対応する埋設物の種類との関係がニューラルネット
ワーク133で学習処理される。この学習処理が終了す
ると、ステップa8に戻る。学習モードは、識別を行う
前に実行できるとともに、識別を行い、この識別の結果
が誤っていたときにも実行できる。識別の結果の誤り
は、操作者によって判断される。このように学習モード
を有することによって、識別能力をさらに向上させるこ
とができる。
【0060】図14は、本発明の実施の他の形態を示す
加振手段32aの断面図である。なお、前述の実施の形
態と対応する部分には同一の参照符を付す。前述の実施
の形態では、発振源43は空気圧によって加振用探針4
1を打撃するように構成されたけれども、本実施の形態
では、モータ151が用いられる。このモータ151の
出力軸152には、カム153が固定され、カム153
のカム面154によってハンマ155が上方に持上げら
れる。このハンマ155が上死点に達したとき、カム1
53のカム面154がハンマ155から外れて圧縮コイ
ルばね156によって下方に押圧され、長尺部分65の
上端部に固定される加振用探針45aの当接片157を
打撃する。カム153は検出スイッチ158によってそ
の回転位置が検出され、検出スイッチ158からの検出
信号によってモータ151が1回転毎に停止する。この
検出スイッチ158は、たとえばマイクロスイッチによ
って実現され、前記モータ151はたとえば減速機付き
シンクロナスモータが用いられる。
【0061】ハンマ155による当接片157への打撃
力は、圧縮コイルばね156のばね力およびハンマ15
5の重量およびハンマ155のカム153による上昇量
によって決定される。上記のモータ151、カム15
3、ハンマ155、圧縮コイルばね156はハウジング
159内に収容される。ハウジング159の下部には、
前述の実施の形態と同様な構成を有する防振手段95が
設けられる。
【0062】このような構成を有する加振手段32aを
前述の実施の形態の加振手段32に代えて用いるように
してもよい。
【0063】図15は、本発明の実施のさらに他の形態
を示す加振手段32bの断面図である。なお、前述の実
施の形態と対応する部分には同一の参照符を付す。本実
施の形態の加振手段32bは、モータ161によって駆
動されるウォーム162およびウォーム歯車163を備
える発振源43bと、加振用探針41bとから成る。モ
ータ161の出力軸164には、第1歯車165が固定
され、この第1歯車165には第2歯車166が噛合す
る。第2歯車166は軸167の上端部に固定され、軸
167はハウジング168内で軸167の軸線に対して
垂直な方向に変位可能に収納される移動体169に軸支
される。この移動体169は、係合爪170a,170
bを有し、各係合爪170a,170bは係合片171
a,171bにそれぞれ係合する。各係合片171a,
171bは、圧縮コイルばね172によって図15にお
ける下方に弾発的に押圧される昇降板173に設けられ
る。昇降板173の上端部には、図15の紙面に垂直手
前側に屈曲した当接部174が形成される。
【0064】ハウジング168には上下に延びる中壁1
75が設けられ、この中壁175には圧縮コイルばね1
76a,176bが装着された案内ロッド177a,1
77bがそれぞれ設けられる。各案内ロッド177a,
177bは、移動体169に形成される透孔を挿通して
移動体169を図5の左右方向に移動自在に案内する。
各圧縮コイルばね176a,176bは、ウォーム歯車
163がウォーム162に噛合した状態では圧縮された
状態にあり、移動体169を図15の右方、すなわちウ
ォーム歯車163がウォーム162から離反する方向に
ばね付勢しており、各係合爪170a,170bが係合
片171a,171bにそれぞれ係合して係止され、前
記ウォーム歯車163がウォーム162に噛合した状態
が維持される。ウォーム162にはハンマ178を表示
する案内カバー179に固定される。
【0065】案内カバー179の上端部には、突部18
0が設けられ、ウォーム歯車163の回転によってハン
マ178が案内カバー179とともに上昇したとき、突
部180が昇降板173の当接部174に下方から当接
して押上げ、各係合片171a,171bが係合爪17
0a,170bから離脱する。これによって移動体16
9は各圧縮コイルばね176a,176bのばね力によ
って前記中壁175から離反する方向、すなわち図15
の右方に変位し、ウォーム歯車163はウォーム162
から離反する。
【0066】このようにしてウォーム歯車163がウォ
ーム162から離反すると、ハンマ178は案内カバー
179とともに圧縮コイルばね181のばね力によって
下方に押圧され、長尺棒状体68の上端部に設けられる
当接片182を打撃する。この当接片182と長尺棒状
体68とによって、長尺部分65bを構成する。
【0067】ハウジング168の下部には、外周面に外
ねじが刻設された取付筒部183が一体的に形成され、
この取付筒部183に前記防振手段95が着脱交換可能
に設けられる。移動体169には、ハウジング168か
ら部分的に突出した操作片183が固定され、この操作
183の先端部とハウジング168との間には、カバー
184によって覆われたスイッチ185が設けられる。
操作片183は、各係合爪170a,170bが係合片
171a,171bから離脱した状態では、外方へ突出
しており、打撃するときに操作片183を押込むことに
よって、各係合爪170a,170bが係合片171
a,171bを上方へ押圧し、これによって昇降板17
3は圧縮コイルばね172のばね力に抗して上方に変位
し、各係合片171a,171bが係合爪170a,1
70bに嵌まり込んで係止される。このときスイッチ1
85が操作片183の変位に連動して導通し、モータ1
61に駆動電力が供給される。これによって出力軸16
4の回転は第1および第2歯車165,166を介して
軸167に伝えられ、ウォーム歯車163が回転してハ
ンマ178が案内カバー179とともに上昇する。
【0068】前述したように案内カバー179の突部1
80が上昇に伴って昇降板173の当接部174を下方
から上方に押圧すると、この昇降板173に設けられる
各係合片171a,171bが係合爪170a,170
bから離脱し、これによって各係合爪170a,170
bの係止状態が解除されて操作片183は外方、すなわ
ち図15の右方に復帰し、これと同時にスイッチ185
は遮断し、モータ161への駆動電力の供給が遮断され
てウォーム歯車163の回転が停止し、待機状態に維持
される。
【0069】このような発振源43bを備える加振手段
32bを、前述の加振手段32,32aに代えて用いる
ようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、加振用
探針の打撃芯がシース管内に挿入されるので、打撃時の
振動が土壌および装置を伝って受振用探針に伝播するこ
とが防がれ、これによってノイズが少なくなり、S/N
(信号対ノイズ比)を向上することができ、高精度で迅
速に地中埋設物の種類を識別することが可能となる。
【0071】請求項2記載の本発明によれば、シース管
内に打撃芯を初期位置に復帰させて保持する復帰手段が
設けられるので、打撃芯がシース管から突出しない状態
で地中に挿入することができ、これによって打撃芯の変
形および損傷を防ぎ、さらにシース管内への土砂などの
侵入を防いで、円滑に打撃芯をシース管内で変位させる
ことができ、打撃芯に与えられた打撃力を減衰および分
散させずに地中埋設物に伝達して加振することができ
る。
【0072】請求項3記載の本発明によれば、打撃芯は
長尺部分と短尺部分とに分断され、短尺部分とシース管
との間に前記復帰手段が設けられるので、打撃芯の他端
部から一端部に向かって伝播する打撃力の減衰を少なく
し、所望の打撃力で正確に地中埋設物を加振することが
でき、これによって地中埋設物の種類を高精度で識別す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す地中埋設物の識別
装置31の正面図である。
【図2】図1に示す加振手段32の内部構造を示す断面
図である。
【図3】加振用探針41の分解斜視図である。
【図4】発振源43の分解斜視図である。
【図5】中実の加振用探針を用いて地中に埋設した防振
材を加振したときの本件発明者による実験結果を示すグ
ラフであり、図5(1)は打撃時の時間経過に伴う弾性
波信号の変化を示し、図5(2)は弾性波強度と周波数
との関係を示す。
【図6】本発明に従う中空のシース管45内に打撃芯4
4を挿入した加振用探針を用いて地中に埋設した防振材
を打撃したときの本件発明者による実験結果を示すグラ
フであり、図6(1)は打撃時の時間経過に伴う弾性波
信号の変化を示し、図6(2)は弾性波強度と周波数と
の関係を示す。
【図7】本発明に従う中空のシース管45内に打撃芯4
4を挿入した加振用探針を用いて地中に埋設した石板を
打撃したときの本件発明者による実験結果の弾性波強度
と周波数との関係を示すグラフである。
【図8】地中埋設物の識別装置31の電気的構成を示す
ブロック図である。
【図9】識別手段36のニューラルネットワーク133
の概略的構成を示す図である。
【図10】識別手段36の出力ベクトル判定回路134
における判定手順を説明するための図である。
【図11】表示装置136の表示画面141に表示され
る表示内容を示す図である。
【図12】地中埋設物の識別および学習手順を示すフロ
ーチャートである。
【図13】表示画面141による表示の一例を示す図で
ある。
【図14】本発明の実施の他の形態を示す加振手段32
aの断面図である。
【図15】本発明の実施のさらに他の形態を示す加振手
段32bの断面図である。
【図16】従来のパターン認識装置1の概略的構成を示
すブロック図である。
【図17】典型的な従来技術の地中埋設物の識別装置7
を簡略化して示す図である。
【符号の説明】
31 地中埋設物の識別装置 32,32a,32b 加振手段 33 受振手段 34 信号処理手段 35 データベース部 36 識別手段 37 表示手段 38 下端部 39 地中埋設物 40 地中 41,41a,41b 加振用探針 42 上端部 43,43a,43b 発振源 44 打撃芯 45 シース管 46 シース管本体 49 受振用探針 51 加速度センサ 57a,57b 貫入用加振器 64 短尺部分 65,65a,65b 長尺部分 66 短尺棒状体 68 長尺棒状体 86 復帰手段 93 ハウジング 94 打撃用空気圧シリンダ 95 防振手段 121,122 衝撃吸収部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古賀 修一郎 千葉県鎌ケ谷市くぬぎ山1−17−5 4A −301 (72)発明者 飯高 不二男 神奈川県相模原市青葉1−14−4 (72)発明者 木村 智納 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工業 株式会社岐阜工場内 (72)発明者 牧野 辰夫 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工業 株式会社岐阜工場内 (72)発明者 加藤 正義 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工業 株式会社岐阜工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部が地中埋設物に当接するまで地中
    に挿入される加振用探針を有し、この加振用探針の他端
    部から与えられた振動を前記一端部に伝播して地中埋設
    物を加振する加振手段と、 一端部が地中埋設物に当接するまで地中に挿入される受
    振用探針を有し、この受振用探針の他端部に伝播した弾
    性波を受振し、弾性波信号を出力する受振手段と、 受振手段が出力した弾性波信号から地中埋設物の種類を
    識別するための受振識別信号を作成する信号処理手段
    と、 各種の埋設物に関する埋設物データが記憶されるデータ
    ベース部と、 信号処理手段から入力した受振識別信号と、データベー
    ス部から入力した埋設物データとを比較照合し、受振識
    別信号に基づく埋設物の種類を同定して識別する識別手
    段とを含み、 前記加振用探針は、前記他端部から与えられた振動を一
    端部に伝播する打撃芯と、この打撃芯がほぼ全長にわた
    って非接触で収納されるシース管とを含んで構成される
    ことを特徴とする地中埋設物の識別装置。
  2. 【請求項2】 前記シース管内には、このシース管から
    突出した打撃芯を初期位置へ復帰させて保持する復帰手
    段が設けられることを特徴とする請求項1記載の地中埋
    設物の識別装置。
  3. 【請求項3】 前記打撃芯は、シース管内で、一端部を
    含む短尺部分と、この短尺部分と同軸に配置され前記他
    端部を含む長尺部分とに分断され、前記短尺部分とこの
    短尺部分を外囲するシース管との間に、前記復帰手段が
    設けられることを特徴とする請求項2記載の地中埋設物
    の識別装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101714647B1 (ko) * 2016-04-29 2017-03-09 (주)주성지앤비 전극봉과 탄성파 수진기를 이용한 탄성전기탐사 시스템
JP2018025428A (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 株式会社大林組 異物識別方法および異物識別装置
JP2019174401A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 三菱重工業株式会社 埋設物探査装置及び埋設物探査方法
JP2021043107A (ja) * 2019-09-12 2021-03-18 東京電力ホールディングス株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び掘削システム
JP2021143853A (ja) * 2020-03-10 2021-09-24 興亜開発株式会社 鉛直磁気探査解析用推定モデルの生成方法、鉛直磁気探査解析システム、鉛直磁気探査解析装置、及びコンピュータ読み取り可能なプログラム

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