JPH11147054A - 脱塵装置 - Google Patents

脱塵装置

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JPH11147054A
JPH11147054A JP9314768A JP31476897A JPH11147054A JP H11147054 A JPH11147054 A JP H11147054A JP 9314768 A JP9314768 A JP 9314768A JP 31476897 A JP31476897 A JP 31476897A JP H11147054 A JPH11147054 A JP H11147054A
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Koji Takahashi
浩二 高橋
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国夫 川本
Noboru Kato
昇 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然落下する細かい付着性の高い粉塵を粉塵
出口から安定して排出させ、脱塵性能の低下のない脱塵
装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、下部が先細りの円筒形の容器
2と、容器2中央部に設置された粉塵分離装置3を備
え、かつ容器2は頂部に粉塵を含む圧力を持ったガスを
導入するガス入口2a、上部に粉塵分離装置3で浄化さ
れた清浄ガスを流出させるガス出口2b、底部には粉塵
分離装置3で分離され重力で落下する粉塵を排出する粉
塵出口2cを有する脱塵装置で、粉塵出口2c上方に容
器2内周面にそって下方に高圧ガスを噴射する複数のノ
ズル4と、粉塵出口2c部の温度を検出する温度計6
と、温度計6の測定値が定常より所定値だけ低い時に複
数のノズル4の噴射を行う制御装置(図示なし)を設けた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉塵を含む圧力を
もったガスの脱塵装置にかかり、特に分離した粉塵を円
滑に排出して粉塵排口での閉塞を防止するのに好適な脱
塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の脱塵装置の場合、例えば、特開平
2-321324号公報に示すように、脱塵装置で集塵された粉
塵は、ブローダウンガスと共に、該装置の底部に位置す
る粉塵出口より外部に抜き出す方法が用いられている。
しかし、脱塵装置が、この脱塵装置により清浄化された
ガスによりガスタービンなどを駆動するガス供給源とし
て用いられる場合、このブローダウンガスとしてガスタ
ービンに供給するガスの一部が流用されるため、ガスタ
ービン入口の流量を減らすことになり、したがってブロ
ーダウンガスを極力少なくすることが求められる。
【0003】このような場合、ブローダウンガスの圧力
が、脱塵装置出口のガスのそれよりも高いことを利用
し、ブローダウンガスを別に設置されたもう一つの脱塵
装置で清浄化した後に脱塵装置出口部に回収する方法が
とられる。この方法では、ブローダウンガスは粉塵を多
く含んでいるため、この粉塵を極力減らす必要性から、
ブローダウンガスの脱塵装置容器からの出口は、容器内
部の粉塵分離機構の粉塵出口部よりもできるだけ上方に
設置し、容器内でのブローダウンガスの流れ方向を上向
きにし、粉塵が重力により容器底部の粉塵出口へ落下す
るようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
脱塵装置の場合、この脱塵装置で捕集された粉塵は、ブ
ローダウンガスとは別に、その粉塵に働く重力により、
粉塵出口より排出されることとなる。しかし、この粉塵
の粒径が、数ミクロン程度と非常に細かい粉塵からなっ
ている場合、この粉塵の落下速度は、数cm/s程度の非常
にゆっくりしたものとなる。また、このように細かい粉
塵は、付着性が強いために、脱塵装置の粉塵出口近傍に
堆積し、付着しやすくなり、粉塵出口部が閉塞する可能
性が高くなる。粉塵出口部が、閉塞するとこの脱塵装置
で捕集された粉塵の排出ができなくなるため、脱塵装置
の性能が低下し、下流側の機器の信頼性低下の原因とな
る。
【0005】そこで、本発明の目的は、このように粉塵
の自重でその排出が行われるように構成された脱塵装置
において、その粉塵の粒径の細かい、付着性の高い粉塵
に対しても、その粉塵の安定した排出を維持し、脱塵性
能の低下のおこらない脱塵装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の脱塵装置は、下部が下方に向かって
先細りする円筒形の容器と、この容器中央部に設置され
た粉塵分離装置とを備え、かつ容器は頂部に粉塵を含む
圧力を持ったガスを導入するガス入口を、上部に粉塵分
離装置で浄化された清浄ガスを流出させるガス出口を、
底部には粉塵分離装置で分離され重力で落下する粉塵を
排出する粉塵出口を有する装置において、粉塵出口上方
に容器内周面にそって配置され下方に高圧ガスを噴射す
る複数のノズルと、粉塵出口部の温度を検出する温度計
と、温度計の測定値を基に複数のノズルの噴射を制御す
る制御装置を設けたものである。第1の脱塵装置では、
温度計が所定の温度から所定値だけ低下した時に、制御
装置は複数のノズルを噴射させる。
【0007】第1の脱塵装置は、この装置に導かれる含
塵ガスの温度が高く、捕集される粉塵の温度が常温より
高い場合に有用である。捕集された粉塵の排出が順調の
場合、粉塵出口部の温度は、この粉塵の温度を安定して
計測することになる。しかし、粉塵の排出が悪化した場
合、粉塵出口の粉塵通過量が減少するため、粉塵出口部
に供給される熱量が減少し、この部分の温度が低下す
る。この温度低下により、排出の異常が検知される。こ
のように粉塵の排出異常が認められた場合、ノズルから
高圧ガスを噴射させることにより、この気体の流体力
で、粉塵出口近傍に付着したり、堆積している粉塵を効
果的に排出することでき、安定した粉塵排出が可能とな
る。
【0008】上記目的を達成するために、本発明の第2
の脱塵装置は、第1の脱塵装置における温度計及び制御
装置の代わりに、粉塵出口部の入り側及び出側の圧力差
を検出する差圧計と、この差圧計の測定値を基に複数の
ノズルの噴射を制御する制御装置を設けたものである。
【0009】第2の脱塵装置は、粉塵の温度が常温に近
く、粉塵の排出異常が、温度により検知しにくい場合に
有用である。粉塵の排出異常の場合には、順調に粉塵が
排出されている場合と比較して、この差圧が変化する。
この差圧の変化によっても粉塵の排出の異常を検知でき
る。なお、粉塵の量が少ない場合、差圧が小さいため、
差圧の検知のみでは、排出の異常が、検知しにくい場合
も考えられる。この場合、粉塵出口部の圧力を、意図的
に変化させる機構を設け、そのときの差圧の変化状況に
より、粉塵出口部の閉塞状況を検知することも可能であ
る。具体的には、まず、粉塵出口部下流の圧力を変化さ
せる。このとき、粉塵出口部が閉塞していないなら、瞬
時に均圧され、差圧は元の値に戻る。しかし、閉塞して
いる場合には、均圧されるのその閉塞が抵抗となるた
め、差圧が元の戻るのにある時間がかかる。このように
して、差圧による粉塵の排出の異常が検知できる。以上
のように異常が検知された時に複数のノズルが噴射され
る。
【0010】上記目的を達成するために、本発明の第3
の脱塵装置は、下部が下方に向かって先細りする円筒形
の容器と、この容器中央部に設置された粉塵分離装置と
を備え、かつ容器は頂部に粉塵を含む圧力を持ったガス
を導入するガス入口を、上部に前記粉塵分離装置で浄化
された清浄ガスを流出させるガス出口を、底部には前記
粉塵分離装置で分離され重力で落下する粉塵を排出する
粉塵出口を有し、さらに粉塵出口下に接続するロックホ
ッパと、該ロックホッパの入り側及び出側に設けた第1
開閉弁及び第2開閉弁と、ロックホッパの内圧を開放す
る第3の開閉弁とを備えた装置において、粉塵出口部の
温度を検出する温度計と、この温度計の測定値を基に、
第2開閉弁を閉じた状態で第1開閉弁を閉じ、第3開閉
弁を開放してロックホッパの内圧を開放し、第3開閉弁
を閉じた後に、第1開閉弁を開くように制御する制御装
置を設けたものである。
【0011】第3の脱塵装置において、通常、高圧状態
で捕集された粉塵は、脱塵装置からロックホッパに一時
的に蓄えられ、ロックホッパが粉塵で一杯になると一時
的にロックホッパ入口の第1開閉弁を閉じ、第3開閉弁
によりロックホッパ内を大気圧にしてから、ロックホッ
パ出口の第2の開閉弁をあけて、下流の例えば粉塵処理
装置に排出される。粉塵出口部の温度計で異常(粉塵に
による出口閉塞)が検知された場合には、出口の第2開
閉弁を閉じた状態で入口の第1開閉弁を閉じ、第3開閉
弁を開放してロックホッパの内圧を開放し、第3開閉弁
を閉じた後に、入口の第1開閉弁を短時間で開けて瞬間
的に粉塵出口部に差圧を発生させ、この差圧で発生する
ガスの流れにより、粉塵の排出を促進することが可能と
なる。
【0012】上記目的を達成するために、本発明の第4
の脱塵装置は、第3の脱塵装置における温度計及び制御
装置の代わりに、粉塵出口部の入り側及び出側の圧力差
を検出する差圧計と、この差圧計の測定値を基に、第2
開閉弁を閉じた状態で第1開閉弁を閉じ、第3開閉弁を
開放してロックホッパの内圧を開放し、第3開閉弁を閉
じた後に、第1開閉弁を開くように制御する制御装置を
設けたものである。
【0013】上記目的を達成するために、本発明の第5
の脱塵装置は、下部が下方に向かって先細りする円筒形
の容器と、この容器中央部に設置された粉塵分離装置と
を備え、かつ容器は頂部に粉塵を含む圧力を持ったガス
を導入するガス入口を、上部に粉塵分離装置で浄化され
た清浄ガスを流出させるガス出口を、底部には粉塵分離
装置で分離され重力で落下する粉塵を排出する粉塵出口
を有する装置において、粉塵出口上方に容器内周面にそ
って配置され下方に高圧ガスを噴射する複数のノズル
と、ガス入口に流入するガスの温度を検出する温度計
と、この温度計の測定値を基に複数のノズルの噴射を制
御する制御装置を設けたものである。
【0014】第1〜4の脱塵装置は、直接、粉塵出口部
の異常を検知するものであるが、第5の脱塵装置はその
異常が発生する前兆を検知して、実際に異常が発生する
前に、粉塵の排出を促進する手段を講じて、異常を回避
することも可能である。具体的には、粉塵の排出の異常
が発生する前には、一時的に粉塵量が増加する現象が発
生する場合がある。このような現象が発生した場合、粉
塵出口部の温度は逆に一時的に通常よりも高い温度を示
す。このような場合にも、粉塵の排出を促進する手段を
講じることにより、その後に発生すると予想される粉塵
の排出異常を回避できる。なお、この粉塵量の増加する
との予測は、この脱塵装置の運転状況の変化、例えば、
脱塵装置入口ガス量、ガス圧力、ガス温度などの変化
や、この脱塵装置から供給されるガスを動力として利用
する機器、例えばガスタービンなどの運転状況の変化
や、この脱塵装置により捕集された粉塵の処理装置の運
転状況などからも予想できるため、これらに変化によ
り、粉塵の排出を促進する手段を講じることもできる。
【0015】以上の粉塵出口部の粉塵排出状況の監視手
段(温度計、差圧計など)と粉塵の排出の促進手段(ノズ
ル、ロックホッパの弁操作など)を、使用する粉塵の特
性、粉塵処理装置の構成などにより、適正に組み合わせ
ることにより、粉塵の安定した排出を確保できる脱塵装
置を提供することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>本発明の各実施
の形態となる脱塵装置を、図1、図2、図3、図4によ
りそれぞれ説明する。実施の形態1の脱塵装置1は、図
1に示すように主たる要素として、概して上部が円筒形
で下部が下方に先細りする円錐形で、頂部にガス入口2
aを上部にガス出口2bを有する容器2と、容器内2に
設置されガス入口2aに導管2eを介して接続された遠
心分離装置3と、容器2底部の粉塵出口2cの上方に設
置された複数の高圧ガス噴射ノズル4と、容器2の下に
設置され粉塵出口2cに接続するロックホッパ5と、粉
塵出口2c部の温度を検出する温度計6と、脱塵装置1
の制御装置(図示なし)と、を備えている。高圧ガス噴射
ノズル4の設置数は脱塵装置の仕様により適宜決めるこ
とになるが、例えば4本を円周上に等配置する。
【0017】さらに、容器2上部には、遠心分離装置3
で浄化されたガスをガス入口2aに導くために容器2内
を上下に仕切る横隔壁2dが設けられている。高圧ガス
噴射ノズル4には、高圧ガスの供給/停止を行う高圧ガ
ス制御弁7を容器2の外に設けている。ロックホッパ5
には、上側の入口にロックホッパ入口弁8(開閉弁)を、
下側の出口にロックホッパ出口弁9を、またホッパ8外
壁上部にロックホッパ減圧弁10を設けている。
【0018】実施の形態の脱塵装置1において、粉塵を
含む圧力をもったガスは、容器2頂部のガス入口2aよ
り導入される。容器2内には、ガス中の粉塵を分離する
ための機構、例えば、遠心分離装置(サイクロン)3また
はフィルタが備えられている。そして、粉塵を除去され
た清浄ガスはガス出口2bより排出される。一方、ガス
から分離された、粉塵は、容器2内を下方に落下し、粉
塵出口2cより容器2外へ排出される。この実施の形態
の場合は、粉塵を含むガスが圧力をもっているため、容
器2から排出された粉塵は粉塵出口2cに接続されたロ
ックホッパ5に蓄積される。このロックホッパ5が一杯
になると、ロックホッパ入口弁8を閉じ、それからロッ
クホッパ減圧弁10を開いて、ロックホッパ5内部を大
気圧にした後、ロックホッパ出口弁9を開いて、内部の
粉塵をその下流の処理装置などに排出する。
【0019】このような脱塵装置の場合、粉塵出口2c
からの排出は、その粉塵に働く重力によるため、粒径の
細かな粉塵などの場合その排出速度は非常に遅く、ま
た、付着性が強いため、粉塵出口2cの近傍で粉塵の閉
塞が発生しやすくなる。
【0020】よって、本発明では、それを検知し、防止
する目的で、粉塵出口部2cに温度計9及び粉塵の排出
を促進する手段として、高圧ガス噴射ノズル4及び高圧
ガス制御弁7を設置している。この場合、粉塵出口2c
からの粉塵の排出が正常に行われている場合、温度計9
はある安定したほぼ一定の温度を示すことになる。しか
し、粉塵出口2c近傍で粉塵の付着、堆積などにより粉
塵の排出が正常でなくなると、粉塵による熱の供給量が
減少するため、温度計9が低い値を示すようになり、粉
塵の排出の異常を検知することが可能となる。このよう
に粉塵の排出の異常を検知した場合、高圧ガス制御弁7
を開き、粉塵出口2cの上側に設置した高圧ガス噴射ノ
ズル4から、出口2c近傍の内壁面にそって下方へ、高
圧ガスを噴射することにより、粉塵の排出を促進するこ
とができる。この高圧ガスの噴射を正常時にも一定の時
間間隔で一定噴射時間でもって実施している場合には、
異常検知時にこの時間間隔をより短くするか、また噴射
時間を長くするように高圧ガス制御弁7を制御すること
により、粉塵の排出を促進できる。
【0021】また、この粉塵装置のようにロックホッパ
を使用している場合には、粉塵の排出異常を検知した場
合、一旦ロックホッパ入口弁8を閉じて、ロックホッパ
減圧弁10によりロックホッパ5内部を減圧し、ロック
ホッパ減圧弁10を閉じた後に、ロックホッパ入口弁8
を開いて、粉塵出口2cからロックホッパ5内部に向か
うガス流れを瞬間的に発生させることによっても、粉塵
の排出を促進させることが可能となる。なお、粉塵の排
出が異常となる前兆として一時的な粉塵量の増加が発生
した場合には、温度計9は逆に通常時よりも高い温度を
示すので、これを検知することにより粉塵量の増加を検
知できる。その場合にも上記で示した高圧ガス噴射ノズ
ル4またはロックホッパ5に設けた弁を操作することに
より、粉塵の排出異常を事前に防止することが可能とな
る。
【0022】<実施の形態2>本発明の実施の形態2の
脱塵装置1を図2に示す。この実施の形態2の脱塵装置
は、実施の形態1における温度検知の代わりに、粉塵出
口2cの入り側と出側の差圧を検知し、粉塵の排出状態
を監視するもので、計測装置として差圧計12を用い
る。この場合も、この差圧計12の通常時の指示値と比
較して異常時に起きる変化を検知することにより、粉塵
排出の異常を検知することが可能となる。また、この脱
塵装置のように、粉塵出口2c部の前後に差圧計12を
設けた場合には、図1の実施の形態中で述べたロックホ
ッパの減圧操作時の差圧計の挙動からも閉塞状況を検知
することが可能である。つまり、ロックホッパ5を減圧
した後にロックホッパ入口弁8を急激に開いた際、閉塞
がない状態では、差圧計指示は瞬時に減圧前の指示値に
戻るが、閉塞気味の場合、閉塞により抵抗が生じるた
め、指示値の回復にある時間を要することになり、この
様なロックホッパ減圧時の差圧計の挙動により閉塞状況
を検知することが可能である。
【0023】<実施の形態3>本発明の実施の形態3を
図3により説明する。実施の形態3の脱塵装置は、ボイ
ラ排ガスなどのように、温度が非常に高い場合に好適な
例である。この場合、脱塵装置1で捕集される粉塵も温
度が非常に高いため、粉塵出口2cに粉塵を冷却するた
めの水冷式スクリューフィーダ13などが設置されてい
る。この実施の形態は実施の形態1の脱塵装置に加え
て、粉塵出口2cの出側にスクリューフィーダ13を設
けたものである。しかしながら、このスクリューフィー
ダ13も粉塵の閉塞の原因となる場合がある。よって実
施の形態3では、スクリューフィーダ13の出口部に粉
塵出口部2cより圧力の低い部分(大気圧)とを結ぶ配
管17と弁16が設置されている。この実施の形態で
は、温度計9により粉塵の排出異常が検知された場合、
前記した高圧ガスの噴射、ロックホッパの減圧操作によ
る粉塵の排出促進操作以外に、弁16を短時間開にする
ことによっても、粉塵出口部4に粉塵の排出を促進する
ガスの流れを発生させることが可能となる。
【0024】また、実施の形態3では、高圧ガス制御弁
7の上流に高圧ガスのバッファタンク14及びこのバッ
ファタンク14の圧力調整弁15を設置している。粉塵
の排出異常を検知した場合、単に高圧ガスの噴射頻度ま
たは噴射時間を増加するだけでなく、圧力調整弁15に
よりバッファタンク14の圧力を高く設定し、高圧ガス
の噴射力を増加することにより、より効果的に、粉塵の
排出を促進させることが可能となる。
【0025】<実施の形態4>本発明の実施の形態4を
図4により説明する。図4は、ボイラから排出される排
ガスを脱塵装置により清浄化し、清浄化ガスによりガス
タービン23を駆動し発電する発電タービンプラントを
示す。実施の形態4の脱塵装置はこのプラントに適用し
たものである。このようなプラントの場合、脱塵装置に
流入するガス中に含まれる粉塵の量は、プラントの運転
状態が変化した時にその変化に対応して同様に変化する
ことが多い。このようなプラントに本発明の脱塵装置を
使用する場合、粉塵出口2cの閉塞に結び付くような一
時的な粉塵量の増加を検知するため、脱塵装置1のガス
入口2aに流量計18、圧力計19及び温度計20を設
置し、ガス入口2aとガス出口2b間の差圧を測定する
差圧計21を設置し、さらにガスタービン23により駆
動される発電機23の出力計を設置し、そして各計測器
で求めた値からプラントの運転状態に変化が認められた
時に、前記した各粉塵の排出を促進する手段を講じるこ
とにより、粉塵出口の閉塞を未然に防止することが可能
である。なお、図4には、実施の形態3の脱塵装置を用
いた例を示しているが、実施の形態1または2の脱塵装
置を適用できることは、明らかである。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、粉塵装置を、その粉塵
出口での温度または圧力の変化により異常(粉塵の閉
塞)を検知し、ノズルから高圧ガスを噴射するように構
成したので、粉塵の粒径の細かい、付着性の高い粉塵に
対しても、安定した排出を行うことができる。また、上
記粉塵出口での温度または圧力の代わりに、粉塵装置の
ガス入口の温度を測定し、この温度変化を基に異常を予
測して、ノズルから高圧ガスを噴射させ、安定した排出
を維持させることもできる。
【0027】また、粉塵装置がロックホッパを備えてい
る場合は、粉塵出口での温度または圧力の変化により異
常(粉塵の閉塞)を検知し、ロックホッパの入口及び出
口それぞれの開閉弁とロックホッパの内圧を開放する開
閉弁を操作して粉塵出口に気流を発生させることによ
り、粉塵出口にある粉塵を排出でき、安定した排出を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1となる粉塵装置の構成図
である。
【図2】本発明の実施の形態2となる粉塵装置の構成図
である。
【図3】本発明の実施の形態3となる粉塵装置の構成図
である。
【図4】本発明の実施の形態4となる粉塵装置を備えた
発電タービンプラントを示す図である。
【符号の説明】
1 脱塵装置 2 容器 2a ガス入口 2b ガス出口 2c 粉塵出口 2d 横隔壁 2e 導管 3 遠心分離装置 4 高圧ガス噴射ノズル 5 ロックホッパ 6 温度計 7 高圧ガス制御弁 8 ロックホッパ入口弁 9 ロックホッパ出口弁 10 ロックホッパ減圧弁 12 差圧計 13 スクリューフィーダ 14 バッファタンク 15 圧力調整弁 16 弁 17 配管 18 排ガス 19 圧力計 20 温度計 21 差圧計 22 ガスタービン 23 発電機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 浩二 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 川本 国夫 広島県広島市中区小町4番33号 中国電力 株式会社内 (72)発明者 加藤 昇 広島県広島市中区小町4番33号 中国電力 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部が下方に向かって先細りする円筒形
    の容器と、該容器中央部に設置された粉塵分離装置とを
    備え、かつ前記容器は頂部に粉塵を含む圧力を持ったガ
    スを導入するガス入口を、上部に前記粉塵分離装置で浄
    化された清浄ガスを流出させるガス出口を、底部には前
    記粉塵分離装置で分離され重力で落下する粉塵を排出す
    る粉塵出口を有する脱塵装置において、 前記粉塵出口上方に容器内周面にそって配置され下方に
    高圧ガスを噴射する複数のノズルと、前記粉塵出口部の
    温度を検出する温度計と、該温度計の測定値を基に前記
    複数のノズルの噴射を制御する制御装置を設けたことを
    特徴とする脱塵装置。
  2. 【請求項2】 前記温度計が所定の温度から所定値だけ
    低下した時に、前記制御装置は前記複数のノズルを噴射
    させることを特徴とする請求項1記載の脱塵装置。
  3. 【請求項3】 前記温度計及び前記制御装置の代わり
    に、前記粉塵出口部の入り側及び出側の圧力差を検出す
    る差圧計と、該差圧計の測定値を基に複数のノズルの噴
    射を制御する制御装置を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の脱塵装置。
  4. 【請求項4】 下部が下方に向かって先細りする円筒形
    の容器と、該容器中央部に設置された粉塵分離装置とを
    備え、かつ前記容器は頂部に粉塵を含む圧力を持ったガ
    スを導入するガス入口を、上部に前記粉塵分離装置で浄
    化された清浄ガスを流出させるガス出口を、底部には前
    記粉塵分離装置で分離され重力で落下する粉塵を排出す
    る粉塵出口を有し、さらに該粉塵出口下に接続するロッ
    クホッパと、該ロックホッパの入り側及び出側に設けた
    第1開閉弁及び第2開閉弁と、該ロックホッパの内圧を
    開放する第3の開閉弁とを備えた脱塵装置において、 前記粉塵出口部の温度を検出する温度計と、該温度計の
    測定値を基に、前記第2開閉弁を閉じた状態で前記第1
    開閉弁を閉じ、前記第3開閉弁を開放してロックホッパ
    の内圧を開放し、該第3開閉弁を閉じた後に、前記第1
    開閉弁を開くように制御する制御装置を設けたことを特
    徴とする脱塵装置。
  5. 【請求項5】 前記温度計及び前記制御装置の代わり
    に、前記粉塵出口部の入り側及び出側の圧力差を検出す
    る差圧計と、該差圧計の測定値を基に、前記第2開閉弁
    を閉じた状態で前記第1開閉弁を閉じ、前記第3開閉弁
    を開放してロックホッパの内圧を開放し、該第3開閉弁
    を閉じた後に、前記第1開閉弁を開くように制御する制
    御装置を設けたことを特徴とする請求項3記載の脱塵装
    置。
  6. 【請求項6】 下部が下方に向かって先細りする円筒形
    の容器と、該容器中央部に設置された粉塵分離装置とを
    備え、かつ前記容器は頂部に粉塵を含む圧力を持ったガ
    スを導入するガス入口を、上部に前記粉塵分離装置で浄
    化された清浄ガスを流出させるガス出口を、底部には前
    記粉塵分離装置で分離され重力で落下する粉塵を排出す
    る粉塵出口を有する脱塵装置において、 前記粉塵出口上方に容器内周面にそって配置され下方に
    高圧ガスを噴射する複数のノズルと、前記ガス入口に流
    入するガスの温度を検出する温度計と、該温度計の測定
    値を基に前記複数のノズルの噴射を制御する制御装置を
    設けたことを特徴とする脱塵装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6いずれかに記載の脱塵
    装置と、該脱塵装置に排ガスを供給するボイラと、該脱
    塵装置から清浄ガスが供給されるガスタービンと、該ガ
    スタービンに接続する発電機とを備えたことを特徴とす
    る発電タービンプラント。
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