JPH11146886A - 義歯アタッチメント用根面装置及びその製造方法 - Google Patents

義歯アタッチメント用根面装置及びその製造方法

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JPH11146886A JP33513097A JP33513097A JPH11146886A JP H11146886 A JPH11146886 A JP H11146886A JP 33513097 A JP33513097 A JP 33513097A JP 33513097 A JP33513097 A JP 33513097A JP H11146886 A JPH11146886 A JP H11146886A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 義歯アタッチメントによる磁気吸引力を低下
させることなくキーパの耐食性を向上させることができ
る根面装置及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 磁気吸引力を有する義歯アタッチメント
を吸着させるためのキーパ10を根面板15に鋳接して
なる根面装置1。キーパ10は,軟磁性材料からなる本
体11と,本体11の側面に形成したCr拡散層2とよ
りなる。キーパ10における義歯アタッチメントに吸着
させる吸着面18は,本体11の軟磁性材料が露出して
いることが好ましい。Cr拡散層2はCr含有量が30
重量%以上であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,磁気吸引力を有する義歯アタッ
チメントを吸着させるためのキーパを根面板に鋳接して
なる根面装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来,義歯アタッチメントを装着するため
の根面装置としては,例えば図7に示すものがある(特
開平4−227253号公報)。この従来の根面装置9
は,同図に示すごとく,人体の歯根部96に根面板95
が埋設され,該根面板95の中にキーパ90が埋め込ま
れて構成されている。
【0003】一方,義歯80は,キーパ9と対向するよ
うに設けた義歯アタッチメント8と,これを包むレンジ
床93及びホウロウ質の人工歯94からなる。そして,
上記義歯アタッチメント8は,磁石材料を内蔵してお
り,その磁気吸引力により上記根面装置9におけるキー
パ90に吸着するよう構成されている。
【0004】また,根面装置9は,義歯アタッチメント
8を吸着させやすいように,内蔵するキーパ90として
軟磁性材料を用いている。また,根面板95とキーパ9
0とは,鋳接してある。ここで,鋳接とは,根面板95
を形成するための鋳型内にキーパ90を配置し,その鋳
型内に根面板用溶湯を注湯して,キーパと根面板とを接
合するという接合方法である。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の根
面装置9には,次の問題がある。即ち,従来の根面装置
9は,上記のごとく鋳接により根面板95とキーパ90
とを接合する。この場合に,キーパ90の根面板95と
の境界部分において酸化膜が形成され耐食性が低下する
という問題が生じる場合があった。
【0006】この対策として,キーパ90の材料とし
て,Crを30%ほど添加した合金を用い,キーパ90
自身の耐食性を向上させることが提案されている。しか
しながら,このキーパ90の高Cr化は,酸化膜形成の
抑制には効果的である反面,その軟磁性特性を低下させ
る。即ち,義歯アタッチメント8の磁石材料による磁気
吸引力が大幅に低下する。
【0007】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,義歯アタッチメントによる磁気吸引力を
低下させることなくキーパの耐食性を向上させることが
できる根面装置及びその製造方法を提供しようとするも
のである。
【0008】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,磁気吸引力を有
する義歯アタッチメントを吸着させるためのキーパを根
面板に鋳接してなる根面装置において,上記キーパは,
軟磁性材料からなる本体と,該本体の側面に形成したC
r拡散層とよりなることを特徴とする義歯アタッチメン
ト用根面装置にある。
【0009】本発明において最も注目すべきことは,上
記キーパは,軟磁性材料からなる本体の側面に上記Cr
拡散層を形成してなることである。ここで,Cr拡散層
とは,上記本体の側面の表面にCrを拡散させて形成し
た層であり,Crリッチな表面層をいう。
【0010】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明の義歯アタッチメント用根面装置は,上記のごとくキ
ーパの側面にCr拡散層を有している。このCr拡散層
は,Crを多く含有しているため,非常に優れた耐食性
を発揮する。そして,上記Cr拡散層は,キーパの側面
に設ける。そのため,キーパと上記根面板とを鋳接した
際には,その境界部分にCr拡散層が位置する。それ
故,境界部分の酸化膜生成を抑制することができ,ひい
ては隙間腐食を強く抑制することができる。
【0011】また,本発明においては,上記のごとく,
Cr拡散層により耐食性を向上させることができる。そ
のため,キーパの本体部自体は優れた軟磁性材料をその
まま用いることができる。さらには,Cr拡散層は側面
に設けてあればよく,特にキーパの吸着面に設ける必要
はない。それ故,本発明においては,キーパ本体の優れ
た軟磁性特性を容易に維持することができ,義歯アタッ
チメントの磁気吸引力の低下を防止することができる。
【0012】したがって,本発明によれば,義歯アタッ
チメントによる磁気吸引力を低下させることなくキーパ
の耐食性を向上させることができる根面装置を提供する
ことができる。
【0013】次に,請求項2の発明のように,上記キー
パにおける義歯アタッチメントに吸着させる吸着面は,
上記本体の軟磁性材料が露出していることが好ましい。
即ち,上記キーパにおけるCr拡散層は,本体の吸着面
には存在しないように設けることが好ましい。これによ
り,本体の軟磁性特性をCr拡散層により低下させるこ
とを確実に防止することができ,義歯アタッチメントに
よる磁気吸引力を強く維持することができる。
【0014】また,請求項3の発明のように,上記Cr
拡散層はCr含有量が30重量%以上であることが好ま
しい。30重量%未満の場合には耐食性向上効果が少な
いという問題がある。
【0015】次に,上記優れた義歯アタッチメント用根
面装置を製造する方法としては,次の発明がある。即
ち,請求項4の発明のように,磁気吸引力を有する義歯
アタッチメントを吸着させるためのキーパを根面板に鋳
接してなる根面装置を製造する方法において,上記キー
パを製造するに当たり,軟磁性材料よりなる本体の表面
に厚さ3〜20μmのCr層を形成し,次いで,拡散熱
処理によりCrが30重量%以上含有されているCr拡
散層を形成し,その後,上記キーパの吸着面における上
記Cr拡散層の少なくとも一部分を研磨することを特徴
とする義歯アタッチメント用根面装置の製造方法があ
る。
【0016】本製造方法において最も注目すべきこと
は,上記キーパを製造するに当たり,上記本体の表面に
上記特定厚みのCr層を形成し,これを拡散熱処理する
ことにより上記Cr拡散層を形成すること,及び上記キ
ーパの吸着面におけるCr拡散層の少なくとも一部を研
磨することである。
【0017】上記キーパの表面へのCr層の形成は,例
えば本体の表面全体にCrメッキを施すことにより行う
ことができる。また,Cr層の厚みは3〜20μmとす
る。3μm未満の場合には拡散熱処理を施しても十分な
Cr拡散層が得られないという問題がある。一方,20
μmを超える場合には,Cr拡散層の厚さが大きくなり
磁気吸引力の低下を招くという問題がある。
【0018】また,上記拡散熱処理は,Cr層のCrが
本体の表面層に拡散しうる温度であり,かつ,拡散しす
ぎない適度な温度で行う。具体的には,900℃〜10
00℃の温度範囲において行うことが好ましい。900
℃未満の場合には十分なCrの拡散が行われないという
問題があり,一方,1000℃を超える場合には,本体
内部にまでCrが拡散しすぎて,適度にCrを含有する
Cr拡散層を得ることができないという問題がある。
【0019】また,上記Cr拡散層は,そのCr含有量
が30重量%以上となるように形成する。30重量%未
満の場合には,上記のごとく耐食性向上効果が少ないた
めである。また,このCr含有量を実現するためには,
上記拡散熱処理の条件を上記好適な条件に設定して行う
ことが好ましい。
【0020】また,上記Cr拡散層の形成後には,キー
パの吸着面におけるCr拡散層の少なくとも一部を研磨
する。この研磨は,上記吸着面におけるCr拡散層の除
去又は薄肉化を目的として行う。具体的研磨方法として
は,公知の種々の方法を用いることができる。
【0021】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明においては,キーパを製造するに当たり,上記Cr層
形成後,これを拡散熱処理することにより上記Cr拡散
層を形成する。そのため,キーパの表面には,容易かつ
均一にCr拡散層を形成することができる。また,Cr
拡散層形成後のキーパは,その吸着面を上記のごとく研
磨する。これにより,キーパの本体が有する軟磁性特性
を上記吸着面において十分に維持することができる。そ
れ故,キーパの吸着面に吸引される義歯アタッチメント
の磁気吸引力がCr拡散層の形成により低下することを
防止することができる。
【0022】したがって,本発明によれば,キーパと根
面板との境界部の耐食性に優れると共に,義歯アタッチ
メントの磁気吸引力の低下を防止した義歯アタッチメン
ト用根面装置を容易に製造することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる義歯アタッチメント用根面
装置及びその製造方法につき,図1〜図4を用いて説明
する。本例の義歯アタッチメント用根面装置1は,図1
に示すごとく,磁気吸引力を有する義歯アタッチメント
を吸着させるためのキーパ10を根面板15に鋳接して
なる。
【0024】キーパ10は,図1に示すごとく,軟磁性
材料からなる本体11と,本体11の側面に形成したC
r拡散層2とよりなる。また,本例のキーパ10は,同
図に示すごとく,その吸着面18において,本体11の
軟磁性材料を露出させてある。また,キーパ10に設け
たCr拡散層は,Cr含有量を30重量%に調整してあ
る。
【0025】次に,本例の義歯アタッチメント用根面装
置1の製造方法につき説明する。本例の義歯アタッチメ
ント用根面装置1におけるキーパ10を製造するに当た
り,図2(a)に示すごとく,まず,軟磁性材料よりな
る本体11を準備した。具体的には,本体11として,
Fe−19Cr−2Mo−0.2Tiステンレス鋼を用
いた。
【0026】次に,同図(b)に示すごとく,本体11
の表面にCrメッキを施して厚さ15μmのCr層12
を形成した。次に,同図(c)に示すごとく,拡散熱処
理を行った。この条件は,Arガス雰囲気において,温
度950℃に3時間保持する条件とした。
【0027】この拡散熱処理を行った結果,キーパ10
の表面には,Crを30重量%以上含有するCr拡散層
2が形成された。次に,本例においては,同図(d)に
示すごとく,キーパ10の一側面に後述する鋳型に保持
するためのホルダ19をレーザ溶接により接続した。な
お,ホルダ19は,Fe−17Cr−2Mo−12Ni
ステンレス鋼を用いた。
【0028】ここで,本例においては,得られたCr拡
散層2の表面からの深さとCr含有量Pと関係を調べ,
図4に示した。同図は,横軸にキーパ10の最表面から
の距離(μm)を,縦軸にCrの含有量(重量%)をと
った。同図より知られるごとく,Cr拡散層2の領域S
は,キーパ10の表面から約30μm付近までにおいて
Crがリッチな状態で形成されていた。また,Cr含有
量は最表面において80重量%に達しており,表面から
の距離が増加するにしたがって本体11自身のCr含有
量(19重量%)に近づくように分布していた。
【0029】次に,根面板15を鋳込むための鋳型(図
示略)を準備すると共に,この鋳型にキーパ10を上記
ホルダ19を用いてセットした。次いで,図3(a)に
示すごとく,根面板15用の溶融金属を鋳型内に注湯
し,キーパ10と根面板15とを鋳接した。なお,本例
の根面板15としては,Au−Ag−Pd合金を用い
た。
【0030】次に,キーパ10を鋳接させた根面板15
に表面処理を施した。具体的には,表面を酸洗した後,
サンドブラスト処理を施した。次いで,図3(a)
(b)に示すごとく,根面板15及びキーパ10の上
面,即ちキーパ10の吸着面18を25μm研磨した。
これにより,図4に示すごとく,キーパ10の吸着面1
8のCr拡散層2は殆ど除去された状態に仕上がった。
【0031】したがって,得られた義歯アタッチメント
用根面装置1は,図1,図3(b)に示すごとく,キー
パ10の側面及び底面にCr拡散層2を有し,そのCr
拡散層2を境界として根面板15に鋳接された状態とな
り,かつ,その吸着面18にはキーパ10の本体11を
露出させた状態となった。
【0032】この根面装置1は,Cr拡散層2の存在に
より,境界面の酸化を極力抑えた状態でキーパ10と根
面板15とを鋳接させている。そのため,キーパ10と
根面板15との境界部分の酸化(腐食)の進行は,従来
よりも抑制され,根面装置1の耐食性は従来よりも格段
に向上する。
【0033】また,本例の根面装置1におけるキーパ1
0の吸着面18は,Cr拡散層2形成後に上記のごとく
研磨を施している。そして,吸着面18におけるCr拡
散層2を殆ど除去している。そのため,義歯アタッチメ
ント8(図7)と当接する吸着面18は,キーパ10の
軟磁性特性をそのまま発揮させることができる。それ
故,義歯アタッチメント8の磁気吸引力を低下させるこ
とはない。
【0034】したがって,本例によれば,義歯アタッチ
メントによる磁気吸引力を低下させることなくキーパの
耐食性を向上させることができる根面装置1及びその製
造方法を提供することができる。
【0035】実施形態例2 本例においては,実施形態例1により得られた根面装置
1(本発明品1)のキーパ10と根面板15との境界部
断面を実際に観察した。また,比較のため,キーパ10
にCr層の形成及びCr拡散層2の形成を行わないこと
以外は実施形態例1と同様にして従来品1を作製し,同
様に観察した。
【0036】観察結果を図5,図6にそれぞれ示す。図
5は,本発明品1におけるキーパ10と根面板15との
境界部の断面を倍率400倍において観察した結果を示
す説明図である。また,図6は,従来品1におけるキー
パ10と根面板15との境界部の断面を倍率400倍に
おいて観察した結果を示す説明図である。
【0037】図5より知られるごとく,本発明品1の上
記境界部における酸化膜の厚みT1は約1μmであり,
一方,従来品1の上記境界部における酸化膜の厚みT2
は約10μmであった。この酸化膜の厚みは,これが厚
いほど耐食性が低いことが分かっている。したがって,
この結果から,本発明品1の耐食性は従来品1よりも格
段に耐食性が向上していることが明らかとなった。
【0038】実施形態例3 本例においては,実施形態例1により得られた根面装置
1(本発明品1)の耐食性及び吸引力低下率を,他の比
較品等と共に定量的に測定した。準備した比較用の根面
装置は,上記本発明品1の他に,実施形態例2に示した
従来品1と,本発明品2と比較品1である。
【0039】本発明品2は,表1に示すごとく,本発明
品1のキーパ本体11の材質を変更すると共に,Cr層
の厚みとCr拡散層の厚みを薄くし,その他は本発明品
1と同様にしたものである。また,比較品1は,本発明
品1よりもCr層の厚み及びCr拡散層の厚みを薄く
し,かつ,研磨を行わなかったものである。比較品1に
ついては,参考のため最表面からの距離とCr含有量と
の関係を前記図4にP2として示した。なお,表1にお
けるCr拡散層は,30重量%以上のCrを含有する厚
みを示した。
【0040】耐食性の定量的評価は,腐食減量の減少率
の測定により行った。ここで,腐食減量の減少率は,次
のようにして求める。まず,根面装置を作製した後,こ
れを温度37℃の人工唾液中に3週間浸漬し,試験前後
の重量の変化(腐食減量)を測定する。次いで,上記従
来品1の根面装置の重量変化を100として,各根面装
置の重量変化低下の割合を算出し,これを腐食減量の減
少率とした。また,吸引力の定量的評価は,根面装置の
作成後,同一磁石構造体を用いて吸引力を測定し,従来
品1の測定値を基準として低下率を求めた。
【0041】測定結果を表1に示す。表1より知られる
ごとく,本発明品1,2は,いずれも腐食減量の減少率
が低く,非常に優れた耐食性を示した。これに対し,比
較品1は,従来品1よりは耐食性が向上したが,本発明
品ほどには向上しなかった。この原因は,Cr拡散層の
厚みに原因があると考えられる。
【0042】また,吸引力については,本発明品1,2
は,いずれも1%の低下に収まった。これに対し,比較
品1は,10%低下した。この違いは,本発明品1,2
はキーパ10の吸着面を25μm研磨し,一方,比較品
1は何ら研磨せずに吸着面にも4μm厚みのCr拡散層
を残存させたことによると考えられる。
【0043】
【表1】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,義歯ア
タッチメントによる磁気吸引力を低下させることなくキ
ーパの耐食性を向上させることができる根面装置及びそ
の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1にかかる,義歯アタッチメント用
根面装置の構造を示す説明図。
【図2】実施形態例1における,キーパの製造過程を示
す説明図。
【図3】実施形態例1における,(a)研磨前,(b)
研磨後,の状態の根面装置を示す説明図。
【図4】実施形態例1における,キーパの最表面からの
距離とCr含有率との関係を示す説明図。
【図5】実施形態例2における,本発明品1のキーパと
根面板との境界部の断面観察結果を示す説明図。
【図6】実施形態例2における,従来品1のキーパと根
面板との境界部の断面観察結果を示す説明図。
【図7】従来例における,義歯アタッチメント用根面装
置を示す説明図。
【符号の説明】
1...義歯アタッチメント用根面装置, 10...キーパ, 11...本体, 15...根面板, 18...吸着面, 2...Cr拡散層,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 貴信 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知製 鋼株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気吸引力を有する義歯アタッチメント
    を吸着させるためのキーパを根面板に鋳接してなる根面
    装置において,上記キーパは,軟磁性材料からなる本体
    と,該本体の側面に形成したCr拡散層とよりなること
    を特徴とする義歯アタッチメント用根面装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記キーパにおける
    義歯アタッチメントに吸着させる吸着面は,上記本体の
    軟磁性材料が露出していることを特徴とする義歯アタッ
    チメント用根面装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記Cr拡散
    層はCr含有量が30重量%以上であることを特徴とす
    る義歯アタッチメント用根面装置。
  4. 【請求項4】 磁気吸引力を有する義歯アタッチメント
    を吸着させるためのキーパを根面板に鋳接してなる根面
    装置を製造する方法において,上記キーパを製造するに
    当たり,軟磁性材料よりなる本体の表面に厚さ3〜20
    μmのCr層を形成し,次いで,拡散熱処理によりCr
    が30重量%以上含有されているCr拡散層を形成し,
    その後,上記キーパの吸着面における上記Cr拡散層の
    少なくとも一部分を研磨することを特徴とする義歯アタ
    ッチメント用根面装置の製造方法。
JP33513097A 1997-11-18 1997-11-18 義歯アタッチメント用根面装置及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3543591B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001252290A (ja) * 2000-03-10 2001-09-18 Aichi Steel Works Ltd 義歯アタッチメント用キーパ,その製造方法及び製造用治具
US6302694B1 (en) 1999-11-12 2001-10-16 Aichi Steel Corporation Ltd. Keeper for dental magnetic attachment and its removal method

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6302694B1 (en) 1999-11-12 2001-10-16 Aichi Steel Corporation Ltd. Keeper for dental magnetic attachment and its removal method
JP2001252290A (ja) * 2000-03-10 2001-09-18 Aichi Steel Works Ltd 義歯アタッチメント用キーパ,その製造方法及び製造用治具

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